特許第6549618号(P6549618)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サクミ・イモラ・ソシエタ・コーペラティバの特許一覧

<>
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000002
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000003
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000004
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000005
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000006
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000007
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000008
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000009
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000010
  • 特許6549618-プリフォーム供給のためのシステム 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6549618
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】プリフォーム供給のためのシステム
(51)【国際特許分類】
   B29C 49/42 20060101AFI20190711BHJP
   B29C 49/06 20060101ALI20190711BHJP
【FI】
   B29C49/42
   B29C49/06
【請求項の数】13
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-573733(P2016-573733)
(86)(22)【出願日】2015年6月17日
(65)【公表番号】特表2017-522203(P2017-522203A)
(43)【公表日】2017年8月10日
(86)【国際出願番号】EP2015063550
(87)【国際公開番号】WO2015193351
(87)【国際公開日】20151223
【審査請求日】2018年5月1日
(31)【優先権主張番号】VR2014A000168
(32)【優先日】2014年6月18日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】516023722
【氏名又は名称】サクミ・イモラ・ソシエタ・コーペラティバ
【氏名又は名称原語表記】SACMI IMOLA S.C.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マラストニ,ダニエーレ
(72)【発明者】
【氏名】カルネバリ,ファビオ
【審査官】 関口 貴夫
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0108468(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0120833(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0151478(US,A1)
【文献】 国際公開第2013/185930(WO,A1)
【文献】 特表2007−515359(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0226763(US,A1)
【文献】 特表2007−516115(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0108018(US,A1)
【文献】 特開2014−043009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 49/00−49/80
B29C 31/00−31/10
