(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数のユーザ選択可能なオプションのそれぞれは、1本のテキストの水平線で表示されており、前記複数のソフトキーのそれぞれに合致している、請求項3に記載の試験システム。
前記フリップ可能なユーザインターフェイスの前記ディスプレイは、前記試験システムの異なる方向に対応してフリップするように構成されている、請求項1に記載の試験システム。
前記ディスプレイはタッチスクリーンであり、前記ディスプレイは前記タッチスクリーンへの接触に応答してフリップするように構成されている、請求項1に記載の試験システム。
前記ディスプレイが第1の方向にあることに応答して、前記ディスプレイが複数のユーザ選択可能オプションのうち最初の1つを前記ディスプレイの最初のセグメントに表示し、複数のユーザ選択可能オプションのうち最後の1つを前記ディスプレイの最後のセグメントに表示するように構成されており、
前記フリップ可能なユーザインターフェイスの前記ディスプレイが前記第1の方向から第2の方向にフリップすることに応答して、前記ディスプレイが前記複数のユーザ選択可能オプションのうち最初の1つを前記ディスプレイの最後のセグメントに表示し、前記複数のユーザ選択可能オプションのうち最後の1つを前記ディスプレイの最初のセグメントに表示するように構成されている、請求項1に記載の試験システム。
前記ディスプレイが前記第1の方向にあることに応答して、前記ディスプレイが前記複数のユーザ選択可能オプションのうち中央の1つを前記ディスプレイの中央のセグメントに表示するように構成されており、
前記フリップ可能なユーザインターフェイスの前記ディスプレイが前記第1の方向から前記第2の方向にフリップすることに応答して、前記ディスプレイが前記複数のユーザ選択可能オプションのうち中央の1つを前記ディスプレイの前記中央のセグメントに表示するように構成されている、請求項7に記載の試験システム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明はさまざまな改変および代替形態を受け入れることができるが、具体的な実施態様を例として図面に示し、本明細書で詳細に説明する。しかし、本発明は、開示される特定の形態に限定されることを意図しないことが理解されよう。むしろ、本発明は、本発明の本質および範囲内のすべての改変、均等物および代替を包含するものである。
【0013】
[例示される実施態様の説明]
本発明の試験システムは、健康データに関連する情報を提供する。この健康データは、ユーザによって収集され、測定され、または入力されることができる。このような健康データの一例は、体液試料中の分析対象物濃度、たとえば血液試料中のグルコースである。他の種類の健康データは、心拍数測定値、血圧測定値、体温測定値、慢性閉塞性肺疾患(COPD)分析のための呼吸測定値、ラシックスの使用を分析するための体重測定値などを含むことができる。分析対象物試験を必要としない測定のために、試験装置10は、これらの種類の健康データをモニタリングおよび分析して、ユーザの病状についての関連情報をユーザに提供することができる。次の説明は主に流体試料中の分析対象物の試験について言及しているが、他の種類の健康データが本発明の態様とともに使用することができることが認識されよう。
【0014】
いくつかの実施形態において、本明細書において説明されるように、試験装置は、該試験装置を他の外部プロセス装置、医療装置、および/または他の装置/システムに接続するより大規模な健康データ管理システムにおいて採用されてもよい。試験装置は、このような装置の処理およびユーザインターフェイス能力を活用することができる。たとえば、いくつかの機能は、試験装置上のユーザインターフェイスの大きさが小型すぎる場合、外部処理装置上でより良く見ることができる。一方で、医療装置は、試験装置の処理およびユーザインターフェイス能力を活用することができる。試験装置および外部装置間のインターフェイスは、有線通信プロトコル、たとえばユニバーサル・シリアル・バス(USB)規格、または無線通信プロトコル、たとえばBluetooth(登録商標)技術を採用することができる。
【0015】
たとえば、試験装置は、処理装置、たとえば従来のパーソナルコンピュータ(PC)と連動する血中グルコース計であってもよい。本明細書において説明されるように血中グルコース計は高度なデータ処理および表示機能を含むことができるが、血中グルコース計のユーザは、データ管理ソフトウェアを実行する処理装置に血中グルコース計を接続することによって、血中グルコース試験データのより洗練された分析および提示にアクセスすることができる。たとえば、ソフトウェアは、Bayer Healthcare LLC(ニューヨーク州Tarrytown)から入手可能なWINGLUCOFACTS(登録商標)糖尿病管理ソフトウェアと同様の製品であってもよい。他の例では、試験装置は、血中グルコース計自体によって捕集されたデータと組み合わせられる健康データを送信する医療装置、たとえば心拍数モニタと連動する血中グルコース計であってもよい。
