特許第6554417号(P6554417)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6554417統合されたRFIDタグを有する容器/システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6554417
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】統合されたRFIDタグを有する容器/システム
(51)【国際特許分類】
   A61J 1/10 20060101AFI20190722BHJP
   A61J 1/00 20060101ALI20190722BHJP
   A61M 1/00 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
   A61J1/10 330A
   A61J1/00 410
   A61M1/00
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-540659(P2015-540659)
(86)(22)【出願日】2013年5月15日
(65)【公表番号】特表2015-533332(P2015-533332A)
(43)【公表日】2015年11月24日
(86)【国際出願番号】US2013041131
(87)【国際公開番号】WO2014074165
(87)【国際公開日】20140515
【審査請求日】2015年11月6日
【審判番号】不服2017-11918(P2017-11918/J1)
【審判請求日】2017年8月9日
(31)【優先権主張番号】61/723,928
(32)【優先日】2012年11月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/788,734
(32)【優先日】2013年3月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515116009
【氏名又は名称】グリフォルス・ワールドワイド・オペレーションズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】クリスティン・ラーソン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・ブリッカン
(72)【発明者】
【氏名】カルロス・カルデロン
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・リン
(72)【発明者】
【氏名】セナン・オズバッグ
(72)【発明者】
【氏名】ダブリュー・ティモシー・ワッツ
(72)【発明者】
【氏名】ダリル・アール・カルフーン
【合議体】
【審判長】 内藤 真徳
【審判官】 林 茂樹
【審判官】 船越 亮
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−513683(JP,A)
【文献】 特開2010−257061(JP,A)
【文献】 特開2007−99484(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J1/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液成分容器(50)と、前記血液成分容器(50)に固定されるRFIDタグ(66)と、を含む血液成分容器アセンブリであって、前記血液成分容器(50)は、本体(52)、ネック部、ポート(54)、及び、前記ポート(54)に関連して設置されるコネクタ(56)を含む剛性または半剛性血液成分容器(50)を備え、
前記RFIDタグ(66)は、前記ネック部に篏合するのに十分な大きさで、かつ、前記本体(52)と前記コネクタ(56)との間で捕われるように前記本体(52)及び前記コネクタ(56)より小さい、中心の孔(72)を含む、環状部材を備え、
前記RFIDタグ(66)は、平面の環帯であり、
前記RFIDタグ(66)は、前記RFIDタグ(66)内に成型されたRFIDチップを備えることを特徴とする血液成分容器アセンブリ。
【請求項2】
前記孔(72)は直径を有し、前記ネック部は直径を有し、前記コネクタ(56)は直径を有し、前記孔の直径は、前記ネック部の直径より大きく、かつ、前記コネクタの直径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の血液成分容器アセンブリ。
【請求項3】
