(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及び前記メインカットに追加された複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存する保存部と、
前記ユーザ端末機周辺の環境を感知して感知信号を生成する感知部と、
前記感知部の感知結果に対応する感知信号を受信して、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、前記第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか1レイヤの表示を開始する制御部と、
を含み、
前記制御部は、前記感知信号を受信していない場合、前記ユーザ端末機の前記第1表示領域に前記第1レイヤを表示し、前記感知信号を受信する場合、前記第1レイヤの代わりに、前記第2〜第Nレイヤのうちのいずれかのレイヤを選択的に表示し、前記第1〜第Nレイヤは、それぞれ前記ユーザ端末機の前記第1表示領域に表示される1つのカット全体として構成されることを特徴とする漫画データ表示装置。
保存部が、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及び前記メインカットに追加された複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存するステップと、
感知部が、前記ユーザ端末機周辺の環境を感知して感知信号を生成するステップと、
制御部が前記感知部の感知結果に対応する感知信号を受信して、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、前記第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか1レイヤの表示を開始するステップと、を含み、
前記制御部は、前記感知信号を受信していない場合、前記ユーザ端末機の前記第1表示領域に前記第1レイヤを表示し、前記感知信号を受信する場合、前記第1レイヤの代わりに、前記第2〜第Nレイヤのうちのいずれかのレイヤを選択的に表示し、前記第1〜第Nレイヤは、それぞれ前記ユーザ端末機の前記第1表示領域に表示される1つのカット全体として構成されることを特徴とする漫画データ表示方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の問題点及び/または限界を解決するために案出されたものであり、漫画データが表示されるユーザ端末機の周辺環境に対応し、様々な効果が含まれた漫画データを提供することにより、漫画データを鑑賞するユーザに、漫画データに対する興味を誘発させることを目的の一つとする。
【0006】
また、漫画データが表示されるユーザ端末機に入力されるデータに対応して、様々な効果が含まれた漫画データを提供することにより、漫画データを鑑賞するユーザに、漫画データに対する興味を誘発させることを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態による漫画データ表示装置は、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及び前記メインカットに追加された複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存する保存部と、前記ユーザ端末機周辺の環境、または前記ユーザ端末機に入力されたデータを感知する感知部と、前記感知部の感知結果に対応して、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、前記第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか1レイヤの表示を開始する制御部と、を含んでもよい。
【0008】
前記感知部は、前記ユーザ端末機周辺の照度を感知する第1感知部を含み、前記制御部は、前記第1感知部で感知された照度が基準照度以下である場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第2レイヤの表示を開始することができる。
【0009】
前記感知部は、前記ユーザ端末機周辺の騷音を感知する第2感知部を含み、前記制御部は、前記第2感知部で感知された騷音が基準の騷音を超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第3レイヤの表示を開始することができる。
【0010】
前記感知部は、前記ユーザ端末機を注視するユーザの視線を追跡する第3感知部を含み、前記制御部は、前記第3感知部の視線追跡の結果、ユーザの視線が基準領域に位置する場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第4レイヤの表示を開始することができる。
【0011】
前記感知部は、前記ユーザ端末機に入力されるユーザのジェスチャを感知する第4感知部を含み、前記制御部は、前記第4感知部のジェスチャ感知の結果、感知された前記ジェスチャが第1ジェスチャから第2ジェスチャに変更される場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第5レイヤの表示を開始することができる。
【0012】
前記感知部は、前記ユーザ端末機の傾きの程度を感知する第5感知部を含み、前記制御部は、前記第5感知部で感知された傾きが基準の傾きを超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第6レイヤの表示を開始することができる。
【0013】
前記感知部は、前記ユーザ端末機の加速度を感知する第6感知部を含み、前記制御部は、前記第6感知部で感知された加速度が基準の加速度を超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第7レイヤの表示を開始することができる。
【0014】
前記感知部は、前記ユーザ端末機周辺の温度または湿度を感知する第7感知部を含み、前記制御部は、前記第7感知部で感知された温度または湿度が、基準の温度または基準の湿度を超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第8レイヤの表示を開始することができる。
【0015】
