【実施例1】
【0015】
(店内構成)
図1は、本発明に係る実施例の提供支援システムを導入した飲食店の店内構成の一例を示したイメージ図である。
店内は、飲食エリア1001と調理エリア1002とに分けられている。ここでは、両エリアの間には、仕切り1003が設けられている。
【0016】
飲食エリアには、食券販売機1004が設置されている。
食券販売機にはカメラ1005が設けられており、食券販売機に対して購買動作をする注文客1006を含むように撮像エリア1007が設定されている。
【0017】
このタイプの飲食店では、食券を購入した注文客は空いたテーブル席1008やカウンター席1009に自由に座って、配膳スタッフ1010から食券と引き換えに注文品を受け取る運営方式が一般的である。
食券の引き換えをせずに、配膳スタッフが食券を視認する方式や注文客が配膳カウンターまで来て、食券を調理スタッフに渡す方式など様々な変形運営方式があるが、食券を購買した注文客を食券の所持によって確認する必要がある点では共通している。
【0018】
飲食エリアと調理エリアとの仕切りの一部に配膳カウンター1011が設けられていて、この配膳カウンターに調理スタッフ1012が調理された注文品を出すようになっている。そして、ここから注文品を受け取った配膳スタッフ1010が注文客に配膳する。
配膳カウンターには配膳カウンター用表示装置1013が配置されており、この装置において注文客を含む画像と注文品が関連付けされた提供支援情報が画面表示される。配膳スタッフは、この画面表示により配膳先となる注文客あるいは、注文客の着いた席を確認することができる。
ここでは、注文客のプライバシーを考慮して、配膳カウンター用表示装置では、注文客の画像の特徴的部分のみに加工した画像を表示する方式を採用する。
【0019】
調理エリア1002には、キッチンシステム1014が設けられている。ここでは、キッチン用表示装置1015がキッチンシステムの隅に配置され、この装置において注文客を含む画像と注文品が関連付けされた提供支援情報が画面表示される。
ここで本発明に採用可能な配置はこれに限定されるものではなく、調理スタッフ1012からの視認性や調理作業の妨げにならない位置に適宜変更可能である。
また、提供支援情報における注文客を含む画像の表示は、撮像した画像そのままに限定されるものではなく、注文客のプライバシーを考慮して、配膳カウンター用表示装置において言及した注文客の画像の特徴的部分のみに加工した画像とする。
【0020】
サーバ装置1016は、ここでは店内の湿気や油の影響の少ない場所を選んで配置し、通信線1017により食券販売機及びカメラと接続し、キッチン用表示装置と配膳カウンター用表示装置とは画像配信可能なケーブルで接続されている。
サーバ装置の配置と他の装置との接続とは、ここに示す方式に限定されるものではなく、サーバ装置の店外への配置、無線接続の採用など様々な変形方式を適宜採用してよい。
【0021】
(サーバ装置)
図2は、サーバ装置1016の機能構成を示したブロック図である。
画像記録部2001、食券購入動作検知部2002、注文品情報取得部2003、注文品情報テーブル2004、注文客画像取得部2005、表示画像選択部2006、画像分析・加工部2007、紐づけ部2008、提供支援情報生成部2009、提供支援情報記憶部2010、提供支援情報送信部2011、送信先・表示方式テーブル2012、調理開始信号処理部2013、配膳完了信号処理部2014という機能構成部から構成される。
【0022】
画像記録部2001は、食券販売機に設けたカメラからの画像を取得し、撮像時刻と関連付けて記録し、保存する。
食券購入動作検知部2002は、食券購入動作に関連するいくつかの種類の信号のいずれかを食券販売機から受信したことをもって、食券購入動作を検知し、これらの信号を後で説明する注文品情報取得部と提供支援情報生成部に出力する。この時、受信した時刻を受信した信号に係る食券購入動作の検知時刻として、信号情報とともに一時記憶される。
ここでは、食券購入動作を食券販売機から出力される信号を受信することによって検知する方式を採用したが、本発明の検知する方式はこれに限定されるものではない。例えば、食券の発行を検知することをもって食券購入動作の検知とする方式、カメラからの画像における注文客の動作認識により食券購入動作を検知する方式などが適宜採用されうる。
