(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記レセプタクルの両側に配置されるスロットを更に備え、前記スロットが、グリッパにより前記レセプタクルから前記カートリッジを取り出すために前記基部の下を把持することができるように、前記グリッパを受容するように構成される、請求項1に記載の試験用治具。
前記レセプタクルに連結されており、かつ前記カートリッジの制御構成要素端子に係合するように構成される、第3の電気接点を更に備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の試験用治具。
前記制御器が、前記第3の電気接点及び前記制御構成要素端子を通じて前記カートリッジの電子制御構成要素にプログラムコード命令を送信するように構成される、請求項6に記載の試験用治具。
前記制御器が更に、前記電子制御構成要素に記憶されたプログラムコード命令を読み出し、前記電子制御構成要素に記憶された前記プログラムコード命令が所望されるプログラムコード命令に対応するかどうかを判定するように構成される、請求項7に記載の試験用治具。
【発明の概要】
【0011】
本開示は、エアロゾルを生成するように構成されるエアロゾル送達デバイスの組み立てに関する。一態様において、エアロゾル送達デバイスのカートリッジを組み立てるための方法が提供される。本方法は、噴霧器の周囲に少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供することと、液溜め基材及び噴霧器を少なくとも部分的に中に受容するように構成される外側本体を提供することと、ツールを通して液溜め基材を外側本体に挿入することであって、このツールには、外側本体への液溜め基材の挿入を促進するために、液溜め基材の外側寸法が外側本体の内部寸法以下となるように液溜め基材の外側寸法を縮小するように構成される、漏斗部分が画定される、挿入することと、を含み得る。
【0012】
いくつかの実施形態において、本方法は、ツールを通して液溜め基材を外側本体に挿入しながら、ツールを液溜め基材に対して捻ることを更に含み得る。噴霧器の周囲に少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供することは、ツールを通して液溜め基材を外側本体に挿入する前に、噴霧器を少なくとも部分的に液溜め基材で包むことを含み得る。噴霧器を少なくとも部分的に液溜め基材で包むことは、空気流を液溜め基材に誘導することを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、本方法は、ツールを通した液溜め基材の外側本体への挿入を開始したときに、液溜め基材が少なくとも部分的に噴霧器を包んだままとなるように、液溜め基材を1つ以上のフィンガと係合させることを更に含み得る。本方法は、液溜め基材がツールの所定の深さまで挿入されたときに、1つ以上のフィンガを液溜め基材から解放することを更に含み得る。1つ以上のフィンガを解放することは、1つ以上のフィンガをツールと接触させることによって、1つ以上のフィンガを液溜め基材から離して偏向させることを含み得る。1つ以上のフィンガを解放することは、フィンガを順次解放することを含み得る。本方法は、噴霧器を少なくとも部分的に液溜め基材で包む前に、噴霧器を基部に連結させることと、ツールを通して液溜め基材を外側本体に挿入した後に、外側本体を基部に連結させることと、を更に含み得る。更に、本方法は、実質的に連続した液溜め基材入力材から液溜め基材を供給することと、実質的に連続した液溜め基材入力材における張力を制御することと、を含み得る。
【0014】
更なる態様では、エアロゾル送達デバイスの噴霧器を組み立てるための方法が提供される。本方法は、第1の加熱端子、第2の加熱端子、及び加熱要素を提供することと、第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定することと、加熱要素の位置を判定することと、第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置ならびに加熱要素の位置に基づいて、加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することと、を含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定することは、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を判定することを含み得る。加熱要素は、第1の接触部分及び第2の接触部分を含んでもよく、加熱要素の位置を判定することは、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点を判定することを含み得る。本方法は更に、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点と揃えること、第1の接触部分を第1の加熱端子タブと係合させること、及び第2の接触部分を第2の加熱端子タブと係合させることを含み得る。
【0016】
いくつかの実施形態において、本方法は、第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブが実質的に同一平面上となるように、第1の加熱端子及び第2の加熱端子を挟持することを更に含み得る。第1の加熱端子及び第2の加熱端子を挟持することは、第1の加熱端子と第2の加熱端子との間の間隔を調節することを含み得る。加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することは、レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導することを含み得る。レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導することは、レーザビームを加熱要素とは逆の第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブの背面に誘導することを含み得る。
【0017】
本方法は、レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導する前に、加熱要素、第1の加熱端子、及び第2の加熱端子を実質的に封止されたチャンバに挿入することを更に含み得る。加熱要素を提供することは、実質的に連続した加熱要素入力材から加熱要素を供給すること、及び実質的に連続した加熱要素入力材の張力を制御することを含み得る。本方法は、加熱要素を液体輸送要素に連結させることを更に含み得る。第1の加熱端子及び第2の加熱端子を提供することは、実質的に連続した第1の加熱端子入力材から第1の加熱端子を供給すること、及び実質的に連続した第2の加熱端子入力材から第2の加熱端子を供給することを含み得る。加熱要素は、液体輸送要素の周りに巻き付けられたワイヤを含み得る。ワイヤは、2つの接触部分、中心部分、及び接触部分の外側に配置される2つの外側部分を備え得、このワイヤの2つの接触部分及び中心部分には加熱要素が画定され、ここで、接触部分には第1のコイル間隔が画定され、中心部分には第2のコイル間隔が画定され、外側部分には第3のコイル間隔が画定され、第3のコイル間隔は第2のコイル間隔よりも広く、第2のコイル間隔は第1のコイル間隔よりも広く、また加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することは、接触部分を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することを含み得る。
【0018】
更なる態様において、試験用治具が提供される。試験用治具は、カートリッジの基部に係合するように構成されるレセプタクルと、レセプタクルに連結されており、かつカートリッジの噴霧器の第1及び第2の加熱端子に係合するように構成される、第1及び第2の電気接点と、カートリッジを試験するためにカートリッジの基部がレセプタクルに係合されると、電気接点を通じてカートリッジと通信するように構成される、制御器と、を備え得る。制御器は、カートリッジの噴霧器の抵抗を判定し、抵抗を所望される抵抗と比較するように構成され得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、制御器は更に、噴霧器がカートリッジの外側本体とショートしたかどうかを判定するように構成されてもよい。試験用治具は、レセプタクルに連結されており、かつカートリッジの制御構成要素端子に係合するように構成される、第3の電気接点を備えてもよい。制御器は、第3の電気接点及び制御構成要素端子を通じてカートリッジの電子制御構成要素にプログラムコード命令を送信するように構成され得る。制御器は更に、電子制御構成要素に記憶されたプログラムコード命令を読み出し、電子制御構成要素に記憶されたプログラムコード命令が所望されるプログラムコード命令に対応するかどうかを判定するように構成され得る。試験用治具は、レセプタクルの両側に配置されるスロットを更に備えてもよく、このスロットは、グリッパによりレセプタクルからカートリッジを取り出すために基部の下を把持することができるように、グリッパを受容するように構成される。試験用治具は、カートリッジの基部を通る空気流を提供するように構成される、孔を更に備え得てもよい。
【0020】
更なる態様において、カートリッジ充填方法が提供される。本方法は、外側本体に配置される液溜め基材を含むエアロゾル送達デバイスのカートリッジを提供することと、液溜め基材の複数の角部分に近接して、充填デバイスの注出口を順に配置することと、充填デバイスの注出口からのエアロゾル前駆組成物の流れを液溜め基材の角部分に誘導することとを含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、充填デバイスの注出口は、液溜め基材と接触しないままであり得る。本方法は更に、複数の充填ステーション間でカートリッジを輸送することを含んでもよく、ここで、エアロゾル前駆組成物の流れは、充填ステーションのそれぞれにおいて液溜め基材の角部分のうちの少なくとも1つに誘導される。エアロゾル前駆組成物の流れは、充填ステーションのうちの最初のものにおいて、液溜め基材の角部分のそれぞれに誘導され得る。エアロゾル前駆組成物の流れは、それぞれ、充填ステーションの残りにおいて、液溜め基材の角部分のうちの1つに誘導され得る。周囲環境を制御することを更に含み、ここで、このカートリッジは、周囲環境により約40%未満の相対湿度が決まるように充填される。
【0022】
更なる態様において、エアロゾル送達デバイスのカートリッジを組み立てるための方法が提供される。本方法は、基部を把持することと、基部に係合するように構成される複数の構成要素を提供することと(構成要素は静止位置で提供される)、静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導することによって、構成要素を基部に連結させることとを含み得る。
【0023】
いくつかの実施形態において、基部を把持することは、制御体に係合するように構成される基部の取り付け端部の内部表面を把持することを含み得る。静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導することは、構成要素と接触するように基部を下向きに誘導することを含み得る。本方法は、基部を治具に挿入すること、ならびに治具により基部に連結される第1及び第2の加熱端子の位置を検査することを更に含み得る。
【0024】
更なる態様において、喫煙物品のカートリッジをその組み立ての際に輸送するように構成される輸送システムが提供される。輸送システムは、レール、レールに係合しそれに沿って移動するように構成されるキャリッジ(キャリッジは、カートリッジの組み立ての際にその1つ以上の構成要素に係合するように構成される挟持機構を備える)、及びレールに沿ったキャリッジの移動を一時的に制限するように構成される係止装置を備え得る。
【0025】
いくつかの実施形態において、挟持機構は、カートリッジの基部に係合するように構成され得る。係止装置は、キャリッジに連結された位置判定機構及び位置判定機構に係合するように構成される係合機構を備え得る。位置判定機構は、複数の留め具を備え得る。係合機構は、ローラを備え得る。
【0026】
本発明は、以下の実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0027】
実施形態1:エアロゾル送達デバイスのカートリッジを組み立てるための方法であって、
噴霧器の周囲に少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供することと、
液溜め基材及び噴霧器を少なくとも部分的に中に受容するように構成される、外側本体を提供することと、
ツールを通して液溜め基材を外側本体に挿入することであって、ツールには、液溜め基材の外側寸法を、外側本体への液溜め基材の挿入を促進するために液溜め基材の外側寸法が外側本体の内部寸法以下となるように縮小するように構成される、漏斗部分が画定される、挿入することと、を含む、方法。
【0028】
実施形態2:ツールを通して液溜め基材を外側本体に挿入しながら、ツールを液溜め基材に対して捻ることを更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0029】
実施形態3:噴霧器の周囲に少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供することが、液溜め基材をツールを通して外側本体に挿入する前に、噴霧器を少なくとも部分的に液溜め基材で包むことを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0030】
実施形態4:噴霧器を少なくとも部分的に液溜め基材で包むことが、空気流を液溜め基材に誘導することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0031】
実施形態5:ツールを通して液溜め基材の外側本体への挿入を開始したときに、液溜め基材が少なくとも部分的に噴霧器を包んだままとなるように、液溜め基材を1つ以上のフィンガと係合させることを更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0032】
実施形態6:液溜め基材がツールの所定の深さまで挿入されたときに、1つ以上のフィンガを液溜め基材から解放することを更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0033】
実施形態7:1つ以上のフィンガを解放することが、1つ以上のフィンガをツールと接触させることによって、1つ以上のフィンガを液溜め基材から離して偏向させることを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0034】
実施形態8:1つ以上のフィンガを解放することが、フィンガを順次解放することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0035】
実施形態9:噴霧器を少なくとも部分的に液溜め基材で包む前に、噴霧器を基部に連結させることと、
ツールを通して液溜め基材を外側本体に挿入した後に、外側本体を基部に連結させることと、を更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0036】
実施形態10:実質的に連続した液溜め基材入力材から、液溜め基材を供給することと、
実質的に連続した液溜め基材入力材における張力を制御することと、を更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0037】
実施形態11:エアロゾル送達デバイスの噴霧器を組み立てるための方法であって、
第1の加熱端子、第2の加熱端子、及び加熱要素を提供することと、
第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定することと、
加熱要素の位置を判定することと、
第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置ならびに加熱要素の位置に基づいて、加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することと、を含む、方法。
【0038】
実施形態12:第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定することが、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を判定することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0039】
実施形態13:加熱要素が、第1の接触部分と第2の接触部分とを含み、
加熱要素の位置を判定することが、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点を判定することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0040】
実施形態14:第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点と揃えることと、
第1の接触部分を第1の加熱端子タブと係合させることと、
第2の接触部分を第2の加熱端子タブと係合させることと、を更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0041】
実施形態15:第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとが実質的に同一平面上となるように、第1の加熱端子及び第2の加熱端子を挟持することを更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0042】
実施形態16:第1の加熱端子及び第2の加熱端子を挟持することが、第1の加熱端子と第2の加熱端子との間の間隔を調節することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0043】
実施形態17:加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することが、レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0044】
実施形態18:レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導することが、レーザビームを加熱要素とは逆の第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブの背面に誘導することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0045】
実施形態19:レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導する前に、加熱要素、第1の加熱端子、及び第2の加熱端子を実質的に封止されたチャンバに挿入することを更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0046】
実施形態20:加熱要素を提供することが、
実質的に連続した加熱要素入力材から加熱要素を供給することと、
実質的に連続した加熱要素入力材における張力を制御することと、を含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0047】
実施形態21:加熱要素を液体輸送要素に連結させることを更に含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0048】
実施形態22:第1の加熱端子及び第2の加熱端子を提供することが、
実質的に連続した第1の加熱端子入力材から第1の加熱端子を供給することと、
実質的に連続した第2の加熱端子入力材から第2の加熱端子を供給することと、を含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0049】
実施形態23:加熱要素が、液体輸送要素に巻き付けられたワイヤを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0050】
実施形態24:ワイヤが、2つの接触部分、中央部分、及び接触部分の外側に配置される2つの外側部分を備え、ワイヤの2つの接触部分及び中央部分により加熱要素が画定され、
接触部分には第1のコイル間隔が画定され、中央部分には第2のコイル間隔が画定され、外側部分には第3のコイル間隔が画定され、第3のコイル間隔が第2のコイル間隔よりも広く、第2のコイル間隔が第1のコイル間隔よりも広く、
加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することが、接触部分を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0051】
実施形態25:試験用治具であって、
カートリッジの基部に係合するように構成される、レセプタクルと、
レセプタクルに連結されており、かつカートリッジの噴霧器の第1及び第2の加熱端子に係合するように構成される、第1及び第2の電気接点と、
カートリッジを試験するためにカートリッジの基部がレセプタクルと係合されたときに、電気接点を通じてカートリッジと通信するように構成される、制御器と、を備える、試験用治具。
【0052】
実施形態26:制御器が、カートリッジの噴霧器の抵抗を判定し、この抵抗を所望される抵抗と比較するように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の試験用治具。
【0053】
実施形態27:制御器が更に、噴霧器がカートリッジの外側本体とショートしたかどうかを判定するように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の試験用治具。
【0054】
実施形態28:レセプタクルに連結されており、かつカートリッジの制御構成要素端子に係合するように構成される、第3の電気接点を更に備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の試験用治具。
【0055】
実施形態29:制御器が、第3の電気接点及び制御構成要素端子を通じてカートリッジの電子制御構成要素にプログラムコード命令を送信するように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の試験用治具。
【0056】
実施形態30:制御器が更に、電子制御構成要素に記憶されたプログラムコード命令を読み出し、電子制御構成要素に記憶されたプログラムコード命令が所望されるプログラムコード命令に対応するかどうかを判定するように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の試験用治具。
【0057】
実施形態31:レセプタクルの両側に配置されるスロットを更に備え、このスロットが、グリッパによりレセプタクルからカートリッジを取り出すために基部の下を把持することができるように、グリッパを受容するように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の試験用治具。
【0058】
実施形態32:試験用治具が、カートリッジの基部を通る空気流を提供するように構成される孔を備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の試験用治具。
【0059】
実施形態33:カートリッジ充填方法であって、
外側本体に配置される液溜め基材を備えるエアロゾル送達デバイスのカートリッジを提供することと、
液溜め基材の複数の角部分に近接して、充填デバイスの注出口を順に配置することと、
充填デバイスの注出口からのエアロゾル前駆組成物の流れを液溜め基材の角部分のそれぞれに誘導することと、を含む、方法。
【0060】
実施形態34:充填デバイスの注出口が、液溜め基材と接触しないままである、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ充填方法。
【0061】
実施形態35:複数の充填ステーション間でカートリッジを輸送することを更に含み、エアロゾル前駆組成物の流れが、充填ステーションのそれぞれにおいて液溜め基材の角部分のうちの少なくとも1つに誘導される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ充填方法。
【0062】
実施形態36:エアロゾル前駆組成物の流れが、充填ステーションのうちの最初のものにおいて、液溜め基材の角部分のそれぞれに誘導される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ充填方法。
【0063】
実施形態37:エアロゾル前駆組成物の流れが、充填ステーションの残りのものにおいて、それぞれ、液溜め基材の角部分のうちの1つに誘導される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ充填方法。
【0064】
実施形態38:周囲環境を制御することを更に含み、カートリッジが、周囲環境により約40%未満の相対湿度が定まるように充填される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載のカートリッジ充填方法。
【0065】
実施形態39:エアロゾル送達デバイスのカートリッジを組み立てるための方法であって、
基部を把持することと、
基部に係合するように構成される複数の構成要素を提供することであって、構成要素が、静止位置で提供されることと、
静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導することによって、構成要素を基部に連結させることと、を含む、方法。
【0066】
実施形態40:基部を把持することが、制御体に係合するように構成される基部の取り付け端部の内部表面を把持することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0067】
実施形態41:静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導することが、構成要素と接触するように基部を下向きに誘導することを含む、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の方法。
【0068】
実施形態42:基部を治具に挿入することと、
治具を通して基部に連結された第1及び第2の加熱端子の位置を検査することと、を更に含む、前述または後述の実施形態のいずれあに記載の方法。
【0069】
実施形態43:喫煙物品のカートリッジをその組み立ての際に輸送するように構成される輸送システムであって、
レールと、
レールに係合し、それに沿って移動するように構成されるキャリッジであって、キャリッジが、カートリッジの組み立ての際にその1つ以上の構成要素に係合するように構成される、挟持機構を備える、キャリッジと、
レールに沿ったキャリッジの移動を一時的に制限するように構成される、係止装置と、を備える、輸送システム。
【0070】
実施形態44:挟持機構が、カートリッジの基部に係合するように構成される、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の輸送システム。
【0071】
実施形態45:係止装置が、キャリッジに連結された位置判定機構と、位置判定機構に係合するように構成される係合機構とを備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の輸送システム。
【0072】
実施形態46:位置判定機構が、複数の留め具を備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の輸送システム。
【0073】
実施形態47:係合機構が、ローラを備える、前述または後述の実施形態のいずれかに記載の輸送システム。
【0074】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の発明を実施するための形態を添付の図面と併せて読むことで明らかとなり、これらの図面は、以下に簡潔に説明されている。本発明は、上述の実施形態のうちの2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の任意の組み合わせ、ならびに本開示に記載される任意の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含み、これは、このような特徴または要素が、本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わされているか否かに関わらない。本開示は、開示される本発明のいずれの分離可能な特徴または要素も、その様々な態様及び実施形態のいずれにおいても、文脈により別途明確に示されない限り、組み合わせ可能であることを意図するとして見なされるべきであるように、総合的に読み取られることを意図するものである。
【0075】
