特許第6553615号(P6553615)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6553615疼痛に対して多重モードの活性を有するピペラジン誘導体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6553615
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】疼痛に対して多重モードの活性を有するピペラジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 231/12 20060101AFI20190722BHJP
   C07D 249/06 20060101ALI20190722BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 249/04 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 401/04 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20190722BHJP
   A61K 31/4192 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 401/06 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 487/08 20060101ALI20190722BHJP
   A61K 31/4995 20060101ALI20190722BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20190722BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20190722BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20190722BHJP
   A61P 25/06 20060101ALI20190722BHJP
   A61P 25/02 20060101ALI20190722BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   C07D231/12 A
   C07D249/06 501
   A61K31/496
   C07D401/14CSP
   C07D249/04 503
   C07D401/04
   C07D403/06
   A61K31/4192
   C07D487/04 137
   C07D401/06
   C07D487/08
   A61K31/4995
   A61K31/551
   C07D401/12
   A61P25/04
   A61P25/06
   A61P25/02 101
   A61P43/00 111
【請求項の数】10
【全頁数】143
(21)【出願番号】特願2016-539896(P2016-539896)
(86)(22)【出願日】2014年12月19日
(65)【公表番号】特表2016-540792(P2016-540792A)
(43)【公表日】2016年12月28日
(86)【国際出願番号】EP2014078852
(87)【国際公開番号】WO2015092009
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2017年12月15日
(31)【優先権主張番号】13384006.6
(32)【優先日】2013年12月20日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】500031124
【氏名又は名称】エステベ ファーマシューティカルズ,ソシエダッド アノニマ
【氏名又は名称原語表記】ESTEVE PHARMACEUTICALS,S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
(74)【代理人】
【識別番号】100161665
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 知之
(74)【代理人】
【識別番号】100121153
【弁理士】
【氏名又は名称】守屋 嘉高
(74)【代理人】
【識別番号】100178445
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 淳二
(74)【代理人】
【識別番号】100188994
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 裕介
(72)【発明者】
【氏名】クエバス コルドベス,フェリックス
(72)【発明者】
【氏名】アルマンサ−ロサレス,カルメン
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア ロペス,モニカ
【審査官】 三上 晶子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−523728(JP,A)
【文献】 特表2013−528171(JP,A)
【文献】 特開昭61−280493(JP,A)
【文献】 特表2012−508175(JP,A)
【文献】 特表2010−526819(JP,A)
【文献】 特表2010−514717(JP,A)
【文献】 特表2010−508274(JP,A)
【文献】 Whiting, Matthew; Tripp, Jonathan C.; Lin, Ying-Chuan; Lindstrom, William; Olson, Arthur J.; Elder, John H.; Sharpless, K. Barry; Fokin, Valery V.,Rapid Discovery and Structure-Activity Profiling of Novel Inhibitors of Human Immunodeficiency Virus Type 1 Protease Enabled by the Copper(I)-Catalyzed Synthesis of 1,2,3-Triazoles and Their Further Functionalization,Journal of Medicinal Chemistry,2006年,49(26),7697-7710, Supporting Information
【文献】 Molecular Diversity,2011年,Vol.15, No.4,pp.927-946
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D201/00−519/00
A61K 31/33− 33/44
A61P 1/00− 43/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(IV)の化合物であり、
【化1】
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mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が、窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7又は-CONR6R7であり;
R2が、水素、ハロゲン、又は、置換又は非置換のアルキルであり;
R2における前記のアルキルが置換されている場合、F、Cl、Br、I、-NH2、-SH若しくは-OH、-C(O)OH又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲンの1つ以上によって置換され;
R3が、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、又は、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R4が、水素、又は、置換又は非置換のアルキルであり;
R3における前記のアリールが、置換のアリールである場合、ハロゲン、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン、-CN若しくは-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH又はハロゲンの1つ以上によって置換され;
R3における前記のヘテロシクリル又はシクロアルキルが、置換のヘテロシクリル又はシクロアルキルである場合、ハロゲン、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン、-CN若しくは-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲンの1つ以上によって置換され;
R4における前記のアルキルが置換されている場合、F、Cl、Br、I、-NH2、-SH若しくは-OH、-C(O)OH又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲンの1つ以上によって置換され;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され;
R6における、R7における及び/又はR8における前記のアリールが、置換のアリールである場合、ハロゲン、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン、-CN若しくは-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲンの1つ以上によって置換され;
R6における、R7における及び/又はR8における前記のヘテロシクリル又はシクロアルキルが、置換のヘテロシクリル又はシクロアルキルである場合、ハロゲン、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン、-CN若しくは-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲンの1つ以上によって置換され;
R6における、R7における及び/又はR8における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが置換されている場合、F、Cl、Br、I、-NH2、-SH若しくは-OH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲンの1つ以上によって置換され;及び、
W、Y及びZが、相互に独立して、N又はCHから選択され、それらの1つ又は2つだけが、CHであり;及び、
【化2】
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が、
【化3】
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【化4】
[この文献は図面を表示できません]

【化5】
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【化6】
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【化7】
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、及び、
【化8】
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から選択され、
任意に、立体異性体、又は、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、又は、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である;
とを特徴とする化合物。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、該化合物は式Vの化合物であり、
【化9】
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mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が、窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6
、-S(O)2NR6R7又は-CONR6R7であり;
R2が、水素、ハロゲン、又は、置換又は非置換のアルキルであり;
R3が、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、又は、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R4が、水素、又は、置換又は非置換のアルキルであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され;及び、
【化10】
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が、
【化11】
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【化12】
[この文献は図面を表示できません]

【化13】
[この文献は図面を表示できません]

【化14】
[この文献は図面を表示できません]

【化15】
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、及び、
【化16】
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から選択され;
任意に、立体異性体、又は、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、又は、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である、
ことを特徴とする化合物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の化合物であって、
mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-S(O)2R6、-S(O
)2NR6R7又は-CONR6R7であり;
R2が、水素、フッ素を含むハロゲン、又は、CH3を含むC1-4アルキル若しくはCF3であり;
R3が、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルを含むシクロアルキルから、又は、置換又は非置換のフェニルを含むアリールから、又は、置換又は非置換のピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、ピリミジンを含むヘテロシクリルから選択され;
R4が、水素、又は、CH3若しくはCH2OHを含む置換又は非置換のC1-4アルキルであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、各々が独立して、水素から、置換又は非置換のメチル、エチル、プロピル若しくはブチルを含むC1-4アルキルから、置換又は非置換のシクロアルキルから、置換又は非置換のフェニルを含むアリールから、又は、置換又は非置換のヘテロシクリルから選択される、
ことを特徴とする化合物。
【請求項4】
請求項1に記載の化合物であって、該化合物が一般式IVの化合物であり、
mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7又は-CONR6R7あり;
R2が、水素であり;
又は、
R3が、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルから、又は、置換又は非置換のフェニルから、又は、置換又は非置換のピリジン、イミダゾール、ベンゾフラン、ピリミジンを含むヘテロシクリルから選択され;
R4が、水素又は置換又は非置換のC1-4アルキルであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、各々が独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のフェニルからなる群から選択され、又は、水素、置換又は非置換のC1-4アルキル、置換又は非置換のC3-6シクロアルキルから選択され;及び、
W、Y及びZが、相互に独立して、N又はCHから選択され、それらの1つ又は2つのみがCHであり;
及び、
【化17】
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が、
【化18】
[この文献は図面を表示できません]

【化19】
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【化20】
[この文献は図面を表示できません]

