(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザが、前記複数の流体エリアのうちの流体エリアの前記流量を調整する前の、前記複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続(fluid connections)のグラフィカル表示を表示することと、
前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースに交換領域(change region)を表示することと、
前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連付けられた動作を開始するためにユーザが前記交換領域を選択した際に、前記流体接続のグラフィカル表示を消すことと、
を実行するように前記コンピューティング装置が更に構成される、
ように更に構成された、請求項1乃至7いずれか1つのシステム。
【発明の概要】
【0006】
本開示の1つまたはそれ以上の例示的な実施形態は、1つまたはそれ以上の流量が変化または調整された際に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース上で1つまたはそれ以上の流体エリアに近接して、調整通知を与えるシステム及び方法を述べる。例えば、流量が制限値に調整される際、1つまたはそれ以上の調整通知が1つまたはそれ以上の流体エリアに近接して表示され、1つまたはそれ以上の他の流体エリアの流量が、調整される流量の制限値の調整を可能にするよう、調整される必要があり得ることを示し得る。
【0007】
ある例示的な体外血液処理システムは、表示装置とコンピューティング装置を含み得る。表示装置は、流体領域を描写するように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み得る。コンピューティング装置は、表示装置に動作可能に結合され、グラフィカル・ユーザ・インターフェース上に、複数の流体エリアを含む流体領域を表示するように構成され得る。複数の流体エリアの各流体エリアは、流量と、少なくとも1つの制限値(例えば上限及び下限)を含み、流量は流体エリアに表示され得る。選択された流体エリアの流量が、選択された流体エリアの少なくとも1つの制限に達するように調整され、調整通知が、複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリアに近接する際に、コンピューティング装置は、複数の流体エリアのうちの選択された流体エリアの流量を調整し、表示させることをユーザに可能とさせるよう、更に構成されても良い。更に、1つまたはそれ以上の他の流体エリアが、選択された流体エリアの少なくとも1つの制限を変更するように調整可能であっても良い。
【0008】
ある例示的な体外血液処理システムのための方法は、流体領域を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供することと、複数の流体エリアを含む流体領域をグラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することとを含み得る。複数の流体エリアのうちの各流体エリアは、流量と少なくとも1つの制限値(例えば上限と下限)とを含み、流量は流体エリアに表示され得る。例示的な方法は更に、選択された流体エリアの流量が、選択された流体エリアの少なくとも1つの制限に達するように調整され、調整通知が、複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の他の流体エリアに近接する際に、複数の流体エリアのうちの選択された流体エリアの流量を調整させることをユーザに可能とさせることと、表示することとを更に含み得る。更に、1つまたはそれ以上の他の流体エリアが、選択された流体エリアの少なくとも1つの制限を変更するように調整可能であっても良い。
【0009】
1つまたはそれ以上の実施形態において、調整通知エリア(例えば、少なくとも1つの制限の記載、1つまたはそれ以上の他の流体エリアの記載、及び選択された流体エリアの少なくとも1つの制限を変更するため1つまたはそれ以上の他の流体エリアでの実行が必要なアクションの記述)が、複数の流体エリアのうちの選択された流体エリアに近接して表示されても良く、選択された流体エリアの少なくとも1つに達するように選択された流体エリアの流量が調整された際に、選択された流体エリアの少なくとも1つの制限を変更するために調整可能な複数の流体エリアの1つまたはそれ以上の他の流体エリアに関する情報を含み得る。
【0010】
1つまたはそれ以上の実施形態において、調整通知は、選択された流体エリアの少なくとも1つの制限を変更するために1つまたはそれ以上の他の流体エリアの流量の増加または低下を示すアイコンまたはアニメーションを含み得る。1つまたはそれ以上の実施形態において、複数の流体エリアのうちの各流体エリアは更に、ポンプ及び注射器のいずれかを表示するアイコンを含んでも良い。
【0011】
1つまたはそれ以上の実施形態において、選択された流体エリアは更に、調整前の流量である前の流量を含み、前の流量は、ユーザが選択された流体エリアの流量を調整する際に、選択された流体エリアに表示され得る。1つまたはそれ以上の実施形態において、複数の流体エリアのうちの選択された流体エリアは更に、選択された流量エリアの流量の調整をユーザに可能とする調整エリアを含み、調整エリアは、少なくとも1つ制限と、この少なくとも1つの制限に関する選択された流体エリアの流量のグラフィカル表示とを表示し得る。
【0012】
1つまたはそれ以上の実施形態において、複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリアと交換領域との間の流体接続のグラフィカル表示は、複数の流体エリアのうちの流体エリアの流量をユーザが調整する前に表示され得る。ユーザが交換領域を選択して、複数の流体エリアの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションを開始する際に、流体接続のグラフィカル表示が消されるように構成されても良い。
【0013】
1つまたはそれ以上の実施形態において、複数の流体エリアは、前血液ポンプ(pre blood pump)、廃液、クエン酸塩、血液流量、患者の除水量、透析液、置換液、抗凝固剤、患者の血漿消費量、及びカルシウム、のうちの1つまたはそれ以上に対応する。
【0014】
ある体外血液処理システムは、表示装置と、この表示装置に動作可能に結合されたコンピューティング装置とを含み得る。表示装置は、流体領域を表示するように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み得る。コンピューティング装置は、複数の流体エリアを含む流体領域を、グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示するように構成され得る。複数の流体エリアの各流体エリアは、流体エリアに表示された流量を含み得る。コンピューティング装置は更に、ユーザが複数の流体エリアのうちの流体エリアの流量を調整する前に、複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィック表示を表示し、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションをユーザが開始する際に、グラフィカル・ユーザ・インターフェースから流体接続のグラフィカル表示を取り除くように構成され得る。
【0015】
体外血液処理システムについてのある例示的な方法は、流体領域を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供することと、複数の流体エリアを含む流体領域を、グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することとを含み得る。複数の流体エリアの各流体エリアは、流体エリアに表示された流量を含み得る。例示的な方法は更に、流体エリアのうちの流体エリアの流量をユーザが調整する前の複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィカル表示を表示することと、交換領域をグラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することと、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関するアクションをユーザが開始した際に、グラフィカル・ユーザ・インターフェースから流体接続のグラフィカル表示を取り除くこととを更に含み得る。
【0016】
1つまたはそれ以上の実施形態では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースは更に、ユーザの選択に応じて、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションを可能とするように構成された交換領域(change region)を含み得る。1つまたはそれ以上の実施形態において、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションは、流量調整とリザーバ交換のいずれかを含み得る。
【0017】
ある体外血液処理システムは、表示装置と、表示装置に動作可能に結合されたコンピューティング装置とを含み得る。表示装置は、流体領域を表示するように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み得る。コンピューティング装置は、複数の流体エリアを含む流体領域をグラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示するように構成され得る。複数の流体エリアの各流体エリアは、流体エリアに表示された流量を含み得る。コンピューティング装置は更に、複数の流体エリアのうちの流体エリアの流量をユーザが調整する前の複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィカル表示を表示し、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションをユーザが開始する際に流体接続のグラフィカル表示をグラフィカルに変更するように構成され得る。
【0018】
体外血液処理システムについてのある例示的な方法は、流体領域を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供することと、複数の流体エリアを含む流体領域をグラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することとを含み得る。複数の流体エリアの各流体エリアは、流体エリアに表示された流量を含み得る。例示的な方法は更に、複数の流体エリアのうちの流体エリアの流量をユーザが調整する前の複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィカル表示を表示することと、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションをユーザが開始する際に流体接続のグラフィカル表示をグラフィカルに変更することとを含み得る。
