【文献】
横山 良平 他,確率特性を考慮した系統独立型太陽光発電システムの性能評価法,日本機械学会論文集(C編),1997年,第63巻,第608号,第191〜198頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
太陽光発電量の精密予測は、気象学的因子ならびに電子工学的因子が複合的に考慮された場合計算により、実現される。具体的には、発電システムが有する、直交変換効率を超過する直流電流が発生する場合に、当該直交変換効率を考慮した場合計算を行う必要がある。そのため、発電量との相関を有する日射量は、単位時間あたりの平均値の態様ではなく、特許文献1のように、確率分布の態様で定量化される必要がある。
【0006】
日射量の出現確率分布は、複数の因子からなる気象学的因子に影響されるため、当該複数の因子のそれぞれを露わに評価できる、単純化された手法が望ましい。
【0007】
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであり、確率的解釈に基づきヒストグラム化された日射量出現確率分布を解析し、日射量を計算式として数理モデル化すること、を解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、日射量出現確率分布解析法であって、日射量データの入力を、受け付け、データベースに格納する管理ステップと、日射量出現確率分布を、データベースに格納された日射量データに基づき演算装置を用いて決定する分析ステップと、日射量出現確率分布と、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数と、に基づき、第1の確率密度関数に対応付けられる第1の最頻値および第1の偏差と、第2の確率密度関数に対応付けられる第2の最頻値および第2の偏差と、第1の確率密度関数の配分係数と、第2の確率密度関数の配分係数と、を含む、日射量推定モデルを、演算装置を用いて決定しデータベースに格納する解析ステップと、をコンピュータのプロセッサに実行させること、を特徴とする。
【0009】
このような構成とすることで、確率的解釈に基づき、日射量を数理モデル化し、単純化できる。また、このような構成とすることで、数理モデルに基づく日射量、ならびに、日射量を変数とする計算値の期待値を、効率よく演算できるという更なる技術的効果を奏する。
【0010】
本発明の好ましい形態では、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数は、ガウス関数であること、を特徴とする。このような構成とすることで、日射量の統計データを、中心極限定理に従う確率分布であるガウス関数に基づく、混合ガウス分布として、簡素な数理モデルとして表現できる。また、このような構成とすることで、分布曲線における非対称性を示す目的変数を含まない簡素な数理モデルとして、日射量出現確率分布の近似処理を効率化できる、という更なる技術的効果を奏する。
【0011】
本発明の好ましい形態では、日射量出現確率分布解析法であって、データベースに格納された日射量推定モデルに含まれる第1の最頻値、第1の偏差、第2の最頻値、第2の偏差、第1の確率密度関数の配分係数および第2の確率密度関数の配分係数の少なくとも1つと、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数と、に基づき、日射量データに対応付けられる日射量の加重平均を、演算装置により決定しデータベースに格納する評価ステップを、コンピュータのプロセッサに実行させること、を特徴とする。このような構成とすることで、日射量推定モデルに基づき、日射量の期待値を簡便に評価できる。また、このような構成とすることで、データベースにおける日射量の統計データに係る参照処理の頻度を低くし、データベース負荷を軽減できる、という更なる技術的効果を奏する。
【0012】
本発明の好ましい形態では、日射量出現確率分布解析法であって、データベースに格納された日射量出現確率分布および日射量推定モデルに基づく確率分布を、出力装置により、重ねて表示処理する表示ステップを、コンピュータのプロセッサに実行させること、を特徴とする。このような構成とすることで、日射量の統計データを、ユーザに対し直感的に情報伝達できる。またこのような構成とすることで、日射量の統計データに係るデータテーブルをすべて参照することなく、確率密度分布の態様でデータ参照し、データベース負荷を軽減できる、という更なる技術的効果を奏する。
【0013】
