(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つまたは複数のメッセージが、前記ベニュー内の推定「グランドトゥルース」ロケーションとペアにされた前記収集された測定値を備える、請求項1に記載の方法。
前記モバイルデバイスの推定ロケーションをジオフェンスと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記少なくとも1つの部分の中に位置しているかどうかを決定することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記測定値の収集を前記抑制することが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」で識別される1つまたは複数のエリアにおいて収集を抑制することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記測定値の収集を前記抑制することが、前記ベニューの前記少なくとも1つの部分から通信される前記1つまたは複数のメッセージの伝送レートを下げることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記測定値の収集を前記抑制することが、前記モバイルデバイスのタイプ、前記モバイルデバイスのメーカー、前記モバイルデバイスのモデル、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに、少なくとも部分的に基づいて収集を抑制することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のワイヤレス送信機が、1つまたは複数のIEEE 802.11 Wi−Fi(登録商標)アクセスポイントを備える、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のメッセージを前記通信することが、前記1つまたは複数のワイヤレス送信機の検出される信号強度に少なくとも部分的に基づいている、請求項1に記載の方法。
前記1つまたは複数のメッセージを前記クラウドソーシングサーバに前記通信することが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」、ジオフェンス、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいている、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0014]以下の詳細な説明では、請求する主題の完全な理解を与えるために、多数の具体的な詳細が記載される。ただし、請求する主題は、これらの具体的な詳細を伴わず実施され得ることが当業者には理解されよう。他の例では、請求する主題を不明瞭にしないように、当業者には既知であろう方法、装置、またはシステムは、詳細に説明されていない。
【0012】
[0015]ロケーション関係データ(location-related data)の選択的クラウドソーシングのための1つまたは複数の動作または技法を容易化または支援するために、全体的または部分的に実装され得るいくつかの例示的な方法、装置、または製造品を、本明細で開示する。下記で分かるように、場合によっては、ロケーション関係データは、たとえば、受信信号強度関係の測定値(RSSIなど)、ラウンドトリップ遅延時間関係の測定値(たとえば、RTTなど)、または類似のものなど、検出または観測されたワイヤレス信号のタイミング特性またはシグナリング特性を示す、1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を含んでよい。下記でも説明するように、ロケーション関係データは、たとえば、特定の屋内または類似の環境に関して計算されてよく、モバイル通信デバイスの位置特定において支援するために測位支援データの一部として提供されてよい。本明細書で使用する「モバイルデバイス」、「モバイル通信デバイス」、「クラウドソーシングデバイス」、「ロケーションアウェアモバイルデバイス」、または類似の用語は、交換可能に使用されることがあり、位置またはロケーションが時折変化し得る、任意の種類の専用コンピューティングプラットフォームまたは装置を指し得る。いくつかの例では、モバイル通信デバイスは、たとえば、1つまたは複数の通信プロトコルに従った、情報のワイヤレス送信または受信を通して、モバイルの、または他の方式の他のデバイスと通信することが可能であり得る。例示として、本明細書では単にモバイルデバイスと呼ばれ得る専用モバイル通信デバイスは、たとえば、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータ、個人用エンターテインメントシステム、タブレットパーソナルコンピュータ(PC)、個人用オーディオもしくはビデオデバイス、個人用ナビゲーションデバイス、無線ヒートマップ生成ツール、または類似のものなどを含み得る。しかしながら、これらは、少なくとも部分的に、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングのための1つまたは複数の動作または技法を実施するために使用され得るモバイルデバイスの例にすぎず、請求する主題は、この点について限定されないことを諒解されたい。また、「位置」および「ロケーション」という用語は、本明細書では互換的に使用され得ることに留意されたい。
【0013】
[0016]時々、ロケーション関係データが、たとえば、好適なサーバ(たとえば、クラウドソーシングサーバなど)と関係して、1つまたは複数のクラウドソーシング技法を使用して、収集され得る、または集められ得る。この文脈において、「クラウドソース」、「クラウドソーシング」、または類似の用語は、屋内またはその他の関心エリア内で移動しながら、たとえば同じ場所に位置しているモバイルデバイスにより、1つまたは複数のエージェント、クライアント、またはユーザによって信号関係の測定値または類似のデータを測定する、収集する、集める、通信するなどのプロセスを指し得る。「エージェント」、「ユーザ」、または「クライアント」という用語は、本明細書では互換的に使用され得、1つまたは複数のクラウドソーシング技法を容易化または支援し得る人、デバイス、またはアプリケーションを指し得る。たとえば、時々、エージェント、クライアント、またはユーザが、より高いレベルの技能または指定された設備を有する専門家ではなく、ボランティアまたは類似の非専門家を備え得る。下記で分かるように、場合によっては、クラウドソーシングは、たとえば、関心エリアに関して、無線ヒートマップ、無線ビーコン(たとえば、IEEE 802.11規格Wi−Fi(登録商標)アクセスポイントなど)のデータベースなどを構築または更新するために、少なくとも部分的に使用され得る。下記でも説明するように、少なくとも1つの実装形態では、関心エリアが、たとえば、ベニューなど、屋内または類似の環境と関連し得る。
【0014】
[0017]本明細書で使用する「ベニュー」は、たとえば好適な基準点に従って、対象物または物(たとえば、ユーザ、モバイルデバイスなど)の所在と関連し得る物理的な場所または現場を指し得る。基準点は、たとえば、地理座標(たとえば、緯度、経度など)、ストリートアドレス、行政管轄、郵便番号、名称、番号、または類似のものにより表されてよい。随意に、または代替的に、ベニューが、(たとえば、別の基準点などからの)高度、時間、方向、距離、または類似のものへの言及を含んでもよい。場合によっては、ベニューが、たとえば、屋内もしくは類似の環境(たとえば、建造物、建造物内のエリア、ビルの谷間など)、屋外環境、またはそれらの任意の組合せと関連するなど、部分的にまたは実質的に囲まれたエリアを備え得る。限定ではなく例として、ベニューは、たとえば、オフィスビル、コンベンションセンター、公会堂、アンフィシアター、倉庫、教室ビル、劇場、スーパーマーケット、ショッピングモール、スポーツエリア、スタジアム、トランジットステーションターミナル、図書館、車庫、または類似のものを含み得る。当然、これらは、ベニューに関する例にすぎず、請求する主題はそのように限定されない。
【0015】
[0018]上記で言及したように、屋内環境または類似の、部分的もしくは実質的に囲まれたエリア(たとえば、都市の谷間など)では、いくつかのモバイルデバイスが、1つまたは複数の位置推定技法を容易化または支援するために衛星または類似のワイヤレス信号を確実に受信または収集できない可能性がある。たとえば、SPSまたは他のワイヤレス送信機からの信号は、減衰されるかまたはさもなければ(たとえば、不十分、微弱、断片的、ブロックされたなど)何らかの形で影響されることがあり、そのことが、位置推定のためにそれらの信号を使用することを少なくとも部分的に妨げることがある。したがって、たとえば関心ベニュー(a venue of interest)内など、屋内または類似の環境では、異なる技法が、ナビゲーションサービスまたはロケーションサービスを可能にするために使用されることがある。たとえば、モバイルデバイスは、1つの可能な実装形態を単に示すと、ベニュー内の知られているロケーションに位置する3つ以上の地上波ワイヤレスアクセスポイントまでの距離を測定することによって、屋内位置フィックスを取得し得る。距離は、たとえば、ワイヤレス送信機(たとえば、アクセスポイントなど)から受信されたワイヤレス信号からメディアアクセス制御識別子(MAC ID)アドレスを取得し、信号強度、往復遅延など、受信された信号の1つまたは複数の特性を測定することによって測定され得る。
【0016】
[0019]やはり上述のように、時々、モバイルデバイスの屋内ロケーションが、たとえば、無線ヒートマップ署名照合により推定され得、無線ヒートマップ署名照合では、モバイルデバイスで受信されるワイヤレス信号の現在のまたはライブの特性または署名が、データベース内に無線ヒートマップ値として記憶されている、予測されるまたは以前に測定された信号特性と比較される。典型的には、たとえば、オフライン段階の間などに、(たとえば、ベニューなどにおける)特定の屋内または類似のエリアが調査され得、無線ヒートマップ値が、ワイヤレス信号の観察される特性または受信される信号強度を示すいわゆる信号「署名」(たとえば、RSSIなど)、往復遅延時間(たとえば、RTTなど)、その他の形で集められ得る。オンライン段階の間に、モバイルデバイスが、たとえば、以前に測定された信号特性と照合するために、現在観察されるまたはライブの信号署名を適切なサーバに伝達し得る。モバイルデバイスで現在観察される信号によって示される特性に、より厳密に一致する信号署名をデータベース内で発見することによって、一致する署名に関連するロケーションが、たとえば、モバイルデバイスの推定されたロケーションとして使用され得る。
【0017】
[0020]場合によっては、たとえば、特定の屋内または類似のエリアに関してクラウドソースされた測定値により構築されたなどの無線ヒートマップが、測位支援データの一部として、屋内ナビゲーションシステム、ロケーションサーバなどによってモバイルデバイスに選択的に提供され得る、またはさもなければ利用可能にされ得る。たとえば無線ヒートマップが、エリアにおける特定のロケーションでのワイヤレス信号の観察される特性を表すヒートマップ値または類似のメタデータ(たとえば、RSSI、RTTなど)の形で提供され得る。無線ヒートマップが、たとえば比較的均一な間隔(たとえば、2メートルの隣接格子点の離隔距離など)で屋内または類似のエリアの平面図またはレイアウト上に置かれたまたはこれにマップされた格子状の点によって定義され得、これらの点における予測信号署名を表す。したがって、知られているワイヤレス送信機に対して、たとえば無線ヒートマップが、特定の格子点を、その格子点における予測信号署名を表すヒートマップ値と関連付け得る。したがって、たとえば1つまたは複数の知られているワイヤレス送信機(たとえば、Wi−Fiアクセスポイントなど)と関連付けられたヒートマップ値により、モバイルデバイスが観察された信号署名を屋内または類似の関心エリア内のロケーションと相互に関連付ける、または関連付けることが可能になり得る。
【0018】
[0021]時々、無線ヒートマップの代わりに、または無線ヒートマップに加えて、屋内ナビゲーションシステム、ロケーションサーバなどが、たとえば、関心ベニューに関する電子デジタルマップを含み得る、他の好適な測位支援データを(たとえば、モバイルデバイスなどに)選択的に提供し得る、またはさもなければ利用可能にし得る。電子デジタルマップが、たとえば、適切なサーバによって、特定の屋内または類似のエリア(たとえば、ショッピングモールなど)に入るときまたは入ると同時に、要求時に、ユーザ入力時などに提供され得る。電子デジタルマップが、たとえば、ベニューまたは、ドア、玄関、階段、エレベータ、壁など、ベニュー内のエリアの屋内特徴、ならびに化粧室、店舗、部屋、入口、公衆電話など、関心地点(POI)を備えた平面図またはレイアウトを含み得る。いくつかの例では、たとえば電子デジタルマップが、たとえば統一資源位置指定子(URL)の選択またはアクティベーションにより、モバイルデバイスによってアクセス可能または使用可能であるように適切なサーバに記憶され得る。ベニューまたは関心エリアのデジタルマップを有することによって、たとえばモバイルデバイスが、その現在のロケーションをベニューまたはエリアの表示されたマップ上に重ね合わせて、関連するユーザにさらなるコンテキスト、基準系などを提供することができ得る。