【0023】
注文品情報取得部2003は、食券購入動作検知部で受信された信号のうち注文品選択に係る信号S1を解読し、注文品情報を取得する。ここで食券販売機から出力される信号S1の解読は、あらかじめ用意した注文品情報テーブル2004に格納された注文品情報信号の種類と注文品情報のリストと照合することによって行われる。
【0024】
(注文品情報テーブル)
図3は、注文品情報テーブルのデータ構造を示したブロック図である。
信号S1の内容3001、注文品情報3002という構造である。3003は注文品がラーメンの場合の注文品情報の例であり、信号S1の内容は「C1」である。3004は注文品がカレーライスの場合の例であり、信号S1の内容は「C2」である。
【0025】
サーバ装置の構成の説明に戻る。
注文客画像取得部2005は、食券購入動作検知によって一時記憶された検知時刻を基準として予め設定した前後2秒間の画像を注文客画像として取得する。ここで設定した注文客画像取得範囲は、この設定に限定されるものではなく、他の時間範囲、撮影コマ数の設定など適宜変更されうる。
画像選択部2006は、注文客画像の撮影条件であるシャープ度、ピントずれ度そして露出不正度を評価し、予め設定した基準を満たしている画像を選択する(以下、選択された画像を選択画像という)。本発明の選択画像の選択は、ここで示した評価による選択に限定されるものではなく、例えば顔認識の有無による選択などが適宜されうる。
表示画像分析・加工部2007は、選択画像に含まれる人物領域の分析し、特徴量を抽出する。ここで抽出する特徴量としては、性別、年齢、目の形・大きさ、頭髪のパターン、服の色などを予め用意した配膳先を目視するため有用な類型の特徴量を採用する。この分析により抽出された特徴量を強調し、顔部分のディテールを予め設定した単純なパターンに変形した画像に加工する(以下、加工により生成された表示用の画像を加工画像という)。
ここでは、後で説明する提供支援画面に用いる注文客を含む画像の表示として変形された加工画像を採用する方式を採用したが、本発明の表示画像はこれに限定されるものではなく、選択画像を他の方式で変形した画像、変形・加工しない選択画像そのままなどが適宜変更されうる。
さらに、上記配膳先を目視するため有用な類型の特徴量を文字又は記号で表現した表示した画像(以下、文字記号画像という。)も生成し、上記加工画像と関連付けて一時記憶される。
【0026】
紐づけ部2008は、上記取得された注文品情報と、加工画像と、文字記号画像とを紐づけて、紐づけ情報を生成し、一時記憶する。
提供支援情報生成部2009は、食券購入動作検知部で検知された信号のうち購入決定に係る信号S2に応答して、一時記憶されていた紐づけ情報から提供支援情報を生成し、提供支援情報記憶部2010に格納する。
【0027】
図4は、提供支援情報のデータ構造を示すブロック図である。
選択開始時刻4001、購入決定時刻4002、注文品情報4003、加工画像4004、文字記号画像4005、調理ステイタス4006そして配膳ステイタス4007という構造である。
選択開始時刻は、注文客による食券購入動作が最初に検知された時刻である。購入決定時刻は食券購入動作の一つである購買決定動作が検知された時刻である。
注文品情報、加工画像そして文字記号画像は、上記説明した通りである。
調理ステイタスは、後で説明するように、調理スタッフがキッチン用表示装置に対して、予め設定した調理開始の入力がされた時刻である。配膳ステイタスは、注文品が配膳されたかどうかを示すフラグである。初期状態では「未配膳」であるが、その注文品を配膳した配膳スタッフが配膳カウンター用表示装置に予め設定した入力をすることにより「配膳済み」に切り替わる。
【0028】
提供支援画面送信部2011は、送信先・表示方式テーブル2012を参照して、送信先別に提供支援画面を生成し、送信する。
【0029】
図5は、送信先・表示方式テーブルのデータ構造を示したブロック図である。
送信先5001、表示方式5002という構造である。
