【実施例】
【0412】
以下の実施例に示すように、特定の例示的実施形態では、化合物を以下の基本手順に従って調製する。この基本的方法は本発明の特定の化合物の合成を示すが、以下の基本的方法および当業者に公知の他の方法は、本明細書で説明するすべての化合物ならびにこれらの化合物のそれぞれの下位の部類および種に適用できることを理解されよう。
【0413】
以下の実施例において使用される化合物番号は、上記表5で示した化合物番号に対応する。
【0414】
(実施例1)
N−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−7の調製
【0415】
【化66】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0416】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−BuOH、120℃、30分間、MW;B)NMP、200℃、10分間、MW;C)NMP、0℃−30分間、室温−30分間。
【0417】
ステップ−1
【0418】
【化68】
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n−BuOH(20mL)中の1(2.0g、0.012mol)、1,3−フェニレンジアミン(2.0g、0.018mmol)、DIPEA(2.33g、0.018mol)の溶液に120℃で30分間マイクロ波照射した。次いで反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120メッシュ、EtOAc/CHCl
3:15/85)、3(1.3g、45%)を暗茶色の固体として得た。
【0419】
ステップ−2
【0420】
【化69】
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NMP(10.0mL)中の3(1.0g、4.27mmol)、4(1.5g、16.12mmol)の溶液にマイクロ波照射した(200℃、10分間)。反応混合物を冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、CHCl
3/MeOH:98/2)、5(0.5g、40.3%)を明茶色の固体として得た。
【0421】
ステップ−3
【0422】
【化70】
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0℃のNMP(2.0mL)中の5(200mg、0.68mmol)の撹拌溶液に塩
化アクリロイル(248mg、2.74mmol)を加え、反応混合物を0℃で60分間撹拌した。次いで反応混合物をヘキサンと共に30分間撹拌し、次いでヘキサンを混合物からデカンテーションによって除去し、残渣を水(10mL)でクエンチした。水溶液を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化し、次いでEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、230〜400、MeOH/CHCl
3:10/90)、I−7(110mg、46.4%)を茶色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.10 (s,3H),5.73 (dd,1.88 & 10.42 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.88 & 17 Hz,1H),6.44 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.78 (t,J=7.36 Hz,1H),7.06−7.11 (m,2H),7.26 (t,J=8.08 Hz,1H),7.38−7.40 (bm,2H),7.65 (d,J=8.52 Hz,2H),7.88 (s,1H),7.92 (s,1H),8.37 (s,1H),8.91 (s,1H),10.09 (s,1H);LCMS:m/e346.8(M+1)。
【0423】
(実施例2)
N−(3−(4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−1の調製
【0424】
【化71】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0425】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIEA、n−BuOH、110℃、30分間、マイクロ波;B)NMP、200℃、10分間、マイクロ波;C)塩化アクリロイル、NMP、0℃−30分間、室温−30分間。
【0426】
ステップ−1
【0427】
【化73】
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n−BuOH(2.0mL)中の1(0.5g、3.35mmol)、m−トルイジン(0.36g、3.35mmol)、DIEA(0.65g、5.0mmol)の溶液に110℃で30分間マイクロ波照射した。次いで反応混合物を減圧濃縮し、水(5mL)でクエンチし、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120メッシュ、CHCl
3/MeOH:99/1)、3(0.4g、54.2%)を黄色の固体として得た。
【0428】
ステップ−2
【0429】
【化74】
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NMP(2.0mL)中の3(0.2g、0.91mmol)、4(0.2g、1.8mmol)の溶液にマイクロ波照射した(200℃、10分間)。次いで反応混合物を冷却し、水(10mL)で希釈し、CH
2Cl
2(3×15mL)で抽出した。合わせたCH
2Cl
2抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、CHCl
3/MeOH:98/2)、5(0.14g、53%)を明黄色の固体として得た。
【0430】
ステップ−3
【0431】
【化75】
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0℃のNMP(1.0mL)中の5(0.075g、0.25mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.19g、2.0mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で30分間撹拌した。未希釈の反応混合物をカラムクロマトグラフィーで精製して(中性Al
2O
3、CHCl
3/MeOH:98/2)、I−1(0.04g、45%)を白色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d6) δ ppm: 2.56 (s,3H),5.71 (dd,J=2.0 & 10.08 Hz,1H),6.20−6.25 (m,2H),6.45 (dd,J=10.12 & 17.00 Hz,1H),6.78 (d,J=7.52 Hz,1H),7.12−7.19 (m,2H),7.31 (d,J=8.44 Hz,1H),7.46−7.53 (m,3H),7.87 (s,1H),7.99 (d,J=5.76 Hz,1H),9.15 (s,1H),9.24 (s,1H),10.03 (s,1H);LCMS:m/e346.4(M+1)。
【0432】
(実施例3)
N−(3−(5−メチル−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−2の調製
【0433】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0434】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−BuOH、110℃、30分間、MW;B)NMP、200℃、15分間、MW;C)塩化アクリロイル、NMP、0℃−30分間、室温−30分間。
【0435】
ステップ−1
【0436】
【化78】
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n−BuOH(2.0mL)中の1(0.1g、0.613mmol)、2(0.066g、0.613mmol)、DIPEA(0.118g、0.919mmol)の溶液に110℃で90分間マイクロ波照射した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、メタノール/クロロホルム混合物)、3(0.05g、34%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0437】
ステップ−2
【0438】
【化79】
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NMP(2.0mL)中の3(0.05g、0.213mmol)、4(0.046g、0.427mmol)の溶液にマイクロ波照射した(200℃、15分間)。次いで反応混合物を冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、CHCl
3/MeOH:98/2)、5(0.03g、46%)を灰色の固体として得た。
【0439】
ステップ−3
【0440】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(0.5mL)中の5(0.025g、0.082mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.073g、0.821mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温で30分間撹拌した。粗製反応混合物をアルミナカラムに通して(中性Al
2O
3、クロロホルム/メタノール混合物)、I−2(0.012g、41%)を淡茶色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.10 (s,3H),2.27
(s,3H),5.72 (dd,J=2 & 10.04 Hz,1H),6.22
(dd,J=1.96 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.83 (d,J=7.36 Hz,1H),7.09 (t,J=8.06 Hz,1H),7.17 (t,J=7.78 Hz,1H),7.26 (d,J=7.80 Hz,1H),7.47 (d,J=1.08 Hz,1H),7.53 (s,1H),7.58 (d,J=8.60 Hz,1H),7.78 (s,1H),7.88 (s,1H),8.15 (s,1H),9.01 (s,1H),9.99 (s,1H);LCMS:m/e360.1(M+1)。
【0441】
(実施例4)
N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−3の調製
【0442】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0443】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
A)n−ブタノール、DIPEA、110℃、45分間、MW;B)NMP、200℃、10分間、MW;C)NMP、DMAP、0℃、30分間。
【0444】
ステップ−1
【0445】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(5.0mL)中の1(0.5g、3mmol)の溶液に2(0.64g、0.6mmol)、DIPEA(0.116g、0.8mmol)を加え、反応混合物に110℃で45分間マイクロ波照射した。それを冷却し、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(0.4
5g、63%)を得、それをさらに精製することなく次のステップで用いた。
【0446】
ステップ−2
【0447】
【化84】
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NMP(4.5mL)中の3(0.45g、1.8mmol)および4(0.41g、3.7mmol)の溶液に200℃で10分間マイクロ波照射した。それを冷却し、水(25mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/酢酸エチル:90/10)、5(0.23g、41%)を明黄色の固体として得た。
【0448】
ステップ−3
【0449】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(1.5mL)中の5(0.075g、0.24mmol)の撹拌溶液にN
2雰囲気下でDMAP(0.059g、0.48mmol)および塩化アクリロイル(0.064g、0.725mmol)を加え、反応混合物を30分間この温度で維持した。それを水(7.5mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を5%クエン酸(10mL)、水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(Al
2O
3、クロロホルム/メタノール:98/2)、I−3(0.01g、11.3%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.27 (s,3H),5.72 (d,J=9.84 Hz,1H),6.22 (d,J=16.92 Hz,1H),6.44 (dd,J=10.2 & 17.02 Hz,1H),6.85 (d,J=7.12 Hz,1H),7.12−7.19 (m,2H),7.29 (d,J=7.68 Hz,1H),7.43 (d,J=7.92 Hz,1H),7.61−7.63 (m,2H),7.82 (s,1H),8.08 (s,1H),9.23 (bs,2H),10.03 (s,1H);LCMS:m/e364.2(M+1)。
【0450】
(実施例5)
(E)−4−(ジメチルアミノ)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)ブト−2−エンアミドI−4の調製
【0451】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0452】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
A)n−ブタノール、DIPEA、110℃、45分間、MW;B)NMP、200℃、10分間、MW;C)塩化オキサリル、CH
3CN、0℃で30分間、25℃で2時間、45℃で5分間;D)NMP、0℃から10℃、30分間。
【0453】
ステップ−1
【0454】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(5.0mL)中の1(0.5g、3.0mmol)、2(0.32g、3.0mmol)の溶液にマイクロ波照射した(110℃、45分間)。それを冷却し、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(0.45g、63%)を得、それをさらに精製することなく次のステップで用いた。
【0455】
ステップ−2
【0456】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(4.5mL)中の3(0.45g、1.8mmol)、4(0.41g、3.7mmol)の溶液にマイクロ波照射した(200℃、10分間)。それを冷却し、水(25mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、クロロホルム/酢酸エチル:90/10)、5(0.23g、41%)を明黄色の固体として得た。
【0457】
ステップ−3a
【0458】
【化90】
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CH
3CN(1.0mL)中の6(0.13g、0.80mmol)の撹拌溶液に0℃の塩化オキサリル(0.122g、0.96mmol)を加えた。反応混合物を0℃で30分間、次いで室温で2時間撹拌させた。最後にそれを45℃で5分間加熱し、冷却し、反応混合物をさらに精製することなく次のステップで用いた。
【0459】
ステップ−3
【0460】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(1.0mL)中の5(0.05g、0.16mmol)の撹拌溶液に0℃の7を加えた。反応混合物を0℃で30分間および10℃で30分間撹拌した。それを飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(1mL)、ブライン(1mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。減圧濃縮し、次いでカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、230〜400、CHCl
3/MeOH、95/5)、I−4(0.02g、29.4%)を白色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.21 (s,6H),2.28 (s,3H),3.08 (bd,J=5.6 Hz,2H),6.29 (d,J=15.60 Hz,1H),6.67−6.74 (m,1H),6.86 (d,J=7.20 Hz,1H),7.12−7.20 (m,2H),7.27 (d,J=8.00 Hz,1H),7.43 (d,J=8.00 Hz,1H),7.62−7.64 (m,2H),7.82 (s,1H),8.08 (d,J=3.6 Hz,1H),9.23 (s,1H),9.24 (s,1H), 9.96
(s,1H);LCMS:m/e421.2(M+1)。
【0461】
(実施例6)
N−(3−(5−メチル−4−(フェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−5の調製
【0462】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0463】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−BuOH、110℃、30分間、MW;B)NMP、200℃、15分間、MW;C)塩化アクリロイル、NMP、0℃−30分間、室温−30分間。
【0464】
ステップ−1
【0465】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(2.0mL)中の1(0.1g、0.613mmol)、2(0.114g、1.226mmol)、DIPEA(0.118g、0.919mmol)の溶液に110℃で90分間マイクロ波照射した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、メタノール/クロロホルム:1/9)、3(0.08g、59%)を白色の固体として得た。
【0466】
ステップ−2
【0467】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(2.0mL)中の3(0.08g、0.364mmol)、4(0.059g、0.546mmol)の溶液にマイクロ波照射した(200℃、15分間)。反応混合物を冷却し、水(15mL)で希釈し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、CHCl
3/MeOH:98/2)、5(0.06g、60%)を明灰色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.09 (s,3H),4.74 (s,2H),6.09−6.11 (m,1H),6.77−6.85 (m,2H),6.91 (t,J=1.72 Hz,1H),7.02 (t,J=7.36 Hz,1H),7.31 (t,J=7.52 Hz,2H),7.75 (d,J=7.68 Hz,2H),7.84 (s,1H),8.18 (s,1H),8.65 (s,1H);LCMS:m/e293.2(M+1)。
【0468】
ステップ−3
【0469】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(2.0mL)中の5(60mg、0.205mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.148g、1.64mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。未希釈の反応混合物をアルミナカラムに通して(中性Al
2O
3、クロロホルム/メタノール、99/1)、I−5(0.013g、18.5%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.11 (s,3H),5.72 (dd,J=1.92 & 10.04 Hz,1H),6.22
(dd,J=1.92 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=9.32 & 16.92 Hz,1H),7.00 (t,J=7.28 Hz,1H),7.09 (t,J=8.04 Hz,1H),7.23−7.30 (m,3H),7.43 (d,J=8.04 Hz,1H),7.75−7.77 (m,2H),7.83 (s,1H),7.88 (s,1H),8.22 (s,1H),9.00 (s,1H),9.99 (s,1H);LCMS:m/e346(M+1)。
【0470】
(実施例7)
N−(4−メチル−3−(5−メチル−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−8の調製
【0471】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0472】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−BuOH、120℃、60分間、MW;A’)(BOC)
2O、MeOH、−10℃、4時間;B)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、110℃、12時間;C)TFA、CH
2Cl
2、0℃−30分間、室温−2時間;D)塩化アクリロイル、NMP、0℃−30分間、室温−30分間。
【0473】
ステップ1’
【0474】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(75mL)中のA(5g、0.04mmol)の撹拌溶液に(BOC)
2O(11.59g、0.050mmol)をゆっくりと−10℃で加えた。反応をこの温度で4時間撹拌し、次いで反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣をEtOAc(300mL)に溶解した。それを水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して、4(2.5g、27%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0475】
ステップ1
【0476】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(5mL)中の1(0.5g、3.06mmol)、2(0.39g、3.06mmol)、DIPEA(0.59g、4.5mmol)の溶液にマイクロ波照射した(120℃、30分間)。反応混合物を冷却し、溶媒を減圧除去し、得られた残渣を水(5mL)でクエンチした。それをEtOAc(3×20mL)で抽出し、合わせたEtOAc層を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、CHCl
3/MeOH:9/1)、3(0.35g、49%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0477】
ステップ2
【0478】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したトルエン(トルエンはN
2で15分間パージした)中の3(0.1g、0.43mmol)、4(0.14g、0.64mmol)、Pd(OAc)
2(10mg、0.043mmol)、BINAP(0.013g、0.021mmol)およびCs
2CO
3(0.2g、1.06mmol)の溶液をN
