特許第6550862号(P6550862)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6550862
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】加工装置
(51)【国際特許分類】
   B23Q 39/04 20060101AFI20190722BHJP
   B23Q 39/02 20060101ALI20190722BHJP
   B23P 23/00 20060101ALI20190722BHJP
   B23Q 7/00 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   B23Q39/04 C
   B23Q39/02
   B23P23/00 Z
   B23Q7/00 D
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-74033(P2015-74033)
(22)【出願日】2015年3月31日
(65)【公開番号】特開2016-193465(P2016-193465A)
(43)【公開日】2016年11月17日
【審査請求日】2017年11月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000648
【氏名又は名称】特許業務法人あいち国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】安藤 敏行
(72)【発明者】
【氏名】吉村 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】小林 高夫
(72)【発明者】
【氏名】小濱 篤
(72)【発明者】
【氏名】吉田 篤史
(72)【発明者】
【氏名】永井 俊太郎
【審査官】 山本 忠博
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−134602(JP,A)
【文献】 特開2008−132584(JP,A)
【文献】 特開2008−188693(JP,A)
【文献】 特開2005−118942(JP,A)
【文献】 特開2001−310243(JP,A)
【文献】 実開平01−121639(JP,U)
【文献】 特開昭60−9602(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/047288(WO,A1)
【文献】 特開2013−136137(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 39/00−39/04,41/00−41/08,
7/00−7/18,
B23B 3/00−11/00,
B23P 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向に沿った軸線を中心にそれぞれ回動可能で、ワークを保持するための保持治具がそれぞれ設けられた第1のテーブル及び第2のテーブルと、
上記第1の方向に直交する第2の方向に沿ってそれぞれ進退するとともに、上記第1のテーブル及び上記第2のテーブルの少なくとも一方に保持されたワークにそれぞれ加工を行う第1の加工主軸及び第2の加工主軸と、を備え、
上記第1のテーブルと上記第2のテーブルとは、上記第1の方向及び上記第2の方向に直交する第3の方向に並んで配置されており、
上記第1の加工主軸及び上記第2の加工主軸は、上記第3の方向に沿った移動レール上を移動するよう、該移動レールに並んで配置されており、
上記第1のテーブルから上記第2のテーブルへのワークの移載は、該第1のテーブルと該第2のテーブルとがそれぞれ回動して、上記保持治具が上記第3の方向において互いに対向し、ワークの向きが維持された状態で、上記移動レールに沿って移動する移載ヘッドによって行われる、加工装置。
【請求項2】
上記第1のテーブル及び上記第2のテーブルは、上記第1の方向に沿った軸線を中心に回動可能なベース部と、該ベース部に対して上記第1の方向に直交する方向に沿った軸線を中心に回動可能であるとともに上記保持治具が設けられたテーブル部とからそれぞれ構成されており、
上記第1のテーブルから上記第2のテーブルへのワークの移載は、上記第1のテーブル及び上記第2のテーブルにおいて、上記ベース部の回動位置が、上記第1のテーブルにおけるワークを保持する保持冶具と上記第2のテーブルにおけるワークを保持する保持冶具とが上記第3の方向において互いに対向する状態を形成する位置にあるとともに、上記ベース部に対する上記テーブル部における上記保持治具の回動位置が、それぞれ上記第1のテーブルにおけるワークの基準部位と上記第2のテーブルにおけるワークの基準部位とが同じ方向を向くよう定められた基準位置にある状態で行われる、請求項1に記載の加工装置。