5003は、送信先がキッチンエリアである場合の表示方式を加工画像に指定するデータであり、5004は、送信先が配膳カウンターである場合の表示方式を文字記号画像に指定するデータである。
図6は、配膳カウンター用に配置された表示装置に送信された提供支援画面を示したイメージ図である。提供支援画面6001には、食券番号を表示する区画6002、注文品情報を示すメニュー名区画6003、注文客の画像から抽出した特徴を表現した文字記号画像を表示する区画6004そして調理開始時刻と予め設定された調理必要時間とから計算された調理完了までの時間を表示する区画6005という画面構成である。
配膳カウンター用表示装置の画面において、それぞれの注文品に係る表示区画は、表示装置のタッチパネルに表示され、配膳スタッフがタッチすることによって、配膳完了の信号をサーバ装置に送信するように設けられている。
図7は、キッチンエリア用に配置された表示装置に送信された提供支援画面を示したイメージ図である。提供支援画面7001には、食券番号を表示する区画7002、注文品情報を示すメニュー名区画7003、注文客の加工画像を表示する区画7004そして調理開始時刻と予め設定された調理必要時間とから計算された調理完了までの時間を表示する区画7005という画面構成である。
キッチンエリア用表示装置の画面において、それぞれの注文品に係る表示区画は、表示装置のタッチパネルに表示され、調理スタッフがタッチすることによって、調理開始の信号をサーバ装置に送信するように設けられている。
このように提供支援情報の送信先に応じて、表示方式を変更することにより、比較的注文客の個人特定に至らないレベルで、そのエリアのスタッフに必要なレベルの提供支援情報を提供できる。本願発明で採用可能な送信先の種類は、ここで示したものに限定されるものではない。例えば、表示装置それぞれを送信先として個別に設定し、表示装置毎に表示方式を設定する方式、各エリアをもっと細分化して調理エリア奥、調理エリア配膳カウンター側などのサブエリアを設定して表示する方式などが適宜さいようされうる。
【0030】
調理開始信号処理部2013は、キッチンエリア用表示方式からの調理開始信号を受信して、提供支援情報記憶部にアクセスして、当該信号に該当する提供支援情報の調理ステイタスのデータ項目に調理開始時刻を書き込む。調理開始信号は、調理スタッフなどがキッチンエリア用表示装置のタッチパネルの該当注文品エリアにタッチすることをトリガに発信される。
配膳完了信号処理部2014は、配膳カウンター用表示方式からの配膳完了信号を受信して、提供支援情報記憶部にアクセスして、当該信号に該当する提供支援情報の配膳ステイタスのデータ項目に配膳完了時刻を書き込む。配膳完了信号は、配膳スタッフなどが配膳カウンター用表示装置のタッチパネルの該当注文品エリアにタッチすることをトリガに発信される。
【0031】
(食券販売機)
図8は、食券販売機及びこれに取り付けたカメラを示した正面図と断面図である。食券販売機の正面
図8001と正面図に示したA−A’断面の断面
図8002である。
ここでは、カメラ1005は、は食券販売機に内蔵されるように設置され、後で説明するメニューパネルへの購買操作をする注文客を撮像できるように撮像エリア1007が設定されている。しかしながら、本発明のカメラ設置はこれに限定されるものではなく、食券販売機の上部や施設の天井など食券購入動作を行う注文客を含むように撮像エリアを設定できる設置であれば、適宜変更されうる。
食券販売機は、注文品を選択するための操作部であるメニューパネル8003、現金及び電子マネーの受取部8004そして食券発行口兼釣り銭取り出し口8005から構成される。
【0032】
図9は、食券販売機の機能構成を示したブロック図である。
食券販売機1004は、注文客の購入動作を受けるタッチキーを含むメニューパネルから構成される操作部9001、購入動作に対応する注文品の注文品情報、食券番号等を食券用紙に印刷する印刷部9002、印刷部で印刷された食券を発行する発行部9003そして現金の投入及び電子マネーの受け入れとお釣り返却を実行する金銭処理部9004という機能構成部からなる。
