(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の情報が表示される第1情報表示領域を設けた表面と、第2の情報が表示される第2情報表示領域を設けた裏面とを有する一枚の基材は、展示台を組み立てるときに折れ曲がる折り曲げ予定線を備え、
前記基材を前記折り曲げ予定線で前記第2情報表示領域が外側になるように折り曲げることで平坦な形状になり、
前記基材は、
矩形の商品載置部と、
前記商品載置部の予め特定した辺に沿った方向である第1の方向に、前記商品載置部を挟んで前記商品載置部の辺にそれぞれ接続する一対の第1フラップ部と、
前記第1の方向と交差する方向である第2の方向に位置する前記商品載置部の辺に接続する情報表示部と、
前記第1の方向にある前記情報表示部の辺に接続するスタンド部と、
前記商品載置部と前記第1フラップ部、前記商品載置部と前記情報表示部、前記情報表示部と前記スタンド部の各接続部分に形成した前記折り曲げ予定線と、を備え、
前記第1フラップ部は、展示台を組み立てた場合に前記第2情報表示領域側に位置することを特徴とする展示台用基材。
前記第1フラップ部の一方に、前記基材を前記折り曲げ予定線で平坦な形状になるように折り曲げた場合に前記商品載置部の中央部分と重なる前記第1開封部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の展示台用基材。
前記第1開封部を備えた前記第1フラップ部の前記表面であって、前記第1開封部よりも前記商品載置部から離れた位置に、前記第1フラップ部同士を固定する第1接着部を備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の展示台用基材。
前記第2フラップ部の前記表面であって、前記第2開封部よりも前記情報表示部から離れた位置に、前記第2フラップ部と前記商品載置部とを固定する第2接着部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の展示台用基材。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る展示台用基材の構造と、その展示台用基材の折り畳み及び組み立ての手順とを、
図1から
図18を参照しつつ説明する。なお、各図面において、同一の材料で形成され同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
【0010】
(展示台用基材10の構造)
図1は、本発明の第1実施形態に係る展示台用基材を模式的に示した展開図(表面)である。また、
図2は、本発明の第1実施形態に係る展示台用基材を模式的に示した展開図(裏面)である。
図1及び
図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る展示台用基材10は、一枚の平板形状をした基材で形成されており、商品載置部1と、第1フラップ部2R、2L、第1開封部2a、第1接着部2b、第1背面部3、第2背面部4、スタンド部5R、5L、突起部6R、6L、第2フラップ部7、折り曲げ予定線L1〜L7、差し込み部9R、9Lとを、備えている。
【0011】
展示台用基材10の全体は、例えば、剛性を備えた厚紙で形成されている。また、展示台用基材10の表面には、展示台のデザイン性や商品の宣伝効果を高めるために、例えば、光沢加工や艶消し加工が施されている。このような展示台用基材10の具体例として、印刷適性があり、且つ適度な剛性を備えた紙材であるコート紙やアート紙等が挙げられる。一方、展示台D1を組み立てる際に展示台D1の内側に折り込まれる展示台用基材10の裏面には、前述の光沢加工や艶消し加工が施されていなくてもよい。
以下、展示台用基材10を構成する各部の詳細について説明する。
【0012】
・商品載置部1
図1に示すように、展示台用基材10は、商品載置部1を備えている。この商品載置部1は、展示台用基材10を折り曲げて展示台D1を形成した場合に、展示する商品Sを載置する部分となる。
商品載置部1の形状は、長方形である。商品載置部1の辺1a、1bは、
図1中のX軸方向に沿って延びており、商品載置部1の辺1c、1dは、
図1中のY軸方向に沿って延びている。商品載置部1のY軸方向の長さは、そのX軸方向の長さよりも長い。
【0013】
商品載置部1の裏面は、展示台D1に載置する商品Sを識別するための情報及び展示台用基材10を配送するための情報の少なくとも一方が表示される領域を備えている。より詳しくは、商品載置部1の裏面は、
図2に示すように、例えば、配送先、店名、売場名、担当者名、商品の製品名、商品の型番等の情報を記載する領域を備えている。なお、上記情報を商品載置部1の裏面に直接印刷してもよいし、上記情報をタグや伝票に印刷し、それを商品載置部1の裏面に貼り付けてもよい。また、前述の情報が、本願の「第2の情報」に相当するものである。また、前述の情報を表示させる領域が、本願の「第2情報表示領域」に相当するものである。
【0014】
・第1フラップ部2R、2L
図1中のX軸方向には、商品載置部1の辺1c、1dにそれぞれ折り曲げ可能に接続する一対の第1フラップ部2R、2Lが配置されている。より詳しくは、商品載置部1の図面右側には第1フラップ部2Rが接続されており、商品載置部1の図面左側には第1フラップ部2Lが接続されている。この第1フラップ部2R、2Lは、展示台用基材10を折り曲げて展示台D1を作成した場合に、商品載置部1の裏面と重なり、商品載置部1の強度(剛性)を高めるものである。また、第1フラップ部2R、2Lは、展示台用基材10を配送に適した形状に折り畳んだ状態では、商品載置部1の配送先等が記載された配送先等表示面側とは反対側で重なり合っている(
図10参照)。こうすることで、展示台用基材10を配送に適した平坦形状にすることができる。
第1フラップ部2R、2Lの形状は、それぞれ長方形である。第1フラップ部2R、2Lの
