【実施例】
【0146】
実施例
以下の実施例は、本発明の特定かつ好ましい実施態様を説明するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。化学物質の略語および記号、ならびに科学関連の略語および記号は、別段特定されていなければ、その通常の意味および慣習的意味を有する。本願の実施例およびそれ以外で用いられる別の略語は下記に規定されている。共通する中間体は、1つ以上の実施例の製造のために一般的に有用であり、それらが製造された中間体番号および工程により逐次特定されるか(例えば、中間体1、工程Aを表す)、または化合物が中間体の表題化合物である場合にのみ中間体番号により特定される。実施例の化合物は、それらが製造された実施例番号および工程により特定されるか(例えば、実施例1、工程Aを表す)、または化合物が実施例の表題化合物である場合にのみ実施例により特定される。場合により、中間体または実施例の別の製造法が記述される。化学合成分野の技術者は、1以上の検討事項、例えば、反応時間の短縮、安価な出発物質、操作容易性、収率の改良、触媒の適合性、毒性試薬の回避、特殊機器の利用可能性および工程数の減少に基づいて、好ましい別の製造物を考案することができる。別の製造法を記載する意図は、本発明の実施例の製造を更に可能とすることである。場合により、概説された実施例および請求の範囲において、幾つかの官能基は、当分野では既知の生物学的等価性置換(例えば、カルボン酸基とテトラゾールまたはリン酸基の置換)により置き換えられてもよい。出発物質および中間体は、製造が例示的に記載されていないものについては購入できるものであり、文献に知られているか、あるいは文献において知られる類似化合物と同様に製造され得る。
【0147】
マイクロウェーブ照射による反応混合物の加熱は、Biotage(登録商標) Initiator Microwave Synthesizerを用いて密封バイアル内で行なわれた。溶媒除去を、減圧濃縮により行なった。カラムクロマトグラフィーを、所定の溶媒または溶媒混合物により溶出する、フラッシュクロマトグラフィー技術(J. Org. Chem. 1978, 43, 2923)を用いるか、あるいはCombiFlash
(登録商標) 自動化クロマトグラフィー装置(Teledyne Isco)をプレパックシリカゲルカートリッジと共に用いて、一般的に実施した。分析および分取高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を、分離される物質の量に適切なサイズの逆相カラムを用い、0.05%または0.1% トリフルオロ酢酸または10 mM 酢酸アンモニウムを含有するメタノールまたはアセトニトリル/水の濃度を漸増させるグラジエントにより溶出して、一般的にカラムサイズおよび達成すべき分離に適切な溶出速度にて行なった。エナンチオマーまたはジアステレオマーのキラル超臨界液体クロマトグラフィー(SFC)分離を、個々の場合について記述した条件を用いて行なった。質量スペクトルデータを、エレクトロスプレーイオン化を用いる液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)により得た。
【0148】
多くの中間体および実施例は、ホモキラル(全てまたは大部分が単一エナンチオマー(single enantiomer))であるが、ある場合においては、絶対配置が実証されていない。そのような場合には、構造の左側にテキスト表記が示されるが、これは化合物がホモキラルであり、この化合物がキラルSFC分離の間に溶出する特定のピークから得られたかどうか(または、その特定のピークから得られた中間体から得られるかどうか)を示している。しかし、全ての場合において、三環式環系における立体化学はcisである。即ち、例えば、以下に示した構造42は、この物質がホモキラルであって、SFC分離中に第2の溶出ピークから得られたものであり、この物質の絶対立体化学は判らないが、42aに示される絶対立体化学または42bに示される絶対立体化学のいずれかであることを示す。
【化46】
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【0149】
ある場合において、中間体または実施例は、ホモキラル出発物質とホモキラルでない出発物質またはラセミ体の出発物質とを組み合わせることにより得られ、2つ以上のジアステレオマーの混合物を提供する。このような場合において、ホモキラル出発物質の絶対立体化学が判らない場合、構造の左側のテキスト表記は、三環式部分の不斉中心が、キラルSFC分離(上記の通り)の間に溶出する所定のピークから得られるホモキラル三環式中間体のものであることを示すが、一方でホモキラルでない不斉中心または複数の不斉中心は、波線により示される、例えば以下の構造43に示されるとおりである。
【化47】
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【0150】
ある場合において、ホモキラル出発物質とホモキラルでない出発物質(例えば、上記構造43)との組み合わせから得られるジアステレオマー混合物は、キラルSFCなどの方法により分離されて、ホモキラル生成物を提供する(この不斉中心がない絶対立体化学は知られている)。かかる場合において、構造(上記)の左側のテキスト表記は、三環式部分の不斉中心が、中間体のキラルSFC分離中に溶出する所定のピークから得られる三環式中間体のものであることを示し、構造の右側の括弧書き内のテキスト表記は、生成物が単離された部分からの(ジアステレオマー混合物の分離、例えば上記構造43からの)ピークを示す。ある一例が以下の構造44に示されるが、これは、三環式部分が、43を製造するために使用された三環式中間体のキラル分離中に溶出するピーク2から得られるが、一方で最終生成物44はジアステレオマー混合物43のキラル分離中に溶出するピーク1から得られることを示している。
【化48】
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【0151】
中間体または実施例の不斉中心で絶対立体配置が判っているか、または不斉中心が、絶対立体配置の判っている前駆体から得られるならば、これは中間体または実施例の構造において例示的に示される。絶対配置が構造中の不斉中心にて例示的に示されず、かつテキスト表記が構造と共に存在しない(上記の通りに)ならば、不斉中心がラセミ体または定義されない立体化学のいずれかであることを示す。
【0152】
化合物名は、ChemBioDraw Ultra, version 14.0.0.126(PerkinElmer Inc.)を用いて決定された。以下の略称が使用される:
【表1】
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【0153】
HPLC方法
方法A:(分析)
カラム:Kinetex
(登録商標) XB-C
18 3 x 75 mm, 2.6 μm(Phenomenex Inc.);移動相A:10 mM 酢酸アンモニウム/水-MeCN(98:2);移動相B:10 mM 酢酸アンモニウム/水-MeCN(2:98);流量1mL/min;グラジエント4.7 min.
方法B:(分析)
カラム:Acquity UPLC
(登録商標) BEH C
18 2.1 x 50 mm, 1.7 μm(Waters Corp.);移動相A:水(0.05% TFAを含む);移動相B:MeCN(0.05% TFAを含む);温度:50℃;流量0.80 mL/min;グラジエント:1分かけて2〜98%B、次いで0.5分、98%Bで定組成。
【0154】
方法C:(分析)
カラム:Acquity UPLC
(登録商標) BEH C
18 2.1 x 50 mm, 1.7 μm(Waters Corp.);移動相A:5:95 MeCN-水(10 mM 酢酸アンモニウムを含む);移動相B:95:5 MeCN-水(10 mM 酢酸アンモニウムを含む);温度:50℃;流量1.0 mL/min;グラジエント:3分かけて0〜100%B、次いで0.75分、100%Bで定組成。
【0155】
方法D:(分析)
カラム:Acquity UPLC
(登録商標) BEH C
18 2.1 x 50 mm, 1.7 μm(Waters Corp.);移動相A:5:95 MeCN-水(0.1% TFAを含む);移動相B:95:5 MeCN-水(0.1% TFAを含む);温度:50℃;流量1.0 mL/min;グラジエント:3分かけて0〜100%B、次いで0.75分、100%Bで定組成。
【0156】
方法E:(分取)
カラム:XBridge(登録商標)C
18 19 x 200 mm, 5 μm(Waters Corp.);移動相A:5:95 MeCN-水(10 mM 酢酸アンモニウムを含む);移動相B:95:5 MeCN-水(10 mM 酢酸アンモニウムを含む);流量20 mL/min;グラジエント:Bを漸増、その後定組成。
【0157】
方法F:(分取)
カラム:XBridge(登録商標)C
18 19 x 200 mm, 5 μm(Waters Corp.);移動相A:5:95 MeCN-水(0.1% TFAを含む);移動相B:95:5 MeCN-水(0.1% TFAを含む);流量20 mL/min;グラジエント:Bを漸増、その後定組成。
【0158】
方法G:(分取)
カラム:Luna
(登録商標) C
18 30 x 100 mm, 5 μm(Phenomenex Inc.);移動相A:水(0.1% TFAを含む);移動相B:MeCN(0.1% TFAを含む);流量30 mL/min;グラジエント:Bを漸増、その後定組成。
【0159】
中間体1
4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ヨード-1,2-ジヒドロナフタレン
【化49】
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氷水浴中で6-ヨード-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(13.3 g, 48.9 mmol)およびTiCl
4(DCM中で1M, 48.9 mL, 48.9 mmol)/THF(326 mL)の溶液を、温度を10℃以下に維持されるような速度で、THF(25 mL)中の4-フルオロベンゼンチオール(6.3 mL, 58.7 mmol)およびEt
3N(13.6 mL, 98 mmol)の溶液で処理した。溶液を、室温で60分間攪拌して、次いで水(200 mL)で処理して、濃縮して、大半の有機溶媒を除去した。水性残留物を、ジエチルエーテル(2 x 250 mL)で抽出した。有機層を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、減圧濃縮して、粗製(4-フルオロフェニル)(6-ヨード-3,4-ジヒドロナフタレン-1−イル)スルファン(20 g)を、対応するチオケタールを含む混合物として得て、これを直接使用した。HPLCt
R 1.36分(方法B)。
【0160】
氷水浴中の(4-フルオロフェニル)(6-ヨード-3,4-ジヒドロナフタレン-1−イル)スルファンおよびそのチオケタール(上記反応からの混合物、18.69 g)/DCM(978 mL)の溶液を、mCPBA(21.92 g, 98 mmol)で滴加した。混合物を、rtに昇温させて、1時間攪拌した時に、LCMSにより、出発物質の消費と主要生成物として4-((4-フルオロフェニル)スルフィニル)-7-ヨード-1,2-ジヒドロナフタレンが示された。追加のmCPBA(10.96 g, 48.9 mmol)を室温で加えた。反応混合物を30分間攪拌した時に、LCMSは非常に少量のスルホキシド(t
R 1.00 min, 方法B)を示した。混合物を、飽和NaHCO
3水溶液で2回洗い、有機相をNa
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィーにより精製して、EtOAc-ヘキサン(0〜10%のグラジエント)で溶出した。得られる物質を、EtOAcに溶解して、2回飽和NaHCO
3水溶液で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ヨード-1,2-ジヒドロナフタレンを白色泡沫状固体(12 g, 2工程全体で59%収率)として得た。LCMS m/z 455.9(M+H+MeCN)
+, HPLC t
R 1.09 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.97 - 7.89(m, 2H), 7.64(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.57 - 7.47(m, 3H), 7.22 - 7.13(m, 2H), 2.79 - 2.68(m, 2H), 2.61 - 2.50(m, 2H).
19F NMR(376 MHz, CDCl
3) δ -102.7(s, 1F).
【0161】
別法:
6-ヨード-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(5.0 g, 18.38 mmol)、4-フルオロベンゼンチオール(4.11 mL, 38.6 mmol)および絶対エタノール(20 mL)の溶液を、氷水浴を用いて冷却して、飽和に達するまで(白色沈殿物の形成が認められる)、HClガスでバブリングした。混合物を、rtに昇温させて、終夜攪拌した。混合物を、エーテル(250 mL)に溶解して、水(2 x 125 mL)、0.5M Na
2CO
3水溶液(3 x100 mL)および塩水(100 mL)で順に洗った。有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、チオケタールおよびビニルスルフィドの混合物である固体(9.2 g)を得た。固体をクロロホルム(150 mL)に溶解して、氷水浴中に冷却した。mCPBA(35 g, 156 mmol)/DCM(200 mL)の溶液を塩水(50 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、フィルターケーキをDCM(50 mL)で洗った。濾液を合わせて、これを、LCMS(mCPBA溶液(175 mL)を要する)による判定により反応が完了するまで、上記からの生成物のクロロホルム溶液に少量ずつ滴加した。混合物を氷浴中に冷却して、不溶性物質を濾去して、濾液を10% Na
2S
2O
3水溶液(120 mL)で5分間攪拌した。有機相を、分離して、10% Na
2S
2O
3水溶液(2 x 120 mL)、10% Na
2CO
3水溶液(3 x 200 mL)および塩水(150 mL)で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜20%のグラジエント)シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ヨード-1,2-ジヒドロナフタレン(5.3 g, 70%収率)を白色泡沫状固体として得た。
【0162】
中間体2
4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-1,2-ジヒドロナフタレン
【化50】
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工程A:
6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン
【化51】
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活性化銅を、10分間かけて硫酸銅(II)溶液(45.09 g, 283 mmol)/水(250 mL)の溶液に攪拌しながら亜鉛粉(24.57 g, 376 mmol)を加えることにより製造した。混合物を、10分間より長く攪拌して、その後上清を、赤色沈殿物をデキャンテーションした。これを、2回水で洗い、次いで1M HCl水溶液(400 mL)で2.5時間攪拌した。上清をデキャンテーションして、上清のpHが約7となるまで、沈殿物をデキャンテーションにより水で洗った。固体を、水中かつ不活性雰囲気(窒素またはアルゴン)下で貯蔵した。固体を使用するために、MeOHでデキャンテーションにより2回洗い、次いでジエチルエーテルで2回洗い、真空下で乾燥した。
【0163】
乾燥させた活性化銅(10.13 g, 159 mmol)を、6-ヨード-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(4.20 g, 15.44 mmol)および乾燥DMF(85 mL)と合わせて、アルゴンによりバブリングして、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロ-2-ヨードプロパン(8.78 mL, 61.7 mmol)で処理した。反応容器を、アルゴン下で密封して、120℃で3時間加熱した。混合物を、rtに冷却して、EtOAcで希釈して、Celiteを通して濾過した。固体を、追加のEtOAcで洗い、濾液を合わせて、濃縮した。残留物を、EtOAcに溶解して、水と攪拌して、混合物をCeliteを通して濾過した。固体を、追加のEtOAcで洗い、合わせた濾液の有機相を分離して、5% LiCl水溶液、次いで塩水で2回洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(5〜30%のグラジエント)シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して(330 g)、6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オン(3.32 g, 68%収率)をオレンジ油として得た。LCMS m/z 356.0(M+H+MeCN)
+, HPLC t
R 1.13 min(方法B)。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 8.17(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.58(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.55(s, 1H), 3.07(t, J=6.1 Hz, 2H), 2.77 - 2.71(t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.22(quintet, 6.4 Hz, 2H).
19F NMR(376 MHz, CDCl
3) δ -75.38(d, J=7.2 Hz, 6F), -182.41(septet, J=7.2 Hz, 1F).
【0164】
工程B:
4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-1,2-ジヒドロナフタレン
【化52】
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中間体1を製造するために使用した別法に従い、6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3,4-ジヒドロナフタレン-1(2H)-オンを、定量的収率にて、微量の不純物と共に4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-1,2-ジヒドロナフタレンに変換して、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 457.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.12 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.99(dt, J=8.9, 4.3 Hz, 3H), 7.58(t, J=4.8 Hz, 1H), 7.44(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.39(s, 1H), 7.22(t, J=8.6 Hz, 2H), 2.92 - 2.84(m, 2H), 2.65(td, J=8.0, 5.0 Hz, 2H).
【0165】
表1の中間体を、適切なケトンおよび置換したチオフェノールを用いることにより、中間体1および2を製造するために使用した同一方法を用いて製造するか、または類似の方法を用いて製造した。
【表2】
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【表3】
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【表4】
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【表5】
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【表6】
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【0166】
中間体32
(3aR,9bR)-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化53】
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工程A:
2-((6-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2−イル)アミノ)エタン-1-オール
【化54】
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氷水浴中の7-ブロモ-4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2-ジヒドロナフタレン(中間体3;5.7 g, 15.52 mmol)/THF(259 mL)の溶液を、2-アミノエタノール(13.42 mL, 233 mmol)で処理した。混合物を約5℃で30分間攪拌すると、LCMSは出発物質の完全な消費を示した。混合物を濃縮して、得られる油状物をEtOAc(250 mL)に溶解して、飽和NaHCO
3水溶液で洗い、次いで塩水で2回洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAcで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、2-((6-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2−イル)アミノ)エタノール(2.8 g, 42%収率)を得た。LCMS m/z 427.8(M+H)
+, HPLC t
R 0.71 min(方法B)を得た。
【0167】
工程B:
2-((6-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2−イル)アミノ)エチルメタンスルホネート
【化55】
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2-((6-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2−イル)アミノ)エタノール(2.8 g, 6.54 mmol)/DCM(654 mL)の溶液を、MsCl(0.611 mL, 7.84 mmol)、次いでEt
3N(1.093 mL, 7.84 mmol)で処理した。混合物を1時間攪拌すると、LCMSは出発物質の完全な消費を示した。混合物を、1:1の塩水と水の混合物で洗い、有機層をNa
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、2-((6-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2−イル)アミノ)エチルメタンスルホネート(2.9 g, 88%収率)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 505.9(M+H)
+, HPLC t
R 0.76 min(方法B).
【0168】
工程C:
7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール
【化56】
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2-((6-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2−イル)アミノ)エチルメタンスルホネート(2.9 g, 5.73 mmol)/THF(286 mL)の溶液を、反応混合物の温度が25.5℃を超えないように、カリウム tert-ブトキシド((3.21 g, 28.6 mmol)を用いて、室温にて少量ずつ加えた。混合物を1時間攪拌すると、LCMSは出発物質の完全な消費を示した。混合物を、1:1の水および塩水の混合物(100 mL)で処理して、部分濃縮した。水性残留物を、EtOAc(2 x 125 mL)で抽出して、有機層を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール(2.1 g)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 409.9(M+H)
+, HPLC t
R 0.76 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.51-7.43(m, 1H), 7.42-7.35(m, 1H), 7.32-7.27(m, 2H), 7.11(s, 1H), 7.02(t, J = 8.78 Hz, 2H), 3.97(dd, J = 12.0, 6.0 Hz, 1H), 3.32(dd, J = 11.5, 4.0 Hz, 1H), 3.27-3.13(m, 1H), 3.02(d, J = 12.0 Hz, 1H), 2.50-2.30(m, 2H), 2.05-1.95(m, 1H), 1.77-1.56(m, 1H), 1.34-1.20(m, 1H).
【0169】
工程D:
tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-3H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート
【化57】
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7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール(2.1 g, 5.12 mmol)/DCM(50 mL)の溶液を、ジ-tert−ブチルジカーボネート(1.426 mL, 6.14 mmol)およびEt
3N(1.427 mL, 10.24 mmol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌すると、LCMSは出発物質の完全な消費を示した。混合物を、DCM(100 mL)で希釈して、順に1M HCl水溶液、1M NaOH水溶液で洗った。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-3H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(1.6 g, 3工程に対して61%収率)を得た。LCMS m/z 453.9(M+H-C
4H
8)
+, HPLC t
R 1.15 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.70-7.51(m, 1H), 7.46-7.32(m, 3H), 7.16-6.91(m, 3H), 4.49-4.45(m, 1H), 3.76-3.73(m, 1H), 3.59-3.38(m, 2H), 2.43-2.34(m, 3H), 1.73(t, J = 14.8 Hz, 1H), 1.49(s, 9H), 1.34-1.12(m, 1H)。
19F NMR(376 MHz) δ -102.6.
【0170】
工程E:
(3aS,9bS)-tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレートおよび(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ブロモ-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート
【化58】
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tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ブロモ-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(1.6 g, 3.13 mmol)の試料を、以下の条件を用いることによりキラルSFCにより分離した:カラム:Lux
(登録商標) セルロース-4(4.6 x 250) mm, 5μm(Phenomenex Inc.);カラム温度24.9℃;CO
2流量:2.10 mL/min;共溶媒:30%の0.2% ジエチルアミン/MeOH、流量0.9 mL/min;注入量:10 mL。ピーク 1((3aS,9bS)-tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート)を、t
R 2.79分で溶出した。ピーク2((3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ブロモ-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート, 0.7 g)を、t
R 3.92 min(100%)で溶出した。ピーク1および2の絶対立体配置を、FLACK方法を用いる特異な分散シグナルから単一結晶X線分析に基づいて決定した。ピーク2についての分析データ:LCMS m/z 453.9(M+H-C
4H
8)
+, HPLC t
R 1.15 min(方法B);
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.70-7.51(m, 1H), 7.46-7.32(m, 3H), 7.16-6.91(m, 3H), 4.49-4.45(m, 1H), 3.76-3.73(m, 1H), 3.59-3.38(m, 2H), 2.43-2.34(m, 3H), 1.73(t, J = 14.8 Hz, 1H), 1.49(s, 9H), 1.34-1.12(m, 1H).
19F NMR(376 MHz) δ -102.6.
【0171】
工程F:
(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート
【化59】
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tert−ブチルリチウム(ヘプタン中で3M, 376 μL, 0.940 mmol)を、ドライアイスのアセトン浴中で窒素下において、(3aR,9bR)-tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(240 mg, 0.470 mmol)(これを、3回トルエンから濃縮により乾燥した)/ジエチルエーテル(8.2 mL)の攪拌溶液に滴加した。得られる茶色味を帯びた溶液を、15分間-78℃で攪拌した。ガス状CF
3C(O)CF
3(3.28 g. 19.73 mmol)を、冷却溶液のすぐ上にニードルの先端を配置して、ニードルからゆっくりと加えて、ガスを濃密化した(約2分間;加えた試薬重量は、添加前後のガスシリンダーを秤量することにより算出した)。得られる混合物を、窒素下で30分間-78℃で攪拌して、次いで室温で30分間攪拌した。混合物を、飽和NH
4Cl水溶液(15 mL)で処理して、EtOAc(100 mL)で希釈した。層を分離して、水層をEtOAc(50 mL)で抽出した。有機層を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、ヘキサン、次いで30%EtOAc-ヘキサンのグラジエントで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(200 mg, 71%収率、約75%純度)を得た。LCMS m/z 541.8(M+H-C
4H
8)
+, HPLC t
R 1.08 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.75(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.61(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.41(dd, J=8.3, 5.2 Hz, 2H), 7.38 - 7.32(m, 1H), 7.04(t, J=8.3 Hz, 2H), 4.55 - 4.38(m, 1H), 3.81 - 3.66(m, 1H), 3.57 - 3.32(m, 2H), 2.52 - 2.29(m, 3H), 1.74(t, J=13.2 Hz, 1H), 1.52(br. s., 9H).
19F NMR(376 MHz, CDCl
3) δ -102.5(s, 1F), -75.5(s, 6F).
【0172】
(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレートの別の製造
同じ方法を使用するが、(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ヨード-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(上記工程A〜Eの方法に従って製造したが、中間体3の代わりに中間体1から開始した;1.1 g, 1.973 mmol)を用いて開始して、(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(0.7 g, 70%収率, 約80%純度)を得た。
【0173】
工程G:
(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート
【化60】
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DAST(2.92 mL, 22.09 mmol)を、(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(1.1 g, 1.841 mmol)/1,2-ジクロロエタン(18.41 mL)の攪拌溶液に加えて、N
2下においてrtで加えた。反応容器を密封して、60℃で攪拌しながら加熱した。15時間後、LCMSにより、出発物質のわずかな部分消費が示された。追加のDAST(2.92 mL, 22.09 mmol)を加えて、混合物を、60℃で4時間以上攪拌した。混合物を、rtに冷却して、注意深くMeOH(1 mL)でクエンチして、EtOAc(160 mL)で希釈して、飽和NaHCO
3水溶液で洗った。水相を分けて、EtOAc(100 mL)で抽出した。有機相を合わせて、塩水(50 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサン(5〜40%のグラジエント)を用いて溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(800 mg, 72.5%収率)を得た。LCMS m/z 544.0(M+H-C
4H
8)
+、HPLC t
R 1.21 min(方法B)。
【0174】
(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレートの代替製造
乾燥DMF(18 mL)中で活性化された銅(中間体2の製造の工程Aに概説した通りに製造した;3.5g, 55 mmol)および(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-ヨード-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(上記工程A〜Eの方法に従って製造したが、中間体3の代わりに中間体1から開始する;4 g, 7.2 mmol)の混合物を、窒素でパージして、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロ-2-ヨードプロパン(4.6 mL, 32 mmol)を用いて処理して、密閉反応容器内において120℃で加熱した。4時間後に、混合物をrtに冷却して、EtOAcで希釈して、Celiteを通して濾過した。濾液を塩水で4回洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出するシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(3.6 g, 84%収率)を得た。
【0175】
工程H:(
3aR,9bR)-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化61】
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(3aR,9bR)-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3a,4,5,9b-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール-3-カルボキシレート(250 mg, 0.417 mmol)/DCM(4.2 mL)の溶液を、HCl(1,4-ジオキサン中で4M、4.2 mL, 16.68 mmol)で処理した。室温で1時間後、混合物を濃縮して、(3aR,9bR)-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]インドール, HCl(225 mg)を得た。LCMS m/z 500.0(M+H)
+, HPLC t
R:0.88 min(方法B).
【0176】
表2の中間体を、適切なビニルスルホン、適切なアミノカルビノールおよび適切なその他の試薬から開始して、中間体32の製造に使用された方法(または類似した方法)を用いて製造した。表2における幾つかの中間体を製造する際に、中間体32の製造に使用した1以上の工程を省略するか、また適宜異なる順序で用いてもよい。
【表7】
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【表8】
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【表9】
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【表10】
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【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【表17】
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【0177】
中間体88
9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン二塩酸塩
【化62】
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工程A:
tert−ブチル 7-ブロモ-4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)キノリン-1(2H)-カルボキシレート
【化63】
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7-ブロモ-2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オン(8 g, 35 mmol)、4-フルオロベンゼンチオール(7.9 mL, 74 mmol)および絶対エタノール(44 mL)の溶液を、氷水浴を用いて冷却した。HClガスを、飽和に到達するまで(白色沈殿物の形成により示される通り)、混合物に通してバブリングした。混合物を、氷水浴で1時間、室温で1時間以上攪拌した。混合物を濃縮して、得られる油状物をDCM(250 mL)に溶解して、1M NaOH水溶液で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製7-ブロモ-4,4−ビス((4-フルオロフェニル)チオ)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン(16.4 g, 100%収率)を固体として得た。HPLC t
R 1.27 min(方法B).
【0178】
この物質を、1,4-ジオキサン(180 mL)に溶解して、4-ジメチルアミノピリジン(13 g, 106 mmol)およびジ-tert−ブチルジカーボネート(25 mL, 106 mmol)で処理した。混合物を、室温で16時間攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、1M HCl水溶液で2回洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、tert−ブチル 7-ブロモ-4,4−ビス((4-フルオロフェニル)チオ)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシレート(20 g, 100%収率)を得た。HPLC t
R 1.37 min(方法B).
【0179】
この物質を、DCM(350 mL)に溶解して、氷水浴で冷却した。mCPBA(22 g, 172 mmol)を加えて、混合物を1時間攪拌した。追加のmCPBA(22 g, 172 mmol)を加えて、攪拌を、1時間以上継続させた。混合物を濾過して、不溶性物質を除去して、濾液を、10% Na
2S
2O
3水溶液(120 mL)で処理して、5分間攪拌した。有機相を分離して、10% Na
2S
2O
3水溶液(2 x 120 mL)、10% Na
2CO
3水溶液(3 x 200 mL)および塩水(150 mL)で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製tert−ブチル 7-ブロモ-4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)キノリン-1(2H)-カルボキシレート(17 g)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 468.0(M+H+MeCN)
+、HPLC t
R 1.16 min(方法B).
【0180】
工程B:
tert−ブチル 7-ブロモ-4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシレート
【化64】
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tert−ブチル 7-ブロモ-4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)キノリン-1(2H)-カルボキシレート(16.6 g, 35 mmol)/THF(700 mL)の溶液を、氷水浴で攪拌して、2-アミノエタノール(11 mL, 177 mmol)で処理した。混合物を、約5℃で30分間攪拌して、次いで濃縮した。得られる油状物を、EtOAc(750 mL)に溶解して、溶液を3回塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、tert−ブチル 7-ブロモ-4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシレート(19.5 g)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 529.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.89 min(方法B).