【0019】
[0022]時々、たとえば、無線ヒートマップ署名照合によるなどして、関心ベニューでの測位を容易化または支援するために、関連するワイヤレス送信機、無線ビーコン(たとえば、Wi−Fiアクセスポイントなど)、または類似のものの比較的包括的な、またはさもなければ十分なデータベースを開発することが有益であり得る。広範囲な実地調査(たとえば、専用ロケーションフィンガープリンティング、レイトレーシングなど)が、たとえばシミュレーションまたは計算費用、関連する時間または労力など、いくつかの課題を提示する場合がある。したがって、示したように、場合によっては、たとえば、関連する費用を削減するためなどに、1つまたは複数のクラウドソーシング技法が、少なくとも部分的に使用されてよい。たとえば、ベニューの特定のエリア内を移動中のユーザと同じ場所に位置しているクラウドソーシングモバイルデバイスが、クラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを(たとえば、不連続な間隔などで)定期的に通信してよい。メッセージは、たとえば、関連するワイヤレス環境を特徴付ける、または定義する(たとえば、以前に収集された、現在観測される、その他の)信号関係のRSSI、RTT、または類似の測定値の「レポート」を含んでよい。したがって、「レポート」および「測定レポート」という用語は、本明細書では互換的に使用され得る。時々、レポートが、たとえば、適用可能または利用可能な場合はSPSにより取得される現在または最新の位置フィックスと相互に関連付けされる、または関連付けされるなど、「ジオタグ付け」されてよい。場合によっては、測定レポートが「ジオタグ付け」されない場合があることに留意されたい。
【0020】
[0023]示したように、時々、ロケーションアウェアモバイルデバイスが、1つまたは複数の近接ワイヤレス送信機と関係して信号関係の測定が行われ得る屋内または類似のエリアのいわゆる「グランドトゥルース(ground truth)」ロケーションを概算する機能を有してよい。ここで、たとえば、同時SPS位置フィックスを取得する、固定ロケーションにある送信機までの距離の測定に三辺測量を適用する、ユーザインターフェースでユーザ入力を受け取る、(たとえば、既知の開始位置からの)慣性センサーまたは動きセンサーからのデッドレコニング(dead-reckoning)測定を適用するなど、任意の好適な技法が、全体的にまたは部分的に使用され得る。場合によっては、報告された測定値が、たとえば、関心ベニュー内の「グランドトゥルース」ロケーションとペアにされる、または相互に関連付けされることがある。この文脈において、「グランドトゥルース」ロケーションは、一般的に、たとえば、「グランドトゥルース」測定値など、物理的に収集または観測される信号関係の測定値のロケーションに相関または対応し得るマッピングされたロケーションを指し得る。「グランドトゥルース」測定値という用語は、一般的に、たとえば、リモートセンシングによるのではなく、特定のロケーションで物理的に収集または観測される信号関係の測定値を指し得る。例示として、信号関係の測定値が物理的に収集または観測されるベニューの平面図上に置かれたまたはこれにマッピングされた格子状の点が、「グランドトゥルース」ロケーションを備え得る。請求する主題は、当然、特定の「グランドトゥルース」測定値またはロケーションに限定されない。
【0021】
[0024]上記の説明を続けると、時々、クラウドソーシングサーバが、たとえば、通信されたレポートを集約してよく、関連する信号関係の測定値を好適な方法で処理してよい。たとえば、場合によっては、報告された測定値に少なくとも部分的に基づいて、サーバが、特定のベニューに関して、(たとえば、格子状の点などにより)無線ヒートマップ中の個別のロケーションと関連付けられるように、予想RSSI、RTT、または類似の値を計算してよい。時々、サーバが、ワイヤレス送信機の固定ロケーションを取得してもよく、関連するRSSI、RTT、または類似の値、送信機ロケーションなどを、測位支援データの一部として、1つまたは複数のモバイルデバイスに提供してよい。モバイルデバイスがその後、たとえば三辺測量など、適切な技法のいずれか1つにより、関心ベニュー内のその現在の位置フィックスを取得してよい。実装形態に応じて、測位支援データを計算すること、ワイヤレス送信機のロケーションを推定すること、または類似の処理が、少なくとも部分的に、モバイルデバイス、好適なサーバ、またはそれらの任意の組合せにおいて実行されてよいことを諒解されたい。
【0022】
[0025]先に言及したように、しかしながら、場合によっては、RSSI、RTT、または類似の測定値を収集する、通信するなどの、ロケーション関係データをクラウドソースするプロセスは、報告される測定値が取得されるロケーションによって少なくとも部分的に決まり得る、かなりの量のデータ冗長性または非対称を受けるまたは起こしがちであり得る。たとえば、クラウドソーシングユーザによってより頻繁に訪問されるロケーションなど、ベニュー内のいくつかのエリアは、はるかに高い密度またはボリュームの通信されるレポートを有し、したがってベニュー内の他のエリアよりも大きい測定冗長性を有する場合がある。これらのより頻繁に訪問されるエリアは、たとえば、一般的または通常の歩行者の往来のある正面入口、玄関、フードコート、または類似のロケーションを含み得る。時々、これは、たとえば、十分なまたは好適なカバレージなしでは、測定値が望ましくない可能性がある、後方または側方の入口、遠い玄関または別館、または類似のロケーションなど、ベニュー内に多数のあまり頻繁に訪問されないエリアを置き去りにし、したがって、データ非対称を作り出し得る。場合によっては、より小さいがより頻繁に訪問されるエリアからのより高い密度またはボリュームのレポートが、ベニュー内のより大きいがあまり頻繁に訪問されないエリアからのレポートを「圧倒する」またはスワンプアウト(swamp out)することもある。たとえば、クラウドソーシングサーバが限られたまたは十分ではないメモリリソースまたは処理機能(限りある量のストレージ、バッファなど)を有する場合、時々、それは、ベニュー内の他のロケーションを犠牲にするなどして、より頻繁に訪問されるロケーションから報告される、主として冗長なロケーション関係データを記憶することがある。
【0023】
[0026]加えて、場合によっては、このまたは類似のデータ非対称または冗長性は、たとえば、ベニュー内のモバイルデバイスの測位を容易化または支援するために使用され得る位置特定関係のアルゴリズムおよび計算手法の精度に影響を及ぼし得る。たとえば、時々、固定ワイヤレス送信機の、RSSI、RTTなどの測定値を報告するモバイルデバイスのロケーションの算術平均(average)または平均(mean)を利用する、いわゆる「標本平均」アルゴリズムは、使用される場合、決してロバストまたは正確ではない可能性がある。説明のために、ワイヤレス送信機測定値が、たとえばベニュー内の他の(たとえば、より大きいなどの)エリアを説明することがないなど、比較的より小さいエリア内のモバイルデバイスから主として報告される場合、特定の固定送信機ロケーションが、その小さいエリアの中心として推定され、したがって、データ非対称に寄与する可能性がある。場合によっては、これは、たとえば「グランドトゥルース」ロケーションと、収集された測定値の相関またはペアリングに悪影響を及ぼす可能性があり、このことが、関連する無線ヒートマップの実用性もしくは有効性、モバイルデバイスの位置特定精度、または類似のものを下げる可能性がある。
【0024】
[0027]場合によっては、たとえば、クラウドソーシングサーバで、またはクラウドソーシングサーバによって、冗長なロケーション関係データを廃棄することで、少なくとも部分的に、これらのまたは類似の問題に対処するまたはこれらを緩和することがあるが、時間がかかる、大きな労力を要する、利用可能な資源を浪費する、または類似の可能性がある。たとえば、大部分は廃棄されることになる(たとえば、冗長などの)測定値を収集する、報告するなどにより、電力資源が限られた(たとえば、バッテリー式などの)クラウドソーシングモバイルデバイスの電力消費を不必要に増やし、したがって、そのようなデバイスの動作寿命または実用性全体に悪影響を及ぼす可能性がある。加えて、時々、より高いボリュームまたは密度の冗長なレポートが、ベニュー内のワイヤレス通信リンクにおける利用可能な帯域幅、モバイルデバイスのメモリ、または類似のものに重い負担をかける可能性がある。したがって、たとえば、データ非対称または冗長性を起こしやすい環境において、クラウドソーシングモバイルデバイスの電力消費またはベニュー内の他のリソースを低減または改善しながら、よりロバストな屋内測位を実施し得る1つまたは複数の方法、システム、または装置を開発することが望ましいことがある。
【0025】
[0028]したがって、下記でより詳細に説明するように、一実装形態では、たとえば、測定レポートが望ましい可能性がある、または望ましくない可能性があるエリアなど、ベニュー内の1つまたは複数の好適なエリアが、クラウドソーシングサーバなどによって公開される、または利用可能にされてよい。好適なエリアは、たとえば、全体的にまたは部分的に、ホワイトリスト、ブラックリスト、または類似のものなどを利用するなど、任意の適切なウェブ関係サービスを使用して、公開される、または利用可能にされる(たとえば、通信されるなど)場合がある。この文脈において、「ホワイトリスト」は、測定レポートが望ましい可能性がある、たとえばベニュー内などの、1つまたは複数のエリアの好適な指定(たとえば、リスト、データ構造など)を指し得(たとえば、「このエリア内の場合、レポートを送る」など)、「ブラックリスト」は、測定レポートが望ましくない可能性がある1つまたは複数のエリアの指定を指し得る(たとえば、「このエリア内の場合、レポートを送らない」など)。したがって、公開された「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」などに少なくとも部分的に基づいて、クラウドソーシングモバイルデバイスが、たとえば、望ましい、または「ホワイトリストに入った」エリアにいる間、RSSI、RTT、または類似の測定値を収集する、通信する、その他を行ってよく、望ましくない、または「ブラックリストに入った」エリア内にいる間、そのような収集、通信、その他を抑制または延期してよい。「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」などが、たとえば、1つまたは複数のインターネットプロトコル(IP)アドレス、電子メールアドレス、伝送レート、SPS座標、MACアドレスなど、本明細書で説明する1つまたは複数の動作またはプロセスを容易化または支援し得る任意の好適な情報またはデータを含み得ることに留意されたい。したがって、示したように、時々、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングは、たとえば、関心ベニューに関するワイヤレス送信機、無線ビーコンなどのデータベース(たとえば、無線ヒートマップなど)をより効果的または効率的に構築または更新するのに役立ち得る。以下で説明するように、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングは、たとえば、実装形態に応じて、様々なタイプのモバイルデバイス、伝送レート、検出可能なワイヤレス送信機、ジオフェンス(geofences)などと関係して実施されてよい。
【0026】
[0029]
図1は、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングのための1つまたは複数のプロセスまたは動作を容易化または支援することができる、例示的な動作環境100の実装形態と関連する特徴を示す概略図である。動作環境100は、本明細書では、公衆ネットワーク(たとえば、インターネット、ワールドワイドウェブ)、私的ネットワーク(たとえば、イントラネット)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLANなど)など、様々な電子通信ネットワークまたはそのようなネットワークの組合せのコンテキストにおいて、全体的にまたは部分的に実装され得る非限定的な例として説明されることを諒解されたい。請求する主題は、屋内の実装形態に限定されないことも留意されたい。たとえば、時々、本明細書で説明する1つまたは複数の動作または技法は、ビルの谷間、都市広場、講堂、駐車場ビル、屋上庭園、中庭など、部分的または実質的に閉じたエリアを含み得る屋内のような環境内で、少なくとも部分的に実行され得る。時々、本明細書で説明する1つまたは複数の動作または技法は、屋外環境内で、少なくとも部分的に実行され得る。
【0027】
