特許第6553154号(P6553154)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6553154
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】二次電池および電池モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/34 20060101AFI20190722BHJP
   H01M 2/12 20060101ALI20190722BHJP
   H01M 2/26 20060101ALI20190722BHJP
   H01M 2/30 20060101ALI20190722BHJP
   H01M 2/04 20060101ALI20190722BHJP
   H01M 2/10 20060101ALI20190722BHJP
   H01M 2/06 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   H01M2/34 A
   H01M2/12 101
   H01M2/26 A
   H01M2/30 D
   H01M2/04 A
   H01M2/10 S
   H01M2/06 A
   H01M2/34 B
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-218955(P2017-218955)
(22)【出願日】2017年11月14日
(65)【公開番号】特開2018-81912(P2018-81912A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2017年11月14日
(31)【優先権主張番号】201611003991.4
(32)【優先日】2016年11月15日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林永寿
(72)【発明者】
【氏名】李全坤
【審査官】 瀧 恭子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−139159(JP,A)
【文献】 特開平11−040204(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/080518(WO,A1)
【文献】 特開2011−54561(JP,A)
【文献】 特開2011−258550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/00−2/12、2/20−2/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端子、第2端子、トップカバー片、電極ユニット、接続部材および反転片を備える二次電池であって、
前記電極ユニットは、第1極片、第2極片、および、前記第1極片と前記第2極片との間に設けられるセパレータを備え、
前記第1端子と前記第2端子の少なくとも一方が前記トップカバー片に対して電気絶縁となるように設けられ、前記接続部材が前記第2端子に電気接続され、
通常時に、前記第1極片が前記反転片を介して前記第1端子に電気接続され、前記第2極片が前記第2端子に電気接続され、
前記二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、前記反転片は、前記第1極片との電気接続を切断するように反転可能であり、反転後の前記反転片が前記接続部材に電気接続されることで、前記第1端子と前記第2端子とを電気接続させ
前記第2端子が前記トップカバー片に対して電気絶縁し、
前記第1端子が前記トップカバー片に電気接続され、前記接続部材が前記トップカバー片に対して電気絶縁し、
前記トップカバー片には、第1スルーホールが設けられ、
前記反転片は、前記トップカバー片に付着され、前記第1スルーホールを密封し、
通常時に、前記第1極片は、前記反転片、前記トップカバー片を順次介して前記第1端子に電気接続され、
前記接続部材は、前記トップカバー片の前記電極ユニットから離間する側に設けられ、一方端が前記第2端子に電気接続され、他方端が前記第1端子へ延在し、且つ少なくとも部分的に前記第1スルーホールに対向する
ことを特徴とする二次電池。
【請求項2】
前記反転片は、反転部および第1ボスを備え、
前記反転部は、シート状環面構造であり、縁部が前記トップカバー片に接続され、
前記第1ボスは、前記反転部に接続され、前記接続部材の存在する方向へ突き出て、前記接続部材における前記第1スルーホールに対向する部分と対向する
ことを特徴とする請求項に記載の二次電池。
【請求項3】
前記第1スルーホールは、段差ホールであり、大ホールおよび小ホールを含み、前記反転部の縁部は、前記大ホールの内壁に接続され、前記第1ボスは、前記小ホールに突き入れられる
ことを特徴とする請求項に記載の二次電池。
【請求項4】
前記反転片は、第2ボスをさらに備え、前記第2ボスは、前記反転部に接続され、前記第1ボスから離間する方向へ突き出て、通常時に、前記反転部は、前記第2ボスを介して前記第1極片に電気接続される
