(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6550043
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】自己封止ファスナーおよび衣服
(51)【国際特許分類】
A44B 19/32 20060101AFI20190711BHJP
A44B 19/34 20060101ALI20190711BHJP
A44B 18/00 20060101ALI20190711BHJP
A41D 13/00 20060101ALI20190711BHJP
A62B 17/00 20060101ALI20190711BHJP
【FI】
A44B19/32
A44B19/34
A44B18/00
A41D13/00 105
A62B17/00
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-516594(P2016-516594)
(86)(22)【出願日】2014年9月16日
(65)【公表番号】特表2016-538890(P2016-538890A)
(43)【公表日】2016年12月15日
(86)【国際出願番号】US2014055729
(87)【国際公開番号】WO2015041997
(87)【国際公開日】20150326
【審査請求日】2017年9月19日
(31)【優先権主張番号】61/881,053
(32)【優先日】2013年9月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390023674
【氏名又は名称】イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100137626
【弁理士】
【氏名又は名称】田代 玄
(72)【発明者】
【氏名】マクラクラン コリン エイ
【審査官】
▲高▼橋 杏子
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第03962729(US,A)
【文献】
特表平08−501968(JP,A)
【文献】
特開平03−130401(JP,A)
【文献】
特開2005−000295(JP,A)
【文献】
米国特許第03449764(US,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0010660(US,A1)
【文献】
独国特許出願公開第19935380(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44B 19/00−19/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服と共に使用するためのファスナーアセンブリであって、第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、前記第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、前記ファスナーが閉じられかつ前記第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、
i)前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジが重複し、
ii)前記第1ファスナーテープの前記第2エッジがファスニング務歯の前記噛合領域を完全に覆い、
iii)前記第1ファスナーテープの前記第2エッジの、前記第2ファスナーテープの前記第2エッジによる重複部分が、前記ファスニング務歯の前記噛合領域の上方で前記ファスニング務歯の前記噛合領域を越えて延在し、
前記第2ファスナーテープの第2エッジが、前記第1ファスナーテープの第2エッジより長く、前記第2ファスナーテープの第2エッジが、追加的な閉鎖デバイスによって第1ファスナーテープに固定される、
ファスナーアセンブリ。
【請求項2】
防護衣料用布帛と、防護衣料用布帛の第1領域および防護衣料用布帛の第2領域をつなぐためのファスナーアセンブリとを含む衣服であって、
a)前記ファスナーアセンブリが第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、前記第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、前記ファスナーが閉じられかつ前記第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジが重複し、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジがファスニング務歯の前記噛合領域を完全に覆い、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジの、前記第2ファスナーテープの前記第2エッジによる重複部分が前記ファスニング務歯の前記噛合領域の上方で前記ファスニング務歯の前記噛合領域を越えて延在し、
前記第2ファスナーテープの第2エッジが、前記第1ファスナーテープの第2エッジより長く、前記第2ファスナーテープの第2エッジが、追加的な閉鎖デバイスによって前記防護衣料用布帛または第1ファスナーテープに固定され、
