(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上下方向に沿う基準面を有する棚枠を備えると共に、前記棚枠に取り付けられて収納対象の物品を下方から支持する棚体を複数備え、複数の前記棚体が上下方向に沿って一列に並ぶように配置され、上下方向に隣接する2つの前記棚体の間に物品が収納される物品収納領域が形成され、複数の前記棚体の夫々は、前記基準面から水平方向に沿う突出方向に突出する片持ち状態で前記棚枠に取り付けられた物品収納棚であって、
前記棚体は、水平面に沿う板状の支持板部と、前記支持板部の下方における上下方向視で前記支持板部と重複する位置に配置されて前記支持板部を下方から支持する支持枠と、を備え、
水平面に沿う方向であって前記突出方向と直交する棚左右方向での前記支持板部の幅が、前記突出方向に向かうに従って狭くなる先細り形状に形成され、
前記支持板部には、上下方向に貫通すると共に前記突出方向に向かって開口する切欠き部が形成され、
前記支持枠は、前記支持板部に沿って配置された長尺部材で構成されて、前記切欠き部に対して前記支持板部の前記棚左右方向の両側に分かれて一対設けられ、
一対の前記支持枠の夫々は、前記基準面に当接する基端部を有する基端側部分と当該基端側部分よりも前記突出方向側の部分である先端側部分とを有し、
前記基端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域と重複する部分を有し、
前記先端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域よりも上方に位置し、
一対の前記支持枠は、一対の前記基端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域と重複しないように配置され、一対の前記先端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域と重複する部分を有するように、前記棚左右方向における互いの離間距離が前記突出方向に向かうに従って狭くなる向きに前記突出方向に対して傾斜して配置され、
前記支持板部の前記棚左右方向の両側の側縁の夫々が、直線状部分を有し、
一対の前記支持枠の夫々は、一対の前記側縁の直線状部分から下向きに折り曲げられた板状部を有して構成されている物品収納棚。
上下方向に沿う基準面を有する棚枠を備えると共に、前記棚枠に取り付けられて収納対象の物品を下方から支持する棚体を複数備え、複数の前記棚体が上下方向に沿って一列に並ぶように配置され、上下方向に隣接する2つの前記棚体の間に物品が収納される物品収納領域が形成され、複数の前記棚体の夫々は、前記基準面から水平方向に沿う突出方向に突出する片持ち状態で前記棚枠に取り付けられた物品収納棚であって、
前記棚体は、水平面に沿う板状の支持板部と、前記支持板部の下方における上下方向視で前記支持板部と重複する位置に配置されて前記支持板部を下方から支持する支持枠と、を備え、
水平面に沿う方向であって前記突出方向と直交する棚左右方向での前記支持板部の幅が、前記突出方向に向かうに従って狭くなる先細り形状に形成され、
前記支持板部には、上下方向に貫通すると共に前記突出方向に向かって開口する切欠き部が形成され、
前記支持枠は、前記支持板部に沿って配置された長尺部材で構成されて、前記切欠き部に対して前記支持板部の前記棚左右方向の両側に分かれて一対設けられ、
一対の前記支持枠の夫々は、前記基準面に当接する基端部を有する基端側部分と当該基端側部分よりも前記突出方向側の部分である先端側部分とを有し、
前記基端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域と重複する部分を有し、
前記先端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域よりも上方に位置し、
一対の前記支持枠は、一対の前記基端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域と重複しないように配置され、一対の前記先端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域と重複する部分を有するように、前記棚左右方向における互いの離間距離が前記突出方向に向かうに従って狭くなる向きに前記突出方向に対して傾斜して配置され、
前記棚枠は、一対の支柱と、複数の長尺状の横行部材とを備え、
複数の前記横行部材は、一対の前記支柱の間において前記棚左右方向に沿って配置されると共に上下方向に互いに離間して配置され、
前記棚体が、前記横行部材の上面に当接する上側当接部と、前記横行部材の下面に当接する下側当接部とを備え、