前記保存部は、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及び前記メインカットに追加される複数のストーリーを含むサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存し、前記制御部は、前記感知部の感知結果に対応して、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、前記第1レイヤ、及び前記第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか又は複数のレイヤを合成して表示することができる。
【0016】
本発明の一実施形態による漫画データ表示方法は、保存部が、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及び前記メインカットに追加された複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存するステップと、感知部が、前記ユーザ端末機周辺の環境、または前記ユーザ端末機に入力されたデータを感知するステップと、制御部が前記感知部の感知結果に対応して、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、前記第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか1レイヤの表示を開始するステップと、を含んでもよい。
【0017】
前記感知するステップは、第1感知部が、前記ユーザ端末機周辺の照度を感知するステップを含み、前記開始するステップは、前記第1感知部で感知された照度が基準照度以下である場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第2レイヤの表示を開始するステップを含んでもよい。
【0018】
前記感知するステップは、第2感知部が、前記ユーザ端末機周辺の騷音を感知するステップを含み、前記開始するステップは、前記第2感知部で感知された騷音が基準の騷音を超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第3レイヤの表示を開始するステップを含んでもよい。
【0019】
前記感知するステップは、第3感知部が、前記ユーザ端末機を注視するユーザの視線を追跡するステップを含み、前記開始するステップは、前記第3感知部の視線追跡の結果、ユーザの視線が基準領域に位置する場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第4レイヤの表示を開始するステップを含んでもよい。
【0020】
前記感知するステップは、第4感知部が、前記ユーザ端末機に入力されるユーザのジェスチャを感知するステップを含み、前記開始するステップは、前記第4感知部のジェスチャ感知の結果、感知された前記ジェスチャが第1ジェスチャから第2ジェスチャに変更される場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第5レイヤの表示を開始するステップを含んでもよい。
【0021】
前記感知するステップは、第5感知部が、前記ユーザ端末機の傾きの程度を感知するステップを含み、前記開始するステップは、前記第5感知部で感知された傾きが基準の傾きを超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第6レイヤの表示を開始するステップを含んでもよい。
【0022】
前記感知するステップは、第6感知部が、前記ユーザ端末機の移動状態を感知するステップを含み、前記開始するステップは、前記第6感知部で感知された加速度が基準の加速度を超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第7レイヤの表示を開始するステップを含んでもよい。
【0023】
前記感知するステップは、第7感知部が、前記ユーザ端末機周辺の温度または湿度を感知するステップを含み、前記開始するステップは、前記第7感知部で感知された温度または湿度が、基準の温度または基準の湿度を超える場合、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、第8レイヤの表示を開始するステップを含んでもよい。
【0024】
前記保存するステップは、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及び前記メインカットに追加される複数のストーリーを含むサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存するステップを含み、前記開始するステップは、前記感知部の感知結果に対応して、前記ユーザ端末機の第1表示領域に、前記第1レイヤ、及び前記第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか又は複数のレイヤを合成して表示するステップを含んでもよい。
【0025】
それ以外にも、本発明を実現するための他の方法、他の装置、及び前記方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体がさらに提供されることができる。
【0026】
前述したもの以外の他の側面、特徴、利点が、以下の図面、特許請求の範囲、及び発明の詳細な説明から明確になるであろう。
【発明の効果】
【0027】
一実施形態によれば、漫画データが表示されるユーザ端末機の周辺環境に対応して、様々な効果が含まれた漫画データを提供することにより、漫画データを鑑賞するユーザに、漫画データに対する興味を誘発させることができる。
【0028】
