特許第6547710号(P6547710)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6547710
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】モジュールおよび時計
(51)【国際特許分類】
   G04C 3/00 20060101AFI20190711BHJP
【FI】
   G04C3/00 A
   G04C3/00 B
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-154664(P2016-154664)
(22)【出願日】2016年8月5日
(65)【公開番号】特開2018-21870(P2018-21870A)
(43)【公開日】2018年2月8日
【審査請求日】2017年6月12日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】三輪 順
【審査官】 菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭56−2579(JP,A)
【文献】 実開昭62−133185(JP,U)
【文献】 特開2004−271259(JP,A)
【文献】 特開2015−114121(JP,A)
【文献】 実開昭54−177972(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0237319(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04C 3/00−3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
指針が取り付けられた指針軸を駆動させて前記指針を運針させる指針駆動機構部と、
前記指針駆動機構部に対して並列に配置され、かつ情報を表示する表示部と、
前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部よりも一段高い位置に、前記指針軸を挟んで前記表示部と重ならない状態で配置された他の表示部と、
を備えていることを特徴とするモジュール。
【請求項2】
請求項1に記載のモジュールにおいて、前記表示部は前記指針軸を中心に6時側に配置され、前記他の表示部は前記指針軸を中心に12時側に配置されていることを特徴とするモジュール。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のモジュールにおいて、前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部の上方で、かつ前記指針駆動機構部の前記指針の下側に位置した状態で運針する機能針を備えていることを特徴とするモジュール。
【請求項4】
請求項3に記載のモジュールにおいて、前記機能針は、前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部よりも一段高い位置に配置された前記他の表示部に対してほぼ並列に位置する状態で運針することを特徴とするモジュール。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のモジュールにおいて、前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部の下側には、前記機能針が取り付けられた機能針軸を駆動させて前記機能針を運針させる機能針駆動機構部が配置されていることを特徴とするモジュール。
【請求項6】
請求項5に記載のモジュールにおいて、前記機能針駆動機構部に対して並列に配置された釦型の電池を備えていることを特徴とするモジュール。
【請求項7】
請求項1〜請求項のいずれに記載のモジュールを備えていることを特徴とする時計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、腕時計、携帯電話機、携帯情報端末機などの電子機器に用いられるモジュールおよびそれを備えた時計に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、腕時計の時計モジュールにおいては、特許文献1に記載されているように、情報を平面的に表示する表示装置と、この表示装置の上方で指針を運針させる指針駆動機構部と、を備えた構成のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−129078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような腕時計の時計モジュールでは、指針駆動機構部が表示装置の下側に配置されているため、指針が取り付けられる指針駆動機構部の指針軸の長さを長く形成しなければならなく、アナログ時計とデジタル時計の表示機能を持つコンビネーション時計において、指針軸が長くなってしまい、指針軸径に制約がある場合に、十分にその強度を確保することができないという問題がある。