【0016】
図1Aを参照すると、試験装置10および試験センサ12の1つの実施形態が図示されている。試験センサ12は、試験装置10を用いて分析する流体試料を受けるように構成される。分析できる分析対象物は、グルコース、脂質プロファイル(たとえば、コレステロール、トリグリセリド、LDL、およびHDL)、ミクロアルブミン、ヘモグロビンA1
C、フルクトース、乳酸、またはビリルビンを含む。分析対象物は、たとえば、全血試料、血清試料、血漿試料、他の体液、たとえばISF(間質液)および尿、ならびに非体液中であってもよい。
【0017】
図1Bに示されるように、試験センサ12は、流体試料を受けるための流体受け区域14を含む。たとえば、ユーザは、ランセットまたは穿刺装置(図示せず)を採用して、指または体の他の部分を穿刺して、皮膚表面に流体試料を生成することができる。そして、ユーザは、試験センサ12を試料と接触するように配置することによって、この流体試料を捕集することができる。流体受け区域14は、試料に反応して試料中の分析対象物の濃度を表す試薬を含有することができる。
【0018】
他の実施形態では、試料は、ユーザによって装着され、および体液試料を皮下で捕集する連続グルコースモニタ(CGM)プローブを介して捕集することができる。さらに、異なる種類の身体装着センサおよび/またはトランスミッタが、本発明に使用可能であると考えられる。たとえば、腕時計、アームバンド、パッチ、耳栓、および他の遠隔測定に基づく装置は、本明細書において開示される実施形態と関連して健康データを収集するために使用することができる。このような装置は、健康データを収集するために使用される従来の装置より小さく、より軽く、およびより侵襲性が少ないことができる。
【0019】
試験センサ12は、電気化学的試験センサであってもよい。電気化学的試験センサは、通常、複数の電極、および酵素を含有する流体受け区域を含む。流体受け区域は、流体試料(たとえば、血液)中の注目されている分析対象物(たとえば、グルコース)を、電極パターン成分によって、それが生成する電流換算で電気化学的に計測可能な化学種に転換するための試薬を含む。試薬は、通常、分析対象物および電子受容体、たとえばフェリシアン化物塩に反応する酵素、たとえば例としてグルコースオキシダーゼを含有して、電極によって検出できる電気化学的に計測可能な種を生成する。グルコース、たとえばグルコースデヒドロゲナーゼに反応するために、他の酵素を使用することができると考えられる。一般に、酵素は、流体試料の分析対象物濃度を決定するのを支援するように、所望の分析対象物または被験分析対象物に反応するように選択される。他の分析対象物の濃度が決定されると、適切な酵素が選択されて、分析対象物に反応する。
【0020】
代替として、試験センサ12は、光学的試験センサであってもよい。光学的試験センサシステムは、分析対象物濃度を測定するための諸技術、たとえば例として、透過分光法、拡散反射率、または蛍光分光法を用いることができる。試薬および分析対象物間の反応が試料の変色の原因となるので、流体試料中の指示薬系および分析対象物は反応して、発色反応を生成する。変色の程度は、流体中の分析対象物濃度を表す。試料の変色は、透過光の吸光レベルを測定するために評価される。
【0021】
本明細書において説明される実施形態によって使用できるいくつかの市販されている試験センサは、Bayer Healthcare LLC(ニューヨーク州、Tarrytown)から市販されているものを含む。これらの試験センサは、Ascensia(登録商標)CONTOUR(登録商標)血中グルコースモニタリングシステム、Ascensia(登録商標)BREEZE(登録商標)およびBREEZE(登録商標)2血中グルコースモニタリングシステム、ならびにAscensia(登録商標)Elite(登録商標)およびElite(登録商標)XL血中グルコースモニタリングシステム内で使用されるものを含むが、これに限定されない。上記に列挙されたものに加えて、他の試験センサが本発明の方法およびシステムに組み込まれてもよいと考えられる。
【0022】
図1Bに図示されるように、試験装置10は、試験センサ12を受けて連結する。試験装置10は、試験センサ12によって捕集された試料のための分析対象物の濃度を測定するための反応検出システムを含む。上述のように、反応検出システムは、電極のための接触部を含んで、電気化学的試験センサのために電気化学的反応を検出することができる。代替として、反応検出システムは、光学的試験センサのために発色反応を検出する光学的検出器を含んでもよい。分析対象物の実際の濃度を反応検出システムによって測定された電気化学的または発色反応から算出するため、および試料試験のための手順を一般に制御するために、試験装置10は、少なくとも1つのプロセッサ(図示せず)を採用し、これは、通常、測定アルゴリズムにしたがってプログラムされた命令を実行する。プロセッサによって処理されたデータは、メモリ素子に保存することができる。