【0181】
工程C:
tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,2,3,3a,4,9b-ヘキサヒドロ-5H-ピロロ[2,3-c]キノリン-5-カルボキシレート
【化65】
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tert−ブチル 7-ブロモ-4-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3-((2-ヒドロキシエチル)アミノ)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシレート(19 g, 35 mmol)/DCM(650 mL)の溶液を、室温で、MsCl(3.3 mL, 43 mmol)、次いでEt
3N(5.9 mL, 43 mmol)で処理した。混合物を30分間攪拌すると、LCMSはメタンスルホネート誘導体への完全な変換を示した;LCMS m/z 607.0(M+1)
+、HPLC t
R 0.94 min(方法B)。混合物を、カリウム tert-ブトキシド(20 g, 180 mmol)/THF(150 mL)の溶液で処理して、30分間攪拌した。次いで、混合物を、1:1の水と飽和塩水との混合物(100 mL)で処理して、EtOAc(1 L)で希釈した。有機相を、分離して、3回塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3,3a,4-テトラヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン-5-カルボキシレート(19 g)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 511.0(M+1)
+、HPLC t
R 0.85 min(方法B)。
【0182】
工程D:
ジ-tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,3a,4,9b-テトラヒドロ-3H-ピロロ[2,3-c]キノリン-3,5(2H)-ジカルボキシレート、2つのホモキラルエナンチオマー
【化66】
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tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3,3a,4-テトラヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン-5-カルボキシレート(18 g, 35 mmol)/DCM(350 mL)の溶液を、ジ-tert−ブチル ジカーボネート(12 mL, 53 mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(18.5 mL, 106 mmol)で処理した。混合物を、室温で1時間攪拌して、次いでDCM(100 mL)で希釈して、1M HCl水溶液および1M NaOH水溶液で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、ジ-tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-1,3a,4,9b-テトラヒドロ-3H-ピロロ[2,3-c]キノリン-3,5(2H)-ジカルボキシレート(7.6 g, 35%, 7-ブロモ-2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オンからの全収率)を得た。この物質を、以下の条件を用いることによりキラルSFCにより分離した:カラム:Chiralcel(登録商標) OD-H 50 × 250 mm, 5μm(Chiral Technologies Inc.);カラム温度35℃;圧力100バール;移動相CO
2-MeOH(90:10);流量300 mL/min;インジェクション量0.9 mL。ピーク 1を、t
R 3.51 minで溶出した。ピーク2(2.6 g)を、t
R 4.01 minで溶出した。LCMS m/z 454.9(M+2H-CO
2C
4H
9-C
4H
9)
+、HPLC t
R 1.22 min(方法B).
【0183】
工程E:
ジ-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-1,3a,4,9b-テトラヒドロ-3H-ピロロ[2,3-c]キノリン-3,5(2H)-ジカルボキシレート(ホモキラル)
【化67】
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密封反応容器に、活性銅粉末(中間体2の製造の工程Aに概説されたとおりに製造した;3.5g, 55 mmol)、ホモキラル ジ-tert−ブチル 7-ブロモ-9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3a,4-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン-3,5(2H)-ジカルボキシレート(ピーク2由来;2.9 g, 4.7 mmol)、DMF(16 mL)および1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロ-2-ヨードプロパン(5.4 mL, 38 mmol)を入れた。密封バイアルを、窒素でパージして、120℃で加熱した。4時間後に、混合物を、室温に冷却して、EtOAcで希釈して、Celiteを通して濾過した。濾液を塩水で4回洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、回収された出発物質(1.1 g)と共にホモキラル ジ-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3a,4-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン-3,5(2H)-ジカルボキシレート(712 mg, 22%収率)を得た。LCMS m/z 545.0(M+2H-CO
2C
4H
9-C
4H
9)
+、HPLC t
R 1.27 min(方法B)。
【0184】
工程F:
9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン二塩酸塩
【化68】
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ジ-tert−ブチル 9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3a,4-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン-3,5(2H)-ジカルボキシレート(ピーク2由来;358 mg, 0.511 mmol)/DCM(2.5 mL)の溶液を、HCl(1,4-ジオキサン中で4M;2.5 mL, 10 mmol)で処理した。混合物を、rtで1時間静置して、次いで濃縮して、9b-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-7-(パーフルオロプロパン-2−イル)-2,3,3a,4,5,9b-ヘキサヒドロ-1H-ピロロ[2,3-c]キノリン二塩酸塩(290 mg, 99%収率)を得た。LCMS m/z 501.1(M+1)
+, HPLC t
R 0.89 min(方法B).
1H NMR(500 MHz, DMSO-d
6) δ 7.52(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.44(dd, J=8.3, 5.1 Hz, 2H), 7.26(t, J=8.6 Hz, 2H), 6.85(d, J=8.2 Hz, 1H), 6.74(s, 1H), 6.27(br. s., 1H), 3.77(t, J=5.5 Hz, 1H), 3.13 - 3.05(m, 1H), 3.01 - 2.91(m, 1H), 2.91 - 2.74(m, 3H), 2.55(s, 1H), 2.46 - 2.32(m, 1H).
19F NMR(376 MHz, DMSO-d
6) δ -104.9(s, 1F), -77.3(m, 1F), -77.0(s, 6F).
【0185】
表3の中間体を、適切に置換されたチオフェノールを用いて、中間体88を製造するために使用した同じ方法または類似の方法を用いて製造した。
【表18】
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【0186】
中間体94および95
3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-1,2,3,3a,8,8a-ヘキサヒドロインデノ[2,1-b]ピロール塩酸塩(2つのホモキラルエナンチオマー)
【化69】
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工程A:
4-ブロモ-1a,6a-ジヒドロ-6H-インデノ[1,2-b]オキシレン
【化70】
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6-ブロモ-1H-インデン(米国特許第7,678,798号における方法に従って製造した;5.30 g, 27.2 mmol)/DCM(125 mL)の溶液を、NaHCO
3(6.85 g, 82 mmol)で処理して、氷水浴上で激しく攪拌した。混合物を、20分かけて少量ずつmCPBA(9.38 g, 38.0 mmol)により処理した。3.75時間後に、追加のmCPBA(1.675 g, 6.79 mmol)を加えて、反応フラスコを、氷水浴上で19.75時間以上攪拌した。混合物を、DCM(125 mL)で希釈して、10% Na
2S
2O
3水溶液(100 mL)と共に振とうした。追加のDCM(250 mL)、1.5M K
2HPO
4水溶液(200 mL)および水(100 mL)を加えて、層を混ぜて、分離した。水相をDCMで2回以上抽出して、有機相を合わせて、順に1.5M K
2HPO
4水溶液、10%Na
2S
2O
3水溶液、1.5M K
2HPO
4水溶液、水および塩水で洗い、次いでNa
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(5〜40%のグラジエント)シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して(330 g)、約2重量%の5-ブロモ-1H-インデン-2(3H)-オンが混在した4-ブロモ-1a,6a-ジヒドロ-6H-インデノ[1,2-b]オキシレン(4.324 g, 74%)を白色固体として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.42 - 7.33(m, 3H), 4.29 - 4.23(m, 1H), 4.15(t, J=2.9 Hz, 1H), 3.23(d, J=18.3 Hz, 1H), 2.99(dd, J=18.2, 3.0 Hz, 1H).
【0187】
工程B:(
1RS,2RS)-5-ブロモ-1-((2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オール(ラセミ化合物)
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
4-ブロモ-1a,6a-ジヒドロ-6H-インデノ[1,2-b]オキシレン(4.32 g, 20.06 mmol)/MeCN(90 mL)の溶液を、室温で、LiClO
4(2.77 g, 26.1 mmol)および2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタンアミン(J. Org. Chem. 2009, 74(4), 1791 suppl.に従って製造した;4.57 g, 26.1 mmol)で処理した。混合物を、55℃に加熱して、22.5時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、濃縮して、残留物を水とEtOAcとの間に分配した。水相を、2回以上EtOAcで抽出して、有機層を合わせて、飽和塩水で洗って、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、暗褐色粘性シロップを提供した。生成物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(30〜100%のグラジエント、その後定組成)シリカゲル(330 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(1RS,2RS)-5-ブロモ-1-((2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オール(ラセミ体)(5.842 g, 75%収率)を褐色のワックス状固体として得た。LCMS m/z 386.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.85 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.39 - 7.31(m, 2H), 7.23 - 7.15(m, 1H), 4.34(q, J=6.6 Hz, 1H), 4.01(d, J=5.7 Hz, 1H), 3.78(t, J=5.2 Hz, 2H), 3.25(dd, J=16.0, 6.9 Hz, 1H), 3.03 - 2.86(m, 2H), 2.80(dd, J=15.8, 6.6 Hz, 1H), 0.92(s, 9H), 0.09(d, J=1.1 Hz, 6H).
【0188】
工程C:
4-ブロモ-1-(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1,1a,6,6a-テトラヒドロインデノ[1,2-b]アジリン
【化72】
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ラセミ体(1RS,2RS)-5-ブロモ-1-((2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-オール(5.83 g, 15.09 mmol)/THF(100 mL)の溶液を、トリフェニルホスフィン(5.94 g, 22.63 mmol)で処理した。得られる溶液を、氷水浴で冷却して、ジエチルアゾジカルボキシレート(3.58 mL, 22.63 mmol)を用いて、約20分かけて滴加処理した。得られる薄褐色懸濁液を攪拌して、一方で冷却浴を室温に昇温させた。16時間後に、混合物を濃縮して、残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜25%のグラジエント)シリカゲル(330 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、4-ブロモ-1-(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1,1a,6,6a-テトラヒドロインデノ[1,2-b]アジリン(4.693 g, 83%収率)を淡い黄褐色シロップとして得た。LCMS m/z 368.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.91 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.31(s, 1H), 7.27(d, J=1.1 Hz, 2H), 3.84(t, J=5.8 Hz, 2H), 3.16 - 3.06(m, 1H), 3.04 - 2.93(m, 2H), 2.69(t, J=4.5 Hz, 1H), 2.63(dt, J=11.8, 5.8 Hz, 1H), 2.47(dt, J=12.0, 6.0 Hz, 1H), 0.95(s, 9H), 0.10(s, 6H).
【0189】
工程D:
(1RS,2RS)-5-ブロモ-N-(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1-((4-フルオロフェニル)チオ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミン(ラセミ化合物)
【化73】
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4-ブロモ-1-(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1,1a,6,6a-テトラヒドロインデノ[1,2-b]アジリン(4.650 g, 12.62 mmol)/MeCN(60 mL)の溶液を、4-フルオロベンゼンチオール(1.789 mL, 16.79 mmol)を用いてすばやく滴加処理して、溶液を室温で攪拌した。2時間後に、混合物を濃縮して、淡い緑褐色油状物を得た。これを、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜25%のグラジエント)シリカゲル(330 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ化合物(1RS,2RS)-5-ブロモ-N-(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1-((4-フルオロフェニル)チオ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミンを黄褐色粘性油状物として(5.957 g, 95%収率)得た。LCMS m/z 496.5(M+H)
+, HPLC t
R 1.04 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.43 - 7.37(m, 1H), 7.36 - 7.31(m, 2H), 7.17(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.04 - 6.94(m, 2H), 4.31(d, J=4.4 Hz, 1H), 3.74 - 3.63(m, 2H), 3.46(dt, J=6.7, 4.6 Hz, 1H), 3.18(dd, J=16.1, 6.8 Hz, 1H), 2.75 - 2.63(m, 3H), 0.90(s, 9H), 0.07(s, 6H).
19F NMR(376 MHz, CDCl
3) δ -113.38(tt, J=8.3, 5.4 Hz, 1F).
【0190】
工程E:
tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)チオ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)カルバメート
【化74】
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DCM(70 mL)中のラセミ化合物(1RS,2RS)-5-ブロモ-N-(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-1-((4-フルオロフェニル)チオ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-アミン(5.94 g, 11.96 mmol)、Et
3N(2.168 mL, 15.55 mmol)およびジ-tert−ブチル ジカーボネート(3.61 mL, 15.55 mmol)溶液を、4-ジメチルアミノピリジン(0.073 g, 0.598 mmol)で処理して、室温で攪拌した。17時間後に、溶液をDCMで希釈して、水で2回洗い、次いで飽和塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜10%のグラジエント)シリカゲル(330 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物は2つのピークで溶出した。ピーク1は、tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)チオ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)カルバメートの1つのアイソマー(1.545 g, 22%収率)を無色シロップとして得た。LCMS m/z 496.2(M+H-COOC
4H
9)
+、HPLC t
R 1.09 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.43 - 7.25(m, 5H), 6.97(t, J=8.6 Hz, 2H), 5.01 - 4.68(br. m, 1H), 4.43(q, J=7.9 Hz, 1H), 3.78 - 2.91(br. m, 6H), 1.48 - 1.25(br. m, 9H), 0.89(s, 9H), 0.06(s, 3H), 0.05(s, 3H)。ピーク2は、tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)チオ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)カルバメートの別のアイソマー(4.814 g, 67%収率)を淡黄色ガムとして得た。LCMS m/z 496.2(M+H-COOC
4H
9)
+、HPLC t
R 1.09 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.43 - 7.35(m, 3H), 7.32 - 7.28(m, 2H), 7.02 - 6.93(m, 2H), 4.99 and 4.69(2d, 1H), 4.61 - 4.34(2q, 1H), 3.80 - 3.65(2t, 2H), 3.49 - 3.01(m, 4H), 1.60 - 1.48(2s, 9H), 0.89(s, 9H), 0.08 - 0.04(2s, 6H)。両方の物質を合わせて、次の反応に使用した。
【0191】
工程F:
tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)カルバメート
【化75】
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tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)チオ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)カルバメート(6.34 g, 10.63 mmol)/DCM(85 mL)の溶液を、氷浴上で攪拌して、mCPBA(6.11 g, 26.6 mmol)で処理した。約1分間後に、冷却浴を外して、混合物を室温で攪拌した。4時間後に、混合物を、DCMで希釈して、順に10% Na
2S
2O
3水溶液、1.5M K
2HPO
4水溶液および塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜20%のグラジエント)シリカゲル(330 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)カルバメートを白色ガラス様固体(5.794g, 87%収率)として得た。LCMS m/z 528.2(M+H-COOC
4H
9)
+, HPLC t
R 1.35 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.72(br. m., 2H), 7.51(br. s, 1H), 7.41(d, J=6.2 Hz, 1H), 7.30(s, 1H), 7.16(t, J=8.6 Hz, 2H), 5.34 - 4.89(2 br. s., 1H), 4.75(br. d., 1H), 3.86 - 3.62(br. m., 2H), 3.62 - 3.26(2 br. s., 1H), 3.16 - 3.04(2d, 1H), 3.04 - 2.70(br. m., 2H), 1.50 - 1.13(2 br. s., 9H), 0.92(s, 9H), 0.08(s, 6H).
【0192】
工程G:
tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-ヒドロキシエチル)カルバメート
【化76】
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tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)カルバメート(5.78 g, 9.19 mmol)/THF(100 mL)の溶液を、氷水浴で攪拌して、約7分間かけてTHF(12 mL, 12.00 mmol)中で1.0Mのテトラ-n−ブチルアンモニウムフッ化物を用いて滴加処理すると、黄褐色溶液が形成した。80分後に、冷混合物を、飽和NH
4Cl水溶液(100 mL)で処理して、EtOAcで抽出した。水相を、再度EtOAcで抽出して、有機相を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜60%のグラジエント)シリカゲル(330 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(3.796 g, 80%収率)を白色ガラス様固体として得た。LCMS m/z 458.1(M+H-C
4H
8)
+, HPLC t
R 1.04 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.75(br. s., 2H), 7.43 - 7.38(m, 1H), 7.34(d, J=2.4 Hz, 1H), 7.31(s, 1H), 7.19(t, J=8.6 Hz, 2H), 5.10(br. s., 1H), 4.78(br. s., 1H), 3.80(d, J=6.2 Hz, 1H), 3.74(br. s., 1H), 3.43(br. s., 1H), 3.25 - 3.17(m, 1H), 3.17 - 3.07(m, 1H), 3.02 - 2.88(m, 1H), 2.70 - 2.32(m, 1H), 1.32(br. s., 9H).
【0193】
工程H:
tert−ブチル 6-ブロモ-3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3,3a,8,8a-テトラヒドロインデノ[2,1-b]ピロール-1(2H)-カルボキシレート
【化77】
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tert−ブチル(5-ブロモ-1-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2−イル)(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(3.18 g, 6.18 mmol)/DCM(160 mL)の溶液を、室温で水浴中にて攪拌して、一度にMsCl(0.626 mL, 8.04 mmol)で処理した。次いで、溶液を、約30秒かけてEt
3N(1.12 mL, 8.04 mmol)で滴加して、得られる溶液を室温で攪拌した。60分後に、混合物を、約3分かけてテトラヒドロフラン(24.73 mL, 24.73 mmol)中で1.0Mカリウム tert-ブトキシドで処理して、わずかに濁った淡褐色溶液を徐々に形成して、攪拌を続けた。35分後に、混合物を、飽和NH
4Cl水溶液で処理して、DCMで希釈した。層を混合して、分離して、水相をDCMで再度抽出した。有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜30%のグラジエント)シリカゲル(330 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 6-ブロモ-3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3,3a,8,8a-テトラヒドロインデノ[2,1-b]ピロール-1(2H)-カルボキシレート(2.812 g, 92%収率)を白色ガラス様固体として得た。LCMS m/z 481.1(M+H+MeCN-C
4H
8)
+, HPLC t
R 1.18 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.63 - 7.02(br. m., 7H), 4.79(d, J=5.9 Hz, 1H), 3.98 - 3.77(2 br. s., 1H), 3.15 - 2.85(br. m., 3H), 2.73 - 2.27(2 br. m., 2H), 1.47(2 br. s., 9H).
【0194】
工程I:
tert−ブチル 3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3,3a,8,8a-テトラヒドロインデノ[2,1-b]ピロール-1(2H)-カルボキシレート
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
密閉可能な反応容器に、活性化された銅粉(中間体2の製造の工程Aにおいて概説した通りに製造した;3.32 g, 52.2 mmol)、tert−ブチル 6-ブロモ-3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-3,3a,8,8a-テトラヒドロインデノ[2,1-b]ピロール-1(2H)-カルボキシレート(1.727 g, 3.48 mmol)およびDMF(20 mL)を入れた。赤れんが色の懸濁液を、アルゴンでバブリングして、次いで1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロ-2-ヨードプロパン(3.46 mL, 24.35 mmol)で処理して、アルゴン下で密封して、湯浴上にて120℃で攪拌しながら加熱した。4.5時間後、混合物を、室温に冷却して、EtOAcで希釈して、Celiteを通して濾過した。固体を、EtOAcで洗い、濾液を合わせて、水で洗った。有機相を、2回、15% LiCl水溶液、次いで塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc-ヘキサンで溶出する(0〜25%のグラジエント)シリカゲル(220 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3,3a,8,8a-テトラヒドロインデノ[2,1-b]ピロール-1(2H)-カルボキシレートを淡褐色ガラス様固体(1.566 g, 74%収率)として得た。LCMS m/z 571.3(M+H+MeCN-C
4H
8)
+、HPLC t
R 1.18 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.80(br. s., 1H), 7.66 - 7.35(br. m, 4H), 7.00(br. s, 2H), 4.83(d, J=6.2 Hz, 1H), 3.91(br. s., 1H), 3.22 - 2.90(br. m, 3H), 2.72 - 2.27(br. m, 2H), 1.49(br. s., 9H).
19F NMR(376 MHz, CDCl
3) δ -75.40 - 75.76(m, 6F), -101.67(br. s., 1F), -181.88(m, 1F).
【0195】
工程J:
tert−ブチル 3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3,3a,8,8a-テトラヒドロインデノ[2,1-b]ピロール-1(2H)-カルボキシレート(2つのホモキラルエナンチオマー)
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-6-(パーフルオロプロパン-2−イル)-3,3a,8,8a-テトラヒドロインデノ[2,1-b]ピロール-1(2H)-カルボキシレート(2.95 g, 5.04 mmol)の試料を、以下の条件を用いることにより、キラルSFCにより分離した:カラム:Chiralpak
(登録商標) IC(30 x 250) mm, 5μm(Chiral Technologies Inc.);カラム温度35℃;圧力100バール;移動相CO
2-MeOH(90:10);流量180 mL/min;インジェクション量:0.75 mL。ピーク1(白色ガラス様固体, 1.246 g, 80%)を、t
R 1.15 minで溶出した。ピーク2(白色ガラス様固体, 1.273 g, 92%)を、t
R 1.6 minで溶出した。双方の生成物のLCMSおよびNMRは、工程Iで得られたラセミ化合物のものと同一であった。
【0196】
工程K:
3a-((4-フルオロフェニル)スルホニル)-6-(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[2,1−b]ピロール塩酸塩(2つのホモキラルエナンチオマー)
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 3a−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3,3a,8,8a−テトラヒドロインデノ[2,1−b]ピロール−1(2H)−カルボキシレート(単一エナンチオマー、工程Jからのピーク1;1.225 g, 2.092 mmol)/DCM(20 mL)の溶液を、1,4−ジオキサン中で4M HCl(16 mL, 64.0 mmol)で処理して、室温で静置した。80分後に、この溶液を濃縮して、3a−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[2,1−b]ピロール塩酸塩の1つのエナンチオマーをオフホワイト(1.12 g, 97%収率)のガラス様固体として得た。LCMS m/z 486.2(M+H)
+, HPLC t
R 0.85 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 10.84 − 10.28(br. m, 2H), 7.79(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.66(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.59(dd, J=8.5, 4.7 Hz, 2H), 7.33(s, 1H), 7.00(t, J=8.3 Hz, 1H), 5.49(d, J=7.0 Hz, 1H), 3.97(d, J=7.5 Hz, 1H), 3.85 − 3.75(m, 1H), 3.35(td, J=12.3, 6.8 Hz, 1H), 3.08(d, J=4.4 Hz, 1H), 2.92(dd, J=19.0, 8.0 Hz, 1H), 2.70(dd, J=13.1, 4.1 Hz, 1H).
19F NMR(376 MHz, CDCl
3) δ −75.53(m, 6F), −100.46(m, 1F), −181.90(m, 1F).
【0197】
同様に、tert−ブチル 3a−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3,3a,8,8a−テトラヒドロインデノ[2,1−b]ピロール−1(2H)−カルボキシレート(単一エナンチオマー、工程Jからのピーク2;1.256 g, 2.145 mmol)を、オフホワイトのガラス様固体として3a−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[2,1−b]ピロール塩酸塩(1.15 g, 98%収率)の別のエナンチオマーに変換した。LCMSおよびNMRは、ピーク1から得た物質のものと同一であった。
【0198】
表4の中間体を、工程Dにおける適切なチオールを用いて中間体94および95の製造において使用した同一または類似の方法を用いて製造した。
【表19】
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【0199】
中間体98および99
8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール塩酸塩(2つのホモキラルエナンチオマー)
【化81】
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工程A:
2−ベンジル−6−ブロモ−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール
【化82】
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6−ブロモ−3−((4−フルオロフェニル)スルホニル)ベンゾフラン(中間体9;1.00 g, 2.82 mmol)/乾燥DCM(15 mL)の溶液を、N−ベンジル−1−メトキシ−N−((トリメチルシリル)メチル)メタンアミン(1.80 mL, 7.04 mmol)で処理して、氷水浴上で攪拌した。この溶液を、約6分かけてTFA(DCM中で0.5M, 2.82 mL, 1.408 mmol)で滴加した。得られる溶液を、氷上で攪拌した。5分後に、混合物を室温に温めた。2時間後に、溶液をDCMで希釈して、1.5M K
2HPO
4水溶液で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜30%のグラジエント)シリカゲル(120 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−ベンジル−6−ブロモ−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール(1.27 g, 92%収率)を白色ガラス様固体として得た。LCMS m/z 488.1(M+H)
+, HPLC t
R 1.04 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.65(dd, J=9.0, 5.1 Hz, 2H), 7.34 − 7.25(m, 4H), 7.21 − 7.15(m, 2H), 7.14 − 7.07(m, 3H), 6.82(d, J=1.5 Hz, 1H), 5.37(dd, J=5.6, 1.9 Hz, 1H), 3.73 − 3.60(m, 2H), 3.45(d, J=9.7 Hz, 1H), 3.27(d, J=9.7 Hz, 1H), 3.14 − 3.08(m, 1H), 2.84(dd, J=10.9, 5.6 Hz, 1H).
【0200】
工程B:
2−ベンジル−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール
【化83】
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中間体2の製造の工程Aに使用した方法に従って、2−ベンジル−6−ブロモ−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール(800 mg, 1.638 mmol)を、白色ガラス様固体(646 mg, 68%収率)として2−ベンジル−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロールに変換した。LCMS m/z 578.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.16 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.64 − 7.55(m, 3H), 7.35 − 7.26(m, 3H), 7.24(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.21 − 7.15(m, 2H), 7.03(t, J=8.5 Hz, 2H), 6.86(s, 1H), 5.42(dd, J=5.8, 2.1 Hz, 1H), 3.76 − 3.63(m, 2H), 3.50(d, J=9.7 Hz, 1H), 3.35(d, J=9.7 Hz, 1H), 3.13(d, J=9.5 Hz, 1H), 2.90(dd, J=10.8, 5.7 Hz, 1H).
19F NMR(376 MHz, CDCl
3) δ −75.63(d, J=7.2 Hz, 6F), −101.83(m, 1F), −181.37(m, 1F).
【0201】
工程C:
2−ベンジル−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール(2つの単一エナンチオマー)
【化84】
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2−ベンジル−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール(640 mg, 1.109 mmol)の試料を、以下の条件を用いることによりキラルSFCにより分離した:カラム:Chiralcel
(登録商標) OD−H 50 x 250 mm, 5μm(Chiral Technologies Inc.);カラム温度35 ℃;圧力100バール;移動相CO
2−MeOH(90:10);流量250 mL/min;インジェクション量:0.5 mL。ピーク1(淡黄色ガラス様固体, 280 mg, 88%)は、t
R 5.7 minで溶出した。ピーク2(淡黄色ガラス様固体、291 mg, 91%)を、t
R 6.2 min(100%)で溶出した。双方の生成物のLCMSおよびNMRは、工程Bにおいて得られたラセミ化合物のものと同じであった。
【0202】
工程D:
8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール塩酸塩(2つの単一エナンチオマー)
【化85】
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2−ベンジル−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール(単一エナンチオマー、工程Cからのピーク1;276 mg, 0.478 mmol)/MeOH(10 mL)の溶液を、1.0M HCl水溶液(0.574 mL, 0.574 mmol)およびパールマン触媒(276 mg, 0.393 mmol)で処理した。フラスコを、5回の排気-水素充填のサイクルに付して、次いで水素バルーン下において室温で攪拌した。16.5時間後に、混合物を、Celiteを通して濾過して、固体をMeOHで洗い、合わせた濾液を濃縮して、8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール塩酸塩の1つのエナンチオマー(250 In mg, 定量的収率)をオフホワイトの固体として得た。LCMS m/z 488.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.87 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6) δ 10.23(br. s., 2H), 7.83 − 7.75(m, 2H), 7.72(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.43 − 7.32(m, 3H), 7.03(s, 1H), 6.01(d, J=4.8 Hz, 1H), 4.26(d, J=12.3 Hz, 1H), 4.00(d, J=12.5 Hz, 1H), 3.69(d, J=13.4 Hz, 1H), 3.65 − 3.55(dd, J=13.6, 6.5 Hz, 1H).
【0203】
同様に、2−ベンジル−8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール(単一エナンチオマー、工程Cからのピーク2;298 mg, 0.516 mmol)を、淡黄色固体として8b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,8b−テトラヒドロ−1H−ベンゾフロ[2,3−c]ピロール塩酸塩(246 mg, 91%収率)のもう1つのエナンチオマーに変換した。LCMSおよびNMRはピーク1から得た生成物のデータと同じであった。
【0204】
表5の中間体を、適切なビニルスルホンを出発物質として用いることにより、中間体98および99の製造において使用した同じまたは類似した方法を用いて製造した。
【化86】
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【0205】
中間体104および105
10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,3,4,4a,5,10b−ヘキサヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン塩酸塩(2つのホモキラルエナンチオマー)
【化87】
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【0206】
工程A:
ジメチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロベンジリデン)マロネート
【化88】
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トルエン(198 mL)中の4−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(20.07 g, 99 mmol)、ジメチルマロネート(14.73 mL, 129 mmol)、安息香酸(1.207 g, 9.89 mmol)およびピペリジン(1.953 mL, 19.77 mmol)溶液を、ディーン・スターク・ウォーター・トラップ(Dean−Stark Water trap)の下で還流加熱した。4時間後に、混合物を、室温に冷却して、濃縮した。残留物を、EtOAcに溶解して、飽和NH
4Cl水溶液、1.5M K
2HPO
4水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、ジメチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロベンジリデン)マロネートを淡褐色油状物として、定量的収率で得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.85(s, 1H), 7.35 − 7.28(m, 3H), 3.87(s, 3H), 3.83(s, 3H).