このように、本開示は前述の一般用語で説明されているが、これより添付の図面を参照するが、これらは必ずしも原寸に比例して描かれてはいない。
【発明を実施するための形態】
【0077】
これより、本開示を、その例示的な実施形態を参照してより十分に以下に説明する。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であるように、また本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように記載される。実際に、本開示は多くの異なる形態で具現化され得るが、本明細書に記載される実施形態に限定されるように解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすように提供されている。本明細書及び添付の特許請求の範囲に使用されるとき、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、文脈により別途明確に示さない限り、複数変化形を含む。
【0078】
以下に記載されるように、本開示の実施形態は、エアロゾル送達デバイス、ならびにその組み立てのための方法及び機器に関する。本開示によるエアロゾル送達デバイスは、電気エネルギーを使用して、材料を加熱して(好ましくは、材料をかなりの程度燃焼させることなく)吸入可能な物質を形成することができ、そのような物品は、「手持ち式」デバイスと見なされるのに十分に小型であることが最も好ましい。エアロゾル送達デバイスは、紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプを喫煙する感覚(例えば、吸入及び吐出行為、味もしくは風味の種類、感覚刺激作用、物理的感覚、使用行為、可視エアロゾルによって提供されるもの等の視覚的刺激等)の一部または全てを、その物品またはデバイスのいかなる構成要素のいかなる実質的な燃焼も伴うことなく提供することができる。エアロゾル送達デバイスは、タバコの燃焼または熱分解の副生成物から生じるエアロゾルという意味の煙を生成するのではなく、むしろ、この物品またはデバイスは、物品またはデバイスのある特定の構成要素の揮発または気化により生じる蒸気(煙様として記載されると考えられ得る可視のエアロゾルと考えることができるエアロゾル中の蒸気を含む)を生み出すことができる。極めて好ましい実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、タバコ及び/またはタバコ由来の構成要素を組み込むことができる。
【0079】
本開示のエアロゾル送達デバイスはまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品であることを特徴とし得る。したがって、そのような物品またはデバイスは、1つ以上の物質(例えば、風味剤及び/または薬学的活性成分)を、吸入可能な形態または状態で提供するように適合させることができる。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点よりも低い温度では気相である物質)であり得る。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、ガス中の固体微粒子または液滴の浮遊物)であってもよい。簡潔性の目的で、本明細書に使用される「エアロゾル」という用語は、可視であるかどうかにかかわらず、また煙様と見なされ得る形態のものあるかどうかにかかわらず、ヒトによる吸引に好適な形態または種類の蒸気、ガス、及びエアロゾルを含むことを意味する。
【0080】
使用中、本開示のエアロゾル送達デバイスは、従来の種類の喫煙物品(例えば、タバコに点火し吸入することによって用いられる紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ)の使用時に個人が行う身体動作の多くに供され得る。例えば、本開示のエアロゾル送達デバイスの使用者は、従来の種類の喫煙物品とほぼ同様にその物品を持つこと、その物品により生成されたエアロゾルの吸入のためにその一端を吸引すること、選択された時間間隔で吹かすこと等が可能である。
【0081】
本開示のエアロゾル送達デバイスには、概して、外側本体またはシェル内に提供されるいくつかの構成要素が含まれる。外側本体またはシェルの全体的設計は多様であり得、エアロゾル送達デバイスの全体的なサイズ及び形状を画定し得る外側本体の形式または構成も多様であり得る。典型的には、紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似た細長い本体が単一の一体型シェルから形成されてもよく、あるいは、この細長い本体が、2つ以上の分離可能な部品から形成されてもよい。例えば、エアロゾル送達デバイスは、細長いシェルまたは本体を備えてもよく、これは、実質的に管形状であり、そのため従来の紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似ている場合がある。一実施形態では、エアロゾル送達デバイスの構成要素の全てが1つの外側本体またはシェル内に含まれ得る。あるいは、エアロゾル送達デバイスは、接合され、かつ分離可能である、2つ以上のシェルで構成されてもよい。例えば、エアロゾル送達デバイスは、1つ以上の再利用可能な構成要素(例えば、充電式電池、及びその物品の動作を制御するための様々な電子機器)を含む外側本体またはシェルを備える制御体を一端に有し、もう一端には、そこに取り外し可能に取り付けられた使い捨ての部分(例えば、使い捨ての風味含有カートリッジ)を含む外側本体またはシェルを有し得る。単一シェル型のユニット内または複数部品の分離可能シェル型のユニット内における、より具体的な構成要素の形式、構成、及び配置は、本明細書に提供される更なる開示を踏まえれば明らかであろう。加えて、様々なエアロゾル送達デバイスの設計及び構成要素の配置は、本開示の上記に列挙した代表的な製品等、市販の電子エアロゾル送達デバイスを考慮した上で理解され得る。例えば、複数の外側本体と1つの連結器とを備えるエアロゾル送達デバイスの実施形態は、2014年2月3日に出願されたBlessらへの米国特許出願第14/170,838号に記載されており、これは、上述のように、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0082】
本開示のエアロゾル送達デバイスは、電源(すなわち、電力源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、例として電源から物品の他の構成要素への電流を制御することによる、発熱のための電力の始動、制御、調節、及び停止のための手段)、加熱器または発熱構成要素(例えば、一般に「噴霧器」と称される電気抵抗加熱要素または構成要素)、及びエアロゾル前駆組成物(例えば、一般的に、「スモークジュース(smoke juice)」、「Eリキッド(e−liquid)」、及び「Eジュース(e−juice)」と広く称される成分等、十分な熱が加えられるとエアロゾルを発生させることができる液体)、ならびにエアロゾル吸入のためにエアロゾル送達デバイスを吸うことを可能にする吸い口領域または先端部(例えば、吸引すると、生成されたエアロゾルがそこから引き出され得るような、物品を通る画定された気流路)の何らかの組み合わせを備えることが最も好ましい。
【0083】
エアロゾル送達デバイス内での構成要素の配置は多様であり得る。特定の実施形態では、エアロゾル前駆組成物は、使用者へのエアロゾルの送達を最大化するように使用者の口元に対して近接して位置付けられるように構成され得る、物品の端部近傍(例えば、ある特定の状況では交換可能及び使い捨てであり得るカートリッジ内)に配置され得る。しかしながら、他の構成が排除されるわけではない。一般に、加熱要素は、加熱要素からの熱がエアロゾル前駆体(ならびに使用者に送達するために同様に提供され得る1つ以上の風味剤、薬剤等)を揮発させ、使用者に送達するためのエアロゾルが形成され得るように、エアロゾル前駆組成物に十分に近接して位置付けられ得る。加熱要素によりエアロゾル前駆組成物が加熱されると、消費者による吸入に好適な物理的形態でエアロゾルが形成、放出、または生成される。前述の用語は、放出する(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)、または放出された(released)への言及が、形成する(form)または生成する(generate)、形成している(forming)または生成している(generating)、形成する(forms)または生成する(generates)、及び形成された(formed)または生成された(generated)を含むように、置き換え可能であることを意味することに留意されたい。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気もしくはエアロゾル、またはこれらの混合物の形態で放出される。加えて、様々なエアロゾル送達デバイスの構成要素の選択は、本開示の上記に列挙した代表的な製品等、市販の電子エアロゾル送達デバイスを考慮した上で理解され得る。
【0084】
エアロゾル送達デバイスは、電池または他の電力源を組み込んで、加熱器の電力供給、制御システムの電力供給、インジケータの電力供給等、物品に様々な機能性を提供するのに十分な電流を提供する。電源は様々な実施形態を呈し得る。好ましくは、電源は、加熱要素を迅速に加熱してエアロゾルの形成をもたらし、所望の期間の使用中、物品に電力供給するのに十分な電力を送達することができる。電源は、エアロゾル送達デバイスを容易に取り扱うことができるように、エアロゾル送達デバイス内に簡便に納まるようにサイズ決定されることが好ましく、加えて、電源は、望ましい喫煙体験を損なうことがないように、十分に軽量なものであることが好ましい。
【0085】
エアロゾル送達デバイス100の1つの例示的な実施形態を
図1に示す。具体的には、
図1は、カートリッジ200及び制御体300を含む、エアロゾル送達デバイス100の部分分解図を示す。カートリッジ200及び制御体300は、機能的な関係性で永久的または着脱可能に配置することができる。様々な機構により、ネジ式係合、圧入係合、締り嵌め、磁気係合等をもたらすようにカートリッジ200を制御体300に接続することができる。エアロゾル送達デバイス100は、カートリッジ200及び制御体300が組み立てられた構成にあるとき、いくつかの実施形態では、実質的に棒状、実質的に管形状、または実質的に円筒形状であってもよい。
【0086】
特定の実施形態では、カートリッジ200及び制御体300のうちの一方または両方が、使い捨てまたは再利用可能と称され得る。例えば、制御体300は、交換可能な電池または再充電可能な電池を有してもよく、したがって、典型的な交流電気コンセントへの接続、車の充電器(すなわち、シガーソケットレセプタクル)への接続、及びユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブル等を介したコンピュータへの接続を含む、任意の種類の再充電技術と組み合わせることができる。更に、いくつかの実施形態では、2012年9月5日に出願された米国特許出願第13/603,612号に開示されているように、カートリッジ200は単回使用カートリッジを備えてもよく、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0087】
図2は、本開示の例示的な実施形態によるエアロゾル送達デバイス100の制御体300の分解図を示す。示されるように、制御体300は、連結器302、外側本体304、封止部材306、接着部材308(例えば、KAPTON(登録商標)テープ)、フローセンサ310(例えば、吸入センサまたは圧力スイッチ)、制御構成要素312、スペーサ314、電力源316(例えば、再充電可能であり得る電池)、インジケータ318(例えば、発光ダイオード(LED))を伴う回路基板、接続器回路320、及び端部キャップ322を備え得る。電力源の例は、Peckerarらの米国特許出願公開第2010/0028766号に記載されており、この開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0088】
フローセンサ310に関して、様々なマイクロコントローラ、センサ、及びスイッチを含む、エアロゾル送達デバイスの代表的な電流調節構成要素及び他の電流制御構成要素は、Gerthらへの米国特許第4,735,217号、全てBrooksらへの同第4,922,901号、同第4,947,874号、及び同第4,947,875号、McCaffertyらへの米国特許第5,372,148号、Fleischhauerらへの米国特許第6,040,560号、Nguyenらへの米国特許第7,040,314号、ならびにPanへの米国特許第8,205,622号に記載されており、これらの全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。2013年3月15日出願されたAmpoliniらへの米国出願第13/837,542号に記載される制御スキームもまた参照し、この出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0089】
一実施形態では、インジケータ318は、1つ以上の発光ダイオードを備えてもよい。インジケータ318は、接続器回路320を通じて制御構成要素312と通信し、例えば、フローセンサ310によって検出されるように、使用者が連結器302に連結されたカートリッジを吸引している間、照明し得る。端部キャップ322は、インジケータ318によってその下に提供された照明が見えるように適合され得る。このように、インジケータ318は、喫煙物品の火の付いた端部を模倣するように、エアロゾル送達デバイス100の使用中に照明し得る。しかしながら、他の実施形態では、インジケータ318は、様々な数で提供され得、異なる形状をとることができ、更には外側本体における開口部であってもよい(そのようなインジケータが存在する場合に音を放つため等)。
【0090】
なおも更なる構成要素が、本開示のエアロゾル送達デバイスにおいて利用され得る。例えば、Sprinkelらへの米国特許第5,154,192号は喫煙物品のためのインジケータを開示し、Sprinkel,Jr.への米国特許第5,261,424号はデバイスの吸い口と関連付けられて、一吸いすることと関連する使用者の唇の働きを検出し、次いで加熱を誘発し得る圧電センサを開示し、McCaffertyらへの米国特許第5,372,148号は、吸い口を介した圧力降下に応答する、加熱負荷アレイへのエネルギー流を制御するための吸入センサを開示し、Harrisらへの米国特許第5,967,148号は、挿入された構成要素の赤外線透過率の非均一性を検出する識別装置、及び構成要素がレセプタクルに挿入されると検出ルーチンを実行する制御器を含む喫煙デバイス内のレセプタクルを開示し、Fleischhauerらへの米国特許第6,040,560号は、複数の差動移相を伴う規定の実行可能な電力サイクルを説明し、Watkinsらへの米国特許第5,934,289号は、フォトニックオプトロニック構成要素を開示し、Countsらへの米国特許第5,954,979号は、喫煙デバイスを通る吸引抵抗を改変するための手段を開示し、Blakeらへの米国特許第6,803,545号は、喫煙デバイス内で使用するための特定の電池構成を開示し、Griffenらへの米国特許第7,293,565号は、喫煙デバイスと共に使用するための様々な充電システムを開示し、Fernandoらへの米国特許第8,402,976号は、充電を促進し、デバイスのコンピュータ制御を可能にする喫煙デバイスのためのコンピュータインターフェーシング手段を開示し、Fernandoらへの米国特許公開第2010/0163063号は、喫煙デバイスのための識別システムを開示し、Flickによる国際公開第2010/003480号は、エアロゾル生成システム内での吸入を表示する流体流感知システムを開示し、前述の開示の全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。電子エアロゾル送達物品に関連し、本物品に使用され得る材料または構成要素を開示する、構成要素の更なる例としては、Gerthらへの米国特許第4,735,217号、Morganらへの米国特許第5,249,586号、Higginsらへの米国特許第5,666,977号、Adamsらへの米国特許第6,053,176号、Whiteへの米国第6,164,287号、Vogesへの米国特許第6,196,218号、Felterらへの米国特許第6,810,883号、Nicholsへの米国特許第6,854,461号、Honへの米国特許第7,832,410号、Kobayashiへの米国特許第7,513,253号、Hamanoへの米国特許第7,896,006号、Shayanへの米国特許第6,772,756号、Honへの米国特許第8,156,944号及び同第8,375,957号、Honへの米国特許出願公開第2006/0196518号及び同第2009/0188490号、Thorensらへの米国特許出願公開第2009/0272379号、Monseesらへの米国特許出願公開第2009/0260641号及び同第2009/0260642号、Oglesbyらへの米国特許出願公開第2008/0149118号及び同第2010/0024834号、Wangへの米国特許出願公開第2010/0307518号、Honへの国際公開第2010/091593号、Fooへの国際公開第2013/089551号、ならびに2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/841,233号が挙げられ、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。前述の文書により開示される様々な材料は、様々な実施形態の本デバイスに組み込まれ得、前述の開示の全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0091】
図1に戻り、カートリッジ200が、分解構成で示されている。示されるように、カートリッジ200は、本開示の例示的な実施形態による、基部シッピングプラグ202、基部204、制御構成要素端子206、電子制御構成要素208、流管210、噴霧器212、液溜め基材214、外側本体216、ラベル218、吸い口220、及び吸い口シッピングプラグ222を備え得る。基部204は、外側本体216の第1の端部に連結され得、吸い口220は、カートリッジ200の残りの構成要素を中に封入して外側本体の反対側の第2の端部に連結され得る。基部204は、制御体300の連結器302に係合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、基部204は、2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/840,264号に開示されているように、カートリッジと制御体との間の相対的回転を実質的に防ぐ回転防止特徴を備え得る。
【0092】
基部シッピングプラグ202は、カートリッジ200の使用前に基部204に係合し、それを保護するように構成され得る。同様に、吸い口シッピングプラグ222は、カートリッジ200の使用前に吸い口220に係合し、それを保護するように構成され得る。制御構成要素端子206、電子制御構成要素208、流管210、噴霧器212、及び液溜め基材214は、外側本体216内に保持され得る。ラベル218は、外側本体216を少なくとも部分的に取り囲んでもよく、製品識別物等の情報がそこに含まれてもよい。
【0093】
噴霧器212は、第1の加熱端子234a及び第2の加熱端子234b、液体輸送要素238、ならびに加熱要素240を備え得る。これに関連して、液溜め基材214は、エアロゾル前駆組成物を保持するように構成され得る。蒸気前駆組成物とも称されるエアロゾル前駆組成物は、例として、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、もしくはこれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、及び/または風味剤を含む、様々な成分を含み得る。エアロゾル前駆組成物に含まれ得る様々な成分は、Robinsonらへの米国特許第7,726,320号に記載されており、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。更なる代表的な種類のエアロゾル前駆組成物は、Sensabaugh,Jr.らへの米国特許第4,793,365号、Jakobらへの米国特許第5,101,839号、BiggsらへのPCT国際公開第98/57556号、及びChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記載されており、これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本開示のエアロゾル送達デバイスに用いることができる他のエアロゾル前駆体としては、R.J.Reynolds Vapor Company製のVUSE(登録商標)製品、Lorillard Technologies製のBLU(商標)製品、Mistic Ecigs製のMistic Menthol製品、及びCN Creative Ltd製のVype製品に含まれるエアロゾル前駆体が挙げられる。Johnson Creek Enterprises LLCから市販されている電子タバコのいわゆる「スモークジュース」もまた、望ましい。本開示に従って使用することができるエアロゾル前駆体材料の更なる例示的な配合は、Zhengらへの米国特許公開第2013/0008457号に記載されており、この開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0094】
液溜め基材214は、カートリッジ200の外側本体216の内側を取り巻く管の形状に形成された複数の不織繊維層を備えてもよい。したがって、液体成分は、例えば、液溜め基材214によって吸着されて保持され得る。液溜め基材214は、液体輸送要素238と流体連通にある。したがって、液体輸送要素238は、毛管作用により液溜め基材214から加熱要素240に液体を輸送するように構成され得る。
【0095】
示されるように、液体輸送要素238は、加熱要素240と直接接触していてもよい。
図1に更に示されるように、加熱要素240は、液体輸送要素238の周りに巻き付けられた複数のコイルを画定するワイヤを備えてもよい。いくつかの実施形態では、加熱要素240は、2012年12月7日に出願された米国特許出願第13/708,381号に記載されているように、液体輸送要素238の周りにワイヤを巻き付けることによって形成され得、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。更に、いくつかの実施形態では、ワイヤは、2013年3月14日に出願された米国特許出願第13/827,994号に記載されているように、可変のコイル間隔を画定してもよく、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。電流がそれを通じて印加されたときに熱を生じるように構成される材料の様々な実施形態を用いて、加熱要素240を形成してもよい。ワイヤコイルが形成され得る例示的な材料としては、Kanthal(FeCrAl)、Nichrome、二ケイ化モリブデン(MoSi
2)、ケイ化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープした二ケイ化モリブデン(Mo(Si,Al)
2)、黒鉛及び黒鉛系材料、ならびにセラミック(例えば、正または負の温度係数を有するセラミック)が挙げられる。
【0096】
しかしながら、方法の様々な他の実施形態を用いて加熱要素240が形成されてもよく、加熱要素の様々な他の実施形態が噴霧器212に用いられてもよい。例えば、2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/842,125号に記載されているように、型打ちした加熱要素が噴霧器に用いられてもよく、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。上記に加えて、更なる代表的な加熱要素、及びその中で使用するための材料は、Countsらの米国特許第5,060,671号、Deeviらの米国特許第5,093,894号、Deeviらの米国特許第5,224,498号、Sprinkel Jr.らの米国特許第5,228,460号、Deeviらの米国特許第5,322,075号、Deeviらの米国特許第5,353,813号、Deeviらの米国特許第5,468,936号、Dasの米国特許第5,498,850号、Dasの米国特許第5,659,656号、Deeviらの米国特許第5,498,855号、Hajaligolの米国特許第5,530,225号、Hajaligolの米国特許第5,665,262号、Dasらの米国特許第5,573,692号、及びFleischhauerらの米国特許第5,591,368号に記載されており、これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。更に、他の実施形態では、化学的加熱を用いてもよい。加熱器及び加熱器を形成するために用いられる材料の様々な追加の例としては、2012年9月4日に出願された米国特許出願第13/602,871号に記載されており、これは、上述のように参照により本明細書に組み込まれる。
【0097】
様々な加熱器構成要素が、本エアロゾル送達デバイスで使用され得る。様々な実施形態において、1つ以上のマイクロヒータまたは同様のソリッドステートヒータを使用してもよい。利用され得るマイクロヒータの実施形態は、本明細書において更に説明される。本開示のデバイスで使用するのに好適な更なるマイクロヒータ及びマイクロヒータを組み込んだ噴霧器は、2012年9月4日に出願された米国特許出願第13/602,871号に記載されており、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0098】
加熱要素240の反対側の端部にある第1の加熱端子234a及び第2の加熱端子234b(例えば、正端子及び負端子)は、カートリッジ200が制御体300に接続されたときに、それとの電気接続を形成するように構成される。更に、制御体300がカートリッジ200に連結されると、電子制御構成要素208は、制御構成要素端子206を介して制御体との電気接続を形成し得る。制御体300は、したがって、電子制御構成要素208を用いて、カートリッジ200が本物であるかを決定することができ、かつ/または他の機能を行うことができる。更に、電子制御構成要素及びそれによって行われる機能の様々な例は、2012年10月8日に出願された米国特許出願第13/647,000号に記載されており、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0099】
使用中、使用者は、エアロゾル送達デバイス100のカートリッジ200の吸い口220を吸引し得る。これにより、制御体300またはカートリッジ内の開口部から空気が吸い込まれ得る。例えば、一実施形態では、開口部は、2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/841,233号に記載されているように、制御体300の連結器302と外側本体304との間に画定されてもよく、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。しかしながら、他の実施形態では、空気の流れが、エアロゾル送達デバイス100の他の部分から受容されてもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、カートリッジ200は、流管210を含み得る。流管210は、制御体300から受容した空気流を噴霧器212の加熱要素240へと誘導するように構成され得る。
【0100】
エアロゾル送達デバイス100のセンサ(例えば、制御体300の吸入またはフローセンサ)は、吸入を感知し得る。吸入が感知されると、制御体300は、第1の加熱端子234a及び第2の加熱端子234bを含む回路を通じて加熱要素240へと電流を誘導する。これにより、加熱要素240は、液体輸送要素238によって液溜め基材214からエアロゾル化域に誘導されたエアロゾル前駆組成物を気化させることができる。したがって、吸い口220は、空気及び同伴蒸気(すなわち、吸入可能な形態のエアロゾル前駆組成物の成分)がカートリッジ200からそれを吸引する消費者へと通過することを可能にし得る。
【0101】
カートリッジ200に含めることができる構成要素に関する様々な他の詳細は、2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/840,264号に提供されており、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。これに関して、その特許出願の
図7は、基部及び制御構成要素端子の拡大分解図を示し、その
図8は、組み立てられた構成にある基部及び制御構成要素端子の拡大斜視図を示し、その
図9は、組み立てられた構成にある、基部、制御構成要素端子、電子制御構成要素、及び噴霧器の加熱端子の拡大斜視図を示し、その
図10は、組み立てられた構成にある、基部、噴霧器、及び制御構成要素の拡大斜視図を示し、その
図11は、その
