(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1および第2のアンテナからそれぞれ送信された第1および第2の信号を受信することであって、前記第1および第2のアンテナが、単一の送信ポイントに地理的にコロケートされたか、または地理的に分離され、異なる送信ポイントに関連付けられている、のうちの1つである、受信することと、
前記第1および第2の信号に基づいて前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットを決定することと、
前記時間オフセットを報告するための、前記第1および第2のアンテナである複数のアンテナのうちのいずれか、または複数の送信ポイントのうちのいずれか、のうちの1つに関する情報を受信することであって、前記複数のアンテナが単一の基地局に関連付けられているか、または前記複数の送信ポイントが複数の基地局に関連付けられている、受信することと、
前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットに関する情報を報告することであって、前記報告することが、所定のしきい値を上回るか、または下回るとして前記時間オフセットを報告することを含む、報告することとを備える、ワイヤレス通信の方法。
前記報告することは、周期または非周期チャネル状態情報(CSI)フィードバック報告方式の一部として前記時間オフセットを報告することを含む、請求項1に記載の方法。
前記時間オフセットを前記決定することが、共通基準信号(CRS)と、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)と、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)とのうちの1つに基づいて前記時間オフセットを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
第1および第2のアンテナからそれぞれ送信された第1および第2の信号を受信するための手段であって、前記第1および第2のアンテナが、単一の送信ポイントに地理的にコロケートされたか、または地理的に分離され、異なる送信ポイントに関連付けられている、のうちの1つである、受信するための手段と、
前記第1および第2の信号に基づいて前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットを決定するための手段と、
前記時間オフセットを報告するための、前記第1および第2のアンテナである複数のアンテナのうちのいずれか、または複数の送信ポイントのうちのいずれか、のうちの1つに関する情報を受信するための手段であって、前記複数のアンテナが単一の基地局に関連付けられているか、または前記複数の送信ポイントが複数の基地局に関連付けられている、受信するための手段と、
前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットに関する情報を報告するための手段であって、前記報告することが、所定のしきい値を上回るか、または下回るとして前記時間オフセットを報告することを含む、報告するための手段とを備える、ワイヤレス通信のための装置。
前記時間オフセットを決定するための前記手段が、共通基準信号(CRS)と、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)と、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)とのうちの1つに基づいて前記時間オフセットを決定するための手段を含む、請求項10に記載の装置。
報告するための前記プログラムコードは、前記時間オフセットが前記所定のしきい値を上回る場合にビットフラグをセットするためのプログラムコードをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
前記時間オフセットを決定するための前記プログラムコードが、共通基準信号(CRS)と、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)と、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)とのうちの1つに基づいて前記時間オフセットを決定するためのプログラムコードを含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
前記少なくとも1つのプロセッサの報告するための前記構成は、前記時間オフセットが前記所定のしきい値を上回る場合にビットフラグをセットするための構成をさらに含む、請求項20に記載の装置。
前記時間オフセットを決定するための前記構成が、共通基準信号(CRS)と、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)と、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)とのうちの1つに基づいて前記時間オフセットを決定するための構成を含む、請求項20に記載の装置。
前記受信することが、複数のUEから複数の時間オフセット報告を受信することを含み、前記適応させることが、前記複数の時間オフセット報告に基づいて前記複数の送信アンテナを用いて送信される信号のタイミングを調節することを含む、請求項25に記載の方法。
受信するための前記手段が、複数のUEから複数の時間オフセット報告を受信するための手段を含み、適応させるための前記手段が、前記複数の時間オフセット報告に基づいて前記複数の送信アンテナを用いて送信される信号のタイミングを調節するための手段を含む、請求項34に記載の装置。
受信するための前記プログラムコードが、複数のUEから複数の時間オフセット報告を受信するためのプログラムコードを含み、適応させるための前記プログラムコードが、前記複数の時間オフセット報告に基づいて前記複数の送信アンテナを用いて送信される信号のタイミングを調節するためのプログラムコードを含む、請求項43に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
適応させるための前記プログラムコードが、前記時間オフセットに関する前記情報に基づいて基地局のCoMPセットを定義するためのプログラムコードを含む、請求項43に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
基地局の前記CoMPセットが、CoMP測定セットと、CoMP送信セットと、CoMP協働セットとのうちの1つを含む、請求項48に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
受信するための前記構成が、複数のUEから複数の時間オフセット報告を受信するための構成を含み、適応させるための前記構成が、前記複数の時間オフセット報告に基づいて前記第1および第2のアンテナを用いて送信される信号のタイミングを調節するための構成を含む、請求項51に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記時間オフセットに関する前記情報を報告することを求める要求をUEに送信するようにさらに構成される、請求項51に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0020】
[0031] 添付の図面に関して以下に示す発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る唯一の構成を表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
【0021】
[0032] 本明細書で説明する技法は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMAおよび他のネットワークなど、様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば互換的に使用される。CDMAネットワークは、Universal Terrestrial Radio Access(UTRA)、米国電気通信工業会(TIA:Telecommunications Industry Association)のCDMA2000(登録商標)などの無線技術を実装し得る。UTRA技術は、広帯域CDMA(WCDMA)(登録商標)およびCDMAの他の変形態を含む。CDMA2000(登録商標)技術は、米国電子工業会(EIA:Electronics Industry Alliance)およびTIAからのIS−2000、IS−95およびIS−856規格を含む。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM)(登録商標)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)(登録商標)、IEEE802.16(WiMAX)(登録商標)、IEEE802.20、Flash−OFDMAなどの無線技術を実装し得る。UTRA技術およびE−UTRA技術はUniversal Mobile Telecommunication System(UMTS)の一部である。3GPP Long Term Evolution(LTE)およびLTE−Advanced(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSのより新しいリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−AおよびGSMは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。CDMA2000(登録商標)およびUMBは、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、上記のワイヤレスネットワークおよび無線アクセス技術、ならびに他のワイヤレスネットワークおよび無線アクセス技術に使用され得る。明快のために、本技法のいくつかの態様について以下では、LTEまたはLTE−A(代替として一緒に「LTE/−A」と呼ばれる)に関して説明し、以下の説明の大部分ではそのようなLTE/−A用語を使用する。
【0022】
[0033]
図1に、通信のためのワイヤレスネットワーク100を示し、これはLTE−Aネットワークであり得る。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかの発展型ノードB(eNB)110と他のネットワークエンティティとを含む。eNBは、UEと通信する固定局であり得、基地局、ノードB、アクセスポイントなどとも呼ばれることもある。各eNB110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを与え得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用される状況に応じて、eNBのこの特定の地理的カバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアをサービスするeNBサブシステムを指すことがある。
