特許第6552129号(P6552129)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6552129
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】移動管理手順開始方法およびデバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20190722BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20190722BHJP
   H04W 60/00 20090101ALI20190722BHJP
【FI】
   H04W28/04
   H04W24/04
   H04W60/00
【請求項の数】22
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2017-511748(P2017-511748)
(86)(22)【出願日】2014年8月29日
(65)【公表番号】特表2017-529783(P2017-529783A)
(43)【公表日】2017年10月5日
(86)【国際出願番号】CN2014085594
(87)【国際公開番号】WO2016029458
(87)【国際公開日】20160303
【審査請求日】2017年4月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】沈 ▲麗▼
(72)【発明者】
【氏名】代 ▲貝▼
(72)【発明者】
【氏名】姜 印清
(72)【発明者】
【氏名】段 小嫣
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲暁▼光
【審査官】 青木 健
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−505547(JP,A)
【文献】 特開2014−135781(JP,A)
【文献】 特表2014−518493(JP,A)
【文献】 特開2012−147436(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/170211(WO,A1)
【文献】 NTT DOCOMO, INC.,RACH transmission Failure issue[online],3GPP TSG-RAN WG2#81bis R2-131266,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_81bis/Docs/R2-131266.zip>,2013年 4月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
H04B 7/24 − 7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動管理手順開始方法であって、
デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、前記デバイスによって、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定するステップであって、前記第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、前記N個の失敗情報は、前記デバイスによって前記コアネットワークエンティティに対して開始される前記移動管理手順の前記Nの失敗から取得される失敗情報であり、前記デバイスによって失敗タイプを識別するために使用される、ステップと、
前記デバイスが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、前記デバイスによって、前記移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するステップと、
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに基づいて、前記移動管理手順を開始するステップとを含み、
前記デバイスによって、前記移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定する前記ステップは、
前記デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップであって、前記タイマーは、開始された前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップを含み、且つ、
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに基づいて、前記移動管理手順を開始する前記ステップは、
前記デバイスによって、前記タイマーが前記第1の持続時間を超過するときに、前記移動管理手順を開始するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整する前記ステップの前に、前記方法は、
前記デバイスが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている全ての前記セルが属する前記移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている前記移動管理領域と同じである場合には、前記デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整する前記ステップをトリガするステップか、または、
前記デバイスが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている全ての前記セルが属する前記移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域の前記リスト内にある場合には、前記デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整する前記ステップをトリガするステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記デバイスによって、前記移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定する前記ステップは、
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップか、または、
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップを含み、且つ、
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに基づいて、前記移動管理手順を開始する前記ステップは、
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、前記デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、前記コアネットワークエンティティに対して前記移動管理手順を開始するステップを含み、
前記第2の移動管理領域は、前記移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定する前記ステップは、
前記デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている前記セル内に前記ターゲットセルが存在する場合には、前記第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の前記開始を禁止するために使用される前記開始条件パラメータを設定するステップであって、前記ターゲットセルが属する移動管理領域は前記第1の移動管理領域ではなく、且つ、前記ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定する前記ステップは、
前記デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている前記セル内に前記ターゲットセルが存在する場合には、移動管理領域の前記リストにおける前記移動管理領域において、前記移動管理手順の前記開始を禁止するために使用される前記開始条件パラメータを設定するステップであって、前記ターゲットセルが属する移動管理領域は、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域の前記リスト内になく、且つ、前記ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記デバイスによって、前記移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定する前記ステップは、
前記デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、前記デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、前記タイマーは、開始された前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップか、または、
前記デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、前記タイマーは、開始された前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップを含み、且つ、
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに基づいて、前記移動管理手順を開始する前記ステップは、
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行するステップと、
前記デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、前記デバイスによって、前記タイマーを停止して、前記コアネットワークエンティティに対して、前記移動管理手順を開始するステップとを含み、
前記第2の移動管理領域は、前記移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記デバイスによって、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定する前記ステップは、
前記デバイスによって、前記N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定するステップであって、前記第2の閾値は、前記第1の閾値以下である正の整数である、ステップか、または、
前記デバイスによって、前記N個の失敗情報の最後の失敗情報が前記第1の情報であるかどうかを決定するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定する前記ステップは、
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている前記第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するステップを含み、
前記禁止リストは、前記移動管理手順の前記開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、前記第2の移動管理領域の識別情報は前記禁止リスト内に記録されない、請求項乃至のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定する前記ステップは、
前記デバイスによって、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域の前記リストにおける前記移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するステップを含み、
前記禁止リストは、前記移動管理手順の前記開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、前記第2の移動管理領域の識別情報は、前記禁止リスト内に記録されない、請求項乃至のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに基づいて、前記移動管理手順を開始する前記ステップの後、前記方法は、
前記デバイスによって、前記第1の移動管理領域の前記識別情報を前記禁止リストから削除するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記デバイスによって、前記開始条件パラメータに基づいて、前記移動管理手順を開始する前記ステップの後、前記方法は、
前記デバイスによって、移動管理領域の前記リストにおける前記移動管理領域の前記識別情報を前記禁止リストから削除するステップをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
