(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6548779
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】乗客コンベア
(51)【国際特許分類】
B66B 31/00 20060101AFI20190711BHJP
B66B 25/00 20060101ALI20190711BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20190711BHJP
【FI】
B66B31/00 C
B66B25/00 A
B66B25/00 D
G06T7/00 660A
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-96144(P2018-96144)
(22)【出願日】2018年5月18日
【審査請求日】2018年5月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】390025265
【氏名又は名称】東芝エレベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【弁理士】
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(72)【発明者】
【氏名】吉田 幹
【審査官】
八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−246576(JP,A)
【文献】
特開2017−151832(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00−31/02
G06T 7/00− 7/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の欄干の一方の乗降口から他方の乗降口へ、乗客が乗って走行する複数の踏段と、
前記踏段を走行させる駆動手段と、
前記駆動手段によって前記踏段の走行開始、停止、及び走行速度を制御する制御手段と、
一方の前記乗降口から乗った乗客の顔を撮影する第1カメラと、
他方の前記乗降口から降りた乗客の顔を撮影する第2カメラと、
前記第1カメラで撮影した前記乗客の顔を認識し、前記第2カメラで撮影した前記乗客の顔を認識する認識手段と、
前記認識手段で認識した前記第1カメラで撮影した前記乗客の顔と、その撮影した時刻を前記乗客の乗った時刻として関連付けて記憶し、前記認識手段で認識した前記第1カメラで撮影した前記乗客の顔と、前記第2カメラで撮影した前記乗客の顔とが一致したときに、前記第2カメラで前記乗客の顔を撮影した時刻を前記乗客が降りた時刻として、前記乗客の顔、前記乗った時刻と関連付けて記憶する解析手段と、
を有し、
前記解析手段は、
前記第1カメラで撮影した前記乗客に識別情報を付与し、
前記識別情報に前記乗客の前記乗った時刻と前記降りた時刻を関連付けして記憶し、
縦軸が階床、横軸が時刻のダイヤグラムに、前記識別情報毎に、前記乗った時刻、前記降りた時刻に基づいてスジを記載し、
前記スジが記載された前記ダイヤグラムを記憶する、
乗客コンベア。
【請求項2】
前記解析手段は、記憶した前記ダイヤグラムを外部に送信する通信手段を有する、
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
前記解析手段は、
前記ダイヤグラムに基づいて、単位時間当たりの前記乗客の数が所定人数以上の場合には、前記踏段を通常速度より低速走行させるように前記制御手段に低速指示信号を出力する、
請求項2記載の乗客コンベア。
【請求項4】
前記認識手段は、前記第1カメラで撮影した前記乗客の顔から前記乗客の性別、又は年代を認識し、
前記解析手段は、前記識別情報に前記乗客の前記性別、前記年代を含める、
請求項2に記載の乗客コンベア。
【請求項5】
前記解析手段は、
前記ダイヤグラムに基づいて、高齢者又は子供である前記乗客の数が単位時間当たりに所定人数以上の場合には、前記踏段を通常速度より低速走行させるように前記制御手段に低速指示信号を出力する、
請求項4に記載の乗客コンベア。
【請求項6】
前記解析手段は、
前記乗客の前記乗った時刻から所定時間以上経過しても、前記降りた時刻が記憶されないときは、警告信号を前記制御手段へ出力し、
前記制御手段は、前記警告信号が入力するとスピーカを用いて音声で警告する、
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項7】
前記解析手段は、前記乗った時刻と前記降りた時刻の差分から、前記乗客の乗っている時間を算出する、
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項8】
前記解析手段は、
全ての乗客の前記降りた時刻が記憶され、かつ、新たな前記乗客が前記降りた時刻から所定時間の間、前記認識手段で認識されない場合に、前記踏段を通常速度より低速走行させるか、又は停止させるように前記制御手段に省エネ信号を出力する、
