(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
[本発明の基本概念および機能的構成例]
本発明の一実施形態においては、近年利用が広っている画像認識技術(Vision技術)を用いて、ユーザ(顧客)の未購入商品情報を収集する仕組みが構築される。そして、構築された仕組みを用いて従前収集が困難であった未購入商品(自社から購入されたのではなく他社から購入された商品)に関する情報を補完することで、当該ユーザ(顧客)に対するより最適な商品提案等を実現するものである。
【0017】
したがって、本発明の一実施形態にかかるシステムは、以下の主要な仕組み((1)〜(3))を構成要素として備え、それぞれの機能が実現されるように構成される(仔細は、図を参照するなどして後述する)。
【0018】
(1)商品の画像特徴データを蓄積するための『商品画像登録システム(サーバ)』
まず、カメラ機能付き端末等に介して店側が販売する全ての商品の画像を収集・登録することによって当サーバへのデータの蓄積が行われる。
また、蓄積された商品画像データからは、各商品の特徴量データが抽出されてさらに蓄積保存される。
(2)ユーザ(顧客)が利用する次のような機能を備えるカメラ機能付き端末に実装されるアプリや情報処理サーバに実装されるサービス機能等
・端末のカメラ機能で取得した商品画像から特徴量を抽出する機能。
・抽出した特徴量を『商品画像登録システム(サーバ)』内の『商品画像特徴データベース』と照合し、商品マッチングを行う機能。
・商品マッチングの結果抽出された候補商品リストをユーザ(顧客)の端末画面に出力表示させる機能。
・端末画面に出力された候補商品リストからユーザ(顧客)に購入済み商品として登録しても良い商品を選択させる機能。
・選択させた商品情報のみを自社の『商品提案システム(サーバ)』内の『顧客別実績あり商品情報データベース』に送信・登録させる機能。
(3)次のような機能を備える『商品提案システム(サーバ)』
・ユーザ(顧客)から画像認識により収集した商品情報を『顧客別実績あり商品情報データベース』に登録・蓄積させる機能。
・自社での購入・閲覧・検索・商品レビュー登録などの実績あり商品情報を「顧客別実績あり商品情報データベース」に登録・蓄積させる機能。
・顧客別実績あり商品情報を基に「リピート購入商品管理データベース」や「レコメンド商品管理データベース」を参照するなどして『顧客別提案商品テーブル』を生成させる機能。
・『顧客別提案商品テーブル』からユーザ(顧客)の利用端末の画面や専用ホームページ画面などに提案商品を通知・案内させる機能。
【0019】
上記の仕組みを連携させることにより、これまで収集が難しかった未購入商品情報をも含めた、より最適な商品提案が実現されるものである。
【0020】
[その他の応用:冷蔵庫内管理]
また、本発明の他の実施形態にかかる消費財調達支援システムにおいては、冷蔵庫内の消費財管理も行わせることができる。本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムは、図示しないカメラ機能及び通信機能付冷蔵庫とも連動させることができ、顧客ごとの冷蔵庫管理をさせることもできる。この冷蔵庫管理は、後述する本発明の一実施形態を踏まえれば容易に適用可能であることが理解できるであろう。
【0021】
以下、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
[物体認識機能]
まず、本発明はこれに限定されるものではないが、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおいては、端末(ユーザ端末等)や機器(上述の冷蔵庫など)に備わるカメラ機能を介して、商品等の消費財を識別ないし認識させることができる。そして、この場合の認識処理には既存の物体認識処理技術を採用することができる。この処理ルーチンについて、
図9を参照して説明する。
【0023】
図9は、一例として、ユーザ(顧客)の有する端末に備わったカメラで撮影され情報処理サーバ(後述)へ送信された商品等の消費財の静止画像ないし動画像から物体認識処理により物体(商品等の消費財)を特定する場合のフローを含む、詳細な処理フロー例を示している。ここでの物体認識処理は、公知の技術を使って実現することができる。典型的な手順としては、まず、一般物体認識処理によって物体のカテゴリ(人間であるか消費財であるか。人間である場合には男性か女性か。消費財である場合にはどのようなカテゴリの消費財か等)を特定した後に、補助データ等を使用してその物体の個別の特定(消費財であればその商品名の特定等)を進めていく。
【0024】
図9において、ステップS901で処理を開始すると、ステップS902へ進み、まず、カテゴリ等を分類するための一般物体認識処理が行われる。一般物体認識処理には、例えば、BOF(Bag-Of-Features)の手法を採用することができる。この一般物体認識処理では、検出された物体のカテゴリ(物体の一般名称)の認識まで行われる。
【0025】
次に、ステップS903において、個別物体画像の切り出し処理が行われる。例えば、撮影されているフレーム中に、シンクの保管庫内の消費財が写し込まれていたとすると、一般物体認識処理の段階で、「シンク」「保管庫」「(保管されている)消費財(商品)」等の物体が認識され、本ステップでフレーム中の「シンク」や「保管庫」や「商品」が切り出される(ただし、本フローで認識が必要なのは、「(保管されている)消費財(商品)」であるので、切り出しは「(保管されている)消費財(商品)」の画像だけで足りる場合がある)。そして、切り出された「(保管されている)消費財(商品)」のそれぞれの個別物体画像について、特定物体認識処理が行われる(S904)。