決定ユニット、設定ユニットおよび開始ユニットを含むデバイスであって、
前記決定ユニットは、前記デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定するように構成され、前記第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、前記N個の失敗情報は、前記デバイスによって前記コアネットワークエンティティに対して開始される前記移動管理手順の前記Nの失敗から取得される失敗情報であり、前記デバイスによって失敗タイプを識別するために使用され
前記設定ユニットは、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、前記移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するように構成され、
前記開始ユニットは、前記開始条件パラメータに基づいて、前記移動管理手順を開始するように構成され
前記設定ユニットは、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するようにさらに構成され、前記タイマーは、開始された前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、且つ、
前記開始ユニットは、前記タイマーが前記第1の持続時間を超過するときに、前記移動管理手順を開始するようにさらに構成される、デバイス。
【請求項13】
前記デバイスは、
前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、決定結果が、リスニングによって現在検出されている全ての前記セルが属する前記移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている前記移動管理領域と同じであることである場合には、前記タイマーの前記事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い前記第1の持続時間に調整するように前記設定ユニットをトリガするように構成される第1の判定ユニットか、または、
前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、決定結果が、リスニングによって現在検出されている全ての前記セルが属する前記移動管理領域が、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域の前記リスト内にあることである場合には、前記タイマーの前記事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い前記第1の持続時間に調整するように前記設定ユニットをトリガするように構成される第2の判定ユニットをさらに含む、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記設定ユニットは、具体的には、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、前記デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成されるか、または、前記設定ユニットは、具体的には、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、且つ、
前記開始ユニットは、具体的には、前記開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、前記デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、前記コアネットワークエンティティに対して前記移動管理手順を開始するように構成され、前記第2の移動管理領域は、前記移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
前記設定ユニットは、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている前記セル内に前記ターゲットセルが存在する場合には、前記第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の前記開始を禁止するために使用される前記開始条件パラメータを設定するようにさらに構成され、前記ターゲットセルが属する移動管理領域は前記第1の移動管理領域ではなく、且つ、前記ターゲットセルはセル選択条件を満たし、または、
前記設定ユニットは、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている前記セル内に前記ターゲットセルが存在する場合には、移動管理領域の前記リストにおける前記移動管理領域において、前記移動管理手順の前記開始を禁止するために使用される前記開始条件パラメータを設定するようにさらに構成され、前記ターゲットセルが属する移動管理領域は、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域の前記リスト内になく、且つ、前記ターゲットセルはセル選択条件を満たす、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記設定ユニットは、具体的には、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、前記デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、前記タイマーは、開始された前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、または、前記設定ユニットは、具体的には、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、前記事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、前記移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、前記タイマーは、開始された前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、且つ、
前記開始ユニットは、具体的には、前記開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行し、前記デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、前記タイマーを停止して、前記コアネットワークエンティティに対して、前記移動管理手順を開始するように構成され、前記第2の移動管理領域は、前記移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である、請求項12に記載のデバイス。
【請求項17】
前記決定ユニットは、具体的には、前記デバイスによって前記コアネットワークエンティティに対して開始される前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるとき、前記N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定するように構成され、前記第2の閾値は、前記第1の閾値よりも大きくない正の整数であり、または、
前記決定ユニットは、具体的には、前記デバイスによって前記コアネットワークエンティティに対して開始される前記移動管理手順の失敗の前記数Nが前記第1の閾値以上であるとき、前記N個の失敗情報の最後の失敗情報が前記第1の情報であるかどうかを決定するように構成される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項18】
前記設定ユニットは、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、前記デバイスが現在登録されている前記第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するようにさらに構成され、または、前記設定ユニットは、前記決定ユニットが、前記N個の失敗情報が前記第1の情報を含むと決定したとき、前記デバイスが現在登録されている移動管理領域の前記リストにおける前記移動管理領域の識別情報を、禁止リストに追加するようにさらに構成され、
前記禁止リストは、前記移動管理手順の前記開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、前記第2の移動管理領域の識別情報は前記禁止リスト内に記録されない、請求項14に記載のデバイス。
【請求項19】
前記デバイスは、前記第1の移動管理領域の前記識別情報を前記禁止リストから削除するように構成されるか、または、移動管理領域の前記リストにおける前記移動管理領域の前記識別情報を前記禁止リストから削除するように構成される削除ユニットをさらに含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
デバイスであって、前記デバイスは、プロセッサ、ネットワークインタフェース、メモリおよび通信バスを含み、前記通信バスは、前記プロセッサ、前記ネットワークインタフェースおよび前記メモリ間の接続および通信を実施するように構成され、前記プロセッサは、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の前記方法を実行するための、前記メモリ内に記憶されるプログラムを実行するように構成される、デバイス。
【請求項21】
コンピュータに、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の前記方法を実行させる、プログラム。
【請求項22】
プログラムが記録されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記プログラムは、コンピュータに、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の前記方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信分野に関し、詳細には、移動管理手順開始方法およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の無線モバイル通信ネットワークでは、ユーザ機器(英語のフルネーム:User Equipment,略してUE)がアイドル(英語:idle)状態にあるとき、ユーザ機器は一般に、移動管理手順を開始して(例えば、ユーザ機器はアタッチ(英語:attach)手順またはトラッキング領域更新(英語のフルネーム:Tracking Area Update,略してTAU)手順を開始する必要がある)、ネットワークにアクセスすることを要求する。移動管理手順を開始することは、以下のステップを含んでよい:
【0003】
UEは、基地局への無線リソース制御(英語のフルネーム:Radio Resource Control,略してRRC)接続を確立する。RRC接続が確立された後、UEは、基地局を使用することによって、移動管理要求(例えば、attach要求またはTAU要求)をコアネットワークエンティティに送信する。コアネットワークエンティティは、移動管理要求に応答し、その結果、UEはネットワークにアクセスすることができる。ここでのコアネットワークエンティティは、移動管理エンティティ(英語のフルネーム:Mobility Management Entity,略してMME)、サービングGPRSサポートノード(英語のフルネーム:Serving GPRS Support Node,略してSGSN)またはモバイル交換局(英語のフルネーム:Mobile Switching Center,略してMSC)であってよい。
【0004】
実際の適用においては、失敗のケースは、基地局を使用することによって、UEによってコアネットワークエンティティに対して開始された前述の移動管理手順内に存在する場合があり、且つ、手順が失敗した後、UEは、前述の移動管理手順を開始し続けてよい。しかしながら、連続する失敗の数が特定の閾値(例えば、5回の失敗)を超過したとき、UEは事前に設定されたタイマーを開始してよい。タイマーが事前に設定された持続時間を超過したとき、UEは、前述の移動管理手順を開始し続ける。現在、UEにおけるタイマーの事前に設定された持続時間は通常、比較的長い。例えば、4Gネットワークを使用するいくつかのUEのタイマーT3402の事前に設定された持続時間は12分であり、且つ、2Gまたは3Gネットワークを使用するいくつかのUEのタイマーT3302の事前に設定された持続時間もまた12分である。
【0005】
前述の技術では、UEによって開始される移動管理手順の連続する失敗の数が特定の閾値を超過したとき、UEは、UEが移動管理手順を再び開始することができる前に、比較的長い時間待つ必要があり、このことは、UEの極度に低いネットワークアクセス速度をもたらすことがわかる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は移動管理手順開始方法およびデバイスを提供し、その結果、デバイスのネットワークアクセス速度は改善されることができる。
