特許第6550443号(P6550443)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6550443
(24)【登録日】2019年7月5日
(45)【発行日】2019年7月24日
(54)【発明の名称】ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20190711BHJP
【FI】
   A63F9/30 502C
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-224546(P2017-224546)
(22)【出願日】2017年11月22日
(62)【分割の表示】特願2017-73580(P2017-73580)の分割
【原出願日】2012年7月12日
(65)【公開番号】特開2018-27377(P2018-27377A)
(43)【公開日】2018年2月22日
【審査請求日】2017年12月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】310009993
【氏名又は名称】株式会社タイトー
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【弁理士】
【氏名又は名称】鵜飼 健
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】河原 義弘
(72)【発明者】
【氏名】加藤 静治
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 敬介
(72)【発明者】
【氏名】河野 智幸
【審査官】 宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−200078(JP,A)
【文献】 特開2008−237730(JP,A)
【文献】 特開2005−205169(JP,A)
【文献】 実開平06−074188(JP,U)
【文献】 実開昭57−109885(JP,U)
【文献】 特開2009−273518(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/00−9/34,11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品が載置されるゲーム装置において、
景品が載置されるエリアを形成する、裏面に複数の方向に溝が形成された複数のパネルと、
前記複数のパネルをそれぞれ複数の方向に同じ高さでスライド可能とするように前記パネルの裏面から前記溝と係合して支持する複数の支持部材とを設けたゲーム装置。
【請求項2】
1つの前記支持部材は、少なくとも2つの前記パネルを同時に支持する請求項1記載のゲーム装置。
【請求項3】
1つの前記支持部材は、2つの前記パネルと係合した状態のまま前記パネルをスライドさせる請求項1または請求項2記載のゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体内に景品等の物品が収容されるゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
クレーンゲーム装置等のゲーム装置では、筐体内のゲームフィールドに複数の景品が載置される。プレーヤは、ボタンなどを操作することによりクレーンアーム(キャッチャー)の動きを制御して、景品が載置された位置まで移動させた後、景品を掴む、倒す、引き摺るといった動作をさせて景品を景品落とし口まで導くことにより、景品を獲得することができる。
【0003】
従来では、ゲーム内容を変化させて飽きがこないようにするために、景品を載置する景品載置エリアと景品を落下させる開口エリア(景品落とし口)とを含むゲームフィールドの形態を変形できる構成が考えられている。例えば、特許文献1に記載された景品獲得ゲーム装置では、景品を景品取出口に導くための景品誘導空間上において、開口エリアのレイアウトを変更可能に形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−207940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術では、景品誘導空間上に複数のパネル部材を配置するための支持部材を設け、この支持部材の梁部と枠部の位置に合わせてパネル部材がそれぞれ個別に着脱自在となるようにしている。このため、例えばゲーム運営側であるオペレータ等が、それぞれのパネル部材を所定の位置に配置したり、取り外したりする必要がある。
【0006】