【請求項3】
上記第1の方向は前後方向であり、上記第2の方向は鉛直方向であり、上記第3の方向は左右方向である、請求項1又は2に記載の加工装置。
【請求項4】
上記第1のテーブル、上記第2のテーブル、上記第1の加工主軸、上記第2の加工主軸及び上記移載ヘッドは、加工ユニットを構成しており、
該加工ユニットは、上記第3の方向に沿って複数連結されており、上記移動レールは、上記複数の加工ユニットに亘って設けられており、
いずれかの上記加工ユニットである第1の加工ユニットにおける上記第2のテーブルから、上記第1の加工ユニットに隣接する他のいずれかの上記加工ユニットである第2の加工ユニットにおける上記第1のテーブルへのワークの移載は、上記第1の加工ユニット又は上記第2の加工ユニットにおける上記移載ヘッドによって行われる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のテーブル及び加工主軸を備える加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の機械部品の製造ラインとしては、汎用のマシニングセンタと、マシニングセンタにおいて加工が行われるワークの搬送を行うロボット又は搬送装置との組合せによる構成がある。この製造ラインにおいては、サイクルタイムの短縮が図れるよう、各種の加工工程を複数のマシニングセンタに分配しており、各マシニングセンタ間のワークの搬送を、ロボット又は搬送装置によって行っている。また、各マシニングセンタにおいては、ワークを保持して回転するテーブルと、テーブルに保持されたワークの適宜箇所に加工を行う回転主軸とが備わっている。
【0003】
ワークの搬送に工夫をした技術としては、例えば、特許文献1に記載された機械加工機がある。この機械加工機は、ワークを載置固定するテーブルと、ワークを機械加工する加工具と、着脱可能に装着された加工具を作動させる工具保持部とを備えている。この機械加工機においては、工具保持部に装着された加工具によってワークを機械加工した後、加工具と交換してワーク把持具を工具保持部に装着する。そして、ワーク把持具によって機械加工済みのワークを把持し、このワークを機械加工機内に一時的に保持することができる。これにより、次のワークの機械加工機への載置を簡単にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−46917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の製造ラインにおいては、各マシニングセンタのテーブルは上方を向いている。そして、いずれかのマシニングセンタにおいてワークの第1加工面を加工し、他のマシニングセンタにおいてワークの第1加工面とは反対側の第2加工面を加工する場合には、次の課題がある。すなわち、この場合には、ロボット又は搬送装置によって、いずれかのマシニングセンタのテーブルから他のマシニングセンタのテーブルへワークを搬送する際に、ワークを反転させる必要がある。そのため、ワークを搬送する際に、ロボット又は搬送装置に複雑な動きをさせる必要がある。この課題は、特許文献1においても同様に生じる。
【0006】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、ワークの向き(姿勢)を変更することなく、テーブル間におけるワークの移載を迅速かつ容易に行うことができる加工装置を提供しようとして得られたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、第1の方向に沿った軸線を中心にそれぞれ回動可能で、ワークを保持するための保持治具がそれぞれ設けられた第1のテーブル及び第2のテーブルと、
上記第1の方向に直交する第2の方向に沿ってそれぞれ進退するとともに、上記第1のテーブル及び上記第2のテーブルの少なくとも一方に保持されたワークにそれぞれ加工を行う第1の加工主軸及び第2の加工主軸と、を備え、
上記第1のテーブルと上記第2のテーブルとは、上記第1の方向及び上記第2の方向に直交する第3の方向に並んで配置されており、
上記第1の加工主軸及び上記第2の加工主軸は、上記第3の方向に沿った移動レール上を移動するよう、該移動レールに並んで配置されており、
上記第1のテーブルから上記第2のテーブルへのワークの移載は、該第1のテーブルと該第2のテーブルとがそれぞれ回動して、上記保持治具が上記第3の方向において互いに対向し、ワークの向きが維持された状態で、上記移動レールに沿って移動する移載ヘッドによって行われる、加工装置にある。
【発明の効果】
【0008】
上記加工装置は、ワークの第1加工面、及びワークの第1加工面とは反対側の第2加工面に加工を行う場合において、第1のテーブルから第2のテーブルへワークを移載する際の工夫をしている。