【0026】
ステップS904の特定物体認識処理では、単一物体や人物の顔等の画像のほか、商品構造のCADデータ等の複数レイヤの設計データ(これらのデータは情報処理サーバの図示しないデータベースに格納されている)を使用することができる。そして、かかる画像や設計データから抽出された特徴点及び特徴量と、スキャン画像(静止画のみならず動画像の場合もある)より生成される特徴量データとが比較され、特定物体として認識される。ここで、特徴量データの生成方法や比較の方法には、大きくは次の2種類の手法が知られている。
【0027】
1つ目は、商品等の物体を構成する最小単位(設計データなどで表されている)ごとの3次元情報を元に、あらゆる角度から2次元平面に写像した画像を生成して、それらの写像画像から目的の物体の特定に用いる特徴量などを生成しておく手法である。ここでの特徴量の生成は、一例として、輪郭抽出法、SIFT法、SURF法などが採用される。また、比較処理においては、その特徴量を元に入力画像から特徴量を抽出して出現部位や頻度などを比較する。
【0028】
2つ目は、商品等の物体を構成する最小単位(設計データなど)の集合からなる3次元形状情報を投影角度や拡大率などを変えながら2次元平面に写像するプロセスを評価関数として、物体の特徴点および特徴量との差異を一致度として判定する手法である。
【0029】
上述した公知の手法を使用して、物体の特定ができた場合(ステップS905において、Yes)には、ステップS907へ進むが、できなかった場合(ステップS905において、No)には、ステップS906へ進み、商品であれば他のコード(商品コードなど)の読み取り等の別の手法による入力処理をさせることができる。
【0030】
そして、ステップS907では、特定された商品等に対応するパラメータ値(特定された商品を表わすデータそのもの)を情報処理サーバのデータベースから読み出す。
【0031】
次に、ステップS908へ進み、読み出されたパラメータ値を例えば商品のステータスに紐付ける。そして、本フローとしては処理を終了する(ステップS909)。
【0032】
なお、本フロー説明としてはステップS909で終了しているが、システムが運用されている間は、もちろんこうした認識処理は継続して行われている。そして、あるユーザ(顧客)が別の部屋の消費財等を撮影したとか、浴室の中には現在どんな消費財が備わっているかを撮影したとか、といった家庭内の状況管理情報が逐次更新される。
【0033】
図1に、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムの全体構成例を示す。
【0034】
図1に示されるように、消費財調達支援システム10は、その一実施形態における構成として、情報処理サーバ(群)11(以下、情報処理サーバ11ともいう)と、ユーザ(顧客)や、必要に応じて店側スタッフ等がそれぞれ使用する各種情報処理装置(図において、例示的に、携帯情報端末またはタブレット端末12a〜12d、携帯電話13、PC14〜15。以下、総称して「各種端末」または単に「端末」とも言うこともある)とを有する。情報処理サーバ11、各種端末間は、
図1に示されるように専用回線やインターネット等の公衆回線(有線の回線として、17a〜19)で相互に通信可能に接続されている。また、回線は有線であっても無線であってもよく、無線の場合、携帯情報端末またはタブレット端末12a〜12d及び携帯電話13は、無線で図示しない基地局やアクセスポイント等を介してインターネット19に乗り入れ、更に回線18を介して情報処理サーバ11と相互に通信可能に接続される。
【0035】
ここで、アクセスポイントとは、PCやスマートフォンなどの無線端末を相互に接続したり、他のネットワークに接続させたりするための無線機である。典型的には、OSI参照モデルにおける第1層(物理層)及び第2層(データリンク層)の通信プロトコルで作動するデバイスである。
【0036】
なお、本願の出願時点での携帯電話や携帯情報端末またはタブレットは、パーソナルコンピュータ(PC)と同等の処理能力(通信処理速度や画像処理能力等)を備えているものも多く、小型のコンピュータとも言うべきものである。
【0037】
また、本発明の実施に必要なプログラムまたはソフトウェアは、通常、PCや携帯情報端末の記憶部におけるHDD、SSD等にインストールまたは記憶され、プログラムまたはソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPUにおいて演算実行される。
【0038】
あるいは、ブラウザベースのコンピュータまたは携帯情報端末を採用することもできる。この場合は、必要に応じて他のサーバやコンピュータから端末にプログラムが配信され、端末上のブラウザではこれを実行するという構成になる。
【0039】
また、情報処理サーバ11のハードウェア構成も、基本的にはPCを採用することができる(念のため、
図2を参照して後述する)。なお、本発明はこれに限定されるものではないが、情報処理サーバ11は、必要に応じてそのハードウェアスペックを上げるにあたり、複数のPC(一例として、数十台〜数万台)を並列的に作動させることによって大規模データの処理に適した構成をとることもできる。
【0040】