2雰囲気下で12時間還流させた。反応混合物を冷却し、セライト(登録商標)の短床に通した。濾液をEtOAc(25mL)で希釈し、水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、CHCl
3/MeOH:9/1)、5(40mg、22%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0479】
ステップ−3
【0480】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
0℃の乾燥CH
2Cl
2(2mL)中の5(0.04g、0.095mmol)の撹拌溶液にCF
3COOH(0.2mL、5体積)を加え、反応混合物をこの温度で30分間維持した。それを室温にさせ、この温度で2時間撹拌した。それを氷冷水(2mL)でクエンチし、炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(2mL)、ブライン(2mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して、6(22mg、73%)を明茶色の固体として得た。
【0481】
ステップ−4
【0482】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(4mL)中の6(0.2g、0.63mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.12g、1.25mmol)を加えた。反応をこの温度で30分間、次いで室温で30分間維持した。それを氷冷水(2mL)でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(2mL)、ブライン(2mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、230〜400、CHCl
3/MeOH:9/1)、I−8(10mg、4%)を白色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.07 (s,3H),2.13 (s,6H),5.70 (dd,J=1.92 & 10.08 Hz,1H),6.20 (dd,J=1.96 & 16.88 Hz,1H),6.41 (dd,J=10.16 & 16.96 Hz,1H),6.69 (d,J=7.36 Hz,1H),6.98 (t,J=7.76 Hz,1H),7.11 (d,J=8.24 Hz,1H),7.41 (q,J=9.92 Hz,1H),7.49−7.51 (m,2H),7.73 (s,1H),7.80 (s,1H),7.97 (s,1H),8.16 (s,1H),10.00 (s,1H);LCMS:m/e374(M+1)。
【0483】
(実施例8)
N−(3−(4−(3−ブロモフェニルアミノ)−5−メチルピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−9の調製
【0484】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0485】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−ブタノール、110℃、1時間、MW;B)1.5N HCl、エタノール、90℃、30分間、MW;C)塩化アクリロイル、NMP、0℃、30分間。
【0486】
ステップ1
【0487】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(5mL)中の1(0.5g、3.06mmol)、2(0.53g、3.06mmol)およびDIPEA(0.80mL、4.06mmol)の溶液にマイクロ波照射した(110℃、1時間)。反応混合物を冷却し、減圧濃縮して残渣を得た。
残渣をEtOAc(5mL)に溶解し、NaHCO
3溶液(2mL)、水(2mL)およびブライン溶液(2mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥後、減圧濃縮して、粗製3を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、3(0.125g、13%)を茶色の固体として得た。
【0488】
ステップ2
【0489】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(3mL)中の3(0.15g、0.5mmol)の溶液に4(0.081g、0.75mmol)、次いで1.5N HCl(0.055g、1.5mmol)を加えた。反応混合物にマイクロ波照射し(90℃、30分間)、冷却し、減圧濃縮した。得られた残渣をEtOAc(5mL)に溶解し、NaHCO
3溶液(2mL)、水(2mL)およびブライン(2mL)で洗浄した。それをNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、粗製5を得た。それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、5(0.06g、32%)を明茶色の固体として得た。
【0490】
ステップ3
【0491】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(1mL)中の5(0.06g、0.16mmol)の撹拌溶液に0℃の塩化アクリロイル(0.117g、1.29mmol)を加えた。反応混合物をこの温度で30分間撹拌させ、次いでジクロロメタン(2mL)に溶解した。それをNaHCO
3溶液(1mL)、水(1mL)およびブライン溶液(1mL)で洗浄した。それをNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、I−9(0.016g、23%)を淡茶色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.16 (s,3H),5.75 (dd,J=1.72 & 10 Hz,1H),6.23 (dd,J=1.76 & 16.88,Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),7.22−7.34 (m,4H),7.38 (d,J=8.00 Hz,1H),7.63 (d,J=8.08 H
z,1H),7.77 (s,1H),7.82 (s,1H),7.93 (s,1H),9.68 (s,1H),10.26 (s,1H),10.34 (s,1H);LCMS:m/e426(M+1)。
【0492】
(実施例9)
3−(4−(2−(シクロプロピルスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルアミノ)−5−メチルピリミジン−2−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミドI−10の調製
【0493】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0494】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
A’)DPPA、ベンジルアルコール、Et
3N、トルエン、110℃、12時間;B’)Pd(OH)
2、ギ酸アンモニウム、EtOH、還流、6時間;A)DIPEA、n−BuOH、120℃、1時間、MW;B)1.5N HCl、EtOH、還流12時間;C)塩化シクロプロピルスルホニル、DIPEA、THF、室温、12時間。
ステップ1〜4 骨格7を合成する手順は本明細書の化合物I−11の実験において記載する。
【0495】
ステップ5
【0496】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のTHF(4mL)中の7(0.05g、0.0121mmol)の撹拌溶液にDIPEA(0.023g、0.182mmol)、次いで塩化シクロプロピルスルホニル(0.031g、0.182mmol)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を室温にさせ、この温度で12時間維持した。それをEtOAc(10mL)に溶解し、水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、6/4)、I−10(0.035g、56%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 0.97−0.1.00 (m,4H),2.12 (s,3H),2.60−2.66 (m,1H),2.90 (t,J=5.2 Hz,2H),3.52 (t,J=6 Hz,2H),4.42 (s,2H),7.16 (d,J=8.4 Hz,1H),7.27 (s,2H),7.31−7.35 (m,2H),7.53 (s,1H),7.59 (d,J=8.4 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.03−8.04 (m,2H),8.45 (s,1H), 9.40 ( s,1H);LCMS:m/e515(M+1)。
【0497】
(実施例10)
3−(4−(2−(2−クロロアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルアミノ)−5−メチルピリミジン−2−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミドI−11の調製
【0498】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0499】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
A’)DPPA、ベンジルアルコール、Et
3N、トルエン、110℃、12時間;B’)Pd(OH)
2、ギ酸アンモニウム、EtOH、還流、6時間;A)DIPEA、n−BuOH、120℃、1時間、MW;B)1.5N HCl、EtOH、還流12時間;C)Cl−CH
2−COCl、Et
3N、THF、室温、12時間。
【0500】
ステップ−1
【0501】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(15mL)中の1(1.5g、5.4mmol)の撹拌溶液にDPPA(2.17g、8.11mmol)、Et
3N(1.05mL、8.11mmol)およびベンジルアルコール(0.876g、8.11mmol)をN
2下で加えた。反応混合物を12時間還流させ、冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈した。それを水(5mL)、ブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。それを濾過し、減圧濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、2(2.0g、97%)を白色の固体として得た。
【0502】
ステップ−2
【0503】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(25mL)中の2(2.2g、5.75mmol)の撹拌溶液にギ酸アンモニウム(3.68g、57.5mmol)を加え、反応混合物を6時間還流させた。それを冷却し、セライト(登録商標)床に通して濾過し、濾液を減圧濃縮して、3(1.3g、91%)を暗茶色の油として得、それをさらに精製することなく使用した。
【0504】
ステップ−3
【0505】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(15mL)中の3(1.4g、5.56mmol)、4(0.912g、5.56mmol)およびDIPEA(1.077g、8.3mmol)の溶液に120℃で45分間マイクロ波照射した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、水(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥後、減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、5(1.1g、52%)をクリーム色の固体として得た。
【0506】
ステップ−4
【0507】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(5mL)中の5(0.25g、0.66mmol)の撹拌溶液に6(0.126g、0.73mmol)および触媒量のHCl水溶液を加え、反応混合物を12時間100℃で還流させた。それを冷却し、沈殿した固体を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥して、7(0.24g、82%)を明黄色の固体として得た。
【0508】
ステップ−5
【0509】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(5mL)中の7(0.2g、0.487mmol)の撹拌溶液にEt
3N(0.094g、0.731mmol)を加えた。溶液を0℃まで冷却し、塩化クロロアセチル(0.082g、0.731mmol)をそれに加えた。反応混合物を室温にし、この温度で12時間撹拌させた。それを氷冷水(2mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物をブライン溶液(2mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、I−11(0.038g、16%)を明黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.11 (s,3H),2.77−2.89 (m,2H),3.70−3.72 (m,2H),4.49 (d,J=2.92 Hz,2H),4.63 (d,J=23.56 Hz,2H),7.15−7.17 (m,1H),7.24 (s,2H),7.30−7.32 (m,2H),7.50−7.65 (m,2H),7.91 (s,1H),8.04−8.05 (m,2H),8.27
(s,1H),9.31 (s,1H),LCMS:m/e486.8(MH
+).
(実施例11)
N−(3−(5−メチル−4−(4−フェノキシフェニルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−23の調製
【0510】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0511】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−ブタノール、100℃、1時間、MW;B)濃HCl、n−BuOH、160℃、20分間、MW;C)塩化アクリロイル、0℃、室温、1時間。
【0512】
ステップ−1
【0513】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(2mL)中の1(0.2g、1.2mmol)、2(0.12g、0.95mmol)およびDIPEA(0.23g、1.78mmol)の溶液にマイクロ波照射した(100℃で1時間)。次いで反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、残渣をEtOAc(5mL)に溶解した。それをNaHCO
3溶液(2mL)、水(2mL)、ブライン(2mL)で洗浄し、次いで無水Na
2SO
4で乾燥した。減圧濃縮後、カラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、3(0.11g、28.9%)を明茶色の固体として得た。
【0514】
ステップ−2
【0515】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(1mL)中の3(0.11g、0.3mmol)、4(0.114g、1.05mmol)の溶液に濃HCl(1滴)を加え、混合物にマイクロ波照射した(165℃で10分間)。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、残渣をEtOAc(5mL)に溶解した。それをNaHCO
3溶液(2mL)、水(2mL)およびブライン(2mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥後、減圧濃縮して、残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、5(0.08g、65%)を茶色の固体として得た。
【0516】
ステップ−3
【0517】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(1mL)中の5(0.015g、0.03mmol)撹拌溶液に0℃で塩化アクリロイル(0.005g、0.05mmol)を加えた。反応混合物を室温にさせ、この温度で1時間維持した。それをジクロロメタン(2mL)で希釈し、NaHCO
3溶液(1mL)、水(1mL)およびブライン(1mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥後、減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、I−23(0.004g、23%)を茶色の固体として得た。400 MHz,MeOD: δ 2.14 (s,3H),5.71 (d,J=11.20 Hz,1H),6.30−6.44 (m,2H),6.94−6.99 (m,4H),7.07−7.15 (m,2H),7.22
(d,J=7.2 Hz,1H),7.34−7.36 (m,3H),7.63 (d,J=8.8 Hz,2H),7.79 (s,2H);LCMS:m/e437(M+1)。
【0518】
(実施例12)
N−(3−(5−メチル−2−(3−スルファモイルフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−33の調製
【0519】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0520】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−BuOH、120℃、30分間、MW;B)1.5N HCl、エタノール、100℃、12時間;C)NMP、0℃から室温、1時間。
【0521】
ステップ−1
【0522】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(8mL)中の1(0.5g、3.06mmol)、1(0.49g、4.59mmol)およびDIPEA(0.59g、4.59mmol)の溶液にマイクロ波照射した(120℃、30分間)。それを冷却し、水(5mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル層をブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/酢酸エチル、9/1)、1(0.25g、34.77%)を明茶色の固体として得た。
【0523】
ステップ−2
【0524】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(2mL)中の3(0.1g、0.48mmol)の撹拌溶液に4(0.070g、0.42mmol)および触媒量の1.5N HCl(3滴)を加え、次いで100℃に12時間加熱した。次いで反応混合物を冷却し、固体を分離し、それを濾過し、エーテル5(粗製物として0.1g)で洗浄し、それを次のステップにそのまま用いた。
【0525】
ステップ−3
【0526】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(2mL)中の5(0.1g、0.27mmol)の撹拌溶液に0℃の塩化アクリロイル(0.037g、0.425mmol)を加え、次いでこれを室温で1時間撹拌し、次いで反応混合物を水(4mL)でクエンチし、NaHCO
3で塩基性化し、次いでこれを酢酸エチル(5mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン溶液(1mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過後濃縮し、次いで粗製物を分取HPLCを使用して精製して、I−33(0.07g、6%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (MeOD) δ ppm: 2.17 (s,3H),5.78 (dd,J=2.36 & 9.52 Hz,1H),6.34−6.48 (m,2H),7.26−7.43 (m,5H),7.87 (s,1H),7.96−8.03 (m,3H);LCMS:m/e425(M+1)。
【0527】
(実施例13)
N−(3−(メチル(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)アクリルアミドI−34の調製
【0528】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0529】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
A)Pd(OAC)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、100℃、16時間;B)NaH、CH
3I、THF、0℃−30分間、室温−16時間;C)アニリン、濃HCl、エタノール、90℃、60分間;D)H
2、Pd/C、エタノール、16時間;E)塩化アクリロイル、NMP、0℃、1時間。
【0530】
ステップ−1
【0531】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(30.0mL)中の2(1.0g、6.0mmol)の撹拌溶液に1(0.84g、6.0mmol)、BINAP(0.186g、0.3mmol)、Cs
2CO
3(4.87g、15.0mmol)を加えた。N
2で15分間パージすることにより反応混合物を脱気した。Pd(OAc)
2(0.134g、0.6mmol)を次いで反応混合物に加え、反応混合物を100℃で16時間N
2雰囲気下において加熱した。次いでそれを冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、セライト(登録商標)に通して濾過した。濾液を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120メッシュ、酢酸エチル/ヘキサン:10/90)、固体を得、それをエーテルで洗浄して3(0.6g、37%)を明黄色の固体として得た。
【0532】
ステップ−2
【0533】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥THF(10.0mL)中のNaH(0.1g、2.5mmol、パラフィン油中60%分散液)の撹拌混合物に0℃の3(0.5g、1.89mmol)を加え、反応混合物をこの温度で30分間撹拌した。CH
3I(0.305g、2.15mmol)をそれに加え、反応を室温にし、この温度で16時間撹拌させた。反応混合物を水(25mL)で希釈し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、CHCl
3/MeOH:99/1)、4(0.12g、22.7%)を明黄色の固体として得た。
【0534】
ステップ−3
【0535】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
EtOH(2mL)中の4(120mg、0.431mmol)の溶液に濃HCl(0.044g、1.2mmol)およびアニリン(0.16g、1.72mmol)を加え、反応混合物を密封圧力管中90℃で1時間加熱した。反応混合物を冷却し、溶媒を減圧濃縮して除去し、得られた残渣を10%NaHCO
3(10.0mL)で希釈した。それをEtOAc(3×15mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出物を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、CHCl
3/MeOH:99/1)、5(0.11g、76%)を明黄色の固体として得た。
【0536】
ステップ−4
