特許第6553209号(P6553209)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6553209鋼管サポートフレーム及び鋼管サポート装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6553209
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】鋼管サポートフレーム及び鋼管サポート装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 61/00 20060101AFI20190722BHJP
【FI】
   B65D61/00 G
【請求項の数】15
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-555701(P2017-555701)
(86)(22)【出願日】2015年9月14日
(65)【公表番号】特表2018-513074(P2018-513074A)
(43)【公表日】2018年5月24日
(86)【国際出願番号】CN2015089487
(87)【国際公開番号】WO2016201799
(87)【国際公開日】20161222
【審査請求日】2017年10月19日
(31)【優先権主張番号】201510327559.X
(32)【優先日】2015年6月15日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517366323
【氏名又は名称】浙江天衣机械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100109449
【弁理士】
【氏名又は名称】毛受 隆典
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】陸 耕深
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−250107(JP,A)
【文献】 米国特許第04610362(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0198458(US,A1)
【文献】 特開2012−162281(JP,A)
【文献】 実開昭63−103439(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3163785(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/20
B65D 57/00
B65D 85/66
B65D 85/67
B65D 67/02
B65D 61/00
EC4C 3/28
E04C 3/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼管サポートユニット(101)、前記鋼管サポートユニット(101)内に設けられるサポート内部コア(102)、前記鋼管サポートユニット(101)上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニット(101)の長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝(3)及び隣接する二つの前記鋼管収容凹溝(3)の間に設けられる間隔ユニット(4)を備える、鋼管サポートフレームであって、
前記鋼管収容凹溝(3)内に前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板(5)及び/又は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板(6)が設けられ、隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)の間に第一凹陥部(7)が設けられ、隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に第二凹陥部(8)が設けられ、
前記第一サポートリブ板(5)と前記第二サポートリブ板(6)は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の両側に対称又は千鳥状に設けられ、
前記間隔ユニット(4)頂面上に垂直開口部(14)が設けられ、前記垂直開口部(14)は2〜5個あり、隣接する二つの前記垂直開口部(14)の間に仕切り壁(20)があり、前記仕切り壁(20)の位置は前記第一サポートリブ板(5)、前記第二サポートリブ板(6)の位置と対応する、
ことを特徴とする鋼管サポートフレーム。
【請求項2】
前記第一サポートリブ板(5)、前記第二サポートリブ板(6)の鋼管と接触する表面は円弧面である、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管サポートフレーム。
【請求項3】
隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)及び/又は隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に補強リブ板(13)が設けられ、前記補強リブ板(13)は1〜5個ある、
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管サポートフレーム。
【請求項4】
前記補強リブ板(13)と前記第一凹陥部(7)の底面、前記第二凹陥部(8)の底面との間に連通口(18)を備え、前記連通口(18)は前記補強リブ板(13)上に設けられて且つその底面と連通する開口部又は前記補強リブ板(13)と前記第一凹陥部(7)の底面、前記第二凹陥部(8)の底面との間の間隙である、
ことを特徴とする請求項に記載の鋼管サポートフレーム。
【請求項5】
鋼管サポートユニット(101)、前記鋼管サポートユニット(101)内に設けられるサポート内部コア(102)、前記鋼管サポートユニット(101)上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニット(101)の長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝(3)及び隣接する二つの前記鋼管収容凹溝(3)の間に設けられる間隔ユニット(4)を備える、鋼管サポートフレームであって、
前記鋼管収容凹溝(3)内に前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板(5)及び/又は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板(6)が設けられ、隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)の間に第一凹陥部(7)が設けられ、隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に第二凹陥部(8)が設けられ、
隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)及び/又は隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に補強リブ板(13)が設けられ、前記補強リブ板(13)は1〜5個あり、
前記補強リブ板(13)と前記第一凹陥部(7)の底面、前記第二凹陥部(8)の底面との間に連通口(18)を備え、前記連通口(18)は前記補強リブ板(13)上に設けられて且つその底面と連通する開口部又は前記補強リブ板(13)と前記第一凹陥部(7)の底面、前記第二凹陥部(8)の底面との間の間隙である、
ことを特徴とする鋼管サポートフレーム。
【請求項6】
前記第一サポートリブ板(5)及び/又は前記第二サポートリブ板(6)に多数の凸起リブ板(16)が設けられ、前記凸起リブ板(16)の横断面は長方形又は等脚台形又はアーク形状である、
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鋼管サポートフレーム。
【請求項7】
前記第一サポートリブ板(5)の前記第二サポートリブ板(6)に接近する端部に前記鋼管収容凹溝(3)の底面と交差する第一段差面(9)が設けられ、前記第二サポートリブ板(6)の前記第一サポートリブ板(5)に接近する端部に前記鋼管収容凹溝(3)の底面と交差する第二段差面(10)が設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鋼管サポートフレーム。
【請求項8】
前記鋼管収容凹溝(3)の底面に少なくとも一つの軸方向貫通の凹溝(15)が設けられる、
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鋼管サポートフレーム。
【請求項9】
前記鋼管サポートフレームは遷移インサート(17)をさらに備え、前記遷移インサート(17)はインサート(1701)、前記インサート(1701)上に設けられる円弧溝(1702)、前記インサート(1701)上に設けられる前記第一凹陥部(7)、前記第二凹陥部(8)と嵌め合う第一ストッパー(1703)、第二ストッパー(1704)及び前記インサート(1701)の端部に設けられて前記間隔ユニット(4)と接触する端部押え板(1705)を備える、
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鋼管サポートフレーム。
【請求項10】
鋼管サポートユニット(101)、前記鋼管サポートユニット(101)内に設けられるサポート内部コア(102)、前記鋼管サポートユニット(101)上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニット(101)の長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝(3)及び隣接する二つの前記鋼管収容凹溝(3)の間に設けられる間隔ユニット(4)を備える、鋼管サポートフレームであって、
前記鋼管収容凹溝(3)内に前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板(5)及び/又は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板(6)が設けられ、隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)の間に第一凹陥部(7)が設けられ、隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に第二凹陥部(8)が設けられ、
前記第一サポートリブ板(5)の前記第二サポートリブ板(6)に接近する端部に前記鋼管収容凹溝(3)の底面と交差する第一段差面(9)が設けられ、前記第二サポートリブ板(6)の前記第一サポートリブ板(5)に接近する端部に前記鋼管収容凹溝(3)の底面と交差する第二段差面(10)が設けられる、
ことを特徴とする鋼管サポートフレーム。
【請求項11】
鋼管サポートユニット(101)、前記鋼管サポートユニット(101)内に設けられるサポート内部コア(102)、前記鋼管サポートユニット(101)上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニット(101)の長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝(3)及び隣接する二つの前記鋼管収容凹溝(3)の間に設けられる間隔ユニット(4)を備える、鋼管サポートフレームであって、
前記鋼管収容凹溝(3)内に前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板(5)及び/又は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板(6)が設けられ、隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)の間に第一凹陥部(7)が設けられ、隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に第二凹陥部(8)が設けられ、
前記鋼管収容凹溝(3)の底面に少なくとも一つの軸方向貫通の凹溝(15)が設けられる、
ことを特徴とする鋼管サポートフレーム。
【請求項12】
下から上へ順次に平行に配列する請求項1〜11のいずれか1項に記載の多数の鋼管サポートフレーム及び前記多数の鋼管サポートフレームの両端に設定され且つ前記多数の鋼管サポートフレームを接続する二つの垂直接続機構(2)を備える、
ことを特徴とする鋼管サポート装置。
【請求項13】
前記垂直接続機構(2)はタイバー(201)、一番上の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる上接続板(208)、前記上接続板(208)上に設けられるタイバー通過孔(202)、一番下の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる下接続板(209)、前記下接続板(209)上に設けられる下側タイバースロット(210)、他の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる中間接続ブロック(211)、前記中間接続ブロック(211)上に設けられる中間タイバースロット(212)、前記タイバー(201)の上端に設けられるねじ部(203)、前記ねじ部(203)上に螺合する締結ナット(204)、前記タイバー(201)の下端に設けられて前記タイバー(201)が前記下側タイバースロット(210)中から垂直に脱出することを防止するための脱出防止部(205)及び前記脱出防止部(205)が外へ向けて横滑り出すことを防止するための側方止め板(206)を備える、
