(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記フレームにヒンジ結合される部分を除いた前記支持部材の部分は、前記支持部材に対する前記時計本体の回転軸を基準に対称になる多角形または閉曲線状であることを特徴とする請求項1に記載のコンバーチブルスマートウォッチ。
前記フレームに対する前記支持部材の回転軸と、前記支持部材に対する前記時計本体の回転軸は、互いに平行であることを特徴とする請求項1に記載のコンバーチブルスマートウォッチ。
前記スマートウォッチが、前記フレームの前面に露出された時のみに前記スマートウォッチユニットを作動させるスマートウォッチ・オン/オフ・ユニットをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンバーチブルスマートウォッチ。
前記スマートウォッチ・オン/オフ・ユニットは、前記支持部材の内側面に突設された加圧突起、及び前記時計本体の側面に設けられ、接触加圧されれば、前記スマートウォッチユニットの作動を許容するタッチスイッチを備え、
前記挿入溝に前記時計本体が差し込まれ、前記スマートウォッチが、前記フレームの前面に露出された時のみに前記加圧突起によって前記タッチスイッチが接触加圧されることを特徴とする請求項4に記載のコンバーチブルスマートウォッチ。
【背景技術】
【0002】
スマートウォッチは、一般時計よりも向上した機能を装着している組み込み(embeded)システムの腕時計を言う。初期には、基本的な時間表示機能と共に計算機能、翻訳機能、ゲーム機能を備える程度であった。しかし、現在は、スマートウォッチが、電話通話、音声及び文字メッセージ受信、オーディオ及びビデオファイルの再生だけではなく、モバイルアプリ(app)を駆動して多様な機能を提供している。現在のスマートウォッチは、通常のカメラ、加速度計、温度計、高度計、気圧計、羅針盤、クロノグラフ、タッチスクリーン、GPS、SDカード、充放電可能バッテリなどを備えている。
【0003】
スマートウォッチは、多様な機能を行い、情報を確認することができるディスプレイパネル(display panel)を前面に備える。大きなディスプレイパネルを備えるデザイン(design)が、未来向の美感を催すことはできる。しかし、前記大きなディスプレイパネルは、時針と分針とを有するアナログウォッチ(analog watch)の伝統の美感に慣れたユーザには選択をはばかる要因となる。
【0004】
このような問題点を解決するために、ディスプレイパネル上に回転する時針と分針とを表現して、アナログウォッチに近く見えるようにデザインしたスマートウォッチも開示されている。しかし、このようなスマートウォッチは、実際時針と分針とが回転するアナログウォッチの美感を完壁に再現することは難しい。また、無線通信状態が不良であるか、バッテリが放電した場合、時間を確認することができなくて、困難を経験することもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、スマートウォッチと共にアナログウォッチを兼備し、選択によってスマートウォッチまたはアナログウォッチに切り替えて見られるコンバーチブルスマートウォッチを提供する。
【0006】
本発明は、スマートウォッチとアナログウォッチとを切り替える時、時計本体を指先で接触しないか、接触を最小化することができるコンバーチブルスマートウォッチを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、フレームと、時計本体と、支持部材と、を含む。フレームには、凹状の挿入溝が形成される。時計本体は、前記挿入溝に挿脱自在に差し込まれるものであって、アナログウォッチを備えたアナログウォッチユニットと、スマートウォッチを備えたスマートウォッチユニットと、を備える。前記アナログウォッチとスマートウォッチは、互いに背を向けて結合される。支持部材は、前記時計本体を回転自在に支持する。前記支持部材は、第1位置と第2位置との間で前記フレームに対して回転可能である。前記第1位置は、支持部材の一側が前記フレームにヒンジ(hinge)結合されて、前記挿入溝に挿入される位置である。前記第2位置は、支持部材が前記挿入溝から離脱して、前記フレームの前方に突出した位置である。
【0008】