一方で、システム構成によっては、上記の情報処理端末のうちの一部(例えば、店舗側(スタッフ側)端末とした場合の端末14、15など)に情報処理サーバ11の一部又は全部の機能を担わせることもできる。
【0041】
図2に、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおける情報処理サーバ11の機能ブロック図を示す。例示的に、情報処理サーバの動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びソフトウェアとこれらハードウェアとの連携動作によって実現されている。
【0042】
図2において、ハードウェアブロック全体としての情報処理サーバ200は、大別すると、各種比較・演算処理を行うためのCPU201と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の記憶部202と、キーボードやポインティングデバイス等の入力部203と、ディスプレイやスピーカ等の出力部204と、各種信号制御のための制御部205と、通信(インタフェース)部206(無線、有線を問わない)と、時刻等を計時するための計時部207と、電源部208とからなる。
【0043】
これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(
図2においては、便宜上各線が適宜区分された結線299としてひとまとめに表す)によって接続されている。
【0044】
また、本発明の実施に必要な情報処理サーバ200上で実行されるプログラムまたはソフトウェアは、通常、記憶部202を構成するハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等にインストールまたは記憶され、プログラムまたはソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部202内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU201において演算実行される。
【0045】
なお、演算実行は必ずしもCPU201等の中央処理部で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0046】
図3に、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおける情報処理装置としてのタブレット端末12a〜12dの外観構成を示す。
図3において、情報処理装置(タブレット端末)32は、筐体部321とディスプレイ322と筐体321の下部中央部に設けられたハードウェアボタン323とからなる。ディスプレイ322は典型的には液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、文字や静止画像や動画など様々な情報を表示することができる。また、ディスプレイ322にメニューボタンやソフトウェアキーボードを表示させ、これを指またはタッチペン(不図示)等で触れることによりタブレット端末32への指示(コマンド)とすることができる。この点で上記ハードウェアボタン323は必須の構成要素ではないが、本発明の説明の便宜上、一定の機能を担うボタンとして実装されている。もちろん、これらハードウェアボタン323を、ディスプレイ322の一部に表示させたメニューボタンで代替させることも可能である。
【0047】
また、ディスプレイ322には、マルチタッチ入力パネルが含まれており、タッチ入力パネル上でのタッチ入力位置座標が入力デバイスインタフェース(不図示)を介してタブレット端末32の処理系(CPU)へ送信され処理される。そして、このマルチタッチ入力パネルは、パネルに対する複数の接触点を同時に感知することができるよう構成されている。この検出(センサ)については様々な方法で実現することができ、必ずしも接触センサに限られず、例えば、光学式のセンサを利用してパネルに対する指示点を抽出することも可能である。さらに、センサには、接触式のセンサや光学式のセンサのほか、人の肌の接触を感知する静電容量方式のセンサを用いることも可能である。
【0048】
また、
図3には現れていないが、タブレット端末32は、マイクやスピーカを備えることもできる。この場合にはマイクより拾ったユーザの声などを判別して入力コマンドとすることも可能である。さらに、
図3には現れていないが、タブレット端末32の背面等にCMOS等のカメラデバイスを実装させることもできる(以下、情報処理装置またはユーザ端末によって何かを撮影するという説明がある場合には、このカメラデバイスを介して被写体が撮影されることを意味する)。
【0049】
図4に、本発明の一実施形態にかかるタブレット端末32を構成するハードウェアの機能ブロック図を例示する。タブレット端末32の動作は、以下に説明するハードウェアの個々の動作、及びソフトウェアとこれらハードウェアとの連携動作によって実現されている。
【0050】
図4において、ハードウェアブロック全体としてのタブレット端末400は、大別すると、