複数の前記横行部材の夫々は、前記棚左右方向の両端部が前記支柱に固定された第1横行部材と、当該第1横行部材に対して上方又は下方から当接する第2横行部材とを備えている物品収納棚。
前記第1横行部材の上面及び下面に、雄ネジが螺合する雌ネジ穴が形成され、前記第2横行部材における前記第1横行部材の前記雌ネジ穴に対応する位置に、前記雄ネジの呼び径よりも大きい貫通孔が形成され、
前記上側当接部及び前記下側当接部において前記第1横行部材の雌ネジ穴に対応する位置に、前記雄ネジの呼び径よりも大きい貫通孔が形成されている請求項3に記載の物品収納棚。
前記第1横行部材及び前記第2横行部材の夫々は、前記棚左右方向視で矩形状に形成され、かつ、前記第1横行部材及び前記第2横行部材の夫々の上面及び下面が水平面に沿って形成され、
前記上側当接部と前記下側当接部との双方が、前記支持枠の前記基端部から水平方向に沿って前記突出方向と反対向きに延出し、
前記上側当接部と前記下側当接部とは、前記第1横行部材及び前記第2横行部材の上下方向の寸法の和に相当する距離だけ上下方向に離間して配置されている請求項3又は4に記載の物品収納棚。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように、クリーンルーム内部に設置される物品収納棚においては、容器に収容された半導体基板の汚染の原因となる不純物の微小粒子(パーティクル)が当該半導体容器の周囲を浮遊することを抑制するために、物品収納棚の設置領域において上方から下方に向う気流(ダウンフロー)を発生させ、浮遊するパーティクルを下方に移動させて集塵するようになっている。しかしながら、特許文献1の物品収納棚では、天板5の上下方向視での形状は、容器を支持させた場合に、棚左右方向の外側方まで延在する形状に形成されており、天板5に支持させた容器の外側方の空間は上下に区切られている。そのため、天板5に支持された容器の周囲にダウンフローを形成し難い。
【0007】
そこで、収納対象の物品の周囲にダウンフローを形成し易く、かつ、当該物品の荷重を適切に支持可能な棚体を備えた物品収納棚、及び、それを備えた物品収納設備が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る物品収納棚は、上下方向に沿う基準面を有する棚枠を備えると共に、前記棚枠に取り付けられて収納対象の物品を下方から支持する棚体を複数備え、複数の前記棚体が上下方向に沿って一列に並ぶように配置され、上下方向に隣接する2つの前記棚体の間に物品が収納される物品収納領域が形成され、複数の前記棚体の夫々は、前記基準面から水平方向に沿う突出方向に突出する片持ち状態で前記棚枠に取付けられたものであって、
前記棚体は、水平面に沿う板状の支持板部と、前記支持板部の下方における上下方向視で前記支持板部と重複する位置に配置されて前記支持板部を下方から支持する支持枠と、を備え、水平面に沿う方向であって前記突出方向と直交する棚左右方向での前記支持板部の幅が、前記突出方向に向かうに従って狭くなる先細り形状に形成され、前記支持板部には、上下方向に貫通すると共に前記突出方向に向かって開口する切欠き部が形成され、前記支持枠は、前記支持板部に沿って配置された長尺部材で構成されて、前記切欠き部に対して前記支持板部の前記棚左右方向の両側に分かれて一対設けられ、一対の前記支持枠の夫々は、前記基準面に当接する基端部を有する基端側部分と当該基端側部分よりも前記突出方向側の部分である先端側部分とを有し、前記基端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域と重複する部分を有し、前記先端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域よりも上方に位置し、一対の前記支持枠は、一対の前記基端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域
と重複しないように配置され、一対の前記先端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域と重複する部分を有するように、前記棚左右方向における互いの離間距離が前記突出方向に向かうに従って狭くなる向きに前記突出方向に対して傾斜して配置され
、前記支持板部の前記棚左右方向の両側の側縁の夫々が、直線状部分を有し、一対の前記支持枠の夫々は、一対の前記側縁の直線状部分から下向きに折り曲げられた板状部を有して構成されている点を特徴とする。
【0009】
