特許第6553198号(P6553198)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6553198関節接合された第1及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向の予備切開部を形成する装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6553198
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】関節接合された第1及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向の予備切開部を形成する装置
(51)【国際特許分類】
   A22C 21/00 20060101AFI20190722BHJP
【FI】
   A22C21/00
【請求項の数】14
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-540798(P2017-540798)
(86)(22)【出願日】2016年1月25日
(65)【公表番号】特表2018-504129(P2018-504129A)
(43)【公表日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】NL2016050054
(87)【国際公開番号】WO2016122314
(87)【国際公開日】20160804
【審査請求日】2017年9月26日
(31)【優先権主張番号】2014197
(32)【優先日】2015年1月27日
(33)【優先権主張国】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】517264096
【氏名又は名称】フードメイト ベーフェー
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ストーケル、ディルク コルネリス
【審査官】 大谷 光司
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−284854(JP,A)
【文献】 特開2012−249607(JP,A)
【文献】 特表2002−540776(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102308865(CN,A)
【文献】 米国特許第5001812(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
関節接合され、肉によって取り囲まれた第1の骨及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向に予備切開部を形成する装置であって、
少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材と、
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材に対応して、前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材の長手方向に並進運動する少なくとも1つの切断ユニットと、
第1の平面内の第1の位置と第2の位置との間で移動するように取り付けられた前記少なくとも1つの切断ユニット上の切断ナイフと、
前記少なくとも1つの切断ユニットと一致する経路を通って前記動物の四肢部分を移送するコンベヤと、
前記少なくとも1つの切断ユニットを前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材の長手方向に移動させる主駆動機構と、
前記少なくとも1つの切断ユニットにおいて前記コンベヤによって移送された前記動物の四肢部分を受ける前記第1の位置と、前記少なくとも1つの切断ユニットにおいて受けられた前記動物の四肢部分の長手方向に予備切開をする前記第2の位置との間で、前記切断ナイフを移動させる副駆動機構と、を含
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材、及び、対応する前記少なくとも1つの切断ユニットは、回転式カルーセル(carousel)の周縁部を形成する、複数の細長い直線状ガイド部材、及び、複数の対応する切断ユニットの一部であり、
前記主駆動機構と前記副駆動機構とは、前記コンベヤが前記動物の四肢部分を移送するときに作動するように配置される、
装置。
【請求項2】
