特許第6548598号(P6548598)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6548598
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】水位調整装置
(51)【国際特許分類】
   G01M 10/00 20060101AFI20190711BHJP
【FI】
   G01M10/00
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-52728(P2016-52728)
(22)【出願日】2016年3月16日
(65)【公開番号】特開2017-166990(P2017-166990A)
(43)【公開日】2017年9月21日
【審査請求日】2018年11月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001834
【氏名又は名称】三機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】福田 佳久
【審査官】 福田 裕司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−101397(JP,A)
【文献】 特開昭49−122013(JP,A)
【文献】 実開昭53−046151(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3145381(JP,U)
【文献】 米国特許第04133058(US,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2015−0021184(KR,A)
【文献】 実開平05−017421(JP,U)
【文献】 特開平03−098520(JP,A)
【文献】 実開昭60−182985(JP,U)
【文献】 中国実用新案第201163933(CN,Y)
【文献】 実開昭63−013561(JP,U)
【文献】 特開2008−308818(JP,A)
【文献】 特開2011−195914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01M 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽の水位を一定に保つ場合に使用されるオーバーフロー式の水位調整装置であって、
排水口から槽外に導出された水をバッファとして水槽とは別な貯水タンクに一旦貯水し、貯水タンクより再び水槽の水位下に位置する供給口から槽内にポンプ搬送され所定水量を戻す水循環ができている水槽の内部に設置され、一方の開口部が水槽の排水口に連結されるとともに、他方の開口部が上方に開口する立上げ管と、
前記立上げ管の上側の開口部に連結される連結位置と、前記立上げ管から上方に離間する退避位置との間を変位可能な連結管と、
上下方向に延び、前記連結位置と、前記退避位置との間を変位する前記連結管のガイドを行うガイド部材と、
前記連結管を前記退避位置で保持可能な保持手段とを備えていることを特徴とする水位調整装置。
【請求項2】
前記立上げ管の上端部から外周方向に延出するベースフランジと、
前記連結管の上端部、及び、下端部から外周方向に延出する上連結フランジ、及び、下連結フランジとを備え、
前記ガイド部材は、前記ベースフランジから上方に延びる複数のガイドバーを備え、
前記上連結フランジ、及び、前記下連結フランジには、前記ガイドバーを挿通可能な挿通孔が形成され、
前記ガイドバーには、雄ねじの形成された螺着部を有するものが含まれているとともに、前記螺着部に対して雌ねじの形成された連結部材を螺着させることで、前記連結部材と、前記ベースフランジとによって、前記連結管を挟持固定可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水位調整装置。
【請求項3】
前記連結管は、前記立上げ管と連結可能な第1連結管と、前記第1連結管と連結可能な第2連結管とを備え、
前記保持手段は、前記第1連結管を前記立上げ管から上方に離間した前記退避位置で保持可能な第1保持手段と、前記第1連結管が前記立上げ管と連結された前記連結位置にある場合に、前記第2連結管を前記第1連結管から上方に離間させた前記退避位置で保持可能な第2保持手段とを備え、
前記第1連結管を前記立上げ管と連結し、前記第2連結管を前記第1連結管から上方に離間させた状態において前記第1連結管を前記立上げ管に連結する構成として、
前記ガイドバーを内側に挿通させるとともに、前記第1連結管の前記上連結フランジ、前記第2連結管の前記下連結フランジ及び前記上連結フランジに形成された前記挿通孔に挿通される支持パイプと、前記支持パイプの下端部から外方に突出し、前記第1連結管の前記下連結フランジの上面に当接する支持フランジとを備える連結補助具を備え、
