(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6553807
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】フォームガン式ディスペンサ用の洗浄用アダプタ及び方法
(51)【国際特許分類】
B05B 15/55 20180101AFI20190722BHJP
F16J 15/10 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
B05B15/55
F16J15/10 L
F16J15/10 C
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-508713(P2018-508713)
(86)(22)【出願日】2016年8月30日
(65)【公表番号】特表2018-532571(P2018-532571A)
(43)【公表日】2018年11月8日
(86)【国際出願番号】US2016049350
(87)【国際公開番号】WO2017040447
(87)【国際公開日】20170309
【審査請求日】2018年2月16日
(31)【優先権主張番号】62/213,150
(32)【優先日】2015年9月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100093665
【弁理士】
【氏名又は名称】蛯谷 厚志
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100147212
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】マーク・エス・ブラック
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・ディー・バウ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・エフ・ヘッカート
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・ジェイ・ターピン
【審査官】
鏡 宣宏
(56)【参考文献】
【文献】
英国特許出願公開第2316460(GB,A)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0060568(US,A1)
【文献】
実開平6−24766(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 12/16−16/80
B05D 1/00− 3/14
F16J 15/00−15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡性材料の入口源を受容するように適合された供給ポートを有する受容側バスケットを装備したスプレーフォーム塗布器用の洗浄用アダプタであって、前記(i)洗浄用アダプタが、前記受容側バスケット内に確実に嵌まる開口端部を有し、前記洗浄用アダプタが、前記供給ポートから洗浄剤源まで延在する流体流路を画定し、前記洗浄剤源と確実に接続し、前記(i)洗浄用アダプタが、前記洗浄剤源まで前記流体流路を延在しおよび庭用ホースのねじ付き端部の周りに嵌まるための洗浄用アダプタのオス型端部の周りにメス型ねじ付きカラーを有するオス型端部を有する、洗浄用アダプタ。
【請求項2】
前記(i)洗浄用アダプタの前記オス型端部がその周囲の周りにシールアセンブリを備える、請求項1に記載の洗浄用アダプタ。
【請求項3】
前記(i)洗浄用アダプタが、その開口端部で、(ii)a)前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まり、かつねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まるねじ付きカラー、またはb)前記開口端部で前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まる、メス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラーを収容する受容側バスケットの場合、前記受容側バスケットの対応するメス型円環部、フランジ、Оリング、ばね式リング、または迅速着脱カラー内にぴったりと嵌まる前記洗浄用アダプタの下流オス型端部によって、前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットに固定される、請求項1に記載の洗浄用アダプタ。
【請求項4】
前記(ii)a)ねじ付きカラーまたはb)前記洗浄用アダプタの前記下流オス型端部が、前記洗浄用アダプタを前記受容側バスケットに固定するために、前記(i)洗浄用アダプタの前記開口端部のフランジ上部に着座する、請求項3に記載の洗浄用アダプタ。
【請求項5】
前記ねじ付きカラーを備え、前記(ii)a)ねじ付きカラー及び前記(i)洗浄用アダプタが、ねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まる1つの部品に統合される、請求項3に記載の洗浄用アダプタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶媒を使用することなく、かつフォーム塗布器を分解することなく、単一の洗浄剤源を有する水性またはラテックスフォーム塗布器を洗浄することを可能にする、スプレーフォーム塗布器用の再利用可能な洗浄装置及びそれらを使用するための方法に関する。より具体的には、供給ポートを有するスプレーフォーム塗布器の受容側バスケット内に確実に嵌まる開口端部を有する取り外し可能な洗浄用アダプタに関し、洗浄用アダプタは、供給ポートから、例えば、ホースからの水などの洗浄剤源まで延在する流体流路を画定し、その洗浄剤源と確実に接続する。