【0019】
1つまたはそれ以上の実施形態では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、ユーザに対して流体領域を選択させて、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションを開始させるように構成され得る。1つまたはそれ以上の実施形態では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、ユーザに対して複数の流体エリアのうちで選択された流体領域を選択させて、複数の流体エリアのうちの選択された流体エリアに関連するアクションを開始させるように構成され得る。1つまたはそれ以上の実施形態では、グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、ユーザが複数の流体エリアのうちで選択された流体エリアを選択して、複数の流体エリアのうちで選択された流体エリアに関連するアクションを開始する際に、選択されたエリアの他の複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリアもまたグラフィカルに変更されて、機能不能とされ得る。
【0020】
1つまたはそれ以上の実施形態では、流体接続のグラフィカル表示のグラフィカルな変更は、流体接続のグラフィカル表示を暗くすることを含み得る。1つまたはそれ以上の実施形態では、複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションは、流量調整とリザーバ交換のいずれかを含み得る。
【0021】
1つまたはそれ以上の例示的な実施形態が、流量調整に関してオペレータまたはユーザにライブフィードバックを提供するグラフィックインターフェース及びそれらが相互に有する関係として述べられ得る。流量は、処理開始前、治療の経過中、そして将来の処理の期間の使用のためのプリセットプロファイルを生成する一手段として調整され得る。流量は調整され、そしてグラフィックインターフェースの左下済み近傍の「承認」エリアを押し、または選択することにより承認され得る。更に流量は、インターフェース上での制御を用いることで調整され、一つずつ調整され得る。流量が調整されると、別の流量の流れのレートを変更出来る。更に、流量の制限が、他の流量の現在の設定に影響し得る。1つまたはそれ以上の実施形態では、制限は、オペレータが調整しているグラフィック制御領域に表示され得る。
【0022】
いくつかの要素によって流量の制限に達し得る。例えば、3方流量の例であると、全流量の制限値は、チューブのセットの部分を流れることの出来る流量によって制限され得る。1つより多い溶液がセットのその部分を通過すると、1つより多い流量が全流量に等しくなる。流量の制限がヒットすることは、2つの他の流量の組み合わせにより引き起こされる。2つの他の流量を下げることにより、調整されている流量の制限を増加させることが出来る。オペレータまたはユーザが制限にヒットした際、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)は、制限が達した理由を説明するダイアログを表示することによって対処し得る。更に、ラインに向かって指す矢印は、オペレータがハードリミットに達したことを示す流量ボタンに表示され得る。更に、制限に影響を与えているその他の流量は、点滅する矢印によって特定出来、矢印は、制限のレンジを更に増加させるように調整されうる方向を示す。もし制限に関して更なる情報が必要であれば、ダイアログ上の下向き矢印が押されて、オペレータが取り得る制限とアクションに関する追加のテキストが表示され得る。制限に影響する3つの流量のいずれかを調整することは、ダイアログ及び矢印の消滅を引き起こすだろう。
【0023】
本明細書で述べられた例示的なシステム及び方法はセーフティネットを提供し、処理に入る際にオペレータが最適なレンジ内に維持することを助ける。種々のタイプの制約が、調整される流量に応じて実施され、そして役立つ表示が、何が起きたかをオペレータに通知することをアシストし得る。更に、制約が達した時にライブフィードバックを提供することは、オペレータに対して、かれらが調整している流量、これらの間の接続、及び従って更にどのように調整すべきかをより良く理解させ得る。
【0024】
本開示の上記の概要は、各実施形態またはそのあらゆる実施を記載することを意図していない。利点は、本開示のより完全な理解と共に、添付の図面と併せて以下の詳細な説明および特許請求の範囲を参照することによって理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0026】
例示的な実施形態の以下の詳細な説明において、参照は、本明細書の一部を形成する図面の図が参照され、この図面では、例として実施され得る具体的な実施形態が示されている。他の実施形態を利用することができ、構造的な変更が、本明細書に提示される開示の範囲を逸脱することなく(例えば、その範囲内において)なされ得ることが理解されるべきである。
【0027】
体外血液処理において使用されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを提供する例示的なシステムおよび方法が、
図1乃至16を参照して説明される。当業者には、ある実施形態の要素またはプロセスが他の実施形態の要素またはプロセスと組み合わされて使用され得ることが明らかであり、そして、本明細書で説明される特徴の組み合わせを用いたそのようなシステム及び方法は、本明細書で述べられた、及び/または図に示された特定の実施形態に限定されないことが明らかである。更に本明細書で述べられた実施形態は多くの要素を含み、それらは必ずしも縮尺通りに示されていないだろうことが認識されるだろう。更に、特定のタイミング、1つまたはそれ以上の形状及び/またはサイズ、または要素の種類が他よりも有利であったとしても、本明細書におけるプロセスのタイミング及び種々の要素の形状及びサイズは変形可能であり、それは本開示の範囲内にあることが認識されるだろう。
【0028】
例示的なシステム及び/または方法は、ポンプエレメント(pump elements)、流量制限(flow rate limits)、流量ボタン(flow rate buttons)、リザーバエレメント(reservoir elements)等を有する1つまたはそれ以上の流量エリアをグラフィカルに表示することを含み得る。流体領域で表される流体の流量は、例えばポンプエレメントを選択することによって調整され得る。これに限定されるものでは無いが体外血液処理システムのその他の流量(例えばその他の流体エリアに示される)を含む複数の要因に基づいて、各流体の流量が制限され得る(例えば流量の上限及び下限)。選択された流量が制限に調整され、または制限に達した際、例示的なシステム及び/または方法は、選択された流量の制限を変更するよう調整可能な1つまたはそれ以上の流体エリアの近くに調整通知を表示し得る。
【0029】
本明細書に記載の例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースの流体領域は、体外血液処理システム上、及び/または体外血液処理システム内の実際の接続をそのまま模倣しても良く、流体エリアと実際の物理的な構成要素間の関連性は、オペレータまたはユーザに対して、ポンプ及びリザーバと同様に、システム全体に対するこれらの関係を、より容易に理解させ得る。更に、実際の物理的なリザーバと同じ方法で排出し注入する、グラフィカル・ユーザ・インターフェース上にリザーバを表示することにより、インターフェースからのフィードバックを信頼できるものとして、容易に受け入れることが出来る。例えば、ポンプエレメントとリザーバエレメントの接続及び関連性は、これに近似する通知と同様に、そして種々のリザーバ及び通知の“状態”は、システムをより正確に反映し、オペレータに継続的に指示し、そして患者に送達される処方の視覚的表現を提供出来るユーザーエクスペリエンスを作成し得る。
【0030】
図1に示す例示的な体外血液処理システム10は、本明細書に記載の例示的な方法及び/またはプロセスを実行する、または機能するために使用され得る。少なくとも一つの実施形態において、システム10は、血液の体外処置のための機械であってもよい。あるいはシステム10は、例えば、血液処理装置または血液成分製剤装置、または流体供給/回収するための他の医療装置であってもよい。
【0031】
図示するように、典型的な体外血液処理システム10は、コンピューティング装置12を含む。コンピューティング装置12は、入力装置20からの入力を受信し、出力を表示装置22へ送信するように構成され得る。更にコンピューティング装置12は、データ記憶装置14を含んでいても良い。データストレージ14は、体外血液処理実行時に使用する典型的な方法及び/またはプロセス(例えば処理を調整し、流量を調整し、他の流量に依存する流量を決定し、処理を管理し、オペレータまたはユーザに問題を通知し、ステータス情報を表示すること等)を実行するために用いられ得る処理プログラムまたはルーチン16及び1つまたはそれ以上の他のタイプのデータ18へのアクセスを可能にさせ得る。例えば、コンピューティング装置12は、各々にそれぞれ関連付けられた流量(例えば、
図3−16と共に本明細書で更に説明される)を有する1つまたはそれ以上の流量エリアを含む表示装置22によって表示される典型的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース上の流体領域を表示するように構成され得る。
【0032】
コンピューティング装置12は、入力装置20と表示装置22と、動作可能に結合され得る。そして、例えば入力装置20と表示装置22の各々へデータを送信し、各々からデータを送信する。例えば、コンピューティング装置12は、例えばアナログ電気接続、デジタル電気接続、無線接続、バスベースの接続等を用いて、入力装置20と表示装置22のそれぞれに電気的に結合され得る。本明細書で更に述べられるように、オペレータは、体外血液処理の間、前、または後に、1つまたはそれ以上の流量等を選択して調整するため、表示装置22上に表示された1つまたはそれ以上のグラフィカル描写を操作し、または変更するよう、入力装置20に入力を与え得る。
【0033】
更に、種々のデバイスおよび装置が、コンピューティング装置12に動作可能に結合されても良く、これらのデバイス及び装置は、コンピューティング装置12と共に使用されて、本明細書で述べられるロジック、機能、及び/または方法と同様に1つまたはそれ以上の体外手順/処理(extracorporeal procedures/treatments)を実行する。図示するように、システム10は、コンピューティング装置12に動作可能に結合された入力装置20、表示装置22、及び処理装置24を含み得る(例えば、コンピューティング装置12は、装置20、22、24からの情報またはデータを使用し、装置20、22、24に情報またはデータを供給するように)。入力装置20は、本明細書に記載の機能、方法、及び/またはロジックを実行するため、コンピューティング装置12に入力を提供出来るあらゆる装置を含み得る。
【0034】