すなわち、支持板部の幅が、突出方向に向かうに従って狭くなる先細り形状に形成されているから、棚体棚左右方向での支持板部の両側の側縁よりも外方にダウンフローが通過可能な空間(棚体外方空間と称する)を形成することができる。ここで、支持枠は、基端部が棚枠の基準面に当接する状態で、上下方向視で支持板部と重複する位置に配置されるから、支持枠の基端側部分を棚左右方向で互いに近づけることができる。しかも、支持枠は、基端部を基準面に当接させた状態で突出方向に突出し、棚左右方向における互いの離間距離が突出方向に向かうに従って狭くなる向きに突出方向に対して傾斜して配置されている。そのため、支持板部の幅を突出方向の全体に亘って幅狭にすることができ、棚体外方空間を突出方向の全体に亘って形成することができる。したがって、棚左右方向での支持板部の両側の側縁よりも外方にダウンフローを形成し易い。
【0010】
さらに、支持枠における一対の先端側部分の双方は上下方向視で物品収納領域と重複するように配置されているから、支持板部に支持している物品の荷重を当該物品の直下方で適切に支持することができる。
【0011】
このように、本特徴構成によれば、収納対象の物品の周囲にダウンフローを形成し易く、かつ、当該物品の荷重を適切に支持可能な棚体を備えた物品収納棚を実現できる。
【0012】
また、一対の支持枠の夫々は、支持板部の棚左右方向の両側の側縁における直線状部分から下向きに折り曲げるという簡易な方法で形成することができる。
【0013】
本発明に係る
他の物品収納棚は、上下方向に沿う基準面を有する棚枠を備えると共に、前記棚枠に取り付けられて収納対象の物品を下方から支持する棚体を複数備え、複数の前記棚体が上下方向に沿って一列に並ぶように配置され、上下方向に隣接する2つの前記棚体の間に物品が収納される物品収納領域が形成され、複数の前記棚体の夫々は、前記基準面から水平方向に沿う突出方向に突出する片持ち状態で前記棚枠に取付けられたものであって、
前記棚体は、水平面に沿う板状の支持板部と、前記支持板部の下方における上下方向視で前記支持板部と重複する位置に配置されて前記支持板部を下方から支持する支持枠と、を備え、水平面に沿う方向であって前記突出方向と直交する棚左右方向での前記支持板部の幅が、前記突出方向に向かうに従って狭くなる先細り形状に形成され、前記支持板部には、上下方向に貫通すると共に前記突出方向に向かって開口する切欠き部が形成され、前記支持枠は、前記支持板部に沿って配置された長尺部材で構成されて、前記切欠き部に対して前記支持板部の前記棚左右方向の両側に分かれて一対設けられ、一対の前記支持枠の夫々は、前記基準面に当接する基端部を有する基端側部分と当該基端側部分よりも前記突出方向側の部分である先端側部分とを有し、前記基端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域と重複する部分を有し、前記先端側部分は、前記棚左右方向視で、当該基端側部分を含む前記支持枠が支持する前記支持板部の下方に形成された前記物品収納領域よりも上方に位置し、一対の前記支持枠は、一対の前記基端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域
と重複しないように配置され、一対の前記先端側部分の双方が、上下方向視で前記物品収納領域と重複する部分を有するように、前記棚左右方向における互いの離間距離が前記突出方向に向かうに従って狭くなる向きに前記突出方向に対して傾斜して配置され
、前記棚枠は、一対の支柱と、複数の長尺状の横行部材とを備え、複数の前記横行部材は、一対の前記支柱の間において前記棚左右方向に沿って配置されると共に上下方向に互いに離間して配置され、前記棚体が、前記横行部材の上面に当接する上側当接部と、前記横行部材の下面に当接する下側当接部とを備え、複数の前記横行部材の夫々は、前記棚左右方向の両端部が前記支柱に固定された第1横行部材と、当該第1横行部材に対して上方又は下方から当接する第2横行部材とを備えている点を特徴とする。
【0014】
このように、本特徴構成によれば、収納対象の物品の周囲にダウンフローを形成し易く、かつ、当該物品の荷重を適切に支持可能な棚体を備えた物品収納棚を実現できる。
【0015】
また、一対の支柱に固定された第1横行部材に対して上方又は下方から第2横行部材を当接させることで横行部材を補強することができる。
このため、第1横行部材を備えた棚枠と当該棚枠に対して取り付ける棚体とを備えた既設の物品収納棚が存在する場合に、当該物品収納棚における棚枠に対して第2横行部材を付加し、第1横行部材及び第2横行部材から成る補強された横行部材に対応する棚体を取り付けることで、より重量が大きい物品を収納できるようになる。
【0016】
このように、収納対象の物品としてより重い物品を収納する必要が生じた場合でも、既設の物品収納棚を流用できるので、機器コストを削減することが可能となる。
【0017】
本発明に係る物品収納棚においては、前記上側当接部と前記下側当接部とが、前記支持枠の前記基端側部分から連続して形成され、前記第1横行部材と前記第2横行部材とが、前記上側当接部及び前記下側当接部により連結されていることが好ましい。
【0018】