ことを特徴とする請求項12に記載の鋼管サポート装置。
【請求項14】
鋼管サポートユニット(101)、前記鋼管サポートユニット(101)内に設けられるサポート内部コア(102)、前記鋼管サポートユニット(101)上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニット(101)の長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝(3)及び隣接する二つの前記鋼管収容凹溝(3)の間に設けられる間隔ユニット(4)を備える、鋼管サポートフレームであって、前記鋼管収容凹溝(3)内に前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板(5)及び/又は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板(6)が設けられ、隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)の間に第一凹陥部(7)が設けられ、隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に第二凹陥部(8)が設けられる、鋼管サポートフレームを下から上へ順次に平行に配列する多数の鋼管サポートフレームと、
前記多数の鋼管サポートフレームの両端に設定され且つ前記多数の鋼管サポートフレームを接続する二つの垂直接続機構(2)と、を備え、
前記垂直接続機構(2)はタイバー(201)、一番上の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる上接続板(208)、前記上接続板(208)上に設けられるタイバー通過孔(202)、一番下の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる下接続板(209)、前記下接続板(209)上に設けられる下側タイバースロット(210)、他の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる中間接続ブロック(211)、前記中間接続ブロック(211)上に設けられる中間タイバースロット(212)、前記タイバー(201)の上端に設けられるねじ部(203)、前記ねじ部(203)上に螺合する締結ナット(204)、前記タイバー(201)の下端に設けられて前記タイバー(201)が前記下側タイバースロット(210)中から垂直に脱出することを防止するための脱出防止部(205)及び前記脱出防止部(205)が外へ向けて横滑り出すことを防止するための側方止め板(206)を備える、
ことを特徴とする鋼管サポート装置。
【請求項15】
前記タイバー(201)と前記脱出防止部(205)との間に前記中間タイバースロット(212)と嵌め合って前記タイバー(201)の回転を防止するための回転防止(207)が設けられ、前記回転防止(207)に前記中間タイバースロット(212)と嵌め合う二つの回り止め横が設けられ、前記脱出防止部(205)と前記下接続板(209)底部との間に一対の互いに嵌め合う位置決め平面が設けられ、前記タイバー(201)、前記脱出防止部(205)及び前記回転防止(207)は一体成形又は一体に溶接される、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の鋼管サポート装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパイプ材の搬送及び集積技術分野に関し、特に鋼管に用いられるサポートフレーム及び鋼管サポート装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼管は加工した後、集積及び搬送を行う必要があり、集積又は搬送行程には、加工済みの鋼管が損害されることを防止するために、鋼管は集積及び搬送行程中には、いずれもサポート装置上に置かれる。開示日が2010年4月23日である特許文献1は包装集積搬送支持装置を開示し、鋼管を互いに隔てる中間支持部品といくつかの鋼管を梱包するための梱包帯鋼を含み、前記中間支持部品に上下両列の鋼管形状と適するアーク形状の凹溝が設けられ、前記中間支持部品の材質が高強度プラスチックであり、該実用新案の鋼管包装集積搬送支持装置は、鋼管を梱包するとき互いに衝撃し摩擦せず、それにより鋼管表面を損害されないように保護する。
【0003】
しかし、現在の鋼管集積、搬送に用いられるサポート装置は、実際の使用中には、鋼管の腐食を起こし、特に長時間の集積又は海送を行うとき、さらに深刻になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国実用新案第201049795号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の技術の不足を克服し、構成がシンプルで、製作しやすく、コストが低く、鋼管の腐食を、特に鋼管を長時間集積、海送搬送する行程中に効果的に防止できる、鋼管サポートフレーム及び鋼管サポート装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記技術目的は下記技術的解決手段によって達成する。鋼管サポートフレームであって、鋼管サポートユニット、前記鋼管サポートユニット内に設けられるサポート内部コア、前記鋼管サポートユニット上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニットの長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝及び隣接する二つの前記鋼管収容凹溝の間に設けられる間隔ユニットを備える。前記鋼管収容凹溝内に前記鋼管収容凹溝中心の断面一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板及び/又は前記鋼管収容凹溝中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板が設けられ、隣接する二つの前記第一サポートリブ板の間に第一凹陥部が設けられ、隣接する二つの前記第二サポートリブ板の間に第二凹陥部が設けられる。
【0007】