例えば、入力装置20はタッチスクリーン(例えば、静電容量タッチスクリーン、抵抗性タッチスクリーン、マルチタッチタッチスクリーン、等)、等のマウス、キーボード、トラックボール等を含み得る。タッチスクリーンは、例えば、オペレータがタッチスクリーンを用いて表示装置上に表示されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースにインタラクト(例えばタッチすることによる)し得るように、表示装置22にオーバーレイし得る。入力装置20は、表示装置22と共に使用される際に(例えば、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを表示している時)、オペレータに対して、それぞれが異なる流体に関する情報を含み、例えば各流体の流量を調整する、1つまたはそれ以上の流体エリアを含みまたは描写する流体領域を含むグラフィカル・ユーザ・インターフェースにインタラクトさせ得る。
【0035】
表示装置22は、本明細書に記載の機能、方法、及び/またはロジックを実行するための、例えばグラフィカル・ユーザ・インターフェース等のような、オペレータに情報を表示することが可能なあらゆる装置を含み得る。例えば表示装置22は、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード画面、タッチスクリーン、陰極線管ディスプレイ等を含み得る。本明細書でさらに述べられるように、表示装置22に表示されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースは、各々の流体エリアが、体外血液処理に使用される異なる流体に対応する、例えば1つまたはそれ以上の流体エリアのような、体外血液処理に関連する複数の項目を含み得る。これらの流体エリアの各々は、流量、リザーバ内の流体の量、リザーバの変化(reservoir change,)までの時間などの、流体に対応するステータス情報を表示するためにオペレータによって使用され得る。更に、これらの流体エリアの各々は、流量や濃度等のような流体に関連する1つまたはそれ以上のパラメータを変更し、または修正するためにユーザによって使用され、あるいはインタラクトされ得る。
【0036】
本明細書で使用される場合、グラフィカル・ユーザ・インターフェースの「領域」は、情報がそこに表示され、または機能が実行される、グラフィカル・ユーザ・インターフェースの一部として定義され得る。領域は他の領域内にあっても良く、別々にまたは同時に表示されても良い。例えば、小さい領域が大きい領域内に配置されたり、複数の領域が隣り合って配置される等、である。更に、本明細書で使用されるグラフィカル・ユーザ・インターフェースの「エリア」は、内部にエリアが位置する領域よりも小さい領域に位置するグラフィカル・ユーザ・インターフェースの一部として定義され得る。
【0037】
処理プログラムまたはルーチン16は、計算数学(computational mathematics)、マトリックス数学、標準化アルゴリズム、比較アルゴリズム、または本明細書に記載の1つまたはそれ以上の典型的な方法及び/またはプロセスを実行するために必要な他の処理を含み得る。データ18は、例えば、流体データ、流量、流体体積(fluid volumes)、通知、圧力、血流、除水率、ターゲット血液温度、グラフィックス(例えばグラフィカル要素、アイコン、ボタン、ウィンドウ、ダイアログ、プルダウンメニュー、グラフィックエリア、グラフィック領域、3Dグラフィック等)、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを含み、これらは、本明細書の開示に従って用いられる1つまたはそれ以上の処理プログラムまたはルーチン、または本明細書で述べられる1つ及び/またはそれ以上のプロセスまたは方法を実行するために必要であり得るあらゆるデータから得られる。
【0038】
1つまたはそれ以上の実施形態においてシステム10は、例えば処理能力、データストレージ(例えば、揮発性または不揮発性メモリおよび/または記憶装置)、入力デバイス、及び出力デバイスを含むコンピュータのような、プログラマブルなコンピュータで実行される1つまたはそれ以上のコンピュータプログラムを用いて実装され得る。本明細書に記載のプログラムコード及び/またはロジックは、本明細書に記載の機能を実行し、所望の出力情報を生成するために入力データに適用され得る。出力情報は、本明細書に記載され、または公知の方法で適用されるように、1つまたはそれ以上の他のデバイス及び/または方法への入力に適用され得る。
【0039】
本明細書に記載の方法及び/またはプロセスを実施するために使用されるプログラムは、あらゆるプログラミング言語を用いて提供されてよく、例えばコンピュータシステムと通信するのに適した高レベル手続き型及び/またはオブジェクト指向プログラミング言語である。そのようなプログラムは、例えば記憶媒体等の適切な装置に記憶されてもよく、それは、本明細書で説明される手順を実行するために適切なデバイスが読み出される際に、コンピュータシステムを構成し、動作させるためのコンピュータシステム(例えばプロセシング装置)上で実行される汎用または専用のプログラムによって読み出され得る。換言すれば、少なくとも1つの実施形態では、システム10は、コンピュータプログラムと共に構成された、コンピュータ読み取り可能媒体を用いて実装され、そのように構成されたコンピュータ読み取り可能媒体は、特有の及び予め定義された方法でコンピュータを動作させることで、本明細書で述べられる機能を実行し得る。更に少なくとも1つの実施形態では、実行のためのコード(例えばオブジェクトコード)を含む1つまたはそれ以上の非一時的な(non-transitory)媒体で実装されるとして述べられても良く、プロセッサによって実行される際には、本明細書で述べられる方法、プロセス、及び/または機能のような動作を実行するよう動作可能である。
【0040】
同様に、システム10は、リモートコンピュータ装置(例えばウェブブラウザを介して)を介して1つまたはそれ以上のオペレータまたはユーザによるアクセスを可能とし、そして、本開示に従った機能をユーザに使用させるリモートサイト(例えばアプリケーションサーバ)において構成され得る(例えばオペレータは、1つまたはそれ以上のプログラムに関連付けられたグラフィカル・ユーザ・インターフェースにアクセスしてデータを処理する)。
【0041】
コンピューティング装置12は、例えば、任意の固定またはモバイルコンピュータシステム(例えば、コントローラ、マイクロコントローラ、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、等)であって良い。コンピューティング装置12の正確な構成は限定されず、適切なコンピューティング機能と制御機能(例えば、グラフィック処理、体外血液処理装置など)を提供可能なあらゆるデバイスが基本的に使用され得る。
【0042】
本明細書記載のように、デジタルファイルは、本明細書で述べられるコンピューティング装置12によって読み出し可能及び/または書き込み可能であり得る、デジタルビット(例えばバイナリ、トライナリ(trinary)等に符号化される)を含むあらゆる媒体(例えば、揮発性または不揮発性メモリ、CD−ROM、パンチカード、磁気記録テープ等)であって良い。また、本明細書記載のように、ユーザ読み出し可能なフォーマットのファイルは、ユーザに読み出し可能及び/または理解可能なあらゆる媒体(例えば紙、ディスプレイ等)上に提示可能なあらゆるデータの表示であって良い(例えばASCIIテキスト、2進、16進、10進、グラフィック等)。
【0043】
上記の観点から、本開示に従った1つまたはそれ以上の実施形態で述べられる機能が、当業者によって知られたあらゆる方法で実施可能であり得ることが容易に明白であろう。このように、コンピュータ言語、コンピュータシステム、または本明細書に記載の処理を実施するためのその他のあらゆるソフトウェア/ハードウェアは、本明細書で述べられるシステム、プロセス、またはプログラム(例えば、そのようなシステム、プロセス、またはプログラムによって与えられる機能)の範囲に限定されないだろう。
【0044】
システムまたは様々な構成要素に起因するものを含む、本開示に記載された方法及び/またはロジックは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで、少なくとも部分的に実装されても良い。例えば、本技術の様々な態様は、1つまたはそれ以上のマイクロプロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、またはその他のあらゆる同等の集積回路またはディスクリート論理回路、並びにそのような構成要素のあらゆる組み合わせ、または他のデバイスを含む1つまたはそれ以上のプロセッサ内に実装され得る。デバイス。 用語「プロセッサ」または「処理回路」は一般に、単独で、または他の論理回路または他のあらゆる同等の回路との組み合わせによる、前述の論理回路のいずれかを指す。
【0045】
このようなハードウェア、ソフトウェア、及び/またはファームウェアは、この開示で説明される様々な動作及び機能をサポートするために、同一のデバイス内または別個のデバイス内に実装されても良い。また、述べられた構成要素のいずれかは、ディスクリートではあるが、相互に使用される論理デバイスとして、一緒にまたは別々に実装されても良い。例えばブロック図を用いた異なる特徴の描写は、異なる機能面を強調することを意図し、必ずしもこのような特徴が、別々のハードウェアまたはソフトウェア要素によって実現されなければならないことは意味しない。 むしろ機能は、別個のハードウェアまたはソフトウェア要素により実装され、または共通のまたは別個のハードウェアまたはソフトウェア要素内に集積され得る。
【0046】
ソフトウェアで実装される場合、本開示において説明されるシステム、デバイス、及び方法による機能は、RAM、ROM、NVRAM、EEPROM(登録商標)、FLASHメモリ、磁気データ記憶媒体、光学データ記憶媒体等の、コンピュータ読み取り可能な媒体上の命令及び/またはロジックとして実施し得る。この命令及び/またはロジックは、本開示で述べられる機能の1つまたはそれ以上の側面をサポートする1つまたはそれ以上のプロセッサにより実行され得る。
【0047】
処理装置24は、例えばポンプ、リザーバ(reservoirs)、スケール(scales)、処理セット(treatment set)、フィルタ、圧力センサ等の、体外血液処理を行うことが可能な例示的な体外血液処理システムで使用されるあらゆる装置を含み得る。例えば、処理装置24は、
図2を参照して本明細書で述べられる体外血液処理システム100の、1つまたはそれ以上の要素または部品を含み得る。
【0048】
本明細書に記載される例示的なシステム、及びそのような例示的なシステムによって使用され、または実行される例示的な方法は、一般に透析システムと呼ばれ得る。本明細書で使用される一般的な用語「透析」は、血液透析、血液濾過、血液透析濾過法、肝透析、及び他の同様の処理手順のうち血漿交換療法(TPE)を含む。一般に透析では、血液が身体から取り出され、そこから物質を分離し、及び/またはそこに物質を追加する処理装置で処理され、その後、体内に戻される。一般的な透析(上記で定義したようにTPEを含む)を実行可能な体外血液処理システムが、
