(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記帯供給部は、前記第1の帯リールの色が前記決定部が決定した前記色と異なり前記第2の帯リールの色が前記決定部が決定した前記色と同一である場合、前記第2の帯リールから帯を供給する、
前記請求項2に記載の施封装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る紙葉類処理装置1(施封装置)の構成例を概略的に示す断面図である。
図2は、紙葉類処理装置1のメインモジュール、装填モジュール及び施封モジュールを拡大して示す断面図である。
図3は、実施形態に係る紙葉類処理装置1の制御系を説明するためのブロック図である。
【0009】
図1に示すように、紙葉類を処理する紙葉類処理装置1は、メインモジュール10、装填モジュール30、施封モジュール60a及び施封モジュール60bを備える。メインモジュール10、装填モジュール30、施封モジュール60a及び施封モジュール60bは、順に一列に並んで配置され、互いに電気的かつ機械的に連結される。メインモジュール10には、メインモジュール10及び紙葉類処理装置1の動作を制御する主制御部12が設けられる。
【0010】
たとえば、主制御部12は、メインモジュール10内の制御ボードに設けられている。
図3が示すように、主制御部12は、各モジュールの動作を制御するとともに動作状態の効率等を算出するCPU12a、種々のデータ、制御プログラム、管理情報等を格納するメモリ12bを備える。
メモリ12bは、帯色テーブルを格納する。帯色テーブルについては、後述する。
【0011】
主制御部12には、種々の情報を入力する操作部17、及び、入力情報、動作状態又は処理状態等を表示するモニタ15が接続される。装填モジュール30は、動作を制御する副制御部31を備える。施封モジュール60a及び60bは、それぞれ動作を制御する副制御部61a及び61bを備える。副制御部31、61a及び61bは、図示しないインターフェースおよびケーブルを介してメインモジュール10の主制御部12に通信可能に接続される。主制御部12は、図示しないホストコンピュータに接続され、ホストコンピュータとの間でデータを送受信する。
【0012】
操作部17は、操作員からの操作の入力を受け付ける。たとえば、操作部17は、操作員の操作によって、入金業務、整理業務などの取引方法の設定、装填庫への装填処理、装填庫内の紙葉類の鑑査処理、処理した紙葉類Pを収納する集積庫の設定、帯処理の設定、又は、紙葉類の判別レベルである正損レベル設定など処理装置の種々の動作設定などを入力される。
【0013】
図1及び
図2に示すように、メインモジュール10は、供給部11と、取り出し機構14と、搬送路16とを備える。供給部11は、多数枚の紙葉類Pが積層状態で載置される。取り出し機構14は、供給部11から紙葉類Pを1枚ずつ取り出す。搬送路16は、取り出し機構14によって取り出された紙葉類Pを搬送する。搬送路16には、複数組の図示しない無端状の搬送ベルトが搬送路を挟むように延設される。取出された紙葉類Pは、搬送ベルトに挟持されて搬送される。ここでは、紙葉類Pは、紙幣であるものとする。
【0014】
図2に示すように、供給部11は、支持面11aと、載置面11bと、一対のガイド壁11cと、を備える。支持面11aは、鉛直方向に対して所定の角度θだけ傾斜して延びる。載置面11bは、支持面11aの下端から支持面11aにほぼ直交方向に延びる。一対のガイド壁11cは、支持面11a及び載置面11bの両側縁に沿って立設される。
【0015】
支持面11aと載置面11bとの境界部には、紙葉類Pを装置内に取込むための取出し口11eが形成される。供給部11は、メインモジュール10の装置本体の一端側に設けられる。載置面11bは、装置本体の下端近傍に位置する。
【0016】
供給部11には、複数枚、例えば、2000枚以上の紙葉類Pを積層状態で載置することができる。紙葉類Pは、最下部の紙葉類が載置面11b上に載置される。例えば、紙葉類Pは、紙葉類の長辺側の側縁を支持面11a上に載置された状態で、支持面に沿って傾斜して供給部11に搭載される。紙葉類Pは、取出し機構14により、最下部の紙葉類から順に、一枚ずつ、取出し口11eを通して装置内に取り込まれる。
【0017】
支持面11aの傾斜角度θは、25ないし75度の範囲に設定され、例えば、30ないし40度に設定される。なお、支持面11aは、装置本体に対して回動可能に構成し、その傾斜角度θを調整可能としてもよい。
【0018】