【0023】
[0034] eNBは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または他のタイプのセルに通信カバレージを与え得る。マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、サービスに加入しているUEによるネットワークプロバイダとの無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、概して、比較的小さい地理的エリアをカバーすることになり、サービスに加入しているUEによるネットワークプロバイダとの無制限アクセスを可能にし得る。また、フェムトセルは、概して、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE、自宅内のユーザのためのUEなど)による限定アクセスを可能にし得る。マクロセルのためのeNBはマクロeNBと呼ばれることがある。ピコセルのためのeNBはピコeNBと呼ばれることがある。また、フェムトセルのためのeNBはフェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることがある。
図1に示す例では、eNB110a、110bおよび110cは、それぞれマクロセル102a、102bおよび102cのためのマクロeNBである。eNB110xは、ピコセル102xのためのピコeNBである。また、eNB110yおよび110zは、それぞれフェムトセル102yおよび102zのためのフェムトeNBである。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。
【0024】
[0035] ワイヤレスネットワーク100はまた中継局を含む。中継局は、上流局(たとえば、eNB、UEなど)からデータおよび/または他の情報の送信を受信し、そのデータおよび/または他の情報の送信を下流局(たとえば、別のUE、別のeNBなど)に送る局である。中継局はまた、他のUEに対する送信を中継するUEとすることができる。
図1に示す例では、中継局110rはeNB110aおよびUE120rと通信し得、ここで、中継局110rは、それらの2つのネットワーク要素(eNB110aおよびUE120r)間の通信を可能にするために、それらの間のリレーとして働く。中継局は、リレーeNB、リレーなどと呼ばれることもある。
【0025】
[0036] ワイヤレスネットワーク100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、eNBは同様のフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は近似的に時間的に整合され得る。非同期動作の場合、eNBは異なるフレームタイミングを有し得、異なるeNBからの送信は時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
【0026】
[0037] ネットワークコントローラ130は、eNBのセットに結合し、これらのeNBの協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホール132を介してeNB110と通信し得る。eNB110はまた、たとえば、ワイヤレスバックホール134またはワイヤラインバックホール136を介して直接または間接的に互いに通信し得る。
【0027】
[0038] UE120はワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散され、各UEは固定またはモバイルであり得る。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレット、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局などであり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。
図1において、両矢印付きの実線は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上での、UEと、そのUEをサービスするように指定されたeNBであるサービングeNBとの間の所望の送信を示す。両矢印付きの破線は、UEとeNBとの間の干渉送信を示す。
【0028】
[0039] LTE/−Aは、ダウンリンク上では直交周波数分割多重(OFDM)を利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K個)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMの場合は周波数領域で、SC−FDMの場合は時間領域で送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、Kは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅に対してそれぞれ128、256、512、1024または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHzをカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzの対応するシステム帯域幅に対してそれぞれ1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
【0029】
[0040]
図2に、LTE/−Aにおいて使用されるダウンリンクフレーム構造を示す。ダウンリンクの送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有し得、0〜9のインデックスをもつ10個のサブフレームに区分され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。したがって、各無線フレームは、0〜19のインデックスをもつ20個のスロットを含み得る。各スロットは、L個のシンボル期間、たとえば、(
図2に示すように)ノーマルサイクリックプレフィックスの場合は7つのシンボル期間、または拡張サイクリックプレフィックスの場合は6つのシンボル期間を含み得る。各サブフレーム中の2L個のシンボル期間には0〜2L−1のインデックスが割り当てられ得る。利用可能な時間周波数リソースはリソースブロックに区分され得る。各リソースブロックは、1つのスロット中でN個のサブキャリア(たとえば、12個のサブキャリア)をカバーし得る。
【0030】
[0041] LTE/−Aでは、eNBは、eNB中の各セルに関する1次同期信号(PSS:primary synchronization signal)と2次同期信号(SSS:secondary synchronization signal)とを送り得る。1次同期信号および2次同期信号は、
図2に示すように、それぞれ、ノーマルサイクリックプレフィックスをもつ各無線フレームのサブフレーム0および5の各々中のシンボル期間6および5中で送られ得る。同期信号は、セル検出および捕捉のためにUEによって使用され得る。eNBは、サブフレーム0のスロット1中のシンボル期間0〜3中で物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)を送り得る。PBCHはあるシステム情報を搬送し得る。
【0031】
[0042] eNBは、
図2に示すように、各サブフレームの第1のシンボル期間中に物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)を送り得る。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるいくつか(M個)のシンボル期間を搬送し得、ここで、Mは、1、2または3に等しくなり得、サブフレームごとに変化し得る。Mはまた、たとえば、リソースブロックが10個未満である、小さいシステム帯域幅では4に等しくなり得る。
図2に示す例では、M=3である。eNBは、各サブフレームの最初のM個のシンボル期間中に物理HARQインジケータチャネル(PHICH:Physical HARQ Indicator Channel)と物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)とを送り得る。
図2に示す例でも、PDCCHおよびPHICHは最初の3つのシンボル期間中に含まれている。PHICHは、ハイブリッド自動再送信(HARQ:hybrid automatic retransmission)をサポートするための情報を搬送し得る。PDCCHは、UEのためのリソース割振りに関する情報と、ダウンリンクチャネルのための制御情報とを搬送し得る。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間中に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を送り得る。PDSCHは、ダウンリンク上でのデータ送信がスケジュールされたUEについてのデータを搬送し得る。
【0032】
[0043] 各サブフレームの制御セクション中で、すなわち、各サブフレームの第1のシンボル期間中でPHICHとPDCCHとを送ることに加えて、LTE−Aはまた、各サブフレームのデータ部分中でもこれらの制御指向チャネルを送信し得る。
図2に示すように、データ領域を利用するこれらの新しい制御設計、たとえば、リレー物理ダウンリンク制御チャネル(R−PDCCH:Relay-Physical Downlink Control Channel)およびリレー物理HARQインジケータチャネル(RPHICH:Relay-Physical HARQ Indicator Channel)は、各サブフレームの後のシンボル期間中に含まれる。R−PDCCHは、最初に半二重リレー動作のコンテキストにおいて開発された、データ領域を利用する新しいタイプの制御チャネルである。1つサブフレーム中の最初のいくつかの制御シンボルを占有するレガシーPDCCHおよびPHICHとは異なり、R−PDCCHおよびR−PHICHは、最初にデータ領域として指定されたリソース要素(RE)にマッピングされる。新しい制御チャネルは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、またはFDMとTDMとの組合せの形態であり得る。
【0033】
