(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
育苗箱を始端部から終端部へ移送する移送手段を有する播種用移送装置1の始端部上方位置に、育苗箱を1枚ずつ供給する育苗箱供給装置10を設け、育苗箱供給装置10の所定間隔をおいた上方には、予め複数段に段積みした状態の段積み育苗箱群Dを補給する段積み育苗箱群補給装置15を設け、該段積み育苗箱群補給装置15は、育苗箱供給装置10の上部フレーム11上に位置する四角状の上側フレーム16に、左右方向に複数並設した支持ローラ20を、前記上側フレーム16の空間21内に出る支持位置と空間21より退避する退避位置とに切替自在に前後一対夫々設け、もって、空間21内に突出させた支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dを補給して、支持ローラ20を空間21から退避させると、段積み育苗箱群Dを育苗箱供給装置10に供給する育苗箱補給装置。
請求項1において、前記一対の支持ローラ20は、前記上側フレーム16に設けた一対のリンク機構Lにより、補給用モータ36の正逆回転を伝達して支持位置と退避位置とに縦軸回動する構成とした育苗箱補給装置。
請求項1または請求項2において、前記支持ローラ20は縦軸23により上側フレーム16に取付けた支持体25に回動自在に取付け、前記リンク機構Lは、支持ローラ20を取付けた縦軸23に基部を固定したアーム26と、アーム26を回動させるために往復移動する移動体27と、移動体27を往復移動するように、補給用モータ36の回転を伝達する移動体27に取付けるロッド31とロッド31を往復移動させるアーム33とを有して構成した育苗箱補給装置。
請求項1または請求項2または請求項3において、前記補給用モータ36の回転を正逆に切り替えるカム面38と切欠41を有するカム体37と、該カム体37の位置を検出するフォトセンサにより構成した一対の感知センサ39を設けた育苗箱補給装置。
請求項1または請求項2または請求項3または請求項4において、段積み育苗箱群補給装置15の何れか一側に、段積み育苗箱群Dを移送する移送手段47を有するストックコンベア45を設け、該ストックコンベア45の終端には前記移送手段47の搬送方向とは反対方向に段積み育苗箱群Dを移動させる逆転ローラ52を設けた育苗箱補給装置。
請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5において、前記育苗箱供給装置10は、育苗箱を受け止めて降下させる螺旋体12を移送方向の左右両側に前後一対設けて構成し、前記段積み育苗箱群補給装置15にはストックコンベア45から段積み育苗箱群Dが補給されると、これを感知する補給感知スイッチ55を設け、補給感知スイッチ55は前記支持ローラ20上の段積み育苗箱群Dを感知すると、前記ストックコンベア45を停止させ、前記逆転ローラ52を逆転させ、前記支持ローラ20を退避させ、前記螺旋体12を回転させる構成とした育苗箱補給装置。
請求項6において、前記育苗箱供給装置10の下方の播種用移送装置1の所定位置には、育苗箱供給装置10の下方の播種用移送装置1上に育苗箱一枚分の空間S内に育苗箱供給装置10から供給された育苗箱が有るか否か感知する降下スペース検出センサ61を設け、降下スペース検出センサ61が感知している間は、前記育苗箱供給装置10の螺旋体12の回転を停止させ、降下スペース検出センサ61が育苗箱の不存在を感知すると、前記螺旋体12を駆動させる構成とした育苗箱補給装置。
請求項7において、前記育苗箱供給装置10の螺旋体12の上面と前記段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20の下面との間には、複数の育苗箱が位置しうる間隔Kを形成した育苗箱補給装置。
ストックコンベア45の移送手段上に複数の段積み育苗箱群Dを載置し、ストックコンベア45は育苗箱を移送する移送手段を有する播種用移送装置1に育苗箱を供給する段積み育苗箱群補給装置15へ向けて段積み育苗箱群Dを搬送し、ストックコンベア45が搬送した段積み育苗箱群Dは段積み育苗箱群補給装置15に一対設けた複数並設した支持ローラ20上に乗り移り、支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dが乗り移ると、支持ローラ20を縦軸回動させて段積み育苗箱群Dの下方から退避させて、育苗箱供給装置10の育苗箱を受け止めて降下させる移送方向の左右両側に前後一対設けた螺旋体12上に、段積み育苗箱群Dを落下させ、段積み育苗箱群Dを受け止めた螺旋体12は一枚ずつ育苗箱を、下方の前記播種用移送装置1に降下させて供給し、螺旋体12上の段積み育苗箱群Dが所定枚数となって支持ローラ20を支持位置へ回動可能状態になると、支持ローラ20を支持位置へ回動させると共に、ストックコンベア45を作動させて支持ローラ20へ段積み育苗箱群Dを補給し、これを反復して行う育苗箱補給方法。