[0030]図示のように、動作環境100は、たとえば、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信リンク110を介してモバイルデバイス102と通信可能な1つまたは複数の衛星104、トランシーバ基地局106、ワイヤレス送信機108などを備え得る。衛星104は、たとえば、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアのGLONASSシステム、欧州のGalileoシステム、ならびに衛星システムまたは将来開発される任意の衛星システムの組合せから衛星を利用し得る任意のシステムなど、1つまたは複数の衛星測位システム(SPS)に関連付けられ得る。たとえば、衛星104は、広域補強システム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止衛星航法補強サービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)など、いくつかの地域航法衛星システム(RNSS’)のいずれか1つに由来するものであり得る。トランシーバ基地局106、ワイヤレス送信機108などは、たとえば、実装形態に応じて、同じまたは類似のタイプのデバイスであってよく、あるいはアクセスポイント、無線ビーコン、セルラー基地局、フェムトセルなど、異なるタイプのデバイスを表してもよい。
【0028】
[0031]図示していないが、いくつかの例では、たとえば動作環境100は、ベニューなどの屋内または類似の関心エリアと関連し得る多数のワイヤレス送信機108を含み得る。多数のワイヤレス送信機108は、たとえば、無線ヒートマップなど、より包括的な屋内または類似の測位手法に対応し得る、またはこれと相互に関連し得る。1つまたは複数のワイヤレス送信機108が、ワイヤレス信号を送信する、ならびに受信することができ得ることに留意されたい。特定の実装形態では、1つまたは複数のワイヤレス送信機108が、トランシーバ基地局106によって可能にされる距離よりも短い距離でモバイルデバイス102と通信することができ得る。たとえば、1つまたは複数のワイヤレス送信機108は、上述のように、ベニューなどの屋内または類似の環境に位置することがある。1つまたは複数のワイヤレス送信機108は、たとえば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN、たとえば、IEEE規格802.11ネットワークなど)またはワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN、たとえばBluetooth(登録商標)ネットワークなど)へのアクセスを提供し得る。別の例示的な実装形態では、1つまたは複数のワイヤレス送信機108は、たとえば、セルラー通信プロトコルに従って動作環境100内の通信を容易化または支援することができるフェムトセルトランシーバを備え得る。
【0029】
[0032]いくつかの例では、1つまたは複数のトランシーバ基地局106、ワイヤレス送信機108などは、たとえば、1つまたは複数の通信リンク114、110などを介して適切な情報を提供可能な1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスの通信ネットワークまたは計算ネットワークを備え得る電子通信ネットワーク112に動作可能に結合され得る。下記で分かるように、たとえば提供される情報は、無線ヒートマップ、SPSにより取得される最近の位置フィックス、「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」、信号関係の測定値を有する1つまたは複数のメッセージなど、測位支援データを含み得る。時々、提供される情報は、たとえば、1つまたは複数のワイヤレス送信機108のロケーション、電子デジタルマップ、ジオフェンス関係のパラメータ(たとえば、ジオフェンスのロケーション、境界など)、または、動作環境100に関連する1つまたは複数の動作またはプロセスを容易化または支援することができる、ロケーション関係またはその他の、任意の他の好適なデータを含み得る。測位支援データは、たとえば、アプリケーション、ネットワーク、環境、無線ヒートマップ、モバイルデバイス、サービスプロバイダ、または類似のものに少なくとも部分的に応じて決まり得る、オーディオ、ビデオ、またはサウンドファイル、ルックアップテーブル、数式、アルゴリズム、メタデータなど、好適なデータ構造の形で提供され得る。
【0030】
[0033]一実装形態では、ネットワーク112は、たとえば、モバイルデバイス102、1つまたは複数のトランシーバ基地局106、ワイヤレス送信機108、ならびに動作環境100に関連する1つまたは複数のクラウドソーシングサーバなど、適切なコンピューティングプラットフォームまたはデバイス間の通信を容易化または支援することが可能であり得る。いくつかの例では、クラウドソーシングサーバは、たとえば、動作環境100に関連する1つまたは複数の動作またはプロセスを容易化または支援可能な、ロケーションサーバ116、測位支援サーバ118、ならびに120で全般に示す1つまたは複数の他のサーバ(たとえば、ナビゲーション、情報、マップなどのサーバなど)を含み得る。特定の実装形態では、たとえばネットワーク112は、ワイヤレス送信機108、(たとえば、ネットワークインターフェースなどを介した)トランシーバ基地局106、その他を介した、モバイルデバイス102とクラウドソーシングサーバ116、118、または120との通信を容易化することができるインターネットプロトコル(IP)インフラストラクチャを備え得る。別の実装形態では、ネットワーク112は、モバイルデバイス102とのモバイルセルラー通信を容易化するために、たとえば、基地局コントローラまたはマスター交換センター(図示せず)など、セルラー通信ネットワークインフラストラクチャを備え得る。
【0031】
[0034]ロケーションサーバ116は、たとえば、ベニューに入るときまたは入ると同時に、動作環境100と関連する関心ベニュー内のモバイルデバイス102の大まかなロケーションの推定を提供し得る。たとえば、大まかなロケーションが、SPSにより取得された最後のまたは最近の位置フィックス、関連するユーザ、内蔵センサーまたはリモートセンサーによって提供された入力、または類似のものに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。たとえば、時々、モバイルデバイス102の大まかなロケーションは、モバイルデバイス102が所与の時間にどのワイヤレス送信機108などを使用しているかを知ることによってなど、1つまたは複数の基準点までの近接性を使用して決定され得る。いくつかの例では、モバイルデバイス102は、大まかなロケーション(たとえば、経路グラフなど)によって識別されるベニュー内のエリアに関連する電子デジタルマップ、または他の情報を取得するために、たとえばクラウドソーシングサーバ116、118、または120などの適切なサーバとの後続のメッセージにおいて、全体的または部分的に、その大まかなロケーションを利用し得る。随意にまたは代替として、たとえばモバイルデバイス102の大まかなロケーションは、1つまたは複数の適用可能な技法(たとえば、自律航法(dead reckoning)など)を使用して、少なくとも部分的に、モバイルデバイス102上で決定され得る。いくつかの例では、たとえば、1つまたは複数の適用可能な手法により大まかなロケーションを決定することに加えて、またはその代わりに、モバイルデバイス102が、1つまたは複数の知られている(たとえば、目に見えるなど)ワイヤレス送信機108のMACアドレスを適切なサーバに伝達することが可能であり、関連するエリアの電子デジタルマップを提供されることが可能である。モバイルデバイス102は、たとえば、1つまたは複数の適切な技法を使用して、提供されたマップおよび知られているワイヤレス送信機108に少なくとも部分的に基づいて、そのロケーションを推定し得る。
【0032】
[0035]測位支援サーバ118は、たとえば、1つまたは複数のワイヤレス送信機108のロケーション、無線ヒートマップ、「グランドトゥルース」ロケーション推定と関連する信号署名、または類似のものなど、測位支援データを提供し得る。たとえば、測位支援サーバ118は、いくつかの可能な実装形態を単に示すと、グローバル座標系、ローカル座標系(たとえば、ベニューなど)などによりマッピングされることがある三次元デカルト座標空間における(X,Y,Z)座標など、好適な基準フレームにより1つまたは複数のワイヤレス送信機108のロケーションを提供し得る。下記で分かるように、1つまたは複数のワイヤレス送信機108のマッピングされたロケーションは、たとえば、測定レポートをクラウドソーシングサーバに通信するかどうかを決定するために、少なくとも部分的に、受信信号強度の表示と関係して使用され得る。当然、請求する主題は、特定の基準座標系または測位支援データに限定されない。
【0033】
[0036]場合によっては、サーバ120が、たとえば、ベニューなど、特定の屋内または類似の関心エリアに関する電子デジタルマップならびに他の測位支援データまたは類似の情報を提供し得るマップサーバを備えてよい。電子デジタルマップが、たとえば、ベニューまたはその一部の平面図またはレイアウトを備えてよい。非限定的な例として、電子デジタルマップは、壁、部屋、ドア、通路、エレベータ、階段、はしご、床、天井など、ベニューの構造的特徴を識別する1つまたは複数のコンピュータ支援設計(CAD)型ファイルを含み得る。時々、電子デジタルマップが、たとえば、ベニュー内の1つまたは複数のエリア、構造的特徴(たとえば、壁、ドア、窓など)、または類似のものに対する1つまたは複数のワイヤレス送信機108などのロケーションを備えてよい。したがって、いくつかの例では、関心ベニューに入るときまたは入ると同時、ユーザ入力時などに、モバイルデバイス102は、該当する場合、そのベニュー、その一部分、または隣接エリアをカバーする電子デジタルマップを提供するように、サーバ120(たとえば、マップサーバなど)に要求を伝達し得る。要求は、たとえば、サーバ120(たとえば、マップサーバなど)が、モバイルデバイス102の大まかなロケーションをベニュー内の特定のエリアと関連付け、次いでモバイルデバイス102に関連マップを伝達し得るように、上述のようにモバイルデバイス102の大まかなロケーションを参照し得る、またはさもなければこれを含み得る。示したように、電子デジタルマップが、たとえば、少なくとも部分的に、ベニューのエリア内を移動しながらなどに、信号関係の測定値を収集する、通信する、その他を行っているクラウドソーシングユーザに、追加コンテキストを提供するために使用され得る。
【0034】
[0037]一実施形態によれば、モバイルデバイス102は、たとえば、前述のように、統一資源位置指定子(URL)の選択を通じてデータを要求することによって、クラウドソーシングサーバ116、118、または120との通信により、適切な測位支援データにアクセスし得る、またはこれを取得し得る。「測位支援データ」および「屋内ナビゲーション支援データ」という用語は、本明細書では互換的に使用され得、本明細書で説明する1つまたは複数の技法またはプロセスを容易化または支援するための任意の好適な情報を含み得る。特定の実装形態では、クラウドソーシングサーバ116、118、または120は、たとえば、ほんの数例を挙げると、建築物のフロア、病院の翼部、空港のターミナル、大学構内の一部、大規模ショッピングモールのエリアなどを含む、ベニュー内の多くの異なる屋内エリアをカバーするために屋内ナビゲーション支援データを提供することができ得る。時々、モバイルデバイス102におけるメモリ資源およびデータ伝送資源が、クラウドソーシングサーバ116、118、または120が携わるすべてのエリア用の屋内ナビゲーション支援データの受け取りを、非現実的または実行不可能にする可能性があり、したがって、モバイルデバイス102からの屋内ナビゲーション支援データの要求は、上述のように、モバイルデバイス102のロケーションの大まかな推定を示し得る。モバイルデバイス102は、次いで、モバイルデバイス102のロケーションの大まかな推定に隣接したエリアをカバーする屋内ナビゲーション支援データを提供され得る。随意にまたは代替として、たとえば1つまたは複数の知られている(たとえば、目に見えるなど)ワイヤレス送信機108のMACアドレスなどが、先にも説明したように、たとえば現在のロケーション決定のために、モバイルデバイス102によって適切なサーバに伝達され得る。
【0035】
[0038]特定の実装形態では、本明細書で説明するように、モバイルデバイス102は、好適な信号関係の特性(たとえば、RSSI、RTTなど)を測定、収集、記憶、もしくは通信する、固定送信機ロケーションを推定する、位置フィックスを計算する、または類似のことを行うことができる回路および処理リソースを有してよい。たとえば、モバイルデバイス102は、4つ以上のSPS衛星104までの擬似距離測定値に少なくとも部分的に基づいて、位置フィックスを計算し得る。ここで、モバイルデバイス102は、たとえば、1つまたは複数のSPS衛星104から収集された信号110中の擬似雑音符号位相検出に少なくとも部分的に基づいて、そのような擬似距離測定値を計算し得る。特定の実装形態では、モバイルデバイス102は、たとえば、ほんの数例を挙げると、アルマナック、天体暦データ、ドップラー検索ウィンドウを含む、SPS衛星104によって送信される信号の収集に役立つ測位支援データをクラウドソーシングサーバ116、118、または120から受信し得る。