前記連結補助具の前記支持パイプの上端部は、前記退避位置にある前記第2連結管の前記上連結フランジよりも上方に位置するとともに、前記連結補助具の前記支持パイプに挿通されている前記ガイドバーは前記支持パイプの上端部よりも上方にまで延び、
前記連結補助具から上方に突出している前記ガイドバーの前記螺着部に対し、前記連結部材を螺着させることで、前記支持フランジと、前記ベースフランジとによって、前記第1連結管の前記下連結フランジを挟持固定可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の水位調整装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、船外機の性能試験等に使用される水槽の水位調整装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、船外機を試験水槽の上部からボート(船舶)の船尾トランサムに見立てて併設された試験台に設置し、試験水槽の水を循環させつつ、水位、及び、水温を一定に保ちながら、船外機の性能を試験することが知られている。また、船外機には、船舶の大きさに応じて複数の大きさの規格があり、試験に際しては、供試体とされる船外機の大きさ(トランサム高さ)に応じて試験水槽の水位を変更することが行われている。
【0003】
また、水位を変更する技術として、水槽の排水口の周りに可動堰を複数段積み重ね可能に構成された越流式の可動堰装置を設け、可動堰を超えた水を水槽外部に排出することで、水槽の水位を可動堰の上面と同じ位置に保つといったものがある。しかしながら、複数段積み重ねられた可動堰において水漏れを防ぐためには、各可動堰のうち、別の可動堰等と重なり合う下面や上面、及び、左右のガイドに支持される側面部における水漏れを完全に防止するとともに、積み重ねられる可動堰の高さの変更などに際し、各可動堰の水平状態を維持したままに上下にスライドさせる等といった比較的高度な技術を必要とする。さらに、構造の複雑化等に伴うコストの増加や故障リスクの増加等を招くことが懸念される。
【0004】
これに対し、水槽内部に設置され、水槽の排水口と連結される立上げ管の上部に対し、上下に伸縮可能な蛇腹状の伸縮管を設け、伸縮管の上方の開口部の位置を上下に変位させることで、水位を調節するといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−101397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のような蛇腹構造を採用する場合には、蛇腹構造の形状安定性が低くなることが懸念され、例えば、水圧や水流によって蛇腹部分が変形し、上部開口部のレベル保持が難しくなったり、断面形状の変形により排水性が悪化したり、耐久性が低下したりすることが懸念される。また、特許文献1のように蛇腹構造とすることによって、水位を無段階調整することが可能ではあるが、船外機には所定の規格があり、種類が無数にあるわけでもないことから、水位を無段階に調整するまでの機能は必要ない。
【0007】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、シンプルな構成で、耐久性の向上を図ることのできる水位調整装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0009】
手段1.水槽の水位を一定に保つ場合に使用されるオーバーフロー式の水位調整装置であって、
排水口から槽外に導出された水をバッファとして水槽とは別な貯水タンクに一旦貯水し、貯水タンクより再び水槽の水位下に位置する供給口から槽内にポンプ搬送され所定水量を戻す水循環ができている水槽の内部に設置され、一方の開口部が水槽の排水口に連結されるとともに、他方の開口部が上方に開口する立上げ管と、
前記立上げ管の上側の開口部に連結される連結位置と、前記立上げ管から上方に離間する退避位置との間を変位可能な連結管と、
上下方向に延び、前記連結位置と、前記退避位置との間を変位する前記連結管のガイドを行うガイド部材と、
前記連結管を前記退避位置で保持可能な保持手段とを備えていることを特徴とする水位調整装置。
【0010】
手段1によれば、連結管をガイド部材に沿って上下に変位させるだけで、水槽の水位を変更することができる。すなわち、連結管が退避位置にある場合には、立上げ管と連結管との間から立上げ管に水が流入することとなり、立上げ管の上端部が水位とされる。一方、連結管が連結位置にある場合には、立上げ管の上側に重なる連結管の上部開口部から水が流入することとなり、連結管の上端部が水位とされる(連結管の高さ分だけ水位が上がる)。従って、比較的簡単に水槽の水位調整を行うことができる。結果として、水位を調整する際の作業性の向上、水位調整のための構成の簡素化、耐久性の向上、低コスト化等を図ることができる。
【0011】
