(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記管が、10マイクロメートル〜約2000マイクロメートルの壁厚を有し、最大300psiの圧力下で少なくとも実質的に変形不可能である、前記管が、前記内部通路を形成するシームレスな表面を有する、前記管が、不活性材料を含む、または任意のそれらの組み合わせである、請求項1に記載の装置。
前記端部部分が、円錐台状形状を形成する、前記端部部分が、前記ステントアセンブリおよびステントバルーンを前記管の中に受容および誘導するようにサイズ調整および成形される、または両方である、請求項1または2に記載の装置。
前記金型は、前記チャンバ内に延在する本体部分と、端部部分とを有し、前記端部部分は、前記本体部分に近接し、前記筐体から離れるように延在し、前記金型の前記端部部分の内径は、前記金型の前記本体部分の内径を上回る、請求項5に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の開示は、種々の実施形態の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態または実施例を提供することを理解されたい。構成要素および配列の具体的実施例が、本開示を簡略化するように以下に説明される。これらは、当然ながら、単なる実施例であって、限定として意図されない。加えて、本開示は、種々の実施例において、参照番号および/または文字を繰り返し得る。本繰り返しは、簡略化および明確化目的のためであって、それ自体、開示される種々の実施形態および/または構成間の関係を示すものではない。さらに、以下の説明において、第2の特徴にわたるまたはその上における第1の特徴の形成は、第1および第2の特徴が直接接触して形成される実施形態を含んでもよく、また、付加的特徴が、第1および第2の特徴が直接接触し得ないように、第1および第2の特徴に介在するように形成されてもよい。
【0012】
図1を参照すると、装置10は、概して、それを通して管20および25が延在する、筐体15を含んでもよい。例示的実施形態では、筐体15は、進入開口部35と、退出開口部38とを有する、チャンバ30を形成する。装置10はまた、熱交換器40と、進入開口部35の近傍に位置付けられ、加熱または冷却されたガス等の流体をチャンバ30に進入するように押進させる、送風機45とを含んでもよい。例示的実施形態では、管25は、温度センサ50を収容するようにサイズ調整される。温度センサ50は、コントローラ55と通信する、および/またはそれによって制御されてもよい。例示的実施形態では、コントローラ55はまた、熱交換器40および送風機45と通信する、および/またはそれを制御してもよい。装置10はまた、コントローラ55に動作可能に結合される、またはそれと通信する、ユーザデバイス60を含んでもよい。例示的実施形態では、管20は、少なくとも部分的に管20内の場所から管20の外側の場所に摺動可能または別様に移動可能なドーリ65を収容するようにサイズ調整される。ドーリ65は、所望に応じて、管20の載荷および除荷を促進するために使用されることができる、または他の機構も、使用されることができるが、ドーリ65または機構は、要求されない。概して、例示的実施形態では、ドーリ65は、管20に向かって、およびそこから離れるように摺動可能である。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、少なくとも部分的に、バルーン75を囲繞する。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、カテーテル85は、ステントバルーン75と圧力システム90を流体的に接続する。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、圧力システム90は、ステントバルーン75に印加されるバルーン圧力または内部半径方向圧力を生成、維持、変化、および通気させてもよい。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、圧力システム90は、カテーテル85の遠位端上に位置するコネクタ100を介して、カテーテル85に流体的に接続する、コネクタ95を含んでもよい。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、コネクタ95および/または100は、緊密にシールされたクイックコネクタまたは対応する「ルアー」ロック継手であってもよいが、任意の利用可能なコネクタが、使用されてもよい。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、圧力システム90はまた、ガス源105と、ガス源105をステントバルーン75に流体的に接続する、流体ライン110とを含む。例示的実施形態では、ガス源105は、加圧された純窒素または他の加圧されたガス(ガス混合物を含んでもよい)であってもよいが、好ましくは、ガスは、ステントアセンブリ70、ステントバルーン75、カテーテル85、および管20に対して不活性または化学的に非反応性である。例示的実施形態では、圧力システム90はまた、レギュレータ115が、流体ライン110を通して流動するガス、バルーン圧力、または両方を調整するように、流体ライン110に沿って位置付けられるレギュレータ115を含んでもよい。圧力システム90はまた、弁120が流体ライン110を通るガスの流動を制御し、弁125が流体ライン110を通気口136に流体的に接続する通気ライン135を通るガスの流動を制御するように、流体ライン110に沿って位置する弁120および125と、圧力センサ130とを含んでもよい。例示的実施形態では、弁120および125と圧力センサ130とはそれぞれ、コントローラ55と通信し、含まれるとき、また、コントローラ55によって制御されることができる。例示的実施形態では、弁120および圧力センサ130は、圧力センサ130がバルーン圧力を測定することを可能にしながら、ガス源105およびレギュレータ115が弁120によってステントバルーン75から隔離され得るように、流体ライン110に沿って設置される。
【0013】
例示的実施形態では、
図2に図示されるように、管20は、内部通路を形成し、チャンバ30内に延在する、本体部分20aと、本体部分20aに近接し、例示的筐体15の側15aから離れるように延在する、端部部分20bとを有する、ステント金型として機能する。例示的実施形態では、管20は、筐体15の側15bから離れるように延在する、別の端部部分20cを有する。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、端部部分20bは、円錐台状形状、トランペット形状、または別の形状を形成し、ステントアセンブリ70および他の構成要素をより容易に管20の中に誘導することを促進する。例示的実施形態では、本体部分20aは、本体部分20aの外部表面が送風機45によってチャンバ30の中に押進されたガスに暴露されるように、チャンバ内30に延在し、送風機ガスは、典型的には、ステントアセンブリ70および他の外科手術構成要素に接触する、滅菌または医療グレード品質ガスであるため、ガス源105からのガスと流体的に別個に保たれる。送風機ガスは、単に、未処理周囲空気であってもよい、または濾過もしくは別様に処理されたガスであってもよいことを理解されたい。例示的実施形態では、管20は、管20および25の外部にわたって押進される送風機ガスが管20および25の外部表面に沿って均一温度を生成するように、チャンバ30内に位置付けられる。