【0007】
第1の態様によると、本発明は移動管理手順開始方法を提供し、方法は、
デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、デバイスによって、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定するステップであって、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報である、ステップと、
デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスによって、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するステップと、
デバイスによって、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始するステップとを含む。
【0008】
第1の態様の第1の可能な実施方式では、デバイスによって、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定するステップは、
デバイスによって、N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定するステップであって、ここで、第2の閾値は、第1の閾値よりも大きくない正の整数である、ステップか、または、
デバイスによって、N個の失敗情報の最後の失敗情報が第1の情報であるかどうかを決定するステップを含む。
【0009】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、デバイスによって、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップを含み、且つ、
デバイスによって、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始するステップは、
デバイスによって、タイマーが第1の持続時間を超過するときに、移動管理手順を開始するステップを含む。
【0010】
第1の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第3の可能な実施方式では、デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップの前に、方法は、
デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、同じである場合には、デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップをトリガするステップか、または、
デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、リスト内にある場合には、デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップをトリガするステップをさらに含む。
【0011】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第4の可能な実施方式では、デバイスによって、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップか、または、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップを含み、且つ、
デバイスによって、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始するステップは、
デバイスによって、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始するステップを含み、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が禁止されていない移動管理領域である。
【0012】
第1の態様の第4の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第5の可能な実施方式では、デバイスによって、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、存在する場合には、第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は第1の移動管理領域ではなく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップを含む。
【0013】
第1の態様の第4の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第6の可能な実施方式では、デバイスによって、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、存在する場合には、移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内になく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップを含む。
【0014】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第7の可能な実施方式では、デバイスによって、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップか、または、
デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップを含み、且つ、
デバイスによって、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始するステップは、
デバイスによって、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行するステップと、
デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、デバイスによって、タイマーを停止して、コアネットワークエンティティに対して、移動管理手順を開始するステップとを含み、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が禁止されていない移動管理領域である。
【0015】
第1の態様の第4の可能な実施方式または第1の態様の第5の可能な実施方式または第1の態様の第6の可能な実施方式または第1の態様の第7の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第8の可能な実施方式では、デバイスによって、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するステップを含み、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は禁止リスト内に記録されない。
【0016】
第1の態様の第4の可能な実施方式または第1の態様の第5の可能な実施方式または第1の態様の第6の可能な実施方式または第1の態様の第7の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第9の可能な実施方式では、デバイスによって、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するステップを含み、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は、禁止リスト内に記録されない。
【0017】
第1の態様の第8の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第10の可能な実施方式では、デバイスによって、移動管理手順を開始するステップの後、方法は、
デバイスによって、第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するステップをさらに含む。
【0018】
第1の態様の第9の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第11の可能な実施方式では、デバイスによって、移動管理手順を開始するステップの後、方法は、
デバイスによって、移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するステップをさらに含む。
【0019】
第2の態様によると、本発明は、決定ユニット、設定ユニットおよび開始ユニットを含むデバイスを提供し、ここで、
決定ユニットは、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定するように構成され、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報であり、
設定ユニットは、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するように構成され、
開始ユニットは、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始するように構成される。
【0020】
第2の態様の第1の可能な実施方式では、決定ユニットは、具体的には、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定するように構成され、ここで、第2の閾値は、第1の閾値よりも大きくない正の整数であり、または、
決定ユニットは、具体的には、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報の最後の失敗情報が第1の情報であるかどうかを決定するように構成される。
【0021】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第2の態様の第2の可能な実施方式では、設定ユニットは、具体的には、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するように構成され、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、且つ、
開始ユニットは、具体的には、タイマーが第1の持続時間を超過するときに、移動管理手順を開始するように構成される。
【0022】
第2の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第2の態様の第3の可能な実施方式では、デバイスは、
決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、決定結果が肯定である場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するように設定ユニットをトリガするように構成される第1の判定ユニットか、または、
決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、決定結果が肯定である場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するように設定ユニットをトリガするように構成される第2の判定ユニットをさらに含む。
【0023】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第2の態様の第4の可能な実施方式では、設定ユニットは、具体的には、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成されるか、または、設定ユニットは、具体的には、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、且つ、
開始ユニットは、具体的には、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始するように構成され、ここで、第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が禁止されていない移動管理領域である。
【0024】
第2の態様の第4の可能な実施方式を参照すると、第2の態様の第5の可能な実施方式では、設定ユニットは、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、存在する場合には、第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するようにさらに構成され、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は第1の移動管理領域ではなく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たし、または、
