特許第6553764号(P6553764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6553764
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】カメラハウジング構成
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20060101AFI20190722BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   G03B17/56 A
   G03B17/56 H
   G03B15/00 S
【請求項の数】11
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-52305(P2018-52305)
(22)【出願日】2018年3月20日
(65)【公開番号】特開2019-32504(P2019-32504A)
(43)【公開日】2019年2月28日
【審査請求日】2019年4月5日
(31)【優先権主張番号】17167747.9
(32)【優先日】2017年4月24日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】502208205
【氏名又は名称】アクシス アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】エクブラッド, マッツ−オーケ
(72)【発明者】
【氏名】アンデション, クリスティナ
(72)【発明者】
【氏名】アンデション, ラーシュ
【審査官】 井亀 諭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−186278(JP,A)
【文献】 特開2001−133877(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第0285922(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
G03B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラハウジング構成(100)であって、
底側(106)を有し且つカメラハウジング部材延伸平面(108)内で延在するカメラハウジング部材(102)、
取り付け平面(110)を規定し且つ前記カメラハウジング部材(102)の前記底側(106)との係合によって前記カメラハウジング部材(102)を支持するように構成されたカメラハウジング取り付け部材(104)、
支台(112)、並びに
前記支台(112)から一定の距離をおいて配置された旋回ジョイント(114)を備え、前記旋回ジョイント(114)が、
前記カメラハウジング部材(102)と前記カメラハウジング取り付け部材(104)のうちの一方に結合されたフック部分(116)、及び
前記カメラハウジング部材(102)と前記カメラハウジング取り付け部材(104)のうちの他方に結合された旋回軸部分(118)を備え、
前記フック部分(116)が前記旋回軸部分(118)と係合するように、前記カメラハウジング取り付け部材(104)に対する前記カメラハウジング部材(102)の前記カメラハウジング部材延伸平面(108)に平行なフッキング方向(120)への動きによって、前記カメラハウジング部材(102)が前記カメラハウジング取り付け部材(104)と着脱可能に連結され、
前記カメラハウジング部材(102)が、前記カメラハウジング取り付け部材(104)に連結された状態で、
前記カメラハウジング部材延伸平面(108)が前記取り付け平面(110)に対して傾いている第1の端位置(124)と、
前記カメラハウジング部材延伸平面(108)が前記取り付け平面(110)に整列している第2の端位置(126)と、
の間で前記旋回ジョイント(114)の周りで関節接合(122)によって可動であり、
前記カメラハウジング部材(102)が前記第1の端位置(124)にあるときに、前記カメラハウジング取り付け部材(104)に対する前記カメラハウジング部材(102)の前記カメラハウジング部材延伸平面(108)に平行で且つ前記フッキング方向(120)とは反対の非フッキング方向(128)への動きに応じて、前記支台(112)が前記カメラハウジング取り付け部材(104)又は前記カメラハウジング部材(102)に係合し、それによって、前記カメラハウジング部材(102)の前記カメラハウジング取り付け部材(104)からの連結解除を妨げるように、前記支台(112)が、前記カメラハウジング部材(102)と前記カメラハウジング取り付け部材(104)のうちの一方に結合され、前記カメラハウジング取り付け部材(104)と前記カメラハウジング部材(102)のうちの他方と協働するように配置されている、カメラハウジング構成。