図2の例示的な体外血液処理システムを参照して本明細書で説明されるが、その他の例えば薬剤を導入するためのシステム、持続的腎機能代替療法(CRRT)、血液灌流、肝透析、アフェレーシス、TPE等の性能は、本明細書で述べられるシステム、方法、及び装置によって恩恵を受けるだろう。そして、本開示は、特定の流体処理システムに限定されるものではない。
【0049】
図2に示すように、体外血液処理システムまたは装置の例示的な一実施形態100が示される。システム100は、前面112を有するハウジング110を含む。システムは更に、処理プロセスの一部として装置を介して液体を動かすために使用される1つまたはそれ以上のポンプ120を含む。ポンプ120は蠕動ポンプの形態で示されているが、本明細書に記載の体外血液処理システムに使用されるポンプは種々の異なる形態で提供されてもよく、例えばピストンポンプ、シリンジを用いたポンプ、ダイアフラムポンプ等であっても良い。
【0050】
体外血液処理システム100はまた、1つまたはそれ以上の実施形態において、情報をオペレータに伝えるために使用されるディスプレイ160を含む。ディスプレイ160はまた、例えばディスプレイ160がタッチスクリーンの形態である場合に、入力デバイスとして機能し得る。また、1つまたはそれ以上の実施形態では、ディスプレイ160はハウジング110内に配置されているものとして描かれているが、ディスプレイ160は体外血液処理システム100のハウジング110から分離されても良い。例えばディスプレイ160は、ハウジング110の上端部に、動作可能(例えば旋回、チルト等)に取り付けられ、または結合されても良い。
【0051】
体外血液処理システム100はまた、リザーバスケール(reservoir scales)130を含み、その各々はリザーバ132を保持し、軽量するように構成される。リザーバスケール130は、少なくとも部分的にハウジング110の下端より下に位置する。なぜなら、リザーバ132は典型的には、リザーバスケール130に取り付けられ、そしてリザーバスケール130につり下げられるからである。図示された体外血液処理システム100は4つのリザーバスケール130と、対応付けられたリザーバ132を含むが、本実施形態で述べられた体外血液処理装置の別の実施形態は、1つまたはそれ以上のリザーバスケール130と、対応付けられたリザーバ132を含み、例えば僅か2つのリザーバスケール130と、対応付けられたリザーバ132であったり、4つまたはそれ以上のリザーバスケール130と、対応付けられたリザーバ132等であったりしても良い。
【0052】
図示された実施形態では、リザーバ132は、例えば液体を保持するように構成された柔軟なポリマー袋等の形態であって良い。しかしながら本明細書で述べられる典型的な体外血液処理システムに関連して使用されるリザーバ132は、あらゆる適切な形態を取り得る。この適切な形態では、あらゆるスケールまたは計量装置(例えばリザーバスケール130のような)によって、液体を保持出来、計量出来、例えば、ボトル、タンク、カートン、注射器、水差し等である。
【0053】
図1に示すように、そして
図2に関連するように、処理装置24は、コンピューティング装置12に動作可能に結合され、または接続され得る。コンピューティング装置12に動作可能に結合された処理装置24は、
図2に示すポンプ120及びリザーバスケール130である。ポンプ120及びリザーバ132は、それらに対応する流量を有し得る。
【0054】
1つまたはそれ以上の実施形態においてコンピューティング装置12は、各リザーバスケール130からの重量信号を受信するように構成され得る。そして、各リザーバスケール130からの重量信号は、リザーバスケール130に取り付けられたリザーバ132の重量を示す。コンピューティング装置12は更に、リザーバスケール130から受信した重量信号に少なくとも部分的に基づいて、重量信号が受信されたリザーバスケール130に取り付けられたリザーバ132が、選択された重量制限をパスしたことを判断するように構成されても良い。
【0055】
体外血液処理に関連する様々な流体の1つまたはそれ以上の流量を変更する際に使用する例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースを示すスクリーンショットが、
図3乃至15に示される。このような例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースは、
図1を参照して本明細書で述べられたシステム10、及び/または
図2のシステム100のディスプレイ160によって描かれ得る。更に、本明細書に記載のグラフィカル・ユーザ・インターフェースはタッチスクリーン上に描かれてもよく、このような構成においては入力装置もまたタッチスクリーンであろう。
【0056】
例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース200が
図3に示され、一般的に体外血液処理の実行のため、及び/また実行中に使用され得る。グラフィカル・ユーザ・インターフェース200は、他の領域のうち、流体領域(fluids region)210を含み得る。図示するように、流体領域210はツールバー領域211の下方に描かれ、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200の左側から右側に向かって延びている。流体領域210は、複数の流体エリア(fluid areas)を含み、またはグラフィカルに描写し得る。流体エリア220のそれぞれは、典型的な体外血液処理において使用される物理的な流体回路内の流体、流量またはポンプレート、及び/または流体の濃度に対応し、または表示し得る。
【0057】
更に、流体領域210は流体回路212を含み得る。流体回路212は、進行中の物理的な体外流体回路を図式的に示し、または例示的な血液処理システムによって実行される体外血液処理を示すように構成される。流体回路212は、フィルタセット216、血液加温器217、及び脱気装置218のような、例示的な物理的な体外流体回路の追加のアイテムまたは要素と共に、種々の流体エリア220間を延び、そして種々の流体エリア220を接続する。更に流体接続は、体外血液処理システムのリザーバとポンプとの間の物理的な流体接続を正確に示すことが出来る。例えばリザーバは、患者から流体を集め、及び/または血液処理プロセスで使用される流体を供給し(患者へ供給する)、そしてリザーバの機能に応じて、表示される流体接続が異なり得る。例えば
図3に示すように、PFR流体エリアの流体接続は、リザーバエレメント(例えばバッグリザーバ)の上からポンプエレメントに延びるように示されており、これはPFRリザーバが流体(例えば患者からの流体等)を保持し、集めることを示し得る。更に、他の流体エリアでは、流体接続は、リザーバエレメント(例えばバッグリザーバ)の下からポンプエレメントに延びるように示され、これはリザーバが、血液処理プロセスにおいて使用される流体を保持し、供給することを示し得る。
【0058】
例示的な図に示されるように、持続的静静脈血液濾過透析(CVVHDF)血液処理が、典型的な体外血液処理システムによって現在行われ、または実行され、従って、複数の流体エリア220及び流体回路212(例えば、フィルタセット216、血液加温器217、及び脱気装置218を含む)が、例示的なCVVHDF血液処理のための例示的な物理的な体外流体回路を図式的に表示するように構成されている。流体領域210に示されている例示的なCVVHDF処理に対応する流体エリア220は、前血液ポンプクエン酸塩(pre-blood pump citrate:PBPcit)、血流流量(blood flow rate:BFR)、患者の除水量(patient fluid removal :PFR)、透析液(dialysate:Dia)、置換液(replacement fluid :REP)、及びカルシウム流動(calcium fluid :CaSYR)である。 例示的な流体領域は、"Extracorporeal Blood Treatment Fluids Interface"と称され、その全てが参照によって本明細書に組み込まれる、2014年3月14日に出願されたPCT特許出願番号PCT/US2014/026215に記載され得る。
【0059】
典型的なCVVHDF処理が
図3に示されているが、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200は、例えば、連続的限外濾過(continuous ultrafiltration:SCUF)、持続的静静脈血液濾過(continuous veno-venous hemofiltration:CVVH)、連続的静脈静脈血液透析(continuous veno-venous hemodialysis:CVVHD)、血漿交換療法(therapeutic plasma exchange:TPE)、血液濾過HP(hemofiltration)、血液灌流(hemoperfusion)、持続的腎代替療法(continuous renal replacement therapy:CRRT)、分子吸着剤再循環システム(molecular adsorbent recirculating system:MARS)等のような、複数の異なる処理プロセスのために構成されても良い。それぞれ異なる処理プロセスにおいて、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200は、それぞれ異なる処理プロセスで使用される1つまたはそれ以上の異なる流体または流体のコンフィギュレーションに対応する流体エリア220を含む流体領域210を含み得る。図示するように、流体領域210には6つの異なる流体エリア220が示されているが、実行される処理に応じて流体領域210が6つより多い流体エリア220または6つより少ない流体エリア229を表示し、または含んでも良いことが理解されるべきである。例えば、1つまたはそれ以上の流体エリア220は、前血液ポンプ(pre blood pump)、廃液、クエン酸塩、血液流量、患者の除水量、透析液、置換液、抗凝固剤、患者の血漿消費量、カルシウム、のうちの1つまたはそれ以上に対応する流体エリアを含み得る。更に、流体エリア220は、異なる流体に対応する「流体」のエリアであるとして本明細書で記載されているが、各流体エリア220は常に異なる「流体」を示す必要はなく、代わりに同じ流体が、体外血液流体回路の異なる領域に沿って示されても良いことが理解されるべきである。
【0060】
各流体エリア220は、体外血液処理で使用される流体に関連するまたは対応するステータス情報を表示するように構成される1つまたはそれ以上の部分及び/またはエレメントを含み得る。多くの流体エリア220が類似しているが、各流体エリア220は、隣の流体エリア220と異なっていても良い。例えば、ある流体エリア220は、他の流体エリアより多いまたは少ない部分/エレメントを含んでも良く、それは例えばオペレータによってどのパラメータが変更されたかに依存し、表示される情報のタイプ及び量に依存し、流体の種類に依存し、流体エリアが体外血液処理システム内のどこに位置するかに依存し得る等である。
【0061】
