特許第6554114号(P6554114)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6554114屠畜製品の向きを変更するための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6554114
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】屠畜製品の向きを変更するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   A22C 21/00 20060101AFI20190722BHJP
   B65G 17/20 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   A22C21/00 Z
   B65G17/20 E
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-556294(P2016-556294)
(86)(22)【出願日】2015年2月25日
(65)【公表番号】特表2017-513464(P2017-513464A)
(43)【公表日】2017年6月1日
(86)【国際出願番号】NL2015050119
(87)【国際公開番号】WO2015137799
(87)【国際公開日】20150917
【審査請求日】2018年1月30日
(31)【優先権主張番号】2012386
(32)【優先日】2014年3月10日
(33)【優先権主張国】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】511126198
【氏名又は名称】マレル ストーク ポウルトリー プロセッシング ベースローテン フェンノートシャップ
【氏名又は名称原語表記】Marel Stork Poultry Processing B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ミル、ヨハネス ヘンリクス マリア
(72)【発明者】
【氏名】ピーターズ、エリック ヘンドリクス ワーナー
(72)【発明者】
【氏名】リジャース、ティム サンダー
【審査官】 佐々木 訓
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第5092815(US,A)
【文献】 特開平1−312424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 21/00
B65G 17/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
屠畜された鳥のような屠畜製品の向きを変更するための装置であって、搬送経路に沿って延びる無端状のガイドと、前記ガイドに沿って移動可能であり、且つ、無端状の可撓性の搬送要素を用いて一定間隔で相互接続された製品キャリアと、を備え、それら製品キャリアは、それぞれ、基部と、前記基部に接続された回転部とを備え、前記基部は、前記装置の動作中に前記ガイドと協働する少なくとも1つのランナを備え、前記回転部は、係合部と、前記係合部に接続された吊り下げ部であって、前記吊り下げ部から屠畜製品を吊り下げるための吊り下げ部とを備え、その回転部は、前記搬送経路に垂直な垂直面に延びる回転の軸の周りで回転可能であり、前記装置は、前記搬送経路の側方に配置された少なくとも1つの操作要素をさらに備え、それは、前記回転部を前記基部に対して前記軸の周りで回転させるために前記係合部と協働するように構成されており、前記搬送経路は、垂直面に延びる円弧状部を備え、前記製品キャリアは、円弧の外側に存在しており、前記操作要素は、前記円弧状部を通る前記製品キャリアの通過の間に、前記製品キャリアの前記回転部を関連した前記回転の軸の周りで少なくとも一部回転させるために前記円弧状部の側方に配置されており、前記回転部は、前記円弧状部を通る関連した前記製品キャリアの通過の間に、前記円弧状部に平行な垂直面に垂直に延びる水平回動軸の周りで回動できない、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記係合部は、前記係