【0537】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(50mL)中の5(0.110g、0.328mmol)の溶液に10%パラジウム/木炭(0.022g)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kg)下において室温で16時間撹拌した。それをセライト(登録商標)に通して濾過し、減圧濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、メタノール/クロロホルム:1/99)、6(0.07g、69.9%)を無色の粘稠
な液体として得た。
【0538】
ステップ−5
【0539】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(1.5mL)中の6(0.070g、0.23mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.083g、0.916mmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。それを10%重炭酸ナトリウム溶液(15mL)でクエンチし、析出した固体を濾過し、冷水(5mL)、ヘキサン(5mL)で洗浄した。固体を2時間減圧下で乾燥して、I−34(0.033g、40%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR
(DMSO−d
6) δ ppm: δ 1.47 (s,3H),3.45 (s,3H),5.74 (dd,J=Hz,1H),6.22 (dd,J=2.0 & 16.98 Hz,1H),6.38 (dd,J=10 & 16.94 Hz,1H),6.85−6.91 (m,2H),7.21−7.25 (m,2H),7.32 (t,J=8.02 Hz,1H),7.43−7.47 (m,2H),7.77−7.79 (m,2H),7.90 (s,1H),9.22 (s,1H),10.18
(s,1H);LCMS:m/e360.8(M+1)。
【0540】
(実施例14)
N−(3−(5−メチル−2−(3−(プロプ−2−イニルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−35の調製
【0541】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0542】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
A)K
2CO
3、CH
3CN、65℃、8時間;B)Fe粉末、NH
4Cl、MeOH、H
2O、80℃、4時間;C)1,3−フェニレンジアミン、DIPEA、n−BuOH、120℃、30分間、MW;D)濃HCl、無水エタノール、110℃、2時間;E)NMP、0℃、1時間。
【0543】
ステップ−1
【0544】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(15mL)中の1a(4g、0.0287mol)およびK
2CO
3(5.6g、0.0574mol)の撹拌溶液に臭化プロパルギル(4.1g、0.0345mol)を加え、得られた混合物を8時間還流させた。次いで反応混合物を冷却し、水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過後減圧濃縮して、2bを帯茶色の固体として得、それをさらに精製することなく使用した。
【0545】
ステップ−2
【0546】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(30mL)および水(30mL)の混合物中の2bの撹拌溶液にNH
4Cl(10.3g、0.194mol)および鉄粉末(6.8g、0.121mol)をそれぞれ加えた。得られた混合物を80℃で4時間還流させた。反応混合物を冷却し、メタノールで希釈し、セライト(登録商標)のパッドに通して濾過した。濾液を減圧濃縮し、
残渣をEtOAcに溶解した。それを水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、重力カラムクロマトグラフィー、期待した生成物をCHCl
3/MeOH:96/4で溶出した)、3(3.2g、91%)を帯茶色の固体として得た。
【0547】
ステップ−3
【0548】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(3mL)中の2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジン1(0.3g、0.0018mol)、1,3−フェニレンジアミン(0.24g、0022mol)、DIPEA(0.35g、0.0027mol)の溶液にマイクロ波照射した(120℃、30分間)。反応混合物を冷却し、水(15mL)でクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120)、2(0.15g、35%)を帯茶色の固体として得た。
【0549】
ステップ−4
【0550】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
2(0.15g、0.006mol)および3(0.37g、0.0025mol)圧力管に入れ、それに無水EtOH(3mL)、次いで濃HCl(0.04g、0.0012mol)を加えた。管をきつく封止し、120℃で2時間加熱した。次いで反応混合物を冷却し、溶媒を減圧除去し、得られた残渣をEtOAc(10mL)に溶解した。それを水(4mL)、NaHCO
3(4mL)およびブライン(5mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥後、減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、重力カラムクロマトグラフィー、生成すると期待した化合物をCHCl
3/MeOH:94/6中で溶出した)、4(125mg、56%)を明茶色の固体として得た。
【0551】
ステップ−5
【0552】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(8mL)中の4(0.1g、0.002mol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.1g、0.001mol)を0℃で滴下した。反応をこの温度で10分間維持し、次いで室温にし、この温度で1.5時間撹拌させた。次いでそれを10%重炭酸ナトリウム溶液(8mL)でクエンチし、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、重力カラムクロマトグラフィー、生成すると期待した化合物をCHCl
3/MeOH:90/10中で溶出した)、I−35(20mg、18%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.11 (s,3H),3.51 (s,1H),4.61 (s,2H),5.74 (d,J=9.08 Hz,1H),6.25 (d,J=15.84 Hz,1H),6.45 (s,2H),7.02 (s,1H),7.27−7.45 (m,5H),7.91 (d,J=8.84 Hz,2H),8.36 (s,1H),8.93 (s,1H),10.09 (s,1H),LCMS:m/e400(M+1)。
【0553】
(実施例15)
(E)−4−(ジメチルアミノ)−N−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)ブタ−2−エンアミドI−38の調製
【0554】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0555】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIEA、n−BuOH、120℃、30分間、MW;B)NMP、200℃、10分間、MW;C))塩化オキサリル、CH
3CN、0℃で30分間、25℃で2時間、45℃で5分間、D)NMP、0℃、1時間。
【0556】
ステップ−1
【0557】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(20.0mL)中の1(2.0g、12mmol)、2(2.0g、18mmol)、DIPEA(2.33g、18mmol)の溶液に120℃で30分間マイクロ波照射した。次いで反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120メッシュ、EtOAc/CHCl
3:15/85)、3(1.3g、45%)を暗茶色の固体として得た。
【0558】
ステップ−2
【0559】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(10mL)中の3(1.0g、4.27mmol)、4(1.5g、16.12mmol)の溶液にマイクロ波照射した(200℃、10分間)。次いで反応混合物を冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、CHCl
3/MeOH:98/2)、5(0.5g、40.3%)を明茶色の固体として得た。
【0560】
ステップ−2’
【0561】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
CH
3CN(1.0mL)中の6’(70mg、0.42mmol)の撹拌溶液に0℃の塩化オキサリル(80mg、0.62mmol)を加えた。反応混合物を0℃で30分間、次いで室温で2時間撹拌させた。最後にそれを45℃で5分間加熱し、冷却し、反応混合物をさらに精製することなく次のステップで用いた。
【0562】
ステップ−3
【0563】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(1mL)中の5(75mg、0.12mmol)の撹拌溶液に0℃の6を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、冷水(5mL)でクエンチし、Et
3Nで塩基性化し、CH
2Cl
2(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。減圧濃縮し、次いでクロロホルム中の5%メタノールを使用してシリカゲル(60〜120)上で精製して、粗製化合物(20mg)を茶色のゴム状固体として得、それを再びジクロロメタンに溶解し、10%重炭酸塩溶液と共に30分間撹拌し、ジクロロメタン層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮して、I−38(8mg、17%)を茶色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.15 (s,3H),2.32 (s,6H),3.21 (d,J=5.76 Hz,2H),6.27 (d,J=15.36 Hz,1H),6.84−6.93 (m,2H),7.14 (t,J=7.52 Hz,2H),7.27−7.33 (m,2H),7.44 (dd,J=2.04 Hz &
5.08 Hz,1H),7.53 (d,J=7.72 Hz,2H),7.80 (s,1H),8.00 (s,1H);LCMS:m/e402.8(M+1)。
【0564】
(実施例16)
N−(4−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−39の調製
【0565】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0566】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−BuOH、110℃、45分間、MW;B)濃HCl、n−BuOH、150
0C、10分間、MW;C)塩化アクリロイル、NMP、0℃−30分間、室温−2時間。
【0567】
ステップ−1
【0568】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(10mL)中の1(0.4g、2.4mmol)、2(0.3g、2.6mmol)、DIPEA(0.46g、3.6mmol)の溶液にマイクロ波照射した(110℃、45分間)。反応混合物を冷却し、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、CHCl
3/MeOH:99/1)、3(350mg、62%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0569】
ステップ−2
【0570】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(10mL)中の3(0.2g、0.8mmol)、4(0.63g、6.8mmol)および濃HCl(0.03g、0.8mmol)の溶液にマイクロ波照射した(150℃、10分間)。次いで反応混合物を冷却し、水(10mL)で希釈し、10%重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、EtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、CHCl
3/MeOH:97/3)、5(110mg、47%)を茶色のゴム状固体として得た。
【0571】
ステップ−3
【0572】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(2mL)中の5(0.06g、0.2mmol)の撹拌溶液に0℃の塩化アクリロイル(0.03g、0.3mmol)を加えた。それを同温で20分間、次いで室温で2時間撹拌させた。反応混合物を水でクエンチし、10%重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、60〜120)、最後に分取HPLCで精製して、I−39(10mg、16%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.10 (s,3H),5.71−5.76 (m,1H),6.25 (dd,J 2.04 & 16.96 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.84 (t,J=7.30
Hz,1H),7.14−7.18 (m,2H),7.62−7.68 (m,6H),7.86 (s,1H),8.26 (s,1H),8.94 (s,1H),10.11 (s,1H),LCMS:m/e346(M+1)。
【0573】
(実施例17)
N−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)プロピオンアミドI
R−7の調製
【0574】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0575】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIPEA、n−BuOH、120℃、30分間、MW;B)NMP、200℃、10分間、MW;C)6、NMP、0℃、60分間。
【0576】
ステップ−1
【0577】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
n−BuOH(20.0mL)中の1(2.0g、12mmol)、2(2.0g、18mmol)、DIPEA(2.33g、18mmol)の溶液に120℃で30分間マイクロ波照射した。次いで反応混合物を水(100mL)でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120メッシュ、EtOAc/CHCl
3:15/85)、3(1.3g、45%)を暗茶色の固体として得た。
【0578】
ステップ−2
【0579】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
NMP(10mL)中の3(1.0g、4.27mmol)、4(1.5g、16.12mmol)の溶液にマイクロ波照射した(200℃、10分間)。次いで反応混合物を冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、CHCl
3/MeOH:98/2)、5(0.5g、40.3%)を明茶色の固体として得た。
【0580】
ステップ−3
【0581】
【化158】
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0℃のNMP(1.0mL)中の5(75mg、0.25mmol)の撹拌溶液に塩化プロパノイル(6)(72mg、0.75mmol)を加え、反応混合物を0℃で60分間撹拌した。次いで反応混合物を水(5mL)でクエンチし、Et
3Nで塩基性化し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、230〜400、メタノール/クロロホルム:2/98)、I
R−7(0.025g、28.73%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.08 (t,J=7.6 Hz,3H),2.11 (s,3H),2.31 (q,J=7.6 Hz,2H),6.81 (t,J=7.2 Hz,1H),7.11 (t,J=8 Hz,2H),7.21−7.25 (m,1H),7.31 (d,J=8.40 Hz,1H),7.36 (d,J=8.00 Hz,1H),7.66 (d,J=8.40 Hz,2H),7.86 (s,1H),7.89 (s,1H),8.35 (s,1H),8.93 (s,1H),9.81 (s,1H);LCMS:m/e348.3(M+1)。
【0582】
(実施例18)
N−(4−メチル−3−(4−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−56の調製
【0583】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0584】
【化160】
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A)塩化アクリロイル、Et
3N、DMF、室温、12時間
ステップ−1
【0585】
【化161】
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0℃のDMF(1mL)中の1(0.15g、0.54mmol)およびEt
3N(0.11g、1.08mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.09g、1.08mmol)をN
2雰囲気下で滴下した。反応混合物を室温にし、さらに12時間撹拌した。次いでそれを氷冷水(2mL)でクエンチし、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物をブライン(2mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、粗製残渣を得た。残渣を分取HPLCでさらに精製して、I−56(0.060g、33%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.19 (s,3H),5.72 (dd,J=2 & 10.08 Hz,1H),6.22 (dd,J=2 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10 & 17 Hz,1H),7.16 (d,J=8.36 Hz,1H),7.32 (dd,J=1.92 & 8.16 Hz,1H),7.42 (d,J=5.12 Hz,1H),7.50−7.53 (m,1H),7.95 (d,J=1.68 Hz,1H),8.45 (dd,J=6.16 & 8.16 Hz,1H),8.49 (d,J=5.16 Hz,1H),8.68 (dd,J=1.56 &
4.76 Hz,1H),8.95 (s,1H),9.25 (d,J=1.56 Hz,1H),10.08 (s,1H);LCMS:m/e332.4(M+1)。
【0586】
(実施例19)
エノン含有弾頭を有する化合物、例えば、3−メチル−1−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)ブタ−2−エン−1−オンI−47を調製する一般的方法
【0587】
【化162】
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標題化合物を以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って調製する。I−47はエノン含有弾頭を有する典型的な化合物であり、エノン含有弾頭を有するその他の化合物は以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび対応する中間体に従って実質的に同様に合成できることも当業者に理解される。
【0588】
【化163】
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化合物1と2をトリエチルアミンの存在下でカップリングさせて化合物3を得る。化合物3をアニリン(analine)で高温において処理して化合物4を得る。化合物4を
水酸化カリウムで鹸化して酸化合物5を得、EDCを使用してそれをN−O−ジメチルヒドロキシルアミンとカップリングさせて化合物6を得る。化合物6を低温で処理して典型的な化合物I−47を得る。
【0589】
(実施例20)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−182の調製
【0590】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0591】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、DIPEA、THF、還流;B)4、t−アミルアルコール、HOAc、還流;C)TFA、DCM;D)7、DIPEA、THF、−10℃。
【0592】
ステップ−1
【0593】
【化166】
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1(800mg、4.8mmoL)、2(996mg、4.8mmol)およびヒューニッヒ塩基(948μL、5.75mmoL)をTHF(20mL)に溶解した。反応混合物を終夜加熱還流させた。冷却後、水/ブライン(10mL)の間に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去した。EtOAcおよびヘプタンで磨砕し、濾過後、白色の固体、1gを得た。LC/MS(RT=2.03/(M+1))339.1。
【0594】
ステップ−2
【0595】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
3(800mg、2.37mmol)および4(576mg、2.84mmoL)をtert−アミルアルコール(14mL)および酢酸(5滴)に懸濁させた。4時間加熱還流した。冷却後、溶媒を回転蒸発で除去した。暗色の油を水/ブラインおよびTHF(各10mL)の間に分配し、かき回し、層を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、紫色の固体、0.55gを得た。LC/MS(RT=2.997/(M+1))470.2。追加の150mgの生成物から(BOC)保護基を除いたものが水層から結晶化した。
【0596】
ステップ−3
【0597】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(20mL)中の6(550mg、1.17mmol)の溶液にTFA(2mL)を加えた。30分間室温で4時間撹拌し、溶媒を回転蒸発で除去し、油を冷(0℃)飽和重炭酸ナトリウム(10mL)およびEtOAc(10mL)に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去して、暗色の油を得た。20%〜100%ヘプタン/EtOAc勾配を使用し、コンビフラッシュシステムを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより309mgの明ピンク色の固体を得た。LC/MS(RT=2.78/(M+1))370.2。
【0598】
ステップ−4
【0599】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の6(309mg、0.84mmol)の溶液を水/氷−MeOH浴(−10℃)中で冷却した。これに7(71μL、0.88mmol)を加え、10分間撹拌し、次いでヒューニッヒ塩基(145μL、0.88mmoL)を加え、10分間撹拌した。水/ブライン(10mL)の間に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去し、ジエチルエーテルで磨砕して、濾過後に285mg(80%)のオフホワイト色の固体を得た。LC/MS(RT=2.79/(M+H))424.2。