これは、管20および25を相互に上下に垂直配列に、かつ送風機45および交換器40の出口ポートから同一または実質的に同一距離に設置すること等によって達成されることができる。管20の端部部分20bは、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75を受容する、開口部20dを形成する。例示的実施形態では、端部部分20bは、本体部分20aの内径を上回る内径を有する。例示的実施形態では、ステントカテーテル85の遠位端はまた、端部部分20bによって形成される開口部20dの中に挿入されてもよい。描写されるような例示的実施形態では、端部部分20cは、筐体の側15bから離れるように延在し、開口部20eを形成する。種々の理由から、いくつかの実施形態では、筐体15の側15bは、閉鎖されることができ、開口部20eは、存在する必要はなく、管も、それを通して延在する必要はない。そのような実施形態では、管20(および他の管25)の端部部分20cは、端部部分20cに嵌合するようにサイズ調整された側15bの内壁上の陥凹に取り付けられる、棚上に静置される、またはさらに筐体15の内壁に固定されることができる(図示せず)。例示的実施形態では、管20の内部通路は、チャンバ30から流体的に隔離される。例示的実施形態では、管20の内部通路は、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75を受容するようにサイズ調整および寸法調整される。例示的実施形態では、管20は、内部通路を形成するシームレスな表面を有する。例示的実施形態では、管20は、例えば、ステンレス鋼等の金属(合金、複合材、または組み合わせ等の1つまたはそれを上回る金属を含む)等の熱的に伝導性の材料を含む。例示的実施形態では、管20は、ステントアセンブリ70、ステントバルーン75、およびカテーテル85に対して不活性または化学的に非反応性金属等の金属である。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、内部通路は、ステント70およびステントバルーン75の外径より大きい直径を有する。例示的実施形態では、管20は、例えば、市販され、例えば、従来の注射器と関連付けて使用される、ハイポチューブ等の単一片の冷間引抜管であってもよい。例示的実施形態では、管20は、内圧がステントバルーン75に印加されるとき、非柔軟性またはほぼ非柔軟性である。すなわち、管20は、少なくとも実質的に変形不可能である(すなわち、種々の実施形態では、1%未満、0.5%未満、0.1%未満、または0.01%未満の内径の変化)、または最大300psiの圧力下でも全体的に変形不可能である。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、管20の内部通路は、1.15〜1.35mmの範囲の内径を有してもよい。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、管20の内径は、+/−10マイクロメートルの公差を有するが、典型的には、公差は、+/−5マイクロメートル未満であって、例示的実施形態では、+/−1マイクロメートルまたはさらに0.1マイクロメートル未満である。例示的実施形態では、管20は、伝導、強制対流(直接、送風機45および交換器40から等)、または放射、もしくは任意のそれらの組み合わせを使用して、迅速に加熱および冷却され得る、薄壁金属管である。そのために、管20および25に面する筐体15の内部は、所望に応じて放射加熱を増加させるための反射材料から作製されてもよく、代替実施形態は、送風機45および交換器40の代わりに、管20および25を中心として配列され、筐体15のチャンバ30が全体にシールされることを可能にする、加熱要素を含み得る。例示的実施形態では、管20は、円筒形を画定する、事前にサイズ調整された拡張ゾーンである。例示的実施形態では、管20は、約10マイクロメートル〜約2000マイクロメートルの壁厚を有する。別の実施形態では、管20壁厚は、約100マイクロメートル〜約1000マイクロメートルである。なおもさらなる実施形態では、管20壁厚は、約200マイクロメートル〜約300マイクロメートル、例えば、210、215、220、225、230、235、240、245、250、255、260、265、270、275、280、285、または290マイクロメートルの厚さである。
【0014】
例示的実施形態では、管25は、管20と実質的に同じまたは同じであって、したがって、管25は、さらに詳細に説明されない。管20の特徴と実質的に同じである、管25の特徴を指すために使用される参照番号は、管20の特徴を指すために使用される参照番号に対応するであろうが、管20の特徴を指すために使用される参照番号のための接頭番号、すなわち、20は、管25の接頭番号、すなわち、25によって置換されるであろう。例示的実施形態では、管25の端部部分25bは、円錐台状またはトランペット形状を形成しない。例示的実施形態では、管25は、温度センサ50を受容するようにサイズ調整および寸法調整される、内部通路を有する。管25は、管25内の温度が、管20内の温度に等しい、または少なくとも対応するように、管20に隣接し、対称である(空気の流動に関係して)場所において、チャンバ30を通して延在する。例示的実施形態では、管25は、管20に近接してチャンバ30内に位置付けられる。例示的実施形態では、端部部分25bは、筐体15の側15aから離れるように延在し、端部部分35aは、筐体の側15bから離れるように延在する。例示的実施形態では、管25の内部通路は、チャンバ30から流体的に隔離される。例示的実施形態では、本体部分25aは、本体部分25aの外部表面が送風機45によってチャンバ30の中に押進されるガスに暴露されるように、チャンバ30内に延在する。例示的実施形態では、管25は、管20および25の外部にわたって押進されるガスが管20および25の外部表面に沿って均一温度を生成するように、チャンバ30内に位置付けられる。別の例示的実施形態では、管25は、いったんステントアセンブリ70およびステントバルーン75とともに装填されると、管20の配列をシミュレートするように、端部でシールされてもよい。
【0015】
例示的実施形態では、温度センサ50は、1つまたはそれを上回る熱電対、小型熱電対、または任意の他の温度感知デバイスを含んでもよい。例示的実施形態では、温度センサは、管25の本体部分25a内に収容される。例示的実施形態では、温度センサ50によって測定される温度は、管20内の温度に等しい、または少なくとも対応する。例示的実施形態では、温度センサ50は、管25内の温度を継続的に監視可能である。一実施形態では、温度センサ50は、異なるステントアセンブリ間の温度測定変動を最小限にするために、管25内に埋設または固定される。
【0016】
例示的実施形態では、熱交換器40は、送風機45が、空気等の流体を熱交換器40を横断して押進し、チャンバ30に進入するガスを加熱または冷却するように、送風機45に対して位置付けられる。例示的実施形態では、熱交換器40は、加熱コイルまたは任意の他のタイプの加熱デバイスを含んでもよい。例示的実施形態では、熱交換器40および送風機45は、温度センサ50からの入力を用いて閉ループ方式で制御される、従来の産業用高温空気送風機であってもよい。例示的実施形態では、熱交換器40は、管20の外側表面に近接して配置され、それに流体的に接続される。例示的実施形態では、熱交換器40は、冷却剤を含んでもよい。一実施形態では、交換器40および送風機45の出力端部は、筐体15の内側の温度を良好に制御し得る、シールされた様式で筐体15に接続される。さらに別の実施形態では、交換器40および送風機45は、筐体15と一体的に形成される、またはその内側に埋設される。前述の放射熱実施形態等の別の好適な熱源が提供される場合、送風機45および交換器40は、使用される必要がないことを理解されたい。
