(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような病院や介護施設では、患者は、体調の不良や身の回りの世話などを頼むべく、ナースコール呼出により看護師を呼び出すことがしばしばある。このナースコール呼出に対し、看護師がすぐに対応しないとナースコール呼出を繰り返すことがある。このようにナースコール呼出を繰り返した患者は、病院の対応に強い不満を持つことが多い。一方、ナースコール呼出に対応する看護婦は、一人の患者による一件の用事により、ナースコール呼出が複数回発生する繰り返しなされることにより、その対応に時間をとられる。このため、看護業務が非効率となる。
【0006】
また、上記のような病院や介護施設では、患者のベッドを定期的に巡回して看護が行われるが、この巡回の際に患者がベッドから離れていたりすると、該患者の呼び出しや探索が必要となる。また、巡回の時間が遅れた場合等に患者が確認のためにナースコール呼出を行うと、その対応に時間をとられる。このため、看護業務が非効率となる。
【0007】
近年では、高齢化の加速や医療技術の進歩により医療費は増加する一方、経済の潜在成長率は低く保険財政の制約は強まっている。このため、医療の効率化が一層求められており、上記のような非効率な看護業務の改善が強く求められている。
【0008】
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、病院や介護施設における患者への看護行為の効率化を支援する看護業務支援システム及び看護業務支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る看護業務支援システムは、患者の看護業務を支援するための看護業務支援システムであって、固有のIDが付与され、複数のベッドの寝床にそれぞれ設けられた振動発生装置と、ベッドとIDとが関連付けて記憶された記憶部を有し、振動発生装置に振動を発生するよう指示する振動指示装置とを備える。
【0010】
本発明では、訪問看護や診療の前に、予めベッドを振動させることで、看者に訪問看護もしくは診療が行われることを伝達することができる。このため、訪問看護の際に患者がベッドから離れ、該患者の呼び出しや探索が必要となることを抑制できる。また、患者が確認のためにナースコール呼出を行い、その対応に時間をとられることを抑制できる。このため、看護業務を効率的に行うことができる。また、音声ではなく、振動により伝達を行うので、相部屋等の場合にも迷惑とならない。さらに、難聴の患者にも確実に伝達することができる。
【0011】
本発明に係る看護業務支援システムの振動指示装置は、振動発生装置に振動を発生するよう指示する操作指示を受け付ける第1の操作受付部を備え、第1の操作受付部で操作指示が受け付けられると、振動発生装置に振動を発生するよう指示する。
【0012】
本発明では、振動発生装置に振動を発生するよう指示する操作指示を受け付ける第1の操作受付部を備え、第1の操作受付部で操作指示が受け付けられると、振動発生装置に振動を発生するよう指示するよう構成されている。
【0013】
このため、ナースコール呼出がなされた場合に、ナースが振動発生装置に振動を発生するよう指示することで、振動発生装置に振動を発生させ、ナースコールがきちんと伝達されたことを患者に伝えることができる。この結果、患者がナースコール呼出を繰り返すことを抑制することができる。また、患者が、病院の対応に強い不満を持つことを低減することができる。さらに、ナースコール呼出に対応する看護婦が、一人の患者による一件の用事により、ナースコール呼出が複数回発生する繰り返しなされることにより、その対応に時間をとられることを防ぐことができる。この結果、看護業務が非効率となることを抑制できる。
【0014】
本発明に係る看護業務支援システムの振動指示装置の記憶部には、看護業務を行う患者のベッドに対応する振動発生装置のIDと、看護業務を行う日時とが関連付けて記憶され、振動指示装置は、記憶部に記憶されているID及び日時に基づいて、振動発生装置に振動を発生するよう指示する。
【0015】
本発明では、記憶部に記憶されている看護業務の日時に基づいて、看護業務が必要なベッドの振動発生装置が自動で振動を発生するため、看護業務をより効率的に行うことができる。
【0016】
本発明に係る看護業務支援システムの振動指示装置は、看護業務を行う患者のベッドに対応する振動発生装置のID及び看護業務を行う日時の少なくとも一方の編集操作を受け付ける操作受付部と、操作受付部で受け付けた編集内容に基づいて、記憶部に記憶されているID及び前記日時の少なくとも一方を更新する更新部とを備える。