【0600】
(実施例21)
N−(3−(2−(3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニルアミノ
)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−86の調製
【0601】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.87/(M+H))491.1。
【0602】
(実施例22)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−92の調製
【0603】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに1−(2−(4−アミノフェノキシ)エチル)ピロリジン−2−オンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.718/(M+H))477.1。
【0604】
(実施例23)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−93の調製
【0605】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに2−(4−アミノフェノキシ)−2−メチルプロパン−1−オールを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.724/(M+H))438.1。
【0606】
(実施例24)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−イソプロポキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−172の調製
【0607】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに6−イソプロポキシピリジン−3−アミンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.878/(M+H))409.2。
【0608】
(実施例25)
N−(3−(5−フルオロ−2−(2−オキソインドリン−5−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−181の調製
【0609】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに5−アミノインドリン−2−オンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.617/(M+H))405.1。
【0610】
(実施例26)
N−(2−クロロ−5−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−108の調製
【0611】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル5−アミノ−2−クロロフェニルカルバメートを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.852/(M+H))458.1。
【0612】
(実施例27)
N−(2−クロロ−5−(5−フルオロ−2−(6−イソプロポキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−107の調製
【0613】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル5−アミノ−2−フルオロフェニルカルバメートおよびステップ2の4の代わりに6−イソプロポキシピリジン−3−アミンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.938/(M+H))443.1。
【0614】
(実施例28)
N−(2−フルオロ−5−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−87の調製
【0615】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル5−アミノ−2−フルオロフェニルカルバメートを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.797/(M+H))442.0。
【0616】
(実施例29)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−((1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−90の調製
【0617】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0618】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、DIPEA、THF、還流;B)4、Pd(OAc)
2、X−Phos、CsCO
3、ジオキサン、還流、12時間;C)TFA、DCM;D)7、DIPEA、THF、−10℃。
【0619】
ステップ−1
【0620】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
1(800mg、4.8mmoL)、2(996mg、4.8mmol)およびヒューニッヒ塩基(948μL、5.75mmoL)をTHF(20mL)に溶解した。反応混合物を終夜加熱還流させた。冷却後、水/ブライン(10mL)で分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去した。EtOAcおよびヘプタンで磨砕し、濾過後、白色の固体、1gを得た。LC/MS(RT=2.03/(M+1))339.1。
【0621】
ステップ−2
【0622】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
3(205mg、0.61mmol)および4(150mg、0.73mmol)をジオキサン(4mL)に溶解した。溶液を1分間脱気した。酢酸パラジウム(20mg、5moL%)、X−Phosリガンド(35mg、10moL%)およびCsCO
3(325mg、1.2mmoL)をこの順番で加えた。懸濁液を1分間アルゴン雰囲気下で脱気し、混合物を12時間加熱還流させた。冷却後、溶媒を回転蒸発で除去した。暗色の油を水/ブラインおよびEtOAc(各5mL)の間に分配し、かき回し、沈殿を濾別し、濾液の層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、暗色の油を得た。ヘプタン/EtOAcの0〜30%勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより、明黄色の油を得た。LC/MS(RT=3.043/(M+1))523.2。
【0623】
ステップ−3
【0624】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の5(144mg、0.27mmol)の溶液にTFA(1mL)を加えた。30分間室温で12時間撹拌し、溶媒を回転蒸発で除去し、油を冷(0℃)飽和重炭酸ナトリウム(5mL)およびEtOAc(5mL)に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去して、明黄色の泡状物を得た。LC/MS(RT=2.723/(M+1))423.1。
【0625】
ステップ−4
【0626】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
THF(3mL)中の6(105mg、0.25mmol)の溶液を水/氷−MeOH浴(−10℃)中で冷却した。これに7(21μL、0.26mmoL)を加え、10分間撹拌し、次いでヒューニッヒ塩基(51μL、0.26mmoL)を加え、10分間撹拌した。水/ブライン(5mL)に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、明黄色の泡状物を得た。LC/MS(RT=2.726/(M+H))477.1。
【0627】
(実施例30)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−77の調製
【0628】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりにN
2−(2−メトキシエチル)−N
2−メチルピリジン−2,5−ジアミンを使用して実施例29で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.739/(M+H))438.1。
【0629】
(実施例31)
1−(6−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−194の調製
【0630】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0631】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、DIPEA、THF、還流;B)4、HOAc、tert−アミルアルコール、還流、12時間;C)TFA、DCM;D)7、DIPEA、DCM、NMP、−10℃。
【0632】
ステップ−1
【0633】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
1(186mg、1.1mmoL)、2(280mg、1.1mmoL)およびヒューニッヒ塩基(220μL、1.3mmoL)をTHF(6mL)に溶解した。反応混合物を終夜加熱還流させた。冷却後、水/ブライン(6mL)に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去して、黄褐色の固体を得た。LC/MS(RT=3.008/(M+1))381.1。
【0634】
ステップ−2
【0635】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
3(215mg、0.56mmol)および4(83mg、0.66mmol)をtert−アミルアルコール(6mL)および酢酸(3滴)に懸濁させた。12時間加熱還流させた。冷却後、溶媒を回転蒸発で除去した。暗色の油を水/ブラインおよびEtOAc(各5mL)の間に分配し、かき回し、層を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、油を得た。30〜70%勾配のヘプタン/酢酸エチルをコンビフラッシュシステム上で使用するフラッシュクロマトグラフィーにより、黄褐色の固体を得た。LC/MS(RT=2.011/(M+1))469.2。
【0636】
ステップ−3
【0637】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の5(200mg、0.43mmol)の溶液にTFA(1mL)を加えた。30分間室温で12時間撹拌し、溶媒を回転蒸発で除去し、油を冷(0℃)飽和重炭酸ナトリウム(5mL)およびEtOAc(5mL)の間に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去して、ピンク色の固体を得た。LC/MS(RT=2.782/(M+1))369.1。
【0638】
ステップ−4
【0639】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(2mL)およびNMP(0.5mL)中の6(150mg、0.41mmol)の溶液を水/氷−MeOH浴(−10℃)中で冷却した。これに7(34μL、0.43mmoL)を加え、10分間撹拌し、次いでヒューニッヒ塩基(70μL、0.43mmoL)を加え、10分間撹拌した。水/ブライン(5mL)の間に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。20〜80%勾配のヘプタン/酢酸エチルを使用するフラッシュクロマトグラフィーで直接精製することにより、ピンク色の固体を得た。LC/MS(RT=2.8/(M+H))423.1。
【0640】
(実施例32)
1−(6−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−141の調製
【0641】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例31で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.845/(M+H))466.2。
【0642】
(実施例33)
1−(6−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジ
ン−4−イルアミノ)インドリン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−166の調製
【0643】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル6−アミノインドリン−1−カルボキシレートを使用して実施例31で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.825/(M+H))407.1。
【0644】
(実施例34)
1−(5−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)イソインドリン−2−イル)プロプ−2−エン−1−オンI−165の調製
【0645】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル5−アミノイソインドリン−1−カルボキシレートを使用して実施例31で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.751/(M+H))407.1。
【0646】
(実施例35)
1−(6−(4−(3−クロロフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−149の調製
【0647】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0648】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、DIPEA、THF、還流;B)4、HOAc、tert−アミルアルコール、還流、12時間;C)TFA、DCM;D)7、DIPEA、THF、−10℃。
【0649】
ステップ−1
【0650】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
1(484mg、2.9mmoL)、2(305mg、2.9mmoL)およびヒューニッヒ塩基(526μL、3.5mmoL)をTHF(10mL)に溶解した。反応混合物を終夜加熱還流させた。冷却後、水/ブライン(10mL)の間に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去した。0〜30%勾配のヘプタン/酢酸エチルをコンビフラッシュシステム上で使用するフラッシュクロマトグラフィーにより、白色の固体を得た。LC/MS(RT=2.03/(M+1))339.1。
【0651】
ステップ−2
【0652】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
3(150mg、0.58mmoL)および4(175mg、0.7mmoL)をtert−アミルアルコール(8mL)および酢酸(3滴)に懸濁させた。12時間加熱還流させた。冷却後、溶媒を回転蒸発で除去した。暗色の油を水/ブラインおよびEtOAc(各5mL)の間に分配し、かき回し、層を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、暗色の油を得た。0〜25%勾配のヘプタン/酢酸エチルをコンビフラッシュシステム上で使用するフラッシュクロマトグラフィーにより、白色の固体を得た。LC/MS(RT=2.997/(M+1))470.2。
【0653】
ステップ−3
【0654】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(10mL)中の5(180mg、0.38mmol)の溶液にTFA(1mL)を加えた。30分間室温で4時間撹拌し、溶媒を回転蒸発で除去し、油を冷(0℃)飽和重炭酸ナトリウム(5mL)およびEtOAc(5mL)の間に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去して、明黄色の固体を得た。LC/MS(RT=2.723/(M+1))423.1。
【0655】
ステップ−4
【0656】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
THF(3mL)中の6(150mg、0.4mmol)の溶液を水/氷−MeOH浴(−10℃)中で冷却した。これに7(34μL、0.42mmoL)を加え、10分間撹拌し、次いでヒューニッヒ塩基(70μL、0.42mmoL)を加え、10分間撹拌した。水/ブライン(5mL)の間に分配し、かき回し、層を分離した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、明黄色の固体を得た。10〜50%勾配のヘプタン/酢酸エチルをコンビフラッシュシステム上で使用するフラッシュクロマトグラフィーにより、白色の固体を得た。LC/MS(RT=2.945/(M+H))426。
【0657】
(実施例36)
5−(2−(4−アクリロイル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)インドリン−2−オンI−130の調製
【0658】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに5−アミノインドリン−2−オンを使用して実施例35で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.673/(M+H))447.1。
【0659】
(実施例37)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドI−230の調製
【0660】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0661】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、NEt
3、DCM、0℃から室温;B)4、DIPEA、THF、室温、12時間;C)6、DIPEA、t−アミルアルコール、還流、4時間;D)TFA、DCM、室温;E)7、NEt
3、THF、0℃;F)TFA、TfOH、DCM、室温。
【0662】
ステップ−1
【0663】
【化203】
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1(500mg、2.4mmoL、J. Med. Chem.50巻:591号(2007年)および米国特許出願第2007/0072851号に従って2,4−ジヒドロキシピリミジン−5−カルボン酸から調製)をDCM(10mL)に溶解し、氷/水浴(0℃)中で冷却した。2(309μL、2.4mmoL)を加え、混合物を10分間撹拌した。トリエチルアミン(365μL、2.6mmol)を加え、混合物を室温に加温し、30分間撹拌させた。溶媒の体積を回転蒸発により減少させ、0〜30%勾配のヘプタン/酢酸エチルをコンビフラッシュシステム上で使用するフラッシュクロマトグラフィーで直接精製して、白色の固体を得た。LC/MS(RT=2.789/(M+1))312。
【0664】
ステップ−2
【0665】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
3(170mg、0.55mmoL)、4(113mg、0.55mmoL)およびヒューニッヒ塩基(108μL、0.65mmoL)をTHF(6mL)に溶解した。室温で12時間撹拌した。水/ブラインの間に分配し、かき回し、層を分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、EtOAcで磨砕後、白色の固体を得た。LC/MS(RT=3.123/(M+1))484。
【0666】
ステップ−3
【0667】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
5(230mg、0.48mmol)、6(126μL、1.4mmoL)およびヒューニッヒ塩基(94μL、0.57mmoL)をt−アミルアルコール(6mL)に溶解する。4時間加熱還流させ、冷却し、固体塊に水を加えた。かき回し、濾過し、乾燥して、白色の固体を得た。LC/MS(RT=3.182/(M+1))541.2。
【0668】
ステップ−4
【0669】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
7(180mg、0.33mmol)をDCM(10mL)に懸濁し、TFA(1mL)で処理した。室温で終夜撹拌した。DCM(40mL)で希釈し、NaOH(1N、25mL)で洗浄した。かき回し、沈殿が形成し、濾過し、乾燥して、白色の固体を得た。
LC/MS(RT=2.934/(M+1))441.1。
【0670】
ステップ−5
【0671】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
THF(6mL)中の8(130mg、0.29mmol)の懸濁液を水/氷(0℃)中で冷却した。これに9(25μL(および追加の5μL)、0.38mmoL(合計))を加え、次いでトリエチルアミン(43μL(および追加の11μL)、0.38mmoL(合計))を加え、合計1時間撹拌した。水を加え、かき回し、残りの沈殿を濾別し、廃棄した。濾液を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を回転蒸発で除去して、黄色の固体を得た。0〜25%勾配のヘプタン/酢酸エチルをコンビフラッシュシステム上で使用するフラッシュクロマトグラフィーにより、白色の固体を得た。LC/MS(RT=2.964/(M+H))495.1。
【0672】
ステップ−6
【0673】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(4mL)中のI−231(30mg、0.061mmol)の懸濁液にTFA(200μL)およびトリフルオロメタンスルホン酸(68μL、0.61mmoL)を加えた。室温で1時間撹拌した。減圧下回転蒸発により溶媒を除去し、冷(0℃)飽和重炭酸ナトリウム(10mL)およびEtOAc(10mL)に分配し、かき回し、層を分離した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を回転蒸発で除去して、ジエチルエーテルで磨砕後、白色の固体を得た。LC/MS(RT=2.715/(M+H))375.1。
【0674】
(実施例38)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−N−フェニル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドI−222の調製
【0675】
【化209】
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ステップ1の2の代わりにアニリンを使用し、ステップ6を省いて実施例37で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.991/(M+H))451.2。
【0676】
(実施例39)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−N−シクロプロピル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドI−221の調製
【0677】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにシクロプロピルアミンを使用し、ステップ6を省いて実施例37で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.838/(M+H))415.2。