具体的には、第1のテーブルから第2のテーブルへワークを移載する際には、第1のテーブルと第2のテーブルとを、第1の方向に沿った軸線を中心にそれぞれ回動させる。そして、第1のテーブルにおける保持治具と第2のテーブルにおける保持治具とが第3の方向において互いに対向する状態を形成する。その後、この保持治具同士が互いに対向する状態において、ワークの向き(姿勢)を維持して(ワークの向きを変更しないで)、第1のテーブルから第2のテーブルへワークを移載する。
【0009】
これにより、ワークの向きを反転させることなく、第1のテーブルから第2のテーブルへワークを迅速かつ容易に移載することができる。また、第1のテーブルにおいては、第1の加工主軸又は第2の加工主軸によって、保持治具に保持されたワークの第1加工面に加工を行い、第2のテーブルにおいては、第1の加工主軸又は第2の加工主軸によって、保持治具に保持されたワークの第1加工面とは反対側の第2加工面に加工を行うことができる。
【0010】
それ故、上記加工装置によれば、ワークの向き(姿勢)を変更することなく、テーブル間におけるワークの移載を迅速かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例にかかる、加工装置を示す斜視図。
図2】実施例にかかる、加工装置を示す正面図。
図3】実施例にかかる、加工装置を示す側面図。
図4】実施例にかかる、複数の加工ユニットが連結された加工装置において、ワークに加工を行う状態を示す説明図。
図5】実施例にかかる、複数の加工ユニットが連結された加工装置において、ワークの移載を行う状態を示す説明図。
図6】実施例にかかる、複数の加工ユニットが連結された加工装置において、図5の状態よりもワークの移載が進んだ状態を示す説明図。
図7】実施例にかかる、複数の加工ユニットが連結された加工装置において、図6の状態よりもワークの移載が進んだ状態を示す説明図。
図8】実施例にかかる、複数の加工ユニットが連結された加工装置において、図7の状態よりもワークの移載が進んだ状態を示す説明図。
図9】実施例にかかる、加工装置において、他のワークの移載を行う状態を示す説明図。
図10】実施例にかかる、加工装置において、図9の状態よりも他のワークの移載が進んだ状態を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上述した加工装置における好ましい実施の形態について説明する。
上記加工装置において、上記第1のテーブル及び上記第2のテーブルは、上記第1の方向に沿った軸線を中心に回動可能なベース部と、該ベース部に対して上記第1の方向に直交する方向に沿った軸線を中心に回動可能であるとともに上記保持治具が設けられたテーブル部とからそれぞれ構成されており、上記第1のテーブルから上記第2のテーブルへのワークの移載は、上記第1のテーブル及び上記第2のテーブルにおいて、上記ベース部の回動位置が、上記第1のテーブルにおけるワークを保持する保持冶具と上記第2のテーブルにおけるワークを保持する保持冶具とが上記第3の方向において互いに対向する状態を形成する位置にあるとともに、上記ベース部に対する上記テーブル部における上記保持治具の回動位置が、それぞれ上記第1のテーブルにおけるワークの基準部位と上記第2のテーブルにおけるワークの基準部位とが同じ方向を向くよう定められた基準位置にある状態で行われてもよい。
【0013】
この場合には、第1の加工主軸又は第2の加工主軸によって、第1のテーブル又は第2のテーブルにおけるテーブル部の保持治具に保持されたワークに加工を行う際に、テーブル部をベース部に対して回動させることができる。これにより、ワークにおける第1加工面及び第2加工面の各部位に加工を行うことができる。
また、各テーブルにおける保持治具の回動位置を基準位置にすることにより、第1のテーブルにおける保持治具から第2のテーブルにおける保持治具へのワークの移載を円滑に行うことができる。
【0014】
また、上記第1の方向は前後方向であり、上記第2の方向は鉛直方向であり、上記第3の方向は左右方向であってもよい。この場合には、各加工主軸が鉛直方向に向けられた加工装置において、ワークの移載を左右方向へ迅速かつ容易に行うことができる。
また、上記第1の方向を鉛直方向とし、上記第2の方向を前後方向とし、上記第3の方向は左右方向とすることもできる。この場合には、各加工主軸が前後方向に向けられた加工装置において、ワークの移載を左右方向へ迅速かつ容易に行うことができる。
【0015】
また、上記第1の加工主軸及び上記第2の加工主軸は、上記第3の方向に沿った移動レール上を移動するよう、該移動レールに並んで配置されており、上記第1のテーブルから上記第2のテーブルへのワークの移載は、上記移動レールに沿って移動する移載ヘッドによって行われ