図2に示すように、供給部11は、紙葉類Pを取出し側、つまり、載置面11b側に向かって移動させるバックアッププレート21を備える。バックアッププレート21は、支持面11aに収納可能にかつ支持面に沿って移動可能に設けられる。バックアッププレート21は、支持面11aに対して回動可能に支持される。通常、例えば、2000枚程度の紙葉類Pが供給部11に載置されている場合、バックアッププレート21は、支持面11aとほぼ面一となる位置に回動され、ねじりばね等によって保持される。紙葉類Pの取出しが進み、枚数が減少してくると、例えば、800枚程度に減少してくると、バックアッププレート21は、支持面11aから直角に起立する位置に回動される。起立する位置に回動されたバックアッププレート21は、紙葉類Pの最上段に当接し、紙葉類Pとともに取出し側に移動する。バックアッププレート21は、紙葉類Pを取出し側に移動させることができる。バックアッププレート21は、紙葉類Pの枚数が少なくなった状態でも、紙葉類Pの倒れ等を防止し、紙葉類Pを安定して取出し位置に移動させることができる。
【0019】
図2に示すように、供給部11から紙葉類Pを1枚ずつ取り出す取り出し機構14は、複数のピックアップローラ24と、分離ローラ25と、駆動モータ26と、を備える。複数のピックアップローラ24は、載置面11b上の紙葉類Pに当接可能に設けられる。分離ローラ25は、取出し口11e側のピックアップローラ24に転接して設けられる。駆動モータ26は、ピックアップローラ24を所定の速度で回転する。
【0020】
ピックアップローラ24が回転することにより、最下段の紙葉類Pがピックアップローラ24によって取出され、取出し口11eから搬送路16へ送られる。分離ローラ25により、2枚目以降の紙葉類Pが取出し紙葉類から分離される。分離ローラ25により、紙葉類Pが1枚ずつ、供給部11から取出され、搬送路16へ送られる。
【0021】
主制御部12は、載置された紙葉類Pの量に応じて、あるいは、オペレータからの入力指示に応じて、取出し機構14に紙葉類の取込み量又は取込み速度を複数段階に調整する。即ち、主制御部12は、駆動モータ26によるピックアップローラ24の回転速度を調整する。例えば、主制御部12は、毎分1000枚、800枚、600枚の取込み量を設定する。また、主制御部12は、後述する鑑査装置18の鑑査状態に応じて、紙葉類Pの取込み量を調整する。例えば、鑑査装置18により、紙葉類Pの鑑査を良好に行えない場合、主制御部12は、取込み量を毎分1000枚から毎分800枚に低減する。更に、主制御部12は、鑑査装置18により紙葉類Pの2枚取りあるいはショートピッチが検出された際に、ピックアップローラ24を一時的に停止あるいは逆転させる。主制御部12は、ピックアップローラ23を制御することで、紙葉類Pの二枚取りの防止、及び、紙葉類Pの送りピッチの正常化を行う。
【0022】
図1及び
図2に示すように、搬送ピッチ補正部13と、鑑査装置18とが搬送路16に沿って配置される。搬送ピッチ補正部13は、搬送路16によって搬送される紙葉類Pの搬送ピッチを補正する。鑑査装置18は、搬送ピッチが補正された紙葉類Pを1枚ずつ鑑査する。
【0023】
鑑査装置18は、鉛直方向に関して、供給部11の取出し口11eよりも上方に配設される。鑑査装置18は、送られて来た紙葉類Pの券種、形状、厚さ、表裏、真偽、正損、2枚取り等を検出する。ここで、正損検出とは、再流通可能な正券と、汚れ、破損等があり再流通不可能な損券とを検出することを示す。
【0024】
搬送路16は、取出し機構14および取出し口11eから一端下方に延びた後、鑑査装置18まで、鉛直方向に対して斜め傾斜して、下から上に延びる。搬送路16は、ほぼ供給部11の支持面11aに沿って延びる。なお、搬送路16は、取出し口11eから一端下がることなく、取出し口から直ちに斜め上方に延出してもよい。鑑査装置18は、搬送路16に沿って、斜めに傾斜して設けられる。
【0025】
搬送路16を下から上に傾斜して延ばすことにより、供給部11から紙葉類Pと共に、クリップ、コイン、ピン等の異物が搬送路16に取込まれた際、異物を重力により搬送路16に沿って搬送路の最下部に落下させる。異物が鑑査装置18に入る前に排除し、異物による鑑査装置18の損傷を未然に防止することができる。
【0026】
図2に示すように、搬送路16の最下部において、搬送路16を規定するガイド板28に排出口28aが形成される。排出口28aの下方に、異物回収部が設けられる。異物回収部は、例えば、紙葉類処理装置1から引き出し可能な回収箱27により構成される。搬送路16に沿って落下する異物は、排出口28aから排出され、回収箱27に回収される。
【0027】
図1及び
図2に示すように、メインモジュール10において、搬送路16に沿って、2つのリジェクト部20a及び20bが設けられる。また、それぞれ紙葉類Pを集積する複数の集積庫22a、22b、22c及び22dが並んで配置される。鑑査装置18を通過した紙葉類Pは、図示しないゲートにより、リジェクト券と、処理券とに振り分けられる。
【0028】
リジェクト券とは、鑑査装置18により、偽券と判別された券、又は折れ、破れ、スキュー、2枚取りなどにより判別不能な券と判別された券をいう。スキューとは、搬送方向と直交する方向に対して、紙葉類Pが斜めに傾斜した状態を言う。リジェクト券は、リジェクト部20a又は20bに振り分けられて集積される。リジェクト部20a又は20bに集積されたリジェクト券は、偽券を除き、供給部11にセットし直して再取り込みするか、手入力で計数データに算入する。鑑査装置18による処理金額、枚数等の鑑査結果は、主制御部12へ送られ、保存されるとともに、モニタ15に表示される。
