(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置と接続され、前記複数のユーザの安否確認を行い、各ユーザごとの前記安否確認の結果である安否確認情報を前記記憶装置に登録する安否確認装置と、
前記電話機のそれぞれと前記安否確認装置との電話回線を接続する交換機と、
を備え、
前記安否確認装置は、
安否確認の必要性の検出時に、前記拠点リストに含まれる各拠点に対応付けられた全ての前記電話番号に対して前記交換機を介して第1の発信を行う発信部と、
前記交換機を介して各拠点の電話機から前記第1の発信に応じて受信した複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する音声認識部と、
前記特定された第1のユーザごとに前記特定された第1の安否確認情報を対応付け、前記特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて前記記憶装置へ登録する登録部と、
を備え、
前記発信部は、
前記ユーザ情報の中から、前記第2のユーザに対応付けられた前記連絡先を取得し、前記取得した連絡先に対して第2の発信を行う
安否確認システム。
複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、を記憶する記憶装置と接続された安否確認装置が、
安否確認の必要性を検出し、
前記拠点リストに含まれる各拠点に対応付けられた全ての前記電話番号に対して第1の発信を行い、
各拠点の電話機から前記第1の発信に応じて複数の第1の応答音声を受信し、
前記複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定し、
前記特定された第1のユーザごとに前記特定された第1の安否確認情報を対応付け、前記特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて前記記憶装置へ登録し、
前記ユーザ情報の中から、前記第2のユーザに対応付けられた前記連絡先を取得し、
前記取得した連絡先に対して第2の発信を行う
安否確認方法。
複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、を記憶する記憶装置と接続されたコンピュータに対して、
安否確認の必要性を検出する処理と、
前記拠点リストに含まれる各拠点に対応付けられた全ての前記電話番号に対して第1の発信を行う処理と、
各拠点の電話機から前記第1の発信に応じて複数の第1の応答音声を受信する処理と、
前記複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する処理と、
前記特定された第1のユーザごとに前記特定された第1の安否確認情報を対応付け、前記特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて前記記憶装置へ登録する処理と、
前記ユーザ情報の中から、前記第2のユーザに対応付けられた前記連絡先を取得する処理と、
前記取得した連絡先に対して第2の発信を行う処理と、
を実行させる安否確認プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0014】
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1にかかる安否確認装置1の構成を示すブロック図である。安否確認装置1は、地震や火災等の災害発生時に、管轄する複数のユーザの安否確認を行うものである。安否確認装置1は、1台又は複数台のコンピュータシステムにより実現可能である。安否確認装置1は、記憶部10と、発信部13と、音声認識部14と、登録部15とを備える。
【0015】
記憶部10は、拠点リスト11と、ユーザ情報12とを記憶する。拠点リスト11は、複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた情報である。ここで、拠点とは、例えば、企業等が事業活動を行うための場所であり、従業員が通常、在席する物理的な場所を指す。例えば、ビル内のフロア、同一フロア内の部署ごとのエリア等である。また、各拠点に設置された電話機とは、例えば、いわゆる固定電話機であり、拠点に設置された内線電話機であってもよい。
【0016】
ユーザ情報12は、複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けた情報である。ここで、ユーザとは、例えば、通常、所属する部署等における拠点で業務等を行う者である。ユーザは、少なくとも、安否確認装置1における安否確認の対象者である。また、携帯端末の連絡先とは、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)番号、携帯電話端末もしくはスマートフォンの電話番号、又は、携帯電話端末、スマートフォン又はタブレット端末で受信が可能な電子メールアドレス等である。
【0017】
発信部13は、安否確認の必要性の検出時に、拠点リスト11に含まれる各拠点に対応付けられた全ての電話番号に対して第1の発信を行う。ここで、安否確認の必要性の検出時とは、安否確認装置1が外部から緊急地震速報等を受信した場合、または、安否確認装置1が接続された火災報知器等のセンサ(不図示)から火災報知を受信した場合等が挙げられる。但し、安否確認の必要性の検出時はこれらに限定されない。例えば、発信部13は、管理者等により安否確認の要求がされた任意のタイミングを、安否確認の必要性があるとして検出してもよい。また、第1の発信とは、少なくとも各電話番号に対して電話通信における発呼をいう。そして、第1の発信には、安否確認を問い合わせ、口頭での応答を促す所定のメッセージを含めてもよい。
【0018】
音声認識部14は、各拠点の電話機から第1の発信に応じて受信した複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識する。そして、音声認識部14は、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する。つまり、1つの応答音声から複数人が第1のユーザとして特定される場合がある。ここで、第1の安否確認情報は、第1のユーザが拠点リスト11に含まれるいずれかの拠点に存在しているが確認されたことと、及び、第1のユーザがその拠点において安全な状況又は危険な状況にいるかを示す情報である。そして、安全な状況とは、ユーザの身体が無事であること、拠点内及び周辺の環境も安全であること等を示す。また、危険な状況とは、怪我等によりユーザの健康状態が悪いこと、又は、拠点内又は周辺の環境が危険であること等を示す。尚、危険な状況には、ユーザの怪我の度合い、救出の緊急性の度合い等を含めても構わない。また応答音声を音声認識することにより、ユーザを特定できたとしても応答内容が言語として認識できない場合には、明確に発話ができない状況といえる。その場合、第1の安否確認情報としては、重症又は少なくとも救助の緊急性が高いことを示す情報として特定してもよい。また、第1の安否確認情報は、特定された第1のユーザの夫々に対して特定される。尚、音声認識の具体的な手段は、公知ものを用いて構わない。
【0019】