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、多機能表示をすることができ、時刻を表示する指針の指針軸の長さを短くすることができるモジュールおよびそれを備えた時計を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、指針が取り付けられた指針軸を駆動させて前記指針を運針させる指針駆動機構部と、前記指針駆動機構部に対して並列に配置され、かつ情報を表示する表示部と、
前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部よりも一段高い位置に、前記指針軸を挟んで前記表示部と重ならない状態で配置された他の表示部と、
を備えていることを特徴とするモジュールである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、コンビネーション時計において、指針を運針させる指針駆動機構部の指針軸の長さを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明を腕時計に適用した一実施形態を示した拡大正面図である。
図2図1に示された腕時計に組み込まれた時計モジュールを示した拡大斜視図である。
図3図2に示された時計モジュールのA−A矢視における要部を示した拡大断面図である。
図4図3に示された指針を一部破断して示した拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図4を参照して、この発明を腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の12時側と6時側とには、時計バンド(図示せず)が取り付けられるバンド取付部2がそれぞれ設けられている。また、この腕時計ケース1の2時側、4時側、6時側、8時側、10時側には、スイッチ部3がそれぞれ設けられている。
【0010】
この腕時計ケース1の内部には、図2および図3に示すように、時計モジュール4が設けられている。この時計モジュール4は、指針5が取り付けられた指針軸7を駆動させて指針5を運針させる指針駆動機構部6と、この指針駆動機構部6に対して並列に配置された第1の表示装置8と、を備えている。
【0011】
また、この時計モジュール4は、図2および図3に示すように、第1の表示装置8よりも一段高い位置に配置された第2の表示装置9と、第1の表示装置8の下側に配置され、かつ機能針軸12に取り付けられた機能針11を第1の表示装置8の上方で運針させる機能針駆動機構部10と、をさらに備えている。
【0012】
この場合、時計モジュール4は、図2および図3に示すように、上部ハウジング13と中間ハウジング14と下部ハウジング15とを備え、中間ハウジング14と下部ハウジング15との間に回路基板16が配置され、上部ハウジング13の上面に文字板17が配置されるように構成されている。
【0013】
上部ハウジング13は、図2および図3に示すように、そのほぼ中心部から12時側に位置する箇所の厚みが厚く形成され、ほぼ中心部から6時側に位置する箇所の厚みが薄く形成されている。これにより、上部ハウジング13は、中心部よりも少し12側に位置する3時側と9時側とを結ぶ直線上に位置する段差部Lを境にして、12時側が一段高く、6時側が一段低く形成されている。
【0014】
これに伴って、上部ハウジング13上に配置される文字板17は、図2および図3に示すように、3時側と9時側とを結ぶ直線上に位置する段差部Lを境にして、12時側が一段高く、6時側が一段低く形成されている。この文字板17は、図1に示すように、その上面における外周部に時字17aが等間隔で配列されている。
【0015】
また、中間ハウジング14には、図2および図3に示すように、指針駆動機構部6と第1の表示装置8とが平面的に並列に配置されている。すなわち、指針駆動機構部6は、中間ハウジング14の中心部から12時側に向けて設けられた第1機構収納部18内に配置されている。第1の表示装置8は、横方向(3時9時方向)に長い長方形状に形成され、中間ハウジング14の中心部と6時側との間に設けられた第1表示収納部19内に配置されている。
【0016】
指針駆動機構部6は、図2および図3に示すように、中間ハウジング14に設けられた第1機構収納部18内に上方から収納された際に、第1機構収納部18の内周面における上部に設けられた第1当接部18aに、指針駆動機構部6の外周面における上部に設けられた第1突起部6aが上方から当接することにより、中間ハウジング14の第1機構収納部18内に配置されるように構成されている。
【0017】
この指針駆動機構部6は、図2および図3に示すように、その指針軸7が中間ハウジング14の中心部から上部ハウジング13および文字板17の各中心部に設けられた貫通孔6aを通して文字板17の上方に突出し、この突出した指針軸7の上端部に指針5が取り付けられ、この状態で図1に示すように、指針5が文字板17の上方で運針して時字17aを指示することにより、時刻を指示表示するように構成されている。
【0018】
この場合、指針軸7は、図2および図3に示すように、上部ハウジング13および文字板17の各一段低い箇所に位置し、文字板17の一段高い箇所の上面よりも上方に突出するように構成されている。すなわち、この指針軸7は、筒車である時針車の筒状の時針軸7aと、この時針軸7a内に回転可能に配置されて上端部が時針軸7aから上方に突出する二番車である分針車の分針軸7bと、を備えている。