本発明は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、景品載置エリアと景品を落下させる景品落とし口とを含むフィールドの形態をより簡単な作業によって変更することが可能なゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、景品が載置されるゲーム装置において、景品が載置されるエリアを形成する、裏面に複数の方向に溝が形成された複数のパネルと、前記複数のパネルをそれぞれ複数の方向に同じ高さでスライド可能とするように前記パネルの裏面から前記溝と係合して支持する複数の支持部材とを設ける。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、景品載置エリアと景品を落下させる開口エリアとを含むゲームフィールドの形態をより簡単な作業によって変更することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の外観構成を示す斜視図。
図2】本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の正面図。
図3】クレーンゲーム装置10の筐体内部の詳細な構成を示すために上部筐体12を取り除いて示す図。
図4】パネル支持部材30Rdの詳細を示す図。
図5】景品フィールド16Rの構成を示す平面図。
図6】景品フィールド16Rに配置されたパネルの裏面側を示す図。
図7図6に示すD−D線における断面図。
図8図5に示すA−A線における断面図。
図9図5に示すB−B線における断面図。
図10図5に示すC−C線におけるパネル16R5,16R6とパネル支持部材30Rdとの係合状態の詳細を示す断面図。
図11】パネルをスライドさせる様子を示す図。
図12】パネルをスライドさせる様子を示す図。
図13】本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の機能構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるゲーム装置の外観構成を示す斜視図、図2は、本実施形態におけるゲーム装置の正面図である。本実施形態のゲーム装置として、プレーヤの操作に応じてクレーンアーム(景品把持ユニット)を制御して、クレーンアームによる把持等により景品落とし口に落とされた景品を払い出すように動作するクレーンゲーム装置10を例に示す。
【0011】
図1及び図2に示すクレーンゲーム装置10は、上部筐体12と下部筐体13とから構成されている。上部筐体12は、前面と側面の一部がアクリル板などの透明板15(開閉部材)により覆われており、透明板15を通じて筐体内部の景品フィールド16L,16Rが視認できるようになっている。透明板15は、例えば正面側が開閉可能に構成されており、景品フィールド16L,16Rへの景品の入れ替えや補充、景品フィールド16L,16Rに配置されたパネル(詳細については図4を参照して説明する)の位置を変更する作業等の場合に開放することができる。
【0012】
本実施形態におけるクレーンゲーム装置10は、同時に2人のプレーヤがゲームを実施することができるように、2つのゲームユニット(左側ユニット10L、右側ユニット10R)が搭載されている。左側ユニット10Lと右側ユニット10Rとは、基本的に、中央の境界線において左右対称に構成されているものとする。2つのゲームユニットの景品フィールド16L,16Rは、仕切板(図示せず)によって区分されている。仕切板により区分された2つの景品フィールド16L,16R(景品載置エリア)には、それぞれ景品を積載することができる。
【0013】
本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、景品フィールド16L,16Rは、複数のパネルがスライド可能となるように配置されており、景品を積載することができる景品載置エリアと、景品を落下させることができる開口エリア(景品落とし口17L,17R)とが形成される。すなわち、パネルが配置されたエリアを景品載置エリアとし、パネルが配置されていないエリアを景品落とし口17L,17Rとする。図1では、景品フィールド16L,16Rには、3×3に配置された9エリアに8枚のパネルが配置され、パネルが配置されていない1エリアを景品落とし口17L,17Rとしている。なお、景品フィールド16L,16Rに配置された複数のパネルの詳細については後述する(図4参照)。
【0014】
景品フィールド16Lの下方部と景品フィールド16Rの下方部のそれぞれには、景品フィールド16L,16Rから落下した景品を、下部筐体13の前面側に設けられた景品取出口21L,21Rに誘導するための景品誘導空間が設けられている。また、景品誘導空間には、奥側を高く、手前側を低くした傾斜面(図3に示す傾斜面37L,37R)を設けている。傾斜面を設けることにより、景品落とし口から落下した景品が傾斜面に衝突し、景品取出口21L,21Rが設けられた下部筐体13の前面側に落下し易くなる。これにより、景品取出口21L,21Rから景品を取りやすくなる。