【0029】
また、処理券とは、鑑査装置18で判別された紙葉類Pが真券で正券、又は真券で損券をいう。処理券は、集積庫22a乃至22dに送られて集積される。例えば、処理券は、券種ごとに対応する集積庫22a乃至22dのいずれかに振分けて集積され、また、損券はまとめて1つの集積庫に集積される。
【0030】
搬送路16は、後述する装填モジュール30に繋がる。装填モジュール30によって装填庫に紙葉類Pを装填する場合、メインモジュール10の鑑査装置18によって鑑査された処理券は、搬送路16を通して装填モジュール30へ送られる。
【0031】
なお、メインモジュール10は、取り出し機構14、鑑査装置18、搬送機構等を駆動する図示しない駆動機構および電源、その他、種々のセンサを備える。
【0032】
図1及び
図2に示すように、装填モジュール30は、装着部34と、装填取り出し機構36と、鑑査装置38と、リジェクト庫40と、整列機構42と、紙葉類を搬送する搬送路44と、を備える。
【0033】
装着部34は、自動取引装置(ATM)から取り出したATMカセット、装填カセット等の装填庫32が脱着自在に装着される。装填取り出し機構36は、装填庫32に紙葉類を装填し、あるいは、装填庫32から紙葉類を取り出す。
【0034】
搬送路44には、複数組の無端状の搬送ベルトが搬送路を挟むように延設される。紙葉類Pは、搬送ベルトに挟持されて搬送される。搬送路44は、第1の搬送路44a及び第2の搬送路44bなどを備える。第1の搬送路44aは、メインモジュール10の搬送路16から施封モジュール60aに続く。第2の搬送路44bは、第1の搬送路44aから装着部34、鑑査装置38、リジェクト庫40近傍を通って第1の搬送路44aに戻る。
【0035】
装着部34に装着される装填庫32としては、紙葉類の装填(入金)のみが可能な装填庫、紙葉類の取り出し(出金)のみが可能な装填庫、あるいは、紙葉類の装填および取り出し(入出金)が可能な装填庫がある。ここでは、装填庫32は、多数の紙葉類を装填可能であるとともに、装填庫32から紙葉類を取り出し可能に構成される。
【0036】
装填モジュール30の装填取り出し機構36は、装填庫32から紙葉類を1枚ずつ取り出す取り出しローラ、装填庫32へ紙葉類を装填する装填ローラ、及び搬送ベルト等を備える。
【0037】
鑑査装置38は、装填庫32から取り出された紙葉類の券種、形状、厚さ、表裏、真偽、正損、2枚取り、紙葉類の記番号等を検出する。ここで、正損検出とは、再流通可能な正券と、汚れ、破損等があり再流通不可能な損券とを検出することを示す。損券には、テープが貼り付けられた紙葉類も含む。真偽検出は、例えば、磁気検知、画像検知、又は、蛍光を当て反射する光を読む蛍光検知を用いることができる。
【0038】
リジェクト庫40は、紙葉類の搬送方向に関し、鑑査装置38の下流側に設けられる。鑑査装置38を通過した紙葉類Pは、図示しないゲートにより、リジェクト券と、処理券とに振り分けられる。リジェクト券とは、鑑査装置38により、偽券と判別された券、又は折れ、破れ、スキュー、2枚取りなどにより判別不能と判別された券をいう。リジェクト券は、リジェクト庫40へ送られ、集積される。
【0039】
また、予め、メインモジュール10の集積庫22a乃至22dのいずれか1つあるいは複数をリジェクト庫に設定しておき、装填モジュール30から排出されたリジェクト券をメインモジュール10のリジェクト庫へ送り集積してもよい。更に、鑑査装置38を通過したリジェクト券の内、偽券と判別されたリジェクト券と、他のリジェクト券とを別々のリジェクト庫に分けて集積してもよい。
【0040】
処理券とは、鑑査装置38で判別された紙葉類Pが真券で正券、又は真券で損券をいう。正券は、第2の搬送路44bおよび整列機構42を通して装填庫32へ戻され、取り出し機構36により装填庫32内に装填される。予め、メインモジュール10の集積庫22a乃至22dのいずれか1つあるいは複数を損券庫に設定しておき、装填モジュール30から排出された損券はメインモジュール10の損券庫へ送り集積される。
【0041】
装填庫32から取り出された正券は、券種ごとに予め設定された任意の指定枚数ずつメインモジュール10の集積庫22a乃至22dに集積してもよい。また、主制御部12は、装填庫32に集積する枚数、例えば、2000枚が設定されている場合、鑑査装置38で検出した正券の枚数から、不足分を認識できる。不足分を認識すると、主制御部12は、不足枚数分の紙葉類Pをメインモジュール10から装填モジュール30へ供給し、整列機構42および搬送路44を通して装填庫32に装填する。
【0042】