図3におけるハードウェアボタン323、ディスプレイ322に設けられたマルチタッチ入力パネル、マイク等で構成される入力部401と、プログラムやデータ等を記憶するためのハードディスク、RAM及び/又はROM等で構成される記憶部402と、プログラムによって様々な数値計算や論理演算を行うCPUによって構成される中央処理部403と、ディスプレイ322等で構成される表示部404と、チップや電気系統等の制御を行うための制御部405と、インターネットにアクセスするためのスロットや光通信を行うためのポート、及び通信インタフェースから構成される通信インタフェース部406と、スピーカやバイブレーション、赤外線プロジェクター等の出力部407と、時刻等を計時するための計時部408と、CMOS等のイメージセンサや赤外線センサ、慣性センサ等からなるセンサ部409と、装置内の各モジュールに電源を供給するための電源部410とからなり、これらのモジュールは必要に応じて適宜通信バスや給電線(
図4においては、便宜上各線が適宜区分された結線499としてひとまとめに表す)によって接続されている。
なお、センサ部409には、タブレット端末400(12a〜12d)の位置を特定するためのGPSセンサモジュールを含めることとしても良い。また、センサ部409を構成するCMOS等のイメージセンサや赤外線センサ等によって検知された信号は、入力部401において入力情報として処理することができる。
【0051】
また、本発明の実施に必要なタブレット端末400上で実行されるプログラムまたはソフトウェアは、通常、記憶部402を構成するハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等にインストールまたは記憶され、プログラムまたはソフトウェアの実行時には、必要に応じて記憶部402内のメモリにその全部又は一部のソフトウェアモジュールとして読み出され、CPU403において演算実行される。
【0052】
なお、演算実行は必ずしもCPU等の中央処理部403で行われる必要はなく、図示しないディジタルシグナルプロセッサ(DSP)等の補助演算装置を用いることもできる。
【0053】
[情報処理サーバ群を構成するサーバ及びデータベース等]
本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおける情報処理サーバ(群)11については、これらに限定されるものではないが(例えば、図示しないユーザ(顧客)管理DBなどがある)、主要なものとして次のような各種サーバ及びデータベース(以下、DBともいう)等が構築され、
図2を参照して後述する各種端末からの要求等をトリガとして、直接または間接的に参照あるいはアクセスされる。
【0054】
[A]商品画像登録サーバ
このサーバには、自社(自店)のみならず他社(他店)でも取扱い可能なあらゆる消費財(商品)に関する画像データが登録されて管理されている。取扱いには店頭販売のみならず、ネットワークを介した電子商取引も含まれる。一実施形態において、当サーバは次のようなデータベースまたはテーブルを備える。
(a)商品画像DB
このDBには、商品SKU(Stock Keeping Unit)ごとに1枚以上の画像データ(画像オブジェクト)が画像ファイル(jpgファイルなど)として管理保管されている。
(b)商品画像特徴量DB
このDBには、商品SKUごとに管理されている1以上の画像オブジェクトにおける特徴量(X
11,X
12,X
13,X
14,…,X
21,X
22,X
23,X
24…などで表わされる)が管理保管されている。
なお、上記(a)及び(b)のDBを「商品画像特徴データベース」ともいう。
【0055】
[B]商品情報管理サーバ
このサーバには、商品SKUごとに「商品名称」や「商品価格」等の属性情報が登録されて管理されている。一実施形態において、当サーバは次のようなデータベースまたはテーブルを備える。
(a)商品情報マスタテーブル
「商品名称」や「商品価格」等の属性情報が管理保管されている。
【0056】
[C]商品提案サーバ
このサーバには、顧客(顧客ID)ごとに「商品SKU(JAN等の商品コードに紐付け可能である)」、「購入有無フラグ(有の場合、日付登録可)」、「閲覧有無フラグ(有の場合、日付登録可)」、「検索有無フラグ(有の場合、日付登録可)」、「レビュー有無フラグ(有の場合、日付登録可)」、「画像登録有無フラグ(有の場合、日付登録可)」等が登録されて管理されており、他のテーブル等を参照してユーザ(顧客)に最適な商品提案を行う。一実施形態において、当サーバは次のようなデータベースまたはテーブルを備える。
(a)顧客別実績あり商品情報DB
上述した、顧客(顧客ID)ごとの「商品SKU(JAN等の商品コードに紐付け可能である)」、「購入有無フラグ」、「閲覧有無フラグ」、「検索有無フラグ」、「レビュー有無フラグ」、「画像登録有無フラグ」等が管理保管されている。顧客ごとの商品に対する行動履歴(行動実績)を管理するための商品情報DBである。
このDBは、後述する「購入実績DB」、「閲覧実績DB」、「検索実績DB」、「商品レビュー実績DB」、「画像登録商品情報DB」と連動しており、これらのDBの更新等に伴い、顧客別実績あり商品情報DBも適宜更新管理される。
(b)リピート購入商品管理DB
顧客ごと、あるいは商品ごとのリピート購入回数を管理保管しており、併せて、当該商品が購入された日付や地域等の関連情報が管理保管されている。
(c)商品レコメンド管理DB
顧客ごと、あるいは商品ごとのレコメンド情報が管理保管されている。
(d)顧客別提案商品テーブル
顧客ごとに、種々のパラメータや実績からお薦めすべき商品がケースごとにランク付けされるなどして管理保管されている。
(e)購入実績DB
顧客ごと、あるいは商品ごとの購入実績情報が管理保管されている。具体的には、図示しない店頭端末(あるいは店頭サーバ)や電子商取引サーバと連動しており、購入(販売)実績が発生すると、このDBの更新がなされる。
(f)閲覧実績DB