【0023】
図1Bの試験装置10は、ユーザインターフェイス20を含み、これは、ディスプレイ22およびユーザ入力装置24を含む。ディスプレイ22は、通常、試験結果、試験手順、および/または、ユーザによって入力された信号に応じた情報に関する、テキストおよび画像を含む情報を表示する。ディスプレイ22は、グラフィック液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、セグメントLCDなどであることができる。ユーザ入力装置24は、ユーザが試験装置10と対話することを可能にし、プッシュボタン、ソフトキー、スクロールホイール、タッチパネルエレメント、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0024】
ユーザインターフェイス20は、高解像度・高性能表示ディスプレイ22を提供することができ、これはユーザに静的および動的両方のテキストならびに画像を提示することができると考えられる。しかしながら、たとえば低解像度・単色LCDディスプレイを含む他の種類のディスプレイを採用してもよい。一般に、低コストで基本的なディスプレイから完全な機能のディスプレイまでの範囲のディスプレイの種類を採用することができる。ディスプレイ22は、任意の適切な大きさであってよい。いくつかの場合、ディスプレイ22は、試験装置10の1つの側面全体を被覆することができる。そのうえ、ディスプレイ22は、タッチパネルを含んでもよい。加えて、ユーザインターフェイス20は、試験装置10上で直接、または、試験装置10との通信インターフェイスを介して利用可能な、高度なグラフィカルユーザディスプレイおよび音声能力を提供することができる。
【0025】
前述したように、試験装置10は、通常プログラムされた命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを、ユーザに情報を提示するためのディスプレイ22を含むユーザインターフェイス20、および入力装置24、たとえばプッシュボタン、ソフトキー、スクロールホイール、タッチパネルエレメント、またはそれらの任意の組み合わせとともに採用して、ユーザとの対話を可能にする。このような部品で、試験装置10は一般に、試料を試験および試験結果を算出するため、ならびに、複数のユーザ機能を提供するための手順を制御する。試験装置10の特定のユーザ機能は、階層的メニューを介してユーザが利用可能であることができる。ユーザが、階層的メニュー内をナビゲートして、以下でより詳細に説明される試験装置10の特定の機能にアクセスすることを可能にする。いくつかの実施形態において、階層的メニューは、装置の機能への素早く便利なアクセスを提供するために4つ以下の階層を有する。たとえば、ユーザは、階層的メニュー内の項目に対応するソフトキー一式を操作することができる。1つの実施形態において、試験装置10は、特定の機能専用ではない3つのソフトキーを提供する。むしろ、ディスプレイ22は3つのメニュー項目一式を示し、各ソフトキーはメニュー項目のうちの1つに割り当てられる。ソフトキーの操作は、対応するメニュー項目を選択し、ユーザを階層的メニュー内の他のレベルにナビゲートするか、または、特定の機能を実行するかのいずれかである。メニュー項目はソフトキーに動的に割り当てられるので、ユーザインターフェイス20は、可能な機能それぞれに別のキーを必要とせず、小型のユーザインターフェイス20においてさえ、多くの異なる機能が利用可能である。このようなソフトキーのさらなる例が、本明細書において以下に詳細に説明される。
【0026】
いくつかの実施形態において、より簡単でより直感的な情報入力処理を提供するために、ユーザインターフェイス20は、1つ以上の機能に関連する試験装置10に情報または命令を入力するよう、ユーザを促すことができる。より具体的には、試験装置10を操作する間にユーザを案内するために、ユーザは簡単なプロンプトに応答するよう、またはメニューを選択するよう求められことがある。促されたユーザの一例が、自動ロギング機能に関して、
図1Bに示される。この特定の機能では、いったん試験センサ12が試験装置10に挿入されると、ユーザインターフェイス20は、「ストリップに血液を塗付する」ようユーザに命令を提供する。
図1Bのユーザインターフェイス20はまた、試験センサを指す矢印とともに血液の滴を、絵を用いて表示して、ユーザをさらに案内する。
【0027】
