【実施例】
【0012】
以下に本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例による消火装置の設置状態を示す図、
図2は同消火装置の警戒区域内の設置状態を示す図、
図3は同消火装置の制御システムを機能実現手段で表したブロック図、
図4は同消火装置における閾値と火災検知時間の関係を示す図、
図5は同消火装置の判定部の処理流れを示すフロー図である。
図1に示すように、本実施例による消火装置1は、複数の建物Aの警戒区域Bごとに設置され、建物A内に設置された監視装置C、及び建物Aの外に設置された遠隔監視装置Dに有線又は無線で接続するネットワーク手段90を備える。なお、ネットワーク手段90に無線方式を採用する場合は、ノイズの影響を受けにくいWi−Fiを用いることが好ましい。火災消火装置1内の機器間の接続も同様である。
火災消火装置1が発する火災信号が、ネットワーク手段90を介して警戒区域Bの外に設置された監視装置C及び遠隔監視装置Dに伝送されるので、火災が発生したことを周囲に素早く知らせることができる。
【0013】
図2は同消火装置の警戒区域内の設置状態を示す図である。
制御部2は、天井等に配置され、警戒区域Bの火災発生を検出して火災信号を送信する。
消火剤容器3には、消火剤が充填されている。火災検知時には内部の消火剤が加圧ガスによって消火剤配管5に押し出される。
放出ノズル4は床面等に向けて天井に配置され、火災検知時には消火剤を警戒区域B内に放出する。
消火剤配管5は、消火剤容器3から鉛直に立ち上げられ、壁内及び天井内を通って放出ノズル4と接続する。
消火信号発信部6は、火災信号を受信し、消火剤容器3の開放を指示する開放信号を制御弁(図示無し)等に送信する。開放信号を受信すると消火剤容器3が開放され、充填された消火剤が加圧ガスによって消火剤配管5に押し出される。
また、本実施例においては、熱を感知する差動式熱感知器7を備える。
【0014】
図3は同消火装置の制御システムを機能実現手段で表したブロック図である。
監視部10は、警戒区域Bにおける一酸化炭素(CO)濃度、煙濃度、及び温度を検出する。
閾値設定部20では、一酸化炭素濃度、煙濃度、及び温度についてそれぞれ複数の閾値が設定される。
起動部30は、閾値設定部20で設定された複数の閾値のうちの起動用閾値と監視部10が検出した一酸化炭素濃度とを比較して、煙濃度検出部12、温度検出部13、及び判定部40を起動させるか否かを判断する。
判定部40は、閾値設定部20で設定された複数の閾値のうちの判定用閾値と、監視部10が検出した一酸化炭素濃度、煙濃度、又は温度とを比較して火災発生の判定を行う。
発信部50は、判定部40が火災が発生したと判定した場合に、警告音出力部又は警告表示部(図示無し)、監視装置C、遠隔監視装置D、及び消火信号発信部6に火災信号を発する。
判定記憶部60は、判定部40の判定結果を記憶する。
ノイズ除去部70は、監視部10による検出信号からノイズを除去する。
異常検知部80は、監視部10、閾値設定部20、起動部30、判定部40、発信部50、判定記憶部60、又はノイズ除去部70の異常を検知する。
作動式熱感知器7は、監視部10とは別に火災を監視する。
【0015】
監視部10は、一酸化炭素濃度検出部11、煙濃度検出部12、及び温度検出部13を備える。
監視部10は、起動部30及び判定部40と有線又は無線で接続しており、一酸化炭素濃度検出部11、煙濃度検出部12、及び温度検出部13での検出結果は起動部30及び判定部40に送信される。
【0016】
閾値設定部20では、一酸化炭素濃度、煙濃度、及び温度のそれぞれに複数の閾値が設定される。
本実施例においては、複数の閾値として、一酸化炭素濃度には、第1閾値と、第1閾値よりも低い第2閾値と、第2閾値よりも低い起動用閾値が設定され、煙濃度には第3閾値と、第3閾値よりも低い第4閾値が設定され、温度には第5閾値と、第5閾値よりも低い第6閾値が設定される。第1閾値から第6閾値が、判定用閾値である。
閾値設定部20は、起動部30及び判定部40と有線又は無線で接続しており、起動用閾値は起動部30に送信され、判定用閾値(第1閾値から第6閾値)は判定部40に送信される。
【0017】
起動部30は、閾値設定部20で設定された起動用閾値と、一酸化炭素濃度検出部11が検出した一酸化炭素濃度とを比較する。
起動部30は、判定部40と有線又は無線で接続しており、比較の結果、一酸化炭素濃度が起動用閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断したときは、監視部10及び判定部40に起動信号を送信する。
監視部10の煙濃度検出部12及び温度検出部13は、起動部30からの起動信号を受信すると起動して検出を開始する。このように煙濃度検出部12及び温度検出部13は一酸化炭素濃度が所定値に達するまでは動作しないようにすることで、待機電力を抑えることができる。
【0018】
判定部40は、LSI(Large Scale Integration)等の半導体集積回路で構成され、起動部30からの起動信号を受信すると起動して判定を開始する。このように判定部40は一酸化炭素濃度が所定値に達するまでは動作しないようにすることで、待機電力を抑えるとともに、稼働時間を減らして長寿命化を図ることができる。
判定部40は、閾値設定部20で設定された複数の閾値のうちの判定用閾値と、監視部10が検出した一酸化炭素濃度、煙濃度、又は温度とを比較して、以下のいずれかの結果を得た場合には火災が発生したと判定する。
1)一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
2)煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