【0015】
図2に示すように、左右の景品フィールド16L,16Rの上方には、プレーヤ操作に応じて動作が制御されるクレーンアーム(キャッチャー)18L,18Rが装着されている(図1では景品フィールド16L,16Rを見やすくするために図示を省略している)。上部筐体12内の景品フィールド16L,16Rの上方には、それぞれクレーンアーム18L,18Rを、例えばX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向(上下方向)に移動させるためのクレーン機構部(図示せず)が設けられている。クレーン機構部は、例えば、コンパネ部23L,23Rに設けられた複数のボタン24L,24R(例えば、横移動ボタン、縦移動ボタン)へのプレーヤ操作に応じて制御される。なお、コンパネ部23L,23Rには、ボタンだけでなく、プレーヤにより上下左右の方向を指示できるジョイスティックなどの入力デバイスを設けた構成としても良い。
【0016】
クレーンアーム18L,18Rの先端部には、景品を把持するための2本のアーム18La,18Ra(把持爪)が設けられている(なお、3本あるいは4本のアームを設けても良い)。アーム18La,18Raは、クレーンアーム18が下降されて景品に到達した位置で、閉じる(物を把持する)ように動作が制御される。
【0017】
また、上部筐体12の奥面には、景品ディスプレイ用のネットや景品を引っかけることができるフックを取り付け可能にしている。ネットやフックは、例えば奥面上部において水平方向に配設されたレールに取り付けられるようにして、レールに沿って左右方向に移動可能にする。ネットやフックを利用して景品を展示することで、ユーザにクレーンゲーム装置10の利用をアピールすることができる。
【0018】
下部筐体13の正面側には、景品取出口21L,21R、フロントメンテドア22、プレーヤによって操作が行われるコンパネ(コントロールパネル)部23L,23Rが設けられている。
景品取出口21L,21Rは、筐体内(景品フィールド)から景品を外部に取り出すためのもので、景品フィールド16L,16Rの下方部に設けられた景品誘導空間と連通している。クレーンアーム18L,18Rを操作して景品を景品落とし口に落下させることにより、景品取出口21L,21Rから景品を取り出すことができる。
【0019】
フロントメンテドア22は、下部筐体13の内部に収容された制御ユニット(制御PCB(Print Circuit Board))やその他の機構部に対して作業をするような場合に、管理者によって開放させることができる(鍵付き)。また、フロントメンテドア22の内部には、収納スペースが設けられており、補充用の景品などを収容しておくことができる。
【0020】
コンパネ部23L,23Rには、クレーンアーム18L,18Rを動作させるためにプレーヤにより操作される複数のボタン24L,24Rの他、コインが投入されるコイン投入口26L,26R、プレイ料金や投入されたコインに応じた残りプレイ回数を表示するための表示装置27L,27R(例えば7セグ表示器)等が設けられている。また、ゲーム実行中の効果音や音楽、メッセージ音声などを出力するためのスピーカ28が設けられている。
【0021】
また、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10には、管理者がクレーンゲーム装置10に対して各種設定をするための設定機器(図13に示す設定機器29)が設けられている。設定機器は、クレーンゲーム装置10の本体筐体から着脱可能な可搬型に構成されている。設定機器は、各種設定のための操作をする場合には、収納部から取り出して、クレーンゲーム装置10と近接した位置で手に保持した状態で取り扱うことができる。設定機器は、クレーンゲーム装置10の筐体内に収納された制御ユニットと、例えばケーブルや無線通信(無線LAN(Local Area Network)など)によって接続される。設定機器は、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれに対する各種設定を個別にすることができるものとする。
【0022】
図3は、クレーンゲーム装置10の筐体内部の詳細な構成を示すために上部筐体12(景品フィールド16L,16R)を取り除いて示す図である。
図3は、左側ユニット10Lと右側ユニット10Rの何れにもパネルを装着していない状態を示している。図3に示すように、左側ユニット10Lには、景品誘導空間36Lが設けられており、景品フィールド16Lに形成された景品落とし口から落下された景品が、景品取出口21Lまで通過可能となっている。景品誘導空間36Lには、景品フィールド16Lから落下された景品が衝突するように、クレーンゲーム装置10の前面側に傾斜した傾斜面37Lが形成されている。
