(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記状態遷移情報は、一の状態から2以上の状態のいずれかへの状態遷移をも示す情報を含み、かつ、カレント状態を識別するカレント状態識別情報と、当該カレント状態の次の状態を識別する状態識別情報である2以上の次状態識別情報と、カレント状態から2以上のいずれかの次の状態に遷移するための条件である状態遷移条件とを有し、
前記情報更新部は、
前記第二受付部が受け付けた情報が、前記第一受付部が受け付けた指示により選択されたカレント状態識別情報に対応する2以上の状態遷移条件のいずれを満たすかを判断し、満たすと判断した状態遷移条件に対応する次状態識別情報を、前記状態遷移情報格納部から取得し、前記カレント状態保有情報格納部に格納されているカレント状態識別情報を、取得した次状態識別情報に更新する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明による情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
【0022】
(実施の形態1)
本実施の形態において、情報処理装置1について説明する。情報処理装置1は、状態を識別する情報に対する指示が行われた場合に、当該状態から次の状態に遷移するための画面を出力する。そして、情報処理装置1は、当該画面において所定の入力が行われた場合に、現在の状態を次の状態に更新する。
【0023】
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。情報処理装置1は、状態遷移情報格納部11、画面情報格納部12、カレント状態保有情報格納部13、第一出力部14、第一受付部15、第二出力部16、第二受付部17、情報更新部18を備える。
【0024】
状態遷移情報格納部11には、状態遷移情報が格納される。状態遷移情報とは、状態遷移を示す情報である。また、状態遷移とは、2以上の状態の遷移である。また、状態遷移は、例えば、ワークフローと称してもよい。また、状態遷移情報は、2以上の状態識別情報を有する情報である。状態識別情報とは、状態を識別する情報である。状態識別情報は、例えば、状態の名称や、状態のIDなどである。
【0025】
また、2以上の状態は、通常、現在の状態から次の状態へ遷移する。また、当該遷移した次の状態からは、通常、さらに次の状態に遷移する。従って、状態遷移情報が有する2以上の状態識別情報は、通常、順序を有する。言い換えると、状態遷移情報は、2以上の状態識別情報の順序を有する。「順序を有する」とは、例えば、2以上の各状態識別情報に、順序を示す情報が対応付いていることである。また、「順序を有する」とは、例えば、いわゆるリスト構造の様に、2以上の各状態識別情報に、次の状態を識別する状態識別情報や、当該状態識別情報へのポインタなどが対応付いていることであってもよい。また、状態遷移情報は、例えば、2以上の状態識別情報と、2つの各状態識別情報により識別される2つの状態間の有向リンクを示す1以上のリンク情報とを有していてもよい。なお、上記のポインタをリンク情報と捉えてもよい。
【0026】
また、状態は、予め決められたプロセスにおける状態である。また、状態とは、プロセスにおけるフェーズ、変化する対象における一の時点の対象なども含み、広く解する。なお、フェーズは、工程、ステップ、ステータスなどと称してもよい。
【0027】
また、状態とは、例えば、採用活動におけるフェーズ(状態)である。採用活動とは、企業において人材を採用するための活動である。また、採用活動における状態とは、例えば、採用希望者に対するアクションや、採用希望者から得た情報に対するアクションなどである。採用活動における状態は、例えば、エントリーシート(履歴書)の確認や、エントリーシートを用いた採用希望者のスクリーニング、採用希望者に対する面接の機会の提供、採用通知などである。この場合、状態遷移情報は、採用活動における状態遷移を示す。また、この場合、状態識別情報は、採用活動における状態を識別する。
【0028】
また、状態とは、例えば、開発活動におけるフェーズ(状態)である。開発活動とは、例えば、ソフトウェア開発や、ハードウェア開発などである。また、開発活動における開発の対象は、問わない。また、開発活動における状態は、例えば、要求定義や、外部設計、内部設計、コーディング、単体テスト、統合テストなどである。この場合、状態遷移情報は、開発活動における状態遷移を示す。また、この場合、状態識別情報は、開発活動における状態を識別する。
【0029】
また、状態とは、例えば、商売における状態である。商売における状態は、例えば、受注、在庫状況の確認、受注確定、商品出荷の準備、商品出荷などである。この場合、状態遷移情報は、商売における状態遷移を示す。また、この場合、状態識別情報は、商売における状態を識別する。
【0030】
以上より、状態遷移情報により示される状態の遷移および状態の対象は、2以上の状態を有し、かつ、当該2以上の状態が遷移する活動などであればよい。
【0031】
画面情報格納部12には、1または2以上の状態遷移画面情報が格納されている。状態遷移画面情報とは、状態遷移画面を示す情報である。また、状態遷移画面とは、状態遷移の中で次の状態に遷移するための画面である。さらに、状態遷移画面とは、状態遷移の中で次の状態に遷移するための情報の入力を行う画面である。また、状態遷移画面は、例えば、現在の状態に対応する作業を行うための画面であるとも言える。つまり、状態遷移画面は、例えば、入力項目や、選択項目などの1または2以上の操作項目を有する。入力項目とは、例えば、文字(テキスト)を入力するためのテキストボックスなどである。また、選択項目とは、例えば、項目を選択するためのラジオボタンやチェックボックス、所定のダイアログを表示するためのボタンなどである。また、入力項目は、例えば、フィールドや、ボックス、入力フォームなどと称してもよい。また、選択項目は、例えば、ボタンや、アンカー、メニュー項目、選択フォームなどと称してもよい。また、操作項目は、例えば、操作フォームと称してもよい。
【0032】
また、状態遷移画面情報のデータ形式は、問わない。当該データ形式は、例えば、HTMLや、XML、画像(例えば、JPEGや、PNG、BMPなど)であってもよい。
【0033】
また、状態遷移画面情報は、例えば、状態遷移情報が有する2以上の状態識別情報のうちのいずれか1以上の各状態識別情報に対応付けて、画面情報格納部12に格納される。当該2以上の状態識別情報は、状態遷移情報格納部11に格納されている状態識別情報である。つまり、画面情報格納部12に格納されている各状態遷移画面情報には、状態遷移情報格納部11に格納されている2以上の状態識別情報のうちのいずれか1つが対応付いている。言い換えると、状態遷移情報格納部11に格納されている2以上の状態識別情報のすべてに、画面情報格納部12に格納されている状態遷移画面情報が対応付いていなくてもよい。当該2以上の状態識別情報のうち、1以上の状態識別情報に、状態遷移画面情報が対応付いていればよい。なお、状態遷移における最後の状態を示す状態識別情報には、通常、状態遷移画面情報は対応付いていない。