3)温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
4)一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
なお、「所定時間継続」とは、一酸化炭素濃度、煙濃度、又は温度が、閾値を継続して超えたと判断された場合の他、所定時間の間に複数回閾値を超え、その閾値を超えた回数が予め定めた基準回数を上回ったと判断された場合を含む。
判定部40が火災が発生したと判定したときに発信部50は火災信号を発する。火災信号は、消火信号発信部6、警告音出力部又は警告表示部(図示無し)、監視装置C、及び遠隔監視装置Dに送信される。なお、発信部50と消火信号発信部6を無線方式のネットワーク手段で接続した場合は、機器間の配線が不要となるので配線スペースが少ない場所であっても設置することができる。
火災信号を受信した消火信号発信部6によって消火剤容器3の開放が指示され、消火剤容器3に充填された消火剤が消火剤配管5を経由して放出ノズル4から放出される。
また、制御部2は、消火剤が放出された後も引き続き警戒区域Bの監視を行い、発信部50は、消火剤の放出後に判定部40が火災が発生していないと判定したときは、火災停止信号を消火信号発信部6に送信する。火災停止信号を受信した消火信号発信部6は、消火剤容器3の閉止を指示する閉止信号を制御弁(図示無し)等に送信する。閉止信号を受信すると、消火剤容器3又は消火剤配管5が閉じられ消火剤の放出が止まる。このように、誤検知の場合や鎮火後には消火剤の放出を止めることで、不要な消火剤放出による警戒区域B内の人や物へのダメージを防止することができる。
【0019】
ここで、
図4は同消火装置における閾値と火災検知時間の関係を示す図であり、
図4(a)は一酸化炭素濃度と火災検知時間の関係を示し、
図4(b)は煙濃度と火災検知時間の関係を示し、
図4(c)は温度と火災検知時間の関係を示している。縦軸が一酸化炭素濃度、煙濃度、又は温度であり、横軸が火災検知時間である。なお、火災検知時間とは、火災が発生した際に消火装置が当該火災を検知するまでの時間である。
図4に示すように、閾値を低く設定するほど火災検知時間を短くすることができるが、閾値を低く設定すると誤検知の可能性が高まる。そこで本実施例のように、一酸化炭素濃度の判定用閾値として第1閾値と、第1閾値よりも低い第2閾値を設け、第2閾値は煙濃度と温度の情報を組み合わせて火災判断を行うことで、一酸化炭素濃度の判定用閾値を低く設定した場合の誤検知増加を防止することができる。したがって、一酸化炭素濃度の判定用閾値を低く設定することができ、熱があまり高くならず一酸化炭素濃度が高まる燻焼火災のような火災であっても早期に検知して自動的に消火することができる。
【0020】
図3のブロック図において、判定記憶部60は、判定部40が火災が発生していないと判定したときの判定に使用した監視部10からの検出信号の大きさと時刻に関するデータを記憶する。
判定記憶部60に記憶されたデータは、閾値設定部20に送信される。
閾値設定部20は受信したデータをもとに閾値を変更する。
このように判定結果を記憶し、判定結果に応じて閾値を変更する学習機能を持たせることで、火災検知の精度を向上することができる。
【0021】
判定記憶部60に記憶された、判定部40が火災が発生していないと判定したときの判定に使用した監視部10からの検出信号の大きさと時刻に関するデータは、ノイズ除去部70にも送信される。
ノイズ除去部70は、判定記憶部60からのデータを記憶するノイズ記憶部71を備える。
ノイズ除去部70は、ノイズ記憶部71に記憶されたデータに基づいてノイズを判断し、監視部10から起動部30及び判定部40に送信される検出信号からノイズを除去する。
すなわち、ある時間帯において一酸化炭素濃度が起動用閾値を超えた状態が所定時間継続したため判定部40が起動して火災発生の判定を開始したが、判定の結果が非火災(火災が発生していない)だった場合は、ノイズ除去部70は当該時間帯における背景ノイズが大きいと判断し、当該時間帯における一酸化炭素濃度検出部11から起動部30への検出信号からその背景ノイズの大きさの分を除去する。このことによって起動部30の誤判定を低減し、判定部40が不要に起動することを防止できる。
また、ある時間帯において判定部40が起動して判定を開始し、第2閾値を超えた状態が所定時間継続したが、煙濃度と第4閾値との比較及び温度と第6閾値との比較によって判断部40が非火災と判定した場合も、ノイズ除去部70は当該時間帯における背景ノイズが大きいと判断し、当該時間帯における監視部10から判定部40への検出信号からその背景ノイズの大きさの分を検出信号から除去する。このことによって判定部40の誤判定を低減し、火災の誤検知を防止し不要な消火動作を防止できる。
このように、本実施例の消火装置は背景ノイズを学習し、起動部30及び判定部40は、ノイズ除去部70でノイズが除去された後の正しい検出信号に基づいて起動用閾値又は判定用閾値との比較を行うので、誤検知を低減して火災検知の精度を向上させることができる。
【0022】
異常検知部80は、検知した異常の内容を診断する異常診断部81を備える。
異常診断部81は、例えば、監視部10からの検出信号が所定時間継続して検出されない場合は、監視部10が故障したと判断する。異常診断部81の診断結果はネットワーク手段90を介して警戒区域2の外に設置された監視装置C又は遠隔監視装置Dに伝送される。
各種の感知器を含む消防の用に供する機器や設備は、消防法の定めるところにより定期的に点検が実施されているものの、次の点検までに故障が発生した場合には故障に気付かず火災発生時に性能を発揮できないおそれがある。そこで、本実施例のように消火装置の状態を常時監視することで、異常が発生した場合には迅速に対応することができる。
【0023】
