【文献】
3GPP TS 36.321 V14.0.0(2016-09),2016年10月 3日,p.43-45,URL,Internet:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/36_series/36.321/36321-e00.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下で説明する例示的な無線通信システム及びデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するため、広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)無線アクセス、3GPP LTE−A若しくはLTE−アドバンスト(ロングタームエボリューションアドバンスト)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband:超モバイル広帯域)、WiMax、又はその他何らかの変調技術に基づいてよい。
【0008】
特に、以下で説明する例示的な無線通信システム及びデバイスは、本明細書において3GPPと称する「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提供された標準等、1つ以上の標準をサポートするように設計されてよい。標準には、TS 36.321 v14.0.0,“E-UTRA; Media Access Control (MAC); Protocol specification (Release 14)”、TS 36.331 v14.0.0,“E-UTRA; Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 14)”、R2-166460,“Impact on HARQ and DRX of Two-stage scheduling”, Huawei and HiSilicon、R2-166709, “MAC handling of data transmission with 2-step granting”, Ericsson、及びR2-166713,“DRX and 2-step granting”, Ericssonが含まれる。上掲の標準及び文書は、全体として参照により本明細書に明示的に援用される。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104及び106、別のグループは108及び110、また別のグループは112及び114を含む。
図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くの又はより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112及び114と通信しており、アンテナ112及び114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信するとともに、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106及び108と通信しており、アンテナ106及び108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信するとともに、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、及び126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループ及び/又はアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120及び126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116及び122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局又は基地局でよく、アクセスポイント、Node B、基地局、拡張型基地局、進化型Node B(eNB)、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)及び受信機システム250(アクセス端末(AT)又はユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、及びインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロット及び符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、又はM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、及び変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個の送信機(TMTR)222a〜222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボル及びシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信及び処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a〜222tからのN
T個の変調信号がそれぞれ、N
T個のアンテナ224a〜224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はN
R個のアンテナ252a〜252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a〜254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、及びダウンコンバート)して、調節された信号をデジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N
R個の受信機254からのN
R個の受信シンボルストリームを受信及び処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、及び復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220及びTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部及びランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a〜254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。
図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、
図1のUE(若しくはAT)116及び122又は
図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、LTEシステムであることが好ましい。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、及びトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像及び音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信及び送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達するとともに、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、