【0017】
例示的実施形態では、ステントバルーン75は、任意のエラストマー材料から成ってもよいが、典型的には、患者の管腔の中に挿入するためのバルーンを形成するために使用される、任意の外科手術グレードの材料から作製される。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、内部半径方向圧力が、ステントバルーン75に印加されると拡張可能なバルーンである。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、血管形成術バルーンであってもよい。
【0018】
例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、任意の従来の医療用ステントを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ステントアセンブリ70は、例えば、血管形成術バルーンによって、十分な量の半径方向圧力がそこに印加されると、塑性的に変形する、材料から成る。例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、ステントバルーン75が少なくとも部分的に非拡張状態にある状態で、ステントバルーン75の中心部分を中心として配置される。一例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、前述のプロセスにおいてステントバルーン75上に「圧着」され、本明細書に説明されるプロセスは、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75が分離しないことをさらに確実にすることに役立てるために使用される。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、膨張管腔145は、ステントアセンブリ70の長さに沿って延在し、ステントバルーン75を膨張および減圧するために使用されてもよい。別の実施形態では(図示せず)、膨張管腔145は、使用されず、ステントバルーン75は、膨張および減圧のために、カテーテル100の端部または直接圧力源に、もしくはそれに隣接して取り付けられる。例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、伸展可能、拡張可能、または両方である、材料から成る。したがって、いくつかの実施形態では、ステントアセンブリ70は、a)伸展可能であるか、またはb)伸展可能である多孔性支持構造(例えば、編成構造)を製造するために使用され得るかのいずれかの材料から成る。いくつかの例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、生体分解性(すなわち、身体によって分解される)、生体再吸収性(すなわち、身体の中に吸収される)、または任意のそれらの組み合わせである、材料から成る。例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、例えば、変性セルロースおよび/またはコラーゲン等の自然ベースの材料から成ってもよい。いくつかの実施形態では、ステントアセンブリ70は、他の可能性の中でもとりわけ、ステンレス鋼、CoCr、またはCoNi合金のうちの1つまたはそれを上回るものを含む、多孔性支持構造を構築するために使用される、金属ワイヤから成ってもよい。例示的実施形態では、金属ワイヤは、当技術分野において公知のように、少なくとも1つのポリマーまたは医薬品もしくは両方でコーティングされる。いくつかの実施形態では、多孔性支持構造は、ニチノール等の形状記憶合金から製造される。例示的実施形態では、カーボンファイバが、ステントアセンブリ70の強度特性を改良するために、ステントアセンブリ70に追加される。例示的実施形態では、ガラスファイバが、ステントアセンブリ70の強度特性を改良するために、ステントアセンブリ70に追加される。例示的実施形態では、耐久性があって、吸収性、および/または分解性のファイバが、製造の際のファイバの強度および耐久性特性を改良するために、ステントアセンブリ70に追加され、これは、より薄いステントアセンブリ70を残すように、分解または吸収もしくは洗い流される。例示的実施形態では、ステントアセンブリ構造(以下に論じられるステント外被を含む)は、限定ではないが、米国特許公開第2009/0138070号および第2010/0241214号(そのそれぞれの全内容は、本明細書への明示的参照によって本明細書に組み込まれる)に説明されるものを含む、当業者に利用可能な任意のステントまたはステント外被(多孔性構造とも称される)を含むことができる。
【0019】
例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、少なくとも部分的に、ステントアセンブリ70の支持構造を形成するステントの中心部分を囲繞し得る、ステント外被(図示せず)を含む。例示的実施形態では、ステント外被は、1つまたはそれを上回るポリマーファイバを含んでもよい。ある実施形態では、ステント外被および/またはステントアセンブリ70を構築する際に使用するために選定されるポリマーは、弾性、生体適合性、血液適合性である、拡張可能血管形成術タイプバルーンカテーテルに粘着せず、内皮組織に粘着しないように作製されることができる、選択的に生体安定性および/または生体分解性である、必要な機械的強度を呈し、滅菌可能である、高温転換域(37℃で固体かつ非粘性)を有する、有効量の1つまたはそれを上回る医薬品を抱持可能である、もしくは埋め込まれた医薬品を制御された率で放出することができる、もしくは任意のそれらの組み合わせである。いくつかの例示的実施形態では、これらの特性の一部または全部を呈する、他の材料も、随意に、ステントアセンブリ70、典型的には、ステントアセンブリ70のステント外被部分を構築するために使用される。例示的実施形態では、1つまたはそれを上回るコーティングが、ステントアセンブリ70内のステント外被および/またはステント上に塗布され、コーティングは、これらの特性の一部または全部を呈する、材料から成る。
【0020】
例示的実施形態では、ポリマーファイバが、随意に、以下の材料、すなわち、ポリオレフィン、例えば、テレフタル酸ポリエチレン(PET)、ポリエチレンコビニルアセテート、ポリエチレンエラストマー、PEO−PBT、PEO−PLA、PBMA、もしくは任意のそれらの組み合わせを含む、熱可塑性ポリマー、またはポリエステル、PTFE等のポリフルオポリマー、任意の酸化アクリル、Carbosil(登録商標)(PTG製品)、医療グレードポリカーボネートウレタン等のポリウレタン、ポリアミド(例えば、ナイロン(登録商標))、PEEK−Optima、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、マレイン酸、ヒアルロン酸、イタコン酸、ならびに/もしくはこれらのモノマーの組み合わせおよび/またはエステルのうちの1つまたはそれを上回るものを含む、カルボン酸部分、ならびに熱硬化性ポリマー、または前述の任意の組み合わせのいずれかから作製される。例示的実施形態では、ファイバは、エラストマーから構築される。例示的実施形態では、ファイバは、薬物および所定の薬物放出特性を得るように混合されたポリマーコーティング(金属および/またはポリマーファイバのいずれかにわたるコーティング)でコーティングされたファイバから構築される。