【0017】
本発明では、看護業務を行う患者のベッドに対応する振動発生装置のID及び看護業務を行う日時の少なくとも一方を必要に応じて編集することができるため、看護業務をさらに効率的に行うことができる。
【0018】
本発明に係る看護業務支援システムの振動指示装置は、看護業務の内容に応じて、振動発生装置に発生させる振動の種類を変化させる。
【0019】
本発明では、看護業務の内容に応じて、振動発生装置に発生させる振動の種類を変化させるので、患者が看護業務の内容を確認するためにナースコール呼出を行うことを抑制することができ、その対応に時間をとられることが減る。このため、看護業務を効率的に行うことができる。また、看護業務の内容が分かるので、患者の安心感が向上する。
【0020】
本発明に係る看護業務支援システムの振動発生装置は、ベッドの長手方向に沿って延在するように設けられている。
【0021】
本発明では、振動発生装置がベッドの長手方向に沿って延在するように設けられているので、患者がベッドで仰臥、伏臥等、種々の体勢をとっていても、確実に振動を伝達することができる。
【0022】
上記の課題を解決すべく、本発明の看護業務支援方法は、患者の看護業務を支援するための看護業務支援方法であって、複数のベッドの寝床に振動を発生する振動発生装置を設ける工程と、振動指示装置が、振動発生装置に振動を発生するよう指示する工程とを有する。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、病院や介護施設における患者への看護行為の効率化を支援する看護業務支援システム及び看護業務支援方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
(第1の実施形態)
図1に示すように、第1の実施形態に係る看護業務支援システム1は、振動発生装置2及び振動指示装置3を備える。振動発生装置2と振動指示装置3とは、無線LANや有線LAN等のネットワーク4により接続されている(
図1には、有線LANにより接続されている例を示した)。振動発生装置2は、病院や介護施設等の病室内に配置された複数のベッド5にそれぞれ設けられている。振動指示装置3は、病院内や介護施設内の医療従事者が常駐するスタッフルーム(例えば、ナースステーションなど)に設けられている親機3Aと、ユーザ(例えば、看護師、医師、オペレータ等)が携帯する複数の子機3Bを備えている。子機3Bは、病院や介護施設内に設けられたアクセスポイント6等を介して、無線により親機3Aに接続されている。
【0027】
図2は、振動発生装置2の構成図である。振動発生装置2は、受信部201、制御部202、振動発生器203、記憶部204を備える。受信部201は、振動指示装置3から送信される振動発生指示信号を受信する。制御部202は、受信部201が受信した振動発生指示信号に基づいて振動発生器203の振動を制御する。振動発生器203は、ベッド5の長手方向に沿って延在するように設けられている。記憶部204は、固有のIDが記憶されている。
【0028】
振動指示装置3は、例えば、コンピュータであり、キーボード、マウス、タッチパネル等の入出力装置、CPU(Central Processing Unit)等の演算部及びRAM(Random Access Memory)、ROM(read only memory)等の記憶装置を備えた本体、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置等から構成される。
【0029】
図3は、振動指示装置3の親機3A構成図である。振動指示装置3は、記憶部301、制御部302、送信部303、表示制御部304、第1の操作受付部305、第2の操作受付部306、更新部307、内蔵時計308を備える。
【0030】
記憶部301には、ベッド5及びベッド5に設けられた振動発生装置2のIDが関連付けて記憶されている。また、記憶部301には、看護業務を行う日時、看護業務を行う患者のベッド5に設けられた振動発生装置2のID及び看護業務の種類(看護業務の内容)が関連付けて記憶されている。なお、振動発生装置2のIDに患者の氏名を関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0031】