B65G 47/26、47/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹き込み成形機(20)にプリフォーム(10)を供給するシステム(1)であって、前記プリフォーム(10)の長手進行方向(100)に沿って順に、ランダムに整列されたプリフォームが供給され、実質的に平行で、それぞれの軸(101、102)の周りで回転可能で水平方向に対して傾いたコンベアトラック(4a、4b)に前記プリフォームを整列することが意図される少なくとも2つの整列ローラ(3a、3b)を備える少なくとも1つの分別および整列装置(2)を備え、前記吹き込み成形機(20)にプリフォームを供給するために、前記システム(1)は個々に平らに置かれ前記整列ローラ(3a、3b)から前記コンベアトラック(4a、4b)上に到達し前記長手進行方向(100)に平行に配向された不正確に位置したプリフォームを除去するための手段(30)を備え、前記除去手段(30)は、少なくとも1つのその遮断位置において、前記整列ローラ(3a、3b)からある距離でコンベアトラック(4a、4b)に近接した前記整列ローラ(3a、3b)の端部上に配置された少なくとも1つの流れ制御部(31a)を有する上側ガイド(31)を備え前記整列ローラ(3a、3b)は前記流れ制御部(31a)の下で正確に配向された前記プリフォーム(10)の通路を許容し、前記不正確に配向されたプリフォームが前記整列ローラ(3a、3b)および前記コンベアトラック(4a、4b)にまたがるとき、前記不正確に配向されたプリフォーム(10)の長手進行方向(100)に対して上流に配置された長手軸端部の進行を遮断することを特徴とし、前記除去手段(30)は前記流れ制御部(31a)によって遮断された前記不正確に配向されたプリフォームを下ろすための手段(35)を備える、システム。
【請求項2】
御手段を備え、前記制御手段は前記遮断位置から、前記流れ制御部(31a)が前記不正確に配向されたプリフォーム(10)を下ろすために前記遮断位置に対して前記整列ローラ(3a、3b)からさらに離れて離間される下ろし位置まで前記流れ制御部(31a)の移行を作動させるよう適合されることを特徴とする、請求項1に記載のシステム(1)。
【請求項3】
前記流れ制御部(31a)は前記長手進行方向(100)に平行に延びることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のシステム(1)。
【請求項4】
前記下ろし手段(35)は前記流れ制御部(31a)が下ろし位置に移動させられた際に作動され得る少なくとも1つの排除装置(35a)を備えることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの排除装置(35a)は、前記プリフォーム(10)を前記整列ローラ(3a、3b)および前記コンベアトラック(4a、4b)に対して横方向に下ろすために前記プリフォーム(10)上に前記長手進行方向(100)に対して横方向に突き動作を適用するよう適合されたことを特徴とする、請求項4に記載のシステム(1)。
【請求項6】
前記少なくとも1つの排除装置(35a)は、前記プリフォーム(10)を前記整列ローラ(3a、3b)および前記コンベアトラック(4a、4b)に対して横方向に下ろすために前記プリフォーム(10)上に垂直方向に突き動作を適用するよう適合されたことを特徴とする、請求項4または請求項5に記載のシステム(1)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの排除装置(35a)は、空気の流れを発するように構成されていることを特徴とする、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項8】
前記上側ガイド(31)は前記流れ制御部(31a)が前記遮断位置にあるとき、前記整列ローラ(3a、3b)および前記コンベアトラック(4a、4b)にまたがる領域上に延びることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項9】
前記上側ガイド(31)は、内部接続部(31b)において支持構造(32)へ旋回軸(103)の周りで蝶番にされ、前記制御手段は前記流れ制御部(31a)を前記遮断状態と前記下ろす状態との間またはその逆に動かすために前記旋回軸(103)の周りで前記上側ガイド(31)を動かすための装置を備えることを特徴とする、請求項2から請求項8のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項10】
前記旋回軸(103)は前記上側ガイド(31)の長手方向の拡張部に対して直角に延びることを特徴とする、請求項9に記載のシステム(1)。
【請求項11】
動装置は持構造(32)と前記上側ガイド(31)との間で作動する線形作動装置(33)を備えることを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項12】
前記上側ガイド(31)は少なくとも部分的に前記流れ制御部(31a)を規定するために細長い上側当接要素(40)と関連し、前記細長い上側当接要素(40)は旋回軸(103)に実質的に平行な軸(40a)の周りで前記上側ガイド(31)によって回転するよう支持されることを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のシステム(1)。