【化21】
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【化22】
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、及び、
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
任意に、立体異性体、又は、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、又は、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である
ことを特徴とする化合物。
【請求項5】
請求項1に記載の化合物であって、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)エタンスルホアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・1,1,1-トリフルオロ-N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-((1R,5S)-3-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((2-(ピリジン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(6-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)アニリン、
・N-tert-ブチル-3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)メタンスルホアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(2,6-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホアミド、
・N-(5-クロロ-6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(5-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(5-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(5-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-アミン、
・N-(6-(4-((1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2,5-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロ-5-メチルフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-アミン、及び、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド;
から選択され;
任意に、立体異性体、又は、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、又は、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である、
ことを特徴とする化合物。
【請求項6】
式Vの請求項2に記載の化合物の製造方法であって、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
V1R1、R2、R3、R4、R5、n及びm、並びに、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
が、請求項2に定義のとおりであり、
式VIII又は塩酸塩を含むその適切な塩、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
(V1R1、R2及びR5が、請求項2のとおりに定義され)が、式Xの化合物と、ステップ2の条件下、反応され、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
(mは請求項2のとおりに定義され)、式IXの化合物をもたらし、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
(V1R1、R2、R5及びmが請求項2のとおりに定義され)、
次に、式IXの前記化合物が、式XIの化合物とステップ3の条件下で反応し、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
(R3、R4及びnが、請求項2のとおりに定義され)、ステップ3の条件下、式(V)の化合物をもたらし、
Xが、塩素を含むハロゲン又は硫酸エステルを含む脱離基であり、
一般式(VIII)の前記化合物のステップ2の前記式(X)の化合物との反応が、塩基の存在下、非プロトン性溶媒中で実施され、又は、前記塩基がEt3Nであり、非プロトン性溶媒がテトラヒドロフラン(THF)であり、及び/又は、前記反応が25〜75℃の温度範囲で実施され、
一般式(IX)の前記化合物のステップ3の式(XI)の前記化合物との反応が、銅塩及びアスコルビン酸ナトリウムの存在下、プロトン性有機溶媒と水との混合溶媒中で実施され、及び/又は、前記銅塩がCuSO4・5H2Oであり、プロトン性有機溶媒と水との混合溶媒がt-BuOH:H2O 1:1であり、前記反応が室温下実施される、
ことを特徴とする製造方法。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに定義される化合物又はその薬学的に許容可能な塩、及び、薬学的に許容可能な担体、アジュバント又はビヒクルを含有することを特徴とする、医薬組成物。
【請求項8】
医薬の製造における請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項9】
疼痛の治療のための医薬の製造における請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項10】
中等度から重度の疼痛、内臓痛、慢性疼痛、がん性疼痛、偏頭痛、炎症性疼痛、急性疼痛又は神経因性疼痛、異痛症または痛覚過敏の治療のための医薬の製造における請求項9に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シグマ(σ)受容体及びμ-オピオイド受容体(MOR又はμ-オピオイド)の両方に対する二重の薬理学的活性を有する化合物、特に、この薬理活性を有するピペラジン化合物、係る化合物の製造方法、それらを含む医薬組成物、及びそれらの治療のための使用、特に、疼痛治療におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの場合、現在利用可能な治療法はわずかな改善を提供するだけであり、多数の患者が緩和されずに残されているため、適切な疼痛管理は重要な課題を構成する(非特許文献1)。疼痛は、人口の大きな部分に影響を与え、推定20%前後の有病率と算定され、特に慢性疼痛の場合には、その発生率は人口の高齢化に伴って増加している。さらに、疼痛は明らかにうつ病、不安や不眠などの併存疾患に関連し、重要な生産性の損失及び社会経済的な負担につながっている(非特許文献2)。既存の疼痛の治療は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、オピオイド作動薬、カルシウムチャネル遮断薬及び抗うつ薬を含むが、それらは安全率との点で、最適な状況よりもはるかに小さい。それらの全ては、特に慢性の状況で、限られた有効性、及び、それらの使用を不可能にする2次的効果の限られた範囲を示す。
【0003】
前述のように、疼痛の治療のためのいくつかの利用可能な治療分類があり、重度の疼痛状態に対処する場合は特にオピオイドが最も効果的なの一つである。これらは、膜貫通Gタンパク質共役受容体(GPCR)が、オピオイド受容体の3つの異なるタイプ(μ、κ及びγ)を介して作用する。さらに、主な鎮痛作用は、μオピオイド受容体(MOR)の活性化に起因する。しかし、MORアゴニストの一般的な投与は、便秘、呼吸抑制、耐性、嘔吐及び身体的依存などのそれらの重要な副作用によって限定される(非特許文献3)。さらに、慢性疼痛状態に対するモルヒネの減弱効果によって示されるように、MORアゴニストは慢性疼痛の治療に対して最適ではない。これは、特に急性疼痛に対するその高い効果と比較して、神経因性又は炎症性が起源の慢性疼痛状態に対して証明されている。さらに、慢性疼痛がMORのダウンレギュレーションをもたらすとの知見は、神経因性疼痛の長期的な治療設定におけるモルヒネの有効性の相対的欠如に対して、分子的な基盤を示す(非特許文献4)。また、モルヒネでの長期の治療は、その鎮痛作用に対して耐性をもたらす可能性があり、治療によって誘発されるMORダウンレギュレーション、内在化及び他の調節機構に起因する可能性が最も高い。その結果、長期治療は、臨床的に満足な疼痛の緩和を維持するために、投薬の実質的な増加をもたらす可能性がある。しかし、MORアゴニストの狭い治療ウィンドウは、最終的に容認できない副作用及び貧弱な患者コンプライアンスをもたらす。
【0004】
シグマ1(σ1)受容体は35年前に発見され、当初はオピオイドファミリーの新しいサブタイプに割り当てられたが、後にSKF-10047のエナンチオマーの研究に基づき、その独立した特性が確立された。σ1受容体の鎮痛に対する最初の関連性はチェンとパステルナークによって確立され(非特許文献5)、彼らは、そのことを、ラットにおいて、σ1受容体アゴニストはオピオイド受容体が介在する鎮痛に拮抗する一方、ハロペリドールなどのσ1受容体アンタゴニストはオピオイド鎮痛を増強するとの知見に基づいて、内在的抗オピオイドシステムと記載した。
【0005】
多くの追加の前臨床の証拠は、疼痛の治療にσ1受容体の明確な役割を示している(非特許文献6)。σ1受容体ノックアウトマウスの開発は、明白な表現型を示さず、通常の感覚刺激を知覚し、この試みにおいて重要な画期的事件であった。生理的条件下で機械的及び熱的刺激に対するσ1受容体ノックアウトマウスの応答は、WTのものと区別できないことが見出されたが、それらは、過敏症が関与する場合、WTマウスよりも疼痛の反応の進展に非常に高い耐性を有することが示された。したがって、σ1受容体ノックアウトマウスにおいて、カプサイシンは機械的な過敏症を誘発せず、ホルマリン誘発疼痛の両フェーズが減少し、そして、冷及び機械的過敏症が、部分的な坐骨神経の結紮後又はパクリタキセルの処置後に強く減弱し、これらは神経因性疼痛のモデルである。これらの活性の多くは、σ1受容体アンタゴニストを使用することによって確認され、一つの化合物S1RAが、異なる疼痛状態の治療のための臨床試験への展開につながった。化合物S1RAは、神経因性疼痛及び神経損傷後の快感喪失の状態(すなわち、神経因性疼痛の状態)の実質的な減弱を発揮し、オペラント自己投与モデルで示されているように、神経損傷マウスは、(おそらく疼痛緩和を得るために)その化合物を取得するオペラント応答を獲得し、偽手術マウスは獲得しなかった。σ1受容体拮抗作用が神経因性疼痛を緩和することを示し、また、疼痛状態に関連する併存疾患(すなわち、無快感症、うつ病の中核症状)のいくつかを治療することを示した。
【0006】
ほぼすべての疼痛はいくつかのメディエーター、シグナル伝達経路及び分子メカニズムが関与しているため、疼痛は実際に多様性を示す。したがって、単一モードの治療は、完全な疼痛緩和を提供することができない。現在、既存の治療法の組み合わせが一般的な臨床的な実践であり、臨床試験において、利用可能な薬剤の最良の組合せの評価が試みられている(非特許文献7)。したがって、このアンメットメディカルニーズに対処するために、革新的な治療法に対して喫緊の必要性が存在する。
【0007】
前述のように、オピオイドは、最も強力な鎮痛薬の一つであるが、それらはまた厳しく自らの使用を制限する様々な副作用に関与する。
【0008】
したがって、疼痛の治療における代替的な又は改良された薬理活性を有する化合物で、効果的で、所望とする選択性を有し、良好な薬物利用能、すなわち、投与、分布、代謝及び排泄に関して良好な薬学的特性を有するする化合物を見出す必要性が依然として存在する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Turk DC, Wilson HD, Cahana A. 「慢性の非がん性疼痛の治療」、Lancet 377, 2226-2235 (2011).
【非特許文献2】Goldberg DS, McGee SJ. 「グローバルな公衆衛生上の優先事項としての疼痛」、BMC Public Health. 11, 770 (2011).
【非特許文献3】Meldrum, M.L.編、「オピオイド及び疼痛緩和:歴史的視点」、Progress in Pain Research and Management, Vol 25. IASP Press, Seattle, 2003.
【非特許文献4】Dickenson, A.H., Suzuki, R. 「神経因性疼痛におけるオピオイド:動物研究からの糸口」、Eur J Pain 9, 113-6 (2005).
【非特許文献5】Chien CC, Pasternak GW.、「ラットにおいてシグマアンタゴニストはオピオイドの鎮痛を増強する。」、Neurosci. Lett. 190, 137-9 (1995).
【非特許文献6】Zamanillo D, Romero L, Merlos M, Vela JM.、「シグマ1受容体:疼痛に対する新たな治療標的」、Eur. J. Pharmacol, 716, 78-93 (2013).
【非特許文献7】Mao J, Gold MS、Backonja M.、「慢性疼痛に対する併用薬剤治療:さらなる臨床研究の必要性」、J. Pain 12, 157-166 (2011).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、疼痛の治療における代替的又は改良された薬理学的活性を有する化合物を見出すことが、技術的課題として説明できる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
現在利用可能な治療法及び臨床的な実践の既存の結果に鑑み、本発明は、疼痛の治療に関連する2つの異なる受容体に対してリガンドとしての結合を単一化合物中に組み合わせることによって、課題の解決を提供する。これは主にμ-オピオイド受容体及びσ1受容体の両方に結合する本発明の化合物を提供することによって達成された。
【0012】
本発明において、シグマ(σ)受容体及びμ-オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理活性を有する構造的に明確なピペラジン誘導体のファミリーを同定し、そのような二重の化合物の提供により代替的又は改善された疼痛治療を同定するとの上記課題を解決する。
【0013】
本発明は、1つの態様において、疼痛の治療に使用するための、σ1受容体及びμオピオイド受容体に結合する二重の活性を有する化合物に関する。
【0014】
本発明は、σ1受容体及びμオピオイド受容体の二重リガンドとして作用する化合物又は化学的に関連するシリーズの提供が目標であるため、化合物がσ1受容体及びμオピオイド受容体の両受容体に対して、Kiが<100nmとして表現される結合を有する場合が、非常に好ましい実施態様である。
【0015】
本発明は、主要な態様において、一般式(I)の化合物に関する。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
R1、R2、R5、V1、V2、V3、W、X、Y、Z及びmは、発明を実施するための形態において以下に定義されているとおりである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、シグマ(σ)受容体及びμ-オピオイド受容体の両方に対する二重の薬理活性を有する構造的に明確なピペラジン誘導体のファミリーに関し、同定され、したがって、そのような二重化合物の提供により、代替的又は改善された疼痛治療を同定するとの上記課題が解決された。
【0017】
1つの態様において、本発明は、疼痛の治療における使用のための前記σ1受容体及び前記μ-オピオイド受容体の両方に結合する二重の薬理活性を有する化合物である。
【0018】
本発明は、σ1受容体及びμオピオイド受容体の二重リガンドとして作用する化合物又は化学的に関連するシリーズの提供が目標であるため、化合物が、σ1受容体及びμオピオイド受容体の両受容体に対して、<100nmとしてKiが表現される結合を有する場合が、非常に好ましい実施態様である。
【0019】
出願人は、驚くべきことに、本発明は、本発明が基礎とする課題が、単一の薬剤において、2つの異なる相乗的な活性を組み合わせる(すなわち、2機能性で、MOR及びσ1受容体に結合する二重リガンドの)多様なバランスの鎮痛アプローチの使用により解決できることを見出した。それにより、好ましくない副作用を増加することなく、σ1活性を介してオピオイド鎮痛を向上させる。これは、二重のMOR/σ1受容体化合物の治療的な価値を支持し、それにより、σ1受容体結合成分が、MOR結合成分の内在的アジュバントとして作用する。
【0020】
この解決は、鎮痛作用を増強し、μ-オピオイド受容体の有害事象を回避することに基づき必要とされる、より低く、より良好な耐性の用量を使用して、疼痛及び慢性疼痛を治療するために、2つのメカニズムが相互に補完するとのメリットをもたらした。
【0021】
μ-オピオイド及びσ1受容体の両方への結合を有する二重化合物は、顕著な(オピオイド成分単独の活性との観点で向上した)鎮痛を達成することによって、既存のオピオイド治療に対して、減弱した副作用プロフィール(オピオイド成分単独での安全域と比較して増加した安全域)で、非常に価値のある治療効果を示す。
【0022】
利便的に、本発明の二重化合物は、さらに、1つ以上の以下の機能を示す:σ1受容体拮抗及びMOR作動性。しかしながら、両方の機能性「拮抗性(アンタゴニズム)」及び「作動性(アゴニズム)」はまた、それらの作用において、部分拮抗性(パーシャルアンタゴニズム)又は逆作動性(インバースアゴニズム)などの副次機能に細かく分けられることに注意しなければならない。したがって、二重の化合物の機能性は、相対的に広い帯域幅の中で考慮されるべきである。
【0023】
命名された受容体の1つへのアンタゴニストは、アゴニストが介在する応答を遮断又は弱める。既知の副次機能は、ニュートラルアンタゴニスト又はインバースアゴニストである。
【0024】
命名された受容体の1つへのアゴニストは、基本的レベル以上に受容体の活性を増加させる。既知の副次機能は、完全アゴニスト又は部分アゴニストである。
【0025】
さらに、MORアゴニストは、神経因性疼痛においてわずかに効果的であり、一方、σ1受容体アンタゴニストは、前臨床の疼痛モデルにおいて顕著な効果を示すため、前記2つのメカニズムが相互に補完する。したがって、σ1受容体成分はオピオイド耐性疼痛において、独特な鎮痛作用を追加する。最終的に、MORアゴニストの有害事象に関してではなく鎮痛活性の増強に基づいて、より低く、より良好な耐性の用量が必要とされるため、二重のアプローチは、慢性疼痛の治療においてMORアゴニストを超える明確なメリットを有する。
【0026】
設計されたマルチリガンドの使用のさらなるメリットは、カクテル剤又は多成分薬剤と比較して、薬物−薬物相互作用のより低いリスクであり、したがって、より単純な薬力学及び患者のより小さな偏差が含まれる。さらに、このアプローチは、患者のコンプライアンスを改善でき、より複雑な原因論を取り組むことによって、単一メカニズムの薬剤に関連する治療適用をより広げることができ、この数年間疑問とされている「1薬剤−1標的」アプローチの使用との研究開発の成果の改善もまた認められる[Bornot A, Bauer U, Brown A, Firth M, Hellawell C, Engkvist O. Systematic 「医化学及び生物学の組合せからの二重作用調節剤の探索の予測」J. Med. Chem, 56, 1197-1210 (2013)]。
【0027】
1つの特定の態様において、本発明は、一般式(I)の化合物に関する:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
mが1又は2であり;
V1、V2及びV3の1つが、窒素又は炭素から選択され、それ以外の2つは炭素であり;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R2が、水素、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
又は、
R1及びR2が隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式Iのコア構造の環
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され、又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれが結合する炭素又は窒素原子と一緒にシクロアルキル又はヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;
及び、W、X、Y及びZが、炭素、窒素又は酸素から選択され、W-X-Y-Zが、コア骨格と結合している架橋C原子と一緒に、5員の複素環を形成しており、該5員の複素環はW、X、Y又はZの1つで
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
によって置換され、
nが0又は1であり;
R3が、置換又は非置換のアルキル、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;及び、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]

【化7】
[この文献は図面を表示できません]

【化8】
[この文献は図面を表示できません]

【化9】
[この文献は図面を表示できません]