【0023】
同様にして、右側ユニット10Rには、景品誘導空間36Rが設けられており、景品フィールド16Rに形成された景品落とし口から落下された景品が、景品取出口21Rまで通過可能となっている。景品誘導空間36Rには、景品フィールド16Rから落下された景品が衝突するように、クレーンゲーム装置10の前面側に傾斜した傾斜面37Rが形成されている。傾斜面37L,37Rは、例えば透明のアクリル板が脱着可能となっており、景品の落下などで傷ついたような場合に交換することができる。
【0024】
また、景品誘導空間36Rには、景品フィールド16Rに配置される複数のパネルを裏面側から支持するパネル支持部材30Ra,30Rb,30Rc,30Rdが設けられている。本実施形態のクレーンゲーム装置10では、例えば景品フィールド16Rに3×3の9エリアが設けられ、それぞれのエリアにパネルを配置することができる。4つのパネル支持部材30Ra,30Rb,30Rc,30Rdは、それぞれ4枚のパネルの端部近傍、例えば角部を同時に支持することができる位置に配置される。パネル支持部材30Ra,30Rb,30Rc,30Rdは、パネルを端部近傍において支持するように配置することで、パネルが配置されていないエリアを景品落とし口として使用する場合に、景品を落下させる際に障害とならないようにしている。
【0025】
図4は、パネル支持部材30Rdの詳細を示す図である。なお、パネル支持部材30Ra,30Rb,30Rcは、パネル支持部材30Rdと同様の構成を有するものとして詳細な説明を省略する。
【0026】
図4に示すように、パネル支持部材30Rdは、支持部30Rd1と支柱部30Rd2とから構成されている。支持部30Rd1は、例えば正方形状の板部材であり、上面側の角部の近傍には、それぞれ棒状のガイド部材30Rd3,30Rd4,30Rd5,30Rd6が垂直に取り付けられている。ガイド部材30Rd3,30Rd4,30Rd5,30Rd6は、景品フィールド16Rに設置されるパネルの裏面に設けられたガイド溝(詳細については後述する(図6参照))と係合して、パネルが予め決められた位置でスライドされるように規制する。
【0027】
支柱部30Rd2は、上端が支持部30Rd1の下面中央に垂直に取り付けられ、下端が景品誘導空間36Rの底部(筐体)に取り付けられた、支持部30Rd1を下面から支持するための棒状の部材である。支柱部30Rd2は、左右方向に配置されるエリア間に取り付けられるため、何れかのエリアが景品落とし口に設定されたとしても、景品落とし口から落下した景品が引っかかりにくい。しかし、景品落とし口から落下した景品が景品取出口21Rへ到達する妨げとならないように、細い棒状の部材で構成されることが好ましい。
【0028】
同様にして、景品誘導空間36Lには、景品フィールド16Lに配置される複数のパネルを裏面側から支持するパネル支持部材30La,30Lb,30Lc,30Ldが設けられている。なお、パネル支持部材30La,30Lb,30Lc,30Ldは、前述した景品誘導空間36Rに設けられたパネル支持部材30Ra,30Rb,30Rc,30Rdと同様にして構成されるものとして詳細な説明を省略する。
【0029】
図5は、景品フィールド16Rの構成を示す平面図である。なお、景品フィールド16Lは、景品フィールド16Rと同様にして構成されるものとして詳細な説明を省略する。
【0030】
図5に示す景品フィールド16Rは、正方形をしているパネル保持枠16R0の枠内が3×3に配置された9エリアに区分されている。図5に示す例では、9エリアにほぼ正方形の8枚のパネル16R1,16R2,16R3,16R4,16R5,16R6,16R7,16R8が配置されている。この場合、1つのエリアが景品落とし口として使用される。図5に示す状態では、右下のエリアが景品落とし口となる。なお、景品フィールド16Rに配置するパネルの数は、クレーンゲーム装置10の管理者が予め決めることができる。従って、例えば7枚のパネルを配置することで2つのエリアを景品落とし口として使用することができ、6枚のパネルを配置することで3つのエリアを景品落とし口として使用することができる。
【0031】
パネル16R1〜16R8は、パネル保持枠16R0の枠内に配置することで、パネル保持枠16R0あるいは隣り合うパネルの少なくとも何れか一方と、側面部においてそれぞれ係合される。また、パネル16R1〜16R8は、配置されたエリアに応じて、パネル支持部材30Ra,30Rb,30Rc,30Rdの何れかによって、それぞれ裏面から支持されている。このため、個々のパネルを各エリアに合わせた位置に容易にスライドさせて位置決めすることができる。また、パネル16R1〜16R8は、個別にパネル保持枠16R0から着脱可能となっている。従って、景品フィールド16Rに配置するパネルの数を管理者等が任意に変更することができる。