【請求項13】
前記軸(40a)は、前記整列ローラ(3a、3b)上の遮断位置に位置した前記上側ガイド(31)の端部に配置され、前記細長い上側当接要素(40)の下向きの回転を止める手段は前記上側ガイド(31)と前記細長い上側当接要素(40)との間で作用することを特徴とする、請項12に記載のシステム(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプリフォーム供給のためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば吹き込み成形機のような機械にプリフォームを供給するためのシステムは公知であり、そのようなシステムにおいてプリフォームは容器ホッパに配置されそこから昇降トレイにピックアップされ、昇降トレイは次に、通常水平方向に対して傾き実質的に互いに平行な2つの整列ローラを備える供給装置にプリフォームを供給する。
【0003】
2つのローラは互いに反対方向に回転するよう作られ、プリフォームの本体の横方向の大きさよりも少し大きい2つのローラ間の内部スペースを残すよう互いに離間される。
【0004】
そのような内部スペースはプリフォームのネックの基部に配置された支持フランジの大きさよりもさらに小さい。
【0005】
そのようなシステムは、重力効果のもとで、プリフォームの本体がローラ間に規定される内部スペース内に下方向に延び、関連するフランジがローラ上に置かれるようプリフォームが2つのローラ間に配置されるよう作られ、ローラの回転運動およびその傾きはプリフォームを次から次へと以上に述べた位置にもたらす傾向がある。
【0006】
ローラの下流において、プリフォームは2つのコンベアレールによって構成されたコンベアガイドによってもたらされ、コンベアレールは、プリフォームを機械たとえば吹き込み成形機に供給するよう設計される。
【0007】
プリフォームは無秩序な方法で整列ローラに下ろされるため、そのうちのいくつかは正確に配置されることなくコンベアレールに到達する。
【0008】
これが公知のプリフォーム供給システムが、たとえばブラシで構成された濾過手段を備える理由であり、その目的はローラからそのようなプリフォームを除去することである。
【0009】
従来のシステムにおいて、不正確に位置したプリフォームの除去を改善するために、文献WO2002/036466は不正確に配置されたプリフォームを除去するために、不正確に位置したプリフォーム、具体的には他のプリフォームの垂直に内部に挿入されたプリフォームまたは正確に配置されたプリフォーム上に水平に横たわっているプリフォームを廃棄するためにローラ上に配置された排出ホイールの使用の可能性を開示する。
【0010】
そのような解決はしかしながらすべての種類の不正確に位置したプリフォームの除去に成功するわけではない点で十分に満足なものではない。
【0011】
実は、いくつかのケースにおいてプリフォームは平らに置かれて長手軸方向すなわちローラおよびコンベアレールの軸と平行に配向される。
【0012】
これらのケースにおいてプリフォームは従来の装置では除去されず、その結果吹き込み成形機に供給され、必然的に機械のシャットダウンとプリフォームを手動で除去する必要性を引き起こす。
【0013】
そのような欠点の解決を試みるために、シデルによってEP1697238 B1に開示された解決が考案され、それはプリフォームの長手軸の進行方向に沿って順に、上側端部にプリフォームがランダムに配置されて供給され、下側端部は実質的に平行でそれぞれの軸の周りに回転可能な少なくとも2つの整列ローラを備える分別および整列装置を備える。
【0014】
2つの整列ローラは水平方向に対して傾いたコンベアトラック内のプリフォームを吹き込み成形機に供給するために位置させるよう設計される。
【0015】
システムは吹き込み成形機の上流に不正確に位置したプリフォームを取り除く濾過手段を備える。
【0016】
そのような濾過手段は整列ローラの下流に、コンベアトラック上で整列ローラから到達し長手方向を向けられコンベアトラック上で完全に長手方向に延びる平らに横たえられたプリフォームを個別に取り除くよう設計された少なくとも1つの選択的な除去装置を備える。
【0017】
この方法で、不正確に整列されたプリフォームは整列システムから排出され(および他の時間に回復され)、したがって整列ローラ上のそれらの堆積と結果的な機械の障害を防止する。
【0018】
EP1697238 B1に開示され図示された解決では、プリフォームを下ろすのはプリフォームがレール上に完全に長手軸方向に延びる時に起こる。
【0019】
プリフォーム下ろしは、いったん吹き込み成形機に向かうプリフォームの進行に妨害が検知された場合にはレール間の内部スペースが拡張し、不正確に配向されたプリフォーム(および直上流に配置されたプリフォーム)を下ろすことを許容するためにレールの一部が動くという事実により保障される。
【0020】
