【文献】
Autumn Foundation Kit,Mintel GNPD,2013年 9月,ID2247622,URL,https//:www.portal.mintel.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記成分(D)が、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール及びエリスリトールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)の着色顔料は、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物、マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体、更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β−カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素等が挙げられ、これらの着色顔料の複合体、これらの着色顔料とパール顔料とを組み合わせた複合顔料が挙げられる。処理されるパール顔料としては、例えば、雲母、金雲母、タルク、シリカ、セリサイト、マイカ、ガラス、カオリン、オキシ塩化ビスマス、酸化セリウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、板状アルミナ粉末等の天然又は合成の無機粉体が挙げられる。複合顔料の具体例としては、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆合成金雲母、酸化クロム被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、酸化チタン内包ガラス末、酸化鉄内包ガラス末等が挙げられる。
【0009】
成分(A)の着色顔料は、そのまま用いることができるが、疎水化処理、親水化処理して用いることもできる。
疎水化処理としては、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、アルキル処理、アルキルシラン処理、金属石鹸処理、水溶性高分子処理、アミノ酸処理、N−アシルアミノ酸処理、レシチン処理、有機チタネート処理、ポリオール処理、アクリル樹脂処理、メタクリ樹脂処理、ウレタン樹脂処理等の表面処理が挙げられる。
親水性処理としては、例えば、親水性樹脂、無機ケイ酸系化合物で被覆したものが挙げられる。
これらの処理は、通常の方法により、行うことができる。
【0010】
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、カバー力を保ちながら、自然な仕上がりに見せる点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、0.5質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、16質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.1〜30質量%であり、0.5〜20質量%が好ましく、1〜16質量%がより好ましい。
【0011】
本発明で用いる成分(B)は、水溶性多糖類であって、増粘性の水溶性天然高分子を好適に用いることができる。水溶性多糖類としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ローカストビーンガム、タラガム、グアーガム、フェヌグリークガム、カッシアガム等のガラクトマンナン、カラギーナン、ガラクタン、クインスシード、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、デンプン等の植物系水溶性多糖類;キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ジェランガム等の微生物系多糖類;その他、アラビノガラクタン、タマリンドガム等が挙げられる。
これらのうち、ローカストビーンガム、キサンタンガム、ジェランガムが、水中油型乳化化粧料の系に適度な粘度を付与し、みずみずしい使用感に優れる点から好ましく、キサンタンガムがより好ましい。
【0012】
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、水中油型乳化化粧料の系に適度な粘度を付与する点から、含有量は、全組成中に0.01質量%以上であり、0.02質量%以上が好ましく、0.04質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下であり、8質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.01〜10質量%であり、0.02〜8質量%が好ましく、0.04〜5質量%がより好ましく、0.05〜2質量%がさらに好ましい。
【0013】
本発明で用いる成分(C)のジメチコノールは、ジメチルシロキサンの両末端若しくは片末端が水酸基で変性した構造を有しており、ジメチルシロキサンの鎖長により、液状〜固体状の外観を有する化合物である。ジメチルシロキサンの分子量が1万〜100万程度の重合度のジメチコノールが好ましく、かかるジメチコノールのジメチルシロキサンの鎖長は、1万〜10万程度のものが好ましい。また、その性状は、25℃で液状、ガム状、ペースト状、固体状などのいずれでも良い。
また、ジメチコノールは、配合性の観点から、溶媒によって希釈された溶液や分散液であることが好ましく、予めシリコーン油に溶解した状態で市販されているものを用いてもよい。かかる市販品としては、DC1503、DC1501(以上、東レ・ウコーニング社製)等が挙げられる。
ここで用いるシリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサンなどが挙げられる。
【0014】
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、展延性に優れ、着色顔料を肌の上で均一に広げる点から、含有量は、全組成中に0.05質量%以上であり、0.07質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がよりさらに好ましく、20質量%以下であり、10質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に0.05〜20質量%であり、0.07〜10質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましく、0.3〜2質量%がよりさらに好ましい。
【0015】
本発明において、成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)は、容器に充填したとき、容器内壁へ付着しにくいので、外観が美しく、塗布開始時ののび広がりに優れるとともに、肌に塗布した際のぬるつきや仕上がった肌の肌触りのべたつきが抑制され、みずみずしい感触、ムラづきのない仕上がりが得られる点から、0.2以上であり、0.4以上が好ましく、0.6以上がより好ましく、15以下であり、14以下が好ましく、13以下がより好ましい。また、成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)は、0.2〜15であり、0.4〜14が好ましく、0.6〜13がより好ましい。
【0016】