出願人は、繰り返した研究及び試験によって以下のことを見出した。従来の鋼管サポートフレーム又はサポート装置(例えば背景技術中に挙げた例)は、すべてホルダ(一般的にはプラスチック、ポリウレタン等からなる)とホルダ内に設けられる鋼製内部コアを備え、プラスチックは一定の弾性を持ち、鋼管表面を損害することを回避することができ(同時にも金属と金属の直接接触のため、接触性腐食が発生することを回避する)、ホルダ上にはすべて鋼管を置くための多数の軸方向凹溝が設けられ(ここの軸方向は、軸方向凹溝内に置かれる鋼管の軸方向の伸び方向を指す)、鋼管は長時間置いた後、特に海上に搬送するとき、高温、高湿、高塩分の環境中に長時間あり、鋼管は局所的に腐食され、特にたくさんの高品質コーティング鋼管、例えば油採掘に用いられる採油パイプ等について、我々は、腐食を引き起こす原因が以下の通りであることを発見した。ホルダの軸方向凹溝部分と鋼管表面とを長時間取り付けた後、接触部分は水分が長時間蓄積し、且つ押し出されるので、鋼管表面の腐食を引き起こす。したがって、出願人は従来のサポートフレームを改良し、鋼管収容凹溝上に軸方向(鋼管の軸方向)に沿い、第一サポートリブ板、第二サポートリブ板が設定され、第一サポートリブ板、第二サポートリブ板は鋼管収容凹溝の中心断面に対して対称又は交互に設置され、隣接する二つの第一サポートリブ板の間に第一凹陥部が設けられ、隣接する二つの第二サポートリブ板の間に第二凹陥部が設けられ、このような構造は、使用するとき、第一サポートリブ板、第二サポートリブ板は鋼管の表面と接触し、鋼管との当たり面積を大幅に低下させ、水分と鋼管との当たり面積を減少させ、且つ、第一凹陥部と第二凹陥部の設定は、排水の役割を果たすだけでなく、換気の作用も果たし、両者が結合して、鋼管腐食の可能性を大幅に低下させる。
【0008】
好ましくは、前記第一サポートリブ板と前記第二サポートリブ板の前記鋼管と接触する表面は円弧面である。
【0009】
円弧面の構造を採用し、それにより第一サポートリブ板と第二サポートリブ板は鋼管をよりよくサポートすることができ、サポート効果を保証し、鋼管に対する保護効果を保証することができる。
【0010】
好ましくは、前記第一サポートリブ板と第二サポートリブ板は前記鋼管収容凹溝中心断面の両側に対称又は千鳥状に設けられる。
【0011】
好ましくは、前記第一サポートリブ板、第二サポートリブ板は等幅板で又は前記鋼管収容凹溝の底面に接近すればするほど幅が徐々に広くなる。
【0012】
好ましくは、前記第一サポートリブ板の前記第二サポートリブ板に接近する端部に前記鋼管収容凹溝の底面と交差する第一段差面が設けられ、前記第二サポートリブ板の前記第一サポートリブ板に接近する端部に前記鋼管収容凹溝の底面と交差する第二段差面が設けられる。
【0013】
第一段差面と第二段差面の設定は、鋼管が鋼管収容凹溝上に置かれた後、鋼管収容凹溝の底面との間にも間隙があり、鋼管と鋼管収容凹溝の底面との間の接触に引き起こされる腐食を回避する。
【0014】
好ましくは、前記第一サポートリブ板と前記鋼管収容凹溝横との間に第一遷移接続板が設けられる。前記第二サポートリブ板と前記鋼管収容凹溝の側面の間に第二遷移接続板が設けられる。
【0015】
第一遷移接続板と第二遷移接続板の設定は、鋼管が第一サポートリブ板と第二サポートリブ板上に置かれるとき、再取り付けされても、二つの第一サポートリブ板及び二つの第二サポートリブ板の間の換気、排水性能を保証することができる。
【0016】
好ましくは、前記間隔ユニットの頂面上に垂直開口部が設けられる。前記垂直開口部は2〜5個あり、隣接する二つの垂直開口部の間に仕切り壁があり、前記仕切り壁の位置は前記第一サポートリブ板、第二サポートリブ板位置と対応する。
【0017】
好ましくは、前記第一サポートリブ板、第二サポートリブ板は厚さが同じで、前記仕切り壁の厚さが前記第一サポートリブ板の厚さ以上である。
【0018】
好ましくは、前記間隔ユニットは中実間隔ユニットである。
【0019】
好ましくは、隣接する二つの前記第一サポートリブ板及び/又は隣接する二つの第二サポートリブ板の間に補強リブ板が設けられる。前記補強リブ板は1〜5個ある。
【0020】
補強リブ板であって、第一サポートリブ板と第二サポートリブ板の支え力を向上させ、全体のサポートフレームの構造強度を保証することができる。
【0021】
好ましくは、前記補強リブ板と前記第一凹陥部の底面、第二凹陥部の底面との間に連通口がある。前記連通口は前記補強リブ板上に設けられて且つその底面と連通する開口部又は前記補強リブ板と前記第一凹陥部の底面、第二凹陥部の底面との間の間隙である。
【0022】
好ましくは、前記第一サポートリブ板及び/又は前記第二サポートリブ板に多数の凸起リブ板が設けられる。前記凸起リブ板の横断面は長方形又は等脚台形又はアーク形状である。
【0023】
第一サポートリブ板、第二サポートリブ板上に多数の摩擦リブ板が設けられ、鋼管をサポートするとき、摩擦力を向上させ、置く効果を保証することができる。且つ鋼管との当たり面積を更に減少することができる。好ましくは、前記鋼管収容凹溝の底面に少なくとも一つの貫通凹溝が設けられる。
【0024】
好ましくは、前記鋼管収容凹溝の底面に少なくとも一つの軸方向貫通の凹溝が設けられる。
【0025】
軸方向貫通の凹溝の設定は、第一凹陥部、第二凹陥部からの水を排出することができるだけでなく、換気の役割も果たし、更に鋼管の腐食を回避する。
【0026】
好ましくは、前記鋼管サポートフレームは遷移インサートをさらに備え、前記遷移インサートはインサート、前記インサート上に設けられる円弧溝、前記インサート上に設けられる前記第一凹陥部、第二凹陥部と嵌め合う第一ストッパー、第二ストッパー及び前記インサートの端部に設けられて前記間隔ユニットと接触する端部押え板を備える。
【0027】
全体のサポートフレームの適応性を向上させ、サポートフレームには多種のスペック仕様の鋼管が置かれるために、出願人は遷移インサートを設定し、必要がある場合、遷移インサートを鋼管収容凹溝中に置き、収容される鋼管をサポートすることに用いる。
【0028】
鋼管サポート装置であって、下から上へ順次に平行に配列する多数の鋼管サポートフレーム及び前記多数の鋼管サポートフレームの両端に設定されて且つ前記多数の鋼管サポートフレームを接続する二つの垂直接続機構を備える。
【0029】
好ましくは、前記垂直接続機構はタイバー、一番上の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる上接続板、前記上接続板上に設けられるタイバー通過孔、一番下の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる下接続板、前記下接続板上に設けられる下側タイバースロット、他の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる中間接続ブロック、前記中間接続ブロック上に設けられる中間タイバースロット、前記タイバーの上端に設けられるねじ部、前記ねじ部上に螺合する締結ナット、前記タイバーの下端に設けられて前記タイバーが前記下側タイバースロット中から垂直に脱出することを防止するための脱出防止部及び前記脱出防止部が外へ横滑り出すことを防止するための側方止め板を備える。
【0030】
まず、中間タイバースロットと下側タイバースロットはタイバーが側方に入られる一つの通路を共同に構成する。タイバーが側方から通路中に置入された後、リフティングの動作によって、脱出防止部が垂直に止められる。その後、上端ナットをタイバー上端ねじ部に螺入することによって、タイバーが垂直に移動しないことを保証する。同時に、側方止め板は側方上において脱出防止部を制限し、タイバーが側方から通路を滑り出さないことを保証する。