【0678】
(実施例40)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドI−210の調製
【0679】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例37で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.743/(M+H))405.1。
【0680】
(実施例41)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドI−209の調製
【0681】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに6−メトキシピリジン−3−アミンを使用して実施例37で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.657/(M+H))406.2。
【0682】
(実施例42)
1−{6−[5−アセチル−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イルアミノ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル}−プロペノンI−170の調製
【0683】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0684】
【化214】
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A)2、DIPEA、THF、70℃、16時間;B)(a)4、PdCl
2(PPh
3)
2、DMF、70℃;(b)1N HCl、アセトン、60℃、15分間;C)HCl/ジオキサン、DCM;D)7、DIPEA、NMP、DCM、−20℃から室温;E)9、pTsOH、ジオキサン、100℃、15分間。
【0685】
ステップ−1
【0686】
【化215】
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無水テトラヒドロフラン20mL中の499mgの1(2.19mmol)、547mgの2(2.19mmol)、および500μLのN,N−ジイソプロピルエチルアミンの混合物を70℃で終夜加熱した。冷却後、反応混合物を濃縮し、50mLのEtOAc、20mLの重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで水性後処理し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過および濃縮後、残渣を短シリカカートリッジに通し、ヘプタン/EtOAc(v/v3/1)で溶出して、815mgのわずかに黄色の固体(84%)を得た。LC−MS:m/z441.0(ES+)、439.0(ES−)。
【0687】
ステップ−2
【0688】
【化216】
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6mLの無水DMF中の中間体3(815mg、1.85mmol)、4(740mg、1.1当量)、27mgのジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(2%mol)の混合物を窒素で30分間パージした。次いで反応混合物を70℃で終夜加熱した。LC−MSは70%の変換を示した。冷却後、30mLの酢酸エチルおよび5mLの水中の760mgのフッ化カリウムを加え、混合物を室温で少なくとも2時間撹拌した。白色の沈殿を濾別し、有機層を分離し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
【0689】
濾過および濃縮後、残渣を20mLのアセトンに溶解後、3mLの1.0N HCl水溶液を加えた。混合物を60℃で15分間加熱し、減圧濃縮した。通常の後処理を50mLのEtOAc、10mLの飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブライン、無水硫酸ナトリウムを使用して行った。濃縮後、残渣をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、405mgの黄色の固体(消費した出発材料に基づいて70%)を得、また中間体3を183mg回収した。LC−MS:m/z405.1(ES+)、403.1(ES−)。
【0690】
ステップ−3
【0691】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
10mLのジクロロメタン中の1.28gの中間体I−2の混合物にジオキサン中の10mLの4.0N HClを加えた。室温で終夜撹拌後、溶媒を除去し、残渣を真空乾燥した。LC−MS:m/z305.1(ES+)、303.1(ES−)。
【0692】
ステップ−4
【0693】
【化218】
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N
2下、−20℃の10mLのNMPおよび10mLのジクロロメタン中の上で得られた中間体6、1mLのDIPEAの混合物に275μLの7(1.1当量)を加えた。反応を5分間続け、次いで1mLのイソプロピルアルコールでクエンチした。反応混合物を室温に加温し、100mLのEtOAcで抽出し、水10mL×2、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過および濃縮後、溶離液ヘプタン/EtOAc(v/v2/3)でフラッシュカラムクロマトグラフィーによって残渣を精製して、黄色の固体I−3 450mg(40%)を得た。LC−MS:m/z359.1(ES+)、357.1(ES−)。
【0694】
ステップ−5
【0695】
【化219】
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1mLの0.08M p−TsOHジオキサン溶液中の30mgの中間体8(84μmol)および13mgの9(1.2当量)の混合物を100℃で15分間加熱した。冷却後、反応混合物に50mLのEtOAc、重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで通例の後処理を行い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮後、溶離液としてヘプタン/EtOAc(v/v1/4)を用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで残渣を精製して、22.8mgの淡白色の固体(61%)を得た。LC−MS:m/z=447.1(ES+)、445.2(ES−)。
【0696】
(実施例43)
1−{6−[5−アセチル−2−(4−モルホリン−4−イル−フェニルアミノ)−ピリミジン−4−イルアミノ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル}−プロペノンI−169の調製
【0697】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ5の9の代わりに4−モルホリン−4−イル−フェニルアミンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z501.1(ES+)、499.2(ES−)。
【0698】
(実施例44)
1−{6−[5−アセチル−2−(6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イルアミノ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル}−プロペノンI−168の調製
【0699】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ5の9の代わりに3−アミノ−[6−モルホリン−4−イル]−ピリジンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z502.2(ES+)、500.3(ES−)。
【0700】
(実施例45)
1−{6−[5−アセチル−2−(1−メチル−1H−インダゾール−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イルアミノ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル}−プロペノンI−154の調製
【0701】
【化222】
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ステップ5の9の代わりに1−メチル−1H−インダゾール−6−イルアミンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z470.1(ES+)、468.1(ES−)。
【0702】
(実施例46)
1−{6−[5−アセチル−2−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−ピリミジン−4−イルアミノ]−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル}−プロペノンI−153の調製
【0703】
【化223】
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ステップ5の9の代わりに1H−インダゾール−6−イルアミンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z456.1(ES+)、454.2(ES−)。
【0704】
(実施例47)
1−{4−[5−アセチル−4−(4−アクリロイル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−フェニル}−ピロリジン−2−オンI−152の調製
【0705】
【化224】
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ステップ5の9の代わりに1−(4−アミノ−フェニル)−ピロリジン−2−オンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z456.1(ES+)、454.2(ES−)。
【0706】
(実施例48)
1−(6−{5−アセチル−2−[4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イルアミノ}−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)−プロペノンI−150の調製
【0707】
【化225】
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ステップ5の9の代わりに4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニルアミンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z490.2(ES+)、488.3(ES−)。
【0708】
(実施例49)
5−[5−アセチル−4−(4−アクリロイル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミノ)−ピリミジン−2−イルアミノ]−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンI−129の調製
【0709】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ5の9の代わりに5−アミノ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z471.1(ES+)、469.2(ES−)。
【0710】
(実施例50)
1−(6−{5−アセチル−2−[6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−ピリジン−3−イルアミノ]−ピリミジン−4−イルアミノ}−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)−プロペノンI−128の調製
【0711】
【化227】
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ステップ5の9の代わりに2−(5−アミノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エタノールを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z477.1(ES+)、475.2(ES−)。
【0712】
(実施例51)
N−{3−[5−アセチル−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イルアミノ]−フェニル}−アクリルアミドI−189の調製
【0713】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル3−アミノフェニルカルバメートおよびステップ5の9の代わりに5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z405.1(ES+)、403.2(ES−)。
【0714】
(実施例52)
N−{3−[5−アセチル−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イルオキシ]−フェニル}−アクリルアミドI−188の調製
【0715】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル3−ヒドロキシフェニルカルバメートおよびステップ5の9の代わりに5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z406.2(ES+)、404.1(ES−)。
【0716】
(実施例53)
1−{3−[5−アセチル−2−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルアミノ)−ピリミジン−4−イルアミノ]−アゼチジン−1−イル}−プロペノンI−187の調製
【0717】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに3−アミノ−N−Boc−アゼチジンおよびステップ5の9の代わりに5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z369.1(ES+)、367.2(ES−)。
【0718】
(実施例54)
N−(3−{5−アセチル−2−[4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イルアミノ}−フェニル)−アクリルアミドI−124の調製
【0719】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル3−アミノフェニルカルバメートおよびステップ5の9の代わりに4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニルアミンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z448.2(ES+)、446.3(ES−)。
【0720】
(実施例55)
N−(3−{5−アセチル−2−[6−(2−メトキシ−エトキシ)−ピリジン−3−イルアミノ]−ピリミジン−4−イルアミノ}−フェニル)−アクリルアミドI−122の調製
【0721】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル3−アミノフェニルカルバメートおよびステップ5の9の代わりに6−(2−メトキシ−エトキシ)−ピリジン−3−イルアミンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z449.2(ES+)、447.1(ES−)。
【0722】
(実施例56)
N−(3−{5−アセチル−2−[6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−ピリジン−3−イルアミノ]−ピリミジン−4−イルアミノ}−フェニル)−アクリルアミドI−121の調製
【0723】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル3−アミノフェニルカルバメートおよびステップ5の9の代わりに2−(5−アミノ−ピリジン−2−イルオキシ)−エタノールを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z435.1(ES+)、433.2(ES−)。
【0724】
(実施例57)
4−(3−アクリルアミドフェノキシ)−2−(3−メトキシフェニルアミノ)−ピリミジン−5−カルボン酸フェニルアミドI−200の調製
【0725】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0726】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、NaH、THF、0℃;B)NaOH、THF、MeOH;C)5、TBTU、DIPEA、CH
3CN、0℃;D)MCPBA、CH
2Cl
2、0℃;E)8、50℃、3時間;F)TFA、CH
2Cl
2;G)11、DIPEA、CH
2Cl
2
ステップ1
【0727】
【化236】
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0℃の(3−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸tert−ブチルエステル2(1.79g、8.59mmol)の撹拌溶液に無水THF(30mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(0.34g、8.9mmol)の懸濁液を加えた。混合物を0℃で20分間撹拌した。次いでフェノキシド溶液をTHF(20mL)中の4−クロロ−(2−メチルスルファニル)ピリミジン−5−カルボン酸エチルエステル1(2g、8.59mmol)の溶液に0℃で滴下した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(50mL)次いでブライン(50mL)で洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮した。粗製生成物をCH
2Cl
2:ヘキサン(1:9)で洗浄して、標題化合物3を白色の固体(2.43g、70%)として得た。
【0728】
ステップ−2
【0729】
【化237】
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THF(60mL)中の4−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノフェノキシ)−2−(メチルスルファニル−ピリミジン)−5−カルボン酸エチルエステル3(2g、4.93mmol)の撹拌溶液に−10℃のメタノール(60mL)、次いで水酸化ナトリウム水溶液(0.3g、30mLの水、7.5mmol)を加えた。反応混合物を室温まで加温させ、1時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で希釈し、クエン酸で酸性化し、得られた固体を濾集し、氷冷水(50mL)で洗浄して、4を白色の固体として得た。(1.52g、82%)。
【0730】
ステップ−3
【0731】
【化238】
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0℃のアセトニトリル(30mL)中の4−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノフェノキシ)−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−5−カルボン酸4(2.0g、5.29mmol)およびTBTU(2.55g、7.94mmol)の撹拌溶液にDIPEA(1.36g、10.6mmol)、次いでアニリン5(0.60g、6.35mmol)を加えた。反応を室温で2時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を氷冷水(100mL)に注ぎ、得られた白色の固体を濾集し、氷冷水(20mL)で洗浄し、真空乾燥して、標題化合物6(1.79g、75%)を得た。
【0732】
ステップ−4
【0733】
【化239】
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0℃のCH
2Cl
2中の[3−(2−メチルスルファニル−5−フェニルカルバモイルピリミジン−4−イルオキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル6(1.5g、3.31mmol)の撹拌溶液にCH
2Cl
2(10mL)中のm−CPBA(70%、1.62g、2当量)の溶液を加えた。反応混合物を室温まで加温させ、12時間撹拌した。反応を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、全体をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空濃縮した。粗製生成物をCH
2Cl
2:ヘキサン(1:9)で洗浄して、標題化合物7を白色の固体(1.16g、73%)として得た。
【0734】
ステップ−5
【0735】
【化240】
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過剰の3−メトキシアニリン(8)(2mL)を固体[3−(2−メタンスルホニル−5−フェニルカルバモイル−ピリミジン−4−イルオキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル7(0.5g、1.03mmol)に加え、得られた混合物を50℃までアルゴン雰囲気下で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル/ヘキサン(1:1、20mL)で希釈し、得られた沈殿を濾過し、酢酸エチル/ヘキサン(1:1、10mL)で洗浄して、所望の生成物9を白色の固体(0.40g、収率75%)として得た。
【0736】
ステップ−6
【0737】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(10mL)中の{3−[2−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−5−フェニルカルバモイル−ピリミジン−4−イルオキシ]−フェニル}−カルバミン酸te
rt−ブチルエステル9(0.3g、0.56mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2に溶解し、10%NaHCO
3水溶液で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、減圧蒸発させて、遊離アミン10を白色の固体として得た。
【0738】
ステップ−7
【0739】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン雰囲気下で−70℃まで冷却したジクロロメタン(20mL)中のアミン10(0.24g、0.56mmol)の撹拌溶液にDIPEA(0.072g、0.56mmol)を加えた後、塩化アクリロイル(0.050g、0.56mmol)を滴下した。得られた混合物を−70℃で5分間撹拌し、反応混合物CH
2Cl
2(50mL)で希釈し、次いで飽和NaCl水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、減圧蒸発させた。溶離液として(MeOH−CHCl
35:95)を使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで残渣を精製して、目標の化合物11(0.094g、35%)を白色の固体として得た:
1H NMR (200 MHz,DMF−d7) δ 8.9 (s,1H),8.10−7.70 (m,6H),7.60−7.10 (m,6H),6.60 (m,2H) 6.40 (dd,1H,J=8.0,2.0 Hz ),5.80 (m,2H),3.70 (s,3H).