成分(D)の糖アルコールは、通常の化粧料に用いられるもので、炭素数4〜12の糖アルコールが好ましく、例えば、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトールが挙げられる。これらのうち、塗布後のべたつきを抑え、みずみずしい感触を得る点から、マルチトール、ソルビトールが好ましく、ソルビトールがより好ましい。
【0017】
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布後のべたつきを抑え、みずみずしい感触を得る点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上であり、0.2質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、20質量%以下であり、12質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に0.1〜20質量%であり、0.2〜12質量%が好ましく、0.3〜6質量%がより好ましく、0.5〜6質量%がさらに好ましい。
【0018】
本発明において、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、容器に充填したとき、容器内壁へ付着しにくいので、外観が美しく、塗布開始時ののび広がりに優れるとともに、肌に塗布した際のぬるつきや仕上がった肌の肌触りのべたつきが抑制され、みずみずしい感触、ムラづきのない仕上がりが得られる点から、0.02以上が好ましく、0.05以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、2.5以下が好ましく、2以下がより好ましく、1.8以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)は、0.02〜2.5が好ましく、0.05〜2がより好ましく、0.1〜1.8がさらに好ましい。
【0019】
本発明の水中油型乳化化粧料は、さらに、高級アルコールを含有することができ、使用感や安定性を向上させることができる。
かかる高級アルコールとしては、通常の化粧料に用いられるもので、炭素数14〜22の高級アルコールが好ましく、直鎖の飽和アルコール、側鎖を有する飽和アルコール、直鎖の不飽和アルコール、側鎖を有する不飽和アルコールである。より具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、アラキディルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールがより好ましい。
【0020】
高級アルコールは、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。また、高級アルコールの含有量は、全組成中に0.1〜20質量%が好ましく、1〜8質量%がより好ましい。
【0021】
本発明の水中油型乳化化粧料は、高級アルコール以外の油剤を含有することができる。かかる油剤としては、通常の化粧料に用いられるもので、25℃で液状のものが好ましい。
例えば、ホホバ油、オリーブ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;流動パラフィン、軽質イソパラフィン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐鎖の炭化水素油;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、パルミチン酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル等の脂肪酸エステルや、セバシン酸ジイソプロピル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、コハク酸ジエチルヘキシル等の多価アルコール脂肪酸エステル、炭素数12〜15のアルキルベンゾエートなどのエステル油;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油などが挙げられる。
【0022】
これらの油剤は、1種又は2種以上を用いることができ、使用感に優れる点から、含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、4質量%以上がより好ましく、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。また、これらの油剤の含有量は、全組成中に1〜40質量%が好ましく、4〜30質量%がより好ましい。
【0023】
本発明において、水の含有量は、使用感や保存安定性に優れる点から、全組成中に10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましく、85質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい。また、水の含有量は、全組成中に10〜85質量%が好ましく、20〜80質量%がより好ましく、40〜70質量%がさらに好ましい。
【0024】
本発明の水中油型乳化化粧料は、前記成分のほか、本発明の効果を阻害しない範囲で、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の油性成分、前記以外の粉体、界面活性剤、多価アルコール、防腐剤、酸化防止剤、色素、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤などを含有することができる。
【0025】
本発明の水中油型乳化化粧料は、通常の方法により製造することができ、クリーム状、ジェル状、乳液状、エアゾール状等の剤型にすることができる。
また、本発明の水中油型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、水中油型乳化メイクアップ化粧料として好適である。
本発明の水中油型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
【0026】
<1>次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)着色顔料 0.1〜30質量%、
(B)水溶性多糖類 0.01〜10質量%、
(C)ジメチコノール 0.05〜20質量%、
(D)糖アルコール 0.1〜20質量%
を含有し、成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)が、0.2〜15である水中油型乳化化粧料。
【0027】
<2>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.5質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、16質量%以下がより好ましい前記<1>記載の水中油型乳化化粧料。
<3>成分(B)が、好ましくは、ローカストビーンガム、キサンタンガム、ジェランガムであって、キサンタンガムがより好ましい前記<1>又は<2>記載の水中油型乳化化粧料。
<4>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.02質量%以上であって、0.04質量%以上がより好ましく、0.05質量%以上がさらに好ましく、8質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
【0028】
