特許第6549097号(P6549097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6549097統合されたチャネルモニタを有する波長選択スイッチ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6549097
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】統合されたチャネルモニタを有する波長選択スイッチ
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/31 20060101AFI20190711BHJP
【FI】
   G02F1/31
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-505503(P2016-505503)
(86)(22)【出願日】2014年3月20日
(65)【公表番号】特表2016-519783(P2016-519783A)
(43)【公表日】2016年7月7日
(86)【国際出願番号】US2014031312
(87)【国際公開番号】WO2014153451
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2017年1月25日
(31)【優先権主張番号】61/803,524
(32)【優先日】2013年3月20日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510021199
【氏名又は名称】ニスティカ,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ワーグナー,ジェファーソン,エル.
【審査官】 廣崎 拓登
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0242953(US,A1)
【文献】 特表2009−545771(JP,A)
【文献】 特開2012−185312(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0090756(US,A1)
【文献】 特表2010−509639(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/00 − 1/125
G02F 1/21 − 1/39
G02F 1/13
G02B 26/00 −26/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ビームを受信するための第1及び第2の光入力部を少なくとも有すると共に、切替え機能に対応する複数の第1光出力部及びチャネル監視機能に対応する複数の第2光出力部を少なくとも有する光ポート配列と;
光入力部からの光ビームを受信すると共に、該光ビームを複数の波長成分に空間的に分離する分散体と;
前記複数の波長成分の焦点を調節するための焦点調節体と;
前記複数の波長成分を受信すると共に、該波長成分の各々を、前記複数の第1及び第2出力部個別の所定の光出力部へ選択的に向かわせるための光路変換システムと;
複数の光検出器であって、前記光検出器の各々が、前記複数の第2光出力部からの波長成分を受信するように、前記複数の第2光出力部内の個別の1つの光出力部に対応する、複数の光検出器と;
前記光路変換システムに対し、前記光路変換システムからの複数の波長成分の各々を、前記複数の第2光出力部内の個別の1つの光出力部へ同時に向かわせるための制御部と:
を有する光学装置であって、
前記複数の第2光出力部は、N個の光出力部を有し、
前記Nは2以上の整数であり、
前記制御部は更に、前記光路変換システムに対し、空間的に分離された波長成分の中から選択された光ビームの第1の一連のN個の波長成分を、前記N個の光出力部の1つへ同時に向かわせると共に、これに続いて、空間的に分離された波長成分の中から選択された光ビームの第2の一連のN個の波長成分を、前記N個の光出力部の1つへ同時に向かわせる様に構成される光学装置。
【請求項2】
前記光路変換システムは、プログラム可能な光位相変調器を有する、請求項1に記載の光学装置。
【請求項3】
前記プログラム可能な光位相変調器は、該光位相変調器が延在する平面に垂直であり、かつ、前記光ビームが前記光ポート配列から出力及び入力される際に沿う方向に平行でない軸を有する、請求項2に記載の光学装置。
【請求項4】
前記プログラム可能な光位相変調器は、シリコン(LCoS)素子上の液晶である、請求項2に記載の光学装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、統合されたチャネルモニタを有する波長選択スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、光ファイバ通信システムでは、スペクトルにより分離された多くの独立の光チャネルを伝送する光ファイバを使用するための技術である波長分割多重(WDM)が利用される。波長領域では、上記光チャネルは、高密度の波長分割多重(WDM)システムが、概して25、50、100または200GHzの間隔を有する、離れたチャネル波長に集中している。光チャネルにより伝送される情報の中身は、チャネル間隔よりも一般的に狭い有限波長帯域に拡散される。
【0003】
