特許第6547500号(P6547500)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6547500
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】画像処理装置及び画像処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20190711BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20190711BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20190711BHJP
【FI】
   G16H10/00
   G06K19/06 103
   G06K7/14 047
【請求項の数】3
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-153551(P2015-153551)
(22)【出願日】2015年8月3日
(65)【公開番号】特開2017-33350(P2017-33350A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2018年6月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115129
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100102716
【弁理士】
【氏名又は名称】在原 元司
(74)【代理人】
【識別番号】100122275
【弁理士】
【氏名又は名称】竹居 信利
(72)【発明者】
【氏名】島崎 浩
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−113541(JP,A)
【文献】 特開2009−205477(JP,A)
【文献】 特開2007−004342(JP,A)
【文献】 特開2007−115201(JP,A)
【文献】 特開2007−280205(JP,A)
【文献】 特開2012−088773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00−80/00
G06Q 10/00−99/00
G06K 7/14
G06K 19/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者を識別し得る患者識別情報を用いることができない場合に、該患者の診療記録である文書を識別し得る識別情報と診療に関する情報とを対応付ける、対応付手段と、
少なくとも前記識別情報を含む情報画像を生成する、生成手段と、
前記情報画像が合成された文書を印刷する、印刷手段と、
前記印刷手段によって印刷された文書を読み取る、読取手段と、
読み取った画像内の情報画像から識別情報を抽出する、抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された識別情報から、読み取った画像と前記対応付手段によって対応付けられた情報群とを対応付けて記憶する、記憶手段と、
診療における請求書データ又は薬の処方データ内の診療に関する情報と前記記憶手段によって記憶されている診療に関する情報とを比較することによって、前記文書における患者の患者識別情報の候補を抽出する、第2の抽出手段と、
を有する、画像処理装置。
【請求項2】
前記診療に関する情報として、前記患者の診療が行われた日付情報、該診療が行われた施設を識別し得る施設情報、該診療を行った医師を識別し得る医師情報、又はこれらの組み合わせを含む、
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
コンピュータを、
患者を識別し得る患者識別情報を用いることができない場合に、該患者の診療記録である文書を識別し得る識別情報と診療に関する情報とを対応付ける、対応付手段と、
少なくとも前記識別情報を含む情報画像を生成する、生成手段と、
前記情報画像が合成された文書を印刷する、印刷手段と、
前記印刷手段によって印刷された文書を読み取る、読取手段と、
読み取った画像内の情報画像から識別情報を抽出する、抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された識別情報から、読み取った画像と前記対応付手段によって対応付けられた情報群とを対応付けて記憶する、記憶手段と、
診療における請求書データ又は薬の処方データ内の診療に関する情報と前記記憶手段によって記憶されている診療に関する情報とを比較することによって、前記文書における患者の患者識別情報の候補を抽出する、第2の抽出手段
として機能させるための画像処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、病院における各種情報に対し、その性質に応じた最適な配置と管理を可能とするシステムを得ること、さらに、種々の規模の病院に適合できるような形での統合化を可能とするシステムを提供することを目的とし、診療科あるいは病棟等の診療単位を診療サブシステムとして、ネットワークで結合し、診療科毎のアクティブカルテの分散カルテ管理、インアクティブカルテの集中管理、放射線画像データベースの集中管理と、患者情報及び各サブシステム群の状況・状態等の病院内管理情報の一元管理を基本とする病院情報システムについて、開示されている。