【0019】
この指針軸7は、図2および図3に示すように、その軸方向の長さが限られた長さ、つまり製作上の限界内において最も長く形成されている。このため、この指針軸7は、指針駆動機構部6に対して平面的に並列に配置された第1の表示装置8の上面から上方に十分な長さ、つまり文字板17の一段低い箇所の上面から上方に十分な長さで突出し、かつ文字板17の一段高い箇所の上面よりも上方に十分に突出するように構成されている。
【0020】
また、指針5は、図1図3に示すように、時針5aおよび分針5bを備え、文字板17の一段低い箇所の上方に十分な長さで突出した指針軸7の上部に取り付けてられている。すなわち、分針5bは、時針5aの長さよりも長く形成され、文字板17の一段高い箇所の上面よりも上方に最も突出した指針軸7の分針軸7bの上端部に取り付けられている。
【0021】
時針5aは、図1図3に示すように、分針5bの長さよりも短く形成され、文字板17の一段高い箇所の上面よりも上方に位置する指針軸7の時針軸7aの上端部に取り付けられて、分針5bの下側に配置されている。この指針5は、文字板17の全域、つまり文字板17の一段高い箇所、および文字板17の一段低い箇所の両方の領域上で運針するように構成されている。
【0022】
この場合、時針5aおよび分針5bである指針5は、図1図3および図4に示すように、合成樹脂または金属によって厚みのある形状に形成されている。すなわち、この指針5は、ほぼ帯板状の針本体21と、この針本体21の外周部に設けられた側壁部22と、を備えている。この場合、針本体21は、通常の針と同じ形状か、それよりも少し幅の広い形状に形成されている。
【0023】
すなわち、この針本体21は、図3および図4に示すように、一端部21aが先細に形成され、他端部21bがほぼ扇形状に形成され、この他端部21bにおけるほぼ扇形状の要の部分に指針軸7が取り付けられる軸取付孔21cが設けられ、ほぼ扇形状の他端部21bに装飾部21dが設けられた構成になっている。
【0024】
また、側壁部22は、図3および図4に示すように、針本体21の外周部にその全周に亘って垂下された状態で形成されている。これにより、側壁部22は、指針5全体に厚みをもたせるように構成されている。このため、この指針5は、その側壁部22の外表面に針本体21と共に、色彩やマークなどの装飾(図示せず)が施されるように構成されている。
【0025】
第1の表示装置8は、図2および図3に示すように、秒時間や分時間などの経過時間をクロノグラフで表示するものであり、液晶表示パネル、EL表示パネル(エレクトロ・ルミネッセンス表示パネル)などの平面型の表示パネルを備えている。この第1の表示装置8は、インターコネクタ23によって回路基板16と電気的に接続された状態で、中間ハウジング14の第1表示収納部19内に配置されるように構成されている。
【0026】
すなわち、第1の表示装置8は、図3に示すように、中間ハウジング14の第1表示収納部19内に下側から収納された際に、第1表示収納部19の内周面における上部に設けられた第1鍔部19aに第1の表示装置8の外周部おける上面が下側から当接し、この状態で外周部の下面がインターコネクタ23によって支持されるように構成されている。
【0027】
この場合、インターコネクタ23は、図3に示すように、その下端部が回路基板16の上面に設けられた接続端子(図示せず)に接触し、上端部が第1の表示装置8の外周部における下面に設けられた接続端子(図示せず)に接触することにより、回路基板16と第1の表示装置8とを電気的に接続するように構成されている。
【0028】
また、第1の表示装置8は、図1および図3に示すように、その表示領域が円弧状に形成され、この円弧状の表示領域内において秒時間や分時間などの経過時間情報をクロノグラフで電気光学的に表示するように構成されている。これに伴って、上部ハウジング13の一段低い箇所には、図2および図3に示すように、第1ハウジング表示窓部24が第1の表示装置8に対応して設けられている。この第1ハウジング表示窓部24は、第1の表示装置8とほぼ同じ大きさの長方形状に形成されている。
【0029】
また、文字板17の一段低い箇所には、図1および図3に示すように、第1文字板表示窓部25が第1の表示装置8の表示領域に対応して設けられている。すなわち、この第1文字板表示窓部25は、第1の表示装置8の表示領域に対する円弧形状に形成されている。これにより、第1の表示装置8は、これに表示された情報が上部ハウジング13の第1ハウジング表示窓部24と文字板17の第1文字板表示窓部25とを通して上方から奥行きをもった窪んだ状態で見えるように構成されている。
【0030】
一方、上部ハウジング13の一段高い箇所には、図2および図3に示すように、第2の表示装置9が第1の表示装置8よりも一段高い位置で、かつ第1の表示装置8と重ならない状態で配置されている。この第2の表示装置9は、時刻、日付、曜日などの情報を文字や数字で表示するものである。
【0031】
この第2の表示装置9は、図2および図3に示すように、横方向(3時9時方向)に長いほぼ長方形状に形成されている。この第2の表示装置9は、3時側と9時側とを結ぶ直線上に位置する段差部Lから12側に位置する上部ハウジング13の一段高い箇所の外周部を除いて、そのほぼ全域に亘って設けられた第2表示収納部26内に配置されている。
【0032】
