特許第6553707号(P6553707)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6553707製品を加圧供給するダクト上に装着するように意図された製品吐出モジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6553707
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】製品を加圧供給するダクト上に装着するように意図された製品吐出モジュール
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/28 20060101AFI20190722BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20190722BHJP
   B05B 11/04 20060101ALI20190722BHJP
   B65D 47/24 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   B65D81/28 C
   B65D83/00 G
   B05B11/04 A
   B65D47/24 200
【請求項の数】13
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-504248(P2017-504248)
(86)(22)【出願日】2015年3月25日
(65)【公表番号】特表2017-517458(P2017-517458A)
(43)【公表日】2017年6月29日
(86)【国際出願番号】EP2015056480
(87)【国際公開番号】WO2015155015
(87)【国際公開日】20151015
【審査請求日】2018年2月23日
(31)【優先権主張番号】1453116
(32)【優先日】2014年4月8日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】516303185
【氏名又は名称】アルベア ル トレポール
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カラーロ、ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】デフェル、シルヴァイン
【審査官】 佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−320007(JP,A)
【文献】 実開平04−068869(JP,U)
【文献】 特表2011−529425(JP,A)
【文献】 特開2005−320010(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0305599(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/28
B05B 11/04
B65D 47/24
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を加圧供給するために供給導管(4)上に装着されるよう意図された、前記製品を吐出させるための吐出モジュールであって、
前記吐出モジュールは、前記製品を供給通路(5)から取り出すための取り出し経路(2)を有し、前記取り出し経路(2)は、前記製品を吐出させるために排出する排出通路(3)に前記供給導管を連通させるように意図され、
前記取り出し経路は、前記排出通路(3)に開いている少なくとも1つの下流側導管(17)と、前記供給通路(5)に連通する少なくとも1つの上流側導管(18)とを有する、モジュールにおいて、
前記上流側導管(18)および下流側導管(17)が、前記導管どうしを連通させるように設計されたU字形合流部(19)を有し、前記導管のうちの少なくとも1つが、前記導管内の前記製品に対して殺菌作用を有することができる少なくとも1つの壁によって画定され、
前記吐出モジュールが、ベース(9)上に装着されたキャップ(8)を備え、前記ベース(9)と前記キャップ(8)との間に、前記供給通路(5)および前記排出通路(3)を有する前記取り出し経路(2)が形成され、
前記キャップ(8)が、壁(11)に開いた開口(10)を有し、前記ベース(9)が、ニードル(12)を有し、該ニードル(12)の自由端部が前記開口内に配置されて、前記排出通路(3)を形成することを特徴とする、吐出モジュール。
【請求項2】
前記下流側導管(17)では、前記U字形合流部(19)から前記排出通路(3)に向かって前記製品が上昇方向に流れるようになっており、前記上流側導管(18)では、前記製品が下降方向に流れるうになっていることを特徴とする、請求項1に記載された吐出モジュール。
【請求項3】
前記上流側導管(18)および下流側導管(17)が、製品の排出軸線(A)に対して同軸に配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載された吐出モジュール。
【請求項4】
前記上流側導管(18)が、前記下流側導管(17)の少なくとも一部の周りに配置されていることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された吐出モジュール。