しかしながら、以上に提案された解決はいずれの欠点もないようには思われない。
特に、一部はシステムの構造の複雑性の明らかな増加とともに命令で移動させられ得るよう下ろすレールを構造する必要がある。
【0021】
さらに、不正確に向けられたプリフォームが下ろされたことを確信するために、レールのかなりの部分が可動である必要があり、これは結果的に同様にかなりの数の不正確に配置されたプリフォームを下ろすことを伴う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明の目標は、上述の欠点を除去するか、大幅に低減することである。
この目標内において、本発明の目的は不正確に配向されたプリフォームを非常に実践的かつ効率的な方法で下ろすことを可能とするプリフォーム供給のためのシステムの提供である。
【0023】
本発明の他の目的はプリフォーム供給のためのシステムをレール上で干渉することなく実行可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
この目標およびこれらおよび他の目的は添付の独立請求項によるプリフォームの供給システムによって達成されることが以下でより明らかになるであろう。
【0025】
本発明のさらなる特性および利点は添付の図面に非限定的な例として図示された本発明によるプリフォーム供給のためのシステムのいくつかの好ましいが排他的ではない実施形態の説明によってより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】プリフォーム供給のためのシステムの側面概略図である。
図1a】プリフォームの拡大側面図である。
図2】正しく配向されたプリフォームの進行ステップ中の整列ローラおよびコンベアレールにまたがる領域の斜視図である。
図3図2に示された斜視図の状態の側面図である。
図4】不正確に配向されたプリフォームの進行ステップ中の整列ローラおよびコンベアレールにまたがる領域の斜視図である。
図5図4における斜視図に示された状態の側面図である。
図6】不正確に配向されたプリフォームを下ろすステップ中の整列ローラおよびコンベアレールにまたがる領域の斜視図である。
図7図6における斜視図に示された状態の側面図である。
図8】整列ローラおよびコンベアレールにまたがる領域におけるシステムの実施形態の変形の斜視図である。
図9図8の実施形態の変形例の長手軸方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明はプリフォーム10を吹き込み成形容器のための機械20に供給するための、参照番号1で概ね差し示される設計されたシステムに関する。
【0028】
システム1は、参照番号100によって差し示された矢印によって示される、プリフォーム10の長手進行方向に沿って順に、ランダムに配置されたプリフォームを供給する少なくとも1つの分別および整列装置を備える。
【0029】
分別および整列装置2は数字3aおよび数字3bによって差し示され、それぞれの軸101、102の周りで実質的に平行かつ回転可能である少なくとも2つの整列ローラを備える。
【0030】
整列ローラ3aおよび3bはプリフォーム10を、吹き込み成形機20に供給するために水平方向に対して傾いたコンベアトラック4a、4b内に位置するよう設計されている。
【0031】
好適に、2つの整列ローラ3aおよび3bは互いに反対方向に回転させられ、プリフォーム10の本体11aの横方向の大きさよりもわずかに大きいそれらの間の内部スペースを残すよう互いに離れて離間される。
【0032】
そのような内部スペースはプリフォーム10のネック11cの基部に配置された支持フランジ11bの横方向の寸法よりもまだ小さい。
【0033】
好都合に、システム1は重力効果のもとで、プリフォーム10が2つの整列ローラ3a、3bの間に配置されてプリフォーム10の本体11aが整列ローラ3aおよび3bの間で規定された内部スペース内に下方向に延び、対応する支持フランジ11bが整列ローラ3aおよび3b上に止まるよう設計される。
【0034】
特に、整列ローラ3a、3bの回転運動およびその傾きはプリフォームを次から次へと正しい位置にもたらす傾向にある。
【0035】
本発明によれば、システム1は不正確に位置したプリフォーム10、特に個々に平坦に横たえられ、整列ローラ3a、3bからコンベアトラック4a、4b上に到達して長手進行方向100に平行に配向されたプリフォーム10を取り除くための手段30を備える。
【0036】
この議論の中で「不正確に位置したプリフォーム」という言葉は個々に平坦に横たえられ、整列回転ローラ3a、3bからコンベアトラック4a、4b上に到達して長手進行方向100に平行に配向されたプリフォームを意味する。
【0037】
より詳細に掘り下げると、除去手段30は、コンベアトラック4a、4bに近接した整列ローラ3a、3bの端部上の少なくとも1つの活性遮断位置に配置された参照数字31aで差し示された少なくとも1つの流れ制御部を有する上側ガイド31を備える。