【0032】
図6は、景品フィールド16Rに配置されたパネル16R2,16R4,16R5,16R6,16R7の裏面側を示す図である。ここでは、パネル16R5のみについて説明し、他のパネル16R1〜16R4,16R6〜16R8については同様の構成になっているものとして詳細な説明を省略する。
【0033】
図6に示すように、パネル16R5の裏面には、各辺の近傍に、辺と平行にガイド溝16R5a,16R5b,16R5c,16R5dが設けられている。すなわち、ガイド溝16R5a,16R5b,16R5c,16R5dは、パネル16R5をスライド可能にする方向に沿って設けられている。
【0034】
ガイド溝16R5a,16R5b,16R5c,16R5dには、パネル支持部材に設けられた棒状のガイド部材の先端部が挿入される。従って、パネル16R5がパネル支持部材30Ra,30Rb,30Rc,30Rdの何れかによって裏面から支持された状態でスライドされると、ガイド溝16R5a,16R5b,16R5c,16R5dをガイド部材が通過するように移動される。すなわち、パネル支持部材に設けられたガイド部材30Ra,30Rb,30Rc,30Rdと、ガイド溝16R5a,16R5b,16R5c,16R5dとの係合によって、パネル16R5を予め決められた方向(エリアの配置に合わせた縦横方向)に容易にスライドさせることができる。
【0035】
なお、パネル16R5が何れかのエリアと一致する位置に移動されると、ガイド溝16R5a,16R5b,16R5c,16R5dが交差する位置とパネル支持部材のガイド部材が一致するように、パネル16R5とパネル支持部材30Ra〜30Rdが構成されている。従って、パネル16R5が何れかのエリアと一致する位置にある時、その位置から縦方向あるいは横方向にスライドさせることができる。
【0036】
図7は、図6に示すD−D線における断面図である。
図7に示すように、パネル16R5の裏面には、辺の近傍にガイド溝16R5a,16R5cが設けられている。また、パネル16R5の一方の側面部(辺部)に凸部16R5eが設けられ、他方の側面部(辺部)に凹部16R5fが設けられている。他のパネルにも図7に示すパネル16R5と同様に、凸部と凹部が形成されているため、隣接するパネル同士が側面部において係合する。
【0037】
なお、図7に示すD−D線と直行する方向の対向する2辺についても、図7と同様にして、一方の側面部(辺部)に凸部が設けられ、他方の側面部(辺部)に凹部が設けられている。
【0038】
図8は、図5に示すA−A線における断面図を示し、図9は、図5に示すB−B線における断面図を示している。また、図10は、図5に示すC−C線におけるパネル16R5,16R6とパネル支持部材30Rdとの係合状態の詳細を示す断面図である。
【0039】
図8に示すように、パネル16R2,16R5は、パネル支持部材30Raによって裏面から支持され、パネル16R5,16R7は、パネル支持部材30Rcによって裏面から支持されている。また、パネル16R2の凹部にパネル16R5の凸部が係合し、パネル16R5の凹部にパネル16R7の凸部が係合している。
【0040】
パネル保持枠16R0の内側面の一方の辺(図5に示す上辺)には、パネル16R2に設けられた凸部と係合する形状の溝16R0aが形成されており、他方の辺(図5に示す下辺)には、パネル16R7に設けられた凹部と係合する形状の溝16R0bが形成されている。従って、例えばパネル16R2は、パネル保持枠16R0の溝16R0aと、パネル16R5の凸部と係合した状態のままスライドさせることができる。
【0041】
図9に示すように、パネル16R7,16R8は、パネル支持部材30Rdによって裏面から支持され、パネル16R7は、パネル支持部材30Rcによって裏面から支持されている。また、パネル16R8の凹部にパネル16R7の凸部が係合している。
【0042】
また、パネル保持枠16R0の内側面の一方の辺(図5に示す左辺)には、パネル16R8に設けられた凸部と係合する形状の溝16R0cが形成されており、他方の辺(図5に示す右辺)には、パネルに設けられた凹部と係合する形状の溝16R0dが形成されている。従って、例えばパネル16R8は、パネル保持枠16R0の溝16R0cと、パネル16R7の凸部と係合した状態のままスライドさせることができる。
【0043】
また、図10に示すように、例えばパネル16R5,16R6が係合される位置の下方部には、パネル支持部材30Rdが配置されており、パネル16R5,16R6の端部近傍を裏面から支持している。パネル支持部材30Rdのガイド部材は、パネル16R5,16R6の裏面に設けられた溝に挿入される。これにより、安定した状態でパネル16R5,16R6が景品フィールド16Rに配置されると共に、配置された状態のままで容易にスライドさせることができる。