登録部15は、音声認識部14により特定された第1のユーザごとに、特定された第1の安否確認情報を対応付けて記憶部10に登録する。また、登録部15は、音声認識部14により特定されなかった第2のユーザに、未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて記憶部10へ登録する。例えば、登録部15は、ユーザ情報12を参照し、音声認識部14により特定された全ての第1のユーザ以外のユーザを第2のユーザとして特定するものとする。また、未確認の旨を示す第2の安否確認情報とは、第1の安否確認情報とは異なり、第2のユーザが拠点リスト11に含まれるいずれかの拠点に存在しているか否かが判別できないことを示す情報である。
【0020】
そして、発信部13は、ユーザ情報12の中から、第2のユーザに対応付けられた連絡先を取得し、取得した連絡先に対して第2の発信を行う。ここで、取得した連絡先は、上述した通り、携帯端末における連絡先である。そして、第2の発信は、ユーザが所持していることになっている携帯端末への直接の発呼又はメール送信である。
【0021】
図2は、本実施の形態1にかかる安否確認処理の流れを示すフローチャートである。まず、安否確認装置1は、安否確認の必要性を検出する(S11)。次に、発信部13は、拠点リスト11に含まれる各拠点に対応付けられた全ての電話番号に対して第1の発信を行う(S12)。そして、音声認識部14は、各拠点の電話機から、第1の発信に応じて複数の第1の応答音声を受信する(S13)。
【0022】
続いて、音声認識部14は、複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する(S14)。そして、登録部15は、特定された第1のユーザごとに特定された第1の安否確認情報を対応付けて記憶部10に登録する(S15)。
【0023】
また、ステップS15とは独立して、登録部15は、特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて記憶装置へ登録する(S16)。そして、発信部13は、ユーザ情報12の中から、第2のユーザに対応付けられた連絡先を取得する(S17)。その後、発信部13は、取得した連絡先に対して第2の発信を行う(S18)。
【0024】
このように、本実施の形態にかかる安否確認装置1は、管轄する複数のユーザの安否確認の必要性が検出された場合に、ユーザごとに個別に携帯電話端末等に対して問合せを行うのではなく、第1段階として拠点に設置された電話機の電話番号に対して発信を行う。その理由は、管轄するユーザが所属する部署等のフロアには、複数のユーザがいる確率が高いため、1回線により複数人についてまとめて安否確認を行うことができ、効率的に安否確認を行うことができるためである。
【0025】
また、災害時には、特定地域で様々な安否確認が行われ、回線が混雑する。そのため、災害発生直後に、個別に携帯電話端末等に対して問合せを行う方法では、管轄するユーザが多数の場合には、回線が接続できないことが多く、結果的に安否確認が遅れてしまうことになり得る。そのため、本実施の形態では、個別に携帯電話端末等に対して問合せを行う場合と比べて、回線使用効率が高い。さらに、個別に携帯電話端末等に対して問合せを行う場合と比べて、安否確認に要する時間を短縮できる。
【0026】
また、災害時において、ユーザは、災害に伴う自己の健康状態や周辺環境等によりダイヤル、キーボード又はタッチパネル等の操作が困難な場合もある。そのような場合であっても、音声認識部14は、第1の応答音声を音声認識することにより、ユーザ情報12内のいずれかのユーザであるかを特定でき、かつ、音声による応答内容から安否確認情報を特定できる。そのため、各拠点のユーザは、第1の発信に応じて、ダイヤル、キーボード又はタッチパネル等の操作を行うことなく、各拠点の電話機に対して音声により(口頭で)各自の安否を伝達することができる。特に、音声による応答内容により、応答者(発話者)のユーザの健康状態等も判別可能である。また、拠点内の一部のユーザが重症により口頭での応答が困難な場合であっても、他のユーザがその旨を音声で応答することもでき、重症のユーザの状態についても迅速に把握が可能となる。また、仮に、あるユーザが所属する部署とは異なる拠点(フロア)にいたとしても、応答音声によりその所在場所を的確に把握することが可能である。さらに、拠点によっては、災害等の影響が少なく、在席するユーザの全てが安全である場合にも、拠点に設置された電話機によりまとめて応答が可能であり、効率的である。
【0027】
ここで、音声認識部14は、第1の応答音声を音声認識した際に、ユーザ情報12内の全てのユーザが特定できるとは限らない。そのため、登録部15は、ユーザ情報12の中から、音声認識部14により特定された第1のユーザ以外のユーザを第2のユーザとして特定できる。そして、第2のユーザは、拠点リスト11に含まれるいずれかの拠点に存在しているか否かが判別できないため、登録部15は、取り急ぎ、第2のユーザについて所在が未確認である旨を第2の安否確認情報として登録する。これにより、管理者等は、追跡確認が必要なユーザを迅速に把握できる。また、安否確認情報は、救出の緊急度を判別する基準ともなり得る。
【0028】
そして、発信部13は、第1の発信により所在が確認できなかった第2のユーザに対してのみ、携帯端末の連絡先へ個別に安否確認をするための第2の発信を行うことで、不要な回線の使用を抑制できる。特に、第2の発信は、第1の発信と異なり、発信先が拠点に設置された電話機ではなく、携帯端末であることから、個別の状況に応じたきめ細かな確認が可能となる。
【0029】
以上のことから、本実施の形態1により複数の拠点又は屋外に点在し得る多数の所属員の安否確認を効率的に行うことができる。そのため、安否確認の責任者の負担を軽減することができる。
【0030】
<実施の形態2>
本実施の形態2は、上述した実施の形態1の具体的な実施例である。本実施の形態2にかかる前記登録部は、前記第1の応答音声に応じて前記第1のユーザ及び前記第1の安否確認情報に、当該第1の応答音声の応答元の拠点をさらに対応付けて前記記憶部へ登録する。例えば、災害時において、あるユーザが(他部署への用事等で)離席していた場合などには、所属する部署での把握が困難な場合もある。本実施の形態2では、そのような場合であっても、いずれかの拠点で安否確認が取れた第1のユーザの居場所を明確に把握できる。
【0031】
また、前記記憶部は、前記第1の発信時の同時発信数の上限値をさらに記憶する。そして、前記発信部は、前記検出時に、現在の使用可能回線数を取得する。続いて、前記発信部は、当該使用可能回線数が前記上限値を下回っている場合、前記拠点リストに含まれる全ての前記電話番号のうち、前記第1の発信について未発信であり、かつ、当該使用可能回線数に対応する数の電話番号に対してまとめて前記第1の発信を行う。これにより、緊急時に使用中の他の回線への影響を抑え、かつ、効率的に安否確認を行うことができる。
【0032】