【化10】
[この文献は図面を表示できません]
、及び、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
から選択され;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態であり、又は、それらの対応する塩である。
【0028】
もう1つの実施態様において、本発明の(特に、一般式(I)の)化合物は、任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態であり、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0029】
もう1つの実施態様において、本発明の(特に、一般式(I)の)化合物は、任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態であり、又は、それらの対応する塩である。
【0030】
もう1つの実施態様において、本発明の(特に、一般式(I)の)化合物は、任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態である。
【0031】
1つの実施態様において、1つ以上の以下の条件が適用される:
・V1、V2及びV3が炭素であり、及び、W、X、Y又はZの1つが、
【化12】
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である場合に、R2はメタ位で-OCH3でなくともよく;
及び/又は、
・V1、V2及びV3が炭素であり、nが0であり、R3が-CH3又は-C2H5の場合に、R1もR2もメタ位で-NH2でなくともよく;
及び/又は、
・nが0である場合に、R3がアルキルでなくともよく;
及び/又は、
前記化合物が、ベンゼンアミン,3-[4-[2-(3-メチル-5-イソキサゾリル)エチル]-1-ピペラジニル]でなくともよいとの但し書きをつけて;
及び/又は、
前記化合物が、ベンゼンアミン,3-[4-[(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]-1-ピペラジニル]でなくともよいとの但し書きをつけて;
及び/又は、
前記化合物が、ベンゼンアミン,3-[4-[(1-エチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]-1-ピペラジニル]でなくともよいとの但し書きをつけて。
【0032】
1つの実施態様において、以下の置換基が好ましい:
・R1における前記のアリール又はヘテロシクリル、及び/又は、R2における前記のシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリル、又は、R1及びR2によって形成される前記の環、又は、それに縮合される環が、もし置換されているならば、ハロゲン、-R9、-OR9、-NO2、-NR9R9’’’、NR9C(O)R9’、-NR9S(O)2R9’、-S(O)2NR9R9’、-NR9C(O)NR9’R9’’、-SR9、-S(O)R9、S(O)2R9、-CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、-C(O)OR9、-C(O)NR9R9’、-OCH2CH2OH、-NR9S(O)2NR9’R9’及びC(CH3)2OR9から選択される1つ以上の置換基で置換され;
R2における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、-OR9、ハロゲン、-CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、-NR9R9’’’、-SR9、-S(O)R9及び -S(O)2R9から選択される1つ以上の置換基で置換され;
R9、R9’ 及びR9’’が、独立して、水素、非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニルから選択され、
及び、R9’’’が水素、非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニル及び-Bocから選択され;
R6における、R7における、及び/又は、R8における前記のシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルが、もし置換されているならば、ハロゲン、-R10、-OR10、-NO2、-NR10R10’’’、NR10C(O)R10’、-NR10S(O)2R10’、-S(O)2NR10R10’、-NR10C(O)NR10’R10’’、-SR10、-S(O)R10、S(O)2R10、-CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、-C(O)OR10、-C(O)NR10R10’、-OCH2CH2OH、-NR10S(O)2NR10’R10’’及びC(CH3)2OR10から選択される1つ以上の置換基で置換され;
・R6における、R7における、及び/又は、R8における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、-OR10、ハロゲン、-CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、-NR10R10’’’、-SR10、-S(O)R10及び-S(O)2R10から選択される1つ以上の置換基で置換され;
ここで、
R10、R10’ 及びR10’’が、独立して、水素、非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニルから選択され、
及び、R10’’’が水素、非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニル及び-Bocから選択され;
・R3における及び/又はR4における、前記のシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルが、もし置換されているならば、ハロゲン、-R11、-OR11、-NO2、-NR11R11’’’、NR11C(O)R11’、-NR11S(O)2R11’、-S(O)2NR11R11’、-NR11C(O)NR11’R11’’、-SR11、-S(O)R11、S(O)2R11、-CN、ハロアルキル、ハロアルコキシ、-C(O)OR11、-C(O)NR11R11’、-OCH2CH2OH、-NR11S(O)2NR11’R11’’ 及びC(CH3)2OR11から選択される1つ以上の置換基で置換され;
R11、R11’ 及びR11’’が、独立して、水素、非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニルから選択され、
及び、R11’’’が水素、非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニル及び-Bocから選択される。
【0033】
他の1つの実施態様において、以下の置換基が好ましい:
・R1における前記のアリール又はヘテロシクリル、及び/又は、R2における前記のシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリル、又は、R1及びR2によって形成される前記の環若しくはそれに縮合される環が、もし置換されているならば、OH、SH、=O、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、CN、NO2、COOH、Rz、O-Rz、S-Rz、-C(O)-Rz、C(O)-O-Rz、NRxRy;置換又は非置換のアリール又はアルキル-アリール;置換又は非置換のシクロアルキル又はアルキル-シクロアルキル;置換又は非置換のヘテロシクリル又はアルキル-ヘテロシクリルから選択される1つ以上の置換基で置換され;
R2における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、F、Cl、Br、I、NH2、SH若しくはOH、-C(O)OH又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
Rzが、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニルから選択され;
Rx及びRyが、独立して、H、又は、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換のC1-6アルキルのいずれかであり;
・R6における、R7における、及び/又は、R8における前記のシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルが、もし置換されているならば、OH、SH、=O、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、CN、NO2、COOH、Rz、O-Rz、S-Rz、-C(O)-Rz、-C(O)-O-Rz、NRxRy;置換又は非置換のアリール又はアルキル-アリール;置換又は非置換のシクロアルキル又はアルキル-シクロアルキル;置換又は非置換のヘテロシクリル又はアルキル-ヘテロシクリルから選択される1つ以上の置換基で置換され;
・R6における、R7における、及び/又は、R8における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、F、Cl、Br、I、NH2、SH若しくはOH、-C(O)OH、又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
Rzが、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニルから選択され;
Rx及びRyが、独立して、H、又は、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換のC1-6アルキルのいずれかであり;
・R3における及び/又はR4における、前記のシクロアルキル、アリール又はヘテロシクリルが、もし置換されているならば、OH、SH、=O、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、CN、NO2、COOH、Rz、O-Rz、S-Rz、-C(O)-Rz、-C(O)-O-Rz、NRxRy;置換又は非置換のアリール又はアルキル-アリール;置換又は非置換のシクロアルキル又はアルキル-シクロアルキル;置換又は非置換のヘテロシクリル又はアルキル-ヘテロシクリルから選択される1つ以上の置換基で置換され;
・R3における及び/又はR4における、前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、F、Cl、Br、I、NH2、SH若しくはOH、-C(O)OH、又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
Rzが、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換のC1-6アルキル、非置換のC2-6アルケニル、非置換のC2-6アルキニルから選択され;
Rx及びRyが、独立して、H、又は、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換のC1-6アルキルのいずれかである。
【0034】
さらなる1つの実施態様において、以下の置換基が好ましい
・R1における及び/又はR2における前記のアリール、又は、R1及びR2によって形成される前記の環、若しくは、それに縮合される環は、もしアリールが置換されているならば、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
R1における前記ヘテロシクリル、及び/又はR2における前記のヘテロシクリル若しくはシクロアルキル、又は、R1及びR2によって形成される前記の環、若しくは、それに縮合される環が、もし置換されているヘテロシクリル又はシクロアルキルならば、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
R2における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、F、Cl、Br、I、NH2、SH若しくはOH、-C(O)OH、又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
・R6における、R7における、及び/又は、R8における前記のアリールが、もし置換されているならば、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
R6における、R7における、及び/又は、R8における前記のヘテロシクリル又はシクロアルキルが、もし置換されているヘテロシクリル又はシクロアルキルならば、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
R6における、R7における、及び/又は、R8における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、F、Cl、Br、I、NH2、SH若しくはOH、-C(O)OH、又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
・R3における及び/又はR4における前記のアリールが、もし置換されているアリールならば、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
R3における及び/又はR4における前記のヘテロシクリル又はシクロアルキルが、もし置換されているヘテロシクリル又はシクロアルキルならば、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換され;
R3における及び/又はR4における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが、もし置換されているならば、F、Cl、Br、I、NH2、SH若しくはOH、-C(O)OH又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、Br、I)の1つ以上によって置換される。
【0035】
相違するラジカルR1〜R11、Rx、Ry又はRzが本発明の異なる式において同時に存在するとき、それらは同一であっても又は相違してもよい。
【0036】
本発明との一般的な関連で、アルキルは、飽和の、直鎖状又は分枝状の炭化水素を意味すると理解され、非置換か、又は1回若しくは複数回置換されてもよい。それは、例えば、-CH3及び-CH2-CH3を包含する。これらのラジカルにおいて、C1-2-アルキルはC1-又はC2-アルキルを表し、C1-3-アルキルはC1-、C2-又はC3-アルキルを表し、C1-4-アルキルはC1-、C2-、C3-又はC4-アルキルを表し、C1-5-アルキルはC1-、C2-、C3-、C4-又はC5-アルキルを表し、C1-6-アルキルはC1-、C2-、C3-、C4-、C5-又はC6-アルキルを表し、C1-7-アルキルはC1-、C2-、C3-、C4-、C5-、C6-又はC7-アルキルを表し、C1-8-アルキルはC1-、C2-、C3-、C4-、C5-、C6-、C7-又はC8-アルキルを表し、C1-10-アルキルはC1-、C2-、C3-、C4-、C5-、C6-、C7-、C8-、C9-又はC10-アルキルを表し、及び、C1-18-アルキルはC1-、C2-、C3-、C4-、C5-、C6-、C7-、C8-、C9-、C10-、C11-、C12-、C13-、C14-、C15-、C16-、C17-又はC18-アルキルを表す。前記アルキルラジカルは、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、メチルエチル、ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、2,2-ジメチルプロピル、ヘキシル、1-メチルペンチルであり、もし置換されているならば、また、CHF2、CF3又はCH2OH等である。好ましくは、本発明との関連で、アルキルは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキルと理解され;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルである。
【0037】
アルケニルは、不飽和の、直鎖状又は分枝状の炭化水素を意味すると理解され、非置換か、又は1回若しくは複数回置換されてもよい。それは、例えば、-CH=CH-CH3などの基を包含する。アルケニルラジカルは、好ましくは、ビニル(エテニル)、アリル(2-プロペニル)である。好ましくは、本発明との関連で、アルケニルは、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8アルケニルであり;又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン若しくはヘキシレンなどのC2-6-アルケニルであり;又は、エチレン、プロピレン若しくはブチレンなどのC2-4アルケニルである。
【0038】
アルキニルは、不飽和の、直鎖状又は分枝状の炭化水素を意味するものと理解され、非置換か、又は一回若しくは複数回置換されていてもよい。それは、例えば、-C=C-CH3(1-プロピニル)などの基を包含する。好ましくは、本発明との関連で、アルキニルは、C2-10アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり;又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン若しくはヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;又は、エチン、プロピン若しくはブチンなどのC2-4-アルキニルである。
【0039】
本発明との関連で、シクロアルキルは、飽和又は不飽和の炭化水素(環中にヘテロ原子はない)環(芳香環ではない)を意味すると理解され、非置換か、又は、1回若しくは複数回置換されていてもよい。さらに、C3-4-シクロアルキルはC3-又はC4-シクロアルキルを表し、C3-5-シクロアルキルはC3-、C4-又はC5シクロアルキルを表し、C3-6-シクロアルキルはC3-、C4-、C5-又はC6-シクロアルキルを表し、C3-7-シクロアルキルはC3-、C4-、C5-、C6-又はC7-シクロアルキルを表し、C3-8シクロアルキルはC3-、C4-、C5-、C6-、C7-又はC8シクロアルキルを表し、C4-5-シクロアルキルはC4-又はC5-シクロアルキルを表し、C4-6-シクロアルキルはC4-、C5-又はC6-シクロアルキルを表し、C4-7-シクロアルキルはC4-、C5-、C6-又はC7-シクロアルキルを表し、C5-6-シクロアルキルはC5-又はC6-シクロアルキルを表し、及び、C5-7-シクロアルキルはC5-、C6-又はC7-シクロアルキルを表す。例としては、シクロプロピル、2-メチルシクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、及びまたアダマンチルである。好ましくは、本発明の関連で、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル若しくはシクロオクチルなどのC3-8-シクロアルキルであり;又は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル若しくはシクロヘプチルなどのC3-7-シクロアルキルであり;又は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのC3-6-シクロアルキルであり、特にシクロペンチル又はシクロヘキシルである。
【0040】
アルキル、アルケニル、アルキニル及びO-アルキルと一般的に関連して、他に定義しない限り、本発明との関連で、置換されたとの用語は、炭素原子上の少なくとも1つの水素ラジカルがF、Cl、Br、I、NH2、SH若しくはOH、-C(O)OH又は-OC1-4アルキルにより置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換されることを意味すると理解される。同じ分子上で、また同一の炭素原子上で、複数の置換は、同一又は異なる置換基を有することが可能である。これは、例えば、3つの水素が、CF3の場合のように、同一炭素原子上で置換され、又は、例えば、-CH(OH)-CH=CH-CHCl2の例のように、同じ分子の異なる場所で置換されることを含む。
【0041】
同じ分子上で、また同一の炭素原子上で、同一又は異なる置換基で複数の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CF3の場合のように置換され、又は、例えば、-CH(OH)-CH=CH-CHCl2の例のように、同じ分子の異なる場所で、同一のC原子上で置換されることを含む。
【0042】
本発明との一般的な関連で、ハロアルキルは、(F、Cl、Br、Iから選択される)ハロゲンにより1回又は数回置換されているアルキルを意味すると理解される。これは、例えば、-CH2Cl、-CH2F、-CHCl2、-CHF2、-CCl3、-CF3及び-CH2CHCI2を包含する。好ましくは、本発明との関連で、ハロアルキルは、ハロゲン置換のC1-、C2-、C3-又はC4-アルキルを表すハロゲン置換C1-4-アルキルを表すと理解される。ハロゲン置換アルキルラジカルは、したがって、好ましくは、ハロゲンで置換されているメチル、エチル、プロピル及びブチルである。好ましい例としては、-CH2Cl、-CH2F、-CHCl2、-CHF2及び-CF3を含む。
【0043】
本発明との関連で、ハロアルコキシは、(F、Cl、Br、Iから選択される)ハロゲンにより一回又は数回置換されている-O-アルキルを意味すると理解される。それは、例えば、-OCH2Cl、-OCH2F、-OCHCl2、-OCHF2、-OCCl3、-OCF3及び-OCH2-CHCI2を包含する。好ましくは、ハロアルコキシは、本発明との関連で、ハロゲンで置換されているC1-、C2-、C3-又はC4-アルコキシで表される、ハロゲンで置換されている-OC1-4アルキルと理解される。したがって、ハロゲン置換アルキルラジカルは、好ましくは、O-メチル、O-エチル、O-プロピル及びO-ブチルである。好ましい例は、-OCH2Cl、-OCH2F、-OCHCl2、-OCHF2及び-OCF3を含む。
【0044】
もっとも好ましくは、アルキル、アルケニル、アルキニル又はO-アルキルとの関係において、本発明との関連で、置換されているとは、すべての置換されているアルキル、アルケニル、アルキニルが、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH又は-OC1-4アルキルの1つ以上で置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH又はハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上で置換されていると理解される。
【0045】
アリールは、環の1つのみにおいてもヘテロ原子がない、少なくとも1つの芳香環を有する環系を意味するものと理解される。例は、フェニル、ナフチル、フルオロアンテニル、フルオロエニル、テトラリニル又はインダニルであり、特に9H-フルオロエニル又はアントラセニルラジカルであり、これらは、非置換か、又は1回若しくは複数回の置換が可能である。もっとも好ましくは、本発明との関連で、アリールはフェニル、ナフチル又はアントラセニル、好ましくはフェニルと理解される。
【0046】
本発明との関連で、アルキルアリールは、分枝状又は直鎖状であってもよく、及び、非置換か、又は1回又は複数回置換されていている、C1-6-アルキル基(上記参照)を介して、他の1つの原子に結合しているアリール基(上記参照)を意味すると理解される。したがって、本発明との関連で、アルキルアリールは、C1-6-アルキル基(上記参照)を介して別の原子に結合されているアリール基(上記参照)を意味するものと理解される。該アルキルは分枝状又は直鎖状であってもよく、及び、非置換であり、一方、アリールは、非置換又は一回若しくは複数回置換されていてもよい。好ましくは、アルキルアリールは、1〜4の(-CH2-)基を介して別の原子に結合されているアリール基(上記参照)を意味するものと理解される。もっとも好ましくは、アルキルアリールは、ベンジル(すなわち-CH2-フェニル)である。
【0047】
本発明との関連で、アルキルヘテロシクリルは、分枝状又は直鎖状であってもよい、非置換又は1回若しくは複数回置換されているC1-6-アルキル基を介して別の原子に結合しているヘテロシクリル基(上記参照)を意味するものと理解される。したがって、本発明との関連で、アルキルヘテロシクリルは、C1-6-アルキル基(上記参照)を介して別の原子に結合しているヘテロシクリル基(上記参照)を意味するものと理解される。該アルキルは分枝状又は直鎖状であってもよく、非置換であり、一方、ヘテロシクリルは、非置換又は一回若しくは複数回置換されていてもよい。好ましくは、アルキルヘテロシクリルは、1〜4つの(-CH2-)基を介して別の原子に結合しているヘテロシクリル基(上記参照)を意味するものと理解される。もっとも好ましくは、アルキルヘテロシクリルは、-CH2-ピリジンである。
【0048】
本発明との関連において、アルキルシクロアルキルは、分枝状又は直鎖状であってもよく、及び非置換であるか、又は一回若しくは複数回置換されているC1-6アルキル(上記参照)を介して別の原子に結合しているシクロアルキル基を意味するものと理解される。したがって、本発明との関連で、アルキルヘテロシクリルは、C1-6-アルキル基(上記参照)を介して別の原子に結合しているシクロアルキル(上記参照)を意味するものと理解される。該アルキルは分枝状又は直鎖状であってよく、非置換であり、一方、シクロアルキルは、1回又は複数回置換されていてもよい。好ましくは、アルキルシクロアルキルは、1〜4つの(-CH2-)基を介して別の原子に結合しているシクロアルキル基(上記参照)を意味するものと理解される。もっとも好ましくは、アルキルシクロアルキルは、-CH2-シクロプロピルである。
【0049】
ヘテロシクリルラジカル又は(以下、「ヘテロシクリル」とも呼ばれる)基は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む少なくとも1つの飽和又は不飽和環を有する複素環系を意味するものと理解される。ヘテロシクリル基はまた、一回又は複数回置換されていてもよい。例は、テトラヒドロピラン、オキサゼパン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジンなどの非芳香性ヘテロシクリル、並びに、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンなどのヘテロアリールを含む。
【0050】
本明細書で理解されるように、ヘテロシクリルの中のサブグループは、ヘテロアリール及び非芳香族ヘテロシクリルを含む。
・(ヘテロ芳香族ラジカル又は芳香族ヘテロシクリルと同等である)ヘテロアリールは、少なくとも1つの芳香環が、窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を環中に含む1つ以上の環の芳香族複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの芳香族環が窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を環中に含む1つ又は2つの環の芳香族複素環系であり、より好ましくは、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾール、キナゾリン、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チオフェン及びベンズイミダゾールから選択され;
・非芳香族ヘテロシクリルは、窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群から選択される1つ以上のヘテロ原子を環中に含む少なくとも1つの環(芳香族ではない、この又はこれらの環)の複素環系であり;好ましくは、1つ又は2つの環の複素環系であって、1つ又は両方の環(芳香族ではない1つ又は2つの環)が、窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を環中に含み、より好ましくは、オキサゼパム、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン(インダン)、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、オキソピロリジン、ベンゾジオキサンから選択され、特にベンゾジオキサン、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、オキソピロリジン及びピロリジンから選択される。
【0051】
好ましくは、本発明との関連において、ヘテロシクリルは、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系として定義される。好ましくは、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系である。
【0052】
ヘテロシクリルの好ましい例は、オキサゼパン、ピロリジン、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンを含み、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、オキサゼパン及びピロリジンを含む。
【0053】
本発明との関連で、オキソピロリジンは、ピロリジン-2-オンを意味するものと理解される。
【0054】
アリール(アルキル-アリールを含む)、シクロアルキル(アルキル-シクロアルキルを含む)、又はヘテロシクリル(アルキル-ヘテロシクリルを含む)に関連して、他に定義しない限り、置換されたは、アリール又はアルキルアリール、シクロアルキル又はアルキル‐シクロアルキル;ヘテロシクリル又はアルキル‐ヘテロシクリルの環系の、OH、SH、=O、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、CN、NO2、COOH;NRxRy(Rx及びRyは、独立して、H、又は、飽和若しくは不飽和の、直鎖状若しくは分枝状の、置換又は非置換のC1-6-アルキル基のいずれかである);飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換のC1-6-アルキル;飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換の-O-C1-6-アルキル(アルコキシ);飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換の-S-C1-6-アルキル;飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換の-C(O)-C1-6-アルキル基;飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、置換又は非置換の-C(O)-O-C1-6-アルキル基;置換又は非置換のアリール又はアルキル-アリール;置換又は非置換のシクロアルキル又はアルキル-シクロアルキル;置換又は非置換のヘテロシクリル又はアルキル-ヘテロシクリルによる置換を意味するものと理解される。
【0055】
もっとも好ましくは、アリール(アルキル-アリールを含む)との関連で、置換は、置換されているいかなるアリール(アルキル-アリールを含む)が、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN又は-C1-4-アルキルの1つ以上で置換され、該-C1-4-アルキルは、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上で置換されていると、本発明との関連において理解される。
【0056】
もっとも好ましくは、シクロアルキル(アルキル-シクロアルキルを含む)又はヘテロシクリル(アルキル-ヘテロシクリルを含む)との関連で、置換は、置換されているいかなるシクロアルキル及びヘテロシクリルが、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN又は-C1-4-アルキルの1つ以上で置換され、該-C1-4-アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上で置換されていると、本発明との関連において理解される。
【0057】
用語「脱離基」は、ヘテロ結合開裂における電子対によって外れる分子断片を意味する。脱離基は、アニオン又は中性分子であることができる。一般的なアニオン性脱離基は、Cl-、Br-及びI-などのハロゲン化物、並びにトシレート(TsO-)などのスルホン酸エステルである。
【0058】
用語「塩」は、本発明に従って使用される活性化合物のいかなる形態を意味すると理解されるべきであり、本発明において、いかなるイオンの形態、荷電されているか、カウンターイオン(カチオン又はアニオン)と複合されているか、又は溶液中にあるものと想定する。これにより、他の分子及びイオンと活性化合物との複合体と理解されるべきであり、特に、イオン相互作用を介して複合される複合体と理解されるべきである。
【0059】
用語「生理学的に許容可能な塩」は、本発明との関連において、治療のために適切に使用される場合、特に、ヒト及び/又は哺乳動物へ使用又は適用される場合に、(ほとんどの時間において毒性的ではなく、特に、カウンターイオンによって惹起されていない)生理学的に許容される任意の塩を意味する。
【0060】
これらの「生理学的に許容可能な塩」は、カチオン又は塩基で形成でき、本発明によって使用される少なくとも1つの化合物(特に、ヒト及び/又は哺乳類に使用される場合に、生理学的に許容される好ましくは無機のカチオンに対するアニオンとして、一般に、(脱プロトン化された)酸)の塩を、本発明との関連で意味すると理解される。前記塩は、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の塩が特に好ましく、NH4に対してもまた、特に1又は2-ナトリウム、1-又は2-カリウム、マグネシウム又はカルシウムとの塩である。
【0061】
生理学的に許容可能な塩はまた、本発明との関連において、アニオン又は酸で形成でき、本発明によって使用される少なくとも1つの化合物(特に、ヒト及び/又は哺乳類に使用される場合に、生理学的に許容される好ましくは無機のアニオンに対するカチオンとして)の塩を、本発明との関連で意味すると理解される。これにより、本発明との関連において、生理学的に許容される酸に対して形成される塩、すなわち、特にヒト及び/又は哺乳類で使用される場合に、生理学的に許容される無機又は有機酸に対する特定の活性化合物の塩と理解されるべきである。特定の酸の生理学的に許容される塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸又はクエン酸の塩である。
【0062】
本発明の化合物は、結晶の形態又は遊離塩基若しくは酸などの遊離化合物の形態で存在してもよい。
【0063】
上記で定義された一般式Iの化合物などの本発明の化合物の溶媒和物であるいかなる化合物も、本発明の範囲に含まれると理解される。溶媒和の方法は、一般に当技術分野で知られている。適切な溶媒和物は、薬学的に許容可能な溶媒和物である。本発明による用語「溶媒和物」は、この化合物は、別の分子(ほとんどの場合、極性溶媒)に非共有結合を介して結合している本発明の活性化合物の任意の形態と理解されるべきである。特に好ましい例は、水和物、及び、メタノレート又はエタノレートなどのアルコラートが挙げられる。
【0064】
上記で定義される一般式Iの化合物などの本発明の化合物のプロドラッグであるいかなる化合物も、本発明の範囲に含まれると理解される。用語「プロドラッグ」は、その最も広い意味で用いられ、in vivoで本発明の化合物に変換される誘導体を包含する。そのような誘導体は、当業者に対して、容易に分子内に存在する官能基に応じて発生し、限定されないが、本発明の化合物の以下の誘導体:エステル類、アミノ酸エステル、リン酸エステル、金属塩スルホン酸エステル、カルバメート及びアミドが含まれる。所与の活性化合物のプロドラッグを製造する周知の方法の例は、当業者に知られており、例えば、Krogsgaard-Larsenら、「ドラッグデザイン、ディスカバリーのテキストブック」Taylor & Francis (April 2002)に見ることができる。
【0065】
特に明記しない限り、本発明の化合物は、また、1つ以上の同位体富化原子の存在においてのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素若しくはトリチウムによる水素の置換、又は13C-若しくは14C-富化による炭素の置換、又は15N-富化窒素による窒素の置換を除いて本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲に含まれる。
【0066】
式(I)の化合物、及びそれら化合物の塩又は溶媒和物は、好ましくは、薬学的に許容可能な又は実質的に純粋な形態である。薬学的に許容可能な形態によるは、希釈剤及び担体などの通常の医薬添加剤を除いた、通常の投与量レベルで毒性と考えられる物質を含まない純度の薬学的に許容可能なレベルを有することをとりわけ意味する。薬物物質の純度レベルは、好ましくは50%を超え、より好ましくは70%を超え、もっとも好ましくは90%を超える。好ましい実施態様では、式(I)の化合物又はその塩の95%を超える。これは、溶媒和物又はプロドラッグにも適用される。
【0067】
一般式Iの本発明の化合物の好ましい実施態様において、
【化13】
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(W、X、Y又はZの1つで、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
によって置換されているか、又は、W及びXでさらなる環系に縮合したW-X-Y-Zによって形成される5員の複素環か、さもなければ非置換であるか)が:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]