【0044】
図11及び図12には、パネルをスライドさせる様子を示している。
例えば、図11に示すように、パネル16R7を横方向にスライドさせることにより、スライド前にパネル16R7が配置されていたエリアを景品落とし口に変更することができる。パネルが配置されていないエリア(景品落とし口とするエリア)には、周囲のエリアに配置されたパネルをスライドさせることができる。図12に示す例では、中央のエリアに配置されていたパネル16R5を下方向にスライドさせ、さらに中央のエリアにパネル16R2を下方向にスライドさせている様子を示している。これにより、スライド前にパネル16R2が配置されていたエリアを景品落とし口に変更することができる。
【0045】
図11及び図12に示すように、パネルが配置されていないエリア(景品落とし口とするエリア)に、上下または左右に配置された周囲のパネルをスライドさせることで、パネルが配置されていないエリア(景品落とし口)の位置を変更できる。従って、3×3の9エリアの何れにおいても景品落とし口を設定することが可能である。
【0046】
前述したように、景品フィールド16Rに配置するパネルの数は任意に変更することができる。例えば、パネル保持枠16R0の枠内に7枚のパネルを配置した場合には、2つのエリアを景品落とし口として設定することができる。景品落とし口の位置は、図11及び図12に示すように、パネルをパネル保持枠16R0に配置した状態のままでスライドさせる作業によって変更することができる。この際、2つの連続するエリアを景品落とし口とすることもできるし、離れた2つのエリアを景品落とし口とすることも可能である。
【0047】
このようにして、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10では、景品落とし口の位置を変更するために、パネルを取り外して別の位置に設置し直すといった作業をする必要がなく、景品フィールド16Rに配置された複数のパネルをスライドさせるだけで良いので、景品載置エリアと景品を落下させる景品落とし口とを含むフィールドの形態をより簡単な作業によって変更することが可能となる。
【0048】
なお、前述した説明では、3×3に配置した9エリアにパネルを配置可能な景品フィールド16Rの例を示しているが、4×4に配置したエリアにするなど、エリアの数は限定されるものではない。また、マトリクス状にエリアを配置したフィールドに限定されるものではない。すなわち、前述したように、パネルを配置した状態のままでスライドさせ、パネルが配置されていないエリアを順次変更することができれば、エリアの配置をマトリクス状以外にすることが可能である。
【0049】
また、前述した説明では、パネルの形状をほぼ正方形としているが、長方形などの他の矩形状としたり円形にしたりするなど、パネルを配置した状態のままでスライドさせることができるように、各パネルを支持する構造を設けることで、パネルの形状を変形させることも可能である。
【0050】
次に、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の制御機能について説明する。
図13は、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の機能構成を示すブロック図である。
図13に示すように、クレーンゲーム装置10の筐体内部には、各種ユニットが実装された制御PCB(Print Circuit Board)68が設けられている。制御PCB68に実装されたユニットには、CPU70、RAM71、記憶装置72、入出力処理ユニット73、X軸モータ駆動部74、Y軸モータ駆動部75、Z軸モータ駆動部76、及びアーム駆動部77を含む。
【0051】
CPU70は、RAM71あるいは記憶装置72に記憶された制御プログラムやゲームプログラムを実行することにより、クレーンゲーム装置10全体を制御する。CPU70は、入出力処理ユニット73を介して入力されるコイン投入の検知信号に応じて、プレイ可能回数を示すクレジットデータをRAM71に記録する。また、CPU70は、入出力処理ユニット73を介して入力されるユーザ操作により指示されたクレーンアーム18L,18Rを移動させる指示に応じて、X軸モータ駆動部74、Y軸モータ駆動部75、Z軸モータ駆動部76、及びアーム駆動部77を制御して機構部69の各部を適宜動作させる。また、CPU70は、入出力処理ユニット73を介して、スピーカ28からの音声出力、表示装置27L,27Rにおける表示を制御する。
【0052】
RAM71は、制御プログラムやゲームプログラム等の各種プログラムの他、CPU70により実行される処理に伴うゲームを制御するための各種データを一時的に記憶する。RAM71に記録されるデータには、例えばプレイ可能回数を示すクレジットデータ、クレーンアーム18L,18Rの位置(X位置、Y位置)を示す位置データ等が含まれる。