血液をストリップに塗布する際、
図1Cに図示するように、試験装置10に情報を入力するよう、ユーザを促すことができる。具体的には、ユーザは、ユーザインターフェイス20を介して「コメントを追加する」ように促される。要求された情報を入力するために、ユーザは、ユーザインターフェイス20上に表示される1つ以上のユーザ選択可能オプションから選択することができる。ユーザ選択可能オプションは、ユーザの入力を受信するための1つ以上の入力装置24、たとえばソフトキーに隣接して表示することができる。他の例では、入力装置24はまた、情報、たとえば試験結果を取り出すため、および情報をディスプレイ12上に提示するために使用することができる。
【0028】
上述のように、
図1Bおよび1Cは、特に糖尿病管理システムのための自動ロギング機能に付随するユーザインターフェイス20上の特定のプロンプトを図示する。これらのプロンプトは、試験センサ12上への血液の塗布に直ちに続く。具体的には、ユーザインターフェイス20は、入力装置24を押して、被験流体試料に対応する3つのユーザ選択可能オプション30のうち1つを選択するよう、ユーザを促す。このような情報は、入力装置24上のソフトキーのうち1つを1回「クリック」して入力することによって提供することができる。自動ロギング機能に付随する特定のユーザ選択可能オプションは、食事を食べたときか否かに関して流体試料を採取したのがいつかを表すインジケータ、たとえば食事マーカであってもよい。たとえば、食事マーカ一式は、「食前」マーカ(32)、「食後」マーカ(34)、および「スキップ」または「なし」マーカ(36)を含むことができる。
【0029】
図1Cに示される実施形態において、入力装置24は、3つのユーザ選択可能オプション30のそれぞれに割り当てられる3つのソフトキー42,44,46を含む。流体試料が試験センサ12に塗布されたのち、ユーザは、一定時間の間にユーザ選択可能オプションのうち1つを選択するように促される。有利なことに、ユーザの選択を受信するための時間は、試験結果を表示するために必要な、試験の実施および算出にかかる時間に対応することができる。いくつかの実施形態において、時間は、およそ5秒であってもよい。他の実施形態では、時間は5秒より長く、またはそれ未満(すなわち、3秒、10秒)であってもよく、実施される試験の種類に依存することができる。
【0030】
このタイミングは、特定の情報、すなわち食前および食後マーカを入力するようユーザを促す機会を可能にするので、重要な機能である。ユーザが食事または他の関連情報に関連する情報を入力することは、ユーザが試験結果を待つ間、彼または彼女を忙しくさせる。さらにまた、流体試料を試験するために、たとえば5秒かかる試験システムを採用することは、一般に、5秒未満で結果を提供できるシステムより高いレベルの精度を提供する。したがって、試験が行われるために十分な時間を提供し、またその時間を追加の有益な情報を集めるために使用する試験システムを有することが望ましい。
【0031】
結局、ユーザによって提供される情報は分類することができるので、データの評価は、ユーザにとってより有用な分析を生み出す。たとえば、食事マーカで健康データを分類することは、ユーザが、どの値が平均化されているかについてより良い理解を得、およびデータをより実用的にするのに役立つ。いくつかの実施形態において、情報の分類は、異なるユーザ群、たとえば子供または高齢者用にカスタマイズすることができる。このような分類は、たとえば試験結果を平均化するときに、特定の平均値は、より具体的なインジケータがないと疾病の治療に有用なことがある情報を隠すことができるので、有用なことがある。
【0032】
ソフトキー42,44,46のうち1つを押すことによって選択したのち、試験結果50は、
図1Dに示されるようにユーザに提示される。この例では、試験結果50は、濃度単位52、ならびに日付54、および時刻56とともにグルコース濃度測定値を表す数値を含む。この例では、127mg/dLの濃度測定値が、食事マーカに関連する追加の情報とともに表示されている。いくつかの実施形態において、ユーザは、以前の試験結果を見るために、試験装置10によって実施された測定間を前後にスクロールするためのスクロール機能60を使用することができる。このスクロール機能60は、少なくとも1つのソフトキーに提携される。このような以前の試験結果は、ユーザが、日付、時刻、および以前の濃度測定値を指定することを可能にするログブック機能を含むことができる。
【0033】