b)前記衣服が、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第1領域へ前記第1ファスナーテープの前記第1および第2エッジを通って取り付ける第1縫い目と、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第2領域へ前記第2ファスナーテープの前記第1および第2エッジを通って取り付ける第2縫い目とを有し、
但し前記第1縫い目は前記第2ファスナーテープを通って縫わず、前記第2縫い目は前記第1ファスナーテープを通って縫わない、衣服。
【請求項3】
防護衣料用布帛と、防護衣料用布帛の第1領域および防護衣料用布帛の第2領域をつなぐためのファスナーアセンブリとを含む衣服であって、
a)前記ファスナーアセンブリが第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、前記第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、前記ファスナーが閉じられかつ前記第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジが重複し、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジがファスニング務歯の前記噛合領域を完全に覆い、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジの、前記第2ファスナーテープの前記第2エッジによる重複部分が前記ファスニング務歯の噛合領域の上方で重複し前記ファスニング務歯の噛合領域を越えて延在し、前記第2ファスナーテープの第2エッジが、前記第1ファスナーテープの第2エッジより長く、前記第2ファスナーテープの第2エッジが、追加的な閉鎖デバイスによって前記防護衣料用布帛または第1ファスナーテープに固定され、
b)前記衣服が、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第1領域へ前記第1ファスナーテープの前記第1エッジを通って取り付ける第1縫い目と、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第2領域へ前記第2ファスナーテープの前記第1エッジを通って取り付ける第2縫い目とを有し、
但し前記第1縫い目は前記第2ファスナーテープを通って縫わず、前記第2縫い目は前記第1ファスナーテープを通って縫わない、衣服。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防護衣料との使用に適切な改良されたファスナーアセンブリおよび当該ファスナーアセンブリを含む衣服に関する。
【背景技術】
【0002】
作業員により着用される特定の個人用防護衣料の機能の1つは、環境汚染物が皮膚に接触するのを防止または減らすことである。このような衣料は、カプセル形の耐液体性および/もしくは耐薬品性のスーツもしくは衣服、または乾燥粒子が皮膚に接触するのを防止するよう設計されたスーツもしくは衣服、または危険を引き起こす様々なものが皮膚に接触するのを防止するよう設計されたスーツもしくは衣服を含み得る。このような衣料は、カバーオール、シャツ、コート、ズボン、ビブカバーオールまたはこれらの品目の組合せのようなものを含み得る。衣料は、幅広い種類の特許で保護された防護衣服用布帛、遮蔽性布帛、積層体、およびフィルムで作製され得る。衣料はまた、不織布および/または織布ならびにそのような材料とフィルムとの積層体を含み得る。幾つかの実施形態において、衣料用材料は、多層フィルム不織布積層体である。幾つかの実施形態において、衣料用材料は、液体および/または粒子による浸透に耐える不織布である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
明らかに、衣料への液体および/または粒子の侵入を防ぐ際に、衣料における開口部が潜在的な弱点となるが、その理由は、開口部は衣料が身に着けられるために存在しなければならず、かつ身に着けた後、開口部は次いで十分に封止されなければならないからである。そのような衣料の封止におけるいかなる改善も望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、衣服と共に使用するためのファスナーアセンブリであって、第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
第1および第2ファスナーテープの各々の第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、ファスナーが閉じられかつ第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、
i)第1および第2ファスナーテープの各々の第2エッジが重複し、
ii)第1ファスナーテープの第2エッジがファスニング務歯の噛合領域を完全に覆い、
iii)第1ファスナーテープの第2エッジの、第2ファスナーテープの第2エッジによる重複部分がファスニング務歯の噛合領域を越えて延在する、