【化16】
[この文献は図面を表示できません]

【化17】
[この文献は図面を表示できません]

【化18】
[この文献は図面を表示できません]

【化19】
[この文献は図面を表示できません]
、又は、
【化20】
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から選択される。
【0068】
一般式Iの本発明の化合物のもう1つの実施態様において、
【化21】
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が、置換基
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
と一緒に、次の非置換の環系も形成できる。
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0069】
一般式Iの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
(W、X、Y又はXの1つで、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
によって置換されるか、又は、W及びXでさらなる環系に縮合したW-X-Y-Zによって形成される5員の複素環であるか、さもなければ非置換か)が:
【化26】
[この文献は図面を表示できません]

【化27】
[この文献は図面を表示できません]

【化28】
[この文献は図面を表示できません]

【化29】
[この文献は図面を表示できません]

【化30】
[この文献は図面を表示できません]

【化31】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0070】
一般式Iの本発明の化合物のもう1つの実施態様において、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
(W、X、Y又はXの1つで、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
によって置換されているか、又は、W及びXでさらなる環系に縮合したW-X-Y-Zによって形成される5員の複素環であるか、さもなければ非置換か)が:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]

【化35】
[この文献は図面を表示できません]

【化36】
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【化37】
[この文献は図面を表示できません]

【化38】
[この文献は図面を表示できません]
、又は、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0071】
一般式Iの本発明の化合物のさらなる好ましい実施態様において、前記化合物が、式IIの化合物であり、
【化40】
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mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1、V3、V4及びV5の1つが、窒素又は炭素から選択され、それ以外は炭素であり;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R2が、水素、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
又は、
R1及びR2が、隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式IIのコア構造の環
【化41】
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に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
R3が置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
及び、
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され、又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれが結合する炭素又は窒素原子と一緒にシクロアルキル又はヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;
及び、W、X、Y及びZが、炭素、窒素又は酸素から選択され、W-X-Y-Zが、コア骨格に結合する架橋C原子と一緒に、5員の複素環を形成し;及び、
【化42】
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が、
【化43】
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【化44】
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【化45】
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【化46】
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【化47】
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、及び、
【化48】
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から選択され;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0072】
1つの実施態様において、1つ以上の以下の条件が適用される:
・V1、V3、V4及びV5が炭素であり、及び、いかなるW、X、Y又はZが、
【化49】
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である場合に、R1が-OCH3でなくともよく;
及び/又は、
・V1、V3、V4及びV5が炭素であり、nが0であり、R3が-CH3又は-C2H5の場合に、R1もR2も-NH2でなくともよい。
【0073】
一般式IIの本発明の化合物の好ましい実施態様において、
【化50】
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が、
【化51】
[この文献は図面を表示できません]

【化52】
[この文献は図面を表示できません]

【化53】
[この文献は図面を表示できません]

【化54】
[この文献は図面を表示できません]

【化55】
[この文献は図面を表示できません]
、又は、
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0074】
一般式IIの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【化58】
[この文献は図面を表示できません]

【化59】
[この文献は図面を表示できません]

【化60】
[この文献は図面を表示できません]

【化61】
[この文献は図面を表示できません]

【化62】
[この文献は図面を表示できません]
、又は、
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される。
【0075】
一般式IIの本発明の化合物のもう1つの実施態様において、
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
が、また、以下の非置換の環系を形成できる。
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
一般式I又はIIの本発明の化合物のさらなる好ましい実施態様において、前記化合物が、式IIIの化合物であり、
【化66】
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mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が、窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R2が、水素、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
又は、
R1及びR2が、隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式IIIのコア構造の環
【化67】
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に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
R3が置換又は非置換のアルキル、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され;又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれが結合する炭素又は窒素原子と一緒にシクロアルキル又はヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;及び、
【化68】
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が、
【化69】
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【化70】
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【化71】
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【化72】
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【化73】
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、又は、
【化74】
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から選択され;及び、
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
が、
【化76】
[この文献は図面を表示できません]

【化77】
[この文献は図面を表示できません]

【化78】
[この文献は図面を表示できません]

【化79】
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【化80】
[この文献は図面を表示できません]
、及び、
【化81】
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から選択され、
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0077】
1つの実施態様において、1つ以上の以下の条件が適用される:
・V1が炭素であり、及び、
【化82】
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が、
【化83】
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、又は、
【化84】
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であり、n=0であり、及び、R3が-CH3又はC2H5である場合に、R1がOCH3でなくともよく;
及び/又は、
・V1が炭素であり、nが0であり、R3が-CH3又は-C2H5である場合に、R1が-NH2でなくともよい。
【0078】
一般式IIIの本発明の化合物の好ましい実施態様において、
【化85】
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が、
【化86】
[この文献は図面を表示できません]

【化87】
[この文献は図面を表示できません]

【化88】
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【化89】
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【化90】
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、又は、
【化91】
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から選択される。
【0079】
一般式I又はIIの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物が、式IVの化合物であり、
【化92】
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mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が、窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R2が、水素、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
又は、
R1及びR2が、隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式IVのコア構造の環
【化93】
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に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
R3が置換又は非置換のアルキル、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され;又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれが結合する炭素又は窒素原子と一緒にシクロアルキル又はヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;
及び、W、Y及びZが、相互に独立して、N又はCHから選択され、それらの1つ又は2つだけがCHであり;及び、
【化94】
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が、
【化95】
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【化96】
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【化97】
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【化98】
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【化99】
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、及び、
【化100】
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から選択され、
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0080】
1つの実施態様において、以下の条件が適用される:
・V1が炭素であり、W、Y及びZの中の2つがCHであり、nが0であり、及びR3が-CH3又は-C2H5である場合に、R1は-NH2でなくともよい。
【0081】
一般式IVの本発明の化合物の好ましい実施態様において、上記の
【化101】
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が、
【化102】
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【化103】
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【化104】
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、又は、
【化105】
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から選択される。
【0082】
上記の一般式IVの本発明の化合物の好ましい実施態様において、前記化合物は式IVの化合物であり、
R3が、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
好ましくは、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルである。
【0083】
一般式I又はIIの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は式Vの化合物であり、
【化106】
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mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が、窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R2が、水素、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
又は、
R1及びR2が隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式IVのコア構造の環
【化107】
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に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
R3が、置換又は非置換のアルキル、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され;又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれが結合する炭素又は窒素原子と一緒にシクロアルキル又はヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;及び、
【化108】
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が、
【化109】
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【化110】
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【化111】
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【化112】
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【化113】
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、及び、
【化114】
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から選択され;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0084】
一般式I又はIIの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は式V(好ましい置換基を伴う)の化合物であり、
【化115】
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mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が、窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R2が、水素、ハロゲン、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
又は、
R1及びR2が隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式IVのコア構造の環
【化116】
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に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
R1における及び/又はR2における前記のアリール、又は、R1及びR2によって形成される前記の環、又は、それに縮合している前記の環が、置換のアリールの場合、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN若しくは-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R1における前記のヘテロシクリル及び/又はR2におけるヘテロシクリル若しくはシクロアルキル、R1及びR2によって形成される前記の環、若しくは、それに縮合している環が、置換のヘテロシクリル又はシクロアルキルの場合、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN若しくは-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R2における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが置換されている場合、F、Cl、Br、I、-NH2、-SH若しくは-OH、-C(O)OH又は-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R3が、置換又は非置換のアルキル、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
及び、
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R3における及び/又はR4における前記のアリールが、置換されたアリールである場合、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN若しくは-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R3における及び/又はR4における前記のヘテロシクリル又はシクロアルキルが、置換されたヘテロシクリル又はシクロアルキルの場合、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R3における及び/又はR4における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが置換されている場合、F、Cl、Br、I、-NH2、-SH若しくは-OH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり;
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され;又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれが結合する炭素又は窒素原子と一緒にシクロアルキル又はヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;
R6における、R7における及び/又はR8における前記のアリールが、置換されたアリールである場合、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R6における、R7における及び/又はR8における前記のヘテロシクリル又はシクロアルキルが、置換されたヘテロシクリル又はシクロアルキルである場合、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
R6における、R7における及び/又はR8における前記のアルキル、アルケニル又はアルキニルが置換されている場合、F、Cl、Br、I、-NH2、-SH、-OH若しくは-C(O)OH、-OC1-4アルキルから選択される1つ以上の置換基によって置換され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又はOH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;
W、Y及びZが、相互に独立して、N又はCHから選択され、それらの1つ又は2つのみが、CHであり;及び、
【化117】
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が、
【化118】
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【化119】
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【化120】
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【化121】
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【化122】
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、及び、
【化123】
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から選択され、
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物であり;
以下の条件が適用される:
・V1が炭素であり、W、Y及びZの中の2つがCHであり、nが0であり、及びR3がCH3又は-C2H5である場合に、R1は-NH2でなくともよい。
【0085】
一般式Vの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、以下から選択され、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)エタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・1,1,1-トリフルオロ-N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-((1R,5S)-3-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((2-(ピリジン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(6-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)アニリン、
・N-tert-ブチル-3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)メタンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2,6-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(5-クロロ-6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0086】
一般式I、II、III又はIVの本発明の化合物のもう1つの非常に好ましい実施態様において、前記化合物は、以下から選択され、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)エタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-((1R,5S)-3-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((2-(ピリジン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(6-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-tert-ブチル-3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)メタンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2,6-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(5-クロロ-6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0087】
一般式I、II、III又はIVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、以下から選択され、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)エタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(6-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)メタンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(5-クロロ-6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0088】
一般式I、II、III又はIVの本発明の化合物のもう1つの極めて好ましい実施態様において、前記化合物は、以下から選択され、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0089】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;好ましくは1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンからなる群から選択され;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のフェニルなどのアリール、及び、置換又は非置換のイミダゾールなどのヘテロシクリルであり;
及び/又は、
R2が、水素、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;好ましくは1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンからなる群から選択され;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキル;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキル;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルであり;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8-アルケニルであり;好ましく、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC2-6-アルケニル;より好ましくは、エチレン、プロピレン若しくはブチレンなどのC2-4-アルケニルであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10-アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり;好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン若しくはヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン若しくはブチンなどのC2-4-アルキニルであり、
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキルであり;
及び/又は、
ハロゲンが、フッ素、塩素、ヨウ素又は臭素のいずれかであり;好ましくは、塩素又はフッ素であり;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R2が、水素、フッ素などのハロゲン、又は、CH3などのC1-4アルキル若しくはCF3から選択され;
及び/又は、
R1及びR2が隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式I、II、III、IV又はVのそれぞれのコア構造の環
【化124】
[この文献は図面を表示できません]