図4は、自動ロギング機能に関連する情報を入力する、およびユーザインターフェイス20を介した出力を受信するための工程を一般的に図示するフロー図を提供する。一般に、ユーザから健康データを受信する際、健康データの試験が開始され、試験は指定された時間の間、実施される。ユーザは、健康データの試験に対応する指定された時間の間にユーザインターフェイスを介して健康データに関連する情報を入力するよう促されるが、これはたとえば、ユーザは5秒間の試験時間の間にコメントを追加するよう促される。そして、ユーザは、ユーザインターフェイスを介して健康データに関連する情報を、たとえば食前または食後マーカを選択することによって入力する。健康データの試験がいったん完了すると、測定値がユーザインターフェイスを介して表示される。加えて、ユーザによって入力される健康データに関連する情報もまた、表示することができ、これはすなわち、「食前」または「食後」である。
【0034】
自動ロギング機能の主要な利点は、ユーザが、食前または食後データのいずれかとして、彼または彼女の測定値を記録することを可能にする点にある。測定値を食前/後の分類に分離することは、ユーザが、自分の血中グルコース測定値上で食事の摂取効果をより良く分析することを可能にする。いくつかの実施形態において、グラフィカル要素37,38を使用して、選択処理をより簡単にしたり、ユーザが、試験手順の間に自分の測定値を食前または食後としてマークするのを促すことができる。この例では、食前マーカは丸ごとのリンゴで識別され、食後マーカはリンゴの芯で識別される;しかしながら、自動ロギング機能と関連して、さまざまなグラフィカル要素および/または言い回しを使用することができる。事実上、自動ロギング機能は、糖尿病があるほとんどの個人による紙のログブックをつける作業を自動化する。自動ロギング機能はまた、医療提供者が、食物が血中グルコース測定値にどのように影響するのかについて、自分の患者に注意を向けさせるのに役立つ。
【0035】
試験結果が直ちに必要とされるいくつかの状況においては、ユーザがユーザ選択可能オプションのうち1つを選択する必要なく、分析対象物濃度測定値および他の健康データ測定値に関連する情報を取得するために、自動ロギング機能を迂回することが望ましいことがある。これは、ユーザに、たとえば、試験装置10から結果を取得するために必要な時間の長さがより重大である低血糖が起きた場合、重要になることがある。ユーザは、自動ロギング機能の「スキップ」を選択することによって、自動ロギング機能を迂回するように選ぶことができ、試験結果を速やかに表示する原因となる。代替として、ユーザは、自動ロギング機能が開始される前に、結果を提供するボタンを単に押してもよい。いくつかの実施形態において、自動ロギング機能は、重大な健康データが表示されたのちに開始することができる。したがって、ユーザは、自動ロギング機能に関連する情報を入力するための3つの機会:試験の間、試験の後、または「迂回」状態の後、を与えられることができる。
【0036】
上記のように、他の種類の健康データを、ユーザの病状に関する重要な情報をユーザに提供するために、本発明とともに使用することができる。健康データ、たとえば心拍数測定値、血圧測定値、体温測定値、COPD分析のための呼吸測定値、ラシックスの使用を分析するための体重測定値などは、モニタリング、分析、およびユーザインターフェイス20を介してユーザに報告することができる。たとえば、自動ロギング機能は、ユーザの心拍数が1つ以上の外部要因、たとえばユーザが最近食事、睡眠、運動などをしたときに関連するので、ユーザの心拍数に関連する重要な詳細をユーザに提供するために使用することができる。
【0037】
異なる種類の情報を提供する他の機能は、ユーザインターフェイス120上に表示することができる。このような機能の1つが
図2A〜2Dに示され、これらはユーザインターフェイス120およびディスプレイ122を有する試験装置110を図示する。この機能によれば、ユーザは、たとえば、選択可能な平均のリストから所望の平均測定値を選択することを可能にする。たとえば、
図2Aは、ユーザに、「7日間」平均値142、「14日間」平均値144、および「30日間」平均値146を選択するためのオプションを提供するユーザインターフェイス120を図示する。ユーザインターフェイス120はまた、測定値の特定の分類のための目標範囲、たとえば食前目標範囲150および食後目標範囲152に関する情報を提供する。これらの範囲150,152はデフォルト値であってもよいし、または、ユーザによって入力される情報に依存してもよい。したがって、ユーザは、いくつかの平均化オプション:7日間食前、7日間食後、7日間全体の平均;14日間食前、14日間食後、14日間全体の平均;ならびに30日間食前、30日間食後、および30日間全体の平均から選択することができる。いくつかの実施形態において、デフォルト平均値は、たとえば14日間平均値だけを含むことができる。しかしながら、外部装置、たとえば例として、PCとの接続を通して、ユーザは、PC上に組み込まれたソフトウェアを介して平均化機能性を調整することができる。ユーザは、他のデフォルト設定を選択、および/または自動ロギングおよび平均化機能に関連する追加の機能性を追加することができる。