ファスナーアセンブリに関する。
【0005】
本発明はまた、防護衣料用布帛と、防護衣料用布帛の第1および第2領域をつなぐためのファスナーアセンブリとを含む衣服であって、
a)ファスナーアセンブリが第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
第1および第2ファスナーテープの各々の第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、ファスナーが閉じられかつ第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、第1および第2ファスナーテープの各々の第2エッジが重複し、第1ファスナーテープの第2エッジがファスニング務歯の噛合領域を完全に覆い、第1ファスナーテープの第2エッジの、第2ファスナーテープの第2エッジによる重複部分がファスニング務歯の噛合領域を越えて延在し、
b)衣服が、ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の第1領域へ第1ファスナーテープの第1および第2エッジを通って取り付ける第1縫い目と、ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の第2領域へ第2ファスナーテープの第1および第2エッジを通って取り付ける第2縫い目とを有し、
但し第1縫い目は第2ファスナーテープを通って縫わず、第2縫い目は第1ファスナーテープを通って縫わない、衣服に関する。
【0006】
本発明はさらに、防護衣料用布帛と、防護衣料用布帛の第1および第2領域をつなぐためのファスナーアセンブリとを含む衣服であって、
a)ファスナーアセンブリが第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
第1および第2ファスナーテープの各々の第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、ファスナーが閉じられかつ第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、第1および第2ファスナーテープの各々の第2エッジが重複し、第1ファスナーテープの第2エッジがファスニング務歯の噛合領域を完全に覆い、第1ファスナーテープの第2エッジの、第2ファスナーテープの第2エッジによる重複部分がファスニング務歯の噛合領域を越えて延在し、
b)衣服が、ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の第1領域へ第1ファスナーテープの第1エッジを通って取り付ける第1縫い目と、ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の第2領域へ第2ファスナーテープの第1エッジを通って取り付ける第2縫い目とを有し、
但し第1縫い目は第2ファスナーテープを通って縫わず、第2縫い目は第1ファスナーテープを通って縫わない、衣服に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】分かりやすくするために、折り曲げられていない、および次いで部分的に折り曲げられている状態で示される、衣服と共に使用するためのファスナーアセンブリの図示である。
【
図1B】分かりやすくするために部分的に折り曲げられた状態にあり、衣料用布帛の第1および第2領域へ取り付けられたファスナーアセンブリの図示である。
【
図2A】分かりやすくするために部分的に折り曲げられた状態にあり、衣料用布帛の第1および第2領域へ取り付けられ、任意選択の封止テープを備えるファスナーアセンブリの図示である。
【
図2B】分かりやすくするために折り曲げられていない、および部分的に折り曲げられた状態で示され、次いで衣料用布帛の第1および第2領域へ取り付けられ、任意選択の封止テープを備える、衣服と共に使用するためのファスナーアセンブリの代替的図示である。
【
図3A】協働ファスナー務歯の列に平行である閉鎖用テープの折り目の方向の図示であり、この図において、ファスナー務歯はスライドファスナー務歯の1タイプ、特にジッパー上の歯である。
【
図3B】協働ファスナー務歯の列に平行である閉鎖用テープの折り目の方向の図示であり、この図において、ファスナー務歯はベルベット式フックアンドループファスナーの1タイプである。
【
図4】ファスナーアセンブリの、衣料用布帛の第1および第2領域への別の取付けの図示であり、任意選択の封止テープを備え、分かりやすくするために部分的に折り曲げられた状態で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ファスナーアセンブリ
図1Aに示されるとおり、衣服と共に使用するためのファスナーアセンブリは、ファスナーであって第1ファスナーテープ2と第2ファスナーテープ3とを有し、各ファスナーテープが内側面と外側面とを有するファスナーを含む。さらに、ファスナーテープ2は第1エッジ20と第2エッジ22とを有し、第1エッジ上に協働ファスナー務歯1aの列が取り付けられており、ファスナーテープ3が第1エッジ21と第2エッジ23とを有し、第1エッジ上に協働ファスナー務歯1bの列が取り付けられている。