設定ユニットは、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、存在する場合には、移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するようにさらに構成され、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内になく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす。
【0025】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第2の態様の第6の可能な実施方式では、設定ユニットは、具体的には、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、または、設定ユニットは、具体的には、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、且つ、
開始ユニットは、具体的には、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行し、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、タイマーを停止して、コアネットワークエンティティに対して、移動管理手順を開始するように構成され、ここで、第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が禁止されていない移動管理領域である。
【0026】
第2の態様の第4の可能な実施方式を参照すると、第2の態様の第7の可能な実施方式では、設定ユニットは、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するようにさらに構成され、または、設定ユニットは、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するようにさらに構成され、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は禁止リスト内に記録されない。
【0027】
第2の態様の第7の可能な実施方式を参照すると、第2の態様の第8の可能な実施方式では、装置は、
第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するように構成されるか、または、移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するように構成される削除ユニットをさらに含む。
【0028】
第3の態様によると、本発明はデバイスを提供し、ここで、デバイスは、プロセッサ、ネットワークインタフェース、メモリおよび通信バスを含み、ここで、通信バスは、プロセッサ、ネットワークインタフェースおよびメモリ間の接続および通信を実施するように構成され、且つ、プロセッサは、メモリ内に記憶されるプログラムを実行するように構成され、プログラムは、
デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定することであって、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報である、決定することと、
N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定されたとき、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することと、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することとを含む。
【0029】
第3の態様の第1の可能な実施方式では、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定することであって、ここで、第2の閾値は、第1の閾値よりも大きくない正の整数である、決定することか、または、
N個の失敗情報の最後の失敗情報が第1の情報であるかどうかを決定することを含む。
【0030】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第2の可能な実施方式では、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整することであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、調整することを含み、且つ、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
タイマーが第1の持続時間を超過するときに、移動管理手順を開始することを含む。
【0031】
第3の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第3の可能な実施方式では、プロセッサによって実行されるプログラムは、
N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、同じである場合には、デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整することのプログラムをトリガすることか、または、
N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、リスト内にある場合には、デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整することのプログラムをトリガすることをさらに含む。
【0032】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第4の可能な実施方式では、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することか、または、
デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することを含み、且つ、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始することを含み、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が禁止されていない移動管理領域である。
【0033】
第3の態様の第4の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第5の可能な実施方式では、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、存在する場合には、第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は第1の移動管理領域ではなく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、設定することを含む。
【0034】
第3の態様の第4の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第6の可能な実施方式では、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、存在する場合には、移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内になく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、設定することを含む。
【0035】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第7の可能な実施方式では、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、設定することか、または、
タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、設定することを含み、且つ、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行することと、
第2の移動管理領域に属するセルが選択されたとき、タイマーを停止して、コアネットワークエンティティに対して、移動管理手順を開始することとを含み、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が禁止されていない移動管理領域である。
【0036】
第3の態様の第5の可能な実施方式または第3の態様の第6の可能な実施方式または第3の態様の第7の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第8の可能な実施方式では、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加することを含み、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は禁止リスト内に記録されない。
【0037】
第3の態様の第5の可能な実施方式または第3の態様の第6の可能な実施方式または第3の態様の第7の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第9の可能な実施方式では、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサによって実行されるプログラムは、
デバイスが登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加することを含み、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は、禁止リスト内に記録されない。
【0038】
第3の態様の第8の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第10の可能な実施方式では、プロセッサによって実行されるプログラムは、
第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除することをさらに含む。
【0039】
第3の態様の第9の可能な実施方式を参照すると、第3の態様の第11の可能な実施方式では、プロセッサによって実行されるプログラムは、
移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除することをさらに含む。
【0040】
前述の技術的解決手段では、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、デバイスは、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定し、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスは、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定し、デバイスは、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始する。移動管理手順がタイミング装置の期限が切れるまで開始されない従来技術と比較すると、本発明では、移動管理手順はより速く開始されることができ、その結果、デバイスのネットワークアクセス速度が改善されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下では、実施形態または従来技術を説明するために必要とされる添付図面を簡潔に説明する。明らかに、以下の説明における添付図面は単に、本発明のいくつかの実施形態を示し、且つ、当業者は、創造的努力無しに、これらの添付図面から他の図面をさらに導出することができる。
【0042】
図1図1は、本発明の実施形態に係る、移動管理手順開始方法の概略フローチャートである。
図2図2は、本発明の実施形態に係る、別の移動管理手順開始方法の概略フローチャートである。
図3図3は、本発明の実施形態に係る、デバイスの概略構成図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係る、別のデバイスの概略構成図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係る、別のデバイスの概略構成図である。
図6図6は、本発明の実施形態に係る、別のデバイスの概略構成図である。
図7図7は、本発明の実施形態に係る、別のデバイスの概略構成図である。
図8図8は、本発明の実施形態に係る、別のデバイスの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
発明の実施形態は、添付図面を参照して、以下で説明される。
【0044】
本発明の実施形態では、移動管理手順は、