前記切断ナイフは、前記第1の平面に垂直な第2の平面内に調整可能な切断方向を有するようにさらに取り付けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2の平面内の前記切断ナイフの前記切断方向を調整するナイフ調整駆動機構をさらに含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記切断ユニットは、動物部分位置決め部と、前記動物部分位置決め部を所定の複数の位置の間で移動させる位置決め部駆動機構と、をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの切断ユニット及び前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材は、同じ経路の一部を通って前記コンベヤと同期して移動するように配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材は、1対の平行軸を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記コンベヤは、前記回転式カルーセルの前記周縁部の少なくとも一部の周りに延びており、前記コンベヤは、少なくとも1つの前記動物の四肢部分を保持する複数のキャリアを含み、前記キャリアは、前記回転式カルーセルの前記周縁部と一致する前記コンベヤの経路の一部において、前記切断ユニットと一致する、請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記回転式カルーセルは、前記切断ユニットの各々と係合して前記主駆動機構を形成する固定式の主ガイド軌道を取り囲む、請求項1又は7に記載の装置。
【請求項9】
関節接合され、肉によって取り囲まれた第1の骨及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向に予備切開部を形成する装置であって、
少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材と、
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材に対応して、前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材の長手方向に並進運動する少なくとも1つの切断ユニットと、
第1の平面内の第1の位置と第2の位置との間で移動するように取り付けられた前記少なくとも1つの切断ユニット上の切断ナイフと、
前記少なくとも1つの切断ユニットと一致する経路を通って前記動物の四肢部分を移送するコンベヤと、
前記少なくとも1つの切断ユニットを前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材の長手方向に移動させる主駆動機構と、
前記少なくとも1つの切断ユニットにおいて前記コンベヤによって移送された前記動物の四肢部分を受ける前記第1の位置と、前記少なくとも1つの切断ユニットにおいて受けられた前記動物の四肢部分の長手方向に予備切開をする前記第2の位置との間で、前記切断ナイフを移動させる副駆動機構と、を含み、
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材、及び、対応する前記少なくとも1つの切断ユニットは、回転式カルーセル(carousel)の周縁部を形成する、複数の細長い直線状ガイド部材、及び、複数の対応する切断ユニットの一部であり、
前記回転式カルーセルは、前記切断ユニットの各々と係合して前記主駆動機構を形成する固定式の主ガイド軌道を取り囲む、
装置。
【請求項10】
前記副駆動機構は、前記回転式カルーセルの前記周縁部に対応する固定式のガイド軌道と、前記ガイド軌道によって持ち上げられた位置に維持される従動輪と、から形成される、請求項8又は9に記載の装置。
【請求項11】
前記切断ナイフは、前記第1の平面に垂直な第2の平面内に調整可能な切断方向を有するようにさらに取り付けられ、前記第2の平面内で前記切断ナイフの前記切断方向を調整するナイフ調整駆動機構を更に含み、前記ナイフ調整駆動機構は、ナイフ調整レバーを介して調整可能な前記切断ナイフに作用する他の従動輪と協働するように設けられた前記回転式カルーセルによって取り囲まれた固定式のナイフ調整ガイド軌道を備える、請求項8〜10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記主ガイド軌道、前記ガイド軌道及び前記ナイフ調整ガイド軌道の内の少なくとも1つは、前記回転式カルーセルの内側に位置する固定式ドラムの表面上に配置される、請求項10に従属する請求項11に記載の装置。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置を含む肉処理装置。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置を使用して、関節接合された第1の骨及び第2の骨を有する屠殺された前記動物の四肢部分の長手方向に前記予備切開部を自動的に形成する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、関節によって関節接合された第1及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向の予備切開部を自動的に形成する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鶏脚のような動物の四肢から肉を取り除くことは、大幅に手作業をなくし、安全性と衛生を改善する大幅な自動化プロセスとなる。そのような動物の部分から肉を除去する肉処理工程を行う装置が一般に利用可能であり、一例が特許文献1に記載されている。
【0003】