【0031】
本垂直接続機構を採用する鋼管サポート装置は従来の構造に比べて、米国特許第7080864号明細書の図1に図示されるように、一つの鋼管の吊り下げは、数個の鋼管サポート装置(一般的には2〜4個)を必要とし、各鋼管サポート装置は数個のホルダ(本願中の鋼管サポートフレームに相当する)及びその両側の固定部分(本願中の垂直接続機構に相当する)からなる。
【0032】
その取り付け方式は以下のとおりである。
【0033】
まず、各層のホルダをそれに対応するインサートとよく接続する。例えば、最底層に位置するホルダ両端を二つの底層インサートと接続する。中間層に位置するホルダ両端を二つのU型材と接続する。最上層のホルダを二つの上層インサートと接続する。次に、ホルダの凹溝の軸方向上での位置合わせを保証し、それにより鋼管を置きやすくするために、梱包ホルダの個数に基づき、数個の底層ホルダを稼動プラットフォーム上に置く。その後、最底層のホルダ上に第一層鋼管を置く。次にまた、第一層の鋼管上に中間層のホルダを置く。次に、中間層のホルダ上に鋼管を置き、このように繰り返して、最後に、最上層のホルダを置く。これで、鋼管とホルダの配置を完了する。
【0034】
その後、次のステップに入り、各ホルダを固定する。
【0035】
米国特許第7080864号明細書のホルダに基づくと、このときそれは二本のねじを上から下へ順次に上インサート、U型インサート、下インサートに貫通させ、最後にプレインストールのナットにねじ込み、次に頂層のナットをねじ上端にねじ込んで、全体の装置のロックを達成する。それは、ねじを取り付ける過程の位置合わせがより難しく、作業者が側方タイバー機構の所在の一側で作業する必要があり、次にそのトルクの伝達も難しく、チャックによってねじを挟み、それを螺入する必要がある。
【0036】
それに対して、垂直接続機構を使うと、タイバーをねじ込んでナットをはめ合うステップを直接省いて、タイバーを下インサートの側面から直接入れ、リフティングして引き抜き、最後に上端ナットによってロックする。ワークピースは一定のマージンを持って設計されるため、側面に入れるときナットと同じように的確に位置合わせする必要がなく、作業者が完全にテーブルの一側で作業を完了することができ、ある工場現場の両側で作業できない欠点を解決できる。且つ、本発明は工具でタイバーをねじ込んでナットに固定する作業にかかる時間を省いて、同時に工具をも節約する。
【0037】
好ましくは、前記タイバーと前記止めユニットとの間に前記中間タイバースロットと嵌め合って前記タイバーの回転を防止するための回転防止ユニットが設けられる。前記回転防止ユニットに前記中間タイバースロットと嵌め合う二つの回り止め側面が設けられる。前記脱出防止部と下接続板底部との間に一対の互いに嵌め合う位置決め平面が設けられる。前記タイバー、前記脱出防止ユニット及び回転防止ユニットは一体成形で又は一体に溶接される。
【0038】
回転防止の設定は、締結ナットを回転するとき、全体のタイバーの回転を防止するためであり、同時に、それは下側タイバースロットと嵌め合い、ガイドと位置決めの役割をも果たす。
【発明の効果】
【0039】
上記のように、本発明は下記の有益な効果を有する。
【0040】
構成が簡単で、製作しやすく、コストが低く、鋼管腐食に抵抗でき、構造強度が高く、鋼管をより良く保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1図1は本発明中の鋼管サポートフレーム実施形態1の概略構成図であり、鋼管サポートフレームに既に上接続板が置かれている。
図2図2は本発明中の鋼管サポート装置の概略構成図である。
図3図3図2中のAの局所拡大図である。
図4図4図2中のタイバーの概略構成図である。
図5図5は本発明実施形態2の概略構成図である。
図6図6は本発明実施形態3の概略構成図である。
図7図7は本発明実施形態4の概略構成図である。
図8図8は本発明実施形態5の概略構成図である。
図9図9は補強リブ板の第一サポートリブ板上に設けられる概略構成図である。
図10図10は連通口が長方形である例を示す図である。
図11図11は連通口が三角形である例を示す図である。
図12図12は連通口がアーク形状である例を示す図である。
図13図13は下端接続ブロックの概略構成図である。
図14図14は下端接続ブロックの他の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、図面を参照しながら本発明について更に詳細に説明する。
【0043】
本具体的な実施形態はただ本発明に対する解釈で、本発明の制限にならず、当業者が本仕様書を閲覧した後必要に基づき本実施形態に対して創造性貢献ない改定を行うことができるが、本発明の請求項の範囲内であればすべて特許法に保護される。
【0044】
(実施形態1)
図1、2、3、4に示されるように、鋼管サポートフレームは、鋼管サポートユニット101、前記鋼管サポートユニット101内に設けられるサポート内部コア102、前記鋼管サポートユニット101上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニット101長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝3及び隣接する二つの前記鋼管サポートユニット101の間に設けられる間隔ユニット4を含む。鋼管サポートユニット101はプラスチック又はポリウレタン等からなり、一定の弾性を備え、鋼管を損害せず、一般的には矩形で又は矩形に近似する。サポート内部コア102は硬質材料からなり、一般的には角棒鋼パイプを採用し、前記鋼管サポートユニット101は長さ方向上の隣接する二つの前記鋼管収容凹溝3の間に間隔ユニット4が設けられる。前記鋼管収容凹溝3内に前記鋼管収容凹溝3の中心断面の一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板5又は前記鋼管収容凹溝3の中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板6が設けられ、好ましくは、それぞれ前記鋼管収容凹溝3の中心断面の両側に少なくとも二つの第一サポートリブ板5と少なくとも二つの第二サポートリブ板6が設定される。隣接する二つの第一サポートリブ板5の間に第一凹陥部7が設けられ、隣接する二つの第二サポートリブ板6の間に第二凹陥部8が設けられる。第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6の個数は実際の必要に基づき設定され、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13……あり、好ましくは、3〜8個である。間隔距離も必要に基づき調整でき、そのうち、幅方向の最外側に位置する二つの第一サポートリブ板5の側面が鋼管サポートユニット101の幅方向の二つの側面と同じ水平面にあり、鋼管サポートユニット101の幅方向(つまり鋼管軸方向)の最外側に位置する二つの第二サポートリブ板6の側面と鋼管サポートユニット101の幅方向の二つの側面と同じ水平面にある。