[0044] eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中心1.08MHzにおいてPSS、SSSおよびPBCHを送り得る。eNBは、これらのチャネルが送られる各シンボル期間中のシステム帯域幅全体にわたってPCFICHおよびPHICHを送り得る。eNBは、システム帯域幅のいくつかの部分においてUEのグループにPDCCHを送り得る。eNBは、システム帯域幅の特定の部分において特定のUEにPDSCHを送り得る。eNBは、すべてのUEにブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICHおよびPHICHを送り得、特定のUEにユニキャスト方法でPDCCHを送り得、また特定のUEにユニキャスト方法でPDSCHを送り得る。
【0034】
[0045] 各シンボル期間においていくつかのリソース要素が利用可能であり得る。各リソース要素は、1つのシンボル期間中の1つのサブキャリアをカバーし得、実数値または複素数値であり得る1つの変調シンボルを送るために使用され得る。各シンボル期間中に基準信号のために使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG:resource element group)に構成され得る。各REGは、1つのシンボル期間中に4つのリソース要素を含み得る。PCFICHは、シンボル期間0において、周波数上でほぼ等しく離間され得る、4つのREGを占有し得る。PHICHは、1つまたは複数の設定可能なシンボル期間において、周波数上で拡散され得る、3つのREGを占有し得る。たとえば、PHICH用の3つのREGは、すべてシンボル期間0中に属するか、またはシンボル期間0、1および2中で拡散され得る。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間において、利用可能なREGから選択され得る、9、18、32または64個のREGを占有し得る。REGのいくつかの組合せのみがPDCCHに対して可能にされ得る。
【0035】
[0046] UEは、PHICHおよびPCFICHのために使用される特定のREGを知り得る。UEは、PDCCHのためのREGの様々な組合せを探索し得る。探索する組合せの数は、一般に、PDCCHに対して可能にされた組合せの数よりも少ない。eNBは、UEが探索することになる組合せのいずれかにおいてUEにPDCCHを送り得る。
【0036】
[0047] UEは、複数のeNBのカバレージ内にあり得る。そのUEをサービスするために、これらのeNBのうちの1つが選択され得る。サービングeNBは、受信電力、経路損失、信号対雑音比(SNR)など、様々な基準に基づいて選択され得る。
【0037】
[0048]
図3は、アップリンクLongTermEvolution(LTE/−A)通信における例示的なフレーム構造300を概念的に示すロック図である。アップリンクのために利用可能なリソースブロック(RB:resource block)は、データセクションと制御セクションとに区分され得る。制御セクションは、システム帯域幅の2つのエッジにおいて形成され得、設定可能なサイズを有し得る。制御セクション中のリソースブロックは、制御情報を送信するためにUEに割り当てられ得る。データセクションは、制御セクション中に含まれないすべてのリソースブロックを含み得る。
図3の設計は、データセクション中の連続するサブキャリアのすべてを単一のUEに割り当てることを可能にし得る連続サブキャリアを含むデータセクションを生じる。
【0038】
[0049] UEには、eNBに制御情報を送信するために制御セクション中のリソースブロックが割り当てられ得る。UEは、eノードBにデータを送信するためにデータセクション中のリソースブロックも割り当てられ得る。UEは、制御セクション中の割り当てられたリソースブロック310aおよび310b上の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)中で制御情報を送信し得る。UEは、データセクション中の割り当てられたリソースブロック320aおよび320b上の物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)中でデータのみまたはデータと制御情報の両方を送信し得る。アップリンク送信は、サブフレームの両方のスロットにわたり得、
図3に示すように周波数上でホッピングし得る。
【0039】
[0050] 再び
図1を参照すると、ワイヤレスネットワーク100は、システムの単位面積当たりのスペクトル効率を改善するために、eNB110の多様なセット(すなわち、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、およびリレー)を使用する。ワイヤレスネットワーク100は、それのスペクトルカバレージのためにそのような異なるeNBを使用するので、それは異種ネットワークと呼ばれることもある。マクロeNB110a〜cは、通常、ワイヤレスネットワーク100のプロバイダによって慎重に計画され、配置される。マクロeNB110a〜cは、概して、高電力レベル(たとえば、5W〜40W)で送信する。ピコeNB110xおよび中継局110rは、概して、かなり低い電力レベル(たとえば、100mW〜2W)で送信し、マクロeNB110a〜cによって与えられたカバレージエリア中のカバレージホールを除去し、ホットスポットにおける容量を改善するために比較的無計画に展開され得る。とはいえ、一般にワイヤレスネットワーク100とは無関係に展開されるフェムトeNB110y〜zは、それらの(1人または複数の)管理者によって許可された場合、ワイヤレスネットワーク100への潜在的なアクセスポイントとして、または少なくとも、干渉管理のリソース協調および協調を実行するためにワイヤレスネットワーク100の他のeNB110と通信し得る、アクティブでアウェアなeNBとして、ワイヤレスネットワーク100のカバレージエリアに組み込まれ得る。フェムトeNB110y〜zはまた、一般に、マクロeNB110a〜cよりもかなり低い電力レベル(たとえば、100mW〜2W)で送信する。
【0040】
[0051] ワイヤレスネットワーク100など、異種ネットワークの動作では、各UEは、通常、より良い信号品質をもつeNB110によってサービスされ、他のeNB110から受信した不要な信号は干渉として扱われる。そのような動作原理は、著しく準最適なパフォーマンスをもたらすことがあるが、eNB110の間のインテリジェントリソース協調と、より良いサーバ選択ストラテジと、効率的な干渉管理のためのより高度の技法とを使用することによって、ワイヤレスネットワーク100においてネットワークパフォーマンスの利得が実現される。
【0041】
[0052] ピコeNB110xなどのピコeNBは、マクロeNB110a〜cなどのマクロeNBと比較したとき、かなり低い送信電力によって特徴づけられる。ピコeNBはまた、通常、ワイヤレスネットワーク100などのネットワークの周りにアドホックに配置される。この無計画展開のために、ワイヤレスネットワーク100など、ピコeNB配置をもつワイヤレスネットワークは、カバレージエリアまたはセルのエッジ上のUE(「セルエッジ」UE)への制御チャネル送信のためのより困難なRF環境に役立つことができる、低い信号対干渉状態をもつ大きいエリアを有することが予想され得る。さらに、マクロeNB110a〜cの送信電力レベルとピコeNB110xの送信電力レベルとの間の潜在的に大きい格差(たとえば、約20dB)は、混合展開において、ピコeNB110xのダウンリンクカバレージエリアがマクロeNB110a〜cのそれよりもはるかに小さいことを暗示する。
【0042】
[0053] しかしながら、アップリンクの場合、アップリンク信号の信号強度は、UEによって支配され、したがって、どのタイプのeNB110によって受信されたときでも同様である。eNB110のためのアップリンクカバレージエリアがほぼ同じまたは同様であれば、チャネル利得に基づいてアップリンクハンドオフ境界が決定(determine)されることになる。これは、ダウンリンクハンドオーバ境界とアップリンクハンドオーバ境界との間の不一致をもたらし得る。追加のネットワーク適応がなければ、不一致により、ワイヤレスネットワーク100におけるサーバ選択またはeNBへのUEの関連付けは、ダウンリンクハンドオーバ境界とアップリンクハンドオーバ境界とがより厳密に一致するマクロeNB専用同種ネットワークにおけるよりも困難になるであろう。
【0043】
[0054] サーバ選択が主にダウンリンク受信信号強度に基づく場合、ワイヤレスネットワーク100などの異種ネットワークの混合eNB展開の有用性は大幅に減少されよう。これは、マクロeNB110a〜cのより高いダウンリンク受信信号強度が、利用可能なすべてのUEを引きつけ、ピコeNB110xはそれのはるかに弱いダウンリンク送信電力のためにどのUEをもサービスしないことがあるので、マクロeNB110a〜cなど、より高電力のマクロeNBのより大きいカバレージエリアが、ピコeNB110xなどのピコeNBを用いてセルカバレージを分割することの利点を限定するためである。さらに、マクロeNB110a〜cは、それらのUEを効率的にサービスするために十分なリソースを有しない可能性がある。したがって、ワイヤレスネットワーク100は、ピコeNB110xのカバレージエリアを拡張することによってマクロeNB110a〜cとピコeNB110xとの間で負荷をアクティブに分散させようと試みる。この概念は範囲拡張と呼ばれる。
【0044】
[0055] ワイヤレスネットワーク100は、サーバ選択が決定される方式を変更することによってこの範囲拡張を達成する。サーバ選択がダウンリンク受信信号強度に基づく代わりに、選択はダウンリンク信号の品質に一層基づく。1つのそのような品質ベースの決定では、サーバ選択は、UEに最小の経路損失を与えるeNBを決定することに基づき得る。さらに、ワイヤレスネットワーク100は、マクロeNB110a〜cとピコeNB110xとの間で均等にリソースの固定の区分を行う。しかしながら、このアクティブな負荷分散を伴う場合でも、ピコeNB110xなどのピコeNBによってサービスされるUEに対するマクロeNB110a〜cからのダウンリンク干渉は緩和されるべきである。これは、UEにおける干渉消去、eNB110間のリソース協調などを含む様々な方法によって達成され得る。
【0045】