特許文献2に説明されるように、脱骨装置によって肉の除去が首尾よく自動的に実施される前に、手作業で所定の予備切断を行う必要があることが多い。そのような予備切断の1つは、しばしばJカットと呼ばれ、関節接合された第1及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向の切開を伴う。このようなJカットを実施するための手作業は、現在の肉処理速度、安全性及び衛生上の要求に悩まされることは明らかである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第8808062号明細書
【特許文献2】米国特許第5961383号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、関節接合された第1及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向に予備切開部を自動的に形成する装置を提案することである。より一般的な意味では、本発明の目的は、先行技術の欠点の少なくとも1つを克服又は低減することである。また、本発明の目的は、組み立て及び操作が煩雑でなく、しかも比較的安価に製造できる他の解決手段を提供することである。また、本発明の目的は、少なくとも有用な代替物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、本発明は、先行技術よりも求められる利点を有する添付の特許請求の範囲の1つ以上に規定される装置を提供する。
【0007】
本発明の他の有利な態様は、添付の説明及び添付図面を参照して明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明による装置を含み、その中に切開ステーションを形成する肉処理機械の部分斜視図である。
図2A図2Aは、図1の装置の切断ユニットを受容部に入れた正面斜視図である。
図2B図2Bは、図1の装置の切断ユニットを切断位置に入れた正面斜視図である。
図3A図3Aは、図2Aの切断ユニットの後方からの斜視図である。
図3B図3Bは、図2Bの切断ユニットの後方からの斜視図である。
図4図4は、切断ユニットの分解図である。
図5図5は、組み立てられた状態の切断ユニットの他の図である。
図6図6は、点線の受け取り位置を示す切断ユニットの正面図である。
図7図7は、図5の線A−Aによる断面図である。
図8図8は、切断ユニットが動物の四肢部分を受ける受容位置にある、図1の切開ステーションの斜視図である。
図9図9は、図8に示す切断ユニットの斜視詳細図である。
図10図10は、収容位置にある切断ユニットの他の詳細図であるが、ここには鶏脚が収容される。
図11図11は、切断ユニットが切断位置にある、図8と同様の斜視図である。
図12図12は、図8及び図11と同様の別の斜視図であるが、切断ステーションが切断サイクルの終わりに向かって示される。
図13図13は、図12に示す切断ユニットの斜視詳細図である。
図14図14は、図13と同様の斜視詳細図であるが、膝関節の下方に吊り下げられる鶏脚の大腿骨に沿って切断される適所にある鶏脚を備える。
図15図15は、図14と同様の他の斜視図であるが、切断サイクルの完了後である。
図16図16は、単一の動物又は鳥の両脚を同時に切断する、本発明による別の装置の斜視図である。
図17A図17Aは、図16の装置から隔離された二重切断ユニットの斜視正面図である。
図17B図17Bは、図16の装置から隔離された二重切断ユニットの背面図である。
図18図18は、図17A及び図17Bの二重切断ユニットの分解図である。
図19図19は、図18の組み立てられた形態にある本体の部分組立体の他の分解図である。
図20図20は、組み立てられた形態の図19の本体の部分組立体の拡大斜視図である。
図21図21は、組み立てられた形態の二重切断ユニット全体の他の斜視図である。
図22図22は、図21の二重切断ユニットの正面図であるが、1対の動物の脚部を運ぶための対応するシャックルと共に示される。
図23図23は、図22の切断ユニットの側面図であり、1対の鶏脚を受ける準備ができる開始配置にここで示される。
図24図24は、図23と同様の側面図であり、鶏脚の下脚の骨に沿って直線的に切断を開始する初期位置にある切断ユニットを示す。
図25図25は、最終的なJカット位置にある切断ユニットを示す他の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1には、肉処理機械3の一部として、屠殺された動物の体の四肢部分に長手方向に切開部を形成する切開ステーション1が示される。ステーション1は、肉処理機械3のオーバーヘッドコンベヤ5によって接合されるように配置される。オーバーヘッドコンベヤ5は、例えば家禽の脚のくるぶし(hock knuckle)を保持する複数の吊り下げられたフック7を有し、家禽の大腿骨は膝関節によって下脚の骨に接続される。対応するフック7から下方に垂れ下がる。コンベヤ5は、ユニット1の回転式カルーセル(carousel)9によってエンドループを通って導かれる。カルーセル9は、上部ディスク11と下部ディスク13とを含む。上部ディスク11及び下部ディスク13の外周で画定された周縁部の周りにおいて、1対の平行軸15が、上部ディスク11と下部ディスク13との間に等間隔で延在している。明確にするために1対の平行軸15のみが図1に示されるが、同様の複数の対の軸が配置される位置は、下部ディスク13の周縁部の周りに示されている。平行軸15の組立体によって構成されたカルーセル9、上部ディスク11及び下部ディスク13は、固定式ドラム17を中心に回転するように取り付けられる。固定式ドラム17は、切断ユニット21と係合する外周の周りに主ガイド軌道19を有する。また、切断ユニット21は、上下動のために1対の平行軸15に縦方向に摺動自在に係合される。この上下の動きは、主ガイド軌道19によって画定される湾曲した経路によって引き起こされる。主ガイド軌道19は静止状態に保持され、カルーセル9はその周りを回転する。