【0207】
工程B:
ジメチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)((4−フルオロフェニル)チオ)メチル)マロネート
【化89】
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THF(238 mL)中のジメチル 2−(4−ブロモ−2−フルオロベンジリデン)マロネート(19.29 g, 54.7 mmol)、4−フルオロベンゼンチオール(8.19 mL, 77 mmol)およびK
2CO
3(12.11 g, 88 mmol)の混合物を、60℃で4時間加熱した。混合物を、rtに冷却して、Celiteを通して濾過して、固体をEtOAcで洗った。濾液を合わせて、濃縮して、EtOAc−ヘキサン(5:95)で溶出するシリカゲル(220 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。溶出画分中に形成された固体を、濾過により除去して、合わせた濾液を濃縮して、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより再度精製して、ジメチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)((4−フルオロフェニル)チオ)メチル)マロネート(16.14 g, 66%収率)を黄色シロップとして得た。LCMS m/z 467.1(M+Na)
+, HPLC t
R 1.10 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.26 − 7.16(m, 3H), 7.12(dd, J=8.3, 1.2 Hz, 1H), 6.95(t, J=8.7 Hz, 2H), 6.78(t, J=8.0 Hz, 1H), 4.90(d, J=11.7 Hz, 1H), 4.08(dd, J=11.6, 0.6 Hz, 1H), 3.85(s, 3H), 3.55(s, 3H).
【0208】
工程C:
2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)((4−フルオロフェニル)チオ)メチル)プロパン−1,3−ジオール
【化90】
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ジメチル 2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)((4−フルオロフェニル)チオ)メチル)マロネート(16.14 g, 36.2 mmol)/THF(300 mL)の溶液を、氷水浴中で冷却して、DIBAL−H(トルエン中で1M;149 mL, 149 mmol)でゆっくり処理した。得られる混合物を、室温で終夜攪拌した。17時間後に、混合物を、氷および水、次いで1M HCl水溶液(210 mL)で処理して、EtOAcで希釈した。有機相を、分離して、1.5M K
2HPO
4水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)((4−フルオロフェニル)チオ)メチル)プロパン−1,3−ジオール(13.65 g, 97%収率)を黄色シロップとして得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.25 − 7.18(m, 3H), 7.17 − 7.10(m, 2H), 6.91(t, J=8.7 Hz, 2H), 4.60(d, J=10.3 Hz, 1H), 4.28 − 4.14(m, 2H), 3.79(dd, J=10.9, 3.2 Hz, 1H), 3.53(dd, J=11.0, 5.7 Hz, 1H), 2.46 − 1.89(m, 3H).
【0209】
工程D:(
7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)チオ)クロマン−3−イル)メタノール
【化91】
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2−((4−ブロモ−2−フルオロフェニル)((4−フルオロフェニル)チオ)メチル)プロパン−1,3−ジオール(13.65 g, 35.1 mmol)/THF(501 mL)の溶液を、rtで少量ずつNaH(鉱油中の60%;5.51 g, 138 mmol)を用いて処理した。得られる混合物を、次いで60℃で加熱した。4.5時間後、混合物を室温に冷却して、氷水、1M HCl水溶液(100 mL)で処理した。層を分離して、水相を、EtOAcで2回抽出した。有機相を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(10〜20%)シリカゲル(220 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)チオ)クロマン−3−イル)メタノール(5.14 g, 40%収率)を暗黄色のシロップとして得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.43(dd, J=8.8, 5.3 Hz, 2H), 7.14(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.07 − 6.98(m, 4H), 4.51(dd, J=11.2, 2.4 Hz, 1H), 4.30 − 4.20(m, 2H), 3.70(dd, J=10.8, 7.3 Hz, 1H), 3.54(dd, J=10.8, 7.5 Hz, 1H), 2.19(tq, J=7.3, 2.6 Hz, 1H).
【0210】
工程E:(
7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メタノール
【化92】
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(7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)チオ)クロマン−3−イル)メタノール(4.65 g, 12.59 mmol)/DCM(252 mL)の溶液を、mCPBA(6.77 g, 30.2 mmol)で処理して、rtで攪拌した。18時間後に、混合物を、DCMで希釈して、10% Na
2S
2O
3水溶液、飽和NaHCO
3水溶液および1.5M K
2HPO
4水溶液で順に洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、(7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メタノール(3.94 g, 78%収率)を、黄色ガラス様固体として得た。LCMS m/z 422.9(M+Na)
+、HPLC t
R 0.91 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.80 − 7.74(m, 2H)、7.24(t, J=8.5 Hz, 2H)、7.05(d, J=2.0 Hz, 1H)、6.98(dd, J=8.4, 2.0 Hz, 1H)、6.84(d, J=8.4 Hz, 1H)、4.43(dd, J=11.7, 3.3 Hz, 1H)、4.31(s, 1H)、4.19 − 4.11(m, 1H)、3.70(dd, J=10.7、6.7 Hz, 1H), 3.50(dd, J=10.7, 8.5 Hz, 1H)、2.80 − 2.69(m, 1H).
【0211】
工程F:
7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−カルバルデヒド
【化93】
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(7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メタノール(3.93 g, 9.79 mmol)/DCM(122 mL)の溶液を、1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードオキソール−3−(1H)−オン(デスマーチンペルヨージナン;4.15 g, 9.79 mmol)で処理して、室温で攪拌した。2時間後に、混合物を濃縮して、残留物を、EtOAcに溶解して、5% Na
2S
2O
3水溶液、飽和NaHCO
3水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−カルバルデヒド(3.97 g, 定量的収率)を、淡黄色ガラス様固体として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 9.68(s, 1H), 7.79(dd, J=8.8, 5.1 Hz, 2H), 7.34 − 7.21(m, 2H), 7.03(d, J=2.0 Hz, 1H), 6.95(dd, J=8.4、2.0 Hz, 1H), 6.62(d, J=8.4 Hz, 1H), 4.82 − 4.58(m, 3H), 3.52(dt, J=3.3, 1.9 Hz, 1H).
【0212】
工程G:
2−(((7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メチル)アミノ)エタノール
【化94】
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7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−カルバルデヒド(3.97 g, 9.94 mmol)/1,2−ジクロロエタン(301 mL)の溶液を、2−アミノエタノール(1.020 mL, 16.90 mmol)、次いで三アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(5.56 g, 26.3 mmol)で処理した。得られる懸濁液を、室温で4.5時間攪拌して、次いでDCM、水および飽和NaHCO
3水溶液で希釈した。有機相を分離して、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、2−(((7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メチル)アミノ)エタノール(3.61 g, 82%収率)を黄色ガラス様固体として得た。LCMS m/z 444.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.71 min(方法B).
【0213】
工程H:
tert−ブチル((7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメート
【化95】
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2−(((7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メチル)アミノ)エタノール(3.61 g, 8.12 mmol)/DCM(135 mL)の溶液を、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.264 mL, 9.75 mmol)、次いでEt
3N(2.038 mL, 14.62 mmol)で処理した。混合物を、室温で5時間攪拌して、次いでDCMで希釈して、水で洗った。有機相を分離して、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、tert−ブチル((7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメートを黄色粘性固体として定量的収率にて得た。LCMS m/z 566.3(M+Na)
+, HPLC t
R 1.01 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.76(dd, J=8.8, 5.1 Hz, 2H), 7.26 − 7.22(m, 2H), 7.07(d, J=2.0 Hz, 1H), 6.97(d, J=7.9 Hz, 1H), 4.42(d, J=11.7 Hz, 1H), 4.08 − 4.00(m, 1H), 3.79 − 3.57(m, 3H), 3.41 − 3.14(m, 5H), 3.05 − 2.94(m, 1H), 1.56(s, 9H).
【0214】
工程I:
tert−ブチル 8−ブロモ−10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,4a,5,10b−テトラヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−3(4H)−カルボキシレート
【化96】
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tert−ブチル((7−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)クロマン−3−イル)メチル)(2−ヒドロキシエチル)カルバメート(4.73 g, 8.08 mmol)/DCM(269 mL)の溶液を、室温で、MsCl(0.630 mL, 8.08 mmol)、次いでEt
3N(1.464 mL, 10.50 mmol)で処理した。混合物を、室温で1時間攪拌して、次いでカリウム tert−ブトキシド(4.08 g, 36.4 mmol)を加えて、攪拌を2時間以上継続させた。混合物を、半飽和塩水で洗い、更なるDCMで希釈した。有機相を分離して、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサン(10〜20%)で溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(80 g)により精製して、tert−ブチル 8−ブロモ−10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,4a,5,10b−テトラヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−3(4H)−カルボキシレート(1.78 g, 42%収率)を白色固体として得た。LCMS m/z 548.2(M+Na)
+, HPLC t
R 1.12(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.67 − 7.60(m, 2H), 7.21(t, J=8.6 Hz, 2H), 7.11(d, J=2.0 Hz, 1H), 7.01(dd, J=8.6, 2.0 Hz, 1H), 6.72(br. s., 1H), 4.95(br. s., 1H), 4.21 − 3.85(m, 3H), 2.83 − 2.10(m, 5H), 1.44(s, 9H).
【0215】
工程J:
tert−ブチル 8−ブロモ−10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,4a,5,10b−テトラヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−3(4H)−カルボキシレート(2つのホモキラルエナンチオマー)
【化97】
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ラセミ化合物 tert−ブチル 8−ブロモ−10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,4a,5,10b−テトラヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−3(4H)−カルボキシレート(1.96 g)の試料を、以下の条件を用いることによりキラルSFCにより分離した:カラム:Lux(登録商標) セルロース−4 46 x 250 mm, 5 μm(Phenomenex Inc.);カラム温度30℃;圧力100バール;移動相CO
2−MeOH(84:16);流量160 mL/min;インジェクション量:0.5 mL。
ピーク1(オフホワイトの固体, 0.81 g, 83%)を、t
R5.2分で溶出した。ピーク2(オフホワイトの固体, 0.867 g, 88%)を、t
R5.9分で溶出した。双方の生成物のLCMSおよびNMRは、工程Iにおいて得たラセミ体生成物のデータと同じであった。
【0216】
工程K:
10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,3,4,4a,5,10b−ヘキサヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン塩酸塩(2つのホモキラルエナンチオマー)
【化98】
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中間体94および95の製造に関する工程IおよびKに使用した方法に従って、tert−ブチル 8−ブロモ−10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,4a,5,10b−テトラヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−3(4H)−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク1から)を、10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,3,4,4a,5,10b−ヘキサヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン塩酸塩の1つのエナンチオマーに変換した。LCMS m/z 516.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.83 min(方法B)。
【0217】
同様に、tert−ブチル 8−ブロモ−10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,4a,5,10b−テトラヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン−3(4H)−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来)を、10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,3,4,4a,5,10b−ヘキサヒドロ−2H−クロメノ[3,4−c]ピリジン塩酸塩のもう1つのエナンチオマーに変換した。LCMS m/z 516.3(M+H)
+, HPLC t
R 0.83 min(方法B).
【0218】
中間体106
9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(トリフルオロメチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化99】
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tert−ブチル 9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体69;100 mg, 0.17 mmol)、CuI(33 mg, 0.17 mmol)およびKF(30 mg, 0.52 mmol)の混合物を、密封バイアル内に置いて、これをエバキュエートして、窒素により3回充填した。DMF(2 mL)を加えて、容器を再度エバキュエートして、窒素により3回充填した。メチル 2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテート(167 mg, 0.87 mmol)を加えて、混合物を80℃に加熱した。2日後に、LCMSにより、出発物質の70%の変換が示された。混合物を、rtに冷却して、EtOAcで希釈して、1.5M K
2HPO
4水溶液、10% LiCl水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。得られる油状物を、DCM(2 mL)に溶解して、4N HCl/1,4−ジオキサン(2 mL)で処理した。1時間後に、混合物を濃縮して、9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(トリフルオロメチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(単一エナンチオマー、83mg, >100%収率)を得た。この物質を、更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 416.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.83 min(方法B).
【0219】
中間体107
7−(ピリジン−3−イル)−9b−トシル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化100】
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tert−ブチル 7−ヨード−9b−トシル−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体70;50 mg, 0.090 mmol)、クロロ(2−ジシクロヘキシル−ホスフィノ−2',4',6'−トリイソプロピル−1,1'−ビフェニル)[2−(2'−アミノ−1,1'−ビフェニル)]パラジウム(II)(第二世代Xphos pre触媒;1.4 mg, 1.8 μmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル(1.7 mg, 3.6 μmol)、テトラヒドロキシジボロン(12 mg, 0.14 mmol)および酢酸カリウム(26.6 mg, 0.27 mmol)の混合物を、窒素で4回パージした耐圧バイアル内に置いた。エタノール(窒素でバブリングして、溶解した酸素を除去した;903 μL)およびエチレングリコール(15 μL, 0.27 mmol)を加えて、混合物を80℃で1.5時間加熱した。混合物を、室温に冷却して、1M K
3PO
4水溶液(271 μL, 0.271 mmol)および3−ブロモピリジン(13.4 mg, 0.085 mmol)で処理した。得られる混合物を、80℃に加熱して、1時間攪拌した。混合物を室温に冷却して、EtOAcおよび塩水との間に分配した。有機層を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を4M HCl/1,4−ジオキサン(0.5 mL)で処理して、室温で1時間攪拌させた。混合物を濃縮して、粗製7−(ピリジン−3−イル)−9b−トシル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(単一エナンチオマー)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 405.2(M+H)
+, HPLC t
R 0.53 min(方法B).
【0220】
中間体108
7−フェニル−9b−トシル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化101】
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tert−ブチル 7−ヨード−9b−トシル−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体70;20 mg, 0.036 mmol)/DMF(1 mL)の溶液を、4,4,5,5−テトラメチル−2−フェニル−1,3,2−ジオキサボロラン(15 mg, 0.072 mmol)、[1,1'−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(2.6 mg, 3.6 μmol)および2M K
3PO
4水溶液(0.036 mL, 0.072 mmol)で処理して、混合物を、80℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却して、EtOAcおよび塩水との間に分配した。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、4N HCl/1,4−ジオキサン(0.5 mL)で処理して、室温で1時間攪拌させた。混合物を濃縮して、粗製7−フェニル−9b−トシル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 404.2(M+H)
+, HPLC t
R 0.82 min(方法B).
【0221】
中間体109
7−(tert−ブチル)−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール トリフルオロアセテート
【化102】
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反応バイアル内のtert−ブチル 7−ブロモ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体73;0.15 g, 0.294 mmol)、THF(2.45 mL)およびtert−ブチル臭化亜鉛(THF中の0.5 M;2.94 mL, 1.469 mmol)の混合物を、窒素を用いてフラッシュした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3.04 mg, 2.94 μmol)を加えて、バイアルを密封して、マイクロウェーブ照射により、130℃で10分間加熱した。冷却した混合物を、EtOAc(30 mL)で希釈して、濾過した。濾液を、水、飽和NaHCO
3水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、DCM−TFA(2:1, 5 mL)に溶解して、rtにて15分間で攪拌した。混合物を濃縮して、粗製7−(tert−ブチル)−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール トリフルオロアセテート(120 mg, 約75%純度、79%収率)を単一エナンチオマーとして得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 388.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.88 min(方法B).
【0222】
中間体110
7−(tert−ブチル)−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール トリフルオロアセテート
【化103】
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中間体109を製造するために使用した方法に従って、tert−ブチル 7−ブロモ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク1由来、中間体72)を、単一エナンチオマーとして粗製7−(tert−ブチル)−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール トリフルオロアセテートに変換して、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 388.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.87 min(方法B).
【0223】
中間体111
7−クロロ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化104】
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工程A:
tert−ブチル 7−クロロ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート
【化105】
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塩化銅(I)(0.159 g, 1.607 mmol)および活性銅粉末(中間体2の製造の工程Aに概説された通りにした;0.102 g, 1.607 mmol)の混合物を、密封可能なバイアル内に入れて、これを窒素でフラッシュした。混合物を、tert−ブチル 7−ブロモ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル, ピーク2由来、中間体73;0.082 g, 0.161 mmol)/無水ピリジン(1.5 mL)の溶液で処理して、バイアルを密封して、120℃で5.5日加熱した。混合物を室温に冷却して、EtOAc(75 mL)に移した。混合物を、1M HCl水溶液(2 x 50 mL)および塩水(50 mL)で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、tert−ブチル 7−クロロ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレートを、オフホワイトの泡沫物(65 mg, 87%収率)として得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 451.0(M+H+MeCN−C
4H
8)
+, HPLC t
R 1.17 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 7.67(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.56 − 7.36(m, 2H), 7.35 − 7.17(m, 2H), 7.12 − 6.94(m, 2H), 4.65 − 4.33(m, 1H), 3.71 − 3.57(m, 1H), 3.57 − 3.34(m, 2H), 2.59 − 2.43(m, 2H), 2.41 − 2.15(m, 1H), 1.86(t, J=13.6 Hz, 1H), 1.60 − 1.43(m, 9H), 1.40 − 1.26(m, 1H).
【0224】
工程B:
7−クロロ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 7−クロロ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(65 mg, 0.139 mmol)およびHCl(1,4−ジオキサン中で4M;2.0 mL, 8.00 mmol)の混合物を、室温で1.5時間攪拌した。混合物を濃縮して、7−クロロ−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩を白色固体として得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 366.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.74 min(方法B)。
【0225】
中間体112
9b−((4−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化107】
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THF(1 mL)中の9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(ホモキラル、ピーク2由来、中間体67;100 mg, 0.15 mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(8.8 mg, 7.6 μmol)溶液を、密封管内に置いて、これをエバキュエートして、3回窒素により充填した。臭化シクロプロピル亜鉛(II)(0.6 mL, 0.3 mmol)を加えて、混合物を、70℃で2.5時間加熱した。混合物を、rtに冷却して、EtOAcおよび塩水との間に分配した。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、4M HCl/1,4−ジオキサン(0.5 mL)で処理して、rtで1時間静置した。混合物を濃縮して、粗製9b−((4−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(ホモキラル)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 522.1(M+H)
+、HPLCt
R 0.96 min(方法B)。
【0226】
中間体113
9b−((4−(メチル−d3)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
THF(2 mL)中のtert−ブチル 9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体67;200 mg, 0.3 mmol)および鉄(III)アセチルアセトネート(5.4 mg, 0.015 mmol)溶液を、密封管内に置いて、これをエバキュエートして、窒素で3回充填した。得られる暗赤色溶液を、メチル−d
3−ヨウ化マグネシウム(ジエチルエーテル中で1.0 M;0.3 mL, 0.3 mmol)で滴加処理して、混合物を室温で30分攪拌した。混合物を、EtOAcおよび塩水の層間に分配して、有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を4M HCl/1,4−ジオキサン(0.5 mL)で1時間処理した。混合物を濃縮して、粗製9b−((4−(メチル−d
3)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(210 mg, >100%)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 499.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.92 min(方法B)。
【0227】
表6の中間体を、中間体113を製造するのに使用した同じ方法または類似した方法を用いて、適切に臭素置換された出発物質を用いることにより製造した。
【表20】
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【0228】
中間体116
9b−((4−フルオロ−3−イソプロピルフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩
【化109】
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THF(2 mL)中のtert−ブチル 9b−((3−ブロモ−4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体84;113 mg, 0.167 mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロパ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(28.0 mg, 0.167 mmol)および2M K
3PO
4水溶液(0.167 mL, 0.333 mmol)の混合物を、エバキュエート−窒素充填のサイクルに3回付した。1,1'−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロリド(5.43 mg, 8.33 μmol)を加えて、混合物を、エバキュエート−窒素充填サイクルに3回付した。混合物を終夜攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、1.5 M K
2HPO
4水溶液および水で順に洗い、乾燥して、濃縮した。残留物を、MeOH(5 mL)に溶解して、Pd/炭素(53.2 mg)で処理して、水素雰囲気下にて(バルーン圧)rtで終夜攪拌した。混合物を、濾過して、濃縮して、残留物を、HCl(1,4−ジオキサン中で4M)で処理して、濃縮して、9b−((4−フルオロ−3−イソプロピルフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩を得た。LCMS m/z 542.4(M+H)
+, HPLC t
R 1.30 min(方法B)。
【0229】
中間体117
2−(4−((7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,4,5−ヘキサヒドロ−9bH−ベンゾ[e]インドール−9b−イル)スルホニル)フェニル)プロパン−2−オール塩酸塩
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5 mL)中のtert−ブチル 9b−((4−(メトキシカルボニル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体68;150 mg, 0.24 mmol)溶液を、乾燥氷アセトン浴に冷却して、メチルリチウム(1,2−ジエトキシエタン中で3.1M;0.23 mL, 0.7 mmol)で滴加した。混合物を、−78℃で30分間攪拌して、次いで飽和NH
4Cl水溶液で処理した。相を分離して、水相をDCMで2回抽出した。有機相を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を4M HCl/1,4−ジオキサン(0.5 mL)で処理して、室温で1時間静置した。混合物を濃縮して、粗製2−(4−((7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,4,5−ヘキサヒドロ−9bH−ベンゾ[e]インドール−9b−イル)スルホニル)フェニル)プロパン−2−オールを得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 540.3(M+H)
+, HPLC t
R 0.80 min(方法B).
【0230】
中間体118
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
工程A:
tert−ブチル(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(6 mL)中の(3aR,9bR)−tert−ブチル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(中間体32 工程G;0.70 g, 1.168 mmol)溶液を、塩化ルテニウム(III)(0.242 g, 1.168 mmol)および過ヨウ素酸ナトリウム(1.498 g, 7.01 mmol)/水(18.00 mL)の混合物に、3分かけて滴加した。混合物を、室温で1時間攪拌して、追加の塩化ルテニウム(III)(24.2 mg, 0.117 mmol)で処理して、攪拌をrtで1時間継続した。混合物を、2−プロパノール(25 mL)で滴加処理した。得られる混合物を、Celiteを通して濾過して、固体をEtOAcで洗った。濾液を合わせて、濃縮して、残留物を、EtOAc(100 mL)および塩水(100 mL)との間に分配した。有機相を、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサン(0〜30%のグラジエント)で溶出するシリカゲル(40 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3aR,9bR)−tert−ブチル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(0.50 g, 70%収率)を白色ガラス様固体として得た。LCMS m/z 599.0(M+H+MeCN−C
4H
9)
+、HPLC t
R 1.16 min(方法B)。
【0231】
工程B:
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(2 mL)中の(3aR,9bR)−tert−ブチル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(0.47 g, 0.766 mmol)溶液を、HCl(ジエチルエーテル中で2M;1.915 mL, 3.83 mmol)で処理して、混合物を室温で15時間攪拌した。脱保護が未完了であったので、混合物を濃縮して、残留物をDCM(5 mL)に溶解して、TFA(1 mL)で処理して、rtで10分間攪拌した。混合物を、1.5 M K
2HPO
4水溶液(20 mL)で希釈して、DCM(2 x 20 mL)で抽出した。有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン(0.40 g, 92%収率)を淡黄色固体として得た。LCMS m/z 555.0(M+H+MeCN)
+、HPLC t
R 1.01 min(方法B)。
1H NMR(500 MHz, CDCl
3) δ 7.66(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.57(d, J=8.7 Hz, 1H), 7.32(dd, J=8.6, 5.0 Hz, 2H), 7.25(s, 1H), 7.06 − 6.98(m, 2H), 4.42(ddd, J=11.4, 5.3, 0.8 Hz, 1H), 3.78(d, J=18.3 Hz, 1H), 2.98(d, J=18.3 Hz, 1H), 2.61(dt, J=16.3, 3.7 Hz, 1H), 2.29 − 2.10(m, 1H), 1.98 − 1.79(m, 1H), 1.54 − 1.43(m, 1H).
【0232】
中間体119
(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸および(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸の混合物
【化114】
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工程A:
ジメチル(1s,4s)−1−フルオロシクロヘキサン−1,4−ジカルボキシレート
【化115】
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ジイソプロピルアミン(1.4 mL, 10.2 mmol)/THF(30 mL)の溶液を、−78℃で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中で2.5M, 4.1 mL, 10.2 mmol)を用いて処理して、0℃で30分間攪拌した。混合物を、−78℃に冷却して、THF(15 mL)中の(1r,4r)−ジメチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボキシレート(1.85 g, 9.24 mmol)溶液を用いて10分かけて処理した。得られる混合物を、−78℃で30分間攪拌して、次いでN−フルオロベンゼンスルホンイミド(3.06 g, 9.70 mmol)/THF(15 mL)の溶液で処理した。混合物をrtに温めて、2時間攪拌した。飽和NH
4Cl水溶液(20 mL)でクエンチ後に、混合物をEtOAc(300 mL)で希釈して、水(30 mL)および塩水(30 mL)で順に洗い、乾燥させて(MgSO
4)、濾過して、濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィーにより精製して、EtOAc−ヘキサン(0〜10%のグラジエント)で溶出して、ジメチル(1s,4s)−1−フルオロシクロヘキサン−1,4−ジカルボキシレート(330 mg, 16%収率、マイナーアイソマー)を第二ピークとして、カラムから得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 3.76(s, 3H), 3.66(s, 3H), 2.44 − 2.29(m, 1H), 2.26 − 1.73(m, 8H).
【0233】
工程B:
(1s,4s)−1−フルオロシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
【化116】
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ジメチル(1s,4s)−1−フルオロシクロヘキサン−1,4−ジカルボキシレート(180 mg, 0.83 mmol)/THF(6 mL)の混合物を、1M LiOH水溶液(4.95 mL, 4.95 mmol)で処理した。室温で15時間攪拌の後に、混合物を、1M HCl水溶液でpH2〜3に酸性化した。有機溶媒の蒸発後に、残留物を、EtOAc(100 mL)で処理して、水(10 mL)および塩水(10 mL)を用いて順に洗い、乾燥させて(MgSO
4)、濾過して、濃縮して、(1s,4s)−1−フルオロシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸(142 mg)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 2.55 − 2.33(m, 1H), 2.33 − 2.11(m, 1H), 2.10 − 1.80(m, 5H), 1.72(qd, J=12.6, 3.6 Hz, 2H).
【0234】
工程C:
(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸および(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸の混合物
【化117】
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tert−ブタノール(2 mL)中の4−ジメチルアミノピリジン(9.6 mg, 0.079 mmol)を、(1s,4s)−1−フルオロシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸(50 mg, 0.263 mmol)およびジ−tert−ブチル ジカーボネート(73 μL, 0.316 mmol)溶液に加えた。室温で15時間攪拌した後に、混合物を、EtOAc(60 mL)で処理して、順に0.2M HCl水溶液(5 mL)、水(5 mL)および塩水(5 mL)で処理して、乾燥させて(MgSO
4)、濾過して、濃縮して、粗製(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸(55 mg)は、(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸と共に混在しており、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 244.9(M−H)
−、HPLC t
R 0.94 min(方法B)。
【0235】
中間体120
(1s,4s)−4−(エトキシカルボニル)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸
【化118】
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工程A:
エチル(3r,6r)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレートおよびエチル(3s,6s)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレートの混合物
【化119】
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カリウム tert−ブトキシド(5.03 g, 44.8 mmol)/乾燥THF(100 mL)の懸濁液を、ヨウ化トリメチルスルホオキソニウム(10.21 g, 46.4 mmol)で処理して、混合物を、窒素下に2時間還流で攪拌した。混合物を、rtに冷却して、エチル 4−オキソシクロヘキサンカルボキシレート(5.3 g, 31.1 mmol)/THF(30 mL)の溶液で2分間かけて滴加処理して、次いで還流で2.5時間加熱した。混合物を、rtに冷却して、EtOAc(250 mL)および水(150 mL)の間に分配して、水相を、EtOAc(2 x 50 mL)で抽出した。有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜15%のグラジエント)シリカゲル(80 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル(3r,6r)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレートおよびエチル(3s,6s)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレート(3.8 g, 66%収率)の混合物を得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.13(q, J=7.2 Hz, 2.2H), 2.63(s, 2H), 2.60(s, 0.2H), 2.47 − 2.29(m, 1.2H), 2.13 − 2.04(m, 0.2H), 2.02 − 1.94(m, 1.2H), 1.93 − 1.89(m, 0.2H), 1.89 − 1.81(m, 9.6H), 1.81 − 1.78(m, 1.6H), 1.77 − 1.70(m, 0.4H), 1.56 − 1.45(m, 0.2H), 1.42 − 1.33(m, 2H), 1.25(t, J=7.2 Hz, 3.2H).