[0056] ワイヤレスネットワーク100など、範囲拡張を用いる異種ネットワークでは、UEが、マクロeNB110a〜cなどのより高電力のeNBから送信されたより強いダウンリンク信号の存在下でピコeNB110xなどのより低電力のeNBからサービスを取得するために、ピコeNB110xは、マクロeNB110a〜cのうちの支配的干渉マクロeNBとの制御チャネルおよびデータチャネル干渉協調に関与する。干渉を管理するために、干渉協調のための多くの異なる技法が採用され得る。たとえば、同一チャネル展開中のセルからの干渉を低減するために、セル間干渉協調(ICIC:inter-cell interference coordination)が使用され得る。1つのICIC機構は適応リソース区分である。適応リソース区分は、いくつかのeNBにサブフレームを割り当てる。第1のeNBに割り当てられたサブフレーム中では隣接eNBが送信しない。したがって、第1のeNBによってサービスされるUEが受ける干渉が低減される。サブフレーム割当ては、アップリンクとダウンリンクの両方のチャネル上で実行され得る。
【0046】
[0057] たとえば、サブフレームは、保護サブフレーム(Uサブフレーム)と、禁止サブフレーム(Nサブフレーム)と、共通サブフレーム(Cサブフレーム)とのサブフレームの3つのクラスの間で割り振られ得る。保護サブフレームは、第1のeNBによって排他的に使用するために第1のeNBに割り当てられる。保護サブフレームは、隣接eNBからの干渉がないことに基づき「クリーン」サブフレームと呼ばれることもある。禁止サブフレームは隣接eNBに割り当てられたサブフレームであり、第1のeNBは、禁止サブフレーム中でデータを送信することを禁止される。たとえば、第1のeNBの禁止サブフレームは、第2の干渉eNBの保護サブフレームに対応し得る。したがって、第1のeNBは、第1のeNBの保護サブフレーム中でデータを送信する唯一のeNBである。共通サブフレームは、複数のeNBによってデータ送信のために使用され得る。共通サブフレームは、他のeNBからの干渉の可能性があるため「非クリーン」サブフレームと呼ばれることもある。
【0047】
[0058] 期間ごとに少なくとも1つの保護サブフレームが静的に割り当てられる。場合によっては、ただ1つの保護サブフレームが静的に割り当てられる。たとえば、期間が8ミリ秒である場合、8ミリ秒ごとに1つの保護サブフレームがeNBに静的に割り当てられ得る。他のサブフレームが動的に割り振られ得る。
【0048】
[0059] 適応リソース区分情報(ARPI:adaptive resource partitioning information)は、非静的に割り当てられたサブフレームが動的に割り振られることを可能にする。保護、禁止、共通の任意のサブフレームが動的に割り振られ得る(それぞれ、AU、AN、ACサブフレーム)。動的割当ては、たとえば、100ミリ秒ごとにまたはそれ以下などで、急速に変化し得る。
【0049】
[0060] 異種ネットワークは、異なる電力クラスのeNBを有し得る。たとえば、3つの電力クラスが、電力クラスの高いものから順に、マクロeNB、ピコeNB、およびフェムトeNBとして定義され得る。マクロeNBとピコeNBとフェムトeNBとが同一チャネル展開中にあるとき、マクロeNB(アグレッサeNB)の電力スペクトル密度(PSD:power spectral density)は、ピコeNBおよびフェムトeNB(ビクティムeNB)のPSDよりも大きくなり、ピコeNBおよびフェムトeNBとの大量の干渉を生じ得る。ピコeNBおよびフェムトeNBとの干渉を低減するかまたは最小限に抑えるために、保護サブフレームが使用され得る。すなわち、アグレッサ(aggressor)eNB上の禁止サブフレームに対応するように、ビクティム(victim)eNBに対して保護サブフレームがスケジュールされ得る。
【0050】
[0061]
図4は、本開示の一態様による、異種ネットワークにおける時分割多重(TDM)区分を示すブロック図である。ブロックの第1の行はフェムトeNBのためのサブフレーム割当てを示し、ブロックの第2の行はマクロeNBのためのサブフレーム割当てを示している。eNBの各々が静的保護サブフレームを有する間、他方のeNBは静的禁止サブフレームを有する。たとえば、フェムトeNBは、サブフレーム0中の禁止サブフレーム(Nサブフレーム)に対応して、サブフレーム0中の保護サブフレーム(Uサブフレーム)を有する。同様に、マクロeNBは、サブフレーム7中の禁止サブフレーム(Nサブフレーム)に対応して、サブフレーム7中の保護サブフレーム(Uサブフレーム)を有する。サブフレーム1〜6は、保護サブフレーム(AU)、禁止サブフレーム(AN)、および共通サブフレーム(AC)のいずれかとして動的に割り当てられる。サブフレーム5および6中の動的に割り当てられた共通サブフレーム(AC)中に、フェムトeNBとマクロeNBの両方がデータを送信し得る。
【0051】
[0062] 保護サブフレーム(U/AUサブフレームなど)では、アグレッサeNBが送信を禁止されるので、干渉が低減され、チャネル品質が高い。禁止サブフレーム(N/ANサブフレームなど)では、ビクティムeNBが干渉レベルの低いデータを送信できるように、データが送信されない。共通サブフレーム(C/ACサブフレームなど)では、チャネル品質は、データを送信する隣接eNBの数に依存する。たとえば、隣接eNBが共通サブフレーム上でデータを送信する場合、共通サブフレームのチャネル品質は保護サブフレームよりも低くなり得る。共通サブフレーム上のチャネル品質はまた、アグレッサeNBによって強く影響を及ぼされる拡張境界領域(EBA:extended boundary area)UEではより低くなり得る。EBA UEは、第1のeNBに属し得るが、第2のeNBのカバレージエリア中にも位置し得る。たとえば、フェムトeNBカバレージの範囲限界の近くにあるマクロeNBと通信しているUEは、EBA UEである。
【0052】
[0063] LTE/−Aにおいて採用され得る別の例示的な干渉管理方式は、低速適応(slowly-adaptive)干渉管理である。この手法を干渉管理に使用すると、スケジューリング間隔よりもはるかにより大きい時間スケールにわたってリソースがネゴシエートされ、割り振られる。本方式の目的は、ネットワークの総ユーティリティを最大にする、時間または周波数リソースのすべてにわたる、送信eNBおよびUEのすべてのための送信電力の組合せを発見することである。「ユーティリティ」は、ユーザデータレート、サービス品質(QoS)フローの遅延、および公平性メトリックの関数として定義され得る。そのようなアルゴリズムは、最適化を解決するために使用される情報のすべてにアクセスでき、たとえばネットワークコントローラ130(
図1)などの送信エンティティのすべてを制御する中央エンティティによって計算され得る。この中央エンティティは、常に実際的であるとは限らず、さらには望ましいとは限らないことがある。したがって、代替態様では、ノードのあるセットからのチャネル情報に基づいてリソース使用状況決定を行う分散アルゴリズムが使用され得る。したがって、低速適応干渉アルゴリズムは、中央エンティティを使用して、またはネットワーク中のノード/エンティティの様々なセットにわたってアルゴリズムを分散させることによって、展開され得る。
【0053】
[0064] ワイヤレスネットワーク100など、異種ネットワークの展開では、UEは、UEが1つまたは複数の干渉eNBからの高い干渉を観測し得る支配的干渉シナリオにおいて動作し得る。支配的干渉シナリオは、制限された関連付けにより発生し得る。たとえば、
図1では、UE120yは、フェムトeNB110yに近接し得、eNB110yについて高い受信電力を有し得る。しかしながら、UE120yは、制限された関連付けによりフェムトeNB110yにアクセスすることができないことがあり、次いで、(
図1に示すように)よりマクロeNB110cまたはやはりより低い受信電力をもつフェムトeNB110z(
図1に図示せず)に接続し得る。その場合、UE120yは、ダウンリンク上でフェムトeNB110yからの高い干渉を観測し得、また、アップリンク上でeNB110yに高い干渉を引き起こし得る。協調干渉管理を使用すると、eNB110cとフェムトeNB110yとは、リソースをネゴシエートするためにバックホール134を介して通信し得る。ネゴシエーションにおいて、フェムトeNB110yは、それのチャネルリソースの1つの上での送信を中止することに同意し、それにより、UE120yがその同じチャネルを介してeNB110cと通信するときと同程度の、フェムトeNB110yからの干渉を、UE120yが受けないようにする。
【0054】
[0065] そのような支配的干渉シナリオでは、UEと複数のeNBとの間の距離が異なるために、UEにおいて観測される信号電力の相異に加えて、同期システム中でもUEによってまたダウンリンク信号のタイミング遅延が観測され得る。同期システム中のeNBは、推論上、システムにわたって同期される。しかしながら、たとえば、マクロeNBから5kmの距離にあるUEについて考察すると、そのマクロeNBから受信したダウンリンク信号の伝搬遅延は、約16.67μs(5km÷3×10
8(すなわち、光速、「c」))遅延されるであろう。マクロeNBからのそのダウンリンク信号を、はるかに近いフェムトeNBからのダウンリンク信号と比較すると、タイミング差は有効期間(TTL:time-to-live)エラーのレベルに近づく可能性がある。
【0055】
[0066] さらに、そのようなタイミング差は、UEにおける干渉消去に影響を及ぼし得る。干渉消去は、同じ信号の複数のバージョンの組合せ間の相互相関特性をしばしば使用する。同じ信号の複数のコピーを組み合わせることによって、おそらく信号の各コピー上に干渉があることになるが、それがおそらく同じロケーションにはないことになるので、干渉はより容易に識別され得る。組み合わされた信号の相互相関を使用すると、実際の信号部分が決定され、干渉と区別され得、したがって干渉を消去することが可能になる。
【0056】
[0067]
図5に、
図1の基地局/eNBのうちの1つであり得る基地局/eNB110および
図1のUEのうちの1つであり得るUE120の設計のブロック図を示す。制限付き関連付けシナリオの場合、eNB110は
図1のマクロeNB110cであり得、UE120はUE120yであり得る。eNB110はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。eNB110は、アンテナ534a〜534tを装備し得、UE120は、アンテナ552a〜552rを装備し得る。
【0057】