【0053】
記憶装置72は、ROMやハードディスク等の不揮発性の記憶媒体にプログラムやデータを記憶する。
入出力処理ユニット73は、制御PCB68の外部に設けられた各種入出力デバイスとのインタフェースである。
X軸モータ駆動部74は、機構部69に設けられたX軸モータ80の駆動を制御する。Y軸モータ駆動部75は、機構部69に設けられたY軸モータ81の駆動を制御する。Z軸モータ駆動部76は、機構部69に設けられたZ軸モータ82の駆動を制御する。
アーム駆動部77は、クレーンアーム18L,18Rに設けられたアーム18La,18Raを開閉させるためのアームモータ83の駆動を制御する。
【0054】
機構部69は、例えば左側ユニット10Lと右側ユニット10Rのそれぞれに設けられる。機構部69は、図13に示すように、X軸モータ80、Y軸モータ81、Z軸モータ82、アームモータ83、及び景品検知センサ84が含まれる。
X軸モータ80は、X軸モータ駆動部74により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18RをX軸方向(横方向)に移動させる。Y軸モータ81は、Y軸モータ駆動部75により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18RをY軸方向(縦方向)に移動させる。Z軸モータ82は、Z軸モータ駆動部76により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18RをZ軸方向(上下方向)に移動させる。
【0055】
アームモータ83は、アーム駆動部77により駆動されるもので、クレーンアーム18L,18Rのアーム18La,18Raを開閉させる。
景品検知センサ84は、クレーンアーム18L,18Rの操作によりプレーヤに景品が払い出されたことを検知する。
コンパネ部23Lには、図13に示すように、コイン投入口26L、コイン投入センサ86、横移動ボタン24La、縦移動ボタン24Lb、及び表示装置27Lが含まれる。なお、コンパネ部23Rは、コンパネ部23Lと同様に構成されるものとして説明を省略する。
コイン投入センサ86は、コイン投入口26Lから投入されたコインを検知して、入出力処理ユニット73に、コイン投入を示す検知信号を出力する。CPU70は、入出力処理ユニット73に入力された検知信号に応じて、プレイ可能回数を示すクレジットデータを記録する。
【0056】
横移動ボタン24Laは、プレーヤによるクレーンアーム18Lを横方向(X軸方向)に移動させる指示を入力するためのものである。横移動ボタン24Laは、プレーヤにより押下されている場合、押下された状態にあることを示す信号を入出力処理ユニット73に出力する。CPU70は、入出力処理ユニット73を通じて横移動ボタン24Laが押下されていることを検知すると、X軸モータ駆動部74を介してX軸モータ80を駆動してクレーンアーム18Lを横方向(X軸方向)に移動させる。CPU70は、横移動ボタン24Laが押されていない場合には、X軸モータ80の駆動を停止させる。
【0057】
縦移動ボタン24Lbは、プレーヤによるクレーンアーム18Lを縦方向(Y軸方向)に移動させる指示を入力するためのものである。縦移動ボタン24Lbは、プレーヤにより押下されている場合、押下された状態にあることを示す信号を入出力処理ユニット73に出力する。CPU70は、入出力処理ユニット73を通じて縦移動ボタン24Lbが押下されていることを検知すると、Y軸モータ駆動部75を介してY軸モータ81を駆動してクレーンアーム18Lを縦方向(Y軸方向)に移動させる。CPU70は、縦移動ボタン24Lbが押されていない場合には、Y軸モータ81の駆動を停止させる。
【0058】
また、横移動ボタン24Laと縦移動ボタン24Lbの操作に応じてクレーンアーム18Lの横/縦移動をさせた後、一定時間が経過した後に、CPU70は、景品取得シーケンスを開始する。すなわち、CPU70は、Z軸モータ駆動部76を介してクレーンアーム18Lの先端部が景品に到達する位置まで下降させ、アーム駆動部77を通じてアーム18Laに景品を掴む動作をさせた後、クレーンアーム18Lを上昇させる。CPU70は、景品取得シーケンスの後、X軸モータ80とY軸モータ81を駆動させて、クレーンアーム18Lを景品落とし口の上方まで移動させ、アーム18Laに景品を離す動作をさせる。
【0059】
表示装置27Lは、CPU70の制御のもとで各種の情報を表示する。表示装置27Lには、例えばクレジット数(プレイ可能回数)や動作モードの表示などが表示される。
【0060】