【0034】
また、状態遷移画面が有する入力項目や選択項目などにより入力される情報や選択される情報の内容や種類などは、問わない。当該情報は、例えば、次の状態に遷移するために必要な内容や種類などであればよい。
【0035】
例えば、状態識別情報が、採用希望者に対する面接の機会の提供を識別する場合、当該状態識別情報に対応する状態遷移画面は、例えば、面接の担当者の名前や、面接の日時、面接の場所などの入力項目や選択項目などを有する。
【0036】
また、例えば、状態識別情報が、要求定義を識別する場合、当該状態識別情報に対応する状態遷移画面は、例えば、クライアント名や、要求定義の担当者の名前や、要求定義のためのヒアリングをクライアントから行った日時、要求定義が完了した日時などの入力項目や選択項目などを有する。
【0037】
カレント状態保有情報格納部13には、1または2以上のカレント状態保有情報が格納される。カレント状態保有情報とは、カレント状態識別情報を有する情報である。カレント状態識別情報とは、カレント状態を識別する情報である。また、カレント状態とは、現在の状態である。また、カレント状態識別情報は、状態遷移情報格納部11に格納されている2以上の状態識別情報のいずれかである。
【0038】
例えば、状態遷移情報により示される状態遷移が、採用活動における状態遷移である場合において、現在の状態が、採用希望者に対する面接の機会の提供である場合、カレント状態識別情報は、現在の状態が、採用希望者に対する面接の機会の提供であることを識別する。
【0039】
また、例えば、状態遷移情報により示される状態遷移が、開発活動における状態遷移である場合において、現在の状態が、内部設計である場合、カレント状態識別情報は、現在の状態が、内部設計であることを識別する。
【0040】
また、状態は、例えば、状態遷移における最初の状態から、状態遷移における最後の状態まで、順に遷移する。また、現在の状態が最初の状態である場合、カレント状態識別情報は、当該最初の状態を識別する情報である。従って、カレント状態保有情報が有するカレント識別情報の初期値は、通常、最初の状態を識別するカレント識別情報である。
【0041】
また、カレント状態保有情報は、例えば、カレント状態識別情報を有する情報であれば、その形式や内容などは、問わない。カレント状態保有情報は、例えば、データベースを構成するレコードである。この場合、カレント状態識別情報は、レコードの属性値の1つである。
【0042】
また、カレント状態保有情報は、例えば、静的情報を有していてもよい。静的情報とは、状態の遷移に影響を受けない情報である。当該「状態の遷移」は、例えば、状態の更新や、状態の変化、状態の変更などであってもよい。また、静的情報は、例えば、状態の遷移に伴い変化しない情報である。つまり、静的情報は、例えば、状態の遷移に伴い変化しなくとも、例えば、時間の経過と共に変化する情報であってもよい。また、静的情報は、例えば、状態の遷移に伴い変化し、かつ、例えば、時間の経過と共に変化する情報であってもよい。静的情報は、例えば、いわゆるIDや、ユーザ名、カレント状態保有情報の作成日時、カレント状態保有情報の更新日時などである。
【0043】
また、例えば、カレント状態保有情報がデータベースを構成するレコードである場合、静的情報は、レコードの属性値の1つである。
【0044】
また、カレント状態保有情報格納部13には、例えば、カレント状態保有画面情報が格納されてもよい。カレント状態保有画面情報とは、カレント状態保有画面を示す情報である。また、カレント状態保有画面とは、カレント状態保有情報を出力する画面である。カレント状態保有情報を出力する画面は、例えば、カレント状態保有情報を有する画面や、カレント状態保有情報が配置された画面などであるとも言える。また、カレント状態保有画面は、例えば、カレント状態保有画面情報が出力されることにより表示される。また、カレント状態保有画面は、例えば、ダッシュボードと称してもよい。
【0045】
また、カレント状態保有画面情報は、通常、カレント状態保有情報を有する。また、カレント状態保有画面情報は、例えば、カレント状態保有情報を有していなくてもよい。この場合、カレント状態保有画面情報が出力されることにより表示されるカレント状態保有画面が、カレント状態保有情報を有していればよい。
【0046】
また、カレント状態保有画面情報は、通常、静的情報を有する。また、カレント状態保有画面情報は、例えば、静的情報を有していなくてもよい。この場合、カレント状態保有画面情報が出力されることにより表示されるカレント状態保有画面が、静的情報を有していればよい。
【0047】
なお、上記のカレント状態保有画面情報の出力は、後述の第一出力部14が行う。また、カレント状態保有画面情報は、カレント状態保有情報に含まれると考えてもよい。
【0048】
また、カレント状態保有画面において、カレント状態識別情報や静的情報などが配置される書式や様式などは、問わない。カレント状態識別情報や静的情報などは、カレント状態保有画面において、例えば、表の形式や、いわゆるタイル状などで配置される。また、カレント状態保有画面において、カレント状態識別情報や静的情報が配置される位置は、通常、固定されている。例えば、カレント状態保有情報がデータベースを構成するレコードである場合、カレント状態保有画面において、カレント状態識別情報が配置される位置は、例えば、表の右端のカラムであることが好適である。また、カレント状態保有画面において、カレント状態識別情報や静的情報が配置される位置は、例えば、固定されていなくてもよい。
【0049】
第一出力部14は、情報を出力する。当該情報は、通常、カレント状態保有情報である。当該カレント状態保有情報は、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態保有情報である。カレント状態保有情報は、カレント状態識別情報を有する。従って、当該カレント状態保有情報の出力の結果、カレント状態識別情報も出力される。
【0050】
また、第一出力部14が出力する情報は、例えば、カレント状態保有画面情報であってもよい。当該カレント状態保有画面情報は、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態保有画面情報である。また、カレント状態保有画面情報は、カレント状態保有画面を示す情報である。また、カレント状態保有画面は、カレント状態保有情報を出力する画面である。従って、第一出力部14がカレント状態保有画面情報を出力することにより、カレント状態保有画面が表示される。また、この結果、カレント状態保有情報も出力される。