【0009】
さらに、第1エッジ20の長さは第2エッジ22の長さより短く、第1エッジ21の長さは第2エッジ23の長さより短い。幾つかの実施形態において、ファスナーテープはファスナーアセンブリによりつながれる防護衣料用布帛の遮蔽特性以上の遮蔽特性を有する。
【0010】
第1ファスナーテープ2は、第1ファスナーテープ上の協働ファスナー務歯1aの列に平行に折り曲げられ、第2ファスナーテープ3は、第2ファスナーテープ上の協働ファスナー務歯1bの列に平行に折り曲げられる。
図3Aは、ファスナーテープ3の向きの図示であり、折り目30は点線により表されており、折り目は協働ファスナー務歯1bの列に平行であり、この図において、ファスナー務歯の列はスライドファスナー務歯の1タイプ、特にジッパー上の歯である。
図3Bは、協働ファスナー務歯31の列に平行なファスナーテープ折り目32の向きの同様の図示である。この図において、ファスナー務歯31の列は、ベルクロ(Velcro)(登録商標)ファスナーとしてより一般的に知られる、de Mestralへの米国特許第2,717,437号明細書に開示されるものなどの、ベルベット式フックアンドループファスナーのタイプの片側のストリップである。ファスナーテープ2は
図3Aおよび3Bに示されるものに対する、鏡像の協働折り目、オプション、および適合または嵌合ファスナー務歯を有する。これらのタイプのファスナーテープおよびファスナー務歯が有用である一方で、これらは限定することを意図されるものではない。これらに加えて、Gooper Hermeticにより販売されるものなどの磁気封止ストリップなどのものを含む、様々なファスナーテープおよびファスナー務歯が使用され得ると考えられる。
【0011】
第1および第2ファスナーテープの各々の全長、ならびにファスナーテープの第1および第2エッジの相対的長さは、ファスナーが閉じられるとき、第1および第2ファスナーテープの各々の第2エッジが重複し、かつ両者が閉じられたファスナーを覆うように選択される。特に、ファスナーが閉じられるとき、第1および第2ファスナーテープからの協働ファスナー務歯1aおよび1bは互いに噛み合い、各ファスナーテープの第2エッジは、噛合領域にわたって延在してその領域を完全に覆うように選択される。
図1Aに示されるとおり、分かりやすくするために部分的に折り曲げられた状態において、第1ファスナーテープ2の長さは、折り曲げられた第2エッジ22が第1エッジ20の外側面を覆い、かつその直接下にある噛合領域を完全に覆うように延在するかそうするのに十分に長いように、選択される。第1ファスナーテープ2に重なる第2ファスナーテープ3の長さもまた、その折り曲げられた第2エッジ23が第1エッジ21の外側面の一部を覆い、かつ、第1ファスナーテープの下に位置するファスニング務歯の噛合領域を越えて延在するのに十分長くなるように独立して選択される。換言すると、噛み合ったファスニング務歯の領域は、その噛合領域の上方で重ねられるファスナーテープの2つの層により完全に覆われ、層のそれぞれは噛合領域を独立して完全に覆うのに十分幅広い。これは、噛合領域がいずれの液体および/または粒子状物質からも完全に封止されることを確実にするのに役立つ。
【0012】
いくつかの好ましい実施形態において、第1ファスナーテープ2の長さは、ファスナーが閉じられるとき、第2エッジ22が噛合領域とファスナーテープ3の折り目との間、好ましくは、噛合領域とファスナーテープ3の折り目との間の3分の1〜3分の2の距離へ延在するように選択される。幾つかの実施形態において、第2ファスナーテープ3の長さは、ファスナーが閉じられるとき、第2エッジ23が噛合領域を越えて、噛合領域とファスナーテープ2の折り目との間の少なくとも3分の1〜3分の2の距離へ延在するよう選択される。幾つかの実施形態において、第2エッジ23の長さは第2エッジ22の長さより長い。さらに、必要に応じて、容易かつ迅速に開くことおよび閉じることができる追加的な閉鎖用デバイス、例えば、(ベルクロ(Velcro)(登録商標)タイプのような)ベルベット式フックアンドループファスナーの追加的なストリップ、他のフック/ループデバイス、両面接着テープ、(ジップロックシステムなどの)連動式スプライングルーブシステム、磁気封止ストリップなどが、ファスナーテープ3の第2エッジ23を防護衣料用布帛またはファスナーテープ2へ固定するために使用され得る。同様に、必要に応じて、そのような追加的な閉鎖用デバイスが第2エッジ22をファスナーテープ3の第1エッジ21へ固定するために使用され得る。
【0013】
複数のタイプのファスナーおよび協働ファスナー務歯が想定されるが、好ましい実施形態において、ファスナーはスライドファスナーであり、第1および第2ファスナーテープはストリンガテープであり、ファスナー務歯はストリンガテープ上に取り付けられた協働スライドファスナー務歯であり、スライドファスナーは、スライドファスナーを開くおよび閉じるためにストリンガテープ上のファスナー務歯と協働するスライダをさらに含む。いくつかのスライドファスナーは「ジッパー」として一般知られている。
【0014】
衣服