【請求項5】
前記取り出し経路(2)が第2の上流側導管(23)を有し、前記供給通路(5)が第2の上流側導管(23)に通じており、
前記上流側導管(18)と前記第2の上流側導管(23)が、第2のU字形合流部(24)を介して連通し、前記第2のU字形合流部(24)の方向が、前記上流側導管(18)と前記下流側導管(17)を連通させる前記U字形合流部(19)とは反対方向を向いていることを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された吐出モジュール。
【請求項6】
前記壁(11)に、内側スカート(20)が設けられ、該内側スカート(20)は、前記開口(10)の下方に延びて前記ニードル(12)の周りに配置されて、前記内側スカートの内側壁と前記ニードルの周囲壁との間に前記下流側導管(17)を形成し、前記内側スカートの外側壁と前記ベース(9)の空洞(21)の内部壁との間に前記上流側導管(18)を形成し、
前記内側スカート(20)の自由端部と、前記ニードルと前記空洞の連結表面(22)との間に前記U字形合流部(19)を形成することを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された吐出モジュール。
【請求項7】
前記壁(11)に、前記内側スカート(20)の周りを延びる外側スカート(25)が設けられ、
前記第2の上流側導管(23)が、前記空洞(21)の外部壁と前記外側スカート(25)の内側壁との間に形成され、
前記第2のU字形合流部(24)が、前記空洞(21)の自由端部と前記内側スカートと前記外側スカートの連結表面(26)との間に形成されることを特徴とする、請求項5を引用する請求項に記載された吐出モジュール。
【請求項8】
前記空洞(21)の外部壁に、前記外側スカート(25)の内側壁に当接する軸線方向突起部(27)が設けられ、該軸線方向突起部(27)どうしの間に、前記第2の上流側導管(23)を前記製品が流れるための領域(28)が形成されることを特徴とする、請求項に記載された吐出モジュール。
【請求項9】
前記突起部(27)が、前記ベース(9)を前記キャップ(8)内にスナップ留めするためのレッジ(30)を有することを特徴とする、請求項に記載された吐出モジュール。
【請求項10】
前記排出通路(3)が、壁(11)内に開き、前記壁(11)は、吐出していないときに前記壁上に付着した前記製品に対して殺菌作用を有することができるようになっていることを特徴とする、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載された吐出モジュール。
【請求項11】
殺菌作用を有することのできる前記壁が、
抗菌剤の拡散、
静菌剤との接触、および/または
適切な波長の放射線の照射
によって殺菌特性を有する少なくとも1つの材料からできていることを特徴とする、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載された吐出モジュール。
【請求項12】
製品を収容するように意図されたリザーバ(1)を備える容器であって、前記製品を加圧供給するための供給導管(4)を有し、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の吐出モジュールが前記供給導管(4)上に装着されている、容器。
【請求項13】
前記容器が、ヘッド(7)を載せた可撓性スカート(6)からなるチューブの形態であり、前記ヘッドは、前記供給導管(4)が形成されたネック部と、前記ネック部を前記可撓性スカート(6)に連結するショルダ部(7a)とを有することを特徴とする、請求項12に記載された容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を吐出するためのモジュールに関するものである。本発明は、製品を収容するように意図されたリザーバ、および製品を加圧供給するための導管を有し、吐出モジュールが導管上に装着される容器にも関するものである。
【背景技術】
【0002】
特定の用途では、製品は、たとえば化粧用途または薬品治療用のローション、ゲルまたはクリームタイプのものである。
【0003】
吐出モジュールは、ベース上に装着されたキャップを備え、ベースとキャップの間に、製品を供給通路から取り出すための経路を形成することができる。この経路は、製品をその吐出のために、たとえば少量または連続流として放出するための通路に供給導管を連通させるように意図される。
【0004】
一例として、たとえば可撓性チューブの形をしたリザーバを可逆的に手動で変形させることによって、加圧された製品がモジュールに供給される。別の例では、モジュールはプッシュボタンタイプであり、加圧された製品を吐出/吸引するストロークの間にポンプの供給導管の動きを作動させる。
【0005】
世界中で、製品、特に化粧品における人間の健康に潜在的に危険である物質の存在を調節し、制御し、抑制することを目的とするさまざまな指令がある。これらの指令の1つは、欧州リーチ(REACH)(化学物質の登録、評価、および認可)指令である。したがって、環境トレンドは、化粧品メーカに、しばしばアレルギーまたは不寛容性の原因となる防腐剤を抑制させるか、またはさらにはその調合から無くさせるように向いている。
【0006】