請求項1に記載の乗客コンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、乗客コンベアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアの運転制御は、乗降口にセンサを設け、乗客コンベアの停止待機中にセンサが乗客を検出すると通常速度まで加速する。一方、乗客が乗客コンベアから降りた後は、低速、又は停止にして消費電力を抑えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2004−544701号公報
【特許文献2】特開2017−222497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、乗客コンベアを乗り降りする乗客の状態を確実に把握しないと、運転制御を上手く行えないという問題点があった。
【0005】
そこで本発明の実施形態は上記問題点に鑑み、乗客コンベアに乗り降りする乗客の状態を確実に把握できる乗客コンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態は、左右一対の欄干の一方の乗降口から他方の乗降口へ、乗客が乗って走行する複数の踏段と、前記踏段を走行させる駆動手段と、前記駆動手段によって前記踏段の走行開始、停止、及び走行速度を制御する制御手段と、一方の前記乗降口から乗った乗客の顔を撮影する第1カメラと、他方の前記乗降口から降りた乗客の顔を撮影する第2カメラと、前記第1カメラで撮影した前記乗客の顔を認識し、前記第2カメラで撮影した前記乗客の顔を認識する認識手段と、前記認識手段で認識した前記第1カメラで撮影した前記乗客の顔と、その撮影した時刻を前記乗客の乗った時刻として関連付けて記憶し、前記認識手段で認識した前記第1カメラで撮影した前記乗客の顔と、前記第2カメラで撮影した前記乗客の顔とが一致したときに、前記第2カメラで前記乗客の顔を撮影した時刻を前記乗客が降りた時刻として、前記乗客の顔、前記乗った時刻と関連付けて記憶する解析手段と、を有
し、前記解析手段は、前記第1カメラで撮影した前記乗客に識別情報を付与し、前記識別情報に前記乗客の前記乗った時刻と前記降りた時刻を関連付けして記憶し、縦軸が階床、横軸が時刻のダイヤグラムに、前記識別情報毎に、前記乗った時刻、前記降りた時刻に基づいてスジを記載し、前記スジが記載された前記ダイヤグラムを記憶する、乗客コンベアである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】エスカレータにおける解析装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態のエスカレータ10を
図1〜
図4を参照して説明する。
【0009】
(1)エスカレータ10
エスカレータ10の構造について、
図1を参照して説明する。
図1に示すように、エスカレータ10の枠組みであるトラス12が、建屋1の上階と下階に跨がって支持アングル2,3を用いて支持されている。
【0010】
図1に示すように、トラス12の上端部にある上階側の機械室14内部には、踏段30を走行させる駆動装置18、左右一対の駆動スプロケット24,24、左右一対のベルトスプロケット27,27が設けられている。駆動装置18は、モータ20と、減速機と、この減速機の出力軸に取り付けられた出力スプロケットと、この出力スプロケットにより駆動する駆動チェーン22と、モータ20の回転を停止させ、かつ、停止状態を保持するディスクブレーキとを有している。この駆動チェーン22により駆動スプロケット24が回転する。左右一対の駆動スプロケット24,24と左右一対のベルトスプロケット27,27とは、不図示の連結ベルトにより連結されて同期して回転する。また、上階側の機械室14内部には、モータ20やディスクブレーキなどを制御する制御装置50と後から説明する解析装置70が設けられている。
【0011】
図1に示すように、トラス12の下端部にある下階側の機械室16内部には、従動スプロケット26が設けられている。上階側の駆動スプロケット24と下階側の従動スプロケット26との間には、左右一対の無端の踏段チェーン28,28が掛け渡されている。左右一対の踏段チェーン28,28には、
図1に示すように、複数の踏段30の前輪30aが等間隔で取り付けられている。踏段30の前輪30aは、トラス12に固定された不図示の前案内レールに沿って走行すると共に、駆動スプロケット24の外周部にある凹部と従動スプロケット26の外周部にある凹部に係合して上下に反転する。後輪30bは、
図1に示すようにトラス12に固定された後案内レール25を走行する。
【0012】