【0002】
フォームシーラントは、住宅を含む、全ての種類の建築物のエネルギー効率を改良するための人気の高まっている方法を提供する。1つの構成成分がポリウレタンのフォームシーラントは、ストロー付き缶のような塗布器、またはディスペンスガンに取り付ける缶で購入され得る。シーラントが気密性かつ水密性の高い容器内で保管されている間は、再利用され得る。ストロー付き缶を2度目に使用したい場合、缶の中のストローは有機溶媒で洗浄され得る。ガンは、各使用前に洗浄される必要がある。フォーム製造業者は、ガンの内部を洗浄するために、未硬化のフォームが硬化してガンを詰まらせ得る前に流し出すようにガンに取り付けられ得るガン洗浄剤溶媒のエアロゾル缶も販売している。これらの洗浄剤溶媒は、引火の危険があり、屋内環境での使用には安全ではない場合がある。その代わりにガンを分解して溶媒中で部品を洗浄することができるが、これは、多大な時間を必要とし、再組み立て中の間違い、破損、または小さな部品の紛失等の危険を伴う。さらに、溶媒洗浄剤は、エマルジョンポリマー(ラテックス)フォームの洗浄には有用ではなく、水で洗浄され得るのみである。ラテックスフォーム塗布器またはガンの洗浄のために有機溶媒を使用することにより、ラテックスの凝固が引き起こされ、それによりガンを詰まらせ得る。
【0003】
Wernickeの米国特許第5,318,637号は、温水でウレタンフォームディスペンサを洗浄するための方法を開示する。Wernickeにおいて、
図2は、フォームディスペンスガンの上面図である。
図5、
図7、及び
図8は、断面図である。
図5及び
図7は、洗浄組成物用のねじ付き入口ポート(36)を示す。外部熱源がWernickeの方法を実行するために必要とされ得、加えて、この方法では、洗浄が樹脂の硬化に先行しなくてはならず、使用後すぐに行われなくてはならない。このような様式での洗浄は、長期に及ぶ用途の場合には可能でさえない場合がある。最後に、Wernickeのデバイスは、全ての入力のために複数のポートが必要であり、より多くの部品が維持されなければならず、さもなければ故障し得る。
【0004】
水性フォーム材料を分注した後にスプレー塗布器及びそのバレルを水で洗浄するための効果的な方法が依然として必要とされている。
【0005】
本発明者は、水性またはラテックスフォーム塗布器の洗浄を可能にする効果的で再利用可能な洗浄デバイス、及びその使用方法を提供する問題を解決しようとした。
【0006】
発明の陳述
1.本発明による、(i)発泡性材料の入口源を受容するように適合された供給ポートを有する受容側バスケットを装備したスプレーフォーム塗布器のための洗浄用アダプタであって、前記洗浄用アダプタが、前記受容側バスケット内に確実に嵌まる開口端部を有し、前記洗浄用アダプタが、前記供給ポートから、例えば、ホースからの水などの洗浄剤源まで延在する流体流路を画定し、前記洗浄剤源と確実に接続する、洗浄用アダプタ。
【0007】
2.(i)前記洗浄用アダプタが、前記流体流路が前記洗浄剤源まで延在するオス型端部を有し、前記オス型端部がその周囲の周りに、Oリング、ワッシャ、円環部、ガスケット、カラー、キャップ、またはそれらの組み合わせなどのシールアセンブリを備え、好ましくは、前記シールアセンブリは、ゴム状または弾性ポリマーを備える、上記1の洗浄用アダプタ。
【0008】
3.前記(i)洗浄用アダプタが、その開口端部で、(ii)a)前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まり、かつねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まるねじ付きカラー、またはb)前記開口端部で前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まる、メス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラーであって、例えば、前記カラー上で引くと前記カラーを解放する玉軸受ハウジングを備える、迅速着脱カラーを収容する受容側バスケットの場合、前記受容側バスケットの対応するメス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラー内にぴったりと嵌まる前記洗浄用アダプタの下流オス型端部によって、前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットに固定される、上記1または2のいずれかの洗浄用アダプタ。
【0009】
4.前記(ii)a)ねじ付きカラーまたはb)前記洗浄用アダプタの前記下流オス型端部が、前記洗浄用アダプタを前記受容側バスケット内に固定するために、前記(i)洗浄用アダプタ内のフランジ上部に着座する、上記3の洗浄用アダプタ。
【0010】
5.前記(ii)a)ねじ付きカラー及び前記(i)洗浄用アダプタが、ねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まる1つの部品に統合される、上記3または4の洗浄用アダプタ。
【0011】
6.前記(i)洗浄用アダプタが、そのオス型端部で、前記洗浄用アダプタをホースの端部に取り付け、かつ確実に接続する迅速接続出口に嵌まるオス型スナップまたはOリングを備える、上記2、3、4、または5のうちのいずれかの洗浄用アダプタ。
【0012】
7.前記(i)洗浄用アダプタのオス型端部が、ホースまたは洗浄剤源内に嵌まる弾性シールなどのオス型シールアセンブリをさらに備える、上記6の洗浄用アダプタ。
【0013】