したがって、化粧品は、ますます傷みやすいものになってきている。特に、化粧品は、(たとえば相分離を引き起こす)機械的応力または熱的応力および(たとえば乾燥または酸化を引き起こす)空気との接触への耐久性に乏しく、細菌および菌類によって容易に汚染され得る。
【0007】
汚染に対処するために、調合者は、防腐料としては認定されない特定のエッセンシャルオイル、オレンジエッセンス、ビタミンCなどの防腐活性を有する成分を付加することによって、その製品の固有の防腐活性を強化するように試みている。調合者は、水の自由活性を抑制し、細菌がほとんどまたは全く発生しないように低く(AW<0.6)保つことも試みている。
【0008】
それと同時に、製品が詰められるリザーバ、および吐出モジュールの両方に関して、保護容器が市場に出回っている。特に、この容器は、保管中だけでなく特に不使用時に、特に取り出し経路を通って排出通路からリザーバ内に向かう逆汚染による製品の微生物汚染を防止する必要がある。
【0009】
これを行うために、複雑で高価な吐出モジュールが提案されている。しかし、その高いレベルの抗菌保護は、特に製品自体が固有の防腐活性を有する場合には、必ずしも必要ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、簡単な設計を有しながらも、不使用時における製品の微生物汚染、特に排出通路からリザーバ内への逆汚染を防止しながらその取り出しを確実に行なう吐出モジュールを特に提案することによって、従来技術を改良することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するために、第1の観点によれば、本発明は、製品を加圧供給するための導管上に装着されるように意図された製品を吐出させるための吐出モジュールを提案する。この吐出モジュールは、製品を供給通路から取り出すための経路を有し、この経路は、製品を吐出させるために排出する通路に導管を連通させるように意図される。取り出し経路は、排出通路内に開いている少なくとも1つの下流側導管と、供給通路と連通する少なくとも1つの上流側導管とを有する。上流側導管および下流側導管は、導管同士を連通させるように配置されたU字形合流部を有し、導管のうちの少なくとも1つは、導管内に含まれた製品に対して殺菌作用を有することができる少なくとも1つの壁によって画定される。
【0012】
第2の観点によれば、本発明は、製品を収容するように意図されたリザーバを備える容器であって、製品を加圧供給するための導管を有し、この吐出モジュールが導管上に装着されている容器を提案する。
【0013】
本発明の他の目的および利点は、添付の図を参照して以下の説明により明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一具体例による容器の平面図。
図1a図1内の容器の線AAに沿った部分的断面図。
図1b図1内の容器の吐出モジュールの線BBに沿った断面図。
図2a図1内の容器の吐出モジュールのキャップの側部斜視図。
図2b図1内の容器の吐出モジュールのキャップの下方からの斜視図。
図3a図1内の容器の吐出モジュールのベースの側部斜視図。
図3b図1内の容器の吐出モジュールのベースの上方からの斜視図。
図4】本発明の変形形態による吐出モジュールのベースを示す図。
図5】本発明の変形形態による吐出モジュールのベースを示す図。
図5a】ベースを備える吐出モジュールが装備された容器の部分的な長方向断面図。
図6a】吐出モジュールが閉状態にある、本発明の一具体例による容器の切断斜視図。
図6b】吐出モジュールが開状態にある、本発明の一具体例による容器の切断斜視図。
図7】本発明の一具体例による容器の部分的な長手方向断面図。
図8】本発明の一具体例による容器の部分的な長手方向断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本説明では、空間での位置決めの用語は、図1a、図5aおよび図6図8に示す吐出モジュールおよびリザーバの直立位置を参照して理解される。
【0016】
図に関して、製品を詰めるように意図されたリザーバ1を備える容器を説明する。用途の一例としては、製品は、化粧用途または薬品治療用のローション、ゲルまたはクリームである。
【0017】
容器には、リザーバ1内に収容された製品を吐出するためのモジュールが装備され、モジュールは、たとえば少量で又は連続流として製品をリザーバから、吐出のための排出通路3まで取り出すための経路2を有する。これを行うために、容器は、製品の加圧供給のための導管4を有し、吐出モジュールが、取り出し経路2の供給通路5をリザーバ1と連通させるように導管上に装着される。
【0018】
図示する具体例では、容器は可撓性本体6を有し、その上にヘッド7が設けられ、ヘッドは、吐出モジュールが装着される供給導管4を形成する。リザーバ1の可撓性本体6を可逆式に手動で変形させることによって、モジュールに加圧された製品が供給される。特に、吐出モジュールにより、ヘッド7を閉じて取り出し経路2のみからの製品の吐出が可能になり、モジュールの外寸法は、ヘッドの内部寸法にかなり近くさせることができる。
【0019】
図示する具体例によれば、容器は、ヘッド7が上に設けられた可撓性スカート6からなるチューブの形態をしており、ヘッドは、供給導管4が形成されたネック部と、ネック部を可撓性スカート6に連結するショルダ部7aとを有する。