例示的実施形態では、ファイバは、前述の例示的材料以外の材料から構築される。随意に、本目的のために使用される、例示的ポリマーは、Cordis(登録商標)、Surmodix(登録商標)、BostonScientific(登録商標)、Abbott(登録商標)、およびHemoteq(登録商標)ポリマーによって製造される。例示的実施形態では、これらのポリマーは、前述の段落で規定された理由のうちの少なくとも1つから選択される。例示的実施形態では、コーティングは、ステント外被、ステント、一方もしくは両方にわたるコーティング、またはステントアセンブリ70全体からの医薬品の溶出を促進するために使用される。任意の好適な医薬原料が、直接、ステントが留置される管腔の中に溶出されることができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、ステントアセンブリ70の任意の部分は、乳酸−グリコール酸共重合体(「PLGA」)コポリマー、または任意の他の分解性コポリマーの組み合わせ、例えば、ポリカプロラクトン(「PCL」)、ポリグルコン酸、ポリ乳酸−ポリエチレンオキシドコポリマー、ポリ(ヒドロキシ酪酸)、ポリ無水物、ポリ−ホスホエステル、ポリ(アミノ酸)、ポリ−L−乳酸、ポリ−D−乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(アルファ−ヒドロキン酸)、およびそれらの組み合わせ等の吸収性/分解性ポリマーから作製される。一例示的実施形態では、ステントアセンブリ70のステントは、金属支持体から形成され、ステント外被は、ステントにわたって配置され、10マイクロメートル〜200マイクロメートルのサイズにおける編成ステント外被を通して開口を提供するように配列される、1つまたはそれを上回るPETファイバを含む。
【0022】
例示的実施形態では、ドーリ65は、カテーテル85の一部を収容し、オペレータが、ステントアセンブリ70およびバルーン75全体が管20の本体部分20a内にあるように、カテーテル85の遠位端を所定の深度まで管20の中に挿入することを可能にするようにサイズ調整される。
【0023】
例示的実施形態では、
図1を継続して参照しながら、
図3に図示されるように、ユーザデバイス60は、コンピュータ可読媒体60aと、プロセッサ60bと、入力デバイス60cと、出力デバイス60dとを含む。例示的実施形態では、プロセッサ60bにアクセス可能であって、かつそれによって実行可能な命令が、コンピュータ可読媒体60a内に記憶される。例示的実施形態では、ウェブブラウザソフトウェアも、コンピュータ可読媒体60a内に記憶される。例示的実施形態では、入力デバイス60cおよび出力デバイス60dは、いくつかの例示的実施形態では、1つまたはそれを上回るデジタルディスプレイ、1つまたはそれを上回る液晶ディスプレイ、1つまたはそれを上回るブラウン管モニタ、または任意のそれらの組み合わせの形態である、もしくはそれを含む、グラフィカルディスプレイを含む。例示的実施形態では、出力デバイス60dは、グラフィカルディスプレイ、プリンタ、プロッタ、または任意のそれらの組み合わせを含む。例示的実施形態では、入力デバイス60cはまた、出力デバイス60dでもあって、出力デバイス60dはまた、入力デバイス60cでもあって、例えば、タッチセンサ式タブレットコンピュータディスプレイである。いくつかの例示的実施形態では、ユーザデバイス60は、パーソナルコンピュータ、任意の他のタイプのコンピューティングデバイス、および/または任意のそれらの組み合わせである、もしくはそれを含む。いくつかの例示的実施形態では、ユーザデバイス60は、複数のユーザデバイスを含む。いくつかの例示的実施形態では、ユーザデバイス60は、コントローラ55である、または少なくともそれを含む。
【0024】
例示的実施形態では、
図1に戻って参照すると、コントローラ55は、コンピュータプロセッサ55aと、そこに動作可能に結合されるコンピュータ可読媒体55bとを含んでもよい。コンピュータプロセッサ55aにアクセス可能であって、かつそれによって実行可能な命令が、コンピュータ可読媒体55b上に記憶される。データベース55cもまた、コンピュータ可読媒体55b内に記憶される。コントローラ55は、熱交換器40と、送風機45と、任意の付加的または代替熱源と、温度センサ50と、ユーザデバイス60と、含まれる場合、ドーリ65と、随意の弁120および125と、圧力センサ130と、ガスレギュレータ115とのうちの任意の1つまたはそれを上回るものに動作可能に結合され、その機能を制御してもよい。
【0025】
例示的実施形態では、
図1−3を継続して参照しながら、
図4に図示されるように、装置10を動作させる方法が、概して、参照番号250によって参照される。例示的実施形態では、方法250は、ステップ255において、(筐体の内側または外側のいずれかの)ステントアセンブリ70をステントバルーン75の中心部分を中心として配置し、関連付けられたステントアセンブリ70およびステントバルーン75を管20内に配置するステップと、ステップ260において、ステントバルーン75を少なくとも第1の温度まで加熱するステップと、ステップ265において、ステントバルーン75を所定の圧力まで膨張させるステップと、ステップ270において、所定の時間周期の間、ステントバルーン75を第2の温度に維持するステップと、ステップ275において、ステントバルーン75を第3の温度まで冷却するステップと、ステップ280において、バルーン圧力が所定の閾値圧力を下回るかどうかを判定するステップと、随意に、ステップ285において、ステントバルーン75を所定の閾値圧力を上回って圧力を維持しなかったバルーンとして指定するか、またはステップ290において、ステントバルーン75を所定の閾値圧力を上回って圧力を維持したバルーンとして指定するかのいずれかを行うステップと、ステップ295において、バルーン圧力および温度を低下させるステップと、ステップ300において、ステントアセンブリ70およびバルーンを管20から除去するステップとを含む。一実施形態では、温度は、所定の閾値圧力を上回って圧力を維持しているかどうかに基づいて、ステントバルーン75の漏出の有無を指定する前に、圧力が維持されている間、部分的または全体的に周囲温度に戻るように低下されることができることを理解されたい。これは、ステントアセンブリ70またはステントバルーン75内で使用される材料を燃焼または溶融等させずに、温度が従来の金型より迅速に低下されることを可能にする、薄壁管20のため可能である。
【0026】
ステップ255において、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75は、管20内に配置される。例示的実施形態では、ステントアセンブリ70は、非拡張または最小限に拡張された状態で、ステントバルーン75の中心部分を中心として配置される。例示的実施形態では、コネクタ100は、コネクタ95に接続され、ステントバルーン75と圧力システム90を接続する。例示的実施形態では、カテーテル85の少なくとも一部は、随意のドーリ65内に収容される。例示的実施形態では、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75は、開口部20bを通して管20の中に挿入され、カテーテル85の少なくとも一部もまた、管20の中に挿入される。例示的実施形態では、管20に向かっておよびそこから離れるステントアセンブリ70およびステントバルーン75の移動は、カテーテル85の少なくとも一部が、管20に向かっておよびそこから離れるように摺動可能である、ドーリ内に収容されるため、圧力システム90に接続されることによって妨害されない。例示的実施形態では、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75は、管20の本体部分20a内に収容される。例示的実施形態では、管20の本体部分20a内へのステントアセンブリ70およびステントバルーン75の設置は、いったんユーザによって開始されると、コントローラ55の指示下等で自動的に行われ、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75毎にプロセスが完了した後、いったん温度および圧力がそれぞれ容認可能レベルまで低下されると、自動的に除去されてもよい。