なお、設定機器29は、管理者がクレーンゲーム装置10に対して各種設定をするために使用されるもので、例えば各種の設定操作を入力するための複数のボタン(選択ボタン、決定ボタン、上下左右ボタン等)、各種設定画面等を表示するためのディスプレイ等が実装されている。なお、コンパネ部23L,23Rに設けられたボタン24と表示装置27L,27Rを用いて設定操作するようにしても良い。
【0061】
次に、本実施形態におけるクレーンゲーム装置10の動作について説明する。
本実施形態では、前述したように、景品フィールド16L,16Rに設けられたパネルをスライドさせる操作をすることで、景品落とし口の位置を変更することができる。クレーンゲーム装置10は、景品落とし口の位置の変更に応じて、例えば管理者による操作によって、景品取得シーケンスの後にクレーンアーム18L,18Rを景品落とし口の上方まで移動させるための経路を設定することができる。
【0062】
例えば、管理者は、設定機器29への操作によってクレーンアーム経路設定処理の実行を指示する。CPU70は、設定機器29から入力される指示に応じて、移動経路設定メニューを表示する。移動経路設定メニューでは、景品取得シーケンス(下降、アームによる把持動作、上昇)を実行させた後に、クレーンアーム18L,18Rを移動させる目標位置、すなわち景品落とし口が設けられた位置を指定できる複数の選択肢が用意されているものとする。
【0063】
ここで、景品落とし口が設けられた位置が設定機器29の操作により指定されると、CPU70は、入力された景品落とし口の位置を示すデータを記憶装置72に記憶させておく。このデータは、ゲーム実行時のクレーンアーム制御処理時に参照される。
【0064】
次に、プレーヤの操作に応じてクレーンアーム18L,18Rの移動を制御するクレーンアーム制御処理について説明する。ここでは、左側ユニット10Lにおいてクレーンアーム18Lを操作する場合を例にして説明する。
まず、クレーンゲーム装置10をプレイするために、プレーヤによりコイン投入口26Lからコインが投入される。コイン投入センサ86は、コインが投入されたことを検知すると入出力処理ユニット73に検知信号を出力する。CPU70は、コイン投入センサ86からの検知信号によりコイン投入を検知すると、クレーンアーム制御処理を開始する。
【0065】
CPU70は、クレーンアーム制御処理を開始すると、景品落とし口の位置を示すデータを記憶装置72からRAM71にロードする。
【0066】
CPU70は、横移動ボタン24Laあるいは縦移動ボタン24Lbの操作により、クレーンアーム18Lを横/縦移動させる指示があると、ボタン操作に応じて、クレーンアーム18Lを移動させるためのモータを駆動して、クレーンアーム18Lを移動させる。すなわち、CPU70は、横移動ボタン24Laが操作された場合には、X軸モータ駆動部74を通じてX軸モータ80を駆動して、クレーンアーム18Lを横方向(X軸方向)に移動させる。また、CPU70は、縦移動ボタン24Lbが操作された場合には、Y軸モータ駆動部75を通じてY軸モータ81を駆動して、クレーンアーム18Lを縦方向(Y軸方向)に移動させる。
【0067】
クレーンアーム18Lの横/縦移動がされた後、CPU70は、クレーンアーム18Lによって景品を把持させるための景品取得シーケンスを実行する。景品取得シーケンスでは、CPU70は、Z軸モータ駆動部76を介してクレーンアーム18Lの先端部が景品に到達する位置まで下降させ、アーム駆動部77を通じてアーム18Laに景品を掴む動作をさせた後、クレーンアーム18Lを上昇させる。
【0068】
CPU70は、クレーンアーム18Lを上昇させると、景品落とし口の位置を示すデータをもとに、X軸モータ80とY軸モータ81とを駆動して、クレーンアーム18Lを現在位置から景品落とし口の上方まで移動させる。CPU70は、クレーンアーム18Lを景品落とし口の上方まで移動させてからアーム18Laに景品を離す動作をさせた後、初期位置に移動させる。
【0069】
このようにして、クレーンゲーム装置10では、景品フィールド16L,16Rのパネルへのスライド操作によって変更される景品落とし口の位置に応じて、クレーンアーム18L,18Rの移動経路を変更することができる。
【0070】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0071】
10…クレーンゲーム機、12…上部筐体、13…下部筐体、15…透明板、16L,16R…景品フィールド、16R1,16R2,16R3,16R4,16R5,16R6,16R7,16R8…パネル、17L,17R…景品落とし口、18L,18R…クレーンアーム、21L,21R…景品取出口、23L,23R…コンパネ部、24L,24R…ボタン、26L,26R…コイン投入口。
図1
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