【0036】
[0039]他の実装形態では、たとえばモバイルデバイス102は、たとえば高度順方向三辺測量(AFLT:advanced forward trilateration)、観測到達時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)などのいくつかの技法のいずれか1つを使用して、知られている固定ロケーションに位置する1つまたは複数の地上波ワイヤレス送信機(たとえば、ワイヤレス送信機108、トランシーバ基地局106など)から受信される信号を処理することによって位置フィックスを取得し得る。これらの技法では、送信機によって送信され、モバイルデバイス102で受信されるパイロット信号に少なくとも部分的に基づいて、そのような送信機の3つ以上に対して、モバイルデバイス102からの距離が測定され得る。いくつかの例では、動作環境100と関連する特定のエリアの中の1つまたは複数のトランシーバ基地局106、ワイヤレス送信機108などのロケーションまたは識別子(たとえば、MACアドレスなど)が、基地局アルマナック(BSA)の形でクラウドソーシングサーバ116、118、または120によって提供され得る。
【0037】
[0040]上述のように、いくつかの例では、モバイルデバイス102は、1つまたは複数の地上波ワイヤレス送信機108(たとえば、知られているロケーションに位置するWLANアクセスポイントなど)から収集される信号に少なくとも部分的に基づいて、位置フィックスを計算することができ得る。たとえば、モバイルデバイス102は、知られているロケーションに位置する3つ以上の適切な屋内地上波ワイヤレスアクセスポイントまでの距離を測定することによって、位置フィックスを取得し得る。距離は、たとえば、アクセスポイントから受信される信号からMAC IDアドレスを取得する、および1つまたは複数の受信信号特性(たとえば、RSSI、RTTなど)を測定することによって3つのアクセスポイントまでの距離測定値を取得することによって、測定され得る。少なくとも1つの実装形態では、モバイルデバイス102は、ベニュー内の特定のロケーションにおける予測RSSI、RTT、または類似の署名を示す無線ヒートマップに、得られた信号の特性を測定または適用することによって位置フィックスを取得し得る。特定の実装形態では、無線ヒートマップは、1つまたは複数のワイヤレス送信機108のアイデンティティ(たとえば、ローカル送信機から収集される信号から認識できるMACアドレスなど)、識別されたローカル送信機によって送信された信号からの予測RSSI、識別された送信機からの予測RTT、これらの予測RSSI、RTTからの平均または標準偏差などを、関連付け得る。しかしながら、これらは、無線ヒートマップの例にすぎないこと、および請求する主題がこの点において限定されないことを理解されたい。
【0038】
[0041]一定数のコンピューティングプラットフォームまたはデバイスを本明細書で示すが、任意の数の適切なコンピューティングプラットフォームまたはデバイスが、動作環境100に関連する1つまたは複数の技法またはプロセスを容易化またはさもなければ支援するために実装されてよいことに留意されたい。たとえば、時々、ネットワーク112は、モバイルデバイス102、1つまたは複数のトランシーバ基地局106、ワイヤレス送信機108、クラウドソーシングサーバ116、118、120などと通信するためのカバレージエリアを拡張するために、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、Wi−Fiなど)に結合され得る。いくつかの例では、ネットワーク112は、たとえば、カバレージのフェムトセルベースの動作領域を容易化または支援し得る。この場合も、これらは実装形態の例にすぎず、請求する主題はこの点について限定されない。
【0039】
[0042]このことを念頭に置いて、次に
図2に注目すると、
図2は、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングのための1つまたは複数の動作または技法を容易化または支援するために、全体的または部分的に実行され得る例示的なプロセス200の実装形態を示す流れ図である。示したように、時々、プロセス200が、少なくとも部分的に、1人または複数のユーザが、たとえば、
図1のモバイルデバイス102など、同じ場所に位置しているロケーションアウェアモバイルデバイスを用いることによって、実施され得る。たとえば、例示的なプロセス200に関連する入力信号、出力信号、動作、結果など、収集または作成された情報が、1つまたは複数のデジタル信号を介して表され得ることに留意されたい。1つまたは複数の動作が、同時に、またはある順序に関して、示されまたは説明されていても、他の順序または同時の動作が利用されてもよいことも諒解されたい。加えて、以下の説明は、いくつかの他の図に示される特定の態様はまた特徴に言及するが、1つまたは複数の動作は、他の態様または特徴とともに実行され得る。
【0040】
[0043]たとえば例示的なプロセス200は、クラウドソーシングユーザなどにより、たとえばベニューのエリアを移動しながら、1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を、モバイルデバイスにおいて収集するとともに、動作202から始まり得る。示したように、送信機の測定値は、たとえば、関心ベニュー内の1つまたは複数の推定「グランドトゥルース」ロケーション、最近または最後のSPS位置フィックス(たとえば、ジオタグ付けなど)、または類似のものと、時々ペアにされるまたは互いに関連付けされ得る、ワイヤレス信号のRSSI、RTT、または類似の特性に関して収集され得る。場合によっては、測定値が、たとえば、好適なホストクラウドソーシングアプリケーションにより、収集される、記憶される、通信される、その他が行われてよく、測定値は、好適なサーバによってユーザのモバイルデバイスに提供される、モバイルデバイス上にローカルに記憶される、その他が行われてよい。ユーザがベニューまたはその一部(たとえば、エリアなど)に入るときに、要求、ユーザ入力、または類似のもののときに、クラウドソーシングアプリケーションが、たとえば、アクティブ化される、起動される、ダウンロードされる、その他が行われてよい。この場合も、クラウドソーシングまたは関係するアプリケーションは一般に知られており、本明細書でより詳細に説明する必要はない。
【0041】
[0044]動作204に関して、測定値の収集が、たとえば、クラウドソーシングサーバによって指示されるなどの、ベニューの少なくとも1つの部分において、抑制または延期されてよい。上記で説明したように、時々、そのような指示は、たとえば、関心ベニューまたはその任意の部分に関してクラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」などの形であってよい。たとえば、
図3のベニュー300の概略図により示すように、ベニュー300と関連する好適なクラウドソーシングサーバが、302、304、および306に全体的に示すいくつかの「ホワイトリスト」を公開し、たとえば、Wi−Fiアクセスポイント308、310、312、314、または316など、1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値が望ましい可能性がある1つまたは複数のエリアを指定または指示してよい。やはり図示するように、時々、クラウドソーシングサーバが、たとえば、「ブラックリスト」324または326を使用して、たとえばWi−Fiアクセスポイント318、320、または322など、1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値が望ましくない可能性がある1つまたは複数のエリアを指示または指定してもよい。したがって、ここでは、クラウドソーシングユーザと同じ場所に位置しているモバイルデバイスが、たとえば、1つの可能な実装形態を単に示すと、「ブラックリストに入った」エリア324または326など、ベニュー300の1つまたは複数の部分において測定値を収集することを抑制または延期してよい。
【0042】
[0045]示したように、場合によっては、ユーザがベニュー300においてたとえば、エリア302、304、または306など、1つまたは複数の「ホワイトリストに入った」エリア内を移動している間などに、測定値収集が、抑制または延期されなくてよい。したがって、同じ場所に位置しているモバイルデバイスのユーザが、たとえばクラウドソーシングサーバによって指示されるなどの、1つまたは複数のワイヤレス送信機(たとえば、Wi−Fiアクセスポイント308、310、312、314、または316など)の送信の測定値を収集し続けてよい。上記でも説明したように、「ホワイトリストに入った」エリア302、304、または306は、たとえば、後方または側方の入口328、遠い玄関または別館330、または類似のものなど、ベニュー300内のあまり頻繁に訪問されないロケーションを備え得る。請求する主題は、当然、特定のエリア、「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」、ワイヤレス送信機などに限定されない。たとえば、別の可能な実装形態を単に示すと、時々、「ブラックリストに入った」エリアは、ベニュー300内の「ホワイトリストに入った」エリア以外の任意のエリアを備え得る。
【0043】
[0046]一実装形態では、「ホワイトリストに入った」、「ブラックリストに入った」などのエリアは、たとえば、好適な測位技法により取得される1つまたは複数のGPSまたは類似のGNSS位置フィックスとともにエリアへの入口またはエリアからの出口を検出するために、そのようなエリアの境界を定める好適なジオフェンスにより示されてよい。ジオフェンスは、たとえば、好適なロケーションベースサービス(LBS)と関係して確立された地理的エリアに関する仮想境界(virtual perimeter)を備えてよく、同じ場所に位置しているモバイルデバイスのユーザが、この外辺部に入るまたは外辺部から出る(たとえば、ジオフェンスを突破するなど)場合、信号関係の測定値の収集が開始、実行、または抑制されるようにする。ジオフェンスは、一般に知られており、本明細書でより詳細に説明する必要はない。時々、ジオフェンス突破(geofence breach)の検出が、たとえば、少なくとも部分的に、(たとえば、テキストメッセージ、電子メールなどにより)同じ場所に位置しているモバイルデバイスのユーザに、ユーザが「ホワイトリストに入った」エリア、「ブラックリストに入った」エリア、その他のエリアの中または外にいることを知らせるまたは通知するために使用されてよい。この特定の例では、たとえばWi−Fiアクセスポイント320、332、または334に関して、ベニュー300内の測定値の収集を抑制するために、クラウドソーシングサーバが、たとえば1つまたは複数の「ブラックリストに入った」エリアを指定するために、336に全体的に示す1つまたは複数のジオフェンスを使用してよい。図示するように、ジオフェンス336は、たとえば、上記で説明したように、一般的なまたは通常の歩行者の往来のある正面入口338、フードコート340のエリア、または類似のロケーションなど、頻繁に訪問されるエリアの境界を定めてよい。この場合も、請求する主題は、図示する特定のジオフェンスまたはエリアに限定されない。
【0044】
[0047]再び
図2のプロセス200を参照すると、動作206において、1つまたは複数の収集されたメッセージが、たとえば、1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいてクラウドソーシングサーバに通信されてよい。前に説明したように、収集されたメッセージは、たとえば、1つまたは複数の近くのワイヤレス送信機から観測または検出されるRSSI、RTTなどの測定値など、任意の好適なロケーション関係データを備えてよく、少なくとも部分的に、関心ベニューに関して測位支援データを計算するために使用されてよい。やはり示したように、たとえば、ジオタグ付けされたレポートに関してなど、場合によっては、「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」などは、1つまたは複数のSPS位置フィックス(たとえば、地理座標など)に少なくとも部分的に基づくものであってよい。しかしながら時々、SPSまたは類似のジオタグ付けが、利用可能ではない(たとえば、検出可能なSPSもしくは類似の信号がない)またはさもなければ役に立たない場合がある。そのような場合、「ホワイトリスト」、「ブラックリスト」などが、1つまたは複数のワイヤレス送信機自体に、少なくとも部分的に基づくものであってよい。