すなわち、第1横行部材と第2横行部材とによって横行部材を形成する場合には、第1横行部材と第2横行部材とを連結する必要がある。本特徴構成は、支持枠の基端側部分から連続して形成された上側当接部と下側当接部とで上下から挟み込む形態で第1横行部材と第2横行部材と連結するから、第1横行部材と第2横行部材とを連結するための部材と棚体とを共用することができ、第1横行部材と第2横行部材とを連結するための部材(例えば第1横行部材と第2横行部材とを上下方向に貫通するボルトとナットや第1横行部材と第2横行部材とを一体に締め付けるベルト等)を別途用いる構成と比べて、物品収納棚を構成する部材数の低減を図ることができる。
【0019】
本発明に係る物品収納棚においては、前記第1横行部材の上面及び下面に、雄ネジが螺合する雌ネジ穴が形成され、前記第2横行部材における前記第1横行部材の前記雌ネジ穴に対応する位置に、前記雄ネジの呼び径よりも大きい貫通孔が形成され、前記上側当接部及び前記下側当接部において前記第1横行部材の雌ネジ穴に対応する位置に、前記雄ネジの呼び径よりも大きい貫通孔が形成されていることが好ましい。
【0020】
すなわち、既設の物品収納棚として、重量の小さい物品用の棚体を備えたものにおいて、第1横行部材の上面及び下面に、当該棚体を取り付けるための雌ネジ穴が形成されているので、第2横行部材における第1横行部材の雌ネジ穴に対応する位置に形成された貫通孔に雄ネジを通過させて新たな重量の大きい物品用の棚体を取り付けることができる。
このように、第1横行部材と第2横行部材とで横行部材を構成する場合でも、第1横行部材の雌ネジ穴を流用することができるので、第2横行部材による棚枠の補強及び新たな棚体の取り付けに当たって、既設の物品収納棚における棚枠に対する加工の手間を省略することができる。
【0021】
本発明に係る物品収納棚においては、前記第1横行部材及び前記第2横行部材の夫々は、前記棚左右方向視で矩形状に形成され、かつ、前記第1横行部材及び前記第2横行部材の夫々の上面及び下面が水平面に沿って形成され、前記上側当接部と前記下側当接部との双方が、前記支持枠の前記基端部から水平方向に沿って前記突出方向と反対向きに延出し、前記上側当接部と前記下側当接部とは、前記第1横行部材及び前記第2横行部材の上下方向の寸法の和に相当する距離だけ上下方向に離間して配置されていることが好ましい。
【0022】
すなわち、上側当接部と下側当接部との双方が、第1横行部材及び第2横行部材の上下方向の寸法の和に相当する距離だけ上下方向に離間して支持枠の基端部から水平方向に沿って突出方向と反対向きに延出しているから、上下方向に隣接させた第1横行部材及び第2横行部材を上下から挟み込んで適切に固定することができる。
【0023】
本発明に係る物品収納棚を備えた物品収納設備においては、物品収納棚が設けられる棚設置領域を包囲して前記棚設置領域の外部と内部とを区画する区画壁と、前記棚設置領域内において、上下方向に並ぶ前記棚体の存在範囲で上方から下方に向けて気体を流動させる気流発生装置と、を備えていることが好ましい。
【0024】
すなわち、物品収納設備の棚設置領域内において、上下方向に並ぶ棚体の存在範囲で上方から下方に向けて気体を流動させる(ダウンフローを発生させる)ことができる。
このような構成において、棚体棚左右方向での支持板部の両側の側縁よりも外方にダウンフローが通過可能な空間が形成されているから、物品収納設備において適切にダウンフローを形成することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の物品収納棚の実施形態について、物品収納設備の一例である半導体容器ストッカーに本発明を適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
【0027】
図1〜4に示すように、本実施形態の半導体容器ストッカー10は、収納対象の物品として半導体基板を収容するFOUP又はFOSB等の半導体容器Bを収納するようになっている。半導体容器ストッカー10は、物品収納棚としての保管棚ユニットUを棚横幅方向に複数並べて備え、さらに、保管棚ユニットUを半導体容器Bの出し入れ方向が逆になる形態で棚前後方向に離間して一対備えている。そして、棚前後方向に並ぶ一対の保管棚ユニットUの間にはスタッカークレーンCが移動する移動空間が設けられ、その移動空間に、保管棚ユニットUの並び方向に沿って走行レールRが設けられている。また、半導体容器ストッカー10の内部と外部との間で半導体容器Bを出し入れする入出庫ステーション10Tが設けられている。
【0028】
保管棚ユニットUは、棚枠と、当該棚枠に取付けられて収納対象の物品を下方から支持する棚体Sとを備えている。棚枠は、保管棚ユニットUの並び方向に間隔を隔てて並ぶ支柱33と、隣接する支柱33の間に長手方向を水平方向に沿わせて取り付けられた横行部材30と、横行部材30に突出方向の後端部を支持される形態で取り付けられた棚体Sと、を備えている。