【0236】
工程B:
エチル(1s,4s)−4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート
【化120】
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フッ化水素(ピリジン中で70%;5 mL, 5.43 mmol)を、ポリプロピレンバイアル内で−78℃に冷却して、DCM(5 mL)中の工程A(1.0 g, 5.43 mmol)からのエチル(3r,6r)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレートおよびエチル(3s,6s)−1−オキサスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシレートの混合溶液で処理した。混合物を、−78℃で4.5時間攪拌して、次いで氷冷 2M NH
4OH(25 mL)およびDCM(25 mL)水溶液中に注ぎ入れた。混合物を、濃NH
4OH水溶液を用いてpH8に調整して、DCM(2 x 50 mL)で抽出した。有機相を合わせて、順に1M HCl水溶液(50 mL)および塩水(50 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、シリカゲル(24 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、EtOAc−ヘキサンで溶出して(0〜30%のグラジエント)、(1s,4s)−エチル 4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボキシレートを固体(390 mg, 35%収率)として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.21 − 4.07(m, 2H), 3.57(dd, J=19.6, 5.7 Hz, 2H), 2.36 − 2.20(m, 1H), 2.05(dd, J=12.4, 9.4 Hz, 2H), 1.96 − 1.86(m, 2H), 1.86 − 1.73(m, 2H), 1.47 − 1.28(m, 2H), 1.26(t, J=7.2 Hz, 3H). (1r,4r)−エチル 4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボキシレートも単離した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.14(q, J=7.1 Hz, 2H), 3.72 − 3.55(m, 2H), 2.62 − 2.46(m, 1H), 1.99 − 1.87(m, 2H), 1.85 − 1.72(m, 6H), 1.26(t, J=7.2 Hz, 3H).
【0237】
工程C:
(1s,4s)−4−(エトキシカルボニル)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸
【化121】
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MeCN(8 mL)およびテトラクロロメタン(8.00 mL)中の(1s,4s)−エチル 4−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボキシレート(0.76 g, 3.72 mmol)溶液を、過ヨウ素酸溶液(3.48 g, 15.26 mmol)/水(12.00 mL)、次いで塩化ルテニウム(III)水和物(0.034 g, 0.149 mmol)で処理した。混合物を、室温で1.5時間攪拌して、次いでジエチルエーテル(60 mL)で希釈して、rtで10分間攪拌した。混合物を濾過して、相を分離して、水相をジエチルエーテル(2 x 20 mL)で抽出した。有機相を合わせて、塩水(2 x 30 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製(1s,4s)−4−(エトキシカルボニル)−1−フルオロシクロヘキサンカルボン酸(0.74g、91%収率)を固体として得て、これを更なる精製をせずに使用した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.16(q, J=7.3 Hz, 2H), 2.45 − 2.31(m, 1H), 2.23 − 2.11(m, 2H), 2.04 − 1.94(m, 3H), 1.94 − 1.72(m, 3H), 1.27(t, J=7.2 Hz, 3H).
【0238】
中間体121
(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
【化122】
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工程A:
ジメチル 4−ビニルシクロヘキサ−1−エン−1,4−ジカルボキシレート
【化123】
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メチル 3−ヒドロキシ−2−メチレンブタノエート(2.56 g, 21.13 mmol)/DCM(150 mL)の攪拌溶液を、0℃で窒素雰囲気下にて、Et
3N(11.8 mL, 85 mmol)、次いでMsCl(2.1 mL, 27.5 mmol)で処理した。反応混合物を、室温に至らせて、攪拌を12時間続けた。混合物を、水(50 mL)で処理して、DCM(3 x 50 mL)で抽出した。有機層を合わせて、1.5M HCl水溶液(2 x 50 mL)、次いで飽和塩水(50 mL)で処理して、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、淡黄色液体(3.7 g)を得た。反応材料を、EtOAc−石油エーテル(5〜7%のグラジエント)で溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して(24 g シリカゲル)、ジメチル 4−ビニルシクロヘキサ−1−エン−1,4−ジカルボキシレート(1.9 g, 40%収率)を、無色液体として得た。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3) δ 6.97(m, 1H), 5.89(dd, J = 18, 9 Hz, 1H), 5.02−5.20(m, 2H), 3.73(s, 3H), 3.69(s, 3H), 2.92−2.72(m, 1H), 2.45−2.25(m, 3H), 2.20−2.02(m, 1H), 1.92−1.72(m, 1H).
【0239】
工程B:
ジメチル(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボキシレート
【化124】
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ジメチル 4−ビニルシクロヘキサ−1−エン−1,4−ジカルボキシレート(1 g, 4.46 mmol)/DCM(100 mL)の溶液を、イリジウム(I) ヘキサフルオロリン酸塩(1,5−シクロオクタジエン)−(ピリジン)−(トリシクロヘキシルホスフィン)(クラブトリー触媒;72 mg, 0.089 mmol)で処理した。溶液を、水素雰囲気(バルーン圧)下で攪拌した。反応の進行を、
1H NMRによりモニターした。24時間後に、クラブトリー触媒(72 mg, 0.089 mmol)の別の部分を加えて、攪拌を更に24時間継続させた。混合物を濃縮して、茶色味を帯びたガム状固体を得て、これをジエチルエーテル(30 mL)で磨砕して、固体を得た。混合物を濾過して、固体をジエチルエーテル(2 x 15 mL)で洗った。濾液を、減圧濃縮して、5% EtOAc/石油エーテルで溶出するカラムクロマトグラフィー(12 g シリカゲル)により精製して、ジメチル(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボキシレート(1 g, 98%収率)を無色液体として得た。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3) δ 3.69(s, 6H), 2.52−2.28(m, 1H), 1.90−1.50(m, 10H), 0.82(t, J = 3.9 Hz, 3H).
【0240】
工程C:(
(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジイル)ジメタノール
【化125】
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ジメチル(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボキシレート(200 mg, 0.876 mmol)/トルエン(25 mL)の溶液を、アルゴン雰囲気下で−78℃に冷却した。混合物を、10分かけて、DIBAL−H(トルエン中で1.0M, 4.4 mL, 4.38 mmol)を用いて滴加処理した。混合物を、rtまで昇温させて、1時間攪拌して、TLC(シリカゲル、ヘキサン中の10% EtOAc)により、反応をモニタリングした。変換完了後に、混合物を、0℃に冷却して、飽和NH
4Cl水溶液(約5 mL)でゆっくりと処理した。混合物を、別の飽和NH
4Cl水溶液(30 mL)で更に希釈して、EtOAc(3 x 30 mL)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(40 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、((1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジイル)ジメタノール(150 mg, 99%収率)を無色液体として得た。
1H NMR(300 MHz, CDCl
3) δ 3.52−3.45(m, 2H), 3.35−3.29(m, 2H), 1.67−1.50(m, 3H), 1.43(q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.28−1.05(m, 6H), 0.79(t, J = 7.6 Hz, 3H).
【0241】
工程D:
(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸
【化126】
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((1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジイル)ジメタノール(150 mg, 0.871 mmol)/アセトン(15 mL)の溶液を、0℃で、新たに調製したクロム酸水溶液[0℃で、10分間攪拌しながら、H
2SO
4(0.278 mL, 5.22 mmol)を二クロム酸ナトリウム二水和物(1.04 g, 3.48 mmol)/水(5 mL)の冷溶液に加えて調製した]でゆっくりと処理した。得られる混合物を、室温で3時間攪拌した。反応完了後に(TLCによりモニターした)、混合物を、部分濃縮して、水性残留物をEtOAc(3 x 10 mL)で抽出した。有機層を合わせて(淡赤色)、無色となるまで塩水(各洗いに15 mL)で繰り返し洗い、次いでNa
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸(117 mg, 67%収率)を白色固体として得た。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.08(br. s, 2H), 2.35−2.24(m, 1H), 1.73−1.57(m, 6H), 1.55−1.40(m, 4H), 0.75(t, J = 8.0 Hz, 3H).
【0242】
中間体122
(2RS,4RS)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸 1,1−ジオキシド
【化127】
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工程A:
4−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン
【化128】
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NaH(鉱油中で60%;1.234 g, 30.9 mmol)/DMF(50 mL)の懸濁液を、0℃で、(テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)メタノール(3.4 g, 25.7 mmol)/DMF(2 mL)の溶液で滴加して処理し、混合物を15分間攪拌した。臭化ベンジル(3.36 mL, 28.3 mmol)を加えて、2分かけて滴加して、混合物をrtまで昇温した。1.5時間後に、混合物を、飽和NH
4Cl水溶液(20 mL)で処理して、水(50 mL)で希釈して、EtOAc(75 mL)で抽出した。有機相を、10% LiCl水溶液(3 x 30 mL)および塩水(30 mL)で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜10%のグラジエント)シリカゲル(120 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、4−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン(3.4 g, 60%収率)を無色油状物として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.43 − 7.27(m, 5H), 4.50(s, 2H), 3.31(d, J=6.4 Hz, 2H), 2.75 − 2.66(m, 2H), 2.66 − 2.57(m, 2H), 2.16 − 2.07(m, 2H), 1.79 − 1.62(m, 1H), 1.51 − 1.34(m, 2H).
【0243】
工程B:
4−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド
【化129】
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4−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン(4.7 g, 21.14 mmol)/DCM(125 mL)の溶液を、0℃で、mCPBA(77%;9.95 g, 44.4 mmol)で滴加処理して、氷浴を外して、混合物を室温に昇温させた。2時間後に、混合物を、0℃に冷却して、濾過して、濾液を、10% Na
2S
2O
3水溶液(120 mL)と共に、室温で10分間攪拌した。有機相を、分離して、10% K
2CO
3水溶液(2 x 150 mL)と共に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、シリカゲル(120 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、EtOAc−ヘキサンで溶出して(0〜60%のグラジエント)、4−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド(4.9 g, 91%収率)を白色固体として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.42 − 7.28(m, 5H), 4.51(s, 2H), 3.43 − 3.30(m, 2H), 3.14 − 2.87(m, 4H), 2.20(d, J=11.9 Hz, 2H), 2.00 − 1.76(m, 3H).
【0244】
工程C:
(2RS,4RS)−4−((ベンジルオキシ)メチル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド
【化130】
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ジイソプロピルアミン(0.579 mL, 4.13 mmol)/THF(12 mL)の溶液を、窒素下にて−78℃に冷却して、n−ブチルリチウム(ヘキサン中で2.4 M;1.556 mL, 3.74 mmol)を用いて滴加処理して、混合物を、30分間、次いで室温で15分間攪拌した。混合物を、−78℃に冷却して、3分かけて、4−((ベンジルオキシ)メチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド(1.0 g, 3.93 mmol)/THF(5 mL)の溶液を用いて処理して、1時間攪拌した。次いで、混合物を、ヨードメタン(0.257 mL, 4.13 mmol)/THF(0.5 mL)の溶液で処理した。45分後に、冷却浴を外して、混合物を室温に昇温させて、次いで1時間攪拌した。混合物を、飽和NH
4Cl水溶液(50 mL)、EtOAc(2 x 50 mL)で抽出した。有機相を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜35%グラジエント)シリカゲル(80 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、ラセミ体cis−4−((ベンジルオキシ)メチル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシドを白色固体として(450 mg, 43%収率)得た。LCMS m/z 290.8(M+Na)
+, HPLC t
R 0.81 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.41 − 7.28(m, 5H), 4.51(s, 2H), 3.33(d, J=6.2 Hz, 2H), 3.12(dt, J=14.3, 3.4 Hz, 1H), 3.04 − 2.87(m, 2H), 2.23 − 2.12(m, 1H), 2.11 − 2.03(m, 1H), 2.00 − 1.76(m, 2H), 1.69 − 1.59(m, 1H), 1.35(d, J=6.8 Hz, 3H)。ジメチル化された副生成物(2R,4r,6S)−4−((ベンジルオキシ)メチル)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド(250 mg, 23%収率)を、75%純度で単離した。LCMS m/z 283.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.88 min(方法B).
【0245】
工程D:
(2RS,4RS)−4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド
【化131】
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MeOH(2 mL)およびエタノール(10 mL)中の(2RS,4RS)−4−((ベンジルオキシ)メチル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド(0.45 g, 1.677 mmol)溶液を、パラジウム炭素(160 mg, 0.075 mmol)で処理して、水素雰囲気(バルーン圧)下にて1.5時間攪拌した。混合物を濾過して、触媒を除去して、濾液を濃縮して、(2RS,4RS)−4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド(280 mg, 94%収率)を白色固体として得た。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 3.53(d, J=5.7 Hz, 1H), 3.20 − 3.09(m, 1H), 3.06 − 2.85(m, 2H), 2.24 − 2.12(m, 1H), 2.10 − 2.00(m, 2H), 1.92 − 1.73(m, 2H), 1.67 − 1.52(m, 1H), 1.36(d, J=6.8 Hz, 3H).
【0246】
工程E:(
2RS,4RS)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸 1,1−ジオキシド
【化132】
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MeCN(0.9 mL)およびCCl
4(0.9 mL)中の(2RS,4RS)−4−(ヒドロキシメチル)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド(0.275 g, 1.543 mmol)溶液を、過ヨウ素酸ナトリウム(1.353 g, 6.33 mmol)/水(1.3 mL)の溶液で処理して、次いで塩化ルテニウム(III)水和物(0.014 g, 0.062 mmol)で処理して、混合物を室温で攪拌した。30分後、混合物は黄色乳濁液であり、30分以上室温で周期的な超音波処理をしながら攪拌を続けた。更なる塩化ルテニウム(III)水和物(0.014 g, 0.062 mmol)を加えて、周期的な超音波処理と共に1時間攪拌を続けた。混合物を、EtOAc(125 mL)で希釈して、有機相を分離して、水(25 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc(125 mL)およびMeOH(10 mL)で処理して、濾過して(Acrodisk syringe filter, 25 mm, 0.45 μm)、濃縮して、(2RS,4RS)−2−メチルテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸 1,1−ジオキシドを、灰色固体(165 mg, 56%収率)として得て、これを更なる精製をせずに使用した。
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 3.28 − 3.04(m, 3H), 2.69(tt, J=12.4, 3.3 Hz, 1H), 2.37(d quin, J=14.1, 3.5 Hz, 1H), 2.28(dq, J=14.2, 3.2 Hz, 1H), 2.18 − 2.03(m, 1H), 1.86(dt, J=14.3, 12.5 Hz, 1H), 1.29(d, J=6.8 Hz, 3H).
【0247】
中間体123
(2R,4r,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸 1,1−ジオキシド
【化133】
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中間体122の工程DおよびEの方法に従って、(2R,4r,6S)−4−((ベンジルオキシ)メチル)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−チオピラン 1,1−ジオキシド(中間体122の製造の工程Cにおける副生成物として単離した)を、(2R,4r,6S)−2,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸 1,1−ジオキシドに変換した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 3.12 − 2.97(m, 2H), 2.70(tt, J=12.5, 3.1 Hz, 1H), 2.32(d, J=11.9 Hz, 2H), 2.17 − 2.04(m, 2H), 1.43(d, J=6.6 Hz, 6H).
【0248】
中間体124
(S)−1−(4−フルオロベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化134】
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NaH(鉱油中で60%;0.336 g, 8.40 mmol)/THF(11 mL)の懸濁液を、(S)−エチル 5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.88 g, 5.60 mmol)で処理した。混合物を、室温で15分間攪拌して、次いで1−(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(0.837 mL, 6.72 mmol)を加えて、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を濃縮して、精製をせずに粗製メチル(S)−1−(4−フルオロベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレートを得た。これを、THF−MeOH−水(3:1:1, 112 mL)に溶解して、LiOH一水和物(0.267 g, 11.16 mmol)で処理した。混合物を室温で20時間攪拌して、次いで部分的に濃縮した。水性残留物を、水で希釈して、EtOAcで2回洗った。水相を、約pH2に1M HCl水溶液で酸性化して、次いでEtOAcで抽出した。有機相を、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、(S)−1−(4−フルオロベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(0.54 g, 41%収率)を、黄色のシロップとして得た。LCMS m/z 238.3(M+H)
+, HPLC t
R 0.92 min(方法B)。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.90(br. s., 1H), 7.28 − 7.21(m, 2H), 7.19 − 7.11(m, 2H), 4.79(d, J=15.0 Hz, 1H), 3.97 − 3.89(m, 2H), 2.41 − 2.20(m, 3H), 1.98 − 1.91(m, 1H).
【0249】
中間体125
(S)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化135】
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工程A:
メチル(S)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート
【化136】
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(S)−メチル 5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(2.50 g, 17.47 mmol)/乾燥MeCN(45 mL)の溶液を、窒素下において、氷水浴上で攪拌して、30分かけて少量ずつNaH(鉱油中で60%;0.768 g, 19.21 mmol)を用いて処理した。得られる懸濁液を、90分間氷上で攪拌して、次いで15分かけて、tert−ブチル 2−ブロモアセテート(2.84 mL, 19.21 mmol)/MeCN(4 mL)の溶液を用いて滴加処理した。得られる懸濁液をrtに温めて、3時間攪拌して、次いで真空下で濃縮した。残留物をEtOAcおよび水との間に分配して、水相を再度EtOAcで抽出した。有機相を合わせて、飽和塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、ヘキサンと共に2回激しく攪拌して、その後ヘキサン層をデキャンテーションした。残留物を、真空下に濃縮して、淡褐色の粘性油状物を得た。ヘキサンの洗液を合わせて、ほぼ完全に濃縮すると、2相が形成された。上部相をデキャンテーションして、下部相を少量のヘキサンを用いてデキャンテーションによりリンスして、真空下で乾燥させて、無色油状物を得た。2つの油状物を合わせて、真空下でさらに濃縮して、メチル(S)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(3.63 g, 78%収率)を得た。LCMS m/z 202(M+H−C
4H
8)
+, 515(2M+H)
+, HPLC t
R 0.73 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.55(d, J=17.8 Hz, 1H), 4.50 − 4.40(m, 1H), 3.79(s, 3H), 3.60(d, J=18.0 Hz, 1H), 2.61 − 2.33(m, 3H), 2.25 − 2.07(m, 1H), 1.47(s, 9H).
【0250】
工程B:
(S)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化137】
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(S)−メチル 1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.25 g, 0.972 mmol)/THF(3 mL)の溶液を、氷水浴上で攪拌して、LiOH水和物(0.043 g, 1.020 mmol)/水(3 mL)の溶液で処理した。溶液を、60分間攪拌して、次いで1M HCl水溶液(1.03 mL)で処理して、濃縮した。残留物を、EtOAcと少量の水とに分配して、水相を、EtOAcで再度抽出した。有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、(S)−1−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(220 mg, 89%収率)を、淡黄色−褐色のゴム状物として得た。LCMS m/z 188(M+H−C
4H
8)
+ および 509(2M+Na)
+, HPLC t
R 0.65 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.53(d, J=18.1 Hz, 1H), 4.52− 4.42(m, 1H), 3.70(d, J=17.8 Hz, 1H), 2.67 − 2.41(m, 3H), 2.33 − 2.17(m, 1H), 1.48(s, 9H).
【0251】
表7の中間体を、適切な出発物質を用いて、中間体124および125を製造するために使用した方法と同一方法または類似方法を用いて製造した。
【表21】
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【0252】
中間体133
(S)−1−(4−カルバモイルベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化138】
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(S)−1−(4−シアノベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(中間体126、0.120 g, 0.491 mmol)/85% H
2SO
4水溶液(1.637 mL, 24.57 mmol)の懸濁液を、60℃で加熱した。100分後に、混合物を室温に冷却して、氷水に注ぎ入れた。得られる混合物をEtOAcで抽出して、有機相を塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(S)−1−(4−カルバモイルベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(46 mg, 46%収率)を、黄色の固体として得た。LCMS m/z 263.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.43 min(方法B)。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6):δ 13.01(br. s., 1H), 7.93(br. s., 1H), 7.83(d, J=8.4 Hz, 2H), 7.31(br. s., 1H), 7.27(d, J=8.1 Hz, 2H), 4.87(d, J=15.6 Hz, 1H), 4.01 − 3.92(m, 2H), 2.33(d, J=2.9 Hz, 3H), 1.98 − 1.93(m, 1H).
【0253】
中間体134
(R)−1−(4−カルバモイルベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化139】
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中間体133を製造するために使用した方法に従って、(R)−1−(4−シアノベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(中間体131)を、(R)−1−(4−カルバモイルベンジル)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸に、68%収率にて変換した。LCMS m/z 262.9(M+H)
+, HPLC t
R 0.44 min(方法B).
【0254】
中間体135
(S)−1−エチル−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化140】
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工程A:
ジエチル エチル−L−グルタメート
【化141】
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THF(19 mL)およびMeOH(10 mL)中の(S)−ジエチル 2−アミノペンタンジオエート塩酸塩(1.5 g, 6.26 mmol)混合物を、粉砕されたKOH(0.410 g, 6.57 mmol)で処理して、rtで10分攪拌した。混合物を、THF(2.4 mL)中のアセトアルデヒド(THF中の5M;3.75 mL, 18.77 mmol)および酢酸(0.394 mL, 6.88 mmol)の混合物で処理した。10分後に、反応混合物を、少量ずつ水素化ホウ素ナトリウム(0.474 g, 12.52 mmol)を用いて処理した。混合物を、室温で18時間攪拌して、次いで濃縮した。残留物を、EtOAcと1.5M K
2HPO
4水溶液との間に分配した。有機相を、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製ジエチルエチル−L−グルタメート(1.39 g, 96%収率)を黄色の油状物として得た。LCMS m/z 232.2(M+H)
+, HPLC t
R 0.53 min(方法B).
【0255】
工程B:
エチル(S)−1−エチル−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート
【化142】
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密封容器内のジエチル エチル−L−グルタメート(1.39 g, 6.01 mmol)/MeOH(12 mL)の溶液を、140℃で15分間加熱して、次いでマイクロウェーブ照射により150℃で15分間加熱した。混合物を、rtに冷却して、濃縮して、残留物をEtOAcと0.3M HCl水溶液との間に分配した。有機相を、水、飽和NaHCO
3水溶液で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製エチル(S)−1−エチル−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート を褐色油状物(0.39g, 35%収率)として得た。LCMS m/z 186.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.61 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.28 − 4.18(m, 3H), 3.76 − 3.64(m, 1H), 3.11 − 2.99(m, 1H), 2.58 − 2.46(m, 1H), 2.42 − 2.26(m, 2H), 2.14 − 2.03(m, 1H), 1.30(t, J=7.2 Hz, 3H), 1.14 − 1.10(m, 3H).
【0256】
工程C:(
S)−1−エチル−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化143】
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THF(6 mL)、MeOH(2 mL)および水(2 mL)中のエチル(S)−1−エチル−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.39 g, 2.106 mmol)およびLiOH一水和物(0.166 g, 6.95 mmol)の混合物を、室温で攪拌した。16時間後に、混合物を濃縮して、残留物を、1M HCl水溶液およびクロロホルム−イソプロパノール(93:7)の間に分配した。有機相を、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(S)−1−エチル−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸(0.357 g, 定量的収率)を褐色シロップとして得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 158.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.19 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3):δ 4.93(br. s, 1H), 4.27(dd, J=9.0, 3.0 Hz, 1H), 3.85 − 3.65(m, 1H), 3.09(dq, J=14.1, 7.1 Hz, 1H), 2.67 − 2.50(m, 1H), 2.49 − 2.29(m, 2H), 2.25 − 2.12(m, 1H), 1.14(t, J=7.3 Hz, 3H).
【0257】
中間体136
(S)−1−イソプロピル−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化144】
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【0258】
(S)−1−イソプロピル−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸を、中間体135を製造するために使用した方法に従い、工程Aにおけるアセトンをアセトアルデヒドに代えて製造した。LCMS m/z 172.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.19 min(方法B).
【0259】
中間体137
(2S,4S)−4−フルオロ−1−(メチル−d3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化145】
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工程A:
1−(tert−ブチル) 2−メチル(2S,4S)−4−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレート
【化146】
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(2S,4S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(10 g, 40.8 mmol)/DCM(204 mL)中の溶液を、氷水浴中で冷却して、DAST(6.46 mL, 48.9 mmol)でゆっくりと処理した。混合物を、室温で5.5時間攪拌して、次いで水および別のDCMとの間に分配した。有機相を、ブラインで洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、to afford 1−(tert−ブチル) 2−メチル(2S,4S)−4−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを、淡黄色シロップとして(10.58 g, 94%収率, 90%算出純度). LCMS m/z 270.2(M+Na)
+, HPLC t
R 0.80 min(方法B).
【0260】
工程B:
1−(tert−ブチル) 2−メチル(2S,4S)−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート
【化147】
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過ヨウ素酸ナトリウム(44.6 g, 209 mmol)/水(435 ml)の溶液を、塩化ルテニウム(III)水和物(7.84 g, 34.8 mmol)で処理すると、暗赤色溶液が形成した。これを、粗製(2S,4S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−フルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(9.55 g, 34.8 mmol)/EtOAc(145 mL)の溶液でゆっくりと処理した。混合物を室温で17時間攪拌して、次いでイソプロパノール(80 mL)で処理して、rtで3時間攪拌した。混合物を、Celiteを通して濾過して、固体を水およびEtOAcで洗った。濾液を合わせて、追加のEtOAcおよび水で希釈した。有機相を分離して、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、シリカゲル(120 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、EtOAc−ヘキサン(10〜50%)で溶出して、1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,4S)−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを、薄い黄色の油状物として得た(67%収率)。LCMS m/z 284.0(M+Na)
+、HPLC t
R 0.76 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3):δ 5.30 − 5.11(m, 1H)、4.68(dd, J=9.5, 2.0 Hz, 1H), 3.81(s, 3H), 2.61 − 2.40(m, 2H)、1.53(s, 9H).
【0261】
工程C:
メチル(2S,4S)−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート
【化148】
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(2S,4S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−フルオロ−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(7.75 g, 25.8 mmol)/DCM(32 mL)の溶液を、氷水浴中に冷却して、TFA(12 mL)で処理した。混合物を、室温で2時間攪拌して、次いで濃縮して、残留物を、水およびEtOAcとの間に分配した。有機相を、1.5 M K
2HPO
3水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。水相を、クロロホルム−イソプロパノール(3:1)で抽出して、更なる生成物を得た。2つの部分を合わせて、メチル(2S,4S)−4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(3.38 g, 81%収率)を、暗黄色のシロップとして得た。LCMS m/z 162.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.41 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 6.86(br. s., 1H), 5.23 − 5.03(m, 1H), 4.47 − 4.34(m, 1H), 3.82 − 3.78(m, 3H), 2.69 − 2.58(m, 2H).
【0262】
工程D:
メチル(2S,4S)−4−フルオロ−1−(メチル−d3)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート
【化149】
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MeCN(16.55 mL)中の(2S,4S)−メチル 4−フルオロ−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.48 g, 2.98 mmol)およびCs
2CO
3(2.426 g, 7.45 mmol)混合物を、ヨードメタン−d
3(0.927 mL, 14.89 mmol)で処理して、密封バイアル内で45℃で終夜加熱した。18時間後に、混合物をrtに冷却して、濾過して、濃縮して、メチル(2S,4S)−4−フルオロ−1−(メチル−d
3)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.53 g, 定量的収率)を、淡黄色固体として得た。LCMS m/z 179.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.46 min(方法B).
【0263】
工程E:
(2S,4S)−4−フルオロ−1−(メチル−d3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化150】
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THF−MeOH−水(3:1:1)(29.7 mL)中のメチル(2S,4S)−4−フルオロ−1−(メチル−d
3)−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート(0.53 g, 2.97 mmol)およびLiOH一水和物(0.221 g, 9.22 mmol)の混合物を、室温で18時間攪拌した。混合物を濃縮して、残留物を、HCl(1,4−ジオキサン中で4M、2.380 mL, 9.52 mmol)で処理して、混合物を再度濃縮して、乾固させた。(2S,4S)−4−フルオロ−1−(メチル−d
3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸を含有する粗製混合物を、更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 165.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.35 min(方法B).
【0264】
中間体138
(S)−4,4−ジフルオロ−1−(メチル−d3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化151】
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工程A:
1−(tert−ブチル) 2−メチル(S)−4,4−ジフルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレート
【化152】
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(S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(5.02 g, 20.64 mmol)/DCM(83 mL)の溶液を、−78℃で、DAST(9.82 mL, 74.3 mmol)で滴加処理した。混合物を、この温度で15分間攪拌して、次いでrtに温めて、18時間攪拌した。混合物を、0℃に冷却して、追加のDCMで希釈して、氷および飽和NaHCO
3水溶液で処理した。有機相を分離して、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(10−20%)シリカゲル(80 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−(tert−ブチル) 2−メチル(S)−4,4−ジフルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(4.48 g, 82%収率)を、薄い黄色の油状物として得た。LCMS m/z 288.1(M+Na)
+、HPLC t
R 0.88 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.64 − 4.40(m, 1H), 3.93 − 3.73(m, 5H), 2.83 − 2.60(m, 1H), 2.47(qd, J=13.6, 5.3 Hz, 1H)、1.46(d, J=18.5 Hz、9H).