【化125】
[この文献は図面を表示できません]
、又は、
【化126】
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に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
前記環は、非置換か、又は、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-OC1-4アルキルの1つ以上で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又はOH、ハロゲン、-CN、若しくはC1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;好ましくは、前記環は、V1、V2、V3、V4及びV5で形成され、これらの全てが炭素であり、コア構造
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
又は
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環と縮合し、2環を形成し、より好ましくは、二環式複素環を形成し、もっとも好ましくは、R1及びR2によってコア構造とともに形成された二環式複素環であり、非置換か、又は、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-OC1-4アルキルの1つ以上で置換されたベンズイミダゾール、インダゾール、インドリン及びベンゾチアゾールから選択され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン、-CN又はC1-4アルキルの1つ以上で置換され;該C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上で置換され;
及び/又は、
R3が、置換又は非置換のアルキル、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくはナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;好ましくは1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンから選択され、特にピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンであり;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル若しくはブチルなどのC1-4アルキルであり、又はR3がアルキルではなく;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8アルケニルであり;好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC2-6-アルケニルであり、より好ましくは、エチレン、プロピレン又はブチレンなどのC2-4アルケニルからであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり;好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン又はヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン又はブチンなどのC2-4-アルキニルであり;
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、特にシクロペンチル又はシクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキルであり;
及び/又は、
好ましくは、R3がアルキルではなく;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R3が、置換又は非置換のプロピル若しくはブチルなどのアルキルから、ジエチルアセタミドなどのCONR6R7、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのシクロアルキルから、又は、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、又は、置換又は非置換のピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンなどのヘテロシクリルから選択され、 又は、もっとも好ましくは、R3が、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのシクロアルキルから、又は、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、置換又は非置換のピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンなどのヘテロシクリルから選択され;
及び/又は、
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり;
好ましくは、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含有する1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンから選択され、特にピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンであり;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルであり;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8アルケニルであり;好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC2-6-アルケニルであり;より好ましくは、エチレン、プロピレン又はブチレンなどのC2-4-アルケニルからであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン又はヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン又はブチンなどのC2-4-アルキニルであり;
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、特にシクロペンチル又はシクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキルであり;
もっとも好ましくは、R4が水素から、又は、CH3若しくはCH2OHなどの置換又は非置換のC1-4アルキルから選択され;
及び/又は、
R5が、水素、ヒドロキシ若しくはCH3であり、又は、水素若しくはCH3のみであり;
及び/又は、
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され、又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれの結合する炭素若しくは窒素原子と一緒に、シクロアルキル若しくはヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくは、フェニルであり;
及び/又は、
前記アルキル-アリールが、C1-4-アルキル-アリールであり;好ましくは、ベンジルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり;
好ましくは、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンから選択され、特にピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンであり;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルであり;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8アルケニルであり、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC1-6-アルケニルであり;より好ましくは、エチレン、プロピレン又はブチレンなどのC1-4-アルケニルからであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり;好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン又はヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン又はブチンなどのC2-4-アルキニルであり;
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、特にシクロペンチル又はシクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキルであり、
及び/又は、
R6、R7又はR8が、各々が結合する炭素又は窒素原子と一緒に、シクロアルキル又はヘテロシクリルの環を形成する場合に、この環は5又は6員であり、好ましくは、飽和、非置換のシクロヘキシルなどの飽和の5又は6員のシクロアルキル環を形成し;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素から、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどの置換又は非置換のC1-4アルキルから、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、置換又は非置換のピロリジンなどのヘテロシクリルから、又は
、置換若しくは非置換のベンジルなどのアルキル-アリールから選択され、又は、R6及びR7が結合する炭素原子と一緒にシクロヘキシルなどのシクロアルキルの5又は6員の環を形成する。
【0090】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-SR6、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンから選択され;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;好ましくは1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンからなる群から選択され;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のフェニルなどのアリール、及び、置換又は非置換のイミダゾールなどのヘテロシクリルである。
【0091】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R2が、水素、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-NR6R7、-SR6、-OR6、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり、
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;好ましくは1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンから選択され;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキル;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキル;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルであり;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8-アルケニルであり;好ましく、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC2-6-アルケニル;より好ましくは、エチレン、プロピレン若しくはブチレンなどのC2-4-アルケニルであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10-アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、
ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり;好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン若しくはヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン若しくはブチンなどのC2-4-アルキニルであり、
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキルであり;
及び/又は、
ハロゲンが、フッ素、塩素、ヨウ素又は臭素のいずれかであり;好ましくは、塩素又はフッ素であり;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R2が、水素、フッ素などのハロゲン、又は、CH3などのC1-4アルキル若しくはCF3から選択される。
【0092】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R1及びR2が隣接する環中の原子に結合し、これらの原子と一緒に、飽和又は不飽和の、置換又は非置換の環を形成し、式I、II、III、IV又はVのそれぞれのコア構造の環
【化129】
[この文献は図面を表示できません]

【化130】
[この文献は図面を表示できません]
、又は、
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
に縮合し、さらなる非置換又は置換の環系に縮合してもよく;
前記環は、非置換か、又は、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-OC1-4アルキルの1つ以上で置換され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又はOH、ハロゲン、-CN、若しくはC1-4アルキルの1つ以上により置換され、該C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上によって置換され;好ましくは、前記環は、V1、V2、V3、V4及びV5で形成され、これらの全てが炭素であり、コア構造
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
又は
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
のフェニル環に縮合し、2環を形成し、より好ましくは、二環式複素環を形成し、もっとも好ましくは、R1及びR2によってコア構造とともに形成された二環式複素環であり、非置換か、又は、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-OC1-4アルキルの1つ以上で置換されたベンズイミダゾール、インダゾール、インドリン及びベンゾチアゾールから選択され、該-OC1-4アルキルは、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)、-CN又はC1-4アルキルの1つ以上で置換され;該C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上で置換される。
【0093】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R3が、置換又は非置換のアルキル、CONR6R7、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくはナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;好ましくは1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり、少なくとも1つの環は、環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含み;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンから選択され、特にピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンであり;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル若しくはブチルなどのC1-4アルキルであり、又はR3がアルキルではなく;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8アルケニルであり;好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC2-6-アルケニルであり、より好ましくは、エチレン、プロピレン又はブチレンなどのC2-4-アルケニルからであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり;好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン又はヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン又はブチンなどのC2-4-アルキニルであり;
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、特にシクロペンチル又はシクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキルであり;
及び/又は、
好ましくは、R3がアルキルではなく;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R3が、置換又は非置換のプロピル若しくはブチルなどのアルキルから、ジエチルアセタミドなどのCONR6R7、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのシクロアルキルから、又は、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、又は、置換又は非置換のピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンなどのヘテロシクリルから選択され、
又は、もっとも好ましくは、R3が、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのシクロアルキルから、又は、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、置換又は非置換のピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンなどのヘテロシクリルから選択される。
【0094】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R4が、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくはフェニルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含有する1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンから選択され、特にピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンであり;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルであり;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8アルケニルであり;好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC2-6-アルケニルであり;より好ましくは、エチレン、プロピレン又はブチレンなどのC2-4-アルケニルからであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、
ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり、好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン又はヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン又はブチンなどのC2-4-アルキニルであり;
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル、特にシクロペンチル又はシクロヘキシルなどのC3-6シクロアルキルであり;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R4が水素から、又は、CH3若しくはCH2OHなどの置換又は非置換のC1-4アルキルから選択される。
【0095】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R5が、水素、ヒドロキシ若しくはCH3であり、又は、水素若しくはCH3のみである。
【0096】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のアルケニル、置換又は非置換のアルキニル、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルからなる群から選択され、又は、R6、R7若しくはR8が、それぞれの結合する炭素若しくは窒素原子と一緒に、シクロアルキル若しくはヘテロシクリルの4〜7員の環を形成してもよく;
ここで、
前記アリールが、フェニル、ナフチル又はアントラセンであり;好ましくは、ナフチル及びフェニルであり;より好ましくは、フェニルであり;
及び/又は、
前記アルキル-アリールが、C1-4-アルキル-アリールであり;好ましくは、ベンジルであり;
及び/又は、
前記ヘテロシクリルが、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ以上の飽和又は不飽和の環の複素環系であり;好ましくは、少なくとも1つの環が環中に窒素、酸素及び/又は硫黄からなる群からの1つ以上のヘテロ原子を含む1つ又は2つの飽和又は不飽和の環の複素環系であり;より好ましくは、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ-1,2,5-チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾール及びキナゾリンから選択され、特にピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンであり;
及び/又は、
前記アルキルが、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はオクチルなどのC1-8アルキルであり;好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルなどのC1-6アルキルであり;より好ましくは、メチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルであり;
及び/又は、
前記アルケニルが、C2-10-アルケニル、又は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン若しくはオクチレンなどのC2-8アルケニルであり、好ましくは、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン又はヘキシレンなどのC2-6-アルケニルであり;より好ましくは、エチレン、プロピレン又はブチレンなどのC2-4-アルケニルからであり;
及び/又は、
前記アルキニルが、C2-10アルキニル、又は、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン、
ヘキシン、ヘプチン若しくはオクチンなどのC2-8-アルキニルであり;好ましくは、エチン、プロピン、ブチン、ペンチン又はヘキシンなどのC2-6-アルキニルであり;より好ましくは、エチン、プロピン又はブチンなどのC2-4-アルキニルであり;
及び/又は、
前記シクロアルキルが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルなどのC3-8シクロアルキルであり;好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルなどのC3-7シクロアルキルであり;より好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、
及び/又は、
R6、R7又はR8が、各々が結合する炭素又は窒素原子と一緒に、シクロアルキル又はヘテロシクリルの環を形成する場合に、この環は5又は6員であり、好ましくは、飽和、非置換のシクロヘキシルなどの飽和の5又は6員のシクロアルキル環を形成し;
及び/又は、
もっとも好ましくは、R6、R7及びR8が、相互に独立して、水素から、置換又は非置換のメチル、エチル、プロピル又はブチルなどのC1-4アルキルから、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、置換又は非置換のピロリジンなどのヘテロシクリルから、又は、置換若しくは非置換のベンジルなどのアルキル-アリールから選択され、又は、R6及びR7が結合する炭素原子と一緒にシクロヘキシルなどのシクロアルキルの5又は6員の環を形成する。

【0097】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のアリール、及び、置換又は非置換のヘテロシクリルであり;
R2が、水素、フッ素などのハロゲン、又は、CH3などのC1-4アルキル若しくはCF3であり、好ましくは水素であり;
又は、
R1及びR2がコア構造と共に2環式複素環を形成し、好ましくは、非置換か、ハロゲン(F、Cl、I、Br)、-OH、-NH2、-SH、=O、-OC1-4アルキルの1つ以上によって置換されたベンゾイミダゾール、インダゾール、インドリン及びベンゾチアゾールから選択され、該-OC1-4アルキルが、非置換か、又は、-OH若しくはハロゲン、-CN又は-C1-4アルキルの1つ以上によって置換され、該-C1-4アルキルが、非置換か、又は、OH若しくはハロゲン(F、Cl、I、Br)の1つ以上で置換され;
R3が、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルなどのシクロアルキルから、又は、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、又は、置換又は非置換のピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンなどのヘテロシクリルから選択され;
R4が、水素から、又は、CH3などのC1-4アルキル若しくはCH2OHであり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3、好ましくは、水素であり;
R6、R及びR8が、各々が独立して、水素から、置換又は非置換のメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert-ブチル若しくはブチルなどのC1-4アルキルから、置換又は非置換のフェニルなどのアリールから、置換又は非置換のピロリジンなどのヘテロシクリルから、置換又は非置換のベンジルなどのアルキル-アリールから選択され、又は、R6及びRが、それらが結合する炭素原子と一緒に、シクロヘキシルなどのシクロアルキルの5又は6員の環を形成する。
【0098】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
mが1である。
【0099】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
nが0又は1である。
【0100】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
V1が窒素又は炭素から選択される。
【0101】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R1が、ヒドロキシル、-NH2、-NHS(O)2-イソプロピル、-NHS(O)2-メチル、-NHS(O)2-エチル、-NHS(O)2-シクロプロピル、-NHS(O)2-CF3、-S(O)2NH-tert-ブチル、NHC(O)-エチルである。
【0102】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R2が、水素である。
【0103】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R3が、置換又は非置換のフェニルから、及び、置換又は非置換のピリミジンから選択される。
【0104】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R4が、水素である。
【0105】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R5が、水素である。
【0106】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R6が、水素である。
【0107】
一般式I、II、III、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
R7が、水素、置換又は非置換のメチル、置換又は非置換のエチル、置換又は非置換のイソプロピル、置換又は非置換のtert-ブチル、置換又は非置換のシクロプロピル又は-CF3である。
【0108】
一般式I、II又はIIIの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
【化134】
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が、置換されたトリアゾール、置換されたピラゾール、又は、置換されたイミダゾールであり、好ましくは、
【化135】
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【化136】
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【化137】
[この文献は図面を表示できません]