【0038】
好都合には、流れ制御位置31aは長手進行方向100に平行に延びる。
流れ制御部31aは少なくとも活性遮断位置において、正しく配向されたプリフォーム10(たとえば図2および図3に示されるような)の流れ制御部31aの下で通路を許容するが、不正確に配向されたプリフォーム10が整列ローラ3a、3bおよびコンベアトラック4a、4bにまたがる際、不正確に配向されたプリフォーム10の長手進行方向100に対して上流に配置された長手軸端部を遮断するように整列ローラ3a、3bからある距離で配置される。
【0039】
図を参照して、そのような上流に配置された長手方向端部は、支持フランジ11bが規定される端部10bを備える。
【0040】
除去手段30はさらに、流れ制御部31aによって遮断された長手軸端部(たとえば参照数字10bで差し示された端部)を有するプリフォーム10を下ろす手段35を備える。
【0041】
好都合には、システム1は吹き込み成形容器としての機械20に向かったプリフォーム10の流れを検知するための手段と機能的に関連した制御手段を備える。
【0042】
制御手段は特に、流れ制御部31aの推移を活性遮断位置(図4および図5に示される)から非活性下ろし位置(図6および図7に示される)またはその逆に作動させるよう適合される。
【0043】
非活性下ろし位置において、流れ制御部31aは特に不正確に配向されたプリフォーム10を下ろすことを許容するために活性遮断位置に対して整列ローラ3a、3bからさらに離れて離間される。
【0044】
好適には、下ろし手段35は流れ制御部31aが不活性下ろし位置に移動させられた際活性化され得る少なくとも1つの排除装置35aを備える。
【0045】
好ましくは、単数または複数の排除装置35aは、整列ローラ3a、3bおよび/またはコンベアトラック4a、4bに対して不正確に配向されたプリフォーム10を横方向に下ろすために、長手進行方向100に対して横方向および/または垂直方向に突出し動作を適用するよう適合される。
【0046】
好都合には、排除装置35aは空気の流れを発するための少なくとも1つの本体を備える。
【0047】
好ましい実施形態によれば、上側ガイド31は流れ制御部31aが活性遮断位置にある際、整列ローラ3a、3bおよびコンベアトラック4a、4bにまたがる領域上に延びる。
【0048】
好適には、上側ガイド31は、旋回軸103の周りでその内部接続部31bにおいて支持構造32に蝶番にされる。
【0049】
特に、内部接続部31bは流れ制御部31aに対してもう一方の端部に配置される。
制御手段は、流れ制御部31aを活性遮断位置と非活性下ろし位置との間で動かすために旋回軸103の周りで上側ガイド31を動かすための装置を備える。
【0050】
好ましくは、旋回軸103は上側ガイド31の長手方向の拡張部に対して直角に延びる。
【0051】
移動装置はたとえば、支持構造32と上側ガイド31との間で作動する線形作動装置33を備える。
【0052】
発明のさらなる態様によれば、図には示されていないが、吹き込み成形容器のための機械20にプリフォーム10を供給するためのシステム1はプリフォーム10の長手進行方向100に沿って順に、ランダムに配置されたプリフォームが供給される少なくとも1つの分別および整列装置とを含み、分別および整列装置は、それぞれの軸101、102に対して実質的に平行で回転可能であり吹き込み成形容器のための機械20にこれらを供給するために、水平方向に対して傾いたコンベアトラック4a、4bにプリフォームを位置するよう設計された少なくとも2つの整列ローラ3a、3bを備える。
【0053】
システム1は個々に平らに横たえられ整列ローラ3a、3bからコンベアトラック4a、4b上に到達し、長手進行方向に平行に配向された不正確に位置したプリフォームを除去するための手段を備える。
【0054】
そのような変形によれば、除去手段は、他方のコンベアトラックに向けられた上側縁部が進行するプリフォームの支持を規定する活性状態および、不正確に配向されたプリフォームの落下を許容するような内部スペースを規定するために他方のコンベアトラックに向けられた縁部がもう一方のコンベアトラックとさらに離され離間される非活性状態から移行するために、長手進行方向に延び、長手進行方向に対して平行な軸の周りで命令により回転可能なコンベアトラックの少なくとも1つの部分を備える。
【0055】
この方法において、不正確に配向されたプリフォームは吹き込み成形容器のための機械に向かって正しく配向されたプリフォームの流れに障害が検出された場合下ろすことが可能である。
【0056】
図8および図9に示された実施形態の変化を参照して、上側ガイド31を少なくとも部分的に流れ制御部31aを規定するよう細長い上側当接要素40と結びつけることが可能である。
【0057】
例の目的のため、細長い上側当接要素40は旋回軸103に実質的に平行な軸40aの周りで上側ガイド31によって回転可能なよう支持され得る。