これにより、移載ヘッドによって、第1のテーブルから第2のテーブルへの移載を迅速かつ容易に行うことができる。
なお、移載ヘッドの移動は、移動レール上を移動する各加工主軸の移動と機械的又は電気的に同期させることができる。
【0016】
また、上記第1のテーブル、上記第2のテーブル、上記第1の加工主軸、上記第2の加工主軸及び上記移載ヘッドは、加工ユニットを構成しており、該加工ユニットは、上記第3の方向に沿って複数連結されており、上記移動レールは、上記複数の加工ユニットに亘って設けられており、いずれかの上記加工ユニットである第1の加工ユニットにおける上記第2のテーブルから、上記第1の加工ユニットに隣接する他のいずれかの上記加工ユニットである第2の加工ユニットにおける上記第1のテーブルへのワークの移載は、上記第1の加工ユニット又は上記第2の加工ユニットにおける上記移載ヘッドによって行われてもよい。
【0017】
この場合には、ワークに段階的に行う加工の工程数に応じて加工ユニットを連結する数を決定し、複数の加工ユニットにおいて、ワークに対する加工を段階的に行うことができる。また、第1の加工ユニット及び第2の加工ユニットのそれぞれにおける、第1のテーブルから第2のテーブルへのワークの移載を行うと同時に、第1の加工ユニットにおける第2のテーブルから第2の加工ユニットにおける第1のテーブルへのワークの移載を行うことができる。これにより、複数の加工ユニットにおいてワークを段階的に加工する際に、サイクルタイムにおいてワークの移載時間が占める割合を効果的に小さくすることができる。
なお、第1の加工ユニットにおける第2のテーブルから第2の加工ユニットにおける第1のテーブルへのワークの移載を行う際には、移載ヘッドによってワークを上方へ持ち上げることができ、移載ヘッドによってワークを反転させることもできる。
【実施例】
【0018】
以下に、加工装置にかかる実施例について、図面を参照して説明する。
本例の加工装置1は、図1図3に示すように、第1のテーブル2A、第2のテーブル2B、第1の加工主軸3A、第2の加工主軸3B及び第3の加工主軸3Cを備えている。
第1のテーブル2A及び第2のテーブル2Bは、第1の方向(前後方向)Dに沿った軸線201を中心にそれぞれ回動可能で、ワーク8を保持するための保持治具21がそれぞれ設けられている。第1の加工主軸3A、第2の加工主軸3B及び第3の加工主軸3Cは、第1の方向Dに直交する第2の方向(鉛直方向)Bに沿ってそれぞれ進退するとともに、第1のテーブル2A及び第2のテーブル2Bの少なくとも一方に保持されたワーク8にそれぞれ加工を行うよう構成されている。
【0019】
図1に示すように、第1のテーブル2Aと第2のテーブル2Bとは、第1の方向D及び第2の方向Bに直交する第3の方向(左右方向)Lに並んで配置されている。加工装置1における、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへのワーク8の移載は、第1のテーブル2Aと第2のテーブル2Bとがそれぞれ回動して、各テーブル2A,2Bにおける保持治具21が第3の方向Lにおいて互いに対向し、ワーク8の向きが維持された状態で行われる。また、このワーク8の移載は、第3の方向Lに沿って直線的に行われる。この移載の状態を矢印Fによって示す。
【0020】
以下に、本例の加工装置1について、図1図10を参照して詳説する。
図1図4に示すように、本例の加工装置1は、ワーク8に対して種々の切削加工、研削加工等を行うマシニングセンタを構成するものである。また、本例においては、所定数(本例では2つ)のテーブル2A,2Bと、所定数(本例では3つ)の加工主軸3A,3B,3Cとによって加工ユニット10A,10Bを構成し、この加工ユニット10A,10Bを複数連結して、加工ラインとしての加工装置1を形成する。図4図8においては、第1の加工ユニット10A及び第2の加工ユニット10Bとして、加工ユニットを2つ連結した場合を示す。加工ユニットは、必要に応じて3つ以上連結することができる。
【0021】
図4に示すように、各加工ユニット10A,10Bにおいては、第1のテーブル2A及び第2のテーブル2Bが架台20上に並んで設けられている。各テーブル2A,2Bには、保持治具21を介してワーク8が保持される。複数の加工ユニット10A,10Bにおける各テーブル2A,2Bの上方には、各加工主軸3A,3B,3Cを各テーブル2A,2Bが並ぶ第3の方向Lに沿って移動させるための移動レール5が設けられている。
【0022】
移動レール5は、複数の加工ユニット10A,10Bにおいて連続した1つのレールとして設けられており、各加工ユニット10A,10Bにおける各加工主軸3A,3B,3Cは、当該加工ユニット10A(又は10B)におけるテーブル2A,2Bの上方だけでなく、他の加工ユニット10B(又は10A)におけるテーブル2A,2Bの上方にまで移動レール5に沿って移動可能である。各加工主軸3A,3B,3Cは、移動レール5に沿って移動する移動スライダー51に対して取り付けられている。