【0051】
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0052】
第一受付部15は、指示を受け付ける。当該指示は、例えば、カレント状態選択指示である。カレント状態選択指示とは、カレント状態識別情報に対する指示である。また、カレント状態選択指示は、例えば、カレント状態識別情報を選択する指示であるとも言える。また、当該カレント状態識別情報は、第一出力部14が出力しているカレント状態識別情報である。また、例えば、第一出力部14がカレント状態保有画面情報を出力している場合、第一受付部15は、カレント状態保有画面を介してカレント状態選択指示を受け付ける。
【0053】
また、受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の取得、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
【0054】
また、第一受付部15は、例えば、情報を受け付けてもよい。当該情報は、例えば、更新情報である。更新情報とは、静的情報を更新するための情報である。言い換えると、静的情報は、例えば、更新情報により更新される。また、更新情報は、例えば、静的情報に対して入力される。また、更新情報による更新は、例えば、更新情報への更新や、当該更新に伴う更新などである。更新に伴う更新とは、例えば、更新日時の更新などである。また、当該更新情報による静的情報の更新は、例えば、後述の情報更新部18が行う。
【0055】
第二出力部16は、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報により識別される状態に対応する状態遷移画面情報を出力する。当該カレント状態選択指示は、第一受付部15が受け付けたカレント状態選択指示である。また、当該状態遷移画面情報は、カレント状態識別情報により識別されるカレント状態から、当該カレント状態の次の状態に遷移するための画面を示す画面情報である。また、当該状態遷移画面情報は、画面情報格納部12に格納されている状態遷移画面情報である。つまり、第二出力部16は、第一受付部15がカレント状態選択指示を受け付けた場合に、状態遷移画面情報を出力する。また、当該状態遷移画面情報の出力により、状態遷移画面が表示される。
【0056】
具体的に、第二出力部16は、例えば、第一受付部15が受け付けたカレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報を、カレント状態保有情報格納部13から取得する。そして、第二出力部16は、当該カレント状態識別情報に対応する状態遷移画面情報を、画面情報格納部12から取得する。そして、第二出力部16は、当該状態遷移画面情報を出力する。
【0057】
なお、第一出力部14は、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態保有情報を出力する。従って、第二出力部16は、例えば、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報を、第一出力部14から取得してもよい。
【0058】
また、状態遷移情報格納部11に格納されている2以上の状態識別情報には、状態遷移画面情報が対応付いていない場合もある。従って、第二出力部16は、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報に対応する状態遷移画面情報が取得できた場合に、当該状態遷移画面情報を出力する。
【0059】
また、例えば、後述の第二受付部17が画面非表示指示を受け付けた場合、第二出力部16は、状態遷移画面情報の出力を終了してもよい。画面非表示指示とは、状態遷移画面情報の出力により表示されている状態遷移画面を非表示にする指示である。また、画面非表示指示は、例えば、入力情報の入力を完了した旨を示す指示であり、結果として、状態遷移画面が非表示になる指示などであってもよい。また、当該状態遷移画面情報の出力を終了する結果、状態遷移画面が非表示になる。
【0060】
また、第一出力部14がカレント状態保有画面情報を出力している場合、第二出力部16は、例えば、カレント状態保有画面に重畳して状態遷移画面が表示されるように、状態遷移画面情報を出力することが好適である。つまり、第二出力部16は、例えば、状態遷移画面がモーダルモード(モーダルダイアログ)で表示されるように、状態遷移画面情報を出力することが好適である。
【0061】
また、第二出力部16が出力する状態遷移画面情報と、第一出力部14が出力するカレント状態保有画面情報またはカレント状態保有情報とは、通常、異なるウィンドウに出力されるが、同一のウィンドウに出力されてもよい。かかる場合、通常、一のウィンドウの異なる領域に、状態遷移画面情報と、カレント状態保有画面情報またはカレント状態保有情報とが出力される。
【0062】
第二受付部17は、情報を受け付ける。当該情報は、例えば、入力情報である。入力情報とは、状態遷移画面に対して入力される情報である。また、入力情報は、1または2以上である。また、当該状態遷移画面は、第二出力部16による状態遷移画面情報の出力により表示される状態遷移画面である。言い換えると、第二受付部17は、状態遷移画面に対する1または2以上の情報の入力を受け付ける。また、第二受付部17は、状態遷移画面を介して、1または2以上の入力情報を受け付ける。
【0063】
また、第二受付部17は、例えば、指示を受け付けてもよい。当該指示は、例えば、画面非表示指示である。また、第二受付部17は、状態遷移画面を介して、画面非表示指示を受け付ける。
【0064】
また、第二受付部17は、例えば、受け付けた入力情報が予め決められた条件(以下、適宜、状態遷移条件とする)を満たす場合に、画面非表示指示を受け付けてもよい。この場合、当該状態遷移条件と画面非表示指示は、予め決められた記憶領域に格納されている。そして、第二受付部17は、受け付けた入力情報が状態遷移条件を満たすか否かを判断する。そして、満たす場合に、第二受付部17は、画面非表示指示を受け付ける。
【0065】