光チャネルの監視技術は、通信事業者や光ファイバシステムを用いた様々なサービスのオペレータにより、ますます利用されつつある。光ネットワーク上のトラフィックが増えるに連れて、ネットワークの監視及び管理は、ますます重要な課題となっている。ネットワークを監視するためには、該ネットワーク内の特定の地点におけるコンポジット信号のスペクトル特性が、特定され分析されなければならない。この情報は、その後、上記ネットワークの性能を最適化するために使用することができる。光チャネルの監視技術は、再構成可能かつ自己管理された光ファイバネットワークを利用する近年の光ネットワークにとって、特に重要である。
【0004】
例えば、個別波長チャネルがネットワーク上で送信される際に該個別波長チャネルを操作するために使用される、再構成可能光挿抜多重装置(ROADM)及び光クロスコネクトは、光チャネルモニタを必要とする。ROADMは、ネットワーク上の中間ノードにおいて追加または除去されるべき波長チャネルの動的かつ再構成可能な選択を可能とする。ROADMにおいて、例えば、光チャネルモニタは、送信チャネルの一覧だけでなく、受信チャネルの一覧も提供することができる。また、光チャネルモニタは、追加されたチャネルのパワーを通過チャネルと等しくすることができる様に、チャネルパワー情報を可変光減衰器(VOA)制御電子装置に提供する。
【0005】
ある種類の光チャネルモニタは、波長チャネル単位の光スイッチングを実現する様に構成されたスイッチの一種であり、一般的に、入力ファイバにおける如何なる波長チャネルをも所望の出力ファイバにスイッチング可能な波長選択スイッチ(WSS)を用いる。従って、1×NタイプのWSSは、入力ファイバを伝わるWDM入力信号の如何なる波長チャネルをも、上記WSSに接続されたN個の出力ファイバの何れかに切り替えることができる。
【0006】
(特許文献1)は、WSS内に組み込まれる光チャネルモニタを開示している。この光チャネルモニタは、1×NタイプのWSSにおいて利用可能な1×1タイプのスイッチの機能を用いて実現される。特に、該1×1タイプのスイッチの出力は、光ダイオードにより終端する。この様にして、あらゆる個別チャネルのパワーが測定可能となる。
【0007】
光チャネルモニタ(OCM)を構成する際に1×1タイプのWSSを使用することは、光スイッチング技術が十分に高速である場合には有益であるが、かかる技術は、応答時間があまり高速でないスイッチと共に使用する場合には適していない。特に、光スイッチング時間、フォトダイオード整定時間、及び監視されているチャネルの数は、上記OCMのループ速度、すなわち、各チャネルを1回ずつ監視するのに要する時間を決定する。多くの出願では、OCMのループ速度は、1秒未満、理想的には0.1秒未満であることが望まれている。従って、スイッチ及びフォトダイオードの整定時間は、合計で100近くあるいは100以上に達する多くのチャネルから情報を得るのに十分速くなければならない。フォトダイオードの整定時間が1msでありチャネル数が100である場合に0.2秒のループ速度を達成するためには、光スイッチング時間は、1msでなければならない。この時間は、例えば、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)の様な幾つかの技術を用いて実現可能であるが、例えば、液晶技術や反射型液晶素子(LCoS)技術の様な他の技術によっては実現されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0046944号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの側面によれば、光学装置が提供される。該光学装置は、光ポート配列、分散体、焦点調節体、光路変換システム、複数の光検出器、及び制御部を有する。上記光ポート配列は、光ビームを受信するための第1及び第2の光入力部を少なくとも有すると共に、切替え機能に対応する複数の第1光出力部及びチャネル監視機能に対応する複数の第2光出力部を少なくとも有する。上記分散体は、光入力部からの光ビームを受信すると共に、該光ビームを複数の波長成分に空間的に分離する。上記焦点調節体は、上記複数の波長成分の焦点を調節する。上記光路変換システムは、上記複数の波長成分を受信すると共に、該波長成分の各々を、光ポートの所定の1つへ選択的に向かわせる。上記複数の光検出器は、上記複数の第2光出力部内の1つの光出力部にその各々が対応し、該光出力部からの波長成分を受信する。上記制御部は、上記光路変換システムに対し、複数の波長成分の各々を、上記複数の第2光出力部内の異なる1つの光出力部へ同時に向かわせる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】統合されたチャネルモニタを有する波長選択スイッチ(WSS)の一例を示す機能ブロック図である。
図2】は、各々が5つの出力ポートを有する一連のN個(但し、Nは2以上)のWSSを有する装置、及びN個の出力ポートから光を受信するN個のフォトダイオードを有するOCMに関連して使用可能なシーケンスの一例を示す。
図3A】本発明の実施形態と共に使用可能な自由空間スイッチの様な簡易光学装置の一例を示す上面図及び側面図である。
図3B】本発明の実施形態と共に使用可能な自由空間スイッチの様な簡易光学装置の一例を示す上面図及び側面図である。