【0029】
図2に示すように、スタッカークレーンCは、走行レールR上を走行する走行部21と、走行部21に立設された昇降案内マスト20と、昇降移動可能な状態で昇降案内マスト20支持される昇降体22と、昇降体22に支持されて、半導体容器Bを支持する移動支持体24を棚の前後方向で移動空間側と保管棚ユニットUの物品収納空間側とに出退移動自在に移動操作する出退アーム23と、を備えて構成されている。
【0030】
図1及び
図2に示すように、半導体容器ストッカー10は、上記保管棚ユニットUとスタッカークレーンCとが存在する棚設置領域を包囲する状態で区画壁10Wを備えている。この区画壁10Wにより、棚設置領域E1と外部領域E2とが区画されている。また、
図2に示すように、保管棚ユニットUの上端には気流発生装置Dが載置状態で支持されている。なお、区画壁10Wの下端部近傍には開口が設けられ、当該半導体容器ストッカー10が設置される半導体製造設備の床Fの下方に設けられる気体回収流路に棚設置領域E1内部の気体を排出するようになっている。これにより、棚設置領域E1内部において、上下方向に並ぶ棚体Sの存在範囲で上方から下方に向けて気流(ダウンフロー)を発生させることができる。
すなわち、保管棚ユニットUが設けられる棚設置領域E1を包囲して棚設置領域E1の外部と内部とを区画する区画壁10Wと、棚設置領域E1内において、上下方向に並ぶ棚体Sの存在範囲で上方から下方に向けて気体を流動させる気流発生装置Dと、が設けられている。
なお、
【0031】
半導体容器Bは、
図5に示すように、前面の開口に蓋部が設けられ、平面視で蓋部と逆側の端部近づくに伴って左右方向の幅が狭くなる形状に形成されている。以降、半導体容器Bについて、蓋部側を前端部、蓋部と逆側の端部を後端部と称する。
図5及び
図6に示すように、半導体容器Bは、底面Bbに3つの位置決め溝Bmを備えている。3つの位置決め溝Bmのうちの2つ(
図5、6の位置決め溝Bm2)は、半導体容器Bの前端部に近接しかつ左右方向に離間して設けられ、3つの位置決め溝Bmのうちの1つ(
図5、6の位置決め溝Bm1)は、半導体容器Bの後端部に近接しかつ左右方向で2つの位置決め溝Bm2の中間に設けられている。
【0032】
図5に示すように、移動支持体24の基端側は、上下方向に沿う回動軸Jを介して出退アーム23に支持されている。移動支持体24は、上端に半導体容器Bを載置する載置面を備え、当該載置面に、半導体容器Bの底面Bbに備えられる3つの位置決め溝Bmと係合する3つの位置決めピンQが設けられている。なお、位置決めピンQとして、2つの位置決め溝Bm2と係合する2つの位置決めピンQ2と、1つの位置決め溝Bm1と係合する1つの位置決めピンQ1とが設けられている。
移動支持体24は、平面視で回動軸J周りに回動可能となっており、これにより、スタッカークレーンCが移動する移動空間を挟んで対向する保管棚ユニットUの何れに対しても半導体容器Bを移載可能となっている。
【0033】
図1〜4に示すように、棚枠は、水平面に沿う方向であって前記突出方向と直交する棚左右方向に離間しかつ上下方向に沿う姿勢で下端の基部から立設された一対の支柱33と、その一対の支柱33の間に水平方向に沿う姿勢で設けられ、かつ、左右両端部の夫々を一対の支柱33に固定された複数の長尺状の横行部材30と、を備えている。
複数の横行部材30は、一対の支柱33の間において棚左右方向に沿って配置されると共に上下方向に互いに離間して配置されている。また、単一の横行部材30には、棚左右方向に並べて2つ又は3つの棚体Sが取り付けられている。
【0034】
本実施形態においては、上下方向に並ぶ横行部材30の突出方向に向かう側の面にて定義される仮想面が基準面に相当する。
すなわち、保管棚ユニットUは、上下方向に沿う基準面を有する棚枠を備えると共に、棚枠に取り付けられて収納対象の半導体容器Bを下方から支持する棚体Sを複数備え、複数の棚体Sが上下方向に沿って一列に並ぶように配置され、上下方向に隣接する2つの棚体Sの間に半導体容器Bが収納される物品収納領域が形成され、複数の棚体Sの夫々は、基準面から水平方向に沿う突出方向に突出する片持ち状態で棚枠に取り付けられている。
【0035】
ところで、半導体容器Bは規格によって外形が規定されているが、外形を維持したまま半導体基板の収納密度を向上する等の改良が加えられることによって、その重量が重くなる場合がある。以降、改良が加えられる前の半導体容器Bを軽量容器、改良が加えられた後の半導体容器Bを重量容器と称する。また、軽量容器に対応する保管棚ユニットU(改修前のユニットと称する)の棚体Sを
図10に示す。
【0036】
以下、軽量容器に対応する保管棚ユニットUの構成を説明する。