前記RFIDタグ(66)は、読み取りまたはスキャン部品または領域を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の血液成分容器アセンブリ。
【請求項4】
前記RFIDタグ(66)は、成形されたプラスチック及びファイバーボードなどの凍結及び解凍に耐える耐性材料を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の血液成分容器アセンブリ。
【請求項5】
前記血液成分容器は、血漿ボトルであることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の血液成分容器アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、共に本願明細書に参照することにより組み込まれる、2012年11月8日に出願された米国仮出願第61/723,928号、及び、2013年3月7日に出願された米国非仮出願第13/788,734号の優先権及び利益を主張する。本願は、血液容器及び処理システムに関する。より具体的には、本願は、血液または血液成分容器に関し、かつ/あるいは、それに関連する無線自動識別(RFID)ソースまたはタグを有する血液または血液成分流動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨てプラスチック容器及び管類セットは、通常、献血者から血液または血液成分を収集するために使用される。長年の間、このような容器は、例えば、血液全体、赤血球、血小板、または別の成分などの、容器の意図された内容のための、食品医薬品局によって指定された容器のタイプ及び製品コード情報の説明を含む、組み込まれたラベルを有する。 バーコードがスキャナの読み取り線内にある必要があるなかで、バーコードラベルにはかなりの制限がある。個々のバーコードそれぞれは、スキャナに露出させなくてはいけないことを意味するだけでなく、バーコード自体が、いかようにも劣化する、または、見えなくなってはいけない。バーコードは、折られた、挟まれたりすることに対して影響を受けやすく、技術者が、よく、バーコードを手作業でまっすぐにしたり、滑らかにして、バーコードが読み取り可能にする必要がある。また、凍った血液容器上のラベルは、氷で覆われてしまうことがあり、このことがバーコードの読み取りを不可能にし得る。
【0003】
追跡目的で、かつ、バーコードラベルに関連するいくつかの欠点を避けるために、血液バッグと共に無線自動識別(RFID)タグを使用することが依然は一般的に提案されてきた。この説明の目的として、RFID「タグ」は、その周知かつ一般的な手段に従って使用され、その手段は、それを可能にする、無線通信を介して追跡されるように対象物に取り付けられた、アンテナが組み合わされたマイクロ回路またはマイクロチップを含む。本願で、RFID「データソース」はRFID「タグ」と交互に使用され得、区別されるべきものではない。
【0004】
議題に戻ると、血液容器と連結されたRFIDタグの使用における問題はある。第1に、タグは、国際的なISBT128データ保全基準が管理する血液バッグラベルに取り付けられなければならない。第2に、タグは、血液中に浸出する汚染のリスクをもたらすものであってはならない。第3に、タグは、蒸気消毒、低温殺菌、及び/または、長期間の半冷凍温度を含む、広範囲の気温で長期にわたって存続する必要がある。これらの要求は、RFIDタグの血液容器への組み込みを簡単でないことにする。
【0005】
RFIDタグが、単に血液容器上の平坦な平面構造に張り付けられる場合、容器内の流体は、RFIDタグと読み取り機/書き出し機との間の通信を信頼性がないまたは不可能にさせる電磁波を受け入れるだろうことが指摘されてきた。参照によって本願に組み込まれる特許文献1を参照。さらに、血液容器は、一般的に、可塑性かつ曲がりやすく、RFIDタグが、単に血液容器に貼られた場合、血液容器の通常の取り扱いによって、RFIDタグを曲げる傾向があり、タグのアンテナをタグの回路の残部から分離させ得る。特許文献1は、容器に貼るための設置部と、設置部に折り畳み可能に連結される保持部と、を有する孤立した設置ラベルを使用することによるこれらの問題を指摘している。
【0006】
血液容器にRFIDタグ固定するための別の構成が、参照によって本願に組み込まれる特許文献2に示される。これらのいくつかは、タグが、それ自体のバッグで保持されるか、あるいは、容器の壁に取り付けられるフィルム層によって維持される状態で、容器の本体上に直接RFIDタグを配置することを必要とする。また、特許文献2は、タグを受容するために区画を形成する容器の壁の延長部を示す。