前記支持部材が、前記第1位置である時、前記アナログウォッチ及び前記スマートウォッチのうち何れか1つが、前記フレームの前面に露出される。また、前記支持部材が、前記第2位置である時、前記時計本体は、前記支持部材に対して回転自在なコンバーチブルスマートウォッチを提供する。
【0009】
前記フレームにヒンジ結合される部分を除いた前記支持部材の部分は、前記支持部材に対する前記時計本体の回転軸を基準に対称になる多角形または閉曲線状であり得る。
【0010】
前記フレームに対する前記支持部材の回転軸と、前記支持部材に対する前記時計本体の回転軸は、互いに平行である。
【0011】
本発明のコンバーチブルスマートウォッチは、前記スマートウォッチが、前記フレームの前面に露出された時のみに前記スマートウォッチユニットを作動させるスマートウォッチ・オン/オフ・ユニット(on-off unit)をさらに備えることができる。
【0012】
前記スマートウォッチ・オン/オフ・ユニットは、加圧突起とタッチスイッチとを備えることができる。加圧突起は、前記支持部材の内側面に突出する。タッチスイッチは、前記時計本体の側面に設けられ、接触加圧されれば、前記スマートウォッチユニットの作動を許容する。したがって、前記挿入溝に前記時計本体が差し込まれ、前記スマートウォッチが、前記フレームの前面に露出された時のみに前記加圧突起によって前記タッチスイッチが接触加圧されうる。
【0013】
本発明のコンバーチブルスマートウォッチは、前記時計本体が、前記挿入溝に差し込まれた場合に、前記時計本体が意図しないように、前記挿入溝から離脱して出ないようにロッキングするロッキングユニット(locking unit)をさらに備えることができる。
【0014】
前記ロッキングユニットは、フック干渉部と、フック部と、フック部材と、を備えることができる。フック干渉部は、前記支持部材に設けられる。フック部は、前記フック干渉部と干渉される。フック部材は、前記フック部が前記挿入溝の内周面から突出する方向に付勢(elastic bias)されるように、前記フレームに設けられる。この場合、前記支持部材が、前記第1位置である時に、前記フック部が突出して、前記フック干渉部と干渉されることによって、前記支持部材が、前記第1位置に固定されうる。
【0015】
本発明のコンバーチブルスマートウォッチは、前記フック部と前記フック干渉部との干渉が解除された時に、前記支持部材が、前記第2位置に移動するように、前記時計本体を弾性加圧する位置切り替え補助バネ(spring)をさらに備えることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のコンバーチブルスマートウォッチは、スマートウォッチユニットとアナログウォッチユニットとが互いに背を向けて重なるように配され、スマートウォッチ及びアナログウォッチのうち何れか1つが露出されるように切り替えることができる。したがって、1つの腕時計でユーザの服装、集まりの雰囲気などに合わせてスマートウォッチとして用いるか、アナログウォッチとして用いられる。
【0017】
本発明のコンバーチブルスマートウォッチは、時計本体が支持部材を介してフレームに連結された構造であって、手首に着用した状態で、スマートウォッチが露出された状態からアナログウォッチが露出された状態に、またはその反対の場合に切り替え可能である。
【0018】
本発明のコンバーチブルスマートウォッチは、フレームの背面が詰まった挿入溝に時計本体が挿脱自在に挿入される構成を備える。これを通じて手首に着用しても、時計本体のアナログウォッチやスマートウォッチが手首に接触されない。また、時計本体を指先で接触しないか、接触を最小化して、スマートウォッチとアナログウォッチとを切り替えることができるので、手の細菌や汗による時計本体の腐蝕と汚染とを防ぐことができる。
【0019】
また、本発明のコンバーチブルスマートウォッチは、無線通信状態が不良であるか、バッテリが放電してスマートウォッチユニットを用いることができない場合にも、アナログウォッチユニットを通じて時間を確認することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるコンバーチブルスマートウォッチを詳細に説明する。本明細書で使われる用語(terminology)は、本発明の望ましい実施形態を適切に表現するために使われた用語であって、これは、ユーザまたは運用者の意図または本発明が属する分野の慣例などによって変わりうる。したがって、本用語に対する定義は、本明細書の全般に亘った内容に基づいて下されなければならない。
