【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記及びその他の要求を満たす。
【0008】
本発明のいくつかの態様が本明細書に論じられる。これらの態様が相互に重なり合うことも重なり合わないこともあることは当然である。すなわち、一態様の一部が別の態様の範囲内に入ることがあり得るし、逆もあり得る。
【0009】
それぞれの態様は多くの実施形態によって例証され、続いて、それらの実施形態は1つ以上の特定の実施形態を含み得る。これらの実施形態が相互に重なり合うことも重なり合わないこともあることは当然である。すなわち、1つの実施形態の、またはその特定の実施形態の、一部が、別の、実施形態の、またはその特定の実施形態の、範囲内に入ることも入らないこともあり得るし、逆もあり得る。
【0010】
したがって、本開示の一態様は、厚さTh(gs)、第1の主表面、第2の主表面、及び第1の主表面を第2の主表面と連結している第1の仕上前エッジ面、第1の主表面と第1の仕上前エッジ面の間の交差によって定められる第1のコーナー、及び第2の主表面と第1の予備前エッジ面の間の交差によって定められる第2のコーナー、を有するガラス板のエッジを仕上げるための、
(I)研削後最大クラック長MCL(g)、研削後平均クラック長ACL(g)、及び研削後規格化平均クラック数ANC(g)を有する、実質的に鋭いコーナーがない湾曲した第1の研削エッジ面を得るために、第1のエッジ面、第1のコーナー及び第2のコーナーを研削する工程、及び、引き続いて、
(II)研磨後最大クラック長MCL(p)、研磨後平均クラック長ACL(p)、及び研磨後規格化平均クラック数ANC(p)を有する、第1の研磨エッジ面を得るために、第1の研削エッジ面を研磨する工程、
を含み、
MCL(p)/MCL(g)≦3/4,ACL(p)/ACL(g)≦3/4、及びANC(p)/ANC(g)≦3/4である、
方法に関する。
【0011】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態においては、MCL(p)/MCL(g)≦2/3,ACL(p)/ACL(g)≦2/3、及びANC(p)/ANC(g)≦2/3である。
【0012】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態においては、MCL(p)/MCL(g)≦1/2,ACL(p)/ACL(g)≦1/2、及びANC(p)/ANC(g)≦1/2である。
【0013】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態においては、MCL(p)/MCL(g)≦1/3,ACL(p)/ACL(g)≦1/3、及びANC(p)/ANC(g)≦1/3である。
【0014】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、MCL(g)≦40μm、ACL(g)≦10μm、及びANC(p)≦40mm
−1である。
【0015】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(I)において、研削ホイールマトリックスに埋め込まれた複数の研削砥粒を有する研削ホイールが用いられ、研削砥粒は10μmから80μm、いくつかの実施形態においては20μmから65μm、いくつかの実施形態においては20μmから45μm、いくつかの実施形態においては20μmから40μm、の平均粒径を有する。
【0016】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、研削砥粒はダイアモンド、SiC、Al
2O
3、SiN、CBN(立方晶窒化ホウ素)、CeO
2、及びこれらの組合せから選ばれる材料を含む。
【0017】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(I)において、研削ホイールによってガラス板に研削力F(g)が印加され、F(g)≦30N(ニュートン)であり、いくつかの実施形態においてはF(g)≦25N、いくつかの実施形態においてはF(g)≦20N、いくつかの実施形態においてはF(g)≦15N、いくつかの実施形態においてはF(g)≦10N、いくつかの実施形態においてはF(g)≦8N、いくつかの実施形態においてはF(g)≦6N、いくつかの実施形態においてはF(g)≦4N、である。
【0018】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(II)において、研磨ホイールポリマーマトリックスに埋め込まれた複数の研磨砥粒を有する研磨ホイールが用いられ、研磨砥粒は5μmから80μm、いくつかの実施形態においては6μmから65μm、いくつかの実施形態においては7μmから50μm、いくつかの実施形態においては8μmから40μm、いくつかの実施形態においては5μmから20μm、いくつかの実施形態においては8μmから20μm、の平均粒径を有する。
【0019】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(II)において、研磨ホイールによってガラス板に研磨力F(p)が印加され、F(p)≦30N(ニュートン)であり、いくつかの実施形態においてはF(p)≦25N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦20N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦15N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦10N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦8N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦6N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦4N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦2N、いくつかの実施形態においてはF(p)≦1N、である。
【0020】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(I)において研削ホイールによってガラス板に研削力F(g)が印加され、工程(II)において研磨ホイールによってガラス板に研磨力F(p)が印加され、1.2≦F(g)/F(p)≦4.0であり、いくつかの実施形態においては1.3≦F(g)/F(p)≦3.0、いくつかの実施形態においては1.5≦F(g)/F(p)≦2.5、いくつかの実施形態においては1.5≦F(g)/F(p)≦2.0、である。
【0021】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、研磨砥粒はダイアモンド、SiC、CeO
2及びこれらの組合せから選ばれる材料を含む。
【0022】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、ポリマーマトリックスは、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルケトン、ポリケトン、ポリイミド、ポリアミド、ポリオレフィン、並びにこれらの混合物及び組合せから選ばれる。
【0023】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、研磨砥粒はダイアモンド研磨砥粒とCeO
2研磨砥粒の組合せを含む。
【0024】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、ダイアモンド研磨砥粒は5μmから80μm、いくつかの実施形態においては6μmから65μm、いくつかの実施形態においては7μmから50μm、いくつかの実施形態においては8μmから40μm、いくつかの実施形態においては5μmから20μm、いくつかの実施形態においては8μmから20μm、の平均粒径を有し、CeO
2研磨砥粒は5μmより小さく、いくつかの実施形態においては3μmより小さく、いくつかの他の実施形態においては1μmより小さい、平均粒径を有する。
【0025】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、研磨ホイールポリマーマトリックスは40〜80,いくつかの実施形態においては45〜70,いくつかの実施形態においては50〜60のショアーD硬度を有する。