また、漫画データが表示されるユーザ端末機に入力されるデータに対応して、様々な効果が含まれた漫画データを提供することにより、漫画データを鑑賞するユーザに、漫画データに対する興味を誘発させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に説明される実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で提示される実施形態に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変換、均等物ないし代替物を含むものであると理解されなければならない。以下に提示される実施形態は、本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野で当業者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されているものである。本発明についての説明において、関連する公知技術に係わる具体的な説明が本発明の要旨を不明確にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0031】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施形態について説明するために使用されたものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本出願として、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴、数、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらの組み合わせが存在するということを指定するものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴、数、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらの組み合わせの存在または付加の可能性をあらかじめ排除するものではないと理解されなければならない。第1、第2のような用語は、多様な構成要素についての説明に使用されるが、該構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的だけに使用される。
【0032】
明細書全体において、「漫画データ」とは、漫画作家によって作成されたデータであり、1回に提供される分量の漫画データを含んで構成され、1つの漫画データは、複数のカットを含んでも構成されることができる。ここで、該カットは、1つの場面を含むデータであり、イメージまたはテキストを含む1以上のレイヤを含んでもよい。該漫画データは、それぞれのカットが、イメージファイルとして個別的に含まれる。また、該漫画データは、作家別、話順序別、作品別、曜日別に区分することができ、連載終了した作品を含んでもよい。また、該漫画データは、初カットから最後のカットまでを1枚のページで表示したり、複数のページに分離して表示したりすることができる。また、該表示領域は、漫画データの全部または一部が表示されるユーザ端末機のディスプレイ領域を含んでもよい。
【0033】
以下、本発明による実施形態について、添付された図面を参照し、詳細に説明するが、添付図面を参照しての説明において、同一であるか、あるいは対応する構成要素は、同一図面番号を付し、それに係わる重複説明は省略する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態による漫画表示装置(100)について概略的に説明するために図示した図面である。
図1を参照すると、漫画表示装置(100)は、保存部(110)、感知部(120)及び制御部(130)を含んでもよい。
【0035】
保存部(110)は、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及びメインカットに追加された複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存することができる。
【0036】
ここで、第2レイヤ〜第Nレイヤは、メインカットとしての第1レイヤに追加されて保存された追加レイヤであってもよく、このような追加レイヤは、感知部(120)から感知信号が受信されなければ表示されず、感知部(120)から感知信号が受信されると、表示されることができる。
【0037】
また、追加レイヤとしての第2レイヤ〜第Nレイヤは、異なるイメージまたはテキストを含み、第2レイヤ〜第Nレイヤは、メインカットとしての第1レイヤと比較するとき、変形したり、他のストーリーを生成することができる。また、追加レイヤとしての第2レイヤ〜第Nレイヤは、メインカットとしての第1レイヤで構成される本来のストーリーに発生する事件に対する解決の糸口を提供する伏線アイテムを含むストーリー、または本来のストーリーに追加される新しいアイテム(例えば、幽霊を表現する恐怖アイテムなど)を含むストーリー、または本来のストーリーに含まれたオブジェクトに係わる広告情報を含むストーリーで構成されることができる。このような第2レイヤ〜第Nレイヤは、前記内容に限られず、作家の意図に応じて、様々に演出可能である。また、第2レイヤ〜第Nレイヤのそれぞれは、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される1つのカットで構成されることができる。
【0038】
任意の実施形態において、保存部(110)は、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及びメインカットに追加される複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存することができる。前述では、第1レイヤ〜第Nレイヤのそれぞれが、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される1つのカットによって構成されるのに対し、本実施形態においては、メインカットとしての第1レイヤ、及びサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれかのレイヤの合成結果が、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される1つのカットによって構成されるという違いがある。
【0039】
保存部(110)は、制御部(130)が処理するデータを、一時的または永久に保存する機能を実行することができる。ここで、保存部(110)は、磁気記録媒体(magnetic storage media)またはフラッシュ記録媒体(flash storage media)を含んでもよいが、本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。
【0040】
感知部(120)は、ユーザ端末機周辺の環境、またはユーザ端末機に入力されるデータを感知することができる。
図2は、本発明の一実施形態による感知部(120)の詳細構成について説明するために図示した図面である。