請求項9において、段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20を手動操作により退避位置に退避させ、育苗箱供給装置10の螺旋体12上に手作業で支持ローラ20の作動に影響与えない枚数の育苗箱を予め載置しておき、次に、手動操作により支持ローラ20を支持位置に回動させ、この状態で、ストックコンベア45を作動させて段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dを移送し、支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dが乗り移ると、支持ローラ20を縦軸回動させて段積み育苗箱群Dの下方から退避させて、螺旋体12が予め受け止めている育苗箱の上面に段積み育苗箱群Dの最下段の育苗箱を落下させ、螺旋体12を作動させて段積み育苗箱群Dを一枚ずつ播種用移送装置1に落下させて供給し、螺旋体12上の段積み育苗箱群Dの枚数が手作業で載せた育苗箱の枚数と同数になると、支持ローラ20を支持位置へ回動させると共に、ストックコンベア45を作動させて支持ローラ20へ段積み育苗箱群Dを補給し、これを反復して行う育苗箱補給方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、移送方向の左右両側に前後一対設けた螺旋体により育苗箱を受け止めて一枚ずつ播種用移送装置に供給する点においては優れたものであるが、この螺旋体上に育苗箱を補給する構成がなく、この螺旋体に対する育苗箱の補給が容易でないという課題がある。
本願は、播種用移送装置に育苗箱を供給する育苗箱供給装置への育苗箱の補給を容易にしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、育苗箱を始端部から終端部へ移送する移送手段を有する播種用移送装置1の始端部上方位置に、育苗箱を1枚ずつ供給する育苗箱供給装置10を設け、育苗箱供給装置10の所定間隔をおいた上方には、予め複数段に段積みした状態の段積み育苗箱群Dを補給する段積み育苗箱群D補給装置15を設け、該段積み育苗箱群補給装置15は、育苗箱供給装置10の上部フレーム11上に位置する四角状の上側フレーム16に、左右方向に複数並設した支持ローラ20を、前記上側フレーム16の空間21内に出る支持位置と空間21より退避する退避位置とに切替自在に前後一対夫々設け、もって、空間21内に突出させた支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dを補給して、支持ローラ20を空間21から退避させると、段積み育苗箱群Dを育苗箱供給装置10に供給する育苗箱補給装置としたものである。
請求項2の発明は、前記一対の支持ローラ20は、前記上側フレーム16に設けた一対のリンク機構Lにより、補給用モータ36の正逆回転を伝達して支持位置と退避位置とに縦軸回動する構成とした育苗箱補給装置としたものである。
請求項3の発明は、前記支持ローラ20は縦軸23により上側フレーム16に取付けた支持体25に回動自在に取付け、前記リンク機構Lは、支持ローラ20を取付けた縦軸23に基部を固定したアーム26と、アーム26を回動させるために往復移動する移動体27と、移動体27を往復移動するように、補給用モータ36の回転を伝達する移動体27に取付けるロッド31とロッド31を往復移動させるアーム33とを有して構成した育苗箱補給装置としたものである。
請求項4の発明は、前記補給用モータ36の回転を正逆に切り替えるカム面38と切欠41を有するカム体37と、該カム体37の位置を検出するフォトセンサにより構成した一対の感知センサ39を設けた育苗箱補給装置としたものである。
請求項5の発明は、段積み育苗箱群補給装置15の何れか一側に、段積み育苗箱群Dを移送する移送手段47を有するストックコンベア45を設け、該ストックコンベア45の終端には前記移送手段47の搬送方向とは反対方向に段積み育苗箱群Dを移動させる逆転ローラ52を設けた育苗箱補給装置としたものである。
請求項6の発明は、前記育苗箱供給装置10は、育苗箱を受け止めて降下させる螺旋体12を移送方向の左右両側に前後一対設けて構成し、前記段積み育苗箱群補給装置15にはストックコンベア45から段積み育苗箱群Dが補給されると、これを感知する補給感知スイッチ55を設け、補給感知スイッチ55は前記支持ローラ20上の段積み育苗箱群Dを感知すると、前記ストックコンベア45を停止させ、前記逆転ローラ52を逆転させ、前記支持ローラ20を退避させ、前記螺旋体12を回転させる構成とした育苗箱補給装置としたものである。
請求項7の発明は、前記育苗箱供給装置10の下方の播種用移送装置1の所定位置には、育苗箱供給装置10の下方の播種用移送装置1上に育苗箱一枚分の空間S内に育苗箱供給装置10から供給された育苗箱が有るか否か感知する降下スペース検出センサ61を設け、降下スペース検出センサ61が感知している間は、前記育苗箱供給装置10の螺旋体12の回転を停止させ、降下スペース検出センサ61が育苗箱の不存在を感知すると、前記螺旋体12を駆動させる構成とした育苗箱補給装置としたものである。
請求項8の発明は、前記育苗箱供給装置10の螺旋体12の上面と前記段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20の下面との間には、複数の育苗箱が位置しうる間隔Kを形成した育苗箱補給装置としたものである。