顧客ごと、あるいは商品ごとの電子商取引用のWeb販売ページ上での閲覧実績情報が管理保管されている。
(g)検索実績DB
顧客ごと、あるいは商品ごとの電子商取引用のWeb販売ページ上での検索実績情報が管理保管されている。
(h)商品レビュー実績DB
顧客ごと、あるいは商品ごとの電子商取引用のWeb販売ページ上での商品レビュー実績情報が管理保管されている。
(i)画像登録商品情報DB
このDBは、本発明の一実施形態において特徴のあるDBのひとつであり、一例として、ユーザ端末を介してユーザ(顧客)から指示されることによって特定された、画像認識された商品のうち既に購入された商品に関する情報が管理保管されている。
【0057】
以上に述べたサーバは、自身が管理するDBやテーブルを更新管理しつつ、互いに連携して
図2に示す情報処理サーバ(群)11を構成する。
【0058】
次に、
図5に、
図1で例示した本発明の一実施形態に係るシステムまたは装置等における基本動作のバリエーションを示す。
【0059】
図5において、「ユーザ端末」は、
図1における端末12a等に対応し、「情報処理サーバ」は、
図1における情報処理サーバ(群)11に対応する。また、
図5中、t1〜t10は時系列の流れを示し、経時的に後述する動作や処理が行われるものである。
【0060】
なお、実施形態において例示される動作または処理時刻(t1等)は、本発明の概念の理解の容易のために例示されたものであり、本発明が実施形態において例示される個別の時系列関係に制限されることはない。
【0061】
まず、日時t1において、ユーザ(顧客)は、ユーザ端末を介して情報処理サーバから自身のユーザ端末を本発明にかかる情報処理端末として動作させるためのアプリケーションソフトウェアをダウンロードする(ステップS501)。このアプリケーションソフトウェアは、本発明にかかるプログラムの一部又は全部を処理するためのクライアントソフトウェアまたはアプリケーションソフトウェアである。そして、ダウンロードしたアプリケーションソフトウェアをユーザ端末にインストールする(ステップS502)。このとき、時刻t2において、ユーザ端末からは、必要に応じてユーザ登録としてユーザ自身のメールアドレスのほか、次表のようなプロフィール情報を情報処理サーバへアップロード(ステップS503)して登録管理させることもできる(ステップS504)。
【表1】
【0062】
以上のデータ項目は、ユーザデータとして情報処理サーバ上の記憶装置(図示しない顧客管理DB等)に保存される(ステップS505)。時刻t3以降は、ユーザ(顧客)が情報処理端末を操作することによりアプリを開始する(サーバは端末に対してサービス提供を開始する)ことができる。
【0063】
次に、ユーザ端末にアプリをダウンロード及びインストールしたユーザは、時刻t4においてアプリケーションソフトウェアを起動する(ステップS506)。時刻t4〜時刻t5まで、例示的にユーザは情報処理サーバから情報処理端末に対して提供されるサービスを受けている。
【0064】
時刻t5になると、ユーザはいったん本発明の一実施形態にかかるアプリケーションソフトウェアを中断または終了する。このとき、必要に応じて、アプリケーションのステータス情報を情報処理サーバへ転送し(ステップS507)、サーバではこれを受信して当該ユーザのユーザ情報としてのステータス情報を更新(ステップS508)及び保存(ステップS509)する。
図6においては、これらの処理は、時刻t6までに完了している。
【0065】
なお、本発明の一実施形態にかかるアプリケーションソフトウェアを情報処理端末にインストールした後は、端末上で少なくとも一部をクローズドに実行可能な形態とすることも可能であり、この場合は、上述のステップS504〜ステップS505、並びに、ステップS508〜ステップS509を省略することができ、必要な情報があれば端末上のメモリに保存管理される。
【0066】
次に、
図5において、時刻t7〜時刻t10では、本発明の一実施形態にかかるアプリケーションソフトウェアの少なくとも一部を情報処理サーバにおいて実施する場合の実施形態例を示している。この場合、ユーザ(顧客)は、ログイン動作と、コマンド送信という2つの典型的なユーザ端末操作を行い、情報処理サーバから必要なデータ送信を受け、あるいは、サービス提供を受けることとなる。
【0067】
例えば、
図5の時刻t7において、ユーザは自身の情報処理端末を介してサーバへのログイン処理を行う(ステップS510)と、情報処理サーバでは必要な認証処理が適宜行われ(ステップS511)、時刻t8において、ユーザがサービス提供を受けられるためのデータを送信する(ステップS512)。例えば、端末からのコマンドを受信可能に構成されたトップメニュー画面や、アプリケーションの起動画面等である。
時刻t9において、ユーザは情報処理端末を介して何らかのコマンドを送信する(ステップS513)。このコマンドは、メニュー画面に表示されたメニューの選択でもよく、アプリケーション起動画面であれば、アプリケーションを開始するための開始コマンドの場合もある。サーバ側では、このコマンドを受けて、サービス処理を開始する(ステップS514)。そして、時刻t10において、端末の要求に応じたサービスがサーバから端末へ提供される(ステップS515)。
【0068】
なお、
図5には図示していないが、時刻t10以降も、端末からは随時コマンドを送信することができ(例えば、メッセージ送信コマンドやメニュー選択コマンドなど)、都度、サーバでは端末からのコマンド受信を受けてサービスを提供することができる(例えば、受信したメッセージを他端末に転送したり、メッセージ解析をしてその結果を返信したりするなど)。