すなわち、この第2の表示装置9は、図2および図3に示すように、第1の表示装置8と同様、液晶表示パネル、EL表示パネルなどの平面型の表示パネルを備え、インターコネクタ27によって回路基板16と電気的に接続された状態で、上部ハウジング13の第2表示収納部26内に配置されるように構成されている。
【0033】
この場合、第2の表示装置9は、図2および図3に示すように、上部ハウジング13の第2表示収納部26内に下側から収納された際に、第2表示収納部26内の内周面における上部に設けられた第2鍔部26aに、第2の表示装置9の外周部おける上面が下側から当接し、この状態で外周部の下面がインターコネクタ27によって支持されるように構成されている。
【0034】
この場合、インターコネクタ27は、図3に示すように、中間ハウジング14にその上下に貫通して設けられたコネクタ孔14a内に配置され、この状態で下端部が回路基板16の上面に設けられた接続端子(図示せず)に接触し、上端部が第2の表示装置9の外周部における下面に設けられた接続端子(図示せず)に接触することにより、回路基板16と第2の表示装置9とを電気的に接続するように構成されている。
【0035】
これにより、第2の表示装置9は、図2および図3に示すように、その下面が指針駆動機構部6上に接近し、上面が指針5から下側に離れた状態で、上部ハウジング13の第2表示収納部26内に配置されるように構成されている。この場合、第2の表示装置9は、図1図2および図3に示すように、その表示領域が第2の表示装置9の形状よりも小さい長方形状に形成され、この小さい長方形状の表示領域内において時刻、日付、曜日などの情報を電気光学的に表示するように構成されている。
【0036】
これに伴って、文字板17の一段高い箇所には、図1および図3に示すように、第2文字板表示窓部28が上部ハウジング13の第2表示収納部26に対応して設けられている。この第2文字板表示窓部28は、第2の表示装置9の表示領域に対応する形状、つまり第2の表示装置9の形状よりも小さい形状の長方形状に形成されている。
【0037】
これにより、第2の表示装置9は、図3に示すように、表示された時刻、日付、曜日などの情報が文字板17の第2文字板表示窓部28を通して上方から見えるように構成されている。この場合、文字板17は、その上面が指針5の分針5よりも下側に位置する時針5aから更に下側に離れた状態で配置されている。
【0038】
下部ハウジング15には、図2および図3に示すように、機能針駆動機構部10と釦型の電池29とが平面的に並列に配置されている。この場合、機能針駆動機構部10は、下部ハウジング15における6時側に設けられた第2機構収納部30内に配置されている。釦型の電池29は、第2機構収納部30を除いて、下部ハウジング15にその中心部よりも6時側から12時側に亘る広い範囲で設けられた電池収納部31内に配置されている。
【0039】
すなわち、機能針駆動機構部10は、図3に示すように、下部ハウジング15に設けられた第2機構収納部30内に上方から収納された際に、第2機構収納部30の内周面における上部に設けられた第2当接部30aに、機能針駆動機構部10の外周面における上部に設けられた第2突起部10aが上方から当接することにより、下部ハウジング15の第2機構収納部30内に配置されるように構成されている。
【0040】
この機能針駆動機構部10は、図1図3に示すように、タイマーモード、ストップウオッチモード、方位モード(レトログラードモード)のなどの各種のモードを機能針11によって選択的に指示表示するものであり、機能針11を第1の表示装置8の上方で運針させて、モードを選択して指示するように構成されている。
【0041】
すなわち、この機能針駆動機構部10は、図2および図3に示すように、その機能針軸12が下部ハウジング15の6時側に位置し、回路基板16、中間ハウジング14、上部ハウジング13、および文字板17に貫通して設けられた貫通孔32を通して文字板17の一段低い箇所の上方に突出し、この突出した機能針軸12の上端部に機能針11が取り付けられ、この状態で機能針11が文字板17の一段低い箇所の上方で運針するように構成されている。
【0042】
この場合、機能針軸12は、図2および図3に示すように、第1の表示装置8の6時側の側方を通して、第1の表示装置8の上方に突出するように構成されている。すなわち、この機能針軸12は、その軸方向の長さが限られた長さ、つまり製作上の限界内において最も長く形成されている。これにより、機能針軸12は、文字板17の一段低い箇所の上面から上方に十分な長さで突出するように構成されている。
【0043】
また、機能針11は、図3および図4に示すように、指針5と同様、合成樹脂または金属によって厚みのある形状に形成されている。すなわち、この機能針11は、指針5と同様、ほぼ帯板状の針本体21と、この針本体21の外周部に設けられた側壁部22と、を備えている。針本体21は、指針5と同様、通常の針と同じ形状か、それよりも少し幅の広い形状に形成されている。
【0044】
この場合、針本体21は、図1および図3に示すように、指針5と同様、一端部21aが先細に形成され、他端部21bが幅広に形成され、この他端部21bにおける幅広の中心部に軸取付孔21cが設けられ、幅広の他端部21bが装飾性を有する形状に形成されるように構成されている。