現在位置登録手順、セルハンドオーバ手順、呼処理手順、attach手順、TAU手順、ルーティング領域更新(英語のフルネーム:Routing Area Update,略してRAU)手順および位置領域更新(英語のフルネーム:Location Area Update,略してLAU)手順のうちの任意の1つまたは複数を含んでよい。
【0045】
加えて、本発明の本実施形態では、移動管理手順の開始は、
デバイスが基地局に対してRRC接続を確立するステップと、
RRC接続が確立された後、デバイスは、基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティ(例えば、MME、SGSNまたはMSC)に対して移動管理要求(例えば、attach要求またはTAU要求)を送信するとともに、コアネットワークエンティティは、移動管理要求に応答するステップとを含んでよい。
【0046】
移動管理手順を開始することにおける失敗は、基地局が移動管理要求に応答することを失敗すること、例えば、RRC接続の確立が失敗すること、または、RRC接続が成功裏に確立された後、デバイスがコアネットワークエンティティに移動管理要求を送信することを失敗すること、または、デバイスは、基地局を使用することによってコアネットワークエンティティに移動管理要求を成功裏に送信するが、コアネットワークエンティティは移動管理要求に応答することができないこと、または、デバイスは、基地局を使用することによってコアネットワークエンティティに移動管理要求を成功裏に送信するが、コアネットワークは、エラーを発見するとともに移動管理要求を拒否することを指してよい。
【0047】
加えて、本発明の本実施形態が適用されるシナリオは、任意の無線通信システム、例えば、2G、3Gまたは4G無線通信システムまたはより高いリリースの無線通信システムであってよい。
【0048】
図1を参照すると、図1は、本発明の実施形態に係る、移動管理手順開始方法の概略フローチャートである。図1に示されるように、方法は以下のステップを含む:
【0049】
101.デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、デバイスは、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定し、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報である。
【0050】
本明細書において関係する失敗情報および第1の情報は、1つ以上の数字を含んでよく、または、1つ以上の文字を含んでよく、または、1つ以上の数字および文字を含んでよく、且つ、確実に、他の方式で形成されてよく、このことは本明細書では限定されない。
【0051】
任意で、前述の第1の情報はまた、事前に設定された特定のRRCの失敗、例えば、アップリンクデータ構成の失敗、ランダムアクセスの失敗またはRRC接続確立の失敗を示してもよい。
【0052】
任意で、デバイスは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用されるタイマーを事前に設定する。このようにして、デバイスがN個の失敗情報が第1の情報を含まないと決定したとき、移動管理手順は、タイマーがタイマーの事前に設定された持続時間を超過したときに開始されることができる。
【0053】
あるいは、デバイスがN個の失敗情報が第1の情報を含まないと決定したとき、手順は終了させられる。本発明の本実施形態の添付図面の例では、N個の失敗情報が第1の情報を含まないときに、手順は終了させられる。
【0054】
102.デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定する。
【0055】
任意で、前述の開始条件パラメータは、移動管理手順が開始されるときにデバイスが満たす必要がある条件パラメータであってよい。すなわち、デバイスが条件パラメータを満たすとき、移動管理手順は開始されることができる。例えば、開始条件パラメータは、開始時間パラメータ、移動管理手順を開始するためのパラメータ等を含んでよい。
【0056】
任意で、デバイスが開始条件パラメータを事前に設定する場合、ステップ102における、開始条件パラメータを設定することは、デバイスによって事前に設定された開始条件パラメータを修正することであってよく、その結果、デバイスは、移動管理手順をより速く開始することができ、ここで、「より速く」は、修正されていない開始条件パラメータに基づいて開始される移動管理手順と比較して称される。加えて、ステップ102において設定される開始条件パラメータは、新たに生成された開始条件パラメータであってもよい。
【0057】
103.デバイスは、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始する。
【0058】
任意で、ステップ103における、移動管理手順の開始は、前述のコアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始し続けることか、または、別のコアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始することであってよい。
【0059】
前述のステップを使用することによって、開始された移動管理手順の失敗の数が第1の閾値以上であるとき、および、N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、設定された開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順が再び開始されてよい。デバイスは、RRC接続が成功裏に確立されないとき、コアネットワークとの通信を確立せず、且つ、RRC接続を確立することにおける失敗はランダムに生じ得るため、移動管理手順は、設定された開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順が再び開始されるときに成功してよい。
【0060】
本明細書において関係するデバイスは、ネットワークにアクセスすることができる任意のデバイス、例えば、UEであってよく、ここで、UEは、タブレットコンピュータ、携帯電話、電子リーダー、リモートコントローラ、パーソナルコンピュータ(英語のフルネーム:Personal Computer,略してPC)、ノートブックコンピュータ、車両搭載デバイス、ウェブテレビジョン、ウェアラブルデバイス等であってよいことは留意されるべきである。あるいは、前述のデバイスは、プロセッサ、例えば、モデム(modem)を有するプロセッサまたはmodem機能を有するプロセッサであってよい。
【0061】
本実施形態では、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、デバイスは、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定し、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスは、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定し、デバイスは、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始する。移動管理手順がタイミング装置の期限が切れるまで開始されない従来技術と比較すると、本発明では、移動管理手順はより速く開始されることができ、その結果、デバイスのネットワークアクセス速度が改善されることができる。
【0062】
図2を参照すると、図2は、本発明の実施形態に係る、別の移動管理手順開始方法の概略フローチャートである。図2に示されるように、方法は、以下のステップを含む:
【0063】
201.デバイスは、N個の失敗情報を取得し、ここで、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報である。
【0064】
例えば、ステップ201は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順が失敗したとき、この失敗の失敗情報を取得することであってよい。このようにして、ステップ201が複数回実行されたとき、すなわち、複数の失敗があるとき、N個の失敗情報が取得されることができる。
【0065】
任意で、前述の失敗情報は、デバイスによって生成される失敗情報であってよく、または、ネットワーク側デバイス(例えば、基地局)によって送信されるとともにデバイスによって受信されてよい。加えて、デバイスは、失敗情報を使用することによって、失敗タイプを識別してよく、例えば、ランダムアクセスの失敗を識別してよく、または、デバイスは、失敗情報を使用することによって、失敗タイプを識別することができず、例えば未知の失敗を識別することができない。
【0066】
202.デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、デバイスは、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定し、第1の情報を含む場合には、デバイスはステップ203を実行し、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数である。
【0067】
任意で、第1の情報は、
TRANSMISSION_LTE_RRC_UL_DATA_CNF_FAILURE_CONN_REL(アップリンクデータ構成の失敗によって生じる接続リリース);
TRANSMISSION_LTE_RRC_UL_DATA_CNF_FAILURE_RLF(アップリンクデータ構成の失敗によって生じる無線リンクの失敗);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE: RRC(接続確立の失敗);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_ABORTED: RRC(接続確立の失敗,理由:中止された);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_CELL_RESEL: RRC(接続確立の失敗,理由:セル再選択);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_CONFIG_FAILURE: RRC(接続確立の失敗,理由:構成エラー);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_TIMER_EXPIRED: RRC(接続確立の失敗,理由:期限が切れた);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_LINK_FAILURE: RRC(接続確立の失敗,理由:リンクの失敗);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_NOT_CAMPED: RRC(接続確立の失敗,理由:キャンプされない);
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_SI_FAILURE: RRC(接続確立の失敗,理由:システム情報エラー);および
CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_TAI_CHANGED: RRC(接続確立の失敗,理由:TAIが変化した)のうちの1つまたは複数を含む。
【0068】
RRC接続確立の失敗は、ランダムアクセスの失敗(例えば、CONN_CNF_LTE_RRC_CONN_EST_FAILURE_TIMER_EXPIRED:RRC(接続確立の失敗,理由:期限が切れた)、例えば、ランダムアクセスチャネル(英語のフルネーム:Random Access Channel,略してRACH)接続の失敗を含んでよい。
【0069】
任意で、デバイスが、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定することは、
デバイスによって、N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定することを含み、ここで、第2の閾値は、第1の閾値以下である正の整数である。
【0070】
第1の閾値および第2の閾値は事前に設定されてよい。例えば、第1の閾値は5(または6)に設定され、且つ、第2の閾値は、1以上且つ5(または6)以下になるように設定される。例えば、コアネットワークエンティティに対して開始された移動管理手順の失敗の数が5に達し、且つ、5個の失敗情報の1、2、3、4または5が第1の情報であるとき、ステップ203が実行されてよい。
【0071】
任意で、デバイスが、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定することは、
デバイスによって、N個の失敗情報の最後の失敗情報が第1の情報であるかどうかを決定することを含んでよい。
【0072】
例えば、第1の閾値が5である場合、5個目の失敗情報が第1の情報であるとき、ステップ203が実行されてよい。
【0073】