【0023】
図1に示すように、各加工ユニット10A,10Bにおける第1のテーブル2A及び第2のテーブル2Bは、第1の方向Dに沿った軸線201を中心に回動可能なベース部22と、ベース部22に対して第1の方向Dに直交する方向に沿った軸線202を中心に回動可能であるテーブル部23とからそれぞれ構成されている。保持治具21は、テーブル部23に設けられている。
第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへのワーク8の移載は、第1のテーブル2A及び第2のテーブル2Bにおいて、ベース部22に対するテーブル部23における保持治具21の回動位置がそれぞれ基準位置にある状態で行われる。この基準位置は、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへのワーク8の移載を行う際に、第1のテーブル2Aにおけるワーク8の基準部位と、第2のテーブル2Bにおけるワーク8の基準部位とが同じ方向を向くよう定められる。
【0024】
また、各テーブル2A,2Bは、第1の方向Dに沿ってスライド可能である(図1において、このスライド方向を矢印Sで示す。)。各テーブル2A,2Bにおけるワーク8が上方に配置される状態で、各テーブル2A,2Bにおけるテーブル部23の回動、各加工主軸3A,3B,3Cの移動、各テーブル2A,2Bの第1の方向Dへのスライドを適宜組み合わせて、各テーブル2A,2Bに保持されたワーク8の適宜箇所を各加工主軸3A,3B,3Cと対向させ、各加工主軸3A,3B,3Cがワーク8の適宜箇所に加工を行うことができる。
【0025】
また、各テーブル2A,2Bを、第1の方向Dに沿った軸線201を中心に回動させることによって、各テーブル2A,2Bにおける、ワーク8を保持する保持治具21の配置側を、上方、下方、左右の側方、あるいは種々の傾斜方向に向けることができる。そして、ワーク8が保持された各テーブル2A,2Bを、軸線201に直交する軸線202を中心に回動させることによって、各加工主軸3A,3B,3Cによって加工を行うワーク8の面を変更することができる。
【0026】
図1に示すように、各加工主軸3A,3B,3Cは、第3の方向Lに延びる移動レール5に沿って移動するとともに、第2の方向Bに昇降するよう構成されている。各加工主軸3A,3B,3Cは、その下方先端部に配置された工具32を回転させて、ワーク8に加工を行うよう構成されている。各加工主軸3A,3B,3Cの下方先端部には、ワーク8に対して加工を行うための工具32が複数並んで設けられている。複数の工具32は、各加工主軸3A,3B,3Cの下方先端部において回動可能に設けられた回動ホルダー31に回転可能に設けられている。各加工主軸3A,3B,3Cは、回動ホルダー31を回動させて、複数の工具32のうち加工に使用する工具32の回転軸線を第2の方向Bに平行にして、この工具32を、ワーク8に加工を行うために回転させるよう構成されている。
【0027】
移動レール5上を移動する各加工主軸3A,3B,3Cには、ワーク8の移載を行うための各移載ヘッド4A,4B,4Cがそれぞれ一体化されている。各移載ヘッド4A,4B,4Cは、各加工主軸3A,3B,3Cが取り付けられた移動スライダー51に対して取り付けられている。各移載ヘッド4A,4B,4Cは、各加工主軸3A,3B,3Cとは別に第2の方向Bに昇降するよう構成されている。各移載ヘッド4A,4B,4Cの下方先端部には、ワーク8を把持する把持部41が設けられている。
【0028】
図5図8に示すように、各加工ユニット10A,10B内の各テーブル2A,2B間のワーク8の移載、及び互いに隣接する加工ユニット10A,10Bの各テーブル2A,2B間のワーク8の移載は、移動レール5上を各加工主軸3A,3B,3Cと機械的に同期して移動する各移載ヘッド4A,4B,4Cによって行われる。なお、各移載ヘッド4A,4B,4Cは、各加工主軸3A,3B,3Cとは別に移動レール5上を移動する構成とすることもできる。この場合には、各移載ヘッド4A,4B,4Cは、各加工主軸3A,3B,3Cと電気的に同期させて移動させることができる。
【0029】
図4に示すように、各加工ユニット10A,10Bは、第3の方向Lの上流側に位置する第1のテーブル2A、第3の方向Lの下流側に位置する第2のテーブル2B、第3の方向Lの上流側から順に並ぶ、第1の加工主軸3A及び第1移載ヘッド4A、第2の加工主軸3B及び第2移載ヘッド4B、並びに第3の加工主軸3C及び第3移載ヘッド4Cの組合せによって構成されている。
【0030】