【0027】
ステップ260において、ステントバルーン75は、少なくとも第1の温度まで加熱される。すなわち、温度センサ50は、少なくとも第1の温度である、管20内の温度を測定する。1つまたはそれを上回る実施形態では、第1の温度は、約57℃である。本明細書では、ステントバルーン75の温度の基準は、温度センサ50によって測定されるような管25内の温度の測定に基づく、ステントバルーンの温度に基づいてもよい。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、温度センサ50は、管20およびステントバルーン75内の温度と同じまたは実質的に同じである、管25内の温度を測定する。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、温度センサ50によって測定される温度は、ステントバルーン75の温度を監視するために使用される。例示的実施形態では、管20および25は、実質的に同じであるため、管20および25内の管および内部通路の温度は、同じまたは実質的に同じである(すなわち、10%差未満であって、いくつかの実施形態では、これは、コントローラ55によって考慮され得る、既知のまたは判定された差異である)。それにかかわらず、例示的実施形態では、ステントバルーン75は、いったんステントバルーン75が第1の温度またはそれを上回って加熱されると、軟質状態となる。例示的実施形態では、ステントバルーン75を第1の温度まで加熱することは、送風機45が空気を熱交換器40を横断して進入開口部35を通して筐体15のチャンバ30の中に押進させることを含む。例示的実施形態では、本加熱された空気は、管20および25の外部表面に接触し、管20および25ならびにステントバルーン75を加熱する。
図5に図示されるように、管20の外部を横断して押進された高温空気は、線150によって図示される、ステントバルーン75の温度を点155によって図示される第1の温度まで増加させる。しかしながら、所定の温度および所定の温度範囲は、ステントバルーン75から成る材料に依存する。例示的実施形態では、第1の温度は、ステントバルーン75の熱特性に依存する。例示的実施形態では、第1の温度は、ステントバルーン75の可塑性変形を可能にする、またはもたらす、温度である。
【0028】
ステップ265において、ステントバルーン75は、所定の圧力まで膨張される。例示的実施形態では、所定の圧力は、約240〜290psiの所定の圧力範囲内にある。例示的実施形態では、温度センサ50が第1の温度またはそれを上回る温度を測定後、ステントバルーン75が加熱に起因して軟質状態にある間、圧力システム90は、線160によって図示されるバルーン圧力をバルーン圧力が点165によって図示される所定の圧力に達するまで増加させる。例示的実施形態では、ステントバルーン75を所定の圧力まで膨張させることは、ガスが、流体ライン110を通して、ガス源105から、随意に、膨張管腔145に、または代替として、カテーテル85を通して、もしくは両方を通過し、ステントバルーン75を膨張させるように、コントローラ55が弁120を開放し、レギュレータ115をアクティブ化することを含む。例示的実施形態では、圧力センサ130は、バルーン圧力を測定する。例示的実施形態では、バルーン圧力を所定の圧力まで増加させることは、ステントバルーン75が拡張状態となるように、ステントバルーン75を半径方向に拡張させる、またはステントバルーン75の直径を増加させる。すなわち、ステントバルーン75の外部表面75aは、ステントアセンブリ70の内径70aとステントアセンブリ70の対向する端部縁70bおよび70cのうちの少なくとも1つとに接触する。例示的実施形態では、「ピロー」または「ショルダ」が、ステントバルーン75内に形成され、ステントバルーン75の外部表面75aは、対向する端部縁70bまたは70cもしくは両方に接触する。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、ステップ270において、軟質状態および拡張状態になる。種々の他の圧力範囲も、本明細書で検討される。例示的実施形態では、バルーン圧力は、レギュレータ115、典型的には、自己調節式電子レギュレータによって制御される。例示的実施形態では、所定の圧力は、ステントバルーン75の材料に依存する。例示的実施形態では、所定の圧力は、ステントバルーン75を形成する材料の熱特性に依存する。例示的実施形態では、所定の圧力は、ステントバルーン75の可塑性の外向きに変形をもたらす圧力である。
【0029】
ステップ270において、ステントバルーン75は、所定の時間周期の間、所定の温度範囲内の第2の温度に維持される。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、ステップ270の間、拡張状態のままである。例示的実施形態では、点167として図示される第2の温度は、60℃であって、所定の温度範囲は、58〜62℃である。例示的実施形態では、所定の時間周期は、5〜15秒である。別の例示的実施形態では、所定の時間周期は、5〜25秒である。別の例示的実施形態では、所定の時間周期は、10〜30秒である。例示的実施形態では、ステントバルーン75を第2の温度に維持することは、コントローラ55が、温度センサ50によって得られる測定に応答して、送風機45および熱交換器40を制御し、ステントバルーン75の温度を維持および/または変更することを含む。例示的実施形態では、バルーン圧力は、ステップ270の間、所定の圧力に維持される。一実施形態では(図示せず)、圧力は、ステントバルーン75が周囲温度でより影響を受けやすくあるように、典型的には、初期最小温度閾値に到達後、温度が増加するにつれて、ステントバルーン75内で線形に増加される。本実施形態では、2つの固有の温度または範囲は、存在せず、最大温度範囲または第2の温度は、動作の間に到達する。任意の実施形態では、加圧されたステントバルーン75は、典型的には、ステントアセンブリ75の内径に粘着し、前述のように、少なくとも1つのピローを形成する。
【0030】