【請求項2】
前記支台(112)が、前記カメラハウジング部材(102)の前記底側(106)に配置されている、請求項1に記載のカメラハウジング構成。
【請求項3】
前記第1の端位置(124)と前記第2の端位置(126)との間で前記カメラハウジング部材(102)が動く間に、前記旋回軸部分(118)の第1の旋回軸(118a)と前記旋回軸部分(118)の第2の旋回軸(118b)との間で前記関節接合(122)がシフトするように、前記旋回ジョイント(114)が配置されている、請求項1又は2に記載のカメラハウジング構成。
【請求項4】
前記旋回軸部分(118)が、前記カメラハウジング取り付け部材(104)に結合され、
前記カメラハウジング取り付け部材(104)が、前記旋回軸部分(118)の前記第2の旋回軸(118b)を規定するシャフト部分(136)が設けられた側端部(132)を有し、
前記カメラハウジング取り付け部材(104)が、前記側端部(132)に結合された上側(134)の側部分(134)に凹部階段構成(138)が設けられた前記上側(134)を有し、
前記凹部階段構成(138)が、前記旋回軸部分(118)の前記第1の旋回軸(118a)を規定する上角端部(142)を備える、請求項3に記載のカメラハウジング構成。
【請求項5】
前記カメラハウジング構成(102)が、前記カメラハウジング部材(102)の前記底側(106)に配置されたケーブルインターフェース(144)を更に備え、前記ケーブルインターフェース(144)へのアクセスが、前記カメラハウジング部材(102)が前記第1の端位置(124)にあるときに提供される、請求項1から4のいずれか一項に記載のカメラハウジング構成。
【請求項6】
前記第2の端位置(126)において、前記ケーブルインターフェース(144)が、前記カメラハウジング部材(102)の前記底側(106)と前記カメラハウジング取り付け部材(104)によって画定された空間(150)内に配置されている、請求項5に記載のカメラハウジング構成。
【請求項7】
前記カメラハウジング部材(102)が、前記旋回ジョイント(114)の近傍に張り出し部分(146)を備え、前記カメラハウジング部材(102)の質量の中心が、前記張り出し部分(146)に結合されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のカメラハウジング構成。
【請求項8】
前記カメラハウジング部材(102)が、前記旋回ジョイント(114)の近傍に張り出し部分(146)を備え、且つ、少なくとも部分的に前記張り出し部分(146)に配置されたカメラ手段(148)を備え、前記カメラハウジング部材(102)の質量の中心が、前記張り出し部分(146)に結合されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のカメラハウジング構成。
【請求項9】
前記第1の端位置(124)において、前記カメラハウジング部材(102)の前記底側(106)が、前記カメラハウジング取り付け部材(104)の側端部(132)と係合するように配置され、それによって、前記第1の端位置(124)を規定する、請求項1から8のいずれか一項に記載のカメラハウジング構成。
【請求項10】
前記カメラハウジング部材(102)が、前記旋回ジョイント(114)の近傍に張り出し部分(146)を備え、前記支台(112)が、前記旋回ジョイント(114)から一定の距離をおいて前記カメラハウジング部材(102)の前記底側(106)の前記張り出し部分(146)に配置され、前記距離が、前記支台(112)が前記カメラハウジング取り付け部材(104)と係合することなしに、前記カメラハウジング部材(102)が前記第1の端位置(124)を占めることを可能にするのに十分である、請求項1から9のいずれか一項に記載のカメラハウジング構成。
【請求項11】
前記支台(112)が、冷却フィン(113)によって形成されている、請求項1から10のいずれか一項に記載のカメラハウジング構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラハウジング構成に関する。
【背景技術】
【0002】
監視カメラは、一般的に、警備員によって使用されるために表示され且つ/又は記録され得るビデオ映像のストリームを生成することによって、監視エリア内の物体又は人々をモニタするために使用される。監視エリアの明瞭な視界を得るために、監視カメラは、しばしば、地上から何メートルも高くに、壁に、支柱構造体に、又は天井構造体に取り付けられる。これは、監視カメラの設置者のための設置手順を複雑にし、保守を実行することもより困難にする。
【0003】
この目的のために、設置者又は保守人員は、足場又は梯子を必要とするかもしれない。そのことは、監視カメラの取り扱いを更に複雑にする。
【0004】