図10に示すように、第1横行部材31は支柱33に取り付けられている。また、第1横行部材31の上面及び下面が水平面に沿って形成されている。軽量容器に対応する棚体S1は、水平面に沿う板状の支持板部90と、支持板部90の下方における上下方向視で支持板部90と重複する位置に配置されて支持板部90を下方から支持する支持枠91と、を備えている。
支持板部90には、上下方向に貫通すると共に突出方向に向かって開口する切欠き部90Yが形成され、支持枠91は、支持板部90に沿って配置された長尺部材で構成されて、切欠き部90Yに対して支持板部90の棚左右方向の両側に分かれて一対設けられている。
【0037】
支持板部90の上面には、半導体容器Bの底面Bbに備えられる3つの位置決め溝Bmと係合する3つの位置決めピンPが設けられている。位置決めピンPとして、2つの位置決め溝Bm2と係合する2つの位置決めピンP2と、1つの位置決め溝Bm1と係合する1つの位置決めピンP1とが設けられている。また、支持板部90の上面には、半導体容器Bが当該棚体S1に支持されているかいないかを検出する在荷センサGが設けられている。
さらに、棚体S1は、第1横行部材31の上面に当接する上側当接部92と、第1横行部材31の下面に当接する下側当接部93とを備えている。上側当接部92と下側当接部93とは、支持枠91の基端側部分から連続して形成されている。
【0038】
第1横行部材31の上面には雄ネジ31Bが螺合する雌ネジ穴31huが形成され、第1横行部材31の下面には雄ネジ31Bが螺合する雌ネジ穴31hdが形成されている。
そして、上側当接部92において第1横行部材の雌ネジ穴31huに対応する位置に、雄ネジ31Bの呼び径よりも大きい貫通孔92hが形成され、下側当接部93において第1横行部材31の雌ネジ穴31hdに対応する位置に、雄ネジ31Bの呼び径よりも大きい貫通孔93hが形成されている。
【0039】
さらに、上側当接部92と下側当接部93との双方が、支持枠91の基端部から水平方向に沿って突出方向と反対向きに延出し、上側当接部92と下側当接部93とは、第1横行部材31の上下方向の寸法L1に相当する距離だけ上下方向に離間して配置されている。
そして、第1横行部材31の上端と下端とを上側当接部92と下側当接部93とで挟み込み、上側当接部92の貫通孔92hを通過させて雄ネジ31Bを第1横行部材31の上端の雌ネジ穴31huに螺合させるとともに、下側当接部93の貫通孔53hを通過させて雄ネジ31Bを第1横行部材31の下端の雌ネジ穴32huに螺合させることにより、棚体Sを第1横行部材31に固定する。
【0040】
本実施形態では、上記のような軽量容器に対応する保管棚ユニットUにおける棚枠を流用して、保管棚ユニットUを重量容器の荷重に耐えられる棚体S2を備えたものに改修する(以下、レトロフィットと称する)ことができる。このため、棚枠全体を重量容器の荷重を支持可能なものに作り変える場合に比べて、コストを低減することができる。
【0041】
以下、保管棚ユニットUのレトロフィットの方法について説明する。
図6、
図8、及び
図9に示すように、第1横行部材31及び第2横行部材32の夫々は、棚左右方向視で矩形状に形成され、かつ、第1横行部材31及び第2横行部材32の夫々の上面及び下面が水平面に沿って形成されている。
【0042】
第1横行部材31は支柱33に取り付けられている。この第1横行部材31の下方から、棚左右方向の寸法が第1横行部材31とほぼ同じ寸法である第2横行部材32を当接させる。その後、支持用ブロック35を第2横行部材32の下方から当接させた状態で当該支持用ブロック35の貫通孔35hyを通して雄ネジ35Bを支柱33の雌ネジ穴33hに螺合させて支持用ブロック35を支柱33に固定する。これにより、第2横行部材32が第1横行部材31の下方に位置する状態に維持できる。
【0043】
図6、
図8、及び
図9に示すように、第1横行部材31の上面には雄ネジ31Bが螺合する雌ネジ穴31huが形成され、第1横行部材31の下面には雄ネジ32Bが螺合する雌ネジ穴31hdが形成されている。また、第2横行部材32における第1横行部材31の雌ネジ穴31hdに対応する位置に、雄ネジ32Bの呼び径よりも大きい貫通孔32hが形成されている。
そして、上側当接部52において第1横行部材の雌ネジ穴31huに対応する位置に、雄ネジ31Bの呼び径よりも大きい貫通孔52hが形成され、下側当接部53において第1横行部材31の雌ネジ穴31hdに対応する位置に、雄ネジ32Bの呼び径よりも大きい貫通孔53hが形成されている。
【0044】
すなわち、第1横行部材31の上面及び下面に、雄ネジ(31B、32B)が螺合する雌ネジ穴(31hu、31hd)が形成され、第2横行部材32における第1横行部材31の雌ネジ穴31hdに対応する位置に、雄ネジ32Bの呼び径よりも大きい貫通孔32hが形成されている。