ことを特徴とする請求項に記載の二次電池。
【請求項5】
導電片をさらに備え、
通常時に、前記第1極片は、前記導電片、前記反転片を順次介して前記第1端子に電気接続され、
前記二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、前記反転片は、前記導電片が切り離れるように反転可能であり、前記第1端子と前記第1極片との電気接続を切断させる
ことを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の二次電池。
【請求項6】
前記導電片は、第1導電部、第2導電部および薄肉領域を備え、
前記薄肉領域は、前記第1導電部と前記第2導電部の間に位置し、その厚さが前記第1導電部の厚さと前記第2導電部の厚さのいずれよりも小さく、
前記第1導電部が前記反転片に接続され、前記第2導電部が前記第1極片に接続される
ことを特徴とする請求項に記載の二次電池。
【請求項7】
第2絶縁部材をさらに備え、
前記導電片は、前記第2絶縁部材を介して前記トップカバー片に固定される
ことを特徴とする請求項に記載の二次電池。
【請求項8】
固定部材をさらに備え、
前記第2絶縁部材には、固定部材用被係合部が設けられ、前記固定部材は、前記固定部材用被係合部に係合接続され、前記第2絶縁部材は、前記固定部材を介して前記トップカバー片に固定される
ことを特徴とする請求項に記載の二次電池。
【請求項9】
前記固定部材は、前記トップカバー片に接続される固定部と、前記固定部から折り曲げて前記トップカバー片から離間する方向へ延在する係合部とを備え、前記係合部は、前記固定部材用被係合部に係合する
ことを特徴とする請求項に記載の二次電池。
【請求項10】
請求項1からの何れか一項に記載の二次電池を複数個備え、前記二次電池のそれぞれが互いに直列接続される電池モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、エネルギー蓄積デバイス生産の技術分野に関し、特に二次電池および電池モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
EVハードシェル電池に関して、オーバチャージ問題の解決に向けて、業界でよく採用される手段は、コアが失効する前に電池主回路を切断し、電池の更なる充電を防止して電池の安全を確保する。通常の構造として、第1端子と電極ユニットとが電気接続する主回路に電流切断構造を設けて、第2端子を常に電流切断構造に対して電気絶縁させる。電池のオーバチャージ時、内部で気体が発生し、内部気圧が所定値まで増加すると、電流切断構造をアクティブし、第1端子と電極ユニットとの間を回路開放させて、電池の更なる充電を防止する。
しかしながら、オーバチャージの他に、正常な使用過程において予想外の内部短絡により内部で気体が発生し、電流切断構造をアクティブして第1端子と電極ユニットとの間を回路開放させる恐れもある。その際、もし自動車が運転中であり、且つ電池モジュールにおける各電池が直列接続されている場合には、第1端子と第2端子がまだ絶縁状態であるため、全電池モジュールが電源切れになってしまい、自動車が急にエンストを起こし、ひいては深刻な事故を引き起こす恐れもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、上記課題を解決可能な二次電池および電池モジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の第1態様は、二次電池を提供する。当該二次電池は、第1端子、第2端子、トップカバー片、電極ユニット、接続部材および反転片を備え、
前記電極ユニットは、第1極片、第2極片、および、前記第1極片と前記第2極片の間に設けられるセパレータを備え、
前記第1端子と前記第2端子の少なくとも一方が前記トップカバー片に対して電気絶縁となるように設けられ、前記接続部材が前記第2端子に電気接続され、
通常時に、前記第1極片が前記反転片を介して前記第1端子に電気接続され、前記第2極片が前記第2端子に電気接続され、
前記二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、前記反転片は、前記第1極片との電気接続を切断するように反転可能であり、反転後の前記反転片が前記接続部材に電気接続されることで、前記第1端子と前記第2端子とを電気接続させる。
【0005】
好ましくは、前記第2端子が前記トップカバー片に対して電気絶縁し、
前記第1端子が前記トップカバー片に電気接続され、前記接続部材が前記トップカバー片に対して電気絶縁し、
前記トップカバー片には、第1スルーホールが設けられ、
前記反転片は、前記トップカバー片に付着され、前記第1スルーホールを密封し、
通常時に、前記第1極片は、前記反転片、前記トップカバー片を順次介して前記第1端子に電気接続され、
前記接続部材は、前記トップカバー片の前記電極ユニットから離間する側に設けられ、一方端が前記第2端子に電気接続され、他方端が前記第1端子へ延在し、且つ少なくとも部分的に前記第1スルーホールに対向する。