図10の組み立て体の反対側の斜視図を示し、その
図12は、組み立てられた構成にある、基部、噴霧器、流管、及び液溜め基材の拡大斜視図を示し、その
図13は、組み立てられた構成にある基部及び外側胴体の斜視図を示し、その
図14は、組み立てられた構成にあるカートリッジの斜視図を示し、その
図15は、その
図14のカートリッジ及び制御体のための連結器の第1の部分斜視図を示し、その
図16は、その
図14のカートリッジ及びその
図11の連結器の反対側の第2の部分斜視図を示し、その
図17は、回転防止機構を伴う基部を含むカートリッジの斜視図を示し、その
図18は、回転防止機構を伴う連結器を含む制御体の斜視図を示し、その
図19は、
図18の制御体を伴う
図17のカートリッジの配置を示し、その
図3は、その
図17のカートリッジ及びその
図18の制御体を備えるエアロゾル送達デバイスを示し、これには、カートリッジの回転防止機構の、接続器本体の回転防止機構との係合を示す、エアロゾル送達デバイスの改訂図が伴われ、その
図4は、回転防止機構を伴う基部の斜視図を示し、その
図5は、回転防止機構を伴う連結器の斜視図を示し、その
図6は、係合構成にあるその
図4の基部及びその
図5の連結器の断面図を示す。
【0102】
本開示によるエアロゾル送達デバイスの様々な構成要素は、当該技術分野で説明されており、市販されている構成要素から選択することができる。例えば、Sebastianらへの米国特許出願公開第2014/0000638号に開示されている電子喫煙物品における複数のエアロゾル化可能な材料を制御可能に送達するための液溜め及び加熱器システムを参照し、この特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0103】
図1に示されるカートリッジ200の部分は、任意選択であることに更に留意されたい。これに関連して、例として、カートリッジ200は、いくつかの実施形態では、流管210、制御構成要素端子206、及び/または電子制御構成要素208を含まない場合がある。
【0104】
別の実施形態では、実質的にカートリッジ全体が1つ以上の炭素材料から形成されてもよく、これにより、生分解性及びワイヤがないという点で利点が提供され得る。これに関連して、加熱要素は泡状炭素を含んでもよく、液溜めは炭素化布帛を含んでもよく、また電池及び制御器との電気接続の形成に黒鉛を用いてもよい。炭素系カートリッジの例示的な実施形態は、Griffithらへの米国特許出願公開第2013/0255702号に提供されており、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0105】
上述のように、エアロゾル送達デバイスのカートリッジには、いくつかの構成要素が含まれ得る。構成要素のうちのいくつかは、比較的小さく、かつ/または繊細であり得る。したがって、エアロゾル送達デバイスを形成するには、正確な製造技法が必要とされ得る。これに関連して、エアロゾル送達デバイスは、従来、手作業での組み立てにより形成されてきた。しかしながら、エアロゾル送達デバイスの組み立てを手作業で行うことは、ある特定の欠点に悩まされる。この点で、手作業により製造されるエアロゾル送達デバイスの品質は、その作業を行う作業員の能力と同程度であるに過ぎない。更に、熟練した作業員ですら、ときには間違いを起こし得る。加えて、手作業労働は、比較的費用がかかり得る。したがって、これらの問題及び手作業によるエアロゾル送達デバイスの製造と関連する他の問題の結果として、自動化された方式でエアロゾル送達デバイスを製造することが望ましい場合がある。したがって、エアロゾル送達デバイスのカートリッジの自動化された製造をこれより考察し、自動化製造により、再現性が強化され、低費用となり、かつ/または上述の他の問題を回避することができる。
【0106】
これに関連して、
図3は、エアロゾル送達デバイス(例えば、上述のエアロゾル送達デバイス100)のカートリッジ(例えば、上述のカートリッジ200)を製造するためのシステム400の実施形態を概略的に示す。上述のエアロゾル送達デバイス100は、例として提供されていることに留意されたい。これに関連して、本明細書に記載される方法、システム、及び装置を用いて、1つ以上の態様において上述のカートリッジとは異なるカートリッジの様々な実施形態を形成することができる。
【0107】
示されるように、システム400は、完全なカートリッジ200を形成するのに特定の機能を果たす、様々なサブシステムを含み得る。サブシステムは、互いに別個であるとして示されているが、サブシステムは重複していてもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、特定の機能を別個の機器により行うのではなく、共通の機器により、2つ以上の機能(例えば、組み立てと充填またはキャッピングとラベル付け等)を行ってもよい。
【0108】
更に、様々なサブシステム及びその部分は、別個に使用することができる。これに関連して、サブシステム及びその部分は、概して、一緒に使用することができるものとして本明細書に記載されているが、これは一例である。したがって、本明細書に記載されるサブシステムまたはその部分のいずれも、それだけで使用することが可能であり、あるいは本明細書に記載される他のサブシステム及びその部分のうちの一部または全てとの任意の組み合わせで使用することが可能である。したがって、例えば、カートリッジ充填サブシステムの例示的な実施形態は、本明細書に開示されるカートリッジ組み立てサブシステムの実施形態によって充填されるカートリッジを充填するために用いられるとしてこれより記載されるが、カートリッジ充填サブシステムは、他のサブシステムによって形成されたカートリッジを充填するために用いられてもよく、かつ/またはカートリッジ組み立てサブシステムによって組み立てられたカートリッジは、他のカートリッジ充填サブシステムによって充填されてもよい。更に、サブシステムの部分の特定の実施形態がこれより開示されるが、これらの実施形態は、例示目的で提供されるに過ぎない。したがって、いくつかの実施形態では、サブシステムは、より少ない部分または追加の部分を含む場合がある。このように、各サブシステムの各部分、及び全体的なシステムの各部分が、全ての実施形態で必要となるわけではない。
【0109】
示されるように、サブシステムには、構成要素406(例えば、基部204、加熱端子234a、234b等)から未充填カートリッジ404を形成するように構成される、カートリッジ組み立てサブシステム402が含まれ得る。カートリッジ充填サブシステム408により、未充填カートリッジ404を充填して、充填済みカートリッジ410を得ることができる。カートリッジキャッピングサブシステム412により、充填済みカートリッジ410をキャッピングして、キャッピング済みカートリッジ414を得ることができる。カートリッジラベル付けサブシステム416により、キャッピング済みカートリッジ414にラベルが適用されて、完全なカートリッジ200が完成し得る。
【0110】
システム400は、検査サブシステム418を更に含んでもよい。検査サブシステム418により、構成要素406、未充填カートリッジ404、充填済みカートリッジ410、キャッピング済みカートリッジ414、及び/または完成したカートリッジ200を検査することができる。更に、いくつかの実施形態では、カートリッジは、カートリッジ組み立てサブシステム402、カートリッジ充填サブシステム408、カートリッジキャッピングサブシステム412、及びカートリッジラベル付けサブシステム416のうちの1つ以上における中間の完成状態で検査されてもよい。したがって、カートリッジ200及びその構成要素は、その完成の前、最中、及び後に検査され得る。
【0111】
本システムは、更に少なくとも1つの制御器417。制御器417は、カートリッジ組み立てサブシステム402、カートリッジ充填サブシステム408、カートリッジキャッピングサブシステム412、及び/またはカートリッジラベル付けサブシステム416を制御するように構成され得る。これに関連して、制御器は、本明細書に記載されている動作を別様に誘導することに加えて、本明細書に記載されているセンサのうちの1つ以上からデータを受信し、それに基づいて命令を出力するように構成されてもよい。
【0112】
システム400の一部または全てが自動化され得ることに留意されたい。これ関連して、以下に記載されるように、システム400のいくつかの実施形態では、ロボット装置が用いられ得る。ロボット装置は、例として、DENSO Robotics(Long Beach,CA)、FANUC(Rochester Hills,MI)、Mitsubishi Electric Automation(Vernon Hills,IL)、及びSiemens Automation Technology of Munich(Germany)を含む、様々なロボット製造業者から入手することができる。
【0113】
カートリッジ組み立てサブシステム402の例示的な実施形態を
図4に示す。サブステーションの特定の実施形態及びそれらの位置は、以下に記載され
図4に示されるものとは異なる場合がある。更に、用いられる具体的な操作ならびにその順序もまた、多様であり得る。これに関連して、カートリッジの組み立てに用いられる機器は、最終製品としてのカートリッジの具体的な構成に依存し得る。これに関連して、上に記載されており、以下で参照されるカートリッジ200は、例示目的で考察されるに過ぎない。更に、説明では、概して、カートリッジ組み立てサブシステム402の部分をサブステーションとして参照するが、本明細書に考察される様々な組み立て操作が、単一のデバイス、装置、もしくはサブステーションにより行われてもよく、または複数のデバイス、装置、及びサブステーションに分配されてもよいことを理解されたい。したがって、以下に提供される説明は、例示目的に過ぎず、用いられる機器ならびにその操作及び順序は、本開示の範囲から逸脱することなく多様であり得る。更に、様々なサブステーション及びサブステーションのそれぞれにおいて行われる操作は、個々の発明態様として捉えるべきであることに留意されたい。これに関連して、個々のサブステーション及び操作は、概して、システムの一部であるとして記載されているが、サブステーションのそれぞれは、本明細書に考察される他のサブステーションから独立して動作してもよく、かつ/または他のサブステーションと組み合わせることができる。
【0114】
例として、カートリッジ組み立てサブシステム402は、基部装填サブステーション502、端子連結サブステーション504、端子封止サブステーション506、制御構成要素連結サブステーション508、流管連結サブステーション510、加熱要素連結サブステーション512、液体輸送要素湾曲サブステーション514、液溜め連結サブステーション516、及び外側本体連結サブステーション518を含み得る。示されるように、制御器417は、カートリッジ組み立てサブシステム402のサブステーション502〜518のうちの1つ以上を制御するように構成され得る。簡単に言うと、基部装填サブステーション502は、基部(例えば、基部204)を受容し、カートリッジの様々な他の構成要素の組み立てのために基部を配向するように構成され得る。端子連結サブステーション504は、1つ以上の端子(例えば、第1及び第2の加熱端子234a、234b、ならびに制御構成要素端子206)を基部に連結させるように構成され得る。端子封止サブステーション506は、端子のうちの1つ以上を基部に対して封止して、基部と端子(複数可)との間の流体の流出入を防ぐように構成され得る。制御構成要素連結サブステーション508は、制御構成要素(例えば、電子制御構成要素208)を制御構成要素端子に連結させるように構成され得る。流管連結サブステーション510は、流管(例えば、流管210)を制御構成要素、第1及び第2の加熱端子、ならびに/または他の構成要素に連結させるように構成され得る。加熱要素連結サブステーション512は、加熱要素(例えば、加熱要素240)を加熱端子に連結させるように構成され得る。液体輸送要素湾曲ステーション514は、加熱端子に沿って液体輸送要素(例えば、液体輸送要素238)を湾曲させるように構成され得る。液溜め連結サブステーション516は、液溜め基材(例えば、液溜め基材214)を液体輸送要素に連結させるように構成され得る。更に、外側本体連結サブステーション518は、外側本体(例えば、外側本体216)を基部に連結させるように構成され得る。
【0115】
カートリッジ組み立てサブシステム402は、様々な様式でカートリッジ(例えば、カートリッジ200)を組み立てることができる。例えば、一実施形態では、カートリッジは、基部から概ね上向きに組み立てられ得る。換言すると、構成要素は、カートリッジが基部の上に構築されるように基部に挿入されてもよく、またはそうでなければ基部に連結されてもよい。
【0116】
これに関連して、
図5及び6に示されるように、一実施形態では、輸送システムは、キャリッジ600を含んでもよく、これは、「ポッド」または「ネスト」と称される場合もあり、カートリッジ200を組み立てるために用いることができる。
図5は、空のキャリッジ600を示し、一方で
図6は、基部204がそこに装填された後のキャリッジを示す。示されるように、キャリッジ600は、挟持機構602を含み得る。挟持機構602は、変位式ピストン604を含み得、これによりヘッド606がその端部に画定される。付勢機構により、変位式ピストン604を溝608の方に付勢することができる。したがって、
図6に示されるように、変位式ピストン604のヘッド606は、溝608と協働して基部204を中に保持することができる。これに関連して、溝608は、基部204を溝の中央に配置するために、V字型であってもよい。
【0117】
磁石、油圧シリンダー、または空気圧シリンダー等といった付勢機構の種々の実施形態が用いられ得る。しかしながら、示される実施形態では、ロッド610が、台612に受容され得る。ピストン604を溝608に対して整列させるようにも機能し得る台612は、ロッド610をピストンのヘッド606の方に付勢するバネを中に含んでもよい。したがって、ピストン604のヘッド606は、基部204を中に保持するための溝608の方に付勢され得る。更に、ピストン604は、ヘッド606とは逆の端部に、ハンドル614を含んでもよい。ハンドル614は、自動化または手動の方法により、それを把持し、付勢機構によりもたらされる力に対抗して、それによって基部204を解放することを可能にするように構成され得る。
【0118】
輸送システムは更に、複数のサブステーション間でのキャリッジの移動を提供するように構成される、レール616または他の機構を備えてもよい。キャリッジ600は、ホイール618を使用してレール616に載置することができる(
図5を参照)。キャリッジ600は、ホイール618を駆動させることによって、レール616に沿って移動させることができる。あるいは、磁気推進力を用いて、キャリッジ600を移動させてもよい。しかしながら、レール616にキャリッジを保持するために、依然としてホイール618が提供され得る。これに関連して、
図7及び8に示されるように、磁気トラック620により、キャリッジ600を移動させてもよい。より具体的には、キャリッジ600は、磁石622を更に備え得る。磁気トラック620は、磁気トラック620と磁石との間の引力及び/または斥力がキャリッジを動かすように、キャリッジ600に連結された磁石622の位置に関連して極性を変化させ得る。したがって、キャリッジ600は、様々なサブステーション間を移送され得る。これに関連して、複数のキャリッジ600が提供されてもよい。キャリッジ600は、以下に記載される様々なサブステーション間を移動するように構成され得る。これに関連して、キャリッジ600は、任意の所与の時間に、キャリッジがレールの長さに沿って分配され得るように、カートリッジの組み立て中、レールによって画定される経路に沿って様々な位置に配置され得る。したがって、複数のカートリッジが同時に構築されてもよい。
【0119】
カートリッジの部品を基部に連結させるのを簡略化するために、1つ以上の操作が行われている間、サブステーションのうちの1つ以上においてキャリッジ600の移動を停止させるか、減速させることが望ましい場合がある。更に、いくつかの実施形態では、サブステーションのうちの1つ以上においてキャリッジの移動を実質的に防止するために、キャリッジ600を規定の位置に係止することが望ましい場合がある。これに関連して、キャリッジの位置を磁力により係止することは、キャリッジを適正に係止するには不十分な場合があり、これは、磁力による係止では依然としてキャリッジの一部の動きが可能となり得るためである。したがって、係止装置を用いて、レール616に沿って各キャリッジ600の動きを一時的に拘束してもよい。
【0120】
係止装置は、各キャリッジ600に連結された位置判定機構624を含み得る。示される実施形態では、位置判定機構624は、第1及び第2の留め釘626を備える。更に、係止装置は、係合機構628を備えてもよく、これは、キャリッジ600を正しい位置に係止することが所望される各位置に配置され得る。したがって、係合機構628は、レール616の長手方向の長さに対して固定位置に位置付けられ得る。しかしながら、係合機構628は、位置判定機構624(例えば、空気圧ピストン、油圧ピストン、またはリニアモータ)と接触するように移動して、キャリッジ600を正しい位置に係止するように構成されてもよい。
【0121】
示される実施形態では、係合機構628は、シリンダー630を備える。これにより、係合機構628が上向きに誘導され、シリンダー630が位置判定機構624の留め具626の一方または両方と接触し得る。それによって、位置判定機構624が係合機構628に対して中央となるように、留め具626がシリンダー630から偏向され得る。更に、一実施形態では、シリンダー630は、留め釘のうちの1つと接触したときにそれを削るのではなく回転するのを可能にすることにより、シリンダーが留め具626間の中央に配置されるのを促進するように回転するように構成される、ローラまたはホイールを備え得る。シリンダー630が回転するかどうかにかかわらず、位置判定機構624の留め具626と係合機構628のシリンダーとの間の相互作用によって生じる中央配置作用により、キャリッジ600の初期停止点に関する不確定要素が説明され得る。したがって、レール616に沿ったキャリッジ600の移動は、固定された係合機構628とキャリッジに連結された位置判定機構624との間の相互作用によって制限され得る。
【0122】
係止装置は、係合機構に対してキャリッジを中央に配置するように構成される様々な他の機構を備えてもよいことに留意されたい。例えば、位置判定機構は、垂直に配向される溝を備えてもよい。代替または追加として、係合機構は、三角形等の角度が付いた部材を備えてもよい。
【0123】
したがって、キャリッジ600を用いて、基部204を様々なサブステーションに輸送することができ、そこで様々な構成要素が基部204に組み立てられる。それによって、基部204は、基部装填サブステーション502において、
図6及び8に示されるように、キャリッジ600に装填され得る。その後、カートリッジを組み立てるために、他の構成要素が基部204に組み立てられ得る(例えば、基部と接触するように構成要素を下向きに誘導することにより)。
【0124】
これに関連して、上述のように、制御構成要素端子206ならびに第1及び第2の加熱端子234a、bが、端子連結サブステーション504において基部204に挿入され得る。いくつかの実施形態では、第1の加熱端子234a、第2の加熱端子234b、及び/または制御構成要素端子206は、実質的に連続した入力材から提供され得る。より具体的には、第1の加熱端子234aは、実質的に連続した第1の端子入力材から供給され得、第2の加熱端子234bは、実質的に連続した第2の端子入力材から供給され得、かつ/または制御構成要素端子206は、実質的に連続した制御構成要素端子入力材から供給され得る。実質的に連続したという用語は、ある特定の指定される入力材に関して本明細書に使用されるとき、個々の構成要素をそこから切り離すことができるような、相互に接続された基本的な構成要素の一片、連鎖、または他の分類が、参照された入力材により画定される構成を指す。
【0125】
例として、
図9は、複数の第1の加熱端子234aを備える、実質的に連続した第1の加熱端子入力材700を示す。これに関連して、第1の加熱端子234aのそれぞれは、実質的に連続したキャリア702に接続される。示される実施形態では、第1の加熱端子234aのそれぞれは、第1及び第2の連結器704によって、キャリア702に接続される。しかしながら、他の実施形態では、単一の連結器または追加の連結器を用いて、第1の加熱端子234aをキャリア702に保持してもよい。いくつかの実施形態では、示されるように、第1の加熱端子234a、連結器704、及びキャリア702は、一体化して形成されてもよい(例えば、スチール金属帯から)。
【0126】
連結器704は、実質的に連続した第1の加熱端子入力材700から、個々の第1の加熱端子234aを離すように切断され得る。更に、キャリア702は、個々の第1の加熱端子234aがそこから離され得るように、実質的に連続した第1の加熱端子入力材700の移動を促すように構成される、孔706、溝、切欠き部、または他の機構を備え得る。これに関連して、
図9に示されるように、ホイール708は、孔706と係合するように構成される突出部710を含んでもよく、その結果、ホイール708の回転により、入力材700をある位置に向かって移動させ、ここで、個々の第1の加熱端子234aがそこから離される。上述の説明は、第1の加熱端子234aに関して提供されているが、いくつかの実施形態では、第2の加熱端子234b及び/または制御構成要素端子206が、同様の方式で実質的に連続した入力材を介して提供され得ることに留意されたい。
【0127】
基部204に挿入した後、いくつかの実施形態では、端子を通る流体の流出入を防止するために、端子封止サブステーション506により、1つ以上の端子206、234a、bを基部に対して封止することができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、加熱端子234a、bのみが封止されてもよい。例えば、示される実施形態において、制御構成要素端子206は、使用中に使用者がカートリッジ200から空気を吸引する、基部204を通る開口部を通って延在してもよく、またはそれに隣接して配置されてもよい。したがって、制御構成要素端子206は、基部を通って延在する開口部の遮断を防ぐために、基部204に対して封止されなくてもよい。更に、制御構成要素端子206は、液体が充填された液溜め基材214と接触していない場合があり、結果として、制御構成要素端子206を通る液体の流出が問題とならない場合がある。
【0128】
図10は、端子封止サブステーション506の例示的な実施形態を示す。端子封止サブステーション506は、1つ以上の封止剤分注器802a、bを含んでもよい。示される実施形態では、第1及び第2の封止剤分注器802a、bが、1つ以上の導管806を通じてポンプ804によって提供された封止剤を分注するために用いられる。ロボットアーム808は、グリッパ810により基部204を把持することができる。これに関連して、ロボットアーム808は、基部が封止剤分注器802a、bのノズル812a、bの前に配置されるように、基部204を位置付けることができる。例えば、グリッパ810により基部204の外表面を把持し、基部204をキャリッジ600から取り外すことができる。その後、ロボットアーム808により、端子206、234a、bが封止剤分注器802a、bに近接する位置で概ね上方向に延在するように、基部204を配置することができる。この様式で基部204の外側を把持することにより、ロボットアーム808のグリッパ810は、グリッパがノズル812a、bと基部から概ね上方向に延在する端子206、234a、bとの間に位置しないため、封止剤の分注を妨害することがない。
【0129】
図11に示されるように、封止剤分注器802a、bは、ノズル812a、bが互いに向かって少なくとも部分的に誘導されるように配置され得る。それにより、ロボットアーム808は、ノズル812a、bが端子の両側に封止剤を誘導することができるように、基部204及び端子206、234a、bを封止剤分注器802a、bの間に配置することができる。例えば、封止剤の液滴が、ノズル812a、bから加熱端子234a、bの両側に向かって放出され得る。より具体的には、ノズル812a、bは、封止剤の液滴を加熱端子234a、bと基部204との間の接合部に誘導し得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、封止剤には、アタクチックポリアルファオレフィン、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニル(EVA)、メタロセンポリアルファオレフィン、ブロックコポリマー、及び/またはポリアミドを含む、ポリポレフィンを含んだホットメルト接着剤が含まれ得る。したがって、端子封止サブステーション506は、封止剤を溶融することができる加熱器814(
図10を参照)を更に含んでもよい。更に、導管806は、加熱及び/または断熱され得る。ポンプ804及び封止剤分注器802a、b中の封止剤は、通常、TEFLON(登録商標)ブランドの潤滑材料を用いる。しかしながら、いくつかの実施形態では、カートリッジの製造に食品グレードの製造技法を有利に用いるために、食品グレードの潤滑油または潤滑剤を代用してもよい。
【0131】
液体封止剤の液滴が加熱端子234a、b、及び/または基部204に接触した後、液滴は、所定の位置で比較的速く乾燥し得る。更に、液滴は、互いに接触しない場合がある。したがって、加熱端子234a、bと基部204との全接合部にわたる完全な封止が、封止剤の液滴の初回適用によっては形成されない場合がある。したがって、端子封止サブステーション506は、加熱端子234a、b、及び/または基部204に封止剤を適用した後に、熱した空気流を封止剤へと誘導するように構成される、ホットエアガン816等の再溶融デバイスを更に備えてもよい。したがって、加熱端子と基部204との間の接合部が、加熱端子のそれぞれの外周に沿って完全に封止されるように、ホットエアガン816からの熱風により封止剤を再融解させ、溶融した封止剤を加熱端子234a、bの周りに吹き付けてもよい。これに関連して、ホットエアガン816は、基部204及び加熱端子234a、bに対して移動し得る。いくつかの実施形態では、ホットエアガン816は、移動するように構成され得る。しかしながら、示されるように、別の実施形態では、ホットエアガン816は静止していてもよい。したがって、ロボットアーム804は、熱風により封止剤を再融解させ、加熱端子234a、bと基部との間の接合部全体に封止剤を誘導するように、ホットエアガン816に対して基部204を移動させ得る。そうして、封止剤は、再度固化され、加熱端子234a、bと基部204との間のあらゆる間隙が密閉される。
【0132】
端子封止サブステーション506は、追加または代替として、制御構成要素端子206及び/またはカートリッジ200の任意の他の構成要素を基部204に対して封止することができる。更に、再溶融デバイスはホットエアガン816として上述されているが、他の実施形態では、封止剤は、超音波振動デバイスを用いて超音波振動を適用すること、及び/または放射加熱器を用いて放射熱を適用すること等による、他の方法及び他の再溶融デバイスにより再溶融させてもよい。更に、封止剤はホットメルト接着剤として上述されているが、封止剤の様々な他の実施形態を用いてもよい。例えば、封止剤は、エポキシまたは電気ポッティング材料を含み得る。加熱端子234a、bを封止した後、基部204は、ロボットアーム608によってキャリッジ600に戻すことができる。
【0133】
その後、制御構成要素連結サブステーション508により、電子制御構成要素208を制御構成要素端子206に連結することができる(例えば、制御構成要素を、制御構成要素端子により画定されるスロットに垂直に挿入することによって)。次いで、流管連結サブステーション510により、部分的に組み立てられたカートリッジに流管210を連結させることができる。例えば、流管210を水平方向に挿入してもよく、その結果、加熱端子234a、bが、わずかに広がって、次いで、流管内に画定される長手方向の溝内の場所に嵌まるようになり、流管内の水平方向のスロットは電子制御構成要素208の上部に係合した状態となる。
【0134】
次に、部分的に組み立てられたカートリッジは、加熱要素連結サブステーション512に輸送され得、そこで、加熱要素240が加熱端子234a、bに連結され得る。これに関連して、
図12は、加熱要素連結サブステーション512の例示的な実施形態を示す。示される実施形態において、加熱要素連結サブステーション512には、準備部分902、溶接部分904、及び液体輸送要素238に巻かれた個々の加熱要素240を準備部分902から溶接部分904に輸送するように構成される輸送装置905が含まれる。
【0135】
図13に示されるように、いくつかの実施形態では、加熱要素及び液体輸送要素は、実質的に連続した加熱要素入力材906から供給され得る。これに関連して、実質的に連続した加熱要素入力材906は、液体輸送要素238に巻き付けられた複数の加熱要素240を備え得る。液体輸送要素に巻き付けられた加熱要素の例は、2013年3月14日に出願された米国特許出願第13/827,994号及び2012年12月7日に出願された同第13/708,381号に提供されており、これらの特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0136】