【0007】
本願は、容器上、それ自体、またはその中にタグを固定することによるか、タグと容器との間、あるいは、タグと血液または血液成分流動システムの一部との間に物理的な接続部を形成することによって、RFIDタグ及びシステム、あるいは、RFIDタグが血液または血液成分、及び/あるいは、血液または血液成分流体流動または処理システムに関連付けられる組み合わせに向けられる。本願で使用されるように、明確に説明がない限り「血液容器」と「血液成分容器」との間に区別は意図されず、明確に説明がない限り「血液容器」は、「血液成分容器」を含む。同様に、血液または血液成分処理システムまたは流動経路の間に区別は意図されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第7,703,687号
【特許文献2】米国特許第6,285,285号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
RFIDタグが種々の方法で容器に関連付けられる血液容器を含む複数の実施形態が本願で開示され、血液容器上にタグが剥がれるのを保護するポートの内側にタグを挿入する;血液容器のポート内に挿入された成形プラグ内にタグを埋め込む;血液容器のポート内に挿入された分離したカニューレなどの成形品にタグを取り付ける;タグをカップ形状のポートの内側に配置し、ポートにプラグを固定し、血液容器のポートにプラグを取り付けること;血液容器のシート上にRFIDタグ・アンテナを直接ペイントする、または貼る;または、充填された際に流体成分内で自由に浮くように血液容器内にタグを挿入する;ことを含む。開示される別の実施形態または構成は、RFIDタグが、ロープ(tether)によって、または、容器本体とカバー、キャップまたは連結部との間でRFIDタグを捕捉することによって血液容器または処理システムに取り付けられる、血液容器またはシステムを含む。また、別の実施形態は、血液または血液成分容器、あるいは、血液または血液成分処理システムに関連付けられた、流体流路内に取り付けられるように構成された接続部を含む。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の一態様では、血液成分容器アセンブリは、本体、本体から延在してポート内で終端するネック部、及びポート関連して設置されるコネクタを備える剛性または半剛性血液容器と、容器に固定されるRFIDタグと、を含む。
【0011】
本願発明の別の態様では、血液成分容器アセンブリは、可塑性のある血液成分容器、容器から延在するポートチューブなどの概して筒状の部材、及び、筒状の部材内に配置されるRFIDタグを含む。
【0012】
本願発明のさらなる態様では、血液成分容器アセンブリは、可塑性のある血液成分容器、容器によって携行される剥がしタブによって形成されるエンクロージャ、及び、エンクロージャ内に包含されたRFIDタグを備え、かつ、剥がしタブは、RFIDタグへのアクセスを可能にするように手動で開けることができる。
【0013】
本願発明のまた別の態様では、血液成分容器は、外面を有する壁を有し、RFIDアンテナは、直接外面上にペイントされる、印刷される、または、貼られる
【0014】
本願発明の別の態様では、血液成分容器アセンブリは、血液成分を受容するための内部室を有する血液成分容器と、室内に配置されるRFIDタグと、を含む。
【0015】
本願発明のまたさらなる態様では、血液成分容器アセンブリは、血液成分容器と、ロープによって容器に固定されたRFIDタグと、を含む。
【0016】
本願発明の別の態様では、血液成分を追跡するためのRFIDタグが設けられ、RFIDタグは、RFIDスキャン部品と、スキャン部品を製品に恒久的に取り付けるためのロープと、を含む。
【0017】
本願発明の別の態様では、RFIDタグは、血液成分流路と接続して使用するために設けられ、タグは、流体流路にライン内で接続するためにそこを通過して延在する流体流動内腔と、ポートコネクタによって携行されるRFID読み取り部分と、を含む。
【0018】
これらの、しかながら、本願で開示され、かつ、請求された、いくつかの本願の手段の一般的かつ/またはより具体的な態様または例は、包括的、または、別の態様を除外するように意図されたものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】先行技術の血液容器の平面図である。
図2】本願における第1の実施形態を示す、図1と同様であるが、より小さなスケールの平面図である。
図3】本願の別の実施形態を示す、図2と同様の平面図である。