【0020】
可撓性スカート6は、通常、それ自体に巻き付けられた多層フィルムによって形成される。スカートは、押し出しによっても得ることができ、それによれば中空円筒が押し出し機により作られ、スカート6を形成するために所望の寸法に切断される。
【0021】
チューブヘッド7は、スカート6上に直接に射出することによって形成できる。このとき、金型は成形すべきヘッド7の形状をしており、ヘッド7の材料が、スカート6の上側端部上に成形されるか、または射出によって別個に成形される。後者の場合、チューブヘッド7は、熱溶接によってスカート6上に固定される。
【0022】
別の具体例によれば、容器のヘッド7には、リザーバ1内に入れられた製品の加圧により取り出すための部材、特に、供給導管によって吐出される製品を加圧するために必要とされる手段を含むポンプが装備される。特に、供給導管は、製品の吐出/吸引の間のストロークにわたって可逆的に動かすことができ、この動きは、プッシュボタンを形成する吐出モジュールによって作動される。
【0023】
図に関して、吐出モジュールは、ベース9上に装着されたキャップ8を備える。ベース9とキャップ8の間には、製品を供給通路5から取り出すための経路2が形成される。経路2は、製品を吐出のために排出する通路3に供給導管4を連通させるように意図され、経路は、供給通路および排出通路を有する。
【0024】
特に、キャップ8は、上側壁11内に開いた開口10を有し、ベース9はニードル12を有する。図1図5図7および図8の具体例によれば、ニードル12の自由端部は開口10内に配置され、排出通路3がその境界に形成される。図6では、排出通路3にボール40の形態の弁が設けられる。この弁は座部41内に備えられ、通路を閉鎖する安定的状態(図6a)と、製品の圧力によって開放して製品を開口10から吐出することを可能にする持ち上げられた状態(図6b)との間で動く。
【0025】
さらに、ベース9及び/又はキャップ8は、製品の加圧供給のために導管4に装着するための手段を備えることができる。図1図6の具体例では、キャップ8は、ヘッド7のネック部に形成されたリング14に嵌合された外部表面13を有し、この表面上に径方向リム15が設けられ、この径方向リム15は、リングと軸線方向に当接し、それによって互いの嵌合端部を形成する。さらに、ヘッド7には、使用されないときに吐出モジュールを覆うための蓋の装着を可能にする外部ねじ山16が設けられる。
【0026】
図7に関して、外部表面13は、キャップ8およびヘッドを一体品として製作するためにヘッド7のネック部に形成される。図8は、サービスカプセル内に組み込まれたキャップ8を示し、外部表面13は、キャップをカプセルのスリーブ42に一体品として連結する。特に、スリーブ42は、ヘッド7の周りにスナップ止めするためのスカート43と、吐出モジュールを覆うために不使用時にスリーブ上に装着されるカバー44とを有する。
【0027】
取り出し経路2は、排出通路3内に開く少なくとも1つの下流側導管17と、供給通路5と連通する少なくとも1つの上流側導管18とを有する。特に、上流側導管18および下流側導管17は、製品排出軸線Aに対して同軸状に配置され、上流側導管18は、下流側導管17の少なくとも一部の周りに配置される。
【0028】
上流側導管18および下流側導管17は、U字形合流部19を有する。U字形合流部19は、取り出し経路2内に大きな圧力降下を起こしながら導管同士を連通させるように設計される。特に、圧力降下は、製品を加圧するために変形した後の本体6の形状記憶の結果、製品が排出通路3からリザーバ1に吸引されて戻される現象を抑制するように設計される。このように、U字形合流部19は、吐出中、汚染された可能性のある製品が取り出し経路2内に導入されること、したがってその後吐出されることを防止することによって、不使用時の抗菌保護に寄与する。
【0029】
細菌および菌類による製品汚染の可能性を減少させるために、上流側導管18および下流側導管17の少なくとも1つは、導管内の製品に対して殺菌作用を有する少なくとも1つの壁によって画定される。このように、製品がわずかに吸引されて取り出し経路2内に戻るとしても、経路は、製品が不使用時に滞留するときに汚染が除去され、それによって汚染された製品がその後の吐出される危険性も、リザーバ1内の製品を汚染する危険性も無い。
【0030】
キャップ8の上側壁11が、吐出後に次の吐出までの間に上側壁11上に残された製品に対して殺菌作用を有することが有利である。特に、製品がユーザの指によって取り出されて壁上に広がり汚れ場合に有利である。
【0031】
特に、キャップ8および/またはベース9は、殺菌作用を有することのできる少なくとも1つの壁により、特に汚染物質の導入のリスクが最大である排出通路3のすぐ近傍に配置された壁によって少なくとも1つの導管17、18を画定するために、殺菌特性を有する材料から作る対策をとることができる。さらに、図6に関連して、ボール40は、殺菌作用を有することができる材料から作ることができる。
【0032】
材料の殺菌特性は、たとえば、トリクロサン(Melcoplast社の商標名)などの有機塩基を有する抗菌剤、または銀もしくは無機塩基を有する抗菌剤を製品に拡散させることによって得ることができる。特に、材料は、少なくとも1つの抗菌剤を含む、少なくとも1つのポリオレフィン、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、および/またはポリスチレンを含むことができる。