【0006】
好ましくは、前記反転片は、反転部および第1ボスを備え、
前記反転部は、シート状環面構造であり、縁部が前記トップカバー片に接続され、
前記第1ボスは、前記反転部に接続され、前記接続部材の存在する方向へ突き出て、前記接続部材における前記第1スルーホールに対向する部分と対向する。
【0007】
好ましくは、前記第1スルーホールは、段差ホールであり、大ホールおよび小ホールを含み、前記反転部の縁部は、前記大ホールの内壁に接続され、前記第1ボスは、前記小ホールに突き入れられる。
【0008】
好ましくは、前記反転片は、第2ボスをさらに備え、前記第2ボスは、前記反転部に接続され、前記第1ボスから離間する方向へ突き出て、通常時に、前記反転部は、前記第2ボスを介して前記第1極片に電気接続される。
【0009】
好ましくは、導電片をさらに備え、
通常時に、前記第1極片は、前記導電片、前記反転片を順次介して前記第1端子に電気接続され、
前記二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、前記反転片は、前記導電片が切り離れるように反転可能であり、前記第1端子と前記第1極片との電気接続を切断させる。
【0010】
好ましくは、前記導電片は、第1導電部、第2導電部および薄肉領域を備え、
前記薄肉領域は、前記第1導電部と前記第2導電部の間に位置し、その厚さが前記第1導電部の厚さと前記第2導電部の厚さのいずれよりも小さく、
前記第1導電部が前記反転片に接続され、前記第2導電部が前記第1極片に接続される。
【0011】
好ましくは、第2絶縁部材をさらに備え、
前記導電片は、前記第2絶縁部材を介して前記トップカバー片に固定される。
【0012】
好ましくは、固定部材をさらに備え、
前記第2絶縁部材には、固定部材用被係合部が設けられ、前記固定部材は、前記固定部材用被係合部に係合接続され、前記第2絶縁部材は、前記固定部材を介して前記トップカバー片に固定される。
【0013】
好ましくは、前記固定部材は、前記トップカバー片に接続される固定部と、前記固定部から折り曲げて前記トップカバー片から離間する方向へ延在する係合部とを備え、前記係合部は、前記固定部材用被係合部に係合する。
【0014】
本願の第2態様は、電池モジュールを提供する。当該電池モジュールは、上記何れか一項の二次電池を備え、前記二次電池のそれぞれが互いに直列接続される。
【発明の効果】
【0015】
本願が提供する解決手段は、下記の有利な作用効果を奏する。
本願に係る二次電池によれば、二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、反転片は、が第1極片との電気接続を切断するように反転可能であり、反転後の反転片が接続部材に電気接続されることで、第1端子と第2端子とを電気接続させる。これにより、当該二次電池は、電池のオーバチャージ問題を解決できることに加え、電池モジュールに直列接続方式が採用されたとしても、当該二次電池が導線として電池モジュール全体の通電状態を保持できる。こうして、自動車が運転状態であっても、急にエンストを起こすことはないため、自動車の安全性が向上する。
上述した一般的な記述および後述する詳細の説明が単なる例示であり、本願を制限するためのものではないことを、理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願に係る二次電池の具体的な実施例の構造模式図である。
図2】本願に係る二次電池の具体的な実施例の爆発図である。
図3図1のA-A線に沿う断面図である。
図3a】本願に係る二次電池の別の具体的な実施例の構造模式図である。
図3b】本願に係る二次電池の更なる別の具体的な実施例の構造模式図である。
図4図3に係る二次電池の具体的な実施例の部分模式図である。
図4a図3aに係る二次電池の具体的な実施例の部分模式図である。
図5】本願に係る二次電池における反転片の具体的な実施例の構造模式図である。
図6】本願に係る二次電池における導電片の具体的な実施例の構造模式図である。
図7図3aに係る二次電池の具体的な実施例の別の部分構造模式図である。
図8】本願に係る二次電池の具体的な実施例の固定部材と第2絶縁部材の構造模式図。
【符号の説明】
【0017】
10…トップカバー片、
20…第1端子、
201…端子本体、
202…延在部、
21…第2導電ブロック、
22…第3絶縁部材、
23…第4絶縁部材、
24…第2密封部材、
30…第2端子、
31…第3導電ブロック、
32…第5絶縁部材、
33…第6絶縁部材、
34…第3密封部材、
40…接続部材、
41…第1絶縁部材、
42…第1導電ブロック、
50…電気抵抗部材、
70…反転片、
701…反転部、
702…第1ボス、
703…第2ボス、
704…接続部、
705…取付用突起、
71…導電片、
711…第1導電部、
712…薄肉領域、
713…第2導電部、
714…第1通気穴、
715…第2通気穴、
72…第2絶縁部材、
721…第3スルーホール、
722…第4スルーホール、