図5は同消火装置の判定部40の処理流れを示すフロー図である。
一酸化炭素濃度が起動用閾値を超えた状態が所定時間継続したと起動部30において判断されると、判定部40が起動し判定を開始する(ステップ1)。
ステップ1で起動した判定部40は、一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ2)。
ステップ2において一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断した場合は、煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ3)。
ステップ3において煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ4)。
ステップ3において煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ5)。
ステップ5において温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、作動式熱感知器7が火災を検知したか否かを判断する(ステップ6)。
ステップ6において作動式熱感知器7が火災を検知したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ7)。
ステップ6において作動式熱感知器7が火災を検知していないと判断された場合は、火災が発生していないと判定する(ステップ8)。
ステップ5において温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、火災が発生していないと判定する(ステップ9)。
ステップ2において一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ10)。
ステップ10において一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ11)。
ステップ10において一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ12)。
ステップ12において煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ13)。
ステップ12において煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断されるか、又は、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、ステップ3となる。
【0024】
図6は本発明の他の実施例による消火装置における閾値と火災検知時間の関係を示す図、
図7は同消火装置の判定部の処理流れを示すフロー図である。なお、上述の実施例と同一機能手段および同一機能部には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例による消火装置は、上記した実施例と基本構成は同じであるが、判定用閾値をさらに多く備える点が異なる。
【0025】
閾値設定部20では、一酸化炭素濃度、煙濃度、及び温度のそれぞれに複数の閾値が設定される。
本実施例においては、複数の閾値として、一酸化炭素濃度には、第1閾値と、第1閾値よりも低い第2閾値と、第2閾値よりも低い起動用閾値と、第1閾値よりも低く第2閾値よりも高い第7閾値と、第7閾値よりも低く第2閾値よりも高い第8閾値が設定され、煙濃度には第3閾値と、第3閾値よりも低い第4閾値と、第3閾値よりも低く第4閾値よりも高い第9閾値が設定され、温度には第5閾値と、第5閾値よりも低い第6閾値と、第5閾値よりも低く第6閾値よりも高い第10閾値が設定されている。第1閾値から第10閾値は、判定用閾値である。
閾値設定部20は、起動部30及び判定部40と有線又は無線で接続しており、起動用閾値は起動部30に送信され、判定用閾値(第1閾値から第10閾値)は判定部40に送信される。
【0026】
判定部40は、LSI(Large Scale Integration)等の半導体集積回路で構成され、起動部30からの起動信号を受信すると起動し、判定を開始する。このように判定部40は一酸化炭素濃度が所定値に達するまでは動作しないようにすることで、待機電力を抑えるとともに、稼働時間を減らして長寿命化を図ることができる。
判定部40は、以下のいずれかの結果を得た場合には火災が発生したと判定する。
1)一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
2)煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
3)温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
4)一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
5)一酸化炭素濃度が第7閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、煙濃度が第9閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
6)一酸化炭素濃度が第8閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、温度が第10閾値を超えた状態が所定時間継続したとき。
【0027】
ここで、
図6は同消火装置における閾値と火災検知時間の関係を示す図であり、
図6(a)は一酸化炭素濃度と火災検知時間の関係を示し、
図6(b)は煙濃度と火災検知時間の関係を示し、
図6(c)は温度と火災検知時間の関係を示している。縦軸が一酸化炭素濃度、煙濃度、又は温度であり、横軸が火災検知時間である。