【0033】
材料の殺菌特性は、たとえば銅または亜鉛合金などの金属材料、またはこのタイプの金属粒子を含む少なくとも1つのポリオレフィンを含む材料、またはフッ素添加、亜鉛めっき又は銅めっきによる表面処理を行なった材料を用いて、製品を静菌剤と接触させることによっても得ることができる。
【0034】
材料の殺菌特性は、特に外部の光に露らした後に発光(光ルミネセンス)する特性を有する材料を用いることによって、適切な波長の放射線により製品を照射することによっても得ることができる。特に、材料は、少なくとも1つの添加剤を含む少なくとも1つのポリオレフィンによることができ、この添加剤は、250〜260nm、特に254nmの波長の光輝放射線を発光できる。この波長は、殺菌紫外線放射と同じ程度の大きさに相当する。
【0035】
図示した具体例では、内側スカート20が上側壁11に設けられる。内側スカート20は、開口10の下方に延びてニードル12の周りに配置され、それによって内側スカートの内部壁とニードルの周囲壁との間に下流側導管17を形成し、上流側導管18を、スカートの外部壁とベース9の空洞21の内部壁との間に形成する。
【0036】
有利には、上流側導管18および下流側導管17は、各々、2つの壁の間に画定され、その分離は、製品の粘性および微生物汚染に対する感度によって決まり、たとえば0.2mm〜1mm、特に約0.3mmである。
【0037】
こうして、その量を低減することにより、吐出と次の吐出の間に取り出し経路2内に残る製品の汚染を、確実かつ迅速に除去を行なうことが可能になる。特に、取り出し経路2内の製品に対する殺菌作用が、リザーバ1に向かう微生物増殖よりも早くなり、その進行を停止させるように設計される。
【0038】
U字形合流部19が、内側スカート20の自由端部と、ニードル12と空洞21の連結表面22との間に形成される。下流側導管17は、U字形合流部19から排出通路3に向かう製品流れの上昇方向を有し、上流側導管18は、製品流れの下降方向を有する。このように取り出し経路2は、吐出モジュールのサイズに大きな影響を与えることなくその長さを増大させるために180°転回する。
【0039】
さらに、取り出し経路2は、第1の上流側導管18を供給通路5に連通させる第2の上流側導管23を有する。このために、供給通路5は、第2の上流側導管23に開いており、2つの上流側導管18、23は、U字形合流部24を介して連通し、そのU字形の方向は、上流側導管18と下流側導管17を連通させるU字形合流部19とは反対である。こうして取り出し経路2の長さ、したがって経路内の圧力降下は、汚染された製品が吸引されて戻される可能性をさらに一層抑制するためにさらに増大される。
【0040】
図示した具体例では、上側壁11に、内側スカート20の周りを延びる外側スカート25が設けられ、表面13が、外側スカートの外側壁上に形成される。第2の上流側導管23は、空洞21の外側壁と外側スカート25の内側壁の間に形成され、第2のU字形合流部24は、空洞21の自由端部と、スカート間の連結表面26との間に形成される。
【0041】
図5および図6に関して、空洞21の軸線方向寸法は、ニードル12およびスカート20、25のものより小さくなっており、U字形合流部24に含まれる製品の量を増大させている。このように、製品が吸引されて戻される現象は、排出通路3とリザーバ1との間の取り出し経路2内にバッファリザーバを形成することによって抑制される。このリザーバに収容された製品の汚染は、不使用時に除去することができる。
【0042】
空洞21の外側壁には、軸線方向突起部27が設けられる。この軸線方向突起部27は、外側スカート25の内側壁に当接して、第2の上流側導管23を画定する壁どうしの間の分離を確実に制御している。さらに、第2の上流側導管23内に製品を流すための領域28が、突起部27どうしの間に形成される。このように、第2の上流側導管23は、その体積を抑制するために角度により非連続性のものである。
【0043】
さらに、突起部27は、外側スカート25の内部壁内に形成された溝31内にベース9をスナップ留めするための突出部(レッジ)30を有し、製品を第2の上流側導管23に供給する領域32を突起部間に形成する。
【0044】
図1図4図7および図8に関して、突起部27は、空洞21の自由端部上を延び合流部表面26に当接して、第2のU字形合流部24に製品を流すための領域29を形成する。
【0045】
図1図3では、第1の上流側導管18および下流側導管17は環状であり、各々が、第2の上流側導管23の直径よりも小さい直径を有する。
【0046】
図4および図5に関して、第1の上流側導管18は、少なくともいくつかの突起部27が空洞21の内部壁に延びることによって、角度により非連続性にすることができる。特に、このとき、取り出し経路2内の圧力降下を最適化するために、特に図示するように、2つのうち1つだけの突起部27が空洞21の内部壁上を延びるようにすることによって、上流側チャネル18、23の相対断面を変化させることも可能である。
図1
図1a
図1b
図2a
図2b
図3a
図3b
図4
図5
図5a
図6a
図6b
図7
図8