制御部302は、後述する第1の操作受付部305で、振動発生装置2のID及び該振動発生装置2に振動を発生するよう指示する操作指示が受け付けられると、前記IDを有する振動発生装置2に振動を発生するよう指示する。また、制御部302は、記憶部301に記憶されている振動発生装置2のID及び看護業務を行う日時に基づいて、振動発生装置2に振動を発生するよう指示する。なお、現在日時は、内蔵時計308から取得する。この際、制御部302は、振動発生装置2のID及び看護業務を行う日時に関連付けられている看護業務の種類(看護業務の内容)に応じて、振動発生装置2に発生させる振動の種類を変化させる。ここで、振動の種類は、例えば、振動の強さ、振動の間隔(リズム)及び振動の回数の組み合わせで決まる。
【0032】
ここで、看護業務の種類とは、例えば、血圧測定、血液採取及び尿採採取等の回診や、回診における医師の補助、決められた時間における医薬品の投与、食事の配膳、補助、後片付け、入浴の世話等の定期的に行われるルーチン的な看護業務だけでなく、突発的(イレギュラ)な看護業務も含まれる。
【0033】
送信部303は、制御部302からの振動指示を送信する。送信部303から送信される振動指示は、ネットワーク4を介して振動発生装置2の受信部201で受信される。
【0034】
表示制御部304は、記憶部301に記憶されているデータを編集する編集画面を表示する。ユーザは、第2の操作受付部306を操作して、表示制御部304に表示された編集画面を編集して、記憶部301に記憶されているデータを編集することができる。
【0035】
第1の操作受付部305は、ユーザが親機3Aのマウスやキーボード等又は子機3Bを操作して入力する振動発生装置2のID及び振動指示(振動発生装置2に振動を発生するよう指示する操作指示)を受け付ける。
【0036】
第2の操作受付部306は、ユーザがマウスやキーボード等を操作して入力する編集操作を受け付ける。具体的には、記憶部301に記憶されているベッド5及びベッド5に設けられた振動発生装置2のID、看護業務を行う日時、看護業務を行う患者のベッド5に設けられた振動発生装置2のID及び看護業務の種類(看護業務の内容)の更新や新規作成の編集操作を受け付ける。
【0037】
更新部307は、第2の操作受付部306で受け付けた内容に基づいて、記憶部301に記憶されているデータ、つまりベッド5及びベッド5に設けられた振動発生装置2のID、看護業務を行う日時、看護業務を行う患者のベッド5に設けられた振動発生装置2のID及び看護業務の種類(看護業務の内容)を更新する。
【0039】
図4〜
図6は、本実施形態に係る看護業務支援システム1の動作を示すフローチャートである。
【0040】
初めに、
図4を参照して、ユーザが親機3A又は子機3Bを操作して振動発生装置2の振動発生器203を振動させる動作について説明する。
【0041】
振動指示装置3の第1の操作受付部305は、ユーザが親機3Aのマウスやキーボード等又は子機3Bのタッチパネル等を操作して入力される振動発生装置2のID及び振動指示(振動発生装置2に振動を発生するよう指示する操作指示)の受付を常時判定している(S101)。
【0042】
第1の操作受付部305が、ベッドのID及び振動指示を受け付けると(S101のYes)、制御部302は、振動発生装置2に振動を発生するように指示する。具体的には、制御部302は、該振動指示を、受け付けた振動発生装置2のIDとともに送信するよう送信部303に指示する。送信部303は、制御部302の指示に基づいて、前記振動指示を、前記振動発生装置2のIDとともに送信する(S102)。
【0043】
振動指示装置3の送信部303から送信された振動指示は、該振動指示とともに送信されたIDを有する振動発生装置2の受信部201で受信される(S103)。次に、振動発生装置2の制御部202は、受信部201で受信された振動指示に基づいて振動発生器203を振動させる(S104)。
【0044】
次に、
図5を参照して、看護業務支援システム1のデータ編集時の動作について説明する。
【0045】
初めに、ユーザがマウスやキーボード等を操作して、振動指示装置3の記憶部301の編集画面を表示させる指示を出すと、該指示が第2の操作受付部306で受け付けられる(S201)。制御部302は、該指示が第2の操作受付部306で受け付けられると、LCD等の表示装置に編集画面を表示するように表示制御部304に指示すると、表示制御部304は、LCD等の表示装置に編集画面を表示する。
【0046】
次に、ユーザは、マウスやキーボード等を操作して、データの新規作成かすでに登録されているデータの編集かを選択する(S202)。データの新規作成の場合(S202のYes)、制御部302は、LCD等の表示装置に新規作成画面を表示するように表示制御部304に指示し、表示制御部304は、LCD等の表示装置に新規作成画面を表示する(S203)。
【0047】