なお、状態遷移条件とは、1または2以上の入力情報に関する条件である。状態遷移条件は、例えば、入力情報の種類が予め決められた種類と合致することや、入力情報の数が予め決められた数以上であること、入力情報が予め決められた書式やルールなどを満たすことなどである。言い換えると、状態遷移条件は、例えば、第二受付部17が予め決められた種類の入力情報を受け付けたことや、第二受付部17が予め決められた数以上の入力情報を受け付けたこと、第二受付部17が予め決められた書式やルールなどを満たす入力情報を受け付けたことなどである。さらに言い換えると、状態遷移条件は、例えば、状態遷移画面において、予め決められた入力項目および操作項目に対して、情報の入力および情報の選択が行われたこと、予め決められた数以上の入力項目および操作項目に対して、情報の入力および情報の選択が行われたこと、予め決められた入力項目において予め決められた書式やルールなどを満たす情報の入力が行われたことなどである。
【0066】
情報更新部18は、第二受付部17が入力情報を受け付けた場合に、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態識別情報を更新する。なお、第二受付部17が入力情報を受け付けた場合とは、第二受付部17が1以上の入力情報を受け付ければよく、例えば、1以上の入力情報に対する判断処理を行っても、行わなくてもよい。なお、判断処理とは、例えば、必要な入力情報の入力が完了したか否かの判断、必要な入力情報の入力が正しく行われたか否かの判断などである。また、判断処理を行わない場合とは、例えば、入力完了などの予め決められたボタンが押下された場合に、カレント状態識別情報を更新することなどである。
【0067】
また、情報更新部18は、通常、第二受付部17が受け付けた1または2以上の入力情報が状態遷移条件を満たす場合に、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態識別情報を更新する。状態遷移条件を満たす場合とは、例えば、第二受付部17が、次の状態に遷移するために必要な入力情報を受け付けた場合である。また、「カレント状態識別情報を更新する」とは、カレント状態識別情報を、当該カレント状態識別情報に対応する次の状態を識別する状態識別情報(以下、適宜、次状態識別情報とする)に更新することである。カレント状態識別情報に対応する次状態識別情報とは、カレント状態識別情報により識別される状態の次の状態を識別する状態識別情報である。
【0068】
また、情報更新部18は、次状態遷移情報を用いてカレント状態識別情報を更新する。当該次状態遷移情報は、状態遷移情報格納部11に格納されている状態遷移情報である。また、当該カレント状態識別情報の更新は、例えば、出力されているカレント状態識別情報を、次状態識別情報に更新することである。また、更新とは、通常、変更すること、修正すること、書き換えることである。また、更新とは、例えば、古い状態識別情報(カレント状態識別情報)を残しておいて、新たしいカレント状態の状態識別情報(次状態識別情報)を追記することであってもよい。
【0069】
具体的に、情報更新部18は、例えば、状態遷移画面において1または2以上の入力情報の入力が完了したか否かを判断する。当該判断は、例えば、第二受付部17が状態遷移条件を満たす1または2以上の入力情報を受け付けたか否かの判断でもある。また、当該判断は、例えば、第二受付部17が画面非表示指示を受け付けたか否かの判断であってもよい。そして、入力が完了した場合、情報更新部18は、状態遷移情報格納部11から、次状態識別情報を取得する。当該次状態識別情報は、例えば、状態遷移情報が有する順序により、選択されたカレント状態識別情報の次の順序であることが示される状態識別情報である。そして、情報更新部18は、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態識別情報を、取得した次状態識別情報に更新する。
【0070】
また、上記、情報更新部18によるカレント状態識別情報の更新の結果、第一出力部14が出力しているカレント状態保有情報が更新される。つまり、情報更新部18がカレント状態識別情報を次状態識別情報に更新すると、第一出力部14は、出力しているカレント状態識別情報に代えて、次状態識別情報を出力する。また、このとき、第一出力部14は、例えば、出力しているカレント状態保有情報に代えて、情報更新部18により更新されたカレント状態保有情報を出力してもよい。また、このとき、第一出力部14は、例えば、出力しているカレント状態保有画面情報に代えて、情報更新部18により更新されたカレント状態保有情報を有するカレント状態保有画面情報を出力してもよい。
【0071】
また、情報更新部18は、上記のカレント識別情報の更新を、例えば、状態遷移画面が非表示になる直前に行ってもよい。また、また、情報更新部18は、上記のカレント識別情報の更新を、例えば、状態遷移画面が非表示になる直後に行ってもよい。また、状態遷移画面が表示されていない場合、情報更新部18は、上記のカレント識別情報の更新を、例えば、第一受付部15がカレント状態選択指示を受け付けた直後に行う。
【0072】
なお、状態遷移情報格納部11、画面情報格納部12、カレント状態保有情報格納部13は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、状態遷移情報格納部11などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して状態遷移情報格納部11などに記憶されてもよい。
【0073】
また、第一出力部14、第二出力部16は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。第一出力部14などは、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0074】
また、第一受付部15、第二受付部17における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。第一受付部15などは、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
【0075】
また、情報更新部18は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、情報更新部18などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、情報更新部18などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
【0076】
次に、情報処理装置1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。
図2は、情報処理装置1の全体動作を示すフローチャートである。
【0077】
(ステップS201)情報処理装置1は、第一受付部15がカレント状態出力指示を受け付けたか否かを判断する。カレント状態出力指示とは、カレント状態保有情報を出力する指示である。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
