特許第6551018号(P6551018)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ カシオ計算機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6551018-作業支援システムおよび作業支援方法 図000002
  • 特許6551018-作業支援システムおよび作業支援方法 図000003
  • 特許6551018-作業支援システムおよび作業支援方法 図000004
  • 特許6551018-作業支援システムおよび作業支援方法 図000005
  • 特許6551018-作業支援システムおよび作業支援方法 図000006
  • 特許6551018-作業支援システムおよび作業支援方法 図000007
  • 特許6551018-作業支援システムおよび作業支援方法 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6551018
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】作業支援システムおよび作業支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20190722BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20190722BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20190722BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   G06Q10/10
   G06Q10/06
   G06F3/0481
   G05B19/418 Z
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2015-153141(P2015-153141)
(22)【出願日】2015年8月3日
(65)【公開番号】特開2017-33326(P2017-33326A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2018年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大隅 剛志
【審査官】 ▲高▼瀬 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−272655(JP,A)
【文献】 特開2013−127788(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/10
G05B 19/418
G06F 3/0481
G06Q 10/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置にタスクのインデックスを表示させることによりタスクの実施を支援する作業支援システムであって、
実施可能期間中にある未処理タスクのインデックスを第1領域にリスト表示させる第1表示手段と、
前記第1領域とは異なる第2領域に、タスクを実施可能になる日までの期間が所定期間内にあるタスクの予告インデックス、または、過去のタスクの実施状況に基づいて予測したタスクの予測インデックスを表示させる第2表示手段と、
を備えたことを特徴とする作業支援システム。
【請求項2】
前記第2表示手段により前記第2領域に表示されている予測インデックスが選択されることにより該選択された予測インデックスを前記第1表示手段による前記第1領域への表示に遷移させる際に、該選択された予測インデックスを編集可能に表示させる編集手段を備えた、
ことを特徴とする請求項1に記載の作業支援システム。
【請求項3】
表示装置にタスクのインデックスを表示させることによりタスクの実施を支援する作業支援方法であって、
実施可能期間中にある未処理タスクのインデックスを第1領域にリスト表示させる第1表示ステップと、
前記第1領域とは異なる第2領域に、タスクを実施可能になる日までの期間が所定期間内にあるタスクの予告インデックス、または、過去のタスクの実施状況に基づいて予測したタスクの予測インデックスを表示させる第2表示ステップと、
を有することを特徴とする作業支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業支援システムおよび作業支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
中小企業の経営者や店舗の責任者などは、売上管理、給与管理、従業員の就業管理、POP(Point of purchase advertising)の作成など、多くのタスクを並行して計画的に進めることが要求される。このように複数のタスクを並行して進めていくと、進捗管理が煩雑になり、遅延や品質低下または過剰品質のリスクが生じる。
【0003】
そこで、各タスクに対する日程をスケジューリングするツールが存在する。スケジューリングツールは、例えばWebアプリケーションとして提供され、スマートフォンやタブレット、パソコンなどからタスク情報の閲覧、追加、修正が可能である。
【0004】