また、上側当接部52及び下側当接部53において第1横行部材31の雌ネジ穴に対応する位置に、雄ネジ(31B、32B)の呼び径よりも大きい貫通孔(52h、53h)が形成されている。
【0045】
図5〜7に示すように、重量容器に対応する棚体S2は、水平面に沿う板状の支持板部50と、支持板部50の下方における上下方向視で支持板部50と重複する位置に配置されて支持板部50を下方から支持する支持枠51と、を備えている。
支持板部50には、上下方向に貫通すると共に突出方向に向かって開口する切欠き部50Yが形成され、支持枠51は、支持板部50に沿って配置された長尺部材で構成されて、切欠き部50Yに対して支持板部50の棚左右方向の両側に分かれて一対設けられている。
【0046】
支持板部50の上面には、半導体容器Bの底面Bbに備えられる3つの位置決め溝Bmと係合する3つの位置決めピンPが設けられている。位置決めピンPとして、2つの位置決め溝Bm2と係合する2つの位置決めピンP2と、1つの位置決め溝Bm1と係合する1つの位置決めピンP1とが設けられている。
【0047】
図5〜
図7に示すように、一対の支持枠51の夫々は、基準面に当接する基端部を有する基端側部分51a(
図7において突出方向での領域W1にて示す部分)と当該基端側部分51aよりも突出方向側の部分である先端側部分51b(
図7において突出方向での領域W2にて示す部分)とを有する。
図7に示すように、基端側部分51aは、棚左右方向視で、当該基端側部分51aを含む支持枠51が支持する支持板部50の下方に形成された物品収納領域と重複する部分を有する。
【0048】
また、
図6及び
図7に示すように、先端側部分51bは、棚左右方向視で、当該先端側部分51bを含む支持枠51が支持する支持板部50の下方に形成された物品収納領域よりも上方に位置し、
図5及び
図7に示すように、一対の支持枠51は、一対の基端側部分51aの双方が、上下方向視で物品収納領域よりも棚左右方向の外側に配置され、一対の先端側部分51bの双方が、上下方向視で物品収納領域と重複する部分を有するように、棚左右方向における互いの離間距離が突出方向に向かうに従って狭くなる向きに突出方向に対して傾斜して配置されている。
【0049】
また、
図9に示すように、支持板部50の棚左右方向の両側の側縁の夫々が、直線状部分を有し、一対の支持枠51の夫々は、一対の側縁の直線状部分から下向きに折り曲げられた板状部を有して構成されている。
【0050】
図5〜9に示すように、棚体S2は、横行部材30の上面に当接する上側当接部52と、横行部材30の下面に当接する下側当接部53とを備えている。
図6及び
図7に示すように、上側当接部52と下側当接部53とは、支持枠51の基端側部分51aから連続して形成されている。上側当接部52と下側当接部53との双方は、支持枠51の基端部51eから水平方向に沿って突出方向と反対向きに延出し、
図8に示すように、上側当接部52と下側当接部53とは、第1横行部材31の上下方向の寸法L1及び第2横行部材32の上下方向の寸法L2の和に相当する距離だけ上下方向に離間して配置されている。
また、支持枠51の基端部51eから連続する状態で、第1横行部材31及び第2横行部材32の突出方向に向う側の面(以下前面と称する)に沿う前面当接部54が形成されている。
図9に示すように、前面当接部54には、雄ネジ54Bの呼び径よりも大きい貫通孔54hが形成され、第2横行部材32の前面には、雄ネジ54Bが螺合する雌ネジ穴32hyが形成されている。そして、大きい貫通孔54hを通過させて雄ネジ54Bを雌ネジ穴32hyと螺合させることによって、前面当接部54と第1横行部材31及び第2横行部材32の前面とを当接させた状態で固定させることができる。
【0051】
上記のような構成により、第1横行部材31の下方に第2横行部材32を当接させた状態で、上側当接部52と下側当接部53とで当該第1横行部材31と第2横行部材32とを挟み込み、上側当接部52の貫通孔52hを通過させて雄ネジ31Bを第1横行部材31の上端の雌ネジ穴31huに螺合させるとともに、下側当接部53の貫通孔53h及び第2横行部材32の貫通孔32hを通過させて雄ネジ32Bを第1横行部材31の下端の雌ネジ穴32huに螺合させることで、第1横行部材31と第2横行部材32とを連結する。すなわち、第1横行部材31と第2横行部材32とが、上側当接部52及び下側当接部53により連結される。
本実施形態では、第1横行部材31と第2横行部材32とによって横行部材30が構成される。すなわち、複数の横行部材30の夫々は、棚左右方向の両端部が支柱33に固定された第1横行部材31と、当該第1横行部材31に対して下方から当接する第2横行部材32とを備えている。
【0052】