【0069】
次に、
図6〜7を参照して本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおける商品情報登録処理フローを説明する。この商品情報登録処理フローには大きく分けて2種類あり、1つは(本発明はこれに限定されるものではないが)店側のスタッフ等の手により端末等の情報処理装置のカメラ機能を介して商品画像情報を収集・登録する流れ(
図6を参照して後述)であり、もう1つは同じく(本発明はこれに限定されるものではないが)スタッフ等の手により情報端末等の情報処理装置からテキスト情報等として入力・登録する流れ(
図7を参照して後述)である。
【0070】
図6のステップS601において登録処理を開始するとステップS602へ進み、スタッフ等により端末のカメラ機能を使って商品画像が撮影されて端末に取り込まれる。次にステップS603へ進み、端末に取り込まれた商品画像データは情報処理サーバ(群のうち、一例として、商品画像登録サーバ)へ送信される。
【0071】
情報処理サーバでは商品画像データが登録される(ステップS604)。このとき、一実施形態において、サーバ上では下表のようなデータ構造により商品画像DB内で管理される。
【表2】
ここで、「オブジェクト」は1つの商品に対する1枚の画像である(1つの商品を多面的に撮影すれば、その分だけオブジェクト数は増える。6面図ならば6枚という具合である)。そして、オブジェクトごとに対応する画像ファイル(一例として、jpgファイル)が紐付けられる。画像ファイルそれ自体のデータは別のメモリエリアに保管される。
【0072】
ステップS605では、情報処理サーバにおいて、商品ごとに商品画像データ(上述のとおり、複数の画像オブジェクトからなる)から特徴抽出処理が行われる。この特徴抽出処理は、商品画像データを解析して商品画像における特徴量を抽出するものであり、具体的には、次表のような特徴量が抽出され商品画像特徴DBに管理保管される。
【表3】
上表のとおり、特徴量は、1つの商品における画像オブジェクトごとに解析されて抽出される。
【0073】
ステップS605で抽出された特徴量は、一実施形態において上表のように整理されて商品ごとに管理保管される(ステップS606)。
以上のデータは、商品画像特徴データベース(商品画像DB及び商品画像特徴量DBを含む)において管理保管される。
【0074】
次に、ステップS607へ進み、本フローとしては終了する。
【0075】
図7には、スタッフ等の手により情報端末等の情報処理装置からテキスト情報等として商品情報が入力及び登録されるフローが示されている。ステップS701において登録処理を開始するとステップS702へ進み、商品情報入力端末(情報処理装置)から商品情報が入力される。典型的にはテキストとして入力される。
【0076】
次に、端末に入力された商品情報は情報処理サーバへ送信され(ステップS703)、情報処理サーバにおいて商品情報として登録される(ステップS704)。
情報処理サーバにおいて登録される商品情報は、一例として次表のようなテーブルに整理されて管理保管される。
【表4】
【0077】
次に、ステップS705へ進み、本フローとしては終了する。
【0078】
図8に、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおけるユーザ端末での商品認識処理フローを示す。以下、ユーザ端末画面例(
図10〜12)を参照しながら説明する。
【0079】
ステップS801において処理を開始するとステップS802へ進み、ユーザ端末による自宅内の商品(消費財)の撮影が行われる。その様子を例示的に
図10(A)及び
図10(B)に示す。
図10(A)には、ユーザの自宅内のキッチンの様子が示されており、同図(A)には、シンク1050とシンク保管庫内の商品(消費財)1051及び1052が示されている。一例として、1051は醤油Aであり、1052は酢Xであるものとする。ユーザはこれを自身の端末のカメラ機能を介して撮影する。その様子を
図10(B)に示す。同
図10(B)には、ユーザ端末1000の筐体1010上のディスプレイ部に、「・・・商品を撮影中・・・」とのメッセージ1020とともに撮影中の(撮影された)画像1030が表示されている。そして、画像1030にはシンク保管庫内の醤油A(1031)及び酢X(1032)が映し出されている。なお、1031は1051に対応し、1032は1052に対応する。また、ユーザ端末1000の画像認識モジュールあるいは情報処理サーバ内の画像認識サービスモジュールによって画像1030内の物体1031及び1032の輪郭点あるいは特徴点がプロットされている様子が示されている(同図(B)中の多数の点である)。なお、これらの輪郭点あるいは特徴点は、画像認識処理の前段階として例示的に示されるものであり、必ずしも必須の表現ではなく、画像認識処理手法によって様々な表示方法がある。
【0080】
なお、これらの画像認識処理が情報処理サーバ内のサービスモジュールによって実行されている場合には、ユーザ端末1000によって撮像された静止画あるいは動画が逐次情報処理サーバへ送信され、情報処理サーバ内で認識された(あるいは認識されている)結果がほぼリアルタイムでユーザ端末1000へフィードバックされることとなる。
【0081】