図1中におけるX軸方向の長さはそれぞれ、商品載置部1のX軸方向の長さの1/2以上である。また、第1フラップ部2R、2Lの
図1中におけるY軸方向の長さはそれぞれ、商品載置部1のY軸方向の長さと同じである。
【0015】
・第1開封部2a
第1フラップ部2Lは、
図1中のY軸方向に延び、第1フラップ部2Lから第1フラップ部2Lの一部を切り離す第1開封部2aを備えている。この第1開封部2aは、展示台用基材10を折り畳んで第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lとを重ね合わせた状態では、商品載置部1の中央部分と重なり合うように配置される(
図10参照)。この第1開封部2aは、配送するために折り畳んだ状態の展示台用基材P1を開封するためのものである。
第1開封部2aは、
図1中のY軸方向に延びる一対のミシン目を備えたものであって、一般に、「ジッパー」と呼ばれるものである。つまり、第1フラップ部2Lには、
図1中のY軸方向に向かって、ジッパー加工が施されている。
【0016】
・第1接着部2b
第1開封部2aを備えた第1フラップ部2Lは、その表面であって、第1開封部2aよりも商品載置部1から離れた位置に、
図1中のY軸方向に延びる第1接着部2bを備えている。この第1接着部2bは、第1フラップ部2Lの表面と第1フラップ部2Rの裏面とを固定して、配送するために折り畳んだ展示台用基材10の平坦形状を維持するためのものである。
なお、第1接着部2bに用いられる接着剤としては、例えば、汎用の粘着テープが挙げられる。
【0017】
・第1背面部3
図1中のY軸方向には、商品載置部1の辺1aに折り曲げ可能に接続する第1背面部3が配置されている。換言すると、商品載置部1の図面上側には第1背面部3が接続されている。この第1背面部3は、展示台用基材10を折り曲げて展示台D1を作成した場合に、商品載置部1に対して起立し商品載置部1に載置した商品SのPOP情報を表示するものである。このように第1背面部3を商品載置部1に対して起立させることで、広告効果を向上させることができる。
なお、前述の「POP情報」とは、商品載置部1に載置する商品Sの販売を促進するための情報(POP:Point of purchase advertising)等を意味し、例えば、商品の名称や特徴、キャッチコピー等の情報である。
【0018】
第1背面部3の形状は、長方形である。第1背面部3の辺3a、3bは、
図1中のX軸方向に沿って延びており、第1背面部3の辺3c、3dは、
図1中のY軸方向に沿って延びている。第1背面部3のY軸方向の長さは、そのX軸方向の長さよりも短く、また、商品載置部1のY軸方向の長さの1/2程度である。また、第1背面部3のX軸方向の長さは、商品載置部1のX軸方向の長さと同じである。
【0019】
なお、第1実施形態では、第1背面部3に、POP情報を直接印刷してもよいし、POP情報を記載した他の部材を固定してもよい。POP情報を記載した他の部材を用いた場合には、POP情報の表示領域を広げることが可能となり、広告効果をより向上させることができる。なお、前述のPOP情報が、本願の「第1の情報」に相当するものである。また、前述の情報を表示させる領域が、本願の「第1情報表示領域」に相当するものである。
【0020】
・第2背面部4
図1中のY軸方向には、第1背面部3の辺3aに折り曲げ可能に接続する第2背面部4が配置されている。換言すると、第1背面部3の図面上側には第2背面部4が接続されている。この第2背面部4は、展示台用基材10を折り曲げて展示台D1を作成した場合に、第1背面部3の裏面と重なり、第1背面部3の強度(剛性)を高めるとともに、第1背面部3の起立状態を維持するものである。
【0021】
第2背面部4の形状は、長方形である。第2背面部4の辺4a、4bは、
図1中のX軸方向に沿って延びており、第2背面部4の辺4c、4dは、
図1中のY軸方向に沿って延びている。第2背面部4のY軸方向の長さは、そのX軸方向の長さよりも短く、また、第1背面部3のY軸方向の長さと略同じである。また、第2背面部4のX軸方向の長さは、第1背面部3のX軸方向の長さと同じである。つまり、第2背面部4と第1背面部3とは、略同じ形状である。このため、第2背面部4を、後述する折り曲げ予定線L3で折り曲げると、第2背面部4と第1背面部3とは互いに重なり合う。
なお、第1背面部3と第2背面部4とからなる部分が、本願の「情報表示部」に相当するものであり、その形状は商品載置部1の形状と略同じである。
【0022】
・スタンド部5R、5L
図1中のX軸方向には、第2背面部4の辺4d、4dにそれぞれ折り曲げ可能に接続する一対のスタンド部5R、5Lが配置されている。より詳しくは、第2背面部4の図面右側にはスタンド部5Rが接続されており、第2背面部4の図面左側にはスタンド部5Lが接続されている。このスタンド部5R、5Lは、展示台用基材10を折り曲げて展示台D1を作成した場合に、商品載置部1に対する第1背面部3及び第2背面部4の起立状態を維持するものである。
【0023】
スタンド部5Rは、第2背面部4の辺4cに折り曲げ可能に接続する外側スタンド部5Raと、外側スタンド部5Raに折り曲げ可能に接続する内側スタンド部5Rbとを備えている。このスタンド部5Rと同様に、スタンド部5Lは、第2背面部4の辺4dに折り曲げ可能に接続する外側スタンド部5Laと、外側スタンド部5Laに折り曲げ可能に接続する内側スタンド部5Lbとを備えている。
【0024】
外側スタンド部5Ra、5Laの形状は、それぞれ直角三角形である。外側スタンド部5Ra、5Laの
図1中のX軸方向の長さは、もっとも長い部分でも第2背面部4のX軸方向の長さよりも短い。また、外側スタンド部5Ra、5Laの
図1中のY軸方向の長さは、第2背面部4のY軸方向の長さと同じである。
内側スタンド部5Rb、5Lbの形状は、それぞれ直角三角形であり、外側スタンド部5Ra、5Laの形状と略同じ形状である。内側スタンド部5Rb、5Lbと外側スタンド部5Ra、5Laとは、互いに斜辺を重ねるようにして、折り曲げ可能に接続している。