図2を参照すると、感知部(120)は、第1感知部(121)〜第7感知部(127)を含むことができ、ユーザの選択により、第1感知部(121)〜第7感知部(127)のうち1以上の感知部が動作することができてもよく、第1感知部(121)〜第7感知部(127)の全体が動作することができてもよく、あるいは第1感知部(121)〜第7感知部(127)の全体が動作しないようにすることもできる。ユーザの選択により、第1感知部(121)〜第7感知部(127)の全体が動作する場合、第1感知部(121)〜第7感知部(127)には、優先順位が設定されてもよい。例えば、第1感知部(121)〜第7感知部(127)の順に優先順位が設定された場合、第1感知部(121)の感知結果が、最優先順位に反映されてもよい。
【0041】
第1感知部(121)は、ユーザ端末機周辺の照度を感知する照度感知部を含んでもよい。第1感知部(121)は、ユーザ端末機の所定領域に当たる光の強度を、その領域の面積に映る光束で示した量に該当する照度として感知することができる。第1感知部(121)の照度の感知結果は、制御部(130)に送信され、制御部(130)は、照度の感知結果を基に、ユーザ端末機周辺の照度が高照度であるか、あるいは低照度であるかということを判断することができる。制御部(130)には、基準照度、例えば、100ルクス(lux)が保存されており、第1感知部(121)からの照度の感知結果が100ルクスを超える場合、高照度と判断し、100ルクス以下である場合、低照度と判断することができる。
【0042】
第2感知部(122)は、ユーザ端末機周辺の騷音を感知する騷音感知部を含んでもよい。第2感知部(122)は、ユーザ端末機に具備されたマイク(図示せず)を利用して、ユーザ端末機周辺の騷音を感知することができる。第2感知部(122)の騷音の感知結果は、制御部(130)に送信され、制御部(130)は、騷音の感知結果を基に、ユーザ端末機周辺の騷音が高騷音であるか、あるいは低騷音であるかを判断することができる。制御部(130)には、基準の騷音、例えば、60デシベル(dB)が保存されており、第2感知部(122)からの騷音の感知結果が60デシベル以上である場合、高騷音と判断し、60デシベル未満である場合、低騷音と判断することができる。
【0043】
第3感知部(123)は、ユーザ端末機を見つめるユーザの目を追跡する視線追跡部を含んでもよい。第3感知部(123)は、ユーザ端末機に具備されたカメラ(図示せず)を介して入力されるユーザ画像から、ユーザの視線を追跡し、視線情報を抽出することができる。ここで、該視線情報は、ユーザの視線が維持される時間に係わる時間情報、及びユーザの視線が集中する位置に係わる位置情報を含んでもよい。すなわち、第3感知部(123)は、カメラを介して画像を撮影した後、ユーザの視線を認識し、ユーザの視線に係わる時間情報及び位置情報を抽出することができる。第3感知部(123)の視線情報の抽出結果は、制御部(130)に送信され、制御部(130)は、視線情報の抽出結果を基に、ユーザの視線が基準領域としての第1表示領域に一定時間、例えば、1秒以上維持されているか否かということを判断することができる。
【0044】
第4感知部(124)は、ユーザ端末機に入力されるユーザのジェスチャを感知するジェスチャ感知部を含んでもよい。ここで、ジェスチャとは、ユーザがユーザ端末機を制御するために入力される手の動きなどを意味する。例えば、該ジェスチャには、パン、スクロール、プリマスキングなどを含んでもよい。パン(panning)、スクロール(scroll)、フリッキング(flicking)とは、ユーザが指やタッチツール(stylus)を利用して、ユーザ端末機の一領域をタッチし、タッチした指やタッチツールを一定方向に滑るように移動させる動作を示す。パンは、ユーザが指やタッチツールを利用して、ユーザ端末機の一領域をタッチした後、指やタッチツールを離さずに、続けてドラッグする動作を示し、動く方向や時間の制限はなく、指やタッチツールをユーザ端末機から離すまでパン動作として認識される。スクロールは、ユーザが指やタッチツールを利用して、ユーザ端末機の一領域をタッチした後、一直線にドラッグする動作を示し、直線動という制限があるが、時間の制限はないので、指やタッチツールをユーザ端末機から離すまでスクロール動作として認識される。フリッキングは、スクロールよりもさらに制限的な動作であり、スクロールと類似しているが、速く一方向にドラッグする動作を示す。さらに、該ジェスチャは、ユーザから入力される方向キー入力またはマウス入力を含んでもよい。このようなジェスチャは、第1ジェスチャ及び第2ジェスチャを含んでもよい。第1ジェスチャは、第1方向性、例えば、任意の地点をタッチした状態で上方へ向かう方向性を有するジェスチャを含み、第2ジェスチャは、第2方向性、例えば、任意の地点をタッチした状態で下方へ向かう方向性を有するジェスチャを含んでもよい。第4感知部(124)のジェスチャの感知結果は、制御部(130)に送信され、制御部(130)は、ジェスチャの感知結果を基に、ユーザのジェスチャが第1ジェスチャから第2ジェスチャに変更されたかということを判断することができる。
【0045】
第5感知部(125)は、ユーザ端末機周辺の傾きの程度を感知する傾き感知部を含んでもよい。第5感知部(125)は、ユーザ端末機に具備された振動センサを利用して、ユーザ端末機の傾きの程度を感知することができる。ここで、振動センサは、地球磁場を利用して、方位を感知する地磁気感知、速度及び相対的位置測定するための運動加速度感知、傾きの検出のための重力加速度感知などのために使用されるセンサであり、MAP(motion action provider)と呼ぶ。該振動センサによる加速度の感知を介して、ユーザ端末機の傾き、及び動作の変化を感知することができる。すなわち、ユーザ端末機の3つの軸、すなわち、X軸上、Y軸上、Z軸上にそれぞれ重力加速度を感知するための振動センサをそれぞれ設け、ユーザ端末機を把持したユーザのモーション動作による3軸の振動センサの動きによる慣性を測定し、慣性が最高値または最低値を維持した時間を介して、加速度及び減速度を算出する。そして、加速度及び減速度が算出されると、算出された加速度及び減速度を積分し、ユーザ端末機の傾きの変化の検出が行われる。他の実施形態として、第5感知部(125)は、ユーザ端末機に具備された重力センサによって、傾きを感知することができる。第5感知部(125)は、ユーザ端末機の傾きを感知するために、重力センサが測定した重力方向と、基準方向との角度を測定し、これらを差分し、ユーザ端末機の傾きを検出することができる。ここで、基準方向とは、ユーザ端末機が重力方向からどの程度傾いているかを判断するための所定の方向であり、該基準方向は、様々な方法によって変更されて設定されることができる。一例として、ユーザ端末機の基準方向を、横軸方向と垂直する方向に設定してもよく、それ以外にも、ユーザ端末機の横軸方向、縦軸方向、または縦軸方向と垂直な方向などであってもよい。第5感知部(125)の傾きの感知結果は、制御部(130)に送信され、制御部(130)は、傾きの感知結果を基に、ユーザ端末機がどの方向にどれほど傾いているかということを判断することができる。制御部(130)には、基準の傾き、例えば、90°が保存されいてもよい。