【0003】
特許文献2には、読影依頼の操作の簡略化及び読影依頼ミスの削減防止を図ることができ、また、運用センターでの患者情報入力の作業を不要にすることができ、さらにDICOM機種、非DICOM機種への適用が可能な読影依頼端末を提供することを課題とし、読影依頼端末のメイン操作画面の「1画像取込」ボタンを操作することにより医用画像診断機器から医用画像を取り込み、「2依頼票取込」ボタンを操作することによりスキャナーから依頼票のイメージ情報を取り込み、一人の患者の医用画像から抽出した患者名等の患者情報は、患者情報入力確定フレームに表示され、同様に一人の患者の依頼票(イメージ情報)は、依頼票画像表示フレームに表示され、これらのフレームによって医用画像と依頼票とが同一患者のものであることを確認した後、「3患者確定」ボタンを操作すると、医用画像と依頼票とが統合された1つのフォルダが作成され、未送信フォルダとして保持され、「4一括送信」ボタンを操作すると、未送信フォルダが一括送信されることが開示されている。
【0004】
特許文献3には、専用のデジタルペンや用紙を必要とせずに紙に対する手書き入力のカルテから医療行為の時系列を正しく復元する仕組みを提供することを課題とし、電子カルテ原本から印刷されたことを示す識別情報を埋め込んだ紙カルテを出力する原稿出力部と、前記識別情報が埋め込まれた紙カルテを読み取って入力を行う原稿入力部と、電子カルテ原本の更新を行う原本更新部を有し、原本更新部では、原稿入力部から入力された紙カルテと電子カルテ原本との差分を抽出して紙カルテに追記された追記部分を抽出し、ある患者に対する院内における診療・治療の工程表であるクリニカルパス、及び、診療履歴情報を利用して、複数の追記部分の時間的前後関係の順序を推定し、推定された順序で追記部分を電子カルテ原本に反映して更新することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平04−318675号公報
【特許文献2】特開2004−024772号公報
【特許文献3】特開2012−088773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電子カルテシステムとして、患者の診療記録である文書を電子的に管理することが行われているが、その電子カルテシステムを使用することができなくなってしまうような災害が発生してしまうことがある。したがって、そのような災害時には、被災地に多数の医師が支援に訪れて診療にあたるが、その際の診療記録は紙で管理されることとなる。一方、復興が進んで、電子カルテシステムを使用することができるようになった場合に、緊急対応時の診療記録の情報にアクセスすることが困難である。
しかし、従来技術では、患者を識別し得る患者識別情報を用いることを前提としているため、患者識別情報を用いることができない場合に対応できない。
そこで、本発明は、患者識別情報を用いることができない場合に、紙で作成された診療記録にアクセスできる情報を生成するようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、患者を識別し得る患者識別情報を用いることができない場合に、該患者の診療記録である文書を識別し得る識別情報と診療に関する情報とを対応付ける、対応付手段と、少なくとも前記識別情報を含む情報画像を生成する、生成手段と、前記情報画像が合成された文書を印刷する、印刷手段と、前記印刷手段によって印刷された文書を読み取る、読取手段と、読み取った画像内の情報画像から識別情報を抽出する、抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された識別情報から、読み取った画像と前記対応付手段によって対応付けられた情報群とを対応付けて記憶する、記憶手段と、診療における請求書データ又は薬の処方データ内の診療に関する情報と前記記憶手段によって記憶されている診療に関する情報とを比較することによって、前記文書における患者の患者識別情報の候補を抽出する、第2の抽出手段と、を有する、画像処理装置である。
【0008】
請求項2の発明は、前記診療に関する情報として、前記患者の診療が行われた日付情報、該診療が行われた施設を識別し得る施設情報、該診療を行った医師を識別し得る医師情報、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の画像処理装置である。
【0010】