また、前記記憶部は、前記複数のユーザのそれぞれのサンプル音声データをさらに記憶する。そして、前記音声認識部は、前記サンプル音声データを用いて前記第1の応答音声を音声認識して、当該第1の応答音声を複数の発話者に対応する複数の音声データに分解する。そして、前記音声認識部は、当該分解された複数の音声データごとに前記第1のユーザ及び前記第1の安否確認情報を特定する。例えば、緊急時に、複数ユーザが同時に発話して応答音声に複数人の音声が混在する場合であっても、発話者ごとに識別して、安否確認情報を登録できる。
【0033】
また、前記記憶部は、前記複数のユーザのそれぞれの氏名情報をさらに記憶する。そして、前記音声認識部は、前記音声認識の結果に前記氏名情報が含まれる場合、当該氏名情報に基づき前記第1のユーザを特定する。これにより、応答音声の発話者が他のユーザの安否状況を代理して応答した場合にも、そのユーザの安否確認情報として登録できる。
【0034】
また、前記登録部は、前記第2の発信時に発信先の位置情報及び発信時刻を取得する。そして、前記登録部は、前記第2のユーザと当該取得した位置情報及び発信時刻とを対応付けて外部発信履歴として前記記憶部に登録する。これにより、拠点での安否確認が取れなかった第2のユーザに対する外部での追跡履歴を記録できる。
【0035】
また、前記音声認識部は、前記第2の発信の発信先である前記連絡先から前記第2の発信に応じて受信した第2の応答音声を音声認識して、前記第2のユーザ及び当該第2のユーザの安否の状態を示す第3の安否確認情報を特定する。そして、前記登録部は、前記記憶部に対して、前記第2のユーザに対応付けられた前記第2の安否確認情報を前記特定された第3の安否確認情報に更新する。これにより、第2のユーザについて所在が確認された段階での安否確認情報を記録できる。
【0036】
また、前記登録部は、ユーザ情報の中で第2のユーザに対応付けられた全ての連絡先からの応答が確認できなかった場合、前記記憶部に対して、前記第2のユーザに対応付けられた第2の安否確認情報を、所在が不明である旨を示す第4の安否確認情報に更新する。そして、安否確認装置は、前記記憶部の中から前記第4の安否確認情報が対応付けられたユーザを抽出し、当該抽出されたユーザのリストを出力する出力部をさらに備える。これにより、安否確認ができなかったユーザリストを関係者に通知でき、速やかに別途の対策を取らせることができる。
【0037】
図3は、本実施の形態2にかかる安否確認システム1000の全体構成を示すブロック図である。安否確認システム1000は、安否確認装置100と、構内交換機200と、電話機311、321、331と、PHS端末411と、携帯電話端末421と、スマートフォン422とを備える。構内交換機200は、安否確認装置100、電話機311、321及び331の間で回線交換を行い、電話回線を接続する交換機である。特に、構内交換機200は、安否確認装置100からの第1の発信に応じて自動応答させるように、当該第1の発信の発信先の各電話機311、321、331を制御する。これにより、各電話機311、321、331のそれぞれは、第1の発信に対してハンズフリーで応答する。そのため、各拠点のユーザが受話器を取れなくても安否状況を伝える口頭での応答が容易となる。構内交換機200のその他の構成は、公知の技術を用いて実現可能である。
【0038】
電話機311は、拠点310に設置された内線電話機であり、いわゆる固定電話機である。また、ここでは、電話機311における内線番号を3001番とする。拠点310は、例えば、ある企業の部署が入居しているビルの4Fにある企画部のエリアであるものとする。ここで、拠点310には、ユーザU11、U12及びU13がいるものとする。つまり、少なくともユーザU11からU13のいずれかは、電話機311に対して口頭での応答が可能な距離にいるものとする。
【0039】
電話機321は、拠点320に設置された内線電話機であり、いわゆる固定電話機である。また、ここでは、電話機321における内線番号を3002番とする。拠点320は、例えば、ある企業の部署が入居しているビルの3Fにある営業部のエリアであるものとする。ここで、拠点320には、ユーザU21及びU22がいるものとする。つまり、少なくともユーザU21及びU22のいずれかは、電話機321に対して口頭での応答が可能な距離にいるものとする。
【0040】
電話機331は、拠点330に設置された内線電話機であり、いわゆる固定電話機である。また、ここでは、電話機331における内線番号を3003番とする。拠点330は、例えば、ある企業の部署が入居しているビルの2Fにある経理部のエリアであるものとする。ここで、拠点330には、ユーザU31及びU32がいるものとする。つまり、少なくともユーザU31及びU32のいずれかは、電話機331に対して口頭での応答が可能な距離にいるものとする。
【0041】
尚、拠点310、320及び330は、異なる建物に存在してもよく、構内交換機200は、複数存在、各構内交換機は、外部の公衆電話網を介して接続されていてもよい。つまり、電話機311、321、331は、同一又は異なる構内交換機200を介して、安否確認装置100との電話通信が可能であるものとする。
【0042】
PHS端末411は、ユーザU41が所持する携帯端末であり、PHS網410を介して安否確認装置100と通信可能である。携帯電話端末421は、ユーザU421が所持する携帯端末であり、スマートフォン422は、ユーザU422が所持する携帯端末である。携帯電話端末421及びスマートフォン422は、携帯電話網420を介して安否確認装置100と通信可能である。また、スマートフォン422は、第2の発信の着信に応じて、GPSによる位置情報を取得し、安否確認装置100へ位置情報を送信するアプリケーションが稼働しているものとする。
【0043】
安否確認装置100は、上述した安否確認装置1の一例であり、複数のユーザの安否確認を行い、各ユーザごとの安否確認の結果である安否確認情報を記憶部に登録する情報処理装置である。
図4は、本実施の形態2にかかる安否確認装置100の構成を示すブロック図である。
【0044】
安否確認装置100は、記憶部110と、検出部120と、制御部130とを備える。尚、安否確認装置100は、1台又は複数台のコンピュータ装置により実現可能である。また、記憶部110は、安否確認装置100の外部の記憶装置であってもよく、その場合、安否確認装置100と当該記憶装置とが接続されているものとする。
【0045】
記憶部110は、上述した記憶部10の一例であり、例えば、不揮発性記憶装置又はフラッシュメモリ等である。記憶部110は、複数台の記憶装置により構成されていてもよい。記憶部110は、拠点情報DB(DataBase)111、社員情報DB112、音声DB113、応答例DB114、回線使用上限数115、安否確認情報116、外部発信履歴117及び不明者リスト118を記憶する。
【0046】
拠点情報DB111は、上述した拠点リスト11の一例である。
図5は、本実施の形態2にかかる拠点情報DB111の例を示す図である。拠点情報DB111は、部署名、拠点情報、内線番号及び安否確認発信履歴等の属性を有するテーブルである。尚、部署名及び拠点情報は、拠点を識別する情報である。また、内線番号は、拠点に設置された電話機の電話番号の一例であり、上述した電話機311等の内線番号に相当する。また、安否確認発信履歴は、第1の発信による発信が行われたことを示す履歴情報であり、例えば、発信の有無、発信時刻、着呼の有無等である。
【0047】
社員情報DB112は、上述したユーザ情報12の一例である。