したがって、設置することが容易な監視カメラが必要である。より具体的には、設置者及び保守人員によって効率的に設置され取り扱われ得る監視カメラのためのカメラハウジング構成を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0005】
上述の観点から、本発明の目的は、効率的な設置及び/又は取り扱いを可能にするカメラハウジング構成を提供することである。更なる目的は、カメラハウジング構成の予想外の解体を妨げることである。その予想外の解体は、設置又は保守の間に、カメラハウジング構成又はその部品に損傷を与え得る。
【0006】
第1の態様によれば、カメラハウジング構成が提供される。カメラハウジング構成は、底側を有し且つカメラハウジング部材延伸平面内で延在するカメラハウジング部材、
取り付け平面を規定し且つカメラハウジング部材の底側との係合によってカメラハウジング部材を支持するように配置されたカメラハウジング取り付け部材、
支台、並びに
支台から一定の距離をおいて配置された旋回ジョイントを備え、旋回ジョイントが、
カメラハウジング部材とカメラハウジング取り付け部材のうちの一方に結合されたフック部分、及び
カメラハウジング部材とカメラハウジング取り付け部材のうちの他方に結合された旋回軸部分を備え、
フック部分が旋回軸部分と係合するように、カメラハウジング取り付け部材に対するカメラハウジング部材のカメラハウジング部材延伸平面に平行なフッキング方向への動きによって、カメラハウジング部材がカメラハウジング取り付け部材と着脱可能に連結され、
カメラハウジング部材が、カメラハウジング取り付け部材に連結された状態で、
カメラハウジング部材延伸平面が前記取り付け平面に対して傾いている第1の端位置と、
カメラハウジング部材延伸平面が前記取り付け平面に整列している第2の端位置と、
の間で旋回ジョイントの周りで関節接合によって可動であり、
カメラハウジング部材が前記第1の端位置にあるときに、カメラハウジング取り付け部材に対するカメラハウジング部材のカメラハウジング部材延伸平面に平行で且つ前記フッキング方向とは反対の非フッキング方向への動きに応じて、支台がカメラハウジング取り付け部材又はカメラハウジング部材に係合し、それによって、カメラハウジング部材のカメラハウジング取り付け部材からの連結解除を妨げるように、支台が、カメラハウジング部材とカメラハウジング取り付け部材のうちの一方に結合され、カメラハウジング取り付け部材とカメラハウジング部材のうちの他方と協働するように配置されている。
【0007】
利点は、設置及び/又は保守の間に改良された取り扱いを可能にするカメラハウジング構成が提供されることである。
【0008】
フック部分と旋回軸部分は、カメラハウジング部材とカメラハウジング取り付け部材との間の着脱可能な連結を提供する。カメラハウジング構成は、それによって、より単純なやり方で組み立てられ得る。
【0009】
設置者及び保守人員は、単純で安全なやり方でカメラハウジング部材の種々の部分へアクセスすることもできるようになる。
【0010】
より詳細には、設置者が、カメラハウジング取り付け部材に対するカメラハウジング部材のカメラハウジング部材延伸平面に平行なフッキング方向への動きによって、フック部分を旋回軸部分に係合させることによって、カメラハウジング部材を着脱可能に連結し得る。
【0011】
フッキング方向は、カメラハウジング部材延伸平面に対して規定され、したがって、空間内のカメラハウジング部材延伸平面の配向に応じて、空間内で変動し得ることに留意されたい。
【0012】
カメラハウジング部材は、カメラハウジング取り付け部材が、例えば、壁又は支柱に取り付けられているマウントに取り付けられた後で、カメラハウジング取り付け部材に更に取り付けられ得る。したがって、カメラハウジング構成の設置は、設置者の負担を軽減させる一連のステップで実行され得る。
【0013】
カメラハウジング構成が連結された状態にあるときに、旋回ジョイントの周りの関節接合が、カメラハウジング部材とカメラハウジング取り付け部材の相対的な動きを更に可能にする。言い換えると、カメラハウジング部材は、カメラハウジング取り付け部材に対して傾けられ得る。例えば、カメラハウジング部材の底側へのアクセスが、設置者又は保守人員に提供され得る。
【0014】
カメラハウジング取り付け部材又はカメラハウジング部材と協働し係合する支台の利点は、カメラハウジング部材が第1の端位置にあるときに、支台が、カメラハウジング部材のカメラハウジング取り付け部材からの連結解除を妨げることである。
【0015】
したがって、設置及び/又は保守の間に、カメラハウジング部材とカメラハウジング取り付け部材の予想外の連結解除が妨げられる。より詳細には、カメラハウジング構成は、設置者又は保守人員が、カメラハウジング取り付け部材とカメラハウジング部材との間の相対的な動きに応じて、支台がカメラハウジング取り付け部材又はカメラハウジング部材に係合し得る第1の端位置まで、カメラハウジング部材を回転させることを可能にする。カメラハウジング取り付け部材に対するカメラハウジング部材の動きによる任意の予想外の連結解除は、そのやり方で、第1の端位置で妨げられる。