示されるように、実質的に連続した加熱要素入力材906は、いくつかの実施形態ではスプール908から供給され得る。スプール908は、実質的に連続した加熱要素入力材906が引き出されると、受動的に回転し得る。あるいは、スプール908は、実質的に連続した加熱要素入力材906が引き出されるとスプールが回転するように、能動的に(例えば、モータによって)回転してもよい。スプール908を能動的に回転させること、または実質的に連続した加熱要素入力材906が引き出されたときにスプールが実質的に自由に回転するのを受動的に許容することのいずれかによって、実質的に連続した加熱要素入力材における張力を制御することができる。これに関連して、実質的に連続した加熱要素入力材906に張力を適用しすぎると、加熱要素240または液体輸送要素238を損傷する場合がある。例えば、加熱要素240のコイルの間隔が変化し得、それにより、加熱要素を加熱端子に取り付けることが困難となる場合がある。更に、液体輸送要素238における張力が強すぎると、その破損を引き起こし得るか、あるいは液体輸送要素の伸長により、その直径が縮小し、液体輸送要素がエアロゾル前駆組成物を加熱要素240へと引き寄せる能力に影響を及ぼし得る。したがって、実質的に連続した加熱要素入力材906は、張力を制御することにより加熱要素240または液体輸送要素238を損傷することなく、準備部分902へ供給され得る。
【0137】
図14は、加熱要素連結サブステーション512の準備部分902の拡大図を示す。簡単に言うと、加熱要素連結サブステーション512の準備部分902は、加熱要素の溶接部分904での溶接のために(例えば、連結サブステーション512を参照)、個々の液体輸送要素238に連結される個々の加熱要素240を準備するように構成され得る。これに関連して、加熱要素連結サブステーション512の準備部分902は、1つの加熱要素240及び1つの液体輸送要素238を切り離すように構成され得、その結果、加熱要素を、その後で加熱端子に連結することが可能となる。これに関連して、一実施形態では、個々の加熱要素及び液体輸送要素は、追加の動作を行うことなく加熱端子への取り付ける準備ができた形態で、準備部分に送達され得る。
【0138】
しかしながら、上述のように、示される実施形態では、実質的に連続した加熱要素入力材906は、実質的に連続した液体輸送要素に巻かれたワイヤコイルを含み得る。それによって、実質的に連続した加熱要素入力材906は、個々の加熱要素240及び液体輸送要素238切り離すように切断され得る。これに関連して、示されるように、加熱要素連結サブステーション512の準備部分902は、定量供給装置(dispenser)910、切断器912、及び撮像デバイス914(例えば、カメラ)を含み得る。
【0139】
図15は、加熱要素連結サブステーション512の準備部分902を概略的に示す。定量供給装置910は、ある長さの実質的に連続した加熱要素入力材906をスプール908から定量供給するように構成され得る(
図13を参照)。これに関連して、定量供給装置910は、静止部分916と可動部分918とを含み得る。可動部分918には、実質的に連続した加熱要素入力材906をその端部付近で把持するように構成される、挟持部920を含み得る。実質的に連続した加熱要素入力材906がスプール908から定量供給されるように(
図13を参照)、可動部分918が、静止部分916に対して922の方向に移動するように構成され得る。例えば、定量供給装置910は、いくつかの実施形態では、油圧シリンダーもしくは空気圧シリンダー、またはリニアモータを備え得る。定量供給装置910は、実質的に連続した加熱要素入力材906を、その所望の長さが定量供給されるまで引っ張るように構成され得る。
【0140】
これに関連して、撮像デバイス914は、定量供給されているときの実質的に連続した加熱要素入力材906の画像を捕捉するように配置され、構成され得る。制御器417(
図3を参照)は、撮像デバイス914と通信し、撮像デバイスにより捕捉された画像を分析するように構成され得る。したがって、制御器417は、カメラ914によって捕捉された画像を分析して、実質的に連続した加熱要素入力材906の位置を特定して、その定量供給された長さを判定するように構成され得る。
【0141】
これに関連して、定量供給装置910は、実質的に連続した加熱要素入力材906の定量供給を開始するように構成されてもよく、制御器417は、その画像を分析し、所望の長さが供給されたときに、実質的に連続した加熱要素入力材の供給を停止するように定量供給装置に指示することができる。例えば、制御器417は、撮像デバイス914によって捕捉された画像を分析して、加熱要素240のコイルまたは他の特徴部を検出するように構成され得る。更なる例として、一実施形態では、制御器417は、加熱端子に係合するように構成される加熱要素240の第1の接触部分926及び第2の接触部分928を検出するように構成され得る。一実施形態において、制御器417は、加熱要素240の接触部分926、928の内縁926a、928aの位置を判定し得る。それによって、制御器417は、加熱要素240の接触部分926、928の間の中間点を計算し、第1の接触部分926と第2の接触部分928との間の中点が撮像デバイス914の中点と揃うまで、定量供給装置910による実質的に連続した加熱要素入力材906の定量供給を継続することを可能にし得る。
【0142】
この時点で、制御器417は、実質的に連続した加熱要素入力材906の定量供給を停止するように定量供給装置910に指示することができる。更に、制御器417は、実質的に連続した加熱要素入力材906を把持するように輸送装置905に指示してもよい。例えば、輸送装置905は、加熱要素240の接触部分926、928の外側の実質的に連続した加熱要素入力材906を把持するように構成される第1及び第2のアーム932a、932bを含む挟持部930を備えてもよく、これにより、以下に記載されるように、挟持部が溶接の際に加熱要素を保持し続けることが可能となり得る。
【0143】
更に、制御器417は、所望の長さを有する加熱要素240及び液体輸送要素238を切り離すために実質的に連続した加熱要素入力材906を切断するように、第1及び第2の刃934a、934bを備え得る切断器912に指示することができる。これに関連して、撮像デバイス914は、加熱要素240の第1の接触部分926と第2の接触部分928との間の中点が、撮像デバイスの中点と揃ったときに、挟持部920によって保持される実質的に連続した加熱要素入力材906の端部と、切断器912の刃934a、934bとの間の距離が、単一の加熱要素240及び液体輸送要素238の所望の長さと等しくなるように配置され得る。
【0144】
加熱要素連結サブステーション512の準備部分902が、管936を更に備えてもよいことに留意されたい。実質的に連続した加熱要素入力材906は、管936を通じて切断器912へと供給され得る。このように、実質的に連続した加熱要素入力材906が切断された後、管936は、実質的に連続した加熱要素入力材をその新たな端部の付近で支持することができる。それによって、輸送装置905の挟持機構910が、切り離された加熱要素240及び液体輸送要素238から解放され、実質的に連続した加熱要素入力材906の新たな端部を把持し、結果として、上述の操作を、
図16に示されるように、加熱要素連結サブステーション512の準備部分902によって繰り返すことが可能となる。
【0145】
図16に更に示されるように、加熱要素240及び液体輸送要素238が切り離された後、輸送装置905は、加熱要素及び液体輸送要素を溶接部分904に誘導し得る(例えば、
図17を参照)。これに関連して、輸送装置905は、加熱要素連結サブステーション512の準備部分902と溶接部分904との間で挟持部930を移動させるように構成されるロボットアーム938を備え得る。したがって、輸送装置905の挟持部930は、準備部分902において加熱要素240及び液体輸送要素238を把持することができ、溶接部分904に輸送されるときに、加熱要素及び液体輸送要素を保持し続けることができる。
【0146】
図17は、加熱要素連結サブステーション512の溶接部分904を示す。示されるように、溶接部分904は、レーザ940、撮像装置942(例えば、カメラ)、端子固定機構944、及びガス分注器946を含み得る。簡単に言うと、レーザ940は、レーザビームを生成して、加熱要素240を加熱端子に溶接するように構成され得る。撮像デバイス942は、加熱要素240及び加熱端子の画像を捕捉するように構成され得る。端子固定機構944は、溶接中に第1の加熱端子及び第2の加熱端子を把持するように構成され得る。ガス分注器946は、結果として得られる溶接を(例えば、その酸化を防止することにより)改善するために不活性ガス(例えば、アルゴン)を分注するように構成され得る。
【0147】
加熱要素は、レーザ溶接により加熱端子に取り付けられているとして本明細書に記載されるが、アーク溶接、金属不活性ガス溶接(MIG)、タングステン不活性ガス溶接(TIG)、プラズマ溶接等の様々な他の種類の溶接が用いられてもよいことに留意されたい。より広義には、加熱要素は、はんだ付け及び機械的接続といった他の方法により、加熱端子に取り付けることができる。したがって、連結方法及び関連する機器の様々な実施形態が、本開示の範囲から逸脱することなく用いられ得ることを理解されたい。
【0148】
上述のように、キャリッジ600は、レール616に沿って様々なサブステーションに移動し得る。これに関連して、
図17に更に示されるように、レール616及び磁気トラック620は、いくつかの実施形態では、加熱要素連結サブステーション512の溶接部分904に延在し、それを越えてもよい。したがって、キャリッジは、加熱端子が連結した基部を、加熱要素連結サブステーション512の溶接部分904へと送達し得る。例えば、上述のように、加熱端子、制御構成要素端子、制御構成要素、及び流管は、キャリッジが加熱要素連結サブステーション512の溶接部分904に達したときに基部に組み立てられ得る。
【0149】
しかしながら、加熱要素への加熱端子の溶接を促進するために、加熱端子を所望の構成に揃えることが望ましい場合がある。これに関連して、
図18に示されるように、端子固定機構944は、第1及び第2の協働部分948a、948bを備え得る。端子固定機構944の協働部分948a、948bは、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとが実質的に同一平面上となるように、第1の加熱端子及び第2の加熱端子を把持するように構成され得る。代替または追加として、端子固定機構944の協働部分948a、948bは、第1の加熱端子と第2の加熱端子との間の間隔を調節するように構成され得る。示されるように、端子固定機構944の協働部分948a、948bは、それぞれ、加熱端子を中に受容するように構成される溝950を画定し得る。
【0150】
図19〜21は、端子固定機構944の操作を概略的に示す。
図19は、初期の分離した構成にある端子固定機構944の協働部分948a、948bを示す。初期の分離した構成により、加熱端子234a、234bが、その協働部分948a、948bの間に受容されることが可能となり得る。その後、
図20に示されるように、協働部分948a、948bの一方または両方は、協働部分が互いに向かって移動するように移動することができる。協働部分948a、948bが互いに向かって相対的に移動すると、溝950が協働して、加熱端子234a、234bの間の間隔を調節することができる。例えば、加熱端子234a、234bは、示されるように、互いに向かって移動し得る。したがって、
図21に示されるように、加熱端子234a、234bの間隔は、協働部分948a、948bが加熱端子の両側を挟持したときに所望される間隔と一致するように調節され得る。更に、協働部分948a、948bの間で両側の加熱端子234a、234bを挟持することにより、加熱端子は、加熱端子タブが同一平面上となるように端子固定機構944によって保持され得、これにより加熱要素のそこへの溶接が促進され得る。
【0151】
図19〜21に示される実施形態において、協働部分948a、948bに画定される溝950は、加熱端子234a、234bを互いに向かって移動させるように構成される。しかしながら、別の実施形態では、
図22に示されるように、端子固定機構944’は、加熱端子の初期位置に応じて加熱端子のぞれぞれを他方の加熱端子に向かってかまたはそこから離してのいずれかで移動させることによって、加熱端子234a、234bの間の間隔を調節するように構成される溝950’を含む、第1及び第2の協働部分948a’、948b’を含み得る。したがって、加熱端子234aは、各加熱端子234a、234bを2つの方向のうちのいずれかに移動させるように構成される、溝950’を提供することによって、中央に配置することができる。あるいは、理解することができるように、溝は、別の実施形態では、端子を互いから離して移動させることのみを行うように構成され得る。したがって、端子固定機構の協働部分の溝の特定の形状及び機能性の選択は、基部及び加熱端子が端子加熱要素連結サブステーション512に達した時点での加熱端子の初期構成に依存し得る。
【0152】
加熱端子234a、234bが、端子固定機構944を用いて所望の間隔で平面に挟持されている間、輸送装置905は、加熱要素が撮像デバイス942の視野に入るように、切り離された加熱要素240及び液体輸送要素238を挟持部930により保持することができる(
図17を参照)。例えば、
図23に示されるように、挟持部930は、当初、加熱要素が撮像デバイス942の視野に入り、それによって撮像デバイスが加熱要素の位置を判定することができるように、加熱端子234a、234bよりも上に加熱要素240及び液体輸送要素238を保持し得る。更なる例として、上述のように、制御器417(
図3を参照)または別個の制御器は、撮像デバイス942が捕捉した画像から、加熱要素240の接触部分926、928の内縁926a、928aの位置を判定することができる。したがって、加熱要素240の接触部分926、928の間の中点が、判定され得る。
【0153】
同様に、加熱端子234a、234bの位置も判定することができる。これに関連して、
図23に示されるように、加熱端子234a、234bは、それぞれ、その端部に、加熱要素240の接触部分926、928のうちの1つに溶接されるように構成される、加熱端子タブ952a、952bを備え得る。したがって、加熱端子タブ952a、952bの位置を判定することができる。例えば、加熱端子234a、234bの内縁954a、954bは、撮像デバイス942によって捕捉された画像から、制御器417(または別の制御器)によって特定することができる。それによって、制御器417は、加熱端子タブ952a、952bの間の中点を決定することができる。
【0154】
したがって、輸送装置905は、加熱要素を加熱端子234a、234bに溶接するための位置に加熱要素240及び液体輸送要素を移動させることができる。これに関連して、制御器417は、第1の加熱端子タブ952aと第2の加熱端子タブ952bとの間の中点を、第1の接触部分926と第2の接触部分928との間の中点と揃えるように、輸送装置905を誘導し得る。更に、制御器417は、加熱要素240を加熱端子タブ952a、952bと係合させるように、輸送装置905を誘導し得る。具体的には、輸送装置905は、加熱要素240の第1の接触部分926を第1の加熱端子タブ952aと係合させ、第2の接触部分928を第2の加熱端子タブ952bと係合させることができる。いくつかの実施形態では、制御器417は、加熱端子234a、234bが、わずかに(例えば、約0.002インチ〜約0.006インチの距離、好ましくは約0.004インチの距離で)変位するように、加熱要素240を加熱端子タブ952a、952bに対して押すように、輸送装置905を誘導してもよい。これに関連して、加熱要素240を加熱端子タブ952a、952bに対して(例えば、実質的に平面であるその前面に対して垂直の方向に押すことにより、加熱要素と加熱端子234a、234bとの接触を確実にすることができる。
【0155】
したがって、
図24に示されるように、レーザ940により、加熱要素240を加熱端子234a、234bに溶接することができる。レーザ940は、レーザビームを第1の加熱端子タブ952a及び第2の加熱端子タブ952bに誘導することによって、加熱要素240を第1の加熱端子234a及び第2の加熱端子234bに溶接することができる。
図24に示されるように、レーザビームは、加熱要素240とは反対側の第1の加熱端子タブ952a及び第2の加熱端子タブ952bの背面に誘導され得る。したがって、レーザビームからのエネルギーが、加熱端子タブ952a、952bを加熱して、加熱端子タブを加熱要素の接触部分926、928に溶接させ、それによって噴霧器202(例えば、
図1を参照)が完成し得る。示される実施形態では、レーザは、相対的により確実な溶接をもたらすために、各加熱端子タブ952a、952bの第1及び第2の位置956a、956bに誘導される。しかしながら、レーザビームは、他の実施形態では、より多いかまたは少ない数の位置に誘導されてもよい。レーザビームを加熱端子タブ952a、952bに誘導することにより、加熱要素に熱を直接印加するわけではなく、加熱要素240の損傷に関する問題が間接的に回避され得ることに留意されたい。
【0156】
図23に示される加熱要素240は、可変のコイル間隔を画定するワイヤを備えることに留意されたい。可変のコイル間隔を用いることにより、コイル間隔が比較的緊密な接触部分926、928を得ることができる。接触部分926、928のこの比較的緊密なコイル間隔により、加熱端子が固定され得るこれらの位置により多くのワイヤ材料を提供することによって加熱端子234a、234bをそこへ溶接することが容易となり得る。
【0157】
接触部分926、928の間に画定される加熱要素240の中央部分929は、加熱端子234a、234bにより電流がそれを通じて供給されると熱を生成するように機能し得る。加熱要素240の中央部分929におけるコイル間隔は、接触部分926、928のコイル間隔よりも広くてもよく、これは、中央部分が、加熱端子234a、234bへの固定に用いられないためである。しかしながら、加熱要素240の中央部分929におけるコイル間隔は、加熱要素の接触部分926、928の外側に配置されるワイヤの外側部分931a、931bにおける任意選択のコイルの間隔よりも狭くてもよい。これに関連して、外側部分931a、931bは、熱の生成も加熱端子234a、234bへの固定の促進も行わない可能性があり、したがって、コイルの間隔は、加熱要素240の形成時のワイヤ材料の使用量を減少させるために、比較的広くてもよい。むしろ、外側部分931a、931bは、いくつかの実施形態では、実質的に連続した加熱要素入力材906(例えば、
図13を参照)の製造の容易さのために提供され得る。可変コイル間隔を用いた噴霧器に関する様々な他の詳細は、2013年3月14日に出願された米国特許出願第13/827,994号に提供され、これは、上述のように、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0158】
更に、本明細書に記載される噴霧器のうちの任意のものに適用することができる上述のコイル間隔は、ワイヤの各部分にわたって均一でなくてもよいことに留意されたい。これに関連して、ワイヤの部分のうちの1つ以上におけるコイル間隔には、何らかの変動が存在し得る。例えば、コイルの間隔は、加熱要素の中央部分全体で多様であってもよい。したがって、更なる例として、上述のコイル間隔における差異は、ワイヤの部分のそれぞれに対する平均のコイル間隔を指し得る。
【0159】
溶接に続いて、部分的に組み立てられたカートリッジ200を有するキャリッジ600は、液体輸送要素湾曲サブステーション514に誘導され得る。液体輸送要素湾曲サブステーション514は、液体輸送要素238をその端部が加熱要素端子234a、234bの下に延在するように湾曲させるように構成され得る。しかしながら、液体輸送要素238及び/またはそこに巻き付いたワイヤは、いくらか弾性であり、その湾曲後に初期の直線状構成に戻ろうとする傾向にあり得る。
【0160】
これに関連して、
図25に示されるように、いくつかの実施形態では、キャリッジ600は、液体輸送要素の端部が加熱端子234a、234bに押し当てられるように、液体輸送要素238の端部に係合するように構成される、枢動可能なアーム632a、632bを更に備え得る。これに関連して、枢動可能なアーム632a、632bは、液体輸送要素を加熱端子234a、234bに押し当てるように液体輸送要素238に力を印加するように構成され得る。例えば、磁石及び/またはバネは、枢動可能なアーム632a、632bのそれぞれを、液体輸送要素238の方に付勢するように構成され得る。これに関連して、示される実施形態において、枢動可能なアーム632a、632bは、キャリッジ600の静止磁気基板部材636a、636bと協働して枢動可能なアーム632a、632bを液体輸送要素238に付勢する、磁気部材634a、634bを含み得る。しかしながら、他の実施形態では、様々な他の付勢機構が用いられてもよい。
【0161】
枢動可能なアーム632a、632bによる液体輸送要素238の湾曲及び湾曲構成での液体輸送要素の保持の後、キャリッジ600は、液溜め連結サブステーション516へと誘導され得る。
図26に示されるように、液溜め連結サブステーション516は、スプール1002を含み得る。スプール1002は、個々の液溜め基材が切り出され得る実質的に連続した液溜め基材入力材1004を供給するように構成され得る。実質的に連続した液溜め基材入力材1004における張力は、液溜め基材の材料の伸長(液体の保管及び輸送特性に影響を及ぼし得る)を防止するように制御することができる。これに関連して、スプール1002から引き出すのではなく、実質的に連続した液溜め基材入力材1004は、いくつかの実施形態では、スプール1002から(すなわち、ベルト1006によって)能動的に定量供給され得る。しかしながら、実質的に連続した液溜め基材入力材1004は、他の実施形態では、受動的に定量供給されてもよい。
【0162】
図27及び28は、スプール1002から供給される実質的に連続した液溜め基材入力材1004から、個々の液溜め基材を切り離すことを示す。これに関連して、示されるように、液溜め連結サブステーション516は更に、可動挟持部1008及び静止挟持部1009を備える。可動挟持部1008は、所定の量の実質的に連続した液溜め基材入力材1004を下向きに引き出して切断器1010に入れるように構成され得る。これに関連して、
図27は、上端にある可動挟持部1008を図示し、これは、実質的に連続した液溜め基材入力材1004を把持している。
図28は、下端にある可動挟持部1008を示す。可動挟持部1008が下端に達したとき、可動挟持部は、所定の長さの実質的に連続した液溜め基材入力材1004を切断器1010へと移動させており、切断器により、実質的に連続した液溜め基材入力材が切断されて、所望の長さを有する個々の液溜め基材が画定される。
【0163】
更に、可動挟持部1008が下端に達したとき、静止挟持部1009は、実質的に連続した液溜め基材入力材1004を把持する。したがって、実質的に連続した液溜め基材入力材1004は、それを所望の長さを有する個々の液溜めに切断する際に移動が防止される。更に、静止挟持部1009は、可動挟持部1008が上端に戻るときに、実質的に連続した液溜め基材入力材を保持し続けることにより、実質的に連続した液溜め基材入力材1004の望ましくない上方向への移動を防止することができる。可動挟持部1008が上端に達し、実質的に連続した液溜め入力材1004を把持すると、静止挟持部1009は、実質的に連続した液溜め基材入力材を解放して、可動挟持部が、所定の量の実質的に連続した液溜め基材入力材を切断器1010により下方向に引き込むことが可能となる。
【0164】
切り離した後、輸送機構1012は、液溜め基材を受容し得る。
図28及び29に示されるように、輸送機構1012は、液溜め基材を解放可能に保持するように構成される、ヘッド部分1014を含み得る。一部の実施形態において、輸送機構1012のヘッド部分1014は、その上にある液溜め基材に真空を適用するように構成され得る。これに関連して、ヘッド部分1014には、真空が適用される複数の孔が画定され得る。しかしながら、他の実施形態では、液溜めは、挟持部または他の機械的機構によって、輸送機構1012上で保持され得る。
【0165】
図29に示されるように、輸送機構1012は、切断器1010から液溜め基材を受容し、液溜め基材を包み機構1016に輸送するように構成され得る。これに関連して、輸送機構1012は、長手方向経路1018に沿って移動した後、側方経路1020に沿って移動して、液溜め基材を包み機構1016に輸送することができる。包み機構1016は、液溜め基材を受容するように構成されるヘッド部分1022を備え得る。包み機構1016のヘッド部分1022は、真空を利用して液溜め基材を保持することができる。これに関連して、包み機構1016のヘッド部分1022には、内部表面に複数の孔が画定され得、これを通じて真空が適用される。いくつかの実施形態では、輸送機構1012のヘッド部分1014から包み機構1016のヘッド部分1022へと液溜め基材を輸送している間、輸送機構のヘッド部分における真空は、陽圧に切り替わり得る。したがって、輸送機構1012のヘッド部分1014から排出された空気が、液溜め基材を包み機構1016のヘッド部分1022の方へと押すことができ、これにより、液溜め基材に適用される真空を用いて、それを確実に係合させることができる。
【0166】
輸送機構1012から液溜め基材を受容した後、包み機構1016は、
図30に示されるように、そのヘッド部分1022がレール616に近接して配置されるように(約180度)回転し得る。これに関連して、キャリッジ600は、部分的に組み立てられたカートリッジを液溜め連結サブステーション516に送達することができる。例えば、部分的に組み立てられたカートリッジは、上に記載され、
図25に示される構成が画定され得、ここでは、液体輸送要素238が枢動可能なアーム632a、632bによって湾曲され、正しい位置で保たれている。
【0167】
図30〜32は、液溜め基材をカートリッジに取り付ける際の液溜め連結サブステーション516の部分の動作を示す。キャリッジ及びそこに連結されるカートリッジの構成要素が、明確さの目的で、
図30〜32には示されていないことに留意されたい。しかしながら、
図30〜32に示されるように、液溜め連結サブステーション516は、フィンガ1024a、1024bを更に備えてもよく、これらは、包み機構1016のヘッド部分1022と協働して、カートリッジの構成要素を液溜め基材で包むことができる。簡単に言うと、
図30は、カートリッジが位置付けられるであろう位置に向かって1026の方向への、包み機構1016のヘッド部分1022の動作を示す。
図31に示されるように、フィンガ1024a、1024bは、カートリッジが位置付けられるであろう位置に向かって1028の方向に移動し得る。更に、
図32に示されるように、フィンガ1024a、1024bは、互いに1030a、1030bの方向に移動してもよい。
図32に更に示されるように、包み機構1016は、この時点でフィンガ1024a、1024bから離れて移動し得る。
【0168】
液溜め連結サブステーション516の包み機構1016及びフィンガ1024a、1024bと、液溜め基材214との相互作用が、
図33に概略的に示されている。示されるように、液溜め基材214は、包み機構1016のヘッド部1022に、それを通って延在する孔1032を通じて適用される真空により、保たれ得る。したがって、液溜め基材214の第1及び第2の端部1034a、1034bは、流管210及び/またはカートリッジの他の構成要素の両側に延在し得る。これに関連して、包み機構1016のヘッド部分1022の内部表面には、曲線状の構成が画定され得、これにより、液溜め基材214の端部1034a、1034bが、フィンガ1024a、1024bによって把持され得る様式で流管210の周りに延在することがもたらされる。より具体的には、包み機構1026のヘッド部分1022の内部表面には、液溜め基材214の端部1034a、1034bが、流管210を包んだときに、そこに近接したままとなり、フィンガ1024a、1024bによって把持され得るように、部分的に楕円形の構成が画定され得る。
【0169】
流管210は、非対称であってもよい。これに関連して、流管210には、短い方の側面210a及び長い方の側面210b(例えば、
図1を参照)が画定され得る。
図33に示されるように、包み機構1016は、そのヘッド部分1022が、流管210の長い方の側面210bの方に誘導されるように構成され得る。これに関連して、流管210の長い方の側面210bは、液溜め基材214に接触し、均一な様式で液溜め基材により包まれるように促進することができるが、一方で液溜め基材で流管の短い方の側面210aを包むと、液溜め基材で不均一に包まれること、または制御構成要素等の基礎的な構成要素の損傷を引き起こし得る。
【0170】