このように、支柱33に固定されている第1横行部材31を流用しつつ、重量容器に対応する棚体S2を取り付け可能とするように棚枠を改修することができるので、棚枠における全ての部材を新たに制作して重量容器に対応する保管棚ユニットUとする構成と比べてコストを削減することができるとともに、第1横行部材31と第2横行部材32とを連結するための部材を、棚体S2を棚枠に取り付けるための上側当接部52及び下側当接部53と兼用させることで、構成の簡素化を図ることができるものとなる。
【0053】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、支持枠を、支持板部50の棚左右方向の両側の側縁の直線状部分から下向きに折り曲げられた板状部とする構成を説明したが、板状部を支持板部50とは別体に形成して、その板状部と支持板部50の棚左右方向の両側の側縁とを溶接等で接続するように構成してもよい。また、支持枠を、板状ではなく中実又は中空の棒状体として構成してもよい。このように、支持枠は、一対の基端側部分の双方が上下方向視で物品収納領域よりも棚左右方向の外側に配置され、一対の先端側部分の双方が、上下方向視で物品収納領域と重複する部分を有するように、棚左右方向における互いの離間距離が突出方向に向かうに従って狭くなる向きに突出方向に対して傾斜して配置されている限り、その構造や形成方法は自由に選択可能である。
【0054】
(2)上記実施形態では、一対の支柱33と、記棚左右方向の両端部が一対の支柱33に固定されて一対の支柱33の間を接続する複数の長尺状の横行部材30とを備えて棚枠を構成する形態を説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、単一の支柱を備え、その支柱から水平方向に沿って片持ち状に延出する横行部材30を備える構成としてもよい。
【0055】
(3)上記実施形態では、第1横行部材31及び第2横行部材32の夫々を、棚左右方向視で矩形状に形成する構成を説明したが、第1横行部材31及び第2横行部材32の棚左右方向視での形状は矩形状に限定されるものではない。例えば、第1横行部材31の棚左右方向視での形状を上方に突出する半円形状とし、第2横行部材32の棚左右方向視での形状を下方に突出する半円形状として、第1横行部材31と第2横行部材32とを上下方向に連結することで棚左右方向視で円形状となるようにしてもよい。このとき、上側当接部は少なくとも第1横行部材31の上面に当接し、下側当接部は少なくとも第2横行部材32の下面に当接するように構成する。また、第1横行部材31と第2横行部材32とを上下方向に連結した場合における棚左右方向視での形状が楕円形状又は矩形以外の異形断面形状になるようにしてもよい。
【0056】
(4)上記実施形態では、第1横行部材31の上面及び第2横行部材32の下面を水平面に沿って形成し、上側当接部52と下側当接部53との双方を、支持枠51の基端部から水平方向に沿って突出方向と反対向きに延出させる構成を説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、第1横行部材31の上面を突出方向に近づくほど下方になる傾斜面として形成し、第2横行部材32の下面を突出方向に近づくほど上方になる傾斜面として形成し、上側当接部52を第1横行部材31の上面に沿う角度に形成し、下側当接部53を第2横行部材32の下面に沿う角度に形成してもよい。
【0057】
(5)上記実施形態では、第2横行部材32を第1横行部材31に対して下方から当接させる形状を説明したが、第2横行部材32を第1横行部材31に対して上方から当接させるように構成しても良い。この場合、第2横行部材32の貫通孔32hは、第1横行部材31の上端の雌ネジ穴31huに対応する位置に形成する。
【0058】
(6)上記実施形態では、収納対象の物品を半導体容器Bとする場合を説明したが、このような構成に限定されるものではなく、収納対象の物品を半導体容器B以外の物品(例えば食品等)としてもよい。この場合、例えば食品保存用の冷凍ガスや冷蔵ガス等を棚設置領域における棚体Sの存在範囲の上方から下方に流動させることが考えられる。
【0059】
(7)上記実施形態では、棚横幅方向に2つ又は3つの棚体Sを並べて備える保管棚ユニットUを例示したが、棚横幅方向に4つ以上の棚体Sを並べて備える保管棚ユニットUとしてもよく、また、棚体Sを棚横幅方向で1つのみ備える保管棚ユニットUとしてもよい。
【0060】
(8)上記実施形態では、複数の保管棚ユニットU夫々の基準面が同一平面となるように保管棚ユニットUを並べて配置したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、複数の保管棚ユニットUを、平面視で突出方向の位置を互いにずらして設けてもよい。また、上下方向に移動可能で且つ上下軸心に沿って回動可能な移載装置を備えた搬送装置を設け、複数の保管棚ユニットUを、上下方向視で当該搬送装置を周方向に取り囲むように配置してもよい。