請求項9の発明は、ストックコンベア45の移送手段上に複数の段積み育苗箱群Dを載置し、ストックコンベア45は育苗箱を移送する移送手段を有する播種用移送装置1に育苗箱を供給する段積み育苗箱群補給装置15へ向けて段積み育苗箱群Dを搬送し、ストックコンベア45が搬送した段積み育苗箱群Dは段積み育苗箱群補給装置15に一対設けた複数並設した支持ローラ20上に乗り移り、支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dが乗り移ると、支持ローラ20を縦軸回動させて段積み育苗箱群Dの下方から退避させて、育苗箱供給装置10の育苗箱を受け止めて降下させる移送方向の左右両側に前後一対設けた螺旋体12上に、段積み育苗箱群Dを落下させ、段積み育苗箱群Dを受け止めた螺旋体12は一枚ずつ育苗箱を、下方の前記播種用移送装置1に降下させて供給し、螺旋体12上の段積み育苗箱群Dが所定枚数となって支持ローラ20を支持位置へ回動可能状態になると、支持ローラ20を支持位置へ回動させると共に、ストックコンベア45を作動させて支持ローラ20へ段積み育苗箱群Dを補給し、これを反復して行う育苗箱補給方法としたものである。
請求項10の発明は、段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20を手動操作により退避位置に退避させ、育苗箱供給装置10の螺旋体12上に手作業で支持ローラ20の作動に影響与えない枚数の育苗箱を予め載置しておき、次に、手動操作により支持ローラ20を支持位置に回動させ、この状態で、ストックコンベア45を作動させて段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dを移送し、支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dが乗り移ると、支持ローラ20を縦軸回動させて段積み育苗箱群Dの下方から退避させて、螺旋体12が予め受け止めている育苗箱の上面に段積み育苗箱群Dの最下段の育苗箱を落下させ、螺旋体12を作動させて段積み育苗箱群Dを一枚ずつ播種用移送装置1に落下させて供給し、螺旋体12上の段積み育苗箱群Dの枚数が手作業で載せた育苗箱の枚数と同数になると、支持ローラ20を支持位置へ回動させると共に、ストックコンベア45を作動させて支持ローラ20へ段積み育苗箱群Dを補給し、これを反復して行う育苗箱補給方法としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、育苗箱供給装置10へ育苗箱を補給する段積み育苗箱群補給装置15を左右方向に複数並設した一対の支持ローラ20により構成したので、育苗箱供給装置10の上方の空間を有効利用して段積み育苗箱群補給装置15を設けることができる。
請求項2の発明では、支持ローラ20はリンク機構Lと補給用モータ36により支持位置と退避位置とに切り替わるので、支持ローラ20の作動機構を簡素に構成できる。
請求項3の発明では、リンク機構Lを簡素に構成できる。
請求項4の発明では、リンク機構Lと補給用モータ36による支持ローラ20の位置切替を、カム体37とフォトセンサにより構成した感知センサ39により行うので、製造・組立・取付の際のバラツキを吸収して、支持ローラ20を円滑・確実に作動させることができ、製造・組立・取付作業を容易にする。
請求項5の発明では、段積み育苗箱群補給装置15への段積み育苗箱群Dの補給をストックコンベア45により行うので、段積み育苗箱群補給装置15への補給も自動化でき、ストックコンベア45と段積み育苗箱群補給装置15と育苗箱供給装置10とのラインで播種用移送装置1への育苗箱供給の連続作業を実現できる。
請求項6の発明では、補給感知スイッチ55によりストックコンベア45と段積み育苗箱群補給装置15と育苗箱供給装置10の自動化を実現できる。
請求項7の発明では、降下スペース検出センサ61により育苗箱供給装置10の下方に育苗箱降下スペースの有無を感知するので、一層、安定して各部を作動させることができる。
請求項8の発明では、支持ローラ20の下方の間隔Kに播種用移送装置1へ供給する複数の育苗箱を待機させることができ、支持ローラ20への段積み育苗箱群Dの補給を、余裕を持ってでき、作業を容易にできると共に、各部を安定して作動させることができる。
請求項9の発明では、播種用移送装置1への育苗箱の供給を、余裕を持って、容易に連続して行うことができる。
請求項10の発明では、ストックコンベア45から段積み育苗箱群補給装置15により育苗箱供給装置10の螺旋体12に段積み育苗箱群Dを落下させたとき、螺旋体12上に予め載置させておいた育苗箱上に段積み育苗箱群Dを落下させるので、落下の上下幅を小さくして段積み育苗箱群Dの姿勢を安定させて、作業精度を確保できて、段積み育苗箱群補給装置15および育苗箱供給装置10による播種用移送装置1への育苗箱の供給作業を円滑にすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施例を図により説明すると、1は育苗箱Aを始端部から終端部へ移送する播種装置の移送装置であり(
図1、
図2)、播種用移送装置1の上方には移送中の育苗箱Aに上方から種子・床土・覆土・水を供給する供給装置(図示省略)を設けている。2は移送手段、3は移送ローラ、4は移送ベルト、5は移送台、6は支脚である(
図2)。
前記育苗箱Aは、上面を開放して所定の深さを有する所謂引出形状に形成している。