図6は、本実施の形態2にかかる社員情報DB112の例を示す図である。社員情報DB112は、所属、社員ID、氏名、携帯端末連絡先等の属性を有するテーブルである。所属は、社員が所属する部署名を示す。社員IDは、ユーザを識別する情報である。携帯端末連絡先は、各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先の一例である。ここでは、携帯端末連絡先として、PHS番号、携帯電話番号、携帯端末メールアドレスを挙げるがこれらに限定されない。
【0048】
音声DB113は、各社員の音声のサンプルとなるサンプル音声データと、各社員の氏名情報を対応付けた情報である。音声DB113内のデータは、応答音声の音声認識時にユーザの特定に用いられる。
図7は、本実施の形態2にかかる音声DB113の例を示す図である。音声DB113は、サンプル音声データのファイル名、氏名等の属性を有するテーブルである。尚、サンプル音声データ自体は、記憶部110又は他の記憶装置に保存されており、安否確認装置100が参照可能であるものとする。また、氏名は、各社員の氏名を示す文字列データである。
【0049】
応答例DB114は、安否確認のためのユーザによる応答内容の例を管理する情報である。応答例DB114内のデータは、応答音声の音声認識時に安否確認情報の特定に用いられる。
図8は、本実施の形態2にかかる応答例DB114の例を示す図である。応答例DB114は、安否種別、応答例等の属性を有するテーブルである。安否種別は、安否確認情報に対応する情報である。応答例は、応答音声に含まれるフレーズのうち安否確認情報を特定するための表現を示す文字列データである。尚、応答例は、安否種別あたり複数存在していてもよい。これにより、音声認識による安否確認情報の特定精度が向上する。
【0050】
回線使用上限数115は、第1の発信時の同時発信数の上限値である。安否確認情報116は、音声認識の結果、特定されたユーザ及び安否確認情報を対応付けて記録される情報である。
図9は、本実施の形態2にかかる安否確認情報116の例を示す図である。安否確認情報116は、所属、社員ID、氏名、安否状況、確認時間、確認場所、確認方法等の属性を有するテーブルである。所属、社員ID及び氏名は、社員情報DB112と対応するものであり、安否確認情報116にはこれらのうち少なくとも社員IDが含まれていればよい。安否状況は、上述した第1、第2、第3及び第4の安否確認情報の一例である。確認時間は、各社員について安否確認が取れた時刻を示す。確認場所は、各社員について安否確認が取れた場所を示す。確認方法は、各社員について安否確認が取れた際の通信手段を示す。例えば、第1の発信により確認が取れた場合、確認方法は、内線電話、固定電話(音声)等となる。また、第2の発信により確認がとれた場合、確認方法は、PHS(音声)、携帯電話(音声)等となる。また、携帯端末へのメール送信により確認が取れた場合、確認方法は、携帯端末(メール)等となる。
【0051】
外部発信履歴117は、第2のユーザと第2の発信時に取得された位置情報及び発信時刻とを対応付けた情報の一例である。外部発信履歴117は、第2の発信以降の安否確認のための発信の履歴を示す。つまり、外部発信履歴117は、構内交換機200を介した電話機311等以外での安否確認の履歴といえる。または、外部発信履歴117は、第1の発信により未確認とされた第2のユーザの未確認者リスト、第2の発信の履歴等ともいえる。
図10は、本実施の形態2にかかる外部発信履歴117の例を示す図である。外部発信履歴117は、所属、社員ID、氏名、発信履歴等の属性を有するテーブルである。尚、所属、社員ID及び氏名は、社員情報DB112と対応するものであり、外部発信履歴117にはこれらのうち少なくとも社員IDが含まれていればよい。発信履歴は、発信時刻、確認方法、位置情報等を含む。発信時刻は、第2の発信の時刻や、メール送信時刻である。確認方法は、安否確認情報116と同等である。位置情報は、PHS端末411の場合、中継する基地局の識別情報、携帯電話端末421及びスマートフォン422の場合、端末のGPS(Global Positioning System)情報等である。
【0052】
不明者リスト118は、一定時間内に、携帯端末連絡先への問合せによっても安否が確認できなかった社員をまとめた情報である。
図11は、本実施の形態2にかかる不明者リスト118の例を示す図である。不明者リスト118は、所属、社員ID、氏名、緊急連絡先の氏名及び電話番号等の属性を有するテーブルである。尚、所属、社員ID及び氏名は、社員情報DB112と対応するものである。緊急連絡先の氏名及び電話番号は、該当社員の家族等、該当社員が行方不明の際に連絡すべき緊急連絡先である。例えば、社員情報DB112に登録されているものであれば良い。
【0053】
図4に戻り説明を続ける。検出部120は、外部から緊急地震速報等を受信したこと、または、火災報知器等のセンサ(不図示)から火災報知を受信したことを検出し、制御部130へその旨を通知する。つまり、検出部120は、安否確認の必要性を検出する。
【0054】
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。ここで、安否確認装置100は、内蔵する記憶装置(不図示)に本実施の形態にかかる安否確認方法の処理が実装された安否確認プログラムが保存されているものとする。そして、制御部130は、当該記憶装置から安否確認プログラムを読み込み実行することにより、後述する発信部131、受信部132、音声認識部133、登録部134、メール送信部135、出力部136を実現する。
【0055】
発信部131は、上述した発信部13の一例である。発信部131は、検出部120による検出時に、現在の使用可能回線数を取得する。続いて、発信部131は、当該使用可能回線数が回線使用上限数115を下回っている場合、拠点情報DB111に含まれる全ての内線番号のうち、第1の発信について未発信であり、かつ、当該使用可能回線数に対応する数の内線番号を選択する。そして、発信部131は、選択した内線番号に対してまとめて第1の発信を行う。また、発信部131は、第1の発信後の安否確認情報116に応じて、社員情報DB112から未確認の社員に対応付けられた携帯端末連絡先を取得する。そして、発信部131は、取得した携帯端末連絡先に対して個別に第2の発信を行う。その後、第2の発信により安否確認ができなかった場合、発信部131は、当該社員(第2のユーザ)における未発信の他の携帯端末連絡先に対して再度、第2の発信を行う。
【0056】
受信部132及び音声認識部133は、上述した音声認識部14の一例である。受信部132は、第1及び第2の発信に応じた応答音声を受信し、受信した応答音声を音声認識部133へ出力する。また、受信部132は、携帯端末からの返信メールを受信する。
【0057】
音声認識部133は、音声DB113に含まれるサンプル音声データを用いて第1の応答音声を音声認識して、当該第1の応答音声を複数の発話者に対応する複数の音声データに分解する。そして、音声認識部133は、当該分解された複数の音声データごとに第1のユーザ及び第1の安否確認情報を特定する。また、音声認識部133は、音声認識の結果に氏名情報が含まれる場合、当該氏名情報に基づき第1のユーザを特定する。また、音声認識部133は、第2の発信の発信先である連絡先から第2の発信に応じて受信した第2の応答音声を音声認識して、第2のユーザ及び当該第2のユーザの安否の状態を示す第3の安否確認情報を特定する。