第1の加工主軸3Aは、第1のテーブル2Aに保持されたワーク8に加工を行うものである。第1移載ヘッド4Aは、第1の加工主軸3Aが取り付けられた移動スライダー51に取り付けられている。第2の加工主軸3Bは、第1のテーブル2Aに保持されたワーク8と第2のテーブル2Bに保持されたワーク8とに、互いに異なるタイミングで加工を行うものである。第2移載ヘッド4Bは、第2の加工主軸3Bが取り付けられた移動スライダー51に取り付けられている。第3の加工主軸3Cは、第2のテーブル2Bに保持されたワーク8に加工を行うものである。第3移載ヘッド4Cは、第3の加工主軸3Cが取り付けられた移動スライダー51に取り付けられている。
【0031】
加工ユニット10A,10Bは、各テーブル2A,2Bの第3の方向Lに沿って複数連結されており、移動レール5は、複数の加工ユニット10A,10Bに亘って設けられている。
ここで、ワーク8の移載の流れをわかりやすくするために、図4図8においては、第1の加工ユニット10Aにおける第1のテーブル2Aに保持されたワーク8を符号8Aで示し、第1の加工ユニット10Aにおける第2のテーブル2Bに保持されたワーク8を符号8Bで示す。また、第2の加工ユニット10Bにおける第1のテーブル2Aに保持されたワーク8を符号8Cで示し、第2の加工ユニット10Bにおける第2のテーブル2Bに保持されたワーク8を符号8Dで示す。さらに、第1の加工ユニット10Aにおける第1のテーブル2Aに次に保持されるワーク8を符号8Eで示す。
【0032】
図4に示すように、第1の加工ユニット10Aにおいて、第1のテーブル2Aにおいては、ワーク8Aを保持する保持治具21の配置側にワーク8Aの第1加工面81が露出し、かつ第1の加工主軸3A(又は第2の加工主軸3B)によってワーク8Aの第1加工面81に加工が行われる。そして、図5に示すように、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへのワーク8Aの移載は、第1移載ヘッド4A、第2移載ヘッド4B及び第3移載ヘッド4Cのうちのいずれかによって行われる。本例においては、この移載は、第2移載ヘッド4Bによって行われる。
【0033】
このとき、第1の加工ユニット10Aにおいて、第2のテーブル2Bにおけるワーク8Aの保持状態を、第1のテーブル2Aにおけるワーク8Aの保持状態から反転させる場合には、各テーブル2A,2Bを、第1の方向Dに沿った軸線201を中心に適宜回動させて、各テーブル2A,2Bにおける、ワーク8A,8Bを保持する保持治具21が、第3の方向Lにおいて互いに対向する状態を形成する。また、各テーブル2A,2Bを、軸線201に直交する軸線202を中心に適宜回動させて、各テーブル2A,2Bにおける保持治具21の回動位置を基準位置に合わせる。
【0034】
次いで、図5に示すように、第1の加工ユニット10Aにおけるいずれかの移載ヘッド3Bは、第1のテーブル2Aの保持治具21に保持されたワーク8Aを把持し、図6図7に示すように、このワーク8Aの姿勢(向き)を変えないまま、このワーク8Aを第3の方向Lに沿って直線的に移動させる。そして、図8に示すように、この移載ヘッド3Bに把持するワーク8Aを第2のテーブル2Bの保持治具21に受け渡す。これにより、移載時のワーク8Aの姿勢変化をほとんどなくして、各テーブル2A,2Bに対するワーク8Aの保持状態を反転させることができる。そのため、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへ、短い移動距離でワーク8を移載することができ、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへのワーク8の移載時間を極めて短縮することができる。
また、ワーク8が移載された第2のテーブル2Bにおいては、ワーク8を保持する保持治具21の配置側にワーク8B(8A)の第2加工面82が露出し、かつ第3の加工主軸3C(又は第2の加工主軸3B)によってワーク8B(8A)の第2加工面82に加工が行われる(図4参照)。
【0035】
また、図5に示すように、第2の加工ユニット10Bにおいて、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへワーク8Cを移載する際に、第2のテーブル2Bにおけるワーク8Cの保持状態を、第1のテーブル2Aにおけるワーク8Cの保持状態から反転させる場合には、各テーブル2A,2Bにおける、ワーク8Cを保持する保持治具21が、第3の方向Lにおいて互いに反対側を向く状態を形成することもできる。
この場合には、第2の加工ユニット10Bにおけるいずれかの移載ヘッド4Aは、第1のテーブル2Aの保持治具21におけるワーク8Cを把持し、このワーク8Cの姿勢(向き)を変えないまま、このワーク8Cを、第2の方向Bから見たときに第3の方向Lに沿って直線的に移動させる。
【0036】