図3に示すように、ベニュー300内のモバイルデバイスは、たとえば、検出されるまたは現在観測される最も強い信号が、XYZ座標を有するWi−Fiアクセスポイント314からのものであり、ABC座標を有するWi−Fiアクセスポイント316からの場合、2番目に強い信号の場合、1つまたは複数のメッセージをクラウドソーシングサーバに通信してよい。時々、モバイルデバイスが、たとえば、最も強い信号がベニュー300内の知られているロケーションに位置している何らかの他のWi−Fiアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント310、320、322など)から来ていることを検出する場合、モバイルデバイスはメッセージを通信することを控えてよい。当然、請求する主題は、そのように限定されない。任意の好適なワイヤレス送信機または送信機の組合せ、座標などが、全体的または部分的に使用され得る。
【0045】
[0048]一実装形態では、測定値を(たとえば、「ホワイトリストに入った」エリアにいる間などに)通信するか(たとえば、「ブラックリストに入った」エリアにいる間などに)通信しないかなどの二分型の決定(binary-type decision)または手法を実行する代わりに、またはこれに加えて、モバイルデバイスが、たとえば、その伝送レートを何らかの方法で調整または変更することができてよい。この文脈において、「伝送レート」は、所与の時間に1つのポイントから別のポイントへ送信または通信される、ロケーション関係のまたはその他のデータの量を指し得る。モバイルデバイスは、たとえば、1つの可能な実装形態を単に示すと、「ホワイトリストに入った」エリアにおいてはより高い伝送レートで、「ホワイトリストに入った」エリアの外ではより低い伝送レートで、クラウドソースされる測定値を通信してよい。場合によっては、伝送レートを上げるまたは下げる決定は、たとえば、関連するワイヤレス送信機のロケーションの推定の品質または精度に、少なくとも部分的に基づくものであってよい。たとえば、モバイルデバイスが、「ホワイトリストに入った」エリア内を移動している間などに、近接ワイヤレス送信機の正確なまたは好適なロケーション推定を提供される場合、より高い伝送レートが実行され得る。たとえば、モバイルデバイスが、「ホワイトリストに入った」エリアの外部、「ブラックリストに入った」エリア、ジオフェンス、または類似のものの内部にいる場合、より低い伝送レートが実行され得る。当然、これらは、伝送レートを調整または変更することに関する詳細にすぎず、請求する主題はそのように限定されない。したがって、上記で説明した1つまたは複数の技法に加えて、伝送レートを調整または変更することもまた、クラウドソーシングモバイルデバイスがベニュー300内を移動している間などにバッテリー電力、処理リソースなどを節約するのに役立ち得る。
【0046】
[0049]少なくとも1つの実装形態では、測定値を通信するか通信しないかの決定が、クラウドソーシングモバイルデバイスの特定のタイプ、メーカー、またはモデルに少なくとも部分的に基づくものであってよい。たとえば、モバイルデバイスの特定のタイプ、メーカー、またはモデル(たとえば、Samsung Galaxy S(登録商標)4、iPhone(登録商標)5S、iPad(登録商標)Air、Microsoft(登録商標)Surface2タブレットなど)に関してデータ非対称または冗長性が検出される場合、クラウドソーシングサーバが、そのタイプ、メーカー、またはモデルのデバイスにそれ以上測定レポートを送らないように求めるなど、(たとえば、「ブラックリスト」などにより)適切な指示を与えてよい。これは、たとえば、示したように、クラウドソーシングデータベースが、時々、体系的または類似のエラーを導くまたは作り出す場合もある特定のデバイスタイプ、メーカー、またはモデルによって支配されることを許さないことなどによって、様々なタイプ、メーカー、またはモデルのモバイルデバイスにわたって比較的対称的なデータ配分を維持するのに助けとなり得る。したがって、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングが、利点を提供し得る。たとえば、モバイルデバイスが1つまたは複数の指定されたエリア内にいる場合、クラウドソーシングモバイルデバイスが、(たとえば、近くのWi−Fiアクセスポイント、Wi−Fiスキャナなどから)Wi−Fiまたは類似のワイヤレススキャンを「取り入れる」または処理してよく、これは、やはり説明したように、電力消費を改善する、処理リソースを空ける、非対称または冗長なデータ収集に対処する、その他となり得る。
【0047】
[0050]
図4は、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングのための1つまたは複数の動作または技法を容易化または支援するために少なくとも部分的に使用され得るモバイルデバイスに関連する例示的なコンピューティング環境の実装形態の概略図である。例示的なコンピューティング環境は、たとえば、
図1のモバイルデバイス102の1つまたは複数の特徴または態様を含み得るモバイルデバイス400を備え得るが、請求する主題はそのように限定されない。たとえば、いくつかの例では、モバイルデバイス400は、適切なワイヤレス通信ネットワークに対するアンテナ406などを介して、404で全般に参照されるワイヤレス信号を送信または受信可能なワイヤレストランシーバ402を備え得る。たとえばワイヤレストランシーバ402は、
図1〜
図3に関して説明した1つまたは複数の通信など、1つまたは複数の適切な通信を送信または受信することができ得る。
【0048】
[0051]限定ではなく例として、場合によっては、ワイヤレストランシーバ402が、少なくとも部分的に
図2の動作202を実施するためなどに、ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集するための手段を、たとえば備え得る、または表し得る。加えて、少なくとも1つの実装形態では、ワイヤレストランシーバ402は、たとえば、少なくとも部分的に
図2の動作204を実施するためなどに、クラウドソーシングサーバによって指示されるベニューの少なくとも1つの部分において測定値の収集を抑制するための手段を表し得る、または備え得る。また、時々、ワイヤレストランシーバ402は、たとえば
図2の動作206に示し、またはこれに関して説明したように、1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、収集された測定値を備えるクラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信するための手段を、たとえば備え得る、または表し得る。ワイヤレストランシーバ402は、たとえば、ワイヤレストランシーババスインターフェース410を介してバス408に結合または接続され得る。実装形態に応じて、時々、ワイヤレストランシーババスインターフェース410は、たとえば、ワイヤレストランシーバ402に少なくとも部分的に統合され得る。いくつかの実装形態は、ほんのいくつかの例を挙げれば、ワイヤレスフィデリティー(WiFi(登録商標))、符号分割多重アクセス(CDMA)、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、Bluetoothなど、対応する複数のワイヤレス通信規格に従って、信号を送信または受信することを可能にするために、複数のワイヤレストランシーバ402またはアンテナ406を含み得る。
【0049】
[0052]一実装形態では、たとえばモバイルデバイス400は、たとえばSPSまたは類似のアンテナ416を介して、1つまたは複数のSPSまたは他の適切なワイヤレス信号414を受信または収集可能なSPSまたは類似の受信機412を備え得る。SPS受信機412は、モバイルデバイス400の大まかなまたはそうではないロケーションを推定するために、1つまたは複数の収集されたSPS信号414を全体的または部分的に処理し得る。場合によっては、1つまたは複数の汎用プロセッサ418(以下「プロセッサ」と呼ぶ)、メモリ420、デジタル信号プロセッサ(DSP)422、または図示していない類似の専用デバイスまたはプロセッサが、得られたSPS信号414を全体的または部分的に処理するため、SPS受信機412、好適な測位支援データと併せるなどしてモバイルデバイス400のロケーションを計算するため、または類似のもののために利用され得る。たとえば、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングのための1つまたは複数の技法と関係して、1つまたは複数の測位動作を実施するための、SPS信号または他の信号の記憶は、メモリ420、好適なレジスタまたはバッファ(図示せず)において少なくとも部分的に実行され得る。図示されていないが、少なくとも1つの実装形態では、1つまたは複数のプロセッサ418、メモリ420、DSP422、または類似の専門のデバイスもしくはプロセッサが、ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集することと、クラウドソーシングサーバによって指示されるベニューの少なくとも1つの部分において測定値の収集を抑制することと、1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、収集された測定値を備えるクラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信することとができる1つまたは複数の処理モジュールを備え得ることを諒解されたい。
【0050】
[0053]1つまたは複数の処理モジュールのうちの全部または一部が、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して、またはさもなければ含んで実装され得ることに留意されたい。処理モジュールは、情報コンピューティング技法またはプロセスの少なくとも一部分を行うことができる1つまたは複数の回路を表し得る。限定ではなく例として、プロセッサ418またはDSP422は、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタルシグナルプロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、またはこれらの任意の組合せを含み得る。したがって、時々、プロセッサ418またはDSP322またはそれらの任意の組合せが、少なくとも部分的に、
図2の動作202を実施するためなどに、ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集するための手段を備え得る、または表し得る。加えて、少なくとも1つの実装形態では、プロセッサ418またはDSP322は、たとえば、少なくとも部分的に、
図2の動作204を実施するためなどに、クラウドソーシングサーバによって指示されるベニューの少なくとも1つの部分において測定値の収集を抑制するための手段を表し得る、または備え得る。また、時々、プロセッサ418またはDSP322は、たとえば
図2の動作206に示し、またはこれに関して説明したように、1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、収集された測定値を備えるクラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信するための手段を、たとえば備え得る、または表し得る。
【0051】
[0054]図示のように、DSP422は、バス408を介してプロセッサ418とメモリ420とに結合または接続され得る。図示していないが、いくつかの例では、バス408は、DSP422、プロセッサ418、メモリ420など、モバイルデバイス400の1つまたは複数の適用可能な構成要素と統合され得る1つまたは複数のバスインターフェースを備え得る。様々な実施形態では、本明細書で説明する1つまたは複数の動作または機能は、ほんのいくつかの例を挙げれば、RAM、ROM、FLASH、ディスクドライブのようなコンピュータ可読記憶媒体上など、メモリ420に記憶された1つまたは複数の機械可読命令の実行に応答して実行され得る。命令は、たとえば、プロセッサ418、図示していない1つまたは複数の専用プロセッサ、DSP422などを介して実行可能であり得る。メモリ420は、本明細書で説明する動作または機能を実行するために、プロセッサ418、DSP422などによって実行可能であり得るソフトウェアコード(たとえば、プログラミングコード、命令など)を記憶し得る、非一時的プロセッサ可読メモリ、コンピュータ可読命令などを備え得る。
【0052】
[0055]モバイルデバイス400は、ほんのいくつかの例を挙げれば、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなど、いくつかのデバイスのうちのいずれか1つ含み得るユーザインターフェース424を備え得る。少なくとも一実装形態では、ユーザインターフェース424は、ユーザがモバイルデバイス400上で提供される1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にし得る。たとえば、ユーザインターフェース424の1つまたは複数のデバイスは、ユーザからの入力または作動に応答して、DSP422、プロセッサ418などによってさらに処理されるために、メモリ420上にアナログまたはデジタルの信号を記憶し得る。同様に、モバイルデバイス400上で提供される1つまたは複数のアプリケーションは、出力信号をユーザに提示するために、メモリ420内にアナログまたはデジタルの信号を記憶し得る。いくつかの実装形態では、モバイルデバイス400は、随意に、たとえば、専用のスピーカー、マイクロフォン、デジタル−アナログ回路、アナログ−デジタル回路、増幅器、利得制御などを備える専用のオーディオ入力/出力(I/O)デバイス426を含み得る。しかしながら、これは、オーディオI/Oデバイス426がいかに実装され得るかの例にすぎず、請求する主題がこの点で限定されないことを理解されたい。分かるように、モバイルデバイス400は、キーボード、タッチスクリーンなどに加えられるタッチまたは類似の圧力に応答する、1つまたは複数のタッチスクリーン428を備え得る。