合部と前記操作要素の間の協働した接触の間、前記操作要素に接触面を介して接触する接触体を備え、前記接触面は、少なくとも一部において、前記回転の軸に垂直に向けられた円弧を規定する円弧状の形状であり、前記回転の軸は前記円弧状の形状の内側に位置しており、前記回転の軸は交点の位置にて前記円弧と交差し、前記円弧上の点と前記交点との間の距離は、前記円弧に沿った異なる点について異なっている、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記接触体の形状は、少なくとも一部において楕円の形状に一致することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記操作要素とそれぞれの前記係合部は、前記基部に対する前記回転の軸の周りの前記回転部の回転が、前記製品キャリアの間の離れた距離より大きい距離にわたる前記製品キャリアの動作の間に行われるように協働するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記製品キャリアは、それぞれ、動作可能なロッキング手段であって、前記ロッキング手段の第1動作位置において前記回転部を前記回転の軸の周りの回転に対してロックするための、且つ、前記ロッキング手段の第2動作位置において前記回転部を前記回転の軸の周りに回転できるようにするためのロッキング手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記基部は、一方が他方の後ろに配置された2組のランナを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
前記装置は、前記円弧状部を通って動かされた家禽の重さを量るための、前記円弧状部の下流の計量ステーションを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記計量ステーションは、前記ガイドの一部を形成する計量台を備えることを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記操作要素およびそれぞれの前記係合部は、前記回転部を前記基部に対して少なくとも30°回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記操作要素およびそれぞれの前記係合部は、前記回転部を前記基部に対して少なくとも60°回転させるように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記基部と前記回転部は、前記回転部が前記基部に対して回転の軸の周りに回転可能であることを除き、強固に相互接続されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記製品キャリアの前記回転部は、前記円弧状部を通る前記製品キャリアの通過の間、関連した前記回転の軸の周りに少なくとも部分的に回転することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の装置を用いるための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屠畜された鳥のような屠畜製品の向きを変更するための装置であって、搬送経路に沿って延びる無端状のガイドと、ガイドに沿って移動可能であり、且つ、無端状の可撓性の搬送要素を用いて一定間隔で相互接続された製品キャリアと、を備え、それら製品キャリアは、それぞれ、基部と、基部に接続された回転部とを備え、基部は、装置の動作中にガイドと協働する少なくとも1つのランナを備え、回転部は、係合部と、係合部に接続された吊り下げ部であって、吊り下げ部から屠畜製品を吊り下げるための吊り下げ部とを備え、その回転部は、搬送経路に垂直な垂直面に延びる回転の軸の周りで回転可能であり、装置は、搬送経路の側方に配置された少なくとも1つの操作要素をさらに備え、それは、回転部を基部に対して軸の周りで回転させるために係合部と協働するように構成されている、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、特に、排他的にではないが、鶏の屠畜場の分配ラインにおけるそれの使用に関する。