任意で、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数が第1の閾値以上であることは、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の連続する失敗の数が第1の閾値以上であること、または、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数が指定された時間(例えば、1分または5分)以内に第1の閾値以上であることであってよい。
【0074】
203.デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスは、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定する。
【0075】
204.デバイスは、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始する。
【0076】
任意で、ステップ203は、
デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップを含んでよく、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される。
【0077】
ステップ204は、
デバイスによって、タイマーが第1の持続時間を超過するときに、移動管理手順を開始するステップを含んでよい。
【0078】
従って、この実施方式では、N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、タイマーの事前に設定された持続時間は短縮されてよく、例えば、元の12分から2分に短縮されてよく、その結果、移動管理手順はより速く開始されることができる。
【0079】
タイマーは、デバイスによって開始された移動管理手順の失敗の数が第1の閾値以上であるときに開始されるように使用されてよく、例えば、4Gネットワークに接続する機能を有するデバイスにおけるタイマーT3402、または2Gまたは3Gネットワークに接続する機能を有するデバイスにおけるタイマーT3302であってよい。
【0080】
この実施方式では、任意で、ステップ203の前に、方法は、
デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じである場合には、デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップをトリガするステップをさらに含んでよい。
【0081】
リスニングによって現在検出されているセルの全てが、デバイスによるリスニングによって現在検出されている全てのセルである。例えば、2Gまたは3Gネットワークに接続する機能を有するデバイスによるリスニングによって検出されている全てのセルが属するルーティング領域が、デバイスが現在配置されているルーティング領域と同じであるとき、タイマーの事前に設定された持続時間は短縮される。
【0082】
加えて、デバイスが現在登録されている移動管理領域は、デバイスが、attach、TAU、RAUまたはLAU手順を成功裏に実行した後、コアネットワークエンティティによってデバイスに送信される移動管理領域であってよく、例えば、送信される、トラッキング領域識別(Tracking Areas Identity,TAI)、ルーティング領域識別(Routing Area Identity,RAI)または位置領域識別(Location Area Identity,LAI)によって識別される領域であってよい。
【0083】
任意で、移動管理領域は、トラッキング領域、ルーティング領域または位置領域であってよい。
【0084】
加えて、この実施方式では、ステップ204は、デバイスが現在登録されている移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始するステップであってよい。従って、この実施方式では、デバイスが現在配置されている移動管理領域が変更されないとき、移動管理手順は、元の移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して開始され続けることができる。加えて、デバイスが現在登録されている移動管理領域の基地局は、移動管理領域における任意のセルの基地局であってよい。
【0085】
この実施方式では、任意で、ステップ203の前に、方法は、
デバイスが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にある場合には、デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するステップをトリガするステップをさらに含んでよい。
【0086】
デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストは、デバイスがattachまたはTAU手順を成功裏に実行した後、コアネットワークエンティティによってデバイスに送信されるTAIリスト等の移動管理領域のリストである。加えて、移動管理領域のリストは、1つの移動管理領域または複数の移動管理領域の組合せである。
【0087】
加えて、この実施方式では、ステップ201は、デバイスによって、移動管理領域のリストにおける移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始することであってよく、且つ、ステップ204はまた、移動管理領域のリストにおける移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始することであってもよい。
【0088】
任意で、ステップ203は、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップか、または、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップを含んでよい。
【0089】
ステップ204は、
デバイスによって、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始するステップを含んでよく、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である。
【0090】
本実施形態では、ステップ204において、デバイスが、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始することは、第2の移動管理領域に属する前述の選択されたセルの基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始することであってよいことは留意されるべきである。
【0091】
このようにして、第1の移動管理領域における移動管理手順の開始を禁止するための開始条件が設定されることができ、且つ、移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するための開始条件が設定されることができる。換言すると、デバイスによって移動管理手順を開始するための開始条件は、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域に対して移動管理手順を開始することをスキップすることであってよい。
【0092】
この実施方式では、任意で、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行するステップは、
デバイスによって、条件パラメータにおいて記録されている移動管理領域ではない移動管理領域に属するセルを、リスニングによって検出されたセルから選択して、第2の移動管理領域に属するセルとしてそのセルを使用するステップを含んでよい。加えて、条件パラメータにおいて記録されている移動管理領域ではない移動管理領域に属する複数のセルがリスニングによって検出されたとき、1つのセルが複数のセルから選択されてよい。例えば、その基準信号が最も高い信号強度を有するセルが選択される。
【0093】
この実施方式では、任意で、ステップ203は、
デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は第1の移動管理領域ではなく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップか、または、
デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内になく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップを含んでよい。
【0094】
セル選択条件は、デバイスによるリスニングによって検出されるセルの基準信号の信号強度が特定の閾値よりも大きいことであってよい。
【0095】
加えて、ステップ204は、ターゲットセルの基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して、移動管理手順を開始するステップであってよく、または、第2の移動管理領域に属するセルはターゲットセルであると理解されてよい。確実に、本実施形態では、移動管理手順はまた、第2の移動管理領域に属するセルの基地局を使用することによってコアネットワークエンティティに対して開始されてもよい。
【0096】
この実施方式では、デバイスが現在登録されている移動管理領域ではない移動管理領域に属するセルがデバイスによるリスニングによって検出されるセル内に存在するとき、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択するときに、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順が開始されることができる。デバイスによって第1の移動管理領域に対して開始される移動管理手順が失敗するため、第2の移動管理領域を使用することによって、デバイスによって開始される移動管理手順は成功してよい。
【0097】
任意で、ステップ203は、
デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップか、または、
デバイスによって、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、ステップを含んでよい。
【0098】
ステップ204は、
デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、デバイスによって、タイマーを停止して、コアネットワークエンティティに対して、移動管理手順を開始するステップを含んでよく、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である。
【0099】
調整するステップおよび設定するステップの操作を実行する順序は限定されない。
【0100】
同様に、この実施方式では、任意で、ステップ203は、
デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は第1の移動管理領域ではなく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップか、または、
デバイスによって、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内になく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、ステップを含んでよい。
【0101】
任意で、前述の実施方式では、デバイスによって、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するステップを含んでよく、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は禁止リスト内に記録されない。
【0102】
例えば、2Gまたは3Gネットワークに接続する機能を有するデバイスについて、禁止リストは禁止ルートのリストであってよく、且つ、第1の移動管理領域の識別情報は、第1のルーティング領域またはルーティング領域のルーティング領域識別であってよい。
【0103】
任意で、前述の実施方式では、デバイスによって、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するステップは、
デバイスによって、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するステップを含んでよく、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は、禁止リスト内に記録されない。
【0104】
具体的には、移動管理領域のリストにおける全ての移動管理領域の識別情報は、禁止リストに追加される。
【0105】
任意で、禁止リストは事前にデバイスによって生成されてよく、または、事前に、コアネットワークエンティティによって送信されるとともにデバイスによって受信されてよい。
【0106】