【0046】
第6感知部(126)は、ユーザ端末機の移動状態を感知する加速度感知部を含んでもよい。第6感知部(126)は、前述の振動センサを利用して、ユーザ端末機の移動状態、すなわち、加速度を感知することができる。第6感知部(126)の移動状態の感知結果は、制御部(130)に送信され、制御部(130)は、移動状態感の知結果を基に、ユーザ端末機が移動状態であるか否かを判断することができる。また制御部(130)には、基準の移動状態、すなわち、基準の加速度が保存されていてもよい。
【0047】
第7感知部(127)は、ユーザ端末機周辺の温度または湿度を感知する温度感知部または湿度感知部を含んでもよい。第7感知部(121)は、ユーザ端末機内部に具備された温度計または湿度計によって、ユーザ端末機周辺の温度または湿度を感知することができる。第7感知部(127)の温度または湿度の感知結果は、制御部130に送信され、制御部(130)は、温度または湿度の感知結果を基に、ユーザ端末機周辺の温度または湿度を判断することができる。また、制御部(130)には、基準の温度または基準の湿度が保存されてもよい。
【0048】
本実施形態において、感知部(120)を第1感知部(121)〜第7感知部(127)に限定しているが、これらに限定されるものではなく、ユーザ端末機周辺を感知したり、ユーザ端末機に入力されるデータを感知したりすることができるいかなる構成要素も、感知部120に含まれることができる。
【0049】
図1に戻ると、制御部(130)は、感知部(120)の感知結果に対応して、ユーザ端末機の第1表示領域に、第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれかのレイヤの表示を開始することができる。
【0050】
制御部(130)は、第1感知部(121)の照度の感知結果が、基準照度以下である場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第2レイヤの表示を開始することができる。制御部(130)は、第2感知部(122)の騷音の感知結果が、基準の騷音を超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第3レイヤの表示を開始することができる。制御部(130)は、第3感知部(131)の視線追跡の結果、基準領域に位置する場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第4レイヤの表示を開始することができる。制御部(130)は、第4感知部(124)のジェスチャの感知結果、ジェスチャが、第1ジェスチャから第2ジェスチャに変更される場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第5レイヤの表示を開始することができる。制御部(130)は、第5感知部の傾きの感知結果が、基準の傾きを超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第6レイヤの表示を開始することができる。制御部(130)は、第6感知部(126)の移動状態の感知結果が、基準の移動状態を超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第7レイヤの表示を開始することができる。制御部(130)は、第7感知部の温度または湿度の感知結果、基準の温度または基準の湿度を超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第8レイヤの表示を開始することができる。
【0051】
ここで、制御部(130)は、漫画表示装置(100)全体の動作を制御するプロセッサ(processor)のように、データを処理することができる全ての種類の装置を含んでもよい。ここで、「プロセッサ」は、例えば、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって表現された機能を実行するために、物理的に構造化された回路を有する、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置を意味する。このように、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置の一例として、マイクロプロセッサ(microprocessor)、中央処理装置(CPU:central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)などの処理装置を網羅することができるが、本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。
【0052】
任意の実施形態において、制御部(130)は、感知部(120)の感知結果に対応して、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ、及び第2レイヤ〜第Nレイヤのうちのいずれか又は複数のレイヤを合成して表示することができる。
【0053】