副制御部61aは、装填庫32が装填モジュール30の装着部34へ装着されると、装填庫32内の紙葉類Pの有高を主制御部12へ送る。主制御部12は、送られた有高が所望の有高に不足していると判断した場合、メインモジュール10から装填庫32に不足分紙葉類を供給し、装填するようにしてもよい。
【0043】
施封モジュール60aは、紙葉類Pを所定の枚数ごとに帯で施封する。
図1及び
図2に示すように、施封モジュール60aは、搬送路62と、集積装置75aと、センサS1と、帯供給部76aと、表示器77aと、撮影部78aと、を備える。
【0044】
搬送路62は、装填モジュール30の第1の搬送路44aに連通する。集積装置75aは、搬送路62を通して送られて来た紙葉類を集積する。センサS1は、集積装置75aに排出される紙葉類を検知する。
【0045】
帯供給部76aは、集積装置75aに集積された紙葉類Pの束を施封するための帯を供給する。帯供給部76aは、リール状に形成された帯(帯リール)を格納する。例えば、帯供給部76aは、内部に形成される格納部に2つの帯リール(A側の帯リールとB側の帯リール)を格納する。ここでは、帯供給部76aは、回転軸が共通となるように、2つ帯リールを平行に格納する。
【0046】
帯供給部76aは、2つの帯リールの一方を用いて帯を供給する。たとえば、帯供給部76aは、A側の帯リールから帯を引き出し、所定の長さにカットして供給する。ここでは、供給される帯リール(たとえば、A側の帯リール)を主側の帯リール(第1の帯リール)とし、他方(たとえば、B側の帯リール)を予備側の帯リール(第2の帯リール)とする。
【0047】
帯供給部76aは、主側の帯リールの残量不足を検出すると、予備側の帯リールを用いて帯を供給する。
【0048】
また、帯供給部76aは、予備側の帯リールの残量不足を検出すると、予備側の帯リールを主側の帯リールに切替えることができる。たとえば、帯供給部76aは、A側の帯リールを主側の帯リールとしB側の帯リールを予備側の帯リールとした場合、上記の切替えにより、B側の帯リールを主側の帯リールとしA側の帯リールを予備側の帯リールとする。
【0049】
帯供給部76aは、副制御部61aからの信号に基づいて主側の帯リールから帯を供給する。また、帯供給部76aは、副制御部61aからの信号に基づいて、予備側の帯リールを主側の帯リールに切替えることができる。
表示器77aは、集積装置75aに所定枚数の紙葉類が集積されたことを案内する。
【0050】
撮影部78aは、帯供給部76aが格納する帯リールをカラーで撮影する。たとえば、撮影部78aは、帯供給部76aの格納部内に設置される。撮影部78aは、格納部に格納される2つの帯リールを撮影する。撮影部78aは、撮影された画像(帯画像)を副制御部61aに送信する。撮影部78aは、たとえば、CCDカメラなどである。
【0051】
図1に示すように、他の施封モジュール60bは、施封モジュール60aと同様に構成される。施封モジュール60a及び60bの搬送路62は、互いに連通して延びる。メインモジュール10又は装填モジュール30からの紙葉類Pは、任意の施封モジュール60a又は60bに送られ、集積される。
【0052】
全てのモジュールの最下流には、セーフティポケット74が設けられる。各モジュールを搬送中に処理できなかった紙葉類がある場合、紙葉類Pはセーフティポケット74に排出され、紙葉類処理装置1から退避される。
【0053】
次に、メモリ12bが格納する帯色テーブルについて説明する。
図4は、帯色テーブルの構成例を示す図である。
図4が示すように、帯色テーブルは、「紙幣」、「枚数」及び「色」を対応付けて格納する。
「紙幣」は、施封モジュール60a及び60bが施封する紙幣の種類を示す。ここでは、「紙幣」は、ドル紙幣である。即ち、「紙幣」は、1ドル紙幣、2ドル紙幣…100ドル紙幣である。なお、「紙幣」は、円、ルーブル、又は、ユーロなど他の通貨の紙幣であってもよい。
【0054】
「枚数」は、施封モジュール60a及び60bが施封する枚数を示す。ここでは、「枚数」は、50枚又は100枚である。なお、「枚数」は、特定の数値に限定されるものではない。
【0055】
「色」は、帯の色を示す。即ち、「色」は、施封モジュール60a及び60bが「紙幣」を「枚数」で施封する場合に用いる帯の色を示す。たとえば、1ドルを50枚で施封する場合、施封モジュール60a及び60bは、ピンクの帯を用いる。
【0056】
なお、帯色テーブルは、「紙幣」以外の紙葉類に対応する「色」を備えてもよい。また、帯色テーブルは、複数の通貨の紙幣に対応する「色」を備えてもよい。
【0057】
また、帯色テーブルは、「枚数」を備えなくともよい。帯色テーブルが「枚数」を備えない場合(つまり枚数別に帯の色を変更しない場合)、施封モジュール60a及び60bは、施封枚数に拘わらず、「紙幣」に対応する色の帯で紙幣(所定枚数の紙幣)を施封する。
【0058】
帯色テーブルは、予めメモリ12bに格納される。たとえば、主制御部12は、操作部17などを通じて操作者から帯色テーブルを生成するためのデータの入力を受け付ける。主制御部12は、入力されたデータに基づいて帯色テーブルを生成し、メモリ12bに格納する。また、主制御部12は、操作部17に入力される操作などに基づいて、帯色テーブルを更新する。