特許文献1の要約には、「タスク項目を生成するための技術と、タスク項目を編成するための技術と、タスク項目の通知を引き起こすための技術と、タスク項目を消費するための技術とが記載される。1つのアプローチでは、タスク項目はユーザからの入力と当該入力のコンテキストとに基づいて生成される。別のアプローチでは、タスク項目を複数のリストに知的に編成するためにタスク項目の異なる属性が用いられる。別のアプローチでは、ユーザにタスク項目をいつ通知するかを判定するために、位置のような1つ以上の基準が用いられる。別のアプローチでは、通知の生成とは異なる、電子メール送信、通話、テキスト送信及び検索のような動作が可能になるか、自動的に実行される。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2014−518409号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
スケジューリングツールでは、各タスクの入力が煩雑である。例えば上記した特許文献1の発明では、ユーザがタスクを特定するための入力をしなければならない。
【0007】
またスケジューリングツールが多数のタスクインデックスを表示する場合、未来のタスクインデックスが直近の多数のタスクインデックスに埋もれてしまい、把握しづらくなる。しかし、上記した特許文献1の発明では、このように多数のタスクインデックスが表示される場合は考慮されていない。
【0008】
そこで、本発明は、作業支援システムおよび作業支援方法にて、未来のタスク情報を容易に把握可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、
表示装置にタスクのインデックスを表示させることによりタスクの実施を支援する作業支援システムであって、
実施可能期間中にある未処理タスクのインデックスを第1領域にリスト表示させる第1表示手段と、
前記第1領域とは異なる第2領域に、タスクを実施可能になる日までの期間が所定期間内にあるタスクの予告インデックス、または、過去のタスクの実施状況に基づいて予測したタスクの予測インデックスを表示させる第2表示手段と、
を備えたことを特徴とする作業支援システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作業支援システムおよび作業支援方法にて、未来のタスク情報を容易に把握可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態における作業支援システムの概略を示す構成図である。
図2】作業支援システムのモード遷移図である。
図3】ToDoポータルのメイン画面を説明する図である。
図4】予告処理を示すフローチャートである。
図5】予測処理を示すフローチャートである。
図6】予測タスク編集画面を示す図である。
図7】予測処理に係るモード遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態における作業支援システムの概略を示す構成図である。
作業支援システム1は、ユーザ認証部2、タスク管理部3、タスクデータベース41、業務カレンダデータベース42、作業支援アプリケーション5を含んで構成される。ユーザ認証部2、タスク管理部3、作業支援アプリケーション5は、不図示のWebサーバが作業支援プログラムを実行することによって具現化される。この作業支援システム1は、スマートフォン61やパソコン62などの表示装置にタスクインデックスを表示させることにより、ユーザによるタスクの実施を支援する。作業支援システム1は、例えば、タスクインデックスのクリックを検知すると、作業支援アプリケーション5のうちいずれかを起動してユーザにタスクを実施させる。
【0013】
作業支援アプリケーション5には、店舗の売上を管理する売上管理アプリケーション5a、店舗の会計を管理する会計管理アプリケーション5b、従業員の給与を管理する給与管理アプリケーション5c、従業員のシフトを管理する就業管理アプリケーション5d、POPを作成するPOP作成アプリケーション5eなどがあるが、これには限定されない。なおタイムレコーダ63が収集した勤怠情報は、就業管理アプリケーション5dによって用いられる。POS(Point of Sales)レジ端末64が収集した売上情報は、売上管理アプリケーション5aによって用いられる。
【0014】
ユーザ認証部2は、この作業支援システム1にアクセスした端末にログイン画面を表示させ、登録ユーザであるか否かを認証する。
タスク管理部3は、タスクのインデックスをリストとして表示するリスト表示部31、ガジェットを表示するガジェット表示部32、タスクインデックスを構成する各項目を編集可能に表示する編集部33などを含んで構成される。リスト表示部31、ガジェット表示部32、編集部33は、例えばJavaScript(登録商標)などで記述されたプログラムがスマートフォン61やパソコン62に転送されて実行されることにより具現化される。
【0015】
リスト表示部31(第1表示手段)は、実施可能期間中にある未処理タスクインデックスを、スマートフォン61やパソコン62などの表示装置に表示させる。ここで未処理タスクインデックスは、ユーザが未だ処理していないタスク情報を表示するとともに、クリックなどによりタスクに係る作業支援アプリケーション5が起動するように構成された画面要素である。