ステップ275において、ステントバルーン75は、第3の温度まで冷却される。例示的実施形態では、第3の温度は、室温またはその近傍もしくは周囲温度である。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、管20内の原位置で第3の温度まで冷却される。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、バルーン圧力が所定の圧力にある間、管20内の原位置で第3の温度まで冷却される。例示的実施形態では、第3の温度は、点170によって図示されるように、約24℃である。例示的実施形態では、コントローラ55は、冷却用または少なくとも加熱されていない空気が、管20の本体部分20aの外部表面を横断して押進され、ステントバルーン75および付随の構成要素を冷却するように、送風機45および熱交換器40を制御する。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、第3の温度まで冷却されると、より硬質となる(あまり影響をうけなくなる)。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、バルーンの外部表面75aが、バルーン圧力が低下された後でも、対向する端部表面70bおよび70cのうちの少なくとも1つと接触し、および典型的には、ステントアセンブリ75の内径の長さに沿ったままであるように、拡張状態にあるときに冷却される。したがって、例示的実施形態では、バルーンは、ステントアセンブリ70が、後に、カテーテル85等のカテーテルの遠位端において患者の管腔の中に挿入されるとき、ステントバルーン75の外部表面75aが、対向する端部表面70bおよび70cのうちの少なくとも1つに接触し、ステント保定力を増加させるように、1つまたは2つのショルダまたはピローとともに「硬化」される。ステントアセンブリ70およびステントバルーン75は、出荷、異なるカテーテルもしくは他の挿入デバイスとの組立、もしくは同等物のためにカテーテル85から除去されてもよい、または即時使用、保管、もしくは後の遠隔使用のための出荷のために、同一カテーテル85上に保定されてもよいことを理解されたい。
【0031】
ステップ280において、コントローラ55は、圧力センサ130を使用して、バルーン圧力が所定の閾値圧力を下回ったかどうかを判定する。例示的実施形態では、圧力システム90は、弁120を閉鎖することによって、ステントバルーン75を圧力源105およびレギュレータ115から隔離する。例示的実施形態では、ステントバルーン75の隔離は、所定の時間周期後、またはステントバルーン75の温度が、例えば、50℃等の所定の閾値温度を下回ることに応じて、生じる。例示的実施形態では、所定の閾値温度は、第3の温度を上回ってもよい。例示的実施形態では、圧力センサ130は、ステントバルーン75が隔離された後、バルーン圧力を測定し、コントローラ55は、バルーン圧力が所定の圧力閾値を下回って降下したかどうかを判定する。例示的実施形態では、ステントバルーン75は、5秒、10秒、15秒、またはそれを上回る間、隔離される。例示的実施形態では、所定の圧力閾値は、所定の圧力を約1psi、5psi、または10psi下回る(または付与される圧力の75%、50%、もしくは2%等、さらに下回る)。例示的実施形態では、閾値圧力は、249psiである。しかしながら、種々の閾値圧力が、本明細書で検討される。コントローラ55が、バルーン圧力が閾値圧力を下回ったことを判定する場合、次のステップは、ステップ285である。コントローラ55が、バルーン圧力が閾値圧力を下回らなかったことを判定する場合、次のステップは、ステップ290である。1つまたはそれを上回る例示的実施形態では、閾値を下回るバルーン圧力は、例えば、漏出を有するステントバルーン75等の損傷バルーンを示し得る。例示的実施形態では、ステップ280は、ステップ270またはステップ275と同時にまたはその間に生じてもよい。すなわち、圧力システム90は、ステントバルーン75が第2の温度に到達後の任意の時間にステントバルーン75を圧力源105およびレギュレータ115から隔離してもよい。
【0032】
ステップ285において、コントローラ55は、ステントバルーン75を所定の閾値を上回って圧力を維持しなかったバルーンとして指定する。一例示的実施形態では、ユーザデバイス60の出力デバイス60dは、ステントバルーン75が「容認不可能」なバルーンまたは故障していることの通知を表示する。例示的実施形態では、容認不可能なバルーンは、漏出を有するバルーンであり得る。本実施形態では、ステントバルーン75は、未使用ステントバルーン75を用いたプロセスにおいてステントアセンブリ70を再使用することが可能な場合、ステントアセンブリ70から除去されてもよい。
【0033】
ステップ290において、コントローラ55は、ステントバルーン75を所定の閾値を上回って圧力を維持したバルーンとして指定する。一例示的実施形態では、ユーザデバイス60の出力デバイス60dは、ステントバルーン75が「容認可能」バルーンであることの通知を表示する。当然ながら、赤光または色が容認不可能なバルーンに対して前述で使用され得るため、緑光または色が、使用され得るが、種々の他の好適な判別特性も、ともにまたは代替として、使用されることができる。
【0034】
ステップ295において、ステップ285またはステップ290のいずれか後、バルーン圧力は、周囲または大気圧まで低下され、バルーンはさらに、室温まで冷却される。例示的実施形態では、コントローラ55は、弁120および125を開放し、ガスがステントバルーン75から通気ライン135を通して通気口136から外に通過することを可能にする。熱交換器40および送風機45は、ステントバルーン75がまだ室温に達していない場合、冷却または少なくとも加熱されていない空気を管20の外部表面を横断して押進させ続け、ステントバルーン75を室温までさらに冷却してもよい。
【0035】
ステップ300において、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75は、管20から除去される。ステントアセンブリ70およびステントバルーン75は、ユーザデバイス60の出力デバイス60dが、ステントアセンブリ70およびステントバルーン75が管20から除去されてもよいことの通知を表示後、オペレータによって、または自動的に、除去されてもよい。
【0036】
例示的実施形態では、方法250は、比較的に急な温度上昇および所望の時間の長さの間の第2の温度までのプラトーを生成後、周囲温度における空気流動による急冷を続けるために使用される。例示的実施形態では、方法250は、軟質状態にある間、ステントバルーン75が拡張状態まで膨張され、次いで、拡張状態にある間、ステントバルーン75を第3の温度まで冷却することによって、ステントバルーン75が硬化されることをもたらす。例示的実施形態では、本方法は、ショルダまたはピローが形成され、ステント保定力を増加させることをもたらす。
図2は、特定の構成におけるそのようなショルダを描写するが、各ピローは、異なるまたは独立した形状を有してもよく、所望の任意の形状であってもよいことを理解されたい。例えば、一実施形態では、ピローは、バンプがステントの端部に隣接して存在するが、バルーンが、ステントの外側表面近傍またはその下方のステント端部縁70b、70cを除いて、ステントに接触しないように丸みを帯びてもよい(図示せず)。別の実施形態では、ピローまたはショルダは、半径方向に均一である。別の実施形態では、ステントバルーン75の前縁は、ある長さに沿って(点とは対照的に)、管20の内側表面に接触する。種々の構成が、提供されることができるが、好ましくは、ピロー/ステントの組み合わせは、ステントのある軸方向長さに沿ったステントとバルーン75との間の側方滑脱を最小限にするであろう。
【0037】