【0010】
カルーセル9の外側には、固定式ベースプレート25から支持され、カルーセル9の外周の周りに延在する、固定された第2のガイド軌道23が配置される。第2のガイド軌道23は、その回転の一部の間、切断ユニット21の従動輪27及び位置決めローラ29を支持する。補助ガイド31は、固定式ドラム17の周りの回転の後の部分で位置決めローラ29に係合するように位置決めされる。補助ガイド31はまた、固定式ベースプレート25から支持され、切開ステーション1及び/又は肉処理機械3のフレームにさらに取り付けられてもよい。固定式ドラム17上で、カルーセル9の内側で、ナイフ調整ガイド軌道33が、切断ユニット21の他の従動輪35を案内するために、主ガイド軌道19の上に配置される。以下では、切断ユニット21の動作を、図1以外の図を参照して説明する。
【0011】
図2A及び図2Bは、開放配置にある切断ユニット21(図2A)及び閉鎖部分(図2B)を示す。図3Aにおいて、切断ユニット21は、図2Aの開放配置における反対方向から示されており、図3Bは、図2Bの裏面図に対応する。
【0012】
切断ユニット21は、図3A図3Bに最もよく示されるように、使用時には(図1に見られる)主ガイド軌道19と係合するガイドローラ39を有する、スライド本体37を有する。スライド本体37は、カルーセル9の1対の平行軸15を受ける1対の垂直に延びる貫通孔41を有する。図2A図2B及び図4の分解図に最もよく示されるように、ガイドバー43及びナイフアーム45は、スライド本体37の前面に枢動可能に取り付けられる。ガイドバー43及びナイフアーム45は、それぞれのねじりばね47,49によって、それぞれ互いに向かって付勢される。ガイドバー43とナイフアーム45との動きは、相互に係合するチェーン輪セグメント43A及び45Aによって同時に制御される。切断ナイフ51はナイフアーム45に枢動可能に取り付けられ、ナイフアーム45はその刃先を枢動軸53の周りに案内する。切断ナイフ51の枢動運動は、ナイフ調整レバー55に作用する他の従動輪35と、切断ナイフ51をその角度の終了位置の1つに付勢する戻しばね57と、によって制御される。
【0013】
位置決めローラ29は、スライド本体37に取り付けられたフォーク63に係合した枢動軸61を中心としてスライド本体37に向かって又はスライド本体37から外に枢動する、脚位置決めアーム59を制御する。さらに、スライドブロック37には、軸67を中心に枢動するナックル支持アーム65が取り付けられる。ナックル支持アーム65は、圧縮ばね69により外側に付勢される。
【0014】
完全にするために、ナイフアーム45が枢動軸49Aの周り及びベアリング49Bの周りを枢動する間、ガイドバー43は、ベアリング47Bの周りの枢動軸47Aによって、スライド本体37に枢動されることが理解されるべきである。ねじりばね47はブッシュ47C上に載置され、ねじりばね49はブッシュ49C上に載置される。明確にするために、図4に示される別個のファスナ部品、一般的な商用製品及び他の付属品は、当業者によって容易に認識されるであろうし、この説明においては詳細な参照を必要としない。
【0015】
図5は、組み立てられた切断ユニット21を拡大して示す。ガイドバー43は、動物の脚部(図5には図示せず)を切断ナイフ51に向かって付勢する支持ロッド43Bを含む。この支持ロッド43Bは、止めねじ43Cによって調整可能である。また、切断ナイフ51は到達範囲を調整可能に取り付けられる。これは、ナイフ調整レバー55に固定的に接続されたナイフホルダ71と、ナイフホルダ71に取り付けられ、切断ナイフ51の細長い開口75内と係合する止めねじ73と、によって達成される。
【0016】
図6は、図3A図5の切断ユニット21の正面図である。点線では、ガイドバー43及びナイフアーム45の広がり位置が示されており、従動輪27が量Hだけ持ち上げられた結果である。従動輪27のこの持ち上げは、図1に示す固定式第2のガイド軌道23によって達成される。図7は、図6の線A−Aによる切断ユニット21の断面を示す。図7の脚位置決めアーム59は、枢動軸61の周りの枢動の最も外側の位置に示される。この位置では、角度αは約34°であり、フォーク63の周りに取り付けられた調整リング77によって調整可能であり、止めねじ79によって調整可能に固定される。脚位置決めアーム59は、脚位置決めアーム59の一部である軸81の周りに回転可能な位置決めローラ29によって内向きに移動することができる。位置決めローラ29は、ねじ締結具81Aによって、従来の方法で軸81に保持される。図7では、圧縮ばね69の張力が調整ねじ83によって調整可能であることがさらに分かる。
【0017】