特に腸が屠畜された鳥から取り除かれる内臓摘出ラインから、屠畜された鳥は、転送装置によって冷却ラインに転送される。冷却ラインでは、屠畜された鳥は、一般的に0.5から2時間の間、一般的に最大で6℃の氷点上の温度に空気で冷却され、その結果、屠畜された鳥は相対的に硬直するが凍らない。次に、冷却された屠畜された鳥は、転送装置によって、いわゆる分配ラインの製品キャリアに転送される。代わりに、屠畜された鳥は、例えば冷却槽から、分配ラインの製品キャリアに手によって掛けられてもよい。屠畜された鳥の重さに部分的に依存して、屠畜された鳥の更なる処理が分配ラインから行われる。屠畜された鳥の重さの計量を冷却ラインと分配ラインの間の転送装置において行わせることが知られている。このことは、当該転送装置の複雑さを高める。WO2013/154427は、分配ライン自身の搬送装置における計量装置を使用する代替可能性を記述している。屠畜された鳥、または一般に屠畜製品が重さ計量中に互いに接触しないことは、このことが重さ計量プロセスを妨害しうるため、重要である。例えばWO2013/154427の図1に示されているように、分配ラインにおいて屠畜製品を横に搬送することが知られている。製品キャリアおよび屠畜された鳥は、分配ラインで一般的に6、8または10インチ離れて間隔が空けられている。このことは、重さ計量プロセス中に、隣接する屠畜された鳥が、特に羽で、互いに接触する危険性を伴う。
【0003】
この問題への解決策を提供するため、欧州特許EP343700B1は、導入部で記述された種類の装置を記述している。上記装置では、吊り下げコンベアを用いた水平搬送の間、搬送方向に垂直にその胸が向けられた鳥は、回転の垂直軸の周りに45°回転されている。上記回転は、隣接する鳥、特に隣接する鳥の羽が互いに接触することを避けるために、計量ステーションの直前で行われる。このことの結果(または少なくとも意図された結果)は、計量ステーションでの鳥の重さの計量が、隣接する鳥の接触により妨害されないようにできることである。計量ステーションの下流にて、鳥は、それらの前の向きに、戻り回転される。鳥の上記回転は、短冊状の接続部を備えた製品キャリアを用いて行われ、それは、上端部にて製品キャリアの基部に(水平な上側回動軸の周りに)回動可能に接続されており、且つ、下端部にて鳥が吊り下げられている製品キャリアの回転部に(水平な下側回動軸の周りに)回動可能に接続されている。下端部にて、接続部はさらに2つの支持ローラーを備えており、それらは下側回動軸に一致する回転の軸の周りを回転可能である。上述の回転は、ガイドが、接続部の経路、より具体的にはそれの支持ローラーの経路に設けられていることで行われる。接続部の初期の垂直な向きは、そこから吊り下げられて持ち上げられる鳥を含む製品キャリアの回転部と共にガイドの立ち上がり部にて水平の向きに変更され、接続部は下側回動軸の周りおよび上側回動軸の周りで回転部および係合部に関してそれぞれ回動する。接続部と回転部の間の回動された接続は、接続部と回転部の下側回動軸の周りの互いに対する回動が、回転部の回転の垂直軸の周りの接続部に対する回転によって起こるように構成されている。計量ステーションによる重さの計量は、立ち上がり部に接続するガイドの水平部で実質的に行われる。
【発明の概要】
【0004】
一般的に羽のような鳥の一部が互いに引っ掛けられるので、EP343700B1による装置は、回転された結果、鳥がダメージを受ける危険があるという欠点を有する。より具体的には、この結果、羽がダメージを受け得る。他の危険は、互いに接触することにより、鳥が1本の脚だけで製品キャリアから吊り下げられたまま鳥が部分的に製品キャリアの外に引き抜かれること、回転されたときに製品キャリアの外に完全に引き抜かれること、または、鳥が適切に回転せずにねじれることである。鳥が相対的に硬い部材のようにふるまうほど、この危険はより大きくなる。例えば、もし故障があった場合、鳥が意図されたよりも長く冷却ラインに残ることが実際に起こるかもしれず、この結果、温度が氷点下に下がって鳥が冷凍の兆候を示す。鳥の互いのもつれも、製品キャリアへのダメージにつながるかもしれない。本発明の目的は、上記危険を減らすことである。