【0053】
[0056]一実装形態では、モバイルデバイス400は、たとえば、静止画または動画をキャプチャする、その他のために、専用またはそうではないカメラ430を備え得る。カメラ430は、ほんのいくつかの例を挙げれば、たとえば、カメラセンサーまたは類似の撮像デバイス(たとえば、電荷結合デバイス、相補型金属酸化物半導体(CMOS)タイプ撮像素子など)、レンズ、アナログ−デジタル回路、フレームバッファなどを備え得る。いくつかの例では、1つまたは複数のキャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、または圧縮が、たとえば、プロセッサ418、DSP422などにおいて、少なくとも部分的に実行され得る。随意にまたは代替として、専用またはそれ以外のビデオプロセッサ432は、1つまたは複数のキャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、または操作を実行し得る。加えて、ビデオプロセッサ432は、たとえば、モバイルデバイス400のディスプレイ(図示せず)上に表示するために、1つまたは複数の記憶された画像を復号または解凍することができる。
【0054】
[0057]モバイルデバイス400は、たとえば、1つまたは複数の慣性センサー、周囲環境センサーなど、バス408に結合または接続された1つまたは複数のセンサー434を備え得る。センサー444の慣性センサーは、ほんのいくつかの例を示せば、たとえば、(たとえば、1次元、2次元または3次元におけるモバイルデバイス400の加速度などに集合的に応答する)1つまたは複数の加速度計、(たとえば、1つまたは複数のコンパスなどの用途などを支援するための)ジャイロスコープまたは磁力計などを備え得る。モバイルデバイス400の周囲環境センサーは、ほんのいくつかの例を挙げれば、たとえば、1つまたは複数の気圧センサー、温度センサー、周辺光検出器、カメラセンサー、マイクロフォンなどを備え得る。センサー434は、メモリ420に記憶され得、測位またはナビゲーション動作、ワイヤレス通信、無線ヒートマップ学習、ビデオゲームなどを対象とする1つまたは複数のアプリケーションの支援などにおいて、DSP422、プロセッサ418などによって処理され得る、アナログまたはデジタルの信号を生成し得る。
【0055】
[0058]特定の一実装形態では、モバイルデバイス400は、たとえば、ワイヤレストランシーバ402、SPS受信機412などを介して受信またはダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実行可能な、専用またはそれ以外のモデムプロセッサ436を備え得る。同様に、モデムプロセッサ436は、たとえば、ワイヤレストランシーバ402を介する送信のためにアップコンバートされるべき信号のベースバンド処理を実行し得る。代替実装形態では、専用のモデムプロセッサを有するのではなく、ベースバンド処理が、プロセッサ418、DSP422などによって少なくとも部分的に実行され得る。加えて、いくつかの例では、インターフェース438は、別個の構成要素として示されているが、たとえば、バス408またはSPS受信機412など、モバイルデバイス400の1つまたは複数の適用可能な構成要素に全体的または部分的に統合されてもよい。随意にまたは代替として、SPS受信機412は、バス408に直接、結合または接続されてもよい。しかしながら、これらは、ベースバンド処理を実行し得る構成要素または構造の例にすぎないこと、および請求する主題がこの点について限定されないことを理解されたい。
【0056】
[0059]
図5は、たとえば、
図1〜
図3に関係して上記で説明したような、ロケーション関係データの選択的クラウドソーシングのための1つまたは複数の動作または技法を部分的または実質的に実施または支援可能な1つまたは複数のサーバまたは他のデバイスに関連し得るまたはそれらを含み得る、例示的なコンピューティング環境またはシステム500の実装形態を示す概略図である。コンピューティング環境500は、たとえば、通信ネットワーク508を介して一緒に動作可能に結合され得る第1のデバイス502、第2のデバイス504、第3のデバイス506などを含み得る。場合によっては、第1のデバイス502が、たとえば、知られているワイヤレス送信機の識別情報もしくはロケーション、無線ヒートマップ、基地局アルマナック、電子デジタルマップ、ワイヤレス送信機のデータベース、または類似のものなどの、測位支援データを提供することができるサーバを備え得る。たとえば、第1のデバイス502はまた、上述のように、モバイルデバイスのロケーションの大まかなまたは概略的な推定に少なくとも部分的に基づいて、要求時になどに、モバイルデバイスに電子デジタルマップを提供できるサーバを備え得る。第1のデバイス502はまた、モバイルデバイスのロケーションに関連する任意の他の好適な屋内測位支援データ(たとえば、電子デジタルマップ、無線ヒートマップなど)を提供できるサーバを備え得る。第2のデバイス504または第3のデバイス506は、たとえば、モバイルデバイスを備え得るが、請求する主題はそのように限定されない。たとえば、いくつかの例では、第2のデバイス504は、別の可能な実装形態を単に例示すると、第1のデバイス502と機能的または構造的に同様のサーバを備え得る。加えて、通信ネットワーク508は、たとえば、アクセスポイント、フェムトセルなど、1つまたは複数のワイヤレス送信機を備え得る。当然、請求する主題は、これらの点で範囲を限定されない。
【0057】
[0060]第1のデバイス502、第2のデバイス504、または第3のデバイス506は、通信ネットワーク508上で情報を交換可能であり得る任意のデバイス、機器、プラットフォーム、または機械を表し得る。限定ではなく例として、第1のデバイス502、第2のデバイス504、または第3のデバイス506のいずれかは、たとえばデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワークステーション、サーバデバイスなどの1つまたは複数のコンピューティングデバイスまたはプラットフォーム;たとえば携帯情報端末、モバイル通信デバイスなど、1つまたは複数の個人用のコンピューティングデバイスまたは機器、あるいは通信デバイスまたは機器;たとえばデータベースまたは情報ストレージサービスプロバイダ/システム、ネットワークサービスプロバイダ/システム、インターネットまたはイントラネットサービスプロバイダ/システム、ポータルまたはサーチエンジンサービスプロバイダ/システム、ワイヤレス通信サービスプロバイダ/システムなどのコンピューティングシステムまたは関連するサービスプロバイダ機能;あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。第1のデバイス502、第2のデバイス504、または第3のデバイス506のいずれかは、本明細書で説明する例示的な実装形態に従って、モバイルデバイス、ワイヤレス送信機または受信機、サーバなどのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0058】
[0061]一実装形態では、通信ネットワーク508は、第1のデバイス502、第2のデバイス504、または第3のデバイス506のうちの少なくとも2つの間の情報の交換を支援可能な1つまたは複数の通信リンク、プロセス、またはリソースを表し得る。限定ではなく例として、通信ネットワーク508は、ワイヤレスまたはワイヤード通信リンク、電話または電気通信システム、情報バスまたはチャネル、光ファイバー、地上波または宇宙飛行体リソース、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、イントラネット、インターネット、ルーターまたはスイッチなど、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。図示のように、たとえば、第3のデバイス5の側で部分的にかくれている破線の箱によって、通信ネットワーク508に動作可能に結合される追加の類似のデバイスが存在することがある。本明細書で説明するように、コンピューティング環境500内に示す様々なデバイスまたはネットワーク、あるいはプロセスまたは方法の全部または一部は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの任意の組合せを使用して、またはさもなければ含めて実装され得ることも認識されたい。
【0059】
[0062]限定ではなく例として、第2のデバイス504は、バス514を介してメモリ512に動作可能に結合され得る少なくとも1つの処理ユニット510を含み得る。処理ユニット510は、適切なコンピューティングプロシージャまたはプロセスの少なくとも一部分を実行可能な1つまたは複数の回路を表し得る。たとえば、処理ユニット410は、1つまたは複数のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタルシグナルプロセッサ、プログラマブル論理デバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイなど、またはこれらの任意の組合せを含み得る。図示されていないが、第2のデバイス504が、SPS、1つまたは複数のWi−Fiアクセスポイントなどからの1つまたは複数の受信されるまたは得られるワイヤレス信号に少なくとも部分的に基づいて、たとえば屋内または類似の関心エリアなどにおいて、好適なモバイルデバイスの、大まかなまたはその他の位置フィックスを開始し得るロケーショントラッキングユニットを含み得る。いくつかの実装形態では、ロケーショントラッキングユニットが、少なくとも部分的に、たとえば処理ユニット510などの好適な処理ユニットと一体化され得るが、請求する主題はそのように限定されない。いくつかのサーバベースまたはサーバ支援の実装形態では、たとえば処理ユニット510が、少なくとも部分的に
図2の動作202を容易化または支援するためなどに、ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集するための手段を備え得る。場合によっては、たとえば処理ユニット510が、たとえば
図2の動作204を容易化または支援するためなどに、クラウドソーシングサーバによって指示されるベニューの少なくとも1つの部分において測定値の収集を抑制するための手段を備え得る。実装形態に応じて、処理ユニット510はまた、たとえば、少なくとも部分的に
図2の動作206を容易化または支援するためなどに、1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、収集された測定値を備えるクラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信するための手段を備え得る。
【0060】
[0063]メモリ512は、任意の情報ストレージ機構または機器を表し得る。たとえば、メモリ512は、1次メモリ516および2次メモリ518を含み得る。たとえば、1次メモリ516は、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では処理ユニット510とは別個であるものとして示されているが、1次メモリ516の全部または一部は、処理ユニット510内に設けられてよく、またはそうでなければ処理ユニット510と併設/結合されてよいことを理解されたい。たとえば、2次メモリ518は、1次メモリまたは1つまたは複数の情報記憶デバイスもしくはシステム、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどと、同じまたは同様のタイプのメモリを含み得る。いくつかの実装形態では、2次メモリ518は、コンピュータ可読媒体520を動作可能に受け入れることができ、またはそうでなければ、コンピュータ可読媒体520に結合するように構成可能であり得る。コンピュータ可読媒体520は、たとえば、コンピューティング環境500内の1つまたは複数のデバイスに対する情報、コード、または命令を搬送し得るかまたはアクセス可能にし得る、任意の非一時的記憶媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体520はまた、記憶媒体と呼ばれることもある。
【0061】