1つまたはそれ以上の流体エリア220は、ポンプエレメントとリザーバエレメントを含み得る。流体エリア220のポンプエレメントは、実際のポンプを大まかに描いた流体のグラフィカル表示またはアイコン、流体の頭字語、または略語、及び典型的にはポンプの流量を表示する数値フィールドを含み得る。異なるタイプのポンプエレメントは、使用中、使用中、治療に応じて各流体エリア220に表示され、ポンプエレメント自体が、それらの状態に応じて、そしてオペレータがそれらにインタラクトすることで変更し得る。
【0062】
典型的なPFR(患者の除水量)流体エリア221が、本明細書で更に説明される。その他の流体エリア220が、例示的なPFR流体エリア221よりも多いまたは少ない部分及び/またはエレメントを含んでいても良く、そして例示的なPFR流体エリア221が単純に流体エリア220の一例であることが理解されるだろう。
【0063】
PFR流体エリア221は、ポンプエレメント222とリザーバエレメント224とを含む。ポンプエレメント222は、例えば
図2を用いて本明細書で説明した例示的な体外血液処理システム100のいずれかのポンプのような、物理的なポンプに対応し得る。ポンプエレメント222は、ポンプエレメント222の左上の角に配置されたポンプアイコンまたはグラフィカル表示229を含み得る。ポンプアイコン229は、流体に使用されるポンプの種類(例えば、図示される蠕動ポンプ)をグラフィック描写でき、PFRの場合には、PFR流体エリア221に対応する。他の流体エリア220では、ポンプエレメントに位置するアイコンは、例えば注射器等の流体エリアによって表示される流体と共に使用されるデバイスまたは装置のあらゆるグラフィカル描写であって良い。更にポンプエレメント222は、ポンプエレメント222の右上の角に配置されたテキスト識別子部分を含んでも良く、本例では“PFR”である。
【0064】
1つまたはそれ以上の実施形態では、ポンプアイコン229は、例えばそれに関連するポンプが動作または実行中の場合に、アニメーション化することができる。例えば、
図16に示される例示的なポンプアイコン490は、4つの状態のアニメーションを遷移する。より具体的には、図示するように、蠕動ポンプの2つのローラーまたはシューを示す2つの円が、蠕動ポンプの2つのローラーまたはシューと同様に、中央固定点の周囲を回転し得る。流体エリア220の各々のアイコン229は、同期しても良いし同期しなくても良く(例えばローラーを示す円は、回転と同じ位相にある)、及び/または同じレートで回転しても良いししなくても良い(例えば、円の回転レートは、中央固定点の周囲を回転するローラーを示す)。更に、流体エリア220のあるアイコン229がアニメーション化される一方で、他が休止状態にあっても良い。例えば、あるポンプは動作中であり、他がそうでない場合に、動作中のポンプに対応する流体エリア220のアイコン229はアニメーション化され、他方で動作していないポンプに対応する流体エリア220のアイコン229は休止状態となり得る。更に、アイコンが注射器である場合、注射器もまたアニメーションで与えられ得る。例えば、動作時において、流体を注入するように、プランジャが奥へ移動する。
【0065】
ポンプエレメント222は更に、ポンプのアイコン229と識別子部分の下に描かれた流量223を含む。流量223は、PFR流体エリア221に対応する流体の流量またはポンプレートを、英数字で記述し、または表示し得る。
図3に示すように、PFR流体エリアのポンプエレメント222の流量は現在、時間あたり“300”ミリリットル(ml/hr)であるが、流量は処理に応じて、及び/または処理内のフェーズに応じて変化し得る。そしてオペレータによって修正または変更されても良い。
【0066】
リザーバエレメント224は、例えば
図2を用いて本明細書で述べた体外血液処理システムのリザーバ132のいずれかのような、物理的なリザーバに対応し得る。リザーバエレメント224は、PFR流体エリアに対応する流体を保持するリザーバ内の流体の量を示す流体レベルを表示するように構成され得る。流体レベルは、多くの方法で表示出来る。図示するようにリザーバエレメント224は、流体バッグに保持された流体(本例ではPFR)のグラフィック表示を含み、リザーバ内の流体の量を示す流体レベルが、流体バッグ内にグラフィカルに示された流体によって明らかにされる。
【0067】
リザーバエレメント224は、体外血液処理システム内の流体のために使用される物理的なタイプのリザーバの描写を含んでも良い。例えば図示するように、PFR流体エリア221のリザーバエレメント224は、例示的な体外血液処理システムのPFRで使用される物理的なバッグリザーバに対応し得る流体バッグのグラフィカル表示である。
流体レベルは、体外血液処理システムの物理的なリザーバ内の流体の量に対応し得る。そしてオペレータは、物理的なリザーバを見ることなく、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを一ベルすることにより、流体エリア220の流体レベルに基づいて、1つまたはそれ以上のリザーバの体積を判断し得る(例えば、リザーバがどの程度空であるか、リザーバがどの程度満たされているか等)。
【0068】
流体エリア220のリザーバエレメントは、例えばシリンダ、水差し、シリンジ、フラスコ等のような流体バッグ以外のリザーバの種類を示しても良い。例えば、
図3で識別されるカルシウム流動(CaSyr)の流体エリア227では、リザーバエレメント228は、流体(例えばカルシウム流体)を含む注射器を描写し、プランジャ位置(流体に隣り合う)が、注射器内の流体の量を示す流体レベルを描写する。
【0069】
本明細書で説明するように、オペレータは、例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース200の複数の流体エリア220のいずれかに表示される流量を調整し、変更したいと考え得る。流量の調整または変更を開始するために、オペレータは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200の領域またはエリアを選択し得る。本明細書の例では、オペレータが、流体エリア220のいずれかの流量を調整、または流体エリア220のいずれかで表示されるリザーバを物理的に交換したいと考えた場合に、オペレータは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200の交換領域(change region)202を選択し得る。別の実施形態では、オペレータが、流体エリア220の流量を調整、または流体エリア220のいずれかで表示されるリザーバを物理的に交換したいと考えた場合に、オペレータは、流体領域210のいずれかのエリアまたは部分を選択することが出来、これについては
図10乃至16を用いて後に説明されるだろう。別の実施形態では、オペレータが、流体エリア220の流量を調整、または流体エリア220のいずれかで表示されるリザーバを物理的に交換したいと考えた場合に、オペレータは、調整される流体エリア220を選択肢、またはリザーバを交換する必要があるかもしれない。
【0070】
オペレータまたはユーザは、
図1を参照して本明細書で説明された例示的な体外血液処理システム10の入力装置20を用いて、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200の、例えば領域、エリア、エレメント、アイテム、アイコン、ボタン等の1つまたはそれ以上の部分を選択し得る。例えば入力装置20は、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200に対応するタッチスクリーンであって良い。本明細書で使用される場合、オペレータがグラフィカル・ユーザ・インターフェースの部分を「選択」するとき、この部分を選択することは、多くの異なるタイプの入力装置を用いて多くの異なる方法により行われ得ることが理解されるべきである。例えば入力装置がタッチスクリーンである場合、オペレータは、自身の指で部分に「触る」ことにより、またはスタイラスのようなポインティングデバイスを用いて、ある部分を選択し得る。更に、例えば入力装置がマウスまたは同様のポインティングデバイスである場合、オペレータは、矢印またはカーソルを所望の部分に配置し、この領域を「クリック」することにより、この領域を選択し得る。更に、例えば入力装置が、一連のボタン及び/またはノブである場合、オペレータは、ボタン及び/またはノブを用いてその部分へ誘導し、ボタン及び/またはノブを押し下げることによりそれを選択することで、その部分を選択し得る。
【0071】
オペレータが例えば交換領域202を選択することによって開始された、流体エリア220の流量の変化のようなパラメータを変更しているとき、グラフィカル・ユーザ・インターフェース200の1つまたはそれ以上の部分(例えば領域、エリア、エレメント、アイテム、アイコン、ボタン等)が変化し得る。
図3乃至10に示す実施形態では、流量を調整する際に、流体回路212の1つまたはそれ以上の部分が消える(例えば完全に消される(vanish)、隠される、見えなくされる、表示されなくなる等)。例えば、オペレータが交換領域202を選択し、またはグラフィカル・ユーザ・インターフェース200の別の領域またはエリアを選択して、流量またはリザーバの変更を開始した後、流体回路212の流体接続214、フィルタセット216、及び脱気装置218は、
図4に示すように、消失され、完全に消され、流体領域210から移動させられる等される。
【0072】
更に、流体エリア220のポンプエレメントはまた、外観が変更されても良く、例えばポンプエレメントは、色や音等が変更されても良い。他の実施形態では、オペレータがグラフィカル・ユーザ・インターフェース200の交換領域202を選択するか、または別の領域またはエリアを選択して流量またはリザーバの変更を開始した後、流体回路212の部分の1つまたはそれ以上が隠され、例えばぼやかされ、グレー表示(greyed-out)等され得る。例えば、流体回路212の1つまたはそれ以上の部分がぼやかされることについては、
図10乃至15を用いて後に本明細書で説明されるだろう。
【0073】
図4の例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース200では、オペレータが、血液流量(BFR)流体エリア241の流量243(現在は毎分200ミリリットル(ml/min)と表示されている)を変更したいと考えた場合、オペレータは、BFR流体エリア241のポンプエレメント242を選択し得る。BFR流体エリア241のポンプエレメント242が選択された後、
図5に示すように、流量調整エリア246が、BFR流体エリア241に近接して表示され得る。流量調整エリア246がBFR流体エリア241のポンプエレメント242の下に表示されるが、流量調整エリア246がグラフィカル・ユーザ・インターフェース200のどこに配置されても良いことが理解されるだろう(例えば、ポップアップダイアログや、ポップオーバーエリアまたはウィンドウ等)。
【0074】
オペレータは、流量調整エリア246を用いて、選択されたアイテムの流量を調整し、変更し得る。本実施形態では、流量調整エリア246は、流量を調節するために使用され得る回転部248を含み得る。例えばオペレータは、回転部248の外側の小さい円250とドラッグ(drag)を選択し、またはクランクまたはダイヤルと同様に、回転部248の中央内部の小さい円250の周囲で、外側の小さい円250を動かし得る。外側の小さい円250を中央内部の円252の周囲で時計回りに動かすことで流量が増加し、半時計回りに動かすことで流量を減少させ得る。本例では流量調整エリア246が回転部248を含んでいるが、本明細書で説明される例示的な流量調整エリアが、流量調整機能を提供するためのあらゆるグラフィカル・ユーザ・インターフェース・エレメント及び部分を含んでいて良いことが理解されるだろう。例えば、スクロールホイールが、例示的な流量調整エリアによって与えられても良く、これは