図1に示すように、トラス12の左右両側には、左右一対のスカートガード44,44と左右一対の欄干36,36が立設されている。欄干36の上部に手摺りレール39が設けられ、この手摺りレール39に沿って手摺りベルト38が移動する。欄干36の上階側の正面下部には上階側の正面スカートガード40が設けられ、下階側の正面下部には下階側の正面スカートガード42が設けられ、正面スカートガード40,42から手摺りベルト38の出入口であるインレット部46,48がそれぞれ突出している。スカートガード44は、欄干36の側面下部に設けられ、左右一対のスカートガード44,44の間を踏段30が走行する。上下階のスカートガード44の内側面には、操作盤52,56、スピーカ54,58がそれぞれ設けられている。
【0013】
図1に示すように、手摺りベルト38は、上階側のインレット部46から正面スカートガード40内に侵入し、案内ローラ群64を介してベルトスプロケット27に掛け渡され、その後、案内ローラ群66を介してスカートガード44内を移動し、下階側のインレット部48から正面スカートガード42外に表れる。そして、手摺りベルト38は、ベルトスプロケット27が駆動スプロケット24と共に回転することにより踏段30と同期して移動する。また、回転するベルトスプロケット27に走行する手摺りベルト38を押圧するための押圧部材68が設けられている。
【0014】
図1に示すように、上階側の機械室14の天井面にある乗降口には、上階側の乗降板32が水平に設けられ、下階側の機械室16の天井面にある乗降口には、下階側の乗降板34が水平に設けられている。乗降板32の先端には櫛歯状のコム60が設けられ、このコム60から踏段30が進出、又は侵入する。また、乗降板34にも櫛歯状のコム62が設けられている。
【0015】
(2)解析装置70
次に、解析装置70について
図1〜
図4を参照して説明する。
図2は、解析装置70の構成をわかり易く示したエスカレータ10の側面図とブロック図を兼ねたものであり、解析装置70に必要な部材のみ記載している。なお、本実施形態のエスカレータ10では、下階(1階)から上階(2階)に踏段30が上昇しているものとする。
【0016】
図2に示すように、エスカレータ10の左右一対の欄干36,36の外側には外デッキ72,72が設けられている。左右一対の外デッキ72の1階付近には、第1ポール74が垂直にそれぞれ立設され、その上端部に第1カメラ76がそれぞれ設けられている。第1カメラ76は、1階の乗降口から乗ってきた乗客の顔を認識できる角度に設けられている。左右一対の外デッキ72の2階付近には、第2ポール78が垂直にそれぞれ立設され、その上端には第2カメラ80がそれぞれ設けられている。第2カメラ80は、1階から上昇してきた踏段30に乗っている乗客の顔を認識できるような角度に設置されている。
【0017】
図1に示すように、解析装置70は、機械室14の内部であって制御装置50の近傍に設けられ、第1カメラ76と第2カメラ80と制御装置50が接続されている。この解析装置70には、
図2に示すように、認識部82、演算部84、記憶部86、通信部88が設けられている。
【0018】
認識部82は、第1カメラ76と第2カメラ80がそれぞれ撮影した動画上の1フレーム毎の画像から、乗客の顔認識を行うものであり、認識された顔データは演算部84に出力される。
【0019】
演算部84では、第1カメラ76で撮影した乗客の認識した顔データ(以下、「第1顔データ」という)に識別情報を付与し、その識別情報と第1顔データとその乗客の乗った時刻を関連付けて記憶部86に記憶する。なお、「乗った時刻」とは、第1カメラ76で撮影した画像から乗客の顔が最初に認識された時刻を意味する。
【0020】
次に、演算部84では、第2カメラ80で撮影した乗客の認識した顔データ(以下、「第2顔データ」という)を記憶部86に記憶する。
【0021】
次に、演算部84は、第1顔データと第2顔データとを照合し、一致するか否かの判断を行う。
【0022】
次に、演算部84は、第1顔データと第2顔データが一致したときには、識別情報と第1顔データとその乗客の乗った時刻と降りた時刻を関連付けて記憶部86に改めて記憶する。なお、「降りた時刻」とは第2カメラ80で撮影した画像からその乗客の顔が最後に認識された時刻を意味する。また、演算部84は、識別情報を付与した乗客の乗っている時間を同時に記憶部86に記憶する。この乗っている時間は、降りた時刻と乗った時刻の差分の時間である。
【0023】
次に、演算部84は、記憶部86に記憶した識別情報と乗った時刻と降りた時刻に基づいて
図3に示すダイヤグラムを作成する。このダイヤグラムの縦軸は階床の番号、横軸は時刻を設定し、各識別情報を有する乗客の乗った時刻と降りた時刻からスジ(直線)を引く。
図3は、ダイヤグラムの第1の例であり、識別情報101、102、103、104の各乗客のスジが記載されている。乗客103と104のスジが交差しているのは、後から乗った乗客104が歩いて昇り、止まっている乗客103を追い越した状態を示している。
【0024】
次に、演算部84は、上記のようにして作成したダイヤグラムを、通信部88を介して所定時間毎(例えば10分毎)やリアルタイムに外部の管理装置に送信する。