【0016】
より具体的には、カメラハウジング取り付け部材に対するカメラハウジング部材のカメラハウジング部材延伸平面に平行で且つ前記フッキング方向とは反対の非フッキング方向への動きに応じて、カメラハウジング取り付け部材又はカメラハウジング部材と協働し係合する支台が、カメラハウジング部材のカメラハウジング取り付け部材からの連結解除を妨げる。
【0017】
利点は、フッキング部分及び/又は旋回部分に加えられる力が、非フッキング方向に沿った動きに対して低減されるということである。したがって、フッキング部分及び/又は旋回部分のより単純でロバストでない設計が使用され得る。それは、カメラハウジング構成を製造するための費用を削減する。結果として、より大きな柔軟性を有するフッキング部分が選ばれ得る。
【0018】
旋回ジョイントが第1の位置にあるときに、設置者又は保守人員は、カメラハウジング部材を放す。したがって、彼らの少なくとも1つの手が自由にされ、カメラハウジング構成の取り扱いを改良する。カメラハウジング取り付け部材がマウントに固定された条件下では、旋回ジョイントが第1の位置にあるときに、両手が自由であり得る。
【0019】
この用途では、フッキング方向と非フッキング方向が、カメラハウジング部材延伸平面に対して規定され、カメラハウジング部材延伸平面に対して平行であると理解されるべきことに留意されたい。したがって、以下で説明されるように、空間内のカメラハウジング部材延伸平面の配向に応じて、非フッキング方向も、空間内で変動し得る。
【0020】
支台は、カメラハウジング部材の底側に配置され得る。
【0021】
旋回ジョイントは、第1の端位置と第2の端位置との間でカメラハウジング部材が動く間に、旋回軸部分の第1の旋回軸と旋回軸部分の第2の旋回軸との間で関節接合がシフトするように配置され得る。
【0022】
旋回軸部分は、カメラハウジング取り付け部材に結合され得る。カメラハウジング取り付け部材は、旋回軸部分の第2の旋回軸を規定するシャフト部分が設けられた側端部を有し、カメラハウジング取り付け部材は、前記側端部に結合された上側の側部分に凹部階段構成が設けられた上側を有し、凹部階段構成は、旋回軸部分の第1の旋回軸を規定する上角端部を備える。
【0023】
それによって、より優れた旋回運動が得られ得る。シャフト部分は、フック部分を受容するように構成され得る。フック部分とシャフト部分との間の遊びは、第1の旋回軸と第2の旋回軸との間の関節接合のシフトによって軽減され得る。フック部分及び/又は旋回軸部分の製造における制約が、更に低減される。したがって、カメラハウジング構成のより費用効果に優れた製造が、実現可能である。
【0024】
カメラハウジング構成は、カメラハウジング部材の底側に配置されたケーブルインターフェースを更に備え得る。ケーブルインターフェースへのアクセスは、カメラハウジング部材が第1の端位置にあるときに提供され得る。それによって、ケーブルインターフェースへの改良されたアクセスが、カメラハウジング構成の設置及び/又は保守の間に提供される。
【0025】
ケーブルインターフェースという表現は、ケーブルがそこを通って挿入され又は連結されるところのカメラハウジング部材の一部分として解釈され得る。したがって、ケーブルインターフェースは、カメラハウジング部材の内部への機械的及び/又は電気的アクセスが、それによって提供され得るところのものと広く解釈されるべきである。カメラハウジング部材の範囲内に配置されたビデオカメラなどの電気部品への/電気部品からの電力供給及びデータ送信が、それによって実現され得る。
【0026】
例えば、ケーブルインターフェースは、グロメット(grommet)を有するか又は有さない開口部であり得る。ケーブルインターフェースは、代替的に、電気コネクタ又は流体コネクタなどのケーブルコネクタを備え得る。
【0027】
第2の端位置では、ケーブルインターフェースが、カメラハウジング部材の底側とカメラハウジング取り付け部材によって画定された空間内に配置され得る。
【0028】
利点は、ケーブルインターフェースが、画定された空間内で保護されるということである。それによって、ケーブルインターフェースは、カメラハウジング構成を取り囲む環境から保護され得る。認証されずにケーブルを弄ることも、妨げられ得る。その空間内で保護されるので、より複雑ではないケーブルインターフェースが更に使用され得る。
【0029】
カメラハウジング部材は、旋回ジョイントの近傍に張り出し部分を備え得る。カメラハウジング部材の質量の中心は、前記張り出し部分に結合されている。
【0030】