【0038】
図2B〜2Dは、ユーザが、表示する平均測定値を選択した後のユーザインターフェイス120を図示する。たとえば、ユーザが「7日間」平均値142を選択すると、ユーザインターフェイス120は、
図2Bに示されるように、「7日間」平均値に付随して、値160、たとえば127mg/dLを表示する。ユーザが「14日間」平均値144を選択すると、ユーザインターフェイス120は、
図2Cに示されるように、「14日間」平均値に付随して、値170、たとえば155mg/dLを表示する。ユーザが「30日間」平均値146を選択すると、ユーザインターフェイス120は、「30日間」平均値に付随して、値180、たとえば168mg/dLを表示する。ユーザインターフェイス120はまた、どの測定値が表示されているのか、すなわち「7日間の結果」を表して、ユーザに、ユーザが選択した平均化機能がどれなのかを思い出させることができる。
【0039】
平均測定値を表示することに加えて、
図2A〜2Dに示される図示の実施形態はまた、平均測定値の成分についての重要な情報、たとえば「上回る」、「下回る」、および「目標内」を明らかにする。この追加の有用な情報は、ユーザに表示することができ、目標範囲内の測定値の数164,174,184、目標範囲を上回る測定値の数162,172,182、および目標範囲を下回る測定値の数166,176,186を表す。また、平均値を提供するために使用する測定値の合計数168,178,188は、具体的な平均測定値ごとに表示することができる。
【0040】
いくつかの実施形態において、試験結果を解釈するのを支援するために、このような機能に異なる色が付随、および表示することができる。例として、赤色は目標範囲を下回る測定値を表すために使用でき、黄色は目標範囲を上回る測定値を表すために使用でき、および緑色は目標範囲内の測定値を表すために使用することができる。一般に、赤色は目標範囲を下回る測定値のために使用でき、なぜなら、このような測定値によって表される低血糖の発生は、ユーザにとってより危険な状態を提示することがあるからである。さらにまた、目標範囲を上回る、下回る、および目標範囲であることを、絵を用いて表示するために、記号を使用することができる。たとえば、
図3に示されるように、「上向き」矢印サイン90、チェックマーク92、および「下向き」矢印サイン94を、測定値の数の隣に配置して、それぞれ目標範囲を上回る、下回る、および範囲内の測定値の数を、絵を用いて表示することができる。このような記号は、ユーザにとって、異なる分類を指定すること、および平均値を作り上げる成分間の関係について理解することをより簡単にできる。
図3はまた、ユーザによってアクセスできるメニュー機能に関連する情報の作業の流れの例も図示する。たとえば、ユーザは、「傾向」機能を選択でき、これは、ユーザが、平均値、たとえば食前平均値および食後平均値の間で、上および下へスクロールすることを可能にする。上記のように、ユーザは、異なる種類の平均値または他の統計的演算の間、ならびにログブック、傾向、およびセットアップ機能において提供することができる他の種類の情報の間をスクロールするために、(上向きおよび下向きの三角形によって図示するように)スクロール機能60を使用することができる。
【0041】
目標範囲内および外の測定値の数を表すこの機能は、医師または看護士と同様にユーザにも有用な情報を提供して、測定値の傾向をより良く明らかにして、ユーザが注意したいかもしれない問題を起こす可能性のある測定値を見つける。加えて、このような機能は、ユーザ、医師、または看護士が、数日、すなわち7、14、または30日間にわたって収集された、試験に基づく試験結果における外れ値データを指定することを可能にする。この情報は直感的および容易に理解される方法で提示されているので、ユーザは、このような結果を認識、およびユーザの食事、運動プログラムなどを変化でき、これは、目標範囲外の測定値の数および発生を減少または排除するのに役立つことができる。
【0042】
図5は、統計的演算の実施およびユーザインターフェイス20を介した出力の受信のための情報を入力するための工程を一般的に図示するフロー図を提供する。一般に、ユーザから健康データを受信する際、ユーザは、ユーザインターフェイス(たとえば、7日間、14日間、または30日間平均値の選択)を介して情報を入力する。ユーザから受信した情報によって、統計的演算、たとえば平均化、標準偏差などが、健康データに関連して実施される。統計的演算の出力、たとえば7日間平均濃度測定値は、ユーザインターフェイスを介して表示される。追加の情報またはインジケータもまた、健康データに関連する高度化された情報、たとえば目標範囲内の、これを上回る、または下回る測定値の数を表すために表示することができる。
【0043】