なお、理解を容易にするために、播種用移送装置1が前記育苗箱Aを前方に向けて移送する移送方向を基準に、前後左右の方向あるいは位置を説明するが、これらによって、構成が限定されることはない。
【0009】
前記播種用移送装置1の始端部には、播種用移送装置1に前記育苗箱を1枚(1個)ずつ供給する育苗箱供給装置10を設ける。育苗箱供給装置10の構成は任意であるが、一例を示すと、前記播種用移送装置1の移送手段(移送台)2の始端部上方に位置する上部フレーム11に、育苗箱を受け止めて降下させる螺旋体12を移送方向の左右両側に前後一対設けて構成する。上部フレーム11の後部は支脚6により支持し、上部フレーム11の前側は播種用移送装置1の始端部上面に載置している。
なお、育苗箱供給装置10の支持構成は本願要件ではないので、省略する。
前記上部フレーム11は、下方の播種用移送装置1に育苗箱が降下できるように底抜け形状に形成し、前記螺旋体12は縦軸回転の螺旋翼13のピッチを前記育苗箱の上下高さ(厚み)より大きく形成する。螺旋翼13は上面に育苗箱を受け止めつつ育苗箱の降下可能にする所定の縦長さを有して構成する。
【0010】
しかして、螺旋体12の上面の所定間隔上方には、螺旋体12に予め複数段に段積みした状態の段積み育苗箱群Dを補給する段積み育苗箱群補給装置15を設ける。
なお、段積み育苗箱群補給装置15は、播種用移送装置1に育苗箱を供給する育苗箱供給装置10へ育苗箱を供給するものであるが、育苗箱供給装置10と区別するために「補給」としているが、これによって構成が限定されるものではない。
段積み育苗箱群補給装置15は、前記上部フレーム11上に位置する四角状の上側フレーム16を有し、上側フレーム16は前後枠17と左右枠18により四角枠形状に形成する。前後枠17には左右方向に複数並設した支持ローラ20を前記上側フレーム16の空間21内(
図3)に出入りするように前後一対設けて構成する。
前記一対の支持ローラ20は、前記上側フレーム16に設けた一対のリンク機構Lにより支持位置と退避位置とに縦軸回動する構成とする。
【0011】
前記支持ローラ20は縦軸23により上側フレーム16に取付けた支持体25に回動自在に取付け、前記リンク機構Lは、支持ローラ20を取付けた縦軸23に基部を固定したアーム26と、アーム26を回動させるために往復移動する移動体27と、移動体27を往復移動するように、補給用モータ36の回転を伝達する移動体27に取付けるロッド31とロッド31を往復移動させるアーム33とを有して構成する。
即ち、各支持ローラ20は横軸22に回転のみ自在に取付け、各横軸22の基部は縦軸23の上部に固定状態に取付ける。縦軸23は左右方向の前後一対の支持体25に回転のみ自在に取付け、支持体25は上側フレーム16の前後枠17に夫々取付ける。
各縦軸23にはアーム26の基部を固定し、各アーム26の先端は左右方向に往復移動する移動体27に軸28により取付ける。29はアーム26に形成した軸28が挿入係合する長孔である。
【0012】
移動体27は前後枠17に設けた左右方向の横軸30に左右摺動自在に取付ける。移動体27にはロッド31の一端(右端)を取付軸32により取付け、ロッド31の他端はアーム33の先端に軸着し、アーム33の基部は回転軸35に取付ける。
回転軸35は、前記支持ローラ20を出入りさせるために、移動体27の移動ストロークに合わせて補給用モータ36により正逆回転する構成とする。
回転軸35には、補給用モータ36の正逆回転を切替制御するカム体37を設ける。カム体37のカム面38の左右両側に感知センサ39を夫々設ける。感知センサ39は所謂フォトセンサにより「コ」の字形状に形成し、感知センサ39の通路40内にカム面38が位置すると感知センサ39の光を遮断してオンになり、通路40からカム面38が退避するとオフになる。
また、左右の感知センサ39には、例えば、
図5のように、一方の感知センサ39の通路40にカム面38が位置しているときに、補給用モータ36に通電されると、補給用モータ36を正回転させ、
図6のように、他方の感知センサ39の通路40にカム面38が位置しているときに、補給用モータ36に通電されると、補給用モータ36を逆回転させる構成とする。
【0013】
また、回転中の補給用モータ36はカム体37の位置を感知センサ38が感知して、補給用モータ36の回転停止させる構成であり、そのカム体37の回転量と感知センサ39の感知との関係は任意であるが、一例を示すと、
図5および
図6に示すように、通電前では左右の何れか一方の感知センサ39の通路40にカム体37のカム面38が位置し、他方の感知センサ39の通路40にはカム体37の切欠41が位置するように初期設定し、補給用モータ36に通電してカム体37の回転が開始され、カム体37が所定量回転して左右両方の感知センサ39の通路40にカム体37のカム面38が位置すると、補給用モータ36の通電を切り、補給用モータ36の通電を切った状態からカム体37は慣性で回転し、
図5の位置から
図6の位置まで180度回転移動することになる。
そのため、慣性でのカム体37の回転を許容するので、組立精度や作動精度によって、カム体37のカム面38と感知センサ39との初期位置のバラツキを吸収し、補給用モータ36の通電の入切を確実にする。
【0014】