図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による
図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、及びレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
3GPP TS 36.321は、以下を述べている。
(外1−1)
(外1−2)
(外1−3)
(外1−4)
(外1−5)
(外1−6)
【0026】
3GPP TS 36.331は、以下を述べている。
(外2)
【0027】
3GPP R2−166460は、以下を述べている。
(外3−1)
(外3−2)
【0028】
ここで、2段階スケジューリングの例を示す、3GPP R2−166460の
図1は、
図6として再現されている。
(外4)
【0029】
ここで、2段階スケジューリングにおいて、新たな送信についてのULグラントのためのdrxの例を示す、3GPP R2−166460の
図2は、
図7として再現されている。
(外5)
【0030】
ここで、2段階スケジューリングにおいて、再送信についてのULグラントのためのdrxの例を示す、3GPP R2−166460の
図3は、
図8として再現されている。
【0031】
3GPP R2−166709は、以下を述べている。
(外6−1)
(外6−2)
【0032】
3GPP R2−166713は、以下を述べている。
(外7)
【0033】
非同期UL(Uplink:上り)HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)動作の場合、UEは、
図10に示すようにネットワークが正常にULデータを受信しない場合、ULデータを再送信するためにPDCCH(Physical Downlink Control Channel:物理ダウンリンク制御チャネル)のような制御チャネル上で潜在的なULグラントを監視し続けるためにアクティブのままでいる可能性がある。UEは、PDCCH1(P1)を受信し、P1に対応するPUSCH(Physical uplink Shared Channel:物理上り共有チャネル)上でULデータ1(U1)を送信し、PDCCHの監視についてアクティブなままにして、U1を再送信するために任意のULグラントがPDCCH上で検出されるかどうかをみる。P2とU2は同様のケースである。U1又はU2が受信され、正常に復号された場合、PDCCHをモニタするためのUEの電力は無駄になる。LTEの現在の設計によれば、それは数10ミリ秒(ms)又は100ミリ秒を超えることさえあり得る。
【0034】
このような電力浪費を回避するために、制御チャネル上でULデータの潜在的スケジューリングのために関連するDRXタイマを停止させることをUEに通知するためにシグナリングが使用される。一実施形態では、シグナリングは、MAC(Medium Access Control:媒体アクセス制御)制御シグナリングにおいて搬送されてよい。一実施形態では、シグナリングは、LTE設計におけるDRX MAC CE(Control Element:制御要素)又はロングDRX MAC CEを再利用してよい。追加的に、シグナリングは、MAC CEがUL Retxタイマも停止することが可能であるかどうかを構成するために、RRC(Radio Resource Control)によって構成可能であるとしてよい。MAC CEを再利用する場合、シグナリングは、すべての関連するUL Retxタイマ(例えば、関連するすべてのUL HARQプロセス)に適用されてよい。
【0035】
一実施形態では、シグナリングは、PDCCH又はPHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel:物理ハイブリッドARQインジケータチャネル)のような制御チャネル上で搬送されてよい。シグナリング内の情報は、1つ以上のHARQプロセスに関連してよい。PHICHのような制御チャネルがあまりにも多くの情報を搬送することがない場合、制御チャネルは、(例えば、PDCCH、PUSCH、又はPHICHの間のタイミング関係に基づいて)まさに1つのUL HARQプロセス又はすべてのUL HARQプロセスに関連してよい。そのような情報は、新しいMAC CEのような新しいMAC制御シグナリングにおいて搬送されてもよい。
【0036】
図11は、すべてのRetxタイマが制御チャネル(例えば、PDCCH又はPHICH)又はデータチャネル(例えば、PDSCH上のMAC制御シグナリング)を通じて停止される例を示す。
図12は、すべてのRetxタイマが停止されるわけではない例を示す。
【0037】
図13は、16個のHARQプロセスが使用され(すなわち、2バイトの情報を有する新しいLCID)、HARQプロセスID1/2/3に対応するDRX Retxタイマ1/2/3が停止される一例を示す。関連するすべてのRetxタイマが停止していることを指示するために、まさに新しいLCID(すなわち、サイズが0の新しいMAC CE)を使用することも可能である。
【0038】
図14は、1つの例示的な実施形態による、UEの観点からのフローチャート1400である。ステップ1405では、UEは、ULグラントの検出のために制御チャネルを監視する。ステップ1410では、UEは、第1のタイミングにおいて、制御チャネル上でHARQ(ハイブリッド自動再送要求)プロセスに関連するULグラントを受信する。ステップ1415では、UEは、第2のタイミングにおいて、データチャネル上でそのULグラントに関連するULデータを送信する。ステップ1420では、UEは、第3のタイミングにおいて、そのULグラントの検出後、HARQプロセスに関連する再送信タイマを開始する。
【0039】
ステップ1425では、UEは、第4のタイミングにおいて、その再送信タイマを停止することを指示するシグナリングを受信する。一実施形態では、シグナリングは、MAC(Medium Access Control)制御シグナリングとすることができる。特に、MAC制御シグナリングは、DRX MAC CE(Control Element)とすることができる。
【0040】
ステップ1430では、UEは、その再送信タイマを停止し、その制御チャネルを監視することを停止する。UEは、再送信タイマが動作しているときに、制御チャネルを監視する。
【0041】
図3及び
図4を参照すると、UEの1つの例示的な実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが(i)ULグラントの検出のために制御チャネルを監視することと、(ii)第1のタイミングにおいて、その制御チャネル上でHARQプロセスに関連するULグラントを受信することと(iii)第2のタイミングにおいて、データチャネル上でそのULグラントに関連するULデータを送信することと、(iv)第3のタイミングにおいて、そのULグラントの検出後、HARQプロセスに関連する再送信タイマを開始することと、(v)第4のタイミングにおいて、その再送信タイマを停止することを指示するシグナリングを受信することと、(vi)その再送信タイマを停止し、その制御チャネルを監視することを停止することと、を可能にする。UEは、再送信タイマが動作しているときに、制御チャネルを監視する。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクション及びステップ又はその他本明細書で説明したもののすべてを実行することができる。