ガジェット表示部32(第2表示手段)は、タスクを実施可能になる日までの期間が所定期間内にあるタスクの予告インデックス、または、過去のタスクの実施状況に基づいて予測したタスクの予測インデックスを表示する領域である。ガジェット表示部32(第2表示手段)は、リスト表示部31よりも画面領域が狭い。これにより、予告インデックスや予測インデックスを、未処理タスクインデックスとは異なる領域に表示させることができる。ここで予告インデックスと予測インデックスとは、タスク情報を表示するとともに、クリックなどにより所定の動作を呼び出す画面要素である。
【0016】
図2は、作業支援システム1のモード遷移図である。
この作業支援システム1のURL(Uniform Resource Locator)をWebプラウザなどで表示することにより、作業支援のサービスが起動する。起動直後にて作業支援システム1は、ログイン画面(モードM10)を表示する。
モードM10のログイン画面にて、ユーザがログイン操作を行うと、ToDoのポータル画面(モードM11)に遷移する。このToDoのポータル画面では、タスクインデックスの選択やログアウトが行える。なお、ToDoとは、ユーザが実行すべきタスクのことである。
【0017】
モードM11のポータル画面にて、予測したタスクが未処理タスクに遷移すると、このタスクを編集する予測タスク編集画面(モードM13)に遷移する。モードM13の予測タスク編集画面にて編集が終了またはキャンセルされると、元のポータル画面(モードM11)に戻る。
モードM11のポータル画面にて、タスクインデックスを選択すると対応するアプリケーションが起動し、アプリケーション画面のうちいずれか(モードM12a,M12b,…)に遷移する。これらアプリケーション画面では、アプリケーションの終了とログアウトが行える。
モードM12aなどのアプリケーション画面にて、ユーザがアプリケーションを終了すると、モードM11のポータル画面に戻る。
モードM11のポータル画面やモードM12aなどのアプリケーション画面にて、ユーザがログアウトを行うと、ログイン画面(モードM10)に戻る。
このように、作業支援システム1では、単にToDoポータル画面にて未処理タスクインデックスを表示するだけではなく、未処理のタスクインデックスに係るアプリケーションを起動して、この未処理タスクを処理させることができる。
【0018】
図3は、ToDoポータルのメイン画面7を説明する図である。
図3に示すように、メイン画面7は、メニュー71a〜71eを表示するメニューエリアと、アカウントアイコン72と、ガジェットペイン73と、タスク入力テキストボックス74と、絞込エリア75と、ToDoリストペイン76とを含んで構成される。
【0019】
メニュー71aには売上管理に係るアイコンが表示され、このメニュー71aをクリックすると、売上管理アプリケーション5a(図1参照)が起動する。
メニュー71bには会計管理に係るアイコンが表示され、このメニュー71bをクリックすると、会計管理アプリケーション5bが起動する。
メニュー71cには給与管理に係るアイコンが表示され、このメニュー71cをクリックすると、給与管理アプリケーション5cが起動する。
メニュー71dには就業管理に係るアイコンが表示され、このメニュー71dをクリックすると、就業管理アプリケーション5dが起動する。
メニュー71eにはPOP作成に係るアイコンが表示され、このメニュー71eをクリックすると、POP作成アプリケーション5eが起動する。
【0020】
アカウントアイコン72をクリックすると、ユーザのアカウント名と共にログアウトボタンが表示される。このログアウトボタンのクリックによりログアウトが行われ、図2に示したログイン画面に遷移する。
【0021】
ガジェットペイン73(第2領域)には、ガジェット表示部32(図1参照)によって、1または複数のガジェットが表示され、これらガジェットによって情報提示や編集などの各種機能を提供する。ガジェットペイン73には、例えば売上情報を提示する売上速報ガジェット9aや、将来のタスクを予告する予告インデックス9b,9cや、将来に起案が予測されるタスク情報を提示する予測インデックス9dなどが表示される。つまり、予告インデックス9b,9cや予測インデックス9dなどは、ガジェットの一種である。このガジェットペイン73はユーザによってスクロール可能に構成されている。
予告インデックス9b,9cや、予測インデックス9dには、アイコン91と、タイトル92と、コメント93とが表示される。アイコン91は、これら予告インデックス9b,9cや、予測インデックス9dに係るタスクに係るアイコンである。タイトル92は、これらガジェットの種別情報とタスクの実施可能期間の情報とを含んでいる。コメント93は、このタスクの内容に係るコメント文である。
予告インデックス9b,9cなどをクリックすると、これら予告インデックス9b,9cはガジェット表示部32から消え、未処理タスクインデックス8としてToDoリストペイン76に表示される。予測インデックス9dをクリックすると、後記する予測タスク編集画面が表示されて、予測インデックス9dに係るタスク情報を編集可能となる。編集を終了すると予測インデックス9dはガジェット表示部32から消え、未処理タスクインデックス8としてToDoリストペイン76に表示される。
【0022】
タスク入力テキストボックス74は文字列入力領域であり、デフォルトでは「タスクを入力してください。」の文言が表示される。この領域に文字列を入力してリターンキーを押下すると、タスク情報が新たに登録され、ToDoリストペイン76に新たな未処理タスクインデックスが追加される。
【0023】