即ち、補給用モータ36は通電を切っても、補給用モータ36は慣性で回転して回転軸35を余剰回転させるから、この余剰回転を見越して、補給用モータ36の通電を切った状態からカム体37を慣性で回転させ、
図5の位置から
図6の位置まで180度回転移動させる。
この点、余剰回転を見越してカム体37も、カム面38を切欠41より回転方向に大きく形成しており、カム体37が必ず180度回転で停止するように構成している。
さらに、カム体37を同一方向に回転させて、感知センサ39によりカム体37の位置を検出しようとすると、前記補給用モータ36の余剰回転が回転方向に集積し、カム体37の停止位置がずれることになって、作動が安定しないが、本願では、補給用モータ36を正逆転させて回転方向を切り替えているので、補給用モータ36の余剰回転の集積を抑制して作動を安定させられる。
【0015】
したがって、補給用モータ36は通電されると、例えば、正回転を開始して、一方の感知センサ39のカム体37のカム面38が左右の感知センサ39内にが位置するまでのカム体37(回転軸35)の回転と、リンク機構Lによる移動体27の移動ストロークとが同じになるように設定する。
換言すると、支持ローラ20は、補給用モータ36による所定量の回動と、補給用モータ36停止後の慣性による回動により、退避位置と支持位置とに切り替わる。
段積み育苗箱群補給装置15の左右何れか一側には補給用のストックコンベア45を設ける。ストックコンベア45は、前後一対のフレーム46に移送手段47を設ける。本例の移送手段47は移送ローラ48と移送ベルト49を設けて構成している。
50は支脚、51はストックコンベア45を駆動するコンベアモータである。
【0016】
ストックコンベア45の終端側(段積み育苗箱群補給装置15に近い側)には逆転ローラ52を設ける。逆転ローラ52は、ストックコンベア45が段積み育苗箱群補給装置15に段積み育苗箱群Dを補給した際に、ストックコンベア45上にある次に補給するべき段積み育苗箱群Dをバックさせて、段積み育苗箱群補給装置15上の段積み育苗箱群Dとの間に隙間を形成するように構成する。
即ち、段積み育苗箱群補給装置15の段積み育苗箱群Dに後続となるストックコンベア45の段積み育苗箱群Dが接触していると、先行段積み育苗箱群Dの落下を阻害する可能性があるが、ストックコンベア45上の段積み育苗箱群Dをバックさせて、支持ローラ20上の段積み育苗箱群Dとの間に隙間を形成することで、前記問題を解決する。
53は逆転ローラ52の段積み育苗箱群補給装置15側に設けた案内板である。
【0017】
また、段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20は、
図7のように支持位置から退避位置へ回動させる際に、支持ローラ20の回動方向を、ストックコンベア45が段積み育苗箱群補給装置15へ段積み育苗箱群Dを搬送させる方向とすると、支持ローラ20が回動するときに段積み育苗箱群Dをストックコンベア45から離しながら退避して落下させられ、一層、後続のストックコンベア45の段積み育苗箱群Dとの接触を防止できて好適である。
しかして、段積み育苗箱群補給装置15にはストックコンベア45から段積み育苗箱群Dが補給されると、これを感知する補給感知スイッチ55を設け、補給感知スイッチ55は支持ローラ20への段積み育苗箱群Dの補給を感知すると、ストックコンベア45を停止させ、逆転ローラ52を逆転させ、支持ローラ20を退避させ、育苗箱供給装置10の螺旋体12を回転させる。
【0018】
補給感知スイッチ55は、ストックコンベア45の搬送方向正面の上側フレーム16の左枠18にスイッチ部56を取付け、左枠18に設けた軸57に接触体58を回動自在に取付け、接触体58の基部にカム体59を設け、カム体59がスイッチ部56のスイッチ端子60に接離する構成とする。62は接触体58を常時突出するように付勢するバネである。
補給感知スイッチ55は、接触体58が突出しているとオフであり、育苗箱が接触体58を押して回動させ、接触体58の回動によりカム体59がスイッチ部56のスイッチ端子60を押圧すると、オンになる。
前記育苗箱供給装置10の螺旋体12の上面と前記段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20の下面との間には、複数の育苗箱が位置しうる間隔Kを形成する。
【0019】
そのため、補給感知スイッチ55が支持ローラ20上に育苗箱が無くなったことを感知したときであっても、螺旋体12上には複数の育苗箱があるので、支持ローラ20への段積み育苗箱群Dの補給を、余裕を持ってできる。
ストックコンベア45と段積み育苗箱群補給装置15と育苗箱供給装置10と播種用移送装置1の作動関係は任意であるが、理解を容易にするため、ストックコンベア45から段積み育苗箱群補給装置15を経て育苗箱供給装置10へ供給される育苗箱の流れを説明する。
通常では、ストックコンベア45へ供給する段積み育苗箱群Dは、10個から20個の任意の数の育苗箱を上下に予め段積みして段積み育苗箱群Dとし、これをストックコンベア45上に載置しておき、段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20は支持位置に突出させておくが、
図10〜
図15では、4枚重ねた段積み育苗箱群Dをストックコンベア45に供給したと仮定して以下、説明する。
【0020】