本発明は、日射量出現確率分布解析システムであって、日射量データの入力を、受け付け、データベースに格納する管理手段と、日射量出現確率分布を、データベースに格納された日射量データに基づき演算装置を用いて決定しデータベースに格納する分析手段と、日射量出現確率分布と、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数と、に基づき、第1の確率密度関数に対応付けられる第1の最頻値および第1の偏差と、第2の確率密度関数に対応付けられる第2の最頻値および第2の偏差と、第1の確率密度関数の配分係数と、第2の確率密度関数の配分係数と、を含む日射量推定モデルを、演算装置を用いて決定しデータベースに格納する解析手段と、を有すること、を特徴とする。
【0014】
本発明は、日射量出現確率分布解析プログラムであって、コンピュータを、日射量データの入力を、受け付け、データベースに格納する管理手段と、日射量出現確率分布を、データベースに格納された日射量データに基づき演算装置を用いて決定しデータベースに格納する分析手段と、日射量出現確率分布と、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数と、に基づき、第1の確率密度関数に対応付けられる第1の最頻値および第1の偏差と、第2の確率密度関数に対応付けられる第2の最頻値および第2の偏差と、第1の確率密度関数の配分係数と、第2の確率密度関数の配分係数と、を含む、日射量推定モデルを、演算装置を用いて決定しデータベースに格納する解析手段と、として機能させること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、時間軸上の日射量推移に着目せず、日射量出現確率分布に着目できる。また、日射量の平均線からの日射量のずれを相対値として割り出し、日射量出現確率分布をヒストグラム化できる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を用いて、本発明に係るシステム1について説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0018】
本実施形態では、システム1の構成、動作などについて説明するが、同様の構成の方法、プログラム、記録媒体なども、同様の作用効果を奏する。
【0019】
本実施形態における日射量出現確率分布解析プログラム2001は、好ましくは、非一過性の記録媒体に記録される。当該記録媒体を用いれば、コンピュータ装置2に、日射量出現確率分布解析プログラム2001を導入できる。
【0020】
システム1に係る機能は、コンピュータ装置2に格納された日射量出現確率分布解析プログラム2001を含むアプリケーションにおいて、当該コンピュータ装置2の計算機資源により、実現される。当該アプリケーションは、インストール型ソフトウェア、もしくは、クラウド型ソフトウェアの態様で実現される。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係るシステム1の機能ブロック図を示す。
【0022】
システム1におけるコンピュータ装置2は、入力手段21と、計測手段22と、分析手段23と、解析手段24と、推定手段25と、表示手段26と、管理手段27と、を有する。
【0023】
入力手段21は、システム1に係る入力処理のために用いられる。一例として、日射量データの入力処理のために用いられる。本実施形態では、入力手段21により入力処理されたデータは、コンピュータ装置2におけるデータベースDBに格納される。
【0024】
入力手段21は、複数のコンピュータ装置2において、ネットワークNWおよびアプリケーションプログラミングインターフェースを介して入力処理を行う構成としてもよい。
【0025】
計測手段22は、全天日射量の計測処理のために用いられる。当該日射量は、毎秒、毎分、毎時、毎日、毎月、毎旬、もしくは、毎年、計測される。このとき、当該日射量は、計測時の瞬間日射量でもよいし、前回計測時からの通算日射量であってもよいし、単位時間辺りの平均日射量であってもよい。
【0026】
分析手段23は、日射量出現確率分布D1を決定するために用いられる。当該日射量出現確率分布D1は、日射量データに基づいて決定される。このとき、当該日射量データは、計測手段22によって計測された日射量であってもよいし、外部サービスにおいて公開された日射量の統計データに含まれる平均日射量であってもよい。このとき、日射量データは、日射量または平均日射量の時系列データを含む。
【0027】
分析手段23は、日射量出現確率分布D1に係るデータを、基準日射量に基づき正規化された日射量(正規日射量)を示す無次元量および当該日射量に対応付けられる日射量出現確率を有するデータテーブルの態様で、データベースDBに格納する構成が好ましい。当該基準日射量は、好ましくは、日射量データに含まれる全天日射量の平均である。なお、当該基準日射量は、外部サービスにおいて公開された日射量の統計データに基づく構成としてもよい。
【0028】