次に、ユーザは、マウスやキーボード等を操作して、新規作成するデータ、例えば、振動発生装置2のID、看護業務を行う日時、看護業務の種類(看護業務の内容)、患者の氏名等を入力する。該入力操作は、第2の操作受付部306で受け付けられる(S204)。
【0048】
また、ユーザがマウスやキーボード等を操作して、すでに登録されているデータを更新する場合(S202のNo)、制御部302は、LCD等の表示装置に記憶部301に記憶されているデータを表示画面に表示するように表示制御部304に指示し、表示制御部304は、LCD等の表示装置に、記憶部301に記憶されているデータを表示する。
【0049】
ユーザは、ユーザがマウスやキーボード等を操作して、編集したいデータを選択すると、該選択操作が第2の操作受付部306で受け付けられる(S205)。
【0050】
次に、ユーザは、マウスやキーボード等を操作して、選択したデータ(振動発生装置2のID、看護業務を行う日時、看護業務の種類(看護業務の内容)、患者の氏名等)を編集する。該編集操作は、第2の操作受付部306で受け付けられる(S206)。
【0051】
制御部302は、S204又はS206において、第2の操作受付部306で受け付けられた編集内容に基づいて、記憶部301のデータを更新するように更新部307指示する。更新部307は、制御部302からの指示に基づいて、記憶部301のデータを更新する(S207)。
【0052】
制御部302は、記憶部301に記憶されているデータの編集操作が終了したかを判定する(S208)。編集操作が終了している場合(S208のYes)、制御部302は、動作を終了する。また、編集操作が終了していない場合(S208のNo)、制御部302は、S202から動作を継続する。
【0053】
次に、
図6を参照して、看護業務支援システム1のイベント通知時における動作について説明する。
【0054】
振動指示装置3では、内蔵時計308の時刻と、記憶部301に記憶されている看護業務を行う日時との照合が常時なされている。つまり、内蔵時計308の時刻と記憶部301に記憶されている看護業務を行う日時とが同一か否かが常に監視されている(S301)。
【0055】
そして、内蔵時計308の時刻が、何れかの看護業務を行う日時と同一になった場合(S301のYes)、制御部302は、該看護業務を行う日時に関連付けられた看護業務の種類(内容)を確認する(S302)。制御部302は、看護業務の種類を確認すると、該看護業務の種類に関連付けられた振動の種類で振動するように振動発生装置2に指示する。
【0056】
具体的には、制御部302は、該振動指示を、前記看護業務を行う日時に関連付けられたIDとともに送信するよう送信部303に指示する。送信部303は、制御部302の指示に基づいて、前記振動指示を、前記看護業務を行う日時に関連付けられたIDとともに送信する(S303)。
【0057】
振動指示装置3の送信部303から送信された振動指示は、該振動指示とともに送信されたIDを有する振動発生装置2の受信部201で受信される(S304)。次に、振動発生装置2の制御部202は、受信部201で受信された振動指示に基づいて振動発生器203を振動させる(S305)。
【0058】
以上のように、本実施形態に係る看護業務支援システム1は、患者の看護業務を支援するための看護業務支援システムであって、固有のIDが付与され、複数のベッドの寝床にそれぞれ設けられた振動発生装置2と、ベッド5とIDとが関連付けて記憶された記憶部301を有し、振動発生装置2に振動を発生するよう指示する振動指示装置3とを備えている。
【0059】
本実施形態に係る看護業務支援システム1では、訪問看護や診療の前に、予めベッドを振動させることで、看者に訪問看護もしくは診療が行われることを伝達することができる。このため、訪問看護の際に患者がベッドから離れ、該患者の呼び出しや探索が必要となることを抑制できる。また、患者が確認のためにナースコール呼出を行い、その対応に時間をとられることを抑制できる。このため、看護業務を効率的に行うことができる。また、音声ではなく、振動により伝達を行うので、相部屋等の場合にも迷惑とならない。さらに、難聴の患者にも確実に伝達することができる。
【0060】
また、病院や介護施設では、患者は、体調の不良や身の回りの世話などを頼むべく、ナースコール呼出により看護師を呼び出すことがしばしばあり、このナースコール呼出に対し、看護師がすぐに対応しないとナースコール呼出を繰り返すことがある。しかし本実施形態では、振動発生装置2に振動を発生するよう指示する操作指示を受け付ける第1の操作受付部305を備え、第1の操作受付部305で操作指示が受け付けられると、振動発生装置2に振動を発生するよう指示するよう構成されている。