図4】本願のさらに別の実施形態を示す、血液容器の平面図である。
図5】本願のまたさに別の実施形態を示す、血液容器の平面図である。
図6図5の実施形態に使用されるカップ及びプラグの拡大斜視図である。
図7】本願のまた別の実施形態を示す、血液容器の平面図である。
図8】本願のさらに別の実施形態を示す、血液容器の平面図である。
図9】プラズマ収集容器に取り付けられたRFIDタグの別の実施形態の一部側部が隆起した展開図である。
図10】プラズマ収集容器に取り付けられたRFIDタグのさらに別の実施形態の一部側部が隆起した展開図である。
図11図10の組み立てられた器具の上面図である。
図12】流体流動接続部を含むRFIDタグのまたさらなる実施形態の平面図である。
図13】例えば、血液収集または処理流動回路の流体流動チューブ内に取り付けられた図12のRFIDタグの側面図である。
図14】血液成分容器ポートとチューブ断片との間のライン内に組み立てられた図12の実施形態を示す図である。
図15】流体流動接続部を含む別のRFIDタグを示す図である。
図16】血液処理、または、例えば、血液収集または処理流体回路の流体流動チューブ内に取り付けられた図15の実施形態を示す図である。
図17】血液または血液成分容器などの容器と、チューブ断片と、の間のライン内の図15の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
この明細書の目的のために、血液容器は、一般的に図1における符号10で図示される。これは、典型的な血液容器を表すことを意図する。本願の主旨は、血液成分の手動収集で採用される、一次的または二次的な容器である血液成分容器として使用され得る、あるいは、自動化されたシステムで採用される血液成分容器と関連して使用され得ることが想定されるべきである。そのため、容器は、RFIDタグによって識別され、追跡される必要がある任意の流体成分を含み得る。明細書の目的のために、これらは本願明細書では血液容器として称されるだろうが、内容物は血液または血液成分以外のものであり得ることが理解されるだろう。
【0021】
血液容器の製造は、当業者には公知である。一般的に、血液容器は、可塑化ポリ塩化ビニルなどの適切な塑性材料で作られる。容器は、対向する塑性材料のシートを共に密封することによって、あるいは、ブロー成形によって、または、別の塑性形成工程によって容器を形成することによって形成される。本願では、どのように容器が形成されるかは関係ない。
【0022】
図1は、通常の構成の血液容器10を図示する。容器10は、周囲が密封され容器の内部室を画定する、一対の対向する塑性シートを備える。1つまたは複数のポートが、容器の内部に出し入れするために容器の端部に設けられる。図1では、4つのポート12A、12B、12C、及び、12Dがある。もちろん、異なる数のポートを設けることができる(本願の別の図は、3つのポートを有する容器を示す)。ポートは、容器に直接開口してもよく、または、使用者の外側からの操作によって開けられ得る、ポート内に配置される穿孔ダイヤフラムまたは脆弱障害物を含み、脆弱障害物を壊してポートを通過する流動を開くことができる。ポート12Aは、適切な管類14に連結されることが示される。ポート12B及び12Dは、剥がしタブ16と通常称されるものによって形成されるエンクロージャ内に密封される。ポート12Cは、符号20で示される追加的な管類への取り付けのために適切な接続部18に結合する。
【0023】
図12は、本願の一実施形態を図示する。符号22で概略的に示されるRFIDタグを有する3ポートの血液容器を示す。RFIDタグ22は、RFIDスキャナ/読み取り機ユニット(図示せず)と通信するための適切な回路装置と接続されたアンテナを含む。「スキャナ」及び「読み取り機」は、本願で交換可能に使用される。この実施形態では、RFIDタグ22は、ポート12Cを覆う剥がしタブ16の内部に挿入される。剥がしタブは、タグ22を容器に固定し、その作業に干渉しない間の損傷からタグを保護する。ある理由、例えば、患者または提供者のファイルを含むため、タグ22が容器から離間される必要がある場合、剥がしタブを開いてタグを取り出すことができる。
【0024】
図3及び図4は、本願の関連するさらなる実施形態を図示する。これら両方の実施形態は、血液容器のポート内に挿入される形成プラグまたは形成品(例えば、分離したカニューレ)に埋め込まれた、または、取り付けられたRFIDタグを組み入れる。図3では、RFIDタグ24は、ポート12C内に挿入された形成プラグ26内に埋め込まれる。図4では、RFIDタグ28は、ポート12A内に挿入された分離したカニューレに取り付けられる。これらの両方の実施形態は、タグのための特に堅固な支持を設ける。