分析手段23は、日射量データR1に対し多項式近似を行い、日射量補間データR2を決定し、日別の基準日射量を抽出する構成が好ましい。当該多項式近似は、複数の三角関数を含む多項式に基づき行われる構成が好ましい。なお、本実施形態における日射量データに対する内挿は、スプライン補間の態様で行われてもよく、その手法に、制限はない。
【0029】
解析手段24は、日射量出現確率分布D1に係るデータに対するカーブフィッティング処理を、下記の数式1で表される第1のガウス関数および第2のガウス関数からなる混合ガウス関数(P(x))に基づき、行う。当該混合ガウス関数における確率変数(x)は、正規化された日射量としての無次元量を指す。
【0031】
解析手段24は、第1のガウス関数に対応付けられる第1の最頻値(μ_a)および第1の偏差(σ_a)と、第2のガウス関数に対応付けられる第2の最頻値(μ_b)および第2の偏差(σ_b)と、第1のガウス関数の配分係数(α)および第2のガウス関数の配分係数(β)とを含む目的変数を、未知の目的変数として、カーブフィッティング処理を行う。このとき、解析手段24は、第1の最頻値、第1の偏差および第1のガウス関数の配分係数を第1の目的変数セットとして、第2の最頻値、第2の偏差および第2のガウス関数の配分係数を第2の目的変数セットとして、データベースDBに格納する。なお、本実施形態における配分係数は、混合係数と、同義である。
【0032】
解析手段24は、好ましくは、非線形最小二乗法に基づき、カーブフィッティング処理を行う。当該カーブフィッティング処理における解探索は、一般化簡約勾配法、もしくは、シンプレックス法に基づき、行われる。
【0033】
本実施形態では、解析手段24によるカーブフィッティング処理において、バックグラウンド除去が行われる構成としてもよい。このとき、解析手段24は、任意の無次元量の近傍における日射量出現確率分布を抽出するために、直線法もしくはShirley法に基づき、日射量出現確率分布D1に対して、バックグラウンド除去を行う。
【0034】
本実施形態における確率密度関数は、ローレンツ関数、または、フォークト関数である構成としてもよい。連続型確率分布を表現可能なピーク形状関数に対応する目的変数であれば、本実施形態における日射量推定モデルとなり得る。
【0035】
解析手段24は、第1のガウス関数に対応付けられる第1の最頻値(μ_a)および第1の偏差(σ_a)と、第2のガウス関数に対応付けられる第2の最頻値(μ_b)および第2の偏差(σ_b)と、第1のガウス関数および第2のガウス関数の配分係数(α)および(β)の内の1つを、既知の目的変数として、カーブフィッティング処理を行う構成としてもよい。
【0036】
推定手段25は、解析手段24が決定した日射量推定モデルにおける目的変数の少なくとも1つと、混合ガウス関数(P(x))と、に基づき、推定日射量出現確率分布D2を決定する。このとき、推定手段25は、推定日射量出現確率分布D2に基づき、日射量の加重平均を決定し、データベースDBに格納する。
【0037】
表示手段26は、システム1に係る表示処理のために用いられる。表示手段26は、一例として、日射量出現確率分布D1、もしくは、推定日射量出現確率分布D2に基づいた、表示処理を行う。本実施形態における確率分布は、グラフ、チャートもしくはプロットの態様で、表示処理される。なお、当該表示処理は、Java Script(登録商標)言語を一例とするオブジェクト指向スクリプト言語に基づき、複数のコンピュータ装置2が協調して行う構成としてもよい。
【0038】
管理手段27は、システム1に係るデータベースDBの管理のために用いられる。管理手段27は、日射量データの入力処理を受け付け、データベースDBに格納する。管理手段27は、日射量の計測地点に係る情報を示す地域データと、日射量の計測時期に係る情報を示す時期データと、日射量データ、日射量出現確率分布D1、日射量推定モデル、推定日射量出現確率分布D2および加重平均と、を対応付け、データベースDBを更新する。データベースDBは、リレーショナルデータベース、カラム型データベース、もしくは、キーバリューストアの態様で構築される。なお、本実施形態における、データベースDBに含まれるデータは、一方向性関数に基づき、暗号化されてもよい。
【0039】
管理手段27は、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数に基づく重畳度を、データベースDBに格納する構成としてもよい。当該重畳度は、推定日射量出現確率分布D2における、第1のガウス関数に基づく確率分布および第2のガウス関数に基づく確率分布の重なりが、積分値の態様で表された値を、指す。当該重畳度は、好ましくは、地域データおよび/または時期データと対応付けられる。
【0040】
管理手段27は、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数に基づく離別度を、データベースDBに格納する構成としてもよい。当該離別度は、推定日射量出現確率分布D2における、第1の最頻値および第2の最頻値との差分を示す値を、指す。当該離別度は、好ましくは、地域データおよび/または時期データと対応付けられる。