【0061】
このため、ナースコール呼出がなされた場合に、ナースが振動発生装置2に振動を発生するよう指示することで、振動発生装置2に振動を発生させ、ナースコールがきちんと伝達されたことを患者に伝えることができる。このため、患者がナースコール呼出を繰り返すことを抑制することができる。また、患者が、病院の対応に強い不満を持つことを低減することができる。さらに、ナースコール呼出に対応する看護婦が、一人の患者による一件の用事により、ナースコール呼出が複数回発生する繰り返しなされることにより、その対応に時間をとられることを防ぐことができる。この結果、看護業務が非効率となることを抑制できる。
【0062】
また、本実施形態に係る看護業務支援システム1の振動指示装置3の記憶部301には、看護業務を行う患者のベッド5に対応する振動発生装置2のIDと、看護業務を行う日時とが関連付けて記憶され、振動指示装置3は、記憶部301に記憶されているID及び日時に基づいて、振動発生装置2に振動を発生するよう指示する。つまり、本実施形態では、記憶部301に記憶されている看護業務の日時に基づいて、看護業務が必要なベッドの振動発生装置2が自動で振動を発生するため、看護業務をより効率的に行うことができる。
【0063】
また、本実施形態に係る看護業務支援システム1の振動指示装置3は、看護業務を行う患者のベッドに対応する振動発生装置2のID及び看護業務を行う日時の少なくとも一方の編集操作を受け付ける第2の操作受付部306と、第2の操作受付部306で受け付けた編集内容に基づいて、記憶部301に記憶されているID及び前記日時の少なくとも一方を更新する更新部307とを備えている。つまり、本実施形態では、看護業務を行う患者のベッドに対応する振動発生装置2のID及び看護業務を行う日時の少なくとも一方を必要に応じて編集することができるため、看護業務をさらに効率的に行うことができる。
【0064】
また、本実施形態に発明に係る看護業務支援システム1の振動指示装置3は、看護業務の内容に応じて、振動発生装置2に発生させる振動の種類を変化させる。つまり、本実施形態では、看護業務の内容に応じて、振動発生装置2に発生させる振動の種類を変化させるので、患者が看護業務の内容を確認するためにナースコール呼出を行うことを抑制することができ、その対応に時間をとられることが減る。このため、看護業務を効率的に行うことができる。また、看護業務の内容が分かるので、患者の安心感が向上する。
【0065】
さらに、本実施形態に係る看護業務支援システム1の振動発生装置2は、ベッドの長手方向に沿って延在するように設けられている。つまり、本実施形態では、振動発生装置2がベッドの長手方向に沿って延在するように設けられているので、患者がベッドで仰臥、伏臥等、種々の体勢をとっていても、確実に振動を伝達することができる。
【0066】
(その他の実施形態)
なお、本発明の一実施形態である看護業務支援システム1を例に本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0067】
例えば、上記実施形態では、内蔵時計308の時刻が、何れかの看護業務を行う日時と同一になった場合に、該看護業務の種類に関連付けられた振動の種類で振動するように振動発生装置2に指示する構成となっているが、看護業務を行う日時から所定の時間(例えば、5分〜10分)前に、該看護業務の種類に関連付けられた振動の種類で振動するように振動発生装置2に指示する構成としてもよい。
【0068】
また、振動発生装置2の記憶部204に、看護業務の種類ごとに付与された識別子(ID)と振動の種類とを関連付けて記憶し、振動指示装置3からは、看護業務の種類に付与された識別子(ID)を送信するようにしてもよい。この場合、振動発生装置2において、振動指示装置3から送信される識別子に関連付けて記憶部204に記憶されている振動の種類が参照され、振動発生装置2の制御部202が該振動の種類で振動発生器203を振動させる。
【0069】
さらに、ナースコールシステムと連動させ、患者がナースコール呼出をした場合、該ナースコール呼出をした患者のベッド5に設けられた振動発生装置2のIDを振動指示装置3へ送信し、振動指示装置3の親機3Aが複数の子機3Bへ前記振動発生装置2のIDを送信するように構成してもよい。この場合、上記ナースコール呼出に対応可能なユーザが、振動指示装置3の親機3A又は子機3Bを操作して、振動発生装置2に振動を発生するように指示する。また、この場合、送信されてきた振動発生装置2のIDを利用して、ユーザが振動発生装置2のIDを入力することなく、振動発生装置2に振動を発生するように指示できるように構成してもよい。