また、連結管を立上げ管に連結せずに使用しない状態とする場合には、連結管を水位調整装置から取外してしまうのではなく、連結位置の上方位置であって、ガイド部材にガイドされている状態でもある退避位置において保持手段により保持される。従って、連結管を水位調整装置から取外したり、取付けたりしようとした際の作業性の向上を図ることができるとともに、連結管を誤って水槽へ落下させてしまうといった事態を回避することができる。さらに、連結管を退避位置から連結位置へと変位させようとした場合にも、保持手段の保持状態を解除してガイド部材に沿って下ろすだけといった具合に、比較的簡単、かつ、迅速、かつ、正確に対処することができる。従って、作業性の向上等を図ることができる。加えて、連結管を使用しない場合の保管場所を別途確保する必要がなく、また、連結管をなくす(奥に仕舞い込んでいて取出し難い)等の心配もない。
【0012】
さらに、水槽を用いて供試体の性能試験を行う場合に、供試体に対応する(相対的な)設定水位とする場合であっても、水槽の水位の方を調節することで、供試体の設置高さ(取付台の高さ)の方を変更しなくても済む。このため、供試体の設置高さを調節するための構成を設けることに起因して、供試体の設置状態の不安定化を招いたり、供試体の性能を試験するための各種試験装置との相対変位が変化することに起因して、各種接続部分の位置調節を行うための構成や手間が別途必要になってしまったりするといった事態を回避することができる。
【0013】
そして、水位を調整するために立上げ管を介して排水するのだが、排水する先に貯水タンクがあって、ポンプにより水槽外と水槽内を循環する水の循環系があることで、この循環系の配管系に水温の温調装置を備えておけば、容易に大きな水槽の温度調節も可能となる。
【0014】
手段2.前記立上げ管の上端部から外周方向に延出するベースフランジと、
前記連結管の上端部、及び、下端部から外周方向に延出する上連結フランジ、及び、下連結フランジとを備え、
前記ガイド部材は、前記ベースフランジから上方に延びる複数のガイドバーを備え、
前記上連結フランジ、及び、前記下連結フランジには、前記ガイドバーを挿通可能な挿通孔が形成され、
前記ガイドバーには、雄ねじの形成された螺着部を有するものが含まれているとともに、前記螺着部に対して雌ねじの形成された連結部材を螺着させることで、前記連結部材と、前記ベースフランジとによって、前記連結管を挟持固定可能に構成されていることを特徴とする手段1に記載の水位調整装置。
【0015】
手段2によれば、ガイド部材の中には連結管を立上げ管に連結(固定)する役割を担うものがあり、該ガイド部材のガイドバーに螺着部を形成し、該螺着部に連結部材を螺着し、締め付けることで、立上げ管と、連結部材との間に位置する連結管を、立上げ管に連結させる(相対変位不可能に挟持固定する)ことができる。このため、たとえ連結管自体の重さが比較的軽くても(例えば、樹脂製であっても)、連結管が水流で浮いたり、位置ずれしたりするといった事態を確実に回避することができる。従って、立上げ管と、連結管との間のシール性をより高めることができる。
【0016】
また、連結管の軽量化が図られる場合には、水位変更(連結管の上げ下ろし)に際しての作業性の向上、連結管に関しての省資源化、低コスト化等を図ることができる。尚、連結管は樹脂製(例えば、ポリ塩化ビニル)であることとしてもよい。また、立上げ管、及び、連結管は断面円環状であることとしてもよい。この場合、水圧に起因する変形をより確実に抑止することができる。
【0017】
さらに、連結部材をガイドバーに螺着させる作業は、水位調整装置の上部への作業となる。すなわち、水位調整装置は、水槽に水没しており、作業者は、その上方から作業を行うこととなる。この点、連結管の固定作業を水位調整装置の上方から行うことができることにより、作業者の負担を減らし(作業者が入水しなくても済む)、水位を変更する際の作業性の向上、点検作業性の向上等を図ることができる。
【0018】
尚、ガイド部材(ガイドバー)が複数設けられることで、連結管の水平方向への相対変位(例えば回転)がより確実に防止され、位置決め効果や、ガイド機能をより向上させることができる。
【0019】
手段3.前記連結管は、前記立上げ管と連結可能な第1連結管と、前記第1連結管と連結可能な第2連結管とを備え、
前記保持手段は、前記第1連結管を前記立上げ管から上方に離間した前記退避位置で保持可能な第1保持手段と、前記第1連結管が前記立上げ管と連結された前記連結位置にある場合に、前記第2連結管を前記第1連結管から上方に離間させた前記退避位置で保持可能な第2保持手段とを備え、
前記第1連結管を前記立上げ管と連結し、前記第2連結管を前記第1連結管から上方に離間させた状態において前記第1連結管を前記立上げ管に連結する構成として、
前記ガイドバーを内側に挿通させるとともに、前記第1連結管の前記上連結フランジ、前記第2連結管の前記下連結フランジ及び前記上連結フランジに形成された前記挿通孔に挿通される支持パイプと、前記支持パイプの下端部から外方に突出し、前記第1連結管の前記下連結フランジの上面に当接する支持フランジとを備える連結補助具を備え、
前記連結補助具の前記支持パイプの上端部は、前記退避位置にある前記第2連結管の前記上連結フランジよりも上方に位置するとともに、前記連結補助具の前記支持パイプに挿通されている前記ガイドバーは前記支持パイプの上端部よりも上方にまで延び、