請求項の発明は、コンピュータを、患者を識別し得る患者識別情報を用いることができない場合に、該患者の診療記録である文書を識別し得る識別情報と診療に関する情報とを対応付ける、対応付手段と、少なくとも前記識別情報を含む情報画像を生成する、生成手段と、前記情報画像が合成された文書を印刷する、印刷手段と、前記印刷手段によって印刷された文書を読み取る、読取手段と、読み取った画像内の情報画像から識別情報を抽出する、抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された識別情報から、読み取った画像と前記対応付手段によって対応付けられた情報群とを対応付けて記憶する、記憶手段と、診療における請求書データ又は薬の処方データ内の診療に関する情報と前記記憶手段によって記憶されている診療に関する情報とを比較することによって、前記文書における患者の患者識別情報の候補を抽出する、第2の抽出手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の画像処理装置によれば、患者識別情報を用いることができない場合に、紙で作成された診療記録にアクセスできる情報を生成することができる。また、診療記録である文書の患者識別情報の候補を抽出することができる。
【0012】
請求項2の画像処理装置によれば、診療に関する情報として、前記患者の診療が行われた日付情報、該診療が行われた施設を識別し得る施設情報、該診療を行った医師を識別し得る医師情報、又はこれらの組み合わせを用いることができる。
【0014】
請求項の画像処理プログラムによれば、患者識別情報を用いることができない場合に、紙で作成された診療記録にアクセスできる情報を生成することができる。また、診療記録である文書の患者識別情報の候補を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図2】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
図3】本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
図4】本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図5】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図6】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図7】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図8】基本属性テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図9】基本属性テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図10】属性テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
図11】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
図12】本実施の形態による処理例を示す説明図である。
図13】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0017】
本実施の形態である画像処理を行う情報処理装置100は、患者の診療記録である文書(以下、帳票ともいう)を印刷し、その印刷された文書(診療記録が書き込まれている文書)を読み込む(スキャンする)ものであって、図1の例に示すように、帳票データ管理モジュール110、医師マスター管理モジュール120、情報生成・付与モジュール130、印刷モジュール140、印刷結果管理モジュール150、登録記録管理モジュール160、スキャンモジュール170、通信モジュール180を有している。
情報処理装置100は、患者を識別し得る患者識別情報を用いることができない場合に利用される。例えば、情報処理装置100が、電子カルテシステムに対して、患者識別情報を利用できるか否かを確認する処理を行って、患者識別情報を利用できないと検知した場合に、以下に説明するモジュールの処理を行うようにしてもよい。「患者識別情報を利用できない」場合として、例えば、電子カルテシステムが破損(物理的な破損以外に、電源供給が不足している場合、立ち上がっていない状態等を含む)している場合、電子カルテシステムとの通信ができない場合等がある。
【0018】
帳票データ管理モジュール110は、情報生成・付与モジュール130と接続されている。帳票データ管理モジュール110は、診療記録である帳票のフォームデータ(いわゆる白紙のカルテ)と、帳票の種別を管理する。
医師マスター管理モジュール120は、情報生成・付与モジュール130と接続されている。医師マスター管理モジュール120は、診療施設に派遣された医師の受入れ時に、その医師を、本実施の形態で一意に識別し得る医師情報(医師コード)を生成(採番)する。そして、その他の付帯情報(例えば、氏名、生年月日、派遣元の医療施設、電話番号、住所等)を医師マスターとして登録し、管理する。
【0019】
情報生成・付与モジュール130は、帳票データ管理モジュール110、医師マスター管理モジュール120、印刷モジュール140と接続されている。情報生成・付与モジュール130は、患者の診療記録である文書を識別し得る識別情報と診療に関する情報とを対応付ける。例えば、診療に関する情報として、患者の診療が行われた日付情報(受診日)、その診療が行われた施設を識別し得る施設情報、医師コード、又はこれらの組み合わせを含む。
そして、情報生成・付与モジュール130は、少なくとも前記識別情報を含む情報画像を生成する。ここで情報画像とは、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード等がある。例えば、2次元コードとして、QRコード(Quick Response code:登録商標)を用いる。