【0078】
(ステップS202)第一出力部14は、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態保有情報を出力する。
【0079】
(ステップS203)第二出力部16は、第一受付部15がカレント状態選択指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS204に進み、そうでない場合は、ステップS211に進む。
【0080】
(ステップS204)第二出力部16は、ステップS203で受け付けたカレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報を取得する。そして、第二出力部16は、当該カレント状態識別情報に対応する状態遷移画面情報を、画面情報格納部12から取得する。この処理の詳細は、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
(ステップS205)第二出力部16は、ステップS203で受け付けたカレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報に対応する状態遷移画面情報が取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、ステップS206に進み、そうでない場合は、ステップS209に進む。
【0082】
(ステップS206)第二出力部16は、ステップS204で取得した状態遷移画面情報を出力する。
【0083】
(ステップS207)情報更新部18は、第二受付部17が入力情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS208に進み、そうでない場合は、ステップS213に進む。
【0084】
(ステップS208)情報更新部18は、ステップS207で受け付けた入力情報が状態遷移条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS209に進み、そうでない場合は、ステップS207に戻る。
【0085】
(ステップS209)情報更新部18は、ステップS203で受け付けたカレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報に対応する次状態識別情報を、状態遷移情報格納部11から取得する。
【0086】
(ステップS210)情報更新部18は、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態識別情報を、ステップS209で取得した次状態識別情報に更新する。そして、ステップS203に戻る。
【0087】
(ステップS211)情報更新部18は、第一受付部15が静的情報に対する更新情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS212に進み、そうでない場合は、ステップS203に戻る。
【0088】
(ステップS212)情報更新部18は、ステップS211で更新情報を受け付けた静的情報を、当該更新情報により更新する。そして、ステップS203に戻る。
【0089】
(ステップS213)第二出力部16は、第二受付部17が画面非表示指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS214に進み、そうでない場合は、ステップS203に戻る。
【0090】
(ステップS214)第二出力部16は、状態遷移画面情報の出力を終了する。これにより、状態遷移画面が非表示になる。そして、ステップS203に戻る。
【0091】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0092】
図3は、
図2のフローチャートのステップS204の状態遷移画面情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、
図3のフローチャートにおいて、状態遷移情報格納部11には、m個の状態識別情報が格納されているものとする。
【0093】
(ステップS301)第二出力部16は、カウンタiに1をセットする。
【0094】
(ステップS302)第二出力部16は、状態識別情報[i]がカレント状態識別情報と同一であるか否かを判断する。同一である場合は、ステップS303に進み、そうでない場合は、ステップS305に進む。
【0095】
(ステップS303)第二出力部16は、状態識別情報[i]に対応する状態遷移画面情報が画面情報格納部12に格納されているか否かを判断する。格納されている場合は、ステップS304に進み、そうでない場合は、ステップS305に進む。
【0096】
(ステップS304)第二出力部16は、状態識別情報[i]に対応する状態遷移画面情報である状態遷移画面情報[i]を、画面情報格納部12から取得する。
【0097】
(ステップS305)第二出力部16は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS306に進む。
【0098】
(ステップS306)第二出力部16は、iを1インクリメントする。そして、ステップS302に戻る。
【0099】
なお、上記で説明した情報処理装置1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報処理装置1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
【0100】
(具体例)
次に、情報処理装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、状態遷移情報格納部11には、
図4に示す状態遷移情報が格納されているものとする。当該状態遷移情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、状態識別情報(項目名:状態)とを有する。また、当該状態遷移情報は、状態識別情報の順序を有する。当該順序は、IDにより示されるものとする。また、
図4の「ID=001」から「ID=004」までの各状態識別情報には、状態遷移画面情報が対応付いているものとする。当該状態遷移画面情報は、画面情報格納部12に格納されているものとする。また、当該状態遷移画面情報は、
図5であるものとする。
図5において、状態遷移画面情報(項目名:画面)は、状態遷移画面情報のファイル名である。また、当該状態遷移画面情報には、レコードを一意に特定するためのIDと、状態識別情報(項目名:状態)とが対応付いている。
【0101】
また、本具体例において、カレント状態保有情報格納部13には、