【0041】
図2は、本発明の実施形態に係るシステム1のハードウェア構成図を示す。
【0042】
コンピュータ装置2は、演算装置201と、主記憶装置202と、補助記憶装置203と、入力装置204と、出力装置205と、通信装置206と、計測装置207と、相互接続のためのバスインタフェースと、を備える。
【0043】
演算装置201は、命令セットを実行可能なプロセッサを備える。主記憶装置202は、RAM(Random Access Memory)を一例とする揮発性メモリを備える。本実施形態では、演算装置201および主記憶装置202を備えるSoC(System−on−Chip)が、コンピュータ装置2に備えられてもよい。当該SoCには、符号化や機械学習を含む特定用途に最適化された集積回路を含むコプロセッサが、備えられる構成としてもよい。
【0044】
補助記憶装置203は、システム1に係る各種データの格納先であるデータベースDBとして用いられる。補助記憶装置203は、不揮発性メモリを備える。当該不揮発性メモリには、フラッシュメモリを一例とする半導体メモリの他に、ハードディスクドライブが用いられてもよく、その記録方式に、制限はない。
【0045】
補助記憶装置203には、日射量出現確率分布解析プログラム2001の他に、オペレーティングシステム(OS2002)と、入力装置204、出力装置205、通信装置206または計測装置207に対応するデバイスドライバと、が記憶される。
【0046】
補助記憶装置203には、日射量出現確率分布解析システム用のウェブページを利用する為の、ブラウザアプリケーションや、システム1に係る通知を確認する為のメーラーアプリケーションを記憶される構成としてもよい。
【0047】
入力装置204は、入力手段21により行われる入力処理をユーザが行うために用いられる。入力装置204は、キーボードもしくはタッチパネルを備え、その入力方式に、制限はない。出力装置205は、表示手段26により行われる表示処理のために用いられる。出力装置205は、表示処理に係るフレームバッファを記憶するビデオメモリと、ディスプレイと、を備える。なお、ディスプレイの駆動方式に、制限はない。
【0048】
通信装置206は、無線WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)およびPAN(Personal Area Network)の少なくとも1つを介し、ネットワークNWにおける通信処理を行うために用いられる。当該通信処理は、有線通信規格もしくは無線通信規格に基づく。当該有線通信規格には、一例として、Ethernet(登録商標)が用いられる。当該無線通信規格には、Wi−Fi(登録商標)が用いられ、当該無線通信規格の通信媒体には、電波、音波または光波が利用できる。
【0049】
本実施形態におけるネットワークNWは、例えば、通信プロトコルにTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いる。なお、ネットワークNWは、CATV(Community Antenna Television)回線や、移動体通信網、航空通信網、衛星通信網を利用でき、その種別に、制限はない。
【0050】
計測装置207は、熱電素子または光電素子を含む全天日射計を備える。本実施形態では、計測装置207は、ネットワークNWを介して、コンピュータ装置2にリモート制御される構成としてもよい。このとき、計測装置207により得られた全天日射量に係るデータは、ネットワークNWを介して送信され、データベースDBに格納される。当該データが、日射量データに含まれる構成としてもよい。
【0051】
なお、本実施形態におけるコンピュータ装置2は、ワークステーションの他に、スマートフォン、タブレットを含む携帯端末の態様をとり得る。当該コンピュータ装置2は、Raspberry Pi(登録商標)を一例とする、シングルボード型装置としてもよい。
【0052】
図3は、システム1における処理フローチャートを図示している。
【0053】
図3(a)に示すとおり、本実施形態では、まず、入力手段21、もしくは、入力手段21および計測手段22により、日射量データの入力処理が行われ、管理手段27により受け付けられる(第1のステップS10)。次に、分析手段23により、日射量出現確率分布D1が決定される(第2のステップS20)。その後、解析手段24により、日射量推定モデルが決定される(第3のステップS30)。最後に、推定手段25により、推定日射量出現確率分布D2および日射量の加重平均が決定される(第4のステップS40)。なお、表示手段26および管理手段27は、各ステップにおいて、逐次、その機能を発揮する構成が好ましい。