【0025】
図5及び図6は、本願のまた別の実施形態を図示する。このバージョンでは、RFIDタグ32は、閉じた底部及び開いた上端部を有する、空洞の円筒状カップ34内に配置される。タグ32をカップ34内に挿入後、カップは、矢印Aの方向にカップの開口した上端部内に挿入されたカバーまたはプラグ36におって閉じられる(図6)。カップとプラグとの組み合わせは、次いで、図5に示すようにポート12Cに取り付けられる。もちろん、後でプラグ36がカップ34を閉じるために挿入される、カップ34が初めにポート12Cni取り付けられ、次いで、RFIDタグ32がカップ内に配置されるような代替の組み立て手順が使用され得る。付随的に、プラグ36は、ある種の接着剤と共に使用され、後のプラグの取り外れを防止することができる。さらなる代替案として、RFIDタグを有するカップが、ポートチューブと類似するチューブ内に挿入され、容器に取り付けられることができるが、容器の内容物へのアクセスのために便利または意図されたものではない。
【0026】
図7の実施形態は、ペイントされたRFIDタグ38を使用する。タグ38は、血液容器10のシート上に直接ペイントされ、または、貼られた、アルミニウムのRFIDタグ・アンテナである。
【0027】
図8は、さらに別の実施形態を図示し、自由に浮かぶRFIDタグ40が血液容器10に内部に挿入される。タグ40は、容器が充填される際に、液体成分の中で自由に浮かぶ。
【0028】
ここで本願のさらなる実施形態を参照すると、図9図17は、例えば、(1つまたは複数の血液成分容器を含み得る)血液成分及び/または血液収集または処理システムまたは流動回路に採用され得るRFIDタグの追加的な構成を図示する。これらの実施形態では、RFIDタグは容器材料内に埋め込まれない、または、容器ラベルに関連付けられない。代りに、RFIDタグは、容器から好ましく離間するが、容器に取り外し不可能に取り付けられ得る。例えば、RFIDタグは、ループやストラップなどの、または、血液成分容器をとの組み合わせで採用される流動回路の部品の一部としての、吊り下げ具(hanger)またはロープ(tether)によって容器または関連する流体流動回路に取り付けられ得る。このような取り付け構成は、RFIDタグが広範囲の製品または容器形状もしくは構成に亘って使用されること可能にし、また、RFIDタグが使用中に様々な配向で位置することを可能するだろう。また、このような構成は、RFIDタグのライフサイクル管理を容易にし得る。例えば、RFID装置が改善、または変更される場合、改善されたバージョンが、実際の血液成分容器構成への変更を必要とせずに組み込まれ得る。さらに、下記の説明される構成が容器の一部ではないため、これらの構成は殺菌プロセスへの対象でなく、殺菌プロセスに対して存続する必要がないかもしれない。これらの構成も、そのように所望される場合、ユーザーサイトにおいて容器またはシステムに取り付けられる可能性がある。
【0029】
ここで図面に戻ると、図9は、プラズマボトルまたはボトル組立体の上または開口端部を図示する。プラズマボトル50は、血液成分、特に血漿の収集で一般的に採用される(バッグやパウチに加えて)別のタイプの容器の一例である。一般的に、このような収集ボトルは、一端に入口ポート54を含む、剛性または半剛性の塑性容器本体52を含む。剛性塑性連結部56は、血漿ボトルを入口または出口流動管類(図示せず)に接続するための入口ポート54に設置され密封する。外側カバーまたはキャップ58は、ボトルの上部に取り付けられ、接続部を囲む。カバーまたはキャップ58は、開けることができるヒンジ式で連結された部分を含み、使用者が塑性接続部にアクセスすることを可能にし得る。
【0030】
この実施形態では、RFIDタグ60は、吊り下げタグとして構成され、かつ、RFIDチップを含む、携行する、または、実際のRFIDチップに取り付けられる、読み取りまたはスキャン部品または領域62と、ストラップ、ループ、結び具、または、RFIDタグの読み取り部品を外側カバーまたはキャップ58などの、血漿ボトル50の構成部品または一部に実質的に恒久的に取り付ける別の適切な取り付け装置などの吊り下げ具またはロープ64と、を含む。「恒久的」は、RFIDがいかなる手段や方法でも取り外すことができないことを意味するのではなく、通常の使用状況の範囲内で恒久的であることを意味する。
【0031】