【0045】
また、側壁部22は、図3に示すように、指針5と同様、針本体21の外周部にその全周に亘って垂下された状態で形成されている。これにより、側壁部22は、機能針11全体に厚みをもたせるように構成されている。このため、この機能針11も、その側壁部22の外表面に針本体21と共に、色彩やマークなどの装飾(図示せず)が施されるように構成されている。
【0046】
この場合、機能針11は、図2および図3に示すように、その厚み方向の下端部が文字板17の一段高い箇所の上面よりも下側に位置し、かつ上面が文字板17の一段高い箇所の上側に位置し、この状態で文字板17の一段低い箇所の上方で運針するように構成されている。すなわち、この機能針11は、第1の表示装置8よりも一段高い位置に配置された第2の表示装置9に対して平面的にほぼ並列に位置する状態で運針するように構成されている。
【0047】
これにより、機能針11は、図2および図3に示すように、指針5の分針5bの下側に位置する時針5aよりも更に下側に位置し、この状態で時針5aに当接することなく、文字板17の一段低い箇所の上方で、かつ第2の表示装置9に対して平面的にほぼ並列な状態で、機能針軸12を中心に文字板17の上方で振れするように運針する構成になっている。
【0048】
釦型の電池29は、図3に示すように、下部ハウジング15にその中心部よりも6時側から12時側に亘る広い範囲で設けられた電池収納部31内に下側から配置されるように構成されている。このため、この電池29は、その設置スペースが広く設定されていることにより、電池29の外形が大きく形成され、大型化されて大容量化されるように構成されている。
【0049】
次に、このような腕時計の時計モジュール4の作用について説明する。
この時計モジュール4は、通常状態のときに、指針駆動機構部6の指針軸7が指針駆動機構部6によって駆動されて、指針軸7に取り付けられた指針5が、文字板17の上方を360度運針しながら、文字板17の時字17aを指示することにより、時刻を指示表示する。
【0050】
このときには、指針駆動機構部6の指針軸7が、その製作上の限界内において最も長く形成され、その長さが限られた長さであっても、第1の表示装置8の上方に十分な長さで突出し、かつ第1の表示装置8よりも一段高い第2の表示装置9の上方にも十分に突出していることにより、指針5が厚みの制約を受けずに、自由な形状に形成されている。
【0051】
このため、指針5は、合成樹脂または金属によって厚みのある形状に形成され、かつ指針5が大きく形成されていることにより、指針5が視認し易く、指示表示された時刻が視認し易くなる。すなわち、この指針5は、ほぼ帯板状の針本体21と、この針本体21の外周部に設けられた側壁部22と、を備えた構成であることにより、指針5に厚みをもたせて指針5を大きく形成することができるので、指針5を視認し易くして、存在感のある指針5が実現できる。
【0052】
この場合、指針5は、針本体21のほぼ扇形状の他端部21bに装飾部21dが設けられ、側壁部22の外表面に針本体21と共に色彩やマークなどの装飾(図示せず)が施されることにより、指針5の装飾性を向上させると共に、デザイン性を向上させて、より一層、存在感のある指針5が実現できる。
【0053】
また、このときには、第1の表示装置8に秒時間や分時間などの経過時間情報がクロノグラフで表示され、この表示された情報が、上部ハウジング13に設けられた長方形状の第1ハウジング表示窓部24、および文字板17に設けられた円弧形状の第1文字板表示窓部25を通して、上方から見えるので、第1の表示装置8に表示された秒時間や分時間などの経過時間情報がクロノグラフで視認できる。
【0054】
この場合、第1の表示装置8は、第1ハウジング表示窓部24と第1文字板表示窓部25とによって、第1の表示装置8に表示された秒時間や分時間などの経過時間情報が奥行き感をもって窪んだ状態で見えることにより、この奥行き感によって第1の表示装置8に表示された情報が立体的に表示されて、デザイン性が高められる。
【0055】
また、第2の表示装置9には、時刻、日付、曜日などの情報が文字や数字で表示され、この表示された情報が、文字板17に第2の表示装置9の形状よりも小さい長方形状で設けられた第2文字板表示窓部28を通して上方から見えるので、第2の表示装置9に表示された時刻、日付、曜日などの情報が視認できる。
【0056】
この場合、上部ハウジング13は、その中心部よりも少し12時側に位置する3時側と9時側とを結ぶ直線上に位置する段差部Lを境にして、12時側が一段高く、6時側が一段低く形成されている。これに伴って、上部ハウジング13上に配置される文字板17は、3時側と9時側とを結ぶ直線上に位置する段差部Lを境にして、12時側が一段高く、6時側が一段低く形成されている。
【0057】
これにより、第1の表示装置8に表示された秒時間や分時間などの経過時間情報と、第2の表示装置9に表示された時刻、日付、曜日などの情報とが、高低差をもって見えるので、第1の表示装置8と第2の表示装置9とにそれぞれ表示された各情報が文字板17と共に立体的に表現されることになり、これによりデザイン性が向上する。
【0058】