絞込エリア75には、ToDoリストペイン76に表示されるタスクインデックスを絞り込むためのアイコンが表示される。例えば、ユーザが売上管理に係るアイコンをクリックすると、ToDoリストペイン76に表示されるタスクインデックスは、売上管理アプリケーション5aに係るものに絞り込まれる。
ToDoリストペイン76(第1領域)は、1または複数のタスクインデックスをリスト表示する領域であり、ユーザによってスクロール可能に構成されている。このToDoリストペイン76は、リスト表示部31(図1参照)によって、未処理タスクインデックス8a〜8dからなるリストが表示される。
【0024】
未処理タスクインデックス8a〜8dは横長の長方形であり、左側のアプリケーションアイコン81と、中央のコメント82と、下側の実施予定日83と、右上側の起案日84と、処理済チェックボックス86とを含んで構成され、必要に応じてサムネイル85を含んで構成される。未処理タスクインデックス8a〜8dは、未だ処理が完了していないタスクの情報をユーザに示すものである。以下、未処理タスクインデックス8a〜8dを特に区別しないときには、単に未処理タスクインデックス8と記載する。
【0025】
未処理タスクインデックス8a〜8dは、実施予定日83が直近の順番に表示される。これにより、作業支援システム1は、未処理タスクインデックス8のうち実施予定日83が近く、よって緊急度が高いものを明示的に表示することができる。
【0026】
アプリケーションアイコン81は、この未処理タスクインデックス8に係る未処理タスクを処理するためのアプリケーションのアイコンである。コメント82は、この未処理タスクインデックス8に係る未処理タスクに関するコメントである。実施予定日83は、この未処理タスクインデックス8に係る未処理タスクを処理する期限の日付であり、その横に実施予定日83までの残り日数が表示される。起案日84は、原則としてこの未処理タスクインデックス8を起案した日であるが、この未処理タスクインデックス8を修正したならば、その修正日が起案日84に反映される。サムネイル85は、この未処理タスクインデックス8に係る未処理タスクの詳細または処理結果を示すサムネイル画像である。
処理済チェックボックス86は、未処理タスクインデックス8a〜8dに係るタスクの処理が完了したときにユーザ操作によってチェックされるものである。
【0027】
このように、ToDoリストペイン76(第1領域)に、緊急度の高い未処理タスクインデックス8を表示すると共に、ガジェットペイン73(第2領域)に、緊急度が低く性質が異なる予告インデックスや予測インデックスなどを表示している。これにより、ユーザは緊急度の高い未処理タスクインデックス8をすぐさま把握可能であり、混乱を未然に防止することができる。またユーザは、緊急度が比較的低いながらも、予め把握することが好適な予告インデックスや予測インデックスの情報を、容易に把握可能である。
【0028】
図4は、予告処理を示すフローチャートである。
業務カレンダデータベース42(図1参照)と連動するタスク情報を表示する際に、タスク管理部3は、業務カレンダデータベース42と連動する各タスクを、ステップS11〜S14にて処理する。
タスク管理部3は、業務カレンダデータベース42からタスク情報を取得し(ステップS11)、このタスクの実施可能期間を判断する(ステップS12)。
【0029】
タスク管理部3は、実施可能期間が1ヶ月以内に近づいたタスクを予告タスクインデックスとしてToDoリストペイン76の左側のガジェットペイン73に表示し(ステップS13)、実施可能期間から未処理タスクインデックス8としてToDoリストペイン76に表示し(ステップS14)、その他の場合はステップS15の処理に進む。ここで実施可能期間とは、タスクを実施可能な期間であり、例えは確定申告のタスクにおける申告期間のことをいう。実施可能期間の終期が実施予定日83である。
ステップS15にて、タスク管理部3は、業務カレンダデータベース42と連動するタスク情報が残っているならばステップS10の処理に戻り、全てのタスク情報を処理したならば、図4の処理を終了する。
【0030】
図5は、予測処理を示すフローチャートである。
タスク管理部3は、タスクデータベース41から複数回繰り返されたタスク情報の検出を行い(ステップS20)、検出したタスク情報の有無を判断する(ステップS21)。
ステップS21にてタスク管理部3は、検出したタスク情報が有るならば、タスクデータベース41に基づいて、このタスクの実施可能期間を予測し(ステップS22)、予測した実施可能期間が1ヶ月以内であるか否かを判断する(ステップS23)。ステップS21にてタスク管理部3が検出したタスク情報が無いならば、図5の処理を終了する。
ステップS23にて予測した実施可能期間が1ヶ月以内であったならば、検出したタスク情報から予測タスクインデックスを生成し、ガジェット表示部32(図1参照)によりガジェットペイン73(図3参照)に表示する(ステップS24)。ステップS23にて予測した実施可能期間が1ヶ月以内でなかったならば、図5の処理を終了する。
【0031】
図6は、予測タスク編集画面100を示す図である。
例えばユーザが予測インデックスをクリックしたときに、図6に示す予測タスク編集画面100に遷移する。
予測タスク編集画面100は、アプリ種別コンボボックス101、コメント入力エリア102、実施可能期間入力ボックス103を含んで構成され、更にOKボタン104とキャンセルボタン105とを含んで構成される。