図10は、操作部を構成するメニューパネル8003のイメージを示した概略図である。液晶や有機EL等で構成されたタッチパネルであり、注文者が購入動作をする対象となる注文品の内容を示すタッチキー10002〜10004、投入された金額表示部10005、釣り銭表示部10006そして購入決定ボタンであるタッチキー10007が設けられている。
メニューパネルは、該メニューパネルに表示された注文品の内容を示すタッチキーがお客様によってタッチされ、購入決定ボタンにタッチされると、注文品情報信号S1を印刷部とサーバ装置に出力する。
【0033】
印刷部9002は、メニューパネルからの注文品情報信号S1の入力を受信して、その注文品情報信号S1に連続した番号である食券番号情報を紐付け、新たに印刷・発券制御信号S2を形成し、それを発行部とサーバ装置に出力する。
【0034】
発行部9003は、印刷手段18からの印刷・発券制御信号S2を受信し、印刷・発券制御信号S2に従って、表面には実際の注文品名や食券番号が書き込まれた食券を食券発行口兼釣り銭取り出し口8005に発行する。
ここでは、注文品情報信号S1をサーバ装置に出力することにより、注文客の食券購入動作を検知させる方式を採用しているが、本発明の購買動作の検知はこれに限定されるものではない。サーバ装置に出力された印刷・発券制御信号S2の受信を食券購買動作の検知とする方式やカメラが撮像した画像を分析して予め設定した注文客の動作を食券購買動作として検出し、動作認識することにより検知させる方式などが適宜変更されうる。
【0035】
(表示装置)
図11は、配膳カウンター用表示装置及びキッチン用表示装置の機能構成を示したブロック図である。
受信部11001、表示方式選択部11002、インタフェース部11003という機能構成部からなる。
受信部11001は、サーバ装置からの提供支援画面を受信する。
表示方式選択部11002は、配置されたエリアに合わせて予め設定されたキッチンエリア、配膳カウンター等の属性情報に応じてサーバ装置から配信された提供支援画面の表示方式を、スタッフ等からの選択入力によって変更する処理を行う。サーバ装置は、表示選択部から送信された表示選択信号を受信して、この選択された表示方式に従って提供支援画面を生成し、送信する。
インタフェース部11003は、タッチパネル式モニターからなり、先に説明した
図6や
図7に示すように受信した提供支援画面を表示する。
【0036】
(シーケンス図)
図12は、食券販売機とサーバ装置の協働動作を示したシーケンス図である。
注文品情報信号S1出力ステップ12001において、メニューパネルに表示された注文品の内容を示すタッチキーがお客様によってタッチされ、購入決定ボタンにタッチされると、注文品情報信号S1が食券販売機からサーバ装置に出力される。
第1食券購入動作検知ステップ12002において、食券購入動作検知部は、この信号S1を食券販売機から受信したことをもって、食券購入動作を検知し、これらの信号を注文品情報取得部と提供支援情報生成部に出力する。この時、受信した時刻を受信した信号に係る食券購入動作の検知時刻として、信号情報とともに一時記憶される。
【0037】
注文品情報取得ステップ12003において、注文品情報取得部は、食券購入動作検知部で受信された信号S1を解読し、注文品情報を取得する。ここで信号の解読は、食券販売機から出力される注文品情報信号の解読は、あらかじめ用意した注文品情報テーブルに格納された注文品情報信号S1の内容と注文品情報のリストと照合することによって行われる。
【0038】
注文客画像取得ステップ12004において、 注文客画像取得部は、第1食券購入動作検知によって一時記憶された検知時刻を基準として予め設定した前後2秒間の画像を注文客画像として取得する。ここで設定した注文客画像取得範囲は、この設定に限定されるものではなく、他の時間範囲、撮影コマ数の設定など適宜変更されうる。
【0039】
画像選択ステップ12005において、画像選択部は、注文客画像の撮影条件であるシャープ度、ピントずれ度そして露出不正度を評価し、予め設定した基準を満たしている画像を選択する。
表示画像分析・加工ステップ12006において、表示画像分析・加工部は、選択画像に含まれる人物領域の分析し、特徴量を抽出する。この分析により抽出された特徴量を強調し、顔部分のディテールを予め設定した単純なパターンに変形した画像に加工し、さらに、上記配膳先を目視するため有用な類型の特徴量を文字又は記号で表現した表示した画像も生成し、上記加工画像と関連付けて一時記憶される。