73…固定部材、
74…第1密封部材。
ここでの図面は、明細書に取り込まれて明細書の一部を構成し、本願に合致する実施例を示し、明細書とともに本願の原理を解釈するために用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、図面を参照しながら発明を実施するための形態により本発明をより詳細に説明する。
【0019】
図1〜8に示すように、本願の実施例は、二次電池を提供する。当該二次電池は、第1端子20、第2端子30、トップカバー片10、電極ユニット(図示せず)、接続部材40および反転片70を備える。二次電池は、ケース(図示せず)をさらに備える。電極ユニットは、第1極片、第2極片、および第1極片と当該第2極片との間に設けられるセパレータを備える。トップカバー片10は、ケースを密封し、両者が収納空間をなすように取り囲む。反転片70は、トップカバー片10、ケース、第1端子20、第2端子30のうちの少なくとも1つに設けられてもよい。第1端子20と第2端子30の少なくとも一方は、トップカバー片10に対して電気絶縁となるように設けられる。即ち、第1端子20と第2端子30は、両方ともトップカバー片10に対して電気絶縁してもよいし、一方のみがトップカバー片10に対して電気絶縁してもよい。接続部材40が第2端子30に電気接続される。通常時に、第1極片が反転片70を介して第1端子20に電気接続され、第2極片が第2端子30に電気接続され、二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、反転片70は、第1極片との電気接続を切断するように反転可能であり、反転後の反転片70が接続部材40に電気接続されることで、第1端子20と第2端子30とを電気接続させる。
【0020】
上記実施例では、接続部材40を追加する。接続部材40の一端が第2端子30に電気接続される。二次電池内で短絡が発生して内部圧力が基準圧力を上回ったとき、反転片70は、第1極片との電気接続を切断するように反転可能である。そして、反転後の反転片70が接続部材40に電気接続されることで、第1端子20と第2端子30とを電気接続させる。よって、反転片70を反転させた後、故障した二次電池の内部回路の切断が実現されるとともに、反転片70と接続部材40との電気接続も実現されることにより、二次電池の第1端子20と第2端子30を接続部材40を介して電気導通させる。よって、電池モジュールに直列接続方式が採用されたとしても、当該二次電池は、導線として電池モジュール全体の通電状態を保持できる。これにより、自動車が運転状態であっても、急にエンストを起こすことはないため、自動車の安全性が向上する。
【0021】
一般的に、第1端子20、第2端子30のそれぞれは、トップカバー片10に取り付けられる。ただし、第1端子20または第2端子30のトップカバー片10に電気接続された方は、トップカバー片10に直接的に接続されてもよいし、または導電構造を介してトップカバー片10に接続されてもよい。二次電池と外部の電気接続が便利になるように、第1端子20、第2端子30は、いずれもトップカバー片10から突き出てもよい。特にトップカバー片10に対して電気絶縁する場合、電気絶縁の一端がトップカバー片10から突き出て、例えば、図3に示すように第2端子30がトップカバー片10から突き出て、図3aに示すように第1端子20がトップカバー片10から突き出る。第1端子20または第2端子30がトップカバー片10から突き出る場合、第1端子20または第2端子30とトップカバー片10との密封性を確保するために、通常、密封部材またはシーラントにより密封する。図4aにおいて、第1端子20が第2密封部材24を介してトップカバー片10に対して密封され、図7において、第2端子30が第3密封部材34を介してトップカバー片10に対して密封される。第2密封部材24、第3密封部材34は、シールリング、ガスケット等であってもよい。第2端子30は、トップカバー片10から突き出て、第3密封部材34を介してトップカバー片10に対して密封される。
【0022】
接続部材40は、収納空間外、即ち、トップカバー片10の電極ユニットから離間する側に設けられてもよい。接続部材40の一方端が第2端子30に電気接続され、他方端が第1端子20へ延在する。
【0023】
第1実施例では、反転片70がトップカバー片10に接続され、第1端子20がトップカバー片10に電気接続される。具体的に、図1〜3、4、7に示すように、トップカバー片10に第1スルーホールが設けられ、反転片70がトップカバー片10に付着されて第1スルーホールを密封することで、トップカバー片10、反転片70とケースは、密封キャビティを形成する。第1端子20がトップカバー片10に電気接続される。好ましくは、トップカバー片10には、第4凹溝が設けられてもよく、第1端子20が第4凹溝に差し込まれる。第2端子30がトップカバー片10に対して電気絶縁する。接続部材40は、トップカバー片10に対して電気絶縁し、且つ接続部材40における少なくとも一部が第1スルーホールに対応する。通常時に、第1極片は、反転片70、トップカバー片10を順次介して第1端子20に電気接続され、二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、反転片70が、第1極片との電気接続を切断するように反転可能であり、且つ反転後の反転片70が接続部材40に電気接続される(反転片70が接続部材40に直接的に接触して電気接続されてもよいし、反転片70と接続部材40との間に導電体を設けて、その両者が導電体を介して電気接続されてもよい)ことで、第1端子20をトップカバー片10、反転片70、接続部材40を介して第2端子30と電気接続させる。反転片70が直接的にトップカバー片10に設けられることで、部品の数が削減でき、加工および組立も便利になる。