【0058】
登録部134は、上述した登録部15の一例である。登録部134は、第1の応答音声に応じて第1のユーザ及び第1の安否確認情報に、当該第1の応答音声の応答元の拠点をさらに対応付けて記憶部110の安否確認情報116へ登録する。また、登録部134は、第2の発信時に発信先の位置情報及び発信時刻を取得する。そして、登録部134は、第2のユーザと当該取得した位置情報及び発信時刻とを対応付けて外部発信履歴117として記憶部110に登録する。また、登録部134は、記憶部110の安否確認情報116に対して、第2のユーザに対応付けられた第2の安否確認情報を特定された第3の安否確認情報に更新する。さらに、登録部134は、社員情報DB112の中で第2のユーザに対応付けられた全ての連絡先からの応答が確認できなかった場合、記憶部110の安否確認情報116に対して、第2のユーザに対応付けられた第2の安否確認情報を、第4の安否確認情報に更新する。ここで、第4の安否確認情報は、所在が不明である旨を示すものとする。
【0059】
メール送信部135は、発信部131が取得した携帯端末連絡先が、携帯端末メールアドレスである場合、当該メールアドレスを宛先として安否確認を問い合わせるための電子メールを送信する。
【0060】
出力部136は、記憶部110の中から第4の安否確認情報が対応付けられたユーザを抽出し、当該抽出されたユーザのリストとして不明者リスト118を生成し、不明者リスト118を外部へ出力する。
【0061】
図12、
図13、
図14及び
図15は、本実施の形態2にかかる安否確認装置における安否確認処理の流れを示すフローチャートである。まず、検出部120は、上述した通り災害の発生等を検出する(S101)。次に、発信部131は、記憶部110の拠点情報DB111から全ての内線番号を取得する(S102)。そして、発信部131は発信処理を行う(S103)。
【0062】
図16は、本実施の形態2にかかる発信処理の流れを示すフローチャートである。まず、発信部131は、拠点情報DB111の安否確認発信履歴を参照し、未発信の内線番号があるか否かを判定する(S201)。未発信の内線番号があると判定した場合、発信部131は、現在の使用可能回線数を取得する(S202)。例えば、発信部131は、構内交換機200へ問い合わせることにより、現在の使用可能回線数を取得してもよい。併せて、発信部131は、記憶部110から回線使用上限数115を取得する。
【0063】
そして、発信部131は、取得した使用可能回線数が回線使用上限数115を下回ったか否かを判定する(S203)。使用可能回線数が回線使用上限数115を下回っていると判定した場合、発信部131は、ステップS102で取得した内線番号のうち、未発信かつ、使用可能回線数分の内線番号を選択する。そして、発信部131は、選択した内線番号へ発信する(S204)。一方、ステップS203において使用可能回線数が回線使用上限数115以上と判定した場合、発信部131は、ステップS102で取得した内線番号のうち、未発信かつ、回線使用上限数115分の内線番号を選択する。そして、発信部131は、選択した内線番号へ発信する(S205)。
【0064】
ステップS204又はS205の後、発信部131は、ステップS204又はS205で(選択及び)発信した内線番号に対応する安否確認発信履歴に発信時刻等を記録して、拠点情報DB111を更新する(S206)。その後、発信部131は、再度、ステップS201を行い、未発信の内線番号があると判定した場合、ステップS202からS206を実行する。一方、ステップS201において、未発信の内線番号がないと判定した場合、当該発信処理を終了する。
【0065】
図12に戻り説明を続ける。ステップS103の後、受信部132は、発信処理による発信先のいずれかから応答を受信したか否かを判定する(S104)。尚、ステップS104以降は、複数の発信先からの応答のそれぞれについて、都度、実施するものとする。そして、以下は、ある1つの発信先からの応答について説明する。
【0066】
ステップS104において応答を受信したと判定した場合、受信部132は、受信した応答音声を音声認識部133へ出力する。そして、音声認識部133は、音声認識処理を行う(S105)。
【0067】
図17は、本実施の形態2にかかる音声認識処理の流れを示すフローチャートである。まず、音声認識部133は、応答音声データを音声認識する(S301)。尚、ステップS301は、既存の手法を用いることができる。そして、音声認識部133は、応答音声データに複数人の音声が含まれるか否かを判定する(S302)。例えば、音声認識部133は、音声認識の結果の周波数特性等から複数人の音声が含まれるか否かを判定する。例えば、拠点310において、ユーザU11、U12及びU13の発話が重複したため、これらの音声が混在した状態で、安否確認装置100の受信部132が応答音声を受信した場合には、応答音声データに複数人の音声が含まれることとなる。
【0068】
ステップS302において複数人の音声が含まれると判定した場合、音声認識部133は、応答音声データを発話者ごとの音声データに分割する(S303)。そして、音声認識部133は、分割後の各音声データごとに、音声DB113内の各サンプル音声データに基づき発話者を第1のユーザとして特定する(S304)。例えば、拠点310においては、第1のユーザとしてユーザU11、U12及びU13の3名が特定されたものとする。
【0069】
一方、ステップS302において複数人の音声が含まれると判定した場合、音声認識部133は、音声DB113内の各サンプル音声データに基づき応答音声データの発話者を第1のユーザとして特定する(S305)。例えば、拠点320において、ユーザU21が第1のユーザとして特定されたものとする。
【0070】
ステップS304又はS305の後、音声認識部133は、音声データに氏名情報が含まれるか否かを判定する(S306)。例えば、拠点320においてユーザU22は怪我等により発話できない場合に、ユーザU21がユーザU22の代理で電話機321に向けて発話するものとする。このとき、ユーザU21は、ユーザU22の氏名と安否状況を示す内容を発話することとする。この場合、音声認識部133は、音声データの音声認識結果のテキストデータと、音声DB113内の氏名情報の文字列データとをマッチングする。そして、一致する氏名情報が存在する場合、音声認識部133は、一致した氏名情報に対応するユーザU22についても(発話者であるユーザU21と共に)第1のユーザとして特定する(S307)。
【0071】
ステップS307の後、又は、ステップS306において音声データに氏名情報が含まれないと判定した場合、音声認識部133は、応答例DB114内の応答例に基づき、音声データから第1のユーザごとの安否確認情報を特定する(S308)。例えば、音声認識部133は、音声データの音声認識結果のテキストデータと、応答例DB114内の応答例とをマッチングする。そして、一致する応答例が存在する場合、音声認識部133は、当該応答例に対応する安否種別を安否状況として特定する。尚、一致する応答例が存在しない場合、音声認識部133は、当該第1のユーザの安否状況を不明等と特定する。または、一致する応答例が存在しない場合、発話者が音声認識できない程度の発話しかできないほど重症であるといえるため、音声認識部133は、当該第1のユーザの安否状況を重症等と特定しても良い。また、ステップS308では、音声認識部133は、複数の第1のユーザについて、別々に安否確認情報を特定する。