上記目的を達成するために、本発明の装置は、搬送経路が垂直面に延びる円弧状部を備え、製品キャリアは円弧の外側に存在しており、操作要素は、円弧状部を通る製品キャリアの通過の間に、製品キャリアの回転部を関連した回転の軸の周りで少なくとも一部回転させるために円弧状部の側方に配置されており、回転部は、円弧状部を通る関連した製品キャリアの通過の間に、円弧状部に平行な垂直面に垂直に延びる水平回動軸の周りで回動できない、ことを特徴とする。上記態様の結果、円弧状部の外側上に存在する鳥の間の離れた距離は、円弧状部を通るそれらの通過の間に増加される。本発明は、鳥の回転を、円弧状部を通るそれらの通過の間に丁度行わせることにより、この態様を使用する。隣接する鳥の間の接触の危険は、従って大幅に減らすことができる。
【0005】
その簡素さのために部分的に有利な一実施形態によれば、係合部は、係合部と操作要素の間の協働した接触の間、操作部に接触面を介して接触する接触体を備え、接触面は、少なくとも一部において、回転の軸に垂直に向けられた円弧を規定する円弧状の形状であり、回転の軸は円弧状の形状の内側に位置しており、回転の軸は交点の位置にて円弧と交差し、円弧上の点と交点との間の距離は、円弧に沿った異なる点について異なっている。
上記の異なる距離は、操作要素がこの目的のために特別な方法で構成される必要無しに、基部に対する回転部の回転を搬送経路の所望の長さに沿って所望の角速度で行わせるための多大な自由度を提供する。回転部のぎくしゃくした回転(jerky rotation)は、従って防止できる。ぎくしゃくした回転は、屠畜製品が損傷され、及び/又は、揺れ始めることにすぐにつながるであろう。その揺れは、計量ステーションでの起こり得る次の計量を妨害するかもしれず、屠畜製品が回転される位置と計量ステーションとの間の部分の長さを増加させてその揺れを停止させることを必要にする。
【0006】
上記利点は、従来技術による装置でも得ることができる。従って、本発明は、屠畜された鳥のような屠畜製品の向きを変更するための装置であって、搬送経路に沿って延びる無端状のガイドと、ガイドに沿って移動可能であり、且つ、無端状の可撓性の搬送要素を用いて一定間隔で相互接続された製品キャリアと、を備え、それら製品キャリアは、それぞれ、基部と、基部に接続された回転部とを備え、基部は、装置の動作中にガイドと協働する少なくとも1つのランナを備え、回転部は、係合部と、係合部に接続された吊り下げ部であって、吊り下げ部から屠畜製品を吊り下げるための吊り下げ部とを備え、その回転部は、搬送経路に垂直な垂直面に延びる回転の軸の周りで回転可能であり、装置は、搬送経路の側方に配置された少なくとも1つの操作要素をさらに備え、それは、回転部を基部に対して軸の周りで回転させるために係合部と協働するように構成されており、係合部は、係合部と操作要素の間の協働した接触の間、操作部に接触面を介して接触する接触体を備え、接触面は、少なくとも一部において、回転の軸に垂直に向けられた円弧を規定する円弧状の形状であり、回転の軸は円弧状の形状の内側に位置しており、回転の軸は交点の位置にて円弧と交差し、円弧上の点と交点との間の距離は、円弧に沿った異なる点について異なっている、ことを特徴とする装置にも関する。
【0007】
接触体の形状は、好ましくは、少なくとも一部において楕円の形状に一致する。このような構成は、相対的に滑らかな回転を実現できるようにする。
【0008】
一般に、もし操作要素とそれぞれの係合部が、基部に対する回転の軸の周りの回転部の回転が、製品キャリアの間の離れた距離より大きい距離にわたる製品キャリアの動作の間に行われるように協働するように構成されていれば好ましい。屠畜製品は、従って、屠畜製品の揺れの程度を防止するか、または、少なくとも制限するように相対的に滑らかに回転されることができる。
【0009】
回転部の望ましくない回転を防止するため、製品キャリアは、それぞれ、動作可能なロッキング手段(係止手段)であって、ロッキング手段の第1動作位置において回転部を回転の軸の周りの回転に対してロック(固定)するための、且つ、ロッキング手段の第2動作位置において回転部を回転の軸の周りに回転させるためのロッキング手段を備える。
【0010】
搬送方向に平行な方向の製品キャリアおよび屠畜製品の揺れの程度を防止するか、または、少なくとも制限するため、基部は、好ましくは、一方が他方の後ろに配置された2組のランナを備える。
【0011】