結果として、カメラハウジング取り付け部材に連結されたときに、重力が、カメラハウジング部材を第1の端位置へ旋回させ、又は少なくともカメラハウジング部材を動かすために必要な力を低減させることとなる。それによって、カメラハウジング構成の単純化された取り扱いが、設置者又は保守人員に提供される。重力は、カメラハウジング部材を特定の位置、すなわち、第1の位置へ駆動もする。第1の位置では、支台が、カメラハウジング取り付け部材とカメラハウジング部材の相対的な動きに応じて、カメラハウジング取り付け部材又はカメラハウジング部材と係合する。それによって、カメラハウジング構成の2つの部材の「セルフロッキング」が得られ得る。更に、カメラハウジング部材のカメラハウジング取り付け部材からの予想外の連結解除が妨げられる。
【0031】
カメラハウジング部材は、旋回ジョイントの近傍に張り出し部分を備え、且つ、少なくとも部分的に前記張り出し部分に配置されたカメラ手段を備え得る。カメラハウジング部材の質量の中心は、前記張り出し部分に関連付けられている。
【0032】
それによって、カメラ手段の重量は、カメラハウジング部材がカメラハウジング取り付け部材に連結されたときに、カメラハウジング部材を第1の端位置へ旋回させ、又は少なくともカメラハウジング部材を動かすために必要な力を低減させ得る。それによって、設置者又は保守人員は、支台が、カメラハウジング取り付け部材とカメラハウジング部材の相対的な動きに応じて、カメラハウジング取り付け部材又はカメラハウジング部材と係合するところの、第1の端位置までカメラハウジング部材を回転させ得る。カメラハウジング部材の底側へのアクセスが、提供され得る。それは、例えば、上述のケーブルインターフェースを通るカメラの連結を単純化する。
【0033】
前記第1の端位置において、カメラハウジング部材の底側は、カメラハウジング取り付け部材の側端部と係合するように配置され得る。それによって、第1の端位置を規定する。
【0034】
それによって、優れて規定された第1の端位置が得られる。フック部分及び/又は旋回軸部分に加えられる力が、更に低減され得る。したがって、カメラハウジング構成を形成するときに、フック部分及び/又は旋回軸部分のより単純な制約が使用され得る。
【0035】
カメラハウジング部材は、旋回ジョイントの近傍に張り出し部分を備え得る。支台が、旋回ジョイントから一定の距離をおいてカメラハウジング部材の底側の張り出し部分に配置される。その距離は、支台がカメラハウジング取り付け部材と係合することなしに、カメラハウジング部材が第1の端位置を占めることを可能にするのに十分である。
【0036】
質量の中心は、空間内の質量の分布、すなわち、空間内の質量の分布の平均位置を表す空間内の単一点として理解され得る。したがって、前記張り出し部分に関連付けられた表現は、広く解釈されるべきである。質量の中心は、張り出し部分、すなわち、旋回ジョイントから離れて突出する部分を形成する材料の内側若しくは外側のポイントによって表され得る。
【0037】
支台は、冷却フィンによって形成され得る。
【0038】
冷却フィンによって形成される支台は、カメラハウジング部材に配置され得る。
【0039】
本発明の適用性の更なる範囲は、以下に与えられる詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、この詳細な説明によって本発明の範囲内の様々な変更及び修正が当業者に明らかとなるため、詳細な説明及び具体例は、本発明の好適な実施形態を示しながらも単なる例として提示されることを理解されたい。
【0040】
したがって、記載のデバイス及び記載の方法は異なる場合があるため、この発明は、記載のデバイスの特定の構成要素部品又は記載の方法のステップに限定されないことを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態だけを説明することを目的としており、限定的であることを意図していないということも理解されるべきである。明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、冠詞「1つの(「a」、「an」)」、及び「前記(「the」、「said」)」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、要素のうちの一又は複数が存在することを意味すると意図している点に留意しなければならない。従って、例えば、「部」(a unit)又は「当該部」(the unit)に言及した場合、これは幾つかのデバイスなどを含んでもよい。更に、用語「含む(「comprising」、「including」、「containing」)及び類似の表現は、他の要素又はステップを除外しない。
【0041】
本発明の上記の態様及びその他の態様を、本発明の実施形態を示す添付の図面を参照しながら更に詳細に説明する。図面は発明を具体的な実施形態へと限定するものでなく、本発明の説明及び理解のためのものである。
【0042】
図面に示すように、レイヤーと領域のサイズは図示目的のために誇張され、本発明の実施形態の一般構造を示すために提供されている。類似の参照番号は、全体を通して類似の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1a】カメラハウジング構成を示す。