【0059】
次に、主制御部12が実現する機能について説明する。
主制御部12は、施封モジュール60a及び60bに、施封する紙幣の種類と施封する枚数とを設定する機能を有する(設定部)。たとえば、主制御部12は、操作部17を通じて、施封する紙幣(即ち、供給部11にセットする紙幣)の種類及び施封する枚数の入力を受け付ける。主制御部12は、入力された紙幣の種類及び枚数を示す施封情報を施封モジュール60a及び60bに送信する。
【0060】
また、主制御部12は、施封モジュール60a及び60bに、施封に用いる帯の色を設定する機能を有する。主制御部12は、入力された紙幣の種類及び枚数に基づいて帯の色を決定する(決定部)。たとえば、主制御部12は、帯色テーブルを参照して、紙幣の種類及び枚数に対応する色を決定する。主制御部12は、決定された色を示す色情報を施封モジュール60a及び60bに送信する。
【0061】
また、主制御部12は、帯供給部76aが格納する帯リールの状態を示す帯情報を施封モジュール60a又は60bから受信し、帯情報を提示する機能を有する。
たとえば、帯情報は、帯リールが装填されているかを示す。たとえば、帯情報は、1つ又は2つの帯リールが装填されていること、又は、帯リールが装填されていないことを示す。
【0062】
また、帯情報は、装填された帯リールの色を示す。たとえば、帯情報は、主側の帯びリールの色及び予備側の帯リールの色をそれぞれ示す。
【0063】
また、帯情報は、帯リールの残量を示す。たとえば、帯情報は、帯リールの残量として、「Full」、「3/4」、「1/2」、「1/4」及び「Low」の何れか1つを示す。「Full」は、帯リールがほぼ未使用であることを示す。「3/4」は、帯リールが3/4残っていることを示す。「1/2」は、帯リールが1/2残っていることを示す。「1/4」は、帯リールが1/4残っていることを示す。「Low」は、帯リールの残量がわずかであること(ニアエンドであること)を示す。なお、「Low」は、少なくとも1回は紙葉類を施封できる残量である。また、紙葉類を施封できない残量(「Low」より少ない残量)、即ち帯リールの残量が無い状態又は残量が極端に少ない状態を「残量不足」と定義する。
帯情報は、主側の帯リール及び予備側の帯リールの残量をそれぞれ示す。
【0064】
たとえば、主制御部12は、帯情報に基づいて、主側の帯リールの色及び予備側の帯リールの色を提示する(色提示処理部)。たとえば、主制御部12は、モニタ15に主側の帯リールの色及び予備側の帯リールの色を表示する。
【0065】
また、主制御部12は、帯情報に基づいて、主側の帯リールの残量及び予備側の帯リールの残量を提示する(残量提示処理部)。たとえば、主制御部12は、モニタ15に主側の帯リールの残量及び予備側の帯リールの残量を表示する。
【0066】
図5は、帯情報を表示するモニタ15の表示例を示す。
ここでは、スタッカ3及びスタッカ4は、それぞれ施封モジュール60a及び60bに対応する。
【0067】
図5が示すように、主制御部12は、モニタ15に表示領域15a及び15bを設定する。
【0068】
表示領域15aは、帯リールの残量又は存否を示す。たとえば、
図5が示す例では、表示領域15aは、スタッカ3のA側(予備側)には未使用の帯リールがセットされ、B側(主側)には1/2残っている帯リールがセットされていることを示す。また、表示領域15aは、スタッカ3のA側(主側)には未使用の帯リールがセットされ、B側(予備側)には帯リールがセットされていないことを示す。
【0069】
また、表示領域15bは、帯リールの色が対応する紙幣の種類を示す。たとえば、
図5が示す例では、表示領域15bは、スタッカ3のA側に5ドルを施封するための色の帯リールがセットされ、B側に20ドルを施封するための色の帯リールがセットされていることを示す。また、表示領域15bは、スタッカ4のA側に20ドルを施封するための色の帯リールがセットされていることを示す。なお、表示領域15bは、施封する枚数を示してもよい。なお、表示領域15a及び15bの構成は、特定の構成に限定されるものではない。
【0070】
また、主制御部12は、施封モジュール60a及び60bから警告情報を受信し、警告情報に基づいて帯びリールの色に関する警告を提示する機能を有する(警告提示処理部)。
たとえば、警告情報は、色情報が示す色の帯リールがないこと又は色情報が示す色の帯リールが残りわずか(ニアエンド)であることを示す。
【0071】
たとえば、主制御部12は、警告情報を受信すると、警告情報に基づいて警告をモニタ15に表示する。たとえば、警告情報が色情報の色の帯リールがないことを示す場合、主制御部12は、主側の帯リール及び予備側の帯リールを交換することを促すメッセージを表示する。また、警告情報が色情報の色の帯リールが残りわずか(ニアエンド)であることを示す場合、主制御部12は、予備側の帯リールを交換することを促すメッセージを表示する。