具体的には、情報生成・付与モジュール130は、印刷指定された帳票のフォームを帳票データ管理モジュール110から取り出して、指示をした医師のマスター情報等から情報画像を生成し、その情報画像をフォームに合成する。
【0020】
印刷モジュール140は、情報生成・付与モジュール130、印刷結果管理モジュール150と接続されている。印刷モジュール140は、情報生成・付与モジュール130によって情報画像が合成された帳票を印刷する。つまり、白紙のカルテ(紙の帳票)を生成する。医師は、印刷された帳票に、患者の診療結果を手書きで記録する。
印刷結果管理モジュール150は、印刷モジュール140、登録記録管理モジュール160と接続されている。印刷結果管理モジュール150は、印刷モジュール140で印刷した結果をリスト管理する。このリストで管理される情報として、情報生成・付与モジュール130で帳票に付与された情報や印刷日時の情報等がある。具体例については、図8の例に示す基本属性テーブル800を用いて後述する。
【0021】
スキャンモジュール170は、登録記録管理モジュール160、通信モジュール180と接続されている。スキャンモジュール170は、印刷モジュール140によって印刷された帳票(手書きの診療記録)を読み取る。
そして、スキャンモジュール170は、読み取った帳票の画像を、通信モジュール180を介して、情報処理装置200に送信する。
登録記録管理モジュール160は、印刷結果管理モジュール150、スキャンモジュール170、通信モジュール180と接続されている。登録記録管理モジュール160は、スキャンモジュール170によって読み取られた画像を情報処理装置200に送信すると、印刷結果管理モジュール150内のリストに、読み取った画像の識別情報を付加する。これにより登録記録管理モジュール160では、一連の処理結果をリスト管理情報として、一旦取り出して編集することができるようになる。生成する情報の具体例については、図9の例に示す基本属性テーブル900を用いて後述する。
そして、登録記録管理モジュール160は、生成した情報を、通信モジュール180を介して、情報処理装置200に送信する。
通信モジュール180は、登録記録管理モジュール160、スキャンモジュール170と接続されている。通信モジュール180は、情報処理装置100と情報処理装置200を連携させるための通信を行う。
【0022】
図2は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
情報処理装置200は、印刷情報受付モジュール210、イメージ解析モジュール220、属性データ構成モジュール230、記録保管モジュール240を有している。
印刷情報受付モジュール210は、属性データ構成モジュール230と接続されている。印刷情報受付モジュール210は、情報処理装置100から送信されてきた情報(情報処理装置100の印刷結果管理モジュール150、登録記録管理モジュール160が生成した情報)を受信して、その情報を属性データ構成モジュール230に渡す。
イメージ解析モジュール220は、属性データ構成モジュール230と接続されている。イメージ解析モジュール220は、情報処理装置100から送信されてきた画像を受信して、その画像内の情報画像から識別情報を抽出する。
【0023】
属性データ構成モジュール230は、印刷情報受付モジュール210、イメージ解析モジュール220、記録保管モジュール240と接続されている。属性データ構成モジュール230は、イメージ解析モジュール220によって抽出された識別情報から、イメージ解析モジュール220が受け取った画像(情報処理装置100が読み取った画像)と印刷情報受付モジュール210が受け取った情報(情報処理装置100の登録記録管理モジュール160によって対応付けられた情報群)とを対応付けて、記録保管モジュール240に記憶させる。具体的には、印刷情報受付モジュール210とイメージ解析モジュール220から渡された情報を用いて、画像の属性情報を生成し、記録保管モジュール240に記憶させる。
また、属性データ構成モジュール230は、診療における請求書データ又は薬の処方データ内の診療に関する情報と記録保管モジュール240によって記憶されている診療に関する情報とを比較することによって、文書における患者の患者識別情報の候補を抽出するようにしてもよい。
【0024】
記録保管モジュール240は、属性データ構成モジュール230と接続されている。記録保管モジュール240は、属性データ構成モジュール230によって生成された属性情報と、イメージ解析モジュール220が受信した画像とを記憶する。この画像の属性情報を検索対象とすること、つまり、診療に関する情報を検索キーとして、画像を検索することができるようになる。したがって、情報処理装置100を用いて印刷され、診療結果が手書きされた帳票を読み取った画像が、情報処理装置200で作成された属性情報を用いて検索できることになる。
【0025】
図3は、本実施の形態を利用したシステム構成例を示す説明図である。