図1b】カメラハウジング構成を示す。
図1c】カメラハウジング構成を示す。
図2a】カメラハウジング構成を示す。
図2b】カメラハウジング構成を示す。
図2c】カメラハウジング構成を示す。
図2d】カメラハウジング構成を示す。
図2e】カメラハウジング構成を示す。
図3】カメラハウジング構成の斜視図を示す。
図4】カメラハウジング構成の斜視図を示す。
図5】カメラハウジング構成の側面図を示す。
図6】カメラハウジング構成の側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
これより、本発明の現時点で好ましい実施形態を示す添付図面を参照して、本発明を以下により詳細に説明する。しかしながら本発明は多くの異なる形態で実施されることができ、本明細書で説明される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではなく、これらの実施形態はむしろ、本開示が包括的で完全となるように提供されており、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるためのものである。
【0045】
図1a、図1b、及び図1cは、カメラハウジング構成100を示す。カメラハウジング構成100は、カメラハウジング部材102とカメラハウジング取り付け部材104を備える。カメラハウジング部材102は、底側106を有し、カメラハウジング部材延伸平面108内で延在する。カメラハウジング取り付け部材104は、取り付け平面110を規定する。取り付け平面110は、カメラハウジング部材102の底側106との係合によって、カメラハウジング部材102を支持するように配置されている。
【0046】
カメラハウジング部材100は、支台112、及び旋回ジョイント114を更に備える。旋回ジョイント114は、カメラハウジング部材102に結合されたフック部分116、及びカメラハウジング取り付け部材104に結合された旋回軸部分118を備える。
【0047】
図1aを参照すると、カメラハウジング部材102は、カメラハウジング取り付け部材104に対するカメラハウジング部材102のカメラハウジング部材延伸平面108に平行なフッキング方向120への動きによって、カメラハウジング取り付け部材104と着脱可能に連結される。それによって、カメラハウジング部材102がカメラハウジング取り付け部材104と連結されるように、フック部分116は、旋回軸部分118と係合し得る。カメラハウジング取り付け部材104と連結されたときに、カメラハウジング部材102は、旋回ジョイント114の周りで関節接合122によって可動である。より具体的には、可動な関節接合122が、カメラハウジング部材延伸平面108が前記取り付け平面110に対して傾いた第1の端位置(図1b参照)と、カメラハウジング部材延伸平面108が前記取り付け平面110に整列した第2の端位置(図1c参照)と、の間にある。言い換えると、カメラハウジング部材102は、それぞれ、閉じた端位置(図1c参照)と開いた端位置(図1b参照)との間で、カメラハウジング取り付け部材104に対して可動である。
【0048】
図1aから図1cでは、支台112が、カメラハウジング部材102に結合されている。カメラハウジング部材102が、第1の端位置124にあるときに、支台112は、カメラハウジング取り付け部材104と協働するように配置されている。結果として、支台112は、カメラハウジング取り付け部材104に対するカメラハウジング部材102の前記カメラハウジング部材延伸平面108に平行で且つ前記フッキング方向120とは反対の非フッキング方向128(図1b参照)への動きに応じて、カメラハウジング取り付け部材104に係合する。
【0049】
カメラハウジング取り付け部材104と協働し、動きに応じてカメラハウジング取り付け部材104に係合する、支台112の利点は、カメラハウジング部材102が第1の端位置124にあるときに、支台が、カメラハウジング部材102のカメラハウジング取り付け部材104からの連結解除を妨げることである。
【0050】
したがって、設置及び/又は保守の間に、カメラハウジング部材102とカメラハウジング取り付け部材104の予想外の連結解除は妨げられる。
【0051】
フッキング方向120と非フッキング方向128は、カメラハウジング部材延伸平面108に対して規定されることに留意されたい。したがって、カメラハウジング部材102の動きの結果として、如何にしてカメラハウジング部材延伸平面108が空間内で変動するかに応じて、フッキング方向120と非フッキング方向128は、それらの方向を変化させ得る。
【0052】