【0265】
工程B:(
S)−4,4−ジフルオロ−1−(メチル−d3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
中間体137の製造の工程B、C、DおよびEに使用した方法に従って、1−(tert−ブチル) 2−メチル(S)−4,4−ジフルオロピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを、(S)−4,4−ジフルオロ−1−(メチル−d
3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸に変換した。LCMS m/z 182.9(M+H)
+, HPLC t
R 0.41 min(方法B).
【0266】
中間体139
(2S,4S)−4−ヒドロキシ−1−(メチル−d3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
工程A:
1−(tert−ブチル) 2−メチル(2S,4S)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
氷水浴中で冷却した(2S,4S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(3.1 g, 12.64 mmol)/THF(56 mL)の溶液を、tert−ブチルクロロジメチルシラン(2.286 g, 15.17 mmol)/THF(7.02 mL)の溶液、次いでEt
3N(2.82 mL, 20.22 mmol)でゆっくりと処理した。混合物を室温で終夜攪拌した。18時間後に、イミダゾール(1.721 g, 25.3 mmol)を加えて、得られる粘性の懸濁液を、室温で終夜攪拌した。追加のイミダゾール(0.42 g)、tert−ブチルクロロジメチルシラン(1.1 g)およびDMF(6 mL)を加えて、混合物を、45℃で6時間加熱して、次いで室温で終夜攪拌した。混合物を濃縮して、残留物をEtOAcおよび水の間に分配した。有機相を塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜10%)シリカゲル(80 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−(tert−ブチル) 2−メチル(2S,4S)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(4.76 g, 定量的収率)を、無色油状物として得た。LCMS m/z 382.2(M+Na)
+, HPLC t
R 1.16 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 4.47 − 4.27(m, 2H), 3.71(s, 3H), 3.68 − 3.54(m, 1H), 3.39 − 3.24(m, 1H), 2.38 − 2.22(m, 1H), 2.15 − 2.06(m, 1H), 1.48(s, 3H), 1.43(s, 6H), 0.89 − 0.83(m, 9H), 0.08 − 0.03(m, 6H).).
【0267】
工程B:
1−(tert−ブチル) 2−メチル(2S,4S)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート
【化156】
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過ヨウ素酸ナトリウム(7.08 g, 33.1 mmol)/水(126 mL)の溶液を、酸化ルテニウム(IV)水和物(0.400 g, 2.65 mmol)で処理して、rtで5分間攪拌した。次いで、この混合物を、(2S,4S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(4.76 g, 13.24 mmol)/EtOAc(63 mL)の溶液で処理して、rtで攪拌した。6時間後に、混合物をEtOAcで希釈して、Celiteを通して濾過して、固体を水およびEtOAcで洗った。濾液を合わせて、水とEtOAcとの間に分配した。有機相を、飽和NaHCO
3水溶液、10%Na
2S
2O
3水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、1−(tert−ブチル) 2−メチル(2S,4S)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(4.85 g, 98%収率)を無色シロップとして得た。LCMS m/z 396.2(M+Na)
+, HPLC t
R 1.08 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ4.47(dd, J=7.8, 6.9 Hz, 1H), 4.29(t, J=7.3 Hz, 1H), 3.77(s, 3H), 2.57(dt, J=13.0, 7.7 Hz, 1H), 2.00(dt, J=13.0, 7.0 Hz, 1H), 1.51(s, 9H), 0.89(s, 9H), 0.17(s, 3H), 0.13(s, 3H).
【0268】
工程C:
メチル(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレート
【化157】
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(2S,4S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(4.85 g, 12.98 mmol)/DCM(16 mL)の溶液を、氷水浴中で冷却して、TFA(3 mL)で処理した。混合物をrtに温めて、2時間攪拌して、濃縮して、メチル(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレートを黄色のシロップとして定量的収率で得た。LCMS m/z 159.9(M+H)
+, HPLC t
R 0.38 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.25 − 6.70(m, 1H), 4.47 − 4.36(m, 2H), 4.26 − 4.16(m, 1H), 3.81(d, J=10.1 Hz, 3H), 2.96 − 2.70(m, 1H), 2.21 − 2.08(m, 1H).
【0269】
工程D:
(2S,4S)−4−ヒドロキシ−1−(メチル−d3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化158】
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中間体137の製造の工程DおよびEで使用した方法に従って、メチル(2S,4S)−4−ヒドロキシ−5−オキソピロリジン−2−カルボキシレートを、(2S,4S)−4−ヒドロキシ−1−(メチル−d
3)−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸に変換した。LCMS m/z 163.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.31 min(方法B).
【0270】
中間体140
(2S,4S)−4−ヒドロキシ−1−メチル−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸
【化159】
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(2S,4S)−4−ヒドロキシ−1−メチル−5−オキソピロリジン−2−カルボン酸を、中間体139の方法を用いて、ヨードメタンをヨードメタン−d
3に置き代えて製造した。CMS m/z 160.0(M+H)
+, HPLC t
R 0.26 min(方法B).
【0271】
表8の中間体を、中間体137〜140を製造するために使用した方法と同じ方法または類似した方法を用いて製造した。
【0272】
【表22】
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【0273】
中間体147および148
cis−メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレート
【化160】
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メチル 3−メチルイソニコチネート塩酸塩(2.63 g, 14 mmol)/酢酸(25 mL)の溶液を、酸化プラチナ(IV)(0.20 g, 0.881 mmol)で処理して、水素雰囲気下(50 psi)で15時間攪拌した。触媒を、濾去して、濾液を濃縮した。残留物を、5% K
2CO
3水溶液で処理して、DCMで抽出した。有機相を、乾燥して、濃縮して、琥珀色の油状物としてcis メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレート(transアイソマーの約15%を含有する)(1.4 g)を得た。この生成物を、以下の条件を用いてキラルSFCにより分離した:カラム:Chiralpak(登録商標) AD−H 50 × 250 mm, 5μm(Chiral Technologies Inc.);カラム温度35℃;圧力100バール;移動相CO
2−MeOH(85:15)(0.1% NH
4OHを含有する);流量250 mL/min;インジェクション量1.5 mL。ピーク1を、t
R 5.5分で溶出した。ピーク2を、t
R 7.5分で溶出した。
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 3.66(s, 3H), 3.07(dt, J=12.5, 4.3 Hz, 1H), 2.91 − 2.72(m, 2H), 2.67 − 2.51(m, 2H), 2.10(ddd, J=10.9, 7.3, 3.7 Hz, 1H), 1.79(dtd, J=13.9, 10.3, 4.1 Hz, 1H), 1.68 − 1.54(m, 1H), 1.43(br. s., 1H), 0.94(d, J=7.0 Hz, 3H).
【0274】
中間体149および150
trans メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレート
【化161】
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無水MeOH(25 mL)を、ナトリウム(2.047 g, 89 mmol)を用いて滴加処理して、混合物を金属が完全に溶解するまで攪拌した。この溶液を、粗製メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレート(cis−trans混合物、約85:15、中間体147および148の方法に従って製造した;1.4 g, 8.91 mmol)で処理して、溶液を60時間還流加熱した。溶液をrtに冷却して、酢酸で中和して、濃縮した。残留物を2M K
2CO
3(100 mL)水溶液で処理して、DCM(3 x 75 mL)で抽出した。有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレート(cis−trans混合物、約10:90)を淡い琥珀色の油状物として得た。LCMS m/z 157.9(M+H)
+, HPLC t
R 0.44 min(方法B)。この生成物を、以下の条件を用いてキラルSFCにより分離した:カラム:Lux(登録商標)セルロース−4 30×250 mm, 5μm(Phenomenex Inc.);カラム温度35℃;圧力100バール;移動相CO
2−MeOH(80:20);流量180 mL/min;インジェクション量85 mg/1 mL。trans メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレートの2つのエナンチオマーを得て、双方はcis メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレート(約9%)が混在していた。ピーク1(無色油状物, 250 mg):
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 3.69(s, 3H), 3.05(dt, J=12.7, 2.8 Hz, 1H), 2.98(dd, J=12.8, 4.0 Hz, 1H), 2.56(td, J=12.7, 2.9 Hz, 1H), 2.23(dd, J=12.3, 11.4 Hz, 1H), 2.13(ddd, J=12.1, 11.0, 3.7 Hz, 1H), 1.88 − 1.72(m, 2H), 1.70 − 1.53(m, 1H), 0.86(d, J=6.6 Hz, 3H). ピーク2(無色油状物, 350 mg):
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 3.66(s, 3H), 3.07(dt, J=12.5, 2.9 Hz, 1H), 3.00(dd, J=12.5, 4.0 Hz, 1H), 2.55(td, J=12.4, 2.9 Hz, 1H), 2.22(dd, J=12.4, 11.1 Hz, 1H), 2.06(ddd, J=11.9, 10.9, 3.7 Hz, 1H), 1.85 − 1.67(m, 2H), 1.66 − 1.48(m, 2H), 0.81(d, J=6.4 Hz, 3H).
【0275】
実施例1
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化162】
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工程A:
メチル(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
THF(4.2 mL)中の((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;223 mg, 0.417 mmol)、trans−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(0.140 g, 0.752 mmol)およびDIPEA(0.358 mL, 2.052 mmol)の溶液を、HATU(174 mg, 0.459 mmol)で処理した。混合物を、室温で2時間攪拌した。CeliteおよびEtOAcを加えて、混合物を、乾燥粉末まで濃縮して、これを使用して、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜50%のグラジエント)シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより、この生成物を精製して、メチル(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(246 mg, 88%収率)を得た。LCMS m/z 668.1(M+H)
+, HPLC t
R 1.13 min(方法B).
【0276】
工程B:
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
メチル(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(246 mg, 0.368 mmol)/THF(2.5 mL)の溶液を、LiOH水和物(35 mg, 1.474 mmol)/水(1.3 mL)の溶液で処理した。混合物を、3時間rtで攪拌すると、LCMSは出発物質の部分的な変換を示した。追加のLiOH水和物(13 mg, 0.553 mmol)を加えて、混合物を2時間以上攪拌した。混合物を、1MのHCl水溶液で処理して、EtOAc(3 x 20 mL)で洗った。有機層を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗生成物(250 mg)を得た。この生成物を、キラルSFC(column:Lux(登録商標) セルロース−4 4.6 × 250 mm 5μm(Phenomenex Inc.);移動相:CO
2/MeOH(75:25);35℃, 100バール)により更に精製して、(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(140 mg, 58%収率)を得た。LCMS m/z 654.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.06 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, DMSO−d
6) δ 12.13(br. s., 1H), 7.95 − 7.78(m, 1H), 7.69 − 7.57(m, 1H), 7.42 − 7.32(m, 2H), 7.32 − 7.22(m, 2H), 7.22 − 7.03(m, 1H), 4.66(dd, J=11.8, 5.0 Hz, 1H), 3.79 − 3.64(m, 2H), 3.38(ddd, J=14.4, 7.4, 3.7 Hz, 1H), 2.77 − 2.59(m, 2H), 2.37 − 2.24(m, 3H), 2.14(d, J=13.0 Hz, 1H), 2.02 − 1.81(m, 3H), 1.69(d, J=3.7 Hz, 2H), 1.46 − 1.24(m, 4H).
19F NMR(376 MHz, DMSO−d
6) δ −104.9(s, 1F), −77.3(m, 1F), −77.0(s, 6F).
【0277】
実施例2
(1r,4r)−4−(10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,4,4a,5,6,10b−オクタヒドロベンゾ[f]キノリン−4−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(ホモキラル)
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
trans−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸モノメチルエステル/DCMの溶液を、触媒DMFを用いて過剰なシュウ酸塩化物で処理して、混合物を、室温で1時間攪拌した。混合物を濃縮して、(1r,4r)−メチル 4−(クロロカルボニル)シクロヘキサンカルボキシレートを得て、これを更なる精製をせずに使用した。
【0278】
10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,4,4a,5,6,10b−オクタヒドロベンゾ[f]キノリン(ホモキラル、ピーク2由来、中間体61;40 mg, 0.078 mmol)、ピリジン(0.5 mL)およびDCM(1.5 mL)の溶液を、氷水浴中で冷却して、4−ジメチルアミノピリジン(9.52 mg, 0.078 mmol)で処理して、次いで粗製(1r,4r)−メチル 4−(クロロカルボニル)シクロヘキサンカルボキシレート(47.8 mg, 0.234 mmol)/DCM(1 mL)の溶液で滴加処理した。氷浴を外して、混合物を室温で終夜攪拌した。混合物を、DCM(20 mL)で希釈して、1M HCl水溶液、1.5M K
2HPO
4水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、THF(2 mL)およびMeOH(1 mL)に溶解して、水酸化リチウム一水和物(65.4 mg, 1.558 mmol)/水(1 mL)の溶液で処理した。混合物を室温で2.5時間攪拌して、次いでEtOAc(25 mL)および1M HCl水溶液(10 mL)で希釈した。有機相を分離して、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント30〜80%B、25分)により精製して、ホモキラル(1r,4r)−4−(10b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,4,4a,5,6,10b−オクタヒドロベンゾ[f]キノリン−4−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(14 mg, 26%収率)を得た。LCMS m/z 668.1(M+H)
+, HPLC t
R 2.29 min(方法C).
【0279】
実施例3および4
(1S,4s)−4−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸および(1S,4s)−1−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;100 mg, 0.187 mmol)/DMF(2 mL)の溶液を、(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸および(1s,4s)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−4−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸(中間体119;92 mg, 0.373 mmol)の混合物で処理した。PyBOP(146 mg, 0.280 mmol)およびEt
3N(0.156 mL, 1.120 mmol)を加えて、混合物を室温で攪拌した。LCMSにより反応が完了したことが示された時点で、混合物を濃縮して、残留物を、DCM(1 mL)に溶解して、TFA(1 mL)で処理した。rtで1時間静置した後に、混合物を濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製した(方法E、グラジエント20〜75%B、25分)。
【0280】
単離した主要な生成物は、(1S,4s)−4−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(32.7 mg, 26%収率)であった。LCMS m/z 672.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.93 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.86(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.62(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.42 − 7.18(m, 5H), 4.98 − 4.85(m, 0.25H), 4.78(dd, J=11.9, 4.8 Hz, 0.75H), 4.03 − 2.59(m, 5H), 2.44 − 1.16(m, 13H)。これは、アミド結合ロタマーの3:1混合物を示唆している。
【0281】
単離した第二生成物は、(1S,4s)−1−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(6 mg, 5%収率)であった。LCMS m/z 671.9(M+H)
+, HPLC t
R 1.73 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.87(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.44 − 7.34(m, 2H), 7.33(s, 1H), 7.25(t, J=8.4 Hz, 2H), 4.65(dd, J=11.6, 4.7 Hz, 1H), 3.82 − 2.59(m, 7H), 2.41 − 1.13(m, 11H).
【0282】
実施例5
(1R,4r)−1−エチル−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化167】
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((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(中間体32;30 mg, 0.060 mmol)/DMF(0.8 mL)の溶液を、(1r,4r)−1−エチルシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸(中間体121;24.06 mg, 0.120 mmol)、DIPEA(31.5 μL, 0.180 mmol)およびHATU(34.3 mg, 0.090 mmol)で処理した。混合物を室温で1時間攪拌して、次いで分取HPLC(方法E、グラジエント40〜80%B)で精製して、(1R,4r)−1−エチル−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(10 mg, 24%収率)を得た。LCMS m/z 682.4(M+H)
+, HPLC t
R 2.28 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.88(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.64(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.44 − 7.34(m, 3H), 7.33 − 7.18(m, 2H), 4.66(dd, J=11.7, 4.7 Hz, 1H), 3.82 − 3.18(m, 3H), 2.84 − 2.59(m, 2H), 2.31(br. s., 2H), 2.20 − 1.34(m, 10H), 1.32 − 1.10(m, 2H), 0.87 − 0.59(m, 3H).
【0283】
実施例6
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(ピペリジン−4−イル)メタノン
【化168】
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DMF(2 mL)中の(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(中間体32;120 mg, 0.240 mmol)、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(66.1 mg, 0.288 mmol)およびN−メチルモルホリン(0.079 mL, 0.721 mmol)の混合物を、HATU(110 mg, 0.288 mmol)で処理した。混合物を、終夜rtで攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、10% LiCl水溶液(2回)および塩水で順に洗った。水相を合わせて、EtOAcで抽出して、有機相を合わせて、MgSO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜80%のグラジエント)シリカゲル(12 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗製tert−ブチル 4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ピペリジン−1−カルボキシレートを得た。この生成物をTFA(1 mL)に溶解した。1時間後に、混合物を濃縮して、残留物をEtOAcに溶解して、1.5M K
2HPO
4水溶液および塩水で順に洗った。水相を合わせて、EtOAcで抽出して、有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、褐色の固体(138 mg, 94%収率)を得た。この生成物の一部(16 mg)を、分取HPLC(方法E、グラジエント30〜70%B、20分)により更に精製して、((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(ピペリジン−4−イル)メタノン(14.8 mg, 92%収率)を得た。LCMS m/z 611.1(M+H)
+, HPLC t
R 1.82 min(方法C).
【0284】
実施例7
4−((3a−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3,3a,8,8a−テトラヒドロインデノ[2,1−b]ピロール−1(2H)−イル)スルホニル)安息香酸
【化169】
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DMF(0.5 mL)中の3a−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,8,8a−ヘキサヒドロインデノ[2,1−b]ピロール塩酸塩(ホモキラル、ピーク1由来、中間体94;30 mg, 0.057 mmol)およびメチル 4−(クロロスルホニル)ベンゾエート(20.23 mg, 0.086 mmol)の溶液を、Et
3N(0.024 mL, 0.172 mmol)で処理して、rtで攪拌した。18時間後に、混合物をEtOAcで希釈して、水、5% LiCl水溶液および塩水で順に洗い、濃縮した。残留物を、THF(2.5 mL)およびエタノール(1.25 mL)に溶解して、LiOH一水和物(72.4 mg, 1.725 mmol)/水(1.25 mL)の溶液で処理して、室温でしっかりと攪拌した。16.25時間後に、混合物を、HCl(1,4−ジオキサン中で4M、0.75 mL)でゆっくりと処理して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント30〜70%B、23 min)により精製して、HPLC(方法F、グラジエント45〜90%B、20 min)により再精製を行ない、ホモキラル 4−((3a−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3,3a,8,8a−テトラヒドロインデノ[2,1−b]ピロール−1(2H)−イル)スルホニル)安息香酸(16.6 mg, 45%収率)を得た。LCMS m/z 670.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.85 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 8.15(d, J=8.1 Hz, 2H), 7.97(d, J=8.2 Hz, 2H), 7.65(q, J=8.2 Hz, 2H), 7.60(s, 1H), 7.57(dd, J=8.3, 5.0 Hz, 2H), 7.26(t, J=8.5 Hz, 2H), 4.51(d, J=6.1 Hz, 1H), 3.27(d, J=18.2 Hz, 1H), 3.09 − 2.87(m, 2H), 2.44(d, J=12.8 Hz, 1H), 2.24 − 2.13(m, 1H)、溶媒ピークにより1つのプロトンが不明瞭であった。
【0285】
表9の実施例を、適切なアミン中間体を、適切な酸、酸塩化物、酸無水物、塩化スルホニルまたは塩化スルファミルと反応させ、その後、必要であればエステル加水分解または他の官能基の脱保護を行うことにより、実施例1〜7を製造するために使用した方法または類似の方法を用いて製造した。
【0286】
【表23】
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【表24】
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【表25】
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【表26】
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【表27】
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【表28】
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【表29】
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【表30】
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【表31】
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【表32】
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【表33】
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【表34】
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【表35】
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【表36】
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【表37】
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【表38】
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【表39】
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【表40】
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【表41】
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【表42】
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【表43】
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【表44】
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【表45】
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【表46】
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【表47】
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【表48】
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【表49】
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【表50】
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【表51】
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【表52】
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【表53】
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【表54】
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【表55】
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【表56】
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【表58】
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【表59】
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【表60】
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【表61】
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【表66】
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【表67】
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【表68】
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【表69】
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【表70】
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【表71】
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【表72】
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【表73】
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【表74】
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【表75】
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【表76】
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【表78】
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【表79】
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【表80】
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【表81】
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【表82】
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【表83】
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【表84】
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【表85】
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【表86】
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【表87】
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【表88】
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【表89】
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【表90】
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【表91】
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【表92】
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【表93】
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【表94】
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【表95】
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【表96】
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【表97】
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【表98】
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【表99】
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【表100】
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【表101】
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【表102】
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【表103】
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【表104】
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【表106】
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【表108】
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【表109】
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【表110】
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【表111】
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【表112】
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【表113】
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【表114】
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【表115】
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【表116】
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【表117】
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【表118】
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【表119】
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【表120】
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【表121】
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【表122】
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【表123】
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【表124】
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【表125】
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【表126】
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【表127】
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【表128】
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【表129】
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【表130】
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【表131】
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【表132】
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【表133】
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【表134】
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【表135】
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【表136】
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【表137】
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【表138】
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【表139】
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【表140】
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【表141】
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【表142】
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【表143】
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【表144】
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【表145】
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【表146】
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【表147】
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【表148】
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【表149】
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【表150】
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【表151】
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【表152】
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【表153】
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【0287】
実施例636
(3aR,9bR)−N−エチル−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキサミド
【化170】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;15 mg, 0.028 mmol)/DMF(1 mL)の溶液を、DIPEA(0.020 mL, 0.112 mmol)およびエチルイソシアネート(4.43 μL, 0.056 mmol)で処理した。混合物を、室温で2時間攪拌して、次いで水(0.1 mL, 5.55 mmol)で処理して、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜80%B、20分)により精製して、(3aR,9bR)−N−エチル−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキサミド(11.2 mg, 67%収率)を得た。LCMS m/z 571.3(M+H)
+, HPLC t
R 2.26 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.82(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.60(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.46 − 7.37(m, 2H), 7.32(br. s., 1H), 7.23(t, J=8.5 Hz, 2H), 6.28(br. s., 1H), 4.55(dd, J=11.7, 4.7 Hz, 1H), 3.42 − 3.35(m, 1H), 3.33 − 3.27(m, 1H), 3.27 − 3.20(m, 1H), 3.09 − 2.98(m, 2H), 2.67 − 2.56(m, 1H), 2.29(d, J=9.0 Hz, 1H), 1.96(t, J=14.5 Hz, 1H), 1.26 − 1.14(m, 2H), 1.00(t, J=7.1 Hz, 3H).
【0288】
実施例637
1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルピペリジン−4−カルボン酸
【化171】
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工程A:
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニルクロリド
【化172】
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トリホスゲン(143 mg, 0.481 mmol)/DCM(5 mL)の溶液を、窒素下に置いて、−78℃に冷却した。混合物を、ピリジン(0.162 mL, 2.002 mmol)で処理して、5分間攪拌して、次いで室温に温めた。10分後に、DCM(2 mL)中の(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;200 mg, 0.400 mmol)およびピリジン(0.081 mL, 1.001 mmol)溶液を、混合物に滴加して、次いで室温で終夜攪拌した。混合物を、DCM(25 mL)および1M HCl水溶液(15 mL)との間に分配した。有機相を、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニルクロリドを橙色の固体(180 mg, 80 %収率)として得て、これを更なる精製をせずに使用した。
【0289】
工程B:
1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルピペリジン−4−カルボン酸
【化173】
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DMF(1.2 mL)中の粗製(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニルクロリド(40 mg, 0.071 mmol)およびDIPEA(0.037 mL, 0.214 mmol)の溶液 を、trans-メチル 3−メチルピペリジン−4−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体150;22.38 mg, 0.142 mmol)で処理して、混合物を室温で攪拌した。2時間後に、混合物を、EtOAc(10 mL)で希釈して、1M HCl水溶液、10% LiCl水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製メチル 1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルピペリジン−4−カルボキシレートを得た。LCMS m/z 683.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.16 min(方法B)。この生成物を、THF(2 mL)に溶解して、LiOH一水和物(59.7 mg, 1.424 mmol)/水(1 mL)の溶液で処理した。混合物を、55℃で5時間加熱して、室温に冷却して、EtOAc(10 mL)と1M HCl水溶液(5 mL)の間に分配した。有機相を、塩水で洗い、乾燥させて、濃縮した。残留物を、HPLC(方法E、グラジエント35〜65%)により精製して、1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルピペリジン−4−カルボン酸(10 mg, 21%収率)を得た。LCMS m/z 669.2(M+H)
+, HPLC t
R 2.23 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d6) δ 7.87(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.62(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.46 − 7.36(m, 3H), 7.35 − 7.26(m, 2H), 4.76(dd, J=8.9, 4.5 Hz, 1H), 3.72 − 3.28(m, 2H), 3.13 − 3.00(m, 1H), 2.70 − 2.47(m, 5H), 2.40(t, J=12.3 Hz, 1H), 2.16 − 1.95(m, 2H), 1.93 − 1.70(m, 2H), 1.64 − 1.37(m, 3H), 0.83(d, J=6.3 Hz, 3H).
【0290】
表10中の実施例を、適切なアミン出発物質を用いて、実施例637に使用した方法または類似の方法を用いて、その後必要であればエステル加水分解または他の保護基を除去して製造した。
【表154】
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【表155】
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【表156】
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【表157】
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【表158】
[この文献は図面を表示できません]
【表159】
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【表160】
[この文献は図面を表示できません]
【表161】
[この文献は図面を表示できません]
【表162】
[この文献は図面を表示できません]
【表163】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
実施例685
(1r,4r)−4−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−5−メチル−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化174】
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ホモキラル(1r,4r)−4−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−3−カルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(実施例509;50 mg, 0.076 mmol)/MeOH(764 μL)の溶液を、37%ホルムアルデヒド水溶液(62 mg, 0.76 mmol)、酢酸(87 μL, 1.5 mmol)およびシアノホウ化水素ナトリウム(48 mg, 0.76 mmol)で処理して、室温で1時間攪拌した。混合物を、EtOAcで希釈して、1M HCl水溶液で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、以下の条件を用いることによりキラルSFCにより精製した:カラム:Lux(登録商標) セルロース−4 46 × 250 mm, 5μm(Phenomenex Inc.);カラム温度35℃;圧力100バール;移動相CO
2−MeOH(75:25)。これにより(1r,4r)−4−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−3−カルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(32 mg, 62%収率)を得た。LCMS m/z 669.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.09 min(方法B)。
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 7.86(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.43 − 7.35(m, 2H), 7.13 − 6.96(m, 3H), 6.77(s, 1H), 4.76(dd, J=10.3, 5.5 Hz, 1H), 4.01 − 3.88(m, 1H), 3.86 − 3.75(m, 1H), 3.68 − 3.48(m, 2H), 3.15(s, 3H), 2.83 − 2.70(m, 1H), 2.66 − 2.50(m, 2H), 2.42 − 2.26(m, 1H), 2.18 − 1.94(m, 3H), 1.94 − 1.83(m, 1H), 1.64 − 1.44(m, 4H).
19F NMR(376 MHz, MeOH−d
4) δ −104.9(s, 1F), −77.3(m, 1F), −77.0(s, 6F).
【0292】
表11の実施例を、適切なアミン出発物質を適切なカルボニル化合物と共に用いることにより、実施例685を製造するために使用した方法または類似の方法を使用して製造した。
【表164】
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【表165】
[この文献は図面を表示できません]
【表166】
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【表167】
[この文献は図面を表示できません]
【表168】
[この文献は図面を表示できません]
【表169】
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【表170】
[この文献は図面を表示できません]
【表171】
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【0293】
実施例721
2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセトアミド
【化175】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;15 mg, 0.028 mmol)/DCM(2 mL)の溶液を、2−ブロモアセトアミド(15.5 mg, 0.112 mmol)で処理した。DIPEA(0.049 mL, 0.28 mmol)を加えて、混合物を室温で24時間攪拌した。混合物を濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント35〜100%B、15 min)、2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセトアミド(10.8 mg, 69%収率)を得た。LCMS m/z 557.0(M+H)
+, HPLC t
R 2.06 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.51(s, 2H), 7.37 − 7.27(m, 4H), 7.26 − 7.19(m, 2H), 7.11(br. s., 1H), 3.70 − 3.62(m, 0.5H), 3.60 − 3.50(m, 1H), 3.41(d, J=16.1 Hz, 0.5H), 3.13 − 3.02(m, 2H), 2.96(d, J=16.2 Hz, 1H), 2.71 − 2.64(m, 1H), 2.60(d, J=16.2 Hz, 1H), 2.42 − 2.32(m, 1H), 2.10(d, J=7.3 Hz, 1H), 1.90(t, J=13.2 Hz, 1H), 1.34 − 1.23(m, 1H).