図13乃至14を用いて本明細書で説明されるだろう。
【0075】
BFR流量が調整されると、BFR流体エリア241のポンプエレメントに表示されているBFR流量243が、調整値を反映するようにアップデートされ得る(例えば、オペレータが流量調整エリア246を用いてBFR流量を調整している間、BFR流体エリア241のポンプエレメント242に表示されているBFR流量243が変化し得る)。更に
図6に示すように、流量が変更される一方で、前の流量245(例えば変更または調整前の流量)もまたポンプエレメント242内に示されても良い。図示するように、前の流量245は、ポンプエレメント242内において流量243の次に小さいテキストで示されている。
【0076】
更に
図5に示すように、流量調整エリア246はプラスボタン254とマイナスボタン256を含んでいても良く、これらはそれぞれ流量243を増加及び減少させるためにオペレータによって選択され得る。更に、可能な流量レンジが、流量調整エリア246の左上に配置された下限、すなわち最小レンジ数258(図示するように10ml/min)、及び流量調整エリア246の右上に配置された上限、すなわち最大レンジ数260(図示するように300ml/min)によって示され得る。更に、現在の流量(例えば調整されている流量)が、最大及び最小レンジ数258、260間に位置するライン262(例えば、選択された流量に基づいて比例的に位置する)によってレンジ内に示されても良い。
【0077】
オペレータがある流体エリア220の流量を下限258または上限260のような制限値に調整する時(例えば調整エリア246を用いて)、そのある流体エリア220の近くに、及び/またはそのある流体エリア220の制限を変更するために調整され得る1つまたはそれ以上の更なる流体エリア220の近くに、1つまたはそれ以上の通知(notification)が描写され、または表示され得る。例えば
図6に示すように、オペレータはBFR流量を243ml/minから300ml/minへ調整し、これは流量調整エリア246に示すように、BFRの上限260である。その結果、例示的な通知275が、前血液ポンプクエン酸塩(PBPcit)流体エリア270の近くに表示され、BFR流量エリア241の上限260を増加させるためにPBPcitの流量が減少され得ることを示す。例示的な通知285は、Rep流体エリア280の近くに表示され、BFR流量エリア241の上限260を増加させるために置換液流体(Rep)の流量が減少され得ることを示す。
【0078】
通知275、285はそれぞれ、PBPcit及びRepの各々の流量の減少を示すアイコンを含む。具体的には、
図5に示すように前には蠕動ポンプを描いたアイコンであったアイコン274、284が、下向きを示す矢印に変更され、これは例えば、BFR流体エリア241の上限値260を調整するために流体エリア270、280の各々の流量の減少が必要であることを示す。更に、アイコン274、284の各々はまた、同心円276、286によって示されるように、フラッシュし、パルスし、またはその他のグラフィカル・ユーザ・インターフェース200アニメーションで表現され得る。
【0079】
BFR流体エリア241の、またはこれに近接する1つまたはそれ以上のエレメントまたは部分は、上限260のような制限値が達成された場合も同様に変化し得る。例えば、
図5に示すように前に蠕動ポンプを示していた、BFR流体エリア241のポンプエレメント242のアイコン249は、上向きを示す矢印に変更され、これは例えば、PBPcit及び/またはRep流体エリア270、280の減少が、増加された上限260になることを示す。
【0080】
更に、調整情報エリア265が、BFR流体エリア241に近接して表示されても良い。調整情報エリア265は、満たされている制限に関する情報、及び満たされた制限を変更するためになされる1つまたはそれ以上のアクションに関する情報を提供するように構成され得る。例えば、調整情報エリア265は、満たされている制限が記載されるタイトル部268(例えば制限の記載)を含み得る。図示するように、タイトル部268には「プリフィルタ制限到達」と記載され、これは調整エリア246を用いてBFR流量243を調整する際に何の制限が満たされ、または到達したかの更なる表示を提供し得る。調整情報エリア265は更に、1つまたはそれ以上の指示を含み得るテキストを表示する情報ブロック266を含み得る。情報ブロック266は、制限を変更するために1つまたはそれ以上の他の流体エリア220で実行されることが要求され得る1つまたはそれ以上のアクションの説明を提供するように表され得る。図示するように情報ブロック266は、オペレータに対して、BFR流量243の上限を増加するよう、PBPcit(前血液ポンプクエン酸塩)流量及び/またはRep(置換液)流量を減少させるよう、指示する。
【0081】
オペレータは、清玄、及び/またはどのように制限を調整するかに関する追加の情報または追加の指示が必要な場合がある。追加の情報を提供するために、調整情報エリア265は、オペレータによる選択に応じて、1つまたはそれ以上の、制限値の記載、1つまたはそれ以上の流体エリアの記載、及び1つまたはそれ以上の他の流体エリア220を用いて制限値を変更するために実行する1つまたはそれ以上のアクションの記載、を含む追加情報を提供出来る追加情報エレメント267を含み得る。例えば追加情報269は、
図7の調整情報エリア265に示され、図示するように、オペレータが追加情報エレメント267を選択した後に表示され得る。これに対して、オペレータが
図6の情報エリア265に示される情報に戻りたい場合には、オペレータはサイド追加情報エレメント267を選択すれば良い。
【0082】
1つまたはそれ以上の実施形態において、別の流体エリア220の単一の流量の調整により選択した流体エリア220につき制限値を調整出来る場合(例えば上限値の場合には増加させ、下限値の場合には低下させる)、例示的なシステム及び方法は、別の流体エリアの単一の流量の自動的な調整を提供し得る。言い換えれば、第1流量の制限値は、もう1つの他の流量:第2流量のみに依存し得る。この場合、第1流量の制限値が満たされると、第2流量は自動的に調整され得る。例えば、例示的な方法及びシステムは、オペレータに対して、制限が満たされた際、例えば1つまたはそれ以上の種々の追加のグラフィックス及び/またはダイアログを介して、制限値を調整することが別の特定の流体エリア等の流量を調整し、これにより制限値の調整に対応するように第2流量が調整されることの1つの警告及び確認の後、第1流量の制限値の調整を可能にさせ得る。更に、1つまたはそれ以上の実施形態では、別の流体エリア220の1つまたはそれ以上の流量が、選択された流体エリア220において制限値及び/または流量が調整されたことに基づいて、ユーザの介入無しに自動的に調整され得る。流体エリア220の流量が自動的に調整されると、流体エリア220はグラフィカリに変化しまたはハイライトされ、流体エリアが自動的に調整されたことを示し得る。例えば、もしPBPcit流体エリア270が調整された場合、CaSyr流体エリアは、調整後または調整中に、PBPcitに対応するように自動的に調整され、CaSyr流体エリアはグラフィカリに変化され、またはグラフィック表示が提供されて、自動的に調整されたことを示し得る(例えばハイライトされ、白くされる等)。
【0083】
例えば通知275、285及び調整情報エリア265によって提供される情報に基づいて、オペレータは、示された流体エリア270、280の1つまたはそれ以上の流量を調整して、
図8に示すように制限値を変更することを決定し得る。図示するように、オペレータは、前血液ポンプクエン酸塩(PBPCit)流体エリア270を選択してその流量を調整している。BFR流体エリア241が選択された場合と同様に、PBPcit流量がその上限値であるので調整通知245、285が表示され得る(例えば、BFR流量がPBPcit流量に依存し、その制限値を調整するから)。本例では、調整通知245、285は、それぞれBFR流体エリア241及びRep流体エリア280に近接して表示される。なぜなら、例えばBFR及びRep流量は、PBPcit流量に依存するからである。更に、調整通知エリア265はまた、PBPcitの満たされた制限値に関する情報を提供するPBPCit流体エリア270の近傍に表示され得る。
【0084】
図示するように、3.0mmol/L血液であるPBPCitの流量が、その上限値に達する。示されているように、
図6乃至8の例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース200では、PBPCit流量は、BFR流量の上限を増加させるために減少させなければならず、本例では、これが意図された目的である。よってオペレータは、
図9に示すように、調整エリア246を用いてPBPcit流量を例えば2.5mmol/L血液に調整し得る。図示するように調整の後、調整通知245、285及び/または調整情報エリア265はグラフィカル・ユーザ・インターフェース200から見えなくなり得る(例えば消され、移動される等)。なぜなら、例えばPBPcit流量が、もはや上限値にないからである。更に
図10に示すように、オペレータは、BFR流体エリア241を選択することにより、BFRの調整に戻ることが出来、図示するようにBFR流体エリア241の上限260は、360ml/minに増加されている。
【0085】
オペレータが意図した通りに流体エリア220の流量を調整した後、オペレータは、
図8に示される「承認」エリア296を選択することにより、そのような流量の調整の実施を、例示的なシステムに開始させ得る。これに対して、オペレータが、調整された流量を実施したくない場合には、オペレータは確認領域295の「キャンセル」エリアまたはボタン297を選択することで、例えば彼らが調整する前の流体エリア220の流量に戻し得る。
【0086】
本明細書に記載されるように、1つまたはそれ以上の流量が例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースの流体領域で調整されている時、流体領域内の1つまたはそれ以上の部分(例えば領域、エリア、エレメント、アイコン、グラフィックス等)は、グラフィカル・ユーザ・インターフェースから消え、または移動され得る。別の実施形態では、1つまたはそれ以上の流量が例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェースの流体領域で調整されているとき、例えば1つまたはそれ以上の流体回路のエレメントのような、流体領域内のグラフィカル・ユーザ・インターフェースの1つまたはそれ以上の部分が、消されたり移動させられる等とは逆に、グラフィカルに変更され得る(例えば、目立たせる等)。
【0087】
流体領域310を含む別の例示的なグラフィカル・ユーザ・インターフェース300が、