【0042】
図15は、1つの例示的な実施形態による、UEの観点からのフローチャート1500である。ステップ1505では、UEは、UL(Uplink)グラントの検出のために制御チャネルを監視する。ステップ1510では、UEは、制御チャネル上でN個のHARQプロセスに関連するN個のULグラントを受信する。ここで、N>1である。ステップ1515では、UEは、データチャネル上でN個のULグラントに関連するN個のULデータを送信する。ステップ1520では、UEは、N個の異なるタイミングにおいて、N個のULグラントが検出された後、HARQプロセスごとに1つの再送信タイマを開始する。
【0043】
ステップ1525では、UEは、特定の再送信タイマを停止する指示するシグナリングを受信する。一実施形態では、シグナリングはMAC制御シグナリングとすることができる。特に、MAC制御シグナリングは、DRX MAC CEとすることができる。
【0044】
ステップ1530では、UEは、特定の再送信タイマを停止する。UEは、任意の再送信タイマが動作しているときに制御チャネルを監視する。一実施形態では、特定の再送信タイマの数は1より大きく、N以下であるとしてよい。
【0045】
図3及び
図4を参照すると、UEの1つの例示的な実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが(i)ULグラントの検出のために制御チャネルを監視することと、(ii)その制御チャネル上でN個のHARQプロセスに関連するN個のULグラントを受信することであって、N>1である、受信することと、(iii)データチャネル上でN個のULグラントに関連するN個のULデータを送信することと、(iv)N個の異なるタイミングにおいて、N個のULグラントの検出後、HARQプロセスごとに1つの再送信タイマを開始することと、(v)特定の再送信タイマを指示することを指示するシグナリングを受信することと、(vi)特定の再送信タイマを停止することと、を可能にする。UEは、任意の再送信タイマが動作しているときに、その制御チャネルを監視する。CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述のアクション及びステップ又はその他本明細書で説明したもののすべてを実行することができる。
【0046】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化してよく、本明細書に開示されている如何なる特定の構造、機能、又は両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示される態様は、他の如何なる態様からも独立に実装されてよく、これら態様のうちの2つ以上が種々組み合わされてよい。例えば、本明細書に記載された態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置が実装されてよく、方法が実現されてよい。追加的に、本明細書に記載された態様のうちの1つ以上の追加又は代替で、他の構造、機能、又は構造と機能を用いて、このような装置が実装されるようになっていてよいし、このような方法が実現されるようになっていてよい。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、パルス位置又はオフセットに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様において、パルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及び時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。
【0047】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジ及び技術のいずれかを使用して、情報及び信号を表わしてよいこと理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、又はこれらの任意の組み合わせによって表わしてよい。
【0048】
さらに、当業者には当然のことであるが、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップを、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディング又はその他何らかの技術を用いて設計することがあるデジタル実装、アナログ実装、又はこれら2つの組み合わせ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、又は両者の組み合わせとして実装してよい。このハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、概略的にそれぞれの機能の観点から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途及びシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定が、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0049】
また、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを含み、IC内、IC外、又はその両方に存在するコード又は命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、又はその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組み合わせとして実装されてもよい。
【0050】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序又は階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序又は階層に限定されることを意図していない。
【0051】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法又はアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組み合わせにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令及び関連するデータを含む)ソフトウェアモジュール及び他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD−ROM等のデータメモリ、又は当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出し及び記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在してよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うとともに、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、又は適応を網羅することを意図している。