【0072】
図12に戻り説明を続ける。ステップS105の後、登録部134は、記憶部110内の安否確認情報116に対して、ステップS105で特定された第1のユーザごとに、対応する安否状況を対応付けて登録する(S106)。併せて、登録部134は、確認時間を特定された時刻、確認場所を応答音声の応答元の拠点、確認方法を固定電話(音声)等として、第1のユーザごとに、安否確認情報116へ登録する。その後、発信部131は、社員情報DB112を参照し、ステップS104で受信した応答の応答元の拠点に属する各ユーザについて、安否確認情報116の安否状況が未登録のユーザ、つまり未確認者が存在するか否かを判定する(S107)。未確認者が存在しないと判定した場合、当該拠点についての処理を終了する。一方、未確認者が存在すると判定した場合、登録部134は、応答元の拠点に属するユーザのうち未確認のユーザについて安否状況を未確認として安否確認情報116に登録する(S108)。
【0073】
また、ステップS104において特定の拠点から一定時間内に応答を受信しなかったと判定した場合、登録部134は、社員情報DB112を参照し、当該拠点に属するユーザについての安否状況を未確認として安否確認情報116に登録する(S109)。ステップS108又はS109の後、
図13へ進む。
【0074】
図13以降は、未確認者一人ずつに対して処理が行われるものとする。発信部131は、社員情報DB112の携帯端末連絡先を参照し、未確認者のPHS番号が登録されているか否かを判定する(S110)。未確認者のPHS番号が登録されていると判定した場合、発信部131は、社員情報DB112の携帯端末連絡先のうち、未確認者に対応するユーザのPHS番号を取得し、当該PHS番号へ発信する(S111)。例えば、発信部131は、PHS網410を介してPHS端末411へ発信する。
【0075】
そして、登録部134は、PHS番号への発信時に経由したいずれかの基地局情報及び発信時刻を取得する(S112)。そして、登録部134は、取得した基地局情報及び発信時刻等を未確認者と対応付けて外部発信履歴117に登録する(S113)。また、このとき、登録部134は、確認方法をPHS(音声)としてさらに外部発信履歴117に登録する。
【0076】
その後、受信部132は、ステップS111のPHS発信による発信先から応答を受信したか否かを判定する(S114)。応答を受信したと判定した場合、受信部132は、受信した応答音声を音声認識部133へ出力する。そして、音声認識部133は、音声認識処理を行う(S115)。尚、音声認識処理は
図17で上述した通りであるため、説明を省略する。
【0077】
ステップS115の後、登録部134は、記憶部110内の安否確認情報116に対して、ステップS115で特定された第2のユーザに、特定された安否状況を対応付けて登録する(S116)。併せて、登録部134は、確認時間を特定された時刻、確認場所を基地局情報が属する場所、確認方法をPHS(音声)等として、第2のユーザに対応付けて安否確認情報116へ登録する。その後、当該未確認者についての処理を終了する。
【0078】
ステップS110において未確認者のPHS番号が登録されていないと判定した場合、又は、ステップS114においてステップS111の発信先から一定時間内に応答を受信しなかったと判定した場合、
図14へ進む。
【0079】
発信部131は、社員情報DB112の携帯端末連絡先を参照し、未確認者の携帯電話番号が登録されているか否かを判定する(S120)。未確認者の携帯電話番号が登録されていると判定した場合、発信部131は、社員情報DB112の携帯端末連絡先のうち、未確認者に対応するユーザの携帯電話番号を取得し、当該携帯電話番号へ発信する(S121)。例えば、発信部131は、携帯電話網420を介して携帯電話端末421又はスマートフォン422へ発信する。
【0080】
そして、受信部132は、ステップS121の携帯電話番号への発信による発信先から応答を受信したか否かを判定する(S122)。応答を受信したと判定した場合、受信部132は、受信した応答音声を音声認識部133へ出力する。そして、音声認識部133は、音声認識処理を行う(S125)。尚、音声認識処理は
図17で上述した通りであるため、説明を省略する。
【0081】
また、ステップS122において応答を受信したと判定した場合、登録部134は、発信先から位置情報を取得する(S123)。例えば、発信先がスマートフォン422の場合、登録部134は、スマートフォン422から位置情報を受信する。尚、スマートフォン422が位置情報を送信できない場合や発信先が携帯電話端末421の場合、発信部131は、ステップS121に際して発信先に、位置情報を構外又は構内かを番号で選択させる音声を再生させる。そして、登録部134は、発信先から位置情報を取得する。併せて、登録部134は、ステップS121の発信時刻を取得する。そして、登録部134は、取得した位置情報及び発信時刻等を未確認者と対応付けて外部発信履歴117に登録する(S124)。また、このとき、登録部134は、確認方法を携帯電話(音声)等としてさらに外部発信履歴117に登録する。
【0082】
また、ステップS124と共に、音声認識部133は、音声認識処理を行う(S125)。尚、音声認識処理は
図17で上述した通りであるため、説明を省略する。その後、登録部134は、記憶部110内の安否確認情報116に対して、ステップS125で特定された第2のユーザに、特定された安否状況を対応付けて登録する(S126)。併せて、登録部134は、確認時間を特定された時刻、確認場所を位置情報、確認方法を携帯電話(音声)等として、第2のユーザに対応付けて安否確認情報116へ登録する。ステップS124及びS126の後、当該未確認者についての処理を終了する。
【0083】
ステップS120において未確認者の携帯電話番号が登録されていないと判定した場合、又は、ステップS124においてステップS121の発信先から一定時間内に応答を受信しなかったと判定した場合、
図15へ進む。
【0084】
発信部131は、社員情報DB112の携帯端末連絡先を参照し、未確認者の携帯端末メールアドレスが登録されているか否かを判定する(S130)。未確認者の携帯端末メールアドレスが登録されていると判定した場合、メール送信部135は、社員情報DB112の携帯端末連絡先のうち、未確認者に対応するユーザの携帯端末メールアドレスを取得する。そして、メール送信部135は、取得した携帯端末メールアドレスを宛先として、安否確認を問い合わせるための電子メールを送信する(S131)。例えば、メール送信部135は、携帯電話網420を介して携帯電話端末421又はスマートフォン422へ電子メールを送信する。
【0085】