図8及び図9に示すように、回転式カルーセル9は、図1に示すオーバーヘッドコンベヤ5と協働するチェーン輪85と対応する。オーバーヘッドコンベヤチェーン5の吊り下げられたフック7は、明確にするために図8及び図9から削除されるが、フックはそれぞれ、カルーセル9に1つの切断ユニット21が示される位置でチェーン輪85に結合する。再度明確にするために、図8及び図9には、1対の平行軸15及び1つの切断ユニット21のみが示される。実際には、カルーセル9の全体の周囲環境は、複数の対の平行な軸によって形成され、各対は、1つの切断ユニットが付随する。図8及び図9に示すように、従動輪27は、固定された第2のガイド軌道23上を転がり、それによって、図6に示すように、距離Hにわたって持ち上げられる。他の従動輪35もまた、ナイフ調整ガイド軌道33によって上昇位置に案内される。ガイドバー43及びナイフアーム45は、従動輪27を介して第2のガイド軌道23によって広げられるので、対応するフック(図1の7)から吊り下げられた鶏脚などが支持ロッド43Bと切断ナイフ51との間に入り込み易い。脚位置決めアーム59は、第2のガイド軌道23の外縁23Aの上に乗る位置決めローラ29によって、脚位置決めアーム59の最も内側の位置に保持される。
【0018】
図10は、切断ユニット21の1つが、鶏脚Lなどの動物の脚をちょうど受けたカルーセル9の詳細図である。脚部Lは、膝関節を下方にして下脚の骨がくるぶしから垂れ下がるように、くるぶし付近で吊り下げられる。大腿骨は、膝関節の下方に吊り下げられる。従動輪27は依然として第2のガイド軌道23上に支持されており、切断ナイフ51はまだ下脚の骨を取り囲む肉に入っていない。
【0019】
図11は、図8と幾分類似するが、切断ユニット21が固定式ドラム17の周りをより進んだ位置にある切開ステーション1の図である。切断ユニット21のこの位置では、従動輪27は第2のガイド軌道23を離れる。その結果、ねじりばね47及び49は、ガイドバー43及びナイフアーム45を、チェーン輪85(明確にするために図示せず)の周りに延在するオーバーヘッドコンベヤチェーンから吊り下げられた鶏脚(図11には図示せず)に向かって付勢することができる。この動作により、切断ナイフ51は、下脚の骨を取り囲む肉に入る。図11に示す切断ユニット21の位置では、主軌道19はまた、スライド本体37を対応する1対の平行軸15の下方に移動させる。図11にも示されるように、位置決めローラ29は、第2のガイド軌道の外縁23Aを離れており、鶏脚と、ガイドバー43とナイフアーム45の前部との間に保持されているだけである。図11のナイフ調整レバー55の位置を制御する他の従動輪35はナイフ調整ガイド軌道33上に依然として支持されるが、戻しばね57(図4図6参照)によって調整されてナイフ調整ガイド軌道33の下向きの斜面に進む。
【0020】
図12は、再び、図8及び図11に幾分類似するが、切断ユニット21が固定式ドラム17を中心にさらに進んだ位置にある図である。図13は、図12と同様の図であるが拡大して示されるが、図14及び図15は、切断ユニット21に係合された鶏脚Lに対する切断ユニット21の同様の位置を示す。図12及び図13において、スライド本体37は、下方に傾斜する主ガイド軌道19によってさらに下方に移動されることが分かる。切断ナイフ51のこの下方移動は、チェーン輪85によって決定された高さに吊り下げられた状態にある鶏脚の肉を通る。また、他の従動輪35は、ナイフ調整軌道33の最下端にある。ナイフ調整軌道33の傾斜が主ガイド軌道19の勾配に対してそれるので、調整レバー55を通る切断ナイフ51は依然として戻しばね57の作用に抗してその端部位置の1つに向かって移動する。位置決めローラ29は、ここで補助ガイド31に係合し、内側に移動する。位置決めローラ29の内方への動きは、脚位置決めアーム59がその最も外側の位置(図7に示される)に移動されるようにする。これは、切断ナイフ51が鶏脚Lの膝関節を通過した後、切断ナイフ51に関して大腿骨を案内する。
【0021】
切断動作の終了は、図14及び図15により詳細に示される。図14では、切断ナイフ51はまだ鶏脚Lの大腿骨を取り囲む肉部分にある。図15では、切断サイクルが終了し、切断ナイフ51が鶏脚Lの下の位置に移動する。図15では、他の従動輪35がナイフ調整ガイド軌道33を越えて移動し、それによって、切断ナイフ51が戻しばね57によって反対の端部位置に移動することも分かる。
【0022】
図1〜15を参照して、単一のタイプの家禽の脚、この場合は家禽の脚の左側のもののみを扱う切開ステーション1が説明される。右側の家禽の脚を扱うために、同様の切開ステーションが、上述の切断ユニット21の鏡像バージョンである切断ユニットと共に使用される。
【0023】
図16図25を参照して説明する本発明の他の実施形態では、単一の家禽製品の左側及び右側の脚の両方を、別の切断ユニットによって同時に縦方向に切断することができる。図16には、変更された切開ステーションのカルーセル109が示される。図1図15の実施形態のものと類似する限り、部品は、完全な「100」の加算によって異なる同じ参照番号によって参照される。カルーセル109は、上部ディスク111と、下部ディスク133と、それらの間に軸方向に延びる複数の対の平行軸115と、から構成される。このようにして「ケージ」として形成されたカルーセル109は、固定軸118に支持された固定式ドラム117の周りを回転し、上部ディスク111及び下部ディスク113は、固定軸118の周りで回転可能に固定軸118に軸支される。各対の軸115には、図16に1つのみが示されるように切断ユニット121が摺動可能に配置される。切断ユニット121は、主スライド本体137を有し、主スライド本体137は、主ガイド軌道119によって上下に移動するように案内される。切断ユニット121は、第2のガイド軌道123に係合する第2のスライド本体122と、ナイフ調整ガイド軌道133に係合するナイフ調整スライド本体132と、をさらに含む。