【0072】
次に、施封モジュール60aの副制御部61aが実現する機能について説明する。
副制御部61aは、撮影部78aが撮影した帯画像を取得する機能を有する(取得部)。たとえば、副制御部61aは、撮影部78aに画像を撮影させる信号を送信する。副制御部61aは、撮影部78aから帯画像を受信する。
【0073】
副制御部61aは、帯画像に基づいて、帯リールの色を判定する機能を有する(色判定部)。即ち、副制御部61aは、A側の帯リールの色と、B側の帯リールの色とを判定する。たとえば、副制御部61aは、以下のように帯リールの色を判定する。
【0074】
図6は、帯画像の例を示す。
図6は、A側の帯リールとしての帯リール80aとB側の帯リールとしての帯リール80bとを撮影した帯画像の例である。
図6が示す帯画像は、帯リールの回転軸に垂直な方向から撮影された画像である。
【0075】
図6において、線81は、帯リール80a及び80bの回転軸を示す。
図6が示すように、副制御部61aは、帯画像内に判定領域82を設定する。判定領域82は、帯リール80の少なくとも一部を含む。ここでは、判定領域82aは、帯リール80aを含む。また、判定領域82aは、帯リール80aを含む。
【0076】
副制御部61aは、判定領域82内の色を判定し、帯リール80の色を判定する。たとえば、副制御部61aは、判定領域82a内の色を判定し帯リール80aの色を判定する。また、副制御部61aは、判定領域82b内の色を判定し帯リール80bの色を判定する。
【0077】
また、副制御部61aは、帯画像に基づいて帯リール80の残量を判定する機能を有する(残量判定部)。即ち、副制御部61aは、帯リール80a及び80bの残量を判定する。たとえば、副制御部61aは、以下のように帯リール80の残量を判定する。
【0078】
図6が示すように、副制御部61aは、帯画像内に閾値(線)83乃至87を設定する。閾値83は、残量が「Low」であると判定するための境界である。閾値84は、残量が「1/4」であると判定するための境界である。閾値85は、残量が「1/2」であると判定するための境界である。閾値86は、残量が「3/4」であると判定するための境界である。閾値87は、残量が「Full」であると判定するための境界である。なお、図示していないが、同様にして、「Low」より少ない「残量不足」を判定することができる。
【0079】
たとえば、副制御部61aは、帯リール80の先端が閾値86と閾値87との間にあれば、帯リール80の残量が「Full」であると判定する。また、副制御部61aは、帯リール80の先端が閾値85と閾値86との間にあれば、帯リール80の残量が「3/4」であると判定する。また、副制御部61aは、帯リール80の先端が閾値84と閾値85との間にあれば、帯リール80の残量が「1/2」であると判定する。また、副制御部61aは、帯リール80の先端が閾値83と閾値84との間にあれば、帯リール80の残量が「1/4」であると判定する。また、副制御部61aは、帯リール80の先端が閾値83に達しないと、帯リール80の残量が「Low」であると判定する。また、副制御部61aは、帯リール80の先端が残量不足を判定する閾値に達しないと、帯リール80の残量が「残量不足」であると判定する。或いは、副制御部61aは、帯リール80の先端が閾値83から帯リール80方向へ所定距離離れると、帯リール80の残量が「残量不足」であると判定する。或いは、副制御部61aは、「Low」判定後に所定回数の施封処理が実施されると、帯リール80の残量が「残量不足」であると判定する。
【0080】
また、副制御部61aは、帯リール80の色及び残量を示す帯情報を主制御部12へ送信する機能を有する。即ち、副制御部61aは、帯リール80a及び80bの色及び残量を示す帯情報を主制御部12へ送信する。
【0081】
また、副制御部61aは、色情報が示す色と帯リール80の色とを比較する機能を有する。副制御部61aは、帯リール80aの色と色情報の色とを比較する。また、副制御部61aは、帯リール80bの色と色情報の色とを比較する。
【0082】
また、副制御部61aは、色情報が示す色と帯リール80の色との比較結果に基づいて警告情報を主制御部12へ送信する。
たとえば、副制御部61aは、帯リール80a及び80bの色が色情報の色と異なる場合、色情報の色の帯リールがないことを示す警告情報を主制御部12へ送信する。
【0083】
また、副制御部61aは、予備側の帯リールの色が色情報の色と異なる場合に、色情報の色である主側の帯リールの残量が「Low」となると(所定の量を下回ると)、色情報の色の帯リールが残りわずか(ニアエンド)であることを示す警告情報を主制御部12へ送信する。
【0084】
たとえば、帯リール80aが主側の帯リールであり帯リール80bが予備側の帯リールであるとする。また、帯リール80aの色は、色情報の色と一致する。また、帯リール80bの色は、色情報の色と一致しない。