8.発泡性材料の入口源を受容するように適合された受容側バスケットを装備したスプレーフォーム塗布器を洗浄または使用するための方法であって、(i)前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットを、前記受容側バスケット内に確実に嵌まる洗浄用アダプタの開口端部に固定することであって、前記洗浄用アダプタが、前記開口端部から洗浄剤源に確実に取り付くように適合されたオス型端部まで延在する流体流路を画定する、固定することと、(ii)前記洗浄用アダプタの前記オス型端部を前記洗浄剤源に接続することと、を、任意の順序で含む、方法。
【0014】
9.(i)前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットの前記洗浄用アダプタへの前記固定が、前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まり、かつ接続要素を有するカラーを、洗浄用アダプタのオス型端部の周りに配置することであって、これにより、前記カラーの前記接続要素が前記洗浄用アダプタの前記開口端部に面し、前記カラーが前記洗浄用アダプタの前記開口端部のフランジに接続するようになる、配置することと、前記カラー及び前記洗浄用アダプタを前記受容側バスケット内に嵌めることと、前記カラーを前記受容側バスケットに取り付けることと、を含み、前記接続要素が、a)その周囲の周りが螺刻され、かつねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まるねじ付きカラー、またはb)前記受容側バスケットが、メス型円環部もしくはフランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラーを備える場合、前記受容側バスケットの対応するメス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラーと確実に接続し、かつその内部にぴったりと嵌まる下流オス型端部のいずれかである、上記8の方法。
【0015】
10.前記洗浄剤源からの洗浄剤を使用して前記スプレーフォーム塗布器を洗浄することをさらに含む、上記8または9の方法。
【0016】
11.(i)前記受容側バスケットの前記洗浄用アダプタへの前記固定前に、またはその後の任意の洗浄の前に、(iii)缶などの、発泡性材料の入口源を前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットに取り付けることと、(iv)前記スプレーフォーム塗布器を通して前記発泡性材料のうちの少なくともいくらかを分注することと、(v)前記缶を取り外すことと、を含む、上記8の方法。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】洗浄用アダプタ、ねじ付きカラー、受容側バスケット、及びオス型シールアセンブリの展開図を示す。
【
図3】単一の統合されたデバイスとしての、洗浄用アダプタ、ねじ付きカラー、受容側バスケット、及びオス型シールアセンブリの断面図を示す。
【
図4】受容側バスケットに固定され、洗浄用アダプタのオス型端部に(まだ)取り付けられていない洗浄剤源(水)が近接する図を示す。
【0018】
本発明の洗浄用アダプタは、再利用可能であり、洗浄用フォーム塗布器で使用するホースまたは他の洗浄材料源に簡単に接続するように適合される。本発明の洗浄用アダプタを使用するための方法は、水性材料を利用して、スプレーフォーム塗布器またはフォームガンの容易な洗浄を可能にし、本方法は、穏やかな圧力下での、任意の水源での塗布器の洗浄を可能にする。洗浄用アダプタは、このようなガンまたはスプレーフォーム塗布器が、溶媒のエアロゾル缶で洗浄され得るのみである現行の慣例を避ける。本発明は、水溶性のラテックスフォームシーラントの使用を推奨する。さらに本発明の洗浄用アダプタは、単一の部品として簡単に成形され得る。
【0019】
本発明の洗浄用アダプタの操作において、洗浄用アダプタの開口端部は、スプレーフォーム塗布器またはフォームガン上の受容側バスケットの入口の上に嵌まる。水用ホースなどの洗浄材源は、フォームガンバスケットのチェックバルブを通り、ガンの本体及びバレル内、及び分注する先端から外へと、水を穏やかに押すために、洗浄用アダプタの他方端部(オス型端部)に嵌められ得る。水が透明に流れた場合、フォームガンは清潔である。任意に、フォームガンを通して空気を吹き込んで、それを乾燥させることができる。
【0020】
本発明の洗浄用アダプタと任意のフォームガン受容側バスケットまたは洗浄剤源との間の接続は、受容側バスケットの供給ポート内のチェックバルブを開くために十分な圧力に耐えることができなければならない。これらのチェックバルブは、0.8バールの圧力で典型的に開く。
【0021】
図1の好ましい洗浄用アダプタにおいて、洗浄用アダプタ(1)は、洗浄用アダプタの開口端部が、受容側バスケットの供給ポート(3b)に密封して接触するように、洗浄用アダプタ(1)のフランジの上に着座する、(メス型)ねじ付きカラー(2)(ねじ山は図示せず)によってフォームガン(図示せず)の受容側バスケット(3)に固定される。
【0022】
既存の受容側バスケットアダプターのねじ山は、特定のねじ山標準に対して設計されていない。より簡単な使用を可能にするため、本発明の洗浄用アダプタ及び缶の上端部にねじ付きアダプタを有するフォーム収容缶のオス型は、両方とも同じ受容側バスケット上に螺合され得る。しかしながら、フォームガンの受容側バスケットのねじ山が、ねじ付きカラーとねじ付きサイズにおいて異なる場合、洗浄用アダプタは、多くのねじ山標準及び受容側バスケットのサイズに嵌まるように修正された様々なねじ付きカラーで嵌められ得る。このように、本発明の洗浄用アダプタは、様々なフォームガンに適用するために、多くのねじ付きカラーと結合することができる。
【0023】
好ましくは、ねじ付きカラー(2.