本発明は、特に屠畜製品のインラインの重さの計量に関する利点を提供する。従って、本発明による装置の可能な実施形態は、円弧状部を通って動かされた家禽の重さを量るための、円弧状部の下流の計量ステーションを備える。
【0012】
さらに、好ましくは、計量ステーションは、ガイドの一部を形成する計量台を備える。
【0013】
隣接する屠畜製品の間の接触の危険は、特に、もし操作要素およびそれぞれの係合部が、回転部を基部に対して少なくとも30°、さらに好ましくは少なくとも60°回転させるように構成されていれば、削減される。
【0014】
屠畜製品の望ましくない揺れの危険は、もし基部と回転部が、回転部が基部に対して回転の軸の周りに回転可能であることを除き、強固に相互接続されていれば、制限されることができる。
【0015】
本発明は、本発明による装置を用いるための方法をさらに提供する。この方法では、製品キャリアの回転部は、製品キャリアが円弧状部を通過する間、関連した回転の軸の周りに少なくとも部分的に回転する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
次の図面を参照して、本発明による装置の可能な非限定的な実施形態を用いて、以下に本発明をより詳細に説明する。
図1】分配ラインの一部を形成する本発明による装置の側面図である。
図2図1の分配ラインの他の部分の斜視図であり、他の部分は本発明の他の態様による装置を形成する。
図3図2の一部の概略下面図である。
図4a】それぞれロック位置および非ロック位置にある製品キャリアの斜視図である。
図4b】それぞれロック位置および非ロック位置にある製品キャリアの斜視図である。
図5図3の線V−Vに沿った概略断面図である。
図6図5の一部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、屠畜された鳥2を分配するための分配ライン1の一部を示す。冷却ラインが分配ライン1の上流に配置されている。この冷却ラインにおいて、屠畜された鳥2の温度は、例えば、3℃に低下される。このことにより、屠畜された鳥がまだ高い体温を有するそれらが屠畜されたすぐ後の状態と比較して、屠畜された鳥2は、より硬くなる。屠畜された鳥2は、冷却ラインにおける屠畜された鳥2がそこから吊り下げられたフックから、分配ライン1の製品キャリア3に転送される。分配ライン1は無端状のガイド(endless guide)4を備え、製品キャリア3はそこに沿って動く。製品キャリア3は、結合チェーン5を介して相互接続され、それは、チェーン結合5および製品キャリア3を無端状のガイド4の経路に沿って動かすための少なくとも1つの従動スプロケット(図示せず)によって係合されている。図1は、ガイド4の円弧形状によって規定される円弧状部31を示す。製品キャリア3は、円弧状部31の円弧の外側に位置している。
【0018】
製品キャリア3は、製品キャリア3の上側の基部6と、製品キャリア3の下側の回転部7とから構成されている。回転部は、ガイド4の経路により規定される搬送経路に垂直な垂直面に延びる回転の軸8の周りに回転可能なように基部6に接続されている。
【0019】
基部6は、2つのフォーク部材9を備える。各フォーク部材9の2つの脚は、上に延びている。基部6は、各フォークボディ9について2つのランナ10をさらに備え、それらランナは、それらの各軸の周りに回転可能なように、フォーク部材9の上側に延びている脚の上端に接続されている。各基部6は、従って2組のランナ10を備え、それらは4インチの間隔が空けられている。使用時に、ランナはガイド4の走行面上を走行する。各基部6の2つのフォーク部材9は、それらの下端にて、基部6のブリッジ部材11を介して相互接続されている。
【0020】
回転部7は、回転部7の上側の係合部25と、回転部7の下側のフック部12とから構成されることが考えられてもよい。係合部25とフック部12は、強固に相互接続されている。フック部12は、2つの傾斜した溝13を備え、それらはそれぞれ開口した上端を有する。溝13の幅は、それらの下側の閉じた端部の方向に減少する。使用時に、屠畜された鳥2は、それらの足首関節によって溝13から吊り下げられる。
【0021】