(実施例58)
4−(3−アクリルアミドフェノキシ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)−ピリミジン−5−カルボン酸フェニルアミドI−159の調製
【0740】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ5の8の代わりに6−メトキシ−3−アミノピリジンを使用して実施例57で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,DMSO−d
6 δ 8.90 (s,1H),8.20 (brs,1H),7.90−7.60 (m,4H),7.45(m,4H),7.10 (m,2H),6.50 (m,1H),6.20 (m,2H),5.90 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H),3.90 (s,3H).
(実施例59)
4−(3−アクリルアミドフェノキシ)−2−(3−メトキシフェニルアミノ)−ピリミジン−5−カルボン酸シクロプロピルアミドI−177の調製
【0741】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の5の代わりにシクロプロピルアミンを使用して実施例57で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 9.0 (s,1H),7.90 (brs,1H),7.50 (m,3H),7.0 (m,4H),6.50 (m,1H),6.40 (d,J=8.0 Hz,2H),5.80 (dd,J=8.2,3.0 Hz,1H),3.60 (s,3H),0.90 (m,2H),0.62 (m,2H).
(実施例60)
4−(3−アクリルアミドフェノキシ)−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)−ピリミジン−5−カルボン酸シクロプロピルアミドI−176の調製
【0742】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の5の代わりにシクロプロピルアミンおよびステップ5の8の代わりに6−メトキシ−3−アミノピリジンを使用して実施例57で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD)
δ 8.90 (s,1H),7.95 (brs,1H),7.90−7.82 (m,3H),7.40 (m,3H),6.98 (d,J=6.0 Hz,1H),6.42 (m,2H),5.90 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H),3.90 (s,3H),0.95 (m,2H),0.83 (m,2H).
(実施例61)
4−(3−アクリルアミドフェノキシ)−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−5−カルボン酸アミドI−178の調製
【0743】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した
。
【0744】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、NaH、THF、0℃;B)LiOH、THF、H
2O;C)5、TBTU、DIPEA、CH
3CN;D)MCPBA、CHCl
3、0℃;E)8、DMA、90℃、24時間;F)4N HCl、ジオキサン;G)11、CH
2Cl
2;H)トリフルオロメタンスルホン酸、TFA、CH
2Cl
2
ステップ−1
【0745】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1を実施例57のステップ1と同様に実施した。
【0746】
ステップ−2
【0747】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
80mLのTHF/H
2O(1:1)中のLiOH(500mg、20mmol)により3(4.58g、11.3mmol)を鹸化し、1N HClで通常の後処理をすることにより、遊離酸4を得た。
【0748】
ステップ−3
【0749】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
酸4を室温の100mL MeCN中の4−メトキシベンジルアミン(1.55g、11.3mmol)、TBTU(5.4g、16.8mmol)およびDIEA(2.4mL、13.4mmol)と直接混合した。反応混合物を終夜処理して、6を白色の固体(4.2g、8.5mmol)としてフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc−ヘキサン)後に得た。
【0750】
ステップ−4
【0751】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
溶媒としてCH
2Cl
2の代わりにCHCl
3を用いてステップ4を実施例57のステップ4と同様に処理した。
【0752】
ステップ−5
【0753】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
7の2−メチルスルホン(1.0g、1.9mmol)をDMA中の3−メトキシアニリン(420mg、3.4mmol)と混合し、混合物を90℃で24時間加熱した。実施例57のステップ−5と同様に後処理を実施して、9(300mg、0.52mmol)を得た。
【0754】
ステップ−6、7および8
【0755】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン中の4N HClで処理することにより、Boc基を9から除去した。生成物(300mg、0.52mmol)を−40℃の15mL DCM中の塩化アクリロイル(43μL、0.52mmol)で直接処理した。この中間体をフラッシュクロマトグラフィー(MeOH−DCM)で精製し、DCM中のトリフルオロメタンスルホン酸およびTFAと反応させて、粗製ベンジルアミン11(120mg、0.228mmol)を得た。室温のTFA/DCM(5mL、1:1)中のトリフルオロメタンスルホン酸(305μL、3.44mmol)を使用してこの中間体(120mg、0.228mmol)をI−178に変換して、約35mgの最終化合物I−178を灰色の粉末としてカラムクロマトグラフィーによる精製後に得た(3ステップで収率16%)。MS:m/z=
405。
【0756】
(実施例62)
tert−ブチル3−(3−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−メチルピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)プロピルカルバメートI−45の調製
【0757】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0758】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
A)1、塩化メタンスルホニル、CH
2Cl
2、Et
3N、室温、1時間;B)3、K
2CO
3、DMF、60℃;C)H
2、Pd/C、EtOH、室温、16時間;D)6、7、Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、100℃、16時間;E)5、AcOH、EtOH、90℃、16時間;F)H
2、Pd/C、EtOH、室温、16時間;G)11、NMP、0℃、15分間
ステップ−1
【0759】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(20.0mL)中の1(1.0g、5.7mmol)の撹拌溶液にEt
3N(1.15g、11.41mmol)および塩化メタンスルホニル(0.98g、8.56mmol)を加えた。反応混合物を窒素雰囲気下において室温で60分間撹拌した。それを水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わ
せたEtOAc抽出物を10%NaHCO
3溶液(25mL)、水(25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、2(1.36g、94%)を無色の粘稠な液体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0760】
ステップ−2
【0761】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥DMF(20mL)中の2(0.749g、5.39mmol)およびK
2CO
3(0.99g、7.19mmol)の撹拌溶液に3(1.36g、5.39mmol)を加え、反応混合物を60℃で16時間窒素雰囲気下において加熱した。それを冷却し、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル(25mL)に溶解した。酢酸エチル溶液を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、4(1.2g、75%)を帯黄色の粘稠な液体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0762】
ステップ−3
【0763】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(25mL)中の4(1.20g、4.05mmol)の溶液にPd/C(0.12g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、5(0.95g、88%)を帯茶色の粘稠な油として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0764】
ステップ−4
【0765】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(50.0mL)中の6(1.69g、12.26mmol)の溶液に7(2.0g、12.26mmol)、BINAP(0.3g、0.49mmol)、炭酸セシ
ウム(7.9g、24.5mmol)を加えた。溶液を脱気し(N
2で15分間パージすることにより)、それにPd(OAc)
2(0.054g、0.25mmol)を加えた。反応混合物を100℃で16時間窒素雰囲気下において撹拌した。それを冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、セライト(登録商標)を通して濾過した。濾液を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製した(SiO
2、60〜120メッシュ、酢酸エチル/ヘキサン:15/85)。所要の画分を蒸発後に得られた固体をジエチルエーテルで洗浄し、高真空下で乾燥して、8(1.2g、37%)を明黄色の固体として得た。
【0766】
ステップ−5
【0767】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(10.0mL)中の8(0.5g、1.89mmol)および5(0.805g、3.0mmol)の溶液に氷酢酸(0.056g、0.95mmol)を加え、反応混合物を密封管中16時間90℃で撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮した。残渣を10%重炭酸ナトリウム溶液(10.0mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、EtOAc/ヘキサン:50/50)、9(0.57g、61%)を明黄色の固体として得た。
【0768】
ステップ−6
【0769】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(25mL)中の9(0.56g、1.13mmol)の溶液に10%Pd/C(0.068g)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、10(0.45g、85%)を帯茶色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0770】
ステップ−7
【0771】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(2.5mL)中の10(0.25g、0.5382mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.073g、0.807mmol)を加え、反応混合物を0℃で15分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下した。添加完了後、0℃でさらに30分間溶液を撹拌し、次いでブフナー漏斗を通して濾過して、沈殿した固体を単離した。固体を冷水およびヘキサンで洗浄した。それをメタノール:ジクロロメタン(50:50、10mL)に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(50mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、I−45(0.100g、35.8%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.37
(s,9H),1.70−1.80 (m,2H),2.10 (s,3H),3.00−3.06 (m,2H),3.79 (t,J=6.24 Hz,2H),5.74
(d,J=11.92 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.84 & 15.16 Hz,1H),6.35−6.47 (m,2H),6.80−6.90 (bs,1H),6.97 (t,J=8.28 Hz,1H),7.23−7.27 (m,2H),7.31 (s,1H),7.37 (d,J=8.2 Hz,1H),7.46 (d,J=7.48 Hz,1H),7.90−7.90−7.91 (m,2H),8.36 (s,1H),8.87 (s,1H),10.07 (s,1H);LCMS:m/e519(M+1)。
【0772】
(実施例63)
tert−ブチル3−(3−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)プロピルカルバメートI−183の調製
【0773】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0774】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
A)塩化メタンスルホニル、CH
2Cl
2、Et
3N、室温、1時間;B)K
2CO
3、DMF、60℃、16時間;C)Pd−C、H
2、エタノール、室温、16時間。
【0775】
ステップ1’
【0776】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(80.0mL)中の2’(4.0g、22.8mmol)の撹拌溶液にEt
3N(4.6g、45.5mmol)および塩化メタンスルホニル(3.92g、34.2mmol)を加え、反応混合物を窒素雰囲気下において室温で60分間撹拌した。反応を水(50mL)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を10%NaHCO
3溶液(50mL)、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、2(5.5g、95.2%)を明黄色の粘稠な液体として得た。化合物2をさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0777】
ステップ2’
【0778】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥DMF(100mL)中の1(2.3g、16.5mmol)およびK
2CO
3(4.6g、33.3mmol)の撹拌溶液に2(5.5g、21.7mmol)を加え、反応混合物を60℃で16時間窒素雰囲気下で加熱した。反応を冷却し、水(250ml)でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を10%N
aHCO
3溶液(100mL)、水(3×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(4.0g、81.6%)を明黄色の粘稠な液体として得た。化合物3をさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0779】
ステップ3’
【0780】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(50mL)中の3(4.0g、13.4mmol)の溶液にPd/C(0.8g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、4(3.3g、91.9%)を帯茶色の粘稠な油として得た。化合物4をさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0781】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1
【0782】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
圧力管に2(10.0g、0.072mol)、1(24.1g、0.145mol)、n−BuOH(100mL)およびDIPEA(13.9g、0.108mol)を入れ、内容物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿した固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離し、冷ヘキサンで洗浄し、乾燥して、3(12.5g、64%)を黄色の固体として得た。化合物3をさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0783】
ステップ2
【0784】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(30.0mL)中の3(1.5g、5.58mmol)および4(1.48g、5.58mmol)の溶液に氷酢酸(0.167g、2.79mmol)を加え、反応混合物を圧力管中90℃で48時間撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、残渣を10%重炭酸ナトリウム溶液(20.0mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、粗製5を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(中性Al
2O
3、MeOH/クロロホルム:0.5/99.5)、5(1.4g、50.3%)を茶色の固体として得た。
【0785】
ステップ3
【0786】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(50mL)中の5(1.4g、2.8mmol)の溶液に10%Pd/C(0.28g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(中性Al
2O
3、MeOH/クロロホルム:0.5/99.5)、固体を得、それをジクロロメタン/ヘキサン混合物で洗浄して、6(0.7g、53.4%)を淡茶色の固体として得た。
【0787】
ステップ4
【0788】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
tert−ブチル3−(3−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)プロピルカルバメート。0℃のNMP(2.5mL)中の6(0.25g、0.533mmol)および炭酸カリウム(0.138g、1.02mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.060g、0.665mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下し、同温(0℃)で30分間撹拌した。白色の固体が析出し、ブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水およびヘキサン洗浄し、メタノール/ジクロロメタン(50:50、10mL)の混合物に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(25mL)に懸濁させ、Et
3Nを加え、それを酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、I−183(0.255g、91.4%)を明黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.36 (s,9H),1.78 (五重線,J=6.4 Hz,2H),3.01−3.06 (m,2H),3.83 (t,J=6.12 Hz,2H),5.74 (dd,J=1.4 & 10.04 Hz,1H),6.24 (d,J=16.84 Hz,1H),6.41−6.48 (m,2H),6.88 (s,1H),7.03 (t,J=8.24 Hz,1H),7.23−7.31 (m,3H),7.41 (d,J=8.28
Hz,1H),7.56 (d,J=7.96 Hz,1H),7.90 (s,1H),8.11 (d,J=3.56 Hz,1H),9.11 (s,1H),9.43
(s,1H),10.10 (s,1H);LCMS:m/e523.1(M+1)。
【0789】
(実施例64)
tert−ブチル3−(4−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)プロピルカルバメートI−198の調製
【0790】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりにtert−ブチル3−(4アミノフェノキシ)プロピルカルバメートを使用して実施例63で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.37 (s,9H),1.78 (五重線,J=6.36 Hz,2H),3.05 (q,J=6.24 Hz,2H),3.86 (t,J=6.2 Hz,2H),5.75 (dd,J=1.92 & 10.04 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.92 &
16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.72 (d,J=9 Hz,2H),6.89 (t,J=5.4 Hz,1H),7.26 (t,J=8.08 Hz,1H),7.40 (d,J=8.12 Hz,1H),7.48−7.52 (m,3H),7.92 (s,1H),8.05 (d,J=3.72 Hz,1H),8.95 (s,1H),9.36 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e523.2(M+1)。
【0791】
中間体tert−ブチル3−(4アミノフェノキシ)プロピルカルバメートを以下に示したスキームによって調製した。
【0792】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
A)NaH、THF、室温、16時間;B)H
2、Pd/C、EtOH、室温、16時間
ステップ−1
乾燥THF(40mL)中の1(1.7g、9.7mmol)の撹拌溶液に0℃のNaH(0.72g、18.0mmol、パラフィン油中60%分散液)を加え、反応混合物を室温で15分間窒素雰囲気下において撹拌した。それに2(2.0g、13.87mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。それを冷水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(25mL)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、油状液体を得、それをヘキサンで研磨して、3(2.0g、69.5%)を黄色の結晶固体として得た。
【0793】
ステップ−2
エタノール(30mL)中の3(2.0g、6.749mmol)の溶液に10%Pd/C(0.4g、20重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、4(1.6g、89.3%)を帯ピンク色の粘稠な油として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0794】
(実施例65)
4−(3アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロ−2−(3,4−ジメトキシフェニルアミノ)−ピリミジンI−134の調製
【0795】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3,4−ジメトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 8.50 (s,1H),7.80 (d,J=6.5 Hz,1H),7.70−7.66 (m,2H),7.20 (m,1H),7.0 (m,2H),6.41 (m,2H),5.92 (dd,J=8.0,2.0
Hz,1H),3.89 (s,6H).