【0294】
実施例722
(RS)−2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)プロパンアミド
【化176】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;15 mg, 0.028 mmol)/DMF(1.5 mL)の溶液を、ラセミ体 2−ブロモプロパンアミド(17 mg, 0.112 mmol)で処理した。DIPEA(0.049 mL, 0.28 mmol)を加えて、混合物を60℃で16時間加熱した。混合物を室温に冷却して、分取HPLC(方法E, グラジエント45〜90%B, 22 min)により精製して、(RS)−2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)プロパンアミド(9.5 mg, 58%収率)を得た。LCMS m/z 570.8(M+H)
+, HPLC t
R 2.13および2.15 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.59 − 7.37(m, 3H), 7.37 − 7.13(m, 4H), 7.06(br. s., 1H), 6.95(br. s., 1H), 3.51 − 3.42(m, 0.5H), 3.38 − 3.29(m, 0.5H), 3.18 − 3.00(m, 1.5H), 2.99 − 2.86(m, 2.5H), 2.76(s, 0.5H), 2.58(br. s., 0.5H), 2.41 − 2.33(m, 0.5H), 2.31 − 2.23(m, 0.5H), 2.22 − 2.15(m, 0.5H), 2.12 − 2.03(m, 0.5H), 1.92 − 1.73(m, 1.5H), 1.30 − 1.22(m, 0.5H), 1.20(d, J=6.9 Hz, 1.5H), 1.14(d, J=6.8 Hz, 1.5H).
【0295】
実施例723
2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−N−(メチル−d3)アセトアミド
【化177】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;21.1 mg, 0.037 mmol)/DMF(1 mL)の溶液を、メチル 2−ブロモアセテート(0.012 mL, 0.123 mmol)で処理した。DIPEA(0.049 mL, 0.28 mmol)を加えて、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を、塩水(1 mL)で処理して、EtOAc(10 mL)で抽出した。有機抽出物を、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、THF(2 mL)に溶解して、LiOH一水和物(13.29 mg, 0.555 mmol)/水(0.5 mL)の溶液で処理した。MeOH(0.3 mL)を加えて、透明な溶液を得て、混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を濃縮して、EtOAc(5 mL)および1M HCl水溶液(5 mL)で希釈した。有機層を、分離して、塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、DMF(2 mL)に溶解して、HATU(56.3 mg, 0.148 mmol)、DIPEAおよびメタン−d
3−アミン塩酸塩(10.44 mg, 0.148 mmol)で処理した。混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を、分取HPLC(方法F、グラジエント45〜90%B、20 min)により精製して、2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−N−(メチル−d
3)アセトアミド(8.1 mg, 37%収率)を得た。LCMS m/z 574.3(M+H)
+, HPLC t
R 2.19 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.72(s, 1H), 7.56 − 7.44(m, 2H), 7.39 − 7.29(m, 3H), 7.28 − 7.16(m, 2H), 3.68(dd, J=9.4, 6.1 Hz, 1H), 3.41(br. s., 1H), 3.10(dd, J=13.5, 5.3 Hz, 1H), 3.06 − 2.99(m, 1H), 2.97(s, 1H), 2.71 − 2.57(m, 2H), 2.44 − 2.32(m, 1H), 2.08(dd, J=12.5, 5.2 Hz, 1H), 1.91(t, J=13.5 Hz, 1H), 1.38 − 1.24(m, 1H).
【0296】
表12の実施例を、適切な臭化アルキルまたは塩化アルキルを用いて実施例721〜723を製造するために使用した方法または類似した方法を用い、その後もし必要であればエステル加水分解または他の保護基の除去を行い製造した。
【0297】
【表172】
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【表173】
[この文献は図面を表示できません]
【表174】
[この文献は図面を表示できません]
【表175】
[この文献は図面を表示できません]
【表176】
[この文献は図面を表示できません]
【表177】
[この文献は図面を表示できません]
【表178】
[この文献は図面を表示できません]
【表179】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
実施例760
1−(4−(((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン
【化178】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;20 mg, 0.037 mmol)/1,2−ジクロロエタン(2 mL)の溶液を、tert−ブチル 4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシレート(19.9 mg, 0.093 mmol)で処理した。DIPEA(0.02 mL, 0.112 mmol)を加えて、混合物を室温で30分間攪拌した。次いで、混合物を、三アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(27.7 mg, 0.131 mmole)で処理した。16時間後に、混合物を濃縮した。残留物を、EtOAc(10 mL)に移して、1M NaOH水溶液(5 mL)で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、DCM(3 mL)およびTFA(0.5 mL)に溶解して、混合物を室温で20分間攪拌した。混合物を、濃縮して、残留物をDCM(2 mL)に溶解して、Et
3N(0.049 mL, 0.35 mmol)、次いで塩化アセチル(7.11 μL, 0.100 mmol)/DCM(0.5 mL)の溶液で処理した。混合物を、室温で1.5時間攪拌して、次いでMeOH(0.5 mL)で処理した。混合物を、室温で5分間攪拌して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法F、グラジエント30〜70%B、20 min)により精製して、1−(4−(((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メチル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン(13.8 mg, 86%収率)を得た。LCMS m/z 639.1(M+H)
+, HPLC t
R 2.37 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.52(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.46 − 7.31(m, 4H), 7.31 − 7.21(m, 3H), 7.16(s, 1H), 7.06(s, 1H), 4.35(t, J=12.6 Hz, 1H), 3.81(br. s., 1H), 3.54 − 3.36(m, 1H), 3.33 − 3.21(m, 1H), 3.13 − 2.95(m, 2H), 2.77(d, J=15.7 Hz, 1H), 2.60 − 2.53(m, 3H), 2.06(br. s., 1H), 1.98(d, J=2.2 Hz, 3H), 1.95 − 1.67(m, 3H), 1.56(d, J=11.5 Hz, 1H), 1.25 − 0.92(m, 2H).
【0299】
実施例761
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール
【化179】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;15 mg, 0.030 mmol)/DMF(1 mL)の溶液を、1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−カルバルデヒド(16.68 mg, 0.150 mmol)およびEt
3N(6.1 μL, 0.044 mmol)で処理した。三アセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(63.7 mg, 0.300 mmole)を加えて、混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を、水(0.1 mL, 5.55 mmol)で処理して、分取HPLC(方法E、グラジエント45〜90%B、22 min)により精製して、(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(12.0 mg, 67%収率)を得た。LCMS m/z 594.9(M+H)
+, HPLC t
R 2.17 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.85(s, 1H), 7.54 − 7.43(m, 2H), 7.35 − 7.27(m, 3H), 7.27 − 7.18(m, 2H), 4.15(d, J=14.1 Hz, 1H), 3.85(d, J=14.1 Hz, 1H), 3.79(s, 2H), 3.10(dd, J=14.0, 5.3 Hz, 1H), 2.88(t, J=7.7 Hz, 1H), 2.77 − 2.69(m, 1H), 2.59 − 2.53(m, 1H), 2.36 − 2.23(m, 1H), 2.10 − 1.97(m, 1H), 1.87(t, J=13.2 Hz, 1H), 1.28 − 1.13(m, 3H).
【0300】
表13の実施例を、適切なカルボニル化合物を用いて実施例760および761を製造するために使用した方法を用い、その後必要であれば、エステル加水分解または別の保護基の除去により製造した。
【表180】
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【表181】
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【0301】
実施例770
9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2−オキソ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)酢酸
【化180】
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工程A:
9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オン
【化181】
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中間体118を製造するために使用した方法に従って、ホモキラル tert−ブチル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(中間体71)を、59%の収率にて、ホモキラル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[e]インドール−2−オンに変換した。LCMS m/z 513.0(M+H+MeCN)
+、HPLC t
R 0.91 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.67 − 7.62(m, 1H), 7.50 − 7.42(m, 2H), 7.41(s, 1H), 7.18(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.12(dd, J=8.9, 8.3 Hz, 2H), 4.44 − 4.32(m, 1H), 3.69(d, J=18.5 Hz, 1H), 2.89(d, J=18.3 Hz, 1H), 2.49(dt, J=16.2, 3.8 Hz, 1H), 2.21 − 2.07(m, 1H), 1.95 − 1.80(m, 1H), 1.50 − 1.33(m, 1H).
【0302】
工程B:
tert−ブチル 2−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2−オキソ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセテート
【化182】
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ホモキラル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−3,3a,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−2−オン(0.07 g, 0.149 mmol)/THF(1 mL)の溶液を、−78℃に冷却して、カリウム ビス(トリメチルシリル)アミド(1M;0.149 mL, 0.149 mmol)で処理して、20分間攪拌して、次いでtert−ブチル ブロモアセテート(0.066 mL, 0.446 mmol)で処理した。30分後に、混合物を、1時間かけてrtに昇温させて、飽和NH
4Cl水溶液で処理した。混合物をEtOAcで抽出して、有機相を、乾燥させて、濃縮した。残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗製ホモキラル tert−ブチル 2−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2−オキソ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセテート(0.11 g)を得て、これを更なる精製をせずに次工程で使用した。LCMS m/z 530.0(M+H−C
4H
8)
+、HPLC t
R 1.09 min(方法B).
【0303】
工程C:
2−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2−オキソ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)酢酸
【化183】
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粗製ホモキラル tert−ブチル 2−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2−オキソ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセテート(0.11 g, 0.188 mmol)/DCM(0.1 mL)の溶液を、85% リン酸(0.103 mL, 1.503 mmol)で処理して、室温で48時間攪拌した。混合物を、水(10 mL)で希釈して、EtOAc(20 mL)で抽出した。有機相を、水(3 x 15 mL)および塩水(15 mL)で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント10〜50%B)により精製して、ホモキラル 2−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2−オキソ−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)酢酸(51 mg, 51%収率)を得た。LCMS m/z 528.1(M−H)−, HPLC t
R 1.34 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.67(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.60(dd, J=8.4, 5.0 Hz, 2H), 7.52(s, 1H), 7.41(t, J=8.5 Hz, 2H), 7.18(d, J=8.2 Hz, 1H), 4.39(dd, J=11.3, 5.2 Hz, 1H), 3.98 − 3.68(m, 2H), 3.05(d, J=18.6 Hz, 1H), 2.50(br. s., 2H), 2.17(dd, J=8.5, 4.0 Hz, 1H), 1.87(t, J=13.7 Hz, 1H), 1.43 − 1.15(m, 1H).
【0304】
実施例771
9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,5−ジメチル−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン
【化184】
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9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン二塩酸塩(ホモキラル、ピーク2由来、中間体88;20 mg, 0.040 mmol)/MeOH(200 μL)の溶液を、酢酸(114 μL, 1.998 mmol)、37%ホルムアルデヒド水溶液(29.8 μL, 0.400 mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(25.1 mg, 0.400 mmol)で処理した。混合物を、室温で1時間攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、1M NaOH水溶液で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント50〜100%B、25 min)により精製して、9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,5−ジメチル−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン(5.6 mg, 27%収率)を得た。LCMS m/z 528.8(M+H)
+, HPLC t
R 2.3 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.47(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.38 − 7.30(m, 2H), 7.20(t, J=8.7 Hz, 2H), 6.97(d, J=8.2 Hz, 1H), 6.49(s, 1H), 3.52(br. s., 1H), 3.28(dd, J=12.2, 5.4 Hz, 1H), 3.07(dd, J=13.8, 6.9 Hz, 1H), 3.00(t, J=7.8 Hz, 1H), 2.76(dd, J=12.1, 7.0 Hz, 1H), 2.60 − 2.52(s+m, 4H), 2.43 − 2.19(s+m, 4H).
【0305】
実施例772
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3−フェニル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール
【化185】
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1,4−ジオキサン(1 mL)中の(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;15 mg, 0.028 mmol)およびブロモベンゼン(8.79 mg, 0.056 mmol)の溶液を、窒素で2分間バブリングした。酢酸パラジウム(II)(1.26 mg, 5.60 μmol)、BINAP(5.23 mg, 8.40 μmol)およびCs
2CO
3(54.7 mg, 0.168 mmol)を加えて、混合物を、90℃で、窒素雰囲気下にて16時間加熱した。混合物を、rtに冷却して、EtOAc(5 mL)で希釈して、塩水(5 mL)で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法F、グラジエント45〜100% B、25 min)により精製して、(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3−フェニル−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(3.6 mg, 22%収率)を得た。LCMS m/z 575.9(M+H)
+, HPLC t
R 2.69 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.88(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.62(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.46(dd, J=8.2, 5.1 Hz, 2H), 7.36(s, 1H), 7.19(t, J=7.7 Hz, 2H), 7.12(t, J=8.6 Hz, 2H), 6.75 − 6.61(m, 2H), 4.45(dd, J=11.7, 4.7 Hz, 1H), 3.52(s, 1H), 3.39(br. s., 1H), 3.27 − 3.13(m, 1H), 2.76 − 2.65(m, 3H), 2.40(d, J=8.8 Hz, 1H), 2.23(t, J=14.3 Hz, 1H), 1.23(d, J=12.0 Hz, 1H).
【0306】
実施例773
4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)安息香酸
【化186】
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1,4−ジオキサン(2 mL)中の(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;20 mg, 0.037 mmol)およびtert−ブチル 4−ブロモベンゾエート(19.19 mg, 0.075 mmol)の溶液を窒素で2分間バブリングした。酢酸パラジウム(II)(1.676 mg, 7.46 μmol)、BINAP(6.97 mg, 8.40 μmol)およびCs
2CO
3(73.0 mg, 0.224 mmol)を加えて、混合物を、90℃で窒素雰囲気下にて16時間加熱した。混合物を、rtに冷却して、EtOAc(10 mL)で希釈して、塩水(10 mL)で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、DCM(2 mL)に溶解して、TFA(1 mL)で処理した。混合物を室温で4時間攪拌して、濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント45〜90%B、19 min)、4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)安息香酸(17.4 mg, 70%収率)を得た。LCMS m/z 618.0(M−H)
−、HPLC t
R 2.14 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.90(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.77(d, J=8.4 Hz, 2H), 7.63(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.57 − 7.47(m, 2H), 7.39(s, 1H), 7.13(t, J=8.5 Hz, 2H), 6.71(d, J=8.4 Hz, 2H), 4.55(dd, J=11.7, 4.4 Hz, 1H), 3.16(s, 3H), 2.81 − 2.67(m, 3H), 2.43 − 2.26(m, 2H), 1.29(d, J=11.8 Hz, 1H).
【0307】
実施例774
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール
【化187】
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1,4−ジオキサン(2 mL)中の(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;15 mg, 0.028 mmol)およびブロモピリジン(13.27 mg, 0.084 mmol)の溶液を、窒素で2分間バブリングした。酢酸パラジウム(II)(1.26 mg, 5.60 μmol)、Xantphos(4.05 mg, 7.00 μmol)およびナトリウム tert−ブトキシド(16.14 mg, 0.168 mmol)を加えて、混合物を、90℃で窒素下にて16時間加熱した。混合物を、rtに冷却して、EtOAc(5 mL)で希釈して、塩水(5 mL)で洗った。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント30〜70%B、20 min)により精製して、(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3−(ピリジン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(11.2 mg, 65%収率)を得た。LCMS m/z 577.3(M+H)
+, HPLC t
R 2.64 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 8.13(d, J=4.8 Hz, 1H), 7.90(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.74(br. s., 1H), 7.65(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.50 − 7.41(m, 2H), 7.38(s, 1H), 7.21 − 7.11(m, 2H), 6.83(d, J=5.9 Hz, 2H), 4.83(dd, J=11.7, 4.6 Hz, 1H), 3.74 − 3.64(m, 1H), 2.86 − 2.70(m, 3H), 2.54(s, 2H), 2.19(t, J=15.2 Hz, 1H), 1.34(d, J=12.6 Hz, 1H).
【0308】
表14の実施例を、実施例772〜774を製造するために使用した方法または類似の方法を用いて、適切な臭化アリールまたはヨウ化アリールを用いて、その後必要であれば、エステル加水分解または別の保護基の除去を行ない製造した。
【表182】
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【表183】
[この文献は図面を表示できません]
【表184】
[この文献は図面を表示できません]
【表185】
[この文献は図面を表示できません]
【0309】
実施例788
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニトリル
【化188】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;15 mg, 0.028 mmol)/DMF(1 mL)の溶液を、Cs
2CO
3(48.9 mg, 0.150 mmol)および臭化シアン(9.54 mg, 0.09 mmol)で処理した。混合物を、室温で2時間攪拌して、水(0.1 mL, 5.55 mmol)で処理して、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜80%B、20分)により精製して、(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニトリル(10.6 mg, 67%収率)を得た。LCMS m/z 525.3(M+H)
+, HPLC t
R 2.35 min(方法C)。
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.75(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.61(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.47 − 7.38(m, 2H), 7.32(s, 1H), 7.22(t, J=8.7 Hz, 2H), 4.55(dd, J=10.8, 5.3 Hz, 1H), 3.65 − 3.55(m, 2H), 3.38(d, J=9.2 Hz, 1H), 3.28(dt, J=14.0, 5.0 Hz, 1H), 2.71 − 2.56(m, 1H), 2.24 − 2.15(m, 1H), 1.89(t, J=13.1 Hz, 1H), 1.54 − 1.38(m, 1H).
【0310】
実施例789
(1r,4r)−4−(5−(tert−ブトキシカルボニル)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化189】
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工程A:
tert−ブチル 7−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1r,4r)−4−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)シクロヘキサン−1−カルボニル)−1,2,3,3a,4,9b−ヘキサヒドロ−5H−ピロロ[2,3−c]キノリン−5−カルボキシレート
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 7−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−5(9bH)−カルボキシレート(中間体88, 工程Cからの生成物;4.09 g, 8 mmol)/DCM(80 mL)の溶液を、(1r,4r)−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(2.234 g, 12.00 mmol)、DIPEA(4.19 ml、24.00 mmol)およびHATU(4.56 g, 12.00 mmol)で処理した。混合物を、室温で1時間攪拌した。混合物を濃縮して、EtOAc−ヘキサンで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル 7−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1r,4r)−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボニル)−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−5(9bH)−カルボキシレートを得た。LCMS m/z 623.4(M+H−C
4H
8)
+、HPLC t
R 1.15 min(方法B)。
【0311】
この生成物を、以下の条件を用いてキラルSFCにより分離した:カラム:Lux
(登録商標) セルロース−4 50 × 250 mm, 5μm(Phenomenex Inc.);カラム温度35℃;圧力100バール;移動相CO
2−MeOH(80:20);流量300 mL/min。ピーク1を、t
R 6.6 minで溶出した。ピーク2を、t
R 8.2 minで溶出した。
【0312】
工程B:
tert−ブチル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1r,4r)−4−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)シクロヘキサン−1−カルボニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,4,9b−ヘキサヒドロ−5H−ピロロ[2,3−c]キノリン−5−カルボキシレート
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
中間体2の工程Aの方法に従って、tert−ブチル 7−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1r,4r)−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボニル)−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−5(9bH)−カルボキシレート(1 g, 1.471 mmol)を、tert−ブチル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1r,4r)−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−5(9bH)−カルボキシレート(0.35 g, 31%収率)に変換した。LCMS m/z 713.5(M+H−C
4H
8)
+、HPLC t
R 1.18 min(方法B).
【0314】
工程C:
(1r,4r)−4−(5−(tert−ブトキシカルボニル)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化192】
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tert−ブチル 9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−((1r,4r)−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4−テトラヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−5(9bH)−カルボキシレート(25 mg, 0.033 mmol)/1,4−ジオキサン(325 μL)の溶液を、LiOH水和物(7.79 mg, 0.325 mmol)/水(58.6 μL, 3.25 mmol)の溶液で処理した。室温で2時間後、混合物を、DMFで希釈して、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜100%B、20 min)により精製して、(1r,4r)−4−(5−(tert−ブトキシカルボニル)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]キノリン−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(7.6 mg, 31%収率)を得た。LCMS m/z 755.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.15 min(方法B).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.93(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.55(d, J=8.8 Hz, 2H), 7.20(d, J=8.9 Hz, 4H), 4.66(dd, J=12.3, 5.3 Hz, 1H), 4.55(dd, J=11.0, 5.5 Hz, 1H), 3.81 − 3.67(m, 1H), 2.82 − 2.70(m, 1H), 2.63(t, J=11.8 Hz, 1H), 2.41(br. s., 1H), 2.20(br. s., 1H), 1.92(d, J=14.0 Hz, 2H), 1.83 − 1.64(m, 2H), 1.51 − 1.35(m, 6H), 1.32(s, 9H).
【0315】
実施例790
(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化193】
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工程A:
メチル(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
粗製9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体63、ホモキラルのtert−ブチル 9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(0.25 g)から製造した)/THF(1 mL)の溶液を、(1r,4r)−4−(メトキシカルボニル)シクロヘキサンカルボン酸(0.097 g, 0.523 mmol)、PyBOP(0.272 g, 0.523 mmol)およびEt
3N(0.304 mL, 2.178 mmol)で処理した。混合物を、室温で1時間攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、1.5 M K
2HPO
4水溶液、水および塩水で順に洗い、濃縮して、粗製メチル(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(430 mg, >100%収率)を、淡黄色固体として得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 642.0(M+H)
+, HPLC t
R 1.14 min(方法B).
【0316】
工程B:
(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化195】
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湿性の活性銅(中間体2の工程Aにおける方法に従って製造した;150 mg)の試料を、デキャンテーションによりMeOHで2回洗い、その後乾燥DMFにより2回洗った。これを(1r,4r)−メチル 4−(−9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサンカルボキシレート(30 mg, 0.047 mmol)およびDMF(1 mL)と合わせた。混合物を、1分間超音波処理を行ない、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロ−3−ヨードプロパン(69.1 mg, 0.237 mmol)で処理して、120℃で加熱した。7時間後に、混合物を、室温に冷却して、濾過して、濃縮した。残留物を、THF(1 mL)に溶解して、LiOH水和物 (22.38 mg, 0.935 mmol)/水(0.2 mL)の溶液で処理して、混合物を60℃で加熱した。1時間後に、混合物を、室温に冷却して、1M HCl水溶液で酸性化して、濃縮して、DMFで希釈して、分取HPLC(方法E、グラジエント30〜80%B、20 min)により精製して、(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロピル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(14.4 mg, 46%収率)を得た。LCMS m/z 670.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.07 min(方法B).
【0317】
実施例791
(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(1,1,2,2−テトラフルオロエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化196】
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実施例790を製造するために使用した方法に従うが、工程Bにおける1,1,2,2−テトラフルオロ−1−ヨードエタンを1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロ−3−ヨードプロパンに代えて、(1r,4r)−メチル 4−(−9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−ヨード−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサンカルボキシレート(30 mg, 0.047 mmol)を、(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(1,1,2,2−テトラフルオロエチル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(8.8 mg, 31%収率)に変換した。LCMS m/z 602.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.99 min(方法B).
【0318】
実施例792
4−(9b−((4−シアノフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸
【化197】
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工程A:
メチル 4−(9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート
【化198】
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粗製9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(ホモキラル、ピーク2由来、中間体67、tert−ブチル 9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレートから製造した)(120 mg)/THF(2 mL)の溶液を、4−(メトキシカルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸(77 mg, 0.363 mmol)、PyBOP(113 mg, 0.218 mmol)およびDIPEA(0.063 mL, 0.363 mmol)で処理した。混合物を、80℃で3時間加熱して、次いでrtに冷却して、EtOAcで希釈して、1.5M K
2HPO
4水溶液、水および塩水で順に洗い、乾燥濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(0〜60%のグラジエント)により精製して、メチル 4−(9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート(120 mg, 88%)を得る。LCMS m/z 754.5(M+H)
+, HPLC t
R 1.18 min(方法B).
【0319】
工程B:
メチル 4−(9b−((4−シアノフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート
【化199】
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DMF(1 mL)中のメチル 4−(9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート(20 mg, 0.027 mmol)、シアン化亜鉛(3 mg, 0.027 mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3 mg, 2.7 μmol)の混合物を、3回の排気-窒素充填のサイクルに付した。混合物を、120℃で30分間加熱して、次いでrtに冷却した。混合物を、EtOAcと塩水の間に分配して、有機相をNa
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製メチル 4−(9b−((4−シアノフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレートを得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 701.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.17 min(方法B).
【0320】
工程C:
4−(9b−((4−シアノフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸
【化200】
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THF(1 mL)および水(0.1 mL)中の粗製メチル 4−(9b−((4−シアノフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート(工程Bから)の溶液を、LiOH水和物(6.35 mg, 0.265 mmol)で処理して、50℃で終夜加熱した。混合物を、rtに冷却して、1M HCl水溶液で酸性化して、EtOAcで抽出した。有機相を水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を分取HPLC(方法E、グラジエント30〜70%B、20分)により精製して、4−(9b−((4−シアノフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸(3.1 mg, 17%収率)を得た。LCMS m/z 687.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.98 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.91(d, J=8.2 Hz, 2H), 7.87(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.49(d, J=8.2 Hz, 2H), 7.35(s, 1H), 4.85(dd, J=11.5, 4.8 Hz, 1H), 4.00 − 3.86(m, 1H), 3.71(br. s., 1H), 3.35(br. s., 1H), 2.76 − 2.59(m, 2H), 2.21(d, J=8.8 Hz, 1H), 1.95(t, J=14.6 Hz, 1H), 1.79 − 1.51(m, 12H), 1.30 − 1.12(m, 1H).
【0321】
実施例793
4−(9b−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸
【化201】
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トルエン(1 mL)中のホモキラル メチル 4−(9b−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボキシレート(実施例792, 工程A;20 mg, 0.027 mmol)、BINAP(8 mg, 0.013 mmol)、ナトリウム tert−ブトキシド(5 mg, 0.053 mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(4.9 mg, 5.3 μmol)の混合物を、3回の排気-窒素充填のサイクルに付した。ジメチルアミン(0.066 mL, 0.13 mmol)を加えて、混合物を、密封容器内において100℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却して、EtOAcおよび塩水との間に分配した。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント30〜80%B、20min)、4−(9b−((4−(ジメチルアミノ)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸(1.9 mg, 10%収率)を得た。LCMS m/z 705.2(M+H)
+, HPLC t
R 2.31 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.88(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.61(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.32(br. s., 1H), 6.98(d, J=8.0 Hz, 2H), 6.52(d, J=8.7 Hz, 2H), 4.78(dd, J=11.1, 4.8 Hz, 1H), 3.98 − 3.80(m, 1H), 3.64(br. s., 1H), 3.21(br. s., 1H), 2.96(s, 6H), 2.66 − 2.56(m, 2H), 2.22(m, 1H), 1.86(t, J=13.7 Hz, 1H), 1.79 − 1.49(m, 12H), 1.14(m, 1H).
【0322】
実施例794
(1r,4r)−4−(9b−((4−(イソオキサゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化202】
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工程A:
メチル(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサンカルボキシレート
【化203】
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実施例790, 工程Aの方法に従って、9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(ホモキラル、ピーク2由来、中間体35)を、メチル(1r,4r)−4−(9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサンカルボキシレートに変換して、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 684.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.13(方法B).
【0323】
工程B:
メチル(1r,4r)−4−(9b−((4−(イソオキサゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート
【化204】
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DMF(1 mL)中の(1r,4r)−メチル 4−(9b−((の4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサンカルボキシレート(40 mg, 0.058 mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキサゾール(23 mg, 0.12 mmol)およびK
3PO
4(0.088 mL, 0.18 mmol)の混合物を、3回の排気-窒素充填のサイクルに付した。クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',4',6'−トリイソプロピル−1,1'−ビフェニル)[2−(2'−アミノ−1,1'−ビフェニル)]パラジウム(II)(第二世代Xphosプレ触媒;2.3 mg, 2.9 μmol)を加えて、次いで混合物を、3回の排気-窒素充填のサイクルに付した。混合物を、110℃で3時間加熱して、次いで室温に冷却して、EtOAcで希釈した。溶液を、10% LiCl水溶液、水および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、粗製メチル(1r,4r)−4−(9b−((4−(イソオキサゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレートを得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 717.4(M+H)
+, HPLC t
R 1.02 min(方法B).
【0324】
工程C:(
1r,4r)−4−(9b−((4−(イソオキサゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化205】
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THF(1 mL)および水(0.2 mL)中の粗製メチル(1r,4r)−4−(9b−((4−(イソオキサゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(工程Bからの)の溶液を、LiOH(14.0 mg, 0.585 mmol)で処理して、室温で終夜攪拌した。混合物を、1M HCl水溶液を用いて酸性化して、EtOAcで2回抽出した。有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント15〜55%B、20 min)により精製して、次いで分取HPLC(方法E、グラジエント20〜45%B、25 min)により再度精製して、(1r,4r)−4−(9b−((4−(イソオキサゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(2 mg, 4.6%収率)を得た。LCMS m/z 703.3(M+H)
+, HPLC t
R 0.95 min(方法B).