図6に示すカレント状態保有情報が格納されているものとする。当該カレント状態保有情報は、採用希望者に対する採用活動の状態を管理するための情報である。また、当該カレント状態保有情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、採用希望者の名前(項目名:名前)と、採用希望者の年齢(項目名:年齢)と、採用希望者の性別(項目名:性別)と、レコードの作成日時と、レコードの更新日時と、状態識別情報(項目名:状態)とを有する。当該状態識別情報は、カレント状態識別情報である。また、当該カレント状態保有情報が有する情報のうち、状態識別情報以外の情報は、静的情報である。
【0102】
また、本具体例において、情報処理装置1は、いわゆるWebサーバであるものとする。つまり、ユーザは、例えば、いわゆるWebブラウザを介して、画面に対する操作を行うものとする。
【0103】
まず、ユーザが、Webブラウザを起動し、カレント状態保有情報を表示させるための操作を行ったとする。すると、第一受付部15は、カレント状態出力指示を受け付ける。そして、図示しないカレント状態保有画面情報構成部は、
図6のカレント状態保有情報を取得する。そして、カレント状態保有画面情報構成部は、予め保持しているテンプレート情報と、取得したカレント状態保有情報とを合成し、カレント状態保有画面情報を構成する。テンプレート情報とは、カレント状態保有画面情報を構成する情報であり、カレント状態保有情報を代入する変数などを有する情報である。具体的に、カレント状態保有画面情報構成部は、テンプレート情報が有する変数に、カレント状態保有情報を代入し、カレント状態保有画面情報を構成する。そして、カレント状態保有画面情報構成部は、構成したカレント状態保有画面情報を、カレント状態保有情報格納部13に蓄積する。
【0104】
次に、第一出力部14は、カレント状態保有情報格納部13に格納されているカレント状態保有画面情報を出力する。当該出力により表示されるカレント状態保有画面は、例えば、
図7である。
図7において、カレント状態識別情報は、項目名「状態」の列に記されている文字列である。また、当該カレント状態識別情報は、いわゆるアンカーであり、マウス操作により選択が可能な状態となっている。
【0105】
次に、ユーザが、
図7のカレント状態保有画面において、「ID=011」のカレント状態識別情報「面接日時連絡」を選択する操作を行ったとする。すると、第一受付部15は、当該カレント状態識別情報を選択するカレント状態選択指示を受け付ける。
【0106】
次に、第二出力部16は、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報「面接日時連絡」を取得する。そして、第二出力部16は、当該カレント状態識別情報「面接日時連絡」に対応する
図5の「ID=002」の状態遷移画面情報「contact_interview_date.php」を取得する。そして、第二出力部16は、当該状態遷移画面情報を出力する。当該出力により表示される状態遷移画面は、例えば、
図8である。
図8において、「履歴書を見る」は、採用希望者から送信されてきた履歴書を見るためのアンカーである。また、「編集」は、面接の詳細(面接官、面接次、面接日時)を編集するためのボタンである。ユーザは、当該「編集」のボタンをクリックすることにより、面接の詳細を編集することができる。
【0107】
なお、上記の状態遷移画面情報の出力に際し、第二出力部16は、例えば、予め決められた記憶領域に格納されている情報を取得し、当該情報を、取得した状態遷移画面情報が有する変数に代入する。そして、第二出力部16は、変数に情報が代入された状態の状態遷移画面情報を出力する。
【0108】
次に、ユーザが、
図8の状態遷移画面において、「編集」のボタンをクリックし、面接の詳細を編集したとする。すると、第二受付部17は、当該編集により入力された面接官、面接次、面接日時を受け付ける。また、ユーザが、
図8の状態遷移画面において、面接の詳細の編集を完了し、「保存する」のボタンをクリックしたとする。すると、第二受付部17は、画面非表示指示を受け付ける。そして、第二出力部16は、状態遷移画面情報の出力を終了する。これにより、状態遷移画面が非表示となる。ここで、状態遷移条件が、第二受付部17が受け付けた入力情報の種類が、面接官、面接時、面接日時、画面非表示指示であることであるものとする。
【0109】
次に、情報更新部18は、第二受付部17が受け付けた入力情報が、状態遷移条件を満たすと判断する。そして、情報更新部18は、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報「面接日時連絡」の次の状態識別情報である
図4の「ID=003」の状態識別情報「面接結果判定」を取得する。そして、情報更新部18は、
図6の「ID=011」のカレント状態識別情報「面接日時連絡」を、取得した状態識別情報「面接結果判定」に更新する。また、情報更新部18は、
図6の「ID=011」の更新日時を、当該更新を行った日時に更新する。当該更新後のカレント状態保有情報は、
図9である。また、当該更新後のカレント状態保有画面は、例えば、
図10である。
【0110】
また、例えば、
図7のカレント状態保有画面において、ユーザが、「ID=013」のカレント状態識別情報「内定承諾待ち」を選択したとする。すると、第一受付部15は、当該カレント状態識別情報を選択するカレント状態選択指示を受け付ける。
【0111】
次に、第二出力部16は、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報「内定承諾待ち」を取得する。そして、第二出力部16は、当該カレント状態識別情報「内定承諾待ち」に対応する状態遷移画面情報が、画面情報格納部12に格納されていないため、状態遷移画面情報を出力しない。
【0112】
次に、情報更新部18は、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報「内定承諾待ち」の次の状態識別情報である
図4の「ID=006」の状態識別情報「内定」を取得する。そして、情報更新部18は、
図6の「ID=013」のカレント状態識別情報「内定承諾待ち」を、取得した状態識別情報「内定」に更新する。
【0113】
また、例えば、
図7のカレント状態保有画面において、ユーザが、「ID=015」のカレント状態識別情報「スクリーニング」を選択したとする。すると、第一受付部15は、当該カレント状態識別情報を選択するカレント状態選択指示を受け付ける。そして、第二出力部16は、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報「スクリーニング」に対応する
図5の「ID=001」の状態遷移画面情報「screening.php」を取得し、出力する。当該出力により表示される状態遷移画面は、例えば、