段積み育苗箱群Dを始端部のストックコンベア45上に載置し、載置した段積み育苗箱群Dをストックコンベア45により段積み育苗箱群補給装置15に向けて搬送し、ストックコンベア45上にできたスペースに次の段積み育苗箱群Dを載置し、これを反復してストックコンベア45上に段積み育苗箱群Dを載置し、ストックコンベア45を停止させておく。
この状態で、段積み育苗箱群補給装置15に通電すると、段積み育苗箱群補給装置15の補給感知スイッチ55は育苗箱を検出しないので、ストックコンベア45に通電して段積み育苗箱群Dの搬送を開始し、ストックコンベア45上の先頭の段積み育苗箱群Dは後続の段積み育苗箱群Dにより押されて進み、支持ローラ20上に載り(
図9、
図10)、補給感知スイッチ55に接触すると(
図11)、支持ローラ20を退避させる(
図12)。
【0021】
支持ローラ20が退避すると、段積み育苗箱群Dは自重で落下し、
図13に示すように最下段の育苗箱A1が螺旋翼13の上面に位置し、下から二段目の育苗箱A2が支持ローラ20と重なり、下から三段目の育苗箱A3は支持ローラ20より上方に位置して補給感知スイッチ55に当接し、下から四段目の育苗箱A4は補給感知スイッチ55の上方に位置している(
図13)。
このとき、補給感知スイッチ55に育苗箱A3が接触しているので、補給感知スイッチ55は螺旋体12の螺旋翼13を回転させて、段積み育苗箱群D全体を降下させ、
図14のように、最下段の育苗箱A1が播種用移送装置1上に落下し、育苗箱A2が螺旋翼13の下端に位置し、育苗箱A3が螺旋翼13の上面に位置し、育苗箱A4が支持ローラ20と重なり、補給感知スイッチ55から育苗箱が離脱する(
図14)。
【0022】
すると、補給感知スイッチ55が支持ローラ20上の育苗箱がないことを感知して、退避位置の支持ローラ20を支持位置に回動させ(
図15)、ストックコンベア45を作動させてストックコンベア45上の段積み育苗箱群Dを支持ローラ20向けて搬送し、前記した
図10の状態に戻り、前記作動を反復して、育苗箱供給装置10への育苗箱の補給および育苗箱供給装置10による播種用移送装置1への育苗箱の供給作業を行う。
なお、
図14の状態で、育苗箱A2と育苗箱A3が螺旋翼13に支持されている間に、支持ローラ20上へのストックコンベア45の段積み育苗箱群Dの補給は完了し、後続の段積み育苗箱群Dが補給感知スイッチ55に接触して支持ローラ20が退避すると、後続の段積み育苗箱群Dの最下段の育苗箱は、
図15の螺旋翼13の上面に位置している育苗箱A4の上面に重なる。
【0023】
しかして、段積み育苗箱群補給装置15により育苗箱供給装置10に段積み育苗箱群Dを補給すると、育苗箱供給装置10が播種用移送装置1に一枚づつ育苗箱を供給するように構成すればよく、その構成は段積み育苗箱群補給装置15の要件ではないが、以下説明する。
育苗箱供給装置10の下方の播種用移送装置1の所定位置には、育苗箱供給装置10の下方の播種用移送装置1上に育苗箱一枚分の空間S内(
図2)に育苗箱供給装置10から供給(落下)された育苗箱が有るか否か感知する降下スペース検出センサ61を設け、降下スペース検出センサ61は育苗箱の後端が空間S内から出るまで感知し、降下スペース検出センサ61が感知している間は、螺旋体12の回転を停止させ、降下スペース検出センサ61が育苗箱の不存在を感知すると、螺旋体12の駆動を再開する。
【0024】
図中、65はメインスイッチ、66は育苗箱の後部を支持する支持ローラー、67は支持ローラ20上へ移動した段積み育苗箱群Dの降下を案内するガイド支柱、68は支持ローラ20上へ移動する段積み育苗箱群Dを案内するガイドである。
【0025】
(実施形態の作用)
本発明は上記構成であり、播種用移送装置1の始端部上方には、育苗箱を1枚ずつ供給する育苗箱供給装置10を設け、育苗箱供給装置10の所定間隔上方には、予め複数段に段積みした状態の段積み育苗箱群Dを補給する段積み育苗箱群補給装置15を設けているので、段積み育苗箱群補給装置15に段積み育苗箱群Dを供給する、段積み育苗箱群補給装置15は育苗箱供給装置10に段積み育苗箱群Dを補給する。
段積み育苗箱群補給装置15は、育苗箱供給装置10の上部フレーム11上に位置する四角状の上側フレーム16を有し、上側フレーム16の前後枠17に左右方向に複数並設した支持ローラ20を前記上側フレーム16の空間21内に出入りするように前後一対設けて構成しているので、支持ローラ20を空間21内に突出させておき、支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dを補給すると、支持ローラ20が空間21から退避して、段積み育苗箱群Dを育苗箱供給装置10に供給する。
【0026】
一対の支持ローラ20は、前記上側フレーム16に設けた一対のリンク機構Lにより支持位置と退避位置とに縦軸回動する構成としているので、支持ローラ20をリンク機構Lにより支持位置と退避位置とに切替回動させる。