図4】は、本発明の実施形態と共に使用可能な自由空間スイッチの様な簡易光学装置の別の例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0011】
図1は、統合されたチャネルモニタを有する波長選択スイッチ(WSS)100の一例を示す機能ブロック図である。図1に示す様に、3つの異なる機能として:WSS110、120により示される2つの1×nタイプのWSS、及び光チャネルモニタ130(OCM)が図示されている。但し、以下に記載する様に、これらの機能とは異なる機能が、1つの物理的スイッチング装置内に組み込まれるものとしてもよい。
【0012】
WSS110は、入力ポート112及び出力ポート114、114、114、114、114(“114”)を有する。スイッチング構造116は、入力ポート112にて受信された光信号が、スイッチ制御器140の制御に従って出力ポート114の1つに選択的に向けられる様に、入力ポート112を出力ポート114に光学的に結合する。同様に、WSS120は、入力ポート122及び出力ポート124、124、124、124、124(“124”)を有する。スイッチング構造126は、入力ポート122にて受信された光信号が、スイッチ制御器140の制御に従って出力ポート124の1つに選択的に向けられる様に、入力ポート122を出力ポート124に光学的に結合する。
【0013】
OCM130は、その出力ポートの各々が、例えばフォトダイオードの様な光検出器において終端する点を除き、WSS110、120と同様である。特に、OCM130は、入力ポート132及び出力ポート134、134、134、134、134(“134”)を有する。スイッチング構造136は、入力ポート132にて受信された光信号が、スイッチ制御器140の制御に従って出力ポート134の1つに選択的に向けられる様に、入力ポート132を出力ポート134に光学的に結合する。フォトダイオード150、150、150、150、150はそれぞれ、光出力134、134、134、134、134から光を受信する。
【0014】
ここで、WSS110、120及びOCM130は5つの出力ポートを有するものとして図示されているが、一般的には如何なる数の出力ポートを使用してもよい。また、出力ポートの数は、3つの機能要素間で、同一であっても異なっていてもよい。すなわち、WSS110、120及びOCM130は、同数または異なる数の出力ポートをもつものとしてもよい。
【0015】
上記OCMは、各々がフォトダイオードを備える複数の出力ポートを有するので、複数のチャネルが同時に監視可能となり、その結果、OCMのループ速度は上昇する。例えば、1つのフォトダイオードのみにより100チャネル分の測定を行うには、1つのスイッチに連続する100のサンプル、及び各サンプル間の整定時間が必要となるであろう。例えば、もし、20個のフォトダイオードを有する1×20タイプのWSSが使用された場合、各フォトダイオードは、並行して検出されている20個のチャネルと共に、ほぼ同時にサンプリング可能となるであろう。これにより、ループ時間は、従来の配列において必要とされた時間と比較して、20倍も短くなるであろう。この様な方法により、1msの整定時間を伴う0.2秒の目標ループ時間が、39msのスイッチング時間を達成可能とするであろう。この様なスイッチング時間は、液晶ベースのスイッチング技術の使用に際して有用である。
【0016】
個別のチャネルは、多様な異なる方法により、監視を行うOCM130に向けて同時に送出されるものとしてもよい。図2は、各々が5つの出力ポートを有する一連のN個(但し、Nは2以上)のWSSを有する装置、及び出力ポートから光を受信するN個のフォトダイオードを有するOCMに関連して使用可能なシーケンスの一例を示す。図2に示す様に、チャネル波長1、2、3、4、5は、第1のWSSの5つの出力に向けて順次送出される。波長6、7、8、9、10は、第2のWSSの5つの出力に向けて順次送出される。かかる送出プロセスは、最終の波長N、N+1、N+2、N+3、N+4、N+5が、第N番目のWSSの5つの出力に向けて順次送出されるまで、各WSS毎に継続して実行される。
【0017】
上記OCMは、N個の出力を有するため、N個のWSSの各々からの1つずつのチャネルを同時に監視することができる。例えば、この様な配列により、チャネルまたは波長1、6、11、16、…、Nは、これらを出力ポートA、B・・・Nにそれぞれ向けることによって同時に監視可能となる。次に、これらのチャネルが監視された後に、チャネル2、7、12、17、…、N+1は、同時に監視可能となり、これに続いて、チャネル3、8、13、18、…、N+2等も監視可能となる。最終的に、監視シーケンスは、チャネル5、10、15、20、…、N+4の同時監視終了後に全てのシーケンスが繰り返されたことを以って、完了するものとしてもよい。
【0018】
多くの出願では、複数のフォトダイオードを有するOCMに専用の複数ポートWSSを製造するのに多大なコストが掛かることがある。しかしながら、WSS内で使用される殆どの光学素子がOCMの機能を実行するためにも使用される場合に、1つ以上のWSSの機能を有する装置の付属物として、OCMの機能を組み込み可能なとき、上記コストは大幅に低減される。この場合、複数のフォトダイオードを有するOCMを、実行可能な代替手段として用いることで、WSSの追加に伴って増加するコストを抑制することが可能である。
【0019】