加熱端子234a、234bは、部分的に組み立てられたカートリッジが液溜め基材214で包まれると、液体輸送要素238が強制的に加熱端子と更に係合されるように、包み機構1016に対して配向され得る。これに関連して、矢印1036a、1036bにより示されるように、液体輸送要素238は、液溜め基材214によって、加熱要素234a、234bにより画定される内隅部へと押され得る。より具体的には、示されるように、加熱要素234a、234bは、「L字型」に画定される実質的に垂直方向に延在する壁を含み得、液体輸送要素238は、2つの壁の間の内隅部へと押し込まれ得る。したがって、部分的に組み立てられたカートリッジを液溜め基材214で包むことにより、液体輸送要素238を所望される位置(例えば、液体輸送要素が加熱端子234a、234bの長手方向の長さに実質的に平行して延在する、位置)に配置することを補助し得る。
【0171】
フィンガ1024a、1024bは、液溜め基材214に係合し、流管210及び/または部分的に組み立てられたカートリッジの残りの周りに液溜め基材を更に巻き付けるように構成され得る。例えば、
図32及び33に示されるように、フィンガ1024a、1024bは、液溜め基材214が流管210及び/または部分的に組み立てられたカートリッジの他の構成要素の周りに挟まれるように、互いに向かって1030a、1030bの方向に移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、フィンガ1024a、1024bは、実質的に同時に、互いに向かって誘導され得る。例えば、これは、液溜め基材214の端部1034a、1034bが突き合わせ接合を形成するか、そうでなければ重なることのない、カートリッジの実施形態に用いられ得る。しかしながら、液溜め基材214の端部1034a、1034bの端部が重なる実施形態では、フィンガ1024a、1024bのうちの一方が、他方のフィンガの前に、かつ/またはそれよりも速く移動してもよく、結果として、端部のうちの一方により流管210を包むことができ、その後で液溜め基材の他方の端部によりその端部を包むことができるようになる。
【0172】
液溜め基材214により流管210及び噴霧器212ならびに/またはカートリッジの他の構成要素が包まれた後、外側本体連結サブステーション518により、外側本体が基部に連結され得る。これに関連して、
図30〜32に示されるように、いくつかの実施形態では、外側本体連結サブステーション518は、外側本体連結ツール1102を含み得、このツールは、フィンガ1024a、1024bに近接して配置され得る。
【0173】
更に、外側本体連結サブステーション518は、
図34に示されるように、外側本体供給機構1104を含んでもよい。外側本体供給機構1104は、枢動突起1106を含み得る。枢動突起1106は、初期の実質的に水平な構成でそこに誘導された外側本体216(例えば、
図1を参照)を受容した後、矢印1108によって示されるように枢動するように構成され得、その結果、受容された外側本体が実質的に垂直に延在するようになる。それによって、外側本体連結ツール1102は、外側本体が中に受容され得るように、外側本体216の真上に誘導され得る。
【0174】
外側本体連結ツール1102は、互いに半径方向に分離することによって、協働して外側本体216を受容する、複数の断片(例えば、2つ以上の断片)を含み得る。これに関連して、
図35は、外側本体連結ツール1102の断片1102aの斜視図を示す。示されるように、各断片1102aには、外側本体連結ツールの断片が互いに向かって半径方向に収縮するときに、外側本体連結ツール1102に外側本体216を保持するように構成される、縁部1110が画定され得る。これに関連して、外側本体連結ツール1102は、外側本体216の外半径と少なくとも同程度の大きさの内半径を画定する本体受容部分1113を含み得、縁部1110の内半径は、外側本体の外半径よりも小さい場合がある。
【0175】
したがって、
図36に示されるように、外側本体216は、縁部1110によって外側本体連結ツール1102内に保持され得る。
図36に更に示されるように、外側本体連結ツール1102は、液溜め基材214の上に外側本体216を配置することを容易にし得る。これに関連して、外側本体連結ツール1002の各断片1102aには、漏斗部分1112が画定され得る。漏斗部分1112は、液溜め基材の外側寸法が、外側本体への液溜め基材の挿入を容易にするために、外側本体216の内部寸法以下となるように、液溜め基材214の外側寸法を低減させるように構成され得る。これに関連して、液溜め基材214は、可撓性の布様材料で構成されてもよく、これは、ある特定の方向に突出し得るため、液溜め基材で流管210及び/またはカートリッジの他の構成要素が包まれている場合に、液溜め基材214を外側本体216に直接挿入することが困難となる。したがって、漏斗部分1112には、外側本体の内部半径以下である最小内部半径が画定され得る。したがって、外側本体連結ツール1102が液溜め基材214を上から押すと、液溜め基材は、摺動して比較的容易に外側本体216に入るように、漏斗部分1112によって圧縮され得る。
【0176】
示されるように、いくつかの実施形態では、液溜め基材が少なくとも部分的に噴霧器を包んだままとなるように、外側本体連結ツール1002を通して液溜め基材の外側本体216への挿入を開始したときに、フィンガ1024a、1024bの一方または両方が、液溜め基材214に係合してもよい。これに関連して、フィンガ(複数可)1024a、1024bは、外側本体216が液溜め基材に挿入されるときに液溜め基材214が外れることを防止することができる。しかしながら、フィンガ1024a、1024bは、外側本体216が液溜め基材を所定の距離で中に受容した後(例えば、液溜め基材が半分外側本体に入ったとき)、液溜め基材214から解放され得、この時点で、液溜め基材が外れる危険性が実質的に低減される。
【0177】
いくつかの実施形態では、
図36Aに示されるように、液溜め基材214が包まれた構成で保持するために、複数のフィンガセット1024a、1024b、1024a’、1024b’、1024a”、1024b”が用いられてもよいことに留意されたい。したがって、フィンガ1024a、1024b、1024a’、1024b’、1024a”、1024b”は、液溜め基材214が外側本体連結ツール1002を通して外側本体216に挿入されると、順に解放され得る。例えば、液溜め基材214が外側本体216に挿入されるにつれ、第1のフィンガセット1024a、1024b、続いて第2のフィンガセット1024a’、1024b’、続いて第3のフィンガセット1024a”、1024b”が解放され得る。部分的に組み立てられたカートリッジの長手方向の長さに沿って異なる位置に複数のフィンガセットを用いることにより、液溜め基材が、外側本体への挿入の際により確実に包まれた構成で保持され得、その結果、液溜め基材が包まれた構成から外れることに関する問題を回避することができる。
【0178】
更に、いくつかの実施形態では、
図36及び36Aに示されるように、外側本体連結ツール1102は、液溜め基材214を外側本体連結ツールを通して外側本体216に挿入する際、捻れる可能性がある。具体的には、外側本体連結ツール1102は、その長手方向軸1114を中心に捻れる可能性がある。したがって、外側本体連結ツール1102の漏斗部分1112と液溜め基材214との間の摩擦が低減され得る。いくつかの実施形態では、外側本体連結ツール1102は、長手方向軸1114を中心に一方向に捻れ得る。別の実施形態では、外側本体連結ツール1102は、挿入時に、第1の方向1116aの回転と逆の第2の方向1116bの回転との間で搖動し得、これにより、外側本体連結ツールによる外側本体216への挿入時の液溜め基材214の移動の可能性を低減させることができる。いくつかの実施形態では、外側本体が外側本体連結ツールと共に回転するように、外側本体連結ツール1102の断片1102aが、外側本体216を挟持してもよいことに留意されたい。したがって、外側本体216と液溜め基材214との間の摩擦が低減され得る。それに応じて、液溜め基材214に対する外側本体216の捻れ運動により、外側本体への液溜め基材の挿入を更に促進し得る。
【0179】
液溜め基材214及びカートリッジの他の構成要素を外側本体216に挿入した後、外側本体を基部204に連結させることができる。これに関連して、外側本体連結サブステーション518は、
図37に示されるように、圧着器1118を更に備える。いくつかの実施形態では、圧着器1118は、複数の断片1118aを含み得る。例えば、
図37に示される実施形態では、圧着器1118は、4つの断片1118aを含み、これらは、実質的に同一であり得る。これに関連して、4つ以上の断片を含む圧着器を使用することにより、より少ない断片が画定される圧着器よりも均等に外側本体を圧着することができ、結果として、外側本体と基部との間の漏出を回避することができるようになる。しかしながら、他の実施形態では、断片の数は多様であってもよい。例えば、2つ以上の断片が用いられてもよい。
【0180】
図38は、圧着器1118の断片1118aのうちの1つを示す。示されるように、各断片1118aには、外側本体216を圧着するように構成される縁部1120が含まれ得る。
図39は、
図38の断面Aの拡大図を示す。示されるように、
図39において、角部1122は、縁部1120から、圧着器1118の断片1118aの内部表面1124に延在し得る。いくつかの実施形態では、断片1118aの角部分1122には、圧着器1118の長手方向軸1128に対する角度1126が画定され得、この軸に沿って、圧着器が約10度〜約15度、好ましくは約12度で、外側本体216を受容する。これに関連して、角部分1122は、縁部1120により外側本体216に形成された圧着部から、外側本体の残りの部分への円滑な移行を提供することができる。それによって、外側本体216と基部204との間の漏出が、実質的に回避され得る。
【0181】
これに応じて、
図4〜39は、カートリッジ組み立てサブシステムの一実施形態402を示す。しかしながら、理解することができるように、カートリッジ組み立てサブシステムの様々な他の実施形態が、本開示の実施形態に従ってカートリッジを組み立てるのに用いられてもよい。これに関連して、
図40は、本開示の別の実施形態によるカートリッジ組み立てサブシステム402’を概略的に示す。
【0182】
示されるように、カートリッジ組み立てサブシステム402’は、基部装填サブステーション1202、端子連結サブステーション1204、端子封止サブステーション1206、制御構成要素連結サブステーション1208、流管連結サブステーション1210、加熱要素連結サブステーション1212、液体輸送要素湾曲サブステーション1214、液溜め連結サブステーション1216、及び外側本体連結サブステーション1218を含み得る。更に、制御器417は、カートリッジ組み立てサブシステム402’のサブステーション1202〜1218のうちの1つ以上の制御するように構成され得る。したがって、カートリッジ組み立てサブシステム402’は、上述され、
図4〜39に示される、カートリッジ組み立てサブシステム402に類似であり得る。したがって、カートリッジ組み立てサブシステム402’に関してこれより提供される説明は、簡潔さの目的で、前述のカートリッジ組み立てサブシステム402との相違に主に焦点を当てることとする。
【0183】
これに関連して、上述のカートリッジ組み立てサブシステム402は、一般に、様々なサブシステム間で輸送されるキャリッジ600から上方向にカートリッジを組み立てたものである。より具体的には、キャリッジ600は、通常、各サブステーションで停止し、その結果、基部204が静止位置にあり、構成要素がその上を移動してそれと接触するようになった。
【0184】
しかしながら、後述されるカートリッジ組み立てサブシステム402’は、基部204が、概して、静止した構成要素と接触するように誘導されてカートリッジが形成されるという点で、異なっている。具体的には、基部204は、いくつかの実施形態では、反転され、概ね下方向に誘導されて、構成要素が基部に係合され、カートリッジが形成され得る。
図41は、カートリッジ組み立てサブシステム402’の一実施形態の俯瞰図を示す。これに関連して、ロボット(例えば、ロボットアーム)は、基部204を保持し、それによる組み立ての際に基部を構成要素と接触するように誘導してカートリッジを形成するように、構成される。
【0185】
例えば、
図41に示されるように、複数のロボットを用いて、基部204を誘導して様々な構成要素と係合させ、カートリッジを組み立ててもよい。これらのロボットは、各ロボットが、
図40に示されるサブステーション1202〜1218のうちの1つのみと特別に関連付けられ得るように、カートリッジの構成要素と、また互いに相互作用して、様々な組み立て操作を行うことができる。しかしながら、
図41に示されるように、一実施形態では、カートリッジ組み立てサブシステム402’は、制御構成要素端子ロボット1302、加熱端子ロボット1304、ロボットアーム1306、制御構成要素及び流管ロボット1308、加熱要素ロボット1310、液溜め基材ロボット1312、及び外側本体ロボット1314を含んでもよい。
【0186】
図42に示されるように、基部装填サブステーション1202は、基部204を供給するように構成される基部供給部1402を含んでもよい。いくつかの実施形態では、基部供給部1402は、振動ボウルフィーダを備え得る。更に、基部供給部1402は、把持のために基部204を配向することができる。これに関連して、基部の取り付け端部204a(
図1を参照)が、基部供給部1202によって上向きに配向され得る。
【0187】
上述のように、いくつかの実施形態では、カートリッジ組み立てサブシステム402’の部分は、基部がカートリッジの組み立ての際に反転されるように、基部204を把持するように構成され得る。追加または代替として、カートリッジ組み立てサブシステム402’の部分は、制御体に係合するように構成される基部204の取り付け端部204aの内部表面204a’(
図1を参照)を把持するように構成され得る。基部204の取り付け端部204aの内部表面204a’を把持するために、適切なグリッパが用いられ得る。
【0188】
これに関連して、
図43は、カートリッジ組み立てサブシステム402’のロボットによって用いることができる、基部グリッパ1500を示す。示されるように、基部グリッパ1500には、複数の断片1502が画定され得る。断片1502は、基部204の取り付け端部204aへの挿入時に収縮し(例えば、互いに向かって半径方向に内向きに移動する)、基部の取り付け端部に挿入された後には拡大する(例えば、互いに半径方向に外側に向かって移動する)ように構成され得る。断片1502のそれぞれの外側表面1506における複数の突出部1504または他の特徴部(例えば、陥凹部)により、基部204の把持を補助することができる。例えば、突出部1504は、基部204の取り付け端部204aの内部表面204a’に画定される陥凹部に係合するように構成され得る。これに関連して、基部グリッパ1500の断片1502の外側表面1506は、基部204の取り付け端部204aの内部表面204a’の形状に対応するように構成され得る。したがって、基部グリッパ1500は、確実かつ解放可能に、基部204に係合し得る。
【0189】
端子連結サブステーション1204は、制御構成要素端子ロボット1302を備え得る。
図42に示されるように、制御構成要素端子ロボット1302は、基部グリッパ1500を含み得る。それによって、制御構成要素端子ロボット1302は、基部供給部1402により供給された基部204を把持することができる。したがって、制御構成要素端子ロボット1302は、制御構成要素端子を基部に連結させることができる。
【0190】
これに関連して、
図44に示されるように、端子連結サブステーション1204は、基部204に取り付けるための制御構成要素端子206を準備するように構成される、ダイ1600を更に備え得る。例えば、制御構成要素端子206は、実質的に連続した制御構成要素端子入力材1602から切り出されてもよい。これに関連して、切断器1604は、実質的に連続した制御構成要素端子入力材1602から制御構成要素端子206を切り出すことができる。
【0191】
図44Aは、ダイ1600の拡大図を示す。
図44Aに示されるように、ダイ1600は、第1及び第2の圧迫パッド1606a、1606bを更に備えてもよく、これらは、切断器1604の両側に配置され得る。圧迫パッド1606a、1606bは、実質的に連続した制御構成要素端子入力材1602と接触するように延在し、切断器1604がそこから制御構成要素端子206を切り出すときに、それを圧迫することができる。より具体的には、第1の圧迫パッド1606aは、切断器1604により実質的に連続した制御構成要素端子入力材1602から切り出される第1の制御構成要素端子206aを圧迫し得、第2の圧迫パッド1606bは、実質的に連続した制御構成要素端子入力材から次に分離される第2の制御構成要素端子206bを圧迫し得る。したがって、第1の制御構成要素端子206aは、実質的に連続した制御構成要素端子入力材1602から切り出されている間、適正な位置に保持され得、実質的に連続した制御構成要素端子入力材の端部において次に第1の制御構成要素端子となる第2の制御構成要素端子206bは、いずれも適正な位置にある。
【0192】
切り離した後、第1の制御構成要素端子206aは、基部204との連結を促進するために静止位置で保持され得る。より具体的には、第1の制御構成要素端子206aが、裏当て部材1608と対向する圧迫パッド1610との間に挟まれる。これに関連して、対向する圧迫パッド1610及び裏当て部材1608の一方または両方が、第1の制御構成要素端子をその間に挟むように、第1の制御構成要素端子206aの方に移動し得る。示されるように、対向する圧迫パッド1610及び裏当て部材1608には、制御構成要素端子206のそれぞれに一致する外形が画定され得、結果として、制御構成要素端子を、制御構成要素端子の形状に影響を及ぼすことなく、適正な位置に確実に保持することができる。それによって、基部204は、切り離された制御構成要素端子206と接触するように誘導され得る。例えば、制御構成要素端子ロボット1302は、静止した制御構成要素端子206と接触するように基部204を下向きに誘導することができ、結果として、制御構成要素端子が基部に係合するようになる。
【0193】
端子連結サブステーション1204は、加熱端子ロボット1304を更に備えてもよい。これに関連して、制御構成要素端子ロボット1302が制御構成要素端子206を基部204に連結させた後、制御構成要素端子ロボットは、基部を加熱端子ロボット1304へと輸送し得る。いくつかの実施形態では、輸送部材は、制御構成要素ロボット1302から加熱端子ロボット1304への基部204の輸送を促進し得る。
【0194】
図45に示されるように、一実施形態では、輸送部材1700Aは、制御構成要素端子ロボット1302から加熱端子ロボット1304に基部204を送達するように回転する、ホイール1702を備える。輸送部材1700Aは、ホイール1702に連結された1つ以上の治具1704を更に備え得る。したがって、制御構成要素端子ロボット1302は、基部204を治具1704のうちの1つに配置することができ、輸送部材1700Aが回転し得、加熱端子ロボット1304が、治具内の基部を把持し、そこから基部を取り外し得る。
【0195】
これに関連して、基部204を治具1704に配置することにより、基部は、制御構成要素端子ロボット1302が基部を把持するのに用いたものと実質的に同じ様式で、加熱端子ロボット1304が基部を把持することができるように位置付けられ得る。例えば、加熱端子ロボット1304は、上述の基部グリッパ1500等の基部グリッパを含み得る。それによって、基部204は、第1及び第2の加熱端子234a、234b(例えば、
図1を参照)と接触するように加熱端子ロボット1304により誘導され得る。より具体的には、
図45に示されるように、第1及び第2のダイ1612a、1612bにより、第1及び第2の実質的に連続した制御構成要素端子入力材(これらは、上述の実質的に連続した第1の加熱端子入力材700に実質的に類似であり得る)から第1及び第2の加熱端子234a、234bが切り出され得る。それによって、第1及び第2の加熱端子234a、234bと基部204とを係合させた後、加熱端子ロボット1304は、上述の輸送部材1700Aと実質的に類似であり得る第2の輸送部材1700B(例えば、
図41参照)に基部を配置することができる。
【0196】
基部204は、次いで、ロボットアーム1306によって係合され得る。ロボットアーム1306は、前述の輸送部材1700A、1700Bに実質的に類似であり得る、第3の輸送部材1700Cに基部204を配置することができる。更に、いくつかの実施形態では、ロボットアーム1306は、基部204に対する加熱端子234a、234bの封止が用いられる実施形態では、端子封止サブステーション1206の部分を備えてもよい。これに関連して、端子封止サブステーション1206は、上述の端子封止サブステーション506と実質的に同じ様式で機能し得、ここで、ロボットアーム1306は、ロボットアーム808(例えば、
図10を参照)と実質的に同じ様式で機能する。いくつかの実施形態では、ロボットアーム808、1306の一方または両方が、封止プロセス中に、上述の基部グリッパ1500を用いて基部204に係合し得る。
【0197】
端子封止サブステーション1206が用いられるかどうかにかかわらず、ロボットアーム1306は、基部204を第3の輸送部材1700Cに配置し得る。その後、基部204は、制御構成要素連結サブステーション1208及び流管連結サブステーション1210へと誘導され得る。示される実施形態では、制御構成要素連結サブステーション1208及び流管連結サブステーション1210のいずれも、制御構成要素及び流管ロボット1308を含み、それらを用いる。
【0198】
これに関連して、
図46に示されるように、制御構成要素及び流管ロボット1308は、第3の輸送部材1700Cにおいて基部204に係合するように構成され得る。例えば、示されるように、制御構成要素及び流管ロボット1308は、基部グリッパ1500等のグリッパを含み得る。それによって、制御構成要素及び流管ロボット1308は、基部204を制御構成要素連結サブステーション1208へと輸送することができる。
【0199】
更に、制御連結サブステーション1208には、電子制御構成要素208を供給するように構成される制御構成要素供給部1802(
図41を参照)が含まれ得る。いくつかの実施形態では、制御構成要素供給部1802は、振動ボウルフィーダを備え得る。更に、制御構成要素供給部1802は、電子制御構成要素208を所望される様式で配向することができる。例えば、
図47に示されるように、電子制御構成要素208のそれぞれは、チップ208’(例えば、メモリチップ)または電子制御構成要素の他の部分が上向きに配向されるように、配向され得る。これに関連して、電子制御構成要素208の第1及び第2の主要な側面は、非対称であってもよく、これにより、チップ208’が上向きに延在するように、制御構成要素供給部1802による配向が促進され得る。
【0200】
図47に更に示されるように、電子制御構成要素208には、第1及び第2の対向する長手方向端部208A、208Bが画定され得る。電子制御構成要素208の第1の端部208Aにおけるコネクタは、制御構成要素端子206に係合するように構成され得る。これに関連して、
図46に示されるように、撮像デバイス1804(例えば、カメラ)は、電子制御構成要素が制御構成要素供給源1802によって供給される方向の観点から、第1の端部208Aが電子制御構成要素208の前にあるか後ろにあるかを判定するように構成され得る。
【0201】
したがって、
図47に示されるように、電子制御構成要素208の判定された配向に基づいて、制御構成要素グリッパ1806は、電子制御構成要素の第2の端部208Bを把持することができる。これに関連して、制御構成要素グリッパ1806は、制御構成要素208の第2の端部208Bを間に挟むように構成される第1及び第2のフィンガ1808A、1808Bを含み得る。示されるように、第1及び第2のフィンガ1808A、1808Bは、比較的細くてもよい。これに関連して、制御構成要素供給源1802は、制御構成要素208を支持部材1810へと誘導することができる。支持部材1810には、電子制御構成要素が支持部材に受容されたときに、それぞれが電子制御構成要素208の第1及び第2の端部208A、208Bのうちの1つと揃うように構成される第1及び第2のスロット1812A、1812Bが画定され得る。したがって、グリッパ1808A、1808Bは、支持部材1810のスロット1812A、1812B内に延在し、制御構成要素208の第2の端部208Bを把持することができる。
【0202】
それによって、
図47に更に示されるように、制御構成要素グリッパ1806は、電子制御構成要素208を、その第1の端部208Aが上を向くように回転させることができる。したがって、制御構成要素及び流管ロボット1308は、電子制御構成要素208の第1の端部208Aが制御構成要素端子206に係合するように、基部204を下向きに誘導し得る。いくつかの実施形態では、電子制御構成要素208の第1の端部208Aにおけるコネクタ(例えば、接地)は、電子制御構成要素の主要な側面のうちの1つのみに位置付けることができ、制御構成要素端子206は、非対称であり、その特定の側面にのみ係合するように構成され得る。したがって、制御構成要素及び流管ロボット1308は、基部204を電子制御構成要素に向かって下向きに誘導したときに電子制御構成要素208と制御構成要素端子206との所望される回転整列が達成されるように、基部204を回転させることができる。
【0203】
電子制御構成要素208を制御構成要素端子206に連結させた後、基部204を、制御構成要素及び流管ロボット1308によって流管連結サブステーション1210へと誘導することができる。
図41に示されるように、流管連結サブステーション1210には、流管210を供給するように構成される流管供給源1902が含まれ得る。いくつかの実施形態では、流管供給源1902は、振動ボウルフィーダを備え得る。更に、流管供給源1902は、流管210を所望される様式で配向することができる。
【0204】
流管連結サブステーション1210は、
図46及び48に示されるように、基部1904を更に備え得る。基部1904には、流管210の内側部分と嵌合して、そこで流管を支持するように構成される、上向きに延在する突出部が画定され得る。それによって、制御構成要素及び流管ロボット1308は、基部204を流管210に向かって下向きに誘導することができる。これにより、流管210が、加熱端子234a、234bの間に受容され、制御構成要素208に係合することができる。
図48に示されるように、流管グリッパ1906は、部分的に組み立てられたカートリッジを把持することができる。より具体的には、流管グリッパ1906は、それぞれが加熱端子234a、234bを流管210に押し付けるように構成される拡張部1910を有する1対のアーム1908A、1908Bを含み得る。したがって、流管グリッパ1906は、加熱端子234a、234bを流管に押し付けることによって、間接的に、適正な位置で流管210を保持することができる。部分的に組み立てられたカートリッジをこの様式で把持することにより、制御構成要素及び流管ロボット1308の基部グリッパ1500は、部分的に組み立てられたカートリッジを適正な位置に確実に保持しながら、基部204を解放し、そこから後退することができる。
【0205】
その後、加熱要素ロボット1310が、部分的に組み立てられたカートリッジに係合し得る。これに関連して、
図49に示されるように、加熱要素ロボット1310は、端子グリッパ2002を含み得る。示されるように、端子グリッパ2002は、第1及び第2のアーム2004A、2004Bを含み得る。端子グリッパ2002の第1のアーム2004Aは、第1の突起対2006Aを含み得、端子グリッパの第2のアーム2004Bは、第2の突起対2006Bを含み得る。
【0206】
これに関連して、
図50に示されるように、端子グリッパ2002は、加熱端子234a、234bに係合するように構成され得る。しかしながら、上述のように、部分的に組み立てられたカートリッジは、流管グリッパ1906によって適正な位置に保持することができる。そのため、端子グリッパ2002は、流管グリッパ1906との接触を回避するように構成され得る。例えば、示されるように、端子グリッパ2002は、流管グリッパ1906のアーム1908a、1908bの間に少なくとも部分的に延在するように構成され得る。これに関連して、加熱要素ロボット1310は、端子グリッパ2002の第1及び第2のアーム2004A、2004Bが、流管グリッパ1906の第1及び第2のアーム1908A、1908Bに垂直に延在するように、回転し得る。
【0207】
したがって、
図51に示されるように、端子グリッパ2002は、部分的に組み立てられたカートリッジを把持することができる。具体的には、第1の突起対2006A及び第2の突起対2006Bは、その間に端子234a、234bを挟むことができる。より具体的には、第1の突起対2006Aのうちの1つ及び第2の突起対2006Bのうちの1つが、第1の加熱端子を間に保持するように、第1の加熱端子234Aの両側に押し付けられ得る。同様に、第1の突起対2006Aのうちの1つ及び第2の突起対2006Bのうちの1つが、第2の加熱端子を間に保持するように、第2の加熱端子234bの両側に押し付けられ得る。示されるように、突起2006A、2006Bは、加熱端子タブ952a、952bを露出させるように、加熱端子234a、234bに係合し得る。例えば、基部204は、加熱端子234a、234bがそこから下向きに延在するように配向され、突起2006A、2006Bは、加熱端子タブ952a、952bの少し上で加熱端子に係合し得る。