【0022】
図1〜
図5は、本発明の実施形態によるコンバーチブルスマートウォッチを示す斜視図であって、アナログウォッチユニットからスマートウォッチユニットに切り替えされる過程を順次に示す斜視図である。
図6は、
図1をVI−VI線に沿って切り取って示す断面図である。
図7は、
図5をVII−VII線に沿って切り取って示す断面図である。
図1と
図6とを共に参照すれば、本発明の実施形態によるコンバーチブルスマートウォッチ1は、フレーム(frame)5、時計本体35、及び支持部材27を備える。
【0023】
フレーム5は、前面中央に円状に凹状の挿入溝8が形成される。前記挿入溝8に時計本体35が挿脱自在に差し込まれる。フレーム5の長手方向の両端部には、ストラップ支持バー(strap supporting bar)6が設けられ、フレーム5を手首に着用できるように、ストラップ(strap)2が連結される。
【0024】
時計本体35は、アナログウォッチユニット40とスマートウォッチユニット46とを備える。アナログウォッチユニット40とスマートウォッチユニット46とが互いに背を向けて結合される。これにより、一側面にはアナログウォッチが表われ、他側面にはスマートウォッチが表われる。時計本体35は、アナログウォッチユニット40とスマートウォッチユニット46とのフレームを取り囲むベゼル(bezel)36をさらに備えることができる。
【0025】
アナログウォッチユニット40は、時計本体35の一側面に付着されて回転する時針42と分針43とを通じて時間を知らせる。アナログウォッチユニット40は、時針42と分針43とを回転させるために、機械式ムーブメント(mechanical movement)またはクォーツムーブメント(quartz movement)を含みうる。
【0026】
スマートウォッチユニット46は、時計本体35の他側面に備えられたディスプレイパネルを備える。前記ディスプレイパネルで、例えば、時間を数字で表現するなどの方法で時間を知らせる。スマートウォッチユニット46は、時間報知、電話通話、音声及びメッセージ受信などの機能だけではなく、モバイルアプリ(app)を通じて計算器、翻訳機、ゲーム機など多様な機能を提供することができる。スマートウォッチユニット46は、カメラ、加速度計、温度計、高度計、気圧計、羅針盤、クロノグラフ、タッチスクリーン、GPS、SDカード、充放電可能バッテリなどを備えることができる。
【0027】
支持部材27は、時計本体35を時計本体回転軸RC2(
図2参照)を基準に回転自在に支持する。
【0028】
支持部材27の一側は、フレーム5の挿入溝8の周辺部にヒンジ結合される。これにより、支持部材27は、フレーム5に対して支持部材回転軸RC1を基準に回転可能である。敷衍すれば、支持部材27は、
図1、
図5、
図6、及び
図7に示したように、第1位置及び第2位置の間で支持部材回転軸RC1を基準に回転可能である。第1位置は、支持部材が挿入溝8に挿入される位置である。第2位置は、
図2〜
図4に示したように、支持部材27が、挿入溝8から離脱してフレーム5の前方に突出した位置である。
【0029】
参照番号‘33’は、支持部材27をフレーム5に回転自在に連結する連結ピン(connecting pin)を示す。前記連結ピンは、前記支持部材回転軸RC1に沿って延長される。
【0030】
参照番号‘49’は、時計本体35を支持部材27に回転自在に連結する連結ピンであって、前記連結ピンは、前記時計本体回転軸RC2に沿って延長される。
【0031】
フレーム5にヒンジ結合される部分を除いた支持部材27の部分は、リング状をしており、時計本体回転軸RC2を基準に対称になる。リング状とは、時計本体35のディスク形状に対応して中空の円状を意味する。
【0032】
但し、時計本体35と支持部材27との形状は、ディスク形状と円状とに限定されるものではなく、例えば、四角形、六角形のような多角形または円以外の閉曲線状でもあり得る。また、支持部材の形状は、開曲線状でもあり得る。
【0033】
示された実施形態で、前記支持部材回転軸RC1と時計本体回転軸RC2は、互いに平行であるが、互いに平行ではないこともある。
【0034】
図1、
図5、
図6、及び
図7に示したように、一対の支持部材27が第1位置である時、時計本体35が挿入溝8に差し込まれて、支持部材27に対して回転せず、アナログウォッチ及びスマートウォッチのうち何れか1つがフレーム5の前面に露出される。