そして、受信部132は、ステップS131のメール送信に対するメールの返信を受信したか否かを判定する(S132)。メールの返信を受信したと判定した場合、登録部134は、受信メールを解析する(S133)。そして、登録部134は、解析結果から返信元の携帯端末の位置情報を取得する(S134)。例えば、登録部134は、受信メールの送信元のサーバのIPアドレス等から位置情報を特定してもよい。併せて、登録部134は、ステップS131の発信時刻を取得する。そして、登録部134は、取得した位置情報及び発信時刻等を未確認者と対応付けて外部発信履歴117に登録する(S135)。また、このとき、登録部134は、確認方法を携帯端末(メール)等としてさらに外部発信履歴117に登録する。また、ステップS135と共に、登録部134は、解析結果から第2のユーザの安否状況を特定し、第2のユーザに、特定された安否状況を対応付けて登録する(S136)。併せて、登録部134は、確認時間を特定された時刻、確認場所を位置情報、確認方法を携帯端末(メール)等として、第2のユーザに対応付けて安否確認情報116へ登録する。
【0086】
ステップS130において未確認者の携帯端末メールアドレスが登録されていない、又は、ステップS132において一定時間内に返信メールを受信しなかったと判定した場合、登録部134は、未確認者を不明者リスト118に登録する(S137)。ステップS135及びS136、又は、ステップS137の後、当該未確認者についての処理を終了する。
【0087】
尚、出力部136は、任意のタイミングで、記憶部110から安否確認情報116、外部発信履歴117及び不明者リスト118を読み出して、出力する。例えば、出力部136は、社内Webサーバ上で閲覧可能なように、安否確認情報116を公開する。これにより、全社員が関係者の安否状況を確認でき、必要に応じて部署ごとの対応を迅速に行うことができる。また、出力部136は、安否確認の責任者向けに外部発信履歴117及び不明者リスト118をメール等に添付して送信する。これにより、責任者が最新状況をいち早く把握でき、かつ、不明者の家族等に迅速に問い合わせることができる。
【0088】
図18は、本実施の形態2にかかる安否確認処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、拠点310(企画部)に所属するユーザU41が、第1の発信時に拠点310には在席しておらず構外におり、PHS端末411によって安否確認ができた例について説明する。
【0089】
まず、安否確認装置100の検出部120は、安否確認の必要性を検出する(S401)。次に、安否確認装置100の発信部131は、記憶部110の拠点情報DB111から全ての内線番号を取得する(S402)。そして、発信部131は、上述したように、発信処理を行う(S403)。ここでは、発信部131は、電話機311、321及び331に対してまとめて発信したものとする。そして、構内交換機200は、発信部131からの第1の発信に応じて、電話機311、321及び331のそれぞれに対して発信する(S404、S405、S406)。このとき、構内交換機200は、電話機311等に対して自動応答させるように制御する。そのため、電話機311等は、それぞれ一定回数の呼び出し音が流れた後、自動的にオンフックし、安否確認を促す音声案内を流す。以下の説明では、電話機311に注目して説明する。
【0090】
拠点310において、ユーザU11、U12及びU13は、電話機311に対して口頭で各自の安否状況を応答する。その後、電話機311は、応答音声により構内交換機200へ応答し、構内交換機200は安否確認装置100へ応答音声を転送する(S407)。但し、拠点310に属するユーザU41は、不在のため、応答音声には、ユーザU41の内容が含まれないものとする。
【0091】
そして、安否確認装置100の受信部132は、電話機311からの応答音声を受信し、音声認識部133は、応答音声を音声認識する(S408)。このとき、音声認識部133は、応答音声からユーザU11からU13を第1のユーザとして特定し、各ユーザの安否状況も特定する。そして、登録部134は、ユーザU11からU13のそれぞれについて安否状況等を安否確認情報116に登録する(S409)。そして、発信部131は、上述したように、未確認者がいるか否かを判定する。ここでは、発信部131は、拠点310に属するユーザU41が未確認であると判定する。そのため、発信部131は、社員情報DB112からユーザU41に対応付けられたPHS番号を取得する(S410)。そして、発信部131は、PHS網410を介して、取得したPHS番号へ発信する(S411)。
【0092】
PHS端末411は、ユーザU41の操作により応答し、ユーザU41からの音声をPHS網410を介して安否確認装置100へ応答する(S412)。そして、受信部132は、PHS端末411からの応答音声を受信し、音声認識部133は、応答音声を音声認識する(S413)。このとき、音声認識部133は、応答音声からユーザU41を第2のユーザとして特定し、第2のユーザの安否状況も特定する。そして、登録部134は、ユーザU41について安否状況等を安否確認情報116に登録する(S414)。
【0093】
以上のように、本実施の形態では、まず、複数の拠点又は屋外に点在し得る多数の所属員に対して、当初は拠点に設置された電話機に対して安否確認のための発信を行う。そして、その際の応答音声に応じて特定できなかった所属員については、事前に登録された携帯端末の連絡先に対して個別に安否確認のための発信やメール送信を行う。そのため、安否確認を効率的に行うことができる。さらに、上述したように、各ユーザのそれぞれが操作等を行う手間を軽減でき、容易に安否確認情報を収集できる。それ故、短時間で安否確認情報が収集できる。
【0094】
<その他の実施の形態>
尚、上述の実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0095】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0096】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0097】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記A1)
複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、
複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、
を記憶する記憶部と、
安否確認の必要性の検出時に、前記拠点リストに含まれる各拠点に対応付けられた全ての前記電話番号に対して第1の発信を行う発信部と、
各拠点の電話機から前記第1の発信に応じて受信した複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する音声認識部と、
前記特定された第1のユーザごとに前記特定された第1の安否確認情報を対応付け、前記特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて前記記憶部へ登録する登録部と、
を備え、
前記発信部は、
前記ユーザ情報の中から、前記第2のユーザに対応付けられた前記連絡先を取得し、前記取得した連絡先に対して第2の発信を行う