[0068] eNB110において、送信プロセッサ520は、データソース512からデータを受信し、コントローラ/プロセッサ540から制御情報を受信し得る。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCHなどのためのものであり得る。データは、PDSCHなどのためのものであり得る。送信プロセッサ520は、データと制御情報とを処理(たとえば、符号化およびシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボルと制御シンボルとを取得し得る。送信プロセッサ520はまた、たとえば、PSS、SSS、およびセル固有基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ530は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行し得、出力シンボルストリームを変調器(MOD)532a〜532tに与え得る。各変調器532は、(たとえば、OFDMなどの)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器532はさらに、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログへの変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器532a〜532tのダウンリンク信号は、それぞれアンテナ534a〜534tを介して送信され得る。
【0058】
[0069] UE120において、アンテナ552a〜552rは、eNB110からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれ復調器(DEMOD)554a〜554rに与え得る。各復調器554は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器554は、(たとえば、OFDMなどのために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得し得る。MIMO検出器556は、すべての復調器554a〜554rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合は受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出シンボルを与え得る。受信プロセッサ558は、検出シンボルを処理(たとえば、復調、デインターリーブ、および復号)し、UE120の復号されたデータをデータシンク560に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ580に与え得る。
【0059】
[0070] アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ564は、データソース562から(たとえば、PUSCHのための)データを受信し、処理し得、コントローラ/プロセッサ580から(たとえば、PUCCHのための)制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ564はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ564からのシンボルは、適用可能な場合はTX MIMOプロセッサ566によってプリコードされ、さらに(たとえば、SC−FDMなどのために)変調器554a〜554rによって処理され、eNB110に送信され得る。eNB110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ534によって受信され、復調器532によって処理され、適用可能な場合はMIMO検出器536によって検出され、さらに受信プロセッサ538によって処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報が取得され得る。プロセッサ538は、復号されたデータをデータシンク539に与え、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ540に与え得る。
【0060】
[0071] コントローラ/プロセッサ540および580は、それぞれeNB110における動作およびUE120における動作を指示し得る。eNB110におけるコントローラ/プロセッサ540および/または他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明する技法のための様々なプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。UE120におけるコントローラ/プロセッサ580および/または他のプロセッサとモジュールは、
図8〜
図10に示す機能ブロック、および/または本明細書で説明する技法のための他のプロセスを実行するか、またはその実行を指示し得る。メモリ542および582は、それぞれeNB110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ544は、ダウンリンク上および/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールし得る。
【0061】
[0072]
図6を参照すると、eNB602とUE604とを含むワイヤレスシステム600が示されている。eNB602は
図1の基地局/eNBのうちの1つであり得、UE604は
図1のUEのうちの1つであり得る。eNB602は、MIMO送信においてUE604とワイヤレス通信するための複数の送信アンテナ606を含み得る。ケーブル長さが異なることなど、様々なファクタにより、eNB602(たとえば、単一の送信ポイント)の異なる送信アンテナ606間に時間オフセットが存在し得ることがわかっている。送信アンテナが同期しているという(たとえば、コードブック設計に関する)推定があり得るので、送信アンテナ606間の時間オフセットはMIMOパフォーマンスを劣化させ得る。したがって、この問題に対処するための1つの手法は、eNB602において時間較正を周期的に実行することであり得、これはコストがかかることがある。
【0062】
[0073]
図7を参照すると、eNB702、704とUE706とを含むワイヤレスシステム700が示されている。eNB702、704は互いに地理的に分離され得る。X2インターフェース708はeNB702、704を互いに接続し得る。eNB702、704は、UE706とのCoMP送信/受信に関与し得る。eNB702、704のうちの1つはUE706のためのサービングeNBと呼ばれることがある。CoMPデータ送信では、信号がUEにおいて組み合わせられ得るように、eNB702、704は、同じ時間周波数リソース上でUE706にデータを同時に送信するように協調され得る。また、UE706への同時コヒーレントダウンリンク送信に参加するeNB702とeNB704との間(たとえば、複数の送信ポイント間)に時間オフセットが存在し得ることがわかっている。コヒーレントジョイントCoMP送信は位相間情報を必要とし得るが、時間オフセットは周波数領域中に位相ランプ(phase ramp)をもたらし得る。したがって、高サブバンドグラニュラリティ位相フィードバックの必要性を緩和するために、正確な時間同期が必要とされ得る。
【0063】
[0074] X2インターフェース708はX2プロトコルを用いて識別されるが、バックホールシグナリングおよび通信のために使用される任意の他のタイプの知られているインターフェースが使用され得ることに留意されたい。本開示の様々な態様は、単一のタイプのバックホールインターフェースの実装に限定されない。
【0064】
[0075] したがって、以下で詳細に説明するように、(
図6に示した)MIMO送信または(
図7に示した)コヒーレントジョイントCoMP送信において複数のアンテナ間の時間オフセットを測定し、報告することをUEが助ける代替ソリューションが提案される。
【0065】
[0076]
図8を参照すると、本開示の一態様による、ワイヤレス通信のための方法800のフローチャートが示されている。方法800は、
図6に示したように単一の送信ポイント(たとえば、単一のセル/基地局)とのMIMO送信においてワイヤレス通信するか、または
図7に示したように複数の送信ポイント(たとえば、複数のセル/基地局)とのCoMP送信においてワイヤレス通信するUEによって実行され得る。UEは、MIMO送信またはCoMP送信における複数のアンテナ間の時間オフセット報告を与えるためにシグナリングされ得る。方法800は、ブロック802において開始し、第1および第2のアンテナからそれぞれ送信された第1および第2の信号を受信する。一態様では、第1および第2のアンテナは、単一の送信ポイントに関連付けられ、単一の送信ポイントに属し得る。単一の送信ポイントは、UEへのMIMO送信におけるeNBであり得る。別の態様では、第1のアンテナは第1のeNBに関連付けられ得、第2のアンテナは第2のeNBに関連付けられ得る。第1および第2のeNBは、UEへのCoMP送信に参加していることがある。
【0066】
[0077] 方法800は、ブロック804において続き、第1および第2のアンテナ間の時間オフセットを決定する。決定は、第1および第2の信号に基づき得る。第1および第2の信号は、チャネル状態情報、チャネル推定などのためにUEが使用し得る様々な基準信号を含み得る。一態様では、UEは、(セル固有基準信号とも呼ばれる)共通基準信号(CRS:common reference signal)に基づいて時間オフセットを測定し得る。別の態様では、UEは、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS:channel state information reference signal)に基づいて時間オフセットを測定し得る。また別の態様では、UEは、UE固有基準信号(UE−RS:UE-specific reference signal)に基づいて時間オフセットを測定し得る。別の態様では、この目的のために新しい基準信号が定義され得る。さらに別の態様では、UEは、時間オフセットを決定するためにデータ支援技法を使用し得る。
【0067】
[0078] 方法800は、ブロック806を続け、時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を含む、時間オフセットに関する情報を報告する。さらに、時間オフセットは、量子化時間オフセット値として報告され得る。代替的に、時間オフセットは、時間オフセットが所定のしきい値を上回る/下回る場合、および/または時間オフセットが所定の範囲の外側/内側にある場合に設定される/設定されない1ビットフラグによって報告され得る。所定のしきい値または範囲は、UEにシグナリングされ得るか、またはLTE規格の一部として指定され得る。UEは、様々な方法で時間オフセットを報告し得る。一態様では、時間オフセットは、周期または非周期のCSIフィードバック報告(periodic or aperiodic CSI feedback report)の一部として送られ得る。たとえば、アンテナ時間オフセットは既存のCSI報告構造に組み込まれ得る。別の態様では、時間オフセットは、基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power)報告の一部として送られ得る。また別の態様では、時間オフセットは、既存のフィードバック報告とは異なる別個の報告として送られ得る。
【0068】
[0079]