【0085】
副制御部61aは、帯リール80aの残量が「Low」となるか判定する。帯リール80aの残量が「Low」となると、副制御部61aは、色情報の色の帯リールが残りわずか(ニアエンド)であることを示す警告情報を主制御部12へ送信する。
【0086】
なお、施封モジュール60bの副制御部61bが実現する機能も同様であるため説明を省略する。
【0087】
次に、主制御部12の動作例について説明する。
図7は、主制御部12の動作例について説明するためのフローチャートである。
【0088】
ここでは、主制御部12は、紙幣(紙葉類P)を施封モジュール60a及び60bに供給し、施封するものとする。
【0089】
まず、主制御部12は、操作部17からの入力などに基づいて帯色テーブルを生成する(S11)。帯色テーブルを生成すると、主制御部12は、メモリ12bに生成された帯色テーブルを格納する(S12)。
【0090】
メモリ12bに生成された帯色テーブルを格納すると、主制御部12は、帯色テーブルを更新する必要があるか判定する(S13)。帯色テーブルを更新する必要があると判定すると(S13、YES)、主制御部12は、S11に戻る。
【0091】
帯色テーブルを更新する必要がないと判定すると(S13、NO)、主制御部12は、操作部17などを通じて、施封する紙幣の種類及び施封する枚数の入力を受け付ける(S14)。施封する紙幣の種類及び施封する枚数の入力を受け付けると、主制御部12は、帯テーブルを参照して帯の色を決定する(S15)。
【0092】
帯の色を決定すると、主制御部12は、紙葉類処理装置1を初期化する(S16)。たとえば、主制御部12は、紙葉類処理装置1をリセットし、所定の設定を行う。
【0093】
紙葉類処理装置1を初期化すると、主制御部12は、S14で受け付けた紙幣の種類及び枚数を示す施封情報を施封モジュール60a及び60bに送信する(S17)。施封情報を施封モジュール60a及び60bに送信すると、主制御部12は、S15で決定された色を示す色情報を施封モジュール60a及び60bに送信する(S18)。
【0094】
色情報を施封モジュール60a及び60bに送信すると、主制御部12は、施封モジュール60a及び60bから帯情報を受信する(S19)。なお、主制御部12は、色情報を送信してから帯情報を受信するまで待機するものとする。
【0095】
帯情報を受信すると、主制御部12は、モニタ15に帯情報を表示する(S20)。モニタ15に帯情報を表示すると、主制御部12は、施封モジュール60a又は60bから警告情報を受信したか判定する(S21)。
【0096】
警告情報を受信していないと判定すると(S21、NO)、主制御部12は、業務が終了したか判定する(S22)。たとえば、主制御部12は、供給部11にセットされた紙幣が終了したこと、又は、操作部17などを通じて業務を終了する操作を入力されたことなどを検知すると、業務を終了したと判定する。
【0097】
業務が終了していないと判定すると(S22、NO)、主制御部12は、S19に戻る。
業務が終了したと判定すると(S22、YES)、主制御部12は、動作を終了する。
【0098】
警告情報を受信したと判定すると(S21、YES)、主制御部12は、受信された警告情報に基づいて警告を表示する(S23)。
【0099】
警告を表示すると、主制御部12は、S22に進む。
【0100】
次に、副制御部61aの動作例について説明する。
図9は、副制御部61aの動作例を説明するためのフローチャートである。
まず、副制御部61aは、主制御部12から施封情報を受信する(S31)。施封情報を受信すると、副制御部61aは、主制御部12から色情報を受信する(S32)。色情報を受信すると、副制御部61aは、撮影部78aから帯画像を取得する(S33)。
【0101】
帯画像を取得すると、副制御部61aは、帯画像に基づいて帯リールの色を判定する(S34)。帯リールの色を判定すると、副制御部61aは、主側の帯リールの色が色情報の色と一致するか判定する(S35)。
【0102】
主側の帯リールの色が色情報の色と一致すると判定すると(S35、YES)、副制御部61aは、施封動作を開始する(S36)。施封動作を開始すると、副制御部61aは、撮影部78aから帯画像を取得する(S37)。
【0103】
帯画像を取得すると、副制御部61aは、帯画像に基づいて帯リールの色及び残量を判定する(S38)。帯リールの色及び残量を判定すると、副制御部61aは、判定された色及び残量を示す帯情報を主制御部12へ送信する(S39)。
【0104】
帯情報を主制御部12へ送信すると、副制御部61aは、主側の帯リールの残量が「Low」(ニアエンド)であるか判定する(S40)。主側の帯リールの残量が「Low」(ニアエンド)でないと判定すると(S40、NO)、副制御部61aは、S37に戻る。
【0105】
主側の帯リールの残量が「Low」(ニアエンド)であると判定すると(S40、YES)、副制御部61aは、予備側の帯リールの色が色情報の色と一致するか判定する(S41)。