例えば、4Gネットワークに接続する機能を有するデバイスについて、禁止リストは、禁止トラッキング領域のリストであってよく、且つ、識別情報は、トラッキング領域識別(Tracking Area Identity,TAI)またはトラッキング領域コード(Tracking AreaCode,TAC)であってよい。例えば、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行することは、非アクセス層(Non Access Stratum,NAS)によって、RRC層に禁止リストを送信して、RRC層によって、禁止リストに従って、セル再選択手順をトリガすることであってよい。
【0107】
この実施方式では、任意で、ステップ204の後、方法は、
第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するステップか、または、
移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するステップをさらに含んでよい。
【0108】
具体的には、デバイスは、第1の移動管理領域の識別情報が禁止リストに追加されたときに、新しいリストを生成してよく、ここで、リストは第1の移動管理領域の識別情報を記録し、または、デバイスは、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報が禁止リストに追加されたときに、新しいリストを生成し、ここで、リストは、移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を記録する。このようにして、ステップ204が実行された後、禁止リスト内にあるとともに新しいリスト内の識別情報と同じである識別情報は削除されてよく、または、新しいリストは削除されてよい。
【0109】
従って、移動管理手順は、第1の移動管理領域の基地局または移動管理領域のリストにおける移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対してその後再び開始されることができる。
【0110】
本実施形態では、複数の任意の実施方式は、図1に示される実施形態に基づいて追加されるとともに、デバイスのネットワークアクセス速度を改善することができる。加えて、本実施形態で説明される実施方式はまた、図1に示される実施形態に適用されてもよい。
【0111】
以下では、本発明の装置の実施形態を説明する。本発明の装置の実施形態は、本発明の方法の実施形態1から2で実施される方法を実行するために使用される。説明の容易さのために、本発明の本実施形態に関する一部のみが示される。開示されない技術的な詳細については、本発明の実施形態1および実施形態2を参照されたい。
【0112】
図3を参照すると、図3は、本発明の実施形態に係る、デバイスの概略構成図である。図3に示されるように、デバイスは、決定ユニット31、設定ユニット32および開始ユニット33を含む。
【0113】
決定ユニット31は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定するように構成され、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報である。
【0114】
任意で、デバイスは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用されるタイマーを事前に設定する。このようにして、決定ユニット31がN個の失敗情報が第1の情報を含まないと決定したとき、移動管理手順は、タイマーがタイマーの事前に設定された持続時間を超過したときに開始されることができる。あるいは、決定ユニット31がN個の失敗情報が第1の情報を含まないと決定したとき、手順は終了させられる。
【0115】
設定ユニット32は、決定ユニット31が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するように構成される。
【0116】
開始ユニット33は、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始するように構成される。
【0117】
任意で、デバイスは、ネットワークにアクセスすることができる任意のデバイス、例えば、UEであってよく、ここで、UEは、タブレットコンピュータ、携帯電話、電子リーダー、リモートコントローラ、PC、ノートブックコンピュータ、車両搭載デバイス、ウェブテレビジョンまたはウェアラブルデバイス等のデバイスであってよい。あるいは、前述のデバイスは、プロセッサ、例えば、モデム(modem)を有するプロセッサまたはmodem機能を有するプロセッサであってよい。
【0118】
本実施形態では、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、デバイスは、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定し、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスは、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定し、デバイスは、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始する。移動管理手順がタイミング装置の期限が切れるまで開始されない従来技術と比較すると、本発明では、移動管理手順はより速く開始されることができ、その結果、デバイスのネットワークアクセス速度が改善されることができる。
【0119】
図4を参照すると、図4は、本発明の実施形態に係る、別のデバイスの概略構成図である。図4に示されるように、デバイスは、取得ユニット31、決定ユニット32、設定ユニット33および開始ユニット34を含む。
【0120】
取得ユニット31は、N個の失敗情報を取得するように構成され、ここで、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報である。
【0121】
例えば、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順が失敗したとき、取得ユニット31はこの失敗の失敗情報を取得してよい。このようにして、取得ユニット31は、N個の失敗情報を取得することができる。
【0122】
決定ユニット32は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定するように構成され、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数である。
【0123】
設定ユニット33は、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定するように構成される。
【0124】
開始ユニット34は、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始するように構成される。
【0125】
任意で、決定ユニット32は、具体的には、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定するように構成され、ここで、第2の閾値は、第1の閾値よりも大きくない正の整数である。
【0126】
任意で、決定ユニット32は、具体的には、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報の最後の失敗情報が第1の情報であるかどうかを決定するように構成される。
【0127】
任意で、設定ユニット33は、具体的には、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するように構成され、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、且つ、
開始ユニット34は、具体的には、タイマーが第1の持続時間を超過するときに、移動管理手順を開始するように構成される。
【0128】
従って、この実施方式では、N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、タイマーの事前に設定された持続時間は短縮されてよく、例えば、元の12分から2分に短縮されてよく、その結果、移動管理手順はより速く開始されることができる。
【0129】
この実施方式では、任意で、図5に示されるように、デバイスは、
決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、決定結果が、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであることである場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するように設定ユニット33をトリガするように構成される第1の判定ユニット35をさらに含んでよい。
【0130】
加えて、この実施方式では、開始ユニット34は、デバイスによって現在登録されている移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始してよい。従って、この実施方式では、デバイスが現在配置されている移動管理領域が変更されないとき、移動管理手順は、デバイスが現在登録されている元の移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して開始され続けることができる。
【0131】
この実施方式では、任意で、図6に示されるように、デバイスは、
決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、決定結果が、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあることである場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整するように設定ユニット33をトリガするように構成される第2の判定ユニット36をさらに含んでよい。
【0132】
任意で、設定ユニット33は、具体的には、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成されるか、または、設定ユニット33は、具体的には、決定ユニットが、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成される。
【0133】
開始ユニット34は、具体的には、開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始するように構成され、ここで、第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である。
【0134】
この実施方式では、任意で、設定ユニット33は、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するようにさらに構成され、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は第1の移動管理領域ではなく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たし、または、
設定ユニット33は、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するようにさらに構成され、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内になく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす。
【0135】
この実施方式では、デバイスが現在登録されている移動管理領域ではない移動管理領域に属するセルがデバイスによるリスニングによって検出されるセル内に存在するとき、第2の移動管理領域に属するセルが選択されるときに、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順が開始されることができる。デバイスによって第1の移動管理領域に対して開始される移動管理手順が失敗するため、第2の移動管理領域を使用することによって、デバイスによって開始される移動管理手順は成功してよい。
【0136】
任意で、設定ユニット33は、具体的には、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、または、設定ユニット33は、具体的には、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定するように構成され、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用され、且つ、
開始ユニット34は、具体的には、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、タイマーを停止して、コアネットワークエンティティに対して、移動管理手順を開始するように構成され、ここで、第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である。