【0024】
第2実施例では、反転片70が第1端子20に付着され、図3a、4aに示すように、第1端子20に第1スルーホールを設け、反転片70が第1スルーホールを密封する。その際、接続部材40がトップカバー片10の第1極片から離間する側に設けられる場合、トップカバー片10に第2スルーホールが設けられ、第2スルーホールが第1スルーホールに対向する。通常時に、第1極片が反転片70を介して第1端子20に電気接続され、二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、反転片70が、第1極片との電気接続を切断するように反転可能であり、且つ反転後の反転片70が接続部材40に電気接続されることで、第1端子20を反転片70、接続部材40を介して第2端子30と電気接続させる。二次電池が膨張または圧縮し、且つトップカバー片10がケースに半田付けされたとき、それによって発生する作用力がトップカバー片10に加えられる。反転片70がトップカバー片10に設けられる場合、トップカバー片10の変形に伴って、反転片70も変形する。当該変形により、反転片70の内部で応力が発生し、当該応力により、反転片70の感度が劣化し、二次電池の安全性へ影響を与える。当該実施例では、反転片70が第1端子20に付着されるため、トップカバー片10の変形時に反転片70に対する影響が軽減され、反転片70の感度が劣化する現象が起こりにくくなり、二次電池の安全性の向上に寄与する。
【0025】
第1端子20と反転片70の接続が便利になるように、第1端子20は、互いに接続されている端子本体201と延在部202を備える。図3a、4aに示すように、第1スルーホールは、延在部202に設けられる。一般的に、端子本体201は、トップカバー片10に対して密封され、第1密封部材74またはシーラント等により密封可能でる。第1端子20がトップカバー片10から突き出る場合、通常、端子本体201の一端は、トップカバー片10から突き出る。端子本体201と延在部202は、一体に構成されてもく、別体に構成されてもい。
【0026】
ただし、第2実施例では、第1端子20、第2端子30とトップカバー片10との接続方式は、下記のように何種類かある。
【0027】
第1種では、第2端子30がトップカバー片10に対して電気絶縁され、第1端子20がトップカバー片10に対して電気接続されてもよいし(図3bに示す)、電気絶縁(図3aに示す)してもよい。第2種では、第2端子30がトップカバー片10に電気接続され、第1端子20がトップカバー片10に対して電気絶縁される。第1端子20がトップカバー片10に電気接続される場合、二次電池は、電気抵抗部材50をさらに備えてもよい。図3bに示すように、この場合、第1端子20は、電気抵抗部材50を介してトップカバー片10に電気接続される。電気抵抗部材50の追加により、二次電池に対して着釘試験を行うとき、短絡回路の電流を減少でき、着釘の安全性を確保できる。電気抵抗部材50の抵抗値の範囲は、1〜100000オームである。
【0028】
ただし、電気抵抗部材50は、柱状構造であってもよく、シート状構造であってもよい。第1端子20と外部との電気接続が一層便利になるように、二次電池は、第2導電ブロック21をさらに備える。特に電気抵抗部材50が設けられる場合、電気抵抗部材50は、トップカバー片10と第2導電ブロック21との間に設けられる。トップカバー片10は、電気抵抗部材50、第2導電ブロック21を介して第1端子20に電気接続される。電気抵抗部材が柱状構造である場合、第2導電ブロック21とトップカバー片10との間は、第4絶縁部材23または絶縁用ラッカー、絶縁用ゲルにより電気絶縁される。つまり、第2導電ブロック21とトップカバー片10との間は、直接接触して電気接続を形成することではなく、電気抵抗部材50を介して電気接続を実施する必要がある。電気抵抗部材50は、第4絶縁部材23を通過した後、両端が、それぞれ第2導電ブロック21、トップカバー片10と接続される。電気抵抗部材50がシート状構造であるとき、第2導電ブロック21、電気抵抗部材50とトップカバー片10は、接続の信頼性を高めように、積層配置されてもよい。
【0029】