前記連結補助具から上方に突出している前記ガイドバーの前記螺着部に対し、前記連結部材を螺着させることで、前記支持フランジと、前記ベースフランジとによって、前記第1連結管の前記下連結フランジを挟持固定可能に構成されていることを特徴とする手段2に記載の水位調整装置。
【0020】
手段3によれば、第1連結管が連結位置にあり、第2連結管が退避位置にある状態であっても、第1連結管を、立上げ管に対してしっかりと連結することができる。さらに、当該支持パイプから上方に突出しているガイドバーに対して連結部材を螺着させる作業についても、水位調整装置の上方から行うことができ、水位を変更させる際の作業性の向上、点検作業性の向上等を図るといった作用効果がより確実に奏される。
【0021】
また、例えば、支持パイプの支持フランジを第1連結管の上連結フランジではなく下連結フランジの上面に当接させる構成とすることによって、第1連結管と第2連結管とを上下に重ねる場合に、第1連結管の上連結フランジと、第2連結管の下連結フランジとの間に、支持パイプの支持フランジが介在してしまって、両者間のシール性の低下を招くといった事態を回避することができる。さらに、支持フランジを上連結フランジの挿通孔に挿通状態とすることで、支持パイプのガタツキを極力抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】船外機の試験装置の平面図である。
図2】越流レベル1の水位調整装置を示す側面図である。
図3】越流レベル2の水位調整装置を示す側面図である。
図4】越流レベル3の水位調整装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、水槽上方を蓋するスラブに開設された船外機を設置するための開口1の中央に、ボートのトランサムを模した船外機設置ボードを水槽水面にまで垂下させている、船外機の性能試験を行うための試験水槽2は、平面視長円形状をなしている。図1のように、開口1が平面視で2つあり、船外機を最大2台まで同時に試験できるようになっている。試験水槽2の内周側には、試験水槽2の内周壁から一定距離を離間するとともに、当該内周壁と略相似形状をなす細長い環状の隔壁3が設けられている。隔壁3が形成されることにより、供試体である船外機が設置される開口1から垂下される船外機設置ボードから船外機プロペラが水面下に位置することとなる隔壁3の外側の槽(以下、回流槽4)において一定方向の回流をつくり易くすることができる。また、隔壁3には、回流槽4と、隔壁3の内側の層(以下、調整槽5)とを連通させる開口部6が形成されており、回流槽4の水位と、調整槽5の水位とは同一である。尚、調整槽5では、回流槽4の水流の影響をほとんど受けることはなく、水の流れは比較的穏やかとなっている。また、回流槽4においては、船外機が駆動することによって、(2台の船外機を試験する場合、図1の2つの開口1それぞれの船外機設置ボードに設置する船外機のプロペラ推進方向を逆にすることで、)回流が発生するようになっている。
【0024】
また、試験水槽2には、隔壁3の内周側において、試験の設定水位を超えた調整槽5の水が排出されるオーバーフロー水槽7が設けられている。オーバーフロー水槽7と調整槽5とは仕切りが上方まで立ち上げられて別に区画され、各々の水位が異なることを許容できるようになっていて、水槽外の図示しない貯水タンクに連通する配管が下方に接続されるオーバーフロー水槽7に調整槽5から水流が形成されうるようになっている。オーバーフロー水槽7に排出された水は、試験水槽2の外部に図示しない貯水タンクに連通する配管を介して排出される。この排出された水は、排水配管を経て図示しない貯水タンクにてバッファ(試験水槽2の水位変更分の水量のバッファ吸収)として貯水されて貯水タンクからポンプにて、図示しない温度調整装置により温度調整可能とされ、さらに、温度調整された水を、調整槽5に設けられた給水管8等を経由させて、回流槽4に給水することが可能なように構成されている。本実施形態では、試験水槽2の水を循環させつつ、水温、及び、水位を一定に保つことができるように構成されている。
【0025】
調整槽5とオーバーフロー水槽7との間には区分壁9が設けられている。但し、区分壁9や隔壁3の高さは、前記設定水位よりもかなり高く設定されており、区分壁9や隔壁3を超えて、調整槽5や回流槽4の水がオーバーフロー水槽7に浸入することはないようになっている。
【0026】
その代わりに、本実施形態では、調整槽5において、区分壁9の手前側の位置に、水位調整装置11が3基横並びで設けられ、水位調整装置11を介して、調整槽5の水がオーバーフロー水槽7へと排出されるようになっている。
【0027】