【0137】
加えて、この実施方式では、タイマーの期限が切れたときに、第2の移動管理領域に属するセルが選択されない場合、移動管理手順は、第1の移動管理領域の基地局を使用することによって、コアネットワークエンティティに対して開始されることができる。
【0138】
任意で、設定ユニット33は、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するようにさらに構成され、または、設定ユニット33は、決定ユニット32が、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加するようにさらに構成される。
【0139】
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は、禁止リスト内に記録されない。
【0140】
この実施方式では、任意で、図7に示されるように、装置は、
第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するように構成されるか、または、移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除するように構成される削除ユニット37をさらに含んでよい。
【0141】
本実施形態では、複数の任意の実施方式は、図3に示される実施形態に基づいて追加されるとともに、デバイスのネットワークアクセス速度を改善することができる。加えて、本実施形態で説明される実施方式はまた、図3に示される実施形態に適用されてもよい。
【0142】
図8を参照すると、図8は、本発明の実施形態に係る、別のデバイスの概略構成図である。図8に示されるように、デバイスは、プロセッサ81、ネットワークインタフェース82、メモリ83および通信バス84を含む。通信バス84は、プロセッサ81、ネットワークインタフェース82およびメモリ83の間の接続および通信を実施するように構成される。プロセッサ81は、メモリ83内に記憶されるプログラム831を実行するように構成される。例えば、デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ81(例えば、CPU)、少なくとも1つのネットワークインタフェース82または別の通信インタフェース、メモリ83および装置間の接続および通信を実施するように構成される少なくとも1つの通信バス84を含んでよい。プロセッサ81は、コンピュータプログラム等のメモリ83内に記憶される実行可能なモジュールを実行するように構成される。メモリ83は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)を含んでよく、または、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ等の不揮発性メモリ(non-volatile memory)をさらに含んでよい。システムゲートウェイと少なくとも1つの他のネットワーク要素との間の通信接続は、少なくとも1つのネットワークインタフェース82(有線であっても無線であってもよい)を使用することによって実施され、例えば、インターネット、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワークまたはメトロポリタンエリアネットワークが使用されてよい。
【0143】
いくつかの実施方式では、プロセッサ83はプログラム831を記憶し、且つ、プログラム831はプロセッサ81によって実行されてよいとともに、プログラムは、
デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定することであって、ここで、第1の閾値は0よりも大きい整数であり、Nは0よりも大きい整数であり、N個の失敗情報は、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順のNの失敗から取得される失敗情報である、決定することと、
N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することと、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することとを含む。
【0144】
別の実施形態では、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
N個の失敗情報に含まれる第1の情報の数が、第2の閾値以上であるかどうかを決定することであって、ここで、第2の閾値は、第1の閾値以下である正の整数である、決定することか、または、
N個の失敗情報の最後の失敗情報が第1の情報であるかどうかを決定することを含んでよい。
【0145】
別の実施形態では、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整することであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、調整することを含んでよく、且つ、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
タイマーが第1の持続時間を超過するときに、移動管理手順を開始することを含んでよい。
【0146】
この実施方式では、任意で、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じであるかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域と同じである場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整することのプログラムをトリガすることか、または、
N個の失敗情報が第1の情報を含むとき、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にあるかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されている全てのセルが属する移動管理領域が、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内にある場合には、タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整することのプログラムをトリガすることをさらに含んでよい。
【0147】
別の実施形態では、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することか、または、
デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することを含んでよく、且つ、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行して、デバイスが第2の移動管理領域に属するセルを選択したとき、コアネットワークエンティティに対して移動管理手順を開始することを含んでよく、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である。
【0148】
この実施方式では、任意で、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は第1の移動管理領域ではなく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、設定することを含んでよい。
【0149】
この実施方式では、任意で、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在するかどうかを決定し、且つ、リスニングによって現在検出されているセル内にターゲットセルが存在する場合には、移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、ターゲットセルが属する移動管理領域は、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリスト内になく、且つ、ターゲットセルはセル選択条件を満たす、設定することを含んでよい。
【0150】
別の実施形態では、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、設定することか、または、
タイマーの事前に設定された持続時間を、事前に設定された持続時間よりも短い第1の持続時間に調整して、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することであって、ここで、タイマーは、開始された移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるときに開始されるように使用される、設定することを含んでよく、且つ、
開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
開始条件パラメータに従って、セル再選択手順を実行することと、
第2の移動管理領域に属するセルが選択されたとき、タイマーを停止して、コアネットワークエンティティに対して、移動管理手順を開始することとを含んでよく、ここで、
第2の移動管理領域は、移動管理手順の開始が許可されている移動管理領域である。
【0151】
任意で、前述の実施形態では、デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
デバイスが現在登録されている第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加することを含んでよく、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は禁止リスト内に記録されない。
【0152】
任意で、前述の実施形態では、デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域において、移動管理手順の開始を禁止するために使用される開始条件パラメータを設定することの、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
デバイスが現在登録されている移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストに追加することを含んでよく、ここで、
禁止リストは、移動管理手順の開始が禁止されている移動管理領域を記録するために使用され、且つ、第2の移動管理領域の識別情報は、禁止リスト内に記録されない。
【0153】
この実施方式では、任意で、プロセッサ81によって実行されるプログラムは、
第1の移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除することか、または、
移動管理領域のリストにおける移動管理領域の識別情報を禁止リストから削除することをさらに含んでよい。
【0154】
前述の技術的解決手段では、デバイスによってコアネットワークエンティティに対して開始される移動管理手順の失敗の数Nが第1の閾値以上であるとき、デバイスは、N個の失敗情報が、無線リソース制御接続を確立することにおける失敗を示すために使用される第1の情報を含むかどうかを決定し、N個の失敗情報が第1の情報を含むと決定したとき、デバイスは、移動管理手順を開始するための開始条件パラメータを設定し、デバイスは、開始条件パラメータに基づいて、移動管理手順を開始する。移動管理手順がタイミング装置の期限が切れるまで開始されない従来技術と比較すると、本発明では、移動管理手順はより速く開始されることができ、その結果、デバイスのネットワークアクセス速度が改善されることができる。
【0155】
当業者は、実施形態における方法のプロセスの全てまたはいくつかが、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実施されてよいことを理解することができる。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶されてよい。プログラムが動作するとき、実施形態における方法のプロセスは実行される。前述の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,略してRAM)を含んでよい。
【0156】
上で開示されることは、単に、本発明の例示的な実施形態であるとともに、確実に、本発明の保護範囲を限定するように意図されない。従って、本発明の請求項に従って行われる均等的変化は、本発明の範囲に包含されるべきである。
【符号の説明】
【0157】
31 取得ユニット
32 決定ユニット
33 設定ユニット
34 開始ユニット
35 第1の判定ユニット
36 第2の判定ユニット
37 削除ユニット
81 プロセッサ
82 ネットワークインタフェース
83 メモリ
831 プログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8