各支持ローラ20は横軸22に回転のみ自在に取付け、各横軸22の基部は縦軸23の上部に固定状態に取付け、縦軸23は左右方向の前後一対の支持体25に回転のみ自在に取付け、支持体25は上側フレーム16の前後枠17に夫々取付け、各縦軸23にはアーム26の基部を固定し、各アーム26の先端は左右方向に往復移動する移動体27に軸28により取付け、移動体27は前後枠17に設けた横軸30に左右摺動自在に取付け、移動体27に設けた取付軸32にはロッド31の一端(右端)を軸着し、ロッド31の他端はアーム33の先端に軸着し、アーム33の基部は回転軸35に取付けているので、補給用モータ36に通電すると、回転軸35が回転し、回転軸35の回転によりロッド31を押し引きし、ロッド31の押し引きにより移動体27が左右方向に往復移動し、移動体27の移動を軸28とアーム26の作用により縦軸23に伝達して回転させ、支持ローラ20を支持位置と退避位置とに切替回動させる。
【0027】
段積み育苗箱群補給装置15の左右何れか一側には補給用のストックコンベア45を設け、ストックコンベア45は前後一対のフレーム46に移送手段47を設けているので、段積み育苗箱群Dをストックコンベア45上の始端部に載置し、載置した段積み育苗箱群Dをストックコンベア45により段積み育苗箱群補給装置15に向けて搬送し、ストックコンベア45上にできたスペースに次の段積み育苗箱群Dを載置し、これを反復してストックコンベア45上に段積み育苗箱群Dを載置し、ストックコンベア45を停止させる。
【0028】
段積み育苗箱群補給装置15にはストックコンベア45から段積み育苗箱群Dが補給されると、これを感知する補給感知スイッチ55を設けているので、ストックコンベア45から支持ローラ20上へ段積み育苗箱群Dの補給すると、補給感知スイッチ55がこれを感知して、ストックコンベア45を停止させ、逆転ローラ52を逆転させ、支持ローラ20を退避させ、育苗箱供給装置10の螺旋体12を回転させる。
ストックコンベア45と段積み育苗箱群補給装置15と育苗箱供給装置10と播種用移送装置1の作動関係は任意であるが、理解を容易にするため、ストックコンベア45から段積み育苗箱群補給装置15を経て育苗箱供給装置10へ供給される育苗箱の流れを、4枚重ねた段積み育苗箱群Dがストックコンベア45から支持ローラ20に供給されると仮定して以下、説明する。
【0029】
段積み育苗箱群補給装置15に通電すると、段積み育苗箱群補給装置15の補給感知スイッチ55が育苗箱を検出しないので、ストックコンベア45のコンベアモータ51に通電して段積み育苗箱群Dの搬送を開始し、ストックコンベア45上の先頭の段積み育苗箱群Dは後続の段積み育苗箱群Dにより押されて進み、支持ローラ20上に載り(
図10)、さらに、進んで、補給感知スイッチ55に接触すると(
図11)、支持ローラ20を退避させる(
図12)。
支持ローラ20が退避すると、段積み育苗箱群Dは自重で落下し、最下段の育苗箱A1が螺旋翼13の上面に位置し、下から二段目の育苗箱A2が支持ローラ20と重なり、下から三段目の育苗箱A3は支持ローラ20より上方に位置して補給感知スイッチ55に当接し、下から四段目の育苗箱A4は補給感知スイッチ55の上方に位置する(
図13)。
【0030】
そして、補給感知スイッチ55に育苗箱A3が接触しているので、螺旋体12の螺旋翼13は回転を続行して段積み育苗箱群D全体を降下させ、
図14のように、最下段の育苗箱A1が播種用移送装置1上に落下し、育苗箱A2が螺旋翼13の下端に位置し、育苗箱A3が螺旋翼13の上面に位置し、育苗箱A4が支持ローラ20と重なり、補給感知スイッチ55から育苗箱が離脱する。
すると、補給感知スイッチ55が支持ローラ20上の育苗箱がないことを感知し、これにより、退避位置の支持ローラ20を支持位置に回動させ(
図15)、ストックコンベア45を作動させてストックコンベア45上の段積み育苗箱群Dを支持ローラ20に向けて搬送し、前記した
図10の状態に戻り、前記作動を反復して、育苗箱供給装置10への育苗箱の補給および育苗箱供給装置10による播種用移送装置1への育苗箱の供給作業を行う。
【0031】
育苗箱供給装置10の螺旋体12の上面と前記段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20の下面との間には、複数の育苗箱が位置しうる間隔Kを形成しているので、補給感知スイッチ55が支持ローラ20上に育苗箱が無くなったことを感知したときであっても、螺旋体12上には複数の育苗箱があるので、支持ローラ20への段積み育苗箱群Dの補給を、余裕を持ってできる。
なお、
図15の状態で、育苗箱A1が播種用移送装置1により育苗箱供給装置10の下方を通過して、育苗箱A2と育苗箱A3が螺旋翼13に支持されている間に、支持ローラ20上へのストックコンベア45の段積み育苗箱群Dの補給は完了し、後続の段積み育苗箱群Dが補給感知スイッチ55に接触して支持ローラ20が退避すると、後続の段積み育苗箱群Dの最下段の育苗箱は、螺旋翼13の上面に位置している育苗箱A4の上面に重なる。
したがって、後続の段積み育苗箱群Dの最下段の育苗箱は、螺旋翼13の上面に位置している育苗箱A4の上面に重なるので、後続の段積み育苗箱群Dが支持ローラ20から落下する距離を短くでき、段積み育苗箱群Dの姿勢を安定させることができ、作動を確実にする。
【0032】
また、
図16のように、作業開始するときに、支持ローラ20を強制的に退避位置にしておき、螺旋翼13の上面に2枚の育苗箱A1と育苗箱A2とを予め手作業で載置しておいて、作業を開始すると、支持ローラ20が退避したとき、段積み育苗箱群Dを螺旋翼13により支持されている2枚の育苗箱うちの上側の育苗箱の上面に落下させることができ、落下の上下幅を小さくして段積み育苗箱群Dの姿勢を安定させて、作業精度を確保できる。