(実施例66)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロ−2−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)−ピリミジンI−133の調製
【0796】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3,4,5−トリメトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR
(200 MHz,CD
3OD) δ 8.10 (s,1H),8.0 (d,J=6.0 Hz,1H),7.50 (m,2H),7.30 (m,1H),7.0 (m,2H),6.45 (m,2H),5.90 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H),3.90 (s,3H),3.89 (s,9H).
(実施例67)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロ−2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニルアミノ)−ピリミジンI−145の調製
【0797】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−ヒドロキシメチルアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 4.38 (d,J=5.6 Hz,2H),5.07 (t,J=5.68 Hz,1H),5.75 (d,J=10.84 Hz,1H),6.24 (dd,J=16.96 Hz,1H),6.44 (dt,J=10.04 & 17.0 Hz,1H),6.83 (d,J=7.4 Hz,1H),7.10 (t,J=7.72 Hz,1H),7.28 (t,J=8.16 Hz,1H),7.40 (d,J=8.08 Hz,1H),7.55−7.59 (m,3H),7.92 (s,1H),8.09 (d,J=3.6 Hz,1H),9.11 (s,1H),9.40 (s,1H),10.1 (s,1H);LCMS:m/e378.0(M+1)。
【0798】
(実施例68)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロ−2−(3−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェニルアミノ)−ピリミジンI−144の調製
【0799】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.8−1.94 (m,4H),2.18 (q,J=8.08 Hz,2H),3.26−3.40 (m,4H),3.80 (t,J=6 Hz,2H),5.74 (d,J=10.72 Hz,1H),6.24 (d,J=15.64 Hz,1H),6.41−6.80 (m,2H),7.04 (t,J=8.16 Hz,1H),7.22−7.29 (m,2H),7.33 (s,1H),7.42 (d,J=8.08 Hz,1H),7.55 (d,J=7.52 Hz,1H),7.91 (s,1H),8.11 (d,J=3.48 Hz,1H),9.13 (s,1H),9.43 (s,1H),10.11 (s,1H);LCMS:m/e491(M+1)。
【0800】
(実施例69)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニルアミノ)−ピリミジンI−138の調製
【0801】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(3−(メチルスルホニル)プロポキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.05−2.15 (m,2H),3.0 (s,3H),3.22 (t,J=7.76 Hz,2H),3.93
(t,J=6.08 Hz,2H),5.74 (dd,J=1.88 & 10 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.8 & 16.88 Hz,1H),6.44
(dd,J=10.16 & 16.84 Hz,2H),7.05 (t,J=8.16 Hz,1H),7.24−7.30 (m,2H),7.35 (s,1H),7.42 (d,J=8.2 Hz,1H),7.55 (d,J=8 Hz,1H),7.90 (s,1H),8.11 (d,J=3.6 Hz,1H),9.14 (s,
1H),9.43 (s,1H),10.10 (s,1H);LCMS:m/e484(M+1)。
【0802】
中間体3−(3−(メチルスルホニル)プロポキシアニリンを以下に示したスキームによって調製した。
【0803】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
A)DEAD、Ph
3P、Et
3N、THF、室温、1時間;B)MCPBA、CH
2Cl
2、室温、30分間;C)TFA、CH
2Cl
2、室温、1時間
ステップ−1
【0804】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
THF(20mL)中の2(1.1g、10.3mmol)の撹拌溶液に1(2.18g、10.3mmol)、PPh
3(2.98g、11.3mmol)およびEt
3N(1.68g、15mmol)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を0℃まで冷却し、それにDEAD(1.98g、11.3mmol)を加えた。反応混合物を室温にし、1時間撹拌させた。それを水でクエンチし、酢酸エチル(3×25mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出物を水およびブライン溶液で洗浄した(各5mL)。減圧濃縮後に得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、8/2)、3(2g、60.6%)を白色の固体として得た。
【0805】
ステップ−2
【0806】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(25mL)中の3(2g、6.7mmol)の撹拌溶液に−10℃のm−CPBA(4.13g、26.7mmol)を加えた。反応混合物を室温にし、30分間撹拌させた。それをNa
2CO
3溶液(10mL)でクエンチし、CH
2Cl
2(10mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマト
グラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール9/1)、4(1.05g、68.8%)を黄色の油として得た。
【0807】
ステップ−3
【0808】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(7.5mL)中の4(0.75g、2.2mmol)の撹拌溶液に0℃のTFA(3体積)を加えた。反応混合物を室温にし、それを1時間さらに撹拌させた。それを減圧濃縮し、NaHCO
3溶液(5mL)で塩基性化し、CH
2Cl
2(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2mL)およびブライン溶液(2mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥後、濾過および減圧濃縮して、5(500mg、96%)を茶色の固体として得た。
【0809】
(実施例70)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−105の調製
【0810】
【化284】
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ステップ−2の4の代わりに3−(2−ヒドロキシ)エトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.67 (dd,J=4.5 & 10
Hz,2H),3.85−3.87 (m,2H),4.83 (t,J=5.6 Hz,1H),5.75 (bd,J=10 Hz,1H),6.25 (d,J=15.6 Hz,1H),6.42−6.46 (m,2H),7.05 (t,J=8.4 Hz,1H),7.26 (d,J=8 Hz,1H),7.30 (d,J=8 Hz,1H),7.33 (s,1H),7.41 (d,J=8 Hz,1H),7.57
(d,J=8 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.11 (d,J=3.6
Hz,1H),9.11 (s,1H),9.42 (s,1H),10.11 (s,1H);LCMS:m/e409.9(M+1)。
【0811】
中間体3−(2−ヒドロキシ)エトキシアニリンを以下に示したスキームによって調製した。
【0812】
【化285】
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A)K
2CO
3、DMF、70℃、12時間;B)Pd−C、H
2、エタノール、室温、10時間;C)1M LAH溶液、THF、−15℃、45分間。
【0813】
ステップ−1
【0814】
【化286】
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乾燥DMF(15mL)中の1(2.0g、14.37mmol)およびK
2CO
3(3.95g、28.6mmol)の撹拌溶液に2(2.88g、17.25mmol)を加え、反応を室温70℃で12時間窒素雰囲気下において撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル(50mL)で希釈した。それを水(2×10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(2.5g、78%)を明茶色の液体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0815】
ステップ−2
【0816】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(20mL)中の3(2.0g、8.88mmol)の溶液にPd/C(0.2g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.0Kgの水素圧)下において室温で10時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、4(1.6g、94%)を明茶色の液体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0817】
ステップ−3
【0818】
【化288】
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乾燥THF(12mL)中の4(1.2g、6.14mmol)の撹拌溶液に−15℃の水素化リチウムアルミニウム(9.2mL、9.20mmol、THF中1.0M溶液)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を室温にし、それを45分間撹拌させた。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、セライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、減圧濃縮して、A(0.9g、95%)を暗茶色の液体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0819】
(実施例71)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−118の調製
【0820】
【化289】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0821】
【化290】
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A)DIPEA、n−BuOH、110℃、16時間;B)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、100℃、16時間;C)MeMgBr(エーテル中の3M溶液)、THF、−78℃、3時間;D)TFA、CH
2Cl
2、室温、3時間。E)K
2CO
3、NMP、室温、45分間。
【0822】
ステップ−1
【0823】
【化291】
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化合物3を実施例20に記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って調製した。
【0824】
ステップ−2
【0825】
【化292】
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脱気したトルエン(30mL)(トルエンはN
2で30分間パージした)中の4(0.7g、3.5mmol)、3(1.45g、4.3mmol)、Pd(OAc)
2(0.03g、0.14mmol)、BINAP(0.13g、0.21mmol)およびCs
2CO
3(2.8g、8.7mmol)の溶液を100℃で16時間N
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(15mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、6/4)、5(700mg、40%)を白色の固体として得た。
【0826】
ステップ−3
【0827】
【化293】
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THF(10mL)中の5(0.4g、0.8mmol)の撹拌溶液に−78℃の臭化メチルマグネシウム(エーテル中の3M溶液、1.6mL、4.8mmol)を加えた。反応混合物を−30℃まで3時間にわたって加温させ、−78℃まで再び冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液(5mL)でクエンチした。混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、濾液を減圧濃縮して、6を淡黄色の固体(300mg、78%)として得、それをさらに精製することなく次のステップで用いた。
【0828】
ステップ−4
【0829】
【化294】
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CH
2Cl
2(7.5mL)中の6(0.2g、0.4mmol)の撹拌溶液に0℃のTFA(3体積)を加えた。反応混合物を室温にし、それを3時間さらに撹拌した。それ
を減圧濃縮し、NaHCO
3溶液(5mL)で塩基性化し、CH
2Cl
2(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2mL)およびブライン溶液(2mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥後、濾過し、減圧濃縮して、残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、6/4)、7(130mg、86%)を白色の固体として得た。
【0830】
ステップ−5
【0831】
【化295】
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0℃のNMP(1mL)中の7(0.08g、0.2mmol)および炭酸カリウム(0.11g、0.8mmol)の撹拌溶液に8(0.023g、0.22mmol)を加え、反応混合物を0℃で45分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下し、同温(0℃)で30分間撹拌した。析出した固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水、ヘキサンで洗浄し、メタノール/ジクロロメタン(50:50、5mL)の混合物に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(10mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(2mL)、ブライン(2mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、5/5)、I−118(35mg、38%)を白色の固体として得た。
1H NMR (CD
3OD) δ ppm: 1.27
(s,6H),3.67 (s,2H),5.76 (dd,J=2.4 & 9.6
Hz,1H),6.34 (dd,J=2 & 16.8 Hz,1H),6.42 (dd,J=9.6 & 16.8 Hz,1H),6.54 (td,J=2 & 7.2 Hz,1H),7.07−7.12 (m,2H),7.27−7.31 (m,2H),7.40 (d,J=8 Hz,1H),7.45 (d,J=8 Hz,1H),7.92 (d,J=4 Hz,1H),8.07 (d,J=2 Hz,1H);LCMS:m/e436.2(M−1)。
【0832】
(実施例72)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(2−モルホリノ−2−オキソエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−110の調製
【0833】
【化296】
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ステップ−2の4の代わりに4−[(3−アミノフェノキシ)アセチル]−モルホリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.4−3.5 (bm,4H),3.5−3.6 (bm,4H),4.69 (s,2H),5.75 (dd,J=2 & 10 Hz,1H),6.25 (dd,J=2 & 17.2 Hz,1H),6.42−6.49 (m,2H),7.05 (t,J=8 Hz,1H),7.29 (t,J=8 Hz,3H),7.41 (d,J=8 Hz,1H),7.57 (d,J=8.8 Hz,1H),7.91 (s,1H),8.12 (d,J=3.6 Hz,1H),9.15 (s,1H),9.45 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e491.0(M−2)。
【0834】
中間体4−[(3−アミノフェノキシ)アセチル]−モルホリンを以下に示したスキームによって調製した。
【0835】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
A)LiOH、THF、MeOH、H
2O、室温、4時間;B)SOCl
2、85℃、モルホリン、0℃、30分間;C)Pd−C、H
2、酢酸エチル、室温、2時間。
【0836】
ステップ−1
【0837】
【化298】
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メタノール/THF/水:5mL/5mL/5mL中の1(1.0g、4.44mmol)の撹拌溶液にLiOH一水和物(0.75g、17.76mmol)を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌した。それを減圧濃縮し、残渣を水(10mL)で希釈し、1.0N HCl(PH約5〜6)で酸性化し、エーテル(2×20mL)で抽出した。合わせたエーテル抽出物を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、2(0.8g、91.43%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0838】
ステップ−2
【0839】
【化299】
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塩化チオニル(2.0mL、27.56mmol)を2(0.2g、1.014mmol)に窒素雰囲気下で加えた。一滴のN,Nジメチルホルムアミドを混合物に加え、内容物を85℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、塩化チオニルを減圧濃縮により除去した。残渣を0℃まで冷却し、モルホリン(0.5g、5.74mmol)をそれに少しずつ加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温にさせ、それを30分間撹拌し、冷却し、水(10mL)でクエンチした。内容物をエーテル(2×10mL)で抽出し、合わせたエーテル抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(0.180g、66.67%)を黄色の固体として得た。
【0840】
ステップ−3
【0841】
【化300】
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酢酸エチル(10mL)中の3(0.180g、0.676mmol)の溶液)にPd/C(0.036g、20重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.0Kgの水素圧)下において室温で2時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、A(0.14g、87.67%)をオフホワイト色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0842】
(実施例73)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−91の調製
【0843】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.16 (s,6H),3.32−3.35 (m,2H),4.81 (t,J=5.74 Hz,1H),5.74 (dd,J=1.84 & 10.04 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.88 & 16.96 Hz,1H),6.44 (dd,J=1
0.12 & 16.96 Hz,1H),6.50 (dd,J=2.12 & 7.96 Hz,1H),7.02 (t,J=8.12 Hz,1H),7.26−7.30 (m,2H),7.41 (d,J=8.16 Hz,1H),7.48 (d,J=8.24 Hz,1H),7.57 (d,J=8.12 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.09 (d,J=3.6 Hz,1H),9.07 (s,1H),9.41 (s,1H),10.09 (s,1H);LCMS:m/e438.0(M+1)。
【0844】
中間体3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)アニリンを以下に示したスキームによって調製した。
【0845】
【化302】
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A)K
2CO
3、DMF、16時間、室温;B)Pd/C、エタノール、5時間、室温;C)LAH(THF溶液中の1M)、0℃から室温、2時間。
【0846】
ステップ−1
【0847】
【化303】
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DMF中の1(0.5g、3.59mmol)および2(0.84g、4.316mmol)の溶液にK
2CO
3(0.99g、7.194mmol)を加えた。室温で16時間撹拌後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)で希釈し、10%NaOH溶液(5mL)、水(5mL)およびブライン溶液(5mL)で洗浄した。Na
2SO
4で乾燥し、次いで減圧濃縮して、3を赤茶色の液体(0.5g、52%)として得た。
【0848】
ステップ−2
【0849】
【化304】
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エタノール(5mL)中の3(0.45g、1.77mmol)の撹拌溶液にPd/C(45mg)を加え、反応混合物を5時間水素化した(ブラダー圧、約1.5Kg)。反応混合物をセライト(登録商標)床に通し、真空濃縮して、4(0.35g、88%)を無色の液体として得た。
【0850】
ステップ−3
【0851】
【化305】
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THF(5mL)中の4(0.25g、1.15mmol)の撹拌溶液に0℃のLAH(3.45mL、3.35mmol、THF中の1M溶液)をN
2下で
を加えた。反応混合物を室温にさせ、それを2時間撹拌させた。それを飽和Na
2SO