<5>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.07質量%以上であって、0.1質量%以上がより好ましく、0.3質量%以上がよりさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<6>成分(B)に対する成分(C)の質量割合(C)/(B)が、好ましくは、0.4以上であって、0.6以上がより好ましく、14以下が好ましく、13以下がより好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<7>成分(D)が、好ましくは、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトールであって、マルチトール、ソルビトールがより好ましく、ソルビトールがさらに好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
【0029】
<8>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に0.2質量%以上であって、0.3質量%以上がより好ましく、0.5質量%以上がさらに好ましく、12質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<9>成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)が、好ましくは0.02以上であって、0.05以上がより好ましく、0.1以上がさらに好ましく、2.5以下が好ましく、2以下がより好ましく、1.8以下がさらに好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
【0030】
<10>さらに、高級アルコールを含有することができる前記<1>〜<9>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<11>高級アルコールが、好ましくは、炭素数14〜22の高級アルコールであって、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、アラキディルアルコール、ベヘニルアルコールがより好ましく、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールがさらに好ましい前記<10>記載の水中油型乳化化粧料。
<12>高級アルコールの含有量が、好ましくは、全組成中に0.1質量%以上であって、1質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい前記<10>又は<11>記載の水中油型乳化化粧料。
【0031】
<13>さらに、高級アルコール以外の油剤を含有することができる前記<1>〜<12>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<14>高級アルコール以外の油剤の含有量が、好ましくは、全組成中に1質量%以上であって、4質量%以上がより好ましく、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい前記<13>記載の水中油型乳化化粧料。
<15>水の含有量が、好ましくは、全組成中に10質量%以上であって、20質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましく、85質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
<16>水中油型乳化メイクアップ化粧料である前記<1>〜<15>のいずれか1記載の水中油型乳化化粧料。
【実施例】
【0032】
実施例1〜11、比較例1〜3
表1に示す組成の水中油型乳化メイクアップ化粧料を製造し、容器内壁への付着性、塗布初期ののび広がりやすさ、塗布中のぬるつきのなさ、塗布直後のべたつきのなさ、塗布直後のみずみずしい感触、塗布直後のムラづきのなさ、均一な仕上がりを、以下の基準で評価した。10名の結果の積算値を求めた。結果を表1に併せて示す。
【0033】
(製造方法)
油相を80℃に加熱し、粉体原料を予め粉砕混合した粉体相を加えてホモミキサーを用いて混合した。その後、水相を80℃に加熱したものを加え、分散させた後、室温まで冷却して、水中油型乳化メイクアップ化粧料を得た。
【0034】
(評価方法)
(1)容器の内壁への付着性:
パネラー10名が、各水中油型乳化メイクアップ化粧料を50mLの透明ガラス容器に容積の半量を充填し、蓋をした後、5回正立と倒立を繰り返して混合し、10分間静置後、内容液が内壁に付着した状態を専門パネラーが以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示す。
5;付着していない。
4;ほとんど付着していない。
3;やや付着している。
2;付着している。
1;かなり付着している。
【0035】
(2)塗布時及び塗布後の評価:
専門パネラー10名が、各水中油型乳化メイクアップ化粧料を指で顔に塗布し、塗布初期の「のび広がりやすさ」、塗布中の「ぬるつきのなさ」、塗布直後の「べたつきのなさ」、「みずみずしい感触」、「ムラづきのなさ」、「均一な仕上がり」を、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示す。
【0036】
(2−1)塗布初期ののび広がりやすさ:
5;とても広がりやすい。
4;広がりやすい。
3;やや広がりやすい。
2;あまり広がりやすくない。
1;広がりやすくない。
【0037】
(2−2)塗布中のぬるつきのなさ:
5;ぬるつかない。
4;あまりぬるつかない。
3;ややぬるつく。
2;ぬるつく。
1;かなりぬるつく。
【0038】
(2−3)塗布直後のべたつきのなさ:
5;べたつかない。
4;あまりべたつかない。
3;ややべたつく。
2;べたつく。
1;かなりべたつく。
【0039】
(2−4)塗布直後のみずみずしい感触:
5;とてもみずみずしい。
4;みずみずしい。
3;ややみずみずしい。
2;あまりみずみずしくない。
1;みずみずしくない。
【0040】
(2−5)塗布直後のムラづきのなさ:
5;仕上りにムラづきがない。
4;仕上りにムラづきがあまりない。
3;仕上りにムラづきがややある。
2;仕上りにムラづきがある。
1;仕上りにムラづきがかなりある。
【0041】
(2−6)均一な仕上がり:
5;肌全体がかなり均一に仕上がっている。
4;肌全体が均一に仕上がっている。
3;肌全体がやや均一に仕上がっている。
2;肌全体があまり均一に仕上がっていない。
1;肌全体が均一に仕上がっていない。
【0042】
【表1】
【0043】
実施例12
実施例1〜11と同様にして、表2に示す組成の水中油型乳化メイクアップ化粧料を製造した。
【0044】
【表2】
【0045】
実施例13
実施例1〜11と同様にして、表3に示す組成の水中油型乳化ファンデーションを製造した。
【0046】
【表3】
【0047】
実施例14
実施例1〜11と同様にして、表4に示す組成の水中油型乳化アイシャドウを製造した。
【0048】
【表4】
【0049】
実施例15
実施例1〜11と同様にして、表5に示す組成の水中油型乳化マスカラを製造した。
【0050】
【表5】
【0051】
実施例12〜15で得られた水中油型乳化化粧料はいずれも、容器に充填したとき、容器内壁へ付着しにくいもので、塗布開始時ののび広がりに優れるとともに、肌に塗布した際のぬるつきや仕上がった肌の肌触りのべたつきが抑制され、みずみずしい感触を実現し、ムラづきのない仕上がりが得られるものであった。