図9を参照すると、本開示の一態様による、ワイヤレス通信のための方法900のフローチャートが示されている。方法900は、
図6に示したように単一の送信ポイント(たとえば、単一のセル/基地局)とのMIMO送信においてワイヤレス通信するか、または
図7に示したように複数の送信ポイント(たとえば、複数のセル/基地局)とのCoMP送信においてワイヤレス通信するUEによって実行され得る。方法900は、ブロック902において開始し、第1および第2のアンテナから送信されたダウンリンク送信を受信する。一態様では、第1および第2のアンテナは、単一の送信ポイントに関連付けられ、単一の送信ポイントに属し得る。単一の送信ポイントは、UEへのMIMO送信におけるeNBであり得る。別の態様では、第1のアンテナは第1のeNBに関連付けられ得、第2のアンテナは第2のeNBに関連付けられ得る。第1および第2のeNBは、UEへのCoMP送信に参加していることがある。
【0069】
[0080] 方法900は、ブロック904において続き、ダウンリンク送信に関するチャネル状態情報(CSI)フィードバックを生成する。CSIフィードバックは、(1つまたは複数の)eNBがアンテナ時間オフセットを補償することになるとUEが仮定するかどうかに基づいて調整され得る。UEは、様々な方法でこの情報をシグナリングされ得る。一態様では、周期的CSI報告の場合、時間オフセットが補償されているとUEが仮定すべきであるか否かは、周期的CSI報告構成自体とともにシグナリングされ得る。別の態様では、非周期CSI報告の場合、時間オフセットが補償されているとUEが仮定すべきであるか否かは、非周期CSI報告を要求/トリガするために使用される許可中に含まれ得る。さらに別の態様では、仮定は、上位レイヤシグナリングによって半静的に(semi-statically)構成されるなど、他の方法でシグナリングされ得る。
【0070】
[0081] 方法900は、ブロック906において続き、CSIフィードバックを基地局に送る。UEは、UEへのそれのダウンリンク送信において報告された時間オフセットをeNBが補償することになるという仮定の下で、eNBに調整されたCSIフィードバックを送り得る。
【0071】
[0082]
図10を参照すると、本開示の一態様による、ワイヤレス通信のための方法1000のフローチャートが示されている。方法1000は、
図6に示したようにUEとのMIMO送信においてワイヤレス通信するか、または
図7に示したようにUEとのCoMP送信においてワイヤレス通信するeNBによって実行され得る。方法1000は、ブロック1002において開始し、複数のアンテナ間の時間オフセットに関する情報を受信する。複数のアンテナは、単一の送信ポイントに関連付けられるか、または地理的に分離されている複数の送信ポイントに関連付けられ得る。上記のように、UEは、様々な技法で時間オフセット報告を送り得、eNBは、時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を受信し得る。一態様では、eNBは、さらに、量子化時間オフセット値として時間オフセットを受信し得る。別の態様では、eNBは、時間オフセットが所定のしきい値を上回る/下回ること、および/または所定の範囲の外側/内側にあることを示す(フィードバック報告中に含まれる)1ビットフラグがセットされている/セットされていないことを検出し得る。
【0072】
[0083] 方法1000は、ブロック1004において続き、複数の送信アンテナ間の時間オフセットを考慮するように送信を適応させる。eNBは、時間オフセットを補償するようにそれの送信を適応させ得る。一態様では、eNBは、それの送信にプリコーダ位相回転(precoder phase rotation)を適用し得る。時間オフセットは、周波数領域中に位相ランプ(phase ramp)をもたらし得ることに留意されたい。したがって、送信機においてプリコーダ位相回転を適用することは、この影響を少なくとも部分的に補償することができる。また、これは、バンドルRBにわたって同じプリコーダが使用されるリソースブロック(RB:resource block)バンドリングを含む送信に影響を及ぼし得ることに留意されたい。別の態様では、eNBは、復調のためにUE−RSを使用するUEについてUEごとにそれのタイミングをオフセットし得る。その点において、この調
節はUEに透過的である。
【0073】
[0084] 別の態様では、eNBは、複数のUEによって報告されたアンテナ時間オフセットに従って、特定の送信ポイントによって送信されるすべての信号のそれのタイミングを調
節し得る。たとえば、eNBのカバレージエリア内のすべてのUEは、実質的に同様の時間オフセットを報告し得、eNBは、この点から見てすべての信号のそれのタイミングを調
節し得る。また別の態様では、eNBは、時間オフセットを考慮するために、UEごとに好適な送信方式を選択し得る。eNBは、コヒーレントジョイントCoMP送信を有効/無効にするために、報告された1ビットフラグを使用し得る。たとえば、時間オフセットがしきい値を超えていたこと(または時間オフセットが範囲の外側にあったこと)を示すように、報告された1ビットフラグが設定されたシナリオでは、eNBは、CoMP送信を無効にすることを決定し得る。
【0074】
[0085] さらに別の態様では、様々なCoMPセット構成は、報告された時間オフセットに基づいて定義され得る。CoMPセットは、UEへのCoMP送信のための候補であり得るeNB(たとえば、セル/送信ポイント)のセットを含み得る。CoMPセットは、CoMP測定セット、CoMP送信セット、CoMP協働セットなどを含み得る。CoMP測定セットは、場合によってはCoMP送信に参加するために、UEによって測定され得るすべての送信ポイントを含み得る。CoMPセット構成中に含まれるべき送信ポイントは、複数の送信ポイント間の報告された時間オフセットに基づいて選択され得る。複数のeNBの時間オフセットは、UEのサービングeNBに対して報告され得、または任意の2つのeNB間として報告され得、または量子化時間オフセット値もしくは上記で説明した他の技法としてeNBごとに報告され得る。このようにして、CoMPセット構成は、報告された時間オフセットを考慮するように適応され得る。
【0075】
[0086]
図11を参照すると、本開示の一態様に従って構成されたUE1100のブロック図が示されている。UE1100は、それぞれ
図6および
図7のUE604、706において実装され得る。UE1100は、それの機能的態様のすべてを実行、管理、および制御するコントローラ/プロセッサ1102を含む。コントローラ/プロセッサ1102は、受信機(RX)モジュール1104と送信(TX)モジュール1106とを実行する。受信機モジュール1104は、関連するeNBからPDCCHおよびPDSCHなどのメッセージおよび送信を受信する。受信機モジュール1104は、複数の送信アンテナから信号を受信するための手段を与える。UE1100は、同じくコントローラ/プロセッサ1102によって実行される時間オフセット決定モジュール(time offset determination module)1108をさらに含む。時間オフセット決定モジュール1108は、受信した信号に基づいて複数の送信アンテナ間の時間オフセットを決定するための手段を与える。たとえば、時間オフセット決定モジュール1108は、時間オフセットを決定するために受信した信号中の、CRS、UE−RS、CSI−RSなどの様々な基準信号を測定し得る。
【0076】
[0087] コントローラ/プロセッサ1102はまた、時間オフセット報告モジュール1110を実行する。時間オフセット報告モジュール1110は、複数の送信アンテナ間の時間オフセットに関する情報を報告するための手段を与える。時間オフセットは、量子化時間オフセット値として報告され得、または時間オフセットがしきい値を上回る/下回ることを示すための1ビットフラグとして報告され得る。この情報は、周期または非周期チャネル状態情報(CSI)フィードバックの一部として、または基準信号受信電力(RSRP)報告の一部として、または既存のフィードバック報告とは別個のものである報告の一部として送信モジュール1106を介してPUCCHおよびPUSCH上で報告され得る。本開示のいくつかの態様では、時間オフセット決定モジュール1108によって行われた決定に基づいて、コントローラ/プロセッサ1102は、eNBが報告された時間オフセットを補正するかまたは補償することになるという仮定に基づいて調整され得るCSIフィードバックを生成するための手段を与えるCSIフィードバック調整モジュール1112を実行する。UE1100は、周期CSI報告構成自体の中か、または非周期CSI報告を要求するために使用される許可中に含まれるか、または上位レイヤによって半静的に構成されるこの仮定をシグナリングされ得る。
【0077】
[0088]
図12を参照すると、本開示の一態様に従って構成されたeNB1200のブロック図が示されている。eNB1200は、それぞれ
図6および
図7のeNB602、702、704のうちの1つであり得る。eNB1200は、それの機能的態様のすべてを実行、管理、および制御するコントローラ/プロセッサ1202を含む。コントローラ/プロセッサ1202は、送信(TX)モジュール1204と受信機(RX)モジュール1206とを実行する。eNB1200は、複数の送信アンテナ間の時間オフセットを報告することを求める要求をUEにシグナリングするための手段を与える時間オフセット要求モジュール1208をさらに含む。複数のアンテナは、単一の送信ポイントか、または地理的に分離されている複数の送信ポイントに関連付けられ得る。この要求は、ダウンリンク送信モジュール1204によって送信され、コントローラ/プロセッサ1202によって実行される。単一の送信ポイントの場合、eNB1200は、UEが複数のアンテナのうちのどれのタイミングオフセットを報告すべきであるかをシグナリングし得る。複数の送信ポイントの場合、eNB1200は、UEが複数の送信ポイントまたはセルのうちのどれのタイミングオフセットを報告すべきであるかをシグナリングし得る。このようにして、eNB1200は、複数のアンテナ間の時間オフセットに関する情報を受信するための手段を与える受信機モジュール1206を介して1つまたは複数のUEから時間オフセット報告を受信し得る。
【0078】