安否確認装置。
(付記A2)
前記登録部は、
前記第1の応答音声に応じて前記第1のユーザ及び前記第1の安否確認情報に、当該第1の応答音声の応答元の拠点をさらに対応付けて前記記憶部へ登録する
付記A1に記載の安否確認装置。
(付記A3)
前記記憶部は、前記第1の発信時の同時発信数の上限値をさらに記憶し、
前記発信部は、
前記検出時に、現在の使用可能回線数を取得し、当該使用可能回線数が前記上限値を下回っている場合、前記拠点リストに含まれる全ての前記電話番号のうち、前記第1の発信について未発信であり、かつ、当該使用可能回線数に対応する数の電話番号に対してまとめて前記第1の発信を行う
付記A1又はA2に記載の安否確認装置。
(付記A4)
前記記憶部は、
前記複数のユーザのそれぞれのサンプル音声データをさらに記憶し、
前記音声認識部は、
前記サンプル音声データを用いて前記第1の応答音声を音声認識して、当該第1の応答音声を複数の発話者に対応する複数の音声データに分解し、当該分解された複数の音声データごとに前記第1のユーザ及び前記第1の安否確認情報を特定する
付記A1乃至A3のいずれか1項に記載の安否確認装置。
(付記A5)
前記記憶部は、
前記複数のユーザのそれぞれの氏名情報をさらに記憶し、
前記音声認識部は、
前記音声認識の結果に前記氏名情報が含まれる場合、当該氏名情報に基づき前記第1のユーザを特定する
付記A1乃至A4のいずれか1項に記載の安否確認装置。
(付記A6)
前記登録部は、
前記第2の発信時に発信先の位置情報及び発信時刻を取得し、
前記第2のユーザと当該取得した位置情報及び発信時刻とを対応付けて外部発信履歴として前記記憶部に登録する
付記A1乃至A5のいずれか1項に記載の安否確認装置。
(付記A7)
前記音声認識部は、
前記第2の発信の発信先である前記連絡先から前記第2の発信に応じて受信した第2の応答音声を音声認識して、前記第2のユーザ及び当該第2のユーザの安否の状態を示す第3の安否確認情報を特定し、
前記登録部は、
前記記憶部に対して、前記第2のユーザに対応付けられた前記第2の安否確認情報を前記特定された第3の安否確認情報に更新する
付記A1乃至A6のいずれか1項に記載の安否確認装置。
(付記A8)
前記登録部は、
前記ユーザ情報の中で前記第2のユーザに対応付けられた全ての前記連絡先からの応答が確認できなかった場合、前記記憶部に対して、前記第2のユーザに対応付けられた前記第2の安否確認情報を、所在が不明である旨を示す第4の安否確認情報に更新し、
前記記憶部の中から前記第4の安否確認情報が対応付けられたユーザを抽出し、当該抽出されたユーザのリストを出力する出力部をさらに備える
付記A1乃至A7のいずれか1項に記載の安否確認装置。
(付記B1)
複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置と接続され、前記複数のユーザの安否確認を行い、各ユーザごとの前記安否確認の結果である安否確認情報を前記記憶装置に登録する安否確認装置と、
前記電話機のそれぞれと前記安否確認装置との電話回線を接続する交換機と、
を備え、
前記安否確認装置は、
安否確認の必要性の検出時に、前記拠点リストに含まれる各拠点に対応付けられた全ての前記電話番号に対して前記交換機を介して第1の発信を行う発信部と、
前記交換機を介して各拠点の電話機から前記第1の発信に応じて受信した複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する音声認識部と、
前記特定された第1のユーザごとに前記特定された第1の安否確認情報を対応付け、前記特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて前記記憶装置へ登録する登録部と、
を備え、
前記発信部は、
前記ユーザ情報の中から、前記第2のユーザに対応付けられた前記連絡先を取得し、前記取得した連絡先に対して第2の発信を行う
安否確認システム。
(付記B2)
前記交換機は、前記安否確認装置からの前記第1の発信に応じて自動応答させるように、当該第1の発信の発信先の各電話機を制御する
付記B1に記載の安否確認システム。
(付記C1)
複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、を記憶する記憶装置と接続された安否確認装置が、
安否確認の必要性を検出し、
前記拠点リストに含まれる各拠点に対応付けられた全ての前記電話番号に対して第1の発信を行い、
各拠点の電話機から前記第1の発信に応じて複数の第1の応答音声を受信し、
前記複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定し、
前記特定された第1のユーザごとに前記特定された第1の安否確認情報を対応付け、前記特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて前記記憶装置へ登録し、
前記ユーザ情報の中から、前記第2のユーザに対応付けられた前記連絡先を取得し、
前記取得した連絡先に対して第2の発信を行う
安否確認方法。
(付記D1)
複数の拠点のそれぞれと各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、複数のユーザのそれぞれと各ユーザが属する拠点と各ユーザが所持する1以上の携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、を記憶する記憶装置と接続されたコンピュータに対して、
安否確認の必要性を検出する処理と、
前記拠点リストに含まれる各拠点に対応付けられた全ての前記電話番号に対して第1の発信を行う処理と、
各拠点の電話機から前記第1の発信に応じて複数の第1の応答音声を受信する処理と、
前記複数の第1の応答音声のそれぞれを音声認識して、各第1の応答音声について1以上の第1のユーザ及び当該第1のユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する処理と、
前記特定された第1のユーザごとに前記特定された第1の安否確認情報を対応付け、前記特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて前記記憶装置へ登録する処理と、
前記ユーザ情報の中から、前記第2のユーザに対応付けられた前記連絡先を取得する処理と、
前記取得した連絡先に対して第2の発信を行う処理と、
を実行させる安否確認プログラム。
【解決手段】安否確認装置は、複数の拠点と各拠点に設置された電話機の電話番号とを対応付けた拠点リストと、複数のユーザと拠点と携帯端末の連絡先とを対応付けたユーザ情報と、を記憶する記憶部と、安否確認の必要性の検出時に、拠点リストに含まれる全ての電話番号に対して第1の発信を行う発信部と、各拠点の電話機からの複数の応答音声を音声認識して、各応答音声について1以上の第1のユーザ及びユーザの安否の状態を示す第1の安否確認情報を特定する音声認識部と、各第1のユーザごとに第1の安否確認情報を対応付け、特定されなかった第2のユーザに未確認の旨を示す第2の安否確認情報を対応付けて記憶部へ登録する登録部と、を備え、発信部は、ユーザ情報の中から、第2のユーザに対応付けられた連絡先を取得し、取得した連絡先に対して第2の発信を行う。