【0025】
・突起部6R、6L
内側スタンド部5Rb、5Lbは、内側スタンド部5Rb、5Lbの一辺に折り曲げ可能に接続する突起部6R、6Lをそれぞれ備えている。この突起部6R、6Lは、展示台用基材10を折り曲げて展示台D1を作成した場合に、商品載置部1に対する第1背面部3及び第2背面部4の起立状態を維持するものである。
【0026】
・第2フラップ部7
図1中のY軸方向には、第2背面部4の辺に折り曲げ可能に接続する第2フラップ部7が配置されている。換言すると、第2背面部4の図面上側には第2フラップ部7が接続されている。この第2フラップ部7は、展示台用基材10を折り畳んで配送する際に、第2背面部4の表面の一部を保護するものである。
第2フラップ部7の形状は、長方形である。第2フラップ部7の
図1中のX軸方向の長さは、第2背面部4のX軸方向の長さと同じである。また、第2フラップ部7の
図1中のY軸方向の長さは、第2背面部4のY軸方向の長さよりも短い。
【0027】
・折り曲げ予定線L1〜L7
前述した各部同士は、それぞれ折り曲げ可能な折り曲げ予定線L1〜L7で接続されている。より詳しくは、商品載置部1と第1フラップ部2R、2Lとは、折り曲げ予定線L1
R、L1
Lでそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。また、商品載置部1と第1背面部3とは、折り曲げ予定線L2で折り曲げ可能に接続されている。また、第1背面部3と第2背面部4とは、折り曲げ予定線L3で折り曲げ可能に接続されている。また、第2背面部4と第2フラップ部7とは、折り曲げ予定線L4で折り曲げ可能に接続されている。また、第2背面部4とスタンド部5R、5Lとは、折り曲げ予定線L5
R、L5
Lでそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。また、外側スタンド部5Ra、5Laと内側スタンド部5Rb、5Lbとは、折り曲げ予定線L6
R、L6
Lでそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。また、内側スタンド部5Rb、5Lbと突起部6R、6Lとは、折り曲げ予定線L7
R、L7
Lでそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。
【0028】
・差し込み部9R、9L
折り曲げ予定線L1
R、L1
L上には、突起部6R、6Lを差し込むための差し込み部9R、9Lが形成されている。この差し込み部9R、9Lは、展示台用基材10を折り曲げて展示台D1を作成した場合に、商品載置部1に対する第1背面部3及び第2背面部4の起立状態を維持するものである。このように、第1実施形態では、差し込み部9R、9Lと突起部6R、6Lとで係止部が形成されている。
なお、差し込み部9R、9Lは、突起部6R、6Lを差し込むことが可能であれば、その形状は問わない。
【0029】
(展示台用基材10の折り畳みの手順)
図3から
図9は、第1実施形態に係る展示台用基材の折り畳み手順を示した斜視図である。また、
図10は、第1実施形態に係る展示台用基材を折り畳んだ状態の形状を模式的に示した斜視図である。以下、
図3から
図10を参照しつつ、展示台用基材10の折り畳みの手順、展示台D1の使用方法及び使用状態を説明する。
【0030】
まず、
図3に示すように、内側スタンド部5Rb、5Lbを折り曲げ予定線L6
R、L6
Lでそれぞれ折り曲げて、内側スタンド部5Rb、5Lbの裏面と外側スタンド部5Ra、5Laの裏面とをそれぞれ重ね合わせる。その際、例えば、内側スタンド部5Rb、5Lbの裏面と外側スタンド部5Ra、5Laの裏面の少なくとも一方に接着剤を塗布し、内側スタンド部5Rb、5Lbと外側スタンド部5Ra、5Laとをそれぞれ固定する。
【0031】
次に、
図4に示すように、内側スタンド部5Rb、5Lbと外側スタンド部5Ra、5Laとが固定されたスタンド部5R、5Lを折り曲げ予定線L5
R、L5
Lでそれぞれ折り曲げて、外側スタンド部5Ra、5Laの表面と第2背面部4の表面とをそれぞれ重ね合わせる。
次に、
図5に示すように、突起部6R、6Lを折り曲げ予定線L7
R、L7
Lでそれぞれ折り曲げて、突起部6R、6Lの表面と内側スタンド部5Rb、5Lbの表面とをそれぞれ重ね合わせる。
【0032】
次に、
図6に示すように、第2フラップ部7を折り曲げ予定線L4で折り曲げて、第2フラップ部7の表面と、内側スタンド部5Rb、5Lb及び第2背面部4の表面とを重ね合わせる。
次に、
図7に示すように、第1背面部3を折り曲げ予定線L2で折り曲げて、第1背面部3及び第2背面部4の表面と商品載置部1の表面とを重ね合わせる。
次に、
図8に示すように、第1フラップ部2Rを折り曲げ予定線L1
Rで折り曲げて、第1フラップ部2Rの表面と、第1背面部3及び第2背面部4の裏面とを重ね合わせる。
【0033】
最後に、
図9に示すように、第1フラップ部2Lを折り曲げ予定線L1
Lで折り曲げて、第1フラップ部2Lの表面と、第1フラップ部2R、第1背面部3及び第2背面部4の裏面とを重ね合わせる。この重ね合わせの際、第1接着部2bで、第1フラップ部2Lの表面と第1フラップ部2Rの裏面とを固定する。つまり、展示台用基材10を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳んだ状態では、第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lとが、商品載置部1の配送先等表示面とは反対側で重なり合う。
【0034】
このように折り畳んで、第1実施形態に係る展示台用基材10を配送に適した形状とする。換言すると、展示台用基材10を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳むと、第1フラップ部2R、2L、第1背面部3、第2背面部4、スタンド部5R、5Lのそれぞれは商品載置部1と重なり合い、展示台用基材10を配送に適した形状である矩形にすることができる。