衣服は好ましくは、防護衣料用布帛および前述のとおりのファスナーアセンブリを含む。用語「防護衣料用布帛」は、幅広い種類の防護衣服用布帛、遮蔽性布帛、積層体、およびフィルムを含むことを意味する。用語「防護衣料用布帛」はまた、不織布および/または織布ならびにそのような材料のフィルムまたは多層フィルムとの積層体を含む。いくつかの好ましい実施形態において、防護衣料用布帛、およびしたがって衣料用材料は、多層フィルム不織布積層体である。幾つかの実施形態において、衣料用材料は、液体および/または粒子による浸透に耐える不織布、例えば、タイベック(Tyvek)(登録商標)スパンボンドポリエチレンのような不織布である。他の有用な防護衣料用布帛は、幅広い種類の脅威から保護し、かつ、米国特許第5,626,947号明細書(Hauer et al.)、同第4,855,178号明細書(Langley)、同第4,272,851号明細書(Goldstein)、同第4,772,510号明細書(McClure)、同第5,035,941号明細書(Blackburn)、同第4,214,321号明細書(Nuwayser)、同第4,920,575号明細書(Bartasis)、同第5,162,148号明細書(Boye)、同第4,833,010号明細書(Langley)に開示されているものを含むがこれらに限られない。
【0015】
図1Bに示されるとおり、ファスナーアセンブリは防護衣料用布帛の第1および第2領域6をつなぐ。衣服は、ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の第1および第2領域6へ取り付ける縫い目4を有する。一実施形態において、縫い目4の第1セットは、第1ファスナーテープ2の第1および第2エッジならびに防護衣料用布帛の第1領域を通って縫われ、縫い目の第2セットは第2ファスナーテープ3の第1および第2エッジならびに防護衣料用布帛の第2領域を通って縫われる。しかしながら、ファスナーが開かれかつ閉じられ得るように、第1ファスナーテープ2を通る第1縫い目は第2ファスナーテープ3を通って縫わず、第2ファスナーテープ3を通る第2縫い目は第1ファスナーテープ2を通って縫わない。
【0016】
さらに、
図2Aに示されるとおり、幾つかの実施形態において、ファスナーアセンブリが防護布帛の領域に縫い付けられた後、第1ファスナーテープ2はさらに、第1縫い目を覆う外側封止テープ5で防護衣料の第1領域へ取り付けられる。同様にまた、第2ファスナーテープ3が、第2縫い目を覆う外側封止テープ5で、防護衣料の第2領域へ取り付けられる。外側封止テープ5は閉鎖用テープ材料と防護布帛の両方に適合しなければならず、外側封止テープ5はまた、防護衣料用布帛領域と閉鎖用テープの折り目との間のつなぎ目を覆う働きをする。有用な封止テープは、防護衣料用布帛の遮蔽性かつ耐久性材料からできているテープを含む。幾つかの実施形態において、外側封止テープ5は衣服で使用される防護衣料用布帛からできている。代表的な商業的に利用可能な外側封止テープは、Adhesive Film,Inc.、Bemis Associates,Inc.、Worthen Industriesなどの製造業者から入手可能であり、接着テープは、ポリウレタン、ポリエチレン、アクリル、熱可塑性ゴム、および/またはホットメルトシステムなどを含む。
【0017】
図2Bは、ファスナーアセンブリおよびその防護衣料用布帛への取付けにおいて使用され得る特徴部を図示する。この実施形態において、第1ファスナーテープ2の第2エッジ22は、追加的な、逆の折り目を形成する内部フラップ41を有する。内部フラップ41の長さは第1または第2エッジのいずれよりも短い。折り目30への鏡像(
図3Aに示されるとおり)と同様に、内部フラップ41を作り出す第1ファスナーテープ2の折り目は、折り目および協働ファスナー務歯1aの列の両方に平行であるが、反対側方向である。
図2Bにおいて、分かりやすくするために部分的に折り曲げられた状態において示されるとおり、ファスナーが防護衣料用布帛の第1および第2領域6に、縫い目および任意選択の外側封止テープ5を介して取り付けられ、次いで閉じられるとき、内部フラップ41の逆の折り目が、第2ファスナーテープ3の下に第1エッジ21と第2エッジ23との間の折り目の中に嵌り込み、かつ第2ファスナーの縫われた領域へさらなる被覆領域を提供する。内部フラップ41は、不注意によりエッジ23の下に入り得るいずれの材料または液体も、第2ファスナーテープ3の縫われた領域に到達するのを防ぐのに役立ち得ると考えられる。
【0018】
図4は、ファスナーアセンブリの別の実施形態および、脅威が主に粒子の侵入である衣服における使用を見出す衣料用布帛の第1および第2領域へのファスナーアセンブリの取付けを図示する。ファスナーアセンブリは防護衣料用布帛の第1および第2領域6をつなぐ。衣服は、ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の第1および第2領域6へ取り付ける縫い目44を有する。この実施形態において、縫い目44の第1セットは、ファスナーテープ2の第1エッジ20および防護衣料用布帛の第1領域6を通って縫われ、縫い目44の第2セットは、第2ファスナーテープ3の第1エッジ21および防護衣料用布帛の第2領域6を通って縫われる。