さらに、トップカバー片10に第1凹溝が設けられ、電気抵抗部材50のトップカバー片10に電気接続される一方端が第1凹溝に差し込まれ、且つ第2導電ブロック21に第2凹溝が設けられ、電気抵抗部材50の他方端が第2凹溝に差し込まれることにより、電気抵抗部材50の位置ずれを防ぐ。無論、トップカバー片10のみに第1凹溝が設けられ、または第2導電ブロック21のみに第2凹溝が設けられてもよい。第2実施例では、トップカバー片10とケースが取り囲む収納空間は、電極ユニットを収納するための第1チャンバと、反転片70へ反転空間を与える第2チャンバとを含む。つまり、反転片70により、収納空間が第1チャンバと第2チャンバとに区画され、第1チャンバと第2チャンバとは、連通しない。こうして、反転片70が二次電池内で圧力が基準圧力を上回ったときに反転できることが確保される。
【0030】
具体的に、第1チャンバと第2チャンバとの密封は、第1密封部材74またはシーラント等により実施されてもよい。第1密封部材74は、反転片70の外周方向に沿って設けられる。第1密封部材74により実施される場合、第1密封部材74は、延在部202とトップカバー片10との間に密封接続されてもよく、または、第1密封部材74は、反転片70とトップカバー片10との間に密封接続されてもよい。第1密封部材74は、トップカバー片10と密封接触する第1密封面と、延在部202あるいは反転片70に密封接触する第2密封面とを有する。通常、第1密封面と第2密封面は、トップカバー片10の高さ方向において対向するが、トップカバー片10の高さ方向に垂直な方向において対向してもよい。つまり、側方密封を実現する。延在部202または反転片70が第2スルーホールに突き込まれていれば、第1密封部材74は、第2スルーホールの内壁と延在部202または反転片70との間に位置する。無論、第1密封面と第2密封面は、トップカバー片10の高さ方向と、高さ方向に垂直な方向との両方において対向してもよい。この実施例では、第2チャンバの気圧が反転片70の反転を阻害しないように、トップカバー片10に排気穴がさらに設けられ、排気穴が反転片70に対向し、トップカバー片10の厚さ方向に沿って貫通する。
【0031】
上記各実施例では、反転片70の構造が図5に示される。反転片70は、反転部701と第1ボス702を備える。反転部701は、シート状環面構造であり、第1実施例において、その縁部がトップカバー片10に接続され(図3に示す)、第2実施例において、その縁部が第1端子20に接続される(図3aに示す)。第1ボス702は、反転部701に接続される。通常、第1ボス702は、反転部701の中心領域に接続され、接続部材40の存在する方向へ突き出て、接続部材40における第1スルーホールに対向する部分に対向する。通常時に、第1実施例において、第1極片は、反転部701、トップカバー片10を順次介して第1端子20に電気接続される。第2実施例において、第1極片は、反転部701を介して第1端子20に電気接続される。第1ボス702の追加により、反転片70と接続部材40との反転片70の反転方向における距離を減少可能である。このようにして、オーバチャージの発生時、反転片70は、即時に接続部材40に接触できる。第2実施例において、第1ボス702が第2スルーホールに突き入れられることで、反転片70と接続部材40との接触経路をさらに減少することは好ましい。
【0032】
反転片70が反転するストロークを減少し、且つ反転片70と第1極片との接続の信頼性を保証するために、反転片70は、第2ボス703をさらに備える。第2ボス703は、反転部701に接続され、第1極片の存在する方向へ突き出る。通常時において、反転部701は、第2ボス703を介して第1極片に電気接続される。
【0033】
通常、接続部材40、第1極片が平面構造であるため、第1ボス702の端面、第2ボス703の端面も相応的に平面構造とされる。こうすることで、反転片70と第1極片との接触面積、および、反転後の反転片70と接続部材40との接触面積を増加させる。
【0034】
反転部701は、全体として第1スルーホール内に位置してもよいし、第1スルーホールの端部に接続されてもよい。好ましくは、反転部701の縁部が第1スルーホールの内壁に接続されることで、反転片70の反転ストロークを短縮するとともに、反転前後で第1極片、接続部材40のそれぞれとの接続信頼性を保証する。
【0035】
さらに、反転片70とトップカバー片10との接続の信頼性を保証するために、反転部701の縁部には、接続部704がさらに設けられる。接続部704の厚さが反転部701の厚さよりも大きい。厚さとは、反転片70の反転方向に沿う寸法を指す。反転部701は、接続部704を介して第1スルーホールに接続される。
【0036】
ただし、第1スルーホールが段差ホールであることは好ましい。第1実施例では、第1スルーホールは、大ホールと小ホールを含む。図4に示すように、反転部701が大ホールに接続され、接続部704が設けられる場合、接続部704が大ホールに接続される。第1ボス702が小ホールに突き入れられることで、反転片70の位置を制限する。通常時、反転片70とトップカバー片10との接続の緩みによる反転片70と接続部材40との誤接触を防止する。第2実施例では、図4aに示すように、接続部704が段差ホールの段差面に搭載されるが、反転部701のみが設けられる場合、反転部701を段差面に搭載してもよい。上記構造により、反転片70の位置を制限可能であり、通常時、反転片70と第1端子20との接続の緩みによって反転片70が反転した後で接続部材40と接触できないことを防止する。通常、第1スルーホールの軸線方向に沿う投影、第2スルーホールの縁部は、反転部701の内部に位置する。特に第1ボス702が第2スルーホールに突き入れらる場合、反転片70と第1端子20との接続の緩みによる通常での反転片70と接続部材40の誤接触を防止できる。