【0035】
ここで、
図10は、第1実施形態に係る展示台用基材10を折り畳んだ状態の形状を模式的に示した斜視図であって、
図10(a)は、配送に適した形状にした展示台用基材P1の表側を示し、
図10(b)は、配送に適した形状にした展示台用基材P1の裏側を示す。
図10に示すように、配送に適した形状にした展示台用基材P1の表側には、店名、住所、売場名、担当者名、商品の製品名、商品の型番等の情報が表示される。また、展示台用基材P1の裏側の中央部分には、第1開封部2aが配置されている。
【0036】
(展示台用基材10の組み立ての手順)
図11から
図16は、第1実施形態に係る展示台用基材の組み立て手順を示した斜視図である。また、
図17は、第1実施形態に係る展示台の使用方法を示した斜視図である。また、
図18は、第1実施形態に係る展示台の使用状態を示した斜視図である。以下、
図11から
図18を参照しつつ、展示台用基材10の組み立ての手順を説明する。
まず、
図11に示すように、配送に適した形状にした展示台用基材P1の裏側の中央部分に配置された第1開封部2aを、そのミシン目に沿って開封する。
次に、
図12に示すように、開封した展示台用基材10を、第1フラップ部2L、第1フラップ部2R、第1背面部3及び第2背面部4、第2フラップ部7、突起部6R、6L、スタンド部5R、5Lの順に展開する。
【0037】
次に、第1背面部3及び第2背面部4を折り曲げ予定線L2で折り曲げて、商品載置部1に対して起立させる(図示せず)。その後、
図13に示すように、第2背面部4を折り曲げ予定線L3で折り曲げて、第2背面部4の裏面と第1背面部3の裏面とを重ね合わせる。
次に、
図14に示すように、第2フラップ部7を折り曲げ予定線L4で第2背面部4の表面側に向けて折り曲げるとともに、突起部6R、6Lを折り曲げ予定線L7
R、L7
Lで内側スタンド部5Rb、5Lb側に向けてそれぞれ折り曲げる。
【0038】
次に、
図15に示すように、スタンド部5R、5Lを折り曲げ予定線L5
R、L5
Lで第1背面部3側に向けてそれぞれ折り曲げるとともに、突起部6R、6Lを差し込み部9R、9Lにそれぞれ差し込む。こうして、第1背面部3及び第2背面部4の起立状態を維持する。
次に、
図16に示すように、第1フラップ部2R、2Lを折り曲げ予定線L1
R、L1
Lでそれぞれ折り曲げ、第1フラップ部2R、2Lの裏面と、商品載置部1の裏面とをそれぞれ重ね合わせる。この際、第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lとの重なり合う部分(例えば、端部同士)に接着剤を塗布して、第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lとを固定する。
【0039】
このように組み立てることで、第1実施形態に係る展示台D1を作成する。
図16は、上述の手順を経て組み立てた展示台D1の外観を示す斜視図である。
最後に、
図17に示すように、展示台D1の商品載置部1に商品Sを載置する。こうして、
図18に示すように、第1実施形態に係る展示台D1を用いた商品Sの展示が完了する。
【0040】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態に係る展示台用基材の構造と、展示台用基材の折り畳みの手順を、
図19から
図27を参照しつつ説明する。なお、各図面において、同一の材料で形成され同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
【0041】
(展示台用基材20の構造)
図19は、第2実施形態に係る展示台用基材の構造を模式的に示した展開図(表面)である。また、
図20は、第2実施形態に係る展示台用基材の構造を模式的に示した展開図(裏面)である。
図19に示すように、本発明の第2実施形態に係る展示台用基材20は、一枚の平板形状をした基材で形成されており、商品載置部1と、第1フラップ部2R、2L、第1背面部3、第2背面部4、スタンド部5R、5L、突起部6R、6L、第2フラップ部7、第2開封部7a、第2接着部7b、折り曲げ予定線L1〜L7、差し込み部9R、9Lとを、備えている。このように、第2実施形態と第1実施形態とでは、その構造は略同じである。しかしながら、第2実施形態と第1実施形態とでは、開封部及び接着部の位置が互いに異なっている。より詳しくは、第2実施形態では、開封部及び接着部が第2フラップ部7に設けられているのに対し、第1実施形態では、開封部及び接着部が第1フラップ部2Lに設けられている。
そこで、第2実施形態では、第1実施形態とは異なる部分である第2開封部7a及び第2接着部7bについて主に説明し、その他の部分は第1実施形態と略同じであるため、その説明を省略する。
【0042】
・第2開封部7a
第2フラップ部7は、
図19中のX軸方向に延び、第2フラップ部7から第2フラップ部7の一部を切り離す第2開封部7aを備えている。この第2開封部7aは、配送するために折り畳んだ状態の展示台用基材P2を開封するためのものである。
第2開封部7aは、
図19中のX軸方向に延びる一対のミシン目を備えたものであって、第1実施形態に係る第1開封部2aと同様に、一般に、「ジッパー」と呼ばれるものである。つまり、第2フラップ部7には、
図19中のX軸方向に向かって、ジッパー加工が施されている。
【0043】
・第2接着部7b
第2開封部7aを備えた第2フラップ部7は、その表面であって、第2開封部7aよりも第2背面部4から離れた位置に、
図19中のX軸方向に延びる第2接着部7bを備えている。この第2接着部7bは、第2フラップ部7の表面と商品載置部1の裏面とを固定して、配送するために折り畳んだ展示台用基材20の平坦形状を維持するためのものである。
なお、第2接着部7bに用いられる接着剤としては、第1実施形態に係る第1接着部2bと同様に、例えば、汎用の粘着テープが挙げられる。