[0064]第2のデバイス504は、たとえば、第2のデバイス504を少なくとも通信ネットワーク508に動作可能に結合することをもたらすかまたはさもなければ支援することができる、通信インターフェース522を含み得る。限定ではなく例として、通信インターフェース522は、ネットワークインターフェースデバイスまたはカード、モデム、ルーター、スイッチ、トランシーバなどを含み得る。第2のデバイス504はまた、たとえば、入力/出力デバイス524を含み得る。入力/出力デバイス524は、人間または機械の入力を受容またはさもなければ導入するように構成可能であり得る1つまたは複数のデバイスまたは特徴、あるいは人間または機械の出力を配信またはさもなければ提供可能であり得る1つまたは複数のデバイスまたは特徴を表し得る。限定ではなく例として、入力/出力デバイス524は、動作可能に構成されたディスプレイ、スピーカー、キーボード、マウス、トラックボール、タッチスクリーン、情報ポートなどを含み得る。
【0062】
[0065]本明細書で説明した方法は、特定の特徴または例に従って適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、個別/固定論理回路、またはそれらの任意の組合せなどで実装され得る。ハードウェアまたは論理回路実装では、たとえば、処理ユニットは、ほんの数例を挙げると、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明した機能を実行するように設計された他のデバイスもしくはユニット、あるいはそれらの組合せの中で実装され得る。
【0063】
[0066]ファームウェアまたはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明した機能を実行する命令を有するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に実施するいずれのコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明する方法の実装において使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、プロセッサによって実行され得る。メモリは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されない。少なくともいくつかの実装形態では、本明細書で説明する記憶媒体の1つまたは複数の部分は、記憶媒体の特定の状態によって表される情報を表す信号を記憶することができる。たとえば、情報を表す電子信号は、情報をバイナリ情報(たとえば、1と0)として表すために、記憶媒体のそのような部分の状態に影響を及ぼすまたは変更することによって、(たとえば、メモリなど)記憶媒体の一部に「記憶」され得る。したがって、特定の実装形態では、情報を表す信号を記憶するための記憶媒体の部分の状態のそのような変更は、異なる状態または物への記憶媒体の変換を構成する。
【0064】
[0067]図示のように、1つまたは複数の例示的な実装形態では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、個別/固定論理回路、それらの何らかの組合せなどで実装され得る。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして物理的なコンピュータ可読媒体に記憶され得る。コンピュータ可読媒体は物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な物理媒体であり得る。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令または情報構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータまたはそれのプロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備え得る。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、情報を磁気的に再生し、ディスク(disc)は、情報をレーザで光学的に再生する。
【0065】
[0068]上記のように、モバイルデバイスは、1つまたは複数のワイヤレス通信技法を使用して、様々な通信ネットワークを介して、情報のワイヤレス送信または受信を介して1つまたは複数の他のデバイスと通信することができる。ここでは、たとえば、ワイヤレス通信技法は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)などを使用して実施され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、本明細書では互換的に使用されることがある。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時間分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、WiMAX(登録商標)(IEEE802.16)ネットワークなどであり得る。CDMAネットワークは、ほんのいくつかの無線技術を挙げれば、cdma2000、広帯域CDMA(W−CDMA)、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)などの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を実装し得る。この場合、cdma2000は、IS−95規格、IS−2000規格、およびIS−856規格に従って実装される技術を含み得る。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))、Digital Advanced Mobile Phone System(D−AMPS)、または何らかの他のRATを実装することができる。GSMおよびW−CDMAは、「3rd Generation Partnership Project」(3GPP(登録商標))という名称の組織からの文書に記載されている。cdma2000は、「3rd Generation Partnership Project 2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。3GPPおよび3GPP2の文書は公に入手可能である。WLANは、IEEE802.11xネットワークを含み得、WPANは、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15xネットワーク、または他の何らかのタイプのネットワークを含み得る。本技法はまた、WWAN、WLAN、および/またはWPANの任意の組合せに関して実装され得る。ワイヤレス通信ネットワークは、たとえば、Long Term Evolution(LTE)、Advanced LTE、WiMAX、Ultra Mobile Broadband(UMB)など、いわゆる次世代技術(たとえば、「4G」)を含み得る。
【0066】
[0069]一実装形態では、モバイルデバイスは、たとえば、それのロケーションを推定すること、測位支援データを取得すること、携帯電話サービスをビジネスまたは家庭に展開することなどを目的として、1つまたは複数のフェムトセルとの通信が可能であり得る。本明細書で使用する「フェムトセル」は、1つまたは複数の適正な技法を使用してモバイルデバイスから送信されるワイヤレス信号を検出可能であり得る1つまたは複数のより小サイズのセルラー基地局を指し得る。一般的に、必ずしも必要ではないが、フェムトセルは、数ある中でもほんのいくつかの例を挙げれば、たとえばUniversal Mobile Telecommunications System(UTMS)、Long Term Evolution(LTE)、Evolution−Data OptimizedまたはEvolution−Data Only(EV−DO)、GSM、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX)、符号分割多元接続(CDMA)2000、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)など、様々なタイプの通信技法を使用することができ、または場合によっては様々なタイプの通信技法に適合し得る。いくつかの実装形態では、フェムトセルは、たとえば、一体型WiFiを備え得、インターネットなど、別の広帯域ネットワークを経由して、より大きいセルラー電気通信ネットワークへのモバイルデバイスアクセスを提供し得る。しかし、フェムトセルに関するそのような詳細は、単に例にすぎず、請求する主題はそのように限定されない。
【0067】
[0070]本明細書で説明する技法は、いくつかのGNSSまたはGNSSの組合せのうちの任意の1つを含むSPSを用いて使用され得る。さらに、技法は、「スードライト(pseudolites)」として働く地上波送信機、またはSVとそのような地上波送信機との組合せを利用する測位システムを用いて使用され得る。地上波送信機は、たとえば、PNコードまたは(たとえば、GPSまたはCDMAセルラー信号などと同様の)他のレンジングコードをブロードキャストする地上送信機を含み得る。そのような送信機には、遠隔受信機による識別を可能にするように一意のPNコードが割り当てられ得る。地上波送信機は、たとえば、トンネルの中、鉱山内、建築物の中、都市ビルの谷間または他の閉じられたエリア内などの、軌道を回るSVからのSPS信号が利用できないことがある状況においてSPSを補強するのに有用であり得る。スードライトの別の実装形態は無線ビーコンとして知られている。本明細書で使用する「宇宙飛行体」(SV)という用語は、スードライト、スードライトの等価物、および場合によっては他のものとして働く地上波送信機を含むものとする。本明細書で使用する「SPS信号」または「SV信号」という用語は、スードライトまたはスードライトの等価物として働く地上波送信機を含む、地上波送信機からのSPS様の信号を含むものとする。
【0068】
[0071]また、コンピュータ可読コードまたは命令は、送信機から受信機に物理伝送媒体上で信号を介して(たとえば、電気デジタル信号を介して)送信され得る。たとえば、ソフトウェアは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、あるいは赤外線、無線、またはマイクロ波などのワイヤレス技術の物理構成要素を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信され得る。上記の組合せも物理伝送媒体の範囲内に含まれ得る。そのようなコンピュータ命令は、異なる時間に(たとえば、第1および第2の時間に)部分(たとえば、第1および第2の部分)ごとに送信され得る。この発明を実施するための形態のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶され得る2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示した。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の関数を実行するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術において当業者が、彼らの仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、演算または処理は物理量の物理操作に関係する。必ずしもそうとは限らないが、一般に、そのような量は、格納、転送、組合せ、比較、または他の操作が可能な、電気信号または磁気信号の形態をとる。
【0069】
[0072]主に一般的な用法という理由で、信号をビット、情報、値、要素、記号、文字、変数、項、数、数字などと呼ぶことは時々便利であることが分かっている。ただし、これらおよび同様の用語はすべて、適切な物理量に関連すべきものであり、便利なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、上記の議論から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」、「解明する」、「識別する」、「関連付ける」、「測定する」、「実行する」などの用語を利用する議論は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのような、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを理解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の、電子的、電気的、または磁気的な物理量として通常表される信号を操作または変換することが可能である。
【0070】