図3及び図4を参照して、上述したタイプの光チャネルモニタを組み込み可能な波長選択スイッチの一例について説明する。この選択スイッチに関する更なる詳細については、“LCoS装置を用いると共にクロストークを低減した波長選択スイッチ”という名称を有する同時係属中の米国出願[整理番号2062/17]に開示されている可能性がある。
【0020】
図3A及び図3Bはそれぞれ、本発明の実施形態と共に使用可能な自由空間WSS100の様な簡易光学装置の一例を示す上面図及び側面図である。光は、例えば、入力及び出力ポートとしての機能を果たす光ファイバの様な光導波路を通って、WSS100に入力及び出力される。図3Bにおいて最もよく示される様に、ファイバコリメータ配列101は、その各々が、コリメータ102、102、102にそれぞれ接続された複数のファイバ120、120、120を有するものとしてもよい。1つ以上のファイバ120からの光は、コリメータ102により、自由空間光束(ビーム)に変換される。ポート配列101から送出される光は、z軸に平行である。図3Bでは、ポート配列101は、3組の光ファイバ/コリメータのみを示すが、より一般的には、如何なる適切な数の組の光ファイバ/コリメータを用いることができる。
【0021】
一組の望遠鏡または光ビーム拡大器は、ポート配列101からの自由空間光束を拡大する。第1の望遠鏡または光ビーム拡大器は、光学素子106、107により形成され、第2の望遠鏡または光ビーム拡大器は、光学素子104、105により形成される。
【0022】
図3A及び図3Bでは、2つの軸の光に作用する光学素子は、両凸の目として、双方の図面において実線により図示されている。これに対して、1つの軸の光にのみ作用する光学素子は、影響を受ける軸における平凸レンズとして、実線により図示されている。また、1つの軸の光にのみ作用する光学素子は、これらの光学素子が作用しない軸においては、破線により図示されている。例えば、図3A及び図3Bでは、光学素子102、108、109、110は、双方の図面において実線により描かれている。これに対して、光学素子106、107は、(y軸に沿った焦点調節能力を有するため、)図3Aでは実線により描かれると共に、(x軸に沿った作用をビームに与えないままとするため、)図3Bでは破線により描かれている。光学素子104、105は、(x軸に沿った焦点調節能力を有するため、)図3Bでは実線により描かれると共に、(y軸における作用をビームに与えないままとするため、)図3Aでは破線により描かれている。
【0023】
各望遠鏡は、x方向及びy方向毎に異なる拡大係数を用いて、生成されるものとしてもよい。例えば、光学素子104、105により形成され、x方向の光を拡大する望遠鏡の拡大率は、光学素子106、107により形成され、y方向の光を拡大する望遠鏡の拡大率よりも低いものとしてもよい。
【0024】
一組の望遠鏡は、ポート配列101からの光ビームを拡大すると共に、これらの光ビームを、自由空間光束をこれらの構成要素としての波長またはチャネルに分離する波長分散体108(例えば、回折格子またはプリズム)に光学的に結合させる。波長分散体108は、x−y平面上の異なる方向の光を、その波長に応じて分散させる様に作用する。上記分散体からの光は、ビーム焦点調節目109に向けられる。
【0025】
ビーム焦点調節目109は、波長分散体108からの波長成分を、光路変換システムに結合させる。この例では、光路変換システムは、プログラム可能な光位相変調器であり、例えば、LCoS装置110の様な、液晶をベースにした位相変調器であってもよい。上記波長成分は、波長分散の方向または軸としてみなされるx軸に沿って分散される。従って、所定の波長を有する波長成分の各々は、y方向に延びるピクセル配列に集中する。一つの例として、これに限定される訳ではないが、λ、λ、λにより示される中心波長を有するその様な3つの波長成分は、図3Aに示す様に、波長分散軸(x軸)に沿って、LCoS装置110に集中している。
【0026】
図3Bにおいて最もよく示される様に、LCoS装置110からの反射後には、波長成分の各々は、ビーム焦点調節目109、波長分散体108及び光学素子106、107を経由して、ポート配列101内で選択されたファイバに再び結合可能である。上述した同時係属中の米国出願においてより詳細に記載されている様に、y軸におけるピクセルを適切に操作することで、各波長成分を、選択された出力ファイバへ、選択的かつ自律的に誘導することが可能となる。
【0027】
特定の一実施形態では、LCoS装置110は、x−y平面上に無くなり、その結果、光がポート配列101から伝搬する際に沿うz軸に直交しなくなる様に、x軸を中心軸として傾けられる。換言すれば、傾斜角度は、z軸、及び波長分散軸に垂直な変調器の平面内の方向の間で形成される。この様な実施形態は、図3Bに示した側面図と同様の側面図である図4に示されている。図4並びに図3A及び図3Bでは、同様の構成要素は、同様の参照番号により示されている。この様にLCoS装置110を傾斜させることにより、散乱光から生じるクロストークを低減することができる。
【0028】
図3A図3B及び図4に示す特定の波長選択スイッチにて使用される光路変換システムは、プログラム可能な光位相変調器(例えば、LCoS装置)ベースのものであるが、例えば、DMDの様なMEMベースの装置等を含む、より一般的な他の技術が代用されるものとしてもよい。
図1
図2
図3A
図3B
図4