読み取り部品または領域62は、任意の適切なサイズ、形状、または材料であり得、かつ、もちろん、RFIDタグのスキャニングまたは読み取りを可能にするだろう、かつ、好ましくは、より良好なスキャニングまたは読み取りの視認性のために必要に応じて容易に移動され得る、任意の適切な方式でRFIDチップを設置し得る。読み取り部品及びロープが、好ましくは、任意の適切な塑性材料で作られるだろうことがすぐに予期される。それらは、単一ものとして一体的に形成される、または、必要に応じて、分離した部品で、または、金属またはワイヤロープ及び塑性読み取り部分などの異なる材料でさえ作られ得る。いずれにしても、図9の構成は、ボトル自体またはボトル接続部の製造における実質的な変更と、限られたボトルキャップの適合と、を必要とせずに、RFIDタグが血漿ボトル50に恒久的に取り付けられることを可能にする。RFID技術の変更または異なるRFIDタグが所望されるべきは、血漿ボトルまたはその関連部品の基本定な製造変更を必要とせずに容易に適合され得る。図9に示される吊り下げタグ組立体は、それ自体を別の製品への適合をできるようにし、異なって構成されるRFIDタグの大量な在庫の必要性を下げる可能性がある。
【0032】
図10図11は、血漿ボトル50に採用されるRFIDタグ66の別の構成を図示する。そこに示されるように、RFIDタグは、血漿ボトル入口ポート54のネックに嵌合するのに充分大きく、かつ、それらの間に恒久的に捕われるように接続部56より小さい、略中心孔68などの孔を有する。具体的に図示されるように、RFIDタグは、一般的に、外側円形エッジ70及び内側円形開口エッジ72を有する環帯またはドーナツ形状を有する。RFIDタグの内側開口は、血漿容器入口ポート54のネックの直径より大きいが、接続部56の直径より小さい直径を有する。従って、RFIDタグ66は、血漿ボトルと接続部の下側との間に恒久的に捕われる。前出の実施形態のように、RFIDタグは、成形プラスチック、耐久性ファイバーボード、または、過酷な取扱い、凍結、解凍、及び、血液成分が晒され得る他の工程に耐えだろう別の耐久性材料などの任意の適切な材料で作られ得る。RFIDチップ自体は、適切なRFIDスキャナ/リーダーによって容易にスキャンまたは読み取られるように、タグ66の表面上に取り付けられる、または、携行されるように成形され得る。図10に示される捕われた環帯もまた、キャップ58の任意の適合を必要としない、図9に示されるようなロープで結ばれたRFIDタグを血漿ボトルに恒久的に取り付けるための方法であり得る。
【0033】
図12図14は、ポート接続部またはアダプタ78にヒンジ式で連結された読み取りまたはスキャン部分または部品76を備えるRFIDタグ74を示す。RFID読み取り部分76は、図示されたように、一般的に、長細い矩形部分であるが、それは、任意の適切な形状またはサイズであってよく、かつ、任意の適切な方式、例えば、それをポケット内に含む、矩形部分内に成形する、または、接着するもしくは結合するなどで、RFIDチップを携行する。読み取り部分76は、使い捨て性及び低コストのためにプラスチックなどの任意の耐久性材料であり得、かつ、好ましくは、可塑性かつ/またはRFIDタグのポート接合部分78と共に成形される、または、それに取り付けられる。図13において最良に示されるように、RFIDタグ74は、好ましくは、読み取り部分76が様々な配向で位置することを可能にする折り目80を有する。
【0034】
図13において最良に示されるように、ポートコネクタ78は、血液バッグ収集または処理システムの塑性流体流動管類などの任意の適切な導管、チューブ、または、管類と、または、血液成分容器自体と、ライン内で接続するための対向する管状延長部82を有する。ポート接続部は、対向する延長部を通過して延在し、流動構成において直列に取り付けられる際に塑性管類及び/またはポートを有するような流体流路の一部を形成する直通内腔または穴8を含む。図13は流体管類断片79に接続されるRFIDタグを図示される。流動管類断片は、前述のように、血液成分容器を含む血液収集または処理システムの一部であり得る。管類は、接着、高周波結合、またはその他などの任意の適切な方式でポートコネクタ延長部82に接続され得る。上述のように、タグ74のRFID読み取り部分76は、好ましくは、コネクタ78にヒンジ式で連結され、これにより、読み取り部分は、改善された読み取りまたはスキャニングのために使用中に必要に応じて様々な配向で配置され得る。
【0035】