図11である。
【0114】
次に、ユーザが、
図11の状態遷移画面において、「確認済み」のチェックボックスにチェックを入れ、「通過」のラジオボタンを選択し、「保存する」のボタンを選択したとする。ここで、当該操作により第二受付部17が受け付けた入力情報が、状態遷移条件を満たすものであるものとする。
【0115】
次に、第二出力部16は、状態遷移画面情報の出力を終了する。そして、情報更新部18は、第二受付部17が受け付けた入力情報が、状態遷移条件を満たすと判断する。そして、情報更新部18は、カレント状態識別情報「スクリーニング」の次の状態識別情報である
図4の「ID=002」の状態識別情報「面接日時連絡」を取得する。そして、情報更新部18は、
図6の「ID=015」のカレント状態識別情報を、取得した状態識別情報「面接日時連絡」に更新する。
【0116】
また、例えば、ユーザが、
図11の状態遷移画面において、「確認済み」のチェックボックスにチェックを入れずに、「保存する」のボタンを選択したとする。すると、情報更新部18は、例えば、第二受付部17が受け付けた入力情報が、状態遷移条件を満たさないと判断する。そして、情報更新部18は、
図6の「ID=015」のカレント状態識別情報の更新を行わない。
【0117】
また、例えば、ユーザが、
図11の状態遷移画面において、「確認済み」のチェックボックスにチェックを入れ、「不採用」のラジオボタンを選択し、「保存する」のボタンを選択したとする。すると、情報更新部18は、例えば、第二受付部17が受け付けた入力情報が、状態遷移終了条件を満たすと判断する。状態遷移終了条件とは、状態遷移を終了するための条件である。そして、情報更新部18は、例えば、
図6の「ID=015」のカレント状態識別情報を削除する。
【0118】
なお、状態遷移終了条件は、入力情報に関する条件である。状態遷移終了条件の内容や形式などは、状態遷移条件の内容や形式などと同様であるので、説明を省略する。また、状態遷移終了条件と状態遷移条件とは、内容や形式などが同様であるだけであり、同一ではない。
【0119】
以上、本実施の形態による情報処理装置1によれば、予め決められたプロセスにおける状態の遷移を発生せるための、使用性の高いユーザインターフェイスを提供することができる。これにより、ユーザは、例えば、カレント状態を次の状態に遷移させる場合において、当該遷移を、より容易に行うことができる。また、当該遷移において、通常、状態遷移画面において所定の情報の入力を行う必要があるため、ユーザは、状態の遷移および状態の管理を、より厳密にかつ的確に行うことができる。また、例えば、カレント状態識別情報が、カレント状態保有画面内の固定された位置に表示される結果、ユーザは、同じ位置に配置されるカレント状態識別情報を選択するだけで、カレント状態を次の状態に遷移させることができる。
【0120】
なお、本実施の形態において、状態遷移画面情報は、例えば、状態遷移情報格納部11に格納されていてもよい。この場合、状態遷移情報が有する2以上の各状態識別情報に対応付いて、状態遷移画面情報が状態遷移情報格納部11に格納される。また、第二出力部16は、第一受付部15が受け付けたカレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報に対応する状態遷移画面情報を、状態遷移情報格納部11から取得する。また、この場合、情報処理装置1は、画面情報格納部12を備えない。
【0121】
また、本実施の形態において、カレント状態保有画面情報は、例えば、画面情報格納部12に格納されていてもよい。この場合、第一出力部14は、画面情報格納部12に格納されているカレント状態保有画面情報を出力する。
【0122】
また、本実施の形態において、情報更新部18は、例えば、具体例で説明した様に、第二受付部17が受け付けた入力情報が状態遷移条件を満たさない場合、カレント状態保有情報が有するカレント状態識別情報を更新しなくてもよい。
【0123】
また、本実施の形態において、一の状態は、例えば、2以上の状態のいずれかに遷移してもよい。つまり、本実施の形態において、状態遷移情報は、例えば、一の状態から2以上の状態のいずれかへの状態遷移をも示す情報であってもよい。この場合、状態遷移情報は、例えば、カレント状態を識別するカレント状態識別情報と、当該カレント状態の次の状態を識別する2以上の次状態識別情報と、カレント状態から2以上のいずれかの次の状態に遷移するための条件である2以上の状態遷移条件とを有する。すなわち、状態遷移情報が有する一のカレント状態識別情報には、例えば、次の状態を識別する0、1、2以上のいずれかの次状態識別情報が対応付いていている。また、当該1または2以上の各次状態識別情報には、例えば、状態遷移条件が対応付いている。また、次状態識別情報が1つの場合、当該状態識別情報には、例えば、状態遷移条件が対応付いていなくてもよい。
【0124】
そして、情報更新部18は、例えば、カレント状態選択指示により選択されたカレント状態識別情報に対応する1または2以上の状態識別情報を、当該状態識別情報に対応付いている次状態遷移条件と共に、状態遷移情報格納部11から取得する。そして、情報更新部18は、第二受付部17が受け付けた入力情報が、1または2以上の状態遷移条件のいずれを満たすかを判断する。そして、情報更新部18は、満たすと判断した状態遷移条件に対応する次状態識別情報を取得する。そして、情報更新部18は、当該取得した次状態識別情報を用いて、カレント状態識別情報を更新する。
【0125】
なお、一の状態が、2以上の状態のいずれかに遷移してもよい場合における状態遷移情報は、例えば、
図12である。
図12において、状態遷移情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、カレント状態識別情報(項目名:現状態)と、次状態識別情報(項目名:次状態)と、状態遷移条件(項目名:条件)とを有する。例えば、
図12の「ID=001」のレコードは、例えば、現在の状態である「スクリーニング」に対応する状態遷移画面において、「リクルーター判定」を示す入力情報が「通過」である場合に、次の状態である「面接日時連絡」に遷移することを意味する。また、例えば、
図12の「ID=006」のレコードは、現在の状態である「不採用連絡」の次の状態は存在しないことを意味する。また、例えば、
図12の「ID=008」のレコードは、例えば、現在の状態である「内定承諾待ち」から、次の状態である「内定」へは、例えば、特に条件なく遷移することを意味する。
【0126】
また、上記各実施の形態における情報処理装置は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。
【0127】