【0106】
備側の帯リールの色が色情報の色と一致すると判定すると(S41、YES)、副制御部61aは、S37に戻る。予備側の帯リールの色が色情報の色と一致しないと判定すると(言い換えれば予備側の帯リールの色が色情報の色と異なると判定すると)(S41、NO)、副制御部61aは、色情報の色の帯リールが残りわずか(ニアエンド)であることを示す警告情報を主制御部12へ送信する(S42)。警告情報を主制御部12へ送信すると、副制御部61aは、S37に戻る。
【0107】
主側の帯リールの色が色情報の色と一致しないと判定すると(S35、NO)、副制御部61aは、予備側の帯リールの色が色情報の色と一致するか判定する(S43)。予備側の帯リールの色が色情報の色と一致すると判定すると(言い換えれば予備側の帯リールの色が色情報の色と同一と判定すると)(S43、YES)、副制御部61aは、予備側の帯リールを主側の帯リールに切替える(S44)。予備側の帯リールを主側の帯リールに切替えると、副制御部61aは、S36に進む。
【0108】
予備側の帯リールの色が色情報の色と一致しないと判定すると(S43、NO)、副制御部61aは、色情報の色の帯リールがないことを示す警告情報を主制御部12へ送信する(S45)。警告情報を主制御部12に送信すると、副制御部61aは、S33に戻る。
副制御部61bの動作は、副制御部61aの動作と同様であるため説明を省略する。
【0109】
なお、副制御部61aが行う機能は、主制御部12が行ってもよい。また、主制御部12が行う機能は、副制御部61aが行ってもよい。たとえば、主制御部12は、帯情報に基づいて帯リールの色が施封の帯の色として決定された色と一致するか判定してもよい。また、主制御部12は、判定結果に基づいて種々の警告をモニタ15などに表示してもよい。
【0110】
また、主制御部12は、センサなどを用いて自動的に紙幣の種別を判定してもよい。たとえば、主制御部12は、判定された紙幣の種別に基づいて色を決定してもよい。
【0111】
また、副制御部61aは、予備側の帯リールの色が色情報の色と異なる場合、色情報の色である主側の帯リールの残量不足判定に基づき、動作を停止してもよい。
【0112】
以上のように形成された紙葉類処理装置は、施封に用いる帯リールの色を決定する。また、紙葉類処理装置は、装填された帯リールの画像に基づいて、帯リールの色を判定する。その結果、紙葉類処理装置は、決定された色と装填された帯リールの色とが一致しない場合に、警告を提示することができる。
【0113】
また、紙葉類処理装置は、装填された帯リールの残量を判定する。その結果、紙葉類処理装置は、主側の帯リールの残量がわずかとなり、かつ、予備側の帯リールの色が決定された色と一致しない場合に、警告を提示することができる。
【0114】
実施形態は、以下の内容を包含する。
[1]
格納された第1の帯リールから帯を供給する帯供給部と、
紙葉類の種別を設定する設定部と、
前記紙葉類の種別に基づいて前記紙葉類を施封する帯の色を決定する決定部と、
前記第1の帯リールの画像を取得する取得部と、
前記画像に基づいて、前記第1の帯リールの色を判定する色判定部と、
前記決定部が決定した前記色と前記第1の帯リールの前記色とが異なる場合に、警告を提示する警告提示処理部と、
を備える施封装置。
[2]
前記画像に基づいて、前記第1の帯リールの残量を判定する残量判定部を備え、
前記帯供給部は、前記第1の帯リールが所定の残量より少ない残量不足と判定されると、格納された第2の帯リールから帯を供給し、
前記警告提示処理部は、前記第2の帯リールの色が前記決定部が決定した前記色と異なり、前記第1の帯リールが前記所定の残量と判定されると、前記警告を提示する、
前記[1]に記載の施封装置。
[3]
前記帯供給部は、前記第1の帯リールの色が前記決定部が決定した前記色と異なり前記第2の帯リールの色が前記決定部が決定した前記色と同一である場合、前記第2の帯リールから帯を供給する、
前記[2]に記載の施封装置。
[4]
前記残量判定部は、前記第2の帯リールの残量を判定し、
前記第1の帯リールの残量及び前記第2の帯リールの残量を提示する残量提示処理部を備える、
前記[2]又は[3]に記載の施封装置。
[5]
前記色判定部は、前記画像に判定領域を設定し、前記判定領域内の色に基づいて、前記第1の帯リールの色を判定する、
前記[1]乃至[4]の何れか1つに記載の施封装置。
[6]
前記第1の帯リールの色を提示する色提示処理部を備える、
前記[1]乃至[5]の何れか1つに記載の施封装置。
[7]
前記紙葉類は、紙幣である、
前記[1]乃至[6]の何れか1つに記載の施封装置。
[8]
前記設定部は、前記紙葉類を施封する枚数を設定し、
前記決定部は、前記枚数に基づいて前記紙葉類を施封する帯の色を決定する、
前記[1]乃至[7]の何れか1つに記載の施封装置。
【0115】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。