図9は、螺旋翼13の上面に2枚の育苗箱を予め手作業で載置しておいて、支持ローラ20上へストックコンベア45から段積み育苗箱群Dが補給された状態を示している。
しかして、育苗箱供給装置10の下方の播種用移送装置1の所定位置には、育苗箱供給装置10から供給(落下)された育苗箱の有無を感知する降下スペース検出センサ61を設け、螺旋翼13から落下した育苗箱を感知して育苗箱供給装置10の下方を通過するまで降下スペース検出センサ61が感知している間は、螺旋体12の回転を停止させ、降下スペース検出センサ61が育苗箱の不存在を感知すると、螺旋体12の駆動を再開する。
【0033】
したがって、降下スペース検出センサ61により育苗箱供給装置10の下方に育苗箱降下スペースの空間Sの有無を感知するので、播種用移送装置1の移送ベルト4上に育苗箱があるときは育苗箱供給装置10からの育苗箱の落下を停止させ、移送ベルト4上の育苗箱上に育苗箱が落下して重なるの防止でき、安定して各部を作動させることができる。
補給感知スイッチ55は、ストックコンベア45の搬送方向正面の上側フレーム16にスイッチ部56を取付け、スイッチ部56に設けた軸57に接触体58を回動自在に取付け、接触体58の基部にカム体59を設け、カム体59がスイッチ部56のスイッチ端子60に接離する構成とし、接触体58をバネ62により常時突出するように付勢されているので、育苗箱が支持ローラ20上にないと、接触体58が突出してオフであり、ストックコンベア45により段積み育苗箱群Dが接触体58を押し込んで回動させ、接触体58の回動によりカム体59がスイッチ部56のスイッチ端子60を押圧すると、オンになって、ストックコンベア45を停止させ、逆転ローラ52を逆転させ、支持ローラ20を退避させ、育苗箱供給装置10の螺旋体12を回転させる。
【0034】
補給感知スイッチ55が作動させる逆転ローラ52は、ストックコンベア45の終端に設けられ、移送手段47の移送ローラ48と反対方向に回転するので、ストックコンベア45の移送ローラ48により支持ローラ20上に段積み育苗箱群Dを補給して補給感知スイッチ55をオンにすると、ストックコンベア45上にある次に補給するべき段積み育苗箱群Dを逆転する逆転ローラ52によりバックさせて、段積み育苗箱群補給装置15上の段積み育苗箱群Dとの間に隙間を形成する。
したがって、段積み育苗箱群補給装置15の段積み育苗箱群Dに後続となるストックコンベア45の段積み育苗箱群Dが接触するのを防止し、支持ローラ20が退避したときの段積み育苗箱群Dの落下を円滑・確実にする。
【0035】
また、段積み育苗箱群補給装置15の支持ローラ20は、
図7のように支持位置から退避位置へ回動する際に、支持ローラ20の回動方向が、ストックコンベア45が段積み育苗箱群補給装置15へ段積み育苗箱群Dを搬送させる方向としているので、支持ローラ20が退避するときに段積み育苗箱群Dを補給感知スイッチ55に押し付けるように退避し、その結果、支持ローラ20上の段積み育苗箱群Dがストックコンベア45上の次の段積み育苗箱群Dから離れた状態を保持でき、一層、後続のストックコンベア45の段積み育苗箱群Dとの接触を防止できて好適である。
【0036】
支持ローラ20の駆動は、前記補給用モータ36の正逆回転により行い、補給用モータ36により正逆回転する回転軸35にはカム体37を設け、カム体37のカム面38の左右両側に感知センサ39を夫々設け、「コ」の字形状の感知センサ39の通路40内にカム面38が位置するとオンになり、通路40からカム面38が退避するとオフになる構成とし、カム体37は、補給用モータ36への通電前では左右の何れか一方の感知センサ39の通路40にカム面38が位置し、他方の感知センサ39の通路40にはカム体37の切欠41が位置する構成とし、左右両方の感知センサ39の通路40にカム体37のカム面38が位置すると、補給用モータ36の通電を切る構成としているので、補給用モータ36に通電すると、左右の何れか一方の感知センサ39の通路40に位置するカム面38が回転開始し、支持ローラ20を支持位置と格納位置の一方から他方へ回動させ、左右両方の感知センサ39の通路40にカム体37のカム面38が夫々位置すると、補給用モータ36の通電を切る。
【0037】
そして、補給用モータ36への通電が切断されると、カム体37はさらに慣性により回転し、カム体37のカム面38は他方の感知センサ39の通路40に位置し、一方の感知センサ39にはカム体37の切欠41が位置し、例えば、カム体37は
図5から
図6の位置に切り替わる。
したがって、カム体37の慣性での回転を許容するので、組立精度や作動精度によって、カム体37のカム面38と感知センサ39との初期位置のバラツキを吸収し、補給用モータ36の通電の入切を確実にする。
また、左右の感知センサ39には、一方の感知センサ39の通路40にカム面38が位置しているときに、補給用モータ36に通電されると、補給用モータ36を正回転させ、他方の感知センサ39の通路40にカム面38が位置しているときに、補給用モータ36に通電されると、補給用モータ36を逆回転させる構成としているので、補給用モータ36に通電されたとき、補給用モータ36の回転方向を誤らせることはなく、誤操作を防止する。