【化138】
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、及び
【化139】
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から選択される。
【0109】
一般式I、II又はIII、IV又はVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
【化140】
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が、
【化141】
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【化142】
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【化143】
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【化144】
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【化145】
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、及び、
【化146】
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から選択される。
【0110】
一般式IVの本発明の化合物のもう1つの非常に好ましい実施態様において、前記化合物は、化合物であり、
mが1又は2であり;
nが0又は1であり;
V1が窒素又は炭素から選択され;
R1が、ヒドロキシル、-NR6R7、-NR6S(O)2R7、-NR6COR7、-NR6CONR7R8、-S(O)2R6、-S(O)2NR6R7、-CONR6R7、置換又は非置換のフェニル、及び、置換又は非置換のイミダゾールであり、好ましくは、ヒドロキシル、-NR6R7、S(O)2NR6R7、-NR6COR7及び-NR6S(O)2R7であり;
R2が、水素であり;
又は、
R3が、置換又は非置換のシクロペンチル若しくはシクロヘキシルから、又は、置換又は非置換のフェニルから、又は、置換又は非置換の、ピリジン、イミダゾール、インデン、2,3-ジヒドロインデン、ベンゾフラン、ピリミジンなどのヘテロシクリルから選択され、好ましくは、フェニル又はピリジンであり;
R4が、水素又はC1-4アルキルであり、好ましくは、水素であり;
R5が、水素、ヒドロキシ又はCH3であり、好ましくは、水素又はCH3であり、より好ましくは、水素であり;
R6、R及びR8が、各々が独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のシクロアルキル、置換又は非置換のフェニルであり、好ましくは、水素、置換又は非置換のC1-4アルキル、置換又は非置換のC3-6シクロアルキルから選択され;
及び、W、Y及びZが、相互に独立して、N又はCHから選択され、それらの1つ又は2つのみがCHであり;
及び、
【化147】
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が、
【化148】
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【化149】
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【化150】
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【化151】
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【化152】
[この文献は図面を表示できません]
、及び、
【化153】
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から選択され;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0111】
一般式I、II、III又はIVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、以下より選択され、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)エタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・1,1,1-トリフルオロ-N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-((1R,5S)-3-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((2-(ピリジン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(6-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)アニリン、
・N-tert-ブチル-3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)メタンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2,6-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(5-クロロ-6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0112】
一般式I、II、III又はIVの本発明の化合物のもう1つの非常に好ましい実施態様において、前記化合物は、以下より選択され、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)エタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-((1R,5S)-3-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((2-(ピリジン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(6-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-tert-ブチル-3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)メタンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2,6-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(5-クロロ-6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-メトキシピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
・N-(6-(4((1-ピリジン-2イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0113】
一般式I、II、III又はIVの本発明の化合物のもう1つの好ましい実施態様において、前記化合物は、以下より選択され、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・3-(4-((1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)エタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(6-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-ベンジル-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)メタンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-ヒドロキシフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(3,4-ジフルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(5-クロロ-6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(6-(5-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
・N-(6-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド、
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0114】
一般式I、II、III又はIVの本発明の化合物のもう1つの極めて好ましい実施態様において、前記化合物は、以下より選択される;
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)シクロプロパンスルホンアミド、
・N-(3-(メチル(1-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-(3-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(5-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)メタンスルホンアミド、
・N-(3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、
・3-(4-((1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェノール、
・N-(3-(4-((1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド、及び、
・N-(6-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド;
任意に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、ラセミ体の1つの形態であり、又は、立体異性体、好ましくは、エナンチオマー及び/又はジアステレオマーのいかなる混合割合の少なくとも2つの混合物の形態、又は、それらの対応する塩、又はそれらの対応する溶媒和物である。
【0115】
本発明は、σ1受容体と化合物-オピオイドμ‐受容体の二重リガンドとして作用する化合物又は化学的に関連する一連の化合物の提供を目的としているため、化合物がσ1受容体とμ-オピオイド受容体の二重リガンドとして作用する化合物が選択される実施態様、特に、両受容体に対して<100nmであるKiとして表される結合を有する化合物が選択される実施態様が、非常に好ましい実施態様である。
【0116】
以下において、「本発明の化合物」との記載が使用される。これは、一般式I、II、III、IV又はVの上記記載の本発明のいかなる化合物として理解されるべきである。
【0117】
上記式(I)で表される本発明の化合物は、キラル中心の存在に依存したエナンチオマー、又は多重結合(例えば、Z、E)の存在に依存した異性体を含んでもよい。単一の異性体、エナンチオマー又はジアステレオマー、及びそれらの混合物は、本発明の範囲に包含される。
【0118】
概して、製造方法が以下の実験部分に記載される。出発原料は商業的に利用可能又は従来の方法によって調製可能である。
【0119】
本発明のもう1つの好ましい態様は、また、式Iの本発明の化合物の製造方法であり、
【化154】
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(I)
R1、R2、R5、V1、V2、V3、W、X、Y、Z及びm、並びに、
【化155】
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が、請求項1又は式Iaに定義されているとおりであり、
【化156】
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(Ia)
R1、R2、R3、R4、R5、V1、V2、V3、W、X、Y、Z、n及びmが、請求項1に定義されているとおりであり、
式VIの化合物又はその塩酸塩などの適切な塩が、
【化157】
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(R1、R2、R5、V1、V2及びV3は、式Iに対して定義されるとおりであり)、
(式Iの化合物に対して)式VIIの化合物と、又は、(式Iaの化合物に対して)式VIIaの化合
物とステップ1の条件下、反応され、
【化158】
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又は、
【化159】
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(R3、R4、W、X、Y、Z及びnは、式Iに対して定義されているとおりである)
式(I)又は式(Ia)のそれぞれの化合物をもたらし、
ステップ1の式(VI)及び(VII又はVIIa)の化合物の還元的アミノ化反応が、還元試薬で、非プロトン溶媒中で、有機塩基の存在下、実施される。
【0120】
好ましくは、ステップ1の反応において、上記の還元試薬は、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドであり、非プロトン性溶媒がジクロロエタンであり、及び/又は、有機塩基がジイソプロピルエチルアミンである。
【0121】
本発明のもう1つの好ましい態様は、本発明の化合物の製造方法であり、該化合物が式Vの化合物であり、
【化160】
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R1、R2、R3、R4、R5、V1、V2、V3、n及びm、並びに、
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
が、請求項7に定義されているとおりであり、
式VIIIの化合物又は塩酸塩などの適切な塩が、
【化162】
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(R1、R2、R5が、請求項7で定義されているとおりである)
ステップ2の条件下、式Xの化合物と反応され、
【化163】
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(mが、請求項7で定義されているとおりである)
式IXの化合物をもたらし、
【化164】
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(R1、R2、R5及びmが、請求項7で定義されているとおりである)
次に、式IXの前記化合物が、ステップ3の条件下、式XIの化合物と反応され、
【化165】
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(R3、R4及びnは、請求項7における定義のとおりである)
ステップ3の条件下、式(V)の化合物をもたらし、
Xは、塩素などのハロゲン(F、Cl、I、Br)又は硫酸エステルなどの脱離基であり、
一般式(VIII)の前記化合物の式(X)の前記化合物とのステップ2の反応は、塩基の存在における非プロトン性溶媒中で実施され、
一般式(IX)の前記化合物のステップ3の式(XI)の前記化合物との反応は、プロトン性有機溶媒と水との混合溶媒中で、銅塩及びアスコルビン酸ナトリウムの存在下、実施される。
【0122】
好ましくは、上記ステップ2において、前記塩基はEt3Nであり、非プロトン性溶媒はテトラヒドロフラン(THF)であり、及び/又は、前記反応が、好ましくは、25〜75℃の温度の範囲で実施される。前記温度は、従来の方法又はマイクロ波の使用によって上昇させることが可能である。
【0123】
好ましくは、上記ステップ3において、前記銅塩は、CuSO4・5H2Oであり、前記プロトン性有機溶媒と水との混合溶媒は、t-BuOH:H2O 1:1の混合溶媒であり、好ましくは、前記反応が室温で実施される。
【0124】
得られた反応生成物は、所望であれば、結晶化及びクロマトグラフィーなどの従来の方法により精製することができる。本発明の化合物の調製のための上記の製造方法は、立体異性体の混合物を生じる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来技術によって分離することができる。キラル中心が存在する場合の化合物は、ラセミ型で製造することができる、又は、個々のエナンチオマーが、エナンチオ特異的合成若しくは分割のいずれかによって製造することができる。
【0125】
本発明の化合物の1つの好ましい薬学的に許容可能な形態は、結晶形態であり、医薬組成物中においてこのような形態を含む。本発明の化合物の塩、及び、また溶媒和物の場合、追加のイオン部分及び溶媒部分も無毒性でなければならない。本発明の化合物は、異なる多形の形態で存在することができ、本発明はそのような全ての形態を包含することが意図される。
【0126】
本発明の別の態様は、医薬組成物であり、一般式I、II、III、IV若しくはVの上記の本発明の化合物、又はそれらの薬学的に許容可能な塩若しくは立体異性体、及び、薬学的に許容可能な担体、アジュバント及びビヒクルを含む。したがって、本発明は、患者への投与のための、薬学的に受容可能な担体、アジュバント又はビヒクルと一緒に、本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩若しくは立体異性体を含有する医薬組成物を提供する。
【0127】
医薬組成物の例としては、経口、局所又は非経口投与用の、任意の固体(錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤など)の、又は液体(溶液、懸濁液若しくはエマルジョン)組成物が含まれる。
【0128】
好ましい実施態様において、前記医薬組成物は、固体又は液体のいずれかの経口剤である。経口投与に適した製剤は、錠剤、カプセル剤、シロップ剤又は液剤であってもよく、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント又はポリビニルピロリドンなどの結合剤;例えば乳糖、糖、スターチ、リン酸カルシウム、ソルビトール又はグリシンなどの賦形剤;例えばステアリン酸マグネシウムなどの錠剤化滑沢剤;例えばスターチ、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウム又は微結晶セルロースなどの崩壊剤;又は、ラウリル硫酸ナトリウムなどの薬学的に許容可能な湿潤剤;などの本技術分野の従来の添加剤を含有することができる。
【0129】
前記固体経口組成物は、従来の混合、充填又は打錠方法によって調製することができる。反復混合操作は、大量の賦形剤を使用するこれらの組成物全体に活性剤を分配するために使用することができる。このような操作は当技術分野で確立されている。錠剤は、例えば湿式又は乾式造粒により調製され、及び、必要に応じて、特に、腸溶性コーティングにおいて、通常の製薬実務で周知の方法に従って、コーティングすることができる。
【0130】
医薬組成物はまた、適切な単位製剤において、滅菌溶液、懸濁液又は凍結乾燥製品として、非経口投与のために適合させることができる。例えば、増量剤、界面活性剤又は緩衝剤を適切な添加剤として使用することができる。
【0131】
上記の処方は、スペイン及び米国薬局方並びに同様の参考書に記載又は言及されるものなどの標準的な方法を用いて調製される。
【0132】
本発明の化合物又は組成物の投与は、静脈内注入、経口製剤、並びに腹腔内及び静脈内投与などの任意の適切な方法によることができる。患者及び治療されるべき疾患の慢性的な特性に対して、利便性の理由で、経口投与が好ましい。
【0133】
一般的に、本発明の化合物の有効投与量は、選択される化合物の相対的有効性、治療される疾患の重症度、及び、患者の体重に依存する。しかし、活性化合物は、典型的には、例えば1日1、2、3又は4回などの1回以上、典型的には、0.1〜1000mg/kg/日の範囲における1日合計用量で投与される。
【0134】
本発明の化合物及び組成物は、併用療法を提供するために、他の薬剤と共に使用することができる。他の薬剤は、同じ組成物の一部を形成してもよく、又は、同時若しくは異なる時間に投与するための別々の組成物として提供することができる。
【0135】
本発明の別の態様は、医薬の製造における、本発明の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩若しくは異性体の使用に関する。
【0136】
本発明の別の態様は、疼痛の治療のための医薬として使用するための、一般式I、II、III、IV若しくはVの上記の本発明の化合物、又は、それらの薬学的に許容可能な塩若しくは異性体に関する。好ましくは、疼痛は、中等度から重度の疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性疼痛、急性疼痛若しくは神経因性疼痛、異痛症又は痛覚過敏である。これは、機械的異痛症又は熱性痛覚過敏を含む場合がある。
【0137】
本発明の別の態様は、疼痛の治療又は予防のための医薬の製造における本発明の化合物の使用に関する。
【0138】
好ましい実施態様において、疼痛はまた、中等度から重度の疼痛、内臓痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性疼痛、急性疼痛若しくは神経因性疼痛、異痛症又は痛覚過敏から選択され、また、好ましくは、機械的異痛及び熱痛覚過敏を含む。
【0139】
本発明の別の態様は、上記で定義された治療学的有効用量の化合物、又は、それらの医薬組成物を、治療を必要とする患者に対して疼痛の治療又は予防のために投与することを含む疼痛の治療又は予防の方法に関する。疼痛症候群のうち治療することができるのは、中等度から重度の疼痛、内臓痛、慢性疼痛、慢性疼痛、癌性疼痛、片頭痛、炎症性疼痛、急性疼痛若しくは神経因性疼痛、異痛症又は痛覚過敏であり、機械的異痛及び熱痛覚過敏もまた含むことができる。
【0140】
本発明を実施例を用いて以下に説明する。これらの説明は、単に例として与えられており、本発明の一般的な精神を限定するものではない。
【実施例】
【0141】
実施例
一般実験の部(合成及び分析の方法及び装置)
合成に用いた全ての溶媒はp.a.品質であった。
【0142】
方法I
製造方法が一般式(Iex)の化合物の調製について記載され、R1、R2、R3、R4、A、B、Y、Z、W、n及びmは、上記で定義した通りの意味を有し(上記において、「A」、「B」、「Y」及び「Z」は、それぞれ「X」、「Y」、「W」、「Z」であり、上記において、「W」は「V1」である)、スキーム1に記載のとおり、式(IIex)の化合物、又は塩酸塩等のその適切な塩の、一般式(IIIex)の化合物との反応を含む。式(IIex)及び(IIIex)の化合物の還元的アミノ化反応が、好ましくは還元剤、好ましくはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを用いて、非プロトン性溶媒、好ましくはジクロロエタン中において、有機塩基、好ましくはジイソプロピルエチルアミンの存在下、実施することが好ましい。
【0143】
スキーム1
【化166】
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【0144】
方法II
製造方法が一般式(Iaex及びIbex)の化合物の調製について記載され、R1、R2、R3、R4、R5、W、n及びmは、上記で定義した通りの意味を有し(上記において、「W」は「V1」である)、式(IIex)の化合物の、式(IVex)の化合物との反応を含み、Xは、ハロゲン又はスルホン酸エステル等の適切な脱離基であり、及び、得られた中間体(Vex)の、トリアゾール(Iaex)及び(Ibex)を得るための(VIex)、(VIIex)又は(VIIIex)等の利便的な試薬との反応を含む。スキーム2に示されるように、異なる方法が、これらの2つの反応の実用化に使用できる。いくつかの事例において中間体(Vex)を単離できるが、他の場合には2つのステップがワンポットで実施されてもよい。式(IVex)の化合物、及び、式(VIex)、(VIIex)又は(VIIIex)の試薬が、商業的に入手可能であるか、又は文献において報告された従来の方法に従って調製できる。代替的に、いくつかのアジドが、その場で調製できる。
【0145】
スキーム2
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