【0208】
更に、加熱端子234a、234bを上述の様式で把持することにより、加熱端子タブ952a、952bは、加熱要素をそこに取り付けるのに所望される配置で構成され得る。これに関連して、上述のように、流管グリッパ1906は、加熱端子234a、234bを流管210に押し付けることができる。それによって、端子グリッパ2002は、加熱端子234a、234bを把持すると、加熱端子タブ952a、952bには、流管210の幅によって画定される、その間の所望される離間距離が画定され得る。更に、端子グリッパ2002が突起2006A、2006Bにより加熱端子タブ952a、952bのそれぞれに両側から押し付けられる、加熱端子タブが整列し得る。
【0209】
加熱要素連結サブステーション1212には、上述の加熱要素ロボット1310が含まれ得る。更に、
図52に示されるように、加熱要素連結サブステーション1212には、準備部分2008及び溶接部分2010が含まれ得る。準備部分2008及び溶接部分2010は、上述の準備部分902及び溶接部分904(例えば、
図12を参照)と実質的に同じ様式で機能し得る。これに関連して、
図53に示されるように、いくつかの実施形態では、加熱要素は、実質的に連続した加熱要素入力材2012から供給され得る。実質的に連続した加熱要素入力材2012は、2013年3月14日に出願された米国特許出願第13/827,994号及び2012年12月7日に出願された同第13/708,381号に記載されるように、液体輸送要素238の周囲に巻き付けられた複数の加熱要素240を含み得、これらの特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0210】
示されるように、実質的に連続した加熱要素入力材2012は、いくつかの実施形態では、スプール2014から供給されてもよい。スプール2014は、実質的に連続した加熱要素入力材2014がそこから引き出されると、受動的に回転し得る。あるいは、スプール2014は、実質的に連続した加熱要素入力材2012が引き出されるとスプールが回転するように、能動的に(例えば、モータによって)回転してもよい。スプール2014を能動的に回転させること、または実質的に連続した加熱要素入力材2012が引き出されたときにスプールが実質的に自由に回転するのを受動的に許容することのいずれかによって、実質的に連続した加熱要素入力材における張力を、その損傷を回避するように制御することができる。
【0211】
一実施形態において、実質的に連続した加熱要素入力材2012は、スプール2014が実質的に連続した加熱要素入力材を能動的に供給して所望される量のゆとりを維持することができるように、監視され得る。例えば、
図53に示されるように、一実施形態において、上部センサ2016a及び底部センサ2016bが提供され得、実質的に連続した加熱要素入力材2012は、センサ2016a、2016bの間に延在するように、スプール2014から垂れ下がっている。一実施形態において、センサ2016a、2016bは、それぞれ、発光器及び光検出器を含み得、物体により光が光検出器に到達することが妨害されたときにそれを検出することができる。したがって、スプール2014は、実質的に連続した加熱要素入力材2012の検出に基づいて能動的に駆動され得る。例えば、上部センサ2016aが、実質的に連続した加熱要素入力材2012によって引き起こされる光の遮断を検出すると、スプール2014は、回転またはより迅速に回転するように誘導され得る。対照的に、底部センサ2016bが、実質的に連続した加熱要素入力材2012によって引き起こされる光の遮断を検出すると、スプール2014は、より低速で回転するか、または停止するように誘導され得る。したがって、実質的に連続した加熱要素入力材2012における張力を制御することができる。例えば、制御器417は、センサ2016a、2016bと通信し、上述のようにスプール2014の回転を誘導するように構成され得る。
【0212】
上述のように、加熱要素連結サブステーション1212の準備部分2008は、上述の準備部分902と実質的に類似であり得る。これに関連して、準備部分2008は、溶接のために液体輸送要素238に連結した個々の加熱要素240を準備するように構成され得る。したがって、準備部分2008は、ここでは詳細説明しない。
【0213】
しかしながら、簡単に言うと、
図52に示されるように、準備部分2008には、定量供給装置2018、切断器2020、及び撮像デバイス2022(例えば、カメラ)が含まれ得る。それによって、定量供給装置2018は、制御器がカメラ2022によって捕捉された画像に基づいて、所望される長さの実質的に連続した加熱要素入力材2012が定量供給されたことを判定するまで、実質的に連続した加熱要素入力材2012を引っ張り得る。これに関連して、制御器は、上に記載されるのと同じ様式で、加熱要素の中心を判定することができる。それによって、輸送装置2024(
図54を参照)は、加熱要素240がその第1及び第2のアーム2026a、2026bの間で中央に配置されるように、実質的に連続した加熱要素入力材2012を把持することができる。
【0214】
切断器2020により、個々の加熱要素240及び液体輸送要素238を切り離すように、実質的に連続した加熱要素入力材2012を切断することができる。実質的に連続した加熱要素入力材2012の新たな端部が、
図52に示されるように、管2028によって支持され得、その結果、上述のプロセスを繰り返すために、この端部を定量供給装置2018によって把持する準備が整うようになる。
【0215】
図54に示されるように、溶接部分2010は、収容部2030を備え得る。輸送装置2024は、切り離された加熱要素240及び液体輸送要素238を、収容部2030に画定されるチャンバ2032へ輸送することができる。更に、
図55に示されるように、加熱要素ロボット1310が、収容部2030と接触するようになり得る。より具体的には、加熱要素ロボット1310が、少なくとも加熱端子234a、234bの加熱端子タブ952a、954bを、収容部に画定されるチャンバ2032へと誘導することができる。
【0216】
したがって、
図52に示されるように、撮像デバイス2034(例えば、カメラ)により、加熱要素240及び加熱端子234a、234bの加熱端子タブ952a、954bの画像を捕捉することができる。それによって、制御器は、輸送装置2024及び加熱要素ロボット1030を、それぞれが、加熱要素240の中心及び加熱端子234a、234bの中心と撮像デバイス2034の中心と揃うように、誘導することができる。したがって、加熱要素ロボット1030は、加熱端子タブ952a、952bを、加熱要素240の接触部分926、928(例えば、
図23を参照)に押し付けることができる。上方を向いた撮像デバイスを用いて、加熱要素240に対する加熱端子234a、234bの水平方向の配置を、それらの間の接触が確立され得るように決定することができる。レーザ2036は、加熱要素240が上述のものと実質的に同じ様式で加熱端子234a、234bに溶接するように、加熱端子タブ952a、952bの裏面にレーザビームを誘導することができる。これに関連して、ガス分注器(例えば、収容部2030の底部に連結された器具)は、結果として得られる溶接を(例えば、その酸化を防止することにより)改善するために、不活性ガス(例えば、アルゴン)をチャンバ2032に分注するように構成され得る。
【0217】
更に、収容部2030に画定されるチャンバ2032は、加熱要素240を第1の加熱端子234a及び第2の加熱端子234bに溶接する前に、実質的に封止され得る。これに関連して、
図55に示されるように、加熱要素ロボット1310には、収容部2030に係合するように構成される封止部材2038が含まれ得る。これに関連して、加熱端子234a、234bは、収容部2030に挿入されると、加熱要素ロボット1310の封止部材2038によりそれに対して封止され得る。同様に、第2の封止部材2040により、輸送装置が加熱要素240をチャンバ2032に誘導すると、輸送装置2024を収容部2030に封止することができ、第3の封止部材2042により、カメラ2034及び/またはレーザ2036と収容部2030との間の封止を作出することができる。したがって、収容部に画定されるチャンバ2032を実質的に緊密に封止することにより、チャンバから出るレーザビームに関する問題が回避され得る。加えて、実質的に封止されたチャンバ2032を用いることで、不活性ガスを少なくとも部分的にチャンバ2032内に保つことにより、不活性ガスの使用を促進することができる。更に、上述のように、様々な他の種類の溶接を含む様々な取り付け方法を用いて、加熱要素を加熱端子に連結させることができる。
【0218】
溶接に続いて、部分的に組み立てられたカートリッジは、液体輸送要素湾曲サブステーション1214に輸送され得る。これに関連して、加熱要素ロボット1310は、いくつかの実施形態では、部分的に組み立てられたカートリッジをそこに輸送することができる。
図56は、液体輸送要素湾曲サブステーション1214の例示的な実施形態を示す。示されるように、液体輸送要素湾曲サブステーション1214は、第1及び第2の直立部材2102a、2102bを含み得る。上部チャネル2104a、2104b及び側部チャネル2106a、2106bが、直立部材2102a、2102bに画定される。
【0219】
加熱要素ロボット1310は、部分的に組み立てられたカートリッジを液体輸送要素湾曲サブステーション1214の直立部材2102a、2102bの間に誘導するように構成され得る。より具体的には、加熱要素ロボット1310は、液体輸送要素238が上部チャネル2104a、2104bに入るように、部分的に組み立てられたカートリッジを配向することができる。部分的に組み立てられたカートリッジが、直立部材2102a、2102bの間に下向きに挿入されると、液体輸送要素238が湾曲し始め、直立部材の内部表面に画定される側部チャネル2106a、2106bに入り得る。更に、
図57に示されるように、直立部材2102a、2102bは、液体輸送要素238が更に湾曲し、加熱端子234a、234bと接触するように、互いに挟み合ってもよい。
【0220】
液体輸送要素238が湾曲すると、液溜め基材ロボット1312が、部分的に組み立てられたカートリッジを把持し得る。
図58に示されるように、液溜め基材ロボット1312には、基部及び芯グリッパ2202が含まれ得る。基部及び芯グリッパ2202は、第1及び第2の部分2204a、2204bを含み得る。部分2204a、2204bのそれぞれは、基部グリッパ域2206を含み得る。例えば、示される実施形態では、基部グリッパ域2206は、協働して基部204をその中心に位置付ける、V字型切り込みを有する。更に、部分2204a、2204bのそれぞれは、液体輸送要素238と係合するように構成される、芯グリッパ域2208を含み得る。
【0221】
これに関連して、
図59は、部分的に組み立てられたカートリッジと係合した基部及び芯グリッパ2202を示す。示されるように、基部204は、基部グリッパ域2206の間に受容され得る。更に、芯グリッパ域2208が、液体輸送要素238の端部を挟み得る。したがって、基部及び芯グリッパ2202は、液体輸送要素238を湾曲した構成に保つことができる。
【0222】
液溜め基材ロボット1312は、したがって、湾曲構成にある液体輸送要素238により部分的に組み立てられたカートリッジを液溜め連結サブステーション1216に輸送することができ、ここで、液溜め基材214がそこに連結される。したがって、液溜め基材214は、部分的に組み立てられたカートリッジへの取り付けのために準備され得る。これに関連して、
図60に示されるように、実質的に連続した液溜め基材入力材2302は、いくつかの実施形態では、スプール2304から供給され得る。スプール2304は、実質的に連続した液溜め基材入力材2302がそこから引き出されると、受動的に回転し得る。あるいは、スプール2304は、実質的に連続した液溜め基材入力材2302が引き出されるとスプールが回転するように、能動的に(例えば、モータによって)駆動してもよい。スプール2304を能動的に回転させること、または実質的に連続した液溜め基材入力材2302が引き出されたときにスプールが実質的に自由に回転するのを受動的に許容することのいずれかによって、実質的に連続した液溜め基材入力材における張力を、その損傷を回避するように制御することができる。
【0223】
一実施形態において、実質的に連続した液溜め基材入力材2302の位置は、スプール2304が実質的に連続した液溜め基材入力材を能動的に供給して、所望される量のゆとりを維持することができるように、監視され得る。例えば、
図60に示されるように、一実施形態において、上部センサ2306a及び底部センサ2306bが提供され得、実質的に連続した液溜め基材入力材2302がセンサ2306a、2306bの間に延在するように、スプール2304から垂れ下がっている。一実施形態において、センサ2306a、2306bは、それぞれ、発光器及び光検出器を含み得、これらは、トラフ2308の両端に配置することができ、物体により光が光検出器に到達することが妨害されたときにそれを検出することができる。したがって、スプール2304は、実質的に連続した液溜め基材入力材2302の検出に基づいて能動的に駆動され得る。例えば、上部センサ2306aが、実質的に連続した液溜め基材入力材2302によって引き起こされる光の遮断を検出すると、スプール2304は、回転またはより迅速に回転するように誘導され得る。対照的に、底部センサ2306bが、実質的に連続した液溜め基材入力材2302によって引き起こされる光の遮断を検出すると、スプール2304は、停止するか、より低速で回転するように誘導され得る。したがって、実質的に連続した液溜め基材入力材2302における張力を制御することができる。例えば、制御器417は、センサ2306a、2306bbと通信し、上述のようにスプール2304の回転を誘導するように構成され得る。
【0224】
実質的に連続した液溜め基材入力材2302は、スプール2304から切り離しユニット2310に供給され得る。
図61に示されるように、切り離しユニット2310は、外側表面に複数の孔2314が画定される回転ホイール2312を備え得る。孔2314は、実質的に連続した液溜め基材入力材が上に保持されるように、実質的に連続した液溜め基材入力材2302に真空を適用するように構成され得る。更に、切り離しユニット2310には、
図62に示されるように、切断器2316が含まれ得る。切断器2316は、個々の液溜め基材214を提供するために、所定の間隔で、実質的に連続した液溜め基材入力材2302を切断するように構成され得る。例えば、切断器2316の一部分が、回転ホイールを損傷することなく液溜め基材を切断するために、回転ホイール2312に画定される切欠き部2317を通じて延在し得る。したがって、例えば、回転ホイール2312は、所望される個々の液溜め基材の長さに対応し、切欠き部2317の中心間の距離に対応する、段階的な増分で回転し得る。
図61に示されるように、実質的に連続した液溜め基材入力材2302から切断された後、切り離された液溜め基材214は、孔2314を通じて適用される真空により回転ホイール2312上に保持され得る。しかしながら、回転ホイール2312は、液溜め基材214を包み機構2318に輸送するように構成されてもよい。
【0225】
これに関連して、
図63に示されるように、包み機構2318には、トラック2322上を移動するように構成される可動摺動部2320が含まれ得る。可動摺動部2320は、1つ以上の孔2326が画定されるヘッド部分2324を備え得る。それによって、可動摺動部2320 は、ヘッド部分2324が回転ホイール2312に近接するように、トラック2322に沿って移動することができる。したがって、液溜め基材214は、回転ホイール2312から可動摺動部2320のヘッド部分2324へと輸送され得る。例えば、真空が、ヘッド部分2324の孔2326に適用されてもよい。それによって、真空が液溜め基材214を保持している回転ホイール2312の孔2314から真空が取り除かれ、かつ/または陽圧が回転ホイールの孔に適用されると、液溜め基材は、可動摺動部2320のヘッド部分2324へと輸送され得る。これに関連して、回転ホイール2312は、孔が、可動摺動部2320のヘッド部分2324がそれに近接する位置に対応する指定の角部分に到達すると、真空が停止されるか、陽圧が孔2314に適用されるように構成され得る。
【0226】
液溜め基材214を可動摺動部2320のヘッド部分2324に輸送した後、可動摺動部は、初期の開始位置に戻り始めてもよい。液溜め基材ロボット1312は、部分的に組み立てられたカートリッジを、可動摺動部2320のヘッド部分2324により保持されている液溜め基材214と接触させることができる。次いで、液溜め基材ロボット1312及び可動摺動部2320は、可動部分が
図63に示される位置に到達するまで、同期様式で同じ方向に移動し得る。この時点で、包み部材2330の第1及び第2のアーム2328a、2328bは、互いに向かって一緒に挟み合い、これにより、液溜め基材214で部分的に組み立てられたカートリッジを包むことができる。アーム2328a、2328bは、(例えば、液溜め基材214の端部で突き合わせ接合を形成するように)同時に移動してもよく、または(例えば、液溜め基材の一方の端部で他方の端部を包むように)1つずつ順に移動してもよい。これに関連して、アーム2328a、2328bは、上に記載されており
図33に示されるアーム1024a、1024bと実質的に同じ様式で機能し得る。
【0227】
液溜め基材214で包んだ後、部分的に組み立てられたカートリッジは、外側本体ロボット1314によって外側本体連結サブステーション1218へと誘導され得る。
図64に示されるように、外側本体ロボット1314に加えて、外側本体連結サブステーション1218には、外側本体216 204を供給するように構成される外側本体供給部2402が含まれ得る。いくつかの実施形態では、外側本体供給部2402は、
図41に示されるように、振動ボウルフィーダを備え得る。
【0228】
外側本体供給部2402により、外側本体216を輸送部材2404に供給することができる。輸送部材2404は、個々の外側本体216を把持し、部分的に組み立てられたカートリッジに連結させるために外側本体を配置するように構成され得る。これに関連して、
図65に示されるように、外側本体連結サブステーション1218には、液溜め基材214への外側本体216の挿入を促進するように構成される外側本体連結ツール2406、及び外側本体が液溜め基材の上に延在し、基部と係合した後に、外側本体を基部204に圧着するように構成される圧着器2408が含まれ得る。圧着器2408に画定されるチャンバ2410は、部分的に組み立てられたカートリッジが中に挿入され得、次いで外側本体が基部204に圧着され得るように、外側本体216を受容するように構成され得る。
【0229】
外側本体216をチャンバ2410に配置するために、
図66に示されるように、輸送部材2404には、外側本体グリッパ2412及び回転アーム2414が含まれ得る。したがって、外側本体グリッパ2412は、外側本体供給部2402によって供給される外側本体216を把持することができる。外側本体216は、いくつかの実施形態では、実質的に水平の構成で供給され得る。それによって、回転アーム2414は、外側本体216が実質的に垂直であり、外側本体連結ツール2406及び圧着器2408の上に配置されるように、回転することができる。外側本体グリッパ2412は、外側本体216が外側本体連結ツール2406によって圧着器2408により画定されるチャンバ2410に入るように、外側本体を解放することができる。
【0230】
これに関連して、外側本体連結ツール2406は、複数の断片を備え得る。例えば、示される実施形態では、外側本体連結ツール2406は、第1及び第2の断片2416a、2416bを含む。外側本体連結ツール2406の断片2416a、2416bは、これらの断片が互いから容易に分離することができる展開構成(例えば、
図64及び65を参照)及びこれらの断片が互いと接触する収縮構成(
図66を参照)との間で可動であり得る。各区域2416a、2416bについて、外側本体連結ツール2406には、漏斗部分2418が画定され得る。漏斗部分2418は、
図66に示されるように、断片2416a、2416bが閉鎖構成にある場合に、協働して漏斗を画定することができる。したがって、部分的に組み立てられたカートリッジがそこに接触するように誘導されると、外側本体連結ツール2406は、液溜め基材の外側寸法が外側本体216の内部寸法以下となるように、液溜め基材214の外側寸法を縮小して、外側本体への液溜め基材の挿入を促進することができる。これに関連して、液溜め基材214は、可撓性の布様材料で構成されてもよく、これは、ある特定の方向に突出し得るため、液溜め基材で流管210及び/またはカートリッジの他の構成要素が包まれている場合に、液溜め基材214を外側本体216に直接挿入することが困難となる。したがって、漏斗部分2418には、外側本体216の内部半径以下である最小内部半径を有する漏斗が画定され得る。それに応じて、外側本体ロボット1314が外側本体連結ツール2406により部分的に組み立てられたカートリッジを下向きに押すと、液溜め基材214は、比較的容易に摺動して外側本体216に入るように、漏斗部分2418によって圧縮され得る。
【0231】
外側本体ロボット1314には、上述の部分的に組み立てられたカートリッジの外側本体連結ツール2406による外側本体216への挿入を促進するように構成されるグリッパが含まれ得る。これに関連して、
図67は、液溜めグリッパ2420の分解図を示し、
図68及び69は、本開示の例示的な実施形態による組み立てられた構成にあるグリッパを示す。示されるように、液溜めグリッパ2420には、第1及び第2の本体部分2422a、2422bが含まれ得る。第1及び第2の本体部分2422a、2422bは、部分的に組み立てられたカートリッジを保持するために、間に基部204を解放可能に挟持するように構成され得る。
【0232】
更に、液溜め基材グリッパ2420には、包まれた構成にある液溜め基材214を保持するように構成されるフィンガ2424が含まれ得る。液溜め基材は、明確さの目的で、
図67及び68には示されていないことに留意されたい。フィンガ2424は、液溜め基材グリッパ2420の第1の部分2422aに対して動作可能に連結され得る。液溜め基材グリッパ2420には、以下に記載される様式でフィンガ2424の移動を促進するように構成される様々な特徴部が提供され得る。しかしながら、示される実施形態では、液溜め基材グリッパ2420の第1の本体部分2422aには、チャネル2426が含まれる。チャネル2426は、フィンガ2424の上方部分で突出部またはピン2428を受容するように構成され得る。チャネル2426は、いくつかの実施形態では実質的に直線状であり得る。更に、フィンガ2424は、第1の本体部分2422aに連結した突出部またはピン2432を受容するように構成される細長い孔2430を含み得る。示されるように、いくつかの実施形態では、細長い孔2430により、概して、フィンガ2424の先端部2434から上向きに離れて延在する経路が画定され得る。
【0233】
フィンガ2424は、包まれた構成にある液溜め基材214を保持するように構成され得る。これに関連して、フィンガ2424の先端部2434は、外側本体ロボット1314が部分的に組み立てられたカートリッジを外側本体連結サブステーション1218に輸送する間、包んでいる液溜め基材214に押し付けられるように構成され得る。これに関連して、
図63に示されるように、包み機構2318にアーム2328a、2328bは、それぞれ、上述の包む操作を補助し得る上部及び底部突出部2334a、2334bが含まれ得る。更に、液溜め基材が包まれた構成にある場合にアーム間に間隙が存在するように、アームが互いに向かって移動すると、一方のアーム2328aからの突出部2334a、2334bが、反対側のアーム2334bの突出部2334a、2334bに接触し得る。
【0234】
それによって、液溜め基材が包まれた構成でアーム2328a、2328bにより保持されている間に、外側本体1314が、液溜め基材グリッパ2420により部分的に組み立てられたカートリッジに係合し得る。より具体的には、第1及び第2の本体部分2422a、2422bが、部分的に組み立てられたカートリッジの基部204に係合し得る。更に、フィンガ2424の先端部2434が、突出部2334a、2334bの間またはその下に延在して、ある位置に近接して液溜め基材に係合し得、この位置では、その端部が重なるか、または接合する。したがって、包み機構2318のアーム2328a、2328bが後退すると、液溜め基材グリッパ2420は、液溜め基材に押し付けることによって、巻かれた構成で液溜め基材214を保持することができる。
【0235】
したがって、部分的に組み立てられたカートリッジは、外側本体連結ツール2406による外側本体216への挿入が開始したときに、その周囲に包まれた液溜め基材214を含み得る。しかしながら、フィンガ2424は、部分的に組み立てられたカートリッジの外側本体216への挿入中に、液溜め基材214から解放されるように構成されてもよい。これに関連して、外側本体ロボット1314が外側本体連結ツール2406を通して部分的に組み立てられたカートリッジを挿入するとき、液溜め基材グリッパ2420のフィンガ2424は、外側本体連結ツールに接触し得る。したがって、フィンガ2424が外側本体連結ツールと接触を保ちながら、第1の本体部分2422aは、外側本体連結ツール2406に向かって移動し続けることができる。それによって、フィンガ2424は、チャネル2426とピン2428との間及び細長い孔2430とピン2432との間の相互作用によって画定される第1の本体部分2422aに対する経路に沿って移動し得る。したがって、フィンガ2424の上方部分は、チャネル2426が実質的にまっすぐである結果として、実質的に静止したままとなり得る。しかしながら、フィンガ2424の下方部分は、細長い孔2430がフィンガの先端部2434から上向きに離れて延在する経路を画定する結果として、液溜め基材214及び部分的に組み立てられたカートリッジの残りの部分から外向きに離れて誘導され得る。したがって、フィンガ2424の先端部2434は、外側本体ロボット1314が外側本体連結ツール2406によって部分的に組み立てられたカートリッジを挿入すると、液溜め基材214から離れて偏向し、それを解放し得る。
【0236】
液溜め基材グリッパ2420の特定の実施形態は多様であり得るが、依然として上述のものに類似の様式で動作することに留意されたい。例えば、
図69は、液溜め基材グリッパの別個の実施形態2420’を示す。液溜め基材グリッパ2420’は、上述の液溜め基材グリッパ2420に類似の様式で、部分的に組み立てられたカートリッジの基部204を把持するように構成され得る。更に、液溜め基材グリッパ2420’には、巻き付けられた構成で液溜め基材214を保持するように構成されるフィンガ2424’が含まれ得る。これに関連して、フィンガ2424’の最も内側の部分2434a’が液溜め基材214に押し付けられるように構成され得る。しかしながら、最も外側の部分2434b’は、外側本体ロボット1314が外側本体連結ツールによって部分的に組み立てられ他カートリッジを誘導すると、外側本体連結ツール2406の外側に、かつそこから離れて偏向するように構成され得る。これに関連して、偏向の結果として、フィンガ2424’は、液溜め基材214から解放され得る。したがって、外側本体連結ツール2406による部分的に組み立てられたカートリッジの挿入は、実質的に同じ様式で達成され得る。
【0237】
部分的に組み立てられたカートリッジが外側本体216に挿入されると、圧着器2408により、外側本体が基部204に圧着され得る。これに関連して、
図65及び66に示されるように、圧着器2408は、複数の断片2408aを含み得る。例えば、圧着器2408は、少なくとも4つの断片2408aを含んでもよく、これらは、基部と外側本体216との間に緊密な封止をもたらすことを促進し得る。断片2408aのそれぞれには、縁部、角部分、及び上述の圧着器1118(
図37〜39を参照)の特徴のうちの一部または全てが含まれ得る。したがって、断片2408aは、外側本体216を基部204に圧着するように、開放構成(例えば、
図65を参照)から閉鎖構成(例えば、
図66を参照)へと移動し得る。しかしながら、圧着器2408は、上述の圧着器1118とは逆転していてもよいことに留意されたい。更に、圧着器2408は、外側本体連結ツール2406による部分的に組み立てられたカートリッジの挿入中に、外側本体216を保持するように構成されてもよい。したがって、圧着器2408は、1つ以上の態様が上述の圧着器1118とは異なり得る。
【0238】
上述のカートリッジ組み立てサブシステム402、402’は、本開示の範囲と相違することなく、多数の様式で組み合わせ及び改良することができることに留意されたい。これに関連して、加熱要素は、概して、実質的に連続した液体輸送要素に巻き付けられた実質的に連続したワイヤコイルとして提供されるとして上述されている。したがって、個々の加熱要素240及び液体輸送要素238の準備には、実質的に連続した入力材を切り分けることを伴った。しかしながら、他の実施形態では、加熱要素は、カートリッジ組み立てサブシステムによって形成されてもよい。