【0025】
また、乗り込んだ乗客がエスカレータ10を逆走した場合には、他の乗客に迷惑がかかり、事故の発生原因となる。そのため、
図4のダイヤグラムの第2の例に示すように、乗客の乗った時刻から所定時間(例えば、3分)以上経過しても、この乗客の降りた時刻が記憶部86に記憶されないとき、すなわち、その乗客が2階に姿を表さない場合は、解析装置70は制御装置50に警告信号を出力し、制御装置50はスピーカ54とスピーカ58を通じて、逆走に対する注意を喚起する警告放送を行う。
【0026】
また、解析装置70は、全ての乗客の降りた時刻が記憶部86に記憶され、かつ、新たな乗客が所定時間(例えば、30分)の間認識されない場合に、通常速度より低速走行させるか、又は停止させるように制御装置50に省エネ信号を出力する。
【0027】
(3)効果
本実施形態によれば、1階から乗り込んだ乗客の顔を認識し、2階で降りた乗客の顔を認識して一致した場合に、その乗客の乗っている時間を求めることができる。
【0028】
エスカレータ10の管理者が、ダイヤグラムを見ることにより、どのように乗客が乗り降りしたかを一目で判別できる。
【0029】
したがって、エスカレータ10に乗り降りする乗客の状態を確実に把握できる。
【0030】
次に、実施形態2のエスカレータ10について
図5と
図6を参照して説明する。実施形態1では、顔の認識により第1顔データと第2顔データが一致しているか否かだけを判断したが、これに加えて認識部82が乗客の第1顔データを認識するときに、第1顔データからその乗客の性別と年代を認識する。また、本実施形態では、エスカレータ10が1階〜2階と2階〜3階に第1カメラ76と第2カメラ80がそれぞれ設けられている。
【0031】
演算部84で乗客に識別情報を付与するときに、その乗客が性別を示す識別情報(例えば男性の場合には「M」、女性の場合に「F」である)を付与し、また、年代がわかるように識別情報を付与する。例えば、子供の場合には2桁の数字である11、12、13などの識別番号を付与し、大人の場合には101〜999の識別番号を付与し、高齢者は1001以上の識別番号を付与する。
【0032】
図5は、本実施形態のダイヤグラムの第1の例であり、これにより、エスカレータ10の管理者は、一目でどのような乗客がどの時刻にエスカレータ10を使用したかを判別できる。
【0033】
図6は、本実施形態のダイヤグラムの第2の例であり、2階から3階において12:04〜12:08の間、1階から2階において12:13〜12:17の間はスジが密となっているので、エスカレータ10が混んでいると判断できる。そして、エスカレータ10の単位時間当たりの乗客の数が所定人数を超えた場合には、解析装置70が低速指示信号を制御装置50に出力し、制御装置50は、通常速度よりも遅い低速速度に変更して、乗客の乗り降りをし易くして転倒を防止する。
【0034】
また、高齢者や子供の乗客が所定人数より多い時間帯においては、解析装置70が低速指示信号を制御装置50に出力し、制御装置50は、通常速度よりも遅い低速速度に変更して、乗客の乗り降りをし易くして転倒を防止する。
【0035】
また、ダイヤグラムから1階から2階に上がる乗客の数、2階から3階に上がる乗客の数、各階の乗客が多くなる時刻を判別して、大型商業施設における店舗のレイアウトの変更や開店時間の変更などの参考情報に用いることもできる。
【0036】
上記実施形態では、外デッキ72に第1ポール74と第2ポール78を立設させ、第1カメラ76と第2カメラ80を設けたが、これに代えて、乗降板32や乗降板34の付近に第1ポール74と第2ポール78を立設させ、その上端に第1カメラ76と第2カメラ80を設けてもよい。また、エスカレータ10の天井部に第1カメラ76と第2カメラ80を設けてもよい。
【0037】
上記実施形態では乗客コンベアとしてエスカレータ10で説明したが、これに代えて動く歩道に適用してもよい。
【0038】
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0039】
10・・・エスカレータ、30・・・踏段、36・・・欄干、70・・・解析装置、74・・・第1ポール、76・・・第1カメラ、78・・・第2ポール、80・・・第2カメラ、82・・・認識部、84・・・演算部、86・・・記憶部、88・・・通信部
【要約】
【課題】乗客コンベアに乗り降りする乗客の状態を確実に把握できる乗客コンベアを提供する。
【解決手段】下階の乗降口から乗った乗客の顔を撮影する第1カメラ76と、2階の乗降口から降りた乗客の顔を撮影する第2カメラ80と、第1カメラ76で撮影した乗客の顔を認識し、第2カメラ80で撮影した乗客の顔を認識する認識部82と、認識部82で認識した第1カメラ76の乗客の顔と、第2カメラ80の乗客の顔とが一致したときに、第1カメラ76で乗客の顔を撮影したときを乗った時刻として、第2カメラ80で乗客の顔を撮影したときを降りた時刻として記憶する解析装置70を有する。
【選択図】
図2