【0058】
好都合には、軸40aは整列ローラ3a、3b上の活性遮断位置に位置づけられた上側ガイド31の端部に配置される。
【0059】
細長い上側当接要素40の下向きの回転を止める調節可能なタイプも含む手段は上側ガイド31と細長い上側当接要素40との間で作動する。
【0060】
細長い上側当接要素40の重みまたは適用可能であれば細長い上側当接要素40と上側ガイド31との間で作動する積み込み手段の存在により上側当接要素4aを実質的に水平なままに配置される。
【0061】
図1から図7に示された解決と同様に、正しく配向されたプリフォーム10は、その重さにより低い状態(そして実質的に水平)となり、(細長い上側当接要素40によって規定されたケースにおいて)流れ制御部31aと接触しない。
【0062】
不正確に配向されたプリフォーム10の通過の結果として、その後部が、整列ローラ3a、3bからコンベアトラック4a、4bへの通路において、細長い上側当接要素40によって遮られるが、その重みの動作とその不正確な位置のために進行上既に大きな摩擦を行使された不正確に配向されたプリフォーム10の突出しの弱さにより、上側には回転せず低い状態のままとなる。
【0063】
たとえば吹き込み成形機の停止によって生じたプリフォーム10の流れの障害がある場合、プリフォーム10それ自体は上側に回転しがちな細長い当接要素40上への持ち上げ突出しを生じ、流れが遮られる前にプリフォーム10の1種の出口を許容する。
【0064】
本発明によるシステム1の操作は以下の説明から明らかである。
プリフォーム10は典型的には昇降機6によって整列ローラ3a、3bの上側端部に位置させることにより分別および整列装置2にランダムに供給される。
【0065】
これらのローラは、互いに逆方向に回転させることにより、プリフォーム10を正しい位置に配向する傾向がある。
【0066】
整列ローラ3a、3bの拡張部に沿って配置されるのは、正しく配向されたまたは互いに積み重ねられたプリフォーム10上に配置されたプリフォーム10を除去するよう設計された従前の濾過手段(典型的にはブラシまたは送風機)であり、プリフォーム10を整列ローラ3a、3bの下に配置された収集ベルト8に落とし、昇降機6に再供給するための収集ビン7に入れる。
【0067】
正しく配向されたプリフォーム10はコンベアトラック4aを向けられた整列ローラ3a、3bの端部において、コンベアトラック4a、4bを進めるために流れ制御部31aの下を通過して吹き込み成形機20に到達する。
【0068】
不正確に配向されたプリフォーム10は、特に個々に平らに横たえられ長手進行方向100に平行に配向されたプリフォームはコンベアトラック4a、4bに向けられた整列ローラ3a、3bの端部に到着した場合、このプリフォームは、整列ローラ3a、3bおよびコンベアトラック4a、4bにまたがり、多少ゆるやかに傾いた領域に到達した際、長手進行方向100に対して上流に配置された端部(支持フランジ11bを規定する端部10bに対応して実施形態に示される)と流れ制御部31aとの接触を生じ、結果としてプリフォームを遮断する。
【0069】
この点において、吹き込み成形容器のための機械20に向かうプリフォーム10の流れを検知するための手段は流れの障害を検出し、移動装置を命令する。
【0070】
たとえば線形作動装置33で構成された移動装置は上側ガイド31を旋回軸103の周りで移動させ、流れ制御部31aは活性遮断位置から非活性下ろし位置に動かされ得る。
【0071】
この点において、不正確に配向された(さらに追加的に直上流に配置された)プリフォームを横方向に下ろす排除手段が作動され、直後に流れ制御部31aは活性遮断位置に回帰する。
【0072】
下ろす操作中整列ローラ3a、3bのそれぞれの軸101、102の周りでの回転を遮ることが可能である。
【0073】
一般的な教示または具体的な実施形態を参照して示された個々の特性はすべて他の実施形態に存在するかもしれずまたそのような実施形態の特性の代わりとなるかもしれない。
【0074】
こうして認識された本発明は、数多くの修正や変形を受け入れる余地があり、それらはすべて添付の請求項の範囲に含まれる。
【0075】
実務上、採用される素材は具体的な使用に準拠させて、寸法および形状は要求に応じて任意に提供されるかもしれない。
【0076】
さらに、すべての詳細は技術的に同等の要素と取り換えられるかもしれない。
イタリア特許出願番号VR2014A000168の開示から本願請求項の優先権は参照により組み込まれる。
【0077】
技術的特徴が任意の請求項で参照符号でフォローされるところでは、請求項の明瞭性を増す目的のためだけに含まれしたがってそのような参照符号は参照符号によって例として認識された各要素の解釈を何ら制限するものではない。
図1
図1a
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9