一般的には、第一サポートリブ板、第二サポートリブ板及び前記鋼管サポートユニット101は一体射出成形である。前記第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6は等幅板で、又は、その幅は前記鋼管収容凹溝3の底面に接近すればするほど徐々に広くなり、それによりその横断面が台形又はアーク形状で又は台形に近似してもよい。鋼管に対するサポート効果を向上させるために、前記第一サポートリブ板5の前記第二サポートリブ板6と前記鋼管と接触する表面が円弧面である。更に、前記鋼管収容凹溝3は第一側面301、第二側面302及び前記第一側面301、第二側面302に接続される底面303を含み、底面303が平面又は円弧面で、又は、底面303が二つと交差する傾斜平面でもよい。前記第一側面301、第二側面302が垂直平面で、前記円弧底面は少なくとも一部分が前記第一凹陥部7及び第二凹陥部8中に伸び込む。同時に、前記鋼管収容凹溝3の底面に少なくとも一つの軸方向貫通の凹溝15が設けられ、好ましくは、軸方向貫通の凹溝15の横断面が長方形又はアーク形状又は台形である。
【0045】
本実施の形態中には、前記第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6は鋼管収容凹溝の中心断面に対して対称的に設定される。又は間隔的に設定され、対称設定はサポートに対してより有利で、前記間隔ユニット4は中実間隔ユニットでもよく、又は、前記間隔ユニットの頂面上に垂直開口部14が設けられ、垂直開口部14の設定は材料使用量を減少させることができる。前記垂直開口部14は2〜8個あり、隣接する二つの垂直開口部14の間に仕切り壁20があり、前記仕切り壁20の位置は前記第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6の位置と対応する。仕切り壁20は第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6の位置と対応し、第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6の位置に対してよりよくサポートすることができ、前記第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6の厚さは同じである。
【0046】
更に、隣接する二つの前記第一サポートリブ板5及び隣接する二つの第二サポートリブ板6の間にいずれも補強リブ板13が設けられる。隣接する二つの前記第一サポートリブ板5の間、隣接する二つの第二サポートリブ板6の間の補強リブ板13は1〜5個あり、前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面又は第二凹陥部8の底面との間に連通口18があり、好ましくは、前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面及び第二凹陥部8の底面との間に連通口18がある。前記連通口18は前記補強リブ板13上に設けられて且つその底面と連通する開口部で、開口部が長方形又はアーク形状又は三角形(図10、11、12を参照する)、又は他の形状で、更に、連通口18は前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面、第二凹陥部8の底面との間の間隙であり、間隙の値が1〜3mmである。補強リブ板13の頂面と第一サポートリブ板5の頂面、第二サポートリブ板6の頂面は同じ水平面にある。
【0047】
本実施形態は鋼管サポート装置を提供し、多数の下から上へ順次に平行に配列する鋼管サポートフレーム及び前記多数の鋼管サポートフレーム両端に設定されて且つ前記多数の鋼管サポートフレームを接続する二つの垂直接続機構2を含む。前記垂直接続機構2は二つあり、タイバー201、一番上の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる上接続板208、前記上接続板208上に設けられるタイバー通過孔202、一番下の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる下接続板209、前記下接続板209上に設けられる下側タイバースロット210、他の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる中間接続ブロック211、前記中間接続ブロック211上に設けられる中間タイバースロット212、前記タイバー201上端に設けられるねじ部203、前記ねじ部203上に螺合する締結ナット204、前記タイバー201の下端に設けられて前記タイバー201が前記下側タイバースロット210中から垂直に脱出することを防止するための脱出防止部205及び前記脱出防止部205が外側面へ滑り出すことを防止するための側方止め板206を含む。上接続板208の両端に前記鋼管サポートフレームを貫通し、両端から貫通し出す部分は上部左側ヘッド208a、右側ヘッド208bを形成し、下接続板の両端もねじ立てトンネルサポートフレームが貫通し出し、二つの端部を形成する。
【0048】
多数の鋼管サポートフレームは垂直で配列され、一番上の鋼管サポートフレーム上の上接続板208上のタイバー通過孔202、一番下の鋼管サポートフレーム上の下接続板209上の下側タイバースロット210、及び中間の鋼管サポートフレーム上の中間接続ブロック211上に位置する中間タイバースロット212は、タイバーの通路を形成し、つまり、タイバー通過孔202、中間タイバースロット212及び下側タイバースロット210はタイバーを取り付ける通路を形成し、タイバーは多数の鋼管サポートフレームを固定するとき、この通路内に位置し、タイバー201は硬質レバーで、横断面が円形又は多角形等で、一般的には鋼レバーを採用し、タイバー通過孔202が貫通孔で、上接続板208上に設けられ、上接続板208がサポート内部コアに挿入して接続され、下接続板がサポート内部コアに挿入して接続される。中間接続ブロック211はプラスチック材質で、サポート内部コア102中に挿入して接続され又は射出成形を採用してサポート内部コア102上に接続され、同じように、一番上の鋼管サポートフレーム上にサポート内部コアに挿入する上端接続ブロックが設けられ、上端接続ブロックもプラスチック材質で、保護役割を果たす。一番下の鋼管サポートフレーム上にサポート内部コアに挿入して且つプラスチックからなる下端接続ブロックが設けられ、本実施形態中には、上端接続ブロックと下端接続ブロック構造が同じで、下端接続ブロック19の構造図を示す図13に示されるように、下端接続ブロック19が中空部ハウジングの構造で、その上に挿入接続キャビティ1901、及び挿入接続キャビティ1901と連通する開口部溝1902が設けられ、開口部溝1902はタイバーを貫通させるために用いられ、開口部溝1902の端部に端部ガード1903が形成され、開口部溝1902と対応する底部側面上に底部開口部1904が設けられ、底部開口部1904の両側に二つの側方止め板1905が設けられ、側方止め板1905と中空部ハウジング側板との間にガイド取付溝1906が形成され、取り付けるとき、下接続板ランアウトの端部の側方板がガイド取付溝1906内に挿入して接続される。