さて、図2等に示すように、水位調整装置11は、調整槽5の内部に設置され、一方の開口部が区分壁9に形成された排水口12に連結されるとともに、他方の開口部が上方に開口する略L字状の立上げ管13と、立上げ管13の上側の開口部に連結される第1連結管14と、第1連結管14の上側に連結される第2連結管15とを備えている。本実施形態の第1連結管14、及び、第2連結管15は、基本形状が同じであり、外径や内径も同一であるが、高さについては、試験対象とされ得る船外機の規格に応じて、第1連結管14が140mm、第2連結管15が130mmとなっている。また、立上げ管13、第1連結管14、及び、第2連結管15は、ポリ塩化ビニルにより構成されている。さらに、立上げ管13、第1連結管14、及び、第2連結管15は、断面円環状をなしている。
【0028】
立上げ管13には、上端部から外周方向に延出するベースフランジ21と、ベースフランジ21から上方に延びるガイド部材としてのガイドバー22とが設けられている。本実施形態のガイドバー22は、全ねじボルトにより構成され、下端部がベースフランジ21に対して相対変位不可能に固定されている。
【0029】
第1連結管14、及び、第2連結管15には、それぞれ上端部、及び、下端部から外周方向に延出する上連結フランジ23、及び、下連結フランジ24が設けられている。また、上連結フランジ23、及び、下連結フランジ24には、ガイドバー22を挿通可能とする円形状の挿通孔25が12個ずつ均等位置に形成されている。上連結フランジ23の挿通孔25と、下連結フランジ24の挿通孔25とは上下に位置が揃っており、ガイドバー22は下連結フランジ24及び上連結フランジ23を上下に貫通することができるようになっている。つまり、ガイドバー22に対して第1連結管14及び第2連結管15の上連結フランジ23及び下連結フランジ24の挿通孔25を挿通させることによって、第1連結管14、及び、第2連結管15がガイドバー22に沿って上下にスライド可能に構成されている。
【0030】
本実施形態の第1連結管14は、立上げ管13と連結される連結位置と、立上げ管13から上方に(本例では、第1連結管14の高さ分)離間する退避位置との間を変位可能に構成されている。また、第2連結管15についても、連結位置にある第1連結管14と連結される連結位置と、連結位置にある第1連結管14から上方に(本例では、第1連結管14の高さ分)離間する退避位置との間を変位可能に構成されている。
【0031】
さらに、第1連結管14を退避位置で保持可能な第1保持手段としての第1保持機構26と、第2連結管15を退避位置で保持可能な第2保持手段としての第2保持機構27とが設けられている。第1保持機構26及び第2保持機構27は、各連結管14、15の上連結フランジ23と、下連結フランジ24とにかけて取付けられた係止用ボルト28と、両端部にアイナットやカラビナ等の係止手段が設けられたワイヤー29とによって構成されている。かかるワイヤー29の一端部は係止用ボルト28に連結されており、第1連結管14や第2連結管15を退避位置に引き上げてから、ワイヤー29の他端部を作業用足場付近に設けられたフック30に引っ掛けることで、ワイヤー29が緊張状態とされるとともに、第1連結管14や第2連結管15が退避位置にて保持されるようになっている。尚、第1連結管14及び第2連結管15を退避位置にて保持するための構成については特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0032】
以上のように、第1連結管14、及び、第2連結管15を連結位置と、退避位置とに変位させることで、試験水槽2の水位を変更可能となっている。より具体的には、図2に示すように、第1連結管14、及び、第2連結管15をともに連結位置とした場合には、第2連結管15の上端部が試験水槽2の水位とされる。
【0033】
また、図3に示すように、第1連結管14を連結位置とし、第2連結管15を退避位置とした場合には、第1連結管14と、第2連結管15との間から第1連結管14に水が流入することとなり、第1連結管14の上端部が試験水槽2の水位とされる。
【0034】
さらに、図4に示すように、第1連結管14、及び、第2連結管15をともに退避位置とした場合には、立上げ管13と、第1連結管14との間から立上げ管13に水が流入することとなり、立上げ管13の上端部が試験水槽2の水位とされる。
【0035】
つまり、立上げ管13の上部開口に第1連結管14及び第2連結管15を連結した高さを超えた水を流入させる「越流レベル1」(図2の状態)と、立上げ管13の上部開口に第1連結管14のみを連結した高さを超えた水を流入させる「越流レベル2」(図3の状態)と、立上げ管13の上部開口を超えた水を流入させる「越流レベル3」(図4の状態)との3段階で水位を調整可能に構成されている。
【0036】
また、本実施形態では、長さが異なる3パターンのガイドバー22がそれぞれ2本ずつ(合計6本)設けられている。つまり、第1連結管14及び第2連結管15のガイドを主たる目的として設けられているサポートバー31と、第1連結管14を立上げ管13へ連結する役割を担う第1連結バー32と、第2連結管15を第1連結管14ともども立上げ管13に連結する役割を担う第2連結バー33とから構成されている。
【0037】
