特許第6554026号(P6554026)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6554026
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】収容ケース
(51)【国際特許分類】
   B65D 81/05 20060101AFI20190722BHJP
   B65D 33/00 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   B65D81/05 540Z
   B65D81/05 100
   B65D33/00 Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-227195(P2015-227195)
(22)【出願日】2015年11月20日
(65)【公開番号】特開2017-95126(P2017-95126A)
(43)【公開日】2017年6月1日
【審査請求日】2018年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】502176524
【氏名又は名称】株式会社キーズファクトリー
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】曽 我 清
【審査官】 植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭63−022372(JP,A)
【文献】 特開昭62−094574(JP,A)
【文献】 実開昭62−152934(JP,U)
【文献】 特開2001−199449(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/00−81/17
B65D 57/00−59/08
B65D 27/00−27/38
B65D 30/00−33/38
G11B 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部、左側部、右側部、正面部、背面部、前記底部に対向する部位に開口部を有し、被収容体を収容する袋状の収容ケース本体と、
前記開口部を開閉する蓋体と、
前記左側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第1の突起群と、
前記右側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第2の突起群と、
前記正面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第3の突起群と、
前記背面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第4の突起群と、
前記底部の内壁に設けられた複数の突起からなる第5の突起群と、
前記底部の内壁に対向する前記蓋体の内壁に設けられた複数の突起からなる第6の突起群とを備え、
前記第3の突起群、前記第4の突起群は弾性部材で形成され、
前記第3の突起群及び前記第4の突起群の突起が底部に向かって傾斜し、
前記被収容体が、前記左側部、前記右側部、前記正面部、前記背面部、前記底部及び前記蓋体の内壁から離間すると共に、前記第1の突起群、前記第2の突起群、前記第3の突起群、前記第4の突起群、前記第5の突起群、前記第6の突起群の内の何れか一つに支持され、前記収容ケース本体内に収容されている
ことを特徴とする収容ケース。
【請求項2】
底部、左側部、右側部、正面部、背面部、前記底部に対向する部位に開口部を有し、被収容体を収容する袋状の収容ケース本体と、
前記開口部を開閉する蓋体と、
前記左側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第1の突起群と、
前記右側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第2の突起群と、
前記正面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第3の突起群と、
前記背面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第4の突起群と、
前記底部の内壁に設けられた複数の突起からなる第5の突起群とを備え、
前記第3の突起群、前記第4の突起群は弾性部材で形成され、
前記第3の突起群及び前記第4の突起群の突起が底部に向かって傾斜し、
前記被収容体が、前記左側部、前記右側部、前記正面部、前記背面部及び前記底部の内壁から離間すると共に、前記第1の突起群、前記第2の突起群、前記第3の突起群、前記第4の突起群、前記第5の突起群の内の何れか一つに支持され、前記収容ケース本体内に収容されている
ことを特徴とする収容ケース。
【請求項3】
向する左側部と右側部の面積は同じであり、
対向する正面部と背面部の面積は同じであり、
前記正面部の面積は前記左側部の面積より大であ
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の収容ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収容ケースに係り、特に、被収容体を保護することができる収容ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被収容体(例えば、ゲームソフトなどが記録された記録媒体)を収納するための収容ケースがある(例えば、特許文献1記載のもの)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−182236号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記収容ケースにあっては、落下等が生じた場合、被収容体の保護の