図1)は、洗浄用アダプタ及びフォーム収容缶が、使用中フォームガン(図示せず)の受容側バスケット(3)の上に交互に固定され得るように、フォーム収容缶上のカラーと同じねじ山サイズを有する。
図1はまた、水漏れの恐れを減らすために、洗浄用アダプタ(1)のオス型端部において弾性シールアセンブリ(4a)を示す。
【0024】
図3は、水漏れの恐れを減らすために、フォームガン(図示せず)の受容側バスケット(3)に洗浄用アダプタ(1)の周りに嵌まるカラー(2)を介して接続された洗浄用アダプタ(1)のオス型端部における、弾性Oリングシールアセンブリ(4a)を示す。
図3はまた、受容側バスケット(標記せず)の供給ポート(3b)に接触する、洗浄用アダプタ(1)の開口端部における、第2の弾性Oリングシールアセンブリ(4b)を示す。
【0025】
その開口端部及び弾性シールアセンブリにおいてフランジと共に示される、
図2の洗浄用アダプタ(1)は、水へのその接続として、ホースなどの従来の庭用灌漑システムからの迅速接続出口を受容するようにサイズ決めされ得る。
【0026】
図4において、洗浄用アダプタ(5)は、ねじ付きカラー(2)(
図1)及び洗浄用アダプタ(1)(
図1)が、一つの及び同一部品を備えるように成形され得る、統合されたまたは1つの部品設計を備える。また示されているのは、洗浄用アダプタ(5)のオス型端部に接続されるように適合された洗浄剤源(ホース)(6)である(ホースサイズは原寸に比例して示されず)。ホースの端部は、標準迅速接続灌漑取り付け部がその上にねじ止めされる(迅速接続機構は示されず)、オス型ホースねじ山(示されず)を備える。
【0027】
本発明の洗浄用アダプタは、ねじ付きカラーによって、例えば、迅速接続カラーなどの別のカラー、円環部またはばね式リングなどによって、フォームガンの周りを巻くストラップ(示されず)によって、穏やかな手の圧力によって、または摩擦によって、フォームガンに接続され得る。
【0028】
本発明の洗浄用アダプタを洗浄剤源に接続するために、標準庭用ホース接続及びまたは市販の迅速接続取り付け部が、使用され得る。このような標準接続は、庭用ホースのねじ付き端部、または標準ポンプタイプ庭用スプレー容器の周りに嵌まる、洗浄用アダプタのオス型端部の周りのメス型ねじ付きカラーを備えることができる。受容側バスケットに嵌まるように螺合された開口端部だけではなく、オス型端部も、庭用ホース上のねじに直接、実際にメス型でねじ止めされる。
【0029】
シールアセンブリは、受容側バスケットに接続する洗浄用アダプタの開口端部、及び洗浄剤源に接続するオス型端部両方に存在し得る。
【0030】
シールアセンブリは、洗浄用アダプタのオス型端部上にのみ存在し得、またはねじ付きカラーが、その開口端部でオス型端部を有する場合、シールアセンブリは、洗浄用アダプタの両方のオス型端部上に存在し得る。
【0031】
好適なシールアセンブリは、ゴムなどの、任意のシーリング材料から作られた、Oリング、ガスケット、またはワッシャなどの任意の従来のデバイスであり得る。
【0032】
本発明の洗浄用アダプタは、a)受容側バスケットに面するねじ付き端部で洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まり、かつメス型ねじ付き受容側バスケット内に嵌まるオス型ねじ付きカラー、またはb)開口端部で洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まる、メス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または、迅速着脱カラーを収容する受容側バスケットの場合、受容側バスケットの対応するメス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラー内にぴったりと嵌まる下流オス型端部を有することのいずれかによって、スプレーフォーム塗布器の受容側バスケットに固定され得る。
【0033】
(ii)カラーが受容側バスケット内に洗浄用アダプタを固定するために使用される場合、ねじ付きまたはそれ以外のカラーは、洗浄用アダプタを受容側バスケット内に固定するために(i)洗浄用アダプタ内でフランジ上部に着座する。
【0034】