診療施設310Aには、情報処理装置100Aが設置されている。診療施設310Bには、情報処理装置100B、情報処理装置100Cが設置されている。つまり、診療施設310では、帳票印刷機能と帳票をスキャン登録する機能を有している情報処理装置100がある。ここでのスキャン登録は、診療記録管理センター320内の情報処理装置200にスキャンイメージ(画像)を登録することである。診療記録管理センター320には、情報処理装置200が設置されている。診療記録管理センター320内の情報処理装置200は、複数の診療施設310の情報処理装置100からスキャンイメージを受け付ける。情報処理装置100A、情報処理装置100B、情報処理装置100C、情報処理装置200は、通信回線390を介してそれぞれ接続されている。通信回線390は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置200による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。
【0026】
図4は、本実施の形態(情報処理装置100)による処理例を示す説明図である。
図4(A)に示す例のように、情報処理装置100の印刷モジュール140が文書400を印刷する。診療施設310内で、医師が患者を診療する前に行われる。そして、文書400には、情報画像410が合成されている。情報画像410には、少なくとも文書400を識別し得る識別情報が含まれている。
図4(B)に示す例のように、診療中又は診療後に、医師によって、文書400内の手書き記載領域420に診療結果が記載される。
図4(C)に示す例のように、手書き記載領域420に診療結果が記載された文書400を、情報処理装置100のスキャンモジュール170が読み取る。そして、印刷時に生成された情報とスキャンモジュール170によって読み取られた画像を情報処理装置200に送信する。
【0027】
図5は、本実施の形態(情報処理装置100)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、ユーザー(例えば、医師等)の操作によって、医師コードの入力を受け付ける。
ステップS504では、医師コードによる検索を行い、該当するデータがあった場合(その医師は既に登録済みの状態である場合)はステップS508へ進み、該当するデータがなかった場合(その医師は未だ登録されていない状態である場合)はステップS506へ進む。
ステップS506では、その医師の新規登録を行う。
ステップS508では、帳票リストを表示する。複数種類の帳票があるので、それらの帳票群から、使用する帳票を選択させるために、帳票リストを表示する。
【0028】
ステップS510では、ユーザーの操作によって、帳票が選択される。
ステップS512では、ユーザーの操作によって、印刷が指示される。
ステップS514では、患者の診療が行われた日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)を取得する。ユーザーの操作によって、診療が行われた日時を取得してもよいし、印刷が行われた日時を、診療が行われた日時として自動的に取得してもよい。
ステップS516では、診療を行う施設の施設コードを情報画像に埋め込むようにセットする。
ステップS518では、情報画像を生成する。例えば、印刷された文書の印刷ID(IDentification)を用いて情報画像を生成する。ここで印刷IDとは、ステップS510で選択された帳票の印刷(ステップS512での印刷処理)を、本実施の形態において一意に識別するための情報である。
ステップS520では、帳票フォームに情報画像を付与する。つまり、情報画像が合成された帳票データが生成される。
【0029】
ステップS522では、情報処理装置200との通信が可能であるか否かを判断し、通信可能である場合はステップS526へ進み、それ以外の場合はステップS524へ進む。
ステップS524では、帳票を印刷する。
ステップS526では、帳票を印刷する。
なお、ステップS524、ステップS526で印刷される帳票は複数枚であってもよい。ただし、その帳票には、同じ印刷IDが埋め込まれている情報画像が合成されている。
ステップS528では、診療が行われた日時、施設コード、医師コード等によって構成される印刷結果を情報処理装置200に登録する。なお、通信可能ではない場合は、図6の例に示すフローチャートによる処理によって、情報処理装置200に登録するようにしてもよい。また、ステップS528でも登録処理を行わずに、図6の例に示すフローチャートによる処理によって、情報処理装置200に登録するようにしてもよい。
【0030】
図6は、本実施の形態(情報処理装置100)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS602では、帳票を読み込んで、帳票の画像内にある情報画像を解析するイメージ処理を行う。
ステップS604では、情報画像内に埋め込まれている帳票データ(具体的には、印刷された文書の印刷ID)を生成する。
ステップS606では、ステップS604で生成した帳票データから、診療が行われた日時、施設コード、医師コードである印刷データを取得する。
ステップS608では、印刷データから文書管理属性を生成する。
ステップS610では、診療記録管理センター320との回線を確保する。
ステップS612では、情報処理装置200に対して、帳票の画像と文書管理属性の登録処理を行う。