ユーザインターフェイス120は、ユーザが、平均測定値をさらに調査すること、およびログブック機能に含有される平均測定値を構成するより具体的な測定値のためにメモリを見ることを可能にする。これは、スクロールボタンによって、またはオプションメニューから選択することによって、達成することができる。たとえば、ユーザは、平均値、および食後測定値の目標範囲150または食前測定値の範囲152を表示することを選ぶことができる。これは、ユーザの注意を、食習慣およびそのグルコース濃度測定値との関係にさらに焦点を当てるという、付加された恩恵を有する。これはまた、ユーザが、どの測定値が目標範囲外の測定値の数により貢献するのかを識別することを可能にし、およびユーザが、自分の食事習慣を調節することを可能にする。一般に、本明細書において説明される実施形態の態様は、健康データについての情報を入力する処理を、より簡単で、より直感的な処理にし、ユーザに、より良いユーザ体験を提供する。さらにまた、このような実施形態は、結局、ユーザに、彼または彼女の状態についてより精度が良く意味のある情報を与え、また、自分の試験計画の一環となるような方法で情報を提供するよう、ユーザを促す。
【0044】
測定値の平均化に加えて、他の実施形態もまた、平均化機能に加えて、またはその代わりに、他の種類の統計的演算を実施することができる。たとえば、他の種類の統計的演算は、中央値、最頻値、標準偏差、信頼区間などを含むことができる。さらにまた、自動ロギング機能について上記のように、他の種類の健康データを、ユーザの病状に関する重要な情報をユーザに提供するために、統計的演算とともに使用することができる。健康データ、たとえば心拍数、血圧、体温、呼吸測定値、体重測定値などは、モニタリング、分析、およびユーザインターフェイス20,120を介してユーザに報告することができる。たとえば、統計的演算は、ユーザに、7、14、または30日間にわたって採取した値に基づいて、ユーザの心拍数に関連する重要な詳細を提供するために使用することができる。これは、ユーザが、特定の時間枠にわたって採取した他の測定値とのからみで、このような健康データを見ることを可能にする。
【0045】
健康データに関する追加のメモを追記するために、他の種類の情報をユーザによって入力することができる。たとえば、ユーザが、健康データの測定値に影響することがある要因をさらに識別するために、「ジムの日」、「病気」、「ストレス」、「活動」、「気分がよくない」、「旅行」などのようなメモを入力可能にできる。このような標識化は、ユーザにとってデータの価値を高める生活様式要因についての重要な情報を提供する。便宜上、予め定義されたメモを提供することができ、または、ユーザがユーザインターフェイス20,120経由でメモをカスタマイズすることもできる。他の実施形態において、ユーザは、別のソフトウェアシステム経由でメモを作成、および通信インターフェイス経由で試験装置10にメモをアップロードすることができる。
【0046】
一般に、ユーザインターフェイス20,120は、試験装置10の操作を容易にするための多様な機能にしたがって、異なる情報を提示することができる。たとえば、ユーザインターフェイス20,120は、試験装置10内の充電式バッテリの電力残量を示す電力状態インジケータを提供することができる。加えて、ユーザインターフェイス20,120は、試験時刻に向けて、警報を発するよりむしろ、カウントダウンを表示することができ、および旅行用の第2の時計を表示することができる。他の実施形態において、ユーザインターフェイス20,120は、要求された、または、不足している情報に疑問符を表示することができる。さらにまた、表示されるデータの大きさは、表示されるデータの種類、および試験プロセスのどこにデータが表示されるのかによって、変更することができる。たとえば、濃度測定値のフォントサイズは、試験実施の直後には、ユーザに表示するためにより大きいサイズの値を提供するために変えることができ、そして、その後間もなくフォントサイズの値を変更する(すなわち、追加の情報とともにディスプレイに合わせるため、より小さくする)ことができる。表示されるデータのサイズの変化はまた、データの処理またはロギングの信号を送ることができる。
【0047】
前述したように、本発明の態様による試験装置は、外部システムまたは装置に接続するインターフェイスを含むことができる。外部システムまたは装置と通信する能力は、試験装置が、データおよび/またはソフトウェアをダウンロードすることを可能にできる。いくつかの実施形態において、たとえば、試験装置10は、試験装置10上のソフトウェアにアップデートまたはパッチを提供するために、アップグレード可能なフィールドであってもよい。ユーザインターフェイス20,120はまた、データ、たとえばフィールドのアップグレードをダウンロードする処理を容易にするために採用することができる。たとえば、ユーザインターフェイス20,120は、外部システムが試験装置10に入手可能性の信号を送るとき、ディスプレイ上のアイコンを介して、新規またはアップグレードされた機能の入手可能性を通信することができる。そして、ユーザは、ユーザインターフェイスを介して、新規またはアップグレードされた機能の転送を開始することができる。いくつかの場合、ユーザは、たとえば、ダウンロードが利用可能な機能のメニューから特定の機能を選択することによって、このような機能の転送を管理または制御することができる。