図1aから図1cにおいて示されている支台112は、カメラハウジング部材102の底側106に配置されている。しかし、代替的に、カメラハウジング部材が第1の端位置にあるときに、カメラハウジング部材の動きに応じて、支台がカメラハウジング部材と係合するように、支台が、カメラハウジング取り付け部材に結合され、カメラハウジング部材と協働するように配置され得ることに留意されたい。
【0053】
一実施例として、カメラハウジング部材が第1の端位置にあるときのカメラハウジング部材との協働は、支台が、カメラハウジング部材の底側に形成された凹部の中へ延在する突起を形成することによって実現され得る。したがって、支台は、カメラハウジング取り付け部材の側部表面又は底側に配置され得る。
【0054】
以下では、カメラハウジング構成100が、説明されることとなる。カメラハウジング構成100に対して、第1の端位置124と第2の端位置126との間でカメラハウジング部材102が動く間に、関節接合122が適所にシフトする。関節接合122のシフトは、より優れて規定された旋回運動を可能にする。より詳細には、カメラハウジング構成100が、第1の端位置124と第2の端位置126との間でカメラハウジング部材102が動く122間に、旋回軸部分118の第1の旋回軸118aと旋回軸部分118の第2の旋回軸118bとの間で関節接合122がシフトするように配置された、旋回ジョイント114を備える。図2aから図2eは、シーケンスにおける関節接合122のシフトを示している。示されている実施形態では、カメラハウジング部材102が第2の端位置126から第1の端位置124へ動く間に、関節接合122が、第1の旋回軸118aから第2の旋回軸118bの間でシフトする。
【0055】
シーケンスの第1の状態では、図2aを参照すると、カメラハウジング部材102が、第2の端位置126にあるように示されている。カメラハウジング部材102は、旋回軸部分118に係合するフック部分116によって、カメラハウジング取り付け部材104と着脱可能に連結されている。フック部分116は、カメラハウジング取り付け部材104内の開口部130を通って延在するように示されている。図2aは、カメラハウジング取り付け部材104が、側端部132と上側134を有することを更に示している。側端部132には、旋回軸部分118の第2の旋回軸118bを規定するシャフト部分136が設けられている。上側134には、側端部132に結合された上側134の側部分140に凹部階段構成138が設けられている。凹部階段構成138は、旋回軸部分118の第1の旋回軸118aを規定する上角端部を備える。
【0056】
図2bから図2dは、シーケンスの後段階を示している。それらは、旋回ジョイント114が、第1の端位置124と第2の端位置126との間のカメラハウジング部材102の動きの間の、旋回軸部分118の第1の旋回軸118aと旋回軸部分118の第2の旋回軸118bとの間の関節接合122におけるシフトを如何にして可能にするかを示している。それによって、フック部分116とシャフト部分136との間の遊びが軽減され得る。
【0057】
より詳細には、図2bは、カメラハウジング部材102が、第2の端位置126から第1の端位置124に向けて回転するときに、最初に、第1の旋回軸118aの周りで関節接合122が生じることを示している。図2c及び図2dは、それらの間で関節接合122が第1の旋回軸118aから第2の旋回軸1118bへシフトするところの2つの中間位置127及び129において、カメラハウジング取り付け部材104に対してカメラハウジング部材102が配置されるときを更に示している(図2c及び図2d参照)。
【0058】
言い換えると、中間状態127では、第1の旋回軸118aの周りで回転が実現され、一方、中間状態129では、第2の旋回軸118bの周りで回転が実現される。
【0059】
最後に、図2eは、第1の端位置124まで完全に回転した122ときのカメラハウジング部材102を示している。
【0060】
図3から図5は、種々の斜視図におけるカメラハウジング構成100を概略的に示している。図3は、第2の端位置126から第1の端位置124への動きの中間状態131にあるカメラハウジング構成100を示している。図3のカメラハウジング構成100は、上述したように、カメラハウジング部材102とカメラハウジング取り付け部材104を備える。カメラハウジング取り付け部材104は、マウント200に取り付けられている。図4及び図5は、それぞれ、第1の端位置124と第2の端位置126にある同じカメラハウジング構成100を示している。
【0061】
上述もされたように、カメラハウジング部材102は、カメラハウジング部材102とカメラハウジング取り付け部材104の相対的な動き、すなわち、それによってフック部分116が旋回軸部分118に係合するところの、カメラハウジング部材延伸平面108と平行なフッキング方向120への動きによって、カメラハウジング取り付け部材104と着脱可能に連結されてしまった。
【0062】