尚、一対のサポートバー31は、下連結フランジ24や上連結フランジ23に形成された12個の挿通孔25のうち、互いに正反対となる位置の挿通孔25にそれぞれ挿通されている。さらに、そのうち一方のサポートバー31が挿通された挿通孔25の右隣の挿通孔25に第1連結バー32が挿通され、さらにその右隣の挿通孔25に第2連結バー33が挿通され、さらにその右隣の挿通孔25に対応して係止用ボルト28が取付けられている。また、他方のサポートバー31の左隣の挿通孔25には、第2連結バー33が挿通され、さらにその左隣の挿通孔25に第1連結バー32が挿通されている。
【0038】
サポートバー31の上端部は、退避位置にある第2連結管15の上連結フランジ23の上面とほぼ同じ高さ位置となっている。また、サポートバー31には、円筒状のガイドパイプ35が外側に挿通状態とされている。つまり、上連結フランジ23、及び、下連結フランジ24に形成されている挿通孔25の径は、ガイドバー22の外径よりも大きく構成されている上、ガイドバー22自体が全ねじボルトであることから、挿通孔25の径に合わせたガイドパイプ35を被せることにより、第1連結管14、及び、第2連結管15の上下のスライドに際してのガタツキや位置ずれ等を防止することとしている。加えて、ガイドパイプ35の上端部は、サポートバー31の上端部と同じ高さ位置となっている。尚、ガイドパイプ35は、第2連結管15をガイドするといった機能を確保するべく、その上端部が、退避位置にある第2連結管15の上連結フランジ23の上面以上の高さ位置となっていればよい。
【0039】
図3に示すように、第1連結バー32は、退避位置にある第2連結管15の上面よりも上方にまで延びている。また、第1連結バー32には、第1連結バー32を内側に挿通する円筒状の支持パイプ37と、支持パイプ37の下端部から外周方向に延出する支持フランジ38とを具備する連結補助具36が設けられている。支持フランジ38の下面は、第1連結管14の下連結フランジ24の上面と当接している。さらに、支持パイプ37は、第1連結管14の上連結フランジ23の挿通孔25、及び、第2連結管15の下連結フランジ24、及び、上連結フランジ23の挿通孔25に挿通されている。加えて、第1連結管14が連結位置にあり、第2連結管15が退避位置にある状態(越流レベル2)では、支持パイプ37の上端部が、第2連結管15の上連結フランジ23よりも上方、かつ、第1連結バー32の上端部よりも下方に位置している。
【0040】
そして、図3に示すように、第1連結管14を連結位置とし、第2連結管15を退避位置として「越流レベル2」とする場合には、第2保持機構27をフック30に係止させて、第2連結管15を退避位置に保持するとともに、第1連結バー32のうち、支持パイプ37よりも上方に突出した部位に対して、連結ナット39(長ナット)を螺着させる。
【0041】
さらに、当該連結ナット39を螺着させて、支持パイプ37の上端部に圧接させる(締め付ける)と、支持パイプ37の下端部に設けられた支持フランジ38が第1連結管14の下連結フランジ24を下方に押さえ付け、該下連結フランジ24を立上げ管13のベースフランジ21に圧接させることとなる。これにより、下連結フランジ24が、支持フランジ38と、ベースフランジ21とによって挟持固定される格好となり、立上げ管13と、第1連結管14とが連結されることとなる。尚、支持パイプ37の外径は、ガイドパイプ35の外径と同じとなっており、支持パイプ37によっても、第1連結管14及び第2連結管15のガイド効果が奏されるようになっている。
【0042】
図2等に示すように、第2連結バー33は、連結位置にある第2連結管15の上面よりも上方にまで延びている。そして、第1連結管14、及び、第2連結管15をともに連結位置として「越流レベル1」とする場合には、第2連結管15の上連結フランジ23から上方に突出している第2連結バー33に対して、連結ナット39(第1連結バー32でも使用されるものを共用する)を螺着させる。
【0043】
さらに、当該連結ナット39を螺着させて、支持パイプ37の上端部に圧接させる(締め付ける)と、立上げ管13のベースフランジ21と、連結ナット39とによって、第1連結管14、及び、第2連結管15が挟持固定される格好となり、立上げ管13と、第1連結管14と、第2連結管15とが連結されることとなる。
【0044】
加えて、図4に示すように、第1連結管14、及び、第2連結管15をともに退避位置として「越流レベル3」とする場合には、連結ナット39は使用せず(第1連結バー32や第2連結バー33についている場合には取外す)、第2保持機構27をフック30に係止させて、第2連結管15を退避位置に保持するとともに、第1保持機構26をフック30に係止させて、第1連結管14を退避位置に保持する。
【0045】
尚、図示は省略するが、ベースフランジ21と第1連結管14の下連結フランジ24との間、及び、第1連結管14の上連結フランジ23と第2連結管15の下連結フランジ24との間には、シール性等を高めるパッキン(ゴムパッキン)が設置されている。当該パッキンには、各ガイドバー22が挿通される孔が形成されており、越流レベル2や越流レベル3においても、パッキンが流されたり、位置ずれしたりすることがないように構成されている。