点で不十分で、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記要望を考慮してなされた収容ケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の収容ケースは、底部、左側部、右側部、正面部、背面部、前記底部に対向する部位に開口部を有し、被収容体を収容する袋状の収容ケース本体と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記左側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第1の突起群と、前記右側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第2の突起群と、前記正面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第3の突起群と、前記背面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第4の突起群と、前記底部の内壁に設けられた複数の突起からなる第5の突起群と、前記底部の内壁に対向する前記蓋体の内壁に設けられた複数の突起からなる第6の突起群とを備え、前記第3の突起群、前記第4の突起群は弾性部材で形成され、前記第3の突起群及び前記第4の突起群の突起が底部に向かって傾斜し、前記被収容体が、前記左側部、前記右側部、前記正面部、前記背面部、前記底部及び前記蓋体の内壁から離間すると共に、前記第1の突起群、前記第2の突起群、前記第3の突起群、前記第4の突起群、前記第5の突起群、前記第6の突起群の内の何れか一つに支持され、前記収容ケース本体内に収容されているものである。
【0007】
また、請求項2記載の収容ケースは、底部、左側部、右側部、正面部、背面部、前記底部に対向する部位に開口部を有し、被収容体を収容する袋状の収容ケース本体と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記左側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第1の突起群と、前記右側部の内壁に設けられた複数の突起からなる第2の突起群と、前記正面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第3の突起群と、前記背面部の内壁に設けられた複数の突起からなる第4の突起群と、前記底部の内壁に設けられた複数の突起からなる第5の突起群とを備え、前記第3の突起群、前記第4の突起群は弾性部材で形成され、前記第3の突起群及び前記第4の突起群の突起が底部に向かって傾斜し、前記被収容体が、前記左側部、前記右側部、前記正面部、前記背面部及び前記底部の内壁から離間すると共に、前記第1の突起群、前記第2の突起群、前記第3の突起群、前記第4の突起群、前記第5の突起群の内の何れか一つに支持され、前記収容ケース本体内に収容されているものである。
【0008】
また、請求項3記載の収容ケースは、請求項1又は請求項2記載の収容ケースにおいて、向する左側部と右側部の面積は同じであり、対向する正面部と背面部の面積は同じであり、前記正面部の面積は前記左側部の面積より大である。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の収容ケースによれば、被収容体が収容ケース本体の底部、左側部、右側部、正面部、背面部、底部及び蓋体の内壁から離間すると共に、第1の突起群、第2の突起群、第3の突起群、第4の突起群、第5の突起群、第6の突起群の内の何れか一つに支持され、収容ケース本体内に収容されているため、例えば、収容ケースを落としても、被収容体を保護することができる。
【0011】
また、請求項2記載の収容ケースによれば、被収容体が収容ケース本体の底部、左側部、右側部、正面部、背面部、底部及び蓋体の内壁から離間すると共に、第1の突起群、第2の突起群、第3の突起群、第4の突起群、第5の突起群の内の何れか一つに支持され、収容ケース本体内に収容されているため、例えば、収容ケースを落としても、被収容体を保護することができる。
【0012】
また、請求項1、2記載の収容ケースによれば、第3の突起群、第4の突起群が弾性部材で形成され、第3の突起群、第4の突起群の突起が底部に向かって傾斜しているため、蓋体を開けたとき、収容ケース本体内に収容した被収容体が開口部から抜け出るのを防止することができる。


【0013】
また、請求項4記載の収容ケースによれば、被収容体が一方の内壁及び他方の内壁から離間すると共に、第1の突起群、第2の突起群の内の何れか一つに支持され、収容ケース本体内に収容されているため、例えば、収容ケースを落としても、被収容体を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の一実施例の収容ケースに被収容体を収容する前の状態を示す概略的斜視図である。
図2図2は、図1の収容ケースの概略的正面図である。
図3図3は、図1の収容ケースの開口部を蓋で閉じた状態の概略的正面図である。
図4図4は、図2の概略的平面図である。
図5図5は、図3のA−A線による概略的断面図である。
図6図6は、図4のB−B線による概略的断面図である。
図7図7は、図1の一部を拡大して示す概略的一部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施例の収容ケースを図面を参照して説明する。
図1に示すCは収容ケースで、収容ケースCは、図3乃至図6に示すように、底部11、左側部12、右側部13、正面部14、背面部15、底部11に対向する部位に開口部16を有し、被収容体10を収容する袋状の収容ケース本体1を有している。被収容体10は、例えば、ゲーム機である。開口部16は、蓋体17により開閉され、正面部14の表面側に設けられた係止部18を蓋体17に設けられた被係止部19(例えば、穴)に係止させて、蓋体17の閉状態を保持するようにしている。