図1及び
図6には、アナログウォッチがフレーム5の前面に露出された状態が示されており、
図5及び
図7には、スマートウォッチがフレーム5の前面に露出された状態が示されている。
【0035】
図2〜
図4に示したように、一対の支持部材27が第2位置である時には、時計本体35は時計本体回転軸RC2を基準に回転自在な状態になる。
【0036】
図1及び
図6に示したように、時計本体35と支持部材27とが挿入溝8に差し込まれ、アナログウォッチがフレーム5の前面に露出された状態があると仮定する。この状態で、支持部材27が回転すれば、支持部材27が、フレーム5の前方に突出した第2位置に移動する。次いで、
図3及び
図4に示したように、時計本体35が半周回転すれば、スマートウォッチが前方に露出された状態で時計本体35が支持部材27と重なる。そして、
図5及び
図7に示したように、支持部材27が突出する時と逆方向に回転すれば、支持部材27が再び第1位置に回帰して、時計本体35が挿入溝8に再び差し込まれれば、スマートウォッチがフレーム5の前面に露出された状態になる。
【0037】
コンバーチブルスマートウォッチ1は、フレーム5の背面が詰まった挿入溝8に時計本体35が挿脱自在に挿入される構成を備えることができる。それによれば、手首に着用しても、時計本体35のアナログウォッチやスマートウォッチが手首に接触されない。また、時計本体35を指先で接触しないか、接触を最小化して、スマートウォッチとアナログウォッチとを切り替えることができるので、手の細菌や汗による時計本体35の腐蝕と汚染とを防ぐことができる。
【0038】
図6及び
図7を共に参照すれば、本発明の実施形態によるコンバーチブルスマートウォッチ1は、スマートウォッチ・オン/オフ・ユニットをさらに備えることができる。前記スマートウォッチ・オン/オフ・ユニットは、前記スマートウォッチがフレーム5の前面に露出された時のみに前記スマートウォッチユニット46を作動させる。
【0039】
前記スマートウォッチ・オン/オフ・ユニットは、加圧突起31とタッチスイッチ(touch switch)38とを備える。
【0040】
加圧突起31は、支持部材27の内側面から内側に突設され、時計本体回転軸RC2(
図2参照)上に設けられない。
【0041】
タッチスイッチ38は、前記加圧突起と接触加圧されれば、スマートウォッチユニット46の作動を許容する。一方、タッチスイッチ38が加圧突起31と接触加圧されなければ、スマートウォッチユニット46の作動を止める。
【0042】
ここで、スマートウォッチユニット46の作動が止めるということは、充放電可能バッテリで時計本体35の一表面に設けられたディスプレイパネルに供給される電流を遮断して、前記ディスプレイパネルに文字または文様が表われないことを含む。
【0043】
スマートウォッチがフレーム5の前面に露出されるように、時計本体35が前記挿入溝8に差し込まれる場合のみに、タッチスイッチ38が、前記加圧突起31と整列されるように、時計本体35のベゼル36に設けられる。
【0044】
したがって、
図5及び
図7に示したように、前記挿入溝8に時計本体35が差し込まれ、前記スマートウォッチがフレーム5の前面に露出される時にのみ加圧突起16によってタッチスイッチ38が接触加圧されて、スマートウォッチユニット46が作動し、
図1及び
図6に示したように、前記挿入溝8に時計本体35が差し込まれるが、前記アナログウォッチがフレーム5の前面に露出される時には、スマートウォッチが作動しない。一方、
図6及び
図7には、明確に表示されていないが、加圧突起31は、支持部材27の内側に弾性収縮可能に突出する弾性突起でもあり得る。また、
図6及び
図7に図示されていないが、ベゼル36には、時計本体35が支持部材27と重なるようになった時、前記加圧突起31が載置されるように、前記加圧突起31と整列される加圧突起載置溝(図示せず)が形成されうる。スマートウォッチ・オン/オフ・ユニットは、前述した例の以外にも多くの他の変形例が存在することができる。
【0045】
コンバーチブルスマートウォッチ1は、時計本体35が挿入溝8に差し込まれた場合に、時計本体35が意図しないように、挿入溝8から離脱して出ないようにロッキング(locking)するロッキングユニットをさらに備える。前記ロッキングユニットは、支持部材27に設けられたフック干渉部28と、フレーム5に設けられたフック部材(hook member)20、及びプッシュボタン部材(push button member)13を備える。前記フック干渉部28は、支持部材27の外周面に段付けられるように内側に掘れた溝(groove)であり得る。望ましくは、前記フック干渉部28は、平行な支持部材回転軸RC1(