図14は、血液成分容器86に取り付けられた1つの延長部82と、流体流動管類88に取り付けられた対向する延長部と、を有する、図12のRFIDタグ74を示す。血液成分パウチ、ボトル、または、バッグなどの血液成分容器は、通常、容器を充填するため、または、内容物を取り除くための出し入れ部を設けるように容器の一端部内に成形または密封されるポートチューブを含む。図示される実施形態では、ポートコネクタ78の1つの延長部82は、容器ポートチューブ90内または上に密封され、ポートコネクタの別の延長部82は、それを介して血液成分が容器86内に、または、容器86から流れ得る、流体流動管類88に取り付けられる。
【0036】
図12図14に示されるように、図12のRFIDタグの実施形態は、特別な成形の考慮、または、容器自体のラベルの考慮なしに、用意できているRFID認識を提供する。RFID装置自体またはそれに関連する技術が変わる場合、その変更は、RFIDタグ自体の製造において適合され得、結系成分容器または関連する流体流動システムの別の製造変更を必要としない。
【0037】
図15は、図12のRFIDタグとはどこか異なるが、RFIDチップと、対向するポート延長部98と管類または同類物と接続するための底を通過する流体流動内腔100とを有するコネクタ96と、を携行する読み取りまたはスキャン部分94も含むRFIDタグ92を図示する。この実施形態の材料と構成は、図15のスキャン部分が、好ましくは、しかし限定することなく、より小さく、かつ、円形または楕円形であること以外は、図12図14に対する上述のものと概して同様である。RFIDタグ92は、最も好ましくは、成形されたプラスチック構造であるが、別の構造を除外しないことが理解されるだろう。図16は、より大きな成分収集システムまたは処理システム(図示せず)と関連するプラスチック流体流動管類または管類断片102に取り付けられているコネクタ96の延長部98それぞれを有する流体流動管類断片102に取り付けられている図15のRFIDタグ92を示す。
【0038】
図17は、血液成分容器104に取り付けられた図15のRFID92を示し、コネクタ96の1つのポート延長部98は、血液成分容器の出し入れポートチューブ106内に、または、上に延在し、コネクタ96の他方のポート延長部98は、流体流動断片102に取り付けられる。従って、単一のRFIDタグが、複数の製品用途を有し、異なる状況、及び/または、製品のために異なるRFIDタグの増加した在庫の必要性を下げ、かつ、取扱いコスト及び人為的ミスの危険性を下げる。
【0039】
〔例〕
前述のものに限定することなく、本願発明の例は、1つまたは複数の種々の態様に現われる。例えば、第1の独立した本願発明の態様では、血液成分容器アセンブリは、本体、本体から延在してポート内で終端するネック部、及びポート関連して設置されるコネクタを備える剛性または半剛性血液容器と、容器に固定されるRFIDタグと、を含む。
【0040】
前態様で使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDタグは、本体とコネクタとの間で容器に固定される。
【0041】
2つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDタグは、そこを通過して前記ネック部を受容するため、かつ、そこを通過して前記本体及びコネクタが通るのを防ぐために寸法決めされた孔を含む。
【0042】
3つの前態様のいずれか1つで使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDタグは、ネック部の周囲を概して環状に延在する。
【0043】
4つの前態様のいずれか1つで使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDタグは、RFID回路を携行する概して平面の部材を備える。
【0044】
5つの前態様のいずれか1つで使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDタグは、ネック部に篏合するのに十分な大きさで、かつ、本体とコネクタとの間で捕われるように本体及びコネクタより小さい概して中心の孔を含む、概して環状部材を備える。
【0045】
6つの前態様のいずれか1つで使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDタグは、容器に固定されるロープを含む。
【0046】
本願発明の別の態様によると、血液成分容器アセンブリは、容器から延在する概して筒状の部材である、可塑性のある血液成分容器と、筒状の部材内に配置されるRFIDタグと、を含む。
【0047】
前態様で使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDタグは、筒状の部材内に配置される支持部材によって携行される。