【0044】
(展示台用基材20の折り畳みの手順)
図21から
図26は、本発明の第2実施形態に係る展示台用基材の折り畳みの手順を模式的に示した図である。また、
図27は、第2実施形態に係る展示台用基材を折り畳んだ状態の形状を模式的に示した斜視図である。以下、
図21から
図27を参照しつつ、展示台用基材20の折り畳みの手順を説明する。
【0045】
まず、
図21に示すように、内側スタンド部5Rb、5Lbを折り曲げ予定線L6
R、L6
Lでそれぞれ折り曲げて、内側スタンド部5Rb、5Lbの裏面と外側スタンド部5Ra、5Laの裏面とをそれぞれ重ね合わせる。その際、例えば、内側スタンド部5Rb、5Lbの裏面と外側スタンド部5Ra、5Laの裏面の少なくとも一方に接着剤を塗布し、内側スタンド部5Rb、5Lbと外側スタンド部5Ra、5Laとをそれぞれ固定する。
次に、
図22に示すように、外側スタンド部5Ra、5Laと内側スタンド部5Rb、5Lbとが固定されたスタンド部5R、5Lを折り曲げ予定線L5
R、L5
Lでそれぞれ折り曲げて、外側スタンド部5Ra、5Laの表面と第2背面部4の表面とを重ね合わせる。
【0046】
次に、
図23に示すように、突起部6R、6Lを折り曲げ予定線L7
R、L7
Lでそれぞれ折り曲げて、突起部6R、6Lの表面と内側スタンド部5Rb、5Lbの表面とをそれぞれ重ね合わせる。
次に、
図24に示すように、第1フラップ部2R、2Lを折り曲げ予定線L1
R、L1
Lでそれぞれ折り曲げて、第1フラップ部2R、2Lの表面と、商品載置部1の表面とをそれぞれ重ね合わせる。
次に、
図25に示すように、第1背面部3を折り曲げ予定線L2で折り曲げて、第1背面部3及び第2背面部4の表面と、第1フラップ部2R、2Lの裏面とを重ね合わせる。
【0047】
次に、
図26に示すように、第2フラップ部7を折り曲げ予定線L4で折り曲げて、第2フラップ部7の表面と、商品載置部1の裏面とを重ね合わせる。この重ね合わせの際、第2接着部7bで、第2フラップ部7の表面と商品載置部1の裏面とを固定する。
このように折り畳んで、第2実施形態に係る展示台用基材20を配送に適した形状にする。
ここで、
図27は、第2実施形態に係る展示台用基材を折り畳んだ状態の形状を模式的に示した斜視図である。
図27(a)は、配送に適した形状にした展示台用基材P2の表側を示し、
図27(b)は、配送に適した形状にした展示台用基材P2の裏側を示す。
図27に示すように、配送に適した形状にした展示台用基材P2の表側には、店名、住所、売場名、担当者名、商品の製品名、商品の型番等の情報が表示される。また、展示台用基材P2の裏側の中央部分には、第1背面部3と第2背面部4との間に位置する折り曲げ予定線L3が配置されている。
【0048】
(展示台用基材20の組み立ての手順)
まず、配送に適した形状にした展示台用基材P2の表側端部に配置された第2開封部7aを、そのミシン目に沿って開封する。
次に、開封した展示台用基材20を、第2フラップ部7、第1背面部3及び第2背面部4、第1フラップ部2R、2L、突起部6R、6L、スタンド部5R、5Lの順に展開する。その後、展開した展示台用基材20を、第1実施形態で説明した手順と同じ手順で組み立てる(
図12から
図16参照)。
こうして、第1実施形態に係る展示台D1と実質的に同じ構造をした、第2実施形態に係る展示台D2を作成する(
図16参照)。
最後に、
図17に示すように、展示台D2の商品載置部1に商品Sを載置する。こうして、
図18に示すように、第2実施形態に係る展示台D2を用いた商品Sの展示が完了する。
【0049】
<本実施形態の変形例>
以下、前述の展示台D1、D2に使用可能なPOP表示付属品30の構造と、POP表示付属品30の折り畳み及び使用の手順とを、
図28から
図36を参照しつつ説明する。なお、各図面において、同一の材料で形成され同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
【0050】
(POP表示付属品30の構造)
図28は、本発明の第1及び第2実施形態に係る展示台用基材10、20に使用可能なPOP表示付属品(以下、単に「付属品」とも表記する。)30を模式的に示した展開図であり、
図28(a)は付属品30の表面側を示し、
図28(b)は付属品30の裏面側を示している。
図28に示すように、付属品30は、一枚の平板形状をした基材で形成されており、POP表示部31と、第3フラップ部32と、帯部33R、33Lとを、備えている。
【0051】
付属品30の全体は、例えば、剛性を備えた厚紙で形成されている。また、付属品30の表面には、そのデザイン性を高めるために、例えば、光沢加工や艶消し加工が施されている。このような付属品30の具体例として、印刷適性があり、且つ適度な剛性を備えた紙材であるコート紙やアート紙等が挙げられる。一方、展示台D1、D2に取り付けた場合に内側に折り込まれる付属品30の裏面には、前述の光沢加工や艶消し加工は施されていなくてもよい。
【0052】
以下、付属品30を構成する各部の詳細について説明する。
・POP表示部31
POP表示部31は、展示台用基材10、20を折り曲げて作成した展示台D1、D2に取り付けて広告効果を向上させるものであって、POP情報を表示する部分である。このため、POP表示部31の表面には、例えば、商品の名称や特徴、キャッチコピー等のPOP情報が印刷されている。
【0053】
POP表示部31の形状は、長方形である。POP表示部31の辺31a、31bは、
図28中のX軸方向に沿って延びており、POP表示部31の辺31c、31dは、
図28中のY軸方向に沿って延びている。POP表示部31のY軸方向の長さは、そのX軸方向の長さよりも長い。また、POP表示部31のX軸方向の長さは、第1背面部3のX軸方向の長さと略同じである。
【0054】
・第3フラップ部32