図11乃至15に示される。このグラフィカル・ユーザ・インターフェース300では、流体領域310の流体エリア320の流体回路312及びリザーバエレメントの1つまたはそれ以上が、流量調整時及び/またはリザーバ交換開始時に、グラフィカルに変更され得る。例えば、オペレータが
図11のグラフィカル・ユーザ・インターフェース300を用いて流量を調整またはリザーバを交換しようとする場合、オペレータが流体領域310内の位置を選択し、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300が
図12のそれにグラフィカルに変化または遷移し得る。
図12に示すように、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300のリザーバエレメント324及び1つまたはそれ以上の追加領域315はグラフィカルに変更され、例えば流量調整またはリザーバ交換が起こっていることを示す。図示するように、流体回路312、リザーバエレメント324、及び1つまたはそれ以上の追加の領域315のグラフィカルな変更は、流体回路312、リザーバエレメント324、及び1つまたはそれ以上の領域315を不透明(obscure)にすることとして説明され得る。例えば、流体回路312、リザーバエレメント324、及び1つまたはそれ以上の領域315は、ぼかされ(blur)及び/または暗く(darken)され得る(例えば明るさが低減される)。他の実施形態では、流体回路312、リザーバエレメント324、及び1つまたはそれ以上の追加の領域315は、ピクセル化(pixelated)され、明るさが低減され(例えば、他よりも弱い光または明るさが与えられる)、または、及びまたはその他のあらゆるグラフィカル効果で変更され得る。
【0088】
更に、
図11乃至12からのグラフィカルな修正が、ポンプエレメント322及び/または交換リザーバエレメント325を強調すること、及び/または流体回路312、リザーバエレメント324、及び1つまたはそれ以上の領域315を目立たなくすることによって描写され得る。例えば、ポンプエレメント322及び交換リザーバエレメント325は明るくされ、及び/または強い「注意喚起(attention grabbing)」の色を含み得る。他方で、流体回路312、リザーバエレメント324、及び1つまたはそれ以上の領域315は暗くされ、及びまたは弱い「注意喚起」の色を含み得る。更に、あらゆるタイプの「注意喚起」のグラフィカル・ユーザ・エレメント、アニメーション、または表示が、流体回路312、リザーバエレメント324、及び1つまたはそれ以上の追加の領域312からポンプエレメント322及び/または交換リザーバエレメント325を区別するために使用され得る。例えば、ポンプエレメント322及び/または交換リザーバエレメント325周囲に表示され得る境界と、境界内の全てがグラフィカルに強調され、他方で境界外側の全てがグラフィカルに目立たなくされ得る。
【0089】
グラフィカル・ユーザ・インターフェース300の1つまたはそれ以上の部分が目立たなくされている場合(例えば弱く照らされる)、それらはまた機能しておらず、または動作不能に表示され得る。例えば、目立たなくされた部分は、オペレータによってもはやインタラクト不能であり得る(流量を変えること等)。
【0090】
更に、ある流体エリア320は、そのある流体エリア320のポンプエレメント322を選択することにより、調整のために選択され得る。流体エリア320が調整のために選択されると、交換リザーバエレメント325は、
図13乃至14に示すように、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300から取り除かれ得る(例えば、更にグラフィカルに目立たなくされたリザーバエレメント324が露出され得る)。
【0091】
本明細書に記載のように、種々の流量調整エリアが、例示的な方法及びシステムによって使用され得る。
図6乃至7を用いて本明細書で説明された流量調整エリア246と異なる流量調整エリアが、
図13乃至14に示される。例えば、オペレータが、PBPの流量を調整して、PBP流体エリア321のポンプエレメント322を選択した場合、流量調整エリア346は
図13に示すようにPBP流体エリア321の近くに表示され得る。流量調整エリア346は、
図6乃至7を用いて本明細書で説明された流量調整エリア246の下限及び上限258、260、ライン262、及びプラス及びマイナスエレメント254、256と同様であり得る、下限及び上限358、360、ライン262、及びプラス及びマイナスエレメント354、356を含み得る。流量調整エリア346は、アップまたはダウン(矢印349で示される)にスクロールされて(例えばオペレータの指でスワイプされる)PBPの流量を調整し得る、スクロール可能なホイール348を含み得る。
【0092】
流量が調整された後、オペレータは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300の確認領域370内の承認エレメント372を選択し得る。承認エレメント372を選択した後、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300は
図11または
図12(例えば、調整された流量で)に示すように変化し得る。更に、オペレータが流量調整のキャンセルを決定した場合には、オペレータは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300の確認領域370内のキャンセルエレメント374を選択し、これによりグラフィカル・ユーザ・インターフェース300は
図11または
図12に示すように戻り得る。
【0093】
別の実施形態では、変更されている流体エリア320に近接して、確認領域が示され、又は表示され得る。例えば
図14に示すように、承認及びキャンセルエレメント382、384を含む確認領域380が、流体エリア321に近接して表示され、確認領域370と同じ機能を提供し得る。別の実施形態では、確認領域370は、流量調整エリア246が表示されている際には、常に表示されても良い。
【0094】
更に、
図14に示すようにPBP流体エリア321がグラフィカリに強調され(例えば明るくされ、輝度が増加され、ハイライトされる等)る一方で、流体領域310の残り及び/またはグラフィカル・ユーザ・インターフェース300の他の部分(例えば流体回路312、他の領域315)は目立たなくされる(例えば暗くされ、明るさが低下され、輝度が低くされ、ぼかされ、画素化される等)。グラフィカル・ユーザ・インターフェース300の部分のこのグラフィカルな変化は、
図11に示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース300からユーザが調整のために流体エリア320を選択した後に、すぐに起こり得る。例えば、オペレータがPBP流量を調整しようとした場合、オペレータは
図11のPBP流体エリア321のポンプエレメントを選択(例えば、タッチする)し、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300は
図14のそれに遷移し、または変化し得る。ここでは、PBP流体エリア321のポンプエレメント及び調整エリア346以外は、グラフィカリに目立たなくされる。更に、グラフィカル・ユーザ・インターフェース300は、オペレータに対して、複数の流体エリア320から選択された流体エリア321を選択して、選択した流体エリア321に関連するアクション(例えば流量変更、リザーバ交換等)を開始することを可能にするように構成されることが示され得る。他の、非選択流体エリア320はグラフィカリに変更され(例えば目立たなくされる)、PBP流体エリア321のような流体エリアが選択されると、機能不能に描画され得る。もはやオペレータによるインタラクト(例えば流量を変更する等)出来なくなると、流体エリア320は、機能不能または動作不能に描写される。
【0095】
図12に示したグラフィカル・ユーザ・インターフェース300から、オペレータは、1つまたはそれ以上の流体エリア320のいずれかの流量を調整し、または1つまたはそれ以上の流体エリア320のリザーバを交換することを選択することが出来る。オペレータがリザーバの交換を選択した場合、オペレータは、交換すべきリザーバに対応する特定の流体エリア320のリザーバエレメント324を選択し得る。例えば、オペレータがPBPリザーバを変更したい場合、オペレータは、
図12のPBP流体エリア321のリザーバエレメント324を選択し得る。
【0096】
選択の後、
図15に示すようにリザーバ交換指示領域400が表示されても良い。一般に、リザーバ交換指示領域400は、リザーバの交換を完了または実行するための1つまたはそれ以上のステップを含むテキスト指示402(例えば、英数字の文字列)と、現在のステップのグラフィカル表示404を含み得る。
【0097】
本明細書で引用された全ての特許、特許文献、及び参考文献は、各々が個別に組み込まれるように、それらの全てが組み込まれる。本開示は、例示的な実施形態を参照して与えられ、限定的な意味で解釈されるものでは無い。前述のように、当業者は、本明細書に記載されるように、他の様々な例示的なアプリケーションが、本明細書で述べられた技術を用いて、本明細書で述べられたシステム及び方法の有益な特性の利点を得ることが出来ることを認識するであろう。例示的な実施形態の様々な変形例、並びに本開示の更なる実施形態は、この説明を参照することにより明らかになるであろう。
上記実施形態は下記の態様を含み得る。すなわち、
[1]体外血液処理システムであって、流体領域(fluids region)を示すように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを備えるディスプレイ装置と、前記ディスプレイ装置に動作可能に結合されたコンピューティング装置とを備え、前記コンピューティング装置は、
複数の流体エリアを備える流体領域を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示し、前記複数の流体エリアの各流体エリアは流量及び少なくとも1つの制限値を備え、前記流量は前記流体エリアに表示され、前記複数の流体エリアのうちで選択された流体エリアの流量をユーザに調整させ、前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限に達するように前記選択された流体エリアの前記流量が調整された際に、前記複数の流体エリアの1つまたはそれ以上の他の流体エリアの近くに調整通知(adjustment notification)を表示し、前記1つまたはそれ以上の他の流体エリアは、前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限を変更するよう調整可能であるように構成された体外血液処理システム。