【0024】
図17Aは、図16の切断ユニット121の前方斜視図であり、図17Bは、後方からの同じユニットの図である。図17Bの背面図では、主スライド本体137が主ガイド軌道119に係合するガイドローラ139を有することが分かる。第2のスライド本体122の後側には、第2のガイド軌道123に係合する従動輪127が設けられる。また、図17Bに示すように、ナイフ調整スライド本体132は、その反対側で、固定式ドラム117のナイフ調整ガイド軌道133(図16参照)と係合する他の従動輪135を有する。
【0025】
図18は、図17A及び17Bの切断ユニット121の分解図を示す。主スライド本体137は、主スライド本体137に取り付けられた構成要素と共に部分組立体138を形成し、その部分組立体138の他の分解図が図19に示される。図18に示すように、第2のスライド本体122は、主スライド本体137の1対の貫通穴141と同様に、1対の垂直に延びる貫通穴142を有する。貫通孔141,142は、内部に軸115を収容するものである。また、上部ナイフ調整スライド本体132は、軸115に沿って摺動するように係合する1対の貫通孔144を有する。圧縮ばね147及び149も、軸115の上に配置され、主スライド本体137と第2のスライド本体122との間に介在して、第2のスライド本体122を主スライド本体137から離れるように付勢する。第2のスライド本体122は、左側レバー146及び右側レバー148によって、左側ナイフ組立体143及び右側ナイフ組立体145に接続される。これらのレバー146,148のそれぞれの一端は、第2のスライドブロック122に対して枢動し、上端は、軸154,156によって偏心開口150,152にヒンジ結合される。主スライド本体137の両側には、動物の脚の外側に係合する左側ガイド組立体158及び右側ガイド組立体160がそれぞれ取り付けられる。上部ナイフ調整スライド本体132は、対向するヒンジストリップ164,166の間で枢動するレバーヒンジ軸162を有する。レバーヒンジ軸162は、ナイフ調整レバー155A,155Bを収容するための軸方向に延びる左側スロット168及び右側スロット170を有する。各軸115に係合する圧縮ばね157A,157Bは、ナイフ調整スライド本体132を主スライド本体137に向けて付勢する。図19にさらに詳細に示すように、左側ナイフ組立体143は、枢動軸153Aの周りに枢動可能に取り付けられたナイフホルダ171Aに取り付けられた切断ナイフ151Aを有する。ナイフホルダ171Aから延びるものは、ナイフ調整レバー155Aである。ナイフ調整レバー155Aは、レバーヒンジ軸162の左側のスロット168に係合する自由端を有する。右ナイフ組立体145にも同様の構成が適用され、切断ナイフ151Bを保持するそれぞれのナイフホルダ171Bは、枢動軸153Bの周りに枢動される。それぞれのナイフ調整レバー155Bは、レバーヒンジ軸162の右側スロット170に係合する自由端を有する。図20は、組み立てられた主スライド部分組立体138のより明確な図を提供する。
【0026】
図21に示す切断ユニット121の組み立てられた構成において認識されるように、ナイフ調整レバー155A,155Bの自由端は、レバーヒンジ軸162のそれぞれのスロット168,170に係合する。ナイフ調整スライド本体132が主スライド本体137に対して相対的に下方に移動すると、ナイフ調整レバー155A,155Bの傾斜配置が生じる。その結果、切断ナイフ151A,151Bの向きは、それぞれの枢動軸153A,153Bの周りで調整される。主スライド本体137に対して上方向に第2のスライド本体122を相対的に移動させることにより、左右のナイフ組立体143,145が外側に広がり、その結果、外向きの切断ナイフ151A,151Bは家禽の脚の下脚の骨を取り囲む肉と係合し、家禽の脚は対向する左側ガイド組立体156及び右側ガイド組立体158に対して保持される。この動作は、図22図25を参照してさらに説明される。
【0027】
図22は、点線で示されたシャックル201に対する位置にある切断ユニット121を示す。シャックル201は、オーバーヘッドコンベヤから吊り下げられ、1対の下方に懸架するフック207A,207Bを有する従来型のものである。フックの各々は、鶏肉の脚部をそのくるぶし付近で保持する。両方の脚は、同じ鶏肉からのものであり、図1図15の実施形態のように、大腿骨を最も下にして垂れ下がる。次に、図23図24及び図25の側面図を参照して、ユニット121の動作を説明する。図23は、対応する反対側のガイドアセンブリ156と切断ナイフ151Aとの間、及び切断ナイフ151Bと反対側のガイドアセンブリ158との間に、1対の鶏脚を受ける準備ができているユニットの開始配置を示す。左側ナイフ組立体143及び右側ナイフ組立体145は、図20に示す位置にある。図23に示すように、主スライド本体137のガイドローラ139、第2のスライド本体122の従動輪127、及び、ナイフ調整スライド本体132の他の従動輪135は、それぞれのガイド軌道(図16に示す119,123,133)において全て係合する。