方法IIAにおいて、一般式(IIex)の化合物の、Xがハロゲン又はスルホン酸エステル等の適切な脱離基である式(IVex)の化合物との反応が、塩基、好ましくはEt3Nの存在下、テトラヒドロフラン(THF)等の非プロトン性溶媒中において、従来の加熱又はマイクロ波反応器を用いて、25〜75℃の温度範囲で実施される。
【0147】
方法IIBにおいて、式(Vex)の化合物の、一般式(VIex)のアジドとの反応が、銅塩、好ましくはCuSO4・5H2O、及びアスコルビン酸ナトリウムの存在下、プロトン性有機溶媒及び水の混合物、好ましくはt-BuOH:H2O 1:1の混合物中において室温で実施される。
【0148】
方法IICにおいて、アジドがその場で生成される。Xがハロゲン又はスルホン酸エステル等の適切な脱離基であるアジド(VIIex)の前駆体が、アジ化ナトリウム及び銅塩、好ましくはCuIを用いて、有機溶媒、好ましくはジメチルホルムアミド中において、マイクロ波照射を用いて100℃で処理される。代替的に、N1,N2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(DMEDA)及びアスコルビン酸ナトリウム等のいくつかの添加剤が、反応混合物に添加できる。
【0149】
方法IIDにおいて、一般式(VIIex)のアジドの前駆体が、プロトン性有機溶媒及び水の混合物、好ましくはt-BuOH:H2O 1:1の混合物中においてアジ化ナトリウムで、マイクロ波照射を用いて100℃で1時間又は反応完了まで等の適切な時間、処理される。次に、その場で形成されたアジドが、一般式(Vex)の化合物で、銅塩、好ましくはCuSO4・5H2O、及びアスコルビン酸ナトリウムの存在下、室温で処理される。
【0150】
方法IIEにおいて、一般式(Iaex)の中間体がワンポット法で調製され、塩基、好ましくはEt3Nの存在下、水中における室温で、1時間又は反応完了までの一般式(IIex)の化合物の臭化プロパルギルとの反応と、その後の、一般式(VIex)の化合物が、銅塩好ましくはCuIの存在下、室温での添加とを前記ワンポット法は含む(Tetrahedron 2005, 61,9331-9337)。
【0151】
また、式Iexの化合物は、最終分子中に存在する官能基の相互変換によって調製できる。ここで、最終分子のいくつかの部分に存在する官能基は、化学的反応を誘導することによって、中間生成物とともに又はなしのいずれかで、他の関連官能基に変換できる。
【0152】
一般式(II)の中間体の合成
いくつかの事例において、式(IIex)の化合物は商業的に入手可能であるか、又はそれらは従来の方法によって取得できる。代替的に、式(IIex)の化合物は異なる方法に従って取得できる。
【0153】
方法III
スキーム3
【化168】
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【0154】
方法IIIAは以下を含む
a) 式(IXex)の化合物の式(Xaex)の化合物との反応:パラジウム触媒好ましくはPd(OAc)、ホスフィンリガンド好ましくは2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’-メチルビフェニル、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニル又は((2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル))の存在下、有機溶媒、好ましくはトルエン中において、塩基、好ましくはナトリウムtert-ブトキシドの存在下、80ないし120℃の温度範囲における反応。
b) 得られた化合物(XIex)の加水分解:好ましくは1,4-ジオキサンの有機溶媒中の好ましくはHClの酸性溶媒における加水分解。
【0155】
方法IIIBは、80ないし220℃の温度範囲において、極性溶媒、好ましくはn-ブタノール中における、式(IXex)の化合物の式(Xbex)の化合物との反応を含む。代替的に、反応をマイクロ波照射を用いて実施できる。
【0156】
方法IV
スキーム4
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0157】
一般式(IIbex)の中間体は、スキーム4(方法4)に示される反応順序に従って調製できる。
a) 方法(IVA)は、非プロトン性溶媒、好ましくはジクロロエタンにおける、還元試薬、好ましくはナトリウムトリアセトキシボロヒドリドの存在下、いくつかの事例において、添加剤としての酸、好ましくは酢酸の存在下、中間体(XIaex)の、一般式(XIIex)のアルデヒドとの還元的アミノ化反応を含む。
方法IVBは、塩基の存在下、有機溶媒における、一般式(XIaex)の化合物の、Xが、ハロゲン又はスルホン酸エステル等の適切な脱離基である一般式(XIIIex)の化合物との反応を含む。
b) 式(XIbex)の得られた化合物の加水分解:好ましくは1,4-ジオキサンの有機溶媒中の好ましくはHClの酸性溶媒における加水分解。
【0158】
方法V
スキーム5
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
W、R2、R7、R8及びR9は上記で定義した通りの意味(上記において、「W」は「V1」である)を有する一般式(IIcex-eex)の中間体の製造方法が、スキーム5に示される反応順序に従い、以下を含む:
a) 中間体(XIVex)の、式(XVaex-cex、ここで、Xがハロゲン等の適切な脱離基である)の化合物との反応:塩基、好ましくはピリジン、Et3N、NaH、K2CO3又はCs2CO3の存在下、0ないし120℃の温度範囲で、ジクロロメタン等の適切な溶媒の存在下において、又は、代替的に、その反応をマイクロ波反応器で実施できる。
b) 式(XVIaex-cex)の得られた化合物の脱保護:好ましくは1,4-ジオキサンの有機溶媒中の好ましくはHClの酸性溶媒における脱保護。
【0160】
一般式(III)の中間体の合成
一般式(IIIex)のアルデヒドは、R3、R4、A、B、Y、Z及びnは上記で定義した通りの意味(上記において、「A」、「B」、「Y」及び「Z」は、それぞれ「X」、「Y」、「W」、「Z」である)を有し、商業的に入手可能であるか、又は参考文献(例えば、WO2010046780 A2、WO2008157844 A1)に記載される方法、若しくは以下に記載され、スキーム6で要約される方法によって調製できる。
【0161】
スキーム6
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
方法VI:一般式(XVIIex)の化合物の酸化を含み、ジクロロメタン等の非プロトン性溶媒中において、MnO2等の適切な酸化試薬を用いる。
【0163】
方法VII:一般式(XVIIIex)の化合物の、DIBAL-H等の適切な還元剤との、-78℃で、非プロトン性溶媒、好ましくはジクロロメタン中における還元を含む。
【0164】
方法VIII:式IIIaの化合物の調製について例示され、式(XIXex)の化合物の、Xがハロゲン又はスルホン酸エステルのような適切な脱離基である一般式(VIIex)の化合物との反応であって、無機塩基、好ましくはK2CO3の存在下、極性溶媒、好ましくはDMF中における、マイクロ波照射を用いる140℃での反応を含む。代替的に、非プロトン性溶媒、好ましくはトルエン中において、塩基としてNaOHの水溶液、相間移動触媒、好ましくはテトラ-n-ブチルアンモニウムブロミドを室温で用いる。代替的に、塩基、好ましくはK2CO3の存在下、極性溶媒、好ましくはDMSO中において、触媒としてプロリン及びCuIを90〜110℃の温度範囲で用いる。
【0165】
方法IX:式IIIbの化合物の調製について例示され、一般式(XXex)の化合物のPOCl3との、90〜110℃で溶媒としてのDMF中における反応を含む。
【0166】
一般式XVIIの中間体の合成
一般式(XVIIex)のアルコールは、R3、R4、A、B、Y、Z及びnは上記で定義した通りの意味(上記において、「A」、「B」、「Y」及び「Z」は、それぞれ「X」、「Y」、「W」、「Z」である)を有し、商業的に入手可能であるか、又は参考文献(例えば、J. Org. Chem. 2010, 75, 6540-6548, WO2010080864, Org. Lett. 2009, 21, 4954-4957, J. Med. Chem. 2011, 54, 5988-5999)に記載される方法によって調製できる。特に、式XVIIaex及びXVIIbexのアルコールは、スキーム7で説明される方法によって調製できる。
【0167】
スキーム7
【化172】
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【0168】
方法Xは、触媒としての銅塩の存在下、一般式(VIex)のアジドの、プロパルギルアルコールとの付加環化反応を含む。一般式(VIex)のアジドは商業的に入手可能であるか、又は文献において報告される従来の方法に従って調製でき、代替的に、いくつかのアジドがその場で調製できる。反応は、プロトン性有機溶媒と水の混合物、好ましくはt-BuOH:H2O 1:1の混合物中において、銅塩、好ましくはCuSO4・5H2O及びアスコルビン酸ナトリウムの存在下、室温で実施される。代替的に、CuIを、マイクロ波照射を用いて100℃で、ジメチルホルムアミドの極性溶媒中で銅塩として用いることができるか、又はCu(OAc)2を、室温で、tert-ブタノール等の極性溶媒中で銅塩として用いることができる。また反応はワンポット法を用いて達成することができ、その場合、該ワンポット法は、プロトン性有機溶媒及び水の混合物、好ましくはt-BuOH:H2O 1:1の混合物中において、マイクロ波照射を用いて100℃で、1時間又は反応完了まで加熱しながら実施され、次に、プロパルギルアルコールとの反応が、銅塩好ましくはCuSO4・5H2O、及びアスコルビン酸ナトリウムの存在下、室温で実施される。
【0169】
一般式(XVIIbex)の化合物:R3、R4及びnは上記で定義した通りの意味を有し、方法XIを用いて調製できる。この製造方法は以下を含む:
a) 式(XXIex)の化合物の一般式(VIIex)の化合物との反応:Xがハロゲン又はスルホン酸エステル等の適切な脱離基であり、塩基、好ましくはK2CO3の存在下、極性溶媒、好ましくはアセトン中における60℃での反応。
b) 得られた化合物(XVIIIbex)の、適切な水素化物試薬、好ましくはLiAlH4との還元:0℃で、非プロトン性溶媒、好ましくはTHF中における還元。
【0170】
一般式XVIIIの中間体の合成
一般式(XVIIIex)のエステルは、R3、R4、A、B、Y、Z及びnは上記で定義した通りの意味(上記において、「A」、「B」、「Y」及び「Z」は、それぞれ「X」、「Y」、「W」、「Z」である)を有し、商業的に入手可能であるか、又は参考文献(Synthesis, 1975, 9, 609-610; WO2011098904; Org. Lett. 2010, 12, 9, 2166-2169, Org. Lett. 2008, 10, 5389-5392)に記載される方法によって調製できる。特に、式XVIIIaex及びXVIIIbexのエステルは、スキーム8で説明される方法によって調製できる。
【0171】
スキーム8
【化173】
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【0172】
方法XIIは、70〜100℃で、触媒としての銅塩、好ましくはCu(OTf)2*C6H6の存在下、非プロトン性溶媒、好ましくはトルエン中における、一般式(VIex)のアジドの、プロピオル酸エチルとの付加環化反応を含む。
【0173】
方法XIIIは、式(XXIIex)の化合物の一般式(VIIex)の化合物との反応を含み、Xがハロゲン又はスルホン酸エステルなどの適切な脱離基であり、塩基、好ましくはK2CO3、銅塩、好ましくはCuCl、及び、リガンド、好ましくはプロリンの存在下、極性溶媒、好ましくはDMSO中におけるマイクロ波照射下85〜170℃の反応である。
【0174】
中間体の合成
式(Vex)の中間体の調製の実施例、方法IIA
N-(6-(4-(2-プロピン-1-イル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミドの合成
【化174】
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【0175】
N-(6-ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド(85 mg、0.30 mmol)、Et3N (54 μl、0.39 mmol)及び臭化プロパルギル(37 μl、トルエン中80%、0.33 mmol)のTHF(4.5 ml)懸濁液を、75℃で1時間マイクロ波で照射した。その反応混合物を冷却し、溶媒留去した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、標題の化合物を得た(54 mg、収率56%)。
1H-NMR (300MHz, CDCl3), δ ppm: 7.41 (t, J = 8 Hz, 1H), 7.14 (bs, 1H), 6.49 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 8 Hz, 1H), 3.57 (septet, J = 7 Hz, 1H), 3.54 (m, 4H), 3.35 (d, J = 2.4 Hz, 2H), 2.64 (m, 4H), 2.27 (t, J = 2.4 Hz, 1H), 1.41 (d, J = 7 Hz, 6H).
【0176】
式(IIaex)の中間体の調製の実施例、方法IIIa
N-(3-(ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミドの合成
【化175】
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【0177】
tert-ブチル3-((3-メチルスルホンアミド)フェニル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシレート
炉乾燥シュレンクを真空にして、アルゴンを再充填した。Pd(OAc)2 (5 mg、0.022 mmol)、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)ビフェニル(13 mg、0.045 mmol)、NaOtBu (38 mg、0.392 mmol)及びN-(3-ブロモフェニル)メタンスルホンアミド(70 mg、0.280 mmol)でフラスコを充填し、真空にし、アルゴンを再充填した。トルエン(0.6 ml)及びtert-ブチル3-アミノピロリジン-1-カルボキシレート(61 μl; 0.336 mmol)を添加し、100℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、セライトのパッドを通して濾過し、溶媒留去した。その粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル(1:1)への勾配)によって精製し、所望の産物を得た(55 mg、収率55%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3), δppm: 7.15 (m, 1H), 6.94 (bs, 1H), 6.56 (m, 2H), 6.42 (d, J= 7.3 Hz, 1H), 4.03 (m, 2H), 3.74 (m, 1H), 3.51 (m, 2H), 3.28 (m, 1H), 3.02 (s, 3H), 2.20 (m, 1H), 1.90 (m, 1H), 1.49 (s, 9H).
【0178】
N-(3-(ピロリジン-3-イルアミノ)フェニル)メタンスルホンアミド
tert-ブチル3-((3-(メチルスルホンアミド)フェニル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシレート(80 mg、0.225 mmol)のジオキサン(0.40 ml)溶液に、4M HClのジオキサン(0.78 ml、3.15 mmol)溶液を添加し、室温で終夜攪拌した。その反応混合物を濃縮し、所望の産物を塩酸塩として得た(74 mg、100%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD), δppm: 7.35 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 6.87 (m, 1H), 6.73 (m, 1H), 4.40 (m, 1H), 3.70 (m, 2H), 3.56 (m, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.50 (m, 1H), 2.30 (m, 1H).
【0179】
式(IIaex)の中間体の調製の実施例、方法IIIb
N-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドの合成
【化176】
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【0180】
N-(6-ブロモピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド
6-ブロモピリジン-2-アミン(300 mg、1.73 mmol)のピリジン(2 ml)溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(317 mg、2.25 mmol)を添加し、反応混合物を封管中において50℃で16時間加熱した。その反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル(1:1)への勾配)によって精製し、所望の産物を得た(440 mg、収率83%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δppm: 7.55 (t, J = 8Hz, 1H), 7.40 (bs, 1H), 7.34 (dd, J = 8, 1Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8, 1Hz, 1H), 2.72 (m, 1H), 1.31 (m, 1H), 1.07 (m, 1H).
【0181】
N-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド
封管中において、N-(6-ブロモピリジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド(100 mg、0.36 mmol)、及び、ピペラジン(311 mg、3.61 mmol)のn-BuOH (4,5 ml)の混合物をマイクロ波で200℃で1時間照射した。その反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから35% MeOHへの勾配)によって精製し、所望の産物を白色固体として得た(96 mg、収率94%)。
1H-NMR (300MHz, CD3OD), δ ppm: 7.52 (t, J = 8Hz, 1H), 6.51 (d, J = 8 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 8 Hz, 1H), 3.74 (m, 4H), 3.19 (m, 4H), 3.01 (m, 1H), 1.18 (m, 2H), 1.03 (m, 1H).
【0182】
式(IIbex)の中間体の調製の実施例、方法IVA
N-(3-(メチル(ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミドの合成
【化177】
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【0183】
tert-ブチル3-(メチル (3-(メチルスルホンアミド)フェニル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル3-((3-(メチルスルホンアミド)フェニル)-アミノ)ピロリジン-1-カルボキシレート(55 mg、0.15 mmol)のジクロロエタン(3 ml)溶液に、パラホルムアルデヒド(20 mg、0.61 mmol)、NaBH(OAc)3(131 mg、0.61 mmol)及び酢酸(8.9 μl、0.15 mmol)を添加した。その反応混合物を封管中において室温で終夜攪拌した。NaHCO3飽和水溶液を添加し、ジクロロメタンで抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、溶媒留去し、標題の産物を得た(54 mg、94%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δppm: 7.20 (dd, J= 7.8, 8.4 Hz, 1H), 6.79 (bs, 1H), 6.71 (t, J= 2.2 Hz, 1H), 6.65 (dd, J= 2.2, 8.4 Hz, 1H), 6.61 (d, J= 7.8 Hz, 1H), 4.40 (m, 1H), 3.56 (m, 2H), 3.36 (m, 2H), 3.02 (s, 3H), 2.85 (s, 3H), 2.10 (m, 2H), 1.49 (s, 9H).
【0184】
N-(3-(メチル(ピロリジン-3-イル)アミノ)フェニル)メタンスルホンアミド
tert-ブチル3-(メチル(3-(メチルスルホンアミド)フェニル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシレート(54 mg、0.14 mmol)のジオキサン(0.27 ml)溶液に、4M HClのジオキサン(0.51 ml; 2.04 mmol)溶液を添加した。その反応混合物を室温で終夜攪拌した。その混合物を濃縮し、標題の産物を塩酸塩として得た(50 mg、100%)。
1H-NMR (500MHz, CD3OD), δ ppm: 7.68 (bs, 1H), 7.55 (m, 2H), 7.36 (d, J= 7.5 Hz, 1H), 4.80 (m, 1H), 3.70 (m, 3H), 3.45 (m, 1H), 3.34 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.43 (m, 2H).
【0185】
式(IIcex)の中間体の調製の実施例、方法V
N-(3-(ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミドの合成
【化178】
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【0186】
tert-ブチル4-(3-(1-メチルエチルスルホンアミド)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル4-(3-アミノフェニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100 mg、0.36 mmol)のピリジン(0.44 ml、5.41 mmol)溶液に、イソプロピルスルホニルクロリド(48 μl、0.43 mmol)を添加し、その混合物を50℃で終夜攪拌した。真空下、溶媒留去し、その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、所望の産物を得た(87 mg、収率63%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ ppm: 7.20 (t, J = 8 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.71 (m, 2H), 6.56 (s, 1H), 3.59 (m, 4H), 3.33 (septet, J = 7 Hz, 1H), 3.16 (m, 4H), 1.50 (s, 9H), 1.40 (d, J = 7 Hz, 6H).
【0187】
N-(3-(ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド
tert-ブチル4-(3-(1-メチルエチルスルホンアミド)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシレート(64 mg、0.17 mmol)のジオキサン(0.3 ml)溶液に、4M HClのジオキサン(0.6 ml、2.34 mmol)を添加し、室温で終夜攪拌した。その混合物を濃縮乾固し、標題の化合物を塩酸塩として得た(57 mg、収率96%)。
1H-NMR (300MHz, MeOD) δ ppm: 7.27 (t, J = 8 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.84 (m, 2H), 3.44 (m, 8H), 3.32 (septet, J = 7 Hz, 1H), 1.36 (d, J = 7 Hz, 6H).