図28中のY軸方向には、POP表示部31の辺31bに折り曲げ可能に接続する第3フラップ部32が配置されている。換言すると、POP表示部31の図面下側には第3フラップ部32が接続されている。この第3フラップ部32は、第3フラップ部32の折り曲げ角度を変えることで、展示台D1、D2におけるPOP表示部31の位置が調節可能となっている。このようにPOP表示部31の位置を調節することで、広告効果を向上させることができる。
【0055】
第3フラップ部32の形状は、半円形又は半楕円形であって、第3フラップ部32の辺32aと相対する辺は、湾曲している。また、第3フラップ部32のX軸方向の長さは、POP表示部31のX軸方向の長さと同じである。
なお、第3フラップ部32の表面には、例えば、商品の名称や特徴、キャッチコピー等のPOP情報が印刷されていてもよい。
【0056】
・帯部33R、33L
図28中のX軸方向には、POP表示部31の辺31c、31dにそれぞれ折り曲げ可能に接続する一対の帯部33R、33Lが配置されている。より詳しくは、POP表示部31の
図28(a)右側には帯部33Rが接続されており、POP表示部31の
図28(b)左側には帯部33Lが接続されている。この帯部33R、33Lは、商品載置部1に対してPOP表示部31を起立させるものであり、帯部33R、33Lを展示台D1、D2の第1背面部3と第2背面部4との間にそれぞれ挟んで使用する。
帯部33R、33Lの形状は、それぞれ長方形である。帯部33R、33Lの
図28中のX軸方向の長さはそれぞれ、POP表示部31のX軸方向の長さの1/2程度である。また、帯部33R、33Lの
図28中のY軸方向の長さはそれぞれ、POP表示部31のY軸方向の長さよりも短い。
【0057】
・第3開封部33a
帯部33Rは、
図28中のY軸方向に延び、帯部33Rから帯部33Rの一部を切り離す第3開封部33aを備えている。この第3開封部33aは、配送に適した形状に折り畳んだ付属品P3を開封するためのものである。
第3開封部33aは、
図28中のY軸方向に延びる一対のミシン目を備えたものであって、一般に、「ジッパー」と呼ばれるものである。つまり、帯部33Rには、
図28中のY軸方向に向かって、ジッパー加工が施されている。
【0058】
・第3接着部33b
第3開封部33aを備えた帯部33Rは、その裏面であって、第3開封部33aよりもPOP表示部31から離れた位置に、
図28中のY軸方向に延びる第3接着部33bを備えている。この第3接着部33bは、帯部33Lの表面と帯部33Rの裏面とを固定して、配送するために付属品30を折り畳むためのものである。
なお、第3接着部33bに用いられる接着剤としては、例えば、汎用の粘着テープが挙げられる。
【0059】
・折り曲げ予定線L8、L9
前述した各部同士は、それぞれ折り曲げ可能な折り曲げ予定線L8(L8
R、L8
L)、L9で接続されている。より詳しくは、POP表示部31と帯部33R、33Lとは、折り曲げ予定線L8
R、L8
Lでそれぞれ折り曲げ可能に接続されている。また、POP表示部31と第3フラップ部32とは、折り曲げ予定線L9で折り曲げ可能に接続されている。
【0060】
(付属品30の折り畳みの手順)
以下、付属品30の折り畳みの手順について、図面を参照しつつ簡単に説明する。
まず、帯部33Lを折り曲げ予定線L8
Lで折り曲げて、帯部33Lの裏面とPOP表示部31の裏面とを重ね合わせる。
次に、帯部33Rを折り曲げ予定線L8
Rで折り曲げて、帯部33Rの裏面と、帯部33Lの表面とを重ね合わせる。この重ね合わせの際、第3接着部33bで、帯部33Rの裏面と帯部33Lの表面とを固定する。
このように折り畳むことで、付属品30を配送に適した形状とする。
図29は、上述の手順を経て配送に適した形状にした付属品の外観を示す斜視図である。
図29(a)は、配送に適した形状にした付属品P3の表側を示し、
図29(b)は、配送に適した形状にした付属品P3の裏側を示す。
【0061】
次に、配送に適した形状にした付属品P3を、例えば、展示台用基材10の第1背面部3及び第2背面部4の上に配置する(
図30参照)。その後、付属品30を、第1背面部3及び第2背面部4とともに折り畳む。
このように折り畳むことで、付属品30と展示台用基材10とを配送に適した形状にすることができる。上述の手順を経て配送に適した形状にした展示台用基材の外観は、第1実施形態に係る展示台用基材P1の外観と略同じである(
図10参照)。
【0062】
(付属品30の使用の手順)
図31から
図34は、変形例に係る展示台用基材の組み立て手順を示した斜視図である。また、
図35は、変形例に係る展示台の使用方法を示した斜視図である。また、
図36は、変形例に係る展示台の使用状態を示した斜視図である。以下、
図31から
図36を参照しつつ、付属品30の使用の手順を説明する。なお、本変形例では、展示台用基材10を用いた場合を例に挙げて説明する。
【0063】
まず、配送に適した形状にした展示台用基材の裏側の中央部分に配置された第1開封部2aを、そのミシン目に沿って開封する(
図10参照)。
次に、開封した展示台用基材10から付属品P3を取り出すとともに、その展示台用基材10を、第1フラップ部2L、第1フラップ部2R、第1背面部3及び第2背面部4、第2フラップ部7、突起部6R、6L、スタンド部5R、5Lの順に展開する。ここまでの展開の手順は、第1実施形態の場合と同じである(
図11、
図12参照)。
次に、
図31に示すように、展示台用基材10から取り出した付属品P3の第3開封部33aを、そのミシン目に沿って開封する。
【0064】
次に、第1背面部3及び第2背面部4を折り曲げ予定線L2で折り曲げて、商品載置部1に対して起立させる。
次に、
図32に示すように、第2背面部4を折り曲げ予定線L3で折り曲げて、第2背面部4の裏面と第1背面部3の裏面とを重ね合わせる。この際に、第2背面部4の裏面と第1背面部3の裏面との間に帯部33R、33Lをそれぞれ挟み、POP表示部31を商品載置部1に対して起立させる。
次に、
図32に示すように、第2フラップ部7を折り曲げ予定線L4で第2背面部4の表面側に向けて折り曲げるとともに、突起部6R、6Lを折り曲げ予定線L7