[0089] さらに、コントローラ/プロセッサ1202は、報告された時間オフセットを考慮するように送信を適応させるための手段を与える時間オフセット適応モジュール1210を実行する。時間オフセット適応モジュール1210は、時間オフセットを少なくとも部分的に補償するために、送信モジュール1204においてプリコーダ位相回転を適用し得る。時間オフセット適応モジュール1210は、復調のためにこれらの基準信号を使用するUEのための、UE−RSなどの基準信号に対してそれのタイミングをオフセットし得る。時間オフセット適応モジュール1210は、UEへのCoMP送信(コヒーレントジョイント送信)を有効/無効にするなど、時間オフセットを考慮するために好適な送信方式を選択し得る。時間オフセット適応モジュール1210は、CoMPセット決定モジュール1212を実行することによって、アンテナタイミングオフセット報告に基づいてCoMPセットを構成し得る。CoMPセット決定モジュール1212は、UEへのCoMP送信に場合によっては参加するために含まれるべきセルまたは送信ポイントのCoMPセットを定義するための手段を与える。たとえば、サービングeNBは、UEへのコヒーレントダウンリンク送信に参加するために、それの送信アンテナに対して最も小さい時間オフセットを有する隣接eNBを選択し得る。
【0079】
[0090] 情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0080】
[0091]
図8〜
図12の機能ブロックおよびモジュールは、プロセッサ、電子デバイス、ハードウェアデバイス、電子構成要素、論理回路、メモリ、ソフトウェアコード、ファームウェアコードなど、またはそれらの任意の組合せを備え得る。
【0081】
[0092] さらに、本明細書の開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課せられた設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0082】
[0093] 本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0083】
[0094] 本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROM(登録商標)メモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。ASICはユーザ端末内に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内に個別構成要素として常駐することもできる。
【0084】
[0095] 1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装した場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROM、あるいは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0085】
[0096] 本開示についての以上の説明は、いかなる当業者も本開示を作成または使用することができるように与えたものである。本開示への様々な修正は当業者には容易に明らかとなり、本明細書で定義した一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されるものではなく、本明細書で開示した原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1および第2のアンテナからそれぞれ送信された第1および第2の信号を受信することと、
前記第1および第2の信号に基づいて前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットを決定することと、
前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットに関する情報を報告することであって、前記報告することが、所定のしきい値を上回るか、または下回るとして前記時間オフセットを報告することを含む、報告することと
を備える、ワイヤレス通信の方法。
[C2]
前記第1および第2のアンテナが単一の送信ポイントに地理的にコロケートされた、C1に記載の方法。
[C3]
複数のアンテナのうちのいずれに前記時間オフセットを報告すべきかに関する情報を受信することをさらに含み、前記複数のアンテナが基地局に関連付けられている、C2に記載の方法。
[C4]
前記第1および第2のアンテナが、地理的に分離され、異なる送信ポイントに関連付けられている、C1に記載の方法。
[C5]
複数の送信ポイントのうちのいずれに前記時間オフセットを報告すべきかに関する情報を受信することをさらに含み、前記複数の送信ポイントが複数の基地局に関連付けられている、C4に記載の方法。
[C6]
前記報告することが、量子化時間オフセット値として前記時間オフセットを報告することを含む、C1に記載の方法。
[C7]
前記報告することが、所定の範囲内にあるか、またはその外側にあるとして前記時間オフセットを報告することを含む、C1に記載の方法。
[C8]
前記所定のしきい値は、eNBがCoMP送信を無効にするようにあらかじめ決定されている、C1に記載の方法。
[C9]
前記報告することは、前記時間オフセットが前記所定のしきい値を上回る場合にビットフラグをセットすることをさらに含む、C1に記載の方法。
[C10]
前記報告することは、周期または非周期のチャネル状態情報(CSI)フィードバック報告方式の一部として前記時間オフセットを報告することを含む、C1に記載の方法。
[C11]
前記報告することが、基準信号受信電力(RSRP)報告の一部として前記時間オフセットを報告することを含む、C1に記載の方法。
[C12]
前記報告することが、他のフィードバック報告とは別個の報告として前記時間オフセットを報告することを含む、C1に記載の方法。
[C13]
前記時間オフセットを前記決定することが、共通基準信号(CRS)と、チャネル状態情報基準信号(CSI−RS)と、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)とのうちの1つに基づいて前記時間オフセットを決定することを含む、C1に記載の方法。
[C14]
第1および第2のアンテナから送信されたダウンリンク送信を受信することと、
前記ダウンリンク送信に関するチャネル状態情報(CSI)フィードバックを生成することと、
前記CSIフィードバックを基地局に送ることと
を備え、
前記CSIフィードバックは、前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットが補償されているか否かに基づいて調整される、ワイヤレス通信の方法。
[C15]
前記基地局が前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットを補償しているか否かの仮定に関する情報を受信することをさらに含む、C14に記載の方法。
[C16]
前記CSIフィードバックを前記生成することは、前記基地局が、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)の送信時間を変更することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づく、C15に記載の方法。
[C17]
前記CSIフィードバックを前記生成することは、前記基地局が、プリコーダ位相回転を適用することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づく、C15に記載の方法。
[C18]
第1および第2のアンテナからそれぞれ送信された第1および第2の信号を受信するための手段と、
前記第1および第2の信号に基づいて前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットを決定するための手段と、
前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットに関する情報を報告するための手段であって、前記報告することが、所定のしきい値を上回るか、または下回るとして前記時間オフセットを報告することを含む、報告するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C19]
前記第1および第2のアンテナが単一の送信ポイントに地理的にコロケートされた、C18に記載の装置。
[C20]
前記第1および第2のアンテナが、地理的に分離され、異なる送信ポイントに関連付けられた、C19に記載の装置。
[C21]
前記報告することが、
量子化時間オフセット値として前記時間オフセットを報告することと、
所定の範囲内にあるか、またはその外側にあるとして前記時間オフセットを報告することと、
周期または非周期チャネル状態情報(CSI)フィードバック報告方式の一部として前記時間オフセットを報告することと
のうちの1つを含み、
報告することが、基準信号受信電力(RSRP)報告の一部として前記時間オフセットを報告することと、
他のフィードバック報告とは別個の報告として前記時間オフセットを報告することとを含む、C19に記載の装置。
[C22]
第1および第2のアンテナから送信されたダウンリンク送信を受信するための手段と、
前記ダウンリンク送信に関するチャネル状態情報(CSI)フィードバックを生成するための手段と、
前記CSIフィードバックを基地局に送るための手段と
を備え、
前記CSIフィードバックは、前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットが補償されているか否かに基づいて調整される、ワイヤレス通信のための装置。
[C23]
前記基地局が前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットを補償しているか否かの仮定に関する情報を受信するための手段をさらに含む、C22に記載の装置。
[C24]
生成するための前記手段は、前記基地局が、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)の送信時間を変更することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づいて前記CSIフィードバックを生成するための手段を含む、C23に記載の装置。
[C25]
生成するための前記手段は、前記基地局が、プリコーダ位相回転を適用することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づいて前記CSIフィードバックを生成するための手段を含む、C23に記載の装置。
[C26]
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコードは、
第1および第2のアンテナからそれぞれ送信された第1および第2の信号を受信するためのプログラムコードと、
前記第1および第2の信号に基づいて前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットを決定するためのプログラムコードと、
前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットに関する情報を報告するためのプログラムコードであって、前記情報が、前記時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を含む、報告するためのプログラムコードと