図1参照)から時計本体回転軸RC2(
図2参照)までの距離よりも前記支持部材回転軸RC1からさらに離隔した地点に設けられる。
【0046】
フック部材20は、X軸と平行に延びた部材であって、フレーム5の内部に挿設される。フック部材20の一端部には、前記フック干渉部28と干渉されるフック部23とが備えられる。フック部材20の他端部は、バネ25によって弾性加圧される。これにより、フック部材20は、フック部23が挿入溝8の内周面から突出する方向に付勢される。フック部材20の上側面には、プッシュボタン部材13と干渉される傾斜面15が形成される。
【0047】
プッシュボタン部材13は、Z軸方向に平行に延びた部材であって、フレーム5の内部に挿設される。プッシュボタン部材13は、フレーム5の内部から放射状に拡張されたフランジ(flange)14を備え、前記フランジ14が、バネ18によって弾性加圧される。これにより、プッシュボタン部材13は、その上端部がフレーム5の上側面に突出する方向に付勢される。前記フランジ14が、フレーム5に形成された係止片11に引っ掛ってプッシュボタン部材13の上昇が制限され、プッシュボタン部材13が、フレーム5から離脱されない。プッシュボタン部材13の下端部は、フック部材20の上側面の傾斜面21と干渉される傾斜面15が形成される。
【0048】
加圧して押さなければ、プッシュボタン部材13の上端部は、フレーム5の上側面上に上向き突出し、フック部材20のフック干渉部23は、挿入溝8の内周面から突出する。フック部材20の上側傾斜面21とプッシュボタン部材13の下端傾斜面15とが互いに干渉されているので、フック部材20は、フック干渉部23までに挿入溝8の内周面から突出する。支持部材27を第2位置から第1位置に回転させれば、支持部材27の外周面がフック部23の傾斜面を押して、フック部材20がフレーム5の内部に後退し、支持部材27は、第1位置に移動する。第1位置に位置した支持部材27のフック干渉部28は、フック部材20のフック部23と整列され、バネ25の弾性力によってフック部23が再び突出して、フック干渉部28と干渉締結される。これにより、支持部材27とこれに支持された時計本体35は、意図しないように、挿入溝8から離脱して出ないように固定される。
【0049】
支持部材27が、第1位置でロッキング固定された状態でプッシュボタン部材13の上端部を加圧して押せば、プッシュボタン部材13が下降し、プッシュボタン部材13の下端部傾斜面15とフック部材20の上側傾斜面21とが干渉されているので、フック部材20が後退して、フック部23がフレーム5の内側に後退する。これにより、フック部23とフック干渉部28との間の干渉締結が解除されて、支持部材27とこれに支持された時計本体35は、第2位置に移動可能な状態になる。一方、ロッキングユニットは、
図6及び
図7を参照して説明した例の以外にも多くの他の変形例が存在することができる。
【0050】
コンバーチブルスマートウォッチ1は、時計本体35を弾性加圧する位置切り替え補助バネ10をさらに備えることができる。前記位置切り替え補助バネは、前記フック部23とフック干渉部28との間の干渉が解除された時に、支持部材27とこれに支持された時計本体25が、第2位置に移動する。
【0051】
位置切り替え補助バネ10は、挿入溝8の底面に形成されたバネ載置溝9に載置固定されうる。位置切り替え補助バネ10は、支持部材27が第1位置である時、時計本体35によって弾性加圧される。
【0052】
前述したように、プッシュボタン部材13の上端部を押して、支持部材27の第1位置ロッキングが解除されれば、位置切り替え補助バネ10が弾性復元されながら、時計本体35を挿入溝8から離脱される方向に加圧する。これにより、支持部材27とこれに支持された時計本体35とが共に第2位置に移動する。
【0053】
本発明は、図面に示された実施形態を参考にして説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるということを理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によってのみ決定されるべきである。