さらに、このときには、機能針駆動機構部10の機能針軸12に取り付けられた機能針11が、機能針駆動機構部10によって駆動されて、文字板17の一段低い箇所の上方で、機能針軸12を中心に横方向に振れるように運針することにより、タイマーモード、ストップウオッチモード、方位モード(レトログラードモード)などの各種のモードを選択的に指示表示する。
【0059】
この場合、機能針11は、指針駆動機構部6に対して平面的に並列に配置された第1の表示装置8の上方で、かつ指針駆動機構部6の指針5の下側に位置した状態で運針することにより、機能針11が指針5に当接することがなく、第1の表示装置8の上方に機能針11の運針領域が広く設置され、この広い領域内で機能針11が運針する。
【0060】
また、この機能針11は、指針駆動機構部6に対して並列に配置された第1の表示装置8よりも一段高い位置に配置された第2の表示装置9に対して平面的にほぼ並列に位置する状態で運針することにより、第2の表示装置9に表示された時刻、日付、曜日などの情報を機能針11が遮ることがなく、機能針11が指針5と第1の表示装置8との間に設置されて、機能針11が指針5に接触することなく、高低差をもって運針する。
【0061】
このため、機能針11は、指針5と同様、合成樹脂または金属によって厚みのある形状に形成され、かつ大きく形成されることにより、機能針11が視認し易くなり、タイマーモード、ストップウオッチモード、方位モードなどの各種のモードのうち、機能針11で指示されたモードが視認し易くなる。
【0062】
すなわち、この機能針11も、指針5と同様、ほぼ帯板状の針本体21と、この針本体21の外周部に設けられた側壁部22と、を備えた構成であることにより、機能針11に厚みをもたせて機能針11を大きく形成することができ、これにより機能針11を視認し易くして、存在感のある機能針11が実現できる。
【0063】
この場合にも、機能針11は、針本体21の幅広の他端部21bが装飾を有する形状に形成され、側壁部22の外表面に針本体21と共に色彩やマークなどの装飾(図示せず)が施されることにより、指針5と同様、機能針11の装飾性を向上させると共に、デザイン性を向上させて、より一層、存在感のある機能針11が実現できる。
【0064】
このように、この腕時計の時計モジュール4によれば、指針5が取り付けられた指針軸7を駆動させて指針5を運針させる指針駆動機構部6と、この指針駆動機構部6に対して並列に配置され、かつ情報を表示する第1の表示装置8と、を備えていることにより、指針軸7の長さを短くでき、指針5のデザイン性を向上させ、かつ存在感のある指針5を実現することができる。
【0065】
すなわち、この腕時計の時計モジュール4では、指針5を運針させる指針駆動機構部6の指針軸7の長さが限られた長さであっても、指針軸7を指針駆動機構部6に対して平面的に並列に配置された第1の表示装置8よりも、上方に十分な長さで突出させることができるので、指針5が厚みの制約を受けずに、指針5を自由な形状に形成することができ、これにより指針5のデザイン性を向上させることができ、存在感のある指針5を実現することができる。
【0066】
この場合、指針駆動機構部6と第1の表示装置8とは、上部ハウジング13の下部に配置された中間ハウジング14に平面的に並列に配置されていることにより、指針駆動機構部6の指針軸7の長さが限られた長さであっても、指針軸7を第1の表示装置8が配置された中間ハウジング14の上面よりも上方に十分な長さで確実にかつ良好に突出させることができ、これにより指針5を第1の表示装置8の上方で良好に運針させることができる。
【0067】
また、この指針駆動機構部6は、指針軸7を駆動させて指針5を上部ハウジング13上に配置された文字板17の上方で運針させることにより、文字板17の外周部に設けられた時字17aを指針5によって確実にかつ良好に指示することができるので、現在時刻を正確にかつ良好に知ることができると共に、文字板17と第1の表示装置8とによって立体感のある時計が実現できる。
【0068】
また、第1の表示装置8は、秒時間や分時間などの経過時間情報がクロノグラフで表示されることにより、この表示された情報を、上部ハウジング13の第1ハウジング表示窓部24、および文字板17の第1文字板表示窓部25を通して上方から見ることができるので、第1の表示装置8にクロノグラフで表示された秒時間や分時間などの経過時間情報を確実にかつ良好に視認することができる。
【0069】
この場合、上部ハウジング13の第1ハウジング表示窓部24は、第1の表示装置8の形状とほぼ同じ大きさの長方形状に形成され、文字板17の第1文字板表示窓部25は、第1の表示装置8の表示領域と同じ形状の円弧形状に形成されていることにより、第1ハウジング表示窓部24と第1文字板表示窓部25とで、第1の表示装置8に表示される情報の表示領域のデザイン性を高めることができる。
【0070】
また、この時計モジュール4では、第1ハウジング表示窓部24と第1文字板表示窓部25とによって、第1の表示装置8に表示された秒時間や分時間などの情報に奥行き感をもたせることができ、この奥行き感によって第1の表示装置8に表示された情報を立体的に表示することができるので、これによってもデザイン性を高めることができる。
【0071】
また、この腕時計の時計モジュール4では、指針5の厚みが厚く形成されていることにより、指針5の視認性が良く、かつ指針5のデザイン性を向上させることができる。すなわち、指針5は、合成樹脂または金属によって厚みのある形状で、大きく形成することができるので、指針5を視認し易くすることができ、これにより指示表示された時刻を確実にかつ良好に視認することができる。