しかしながら、ファスナーが開かれかつ閉じられ得るように、第1ファスナーテープ2を通る第1縫い目は第2ファスナーテープ3を通って縫わず、第2ファスナーテープ3を通る第2縫い目は第1ファスナーテープ2を通って縫わない。さらに、この実施形態において、縫い目は、ファスナーテープの第1エッジのみを通過し、縫い目は第2エッジ(22、23)を通過しない。先のとおり、必要に応じて、容易かつ迅速に開くことおよび閉じることができる追加的な閉鎖用デバイス、例えば、(ベルクロ(Velcro)(登録商標)タイプのような)ベルベット式フックアンドループファスナーの追加的なストリップ、他のフック/ループデバイス、両面接着テープ、(ジップロックシステムなどの)連動式スプライングルーブシステム、磁気封止ストリップなどが、ファスナーテープ3の第2エッジ23を防護衣料用布帛またはファスナーテープ2へ固定するために使用され得る。同様に、このような追加的な閉鎖用デバイスは、ファスナーテープ2の第2エッジ22をファスナーテープ3の第1エッジ21へ固定するために使用され得る。
【0019】
幾つかの実施形態において、衣服におけるファスナーアセンブリのファスナーはスライドファスナーであり、第1および第2ファスナーテープはストリンガテープであり、ファスナー務歯はストリンガテープ上に取り付けられた協働スライドファスナー務歯である。スライドファスナーは、スライドファスナーを開くおよび閉じるためにストリンガテープ上のファスナー務歯と協働するスライダをさらに含む。幾つかの実施形態において、衣服におけるファスナーアセンブリのファスナーは、フックアンドループファスナー務歯を有するベルベット式フックアンドループファスナーである。好適なスライドファスナーは、例えば、ウレタン被覆耐水性ジッパー、例えば、YKK(登録商標)アクアガード(Aquaguard)(登録商標)ウレテック被覆ジッパー、またはウレタン、ポリエチレン、もしくは他の耐水性被覆剤で被覆された他の耐水性ジッパーを含む。好ましくは、スライドファスナーは、閉じている衣服の開口部に等しい全長を有する。幾つかの実施形態において、スライドファスナーは30〜48インチの全長を有する。
【0020】
衣服においてはこのタイプのファスナーテープおよびファスナー務歯が有用であるが、限定することを意図されるものではない。ファスナーアセンブリについての前述の特徴部の全ては、衣服において使用され得る。例えば、ベルクロ(Velcro)(登録商標)ファスナーとしてより一般的に知られる、de Mestralへの米国特許第2,717,437号明細書において開示されるものなどのベルベット式フックアンドループファスナーを含む、様々なファスナーテープおよびファスナー務歯が使用され得ると考えられる。例えばGooper Hermeticにより販売される磁気封止ストリップのようなもの。
【0021】
幾つかの実施形態において、防護衣料用布帛およびファスナーアセンブリを含む衣服は、レベルB、CまたはDの防護衣服である。レベルBの衣服は、最高レベルの呼吸器保護を求めるが、より低いレベルの皮膚保護が必要とされる状況において使用される。レベルCの衣服は、大気汚染物質、液体のはね、および他の直接接触が、悪影響を及ぼさないかまたは任意の露出された皮膚により吸収される状況において使用される。レベルDの衣服は、汚染が不快なだけである状況において使用される。B、C、またはDレベルと格付けされた防護衣料の組合せが共に使用されてもよい場合もあり得る。
【0022】
試験方法
このファスナーを組み込む衣服は、(1)EN468に従う噴霧による浸透への耐性、(2)EN463に従う液体の噴射による浸透への耐性、(3)ISO17491方法により試験される、ISO16602タイプ6に従う霧状液体に対する限られた保護、(4)ISO17491方法により試験される、ISO16602タイプ4に従う噴霧による浸透への耐性、(5)ISO17491方法により試験される、ISO16602タイプ3に従う液体の噴射による浸透への耐性、および(6)ISO17491方法により試験される、ISO16602タイプ5に従う保護浮遊有害粒子への耐性により試験され得る。
【実施例】
【0023】
実施例1
ファスナーアセンブリは、スライドファスナー務歯を、タイベック(Tyvek)(登録商標)スパンボンドポリオレフィンのストリンガテープである第1および第2ファスナーテープ上へ、ファスナー務歯を閉じるためのスライドファスナーと共に、取り付けることにより作成される。ファスナーは、
図1Aに概して示されるとおり折り曲げられる。第1ファスナーテープ(2)の幅は、折り曲げられたとき、第1ファスナーテープ(2)がおよそ7/8インチ幅の第1エッジ(20)とおよそ1インチ幅の第2エッジ(22)とを有するように選択される。第2ファスナーテープ(3)の幅は、折り曲げられたとき、第2ファスナーテープ(3)がおよそ7/8インチ幅の第1エッジ(21)とおよそ1.5インチ幅の第2エッジ(23)とを有するように選択される。スライドファスナーの全長はおよそ36インチ長である。
【0024】
ファスナーが閉じられるとき、すなわち、ファスニング務歯が噛み合わされるとき、第1ファスナーテープ2の第2エッジ22が噛合領域を越えて延在し、第2ファスナーテープ3の第2エッジ23が噛合領域を越えて噛合領域とファスナーテープ2の折り目との間へ延在する。
【0025】
実施例2