ステップS614では、登録結果を登録する。情報処理装置200に対して送信した情報である登録結果を情報処理装置100内に登録し、診療記録管理センター320の情報処理装置200と登録した情報を共通で持つようにすることができる。つまり、スキャンした画像は印刷データとともに保管されることとなる。
【0031】
図7は、本実施の形態(情報処理装置200)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS702では、情報処理装置100から情報であるファイルを受け付ける。
ステップS704では、ファイル種別を判断し、イメージ(帳票の画像)の場合はステップS706へ進み、印刷データの場合はステップS712へ進む。
ステップS706では、文書を分割する。帳票の画像は、文書単位で送られてくるとは限らないため、帳票の画像内の情報画像を解析し、文書単位(つまり、印刷ID毎)に文書を分類する。
ステップS708では、印刷データを用いて文書管理属性を生成する。なお、印刷ID毎に文書管理属性が生成される。
ステップS710では、帳票の画像と文書管理属性を対応付けた登録処理を行う。
ステップS712では、印刷IDを用いて、印刷データの更新対象を検索する。
ステップS714では、文書管理属性の更新処理を行う。つまり、新たに受信した印刷データを用いて文書管理属性を生成して、その新しい文書管理属性を帳票の画像と対応付けて登録処理を行う。
【0032】
次に、具体例を用いて説明する。
情報処理装置100の印刷結果管理モジュール150が生成する情報(情報処理装置200の印刷情報受付モジュール210が受け付ける情報)として、例えば、基本属性テーブル800がある。図8は、基本属性テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。基本属性テーブル800は、日付欄810、施設ID欄820、医師コード欄830、帳票ID欄840、印刷ID欄850を有している。日付欄810は、患者の診療が行われた日付を記憶している。施設ID欄820は、医療施設を、本実施の形態において一意に識別するための情報(施設ID)を記憶している。医師コード欄830は、医師コードを記憶している。帳票ID欄840は、帳票フォーム(帳票の種類)を、本実施の形態において一意に識別するための情報(帳票ID)を記憶している。印刷ID欄850は、その帳票の印刷を、本実施の形態において一意に識別するための情報(印刷ID)を記憶している。
【0033】
また、情報処理装置100の登録記録管理モジュール160が生成する情報(情報処理装置200の印刷情報受付モジュール210が受け付ける情報)として、例えば、基本属性テーブル900がある。なお、印刷情報受付モジュール210は、基本属性テーブル800又は基本属性テーブル900を受け付けることとなる。図9は、基本属性テーブル900のデータ構造例を示す説明図である。基本属性テーブル900は、日付欄910、施設ID欄920、医師コード欄930、帳票ID欄940、印刷ID欄950、登録文書ID欄960を有している。基本属性テーブル900は、基本属性テーブル800に登録文書ID欄960を付加したものである。つまり、基本属性テーブル800は、帳票が印刷された状態での情報であり、基本属性テーブル900は、その印刷された帳票(診療結果が手書きで書き込まれた帳票)を読み込んだ後の状態での情報である。日付欄910は、日付を記憶している。施設ID欄920は、施設IDを記憶している。医師コード欄930は、医師コードを記憶している。帳票ID欄940は、帳票IDを記憶している。印刷ID欄950は、印刷IDを記憶している。登録文書ID欄960は、読み込んだ帳票の画像を、本実施の形態において一意に識別するための情報(登録文書ID)を記憶している。
【0034】
なお、図8図9の例で示した基本属性テーブル800、基本属性テーブル900は、例えば、CSV(Comma−Separated Values)ファイル形式であってもよい。具体的には、以下のような、情報列となる。
20140102,aaaa,12345,00556,234567000
20140102,aaaa,12345,00126,234567001
20140102,aaaa,12345,00534,234567002
【0035】
また、属性を追加できるようにしてもよい。例えば、CSV形式として、「日付,施設ID,医師コード,帳票ID,印刷ID,Reserve1・・・・n」のように、追加属性として、「Reserve n」を定義してもよい。具体的な例として、診療時に、患者IDが分かっている場合(例えば、診療カードを有している場合)があるので、それを以下のように付加してもよい。
20140102,aaaa,12345,00556,234567000,患者ID:000123
このように、属性の追加として、基本属性以外は、リザーブ領域を随時拡張することになる。
基本属性以外は、追加したい情報を「項目」:「値」の形で付与したCSVを作成すると、文書管理システムのリザーブ領域に項目を作成して、その文書の属性値を増やしていくことができる。