【0037】
接続の利便性のため、二次電池は、導電片71をさらに備える。図4に示すように、通常時に、第1実施例では、第1極片は、導電片71、反転片70、トップカバー片10を順次介して第1端子20に電気接続される。第2実施例では、第1極片は、導電片71、反転片70を順次介して第1端子20に電気接続される。二次電池内の圧力が基準圧力を上回ったとき、反転片70は、導電片71が切り離れるように反転可能である。こうして、第1端子20と第1極片との電気接続を切断し、導電片71の追加により、加工および組立が便利になる。
【0038】
通常、導電片71に通気穴が設けられる。通気穴が反転片70に対向する。図6において、第1通気穴714または第2通気穴715を設けてもよいし、第1通気穴714と第2通気穴715を同時に設けてもよい。第1通気穴714、第2通気穴715が反転片70の反転方向において導電片71を貫通することで、二次電池内の気体が反転片70まで流通可能であり、反転片70を反転させる。反転部701が設けられる場合、内部短絡の気体発生時に気体が快速に反転部701に到達するように、第2通気穴715は、反転部701に対向する。
【0039】
具体的に、図6に示すように、導電片71は、第1導電部711、第2導電部713および薄肉領域712を含む。薄肉領域712は、第1導電部711と第2導電部713の間に位置し、その厚さが第1導電部711の厚さと第2導電部713の厚さのいずれよりも小さい。ただし、第1導電部711は、反転片70に接続され、第2ボス703が設けられる場合、直接的に第2ボス703に接続される。第2導電部713は、第1極片に接続される。この場合、反転片70は、第1導電部711、薄肉領域712、第2導電部713を介して第1極片に電気接続される。薄肉領域712を設けるとともに、第1導電部711を反転片70に接続し、第2導電部713を第1極片に接続することで、反転片70の反転時において迅速に導電片71を薄肉領域712において断裂するまで引っ張りでき、二次電池内の回路開放を快速に実現する。通常、第1導電部711、薄肉領域712の厚さが第2導電部713の後端よりも小さいため、薄肉領域712の断裂に寄与する。
【0040】
さらに、小さい引張力でも導電片71を断裂させるように、薄肉領域712には、圧痕および断裂部が設けられてもよい。または、圧痕と断裂部のうちの一種のみが設けられる。ただし、断裂部が設けられる場合、第1導電部711と第2導電部713は、断裂部において断裂する。
【0041】
通常、第1導電部711に取り付け穴がさらに設けられる。反転片70に取付用突起705が設けられる。取付用突起705は、第2ボス703に接続可能である。取付用突起705が取り付け穴に差し入れられることで、導電片71と反転片70との接続精度を保証する。さらに、予め設定された引張力で導電片71を断裂させることを保証する。取り付け穴は、ブランドホールまたはスルーホールであってもよい。スルーホールである場合、取り付け穴と第1通気穴714とは、同一のスルーホールであってもよい。
【0042】
導電片71とトップカバー片10とが直接接触して電気接続を形成することを防止するために、導電片71とトップカバー片10との接触箇所は、絶縁構造、絶縁用ゲルまたは絶縁用ラッカーにより実現される。絶縁構造は、図4図4aにおける第2絶縁部材72であってもよい。第2絶縁部材72は、導電片71と反転片70との間に位置する。第2絶縁部材72の構造は、図8に示すように、第3スルーホール721が設けられる。反転片70、第3スルーホール721および第1導電部711が互いに対向する。
【0043】
導電片71をより強固に固定し反転片70が反転した後、迅速に導電片71と電気切断できるように、第1実施例において、導電片71は、第2絶縁部材72を介してトップカバー片10に固定されてもよい。第2実施例において、導電片71は、第2絶縁部材72を介して第1端子20に固定されてもよい。こうして、第2絶縁部材72は、同時に絶縁と固定の役割を果たし、部品の数が削減され、組立工程も簡素化される。
【0044】
第1実施例では、第2絶縁部材72とトップカバー片10との固定方式は、貼り付けや、係合等であってもよい。第2絶縁部材72が一般的に非金属素材であり、トップカバー片10が金属素材である。両者の接続が便利になるように、二次電池は、固定部材73をさらに備える。第2絶縁部材72に固定部材用被係合部が設けられ、固定部材73が固定部材用被係合部に係合接続される。第2絶縁部材72は、固定部材73を介してトップカバー片10に固定される。固定方式は、半田付け、カシメまたはネジ接続であってもよい。