【0048】
前態様で使用され得る、本願発明の別の態様によると、支持部材は、成形されたプラスチック部材である。
【0049】
2つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、支持部材は、レセプタクルを包含するRFIDタグを含む。
【0050】
3つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、支持部材は、RFIDタグを受容するための開口端部を有するカップと、カップ内にRFIDタグを包含するために開口端部を密封する閉口部と、を備える。
【0051】
4つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、筒状の部材は、そこにRFIDタグを受容するための開口部と、筒状の部材内にRFIDタグを包含するために開口端部を密封する閉口部と、を有する。
【0052】
5つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、支持部材は、分離したカニューレである。
【0053】
6つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、筒状に部材は、容器の一端で開口可能なエンクロージャ内に配置される。
【0054】
本願発明の別の独立した態様によると、血液成分容器アセンブリは、可塑性のある血液成分容器、容器によって携行される剥がしタブによって形成されるエンクロージャ、及び、エンクロージャ内に封じ込められるRFIDタグを備え、剥がしタブは、RFIDタグへのアクセスを可能にするように手動で開けることができる。
【0055】
前態様のいずれか1つとは別にまたは一緒に使用され得る、本願発明の別の独立した態様によると、血液成分容器は、外面を有する壁を有し、RFIDアンテナは、直接外面上に、ペイントされる、印刷される、または、貼られる。
【0056】
前態様で使用され得る、本願発明の別の態様によると、RFIDアンテナはアルミニウムである。
【0057】
2つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、容器は、一対の向かい合う可塑性のあるプラスチックシートを備え、RFIDアンテナは、シートの一方の表面に直接印刷される、貼られる、または、ペイントされる。
【0058】
前態様のいずれかと別にまたは一緒に使用され得る、本願発明の別の独立した態様によると、外面を有する血液成分容器にRFIDタグを取り付ける方法は、外面に直接RFIDアンテナをペイントする、印刷する、または貼るステップを備える。
【0059】
本願発明の別の独立した態様によると、血液成分容器アセンブリは、血液成分を受容するための内部室を有する血液成分容器と、室内に配置されるRFIDタグと、を含む。
【0060】
本願発明の別の独立した態様によると、血液成分容器アセンブリは、血液成分容器と、ロープによって容器に固定されたRFIDタグと、を含む。
【0061】
本願発明の別の独立した態様によると、血液成分を追跡するためのRFIDタグが設けられ、RFIDタグは、RFIDスキャン部品と、スキャン部品を製品に恒久的に取り付けるためのロープと、を含む。
【0062】
本願発明の別の独立した態様によると、RFIDタグは、血液成分流路と接続して使用するために設けられ、タグは、流体流路にライン内で接続するためにそこを通過して延在する流体流動内腔と、ポートコネクタによって携行されるRFID読み取り部分と、を含む。
【0063】
前態様で使用され得る、本願発明の別の態様によると、コネクタは、流体流動導管への取り付けのための対向する延長部と、延長部を通過して延在する内腔と、を含む。
【0064】
2つの前態様のいずれかで使用され得る、本願発明の別の態様によると、読み取り部分は、コネクタに柔軟に接続され、これにより、読み取り部分がコネクタに対して様々な配向で配置されることを可能にする。
【0065】
上述の説明は、例示目的のみで示されたものである。他の実施形態及び上に示され説明された装置への他の変更は、当業者には、容易に明らかでろうし、かつ、これらも本願の開示事項の範囲内に含まれる。上述の説明は、本願発明の範囲を限定することを意図したものではなく、それは、特許請求に範囲で定義される。
【符号の説明】
【0066】
10 血液成分容器
12A、12B、12C、12D ポート
14 管類
16 剥がしタブ
18 接続部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17