例示的実施形態では、方法250は、45〜60秒以内に完了され得る。当然ながら、より長い時間も、所望に応じて、使用されることができる。例示的実施形態では、方法250は、ステント金型の急加熱および急冷をもたらす。例示的実施形態では、方法250は、ステントバルーン75を所定の圧力に維持しながら、金型または管20およびステントバルーン75の強制加熱および強制冷却をもたらす。例示的実施形態では、方法250は、例えば、+/−0.01mmまたはそれ未満等の公差範囲内にある外径を有するバルーン75およびステントアセンブリ70をもたらす。例示的実施形態では、管20は、係止機構から独立したシームレスな一体型管20である。例示的実施形態では、管20のシームレスな平滑内径は、ステントアセンブリ70の一部に取り付けられる、またはその一部であり得る、任意のメッシュ、ファイバ、エラストマー、コーティング材料、または布地を引っ掛けるまたは変形させることによってステントアセンブリ70および/またはステントバルーン75を損傷させる可能性を低下させる。例示的実施形態では、方法250は、特に、一実施形態では、ステントバルーン75が、依然として、「金型」、すなわち、管20内にある間、ステントバルーン75内の漏出を検出するために使用されてもよい。これは、有利には、第2のデバイスが後に漏出検出/バルーン容認可能性試験を実施する必要性を回避することができる。
【0038】
例示的実施形態では、所定の限界に関するデータは、データベース55c内に記憶されてもよい。例示的実施形態では、所定の限界は、所定の温度範囲および所定の圧力範囲であってもよい。例示的実施形態では、コントローラ55は、温度センサ50によって測定されるような温度が所定の温度範囲を超えたかどうかを判定してもよく、該当する場合、ユーザデバイス60の出力デバイス60dに、ステントバルーン75が所定の限界外の条件に暴露されたことの通知を表示させてもよい。例示的実施形態では、コントローラ55は、圧力センサによって測定されるような圧力が所定の圧力範囲を超えるかどうかを判定してもよく、該当する場合、ユーザデバイス60の出力デバイス60dに、ステントバルーン75が所定の限界外の条件に暴露されたことの通知を表示させてもよい。例示的実施形態では、コントローラ55は、ステントバルーン75を所定の限界外の条件に暴露されたステントバルーン75として指定してもよい。例示的実施形態では、バルーン75が所定の限界外の条件に暴露されると、コントローラ55は、ステントバルーン75を「容認不可能」として指定してもよい。
【0039】
例示的実施形態では、ステップ260−300は、オペレータがユーザデバイス60の入力ディスプレイ60cから開始コマンドを入力または選択後、自動的に行われる。
【0040】
例示的実施形態では、
図1−5を継続して参照しながら、
図6に図示されるように、前述のネットワーク、要素、方法、ステップ、または任意のそれらの組み合わせのうちの1つまたはそれを上回るものの1つまたはそれを上回る実施形態を実装するための例証的ノード1000が、描写される。ノード1000は、全て1つまたはそれを上回るバス1000hによって相互接続される、マイクロプロセッサ1000aと、入力デバイス1000bと、記憶デバイス1000cと、ビデオコントローラ1000dと、システムメモリ1000eと、ディスプレイ1000fと、通信デバイス1000gとを含む。いくつかの例示的実施形態では、記憶デバイス1000cは、フロッピー(登録商標)ドライブ、ハードドライブ、CD−ROM、光学ドライブ、任意の他の形態の記憶デバイス、および/または任意のそれらの組み合わせを含んでもよい。いくつかの例示的実施形態では、記憶デバイス1000cは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、または実行可能命令を含有し得る、任意の他の形態のコンピュータ可読媒体を含む、および/またはそれを受容可能であってもよい。いくつかの例示的実施形態では、通信デバイス1000gは、モデム、ネットワークカード、または任意の他のデバイスを含み、ノードが他のノードと通信することを可能にしてもよい。いくつかの例示的実施形態では、任意のノードは、限定ではないが、パーソナルコンピュータ、メインフレーム、PDA、および携帯電話を含む、複数の相互接続された(イントラネットまたはインターネットによってかにかかわらず)コンピュータシステムを表す。
【0041】
いくつかの例示的実施形態では、熱交換器40、送風機45、温度センサ50、圧力センサ130、弁120、弁125、圧力レギュレータ115、ユーザデバイス60、コントローラ55のうちの1つまたはそれを上回るものは、ノード1000もしくはその構成要素、またはノード1000もしくはその構成要素に実質的に類似する、1つまたはそれを上回るノードを含む。
【0042】
いくつかの例示的実施形態では、コンピュータシステムは、典型的には、機械可読命令を実行可能な少なくともハードウェアと、所望の結果を生成する作用(典型的には、機械可読命令)を実行するためのソフトウェアとを含む。いくつかの例示的実施形態では、コンピュータシステムは、ハードウェアおよびソフトウェアのハイブリッドならびにコンピュータサブシステムを含んでもよい。
【0043】
いくつかの例示的実施形態では、ハードウェアは、概して、クライアント機械(パーソナルコンピュータまたはサーバとしても知られる)等の少なくともプロセッサ対応プラットフォームおよびハンドヘルド処理デバイス(例えば、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、またはパーソナルコンピューティングデバイス(PCD)等)を含む。いくつかの例示的実施形態では、ハードウェアは、メモリまたは他のデータ記憶デバイス等の機械可読命令を記憶可能な任意の物理的デバイスを含んでもよい。いくつかの例示的実施形態では、他の形態のハードウェアは、例えば、モデム、モデムカード、ポート、およびポートカード等の転送デバイスを含む、ハードウェアサブシステムを含む。
【0044】
いくつかの例示的実施形態では、ソフトウェアは、RAMまたはROM等の任意のメモリ媒体内に記憶される任意の機械コードおよび他のデバイス(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フラッシュメモリ、またはCD ROM等)上に記憶される機械コードを含む。いくつかの例示的実施形態では、ソフトウェアは、ソースまたはオブジェクトコードを含んでもよい。いくつかの例示的実施形態では、ソフトウェアは、例えば、クライアント機械またはサーバ上等のノード上で実行可能な任意のセットの命令を包含する。
【0045】
いくつかの例示的実施形態では、ソフトウェアおよびハードウェアの組み合わせもまた、本開示のある実施形態のための拡張機能性および性能を提供するために使用され得る。例示的実施形態では、ソフトウェア機能は、直接、シリコンチップの中に製造されてもよい。故に、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせはまた、コンピュータシステムの定義内に含まれ、したがって、可能性として考えられる均等物構造および均等物方法が本開示によって想定されることを理解されたい。
【0046】
いくつかの例示的実施形態では、コンピュータ可読媒体は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)等の受動的データ記憶ならびにコンパクトディスク読取専用メモリ(CD−ROM)等の半恒久的データ記憶を含む。本開示の1つまたはそれを上回る例示的実施形態は、コンピュータのRAM内で具現化され、標準的コンピュータを新しい具体的コンピューティング機械に変換してもよい。いくつかの例示的実施形態では、データ構造は、本開示の実施形態を可能にし得る、定義されたデータの編成である。例示的実施形態では、データ構造は、データの編成または実行可能コードの編成を提供してもよい。いくつかの例示的実施形態では、データ信号が、伝送媒体を横断して搬送され、種々のデータ構造を記憶およびトランスポートし得、したがって、本開示の実施形態をトランスポートするために使用されてもよい。
【0047】