液体の進入を制限し阻むカバーオールデザインの形の衣服は、実施例1のファスナーアセンブリをカバーオールの入口開口部に組み込むことにより作られる。ファスナーアセンブリは、タイベック(Tyvek)(登録商標)スパンボンドポリオレフィン防護衣料用布帛の第1および第2領域へ取り付けられて、その布帛をカバーオールの入口地点でつなぐ。ファスナーアセンブリは、
図1Bに示されるとおり、タイベック(Tyvek)(登録商標)防護衣料用布帛の第1および第2領域へ縫い付けられる。特に、第1縫い目4は、第1ファスナーテープ2の第1および第2エッジならびに防護衣料用布帛の第1領域を通って縫われ、第2縫い目4は、第2ファスナーテープ3の第1および第2エッジならびに防護衣料用布帛の第2領域通って縫われる。しかしながら、ファスナーが開かれかつ閉じられ得るように、第1ファスナーテープ2を通る第1縫い目は第2ファスナーテープ3を通って縫わず、第2ファスナーテープ3を通る第2縫い目は第1ファスナーテープ2を通って縫わない。
図2Aに示されるとおり、(接着または結合により)衣服材料と適合し、ジッパー材料と適合する縫い目封止テープが取り付けられてファスナーアセンブリと防護衣料用布帛との間の縫い目とつなぎ目を覆う。
【0026】
衣服は、EN468およびEN463に加えて、ISO16602タイプ3、4、および6についてISO17491によって試験され、ファスナーアセンブリを通じた液体の進入を示さない。
【0027】
実施例3
粒子の進入を制限し阻むカバーオールデザインの形の衣服は、実施例1のファスナーアセンブリを衣服の入口開口部に組み込むことにより作られる。ファスナーアセンブリは、タイベック(Tyvek)(登録商標)スパンボンドポリオレフィン防護衣料用布帛の第1および第2領域へ取り付けられて、その布帛をカバーオールの入口地点でつなぐ。ファスナーアセンブリは、
図4に示されるとおり、タイベック(Tyvek)(登録商標)防護衣料用布帛の第1および第2領域へ縫い付けられる。特に、第1縫い目44は、第1ファスナーテープ2の第1エッジおよび防護衣料布帛の第1領域のみを通って縫われ、第2縫い目44は、第2ファスナーテープ3の第1エッジおよび防護衣料布帛の第2領域のみを通って縫われる。縫い目は、いずれのファスナーテープのいずれの第2エッジも通らない。さらに、ファスナーが開かれかつ閉じられ得るように、第1ファスナーテープ2を通る第1縫い目は第2ファスナーテープ3を通って縫わず、第2ファスナーテープ3を通る第2縫い目は第1ファスナーテープ2を通って縫わない。
図4に示されるとおり、目的は、粒子の進入を排除することであるため、封止テープは必要とされない。しかしながら、必要に応じて、封止テープを取り付けて、必要に応じてファスナーアセンブリと防護衣料用布帛との間のつなぎ目を覆うことができる。
【0028】
衣服は、ISO16602タイプ5についてISO17491によって試験され、ファスナーアセンブリを通じた粒子の進入を示さない。
【0029】
実施例4
実施例1〜3が繰り返されるが、ファスナーアセンブリは、
図2Bに示されるとおり、前述の内部フラップ特徴部41を有して構成される。実施例2および3におけるとおり、衣服はファスナーアセンブリを通じた液体/粒子の進入を示さない。
次に、本発明の態様を示す。
1. 衣服と共に使用するためのファスナーアセンブリであって、第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、前記第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、前記ファスナーが閉じられかつ前記第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、
i)前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジが重複し、
ii)前記第1ファスナーテープの前記第2エッジがファスニング務歯の前記噛合領域を完全に覆い、
iii)前記第1ファスナーテープの前記第2エッジの、前記第2ファスナーテープの前記第2エッジによる重複部分がファスニング務歯の前記噛合領域を越えて延在する、ファスナーアセンブリ。
2. 前記第1ファスナーテープの前記第2エッジ上に内部フラップを形成する逆の折り目をさらに含み、その結果、前記ファスナーが閉じられるとき、前記内部フラップの前記折り目が前記第2ファスナーテープの下にその第1エッジとその第2エッジとの間に嵌り込む、上記1に記載のファスナーアセンブリ。
3. 前記ファスナーはスライドファスナーであり、前記第1および第2ファスナーテープはストリンガテープであり、前記ファスナー務歯は前記ストリンガテープ上に取り付けられた協働スライドファスナー務歯であり、前記スライドファスナーは、前記スライドファスナーを開くおよび閉じるために前記ストリンガテープ上の前記ファスナー務歯と協働するスライダをさらに含む、上記1または2に記載のファスナーアセンブリ。
4. 前記ファスナーがフックアンドループファスナー務歯を有するフックアンドループファスナーである、上記1または2に記載のファスナーアセンブリ。
5. 防護衣料用布帛と、防護衣料用布帛の第1および第2領域をつなぐためのファスナーアセンブリとを含む衣服であって、