【0054】
図3(b)に示すとおり、第3のステップS30では、日射量出現確率分布D1と、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数と、に基づき、未知の目的変数の解探索が行われる(第1の解析ステップS31)。当該解探索の過程で得られた解候補に基づく確率分布と、日射量出現確率分布D1と、の残差二乗和が所定値を下回った場合(第2の解析ステップS32でYes(Y))、当該解候補を日射量推定モデルとして、データベースDBに格納する(第3の解析ステップS33)。当該残差二乗和が所定値を下回らない場合(第2の解析ステップS32でNo(N))、第2の解析ステップS32の直前の状態に遷移する。
【0055】
図4は、日射量データおよびその近似例を図示している。
【0056】
前述のとおり、分析手段23は、日射量データR1に基づく多項式補間を行い、日射量補間データR2を、決定する。このとき、当該日射量補間データR2から、日別の基準日射量が抽出される構成が好ましい。
【0057】
図5は、日射量出現確率分布D1および推定日射量出現確率分布D2の表示例を図示している。
【0058】
前述のとおり、推定日射量出現確率分布D2は、日射量出現確率分布D1へのカーブフィッティング処理により決定される。推定日射量出現確率分布D2は、第1の確率密度関数に基づく確率分布と、第2の確率密度関数に基づく確率分布と、の線形結合を含む。このとき、
図5における、第1の確率密度関数(ガウス関数)に対応付けられる第1の最頻値(μ_a)および第1の偏差(σ_a)と、第2の確率密度関数(ガウス関数)に対応付けられる第2の最頻値(μ_b)および第2の偏差(σ_b)と、第1の確率密度関数(ガウス関数)の配分係数(α)および第2の確率密度関数(ガウス関数)の配分係数(β)とは、それぞれ、―50.3、38.6、1.1、42.8、21.3および1.0と、なり、配分係数は、日射量出現回数の絶対値に基づき、適宜、倍加される。
図5中の重畳部D2Aに係る積分値は、前述の重畳度に対応する。
【0059】
なお、
図5における、日射量出現確率分布D1および推定日射量出現確率分布D2は、推定日射量出現確率分布D2全体に対して6.1%比の重畳部D2Aと、推定日射量出現確率分布D2平均に対して14.5%比の標準誤差と、を有する。また、無次元量1.0以上の日射量出現回数の期待値合計と、無次元量1.0以下の日射量出現回数の期待値合計と、に基づく誤差率は、0.075%となる。このとき、推定日射量出現確率分布D2には、
図5中の無次元量0.0未満の出現確率に対応する除外部は、含まれない。
【0060】
本実施形態における、第1の確率密度関数に基づく確率分布と、第2の確率密度関数に基づく確率分布とは、一例として、それぞれ、天候による日射量への影響、もしくは、エアロゾルによる日射量への影響を含む、異なる因子による日射量への影響と解釈する構成としてもよい。このとき、第1の目的変数セット、第2の目的変数セット、ならびに、重畳度は、当該因子が定量化された情報として、データベースDBに格納される。
【0061】
本実施形態における確率分布は、確率変数と、出現回数(発生回数)または出現確率との対応関係として、データベースDBに格納され、表示処理される構成としてもよい。このとき、出現確率は、出現回数の総数に基づき、決定されることはもちろんである。
【0062】
本発明によれば、日射量データの入力を、受け付ける管理ステップと、日射量出現確率分布を、日射量データに基づき決定する分析ステップと、日射量出現確率分布と、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数と、に基づき、第1の確率密度関数に対応付けられる第1の最頻値および第1の偏差と、第2の確率密度関数に対応付けられる第2の最頻値および第2の偏差と、第1の確率密度関数の配分係数と、第2の確率密度関数の配分係数と、を含む、日射量推定モデルを、決定する解析ステップと、をコンピュータのプロセッサに実行させる。これにより、天候による影響と、エアロゾルによる影響とを含む日射量出現確率決定因子を、2つのガウス分布として、6つの目的変数を用いて数理モデル化できる。このため、日射量を変数とする場合計算が要される計算予測を、単純化できる。
日射量データの入力を、受け付ける管理ステップと、日射量出現確率分布を、日射量データに基づき決定する分析ステップと、日射量出現確率分布と、第1の確率密度関数および第2の確率密度関数と、に基づき、日射量推定モデルを、決定する解析ステップと、をコンピュータのプロセッサに実行させる。これにより、天候による影響と、エアロゾルによる影響とを含む日射量出現確率決定因子を、2つのガウス分布として、6つの目的変数を用いて、数理モデル化できる。このため、日射量を変数とする場合計算が要される計算予測を、単純化できる。