[0073]本明細書で使用される「および」および「または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも一部依存することも予想される、様々な意味を含み得る。通常、「または」がA、BまたはCなどの列挙を関連付けるために使用される場合、包含的な意味で使用される場合はA、B、およびCを意味し、さらに、排他的な意味で使用される場合はA、BまたはCを意味するものとする。本明細書全体にわたる「1つの例」または「一例」という言及は、その例に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が、特許請求する主題の少なくとも1つの例の中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「1つの例では」または「一例」という句の出現は、必ずしもすべてが同じ例を指すわけではない。さらに、本明細書で使用する「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の機能、構造、または特性について説明するために使用することができ、または機能、構造または特性の何らかの組合せについて説明するために使用することもできる。しかし、これは例示的な例にすぎないこと、および請求する主題がこの例に限定されないことに留意されたい。さらに、それらの特定の特徴、構造、または特性を組み合わせて1つまたは複数の例にすることができる。本明細書で説明する例は、機械、デバイス、エンジン、またはデジタル信号を使用して動作する装置を含み得る。そのような信号は、電子信号、光信号、電磁信号、またはロケーション間で情報を提供する任意の形態のエネルギーを備え得る。
【0071】
[0074]本明細書では様々な方法またはシステムを使用していくつかの例示的な技法を説明し、示したが、請求する主題を逸脱することなく、他の様々な変形を行うことができ、均等物を代用することができることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書に記載の中心概念から逸脱することなく、請求する主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更を行うことができる。したがって、請求する主題は、開示された特定の例に限定されず、そのような請求する主題は、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての実装形態と、その均等物とをも含むものとする。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
モバイルデバイスにおいて、ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集することと、
クラウドソーシングサーバによって指示される前記ベニューの少なくとも1つの部分において前記測定値の収集を抑制することと、
前記1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、前記収集された測定値を備える前記クラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信すること
とを備える方法。
[C2]
前記1つまたは複数のメッセージが、前記ベニュー内の推定「グランドトゥルース」ロケーションとペアにされた前記収集された測定値を備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記モバイルデバイスの推定ロケーションをジオフェンスと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記少なくとも1つの部分の中に位置しているかどうかを決定することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記測定値の収集を前記抑制することが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」で識別される1つまたは複数のエリアにおいて収集を抑制することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記測定値の収集を前記抑制することが、前記ベニューの前記少なくとも1つの部分から通信される前記1つまたは複数のメッセージの伝送レートを下げることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記測定値の収集を前記抑制することが、前記モバイルデバイスのタイプ、前記モバイルデバイスのメーカー、前記モバイルデバイスのモデル、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに、少なくとも部分的に基づいて収集を抑制することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
送信の前記測定値が、RSSI関係の測定値、RTT関係の測定値、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つを備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記1つまたは複数のワイヤレス送信機が、1つまたは複数のIEEE 802.11
Wi−Fi(登録商標)アクセスポイントを備える、C1に記載の方法。
[C9]
送信の前記測定値を前記収集することが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」に少なくとも部分的に基づいている、C1に記載の方法。
[C10]
前記1つまたは複数のメッセージが、前記1つまたは複数のジオタグ付けされたメッセージを備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記1つまたは複数のメッセージを前記通信することが、前記1つまたは複数のワイヤレス送信機の検出される信号強度に少なくとも部分的に基づいている、C1に記載の方法。
[C12]
前記1つまたは複数のメッセージを前記クラウドソーシングサーバに前記通信することが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」、ジオフェンス、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいている、C1に記載の方法。
[C13]
電子通信ネットワークによりクラウドソーシングサーバと通信し、
ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集し、
前記1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、前記収集された測定値を備える前記クラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信する
ワイヤレストランシーバと、
前記クラウドソーシングサーバによって指示される前記ベニューの少なくとも1つの部分において前記測定値の収集を抑制する
ように構成された1つまたは複数のプロセッサと
を備える、モバイルデバイス。
[C14]
前記1つまたは複数のメッセージが、前記ベニュー内の推定「グランドトゥルース」ロケーションとペアにされた前記収集された測定値を備える、C13に記載のモバイルデバイス。
[C15]
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記モバイルデバイスの推定ロケーションをジオフェンスと比較することに少なくとも部分的に基づいて、前記モバイルデバイスが前記少なくとも1つの部分の中に位置しているかどうかを決定するようにさらに構成される、C13に記載のモバイルデバイス。
[C16]
前記測定値の収集を抑制するように構成される前記1つまたは複数のプロセッサが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」で識別される1つまたは複数のエリアにおいて収集を抑制するようにさらに構成される、C13に記載のモバイルデバイス。
[C17]
前記測定値の収集を抑制するように構成される前記1つまたは複数のプロセッサが、前記ベニューの前記少なくとも1つの部分から通信される前記1つまたは複数のメッセージの伝送レートを下げるようにさらに構成される、C13に記載のモバイルデバイス。
[C18]
送信の前記測定値を収集するように構成される前記1つまたは複数のプロセッサが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」に少なくとも部分的に基づいて前記測定値を収集するようにさらに構成される、C13に記載のモバイルデバイス。
[C19]
前記1つまたは複数のメッセージが、前記1つまたは複数のジオタグ付けされたメッセージを備える、C13に記載のモバイルデバイス。
[C20]
前記1つまたは複数のメッセージを通信するように構成される前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数のワイヤレス送信機の検出される信号強度に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のメッセージを通信するようにさらに構成される、C13に記載のモバイルデバイス。
[C21]
前記1つまたは複数のメッセージを通信するように構成される前記1つまたは複数のプロセッサが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」、ジオフェンス、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のメッセージを通信するようにさらに構成される、C13に記載のモバイルデバイス。
[C22]
モバイルデバイスにおいて、ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集するための手段と、
クラウドソーシングサーバによって指示される前記ベニューの少なくとも1つの部分において前記測定値の収集を抑制するための手段と、
前記1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、前記収集された測定値を備える前記クラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信するための手段と
を備える、モバイルデバイス。
[C23]
前記測定値の収集を抑制するための前記手段が、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」で識別される1つまたは複数のエリアにおいて収集を抑制するための手段をさらに備える、C22に記載のモバイルデバイス。
[C24]
前記測定値の収集を抑制するための前記手段が、前記ベニューの前記少なくとも1つの部分から通信される前記1つまたは複数のメッセージの伝送レートを下げるための手段をさらに備える、C22記載のモバイルデバイス。
[C25]
送信の前記測定値を収集するための前記手段が、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」に少なくとも部分的に基づいて前記測定値を収集するための手段をさらに備える、C22に記載のモバイルデバイス。
[C26]
前記1つまたは複数のメッセージを通信するための前記手段が、前記1つまたは複数のワイヤレス送信機の検出される信号強度に少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のメッセージを通信するための手段をさらに備える、C22に記載のモバイルデバイス。
[C27]
前記1つまたは複数のメッセージを前記クラウドソーシングサーバに通信するための前記手段が、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ホワイトリスト」、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」、ジオフェンス、またはそれらの任意の組合せのうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて前記1つまたは複数のメッセージを通信するための手段をさらに備える、C22に記載のモバイルデバイス。
[C28]
プロセッサによって実行可能な命令を有する非一時的記憶媒体であって、
モバイルデバイスにおいて、ベニューのエリア内を移動しながら1つまたは複数のワイヤレス送信機の送信の測定値を収集するためのコードと、
クラウドソーシングサーバによって指示される前記ベニューの少なくとも1つの部分において前記測定値の収集を抑制するためのコードと、
前記1つまたは複数のワイヤレス送信機に少なくとも部分的に基づいて測位支援データを計算する際に使用するために、前記収集された測定値を備える前記クラウドソーシングサーバに1つまたは複数のメッセージを通信するためのコードと
を備える非一時的記憶媒体。
[C29]
前記測定値の収集を抑制するための前記コードが、前記クラウドソーシングサーバによって公開される「ブラックリスト」で識別される1つまたは複数のエリアにおいて収集を抑制するためのコードをさらに備える、C28に記載の物品。
[C30]
前記測定値の収集を抑制するための前記コードが、前記ベニューの前記少なくとも1つの部分から通信される前記1つまたは複数のメッセージの伝送レートを下げるためのコードをさらに備える、C28に記載の物品。