基本属性テーブル900に、患者IDを付加した場合は、属性テーブル1000のようになる。図10は、属性テーブル1000のデータ構造例を示す説明図である。属性テーブル1000は、日付欄1010、施設ID欄1020、医師コード欄1030、帳票ID欄1040、印刷ID欄1050、登録文書ID欄1060、患者ID欄1070を有している。日付欄1010は、日付を記憶している。施設ID欄1020は、施設IDを記憶している。医師コード欄1030は、医師コードを記憶している。帳票ID欄1040は、帳票IDを記憶している。印刷ID欄1050は、印刷IDを記憶している。登録文書ID欄1060は、登録文書IDを記憶している。患者ID欄1070は、患者を、本実施の形態において一意に識別するための情報(患者ID)を記憶している。
属性テーブル1000の例に示すように、基本属性に対して、後で付加される情報(拡張属性)は、印刷ID又は登録文書IDに関連付けて管理されるようにする。これにより、基本属性に対して、必要となった項目を随時管理項目に足して管理する。
前述したようにCSVファイルを編集して、情報処理装置100から情報処理装置200へのファイル送信でCSVファイルから情報処理装置200の記録保管モジュール240内のデータベースを更新する。
【0036】
なお、以下のように、拡張属性である患者IDを自動で取得する処理と連携するようにしてもよい。
以下に自動取得する例を説明する。
<自動取得例1>
レセプトデータ、薬局の処方データを用いて患者IDを追加する。電子カルテシステムは動作していないが、レセプト管理システム又は薬局の処方管理システムは動作している場合がある。レセプト管理システム等は、電子カルテシステムよりも先に使用可能となる場合が多いからである。
処方データ又はレセプトデータは、情報処理装置200と通信可能なデータセンターに存在する場合に、図11の例に示すフローチャートによる処理によって患者IDを特定する。処方データ等には、医療施設、受診日、担当科を特定することが可能である。
【0037】
図11は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1102では、対象となる日付、医療施設を設定する。
ステップS1104では、レセプトデータ又は処方データから、ステップS1102で設定された日付、医療施設に該当するデータを抽出する。
ステップS1106では、記録保管モジュール240から、ステップS1102で設定された日付、医療施設に該当するデータを抽出する。
ステップS1108では、ステップS1106で抽出されたデータ内の医師コードから担当科を抽出する。
ステップS1110では、ステップS1108で抽出した担当科と合致するデータをステップS1104で抽出したデータから抽出する。
【0038】
ステップS1112では、ステップS1110で抽出したデータは複数あるか否かを判断し、複数ある場合はステップS1116へ進み、それ以外の場合はステップS1114へ進む。
ステップS1114では、担当者による確認の後、患者名、患者IDを設定する。
ステップS1116では、担当医師毎に候補リストを作成する。
ステップS1118では、担当医師に対して通知する。通知としては、電子メール、ソーシャルメディア等を用いた通知、プッシュ通知等であってもよい。
【0039】
<自動取得例2>
文字認識処理によって属性抽出を行い、患者ID等を含む管理属性を追加する。
追加したい情報の付与は、CSVファイルに直接記述する他に、スキャンモジュール170による読み込み時に画像を記憶しておき、ユーザーの操作による領域指定によって、文字認識処理で文字抽出をするようにしてもよい。
図12の例に示すように、スキャンモジュール170が読み込んだ検査レポート画像1200に対して、領域1210、領域1220等のように領域指定が行われる。そして、各領域の画像に対して、文字認識処理をする。「患者ID」という文字列が文字認識結果にある場合は、その領域内の文字認識結果を患者IDの候補として表示する。また、領域1220等のように、項目と値の組み合わせである画像に対しては、レイアウト解析等の技術を用いて、文字認識結果を項目と値に分離し、その組み合わせの情報を追加属性として取得するようにしてもよい。例えば、領域1220、領域1222、領域1224、領域1226の左欄は項目名で右欄は値として文字認識する。その文字認識結果から、「検査1:+0.1」、「検査2:−0.01」、「検査3:+2」、「検査4:300」と4項目を抽出する。
また、帳票フォーム別に予め患者IDが記載されている領域を、文字認識対象領域として設定しておくようにしてもよい。例えば、画像1200の帳票データの右上にある領域1210の座標を、文字認識対象領域として設定しておく。そして、該当する検査レポートを読み込んだ場合には、設定されている文字認識対象領域を文字認識処理して文字列を抽出する。図12の例では、抽出結果から、「患者ID:00123」を抽出し、これを患者IDの候補として表示することになる。なお、読み込んだ画像が、どの帳票フォームに該当するかについては、文書画像の解析処理(タイトル部分の文字認識処理、画像のレイアウト認識処理等)を用いて特定するようにしてもよいし、読み込み処理の指示を行ったユーザーが帳票フォームを指定するようにしてもよい。
【0040】