図6に示すように、閾値を低く設定するほど火災検知時間を短くすることができるが、閾値を低く設定すると誤検知の可能性が高まる。そこで本実施例のように、一酸化炭素濃度の判定用閾値として第1閾値と、第1閾値よりも低い第2閾値を設け、第2閾値は煙濃度と温度の情報を組み合わせて火災判断を行うことで、一酸化炭素濃度の判定用閾値を低く設定した場合の誤検知増加を防止することができる。したがって、一酸化炭素濃度の判定用閾値を低く設定することができ、熱があまり高くならず一酸化炭素濃度が高まる燻焼火災のような火災であっても早期に検知することができる。また、閾値の数と判定の組み合わせを増やすことによって、より誤検知を低減しつつ火災を早期検知して自動的に消火することができる。
【0028】
図7は同消火装置の判定部40の処理流れを示すフロー図である。
一酸化炭素濃度が起動用閾値を超えた状態が所定時間継続したと起動部30において判断されると、判定部40が起動し判定を開始する(ステップ101)。
ステップ101で起動した判定部40は、一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ102)。
ステップ102において一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断した場合は、煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ103)。
ステップ103において煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ104)。
ステップ103において煙濃度が第3閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ105)。
ステップ105において温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、作動式熱感知器7が火災を検知したか否かを判断する(ステップ106)。
ステップ106において作動式熱感知器7が火災を検知したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ107)。
ステップ106において作動式熱感知器7が火災を検知していないと判断された場合は、火災が発生していないと判定する(ステップ108)。
ステップ105において温度が第5閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、火災が発生していないと判定する(ステップ109)。
ステップ102において一酸化炭素濃度が第2閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、一酸化炭素濃度が第8閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ110)。
ステップ110において一酸化炭素濃度が第8閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ111)。
ステップ111において煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続し、かつ、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ112)。
ステップ111において煙濃度が第4閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断されるか、又は、温度が第6閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、ステップ103となる。
ステップ110において一酸化炭素濃度が第8閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、一酸化炭素濃度が第7閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ113)。
ステップ113において一酸化炭素濃度が第7閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、温度が第10閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ114)。
ステップ114において温度が第10閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ115)。
ステップ114において温度が第10閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、ステップ103となる。
ステップ113において一酸化炭素濃度が第7閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ116)。
ステップ116において一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ117)。
ステップ116において一酸化炭素濃度が第1閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、煙濃度が第9閾値を超えた状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップ118)。
ステップ118において煙濃度が第9閾値を超えた状態が所定時間継続したと判断された場合は、火災が発生したと判定する(ステップ119)。
ステップ118において煙濃度が第9閾値を超えた状態が所定時間継続していないと判断された場合は、ステップ103となる。