いくつかの例示的実施形態では、データベースは、例えば、Oracle、Microsoft Access、SyBase、またはDBaseII等の任意の標準的または専用データベースソフトウェアであってもよい。いくつかの例示的実施形態では、データベースは、データベース特有ソフトウェアを通して関連付けられ得る、フィールド、記録、データ、および他のデータベース要素を有してもよい。いくつかの例示的実施形態では、データは、マップされてもよい。いくつかの例示的実施形態では、マッピングは、1つのデータ入力と別のデータ入力を関連付けるプロセスである。例示的実施形態では、キャラクタファイルの場所内に含有されるデータは、第2のテーブル内のフィールドにマップされることができる。いくつかの例示的実施形態では、データベースの物理的場所は、限定ではなく、データベースは、分散されてもよい。例示的実施形態では、データベースは、サーバから遠隔に存在し、別個のプラットフォーム上で起動してもよい。例示的実施形態では、データベースは、インターネットを横断してアクセス可能であってもよい。いくつかの例示的実施形態では、1つを上回るデータベースが、実装されてもよい。
【0048】
例示的実施形態では、コンピュータ可読媒体55bは、その上に記憶される複数の命令を含み、命令は、少なくとも、コンピュータプロセッサ55aによって装置10の前述の動作を実行および制御するために実行可能である。例示的実施形態では、コンピュータ可読媒体55bは、その上に記憶される複数の命令を含み、命令は、少なくとも、コンピュータプロセッサ55aによって、方法250を実行するために実行可能である。
【0049】
いくつかの例示的実施形態では、種々の例証的例示的実施形態の要素および教示は、例証的例示的実施形態の一部または全部において全体的または部分的に組み合わせられてもよい。加えて、種々の例証的例示的実施形態の要素および教示のうちの1つまたはそれを上回るものは、少なくとも部分的に省略される、および/または種々の例証的実施形態の他の要素および教示のうちの1つまたはそれを上回るものと少なくとも部分的に組み合わせられてもよい。
【0050】
例えば、「上側」、「下側」、「上方」、「下方」、「間」、「下」、「垂直」、「水平」、「角度のある」、「上向き」、「下向き」、「横から横」、「左から右」、「右から左」、「上から下まで」、「下から上まで」、「上」、「下」、「下から上に」、「上から下に」等の任意の空間参照は、例証目的のためにすぎず、必ずしも、前述の構造の具体的配向または場所を限定するものではない。
【0051】
いくつかの例示的実施形態では、異なるステップ、プロセス、および手順が、固有の作用として現れるように説明されたが、ステップのうちの1つまたはそれを上回るもの、プロセスのうちの1つまたはそれを上回るもの、および/または手順のうちの1つまたはそれを上回るものはまた、異なる順序で、同時に、および/または連続して行われてもよい。いくつかの例示的実施形態では、ステップ、プロセスおよび/または手順は1つまたはそれを上回るステップ、プロセスおよび/または手順に融合されてもよい。
【0052】
いくつかの例示的実施形態では、各実施形態における動作ステップのうちの1つまたはそれを上回るものは、省略されてもよい。さらに、いくつかの事例では、本開示のいくつかの特徴は、他の特徴の対応する使用を伴わずに採用されてもよい。さらに、前述の実施形態および/または変形例のうちの1つまたはそれを上回るものは、全体的または部分的に、他の前述の実施形態および/または変形例のうちの任意の1つまたはそれを上回るものと組み合わせられてもよい。
【0053】
別の側面では、本開示は、第1の端部および対向する第2の端部を有する、縦方向に延在するステントであって、第1の端部と第2の端部との間の内部通路を形成する、縦方向に延在するステントと、少なくとも部分的に、内部通路内に配置され、ステントに添着される、取り外し可能な熱形成されたステントバルーンとを含み、周囲温度および圧力下でのステントの時期尚早分離を防止するように、ステントバルーンの第1の部分は、ステントの第1の端部と接触し、ステントバルーンの第2の部分は、ステントの第2の端部と接触する、熱形成され、減圧されたステントバルーンアセンブリを包含する。明確にするために、周囲温度および圧力は、単に、ステントバルーンアセンブリが現在位置する環境、例えば、海抜1atmおよび熱または冷却の外部適用を伴わない68°Fもしくは20℃における通常の部屋内の個別の温度および圧力を意味する。一実施形態では、ステントおよびステントバルーンは、相互に対して側方移動することを防止される。別の実施形態では、ステントバルーンの第1および第2の部分は、ステントの第1および第2の端部全体に接触する。ステントバルーンは、典型的には、保定を生じさせるための接着剤または外部構造を伴わずに、ステントに添着される。すなわち、ステント自体の開口の中およびステント自体の端部の周囲におけるバルーン材料の熱形成は、典型的には、添着を生じさせる。したがって、ステントバルーンアセンブリは、典型的には、接着剤がない。
【0054】
本明細書に説明される装置は、本明細書に説明されるように、そのような熱形成され、減圧されたステントバルーンアセンブリが提供され、組み合わせが取り外し可能にともに継合することを可能にするように加熱された後でも、好ましくは、圧力が除去された後でも、ステントとステントバルーンとの間の関連付けを留保することを可能にする。したがって、熱形成されたステントバルーンアセンブリのステントおよびバルーンアセンブリは、偏移し得るが、ステントが後退された(すなわち、完全に展開されない、または半径方向に拡張された)状態にある間、一時的に相互に添着されるため、ともに保定される。それらは、所望に応じて、患者の管腔内への埋込後、外科医等によって解放されることができる。これは、例えば、ステントバルーンを膨張させ、ステントを所望に応じて完全に半径方向に拡張させ、次いで、バルーンを収縮させることによって、達成されることができる。いったんステントが半径方向に拡張された状態に完全に展開されると、バルーンは、1つまたはそれを上回るコード等によってより容易に弛緩もしくは取り外され、次いで、ステントを所望の場所に完全に送達する目的のために、患者内に一時的に挿入されるカテーテルまたは任意の他の構成要素とともに除去されることができる。
【0055】
いくつかの例示的実施形態が前述で詳細に説明されたが、説明される実施形態は、例示にすぎず、限定ではなく、当業者は、本開示の新規教示および利点から事実上逸脱することなく、多くの他の修正、変更、および/または代用が例示的実施形態において可能性として考えられることを容易に理解するであろう。故に、全てのそのような修正、変更、および/または代用は、以下の請求項において定義される本開示の範囲内に含まれることが意図される。
【0056】
前述は、当業者が本開示の側面をより理解し得るように、いくつかの実施形態の特徴を概略する。そのような特徴は、多数の均等物代替のうちの任意の1つによって置換されてもよく、そのうちのいくつかのみが、本明細書に開示される。当業者は、本明細書に導入される実施形態の同一目的を実施し、および/または同一利点を達成するために、他のプロセスおよび構造を設計または修正するための基礎として、本開示を容易に使用し得ることを理解するはずである。当業者はまた、そのような均等物構造が、本開示の精神および範囲から逸脱せず、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変更、代用、および改変を本明細書で行い得ることを認識するはずである。
【0057】
本開示の最後における要約は、読者が技術的開示の性質を迅速に確認することを可能にするように提供されている。これは、請求項の範囲または意味を解釈または限定するために使用されないという理解の下で思量される。