【0188】
式(IIIex)の中間体の調製の実施例、方法VI
1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒドの合成
【化179】
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【0189】
(1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(100 mg, 0.52 mmol)の乾燥ジクロロメタン(5 ml)溶液に、MnO2 (465 mg、4.70 mmol)を添加し、得られた暗色の溶液を室温で4時間攪拌した。次に、その反応混合物をセライトで濾過し、真空下、溶媒留去し、所望の産物を得た(84 mg、収率74%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ ppm: 10.24 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2 Hz, 1H), 8.00 (td, J = 8, 1 Hz, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.32-7.41 (m, 2H).
【0190】
式(IIIex)の中間体の調製の実施例、方法VII
1-(5-フルオロピロリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒドの合成
【化180】
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【0191】
アルゴン雰囲気下、-78℃で、エチル1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート(204 mg, 0.86 mmol)のジクロロメタン(9 ml)溶液に、DIBAL-H (0.95 ml、DCM 中に1 M、0.95 mmol)を滴下で添加した。その得られた混合物を、この温度で1時間攪拌し、次に、DIBAL-H (0.95 ml、DCM 中に1 M、0.95 mmol)の追加量を添加した。-78oCで1時間攪拌後、-78℃でメタノール及び水でその混合物の反応を停止させた。次に、反応混合物をセライトで濾過し、濾液をジクロロメタンで洗浄した。真空下、溶媒留去し、その残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、所望の産物を白色固体として得た(146 mg、収率88%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3), δ ppm: 10.24 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.40 (d, J = 3 Hz, 1H), 8.28 (dd, J = 9, 4 Hz, 1H), 7.71 (ddd, J = 9, 7, 3 Hz, 1H).
【0192】
式(IIIaex)の中間体の調製の実施例、方法VIII
1-(ピリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-カルバルデヒドの合成
【化181】
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【0193】
K2CO3 (283 mg、2.05 mmol)、2-ブロモピリジン(162 mg、1.02 mmol)及び1H-イミダゾール-4-カルバルデヒド(108 mg, 1.128 mmol)のDMF (5 ml)混合物を、マイクロ波を用いて140℃で1.5時間照射した。水を添加し、その水相をジクロロメタンで抽出した。混合した有機相を塩水及び水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから30%メタノールへの勾配)によって精製し、標題の産物を得た(12 mg、収率6%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3), δ ppm: 9.99 (s, 1H), 8.56 (m, 1H), 8.46 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.92 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.37 (m, 1H).
【0194】
1-(2-フルオロフェニル)-1H-イミダゾール-4-カルバルデヒドの合成
【化182】
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【0195】
アルゴン雰囲気下、S-プロリン(48 mg、0.416 mmol)及びCuI(79 mg、0.416 mmol)混合物に、無水DMSO (4 ml)を添加し、その混合物を室温で5分間攪拌した。イミダゾール-4-カルバルデヒド(200 mg、2.08 mmol)、1-フルオロ-2-ヨードベンゼン(508 mg、2.29 mmol)及び無水K2CO3 (863 mg、6.24 mmol)を添加し、その混合物を90℃で16時間加熱した。その反応混合物を室温で冷却し、DCMを添加し、NH4Cl飽和溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンからヘキサン:酢酸エチル(1:1)への勾配)によって精製し、標題の産物を得た(73 mg、収率18%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3), δ ppm: 9.97 (s, 1H), 7.93 (m, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.31 (m, 2H).
【0196】
式(IIIbex)の中間体の調製の実施例、方法IX
1-(ピリジン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒドの合成
【化183】
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【0197】
0℃で、2-(1H-ピラゾール-1-イル)ピリジン(128 mg、0.88 mmol)のDMF (0.7 ml)溶液に、POCl3 (0.68 ml、7.50 mmol)を添加した。その混合物を、この温度で10分間攪拌し、次に、95℃で3時間加熱した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、所望の産物を黄色のオイルとして得た(40 mg、収率31%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ ppm: 10.00, (s, 1H), 9.10 (d, J = 1Hz, 1H), 8.46 (ddd, J = 5, 2, 1 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.03 (dt, J = 8, 1 Hz, 1H), 7.22 (ddd, J = 8, 8, 5 Hz, 1H), 7.30 (ddd, J = 8, 5, 1 Hz, 1H).
【0198】
式(XVIIaex)の中間体の調製の実施例、方法XA
(1-(2-フルオロフェニル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノールの合成
【化184】
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【0199】
1-アジド-2-フルオロベンゼン(143 mg、0.94 mmol)、CuSO4・5H2O (29 mg、0.12 mmol)及びアスコルビン酸ナトリウム(40 mg、0.2 mmol)のt-BuOH:H2O 1:1 (10 ml)混合物に、プロパルギルアルコール(64 mg、1.12mmol)を添加し、その混合物を室温で終夜攪拌した。NH4Cl飽和水溶液を添加し、その混合物をEtOAcで抽出し、有機相をNH4Cl飽和溶液、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタンから10%メタノールへの勾配)によって精製し、標題の産物を得た(101 mg、収率56%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3), δ ppm: 8.08 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.93 (td, J = 8, 1 Hz, 1H), 7.43 (m, 1H), 7.26-7.35 (m, 2H), 4.90 (s, 2H), 2.94 (bs, 1H).
【0200】
式(XVIIbex)の中間体の調製の実施例、方法XI
1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノールの合成
【化185】
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【0201】
エチル1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート
エチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(450 mg、3.15 mmol)のアセトン(6.3 ml)溶液に、K2CO3(976 mg、7.06 mmol)、2-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(516 mg、3.15 mmol)及びTBAI (119 mg、0.32 mmol)を添加した。その混合物を60℃で終夜加熱した。その反応混合物を冷却し、すべての固体を除去するために濾過した。その濾液を濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、所望の産物を黄色のオイルとして得た(605 mg、収率83%)。
1H-NMR (300MHz, CDCl3), δ ppm: 8.57 (d, J = 5 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.65 (td, J = 8, 2 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 8, 5 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8 Hz, 1H), 5.45 (s, 2H), 4.30 (q, J = 7 Hz, 2H), 1.34 (t, J = 7 Hz, 3H).
【0202】
1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール
不活性雰囲気下、0℃で冷却したエチル1-(ピリジン-2-イルメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート(597 mg、2.58 mmol)のTHF (5 ml)溶液に、LiAlH4(THF中に1M、2.58 ml、2.58 mmol)を滴下で添加した。その溶液を室温で温め、2時間攪拌した。NH4Cl飽和水溶液をゆっくり添加し、その溶媒を留去した。水及び酢酸エチルを添加し、有機相を静かに移し、Na2SO4で乾燥し、濾過した。その溶媒を留去し、標題の産物を得た(320 mg、収率65%)。
1H-NMR (300MHz, CDCl3), δ ppm: 8.55 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.64 (td, J = 7.8, 2 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 7.21 (dd, J = 7.4, 4.7 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.40 (s, 2H), 4.59 (s, 2H).
【0203】
式(XVIIIaex)の中間体の調製の実施例、方法XII
エチル1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート
【化186】
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【0204】
2-アジド-5-フルオロピリジン
マイクロ波バイアルを2-ブロモ-5-フルオロピリジン(0.52 g、2.96 mmol)、NaN3 (196 mg、3.01 mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(31 mg、0.15 mmol)、CuI (57 mg、0.30 mmol)、N,N’-ジメチルエチレンジアミン(49 μl、0.44 mmol)溶液と、EtOH:H2O (7:3) (12.4 ml)混合物とで充填し、その混合物をマイクロ波を用いて100℃で60分間照射した。その反応混合物を冷却し、水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、その溶媒を留去し、標題の産物を黄色の固体として得た(0.27 g、収率66%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3), δ ppm: 8.77 (td, J = 3, 1 Hz, 1H), 8.06 (dd, J = 12, 6 Hz, 1H), 7.62 (ddd, J = 12, 9, 3 Hz, 1H).
【0205】
エチル1-(5-フルオロピリジン-2-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート
アルゴン下、2-アジド-5-フルオロピリジン(0.32 g、1.97 mmol)及び(CuOTf)2・C6H6(112 mg、0.20 mmol)混合物に、乾燥トルエン(7.7 ml)を添加し、その後にプロピオル酸エチル(240 μl、2.36 mmol)を添加した。その反応混合物を100℃で終夜攪拌した。減圧下、トルエンを留去し、次に、その反応混合物をジクロロメタンで希釈し、水、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。その混合物を濾過し、その濾液を減圧下、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、所望の産物を得た(450 mg、収率97%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3), δ ppm: 9.00 (s, 1H), 8.38 (d, J = 3 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 9, 4 Hz, 1H), 7.68 (ddd, J = 9, 7, 3 Hz, 1H), 4.47 (q, J = 7 Hz, 2H), 1.44 (t, J = 7 Hz, 3H).
【0206】
式(XVIIIbex)の中間体の調製の実施例、方法XIII
エチル2-(ピリジン-2-イル)-2H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート
【化187】
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【0207】
マイクロ波バイアルをエチル2H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキシレート(250 mg、1.50 mmol)、K2CO3(416 mg、3.01 mmol)、L-プロリン(35 mg、0.30 mmol)及びCuCl (15 mg、0.15 mmol)で充填した。その混合物が真空にされ、アルゴンを再充填し、DMSO (1.25 ml)及び2-ブロモピリジン(357 mg、2.25 mmol)を添加し、その混合物をマイクロ波を用いて160℃で40分間照射した。冷却後、水を添加し、酢酸エチルで抽出した。混合した有機相を塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。その溶媒を真空下、留去した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、標題の産物を得た(40 mg、収率12%)。
1H-NMR (300MHz, CDCl3), δ ppm: 8.65 (m, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.17 (m, 1H), 7.94 (m, 1H), 7.41 (m, 1H), 4.48 (q, J = 7 Hz, 2H), 1.44 (t, J = 7 Hz, 3H).
【0208】
実施例の合成
一般式(Iex)の化合物の調製の実施例、方法I
実施例1
N-(3-(4-((1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)フェニル)-プロパン-2-スルホンアミド
【化188】
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【0209】
N-(3-(ピペラジン-1-イル)フェニル)プロパン-2-スルホンアミド塩酸塩(1.06 g、2.99 mmol)のジクロロエタン(60 ml)懸濁液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.09 ml、11.98 mmol)を添加し、その混合物を室温で5分間攪拌した。次に、1-フェニル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒド(0.67 g、3.91 mmol)及びNaBH(OAc)3 (1.34 g、6.03 mmol)を添加し、その反応混合物を室温で終夜攪拌した。ジクロロメタンを添加し、NaHCO3飽和溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンから酢酸エチルへの勾配)によって精製し、標題の産物を得た(1.22 g、収率93%)。
HPLC保持時間: 5.61分間; HRMS: 441.2068 (M+H).
【0210】
この方法は、式(Iex)1、3〜45、47〜49、51〜55、57〜73の実施例の調製のために用いられた。
【0211】
一般式(Iaex)の化合物の調製の実施例、方法IIB
実施例2
N-(6-(4-((1-(5-クロロピリジン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド
【化189】
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【0212】
N-(6-(4-(2-プロピン-1-イル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)プロパン-2-スルホンアミド(55 mg、0.17 mmol)、3-アジド-5-クロロピリジン(40 mg、0.25 mmol)、CuSO4・5H2O (4.3 mg、0.017 mmol)及びアスコルビン酸ナトリウム(6.7 mg、0.034 mmol)のt-BuOH:H2O 1:1 (6 ml)混合物を室温で3日間攪拌した。酢酸エチルを反応混合物に添加し、NH4Cl飽和水溶液及び塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサンからアセトンへの勾配)による精製を実施し、標題の産物を得た(66 mg、収率81%)。
HPLC保持時間: 5.27分間; HRMS: 475.1433 (M-H).
【0213】
この方法は、式(Iaex)2、46、50、56の実施例の調製のために用いられた。
【0214】
HRMS、及びμ−オピオイド受容体及びσ1受容体への結合の結果の実施例の表
HPLC:
カラム: Agilent Eclipse XDB-C18, 4.6x150mm, 5 mm, flux: 1ml/分.
A:H2O(0.05%TFA), B:ACN.
条件: 第1/ 7分間で5%から5%Bに勾配。第2 /均一濃度95%B 5分間。
HRMS:
イオン源の種類: ESI;イオン極性:陽性又は陰性
【0215】
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
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【表1-7】
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【表1-8】
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【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【0216】
生物学的活性
薬理学的研究
ヒトσ1受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトσ1受容体へのσ1受容体リガンドの結合特性を調べるために、形質転換したHEK-293膜、及び、放射性リガンドとして[3H](+)-ペンタゾシン(Perkin Elmer、NET-1056)を用いた。総結合及び非特異的結合について、それぞれ、緩衝液又は10 μMハロペリドールのいずれかの非存在下又は存在下のいずれかで、7 μgの膜懸濁液、5 nMの[3H](+)-ペンタゾシンを用いてアッセイを実施した。結合緩衝液は、pH 8のTris-HCl 50 mMを含んだ。プレートを37℃で120分間インキュベーションした。インキュベーション後、その反応混合物を、マルチスクリーンHTS、FCプレート(Millipore)に移し、濾過し、プレートを、氷冷した10 mM Tris-HCL (pH7.4)で3回洗浄した。フィルターを乾燥し、エコシンチリガンドシンチレーションカクテルを用いるマイクロベーターシンチレーションカウンター(Perkin-Elmer)で約40%の効率で測定した。
【0217】
ヒトμ-オピオイド受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトμ-オピオイド受容体へのミューオピオイド受容体リガンドの結合特性を調べるために、形質転換したCHO-K1細胞膜、及び、放射性リガンドとして[3H]-DAMGO (Perkin Elmer、ES-542-C)を用いた。総結合及び非特異的結合について、それぞれ、緩衝液又は10 μMナロキソンのいずれかの非存在下又は存在下のいずれかで、20 μgの膜懸濁液、1 nMの[3H]-DAMGOを用いてアッセイを実施した。結合緩衝液は、pH 7.4のTris-HCl 50 mM、MgCl25 mMを含んだ。プレートを27℃で60分間インキュベーションした。インキュベーション後、その反応混合物を、マルチスクリーンHTS、FCプレート(Millipore)に移し、濾過し、プレートを、氷冷した10 mM Tris-HCL (pH7.4)で3回洗浄した。フィルターを乾燥し、エコシンチリガンドシンチレーションカクテルを用いるマイクロベーターシンチレーションカウンター(Perkin-Elmer)で約40%の効率で測定した。
【0218】
結果
本発明は、σ1受容体及びμ-オピオイド受容体の二重リガンドとして作用する化合物又は化学的に関連した一連の化合物を提供することを目的とし、σ1受容体及びμ-オピオイド受容体の二重リガンドとして作用する化合物、特に、両方の受容体に好ましくは1000 nM未満、より好ましくは500 nM未満、さらにより好ましくは100 nM未満であるKiとして示される結合を有する化合物が選択される非常に好ましい実施態様である。
【0219】
Kiとして示されるσ1受容体及びμ-オピオイド受容体への結合を表すために、以下のスケールが採用された。
+ Ki-μ及びKi1の両方が500 nM以上である
++ 一方のKiが500 nM未満である一方、他方のKiが500 nM以上である
+++ Ki-μ及びKi1の両方で500 nM未満である
++++ Ki-μ及びKi1の両方で100 nM未満である
【0220】
本願で製造された全ての化合物は、σ1受容体及びμ-オピオイド受容体への結合を示し、特に以下の結合結果が示される。
【0221】
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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