制御部(130)は、第1感知部(121)の照度感知の結果が、基準照度以下である場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ及び第2レイヤを合成して表示することができる。制御部(130)は、第2感知部122の騷音の感知結果が、基準の騷音を超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ及び第3レイヤを合成して表示することができる。制御部(130)は、第3感知部(131)の視線追跡の結果、基準領域に位置する場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ及び第4レイヤを合成して表示することができる。制御部(130)は、第4感知部(124)のジェスチャ感知結果、該ジェスチャが、第1ジェスチャから第2ジェスチャに変更される場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ及び第5レイヤを合成して表示することができる。制御部(130)は、第5感知部の傾きの感知結果が、基準の傾きを超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、前記第1レイヤ及び第6レイヤを合成して表示することができる。制御部(130)は、第6感知部(126)の移動状態の感知結果が、基準の移動状態を超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ及び第7レイヤを合成して表示することができる。制御部(130)は、第7感知部の温度または湿度の感知結果、基準の温度または基準の湿度を超える場合、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ及び第8レイヤを合成して表示することができる。
【0054】
図3は、本発明の一実施形態による、ユーザ端末機と、
図1の漫画データ表示装置との関係について説明した図面である。
図3を参照すると、漫画データ表示装置(100)は、インターネット及び/またはイントラネットのような有線通信網及び/または無線通信網を含むネットワーク(NW)によって、複数のユーザ端末機(T1,T2,T3,…,Tn)と接続されることができる。ここで、該通信網は、他のネットワーク装置と、有線又は無線接続を介して、制御信号またはデータ信号のような信号を送受信するために必要なハードウェア及びソフトウェアを含む装置でもあってもよい。前述の漫画データ表示装置(100)は、ユーザ端末機(T1,T2,T3,…,Tn)と区別され、ユーザ端末機(T1,T2,T3,…,Tn)と分離されたまま、ネットワーク(NW)に接続されることができる。
【0055】
図4は、本発明の他の実施形態によるユーザ端末機と、
図1の漫画データ表示装置との関係について説明した図面である。
図4を参照すると、漫画データ表示装置(100)は、ユーザ端末機T1内に含まれることができる。図示されていないが、漫画データ表示装置(100)は、ユーザそれぞれの端末機にも含まれてもよい。ユーザ端末機(T1)内に、本実施形態の漫画データ表示装置(100)を含める方法は、多様である。具体的な実施形態として、ネットワーク(NW)を介して、ユーザそれぞれが、端末機内に漫画データ表示装置(100)をインストールすることができ、例えば、漫画データ表示装置(100)を1つのアプリケーション形態で、ユーザ端末機(T1)にインストールすることができる。他の具体的な実施形態として、ユーザ端末機(T1)に、オフラインを介して、漫画データ表示装置(100)がインストールされてもよい。しかし、これは、例示的な形態であり、本発明は、それに限定されるものではなく、漫画データ表示装置(100)が、ユーザ端末機(T1)内に、様々な形態でインストールされる場合を含むことができる。
【0056】
図5は、本発明の他の実施形態によるユーザ端末機と、
図1の漫画データ表示装置との関係について説明した図面である。
図5を参照すると、漫画データ表示装置(100)の一部(100A)は、ユーザ端末機(T1)内に含まれることができ、他の一部(100B)は、ネットワーク(NW)を介して、ユーザ端末機(T1)と接続される。
【0057】
例えば、
図1及び
図2に図示された漫画データ表示装置(100)の部材のうち、感知部(120)を含む一部(100A)は、ユーザ端末機(T1)内に含まれることができる。漫画データ表示装置(100)の一部(100A)がユーザ端末機(T1)内に含まれるようにする方法は、
図4の実施形態で説明した通りであるので、具体的な説明は省略する。また、
図1及び
図2に図示された漫画データ表示装置(100)の部材のうち、保存部(110)及び制御部(130)を含む他の一部(100B)は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末機(T1)と接続されることができる。
【0058】
本実施形態においては、漫画データ表示装置(100)の保存部(110)及び制御部(130)が、一部(100B)として、ユーザ端末機(T1)とネットワーク(NW)で接続された場合について説明したが、それは、1つの実施形態であり、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、漫画データ表示装置(100)に含まれた複数の部材のうち少なくともいずれかが、選択的に、ネットワーク(NW)によって、ユーザ端末機(T1)と接続されることができる。
【0059】
図6は、本発明の一実施形態による漫画表示装置(100)が、ユーザ端末機(T1)に提供する漫画データ関連画面の例示図である。
図6を参照すると、ユーザ端末機(T1)の第1領域(610)に、メインカットとしての第1レイヤに該当する漫画データが表示されているところを示している。
【0060】
図7は、本発明の一実施形態による漫画表示装置(100)が、ユーザ端末機(T1)に提供する任意の同一カットに含まれている第1レイヤ〜第8レイヤの漫画データを示す画面の例示図である。
図7を参照すると、ユーザ端末機(T1)には、同一カットに対して、メインカットとしての第1レイヤ(710)、またはサブカットとしての第2レイヤ(721)〜第8レイヤ(727)のうちいずれかのレイヤが表示されることができる。ここで、第1レイヤ(710)は、ユーザ端末機(T1)の第1表示領域(610)に、デフォルトで表示されるメインカットにすることができる。また、ユーザ端末機(T1)周辺の環境、またはユーザ端末機(T1)に入力されるデータにより、第1表示領域(610)には、第2レイヤ(721)〜第7レイヤ(727)のうちいずれかのレイヤが表示されることができる。
【0061】
第2レイヤ(721)は、ユーザ端末機(T1)周辺の照度が基準照度以下である場合、第1レイヤの代わりに、第1表示領域(610)に表示されるサブカットを示している。ここで、第2レイヤ(721)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによって実現されことができる。
【0062】