洗浄用アダプタのねじ付きカラーまたは下流オス型端部内のシールアセンブリは、洗浄用アダプタのフランジがスプレーフォーム塗布器に接続されると嵌まるガスケットを単に備えることができる。
【0035】
好ましくは、本発明の洗浄用アダプタは、そのオス型端部で、庭用ホースまたは他の洗浄剤源内に取り付けられ得るオス型Oリング、スナップ、または円環部などの、迅速(着)脱部、洗浄剤源内にピッタリと嵌まる同様の迅速接続部を有する。洗浄剤源は、例えば、ホースのねじ付きオス型端部上にねじ止めされるメス型迅速接続カラーに、ぴったりと嵌まるオス型端部迅速接続部内に、対応するメス型取り付け部を適合させ得る。
【0036】
例えば、水または0.1〜5重量%の界面活性剤または分散剤を混合された水などの、ラテックスを洗浄することができる洗浄剤源が、使用され得る。洗浄剤源または水源に唯一必要とされることは、フォームガンの受容側バスケット上に、約600mm/Hg(約0.8バール)のチェックバルブ(示されず)圧を超えるように、十分な高圧で届けられることである。地方自治体の家庭用水は、1140〜2660mm/Hg(1.5〜3.5バール)で典型的に供給されており、この目的には好適である。
【0037】
本発明の洗浄用アダプタは、発泡性材料の入口源を受容するように適合された受容側バスケットを装備した任意のスプレーフォーム塗布器とともに使用され得る。
【0038】
本発明の洗浄用アダプタで使用する好適なフォーム塗布器またはガンは、例えば、Leeの国際公開第WO01/26820A号において開示された1−リキッド噴射用ガン、GS(Great Stuff(商標)シーラント)Pro(商標)Seriesフォームディスペンスガン(The Dow Chemical Company, Midland, MI)、Handi Tool(商標)FT300 Dispensing Gun FOMO F61050(Spray Foam Systems, LLC, Greensboro, GA)、及びFoam dispenser CF DS1 (Hilti Group, Schaan, LI)などの、Hilti Foam Dispensersを含む。
【0039】
本発明の洗浄用アダプタは、ガンを分解せずにLee gunなどのフォーム塗布器を洗浄することを有利に可能にし、さらに、溶媒なしで任意のGS Pro(商標)gunの洗浄を可能にする。
【0040】
本発明の洗浄用アダプタを使用するための方法は、受容側バスケットを有するスプレーフォーム塗布器の受容側バスケットを、受容側バスケット内に確実に嵌まる開口端部からオス型端部まで延在する流体流路を画定する洗浄用アダプタの開口端部に固定することと、洗浄用アダプタのオス型端部を洗浄剤源に接続すること、とを含む。
【0041】
本発明の方法において、スプレーフォーム塗布器の受容側バスケットを洗浄用アダプタに固定することは、カラーを洗浄用アダプタのオス型端部上に配置することと、オス型カラー及び洗浄用アダプタを受容側バスケット内に嵌めることと、カラーを受容側バスケットに取り付けること、とを含み、カラーはその周囲の周りにねじ止めされ、ねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まる。
【0042】
本発明の代替的な方法において、フォーム塗布器の受容側バスケットがメス型円環部またはフランジを備える場合、洗浄用アダプタのカラーは、受容側バスケットのメス型円環部またはフランジ内にぴったりと嵌まるその周囲の周りにOリング、円環部、フランジ、またはばね式リングを備える。
【実施例】
【0043】
実施例1:上記、
図2に従う洗浄用アダプタを、Stratasys(Eden Prairie, MN)によって構築されたObjet Connex 500 3−D印刷システム上で製造する。洗浄用アダプタ試作部品を印刷する際に使用された材料は、ABSポリマー材料である。シールアセンブリ4a及び4b(
図3)は、弾性Oリングである。ねじ付きカラー2(
図1)は、Pageris(商標)製造ライン(C. Ehrensperger AD, Stafa, CH)から、エアロゾルフォーム缶において使用された標準オス型カラーである。
(態様)
(態様1)
発泡性材料の入口源を受容するように適合された供給ポートを有する受容側バスケットを装備したスプレーフォーム塗布器用の洗浄用アダプタであって、前記(i)洗浄用アダプタが、前記受容側バスケット内に確実に嵌まる開口端部を有し、前記洗浄用アダプタが、前記供給ポートから洗浄剤源まで延在する流体流路を画定し、前記洗浄剤源と確実に接続する、洗浄用アダプタ。