【0026】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、研磨ホイールポリマーマトリックスは、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、セルロース及びその誘導体、ポリオレフィン、並びにこれらの混合物及び組合せから選ばれる。
【0027】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(I)において、研削ホイールはあらかじめ形成された研削溝を研削面に有し、研削溝は、研削溝が延びる方向に垂直な、最大幅Wm(gwg)、平均幅Wa(gwg)及び深さDp(gwg)をもつ断面を有し、Wm(gwg)>Th(gs)及びDp(gwg)≧50μmであり、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧100μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧150μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧200μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧250μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧350μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧400μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧450μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧500μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧1000μm、いくつかの実施形態においてはDp(gwg)≧1500μm、である。
【0028】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、1.2・Th(gs)≦Wm(gwg)≦3.0・Th(gs)であり、いくつかの実施形態においては1.5・Th(gs)≦Wm(gwg)≦2.5・Th(gs)、いくつかの実施形態においては1.5・Th(gs)≦Wm(gwg)≦2.0・Th(gs)である。
【0029】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(II)において、研磨ホイールはあらかじめ形成された研磨溝を研磨面に有し、研磨溝は、研削溝が延びる方向に垂直な、最大幅Wm(pwg)、平均幅Wa(pwg)及び深さDp(pwg)をもつ断面を有し、Wm(pwg)>Th(gs)及びDp(pwg)≧50μmであり、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧100μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧150μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧200μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧250μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧350μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧400μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧450μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧500μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧1000μm、いくつかの実施形態においてはDp(pwg)≧1500μm、である。
【0030】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、1.2・Th(gs)≦Wm(pwg)≦3.0・Th(gs)であり、いくつかの実施形態においては1.5・Th(gs)≦Wm(pwg)≦2.5・Th(gs)、いくつかの実施形態においては1.5・Th(gs)≦Wm(pwg)≦2.0・Th(gs)である。
【0031】
本開示の第1の態様にしたがう方法のいくつかの実施形態において、工程(I)及び(II)において、第1の仕上前エッジ面は少なくとも1cm・s
−1の線速度で移動し、いくつかの実施形態においては少なくとも1cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも2cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも5cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも10cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも15cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも20cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも25cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも30cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも35cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも40cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも45cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも50cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも60cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも70cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも80cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも90cm・s
−1、いくつかの実施形態においては少なくとも100cm・s
−1、いくつかの実施形態においては最大でも80cm・s
−1、いくつかの実施形態においては最大でも70cm・s
−1、いくつかの実施形態においては最大でも60cm・s
−1、いくつかの実施形態においては最大でも50cm・s
−1、の線速度で移動する。
【0032】
本開示の1つ以上の実施形態は以下の利点の1つ以上を有する。
第1に、研削ホイールと研磨ホイールの組合せを用いる結果、研削工程における大量材料除去によって可能になる高スループットと研磨ホイールの穏やかな性質によって可能になる高い研磨後表面品質の組合せが得られる。
第2に、あらかじめ形成された溝をもつ研削ホイール及び/または研磨ホイールを用いることにより、ホイールの動作寿命中、一貫したエッジ仕上げの速度及び品質を達成することができる。
第3に、比較的軟質で可撓性のポリマーマトリックス材料内に埋め込まれた硬質研磨砥粒及び軟質研磨砥粒を有する研磨ホイールを選ぶことにより、研削工程の結果として形成されたSSDを低減することができ、SSDに関して高い研磨後エッジ面の表面品質を達成することができる。
【0033】
本発明のさらなる特徴及び利点は以下の詳細な説明に述べられ、ある程度は、当業者にはその説明から容易に明らかであろうし、記述及び特許請求の範囲に、また添付図面にも、説明されるように本発明を実施することによって認められるであろう。
【0034】
上述の全般的説明及び以下の詳細な説明が本発明の例示に過ぎず、特許請求される本発明の本質及び特質を理解するための概要または枠組みの提供が目的とされていることは当然である。
【0035】
添付図面は本発明のさらに深い理解を提供するために含められ、本明細書に組み入れられて、本明細書の一部をなす。