【0046】
以上詳述したように、本実施形態によれば、第1連結管14、及び、第2連結管15を、立上げ管13のベースフランジ21から上方に延びるガイドバー22に沿って上下に変位させるだけで、試験水槽2の水位を変更することができる。従って、比較的簡単に試験水槽2の水位調整を行うことができる。結果として、水位を調整する際の作業性の向上、水位調整のための構成の簡素化、耐久性の向上、低コスト化等を図ることができる。
【0047】
また、第1連結管14や第2連結管15を立上げ管13と連結せずに使用しない状態とする場合(越流レベル2や、越流レベル3にする場合)には、第1連結管14や第2連結管15を水位調整装置11から取外してしまうのではなく、連結位置の上方位置であって、ガイドバー22にガイドされている状態でもある退避位置にて、第1保持機構26や第2保持機構27により保持される。従って、第1連結管14や第2連結管15を水位調整装置11から取外したり、取付けたりしようとした際の作業性の向上を図ることができるとともに、第1連結管14や第2連結管15を誤って試験水槽2へ落下させてしまうといった事態を回避することができる。さらに、第1連結管14や第2連結管15を退避位置から連結位置へと変位させようとした場合にも、第1保持機構26や第2保持機構27の保持状態を解除して(フック30を外して)ガイドバー22に沿って下ろすだけといった具合に、比較的簡単かつ迅速に対処することができる。従って、作業性の向上等を図ることができる。加えて、第1連結管14や第2連結管15を使用しない場合の保管場所を別途確保する必要がなく、また、第1連結管14や第2連結管15をなくす(奥に仕舞い込んでいて取出し難い)等の心配もない。
【0048】
さらに、試験水槽2を用いて供試体である船外機の性能試験を行う場合に、当該船外機に対応する(相対的な)設定水位とする場合であっても、試験水槽2の水位の方を調節することで、船外機の設置高さ(取付台の高さ)の方を変更しなくても済む。このため、船外機の設置高さを調節するための構成を設けることに起因して、船外機の設置状態の不安定化を招いたり、船外機の性能を試験するための各種試験装置との相対変位が変化することに起因して、各種接続部分の位置調節を行うための構成や手間が別途必要になってしまったりするといった事態を回避することができる。
【0049】
また、本実施形態のガイドバー22の中には、第1連結管14や第2連結管15を立上げ管13に連結(固定)する役割を担うものがある。すなわち、本実施形態のガイドバー22は、全ねじボルトにより構成されており、例えば、第2連結バー33に関しては、連結位置にある第1連結管14及び第2連結管15の下連結フランジ24及び上連結フランジ23を貫通した上部に対して、連結ナット39を螺着し、締め付けることで、当該連結ナット39と、立上げ管13のベースフランジ21との間に、第1連結管14及び第2連結管15を挟持固定することができる。
【0050】
さらに、第1連結バー32に関しては、当該第1連結バー32の上端部に連結ナット39を螺着することで、第1連結管14の下連結フランジ24を、立上げ管13のベースフランジ21に圧接させることのできる連結補助具36を介在させ、第2連結管15を退避位置としたまま、第1連結管14を立上げ管13に連結することができるように構成されている。このため、「越流レベル2」の状態をより確実に保つことができる。
【0051】
さらに、連結ナット39をガイドバー22に螺着させる作業や、連結補助具36の支持パイプ37から上方に突出している第1連結バー32に対して連結ナット39を螺着させる作業は、水位調整装置11の上部への作業となる。すなわち、水位調整装置11は、試験水槽2に水没しており、作業者は、その上方から作業を行うこととなる。この点、第1連結管14及び第2連結管15の固定作業を水位調整装置11の上方から行うことができることにより、作業者の負担を減らし(作業者が入水しなくても済む)、水位を変更する際の作業性の向上、点検作業性の向上等を図ることができる。
【0052】
また、例えば、連結補助具36の支持フランジ38を第1連結管14の上連結フランジ23ではなく下連結フランジ24の上面に当接させる構成とすることによって、第1連結管14と第2連結管15とを上下に重ねる場合に、第1連結管14の上連結フランジ23と、第2連結管15の下連結フランジ24との間に、支持フランジ38が介在してしまって、両者間のシール性の低下を招くといった事態を回避することができる。さらに、支持フランジ38を上連結フランジ23の挿通孔25に挿通状態とすることで、支持パイプ37のガタツキを極力抑制することができる。
【0053】