好ましくは、下端接続ブロック19は図14の構造を採用してもよく、中空部ハウジングの構造で、その上に挿入接続キャビティ1901、挿入接続キャビティと連通する開口部溝1902が設けられ、開口部溝1902はタイバーを貫通させるために用いられ、開口部溝1902の端部に端部ガード1903が形成され、開口部溝1902と対応する底部の側面に底部凹溝1907が設けられ、底部凹溝1907の底部が底部接続板1908である。中間タイバースロット212及び下側タイバースロット210の設定は、タイバーを側方から入れられるようにさせる。取り付けが容易である。脱出防止部205と下接続板底部との間に一対の互いに嵌め合う位置決め平面が設けられ、位置決め平面の設定は、タイバーの垂直を保証でき、その傾斜のため、鋼管を固定する効果に影響することを防止し、脱出防止部205の底面が球面である。前記垂直接続機構2は前記脱出防止部205が外側面に滑り出すことを防止するための側方止め板206をさらに含み、側方止め板206は下接続板端部が屈曲されてなり、又は側方止め板206が下接続板上に固定され且つ一つの曲げる端部を有し、側方止め板206は脱出防止部205が下側タイバースロット210中から滑り出すことを防止し、タイバーの下端が傾斜することを更に防止する。前記タイバー201と前記脱出防止部205との間に前記下側タイバースロット210と嵌め合って前記タイバー201の回転を防止するための回転防止ユニット207が設けられ、回転防止ユニット207はタイバー201の回転を防止し、締結ナットをねじ部203上に取り付けやすくするために用いられ、下側タイバースロット210の二つの側面と嵌め合うために、前記回転防止ユニット207に二つの回り止め側面が設けられる。回転防止ユニット207は本実施形態中には長方形で、正多角形体でもよく、又は多角形体に近似してもよく、又は円柱体でもよく、外表面に二つの回り止め側面が加工される。前記タイバー、前記脱出防止部及び回転防止は一体成形で、又は一体に溶接され、取り外すことができない。
【0049】
(実施形態2)
図5を参照する。以下、実施形態1と異なる。前記第一サポートリブ板5の前記第二サポートリブ板6に接近する端部に前記鋼管収容凹溝3の底面と交差する第一段差面9が設けられ、前記第二サポートリブ板6の前記第一サポートリブ板5に接近する端部に前記鋼管収容凹溝3の底面と交差する第二段差面10が設けられる。第一段差面と第二段差面の高さは1〜3mmである。前記第一サポートリブ板5と前記鋼管収容凹溝3の側面との間に第一遷移接続板11が設けられる。前記第二サポートリブ板6と前記鋼管収容凹溝3の側面との間に第二遷移接続板12が設けられる。
【0050】
(実施形態3)
図6を参照する。以下、実施形態1と異なる。前記鋼管サポートフレームは遷移インサート17をさらに含み、遷移インサートがプラスチック又はポリウレタンからなり、遷移インサートの存在は、全体の鋼管製成フレーム及び鋼管製成装置へ、異なるスペック仕様の鋼管に適用させ、効率をを向上させ応用範囲を拡大し、前記遷移インサートはインサート1701、前記インサート1701上に設けられる円弧溝1702、前記インサート1701上に設けられて前記第一凹陥部7、第二凹陥部8と嵌め合う第一ストッパー1703、第二ストッパー1704及び前記インサート1701端部に設けられて前記間隔ユニット4と接触する端部押え板1705を含み、円弧溝は鋼管を置くために用いられ、第一ストッパーと第二ストッパーは第一凹陥部7、第二凹陥部8内に挿入して接続され、端部押え板1705が間隔ユニット4上に作用する。
【0051】
(実施形態4)
図7を参照する。以下、実施形態1と異なる。前記第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6に多数の凸起リブ板16が設けられ、3、4、5、6、7、8等複数個があり、第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6上の表面の円周方向に沿って設定され、凸起リブ板16の横断面が長方形又は等脚台形又はアーク形状で、凸起リブ板の存在が、鋼管をよりよく置かせ、且つ鋼管との当たり面積を更に減少させることができる。
【0052】
(実施形態5)
図8、9を参照する。以下、実施形態1と異なる。前記第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6上に多数の凸起リブ板16が設けられ、3、4、5、6、7、8等複数個があり、第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6上の表面の円周方向に沿って設定され、凸起リブ板16の横断面が長方形又は等脚台形又はアーク形状で、凸起リブ板の存在は、鋼管をさらにより良好に置くことができ、且つ鋼管との当たり面積をさらに減少させる。隣接する二つの前記第一サポートリブ板5及び隣接する二つの第二サポートリブ板6の間にいずれも補強リブ板13が設けられる。隣接する二つの前記第一サポートリブ板5の間、隣接する二つの第二サポートリブ板6の間の補強リブ板13は1〜5個あり、前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面又は第二凹陥部8の底面との間に連通口18があり、好ましくは、前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面及び第二凹陥部8の底面との間に連通口18がある。前記連通口18は前記補強リブ板13上に設けられて且つその底面と連通する開口部で、開口部が長方形又はアーク形状又は三角形、又は他の形状で、更に、連通口18が前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面、第二凹陥部8の底面のとの間の間隙で、間隙の値が1〜3mmである。更に、補強リブ板13の頂面と第一サポートリブ板5の頂面、第二サポートリブ板6の頂面は同じ水平面にある。
【0053】
(実施形態6)
以下、実施形態1と異なる。前記第一サポートリブ板5、第二サポートリブ板6はいずれも二つあり、二つの前記第一サポートリブ板5及び二つの第二サポートリブ板6の間にいずれも3〜6個の補強リブ板13が設けられ、前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面又は第二凹陥部8の底面との間に連通口18があり、好ましくは、前記補強リブ板13と前記第一凹陥部7の底面及び第二凹陥部8の底面との間に連通口18がある。前記連通口18は前記補強リブ板13上に設けられて且つその底面と連通する開口部で、開口部が長方形又はアーク形状又は三角形、又は他の形状である。更に、補強リブ板13の頂面と第一サポートリブ板5の頂面、第二サポートリブ板6の頂面と同じ水平面にある。