ステップS803では、ユーザ端末1000の画像認識モジュール及び/又は情報処理サーバ内の画像認識サービスモジュールによって画像1030内の物体1031及び1032の物体認識処理が実施される。その具体例は、
図9を参照して既に説明したとおりである。
【0082】
ステップS804では、認識された商品(消費財)リストがユーザ端末の画面上に表示される。この様子を
図11に例示する。
図11には、ユーザ端末1100の筐体1110上のディスプレイ部に、「購入済み商品はどれでしょう?」とのメッセージ1120とともに認識された商品(消費財)がリスト表示欄1130に表示されている。表示欄1130には、「醤油A 450ml」「酢X 500ml」「○酢 500ml」が表示されている様子が分かる。
【0083】
なお、リスト表示欄1130に表示されている商品(消費財)のリストは、システムにおいて認識された商品(消費財)の候補であり、確実に特定された商品ではないことに留意されたい。
【0084】
次に、ステップS805に進み、リスト表示欄1130に表示された商品(消費財)候補のうち、ユーザが実際に購入したのはどの商品(消費財)であったかの入力を受付ける。本ステップで購入済み商品の指示(チェック)があった場合(Yesの場合)には、ステップS806へ進むが、指示(チェック)がなかった場合(Noの場合)には、ステップS807へスキップする。
【0085】
ここで、
図12を参照して、購入済み商品が指示(チェック)されている様子を例示する。
図12には、ユーザ端末1200の筐体1210上のディスプレイ部に、「チェック商品を登録します」とのメッセージ1220とともにリスト表示欄1230に表示された商品「醤油A 450ml」「酢X 500ml」「○酢 500ml」が表示されている。
【0086】
ユーザは、シンク1050の保管庫内の商品(消費財)1051及び1052を実際に購入したのであるから、認識された候補商品のうち該当する商品のチェック欄1231及び1232にチェックを入れる(このとき、上述のメッセージ1220と後述するボタン1241とが表示されるように制御することもできる)。
【0087】
ボタン表示欄1240には、商品登録ボタン1241が表示されており、ユーザがこのボタンを押下することによって、その時点でチェック済の商品がユーザの購入済み商品として情報処理サーバへアップロードされる(ステップS806)。そして、ステップS807へ進む。
【0088】
ステップS807では、アプリを終了するか否かが判断され、終了する(Yes)場合には、ステップS808へ進み、本フローとしては終了するが、そうでない(No)場合には、ステップS802へ復帰する。
【0089】
なお、ステップS806にて情報処理サーバに送信される購入済み商品情報は、一実施形態において、商品提案サーバの画像登録商品情報DBへ登録(新規追加)されて、必要に応じて顧客別実施あり商品情報DBにて管理される。
【0090】
ここで、重要な点は、ステップS805及びステップS806で抽出されてデータベースにて管理されることとなった「ユーザの購入済み商品」の中には、自社ないし自店舗(システム提供側)から購入されずに他社ないし他店舗から購入された商品(消費財)に関する情報も抽出及び管理可能となる点である。この点は、従前収集が困難であった未購入商品(自社から購入されたのではなく他社から購入された商品)に関する情報の補完となり、ユーザ(顧客)に対するより最適な商品提案等の実現に大きく寄与する。
【0091】
[顧客別実績あり商品情報DBの構造]
本発明の一実施形態において、未購入商品に関する情報が補完された顧客別実績あり商品情報DBの構造は、次表に示されるとおりである。
【表5】
【0092】
上表において、「顧客ID」は顧客ごとの識別子であり、「商品SKU」は商品を構成する単位ユニットでありJANコードなどの識別コードに紐付けることができる。
また、「購入」は購入有無フラグであり、一実施形態において自社(自店舗)から購入されたのか否かのフラグ情報とされる(有の場合、購入日付を登録可能である。以下、フラグ有りの項目について同様)。なお、「購入」には、店舗購入のほか、電子商取引を介した購入も含まれる。
また、「閲覧」は自社(自店舗)のWebサイト上での閲覧有無フラグであり、「検索」は自社(自店舗)のWebサイト上での検索有無フラグであり、「レビュー」は自社(自店舗)のWebサイト上でのレビュー記入有無フラグであり、有の場合はレビューコメントへのリンクないし紐付けがなされる。
そして、「画像」は画像登録有無フラグであり、「日付」は一例として該当レコードの最終更新日付等である。
【0093】
ここで、ステップS805及びステップS806で抽出されてデータベースにて管理されることとなった「ユーザの購入済み商品」は、顧客C001が購入した商品A111及びC111であり、画像登録商品情報フラグがオン(○印)になっている。また、商品A111及びC111については、購入有無フラグがオフになっていることから、商品A111及びC111は、自社(自店舗)ではなく他社から購入された商品であることが分かる。
このように、自社(自店舗)ではなく他社から購入された商品(消費財)が既にユーザ宅等に備えられていることは別途フラグ(他社購入済みフラグ)を設けて管理させることもできる。
【0094】