第3レイヤ(722)は、ユーザ端末機(T1)周辺の騷音が基準の騷音を超える場合、第1レイヤの代わりに、第1表示領域(610)に表示されるサブカットを示している。ここで、第3レイヤ(722)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0063】
第4レイヤ(723)は、ユーザ端末機(T1)の視線追跡の結果、ユーザの視線が基準領域、すなわち、第1表示領域(610)に位置する場合、第1レイヤの代わりに、第1表示領域(610)に表示されるサブカットを示している。ここで、第4レイヤ(723)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0064】
第5レイヤ(724)は、ユーザ端末機(T1)のジェスチャ感知の結果、第1ジェスチャから第2ジェスチャに変更された場合、第1レイヤの代わりに、第1表示領域(610)に表示されるサブカットを示している。ここで、第5レイヤ(724)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0065】
第6レイヤ(725)は、ユーザ端末機(T1)の傾きの感知結果が、基準の傾きを超える場合、第1レイヤの代わりに、第1表示領域(610)に表示されるサブカットを示している。ここで、第6レイヤ(725)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0066】
第7レイヤ(726)は、ユーザ端末機(T1)の移動状態の感知結果が、基準の加速度を超える場合、第1レイヤの代わりに、第1表示領域(610)に表示されるサブカットを示している。ここで、第7レイヤ(726)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0067】
第8レイヤ(727)は、ユーザ端末機(T1)周辺の温度または湿度の感知結果が、基準の温度または湿度を超える場合、第1レイヤの代わりに、第1表示領域(610)に表示されるサブカットを示している。ここで、第8レイヤ(727)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0068】
図8は、本発明の他の実施形態による漫画表示装置(100)が、ユーザ端末機(T1)に提供する任意の同一カットに含まれている第1レイヤ〜第8レイヤの漫画データを示す画面の例示図である。
図8を参照すると、ユーザ端末機(T1)には、同一カットに対してメインカットとしての第1レイヤ(710)が表示されるか、あるいは第1レイヤ(710)、及び第2レイヤ(721)〜第8レイヤ(727)のうちいずれかのレイヤが合成されて表示されることができる。
【0069】
第2レイヤ(721)は、ユーザ端末機(T1)周辺の照度が基準照度以下である場合、第1レイヤと合成されるサブカットを示している。第1表示領域(610)には、第1レイヤと第2レイヤ(721)とが合成されて表示されることができる。ここで、第2レイヤ(721)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0070】
第3レイヤ(722)は、ユーザ端末機(T1)周辺の騷音が基準の騷音を超える場合、第1レイヤと合成されるサブカットを示している。第1表示領域(610)には、第1レイヤと第3レイヤ(722)とが合成されて表示されることができる。ここで、第3レイヤ(722)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0071】
第4レイヤ(723)は、ユーザ端末機(T1)の視線追跡の結果、ユーザの視線が基準領域、すなわち第1表示領域(610)に位置する場合、第1レイヤと合成されるサブカットを示している。第1表示領域(610)には、第1レイヤと第4レイヤ(723)とが合成されて表示されることができる。ここで、第4レイヤ(723)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0072】
第5レイヤ(724)は、ユーザ端末機(T1)のジェスチャ感知の結果、第1ジェスチャから第2ジェスチャに変更された場合、第1レイヤと合成されるサブカットを示している。第1表示領域(610)には、第1レイヤと第5レイヤ(724)とが合成されて表示されることができる。ここで、第5レイヤ(724)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0073】
第6レイヤ(725)は、ユーザ端末機(T1)の傾き感知の結果、基準の傾きを超える場合、第1レイヤと合成されるサブカットを示している。第1表示領域(610)には、第1レイヤと第6レイヤ(725)とが合成されて表示されることができる。ここで、第6レイヤ(725)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0074】
第7レイヤ(726)は、ユーザ端末機(T1)の移動状態の感知結果が、基準の加速度を超える場合、第1レイヤと合成されるサブカットを示している。第1表示領域(610)には、第1レイヤと第7レイヤ(726)とが合成されて表示されることができる。ここで、第7レイヤ(726)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0075】
第8レイヤ(727)は、ユーザ端末機(T1)周辺の温度または湿度の感知結果が、基準の温度または湿度を超える場合、第1レイヤと合成されるサブカットを示している。第1表示領域(610)には、第1レイヤと第8レイヤ(727)とが合成されて表示されることができる。ここで、第8レイヤ(727)は、図示したイメージに限定されるものではなく、作家の意図により、様々なイメージ及び/またはテキストによっても実現されることができる。
【0076】
図9及び
図10は、本発明の他の実施形態による漫画表示装置(100)がユーザ端末機(T1)に提供する漫画データを示す画面の例示図である。
図9aは、第1表示領域(610)に表示されるメインカットとしての第1レイヤ(710)を示しており、
図9b〜
図10dは、第1感知部(121)〜第7感知部(127)の感知結果に対応して第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第2レイヤ(721)〜第8レイヤ(727)を示している。
【0077】
図9bは、第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第2レイヤ(721)を示しており、