より具体的には、図6に示すように、第2の加工ユニット10Bにおけるいずれかの移載ヘッド4Aは、第1のテーブル2Aにおけるワーク8Cを第2の方向Bに沿って上昇させた後、図7に示すように、このワーク8Cを第3の方向Lに沿って直線的に移動させ、その後、図8に示すように、このワーク8Cを第2の方向Bに沿って下降させる。言い換えれば、移載ヘッド4Aは、ワーク8Cを第1のテーブル2A及び第2のテーブル2Bの上を乗り越えさせるようにして、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへ第2の方向Bから見たときに第3の方向Lに沿って移載する。
【0037】
各テーブル2A,2Bにおける保持治具21が、互いに対向する状態を形成するか、互いに反対側を向く状態を形成するかは、複数の加工ユニット10A,10Bにおける、ワーク8の段階的な加工の割り振りの仕方に応じて決定することができる。
また、第2の加工ユニット10Bの第2のテーブル2Bの保持治具21に保持されたワーク8Dは、第2の加工ユニット10Bにおけるいずれかの移載ヘッド3Bによって把持して、第2の加工ユニット10Bの外部へ移載することができる。
【0038】
また、図9に示すように、さらに他のいずれかの加工ユニットとしての第3の加工ユニット10Cにおいて、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへワーク8Fを移載する際に、第2のテーブル2Bにおけるワーク8Fの保持状態を、第1のテーブル2Aにおけるワーク8Fの保持状態から反転させない場合には、各テーブル2A,2Bにおける、ワーク8Fを保持する保持治具21が、第3の方向Lにおいて互いに同じ側を向く状態を形成することができる。
【0039】
そして、図10に示すように、第3の加工ユニット10Cにおけるいずれかの移載ヘッド3Bは、第1のテーブル2Aの保持治具21におけるワーク8Fを把持し、このワーク8Fの姿勢(向き)を変えないまま、このワーク8Fを、第2の方向Bから見たときに第3の方向Lに沿って直線的に移動させる。
ここで、ワーク8の移載の流れをわかりやすくするために、図9図10においては、第3の加工ユニット10Cにおける第1のテーブル2Aに保持されたワーク8を符号8Fで示し、第3の加工ユニット10Cにおける第2のテーブル2Bに保持されたワーク8を符号8Gで示す。
【0040】
より具体的には、図9図10に示すように、第3の加工ユニット10Cにおける移載ヘッド3Bは、第1のテーブル2Aにおけるワーク8Fを第2の方向Bに沿って上昇させた後、このワーク8Fを第1のテーブル2Aの上を乗り越えさせるようにして第3の方向Lに沿って直線的に移動させ、その後、このワーク8Fを第2の方向Bに沿って下降させる。そして、ワーク8Fを、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへ第2の方向Bから見たときに第3の方向Lに沿って移載する。
この場合には、第2のテーブル2Bにおいては、第1のテーブル2Aにおいて第1の加工主軸3A又は第2の加工主軸3Bによって加工を行ったワーク8Fの加工面と同じ加工面に、第2の加工主軸3B又は第3の加工主軸3Cによって加工を行うことができる。
【0041】
また、第1の加工ユニット10Aにおける第2のテーブル2Bから、第2の加工ユニット10Bにおける第1のテーブル2Aへワーク8Bを移載する際には、次のようにして各テーブル2A,2Bの姿勢(向き)を決定することができる。
すなわち、この加工ユニット10A,10B間におけるワーク8Bの移載は、各加工ユニット10A,10B内におけるワーク8A,8Cの移載と同様に、ワーク8Bの姿勢(向き)を反転させる場合と反転させない場合とに応じて、第1の加工ユニット10Aにおける第2のテーブル2Bと第2の加工ユニット10Bにおける第1のテーブル2Aとの向きを決定することができる。
【0042】
第1の加工ユニット10Aにおける第2のテーブル2Bと第2の加工ユニット10Bにおける第1のテーブル2Aとにおいてワーク8Bの加工面を反転させる場合には、各テーブル2A,2Bの保持治具21が、第3の方向Lにおいて互いに対向する状態又は互いに反対側を向く状態にする。一方、第1の加工ユニット10Aにおける第2のテーブル2Bと第2の加工ユニット10Bにおける第1のテーブル2Aとにおいてワーク8Bの加工面を反転させない場合には、各テーブル2A,2Bの保持治具21が、第3の方向Lにおいて同じ側を向く状態にする。また、各加工ユニット10A,10B間におけるワーク8Bの移載は、第1の加工ユニット10Aにおけるいずれかの移載ヘッド4A,4B,4C、又は第2の加工ユニット10Bにおけるいずれかの移載ヘッド4A,4B,4Cによって行うことができる。
【0043】
次に、本例の加工装置1による作用効果について説明する。