【0072】
この場合、指針5は、ほぼ帯板状の針本体21と、この針本体21の外周部に設けられた側壁部22と、を備えた構成であることにより、指針5に厚みをもたせることができると共に、指針5を大きく形成することができ、これにより指針5を、より一層、視認し易くすることができるので、存在感のある指針5を実現することができる。
【0073】
また、この指針5は、針本体21のほぼ扇形状の他端部21bに装飾部21dを設けることができると共に、側壁部22の外表面に色彩やマークなどの装飾(図示せず)を針本体21と共に施すことができるので、指針5の装飾性を向上させることができると共に、デザイン性を向上させることができ、これにより、より一層、存在感のある指針5を実現することができる。
【0074】
また、この時計モジュール4では、指針駆動機構部6に対して平面的に並列に配置された第1の表示装置8よりも一段高い位置に、第1の表示装置8と重ならない状態で配置された第2の表示装置9を備えていることにより、第1の表示装置8と第2の表示装置9とで異なる情報を立体的にかつ良好に表示することができる。
【0075】
すなわち、第2の表示装置9は、第1の表示装置8よりも一段高い位置で、かつ第1の表示装置8と重ならない状態で配置されていることにより、第1の表示装置8に表示された秒時間や分時間などの経過時間情報と、第2の表示装置9に表示された時刻、日付、曜日などの情報とを、高低差をもって、表示することができ、これにより第1の表示装置8と第2の表示装置9とに表示された異なる情報を立体的に表現することができるので、これによってもデザイン性の向上を図ることができる。
【0076】
この場合、指針駆動機構部6の指針軸7は、指針駆動機構部6に対して平面的に並列に配置された第1の表示装置8よりも、上方に十分な長さで突出されていることにより、指針軸7を第2の表示装置9の上方に確実に突出させることができ、これにより指針軸7に取り付けられた指針5を第2の表示装置9の上方で良好に運針させることができると共に、指針5の厚みを厚く形成することができる。
【0077】
また、この時計モジュール4では、指針駆動機構部6に対して平面的に並列に配置された第1の表示装置8の上方で、かつ指針駆動機構部6の指針5の下側に位置した状態で運針する機能針11を備えていることにより、機能針11が指針5に当接することがなく、機能針11を第1の表示装置8の上方で良好に運針させることができると共に、機能針11によってタイマーモード、ストップウオッチモード、方位モード(レトログラードモード)などの各種のモードのいずれかを確実に選択して良好に指示表示することができる。
【0078】
この場合、機能針11は、指針駆動機構部6に対して並列に配置された第1の表示装置8よりも一段高い位置に配置された第2の表示装置9に対して平面的にほぼ並列に位置する状態で運針することにより、第2の表示装置9に表示された時刻、日付、曜日などの情報を機能針11が遮ることがなく、第2の表示装置9よりも一段低い第1の表示装置8の上方で機能針11を良好に運針させることができる。
【0079】
これにより、この時計モジュール4では、第1の表示装置8の上方に機能針11の運針領域を広く設置することができるので、機能針11を広い範囲で良好に運針させることができると共に、機能針11が第2の表示装置9に対して平面的にほぼ並列に位置する状態で運針するので、機能針11を指針5と第1の表示装置8との間に確実にかつ良好に設置することができ、これにより指針5と機能針11とに高低差をもたせることができるので、これによってもデザイン性が良く、かつ時計モジュール4全体をコンパクトに構成することができる。
【0080】
また、この時計モジュール4では、指針駆動機構部6に対して平面的に並列に配置された第1の表示装置8の下側に、機能針11が取り付けられた機能針軸12を駆動させて機能針11を運針させる機能針駆動機構部10が配置されていることにより、第1の表示装置8の設置位置の制約を受けずに、機能針駆動機構部10を良好に設置することができると共に、第1の表示装置8の側方を通して機能針軸12を第1の表示装置8の上方に確実にかつ良好に突出させることができる。
【0081】
この場合にも、機能針軸12は、その軸方向の長さが限られた長さ、つまり製作上の限界内において最も長く形成されていることにより、機能針軸12を文字板17の一段低い箇所の上面から上方に十分な長さで突出させることができる。このため、機能針11の厚みを厚く形成することができるので、機能針11の視認性およびデザイン性を向上させることができる。
【0082】
すなわち、機能針11は、指針5と同様、合成樹脂または金属によって厚みのある形状で、大きく形成することができるので、機能針11を視認し易くすることができ、これにより存在感のある機能針11を実現することができると共に、機能針11によって指示表示されたモードを確実にかつ良好に視認することができる。
【0083】
この場合にも、機能針11は、指針5と同様、ほぼ帯板状の針本体21と、この針本体21の外周部に設けられた側壁部22と、を備えた構成であることにより、機能針11に厚みをもたせて機能針11を大きく形成することができ、これにより機能針11を視認し易くすることができ、存在感のある機能針11を実現することができる。