ここでは明確にするために削除される。図23に示される開始配置では、従動輪127及び他の従動輪135は、主スライド本体137のガイドローラ139からそれぞれ最大距離D1及びD2にある。図24において、切断ユニット121は、直線切断を開始する最初の位置に示される。この最初の切断位置において、従動輪127は、主スライド本体137のガイドローラ139に対して最小距離D1aまで移動する。この最小距離D1aにおいて、レバー146,148(図24に示されているのは後者のみ)は、それらの枢動軸147A,149Aを中心として左側ナイフ組立体143及び右側ナイフ組立体145を外向きに回転させる。これにより、外側に向けられた切断ナイフ151A,151Bが、鶏脚の下脚の骨を取り囲む肉をくるぶしのちょうど手前で貫通する。図24における主スライド本体137のガイドローラ139に対する他の従動輪135の距離D2aは、図23に示すように、その最大距離から減少し始めるところである。これは、ナイフ調整レバー155A,155Bが傾斜配置を取ることから明らかである。図25では、最終のJカット位置が示されており、他の従動輪135の間の距離は、主スライド本体137のガイドローラ139に対して最小になる。この最小距離はD2bとして図25に示される。第2のスライド本体122の従動輪127とガイドローラ139との間の距離は、最小距離D1aのままである。図25の切断位置では、ナイフ調整レバー155A,155Bが最大傾斜配置にあり、これにより、切断ナイフ151A,151Bは、膝関節の通過後に大腿骨を取り囲む肉を切断するように配向される。大腿骨の位置は、第1の実施形態で説明したものと同じ方法で、位置決めローラ129によってさらに外側に制御することができる。
【0028】
従って、関節接合され、肉によって取り囲まれた第1の骨及び第2の骨を有する動物の四肢部分(鶏脚L)の長手方向に予備切開部を形成する装置(カルーセル1,9;109を備える切開ステーション)が記載される。装置(1,9;109)は、細長い直線状ガイド部材(平行軸の対115;115)と、細長い直線状ガイド部材に対応してその長手方向に並進運動する切断ユニット(21;121)と、を含む。切断ユニット(21;121)は、第1の平面内の第1の位置と第2の位置との間で移動するように取り付けられた切断ナイフ(51;151A,151B)を含む。切断ユニット(21;121)と一致する経路を通って動物の四肢部分(L)を移送するコンベヤ(吊り下げられたフック及び/又はシャックルを備えるオーバーヘッドコンベヤ5,7;201,207A,B)が配置される。装置(1,9;109)はさらに、切断ユニット(21;121)を細長い直線状ガイド部材(15;115)の長手方向に移動させる主駆動機構(ガイド軌道及びガイドローラ19,39;119,139)を含む。また、装置(1,9;109)は、切断ユニット(21;121)においてコンベヤ(5,7;201,207A,B)によって移送される動物の四肢部分(L)を受ける第1の配置と、切断ユニットに受けられた動物の四肢部分の長手方向の予備切開を行う第2の配置と、の間で切断ナイフ(51;151A,151B)を移動させる副駆動機構(ガイド軌道及び従動輪23,27;123,127)を含む。切断ナイフ(51;151A,151B)は、第1の平面に垂直な第2の平面内に調整可能な切断方向を有し、装置(1,9;109)は、第2の平面内で切断ナイフの切断方向を調整するナイフ調整駆動機構(ガイド軌道、従動輪及び調整レバー33,35,55;133,135,155A,B)を含む。
【0029】
従って、本発明の動作及び構成は、添付の上記の説明及び図面から明らかになると考えられる。明確化及び簡潔な説明のために、特徴は同一又は別個の実施形態の一部として本明細書に記載されるが、本発明の範囲は、記載される特徴の全て又は一部の組み合わせを有する実施形態を含み得る。当業者には、本発明がここに記載されたいずれの実施形態にも限定されず、添付の特許請求の範囲内にあると考えられる変更が可能であることは明らかであろう。また、機構の交替は、本質的に開示されると考えられ、本発明の範囲内であり得る。特許請求の範囲において、いかなる参照符号も、請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。本明細書又は添付の特許請求の範囲において使用される場合、「備える」及び「含む」という用語は排他的又は網羅的な意味ではなく包括的な意味で解釈されるべきである。従って、本明細書で使用される「含む(including)」又は「含む(comprising)」という表現は、列挙されたものに加えて、他の要素、追加の構造又は追加の行為又はステップの存在を排除するものではない。さらに、単語「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、「1つだけ」に限定されると解釈されるべきではなく、「少なくとも1つ」を意味するために使用され、複数を排除しない。具体的に又は明示的に記載又は請求されていない特徴は、その範囲から逸脱することなく、本発明の構造にさらに含まれ得る。「・・・のための手段」などの表現は、「・・・のために構成された部品」又は「・・・するために構築される部材」と読まれ、開示された構造と同等のものを含むと解釈されるべきである。「重要」、「好ましい」、「特に好ましい」などの表現の使用は、本発明を限定するものではない。構造、材料又は行為が本質的であると考えられる限り、それはそのように明白に示される。熟練者の範囲内の追加、削除、及び変更は、特許請求の範囲によって決定されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、一般的に行うことができる。