本例の加工装置1は、第1の加工ユニット10において、ワーク8の第1加工面81及び第2加工面82に加工を行う際に、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへワーク8Aを移載する際の工夫をしている。
具体的には、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへワーク8Aを移載する際には、図5に示すように、第1のテーブル2Aと第2のテーブル2Bとを、第1の方向Dに沿った軸線201を中心にそれぞれ回動させる。そして、第1のテーブル2Aにおける保持治具21と第2のテーブル2Bにおける保持治具21とが第3の方向Lにおいて互いに対向する状態を形成する。その後、この保持治具21同士が互いに対向する状態において、図6図7に示すように、ワーク8Aの向き(姿勢)を維持して(ワーク8Aの向きを変更しないで)、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへワーク8Aを移載する。
【0044】
これにより、ワーク8Aの向きを反転させることなく、第1のテーブル2Aから第2のテーブル2Bへワーク8Aを迅速かつ容易に移載することができる。また、第1のテーブル2Aにおいては、第1の加工主軸3A又は第2の加工主軸3Bによって、保持治具21に保持されたワーク8Aの第1加工面81に加工を行い、第2のテーブル2Bにおいては、第2の加工主軸3B又は第3の加工主軸3Cによって、保持治具21に保持されたワーク8Bの第2加工面82に加工を行うことができる。
【0045】
それ故、本例の加工装置1によれば、ワーク8Aの向き(姿勢)を変更することなく、テーブル2A,2B間におけるワーク8Aの移載を迅速かつ容易に行うことができる。そして、加工装置1のサイクルタイムにおいて、ワーク8の移載時間が占める割合を小さくすることができる。
【0046】
また、本例の加工装置1においては、図4に示すように、第1のテーブル2Aに保持されたワーク8A,8Cに対して第1の加工主軸3A又は第2の加工主軸3Bが加工を行うと同時に、第2のテーブル2Bに保持されたワーク8B,8Dに対して第2の加工主軸3B又は第3の加工主軸3Cが加工を行うことができる。
また、同図に示すように、各テーブル2A,2Bに保持されたワーク8A,8B,8C,8Dに対して、例えば第1の加工主軸3A及び第3の加工主軸3Cが加工を行っている最中(ワーク加工中という。)に、加工を行っていない待機中の第2の加工主軸3Bにおいては、第2の加工主軸3Bによる加工に使用される工具32の交換を行うことができる。これにより、第2の加工主軸3Bにおける工具32の交換に掛かる時間が、加工装置1のサイクルタイムに与える影響をなくすことができる。
【0047】
また、ワーク加工中に、待機中の第2の加工主軸3Bにおいては、工具32の回転速度が所定の回転速度になるまでの回転の立上げ等の加工準備を行うこともできる。そして、各テーブル2A,2Bに保持されたワーク8A,8B,8C,8Dに対する第1の加工主軸3A及び第3の加工主軸3Bの加工が終了したときには、各テーブル2A,2Bと各加工主軸3A,3B,3Cとを第3の方向Lに沿って相対的に移動させる。これにより、ワーク8A,8B,8C,8Dが保持された各テーブル2A,2Bに対向する各加工主軸3A,3B,3Cを、ワーク加工中であった第1の加工主軸3A及び第3の加工主軸3Cから、所定の回転速度に立ち上げられた、待機中であった第2の加工主軸3Bに迅速に切り換え、この待機中であった第2の加工主軸3Bによって、直ちにワーク8A,8B,8C,8Dの加工を再開することができる。
【0048】
また、待機中の第2の加工主軸3Bにおいては、ワーク8A,8B,8C,8Dの加工を行った直後の第1の加工主軸3A又は第3の加工主軸3Cの回転を停止させるまでの立下げ時間においても、工具32の交換、回転の立上げ等の準備を行うことができる。
従って、加工装置1のサイクルタイムにおいて、各加工主軸3A,3B,3Cにおける工具32の交換時間、各加工主軸3A,3B,3Cの回転の立上げ・立下げ時間等の準備時間が占める割合を小さくすることができる。
【0049】
それ故、本例の加工装置1によれば、サイクルタイムにおいて、加工主軸3A,3B,3Cの準備時間及びワーク8の移載時間が占める割合を小さくすることができ、加工装置1の生産性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0050】
1 加工装置
10A,10B 加工ユニット
2A,2B テーブル
21 保持治具
22 ベース部
23 テーブル部
3A,3B,3C 加工主軸
4A,4B,4C 移載ヘッド
5 移動レール
8 ワーク
D 第1の方向(前後方向)
B 第2の方向(鉛直方向)
L 第3の方向(左右方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10