係合部25は、円弧の、より具体的には楕円の円周の接触体14を有する。楕円の形状は、接触体14の厚さ内で楕円の形状に平行に延びる仮想の円弧面を規定する。回転の軸8は、円弧面に垂直に向いている。回転の軸8は、交点15にて円弧と交差する。接触体14の楕円の形状と、接触体14に対する交点15の位置は、接触体14の円周上の点と交点15との間の距離が接触体14の円周上の異なる点について異なるようになっている。図3の左側のキャリア3に関して、このことは、2つの円弧点14−1と14−2についてそれぞれ寸法d1とd2として示されている。寸法dは円弧点14−0にて最も小さく、それは平面視で溝13の開口端と同じ方向に向き、一方、寸法dは円弧点14−3にて最も大きい。円弧点14−0と14−3は、交点15に対して、換言すると図3の図面の面に垂直に延びる回転の軸8に対して、互いに反対に位置している。様々な円弧点14nに関して線d0とdnの間の角度αが大きい程、円弧点14−0と14−3の間の距離dnが大きくなる。
【0022】
楕円形状の接触体14の上に、係合部25は四角形の接触体16をさらに備える。接触体16は、4つのメーロンのような(merlon-like)接触体部品17から構成され、それらは接触体16の四角形の角にそれぞれ設けられ、上記四角形を規定している。溝18は、接触体部品17の間に設けられている。各接触体部品17は、2つの直角のガイド面19a,19bを有し、それらガイド面19a,19bの各々は、隣接する接触体部品17のガイド面19a,19bと整列している。
【0023】
基部6のブリッジ部材11は、フォーク部材9の間の操作アーム20を備え、その操作アームは、ブリッジ部材11(の他の部分)に対して、下側の回動された位置と、上側の回動された位置との間で、前方および後方に水平回動軸21の周りを回動可能である。回動軸21は、搬送経路に垂直に延びる。操作アーム20は、横に向いた係合アーム22と、下方に向いたピン23とを有する。いわゆるロッキング位置(係止位置)にて、操作アーム20は下側の回動された位置にあり、且つ、ピン23は、2つの隣接する接触体部品17の間の溝18内に、ブリッジ部材11の垂直なスルーホール24を介して延びている。この位置において、ピン23の端部は、回転部7を、基部6に対する回転の軸8の周りの回転に対してロックする。操作アーム20が上側の回動された位置に回動することにより、図4bに、並びに、図1および2の全ての製品キャリアに関して示されるように、それらの図に示される各々の左側の製品キャリア3を除いて、当該ロックしている係合は、ピン23がもはや溝18内に延びないことで解除される。
【0024】
回転部7は、回転体7が基部6に対して行うことが可能な唯一の動きが回転の軸8の周りの回転であるように基部6に接続されている。既に示されたように、この動きは、操作20が上側の非ロッキング位置にある場合のみに可能である。より具体的には、回転部7は、基部6に対する、搬送経路に垂直に延びる水平回動軸の周りの、または、搬送経路に平行に延びる回転の軸の周りの回転部7の回動が不可能なように基部6に接続されている。
【0025】
円弧状部31を通過すると、回転部7は、関連した基部6に対して、関連した回転の軸8の周りに90°回転する。搬送方向32における屠畜された鳥2の前方への動きの間の上記回転の前に、胸と背部は、横に、即ち搬送方向32に垂直な水平方向に向けられている。円弧状部31の下流の屠畜された鳥2の回転の後、屠畜された鳥の胸は、搬送方向に見て後方に向けられ、屠畜された鳥2の背部は前方に向けられる。上記回転の結果、連続する屠畜された鳥2の間の離れた距離は増加し、その結果、接触の危険は小さくなる。このような接触は、円弧状部31の下流側での重さの計量動作を妨害するかもしれない。
【0026】
回転部7およびそこから吊り下げられた屠畜された鳥2の回転を可能にするため、分配ライン1は、回転部7の係合部25が円弧状部31を通過するとたどる経路の両側に、2つの据え付けのガイド部材33を備えている。2つのガイド部材33の1つだけが図1に示されている。
【0027】