【0054】
(付記)
(付記1)
鋼管サポートユニット(101)、前記鋼管サポートユニット(101)内に設けられるサポート内部コア(102)、前記鋼管サポートユニット(101)上に設けられて且つ前記鋼管サポートユニット(101)の長さ方向に沿って配列する多数の鋼管収容凹溝(3)及び隣接する二つの前記鋼管収容凹溝(3)の間に設けられる間隔ユニット(4)を備える、鋼管サポートフレームであって、
前記鋼管収容凹溝(3)内に前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の一側に位置する少なくとも二つの第一サポートリブ板(5)及び/又は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の他側に位置する少なくとも二つの第二サポートリブ板(6)が設けられ、隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)の間に第一凹陥部(7)が設けられ、隣接する二つの前記第二サポートリブ板(6)の間に第二凹陥部(8)が設けられる、
ことを特徴とする鋼管サポートフレーム。
【0055】
(付記2)
前記第一サポートリブ板(5)、第二サポートリブ板(6)の鋼管と接触する表面は円弧面である、
ことを特徴とする付記1に記載の鋼管サポートフレーム。
【0056】
(付記3)
前記第一サポートリブ板(5)と第二サポートリブ板(6)は前記鋼管収容凹溝(3)の中心断面の両側に対称又は千鳥状に設けられる、
ことを特徴とする付記1に記載の鋼管サポートフレーム。
【0057】
(付記4)
前記間隔ユニット(4)頂面上に垂直開口部(14)が設けられ、前記垂直開口部(14)は2〜5個あり、隣接する二つの垂直開口部(14)の間に仕切り壁(20)があり、前記仕切り壁(20)の位置は前記第一サポートリブ板(5)、第二サポートリブ板(6)の位置と対応する、
ことを特徴とする付記3に記載の鋼管サポートフレーム。
【0058】
(付記5)
隣接する二つの前記第一サポートリブ板(5)及び/又は隣接する二つの第二サポートリブ板(6)の間に補強リブ板(13)が設けられ、前記補強リブ板(13)は1〜5個ある、
ことを特徴とする付記1に記載の鋼管サポートフレーム。
【0059】
(付記6)
前記補強リブ板(13)と前記第一凹陥部(7)の底面、第二凹陥部(8)の底面との間に連通口(18)を備え、前記連通口(18)は前記補強リブ板(13)上に設けられて且つその底面と連通する開口部又は前記補強リブ板(13)と前記第一凹陥部(7)の底面、第二凹陥部(8)の底面との間の間隙である、
ことを特徴とする付記5に記載の鋼管サポートフレーム。
【0060】
(付記7)
前記第一サポートリブ板(5)及び/又は前記第二サポートリブ板(6)に多数の凸起リブ板(16)が設けられ、前記凸起リブ板(16)の横断面は長方形又は等脚台形又はアーク形状である、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか1つに記載の鋼管サポートフレーム。
【0061】
(付記8)
前記第一サポートリブ板(5)の前記第二サポートリブ板(6)に接近する端部に前記鋼管収容凹溝(3)の底面と交差する第一段差面(9)が設けられ、前記第二サポートリブ板(6)の前記第一サポートリブ板(5)に接近する端部に前記鋼管収容凹溝(3)の底面と交差する第二段差面(10)が設けられる、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか1つに記載の鋼管サポートフレーム。
【0062】
(付記9)
前記鋼管収容凹溝(3)の底面に少なくとも一つの軸方向貫通の凹溝(15)が設けられる、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか1つに記載の鋼管サポートフレーム。
【0063】
(付記10)
前記鋼管サポートフレームは遷移インサート(17)をさらに備え、前記遷移インサート(17)はインサート(1701)、前記インサート(1701)上に設けられる円弧溝(1702)、前記インサート(1701)上に設けられる前記第一凹陥部(7)、第二凹陥部(8)と嵌め合う第一ストッパー(1703)、第二ストッパー(1704)及び前記インサート(1701)の端部に設けられて前記間隔ユニット(4)と接触する端部押え板(1705)を備える、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか1つに記載の鋼管サポートフレーム。
【0064】
(付記11)
下から上へ順次に平行に配列する付記1〜10のいずれか1つに記載の多数の鋼管サポートフレーム及び前記多数の鋼管サポートフレームの両端に設定され且つ前記多数の鋼管サポートフレームを接続する二つの垂直接続機構(2)を備える、
ことを特徴とする鋼管サポート装置。
【0065】
(付記12)
前記垂直接続機構(2)はタイバー(201)、一番上の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる上接続板(208)、前記上接続板(208)上に設けられるタイバー通過孔(202)、一番下の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる下接続板(209)、前記下接続板(209)上に設けられる下側タイバースロット(210)、他の前記鋼管サポートフレーム上に設けられる中間接続ブロック(211)、前記中間接続ブロック(211)上に設けられる中間タイバースロット(212)、前記タイバー(201)の上端に設けられるねじ部(203)、前記ねじ部(203)上に螺合する締結ナット(204)、前記タイバー(201)の下端に設けられて前記タイバー(201)が前記下側タイバースロット(210)中から垂直に脱出することを防止するための脱出防止部(205)及び前記脱出防止部(205)が外へ向けて横滑り出すことを防止するための側方止め板(206)を備える、
ことを特徴とする付記11に記載の鋼管サポート装置。
【0066】
(付記13)
前記タイバー(201)と前記脱出防止部(205)との間に前記中間タイバースロット(212)と嵌め合って前記タイバー(201)の回転を防止するための回転防止(207)が設けられ、前記回転防止(207)に前記中間タイバースロット(212)と嵌め合う二つの回り止め横が設けられ、前記脱出防止部(205)と前記下接続板底部との間に一対の互いに嵌め合う位置決め平面が設けられ、前記タイバー(201)、前記脱出防止部(205)及び回転防止(207)は一体成形又は一体に溶接される、
ことを特徴とする付記12に記載の鋼管サポート装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14