【0016】
図4及び図6に示す21は第1の突起群で、第1の突起群21は、左側部12の内壁に設けられた複数の突起からなるものであり、複数の突起は、左側部12の内壁の略全体に亘って設けられている。
22は第2の突起群で、第2の突起群22は、右側部13の内壁に設けられた複数の突起からなるものであり、複数の突起は、右側部13の内壁の略全体に亘って設けられている。
また、図5に示す23は第3の突起群で、第3の突起群23は、正面部14の内壁に設けられた複数の突起からなるものであり、複数の突起は、正面部14の内壁の略全体に亘って設けられている。
24は第4の突起群で、第4の突起群24は、背面部15の内壁に設けられた複数の突起からなるものであり、複数の突起は、背面部15の内壁の略全体に亘って設けられている。
また、図4乃至図6に示す25は第5の突起群で、第5の突起群25は、底部11の内壁に設けられた複数の突起からなるものであり、複数の突起は、底部11の内壁の略全体に亘って設けられている。
また、図1図2図5図6及び図7に示す26は第6の突起群で、第6の突起群26は、底部11の内壁に対向する蓋体17の内壁に設けられた複数の突起からなるものであり、複数の突起は、蓋体17で開口部16を閉じた場合、蓋体17の開口部16に対向する内壁の部位の略全体に亘って設けられている。
そして、被収容体10が底部11、左側部12、右側部13、正面部14、背面部15、底部11及び蓋体17の内壁から離間すると共に、第1の突起群21、第2の突起群22、第3の突起群23、第4の突起群24、第5の突起群25、第6の突起群26の内の何れか一つに支持され、収容ケース本体1内に収容されている。
その結果、例えば、収容ケースCを落としても、被収容体10を保護することができる。
【0017】
本実施例の収容ケースC(図1乃至図7参照)にあっては、対向する左側部12と右側部13の面積は同じであり、また、対向する正面部14と背面部15の面積は同じであり、正面部14の面積は左側部12の面積より大となっている。そして、第3の突起群23、第4の突起群24が弾性部材で形成され、第3の突起群23及び第4の突起群24の突起が、図5に示すように、底部11に向かって傾斜している。第3の突起群23、第4の突起群24は、例えば、シリコン樹脂で形成されている。
その結果、蓋体17を開けたとき、第3の突起群23及び第4の突起群24の突起が、底部11に向かって傾斜しているため、収容ケース本体1内に収容した被収容体10が開口部16から抜け出るのを防止することができる。
なお、第1の突起群21、第2の突起群22、第3の突起群23、第4の突起群24、第5の突起群25、第6の突起群26は、底部11、左側部12、右側部13、正面部14、背面部15、底部11、蓋体17と共に、例えば、シリコン樹脂で一体的に形成されて収容ケースCを構成している。
【0018】
また、上述の実施例の収容ケースC(図1乃至図7参照)にあっては、第1の突起群21〜第6の突起群26を設けたが、本願発明においては、これに限らず、第1の突起群21〜第6の突起群26の内、第6の突起群26のみを省略することもできる。
また、上述の実施例の収容ケースC(図1乃至図7参照)にあっては、対向する左側部12と右側部13の面積は同じであり、また、対向する正面部14と背面部15の面積は同じであり、正面部14の面積は左側部12の面積より大となっていたが、本願発明においては、これに限らず、左側部12、右側部13、正面部14、背面部15の面積が略同じ場合、第1の突起群21、第2の突起群22、第3の突起群23、第4の突起群24の突起を底部11に向かって傾斜するように構成しても良い。
【0019】
また、上述の実施例の収容ケースC(図1乃至図7参照)にあっては、厚みを有した平面状の左側部12、右側部13を備えていたが、本願発明においては、これに限らず、平面状の左側部12、右側部13を有しない、つまり、面でない線状の左側部12、面でない線状の右側部13を有する収容ケースC(図1乃至図7記載の収容ケースCに比較し、厚みがない分、扁平状の収容ケース)にも適用することができる。
かかる場合の収容ケースC(扁平状の収容ケース)は、被収容体10を収容する袋状の収容ケース本体1と、被収容体10を出し入れする開口部16を開閉する蓋体17と、収容ケース本体1の対向する一方の内壁(図5で言えば、正面部14の内壁)に設けられた複数の突起からなる第1の突起群(図5で言えば、第3の突起群23が相当する)と、収容ケース本体1の対向する他方の内壁(図5で言えば、背面部15の内壁)に設けられた複数の突起からなる第2の突起群(図5で言えば、第4の突起群24が相当する)とを備え、被収容体10が前記一方の内壁及び前記他方の内壁から離間すると共に、前記第1の突起群(図5で言えば、第3の突起群23が相当する)、前記第2の突起群(図5で言えば、第4の突起群24が相当する)の内の何れか一つに支持され、収容ケース本体1内に収容されていることとなる。
その結果、上述した収容ケースCによれば、被収容体10が一方の内壁(図5で言えば、正面部14の内壁)及び他方の内壁(図5で言えば、背面部15の内壁)から離間すると共に、第1の突起群(図5で言えば、第3の突起群23が相当する)、第2の突起群(図5で言えば、第4の突起群24が相当する)の内の何れか一つに支持され、収容ケース本体1内に収容されているため、例えば、収容ケースCを落としても、被収容体10を保護することができる。
【符号の説明】
【0020】
C 収容ケース
1 収容ケース本体
10 被収容体
11 底部
12 左側部
13 右側部
14 正面部
15 背面部
16 開口部
17 蓋体
21 第1の突起群
22 第2の突起群
23 第3の突起群
24 第4の突起群
25 第5の突起群
26 第6の突起群
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7