R、L7
Lで内側スタンド部5Rb、5Lb側に向けてそれぞれ折り曲げる。
【0065】
次に、
図33に示すように、スタンド部5R、5Lを折り曲げ予定線L5
R、L5
Lで第1背面部3の表面側に向けてそれぞれ折り曲げるとともに、突起部6R、6Lを差し込み部9R、9Lにそれぞれ差し込む。こうして、第1背面部3及び第2背面部4の起立状態を維持する。
次に、
図34に示すように、第1フラップ部2R、2Lを折り曲げ予定線L1
R、L1
Lでそれぞれ折り曲げ、第1フラップ部2R、2Lの裏面と、商品載置部1の裏面とを重ね合わせる。この際、第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lとの重なり合う部分(例えば、端部同士)に接着剤を塗布して、第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lとを固定する。
【0066】
このように組み立てることで、第1及び第2実施形態の変形例に係る展示台D3に作成する。
図34は、上述の手順を経て組み立てた展示台D3の外観を示す斜視図である。
最後に、
図35に示すように、展示台D3の商品載置部1に商品Sを載置する。こうして、
図36に示すように、第1及び第2実施形態の変形例に係る展示台D3を用いた商品Sの展示が完了する。
【0067】
<その他の変形例>
(1)本実施形態では、長方形をした、商品載置部1、第1フラップ部2R、2L、第1背面部3、第2背面部4、第2フラップ部7、POP表示部31、帯部33R、33Lについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、展示台用基材10、20の全体を配送に適した形状(例えば、矩形)に折り畳むことができれば、展示台用基材10、20を構成する各部の形状は問わない。
【0068】
(2)本実施形態では、第1背面部3と第2背面部4とからなる情報表示部の形状を商品載置部1と略同じにした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前述の情報表示部の図面Y軸方向における長さを、商品載置部1の図面Y軸方向における長さとよりも長くしてもよい。
(3)本実施形態では、展示台用基材10、20の折り畳み手順及びその組み立て手順について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、折り畳み手順を変えて展示台用基材P1、P2を作成してもよいし、組み立て手順を変えて展示台D1、D2を作成してもよい。
【0069】
(4)本実施形態では、一対のスタンド部5R、5Lを備えた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一対のスタンド部5R、5Lのうち、いずれか一方のみを備えた場合であってもよい。
また、本実施形態では、一対の突起部6R、6Lを備えた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一対の突起部6R、6Lのうち、いずれか一方のみを備えた場合であってもよい。
【0070】
(5)本実施形態では、第2フラップ部7を備えた展示台用基材10について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。配送時に展示台用基材10の表面が傷付くのを防止する観点から第2フラップ部7を備えた方が好ましいが、本願発明の作用効果を奏するためには第2フラップ部7を備えなくてもよい。
(6)本実施形態では、第1開封部2a、第2開封部6a、第3開封部33aの一形態として「ジッパー」を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。前述の開封部は、配送に適した形状に折り畳んだ展示台用基材P1、P2や付属品P3を開封可能とするものであればよく、その形態は問わない。
【0071】
(7)本実施形態では、展示台用基材10、20、付属品30に紙材を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。展示台用基材10、20、付属品30に、例えば、樹脂製の板状部材を用いてもよい。また、その樹脂製の板状部材は、透明な部材であってもよい。
(8)本実施形態では、例えば、
図36に示すように、第3フラップ部32を商品載置部1に対して起立させた状態で付属品30を使用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
図37に示すように、第3フラップ部32を商品載置部1に重ね合わせた状態で付属品30を使用してもよい。こうすることで、第3フラップ部32を商品載置部1に対して起立させた状態に比べて、POP表示部31の位置を商品載置部1側に近付けることができる。
【0072】
(9)本実施形態では、第1背面部3及び第2背面部4の図面Y軸方向における長さをそれぞれ、商品載置部1の図面Y軸方向における1/2程度の長さにした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1背面部3及び第2背面部4の図面Y軸方向における長さをそれぞれ、商品載置部1の図面Y軸方向における長さと同じにしてもよい。
図38は、第1背面部3及び第2背面部4の図面Y軸方向における長さをそれぞれ、商品載置部1の図面Y軸方向における長さと略同じにした展示台用基材の折り畳みの手順の一部を示した斜視図である。この態様の展示台用基材では、第1背面部3の表面と商品載置部1の表面とを重ね合わせつつ、第1背面部3の裏面と第2背面部4の裏面とを重ね合わせるようにして折り畳む。なお、その他の手順は第1実施形態の場合と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
【0073】