【0084】
また、この機能針11では、針本体21の幅広の他端部21bを装飾性のある形状に形成することができると共に、側壁部22の外表面に色彩やマークなどの装飾(図示せず)を針本体21と共に施すことができるので、機能針11の装飾性を向上させることができると共に、デザイン性を向上させることができ、これにより、より一層、存在感のある機能針11を実現することができる。
【0085】
さらに、この時計モジュール4では、機能針駆動機構部10に対して平面的に並列に配置された釦型の電池29を備えていることにより、機能針駆動機構部10の設置スペースを除いて、電池29の設置スペースを広い面積で設けられることができ、これにより電池29の大型化を図り、電池29の大容量化を図ることができると共に、時計モジュール4全体をコンパクトに構成することができる。
【0086】
なお、上述した実施形態では、機能針駆動機構部10の機能針11がタイマーモード、ストップウオッチモード、方位モードなどの各種のモードを選択的に指示表示するように構成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば月の満ち欠け、潮の満ち引きなどの他の機能を選択的に指示表示するように構成しても良い。
【0087】
また、上述した実施形態では、第1の表示装置8が秒時間や分時間などの経過時間情報をクロノグラフで表示するように構成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、気温、湿度、気圧、水圧などの情報をクロノグラフや数字などで表示するように構成しても良い。
【0088】
さらに、上述した実施形態では、第1の表示装置8が秒時間や分時間などの経過時間情報を表示し、第2の表示装置9が時刻、日付、曜日などの情報を表示するように構成した場合について述べたが、この発明はこれに限らず、第1の表示装置8が時刻、日付、曜日などの情報を表示し、第2の表示装置9が秒時間や分時間などの経過時間情報を表示するように構成しても良い。
【0089】
なおまた、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、携帯電話機、携帯情報端末機などの電子機器にも広く適用することができる。
【0090】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0091】
(付記)
請求項1に記載の発明は、指針が取り付けられた指針軸を駆動させて前記指針を運針させる指針駆動機構部と、前記指針駆動機構部に対して並列に配置され、かつ情報を表示する表示部と、を備えていることを特徴とするモジュールである。
【0092】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモジュールにおいて、前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部よりも一段高い位置に、前記表示部と重ならない状態で配置された他の表示部を備えていることを特徴とするモジュールである。
【0093】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のモジュールにおいて、前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部の上方で、かつ前記指針駆動機構部の前記指針の下側に位置した状態で運針する機能針を備えていることを特徴とするモジュールである。
【0094】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモジュールにおいて、前記機能針は、前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部よりも一段高い位置に配置された前記他の表示部に対してほぼ並列に位置する状態で運針することを特徴とするモジュールである。
【0095】
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のモジュールにおいて、前記指針駆動機構部に対して並列に配置された前記表示部の下側には、前記機能針が取り付けられた機能針軸を駆動させて前記機能針を運針させる機能針駆動機構部が配置されていることを特徴とするモジュールである。
【0096】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のモジュールにおいて、前記機能針駆動機構部に対して並列に配置された釦型の電池を備えていることを特徴とするモジュールである。
【0097】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれに記載のモジュールを備えていることを特徴とする時計である。
【符号の説明】
【0098】
1 腕時計ケース
4 時計モジュール
5 指針
6 指針駆動機構部
7 指針軸
8 第1の表示装置
9 第2の表示装置
10 機能針駆動機構部
11 機能針
12 機能針軸
13 上部ハウジング
14 中間ハウジング
15 下部ハウジング
16 回路基板
17 文字板
21 針本体
22 側壁部
29 電池
図1
図2
図3
図4