[2]体外血液処理システムのための方法であって、流体領域を備えるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを用意することと、複数の流体エリアを備える流体領域を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することであって、前記複数の流体エリアの各流体エリアは流量及び少なくとも1つの制限値を備え、前記流量は前記流体エリアに表示される、ことと、前記複数の流体エリアのうちで選択された流体エリアの前記流量をユーザに調整させることと、前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限に達するように前記選択された流体エリアの前記流量が調整された際に、前記複数の流体エリアの1つまたはそれ以上の他の流体エリアの近くに調整通知を表示することであって、前記1つまたはそれ以上の他の流体エリアは、前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限を変更するよう調整可能である、こととを備える方法。
[3]前記少なくとも1つの制限は、上限と下限とを備える、[1]乃至[2]のいずれか1つのシステムまたは方法。
[4]前記選択された流体エリアの前記流量が前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限に達するように前記選択された流体エリアが調整された際に、前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限を変更するように調整可能な前記複数の流体エリアのうちの前記1つまたはそれ以上の他の流体エリアに関連する情報を備える前記複数の流体エリアのうちの前記選択された流体エリアの近くに調整情報エリアを表示すること、を実行するように前記コンピューティング装置が更に構成され、または前記方法は更に備える、[1]乃至[3]いずれか1つのシステムまたは方法。
[5]前記調整情報エリアは、前記少なくとも1つの制限の記述、前記1つまたはそれ以上の他の流体エリアの記述、及び前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限を変更するために前記1つまたはそれ以上の他の流体エリアで実行されることが要求される動作の記述、の少なくとも1つを備える、[4]のシステムまたは方法。
[6]前記調整通知は、前記選択された流体エリアの前記少なくとも1つの制限を変更するための、前記1つまたはそれ以上の他の流体エリアの前記流量の増加または減少を示すアイコンを備える、[1]乃至[5]いずれか1つのシステムまたは方法。
[7]前記調整通知はアニメーションを備える、[1]乃至[6]いずれか1つのシステムまたは方法。
[8]前記複数の流体エリアの各流体エリアは、ポンプ及び注射器のいずれかを示すアイコンを備える、[1]乃至[7]いずれか1つのシステムまたは方法。
[9]前記選択された流体エリアは、調整前の前記流量である前流量(previous flow rate)を更に備え、前記前流量は、ユーザが前記選択された流体エリアの前記流量を調整する際に、前記選択された流体エリアに表示される、[1]乃至[8]いずれか1つのシステムまたは方法。
[10]前記複数の流体エリアのうちの前記選択された流体エリアは、ユーザに対して前記選択された流体エリアの前記流量を調整させるように構成された調整エリアを更に備え、前記調整エリアは、前記少なくとも1つの制限と、前記少なくとも1つの制限に関する前記選択された流体エリアの流量のグラフィカル表示を表示する、[1]乃至[9]いずれか1つのシステムまたは方法。
[11]ユーザが、前記複数の流体エリアのうちの流体エリアの前記流量を調整する前の、前記複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続(fluid connections)のグラフィカル表示を表示することと、前記グラフィカル・ユーザー・インターフェースに交換領域(change region)を表示することと、前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連付けられた動作を開始するためにユーザが前記交換領域を選択した際に、前記流体接続のグラフィカル表示を消すことと、を実行するように前記コンピューティング装置が更に構成され、または前記方法は更に備える、ように更に構成された、[1]乃至[10]いずれか1つのシステムまたは方法。
[12]前記複数の流体エリアは、前血液ポンプ(pre blood pump)、廃液(effluent)、クエン酸塩(citrate)、血流流量(blood flow rate)、患者の除水量(patient fluid removal)、透析液(dyalysate)、置換液(replacement fluid)、抗凝固剤(anticoagulation)、患者の血漿消費量(patient plasma loss)、及びカルシウム(calcium)のうちの1つまたはそれ以上に対応する、[1]乃至[11]いずれか1つのシステムまたは方法。
[13]体外血液処理システムであって、流体領域を示すように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを備えるディスプレイ装置と、前記ディスプレイ装置に動作可能に結合されたコンピューティング装置とを備え、前記コンピューティング装置は、
複数の流体エリアを備える流体領域を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示し、前記複数の流体エリアの各流体エリアは前記流体エリアに表示された流量を備え、前記複数の流体エリアのうちの流体エリアの前記流量をユーザが調整する前の前記複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィック表示(graphical representations)を表示し、前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションをユーザが開始する際に、前記流体接続のグラフィック表示を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースから除去するように構成される、体外血液処理システム。
[14]体外血液処理システムのための方法であって、流体領域を備えるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを用意することと、複数の流体エリアを備える流体領域を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することであって、前記複数の流体エリアの各流体エリアは前記流体エリアに表示された流量を備える、ことと、前記複数の流体エリアのうちの流体エリアの前記流量をユーザが調整する前の前記複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィック表示を表示することと、前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースに交換領域(change region)を表示することと、前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションをユーザが開始する際に、前記流体接続のグラフィック表示を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースから除去することとを備える方法。
[15]グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、前記ユーザの選択に応じて、前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションを可能にするように構成された交換領域(change region)を更に備える、[13]乃至[14]いずれか1項のシステムまたは方法。
[16]前記複数の流体エリアの少なくとも1つの流体エリアに関連する前記アクションは、流量調整とリザーバ交換のいずれかを備える、[13]乃至[15]いずれか1項のシステムまたは方法。
[17]体外血液処理システムであって、流体領域を示すように構成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェースを備えるディスプレイ装置と、前記ディスプレイ装置に動作可能に結合されたコンピューティング装置とを備え、前記コンピューティング装置は、
複数の流体エリアを備える流量領域を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示し、前記複数の流体エリアの各流体エリアは前記流体エリアに表示された流量を備え、前記複数の流体エリアのうちの流体エリアの前記流量をユーザが調整する前の前記複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィック表示を表示し、前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションをユーザが開始する際に、前記流体接続のグラフィック表示をグラフィカルに変更するように構成される、体外血液処理システム。
[18]体外血液処理システムのための方法であって、流体領域を備えるグラフィカル・ユーザ・インターフェースを用意することと、複数の流体エリアを備える流体領域を前記グラフィカル・ユーザ・インターフェースに表示することであって、前記複数の流体エリアの各流体エリアは前記流体エリアに表示される流量を備える、ことと、前記複数の流体エリアのうちの流体エリアの前記流量をユーザが調整する前の前記複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリア間の流体接続のグラフィック表示を表示することと、前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションをユーザが開始する際に、前記流体接続のグラフィック表示をグラフィカルに変更することとを備える方法。
[19]グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、前記ユーザに対して、前記流体領域の選択を可能とさせて、前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連するアクションを開始する、ように構成される、[17]乃至[18]いずれか1項のシステムまたは方法。
[20]グラフィカル・ユーザ・インターフェースは、前記ユーザに対して、前記複数の流体エリアのうちの選択された流体エリアの選択を可能とさせて、前記複数の流体エリアのうちの前記選択された流体エリアに関連するアクションを開始する、ように構成される、[17]乃至[18]いずれか1項のシステムまたは方法。
[21]ユーザが前記複数の流体エリアのうちの前記選択された流体エリアを選択して、前記複数の流体エリアのうちの前記選択された流体エリアに関連するアクションを開始した際に、前記選択されたエリアを除く前記複数の流体エリアのうちの1つまたはそれ以上の流体エリアもまた、グラフィカルに変更され、機能不能とされる、[20]のシステムまたは方法。
[22]前記流体接続のグラフィック表示をグラフィカルに変更することは、前記流体接続のグラフィカル表示を暗くすること(darkening)、を備える、[17]乃至[21]いずれか1項のシステムまたは方法。
[23]前記複数の流体エリアのうちの少なくとも1つの流体エリアに関連する前記アクションは、流量調整とリザーバ交換のいずれかを備える、[17]乃至[22]いずれか1項のシステムまたは方法。