紐づけステップ12007において、紐づけ部は、上記取得された注文品情報と、加工画像と、文字記号画像とを紐づけて、紐づけ情報を生成し、一時記憶する。
第2食券購入動作検知ステップ12008において、食券販売機における印刷・発券信号S2出力ステップ12009の動作があって、食券購入動作検知部が印刷・発券信号S2食券販売機から受信した場合、サーバ装置の動作は提供支援情報生成ステップ12010に移行する。
一方、食券購入動作検知部が印刷・発券信号S2を食券販売機から受信していない場合、システムの動作はそのまま待機状態となる。
この状態において、注文品情報信号S1出力ステップ12001の動作があって、食券購入動作検知部が注文品情報信号S1を受信すれば、12002から12007までのステップが繰り返されて、複数の紐づけ情報が追加的に一時記憶される。
ここで一時記憶された紐づけ情報は予め設定した時間の間だけ保存され、その設定時間が経過後は取り消し扱いとして、消去される。
【0040】
提供支援情報生成ステップ12010において、提供支援情報生成部は、食券購入動作検知部で検知された信号のうち購入決定に係る信号に応答して、一時記憶されていた紐づけ情報から提供支援情報を生成し、提供支援情報記憶部に格納する。
ここで複数の紐づけ情報が一時記憶されている場合、それぞれについて提供情報を生成するものとする。しかしながら、予め設定した選択方法により表示画像を一つ選択し、その一つの代表画像に対して複数の注文品情報を紐づけて、提供支援情報を生成してもよい。
提供支援画面送信ステップ12011において、提供支援画面送信部は、送信先・表示方式テーブルを参照して、送信先別に提供支援画面を生成し、送信する。
【0041】
(提供支援画面による提供支援のフロー)
図13は、本実施例の提供支援システムが導入された飲食店におけるスタッフが提供支援画面をスタッフが利用する動作を示したフローチャートである。
注文客による食券購入ステップ13001において、注文客が食券を購入する。
調理未着手を示す注文品表示ステップ13002において、本実施例のシステムの動作により、食券購入に係る注文品について提供支援画面に表示領域が確保され、調理完了までの時間を示す区画に調理未着手を示す表示がされる。
調理着手タッチステップ13003において、調理スタッフが上記調理未着手の表示を確認し、当該注文品の調理に着手し、調理エリア用表示装置におけるその注文品の表示領域にタッチする。
そうすると、調理完了カウントステップにおいて、注文品の表示における調理完了までの時間を示す表示が動作し、カウントダウンを始める。
【0042】
調理完了を示す注文品表示ステップ13005において、上記カウントダウンが終了したことを示す表示が提供支援画面の調理完了までの時間を表示する区画にされる。ここで配膳スタッフは、配膳されるべき注文品が調理完了したことを視認できる。
次に、注文客の表示画像確認ステップ13006において、提供支援画面を視認した配膳スタッフは、配膳先となる注文客の特徴を画像で確認できる。
配膳先視認ステップ13007において、配膳スタッフは、実際に席についている注文客をその表示画像と対比して、視認することができる。
配膳ステップ13008において、配膳スタッフは注文品を非効率的に探したり、誤ったりすることなく、正しい注文客に配膳することができる。
配膳完了タッチステップ13009において、配膳スタッフは、配膳カウンター用表示装置におけるその注文品の表示領域にタッチする。
このタッチにより、当該注文品の配膳が完了したことをサーバ装置に通知することができる。
【0043】
以上のようなシステムの動作により提供支援画面が調理エリアや配膳カウンターにおいて表示されることにより、調理エリアの調理スタッフや飲食エリアの配膳スタッフはこの表示を見て、どの注文品がどの注文客により購入されたのかをリアルタイムで把握することができる。これにより、誤って注文品が提供されるロスが減り、さらには配膳スタッフによる注文客探しの手間を解消することができるので、施設の運営が効率化される。