【0048】
ユーザインターフェイス20,120上に提供されるテキストおよび画像は、装置を用いたユーザの体験を強化する要素を提供する。いくつかの実施形態において、ディスプレイ22,122は、カスタマイズ可能な属性を有することができる。たとえば、ディスプレイ22,122は、カスタマイズ可能な背景、壁紙、および/またはアニメーションのスクリーンセーバーを有することができる。いくつかの実施形態において、ユーザは、カスタム画像を画面上に表示するためにインストールすることによって、または、製造元または公認サードパーティーによって利用可能に作られた表示レイアウトをダウンロードすることによって、ユーザインターフェイス20,120の外観をカスタマイズできる。
【0049】
加えて、ユーザインターフェイス20,120は、情報を、音声信号を介してユーザと通信することを可能にできる。たとえば、入力/出力インターフェイスは、ユーザに音声情報を通信するために、音声合成器、MP3再生装置などを含むことができる。加えて、入力/出力インターフェイスはまた、ユーザから音声情報を受信するための音声認識機構を含むことができる。いくつかの実施形態において、音声インターフェイス(図示せず)は、選択された音声、ビープ音、ベル音、発信音、言語メッセージなどにカスタマイズすることができる。
【0050】
さらにまた、ユーザインターフェイス20,120は、さまざまな種類のオーディオ・ビジュアルコンテンツ、たとえばPDA、スマートフォンなどに付随するものへのアクセスを提供することができる。たとえば、ユーザインターフェイス20,120上で利用可能なウェブブラウザは、試験装置10上の通信インターフェイスによって提供されるインターネットへの接続を通して利用可能な機能および特徴へのさらなるインターフェイスを提供することができる。追加のユーザインターフェイス機能性は、電子メール機能またはテキストメッセージ機能を可能にすることによって提供することができる。他のユーザ選択オーディオ・ビジュアルコンテンツは、音楽、映画、ビデオ、テレビゲームなどを含むことができる。
【0051】
一般に、ユーザインターフェイス20,120は、ユーザの個人的な好みに適合するようカスタマイズすることができる。たとえば、いくつかの実施形態において、ユーザインターフェイス20,120は、多言語で通信できる。1つの態様では、多言語能力を提供するために必要とされるデータは、ユーザが自分のシステムの操作をカスタマイズするために通信インターフェイスを介して言語ファイルをダウンロードすることができるので、ローカルに保存する必要はない。また、他の例では、右利きユーザおよび左利きユーザに適合するために、フリップ可能なユーザインターフェイスを試験装置上に提供することができる。ユーザインターフェイスは、タッチ
スクリーンを介して指で向きを変えることができる。
【0052】
また他の実施形態において、ユーザにとっての便宜上、ユーザによって使用された最後の画面を、試験装置10,110の再起動の際に直ちに表示できる。言い換えると、試験装置10,110は、ユーザによって入力された以前の情報を含むディスプレイの状態を保存することができるので、ユーザは、オプションメニュー経由でナビゲートする必要がない。上述のように、本明細書において説明される試験装置は、データ管理ソフトウェアを実行する外部処理装置に試験装置を接続する健康管理システムにおいて採用することができる。そのうえ、試験装置は、処理装置のユーザインターフェイス能力を活用することができる。このような。試験装置10,110の状態を回復する能力はまた、外部処理装置と通信できるので、データ管理ソフトウェアは、ユーザによってアクセスされた直近の画面または機能で始まる。たとえば、ユーザが試験装置上のログブック機能に直近にアクセスした場合、データ管理ソフトウェアは、自動的に、対応するログブック機能を開始する。
【0053】
本発明はさまざまな改変および代替形態を受け入れることができるが、具体的な実施形態およびその方法を、図面における例として示し、本明細書において詳細に説明した。しかしながら、本発明を、開示された特定の形態または方法に限定することは意図しておらず、逆に、その意図が、本発明の本質および範囲内にある全ての改変、均等物、および代替を包含することが理解されよう。