【0325】
実施例795
(1r,4r)−4−(9b−((4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化206】
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実施例794を製造するために使用した方法に従うが、工程Bの4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキサゾールの代わりにtert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレートを代用して、9b−((4−クロロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(ホモキラル、ピーク2由来、中間体35)を、TFAによる脱保護の後に、(1r,4r)−4−(9b−((4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸に変換した。LCMS m/z 702.4(M+H)
+, HPLC t
R 1.55 min(分析HPLC条件C).
【0326】
実施例796
(1r,4r)−4−(9b−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化207】
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工程A:
メチル(1r,4r)−4−(9b−((3−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル 9b−((3−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−3a,4,5,9b−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボキシレート(ホモキラル、ピーク2由来、中間体75;0.35 g, 0.530 mmol)/DCM(10 mL)の溶液を、TFA(6 mL, 78 mmol)で処理して、混合物を室温で1時間攪拌して、次いで濃縮した。残留物を、DCM(50 mL)に溶解して、溶液を1.5M K
2HPO
4水溶液(50 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、DCM(10 mL)に溶解して、DIPEA(0.294 mL, 1.681 mmol)で処理して、trans−メチル 4−(クロロカルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート/DCM(2 mL)の溶液を、trans−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸モノメチルエステル(0.099 g, 0.530 mmol)を過剰量の塩化オキサリルおよび触媒量のDMF/DCMを用いる処理により製造した。混合物を、室温で1.5時間攪拌して、DCM(50 mL)で希釈して、1M HCl水溶液および1.5 M K
2HPO
4水溶液で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチル(1r,4r)−4−(9b−((3−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(365 mg, 95%収率)を、黄色の固体として得た。LCMS m/z 728.1(M+H)
+, HPLC t
R 1.18 min(方法B).
【0327】
工程B:(
1r,4r)−4−(9b−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化209】
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密封可能なバイアル内で、メチル(1r,4r)−4−(9b−((3−ブロモフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(0.05 g, 0.069 mmol)および臭化シクロプロピル亜鉛(THF中で0.5 M;0.138 mL, 0.069 mmol)/THF(0.572 ml)の混合物を窒素でフラッシュして、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.793 mg, 0.686 μmol)で処理した。バイアルを密封して、マイクロウェーブ照射により130℃で15分間加熱した。冷却した混合物を、EtOAc(15 mL)で希釈して、1M HCl水溶液および塩水で順に洗った。有機相を乾燥させて、濃縮して、残留物を、水(1 mL)中のTHF(3 mL)、MeOH(1 mL)およびLiOH一水和物(0.058 g, 1.373 mmol)混合物で、3時間処理した。混合物を、EtOAc(8 mL)で希釈して、1M HCl水溶液(6 mL)および塩水(6 mL)で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント30〜90%B、20 min、その後方法F、グラジエント45〜90%F、20 min)により精製して、(1r,4r)−4−(9b−((3−シクロプロピルフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(13 mg, 26%収率)を得た。LCMS m/z 676.1(M+H)
+, HPLC t
R 2.01 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.91 − 7.81(m, 1H), 7.63(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.43 − 7.25(m, 3H), 7.16(d, J=7.3 Hz, 1H), 6.83(s, 1H), 4.65(dd, J=11.7, 4.8 Hz, 1H), 3.80 − 3.08(m, 2H), 2.63(d, J=12.3 Hz, 3H), 2.40 − 1.09(m, 14H), 0.93(d, J=6.6 Hz, 2H), 0.67 − 0.38(m, 2H).
【0328】
表15の実施例を、適切な有機金属亜鉛試薬を臭化シクロプロピル亜鉛の代わりに用いて実施例796を製造するために使用した方法を用いて製造した。
【表186】
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【0329】
実施例799
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−4−メチルシクロヘキサンカルボキサミド
【化210】
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(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−4−メチルシクロヘキサンカルボン酸(実施例66;33 mg, 0.049 mmol)/DMF(1 mL)の溶液を、BOP(32.8 mg, 0.074 mmol)で処理して、室温で10分間攪拌した。混合物を、次いでNH
4OH水溶液(0.5 mL, 12.84 mmol)で処理した。30分後に、混合物をEtOAcで希釈して、10% LiCl水溶液(2回)および塩水で順に洗った。水層を合わせて、EtOAcで抽出して、有機層を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法F、グラジエント 40〜80%B、19 min)により精製して、(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−4−メチルシクロヘキサンカルボキサミド(10.3 mg, 31%収率)を得た。LCMS m/z 667.2(M+H)
+, t
R 2.22 min(方法D).
1H NMR(500MHz, DMSO−d
6) δ 7.88(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.35 − 7.30(m, 3H), 7.28 − 7.23(m, 2H), 7.19(d, J=11.3 Hz, 1H), 6.67(br. s., 1H), 4.88(dd, J=11.6, 4.9 Hz, 1H), 4.00 − 3.92(m, 1H), 3.74 − 3.67(m, 1H), 2.72 − 2.62(m, 2H), 2.23(dt, J=7.8, 3.7 Hz, 1H), 2.08 − 2.00(m, 1H), 1.90 − 1.81(m, 1H), 1.71 − 1.51(m, 9H), 1.28 − 1.19(m, 1H), 1.13(s, 3H).
【0330】
表16の実施例を、適切な酸を出発物質として用いて、実施例799を製造するために使用した方法を用いて製造した。
【表187】
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【0331】
実施例802
(2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセチル)グリシン
【化211】
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2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)酢酸(実施例730、TFA塩として;75 mg, 0.112 mmol)/DMF(1 mL)の溶液を、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(25.7 mg, 0.168 mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド(32.1 mg, 0.168 mmol)およびtert−ブチル 2−アミノアセテート塩酸塩(28.1 mg, 0.168 mmol)で処理した。混合物を、終夜攪拌して、次いでEtOAcおよび塩水で希釈した。有機層を分離して、塩水(3x)および飽和NaHCO
3水溶液で順に洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製tert−ブチル(2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセチル)グリシン酸塩(110 mg, >100%収率)を得て、これを精製せずに使用した。LCMS m/z 671.3(M+H)
+, HPLC t
R 0.98 min(方法B)。この生成物の一部を(40 mg)、DCM(1 mL)に溶解して、TFA(2 mL)で処理して、室温で攪拌した。4時間後に、この溶液を濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント17〜57% B、25 min)、(2−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)アセチル)グリシン(2.9 mg, 7%収率)を得た。LCMS m/z 615.1(M+H)
+, t
R 1.72 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 8.06(br. s., 1H), 7.52(s, 2H), 7.40 − 7.30(m, 3H), 7.30 − 7.20(m, 2H), 3.83 − 3.62(m, 2H), 3.23 − 3.09(m, 2H), 3.03(d, J=16.2 Hz, 1H), 2.75 − 2.58(m, 2H), 2.45 − 2.30(m, 1H), 2.12(br. s., 1H), 2.00 − 1.85(m, 1H), 1.41 − 1.25(m, 1H), 2つのプロトンが溶媒ピークにより不明瞭であった。
【0332】
実施例803
1−((1R,3s,5S)−3−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)エタン−1−オン
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
工程A:(
(1R,3s,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノン
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(中間体32;80 mg, 0.160 mmol)、(1R,3s,5S)−8−(tert−ブトキシカルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸(40.9 mg, 0.160 mmol)、DIPEA(0.084 mL, 0.481 mmol)およびDMF(2 mL)の混合物を、2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド(DMF中で50%;0.150 mL, 0.240 mmol)で処理して、rtで30分間攪拌した。混合物を、EtOAc(20 mL)で希釈して、1M HCl水溶液および塩水で順に洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、DCM(2 mL)に溶解して、TFA(1 mL)で処理して、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を濃縮して、残留物をDCM(20 mL)に溶解して、1.5M K
2HPO
4水溶液(2 x 10 mL)で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製((1R,3s,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノンを得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 637.2(M+H)
+, HPLC t
R 0.96 min(方法B).
【0333】
工程B:
1−((1R,3s,5S)−3−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)エタン−1−オン
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(1 mL)およびピリジン(0.5 mL)中の粗製((1R,3s,5S)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノン(50 mg, 0.079 mmol)の溶液を、塩化アセチル(DCM中で1M;0.314 mL, 0.314 mmol)で滴加処理し、混合物を室温で30分間攪拌した。混合物を、DCM(15 mL)で希釈して、1M HCl水溶液(2 x 10 mL)および塩水(10 mL)で洗い、乾燥して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜80%B、25 min、次いで方法F、グラジエント47〜72%B、25 min)により精製して、1−((1R,3s,5S)−3−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)エタン−1−オン(17 mg, 32%収率)を得た。LCMS m/z 679.2(M+H)
+, HPLC t
R 2.11(方法D).
【0334】
実施例804
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−メチル−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)メタノン
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
工程A:(
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−メチルピペリジン−4−イル)メタノン塩酸塩
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(1 mL)中の(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;25 mg, 0.047 mmol)、1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−メチルピペリジン−4−カルボン酸(13.62 mg, 0.056 mmol)およびDIPEA(0.024 mL, 0.140 mmol)の混合物を、HATU(21.29 mg, 0.056 mmol)で処理して、rtで5時間攪拌した。混合物を、EtOAcで希釈して、10% LiCl水溶液(2回)および塩水で順に洗った。水相を合わせて、EtOAcで抽出して、有機相を合わせて、MgSO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、HCl(1,4−ジオキサン中で4M;1 mL, 4.00 mmol)に溶解して、rtで終夜攪拌した。溶液を濃縮して、粗製((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−メチルピペリジン−4−イル)メタノン塩酸塩(31.1 mg)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 625.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.91 min(方法B).
【0335】
工程B:
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−メチル−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)メタノン
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(1 mL)中の粗製((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−メチルピペリジン−4−イル)メタノン塩酸塩(31.1 mg, 0.047 mmol)およびEt
3N(0.033 mL, 0.235 mmol)の溶液を、rtでMsCl(7.33 μL, 0.094 mmol)により処理して、終夜室温で攪拌した。混合物を濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント45−100%、19 min)、((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−メチル−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)メタノン(10.1 mg, 31%収率)を得た。
LCMS m/z 703.0(M+H)
+, HPLC t
R 2.33 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.87(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.33 − 7.28(m, 3H), 7.26 − 7.21(m, 2H), 4.90(dd, J=11.5, 5.0 Hz, 1H), 3.98 − 3.90(m, 1H), 3.38 − 3.31(m, 1H), 3.30 − 3.24(m, 2H), 3.02 − 2.93(m, 1H), 2.88 − 2.81(m, 1H), 2.80(s, 3H), 2.73 − 2.64(m, 2H), 2.62(br. s., 1H), 2.25(dd, J=8.2, 4.3 Hz, 1H), 2.18 − 2.11(m, 2H), 1.87 − 1.78(m, 1H), 1.55 − 1.44(m, 2H), 1.30 − 1.20(m, 1H), 1.15(s, 3H).
【0336】
表17の実施例を、適切なアミンおよび酸の出発物質および適切な塩化アシル、塩化スルホニルまたは適切な他の試薬を用いて、実施例803および804を製造するために使用した方法または類似の方法を用いて製造した。
【表188】
[この文献は図面を表示できません]
【表189】
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【0337】
実施例813
4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ピペリジン−1−カルボニトリル
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
工程A:(
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(ピペリジン−4−イル)メタノン
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;30 mg, 0.060 mmol)/DCM(0.6 mL)の溶液を、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(27.5 mg, 0.120 mmol)、DIPEA(31.5 μL, 0.180 mmol)およびHATU(34.3 mg, 0.090 mmol)で処理した。混合物を、室温で1時間攪拌した。混合物を、次いでTFA(1 mL)で処理して、混合物を1時間以上攪拌して、濃縮した。残留物を、EtOAcに溶解して、1M NaOH水溶液で2回洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(ピペリジン−4−イル)メタノン トリフルオロアセテートを得て、これを精製せずに使用した。LCMS m/z 611.1(M+H)
+, HPLC t
R 0.91 min(方法B).
【0338】
工程B:
4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ピペリジン−1−カルボニトリル
工程Aからの粗製((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(ピペリジン−4−イル)メタノンを、DCM(2 mL)に溶解して、Et
3N(0.033 mL, 0.240 mmol)および臭化シアン(12.73 mg, 0.120 mmol)で処理した。rtで1時間後、混合物を濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント40〜85%B、25 min)、4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ピペリジン−1−カルボニトリル(9.6 mg, 25%収率)を得た。LCMS m/z 636.0(M+H)
+, HPLC t
R 1.06 min(方法B).
【0339】
実施例814
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
粗製((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(ピペリジン−4−イル)メタノン(実施例813, 工程A;中間体32(40 mg)から製造した)を、無水MeOH(2 mL)に溶解して、3−オキセタノン(28.9 mg, 0.400 mmol)で処理して、室温で1時間攪拌した。次いで、混合物を、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(20.13 mg, 0.320 mmol)で処理して、室温で1時間攪拌した。混合物を、1MのHCl水溶液(5 mL)で処理して、濃縮した。残留物を、EtOAc(20 mL)と1.5M K
2HPO
4水溶液(15 mL)の間に分配して、有機相を、塩水で洗い、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜80%B、20分)により精製して、((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)メタノン(7.5 mg, 13%収率)を得た。LCMS m/z 666.9(M+H)
+, HPLC t
R 1.82 min(方法D).
【0340】
表18の実施例を、実施例814を製造するために使用した方法または類似の方法を用いて製造した。
【表190】
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【0341】
実施例818
2−((S)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
工程A:(
(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((S)−3−メチルピペラジン−1−イル)メタノン
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(1 mL)中の(3aR,9bR)−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32;0.05 g, 0.100 mmol)およびトリホスゲン(0.012 g, 0.039 mmol)の溶液を、rtにてDIPEA(0.087 mL, 0.501 mmol)で処理した。30分間攪拌した後に、混合物を、tert−ブチル(S)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.020 g, 0.100 mmol)で処理して、終夜室温で攪拌した。混合物をDCMで希釈して、飽和NaHCO
3水溶液および塩水で順に洗った。水層を合わせて、DCMで抽出して、有機層を合わせて、MgSO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物をDCM(1 mL)に溶解して、TFA(0.5 mL, 6.49 mmol)で処理した。2時間攪拌した後に、混合物を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解して、1.5 M K
2HPO
4水溶液および塩水で順に洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((S)−3−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(0.06 g)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 626.2(M+H)
+、t
R 0.92 min(方法B).
【0343】
工程B:
2−((S)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(0.75 mL)中の粗製((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((S)−3−メチルピペラジン−1−イル)メタノン(0.06 g, 0.096 mmol)、Cs
2CO
3(0.078 g, 0.240 mmol)およびtert−ブチル ブロモアセテート(0.022 mL, 0.144 mmol)の混合物を、60℃で加熱した。6時間後に、混合物をrtに冷却して、EtOAcで希釈して、10% LiCl(2x)水溶液および塩水で洗った。水層を合わせて、EtOAcで抽出して、有機層を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、DCM(1.5 mL)に溶解して、TFA(0.75 mL, 9.73 mmol)で処理して、室温で攪拌した。4時間後に、混合物を濃縮して、 残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント30〜70%B、20分)、2−((S)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸(23.6 mg, 36%収率)を得た。LCMS m/z 684.1(M+H)
+、t
R 1.84 min(方法C).
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 7.87(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63 − 7.53(m, 3H), 7.34(br. s., 1H), 7.30(d, J=6.8 Hz, 1H), 6.72(d, J=7.3 Hz, 1H), 4.80(dd, J=8.8, 4.5 Hz, 1H), 4.08 − 3.99(m, 1H), 3.87 − 3.79(m, 1H), 3.58(d, J=14.7 Hz, 1H), 3.14 − 3.06(m, 2H), 3.03 − 2.93(m, 2H), 2.66 − 2.53(m, 4H), 1.96 − 1.86(m, 2H), 1.76 − 1.68(m, 2H), 1.50 − 1.41(m, 2H), 1.14(d, J=5.9 Hz, 3H).
【0344】
実施例819
1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン−1−オン
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(2,2,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−5−イル)メタノン(実施例305;76 mg, 0.087 mmol)/MeOH(5 mL)の溶液を、p−トルエンスルホン酸水和物(1.654 mg, 8.69 μmol)で処理して、室温で攪拌した。60分後に、混合物を濃縮して、残留物をEtOAcに溶解して、飽和NaHCO
3水溶液および塩水で洗い、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮して、褐色ガラス様固体(64 mg, >100%収率、約80%純度)を得た。この生成物の試料(12 mg)を、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜80%B、20分)により精製して、1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン−1−オン(6.2 mg, 11%収率)を得た。LCMS m/z 616.1(M+H)
+, HPLC t
R 2.00 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.88(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.39 − 7.30(m, 3H), 7.29 − 7.19(m, 2H), 4.82(dd, J=11.1, 4.8 Hz, 1H), 4.65(t, J=5.3 Hz, 1H), 4.55(br. s., 1H), 4.10 − 3.95(m, 1H), 3.58 − 3.23(m, 2H), 2.76 − 2.59(m, 2H), 2.51(br. s., 4H), 2.30 − 2.15(m, 1H), 1.88(t, J=14.2 Hz, 1H), 1.34 − 1.17(m, 1H), 1.01(s, 3H).
【0345】
実施例820
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(2−ヒドロキシ−5−メチル−2−オキシド−1,3,2−ジオキサホスフィナン−5−イル)メタノン
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
オキシ塩化リン(7.33 μL, 0.079 mmol)/ピリジン(0.5 mL)の溶液を、氷水浴上で攪拌して、50分かけて、数回に分けて、粗製1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン−1−オン(実施例819;55 mg, 0.071 mmol)/ピリジン(0.5 mL)の溶液により処理した。混合物をrtに温めて、35分間攪拌した。次いで、溶液をNaHCO
3(26.4 mg, 0.315 mmol)/水(1 mL)の攪拌溶液に滴加すると、ガスが発生した。60分間攪拌した後に、混合物を濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法E、グラジエント20〜60%B、20分)、((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(2−ヒドロキシ−5−メチル−2−オキシド−1,3,2−ジオキサホスフィナン−5−イル)メタノン(28.4 mg, 59%収率)を得た。LCMS m/z 677.9(M+H)
+, 676.3(M−H)
−, HPLC t
R 1.73分(方法C)。
1H NMR(600 MHz, DMSO−d
6) δ 7.87(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.62(d, J=8.3 Hz, 1H), 7.34 − 7.27(m, 3H), 7.27 − 7.19(m, 2H), 4.83(dd, J=11.5, 5.0 Hz, 1H), 4.38 − 4.24(m, 2H), 4.03 − 3.27(m, 4H), 2.77 − 2.59(m, 2H), 2.26 − 2.15(m, 1H), 1.83(t, J=13.9 Hz, 1H), 1.33 − 1.23(m, 1H), 1.21(s, 3H);恐らく1つのプロトンが溶媒ピークにより埋没した。
【0346】
実施例821
(2−アミノ−5−メチル−2−オキシド−1,3,2−ジオキサホスフィナン−5−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノン
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
実施例820の方法に従うが、NaHCO
3水溶液の代わりにアンモニア水溶液中で反応混合物をクエンチして、1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン−1−オン(実施例819)を、(2−アミノ−5−メチル−2−オキシド−1,3,2−ジオキサホスフィナン−5−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノンを、アイソマー混合物として、13%の収率で変換した。LCMS m/z 677.4(M+H)
+, HPLC t
R 2.02 min(方法C)。
1H NMR(500 MHz, DMSO− d
6) δ 7.89(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.64(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.34(br. s., 1H), 7.32 − 7.18(m, 4H), 5.07 − 4.77(m, 2H), 4.62 − 4.40(m, 2H), 4.25 − 4.02(m, 2H), 4.03 − 3.86(m, 1H), 3.76(br. s., 1H), 3.38(br. s., 1H), 2.82 − 2.60(m, 2H), 2.22(m, 1H), 1.92 − 1.67(m, 1H), 1.43 − 1.18(m, 3H).
【0347】
実施例822および823
(2,5−ジメチル−2−オキシド−1,3,2−ジオキサホスフィナン−5−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノン(2つのホモキラルアイソマー)
【化227】
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オキシ塩化リンの代わりにメチルホスホン酸ジクロリドを用いるが、実施例820の方法に従って、1−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロパン−1−オン(実施例819)を、(2,5−ジメチル−2−オキシド−1,3,2−ジオキサホスフィナン−5−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノンの2つのアイソマーに変換して、これを分取HPLC(方法E、グラジエント40〜80%、19分間)により分離した。
ピーク1(11%収率):LCMS m/z 676.0(M+H)
+, HPLC t
R 2.12 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.90(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.65(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.34(br. s., 1H), 7.31 − 7.21(m, 4H), 4.85(dd, J=11.5, 4.8 Hz, 1H), 4.58(t, J=10.1 Hz, 1H), 4.51(t, J=10.0 Hz, 1H), 4.36 − 4.18(m, 2H), 4.04 − 3.93(m, 1H), 3.77(br. s., 1H), 3.42 − 3.11(m, 1H), 2.82 − 2.70(m, 1H), 2.67(d, J=16.6 Hz, 1H), 2.21(d, J=8.1 Hz, 1H), 1.83(t, J=13.7 Hz, 1H), 1.54(d, J=17.1 Hz, 3H), 1.32(s+m, 4H).
ピーク2(18%収率):LCMS m/z 676.1(M+H)
+, HPLC t
R 2.23 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO− d
6) δ 7.96 − 7.85(m, 1H), 7.65(d, J=7.6 Hz, 1H), 7.39 − 7.21(m, 5H), 5.00 − 4.77(m, 1H), 4.73 − 4.51(m, 2H), 4.24(dd, J=12.2, 7.3 Hz, 1H), 4.10(dd, J=10.8, 6.4 Hz, 1H), 3.97(q, J=8.2 Hz, 1H), 3.85 − 3.44(m, 2H), 2.86 − 2.72(m, 1H), 2.72 − 2.61(m, 2H), 2.18(d, J=8.1 Hz, 1H), 1.97 − 1.76(m, 1H), 1.60(d, J=16.9 Hz, 3H), 1.45 − 1.20(m, 1H), 1.13(s, 3H).
【0348】
実施例824および825
2−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ベンズアミドおよび2−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)安息香酸
【化228】
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酢酸(3.2 mL, 55.9 mmol)中の粗製2−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ベンゾニトリル(実施例386、中間体32(70 mg)から製造した)の溶液を、濃HCl水溶液(0.8 mL, 26.3 mmol)で処理して、70℃で7時間加熱した。混合物を室温に冷却して、濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して、2−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ベンズアミド(実施例824;8 mg, 9%収率)を得た。LCMS m/z 665.1(M+H)
+、t
R 1.06 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 7.98(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.91(d, J=7.9 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.47 − 7.40(m, 3H), 7.38(s, 1H), 7.33(s, 1H), 7.14(d, J=8.8 Hz, 2H), 5.10(dd, J=11.7, 5.1 Hz, 1H), 3.84 − 3.75(m, 1H), 3.72 − 3.64(m, 1H), 3.53 − 3.44(m, 1H), 2.75 − 2.66(m, 2H), 2.52 − 2.45(m, 1H), 2.11 − 2.02(m, 1H), 1.63 − 1.50(m, 1H).
【0349】
単離物は、2−フルオロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)安息香酸(実施例825;11.1 mg, 12%収率)であった。LCMS m/z 666.3(M+H)
+, t
R 1.05 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.05(dd, J=7.9, 3.1 Hz, 1H), 7.98(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.65 − 7.61(m, 1H), 7.47 − 7.32(m, 5H), 7.16 − 7.11(m, 2H), 5.10(dd, J=11.9, 5.3 Hz, 1H), 3.82 − 3.75(m, 1H), 3.72 − 3.64(m, 1H), 3.52 − 3.44(m, 1H), 2.75 − 2.66(m, 2H), 2.52 − 2.45(m, 1H), 2.10 − 2.04(m, 1H), 1.62 − 1.53(m, 1H).
単離物を出発物質(実施例386;9.5 mg, 11%収率)からも回収した。
【0350】
実施例826
(RS)−2−(2−クロロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)フェニル)−2−ヒドロキシ酢酸
【化229】
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DCM(1.5 mL)中の2−クロロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)ベンズアルデヒド(中間体32および3−クロロ−4−ホルミル安息香酸;53.3 mg, 0.08 mmolから、実施例1,工程Aの方法により製造した)およびシアノトリメチルシラン(0.054 mL, 0.400 mmol)の溶液を、氷水浴上で攪拌して、チタン(IV)イソプロポキシド(0.234 mL, 0.800 mmol)で処理した。混合物を、5時間攪拌して、次いでシアノトリメチルシラン(0.054 mL, 0.400 mmol)およびチタン(IV)イソプロポキシド(0.234 mL, 0.800 mmol)で処理した。終夜室温で攪拌した後に、混合物を、1N HCl水溶液で処理して、DCMで希釈して、濾過して、MgSO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、酢酸(1.6 mL, 27.9 mmol)で処理して、HCl水溶液(0.4 mL, 13.16 mmol)を濃縮して、70℃で2.5時間攪拌した。混合物を、rtに冷却して、EtOAcで希釈して、水および塩水で順に洗った。水層を合わせて、別のEtOAcで抽出して、有機層を合わせて、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント45〜90%B、20分)により精製して、(RS)−2−(2−クロロ−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)フェニル)−2−ヒドロキシ酢酸(15.4 mg, 25%収率)を得た。LCMS m/z 712.1(M+H)
+, t
R 1.80 min(方法C)。
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.85(d, J=8.5 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.51(d, J=7.3 Hz, 1H), 7.46(br. s., 2H), 7.40 − 7.37(m, 3H), 7.30(t, J=8.2 Hz, 2H), 5.22(br. s., 1H), 4.95(dd, J=11.2, 4.8 Hz, 1H), 3.63 − 3.57(m, 1H), 3.40 − 3.35(m, 1H), 3.33 − 3.26(m, 1H), 2.79 − 2.71(m, 1H), 2.69 − 2.61(m, 1H), 2.31 − 2.25(m, 1H), 2.11 − 2.02(m, 1H), 1.55 − 1.45(m, 1H).
【0351】
実施例827
(RS)−2−(4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)フェニル)−2−ヒドロキシ酢酸
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
(RS)−2−(4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)フェニル)−2−ヒドロキシ酢酸を、実施例826の方法により製造したが、出発物質を製造する際に4−ホルミル安息香酸を3−クロロ−4−ホルミル安息香酸に置き換えた。。LCMS m/z 678.1(M+H)
+、t
R 1.74 min(方法C).
【0352】
実施例828
(4−フルオロ−1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノン
【化231】
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((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−ヒドロキシ−1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)メタノン(実施例69;20 mg, 0.030 mmol)/DCM(1 mL)の溶液を、DAST(0.020 mL, 0.148 mmol)で処理して、室温で攪拌した。75分後に、混合物を飽和NaHCO
3水溶液(1.5 mL)で処理して、層を分離した。水相を、2回EtOAcで抽出して、有機相を合わせて、Na
2SO
4上で乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜90%B、20分)により精製して、(4−フルオロ−1,1−ジオキシドテトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル)((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)メタノン(8.8 mg, 44%収率)を得た。LCMS m/z 678.1(M+H)
+, HPLC t
R 2.31(方法C)。
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.93 − 7.85(m, 1H), 7.65(d, J=8.2 Hz, 1H), 7.40 − 7.30(m, 3H), 7.27(t, J=8.5 Hz, 2H), 4.81(dd, J=11.7, 4.7 Hz, 1H), 3.96(d, J=4.6 Hz, 1H), 3.92 − 3.77(m, 1H), 3.61 − 3.11(m, 4H), 2.87 − 2.31(m, 7H), 2.29 − 2.13(m, 1H), 1.92(t, J=13.9 Hz, 1H), 1.47 − 1.30(m, 1H).
【0353】
実施例829
((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノン
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
実施例828の方法に従って、((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノン(実施例471;12.5 mg, 0.020 mmol)を、((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)(4−フルオロテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノン(6.9 mg, 55%収率)に変換した。LCMS m/z 630.2(M+H)
+, HPLC t
R 2.43 min(方法C).