円弧状部31の下流に、ガイド4の直線の水平に延びるストレート部分において、屠畜された鳥2が重さを計量されることができる計量ステーション(図示せず)が設けられている。このような計量は、例えば、WO2013/154427に記載された計量ステーションと同等な計量ステーションを用いて行うことができ、その計量ステーションは、ガイド4のようなガイドの一部を形成する計量台を備える。上記計量ステーションの下流にて、回転部7は、ガイド部材33と同様に連続する製品キャリア3の係合部25の経路の両側に据え付け要素として設けられたガイド部材34,35を用いて、ガイド4のストレート部分において戻り回転される。ガイド部材33の動作は、ガイド部材34,35のものと同等であり、ガイド部材33は円弧状部33の位置に設けられているが、ガイド部材34,35は、一方、ストレート部分の位置に設けられているという差を有する。部分31の円弧状の構成、並びに、製品キャリア3および屠畜された鳥2が円弧状部31の外側に存在するということのため、背部と胸が横に向けられた連続する屠畜された鳥2の間の離れた距離は、直線の部分における連続する屠畜された鳥2の間の離れた距離より大きい。このことは、例えば屠畜された鳥または製品キャリア3へのダメージにつながり得る、特に隣接する屠畜された鳥2の羽が図1に示される回転の間にもつれる危険を減らす。屠畜された鳥の寸法が大きい程、更に羽が横に大きく延びる程、上記危険は大きくなる。当業者は、図1の左側の2つの屠畜された鳥2の羽の端部が、搬送経路の上流の直線の部分を通過すると、互いに接触して重なることができることを認識するであろう。
【0028】
その上流側において、ガイド部材34は、係合アーム22が表面の上にスライドして上方に動かされるように配置および構成される乗り上げ(run-on)表面36を備え、その結果、操作アーム20はロッキング位置から非ロッキング位置に動かされ、回転部7の回転が可能にされる。上記回転は、接触体14がガイド部材34の湾曲エッジ37に接触することで続いて行われ、湾曲エッジ37は、図3に示されるように湾曲エッジ37と通過する製品キャリア3の回転の軸8との間の距離が減るように延びる。その接触が回転の軸8および交点15の上流側で行われる湾曲エッジ37と接触体14の間の接触のために、回転部7は、回転の軸8の周りに90°の角度回転する。上記接触は、転がり接触(rolling contact)と引きずり接触(dragging contact)の両者である。回転は、2つの隣接するキャリア3の間の8インチのピッチより大きい距離にわたって行われる。ガイド部材35は、その反対側の湾曲エッジ37と同じ垂直レベルに保持エッジ38を備える。通常動作の間、保持エッジ38と接触体14の間で相互作用は起こらない。
【0029】
湾曲エッジ37および保持エッジ38のレベルの上に、ガイド部材34,35は追加の湾曲エッジ39,40を備える(図5と6も参照)。追加の湾曲エッジ39,40は、四角形の接触体16とかみ合うように設計されている。ガイド部材34,35の下流側にて、追加の湾曲エッジ39,40は、搬送方向に見て、形状において似ている互いに近接して続く湾曲を示し、その結果、ガイド部材34,35の上流側のガイドエッジ39,40は、より近く、即ち四角形の接触体16の辺の長さよりもわずかに大きい距離だけ間隔が空けられる。四角形の接触体16は、従って追加のガイドエッジ39,40の間に保持され、その結果、回転部7は、正確に垂直な向きをとるようにされる。ガイド部材34,35の下流にて、操作アーム20は、重力の影響下で、ことによると下側に傾斜したガイド表面に補助され、再びロッキング位置に戻り回動し、その位置にて、ピン23の端部は2つの隣接する接触体部品17の間のそれらの下に位置する溝18内に嵌る。湾曲エッジ39,40に直接隣接し、且つ、接触体14のレベルの真上に設けられている各ガイド部材34,35の部品は、部分的に、通過する接触体14の経路の直上に、ガイド部材34,35の長さの範囲内で延びている。接触体14および全体としての製品キャリア3の横方向の回動は、このようにして防止される。
【0030】
示されたように、ガイド部材33は、ガイド部材34,35と全く同等な方法で機能し、従ってガイド部材33のより詳細な説明および記載はここでは必要ではない。
【0031】
本発明の利点は、屠畜された鳥の重さの計量以外の他の処理、例えば、羽を伸ばすこと、若しくは、所望の方向から(静止または動)ビデオ映像を作成すること、または、他のタイプの屠畜製品にも適合する。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6