(態様2)
前記(i)洗浄用アダプタが、前記洗浄剤源まで前記流体流路を延在するオス型端部を有し、前記オス型端部がその周囲の周りにシールアセンブリを備える、上記、態様1に記載の洗浄用アダプタ。
(態様3)
前記(i)洗浄用アダプタが、その開口端部で、(ii)a)前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まり、かつねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まるねじ付きカラー、またはb)前記開口端部で前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まる、メス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラーを収容する受容側バスケットの場合、前記受容側バスケットの対応するメス型円環部、フランジ、Оリング、ばね式リング、または迅速着脱カラー内にぴったりと嵌まる前記洗浄用アダプタの下流オス型端部によって、前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットに固定される、態様1に記載の洗浄用アダプタ。
(態様4)
前記(ii)a)ねじ付きカラーまたはb)前記洗浄用アダプタの前記下流オス型端部が、前記洗浄用アダプタを前記受容側バスケットに固定するために、前記(i)洗浄用アダプタ内のフランジ上部に着座する、態様1に記載の洗浄用アダプタ。
(態様5)
前記ねじ付きカラーを備え、前記(ii)a)ねじ付きカラー及び前記(i)洗浄用アダプタが、ねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まる1つの部品に統合される、態様3に記載の洗浄用アダプタ。
(態様6)
前記(i)洗浄用アダプタが、そのオス型端部で、前記洗浄用アダプタをホースの端部に取り付け、かつ確実に接続する迅速接続出口に嵌まるオス型スナップまたはOリングを、備える、態様2に記載の洗浄用アダプタ。
(態様7)
前記(i)洗浄用アダプタの前記オス型端部が、オス型シールアセンブリをさらに備える、態様2に記載の洗浄用アダプタ。
(態様8)
発泡性材料の入口源を受容するように適合された受容側バスケットを装備したスプレーフォーム塗布器を洗浄または使用するための方法であって、(i)前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットを、前記受容側バスケット内に確実に嵌まる洗浄用アダプタの開口端部に固定することであって、前記洗浄用アダプタが、前記開口端部から洗浄剤源に確実に取り付くように適合されたオス型端部まで延在する流体流路を画定する、固定することと、(ii)前記洗浄用アダプタの前記オス型端部を前記洗浄剤源に接続することと、を、任意の順序で含む、方法。
(態様9)
(i)前記スプレーフォーム塗布器の前記受容側バスケットの前記洗浄用アダプタへの前記固定が、前記洗浄用アダプタの周囲の周りに嵌まり、かつ接続要素を有するカラーを、前記洗浄用アダプタの前記オス型端部の周りに配置することであって、これにより、前記カラーの前記接続要素が前記洗浄用アダプタの前記開口端部に面し、前記カラーが前記洗浄用アダプタの前記開口端部のフランジに接触するようになる、配置することと、前記カラー及び前記洗浄用アダプタを前記受容側バスケット内に嵌めることと、前記カラーを前記受容側バスケットに取り付けることと、を含み、前記接続要素が、a)その周囲の周りが螺刻され、かつねじ付きメス型受容側バスケット内に嵌まるねじ付きカラー、またはb)前記受容側バスケットが、メス型円環部もしくはフランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラーを備える場合、前記受容側バスケットの対応するメス型円環部、フランジ、Oリング、ばね式リング、または迅速着脱カラーと確実に接続し、かつその内部にぴったりと嵌まる下流オス型端部のいずれかである、態様8に記載の方法。
(態様10)
前記洗浄剤源からの洗浄剤を使用して前記スプレーフォーム塗布器を洗浄することをさらに含む、態様8に記載の方法。