図3および図4は、カメラハウジング構成100が、カメラハウジング部材102の底側106に配置されたケーブルインターフェース144を備え得ることを更に示している。それによって、ケーブルインターフェース144へのアクセスは、カメラハウジング部材102が中間状態131にあるときに提供される。非限定的な一実施例として、ケーブルインターフェース144は、開口部を備える。グロメット145が、開口部内に更に配置されている。
【0063】
ケーブルインターフェース144へのアクセスは、カメラハウジング部材102が第1の端位置124(図4参照)にあるときにも提供され得る。それによって、ケーブルインターフェース144への改良されたアクセスが、カメラハウジング構成100の設置及び/又は保守の間に提供される。
【0064】
カメラハウジング部材102は、旋回ジョイントの近傍に張り出し部分146を備え得る(図3又は図4参照)。カメラハウジング部材102の質量の中心は、張り出し部分146に結合されている。結果として、重力が、カメラハウジング部材102を第1の端位置124に向けて若しくは第1の端位置124まで旋回させ、又は少なくとも旋回のために必要とされる力を低減させることとなる。それによって、カメラハウジング構成100の単純化された取り扱いが、設置者又は保守人員に提供される。
【0065】
カメラハウジング部材104は、少なくとも部分的に張り出し部分146に配置されたカメラ手段148を更に備え得る(図3及び図4参照)。それによって、カメラハウジング部材102の質量の中心は、張り出し部分146に結合されている。それによって、カメラ手段148の重量は、カメラハウジング部材がカメラハウジング取り付け部材に連結されたときに、カメラハウジング部材を第1の端位置124へ旋回させ、又は少なくともカメラハウジング部材を動かすために必要な力を低減させ得る。
【0066】
図4は、第1の端位置124において、カメラハウジング部材102の底側106が、カメラハウジング取り付け部材104の側端部132と係合するように配置され、それによって、第1の端位置124を規定し得ることを更に示している。明瞭さのために、そのような係合は、図1b又は図2eにも示されている。それによって、フック部分116及び/又は旋回軸部分118に加えられる力が低減され得る。
【0067】
図3及び図4は、支台112が、旋回ジョイント114から一定の距離をおいて、カメラハウジング部材102の底側106の張り出し部分146に配置され得ることを更に示している。その距離は、支台112がカメラハウジング取り付け部材104と係合することなしに、カメラハウジング部材102が第1の端位置124を占めることを可能にするのに十分である。これは有利である。何故ならば、重力が、カメラハウジング部材102を、ある位置すなわち第1の位置124へ駆動し、第1の位置124で、支台は、相対的な動きに応じてカメラハウジング取り付け部材104と係合するからである。それによって、カメラハウジング構成100の2つの部材102、104の「セルフロッキング」が得られ得る。
【0068】
図3及び図4で示されるカメラハウジング部材102は、冷却フィン113の形態を採る支台113を更に備える。
【0069】
図5は、図3及び図4と同じカメラハウジング構成100を示しているが、それは、第2の端位置126にセットされている。図5では、第2の端位置126において、ケーブルインターフェース144が、カメラハウジング部材102の底側とカメラハウジング取り付け部材104によって画定された空間内に配置され得る。利点は、ケーブルインターフェースが、画定された空間150内で保護されるということである。
【0070】
完全さのために、図6は、図3から図5と同じカメラハウジング構成100を示しているが、カメラハウジング部材が、第1の端位置124にあるとき、すなわち、図4で示されたものとは異なる視点から見られたときである。
【0071】
当業者は、本発明がいかなる意味においても、上述した好ましい実施形態に限定されないことを理解するであろう。むしろ、添付の特許請求項の範囲内で多くの修正例及び変形例が可能である。
【0072】
例えば、上述の説明に対する一代替案として、旋回ジョイントが、カメラハウジング取り付け部材に結合されたフック部分、及びカメラハウジング部材に結合された旋回軸部分を備えてもよい。
【0073】
同様に、代替的に、カメラハウジング部材が前記第1の端位置にあるときに、支台がカメラハウジング部材と係合するように、支台が、カメラハウジング取り付け部材に結合され、カメラハウジング部材と協働するように配置され得る。
【0074】
加えて、当業者は、特許請求される本発明を実施する際に、図面、開示内容、及び添付の特許請求項を精査することにより、開示された実施形態の変形例を理解し実行することが可能である。
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
図2c
図2d
図2e
図3
図4
図5
図6