さらに、認識された商品(消費財)について、その残量(その商品容器の中身の残量をいう。以下、同じ)まで認識できる場合には、自社(自店舗)から購入された商品(消費財)であるか他社から購入された商品であるかに関わらず、その残量を数値化して(例えば、百分率などで)管理させることができる。この数値化された残量情報は、別途管理される図示しない「商品ごとの消費期間(商品として使い切ってしまわれるまでの平均期間)」あるいは図示しない「顧客ごとの消費期間(その顧客がその商品を使い切ってしまうまでの平均期間)」が参照されたうえで、後述するレコメンド情報に使用されることができる。
【0095】
図13に、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおけるユーザ(顧客)の端末への商品提案処理フローを示す。この処理は、システム運営者の任意のタイミングで開始させることができる。一実施形態において、定期/不定期に、あるいは、ユーザ(顧客)の購入・閲覧・検索・画像登録等のアクションをトリガとするなどである。
本発明はこれに限定されるものではないが、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムにおいて、本処理フローは商品提案サーバが主体となって処理する。
【0096】
図13のステップS1301において処理を開始すると、ステップS1302へ進み、提案根拠やそれに基づくユーザ(顧客)の実績情報が抽出される。これらは、一実施形態において顧客別実績あり商品情報データベースを参照して処理される。より具体的には、ある画像登録商品情報が更新されたタイミングでそれが自社(自店舗)からの購入品かどうかが確認され、他社購入品であった場合に残量や消費期間等の関係から自社からの購入提案が可能かどうかを判断する(ここでは割引率との関係等も考慮されうる)ための種々の情報が抽出される。
【0097】
次に、ステップS1303へ進み、リピート購入商品管理DBや商品レコメンド管理DBが参照され、顧客へ最適な提案をするための前処理が実施される。そして、ステップS1304へ進み、顧客別に提案可能な商品の最適化処理が行われる。この最適化処理の結果は顧客別提案商品テーブルとして出力される(ステップS1305)。
【0098】
ステップS1306では、所定のトリガ(定期/不定期、あるいは、ユーザのアクションをきっかけとしたもの)にもとづき、顧客への提案商品への通知がなされる。この通知例には、プッシュ通知や、アプリ画面・ホームページ上での通知や、メール案内等が挙げられる。
【0099】
図14に、ユーザ(顧客)端末への上述の通知例を示す。
図14には、ユーザ端末1400の筐体1410上のディスプレイ部に、「通知」とのメッセージ1420とともに通知画面1430に表示されたお買い得情報が表示されている。
この通知を受けたユーザ(顧客)は、本発明の一実施形態にかかる消費財調達支援システムの判断により通知内容の商品(
図14中の「醤油A」)を必要としている可能性が高く、このお買い得情報が有用な情報となる。
【0100】
最後に、ステップS1307に進み、本フローとしては処理を終了する。
【0101】
以上、具体例に基づき、消費財調達支援システム等の実施形態を説明したが、本発明の実施形態としては、システム又は装置を実施するための方法又はプログラムの他、プログラムが記録された記憶媒体(一例として、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ハードディスク、メモリカード)等としての実施態様をとることも可能である。
【0102】
また、プログラムの実装形態としては、コンパイラによってコンパイルされるオブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード等のアプリケーションプログラムに限定されることはなく、オペレーティングシステムに組み込まれるプログラムモジュール等の形態であっても良い。
【0103】
さらに、プログラムは、必ずしも制御基板上のCPUにおいてのみ、全ての処理が実施される必要はなく、必要に応じて基板に付加された拡張ボードや拡張ユニットに実装された別の処理ユニット(DSP等)によってその一部又は全部が実施される構成とすることもできる。
【0104】
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件の全て及び/又は開示された全ての方法又は処理の全てのステップについては、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
【0105】
また、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために働く代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
【0106】
さらに、本発明は、上述した実施形態のいずれの具体的構成にも制限されるものではない。本発明は、本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された全ての新規な特徴又はそれらの組合せ、あるいは記載された全ての新規な方法又は処理のステップ、又はそれらの組合せに拡張することができる。
【解決手段】 顧客の端末と通信し、前記顧客の端末による商品(消費財)の撮影画像を管理する情報処理サーバを有する消費財調達支援システムであって、前記情報処理サーバは、前記顧客の端末により撮影された商品(消費財)の撮影画像に基づいて前記商品(消費財)の認識処理を行い、前記認識処理を行った結果抽出された商品候補を前記顧客の端末上に表示させ、前記顧客に前記商品候補から実際に購入済みの商品を選択させることにより、未購入商品を判定することを特徴とする。