1H NMR(500 MHz, DMSO−d
6) δ 7.93 − 7.82(m, 1H), 7.65(d, J=8.0 Hz, 1H), 7.42 − 7.17(m, 5H), 5.53 − 4.51(m, 2H), 4.09 − 3.06(m, 5H), 2.86 − 2.57(m, 4H), 2.35 − 1.20(m, 6H).
【0354】
実施例830
(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸
【化233】
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工程A:
(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−オン
【化234】
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9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(ホモキラル、ピーク2由来、中間体43;100 mg, 0.2 mmol)/DMF(1.5 mL)の溶液を、(1R,2S)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサンカルボン酸(Tetrahedron 1994, 50, 11743;40.7 mg, 0.26 mmol)、HATU(99 mg, 0.26 mmol)および4−メチルモルホリン(0.066 mL, 0.601 mmol)で処理した。混合物を、室温で終夜攪拌して、次いでEtOAc、飽和塩水で希釈した。有機相を、分離して、塩水(3x)、1M HCl水溶液および飽和NaHCO
3水溶液で順に洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−オン(105 mg, 82%収率)を得た。LCMS m/z 638.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.08 min(方法B).
【0355】
工程B:
(4R,5S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化235】
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(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサノン(100 mg, 0.157 mmol)/THF(2 mL)の溶液を、−78℃で、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルホニル)メタンスルホンアミド(61.6 mg, 0.173 mmol)で処理した。カリウム ビス(トリメチルシリル)アミド(THF中で1M;0.2 mL, 0.2 mmol)を、次いで−78℃で滴加した。30分間攪拌した後に、混合物を、室温に温めて、1.5時間攪拌して、次いで水で処理した。混合物をEtOAcで抽出して、有機相を、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濃縮して、粗製(4R,5S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル トリフルオロメタンスルホネート(82 mg, 68%収率)を得た。 LCMS m/z 770.4(M+H)
+, HPLC t
R 1.21 min(方法B).
【0356】
工程C:
メチル(4R,5S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−カルボキシレート
【化236】
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DMF(1 mL)およびMeOH(1 mL)中の(4R,5S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル トリフルオロメタンスルホネート(80 mg, 0.104 mmol)溶液を、酢酸パラジウム(II)(2.3 mg, 10.39 μmol)、1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(5.76 mg, 10.39 μmol)およびトリ−n−ブチルアミン(0.075 mL, 0.312 mmol)で処理した。一酸化炭素を、10分間、混合物に通してバブリングした。次いで、混合物を、一酸化炭素雰囲気(バルーン圧)下にて2時間80℃で加熱した。rtに冷却した後に、混合物をEtOAcおよび水で希釈した。有機相を分離して、塩水で洗い(3x)、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法G、グラジエント20〜100%B、10 min)により精製して、メチル(4R,5S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−カルボキシレート(70.2 mg, 99%収率)を得た。LCMS m/z 680.2(M+H)
+, HPLC t
R 1.14 min(方法B).
【0357】
工程D:
メチル(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボキシレート
【化237】
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(4R,5S)−メチル 4−((3aR,9bR)−9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エンカルボキシレート(35 mg, 0.051 mmol)/DCM(1.5 mL)の溶液を、イリジウム(I)ヘキサフルオロリン酸塩(1,5−シクロオクタジエン)−(ピリジン)−(トリシクロヘキシルホスフィン)(クラブトリー触媒;12.4 mg, 0.015 mmol)で処理して、混合物を、室温で終夜水素雰囲気(バルーン圧)下にて攪拌した。混合物を濾過して、濾液を濃縮して、粗製メチル(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボキシレート(36.9 mg, 定量的収率)の単一ジアステレオマーを得た。LCMS m/z 682.5(M+H)
+, HPLC t
R 1.14 min(方法B).
【0358】
工程E:(
3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸
【化238】
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THF(1.5 mL)およびMeOH(0.2 mL)中のメチル(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボキシレート(36 mg, 0.053 mmol)の溶液を、1M LiOH水溶液(0.211 mL, 0.211 mmol)で処理した。混合物を、終夜rtで攪拌して、次いで分取HPLC(方法G、グラジエント20〜100%B、10min)により精製して、(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸(9 mg, 26%収率)の単一のジアステレオマーを得た。LCMS m/z 668.4(M+H)
+, HPLC t
R 1.06 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.00(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.8 Hz, 1H), 7.50 − 7.34(m, 2H), 7.30 − 7.18(m, 2H), 6.81(dd, J=8.1, 2.0 Hz, 1H), 4.87(s, 1H), 4.12 − 3.98(m, 1H), 3.89(td, J=9.9, 3.1 Hz, 1H), 3.56(ddd, J=14.7, 8.1, 2.5 Hz, 1H), 3.40 − 3.34(m, 1H), 2.79 − 2.65(m, 2H), 2.63 − 2.52(m, 2H), 2.50 − 2.42(m, 2H), 2.03(d, J=9.0 Hz, 1H), 1.99 − 1.85(m, 3H), 1.84 − 1.72(m, 1H), 1.65 − 1.43(m, 2H), 1.39 − 1.22(m, 1H), 1.10(d, J=7.0 Hz, 3H).
【0359】
実施例831
(3S,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸
【化239】
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実施例830の方法に従って、(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(中間体32)を、(3S,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸の単一ジアステレオマーに変換した。LCMS m/z 668.2(M+H)
+, HPLC t
R 2.01 min(方法C).
【0360】
実施例832
(3R,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸
【化240】
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【0361】
工程A.(
R)−4−ベンジル−3−((1R,2R)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン
【化241】
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(R,E)−4−ベンジル−3−(ブタ−2−エノイル)オキサゾリジン−2−オン(8.0 g, 32.6 mmol)/DCM(40 mL)の溶液を、−78℃で、塩化ジエチルアルミニウム(ヘキサン中で1M、48.9 mL, 48.9 mmol)で処理した。10分間後、(ブタ−1,3−ジエン−2−イルオキシ)トリメチルシラン(20.1 mL, 114 mmol)/DCM(5 mL)の溶液を、−78℃で滴加した。溶液を、室温に温めて、終夜で攪拌した。THF(4 mL)および6M HCl水溶液(4 mL)の混合物を加えて、混合物を30分間攪拌した。CeliteおよびEtOAcを加えて、混合物を濾過した。濾液を、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(R)−4−ベンジル−3−((1R,2R)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン(1.2 g, 12%収率)を得た。LCMS m/z 316.2(M+H)
+, HPLC t
R 0.87 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 7.38 − 7.28(m, 3H), 7.24 − 7.19(m, 2H), 4.74(ddt, J=9.3, 7.4, 3.2 Hz, 1H), 4.32 − 4.20(m, 2H), 3.79(td, J=10.7, 3.4 Hz, 1H), 3.26(dd, J=13.4, 3.3 Hz, 1H), 2.82(dd, J=13.4, 9.5 Hz, 1H), 2.54 − 2.44(m, 3H), 2.42 − 2.27(m, 2H), 2.16(dd, J=14.0, 12.7 Hz, 1H), 1.90 − 1.76(m, 1H), 1.02(d, J=6.4 Hz, 3H).
【0362】
工程B.(
R)−4−ベンジル−3−((7R,8R)−7−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン
【化242】
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(R)−4−ベンジル−3−((1R,2R)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサンカルボニル)オキサゾリジン−2−オン(1.0 g, 3.17 mmol)の溶液を、DCM(10 mL)に溶解して、0℃に冷却した。混合物を、2,2,7,7−テトラメチル−3,6−ジオキサ−2,7−ジシラオクタン(0.974 mL, 3.96 mmol)で処理して、5分間攪拌して、次いでトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートで処理した(0.059 mL, 0.317 mmol)。混合物を、室温に温めて、終夜攪拌した。Et
3N(0.075 mL, 0.539 mmol)に続いて飽和NaHCO
3水溶液を加えた。混合物を、DCMで抽出して、有機相をMgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(R)−4−ベンジル−3−((7R,8R)−7−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン(750 mg, 66%収率)を得た。LCMS m/z 360.3(M+H)
+, HPLC t
R 0.94 min(方法B)。
【0363】
工程C.(
7R,8R)−7−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸
【化243】
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(R)−4−ベンジル−3−((7R,8R)−7−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン(750 mg, 2.087 mmol)/THF(15 mL)の溶液を、0℃に冷却して、33%過酸化水素水溶液(0.853 mL, 8.35 mmol)で処理した。5分後に、1M LiOH水溶液(4.17 mL, 4.17 mmol)を加えて、混合物を2時間攪拌した。飽和Na
2SO
3水溶液および飽和NaHCO
3水溶液を加えて、その後水を加えた。混合物を、部分的に濃縮して、水性残留物を、DCM(3x)で抽出した。水相を、6M HCl水溶液で酸性化して、EtOAcで抽出した。この有機相をMgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、粗製(7R,8R)−7−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(290 mg, 69%収率)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。LCMS m/z 201.1(M+H)
+, HPLC tR 0.60 min(方法B).
【0364】
工程D.(
3R,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−オン
【化244】
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(3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール(中間体32;100 mg, 0.200 mmol)/DMF(1.5 mL)溶液を、(7R,8R)−7−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(40 mg, 0.200 mmol)、HATU(76 mg, 0.200 mmol)および4−メチルモルホリン(0.066 mL, 0.599 mmol)で処理した。混合物を、終夜攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、飽和塩水で希釈した。有機相を、除去して、塩水(3x)で順に洗い、1M HCl水溶液および飽和NaHCO
3水溶液、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((7R,8R)−7−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)メタノン(LCMS m/z 682.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.11 min)および(3R,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−オン(LCMS m/z 638.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.07 min、方法B)の混合物を得た。生成物を、THF(2 mL)に溶解して、6M HCl水溶液(1 mL)で処理して、rtで終夜攪拌した。混合物を、EtOAcで抽出して、 有機相を、塩水(3x)、1M HCl水溶液および飽和NaHCO
3水溶液で順に洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、(3R,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサノン(48 mg, 38%収率)を得た。LCMS m/z 638.3(M+H)
+、t
R 1.06 min(方法B)。
【0365】
工程E:
(3R,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸
【化245】
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実施例830, 工程B−Eの方法に従って、(3R,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサノンを、(3R,4R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸の単一のジアステレオマーに変換した。LCMS m/z 668.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.05 min(方法B).
【0366】
実施例833
(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((1R,2S)−4−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル)メタノン
【化246】
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ホモキラル(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−オン(実施例830 工程A;30 mg, 0.047 mmol)/MeOH(1.5 mL)の溶液を、NaBH
4(1.78 mg, 0.047 mmol)で処理した。混合物を、終夜 rtで攪拌して、次いで濾過して、分取HPLC(方法G、グラジエント20〜100% B、10 min)により精製して、(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((1R,2S)−4−ヒドロキシ−2−メチルシクロヘキシル)メタノン(9.1 mg, 29%収率)を、ジアステレオマーの混合物として得た。LCMS m/z 640.4(M+H)
+, HPLC t
R 1.07 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 7.98(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.61(d, J=8.1 Hz, 1H), 7.39 − 7.33(m, 2H), 7.25(s, 1H), 7.07(t, J=8.7 Hz, 2H), 4.04 − 3.95(m, 1H), 3.80(td, J=9.7, 2.5 Hz, 1H), 3.65 − 3.50(m, 2H), 2.82 − 2.76(m, 1H), 2.69(dt, J=14.7, 9.6 Hz, 1H), 2.61 − 2.54(m, 1H), 2.51 − 2.44(m, 1H), 2.16 − 2.04(m, 1H), 1.92 − 1.79(m, 3H), 1.73 − 1.64(m, 4H), 1.26(dd, J=13.1, 2.8 Hz, 1H), 1.13(d, J=7.0 Hz, 3H), 1.02(dd, J=10.6, 6.8 Hz, 1H).
【0367】
実施例834および835
(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((1R,2S)−4−ヒドロキシ−2,4−ジメチルシクロヘキシル)メタノン(2つの単一ジアステレオマー)
【化247】
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THF(1mL)中のホモキラル(3S,4R)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−3−メチルシクロヘキサン−1−オン(実施例830 工程A;30 mg, 0.047 mmol)の溶液を、0℃に冷却して、臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中で3M;0.024 mL, 0.071 mmol)で処理した。混合物を、室温まで1時間かけて温めて、飽和NaHCO
3水溶液で処理して、EtOAcで抽出した。有機相を、塩水(3x)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法E、グラジエント40〜100%Bで20分、次いで方法E、グラジエント55〜80%B、25分)により精製して、(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−3H−ベンゾ[e]インドール−3−イル)((1R,2S)−4−ヒドロキシ−2,4−ジメチルシクロヘキシル)メタノンの2つの別々のジアステレオマーを得た。ピーク1(実施例834, 3.3 mg, 11%収率)。LCMS m/z 654.5(M+H)
+, HPLC t
R 2.36 min(方法D)。ピーク2(実施例835, 2.0 mg, 6%収率)。LCMS m/z 654.4(M+H)
+, HPLC t
R 2.37 min(方法D)。
【0368】
実施例836および837
(1R,2S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸(2つの単一ジアステレオマー)
【化248】
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工程A:
tert−ブチル(1R,2S)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレート
【化249】
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tert−ブタノール(2.5 mL)およびTHF(2.5 mL)中の(1R,2S)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサンカルボン酸(Tetrahedron 1994, 50, 11743;150 mg, 0.96 mmol)の溶液を、(E)−tert−ブチル N,N'−ジイソプロピルカルバムイミデート(385 mg, 1.921 mmol)で処理した。混合物を、終夜室温で攪拌して、濾過して、濃縮した。残留物を、ジエチルエーテル中に移して、濾過して、濾液を濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出する(0〜10%のグラジエント)シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(1R,2S)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレート(62 mg, 30%収率)を得た。LCMS m/z 157.1(M+H−C
4H
8)
+、HPLC t
R 0.9 min(方法B).
【0369】
工程B:
tert−ブチル(1R,6S)−6−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1−カルボキシレート
【化250】
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実施例830, 工程Bの方法に従って、tert−ブチル(1R,2S)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサン−1−カルボキシレートを、99%の収率でtert−ブチル(1R,6S)−6−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エン−1−カルボキシレートに変換した。LCMS m/z 367.1(M+Na)
+、HPLC t
R 1.15 min(方法B).
【0370】
工程C:
tert−ブチル(1R,6S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−6−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボキシレート
【化251】
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【0371】
(1R,6S)−tert−ブチル 6−メチル−4−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)シクロヘキサ−3−エンカルボキシレート(80 mg, 0.232 mmol)/DMF(1.5 mL)の溶液を、9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール塩酸塩(ホモキラル, ピーク2由来、中間体43;116 mg, 0.232 mmol)およびトリ−n−ブチルアミン(0.17 mL, 0.697 mmol)で処理した。一酸化炭素を、この溶液を通して5分間バブリングした。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(8.15 mg, 0.012 mmol)を加えて、混合物を、一酸化炭素で5分間バブリングした。混合物を、一酸化炭素(バルーン圧)雰囲気下にて、2時間、98℃で加熱した。rtに冷却した後に、混合物を水で希釈して、EtOAcで抽出した。有機相を、塩水(3x)で洗い、MgSO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、EtOAc−ヘキサンで溶出するシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、ホモキラル tert−ブチル(1R,6S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−6−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボキシレート(63 mg, 38%収率)を得た。LCMS m/z 722.5(M+H)
+, HPLC t
R 1.21 min(方法B).
【0372】
工程D:
tert−ブチル(1R,2S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボキシレート(ジアステレオマーの混合物)
【化252】
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tert−ブチル(1R,6S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−6−メチルシクロヘキサ−3−エン−1−カルボキシレート(30 mg, 0.042 mmol)/DCM(1.5 mL)の溶液を、(1,5−シクロオクタジエン)−(ピリジン)−(トリシクロヘキシルホスフィン) イリジウム(I) ヘキサフルオロホスフェート(クラブトリー触媒;8 mg, 9.94 μmol)で処理して、水素雰囲気(バルーン圧)下にてrtで終夜攪拌した。混合物を濾過して、濃縮して、tert−ブチル(1R,2S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボキシレートを、ジアステレオマー(25 mg, 83%収率)の混合物として得た。LCMS m/z 724.6(M+H)
+, HPLC t
R 1.23 min(方法B).
【0373】
工程E:
(1R,2S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸(2つの単一ジアステレオマー)
【化253】
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tert−ブチル(1R,2S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボキシレート(25 mg, 0.035 mmol)/DCM(1mL)の溶液を、TFA(3 mL)で処理して、rtで30分間攪拌した。混合物を濃縮して、残留物を、分取HPLCにより精製して(方法G、グラジエント20〜100%B、10分)、(1R,2S)−4−(9b−((3−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸の2つのホモキラルジアステレオマーを得た。ピーク1(実施例836;t
R 9.3 min, 9.5 mg, 39%収率) LCMS m/z 668.4(M+H)
+, HPLC t
R 1.06 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.00(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.49 − 7.37(m, 2H), 7.30 − 7.25(m, 2H), 6.89(dt, J=8.1, 1.9 Hz, 1H), 4.81 − 4.77(m, 1H), 3.90(dd, J=10.2, 5.4 Hz, 2H), 3.58(dt, J=14.9, 5.2 Hz, 1H), 2.79 − 2.67(m, 2H), 2.64 − 2.49(m, 3H), 2.48 − 2.40(m, 1H), 2.00 − 1.87(m, 1H), 1.86 − 1.66(m, 5H), 1.59 − 1.47(m, 1H), 1.31(qd, J=12.7, 3.2 Hz, 1H), 1.02(d, J=7.0 Hz, 3H). ピーク2(実施例837;t
R 9.9 min, 6 mg, 25%収率). LCMS m/z 668.3(M+H)
+, HPLC t
R 1.08 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, MeOH−d
4) δ 8.00(d, J=8.4 Hz, 1H), 7.63(d, J=8.6 Hz, 1H), 7.48 − 7.36(m, 2H), 7.31 − 7.25(m, 2H), 6.87(dt, J=8.2, 2.0 Hz, 1H), 4.80 − 4.78(m, 1H), 4.01 − 3.82(m, 2H), 3.57(ddd, J=14.9, 8.0, 3.1 Hz, 1H), 2.72(dt, J=14.8, 9.5 Hz, 1H), 2.65 − 2.51(m, 4H), 2.49 − 2.39(m, 1H), 2.17 − 2.08(m, 1H), 2.02 − 1.64(m, 5H), 1.52(d, J=13.0 Hz, 1H), 1.37 − 1.23(m, 1H), 1.07(d, J=6.8 Hz, 3H).
【0374】
実施例838および839
(1R,2S)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸(2つの単一ジアステレオマー)
【化254】
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(1R,2S)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸の2つのホモキラルジアステレオマーを、実施例836および837の方法を用いて、工程Cにおいて中間体32を中間体43の代わりに使用して製造した。ピーク1(実施例838)。LCMS m/z 668.1(M+H)
+, HPLC t
R 1.99 min(方法D)。ピーク2(実施例839) LCMS m/z 668.2(M+H)
+, HPLC t
R 2.27 min(方法D).
【0375】
実施例840および841
(1R,2R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸(2つの単一ジアステレオマー)
【化255】
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工程A.
(4R,5R)−4−((R)−4−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル トリフルオロメタンスルホネート
【化256】
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実施例830, 工程Bの方法を用いて、(R)−4−ベンジル−3−((1R,2R)−2−メチル−4−オキソシクロヘキサン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン(実施例832, 工程A)を、75%収率にて粗製(4R,5R)−4−((R)−4−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル トリフルオロメタンスルホネートに変換した。この生成物を精製せずに用いた。
【0376】
工程B:(
4R)−4−ベンジル−3−((1R,2R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オン
【化257】
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実施例836および837の工程CおよびDの方法を用いて、(4R,5R)−4−((R)−4−ベンジル−2−オキソオキサゾリジン−3−カルボニル)−5−メチルシクロヘキサ−1−エン−1−イル トリフルオロメタンスルホネートおよび中間体32を、27%収率にて2つのジアステレオマー混合物として、(4R)−4−ベンジル−3−((1R,2R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オンに変換した。LCMS m/z 827.7(M+H)
+, HPLC t
R 1.17 min(方法B).
【0377】
工程C:
(1R,2R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸(2つの単一ジアステレオマー)
【化258】
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実施例832, 工程Cの方法、次いで分取HPLC分離を用いて、(4R)−4−ベンジル−3−((1R,2R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボニル)オキサゾリジン−2−オンのジアステレオマー混合物を、(1R,2R)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸の2つのホモキラルジアステレオマーに変換した。ピーク1(実施例840;28%収率) LCMS m/z 668.5(M+H)
+, HPLC t
R 1.05 min(方法B). ピーク2(実施例841;8%収率) LCMS m/z 668.5(M+H)
+, HPLC t
R 1.08 min(方法B).
【0378】
実施例842および843
(1R,2R)−4−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,4,9b−ヘキサヒドロクロメノ[3,4−b]ピロール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸(2つの単一ジアステレオマー)
【化259】
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(1R,2R)−4−(9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−1,2,3,3a,4,9b−ヘキサヒドロクロメノ[3,4−b]ピロール−3−カルボニル)−2−メチルシクロヘキサン−1−カルボン酸の2つのホモキラルジアステレオマーを、実施例840および841の方法を用いるが、工程Bにおいて中間体32の代わりに中間体38を用いて製造した。ピーク1(実施例842) LCMS m/z 670.0(M+H)
+, HPLC t
R 2.01 min(方法C)。ピーク2(実施例843) LCMS m/z 670.1(M+H)
+, HPLC t
R 2.14 min(方法C).
【0379】
実施例844
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−8−クロロ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化260】
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濃硫酸(1 mL)中の(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(実施例1;124 mg, 0.190 mmol)の溶液を、N−クロロスクシンイミド(50.7 mg, 0.379 mmol)で処理した。混合物を、室温で終夜攪拌して、次いで50℃で7時間加熱した。混合物を、−78℃に冷却して、水で滴加した。混合物を、室温に温めて、EtOAcで抽出した。有機相を、水および塩水で順に洗い、乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法F、グラジエント45〜90%B、27分)により精製して、(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−8−クロロ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(6.5 mg, 5%収率)を得た。LCMS m/z 688.0(M+H)
+, HPLC t
R 2.04 min(方法C).
【0380】
実施例845
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−メチル−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
工程A:
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−8−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化262】
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N−ブロモスクシンイミド(40.8 mg, 0.230 mmol)/濃硫酸(1 mL)の溶液を、10分間室温で攪拌して、次いで(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(実施例1;100 mg, 0.153 mmol)で処理した。混合物を、室温で終夜攪拌して、次いで−78℃に冷却して、水で滴加処理した。混合物を、室温に温めて、3回EtOAcで抽出した。有機相を合わせて、水および塩水で順に洗い、乾燥させて、濃縮した。残留物を、MeOH−DCM(0〜10%のグラジエント)で溶出するシリカゲル(12 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、出発物質が混在した(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−8−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(22 mg, 20%収率)を得た。LCMS m/z 732.0(M+H)
+, HPLC t
R 1.07 min(方法B).
1H NMR(400 MHz, CDCl
3) δ 8.20(s, 1H), 7.40 − 7.31(m, 2H), 7.10(br. s., 1H), 7.04 − 6.96(m, 2H), 4.77(dd, J=12.1, 4.8 Hz, 1H), 4.10 − 4.01(m, 1H), 3.93 − 3.80(m, 1H), 3.66 − 3.56(m, 1H), 2.65 − 2.39(m, 6H), 2.28 − 2.06(m, 2H), 1.98 − 1.45(m, 6H), 1.26 − 1.11(m, 1H).
【0381】
工程B:
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−メチル−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化263】
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THF(1 mL)中の、工程Aからの純粋ではない(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−8−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(22 mg, 0.030 mmol)および鉄(III)アセチルアセトネート(2.121 mg, 6.01 μmol)の溶液を、3回のエバキュエート−窒素充填サイクルに付した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中で3M;0.015 mL, 0.045 mmol)を滴加した。混合物を、室温で30分間攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、0.5 M HCl水溶液、水および塩水で順に洗い、乾燥させて、濃縮した。残留物を、分取HPLCにより精製して、(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−8−メチル−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(3.6 mg, 18%収率)を得た。LCMS m/z 668.0(M+H)
+, HPLC t
R 1.96 min(方法C).
【0382】
実施例846
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6,8−ジメチル(d6)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
工程A:
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−6,8−ジブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(実施例1;120 mg, 0.184 mmol)およびN−ブロモスクシンイミド(98 mg, 0.551 mmol)の混合物を、濃硫酸(1 mL)に溶解した。混合物を、室温で終夜攪拌して、次いで−78℃に冷却して、水で滴加処理した。混合物を、室温まで温めて、EtOAcで抽出した。有機相を、水(2回)および塩水で順に洗い、乾燥して、濃縮した。残留物を、シリカゲル(12 g)でのカラムクロマトグラフィーにより精製して、EtOAc−ヘキサンで溶出して(0〜100%のグラジエント)、(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−6,8−ジブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(64 mg, 43%収率)を得た。LCMS m/z 809.9(M+H)
+, HPLC t
R 1.11 min(方法B).
【0383】
工程B:
(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6,8−ジメチル(d6)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
THF(1 mL)中の(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−8−ブロモ−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(32 mg, 0.039 mmol)および鉄(III)アセチルアセトネート(2.79 mg, 7.89 μmol)の溶液を、3回のエバキュエート−窒素充填サイクルで処理した。メチル(d
3)マグネシウムブロミド(ジエチルエーテル中で1M;0.118 mL, 0.118 mmol)を滴加した。混合物を、室温で30分間攪拌して、次いでEtOAcで希釈して、0.5M HCl水溶液、水および塩水で順に洗い、乾燥して、濃縮した。残留物を、分取HPLC(方法F、グラジエント45〜90%B、27 min)により精製して、(1R,4r)−4−((3aR,9bR)−9b−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6,8−ジメチル(d
6)−7−(パーフルオロプロパン−2−イル)−2,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[e]インドール−3−カルボニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸(9 mg, 17%収率)を得た。LCMS m/z 688.0(M+H)
+, HPLC t
R 2.04 min(方法C).
【0384】
実施例1〜846を製造するために使用した方法または類似の方法に従って製造した追加の実施例を、表19に示した。
【表191】
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【表192】
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【表193】
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【表194】
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【表195】
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【表196】
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【0385】
【表197】
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【表198】
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【表199】
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【0386】
【表200】
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【表201】
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【0387】
一般的なRORγSPA結合アッセイ
リガンド候補とRORγとの結合は、シンチレーションプロキシミティアッセイ(SPA)を用いて、[
3H]25-ヒドロキシコレステロール(Perkin Elmer NET674250UC)との競合により計測された。N末端Hisタグを付けたヒトRORγのリガンド結合ドメイン(A262-S507)は、E. coliで発現され、ニッケルアフィニティークロマトグラフィーを用いて精製された。15ug/ウェルのRORγ(A262-S507)は、室温で10分間、PBS緩衝溶液(Invitrogen # 14190-144) [0.5% 脂肪酸不含BSA(Gemini Bio-Products, Cat. #700-107P)および0.1% グリセロール(Sigma Cat# G5516)を含有する]中で、3倍の連続希釈にて濃度を変えた試験化合物と共に、16.6 μM〜0.28 nMの範囲の最終濃度にてインキュベーションされた。その後、10nMの[
3H]25-ヒドロキシコレステロールを添加して、この反応を10分間インキュベートした。銅-His Tag-PVT Beads(Perkin Elmer cat # RPNQ0095)(10mg/mL)を加えて、混合物を60分間インキュベートした。この反応を、TopCount Microplate scintillation plate reader(Perkin Elmer)にて読み取った。濃度範囲にわたる試験化合物の競合データは、試験化合物の非存在で特異的に結合した放射性リガンドの%阻害として(全シグナルの%)プロットした。非特異的結合について校正した後に、IC
50値を決定した。IC
50値を、[
3H] 25-ヒドロキシコレステロールの特異的結合を50%まで低下させるために必要な試験化合物の濃度として定義して、4パラメーターロジスティック方程式を用いて計算して、正規化データを適合させた。
RORγ結合アッセイにおける本発明の化合物のIC
50値を以下に示す。
【表202】
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【表203】
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【0388】
【表204】
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【表205】
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【0389】
【表206】
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【表207】
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【0390】
【表208】
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【表209】
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【0391】
【表210】
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【表211】
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【0392】
【表212】
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【表213】
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【0393】
【表214】
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【表215】
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【0394】
【表216】
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【表217】
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【0395】
【表218】
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【表219】
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【0396】
【表220】
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【表221】
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【0397】
【表222】
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【表223】
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【0398】
【表224】
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【表225】
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