を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品。
[C27]
前記第1および第2のアンテナが単一の送信ポイントに地理的にコロケートされた、C26に記載のコンピュータプログラム製品。
[C28]
前記第1および第2のアンテナが、地理的に分離され、異なる送信ポイントに関連付けられた、C26に記載のコンピュータプログラム製品。
[C29]
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコードが、
第1および第2のアンテナから送信されたダウンリンク送信を受信するためのプログラムコードと、
前記ダウンリンク送信に関するチャネル状態情報(CSI)フィードバックを生成するためのプログラムコードと、
前記CSIフィードバックを基地局に送るためのプログラムコードと
を備え、
前記CSIフィードバックは、前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットが補償されているか否かに基づいて調整される、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品。
[C30]
前記コンピュータ可読媒体は、前記基地局が前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットを補償しているか否かの仮定に関する情報を受信するためのプログラムコードをさらに含む、C29に記載のコンピュータプログラム製品。
[C31]
生成するための前記プログラムコードは、前記基地局が、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)の送信時間を変更することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づいて前記CSIフィードバックを生成するためのプログラムコードを含む、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C32]
生成するための前記プログラムコードは、前記基地局が、プリコーダ位相回転を適用することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づいて前記CSIフィードバックを生成するためのプログラムコードを含む、C30に記載のコンピュータプログラム製品。
[C33]
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のために構成された装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサが、
第1および第2のアンテナからそれぞれ送信された第1および第2の信号を受信することと、
前記第1および第2の信号に基づいて前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットを決定することと、
前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットに関する情報を報告することであって、前記情報が、前記時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を含む、報告することと
を行うように構成された、ワイヤレス通信のために構成された装置。
[C34]
前記第1および第2のアンテナが単一の送信ポイントに地理的にコロケートされた、C33に記載の装置。
[C35]
前記第1および第2のアンテナが、地理的に分離され、異なる送信ポイントに関連付けられている、C33に記載の装置。
[C36]
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のために構成された装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサが、
第1および第2のアンテナから送信されたダウンリンク送信を受信することと、
前記ダウンリンク送信に関するチャネル状態情報(CSI)フィードバックを生成することと、
前記CSIフィードバックを基地局に送ることと
を行うように構成され、
前記CSIフィードバックは、前記第1および第2のアンテナ間の時間オフセットが補償されているか否かに基づいて調整される、ワイヤレス通信のために構成された装置。
[C37]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局が前記第1および第2のアンテナ間の前記時間オフセットを補償しているか否かの仮定に関する情報を受信するようにさらに構成された、C36に記載の装置。
[C38]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局が、ユーザ機器固有基準信号(UE−RS)の送信時間を変更することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づいて前記CSIフィードバックを生成するように構成された、C37に記載の装置。
[C39]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記基地局が、プリコーダ位相回転を適用することによって前記時間オフセットを補償しているという前記仮定に基づいて前記CSIフィードバックを生成するように構成された、C37に記載の装置。
[C40]
複数の送信アンテナ間の時間オフセットに関する情報を受信することであって、前記情報が、前記時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を含む、受信することと、
前記時間オフセットを考慮するように送信を適応させることと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
[C41]
前記適応させることが送信機においてプリコーダ位相回転を適用することを含む、C40に記載の方法。
[C42]
前記適応させることが、UEごとにユーザ機器固有基準信号(UE−RS)のタイミングを調節することを含む、C40に記載の方法。
[C43]
前記受信することが、複数のUEから複数の時間オフセット報告を受信することを含み、
前記適応させることが、前記複数の時間オフセット報告に基づいて前記第1および第2のアンテナを用いて送信される信号のタイミングを調整することを含む、C40に記載の方法。
[C44]
前記適応させることが、UEごとに特定の送信方式を選択することを含む、C40に記載の方法。
[C45]
前記選択することが、
前記時間オフセットが前記所定のしきい値を下回る場合、多地点協調(CoMP)送信を有効にすることと、
前記時間オフセットが前記所定のしきい値を上回る場合、CoMP送信を無効にすることと
のうちの1つを含む、C44に記載の方法。
[C46]
前記適応させることが、前記時間オフセットに関する前記情報に基づいて基地局のCoMPセットを定義することを含む、C40に記載の方法。
[C47]
基地局の前記CoMPセットが、CoMP測定セットと、CoMP送信セットと、CoMP協働セットとのうちの1つを含む、C46に記載の方法。
[C48]
前記時間オフセットに関する前記情報を報告することを求める要求をUEに送信することをさらに含む、C40に記載の方法。
[C49]
複数の送信アンテナ間の時間オフセットに関する情報を受信するための手段であって、前記情報が、前記時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を含む、受信するための手段と、
前記時間オフセットを考慮するように送信を適応させるための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
[C50]
適応させるための前記手段が、送信機においてプリコーダ位相回転を適用するための手段を含む、C49に記載の装置。
[C51]
適応させるための前記手段が、UEごとにユーザ機器固有基準信号(UE−RS)のタイミングを調節するための手段を含む、C49に記載の装置。
[C52]
受信するための前記手段が、複数のUEから複数の時間オフセット報告を受信するための手段を含み、
適応させるための前記手段が、前記複数の時間オフセット報告に基づいて前記第1および第2のアンテナを用いて送信される信号のタイミングを調整するための手段を含む、C49に記載の装置。
[C53]
適応させるための前記手段が、UEごとに特定の送信方式を選択するための手段を含む、C49に記載の装置。
[C54]
選択するための前記手段が、
前記時間オフセットが前記所定のしきい値を下回る場合、多地点協調(CoMP)送信を有効にするための手段と、
前記時間オフセットが前記所定のしきい値を上回る場合、CoMP送信を無効にするための手段と
のうちの1つを含む、C52に記載の装置。
[C55]
適応させるための前記手段が、前記時間オフセットに関する前記情報に基づいて基地局のCoMPセットを定義するための手段を含む、C49に記載の装置。
[C56]
基地局の前記CoMPセットが、CoMP測定セットと、CoMP送信セットと、CoMP協働セットとのうちの1つを含む、C55に記載の装置。
[C57]
前記時間オフセットに関する前記情報を報告することを求める要求をUEに送信するための手段をさらに含む、C49に記載の装置。
[C58]
プログラムコードを記録した非一時的コンピュータ可読媒体を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムコードは、
複数の送信アンテナ間の時間オフセットに関する情報を受信するためのプログラムコードであって、前記情報が、前記時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を含む、受信するためのプログラムコードと、
前記時間オフセットを考慮するように送信を適応させるためのプログラムコードと
を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品。
[C59]
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと
を備える、ワイヤレス通信のために構成された装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
複数の送信アンテナ間の時間オフセットに関する情報を受信することであって、前記情報が、前記時間オフセットを所定のしきい値を上回るか、または下回ると見なす情報を含む、受信することと、
前記時間オフセットを考慮するように送信を適応させることと
を行うように構成された、ワイヤレス通信のために構成された装置。