図9cは、第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第3レイヤ(722)を示しており、
図9dは、第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第4レイヤ(723)を示している。
【0078】
図10aは、第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第5レイヤ(724)を示しており、
図10bは、第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第6レイヤ(725)を示しており、
図10cは、第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第7レイヤ(726)を示しており、
図10dは、第1表示領域(610)に表示されるサブカットとしての第8レイヤ(727)を示している。
【0079】
図11は、本発明の一実施形態による漫画データ表示方法について説明するためのフローチャートである。以下の説明において、
図1〜
図10に係わる説明と重複する部分は、その説明を省略する。
【0080】
図11を参照すると、漫画表示装置(100)は、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及びメインカットに追加された複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存する(S10)。任意の実施形態において、漫画表示装置(100)は、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される漫画データメインカットとしての第1レイヤ、及びメインカットに追加される複数のストーリーを含む異なるサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤを保存することができる。すなわち、第1レイヤ〜第Nレイヤのそれぞれが、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される1つのカットによって構成されるか、あるいはメインカットとしての第1レイヤ、及びサブカットとしての第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか1レイヤの合成結果が、ユーザ端末機の第1表示領域に表示される1つのカットによって構成される。
【0081】
漫画表示装置(100)は、ユーザ端末機周辺の環境、またはユーザ端末機に入力されるデータを感知する(S20)。ユーザ端末機周辺の環境、またはユーザ端末機に入力されるデータを感知するために、前述の第1感知部〜第8感知部を利用することができる。
【0082】
漫画表示装置(100)は、ユーザ端末機周辺の環境、またはユーザ端末機に入力されるデータの感知結果に対応して、ユーザ端末機の第1表示領域に漫画データの第2レイヤ〜第Nレイヤのうちいずれか1レイヤの表示を開始する(S30)。任意の実施形態において、漫画表示装置(100)は、ユーザ端末機周辺の環境、またはユーザ端末機に入力されるデータの感知結果に対応して、ユーザ端末機の第1表示領域に、第1レイヤ、及び第2レイヤ〜第Nレイヤのうち1以上のレイヤを合成して表示することができる。
【0083】
以上で説明した本発明による実施形態は、コンピュータ上で、多様な構成要素を介して実行されるコンピュータプログラムの形態によって実現され、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録される。このとき、該媒体は、ハードディスク、プロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM及びDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto-optical medium)、及びROM、RAM、フラッシュメモリのような、プログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。さらに、該媒体は、ネットワーク上で伝送可能な形態に実装される無形の媒体を含み、例えば、ソフトウェア形態またはアプリケーション形態で実装され、ネットワークを介して伝送及び流通が可能な形態の媒体でもある。
【0084】
一方、前記コンピュータプログラムは、本発明のために特別に設計されて構成されたものでもあり、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものでもある。該コンピュータプログラムの例としては、コンパイラによって作われるような機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用して、コンピュータによって実行されることができる高級言語コードも含まれるてもよい。
【0085】
本発明の明細書(特に、特許請求の範囲)において、「前記」の用語、及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数のいずれにも該当する。また、本発明において、範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個々の値を適用した発明を含み(これに反する記載がなければ)、発明の詳細な説明に、前記範囲を構成する各個別的な値を記載した通りである。
【0086】
本発明による方法を構成するステップについて、明白に順序を記載するか、あるいはそれに反する記載がない場合は、前記ステップは、適する順序で遂行される。必ずしも該段階の記載順序によって、本発明が限定されるものではない。本発明において、全ての例、または例示的な用語(例えば、など)の使用は、単に本発明について詳細に説明するためのものであり、特許請求の範囲によって限定されない以上、前記例、または例示的な用語によって、本発明の範囲が限定されるものではない。また、当業者は、多様な修正、組み合わせ及び変更が付加された特許請求の範囲、またはその均等物の範疇内で、設計条件及びファクタによっても構成されるということを理解するであろう。
【0087】
従って、本発明の思想は、前述の実施形態に限定されて決められるものではなく、後述する特許請求の範囲だけではなく、該特許請求の範囲と均等、またはそこから等価的に変更された全ての範囲は、本発明の思想の範疇に属するものとするのである。