なお、情報処理装置1が、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置である場合、情報処理装置1は、例えば、端末装置2から、カレント状態出力指示や、カレント状態選択指示、入力情報などを受け付ける。当該受け付けは、通常、受信である。また、情報処理装置1は、例えば、端末装置2に、カレント状態保有情報や、状態遷移画面情報などを出力する。また、当該出力は、通常、送信である。
【0128】
なお、上記の端末装置2のブロック図は、例えば、
図13である。端末装置2は、例えば、端末受付部21、端末送信部22、端末受信部23、端末出力部24を備える。端末受付部21は、例えば、情報や指示などを受け付ける。
【0129】
端末受付部21が受け付ける情報や指示などは、第一受付部15、第二受付部17が受け付ける情報や指示などと同様であるので、説明を省略する。また、端末受付部21は、通常、後述の端末出力部24が出力することにより表示される画面を介して、情報や指示などを受け付ける。また、端末受付部21における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。端末受付部21は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
【0130】
また、端末送信部22は、端末受付部21が受け付けた情報や指示などを、情報処理装置1に送信する。つまり、第一受付部15、第二受付部17は、それぞれにおいて受け付ける情報や指示などを、端末装置2から受信する。また、端末送信部22は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0131】
また、端末受信部23は、情報を受信する。当該情報は、第一出力部14、第二出力部16が出力する情報と同様であるので、説明を省略する。つまり、端末受信部23は、情報処理装置1が送信した情報を受信する。また、端末受信部23は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0132】
また、端末出力部24は、端末受信部23が受信した情報を出力する。また、端末出力部24は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。端末出力部24は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0133】
また、上記の情報処理装置1、1または2以上の端末装置2を備えるシステムを情報処理システム3とすると、情報処理システム3の概念図は、例えば、
図14である。
図14において、情報処理装置1と1または2以上の端末装置2とは、通信手段4を介して通信が可能である。通信手段4は、無線または有線の通信回線であり、例えば、インターネットや、イントラネット、LAN、公衆電話回線網などである。
【0134】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0135】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0136】
また、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、状態を識別する情報である2以上の状態識別情報を有する情報であり、2以上の状態の遷移である状態遷移を示す情報である状態遷移情報が格納される状態遷移情報格納部と、前記2以上の状態識別情報のうちのいずれか1以上の各状態識別情報に対応付けて、前記状態遷移の中で次の状態に遷移するための情報の入力を行う画面である状態遷移画面を示す情報である状態遷移画面情報が格納される画面情報格納部と、現在の状態であるカレント状態を識別する状態識別情報であるカレント状態識別情報を有する情報である1以上のカレント状態保有情報が格納されるカレント状態保有情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、前記カレント状態保有情報を出力する第一出力部、前記第一出力部が出力しているカレント状態識別情報に対する指示を受け付ける第一受付部、前記第一受付部が前記指示を受け付けた場合に、前記カレント状態識別情報に対応する状態遷移画面情報を出力する第二出力部、前記第二出力部による状態遷移画面情報の出力により表示される状態遷移画面に対する情報の入力を受け付ける第二受付部、前記第二受付部が前記情報の入力を受け付けた場合に、前記カレント状態保有情報格納部に格納されているカレント状態識別情報を、前記状態遷移情報を用いて、当該カレント状態識別情報により識別される状態の次の状態を識別する状態識別情報に更新する情報更新部として機能させるためのプログラムである。
【0137】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
【0138】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0139】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0140】
また、
図15は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0141】
図15において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0142】
図16は、コンピュータシステム9のブロック図である。
図16において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9015と、CD−ROMドライブ9011、MPU9012等を相互に接続するバス9016とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0143】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101に記憶されて、CD−ROMドライブ9011に挿入され、さらにハードディスク9015に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9015に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9014にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0144】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0145】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。