さらに、上記のように、「越流レベル2」や「越流レベル3」において、第1連結管14や第2連結管15が確実に立上げ管13に連結されることにより、第1連結管14や第2連結管15の重さが比較的軽くても(本例では、ポリ塩化ビニル製)、第1連結管14や第2連結管15が水流で浮いたり、位置ずれしたりするといった事態を確実に回避することができる。従って、立上げ管13、第1連結管14、及び、第2連結管15の間のシール性をより高めることができる。
【0054】
また、第1連結管14及び第2連結管15の軽量化が図られる場合には、水位変更(第1連結管14や第2連結管15の上げ下ろし)に際しての作業性の向上、第1連結管14及び第2連結管15に関しての省資源化、低コスト化等を図ることができる。加えて、立上げ管13、第1連結管14、及び、第2連結管15は断面円環状であるため、水圧に起因する変形をより確実に抑止することができる。
【0055】
尚、ガイドバー22が複数設けられることで、第1連結管14や第2連結管15の水平方向への相対変位(回転等)がより確実に防止され、位置決め効果や、ガイド機能をより向上させることができる。
【0056】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0057】
(a)上記実施形態では、立上げ管13に対して、第1連結管14及び第2連結管15を連結可能に構成されているが、立上げ管13に対して連結可能な連結管の数は特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、大きさ(トランサム高さ)の異なる5タイプの船外機に対応するべく、連結管を4つ用意してもよい。また、立上げ管13や連結管14、15の長さ、大きさ、断面形状等についても適宜変更可能である。
【0058】
(b)上記実施形態において第1連結管14や第2連結管15を退避位置において保持するための構成についても特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、ウインチ等の昇降装置を併設することとしてもよい。尚、立上げ管13への異物の落下等を防止するべく、立上げ管13(第1連結管14、第2連結管15)の上部開口部に網等の落下防止手段を設けることとしてもよい。また、例えば、第2連結管15の上連結フランジ23の上面側等に対し、「越流レベル1(図4参照)」のように、連結ナット39を使用しない状態において、連結ナット39を保管しておくことのできる保管部(連結ナット39に螺着される雄ねじの形成された突起、或いは、連結ナット39の外周に雄ねじを形成し、該雄ねじと螺着可能な雌ねじが形成された穴部)を設けることとしてもよい。
【0059】
(c)上記実施形態では、第1連結管14及び第2連結管15の上連結フランジ23及び下連結フランジ24に対して挿通孔25が12個形成され、ガイドバー22が6つ形成されているが、特にかかる構成に限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更可能である。また、サポートバー31、第1連結バー32、及び、第2連結バー33の配置についても特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0060】
さらに、上記実施形態では、ガイドバー22が全ねじボルトによって構成されているが、特にかかる構成に限定されるものではなく、連結ナット39を使用する場合には、連結ナット39が螺着される部位のみに雄ねじが形成されるように構成してもよい。
【0061】
加えて、サポートバー31の上端部を、退避位置にある第2連結管15の上連結フランジ23の上面よりも上方にまで延設させてもよいし、サポートバー31を省略し、ガイドパイプ35を有底状に構成してベースフランジ21に固定するような構成としてもよい。
【0062】
(d)上記実施形態では、立上げ管13、第1連結管14、及び、第2連結管15がポリ塩化ビニルによって構成されているが、ポリプロピレンなどのその他の樹脂材料で構成してもよいし、金属製としてもよい。但し、軽量で安価で錆びない樹脂材料を採用することが望ましい。
【0063】
また、上記実施形態では、船外機の性能試験を行うための試験水槽2に設置される水位調整装置11に具体化されているが、その他にも、水槽の水をほぼ常時入替えつつ(例えば、温度をほぼ一定に保ったり、水の含まれる成分をほぼ一定に保ったりするため)、設定水位を維持可能であるとともに、必要に応じて設定水位を変更可能な装置(水中動作や水への反応を調べるための試験装置、生物用大型水槽等)に適用することも可能である。
【符号の説明】
【0064】
1…開口、2…試験水槽、4…回流槽、5…調整槽、7…オーバーフロー水槽、9…区分壁、11…水位調整装置、12…排水口、13…立上げ管、14…第1連結管、15…第2連結管、21…ベースフランジ、22…ガイドバー、23…上連結フランジ、24…下連結フランジ、25…挿通孔、26…第1保持機構、27…第2保持機構、28…係止用ボルト、29…ワイヤー、30…フック、31…サポートバー、32…第1連結バー、33…第2連結バー、35…ガイドパイプ、36…連結補助具、37…支持パイプ、38…支持フランジ、39…連結ナット。
図1
図2
図3
図4