a)前記ファスナーアセンブリが第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、前記第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、前記ファスナーが閉じられかつ前記第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジが重複し、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジがファスニング務歯の前記噛合領域を完全に覆い、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジの、前記第2ファスナーテープの前記第2エッジによる重複部分がファスニング務歯の前記噛合領域を越えて延在し、
b)前記衣服が、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第1領域へ前記第1ファスナーテープの前記第1および第2エッジを通って取り付ける第1縫い目と、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第2領域へ前記第2ファスナーテープの前記第1および第2エッジを通って取り付ける第2縫い目とを有し、
但し前記第1縫い目は前記第2ファスナーテープを通って縫わず、前記第2縫い目は前記第1ファスナーテープを通って縫わない、衣服。
6. 前記第1ファスナーテープが防護衣料の第1領域へ、前記第1縫い目を覆う封止テープでさらに取り付けられ、前記第2ファスナーテープが防護衣料の第2領域へ、前記第2縫い目を覆う封止テープでさらに取り付けられる、上記5に記載の衣服。
7. 前記ファスナーアセンブリが前記第1ファスナーテープの前記第2エッジ上に内部フラップを形成する逆の折り目をさらに含み、その結果、前記ファスナーが閉じられるとき、前記内部フラップの前記折り目が前記第2ファスナーテープの下にその第1エッジとその第2エッジとの間に嵌り込む、上記5に記載の衣服。
8. 前記ファスナーはスライドファスナーであり、前記第1および第2ファスナーテープはストリンガテープであり、前記ファスナー務歯は前記ストリンガテープ上に取り付けられた協働スライドファスナー務歯であり、前記スライドファスナーは、前記スライドファスナーを開くおよび閉じるために前記ストリンガテープ上の前記ファスナー務歯と協働するスライダをさらに含む、上記5〜7のいずれか一項に記載の衣服。
9. 前記ファスナーがフックアンドループファスナー務歯を有するフックアンドループファスナーである、上記5〜7のいずれか一項に記載の衣服。
10. 防護衣料用布帛と、防護衣料用布帛の第1および第2領域をつなぐためのファスナーアセンブリとを含む衣服であって、
a)前記ファスナーアセンブリが第1ファスナーテープと第2ファスナーテープとを有するファスナーを含み、各ファスナーテープが内側面および外側面、ならびに第1エッジおよび第2エッジを有し、前記第1エッジ上に協働ファスナー務歯の列が取り付けられ、
前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジがその協働ファスナー務歯の列に平行に折り曲げられ、その結果、前記ファスナーが閉じられかつ前記第1および第2ファスナーテープからのファスナー務歯の噛合領域が形成されるとき、前記第1および第2ファスナーテープの各々の前記第2エッジが重複し、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジがファスニング務歯の前記噛合領域を完全に覆い、前記第1ファスナーテープの前記第2エッジの、前記第2ファスナーテープの前記第2エッジによる重複部分がファスニング務歯の前記噛合領域を越えて延在し、
b)前記衣服が、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第1領域へ前記第1ファスナーテープの前記第1エッジを通って取り付ける第1縫い目と、前記ファスナーアセンブリを防護衣料用布帛の前記第2領域へ前記第2ファスナーテープの前記第1エッジを通って取り付ける第2縫い目とを有し、
但し前記第1縫い目は前記第2ファスナーテープを通って縫わず、前記第2縫い目は前記第1ファスナーテープを通って縫わない、衣服。
11. 前記ファスナーアセンブリが前記第1ファスナーテープの前記第2エッジ上に内部フラップを形成する逆の折り目をさらに含み、その結果、前記ファスナーが閉じられるとき、前記内部フラップの前記折り目が前記第2ファスナーテープの下にその第1エッジとその第2エッジとの間に嵌り込む、上記10に記載の衣服。
12. 前記ファスナーはスライドファスナーであり、前記第1および第2ファスナーテープはストリンガテープであり、前記ファスナー務歯は前記ストリンガテープ上に取り付けられた協働スライドファスナー務歯であり、前記スライドファスナーは、前記スライドファスナーを開くおよび閉じるために前記ストリンガテープ上の前記ファスナー務歯と協働するスライダをさらに含む、上記10または11に記載の衣服。
13. 前記ファスナーがフックアンドループファスナー務歯を有するフックアンドループファスナーである、上記10または11に記載の衣服。