アプリ種別コンボボックス101は、このタスクに係るアプリケーション種別を指定するメニューである。ここでは就業管理が表示されており、右側の逆三角形部分をクリックすると、全てのアプリケーション種別のメニューが選択可能に表示される。
【0032】
コメント入力エリア102は、このタスク情報を構成するコメントを編集するテキストボックスである。このコメント入力エリア102には、過去に繰り返された同種のタスクに付与されたコメントが記載されている。ユーザは、いずれかのコメントのみを残して他を削除することで、容易にコメントを入力可能である。
【0033】
実施可能期間入力ボックス103は、このタスク情報を構成する実施可能期間を指定するテキストボックスである。例えばこのタスクの期限日(実施可能期間の終期)が変更されたときや、実施可能期間の始期が変更されたときに、ユーザは実施可能期間入力ボックス103の日付を変更する。
OKボタン104は、これら入力を反映させて編集を終了するボタンである。キャンセルボタン105は、これら入力を破棄して編集を終了するボタンである。
【0034】
図7は、予測処理に係るモード遷移図である。
最初、予測されたタスクの情報はガジェットペイン73(図3参照)に予測インデックスとして表示されている(モードM20)。ユーザが、この予測インデックスをクリックして選択すると、予測タスク編集画面100(図6参照)が開き(モードM21)、予測されたタスクの情報が編集可能となる。
モードM21の予測タスク編集画面100(図6参照)にて、OKボタン104をクリックすると、この予測インデックスはガジェットペイン73から消え、代わってこのタスクの情報はToDoリストペイン76上に未処理タスクインデックス8として表示される。予測タスク編集画面100(図6参照)にて、キャンセルボタン105をクリックすると、この予測インデックスはガジェットペイン73に表示されたままとなる(モードM20)。
機械的に予測した未来のタスクの情報は、実際に行うべきタスクの情報とは相違していることがある。本実施形態では、予測したタスクの情報を編集したのちに未処理タスクインデックス8に追加しているので、実際に行うべきタスクの情報とは相違した状態のままで未処理タスクインデックス8を放置することがない。
【0035】
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
(a) 予測タスクを編集した結果、例えば実施可能期間の始期が1ヶ月以内の未来であるなど、予告インデックスの表示要件を満たしたならば、業務カレンダデータベース42に追加して新たな予告インデックスとしてガジェットペイン73に表示してもよい。
(b) ガジェットペイン73に表示される予告インデックスを、タスクの実施可能期間が未来のものに限定し、ToDoリストペイン76の未処理タスクインデックスを、タスクの実施可能期間が現在のものに限定してもよい。
(c) ガジェットペイン73に表示される予告インデックスと、ToDoリストペイン76の未処理タスクインデックスとは、ユーザ操作によって任意に入れ替え可能であってもよい。
(d) タスク情報を編集する対象は予測タスクの情報に限られない。予告タスクの情報を編集可能としてもよい。
(e) 作業支援システムは、予告タスクの実施可能期間と近い時期(例えは、実施可能期間の重複や実施可能期間の近接)に同じタスクを予測したならば、この予測の時点にて予測タスクの情報を破棄してもよい。これにより、予告インデックスと同一内容の予測インデックスの表示を抑止可能である。
【0036】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
表示装置にタスクのインデックスを表示させることによりタスクの実施を支援する作業支援システムであって、
実施可能期間中にある未処理タスクのインデックスを第1領域にリスト表示させる第1表示手段と、
前記第1領域とは異なる第2領域に、タスクを実施可能になる日までの期間が所定期間内にあるタスクの予告インデックス、または、過去のタスクの実施状況に基づいて予測したタスクの予測インデックスを表示させる第2表示手段と、
を備えたことを特徴とする作業支援システム。
<請求項2>
前記第2表示手段により前記第2領域に表示されている予測インデックスが選択されることにより該選択された予測インデックスを前記第1表示手段による前記第1領域への表示に遷移させる際に、該選択された予測インデックスを編集可能に表示させる編集手段を備えた、
ことを特徴とする請求項1に記載の作業支援システム。
<請求項3>
表示装置にタスクのインデックスを表示させることによりタスクの実施を支援する作業支援方法であって、
実施可能期間中にある未処理タスクのインデックスを第1領域にリスト表示させる第1表示ステップと、
前記第1領域とは異なる第2領域に、タスクを実施可能になる日までの期間が所定期間内にあるタスクの予告インデックス、または、過去のタスクの実施状況に基づいて予測したタスクの予測インデックスを表示させる第2表示ステップと、
を有することを特徴とする作業支援方法。
【符号の説明】
【0037】
1 作業支援システム
3 タスク管理部
31 リスト表示部 (第1表示手段)
32 ガジェット表示部 (第2表示手段)
33 編集部
8 未処理タスクインデックス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7