【0239】
例えば、
図70に示されるように、一実施形態では、液体輸送要素238を提供し、そこにワイヤ242を連結させて、加熱要素を形成することによって、加熱要素240’が形成され得る。更なる例として、一実施形態において、ワイヤ242の端部240Aは、液体輸送要素238を通して挿入され得る。その後、液体輸送要素238及びワイヤ242の一方または両方が、加熱要素240’のコイルを画定するように回転され得る。更に、ワイヤ242の第2の端部240Bは、ワイヤ第1の端部240A及び第2の端部240Bの両方が適切な位置で保持され、加熱要素がコイル状の構成で保持されるように、液体輸送要素238を通して挿入し戻され得る。あるいは、ワイヤの端部のうちの一方または両方が、加熱要素が適切な位置かつコイル状の構成で保持されるように、隣接するコイルに溶接されてもよい。
【0240】
あるいは、上述のプロセスにより、液体輸送要素238に連結した加熱要素240’を生成してもよく、これは、加熱端子(例えば、加熱端子234a、234b)がそこに連結されると(例えば、本明細書に開示されるプロセスによって)、完成した噴霧器が形成され得る。これに関連して、上述のように、ワイヤ242は、ワイヤの第1及び第2の端部240A、240Bのうちの一方または両方が、液体輸送要素238を少なくとも部分的に通って延在し得る。したがって、ワイヤ242の端部は、液体輸送要素238を実質的に横切って通り、液体輸送要素の長手方向の長さに延在し得る。液体輸送要素238は、第1及び第2の対向する端部238A、238Bの間に延在し得る。しかしながら、ワイヤ242は、以下に記載されるように、不必要なワイヤを含むことを防止するために、液体輸送要素の両側には延在しない場合がある(輸送要素の断片は、その全長ではないが
図70に示されていることに留意されたい)。加熱要素240’は、ワイヤ242の端部に近接して配置される2つの接触部分244A、244Bと、接触部分の間に配置される中央部分246とを備え得る。示されるように、接触部分244A、244Bには第1のコイル間隔が画定され、中央部分246には第2のコイル間隔が画定され、第2のコイル間隔は、第1のコイル間隔よりも広い。加熱要素の別の実施形態に関して本明細書の他の箇所に記載されているように、これにより、接触部分において加熱要素を加熱端子に取り付けることが促進され得る。更に、ワイヤ242の終点が加熱要素の接触部分244A、244Bとなる様式で加熱要素240’を形成することによって、加熱要素を形成するのに必要となるワイヤ242は、ワイヤが液体輸送要素の実質的に全長に延在する実施形態と比較して、より少なくなり得る。これに関連して、加熱端子の外側に配置されるワイヤは、これらの位置が加熱端子への連結を促進するようにも熱を発生させるようにも機能しないため、完成した噴霧器では無駄となる材料であり得る。
【0241】
外側本体216を基部に取り付けた後、部分的に組み立てられたカートリッジは、カートリッジ充填サブステーション408へと誘導され得る。カートリッジ充填サブステーション408には、1つ以上の充填ステーションが含まれ得る。
図71に示されるように、一実施形態では、カートリッジ充填サブステーション408には、5つの充填ステーション2502a〜eが含まれ得る。更に、いくつかの実施形態では、カートリッジ充填サブステーション408には、充填ステーション2502a〜eが中に配置される環境制御収容部2504が含まれ得る。それによって、環境制御収容部2504内の環境が制御され得る。更に、環境変更装置2506は、環境制御収容部2504内の環境に影響を及ぼすように構成され得る。いくつかの実施形態では、制御器417は、カートリッジ充填サブステーション408のステーション2502a〜eのうちの1つ以上及び/または環境変更装置2506を制御するように構成され得る。
【0242】
一実施形態では、環境変更装置2506は、環境制御収容部2504内の周囲環境に影響を及ぼすように構成される除湿器を備えてもよい。追加の例として、環境変更装置2506は、周囲環境により約60%未満、好ましくは約50%未満、最も好ましくは約40%未満の相対湿度が定まるように、環境制御収容部2504内の周囲環境を制御するように構成され得る。湿度をこの様式で制御することによって、エアロゾル前駆組成物の不必要な希釈及び/またはカートリッジの過充填をもたらし得る、エアロゾル前駆組成物が周囲湿度を吸収することに関する問題を回避することができる。
【0243】
図72は、充填中及び吸い口連結前の、部分的に組み立てられたカートリッジの俯瞰図を示す。示されるように、充填デバイス2510の注出口2508(例えば、充填針)は、液溜め基材214の複数の角部分2512a〜d(例えば、象限)に近接して配置されてもよく、これら角部分は、カートリッジを通って延在する長手方向軸に対して画定される。例えば、
図72に示されるように、充填デバイス2510の注出口2508は、第1の角部分2512a、続いて第2の角部分2512b、第3の角部分2512c、及び第4の角部分2512dに、順に配置され得る。複数の角部分にエアロゾル前駆組成物を誘導することにより、液溜め基材214をエアロゾル前駆組成物で充填する速度を高めることができる。これに関連して、液溜め組成物214の吸収速度は、充填デバイス2510の注出口2508からの流出速度よりも低くなり得る。したがって、注出口2508を様々な角部分2512a〜dに移動させることによって、各角部分は、エアロゾル組成物の流れを受容し得るため、液溜め基材214の単一の角部分が、充填デバイス2510によるエアロゾル前駆組成物の分注速度でエアロゾル前駆組成物を吸収することができないことに関する問題を回避することができる。
【0244】
一実施形態において、充填デバイス2510の注出口2508は、充填ステーション2502aにおいて1つ目から4つ目の角部分2512a〜dのそれぞれを順に移動し得る。その後、充填ステーション2〜5、すなわち2502b〜eにより、充填デバイス2510の注出口2508が角部分のうちの1つに配置され得る。例えば、充填ステーション2である2502bは、充填デバイス2510の注出口2508を第1の角部分2512aに配置し得、充填ステーション3である2502cは、充填デバイス2510の注出口2508を第2の角部分2512bに配置し得、充填ステーション4である2502dは、充填デバイス2510の注出口2508を第3の角部分2512cに配置し得、充填ステーション5である2502eは、充填デバイス2510の注出口2508を第4の角部分2512dに配置し得る。したがって、カートリッジは、充填ステーション2502a〜eの間で輸送され得、エアロゾル前駆組成物の流れは、充填ステーションのそれぞれにおいて、液溜め基材214の角部分2512a〜dのうちの少なくとも1つに誘導され得る。
【0245】
更に、
図73に示されるように、充填デバイス2510の注出口2508は、充填デバイスの注出口からのエアロゾル前駆組成物2514の流れを液溜め基材の角部分のそれぞれに誘導している間、液溜め基材214と接触しないままであってもよい。これに関連して、液溜め基材214との接触を回避することにより、その損傷が回避され得る。更に、
図72及び73に示されるように、充填デバイス2510は、角部分2512a〜dのそれぞれにおいて充填を行っているときに、外側本体216の内部表面に押し付けられるように構成され得る。したがって、カートリッジはわずかに傾斜し得、エアロゾル前駆組成物2514は、外側本体216の内部表面をつたって誘導され得るため、結果として、液溜め基材214は、比較的速い速度で充填できるようになる。
【0246】
充填した後、カートリッジは、カートリッジキャッピングサブシステム412へと誘導されてもよく、ここで、吸い口220が外側本体216に連結される。外側本体216は、外側本体と吸い口との間の漏出を防ぐために、上述の圧着器に実質的に類似する圧着器を使用して、吸い口220に圧着され得る。更に、いくつかの実施形態では、カートリッジラベル付けサブシステム416により、カートリッジにラベル218/が適用され得る。
【0247】
完成したカートリッジ200が好適に構築されていることを確実にするために、様々な品質制御基準が用いられ得る。これに関連して、上に記載され、
図3に示されるように、システム400は検査サブシステム418を更に含んでもよく、このサブシステムにより、構成要素406、未充填カートリッジ404、充填済みカートリッジ410、キャッピング済みカートリッジ414、及び/または完成したカートリッジ200を検査することができる。更に、いくつかの実施形態では、カートリッジは、カートリッジ組み立てサブシステム402、カートリッジ充填サブシステム408、カートリッジキャッピングサブシステム412、及びカートリッジラベル付けサブシステム416のうちの1つ以上における中間の完成状態で検査されてもよい。したがって、カートリッジ及びその構成要素は、その完成の前、最中、及び後に検査され得る。
【0248】
これに関連して、上述のプロセスが、仕様の範囲内で所望されるように行われていることを確実にするために、撮像デバイス(例えば、カメラ)が様々な位置で用いられてもよい。したがって、カメラ及び/または他の検査機器は、システム400内の複数の位置で用いられ得る。しかしながら、ある特定の位置における検査が、特に重要である場合がある。
【0249】
これに関連して、基部204への挿入後の端子206、234a、234bの位置を検査することが重要であり得る。例えば、1つ以上のカメラが、端子206、234a、234bのそれぞれの半径方向位置(例えば、基部204の中心に対して)を検査するように構成されてもよい。端子206、234a、234bの半径方向位置は、基部204を取り付ける端部204aで判定され得る。これに関連して、端子206、234a、234bの適正な半径方向位置により、カートリッジ200の制御構成要素300への取り付けを促進することができる。更に、端子206、234a、234bが、基部204から延在する距離を検査するために、1つ以上のカメラが用いられ得る。端子206、234a、234bが基部204から延在する距離は、いくつかの実施形態では内側の端部204b(
図1を参照)において判定され得る。これに関連して、端子206、234a、234bが基部204の内側の端部204bから適正な距離延在することは、加熱要素240のそこへの適正な連結を確実にするために重要であり得る。
【0250】
カートリッジ組み立てサブシステム402において、端子206、234a、234bは、基部204に下向きに挿入される。したがって、端子206、234a、234bが基部204の内側の端部204bから延在する距離を検査することは、基部がレール616を移動するキャリッジ600に保持されている間に行われ得る。これに関連して、
図74に示されるように、側面撮影カメラ2602は、端子206、234a、234bのうちの1つ以上を基部204に連結させた後に、部分的に組み立てられたカートリッジの側面プロファイルの画像を捕捉するように構成され得る。それによって、制御器は、端子206、234a、234bのうちの1つ以上が基部204から延在する距離を判定するように構成され得る。
【0251】
しかしながら、基部204の取り付け端部204aがキャリッジ600に向かって下向きに配向されている結果として、基部は、端子206、234a、234bの半径方向位置を検査するために、キャリッジから取り外され得る。これに関連して、
図75に示されるように、取り外しロボット2604は、キャリッジ600から部分的に組み立てられたカートリッジを取り外し、部分的に組み立てられたカートリッジを端部撮影カメラ2606の上に移動させるように構成され得る。それによって、端部撮影カメラ2604によって捕捉された画像は、端子206、234a、234bのうちの1つ以上の半径方向位置を判定するために、制御器によって分析され得る。あるいは、キャリッジ600を通って延在する孔により、基部204の取り付け端部204aでの端子206、234a、234bの半径方向位置の検査が可能となり得る。更に、いくつかの実施形態では、それぞれの特定の端子に焦点を当てるために、各端子に別個のカメラが提供されてもよいことに留意されたい。他の実施形態では、例えばカメラのフォーカスを調節することによって、複数の端子を検査するために、1つのカメラを用いてもよい。
【0252】
カートリッジ組み立てサブシステム402’の第2の実施形態では、カートリッジは、概して、基部204が、そこに連結される構成要素がそこから下向きに延在するような逆の様式で配向されて、組み立てられる。これに関連して、
図76に示されるように、端子206、234a、234bの検査を促進するために、輸送部材1700A〜Cのうちの1つ以上の治具1704が用いられ得る。例えば、治具1704は、基部204を、その取り付け端部204aが上向きにエンザイするように保持することができる。したがって、基部204の上に配置される端部撮影カメラ2702により、端子206、234a、234bの半径方向位置を検査することができる。
【0253】
更に、
図77に示されるように、治具1704には、それを通って延在する1つ以上の孔2704a、2704bが含まれ得る。したがって、
図76に示されるように、側面撮影カメラ2706は、端子206、234a、234bが基部204の内側の端部204bから延在する距離を判定するために、孔2704a、2704bのうちの1つ以上を覗き込むように配置され得る。いくつかの実施形態では、それぞれの特定の端子に焦点を当てるために、各端子に別個のカメラが提供されてもよい。他の実施形態では、例えばカメラのフォーカスを調節することによって、複数の端子を検査するために、1つのカメラを用いてもよい。
【0254】
検査サブシステム418は、外側本体216を基部204に圧着した後に、部分的に組み立てられたカートリッジを検査するように構成される、1つ以上のカメラを更に含んでもよい。例えば、
図78に示されるように、カートリッジ組み立てサブシステムの第1の実施形態402を検査する場合、検査サブシステム418には、外側本体216の内側の画像を捕捉するように構成される端部撮影カメラ2802が含まれ得る。これに関連して、端部撮影カメラ2802は、キャリッジ600が端部撮影カメラの下に誘導され、この端部撮影カメラにより外側本体216の内側の1つ以上の画像を捕捉することができるように、レール616上で圧着器1118の下流に配置され得る。それによって、制御器は、液溜め基材214が存在するか(望ましい状態)、または存在しないか(望ましくない状態)を判定することができる。
【0255】
更に、カートリッジ組み立てサブシステム402には、部分的に組み立てられたカートリッジの側面の画像を捕捉するように構成される、側面表示カメラ2804が含まれてもよい。これに関連して、側面表示カメラ2804は、側面表示カメラがキャリッジ600によって保持されている部分的に組み立てられたカートリッジの画像を捕捉できるように、レール616の横に配置され得る。これに関連して、制御器は、側面撮影カメラ2804によって捕捉された画像を分析して、圧着器1118によって得られた外側本体216の圧着が適正であるかどうか(例えば、圧着が適正であれば、外側本体は基部204と実質的にぴったりと重なり得る)を判定するように構成され得、更に、制御器は、液溜め基材214が外側本体(例えば、外側本体と基部との間の接合部)から突出しているかどうか(望ましくない状態)、または外側本体内に格納されているかどうか(望ましい状態)を判定することができる。
【0256】
図79に示されるように、カートリッジ組み立てサブシステムの第2の実施形態402’を検査する場合、検査サブシステム418には、制御器により上述の様式で部分的に組み立てられたカートリッジの画像を分析することができるように、外側本体216の内部の画像を捕捉するように構成される端部表示カメラ2902、及び部分的に組み立てられたカートリッジの側面の画像を捕捉するように構成される側面表示カメラ2904が含まれ得る。更に、圧着器2408から部分的に組み立てられたカートリッジを受容し、端部表示カメラ2902及び側面表示カメラ2904が部分的に組み立てられたカートリッジの画像を捕捉することができる位置に、部分的に組み立てられたカートリッジを誘導するように、外側本体検査ロボット1316が用いられ得る。更に、外側本体検査ロボット1316には、いくつかの実施形態では基部グリッパ1500が含まれてもよく、これは、上述の様式で基部204の把持を促進することができる。
【0257】
検査サブシステム418には、吹き込みステーションが更に含まれてもよい。吹き込みステーションは、カートリッジを通るように空気流を誘導して、そこを通って画定される流路をパージするように構成され得る。これに関連して、予測されることではないが、吹き込みステーションにより、カートリッジを通る流路から任意の埃または破片を除去することができる。例として、
図80は、カートリッジ組み立てサブシステム402の第1の実施形態で用いることができる吹き込みステーション3000を示す。示されるように、吹き込みステーション3000には、第1のコネクタ3002及び第2のコネクタ3004が含まれ得る。一実施形態において、第1のコネクタ3002は、基部204の取り付け端部204aと通信状態にあるキャリッジ600の孔3006に係合するように構成され得る。これに関連して、第1のコネクタには、いくつかの実施形態では、キャリッジ600の孔3006に係合するように構成される弾性封止材3008が含まれ得る。更に、第2のコネクタ3004は、例えば、弾性封止材を介して基部204の反対側で外側本体216の端部に係合するように構成されてもよい。
【0258】
コネクタ3002、3004は、異なる圧力にあってもよい。したがって、コネクタ3002、3004を通じてカートリッジ全体に適用される圧力の差により、空気流がそこを通って誘導されることがもたらされ得る。いくつかの実施形態では、空気が、カートリッジの通常使用時に生じるであろうものと同じ方向に、カートリッジを通って流れるように、第1のコネクタ3002が第2のコネクタ3004よりも高い圧力にあってもよい。例えば、真空が第2のコネクタ3004に適用されてもよく、一方で第1のコネクタ3002は周囲圧力であってもよい。したがって、カートリッジ内のあらゆる破片が除去され得る、
【0259】
図81は、カートリッジ組み立てサブシステム402’の第2の実施形態に含まれ得る吹き込みステーション3100の実施形態を示す。示されるように、吹き込みステーション3100には、第1のコネクタ3102及び第2のコネクタ3104が含まれ得る。更に、吹き込みステーション3100には、回転式アーム3106及び外側本体グリッパ3108が含まれ得る。外側本体検査ロボット1316により、部分的に組み立てられたカートリッジが吹き込みステーション3100へと移動され得る。したがって、外側本体グリッパ3108は、部分的に組み立てられたカートリッジの外側本体216を把持することができ、回転式アーム3106が、コネクタ3102、3104の間で部分的に組み立てられたカートリッジを正しい位置に回転させることができる。コネクタ3102、3104は、カートリッジの端部と接触して、それとの封止を形成してもよい。例えば、コネクタ3102、3104は、それぞれ、基部204の取り付け端部204a及び外側本体216の反対側との接続の形成を促進する、弾性封止剤3110、3112を含み得る。上述の様式で吹き込みを完了させた後、コネクタ3102、3104を後退させてもよく、回転式アーム3106は、カートリッジが把持され、追加のステーションへ移動され得るように、部分的に組み立てられたカートリッジを回転させてもよい。示されるように、スループットを向上させるために、吹き込みステーション3100に実質的に類似であり得る追加の吹き込みステーション3100’が提供されてもよいことに留意されたい。
【0260】
更に、検査サブシステム418には、圧力降下ステーションが更に含まれてもよい。圧力降下ステーション418は、部分的に組み立てられたカートリッジを通して空気流を誘導することに関連する圧力降下を検出するように構成され得る。したがって、カートリッジ内にいかなる障害物も漏出も存在しないことを確実にするために、カートリッジと関連付けられた圧力が判定され、所望される圧力降下と比較され得る。
【0261】
いくつかの実施形態では、圧力降下ステーションは、流入ステーションに実質的に類似であり得る。これに関連して、
図82は、カートリッジ組み立てサブシステムの第1の実施形態402で用いることができる圧力降下ステーション3200を示す。示されるように、圧力降下ステーション3200には、第1のコネクタ3202及び第2のコネクタ3204が含まれ得る。一実施形態では、第1のコネクタ3202は、基部204の取り付け端部204aと通信状態にあるキャリッジの孔(例えば、
図80のキャリッジ600の孔3006を参照)に係合するように構成され得る。これに関連して、第1のコネクタ3202には、いくつかの実施形態ではキャリッジの孔に係合するように構成される弾性封止材3208が含まれ得る。更に、第2のコネクタ3204は、例えば、弾性封止材を介して基部204の反対側で外側本体216の端部に係合するように構成されてもよい。
【0262】
コネクタ3202、3204のうちの1つは、既知の流速及び/または圧力で、カートリッジに空気を供給することができる。更に、コネクタ3202、3204のうちの他方を通って流れる空気の流速及び/または圧力を試験して、カートリッジと関連付けられた圧力降下を判定することができる。それによって、この圧力降下を所望される圧力降下と比較することができる。
【0263】
図83は、カートリッジ組み立てサブシステムの第2の実施形態402’に含まれ得る圧力降下ステーション3300の実施形態を示す。示されるように、圧力降下ステーション3300には、第1のコネクタ3302及び第2のコネクタ3304が含まれ得る。更に、圧力降下ステーション3300には、回転式アーム3306及び外側本体グリッパ3308が含まれ得る。それによって、検査ロボット1318(
図41を参照)は、部分的に組み立てられたカートリッジを、吹き込みステーション3100から圧力降下ステーション3300へと移動させることができる。したがって、外側本体グリッパ3308は、部分的に組み立てられたカートリッジの外側本体216を把持することができ、回転式アーム3306が、コネクタ3302、3304の間で部分的に組み立てられたカートリッジを正しい位置に回転させることができ、これらのコネクタがカートリッジの端部を封止するように互いに移動し得る。例えば、コネクタ3302、3304は、それぞれ、基部204の取り付け端部204a及び外側本体216の反対側との接続の形成を促進する、弾性封止剤3310、3312を含み得る。上述の様式で圧力降下試験を完了させた後、コネクタ3302、3304を後退させてもよく、回転式アーム3106は、カートリッジが把持され、追加のステーションへ移動され得るように、部分的に組み立てられたカートリッジを回転させてもよい。示されるように、スループットを向上させるために、圧力降下ステーション3300に実質的に類似であり得る追加の圧力降下ステーション3300’が提供されてもよいことに留意されたい。
【0264】
更に、検査サブシステム418には、電気試験ステーションが更に含まれてもよい。これに関連して、
図84は、カートリッジ組み立てサブシステムの第1の実施形態402に含まれ得る電気試験ステーション3400の実施形態を示す。示されるように、電気試験ステーション3400には、試験用治具3402が含まれ得る。更に、電気試験ステーション3400には、部分的に組み立てられたカートリッジをキャリッジから試験用治具3402に移動させ、それを戻すように構成されるロボットアーム3404が含まれ得る。ロボットアーム3404には、外側本体216の外表面を把持するように構成され得る外側本体グリッパ3406が含まれ得る。
【0265】
図85は、試験用治具3402の拡大図を示す。示されるように、試験用治具3402は、カートリッジの基部204に係合するように構成されるレセプタクル3408を備え得る。
図86は、試験用治具3402の断面図を示す。これに関連して、レセプタクル3408は、制御体300の連結器302のものに類似の形状及びサイズを画定し得る。しかしながら、レセプタクル3408は、基部204における任意選択のクラッシュ部材の損傷を回避するために、連結基302よりも比較的短くあり得る。更に、レセプタクル3408は、カートリッジが任意の回転位置で基部204に係合することができるように、回転防止特徴を含まない場合がある。
【0266】
示されるように、試験用治具3402は、レセプタクル3408に連結されており、かつカートリッジの端子に係合するように構成される、複数の電気接点を備え得る。例えば、第1の電気接点3410は、第1の加熱端子234aに係合するように構成され得、第2の電気接点3412は、第2の加熱端子234bに係合するように構成され得、第3の電気接点3414は、制御構成要素端子206に係合するように構成され得る。第1の電気接点3410は、第1の本体部分3416によって画定され得、第2の電気接点3412は、第2の本体部分3418によって画定され得、第3の電気接点3414は、第3の本体部分3420によって画定され得る。本体部分3416、3418、3420は、繰り返しの使用に耐え、かつ下記の様式でそれらを通じた電気通信を可能にするために、硬化鋼等の導電性かつ比較的硬質の材料から形成され得る。
【0267】
本体部分3416、3418、3420のそれぞれは、プラスチック等の様々な非導電性材料のいずれかから形成され得る、非導電性部材3422に連結され得る。更に、本体部分3416、3418、3420は、それらの間の直接接触を回避することによって、互いから電気的に絶縁され得る。これに関連して、本体部分3416、3418、3420は、それらの間に空隙が画定されるように配置され得る。例えば、本体部分3416、3418、3420は、非導電性部材に連結されたときに本体部分が互いに離間するように、非導電性部材3422に連結され得る。代替または追加として、非導電性スペーサが、本体部分3416、3418、3420の間に設置されてもよい。
【0268】
試験用治具3402は、上述の制御器417(例えば、
図3を参照)等の制御器と通信し得る。制御器417は、カートリッジの基部がレセプタクル3402と係合したときに、電気接点3410、3412、3414を通じてカートリッジと通信するように構成され得る。それによって、カートリッジを試験することができ、様々な他の機能を行うことができる。例えば、制御器417は、カートリッジの噴霧器の抵抗を判定し、抵抗を所望される抵抗と比較するように構成され得る。いくつかの実施形態では、噴霧器の抵抗は、好ましくは、1.5オーム〜約3.5オーム、より好ましくは約2.1オーム〜約3.0オームであり得、これは、所望される量の熱を発生させるように構成される噴霧器に対応し得る。更に、制御器417は、噴霧器がカートリッジの外側本体にショートしたかどうかを判定するように構成されてもよい。これに関連して、制御器417は、確実に外側本体と端子206、234a、234bとの間の抵抗が約1メガオームよりも大きくなることを確認し得る。例えば、電流が外側本体グリッパ3406からカートリッジの外側本体216に印加され得、制御器417は、端子206、234a、234bのうちの1つ以上に到達する全ての電流を検出して、端子と外側本体との間の抵抗を判定することができる。これに関連して、不適切に組み立てられたカートリッジでは、噴霧器が外側本体に接触し得、これにより電流がその間に伝送され得る。
【0269】
試験用治具3402は、カートリッジの基部204を通る空気流を提供するように構成される、孔3426を更に備え得る。それによって、いくつかの実施形態では、試験用治具3402を用いて、上述の流入及び/または圧力降下操作を行うことができる。したがって、例えば、試験用治具の孔3426は、第1のコネクタと通信し得、外側本体グリッパ3406には第2のコネクタが含まれ得るため、結果として、試験用治具3402と外側本体グリッパとによって保持されているカートリッジを通じて、空気流が生成され得るようになる。
【0270】
更に、制御器417は、第3の電気接点3414及び制御構成要素端子206を通じてカートリッジの電子制御構成要素208にプログラムコード命令を送信するように構成され得る。したがって、例えば、吸入の検出時に噴霧器に電流がいつどれくらい適用されるかを定義する加熱プロファイルが、電子制御構成要素208に書き込まれ得る。加えて、プログラムコード命令には、認証コードが含まれてもよく、これは、カートリッジが本物であることを検証するために用いられ得る。制御器417は更に、電子制御構成要素208に記憶されたプログラムコード命令を読み出し、電子制御構成要素に記憶されたプログラムコード命令が所望されるプログラムコード命令に対応するかどうかを判定するように構成され得る。例えば、記憶されたプログラムコード命令の読み出しを用いて、適切な加熱プロファイル及び認証コードが記憶されることを確実にすることができる。電子制御構成要素208と関連付けられた固有の識別子もまた、そこから読み出されるが、これは、カートリッジに関する情報(例えば、製造日、加熱器プロファイル、認証コード等)をデータベースに記録するために用いられ得る。制御器417はまた、電子制御構成要素が、最初の吸入(2回目の吸入ではなく)が検出されると噴霧器に電流を誘導するように、電子制御構成要素208を初期化することができ、これは、電子制御構成要素が初期化されていないときに生じ得る。
【0271】