図13を参照して、本実施の形態の情報処理装置のハードウェア構成例について説明する。図13に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等によって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1317と、プリンタ等のデータ出力部1318を備えたハードウェア構成例を示している。
【0041】
CPU(Central Processing Unit)1301は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、帳票データ管理モジュール110、医師マスター管理モジュール120、情報生成・付与モジュール130、印刷モジュール140、印刷結果管理モジュール150、登録記録管理モジュール160、スキャンモジュール170、通信モジュール180、印刷情報受付モジュール210、イメージ解析モジュール220、属性データ構成モジュール230、記録保管モジュール240等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0042】
ROM(Read Only Memory)1302は、CPU1301が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1303は、CPU1301の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス1304により相互に接続されている。
【0043】
ホストバス1304は、ブリッジ1305を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス1306に接続されている。
【0044】
キーボード1308、マウス等のポインティングデバイス1309は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1310は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等があり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0045】
HDD(Hard Disk Drive)1311は、ハードディスク(フラッシュメモリ等であってもよい)を内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1301によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、読み取った画像、情報画像、基本属性テーブル800、基本属性テーブル900、属性テーブル1000等が格納される。さらに、その他の各種データ、各種コンピュータ・プログラム等が格納される。
【0046】
ドライブ1312は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1313に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1307、外部バス1306、ブリッジ1305、及びホストバス1304を介して接続されているRAM1303に供給する。リムーバブル記録媒体1313も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0047】
接続ポート1314は、外部接続機器1315を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1314は、インタフェース1307、及び外部バス1306、ブリッジ1305、ホストバス1304等を介してCPU1301等に接続されている。通信部1316は、通信回線に接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1317は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1318は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0048】
なお、図13に示す情報処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図13に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図13に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
【0049】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0050】
100…情報処理装置
110…帳票データ管理モジュール
120…医師マスター管理モジュール
130…情報生成・付与モジュール
140…印刷モジュール
150…印刷結果管理モジュール
160…登録記録管理モジュール
170…スキャンモジュール
180…通信モジュール
200…情報処理装置
210…印刷情報受付モジュール
220…イメージ解析モジュール
230…属性データ構成モジュール
240…記録保管モジュール
310…診療施設
320…診療記録管理センター
390…通信回線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13