【0045】
図8に示すように、固定部材73は、トップカバー片10に接続される固定部と、固定部から折り曲げてトップカバー片10から離間する方向へ延在する係合部とを備える。係合部は、固定部材用被係合部に係合する。係合構造により、固定部材73と第2絶縁部材72の接続が実現でき、取り付けが便利になる。
【0046】
固定部材73とトップカバー片10との固定作業が便利になるように、第2絶縁部材72に第4スルーホール722がさらに設けられる。第4スルーホール722は、トップカバー片10から第2絶縁部材72へ向かう方向に沿って第2絶縁部材72を貫通し、第4スルーホール722が固定部材73に対向する。
【0047】
係合部は、1つまたは2つ設けられてもよい。2つ設けられる場合、2つの係合部は、それぞれ固定部の対向する両端から延在する。各係合部は、それぞれ固定部材用被係合部の対向する両側に係合する。
【0048】
固定部材73と固定部材用被係合部は、1組であってもよいし、複数組、例えば、2組、3組またはそれよりも多くの組であってもよい。一般的に、固定部材73と固定部材用被係合部は、2組が設けられる。第4スルーホールの軸線に対して、2組の固定部材73と固定部材用被係合部は、それぞれ第1スルーホールの両側に位置する。
【0049】
第2実施例では、第2絶縁部材72と第1端子20の接続方式も、上記固定部材73の構造が採用されてもよい。
【0050】
上記各実施例では、図4に示すように、二次電池は、さらに第1導電ブロック42を備える。接続部材40の第1スルーホールに対向する端には、第1導電ブロック42が接続され、第1導電ブロック42が第1スルーホールに対向し、第1導電ブロック42がトップカバー片10に直接接触しない。こうして、反転片70が反転した後に接続部材40に電気接続される時間がさらに短縮される。
【0051】
第1導電ブロック42とトップカバー片10との間には、絶縁用ゲルまたは第1絶縁部材41が設けられる。ただし、第1絶縁部材41に第5スルーホールが設けられ、第1導電ブロック42、第5スルーホールおよび第1スルーホールが対向する。
【0052】
第1導電ブロック42の位置ずれによる反転後の反転片70と接続部材40との接触不良を防止するために、第1絶縁部材41に第3凹溝が設けられ、第1導電ブロック42が第3凹溝内に差し入れられ、第1絶縁部材41がトップカバー片10に取り付けられる。
【0053】
接続部材40の一端のみが第2端子30に接続されるため、片持ち構造になりやすくなる。反転片70が反転した後、反転片70の衝撃力により、接続部材40の第2端子30から離間する側がトップカバー片10から離間する方向へ運動するため、反転片70が反転した後に接続部材40との接触不良を引き起こす。そのため、接続部材40の第2端子30から離間する側が第1絶縁部材41を介してトップカバー片10に接続される。接続方式は、貼り付け、係合等であってもよい。
【0054】
第2端子30がトップカバー片10に対して電気絶縁される場合、接続部材40と第2端子30との電気接続が便利になるように、二次電池は、第3導電ブロック31をさらに備える。第3導電ブロック31は、トップカバー片10に対して電気絶縁し、第6絶縁部材33、絶縁用ゲルまたは絶縁用ラッカーを介して絶縁してもよい。
【0055】
第1端子20または第2端子30がトップカバー片10に対して電気絶縁される場合、絶縁部材、絶縁用ゲルまたは絶縁用ラッカーにより実施されてもよく、図3a、3bに示すように、第1端子20が第3絶縁部材22を介してトップカバー片10に対して電気絶縁され、図7に示すように、第2端子30が第5絶縁部材32を介してトップカバー片10に対して電気絶縁される。ただし、第3絶縁部材22と第2絶縁部材72とは、一体に構成されてもよい。
【0056】
上記各実施例では、通常、第1端子20が正極端子であり、第2端子30が負極端子である。相応的に、第1極片が正極片であり、第2極片が負極片である。特に第1端子20がトップカバー片10に電気接続される場合、電解液のケースへの腐食が防止される。無論、第1端子20が負極端子であり、第2端子30が正極端子であってもよい。相応的に、第1極片が負極片であり、第2極片が正極片である。
【0057】
本願は、上記何れかの実施例に係る二次電池を備える電池モジュールをさらに提供する。二次電池が複数個設けられ、各二次電池同士が並列接続されてもよいし、直列接続されてもよい。特に直列接続である場合、上記何れかの実施例の二次電池の採用により、予想外の反転片70のアクティブが発生しても、電池モジュール全体の電気切断にならないため、電池モジュールの安定性が確保される。
【0058】
上述したのは、本願の好適な実施例に過ぎず、本願を制限するためのものではない。当業者にとって、本願に対して、種々な変更や変化の実施可能である。本願の要旨および原則内での如何なる変更、均等物による置換、改良なども、本願の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図3a
図3b
図4
図4a
図5
図6
図7
図8