なお、本発明は、以上に記載した各実施形態や各変形例に限定されるものではない。当業者の知識に基づいて各実施形態や各変形例に設計の変更等を加えてもよく、そのような変更等が加えられた態様も本発明の範囲に含まれる。
【0074】
(本実施形態の効果)
(1)本実施形態に係る展示台用基材10、20は、POP情報等が表示される表面と、配送先等の情報が表示される裏面とを有する一枚の基材を、基材表面同士が重なり合うように基材表面を内側に向けて折り畳むとともに、展示台D1、D2を組み立てるときに折れ曲がる折り曲げ予定線L1〜L7を備えている。また、展示台用基材10、20を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳むと、展示台用基材10、20は平坦な形状となり、配送先等の情報は外側を向いて表示される。
【0075】
このような構成であれば、展示台用基材を折り畳まない場合と比較して、展示台用基材をコンパクトなサイズに折り畳んで配送することができる。このため、展示台用基材10、20であれば、配送コストの低減を図ることができる。
また、上記構成であれば、展示台用基材10、20を折り曲げ予定線L1〜L7で折り曲げて展示台D1、D2を組み立てることができる。より詳しくは、予定線L1〜L7のみを折り曲げることで展示台D1、D2を組み立てることができる。このため、展示台用基材10、20であれば、展示台の組み立ての容易さを維持することができる。
さらに、上記構成であれば、基材表面同士が重なり合うように基材表面を内側に向け折り畳むことができるので、基材表面を保護した状態で展示台用基材10、20を配送することができる。このため、展示台用基材10、20であれば、配送時に基材表面が傷付き、展示台のデザイン性が低下するのを防止することができる。
【0076】
(2)また、本実施形態に係る展示台用基材10、20は、商品載置部1と、商品載置部1に接続する一対の第1フラップ部2R、2Lと、商品載置部1に接続する第1背面部3と、第1背面部3に接続する第2背面部4と、第2背面部4に接続する一対のスタンド部5R、5Lと、を備えている。また、商品載置部1と第1フラップ部2R、2L、商品載置部1と第1背面部3、第2背面部4とスタンド部5R、5Lの各接続部分には、折り曲げ予定線L1〜L7が設けられている。また、展示台用基材10、20を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳んだ状態では、第1フラップ部2R、2L、第1背面部3、第2背面部4、スタンド部5R、5Lのそれぞれが商品載置部1と重なり合う。つまり、折り畳んだ状態における展示台用基材10、20の形状は、配送に適した平坦な矩形となる。
このような構成であれば、展示台用基材10、20の各部を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳んだ場合に、展示台用基材10、20を配送に適した形状(例えば、矩形)にすることができる。このため、展示台用基材10、20であれば、配送コストの低減をより図ることができる。
【0077】
(3)本実施形態に係る展示台用基材10は、展示台用基材10を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳んだ状態で、商品載置部1の配送先等表示面側とは反対側で、第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lとが重なり合う。また、この第1フラップ部2Lは、第1開封部2aを備えている。
このような構成であれば、第1開封部2aを備えているので、配送に適した形状に折り畳んだ展示台用基材P1の開封を容易にすることができる。このため、展示台用基材10であれば、展示台D1の組み立て作業の効率を高めることができる。
【0078】
(4)本実施形態に係る第1フラップ部2Lは、展示台用基材10を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳んだ状態で商品載置部1の中央部分と重なるように、第1開封部2aを備えている。
このような構成であれば、配送に適した形状に折り畳んだ展示台用基材P1の開封をより容易にすることができる。このため、展示台用基材10であれば、展示台D1を組み立てる作業効率を高めることができる。また、ジッパーを引き上げて展示台用基材P1を開封する際の張力を、第1フラップ部2Rと第1フラップ部2Lの両方で均等に分散することができるので、その張力により第1フラップ部2R、2Lが破損するのを防止することができる。
【0079】
(5)本実施形態に係る第1フラップ部2Lは、第1接着部2bを備えている。
このような構成であれば、展示台用基材10を折り畳んで配送に適した形状にする作業を容易にすることができる。
(6)本実施形態に係る展示台用基材20は、第2背面部4に折り曲げ可能に接続する第2フラップ部7を更に備えるとともに、展示台用基材20を折り曲げ予定線L1〜L7で折り畳んだ状態で、第2フラップ部7と商品載置部1とが重なり合う。また、この第2フラップ部7は、第2開封部6aを備えている。
このような構成であれば、第2開封部6aは配送先等表示面側に配置されるので、配送先等表示面に記載の情報を確認しつつ、展示台用基材P2を開封することができる。
【0080】
(7)本実施形態に係る第2フラップ部7は、第2接着部6bを備えている。
このような構成であれば、展示台用基材10を折り畳んで配送に適した形状にする作業を容易にすることができる。
(8)本実施形態に係る展示台用基材10、20のスタンド部5R、5Lのそれぞれは、第1背面部3を第2背面部4に対して起立させる突起部6R、6Lを備え、商品載置部1と第1フラップ部2R、2Lとの間に、折り曲げ予定線L1
R、L1
Lとそれぞれ重なるように、突起部6R、6Lの差し込みが可能な差し込み部9R、9Lを備えている。
このような構成であれば、商品載置部1に対する第1背面部3及び第2背面部4の起立状態を容易に維持することができる。