【0030】
(付記)
(付記1)
関節接合され、肉によって取り囲まれた第1の骨及び第2の骨を有する動物の四肢部分の長手方向に予備切開部を形成する装置であって、
少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材と、
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材に対応して、前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材の長手方向に並進運動する少なくとも1つの切断ユニットと、
第1の平面内の第1の位置と第2の位置との間で移動するように取り付けられた前記少なくとも1つの切断ユニット上の切断ナイフと、
前記少なくとも1つの切断ユニットと一致する経路を通って動物の四肢部分を移送するコンベヤと、
前記少なくとも1つの切断ユニットを前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材の長手方向に移動させる主駆動機構と、
前記少なくとも1つの切断ユニットにおいて前記コンベヤによって移送された動物の四肢部分を受ける前記第1の配置と、前記少なくとも1つの切断ユニットにおいて受けられた動物の四肢部分の長手方向に前記予備切開をする前記第2の配置との間で、前記切断ナイフを移動させる副駆動機構と、を含む、
装置。
【0031】
(付記2)
前記切断ナイフは、前記第1の平面に垂直な第2の平面内に調整可能な切断方向を有するようにさらに取り付けられる、付記1に記載の装置。
【0032】
(付記3)
前記第2の平面内の前記切断ナイフの前記切断方向を調整するナイフ調整駆動機構をさらに含む、付記2に記載の装置。
【0033】
(付記4)
前記切断ユニットは、動物部分位置決め部と、前記動物部分位置決め部を所定の複数の位置の間で移動させる位置決め部駆動機構と、をさらに含む、付記1〜3のいずれか1つに記載の装置。
【0034】
(付記5)
前記少なくとも1つの切断ユニット及び前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材は、同じ経路の一部を通って前記コンベヤと同期して移動するように配置される、付記1〜4のいずれか1つに記載の装置。
【0035】
(付記6)
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材は、1対の平行軸を備える、付記1〜5のいずれか1つに記載の装置。
【0036】
(付記7)
前記少なくとも1つの細長い直線状ガイド部材、及び、対応する前記少なくとも1つの切断ユニットは、回転式カルーセル(carousel)の周縁部を形成する、複数の細長い直線状ガイド部材、及び、複数の対応する切断ユニットの一部である、付記1〜6のいずれか1つに記載の装置。
【0037】
(付記8)
前記コンベヤは、前記回転式カルーセルの前記周縁部の少なくとも一部の周りに延びており、前記コンベヤは、少なくとも1つの動物の四肢部分を保持する複数のキャリアを含み、前記キャリアは、前記回転式カルーセルの前記周縁部と一致する前記コンベヤの経路の一部において、前記切断ユニットと一致する、付記7に記載の装置。
【0038】
(付記9)
前記回転式カルーセルは、前記切断ユニットの各々と係合して前記主駆動機構を形成する固定式の主ガイド軌道を取り囲む、付記7又は8に記載の装置。
【0039】
(付記10)
前記副駆動機構は、前記回転式カルーセルの前記周縁部に対応する固定式の第2のガイド軌道と、前記第2のガイド軌道によって持ち上げられた位置に維持される従動輪と、から形成される、付記9に記載の装置。
【0040】
(付記11)
前記切断ナイフは、前記第1の平面に垂直な第2の平面内に調整可能な切断方向を有するようにさらに取り付けられ、前記第2の平面内で前記切断ナイフの前記切断方向を調整するナイフ調整駆動機構を更に含み、前記ナイフ調整駆動機構は、ナイフ調整レバーを介して調整可能な前記切断ナイフに作用する他の従動輪と協働するように設けられた前記回転式カルーセルによって取り囲まれた固定式のナイフ調整ガイド軌道を備える、付記9又は10に記載の装置。
【0041】
(付記12)
前記主ガイド軌道、前記第2のガイド軌道及び前記ナイフ調整ガイド軌道の内の少なくとも1つは、前記カルーセルの内側に位置する固定式ドラムの表面上に配置される、付記11に記載の装置。
【0042】
(付記13)
付記1〜12のいずれか1つに記載の装置を含む肉処理装置。
【0043】
(付記14)
付記1〜12のいずれか1つに記載の装置を使用して、関節接合された第1の骨及び第2の骨を有する屠殺された動物の四肢部分の長手方向に予備切開部を自動的に形成する方法。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17A
図17B
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25