図87は、カートリッジ組み立てサブシステムの第2の実施形態402’と共に検査サブシステム418に含まれ得る電気試験ステーション3500の実施形態を示す。カートリッジは、上述の検査ロボット1318によって電気試験ステーション3500に送達され得る。これに関連して、検査ロボット1318は、カートリッジを試験用治具3502に設置することができる。グリッパ3504は、試験用治具3502のレセプタクル3506にカートリッジを押し付け、それを保持するように構成され得る。試験用治具3502の機能性及び構造は、上述の試験用治具3402に実質的に類似であり得る。したがって、その説明は繰り返さない。しかしながら、試験用治具3502は、レセプタクル3506の両側に配置されるスロット3508を更に備え得る。スロット3508は、グリッパにより基部の下を把持して、カートリッジをレセプタクルから取り外すことができるように、試験用治具ロボット1320のグリッパ3510を受容するように構成され得る。したがって、グリッパ3510は、レセプタクル3506からカートリッジを引き離すことができる。示されるように、スループットを向上させるために、試験用治具3500に実質的に類似であり得る追加の試験用治具3500’が提供されてもよいことに留意されたい。
【0272】
いくつかの実施形態では、検査サブシステム418には、更に、品質保証ステーションが含まれ得る。品質保証ステーションは、組み立てプロセスの任意の時点で配置され得る。例えば、品質保証ステーションは、外側本体216を基部204に圧着する圧着器1118、2408の下流に位置付けられてもよい。しかしながら、品質保証ステーションは、様々な完成状態で、部分的に組み立てられたカートリッジを受容するように構成され得る。これに関連して、カートリッジ組み立てサブシステム402、402’の様々なサブステーションは、カートリッジを、その組み立て中に生じる様々な完成状態のいずれかで、品質保証ステーションに誘導するように構成され得る。したがって、例えば、端子206、234a、234bがそこに連結されている基部204は、電子制御構成要素、流管、液溜め基材、及び外側本体がそこに連結していない状態で、品質保証ステーションへと誘導されてもよい。更なる例として、カートリッジ組み立てサブシステムの第1の実施形態402のキャリッジ600は、様々なステーションを省略してもよく、かつ/またはカートリッジ組み立てサブシステムの第2の実施形態402’のロボットのうちのいくつかは、部分的に組み立てられたカートリッジを、そこで操作を行うことなく品質保証ステーションに輸送させてもよい。品質保証ステーションに誘導された部分的に組み立てられたカートリッジは、カートリッジが適切に組み立て得られていることを保証するために、手動でか、または自動化プロセスを介して、検査され得る。いくつかの実施形態では、様々な完成状態のそれぞれにある部分的に組み立てられたカートリッジが定期的に検査され得るように、様々な完成状態が画定される部分的に組み立てられたカートリッジは、所定の間隔で品質保証サブステーションへと誘導され得る。
【0273】
検査サブシステム418は、上述のように、ある特定の所定の基準を満たすことができない欠陥カートリッジを廃棄するように構成され得る。例えば、部分的に組み立てられたカートリッジが、カートリッジ組み立てサブシステムの第1の実施形態402において欠陥品として特定された後、欠陥カートリッジを保持しているキャリッジ600は、残りの組み立てステーションを省略し、カートリッジを拒絶ステーションに誘導し、そこで欠陥カートリッジが廃棄のためにキャリッジから(例えば、真空ホースにより)取り出される。更なる例として、部分的に組み立てられたカートリッジが、カートリッジ組み立てサブシステムの第2の実施形態402’において欠陥品として特定された後、カートリッジが欠陥品であると判定された場所に近接するロボットにより、欠陥カートリッジが廃棄物レセプタクルに入れられ得る。例えば、
図79は、カートリッジ組み立てサブシステム402’を支持しているテーブル3602にあるレセプタクル3600を示し、ここに、欠陥カートリッジが廃棄され得る(例えば、端子206、234a、234bの検査後に)。これに関連して、欠陥カートリッジが即座に廃棄され得るように、レセプタクルは、カートリッジが検査される各位置と関連付けられてもよい。
【0274】
検査サブシステム418は、更に、カートリッジ充填サブシステム408での充填後、カートリッジキャッピングサブシステム410でのキャッピング後、及び/またはカートリッジラベル付けサブシステム412でのラベル付け後に、カートリッジを検査してもよい。例えば、検査サブシステム418は、充填後にカートリッジにおける漏出を検出するように構成され得る。更なる例として、検査サブシステム418は、充填されたカートリッジがその上に持ち上げられるカメラを含んでもよく、補足された画像は、漏出のない既知の許容されるカートリッジの保存画像と比較され得る。追加のカメラにより、吸い口220が外側本体216に適切に圧着されることを確実にすることができる。例えば、吸い口220を外側本体216に取り付けることに関連する圧着は、基部204を外側本体に取り付けるために用いた圧着と実質的に同じ様式で検査され得る。更に、ラベル218を外側本体216に適用した後、カメラにより、ラベルの配置を検査して、それが適切に配置されていることを確実にすることができる。
【0275】
エアロゾル送達デバイスのカートリッジを組み立てる方法もまた、提供される。
図88に示されるように、本方法は、操作3702において、噴霧器の周りに少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供することを含み得る。更に、本方法は、操作3704において液溜め基材及び噴霧器を少なくとも部分的に中に受容するように構成される外側本体を提供することを含み得る。加えて、本方法は、ツールを用いて液溜め基材を外側本体に挿入することを含んでもよく、このツールには、操作3706において、外側本体への液溜め基材の挿入を促進するために液溜め基材の外部寸法が外側本体の内部寸法以下となるように、液溜め基材の外側寸法を縮小するように構成される、漏斗部分が画定される。
【0276】
いくつかの実施形態では、本方法は、操作3706において、ツールにより液溜め基材を外側本体に挿入している間、ツールを液溜め基材に対して捻ることを更に含んでもよい。操作3702において噴霧器の周りに少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供することは、操作3706において、ツールにより液溜め基材を外側本体に挿入する前に、噴霧器の周りに少なくとも部分的に液溜め基材を巻き付けることを含み得る。噴霧器を少なくとも部分的に液溜め基材で包むことは、空気流を液溜め基材に誘導することを含み得る。
【0277】
本方法は、操作3706において、液溜め基材が、ツールにより液溜め基材を外側本体に挿入することを開始したときに、少なくとも部分的に噴霧器に巻き付けられたままとなるように、液溜め基材を1つ以上のフィンガと係合させることを更に含み得る。更に、本方法は、液溜め基材がツールの所定の深さに挿入されたときに、1つ以上のフィンガを液溜め基材から解放することを含んでもよい。1つ以上のフィンガを解放することは、1つ以上のフィンガをツールと接触させることによって、1つ以上のフィンガを液溜め基材から離して偏向させることを含み得る。更に、1つ以上のフィンガを解放することは、フィンガを順次解放することを含み得る。本方法は、操作3706において、噴霧器の周囲に少なくとも部分的に液溜め基材を巻き付ける前に、噴霧器を基部に連結させることと、ツールにより液溜め基材を外側本体に挿入した後に、外側本体を基部に連結させることと、を更に含み得る。更に、本方法は、実質的に連続した液溜め基材入力材から液溜め基材を供給することと、実質的に連続した液溜め基材入力材における張力を制御することと、を含み得る。
【0278】
エアロゾル送達デバイスの噴霧器を組み立てる方法もまた、提供される。
図89に示されるように、本方法は、操作3802において第1の加熱端子、第2の加熱端子、及び加熱要素を含み得る。更に、本方法は、操作3804において、第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定することを含み得る。本方法はまた、操作3806において、加熱要素の位置を判定することを含み得る。更に、本方法は、操作3808において、第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置、ならびに加熱要素の位置に基づいて、加熱要素を、第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定すること(例えば、それらの間に電気接続が確立されるように)を含み得る。
【0279】
操作3804において第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定することは、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を判定することを含み得る。加熱要素は、第1の接触部分及び第2の接触部分を含んでもよく、操作3806において加熱要素の位置を判定することは、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点を判定することを含み得る。本方法は更に、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点と揃えること、第1の接触部分を第1の加熱端子タブと係合させること、及び第2の接触部分を第2の加熱端子タブと係合させることを含み得る。
【0280】
本方法は、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとが実質的に同一平面上となるように、第1の加熱端子及び第2の加熱端子を挟持することを更に含み得る。第1の加熱端子及び第2の加熱端子を挟持することは、第1の加熱端子と第2の加熱端子との間の間隔を調節することを含み得る。操作3808において、加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することは、複数のレーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導することを含み得る。レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導することは、レーザビームを加熱要素とは逆の第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブの背面に誘導することを含み得る。本方法は、レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導する前に、加熱要素、第1の加熱端子、及び第2の加熱端子を実質的に封止されたチャンバに挿入することを更に含み得る。
【0281】
操作3802において加熱要素を提供することは、実質的に連続した加熱要素入力材から加熱要素を供給すること、及び実質的に連続した加熱要素入力材の張力を制御することを含み得る。本方法は、加熱要素を液体輸送要素に連結させることを更に含み得る。加熱要素を液体輸送要素に連結させることは、加熱要素の端部を液体輸送要素に挿入すること、ならびに加熱要素が液体輸送要素の周りに巻き付くように加熱要素及び液体輸送要素の少なくとも一方を回転させることを含み得る。操作3802において第1の加熱端子及び第2の加熱端子を提供することは、実質的に連続した第1の加熱端子入力材から第1の加熱端子を供給すること、及び実質的に連続した第2の加熱端子入力材から第2の加熱端子を供給することを含み得る。
【0282】
いくつかの実施形態では、加熱要素は、液体輸送要素の周りに巻き付けられたワイヤを含み得る。このワイヤは、2つの接触部分、中心部分、及び接触部分の外側に配置される2つの外側部分を備えてもよく、ワイヤの2つの接触部分及び中心部分により加熱要素が画定される。接触部分には第1のコイル間隔が画定され得、中心部分には第2のコイル間隔が画定され得、外側部分には第3のコイル間隔が画定され得る。第3のコイル間隔は、第2のコイル間隔よりも広くてもよくよく、第2のコイル間隔は、第1のコイル間隔よりも広くてもよい。更に、操作3808において加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することは、接触部分を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することを含み得る。
【0283】
カートリッジ充填方法もまた、提供される。
図90に示されるように、本方法は、操作4002において、外側本体に配置される液溜め基材を備えるエアロゾル送達デバイスのカートリッジを提供することを含み得る。更に、本方法は、操作4004において、液溜め基材の複数の角部分に近接して、充填デバイスの注出口を順に配置することを含み得る。本方法は、更に、操作4006において、液溜め基材の角部分のそれぞれに、充填デバイスを通じてエアロゾル前駆組成物の流れを誘導することを含み得る。
【0284】
いくつかの実施形態では、充填デバイスの注出口は、液溜め基材と接触しないままであり得る。更に、本方法は、複数の充填ステーション間でカートリッジを輸送することを含み得、エアロゾル前駆組成物の流れは、充填ステーションのそれぞれにおいて液溜め基材の角部分のうちの少なくとも1つに誘導される。あるいは、エアロゾル前駆組成物の流れは、充填ステーションのうちの最初のものにおいて、液溜め基材の角部分のそれぞれに誘導され得る。エアロゾル前駆組成物の流れは、それぞれ、充填ステーションの残りにおいて、液溜め基材の角部分のうちの1つに誘導される。周囲環境を制御することを更に含み、ここで、このカートリッジは、周囲環境により約40%未満の相対湿度が決まるように充填される。
【0285】
エアロゾル送達デバイスのカートリッジを組み立てる方法もまた、提供される。
図91に示されるように、本方法は、操作4102において、基部を把持することを含み得る。更に、本方法は、基部に係合するように構成される複数の構成要素を提供することを含んでもよく、構成要素は操作4104において静止位置で提供される。更に、本方法は、操作4106において、静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導することによって、構成要素を基部に連結させ得る。
【0286】
操作4102において基部を把持することは、制御体に係合するように構成される基部の取り付け端部の内部表面を把持することを含み得る。操作4106において静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導することは、構成要素と接触するように基部を下向きに誘導することを含み得る。本方法は、基部を治具に挿入すること、ならびに治具により基部に連結される第1及び第2の加熱端子の位置を検査することを更に含み得る。
【0287】
上述のように、システム400は、制御器417を含み得る。制御器417は、本明細書に記載される操作を行うためのコンピュータコードを実行するように構成され得る。これに関連して、
図92に示されるように、制御器417は、その全体的な操作を制御するためのマイクロプロセッサまたは制御器であり得る、プロセッサ4202を含み得る。一実施形態において、プロセッサ4202は、本明細書に記載される機能を行うように特別に構成され得る。制御器417はまた、メモリデバイス204を含み得る。メモリデバイス4204は、例えば、揮発性及び/または不揮発性メモリであり得る、非一過性及び有形メモリを含み得る。メモリデバイス4204は、情報、データ、ファイル、アプリケーション、命令等を記憶するように構成され得る。例えば、メモリ4204は、プロセッサ4202による処理のための入力データをバッファリングするように構成され得る。追加または代替として、メモリデバイス4204は、プロセッサ4202による実行のための命令を記憶するように構成され得る。
【0288】
制御器417はまた、ユーザが相互作用に用いることが可能なユーザインターフェース4206も含み得る。例えば、ユーザインターフェース4206は、例えば、ボタン、キーパッド、ダイアル、タッチ画面、音声入力インターフェース、視覚/画像入力インターフェース、センサデータ形式での入力等といった、様々な形態をとることができる。なおも更に、ユーザインターフェース4206は、画面、スピーカー、または他の出力デバイスを通じて、ユーザに情報を出力するように構成され得る。通信4208インターフェースにより、例えば、有線もしくは無線ネットワーク4210、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、及び/または広域ネットワーク(WAN)、例えばインターネットを通じたデータの送信及び受信を提供することができる。
【0289】
記載される実施形態の様々な態様、実施形態、実装、または特徴は、別個または任意の組み合わせで用いることができる。記載される実施形態の様々な態様は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装することができる。記載される実施形態はまた、上述の操作を制御するために、コンピュータ可読コードとしてコンピュータ可読媒体に埋め込まれ得る。具体的には、コンピュータ可読コードは、本明細書に記載される方法の操作のそれぞれを行うように構成され得、上述の操作を制御するためにコンピュータ可読コードとしてコンピュータ可読媒体に埋め込まれ得る。これに関連して、コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書に使用されるとき、コンピュータシステムによって読み出すことができる、非一過性の物理的記憶媒体(例えば、揮発性または不揮発性メモリデバイスを指す。コンピュータ可読媒体の例としては、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、DVD、磁気テープ、及び光学データ記憶デバイスが挙げられる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータ可読コードが分散様式で記憶され、実行されるように、ネットワークで繋がったコンピュータシステムに分散されてもよい。
【0290】
上述のように、制御器417は、上述の操作を行うためのコンピュータコードを実行するように構成され得る。これに関連して、プロセッサによって実行されるコンピュータ命令を、エアロゾル送達デバイスカートリッジを組み立てるように構成される制御器(例えば、制御器417)に記憶するための非一過性コンピュータ可読媒体の実施形態が、提供される。非一過性コンピュータ可読媒体は、噴霧器の周りに少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供するためのプログラムコード命令;液溜め基材及び噴霧器を少なくとも部分的に受容するように構成される外側本体を提供するためのプログラムコード命令;ならびにツールにより液溜め基材を外側本体に挿入するためのプログラムコード命令(このツールは、液溜め基材の外側寸法を、液溜め基材の外側本体への挿入を促進するために液溜め基材の外側寸法が外側本体の内部寸法以下となるように縮小するように構成される)を含み得る。
【0291】
コンピュータ可読媒体は、ツールにより液溜め基材を外側本体へと挿入しながら、ツールを液溜め基材に対して捻るためのプログラムコード命令も含み得る。噴霧器の周囲に少なくとも部分的に延在する液溜め基材を提供するためのプログラムコードは、ツールにより液溜め基材を外側本体に挿入する前に、噴霧器の周囲に少なくとも部分的に液溜め基材を巻き付けるためのプログラムコード命令を含み得る。噴霧器の周囲に少なくとも部分的に液溜め基材を巻き付けるためのプログラムコードは、空気流を液溜め基材に誘導するためのプログラムコード命令を含み得る。コンピュータ可読媒体は、液溜め基材が、ツールにより液溜め基材を外側本体に挿入することを開始したときに、少なくとも部分的に噴霧器に巻き付けられたままとなるように、液溜め基材を1つ以上のフィンガと係合させるためのプログラムコード命令を更に含み得る。コンピュータ可読媒体は、液溜め基材がツールの所定の深さに挿入されたときに、1つ以上のフィンガを液溜め基材から解放するためのプログラムコード命令を更に含み得る。1つ以上のフィンガを解放するためのプログラムコード命令は、1つ以上のフィンガをツールと接触させることによって、1つ以上のフィンガを液溜め基材から離して偏向させるためのプログラムコード命令を含み得る。1つ以上のフィンガを解放するためのプログラムコード命令は、フィンガを順次解放するためのプログラムコード命令を含み得る。コンピュータ可読媒体は、噴霧器の周囲に少なくとも部分的に液溜め基材を巻き付ける前に、噴霧器を基部に連結させるためのプログラムコード命令;及びツールにより液溜め基材を外側本体に挿入した後に、外側本体を基部に連結させるためのプログラムコード命令を更に含み得る。コンピュータ可読媒体、実質的に連続した液溜め基材入力材から液溜め基材を供給するためのプログラムコード命令;及び実質的に連続した液溜め基材入力材における張力を制御するためのプログラムコード命令を更に含み得る。
【0292】
更なる実施形態では、エアロゾル送達デバイスの噴霧器を組み立てるように構成される制御器(例えば、制御器417)においてプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を記憶するための非一過性コンピュータ可読媒体は、第1の加熱端子、第2の加熱端子、及び加熱要素を提供するためのプログラムコード命令;第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定するためのプログラムコード命令;加熱要素の位置を判定するためのプログラムコード命令;ならびに第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置ならびに加熱要素の位置に基づいて加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定するためのプログラムコードを含み得る。第1の加熱端子及び第2の加熱端子の位置を判定するためのプログラムコード命令は、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を判定するためのプログラムコード命令を含み得る。
【0293】
いくつかの実施形態では、加熱要素は、第1の接触部分及び第2の接触部分を含んでもよく、加熱要素の位置を判定するためのプログラムコード命令は、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点を判定するためのプログラムコード命令を含み得る。コンピュータ可読媒体は、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとの間の中点を、第1の接触部分と第2の接触部分との間の中点と揃えるためのプログラムコード命令;第1の接触部分を第1の加熱端子タブと係合させるためのプログラムコード命令;及び第2の接触部分を第2の加熱端子タブと係合させるためのプログラムコード命令を含み得る。コンピュータ可読媒体は、更に、第1の加熱端子タブと第2の加熱端子タブとが実質的に同一平面上にあるように、第1の加熱端子と第2の加熱端子とを挟持させるためのプログラムコード命令を含み得る。第1の加熱端子と第2の加熱端子との間で挟持するためのプログラムコード命令は、第1の加熱端子と第2の加熱端子との間の空間を調節するためのプログラムコード命令を含み得る。加熱要素を第1の加熱端子と第2の加熱端子に固定するためのプログラムコード命令は、レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導するためのプログラムコード命令を含み得る。レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導するためのプログラムコード命令は、レーザビームを加熱要素とは逆の第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導するためのプログラムコード命令を含み得る。コンピュータ可読媒体は、加熱要素、第1の加熱端子、及び第2の加熱端子を、レーザビームを第1の加熱端子タブ及び第2の加熱端子タブに誘導する前に、実質的に封止されたチャンバに挿入するためのプログラムコード命令を更に含み得る。加熱要素を提供するためのプログラムコード命令は、実質的に連続した加熱要素入力材から加熱要素を供給するためのプログラムコード命令;及び実質的に連続した加熱要素入力材の張力を制御するためのプログラムコード命令を含み得る。コンピュータ可読媒体は、加熱要素を液体輸送要素に連結させるためのプログラムコード命令を更に含み得る。加熱要素を液体輸送要素に連結させるためのプログラムコード命令は、加熱要素の端部を液体輸送要素に挿入するためのプログラムコード命令;ならびに加熱要素が液体輸送要素の周りに巻き付くように加熱要素及び液体輸送要素の少なくとも一方を回転させるためのプログラムコード命令を含み得る。第1の加熱端子及び第2の加熱端子を提供するためのプログラムコード命令は、実質的に連続した第1の加熱端子入力材から第1の加熱端子を供給するためのプログラムコード命令;及び実質的に連続した第2の加熱端子入力材から第2の加熱端子を供給するためのプログラムコード命令を含み得る。加熱要素は、液体輸送要素の周りに巻き付けられたワイヤを含み得る。ワイヤは、2つの接触部分、中心部分、及び接触部分の外側に配置される2つの外側部分を備え得、このワイヤの2つの接触部分及び中心部分に加熱要素が画定され得、ここで、接触部分には第1のコイル間隔が画定され、中心部分には第2のコイル間隔が画定され、外側部分には第3のコイル間隔が画定され、第3のコイル間隔は第2のコイル間隔よりも広く、第2のコイル間隔は第1のコイル間隔よりも広く、また加熱要素を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することは、接触部分を第1の加熱端子及び第2の加熱端子に固定することを含む。
【0294】
更なる実施形態では、カートリッジを充填するように構成される制御器(例えば、制御器417)においてプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を記憶するための非一過性コンピュータ可読媒体は、外側本体に配置される液溜め基材を含むエアロゾル送達デバイスのカートリッジを提供するためのプログラムコード命令;充填デバイスの注出口を液溜め基材の複数の角部分に近接して順に配置するためのプログラムコード命令;及び充填デバイスの注出口からのエアロゾル前駆組成物の流れを液溜め基材の角部分のそれぞれに誘導するためのプログラムコード命令を含み得る。充填デバイスの注出口は、液溜め基材と接触しないままであってもよい。コンピュータ可読媒体は、複数の充填ステーションの間でカートリッジを輸送するためのプログラムコード命令を更に含んでもよく、ここで、エアロゾル前駆組成物の流れは、充填ステーションのそれぞれにおいて液溜め基材の角部分のうちの少なくとも1つに誘導される。エアロゾル前駆組成物の流れは、充填ステーションのうちの最初のものにおいて、液溜め基材の角部分のそれぞれに誘導され得る。エアロゾル前駆組成物の流れは、それぞれ、充填ステーションの残りにおいて、液溜め基材の角部分のうちの1つに誘導され得る。コンピュータ可読媒体は、周囲環境を制御するためのプログラムコードを更に含んでもよく、ここで、このカートリッジは、周囲環境により約40%未満の相対湿度が決まるように充填される。
【0295】
更なる実施形態では、エアロゾル送達デバイスのカートリッジを組み立てるように構成される制御器(例えば、制御器417)においてプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を記憶するための非一過性コンピュータ可読媒体は、基部を把持するためのプログラムコード命令;基部に係合するように構成される複数の構成要素を提供するためのプログラムコード命令(構成要素は静止位置で提供されている);及び静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導することによって構成要素を基部に連結させるためのプログラムコード命令を含み得る。基部を把持するためのプログラムコード命令は、制御体に係合するように構成される基部の取り付け端部の内部表面を把持するためのプログラムコード命令を含み得る。静止位置にある構成要素と接触するように基部を誘導するためのプログラムコードは、構成要素と接触するように基部を下向きに誘導するためのプログラムコード命令を含み得る。コンピュータ可読媒体は、基部を治具に挿入するためのプログラムコード命令及び治具により基部に連結された第1及び第2の加熱端子の位置を検査するためのプログラムコード命令を更に含んでもよい。
【0296】
本開示が属する技術分野の当業者であれば、前述の説明及び関連する図面において提示された教示を利用して、本開示の多数の変化形及び他の実施形態を想起するであろう。したがって、本開示は本明細書に開示された特定の実施形態に限定されるものではないこと、ならびに変化形及び他の実施形態は添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書には特定の用語が使用されているが、これらは、一般的かつ説明的な意味で使用されているに過ぎず、限定を目的とするものではない。