4溶液(2mL)で注意深くクエンチし、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、6/4)、5を明茶色の液体(0.15g、71%)として得た。
【0852】
(実施例74)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−164の調製
【0853】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.89 (五重線,J=7.6 Hz,2H),2.21 (t,J=8 Hz,2H),3.40 (t,J=6.8 Hz,2H),3.50 (t,J=5.6 Hz,2H),3.93 (t,J=5.2 Hz,2H),5.75 (dd,J=2 & 10 Hz,1H),6.25 (dd,J=2 & 16.84 Hz,1H),6.42−6.49
(m,2H),7.05 (t,J=8.4 Hz,1H),7.28 (t,J=8
Hz,2H),7.33 (s,1H),7.43 (d,J=8 Hz,1H),7.57 (d,J=8 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.12 (d,J=3.6 Hz,1H),9.15 (s,1H),9.45 (s,1H),10.13
(s,1H);LCMS:m/e475(M−2)。
【0854】
(実施例75)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−8
0の調製
【0855】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−アミノ−6−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.05−2.20 (m,2H),3.00 (s,3H),3.24 (t,J=7.46 Hz,2H),4.27 (t,J=6.32 Hz,2H),5.75 (dd,J=1.76 & 10 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.8 & 16.96 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.04 & 16.92 Hz,1H),6.65
(d,J=8.88 Hz,1H),7.27 (t,J=8.08 Hz,1H),7.39 (d,J=8.08 Hz,1H),7.49 (d,J=8 Hz,1H),7.92 (s,1H),7.99 (dd,J=2.6 & 8.76 Hz,1H),8.07 (d,J=3.64 Hz,1H),8.31 (d,J=2.28 Hz,1H),9.10 (s,1H),10.11 (s,1H);LCMS:m/e486.9(M+1)。
【0856】
(実施例76)
N−(3−(2−(6−シクロブトキシピリジン−3−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−79の調製
【0857】
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−アミノ−6−シクロブトキシピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.57−1.66 (m,1H),1.71−1.78 (m,1H),1.94−2.04 (m,2H),2.32−2.38 (m,2H),4.95−5.05 (m,1H),5.73−5.76 (m,1H),6.25 (dd,J=1.92 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.58 (d,J=8.84
Hz,1H),7.25 (t,J=8.04 Hz,1H),7.39 (d,J=7.84 Hz,1H),7.45−7.55 (m,1H),7.90 (s,1H),7.94 (dd,J=2.72 & 8.88 Hz,1H),8.06 (d,J
=3.68 Hz,1H),8.27 (d,J=2.6 Hz,1H),9.04 (s,1H),9.41 (s,1H),10.1 (s,1H);LCMS:m/e421.2(M+1)。
【0858】
(実施例77)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−((1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−78の調製
【0859】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−アミノ−6−(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.23−1.27 (m,3H),1.65−1.69 (m,2H),1.83 (t,J=11.72 Hz,2H),2.14 (s,3H),2.75 (d,J=11.24 Hz,2H),4.0 (d,J=6.2 Hz,2H),5.74 (dd,J=2 & 10.04 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.96 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.62 (d,J=8.88 Hz,1H),7.27 (t,J=8.08 Hz,1H),7.40 (d,J=8.88 Hz,1H),7.47 (d,J=7.6 Hz,1H),7.92 (s,1H),7.97 (dd,J=2.76 & 8.92 Hz,1H),8.07 (d,J=3.72 Hz,1H),8.28 (d,J=2.64 Hz,1H),9.07 (s,1H),9.41 (s,1H),10.11
(s,1H);LCMS:m/e478.0(M+1)。
【0860】
(実施例77)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−クロロ−3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−74の調製
【0861】
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに4−クロロ−3−メトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR
(DMSO−d
6) δ ppm: 3.64 (s,3H),5.74 (dd,J
=2.12 & 9.96 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.84 & 17
Hz,1H),6.44 (dd,J=10 & 16.84 Hz,1H),7.13 (s,1H),7.28 (t,J=8.08 Hz,1H),7.36 (dd,J=2.12 & 8.68 Hz,1H),7.40 (d,J=7.64 Hz,1H),7.45 (d,J=2.04 Hz,1H),7.50 (d,J=8.12 Hz,1H),7.91 (s,1H),8.13 (d,J=3.52 Hz,1H),9.28 (s,1H),9.48 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e414.0(M+1)。
【0862】
(実施例78)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−73の調製
【0863】
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (MeOD) δ ppm: 1.33 (s,6H),3.75 (s,2H),5.80 (dd,J=3.28 & 10.64 Hz,1H),6.39 (dd,J=2.24 & 16.96 Hz,1H),6.47 (dd,J=9.6 & 16.96 Hz,1H),6.84 (td,J=3.48 & 9.0 Hz,2H),7.30 (t,J=7.72 Hz,1H),7.41−7.50 (m,4H),7.89 (d,J=3.88 Hz,1H),8.09 (s,1H);LCMS:m/e438(M+1)。
【0864】
(実施例79)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−72の調製
【0865】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−アミノ−6−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従
って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.00−3.15 (bm,4H),3.90−4.10 (bm,4H),5.76 (dd,J=1.64 & 10.04 Hz,1H),6.26 (dd,J=1.72 & 16.92 Hz,1H),6.46 (dd,J=10.04 & 16.88 Hz,1H),6.87 (d,J=9.04 Hz,1H),7.20 (t,J=8.04 Hz,1H),7.39 (d,J=8.24 Hz,1H),7.50 (d,J=7.68 Hz,1H),7.90−7.93 (m,2H),8.06 (d,J=3.6 Hz,1H),8.35 (d,J=2.4 Hz,1H),9.0 (s,1H),9.40 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e484(M+1)。
【0866】
(実施例80)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−70の調製
【0867】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−アミノ−6−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.90 (五重線,J=7.6 Hz,2H),2.19 (t,J=8.04 Hz,2H),3.41 (t,J=6.88 Hz,2H),3.50 (t,J=5.36
Hz,2H),4.27 (t,J=5.48 Hz,2H),5.75 (d,J=10.92 Hz,1H),6.25 (d,J=17.04 Hz,1H),6.45
(dd,J=10.12 & 16.84 Hz,1H),6.63 (d,J=8.96 Hz,1H),7.27 (t,J=8.04 Hz,1H),7.39 (d,J=7.56 Hz,1H),7.47 (d,J=7.32 Hz,1H),7.92
(s,1H),7.98 (dd,J=2.36 & 8.84 Hz,1H),8.08 (d,J=3.3 Hz,1H),8.31 (d,J=2.24 Hz,1H),9.10 (s,1H),9.44 (s,1H),10.11 (s,1H);LCMS:m/e478.0(M+1)。
【0868】
(実施例81)
(R)−N−(3−(5−フルオロ−2−(6−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−69の調製
【0869】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに(R)−3−アミノ−6−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.91−1.99 (m,1H),2.14−2.23 (m,1H),3.70−3.77
(m,2H),3.81 (dd,J=7.90 & 15.48 Hz,1H),3.88 (dd,J=4.76 & 10.16 Hz,1H),5.38 (t,J=4.68 Hz,1H),5.75 (dd,J=1.72 & 10.08 Hz,1H),6.24 (d,J=16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.16 & 16.88 Hz,1H),6.63 (d,J=8.84 Hz,1H),7.26 (d,J=7.64 Hz,1H),7.39 (d,J−= 7.92 Hz,1H),7.46 (d,J=7.64 Hz,1H),7.92 (s,1H),7.97 (dd,J=2.6 & 8.83 Hz,1H),8.07 (d,J=3.6 Hz,1H),8.32 (d,J=2.48 Hz,1H),9.08 (s,1H),9.42 (s,1H),10.10 (s,1H);LCMS:m/e437.2(M+1)。
【0870】
(実施例82)
N−(3−(2−(4−クロロ−3−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−55の調製
【0871】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに4−クロロ−3−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.07−2.14 (m,2H),3.0 (s,3H),3.22 (t,J=7.72 Hz,2H),3.90 (t,J=6.08 Hz,2H),5.75 (dd,J=1.88
& 10.08 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.84 & 16.92 Hz,1H),6.44 (dd,J=10.12 & 16.96 Hz,1H),7.15 (d,J=8.72 Hz,1H),7.30 (t,J=8.08 Hz,1H),7.35 (dd,J=2.2 & 8.8 Hz,1H),7.43 (d,J=8 Hz,1H),7.45−7.55 (m,2H),7.91 (s,1H),8
.14 (d,J=3.56 Hz,1H),9.31 (s,1H),9.49 (s,1H),10.14 (s,1H);LCMS:m/e520.0(M+1)。
【0872】
(実施例83)
N−(3−(2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−96の調製
【0873】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO,400 MHz) δ 10.13 (s,1H),9.43 (s,1H),9.18 (s,1H),8.09 (d,1H,J=3.68 Hz),7.92 (s,1H),7.65 (dd,1H,J=2.3,14.2
Hz),7.47 (d,1H,J=8.24 Hz),7.41 (d,1H,J=8.28 Hz), 7.27 (t,2H,J=8.0 Hz),6.94 (t,1H,J=9.4 Hz),6.44 (dd,1H,J=16.96,10.1 Hz),6.23 (dd,1H,J =1.84,16.96 Hz),5.73 (dd,1H,J=1.4,10.1 Hz),4.04 (m,2H),3.61 (m,2H),3.29 (s,3H).MS m/z:442.0(M+H
+)。
【0874】
(実施例84)
N−(3−(2−(4−tert−ブトキシカルボニル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)アミノ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−175の調製
【0875】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに6−アミノ−4−tert−ブトキシカルボニル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステッ
プおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS m/z:507.1(M+H
+)。
【0876】
(実施例85)
N−(3−(2−(4−tert−ブトキシカルボニル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)アミノ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−174の調製
【0877】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
実施例84の生成物をジオキサン中の4N HClで室温において1時間処理し、次いで溶媒を真空除去することにより標題化合物を調製した。MS m/z:407.1(M+H
+)。
【0878】
(実施例86)
N−(3−(2−(4−トリフルオロアセチル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)アミノ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−143の調製
【0879】
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
実施例85の生成物を無水トリフルオロ酢酸で室温において1時間処理し、次いで溶媒を真空除去することにより標題化合物を調製した。MS m/z:503.1(M+H
+)。
【0880】
(実施例87)
N−(3−(2−(4−メチルスルホニル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)アミノ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−140の調製
【0881】
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
実施例85の生成物をCH
2Cl
2中のEt
3N塩化メシルで0℃において30分間処理し、次いでNaHCO
3水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、溶媒を真空除去することにより標題化合物を調製した。MS m/z:485.1(M+H
+)。
【0882】
(実施例88)
N−(3−(2−(4−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)アミノ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−126の調製
【0883】
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに6−アミノ−4−メチル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS m/z:421.1(M+H
+)。
【0884】
(実施例89)
N−(3−(2−(4−アセチル−2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)アミノ−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−112の調製
【0885】
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
実施例85の生成物をCH
2Cl
2中の無水酢酸およびピリジンで室温において1時間処理し、次いで1N HCl、次いでNaHCO
3水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、溶媒を真空除去することにより標題化合物を調製した。MS m/z:449.1(M+H
+)。
【0886】
(実施例90)
N−(3−(2−(1−tert−ブトキシカルボニル−1H−インダゾール−5−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−151の調製
【0887】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに5−アミノ−N−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インダゾールを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS m/z:490.2(M+H
+)。
【0888】
(実施例91)
N−(3−(2−(1H−インダゾール−5−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−156の調製
【0889】
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
実施例90の生成物をジオキサン中の4N HClで室温において1時間処理し、次いで溶媒を真空除去することにより標題化合物を調製した。MS m/z:390.1(M+H
+)。
【0890】
(実施例92)
N−(3−(2−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イル)アミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−155の調製
【0891】
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに5−アミノ−1−メチル−1H−インダゾールを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS m/z:404.2(M+H
+)。
【0892】
(実施例93)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−スルファモイルフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−160の調製
【0893】
【化326】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0894】
【化327】
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A)DIPEA、n−ブタノール、120℃、2時間、圧力管;B)AcOH、エタノール、90℃、16時間;C)Pd−C、H
2、エタノール、室温、3時間;D)塩化アクリロイル、K
2CO
3、NMP、0℃、60分間。
【0895】
ステップ−1
【0896】
【化328】
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圧力管に2(10.0g、0.072mol)、1(24.1g、0.145mol)、n−BuOH(100mL)およびDIPEA(13.9g、0.108mol)を入れ、内容物を120℃で2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、沈殿した固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離し、冷ヘキサンで洗浄し、乾燥して、3(12.5g、64%)を黄色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0897】
ステップ−2
【0898】
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(2.5mL)中の3(0.25g、0.93mmol)および4(0.16g、0.93mmol)の溶液に氷酢酸(0.083g、1.39mmol)を加え、反応混合物を圧力管中90℃で16時間撹拌した。それを冷却し、沈殿した固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離し、冷エーテルで洗浄し、乾燥して、5(0.245g、65%)を茶色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0899】
ステップ−3
【0900】
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
5(0.1g、メタノール(4mL)中0.24mmol)の溶液に10%Pd/C(0.2g、20重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で3時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、6(0.076g、82%)を茶色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0901】
ステップ−4
【0902】
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(0.7mL)中の6(0.07g、0.18mmol)および炭酸カリウム(0.051g、0.37mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.021g、0.23mmol)を加え、反応混合物を0℃で60分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下し、同温(0℃)で30分間維持した。析出した固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水およびヘキサン洗浄し、メタノ
ール/ジクロロメタン(50:50、5mL)の混合物に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(10mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、残渣を得た。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(中性Al
2O
3、MeOH/クロロホルム:3/97)、I−160(0.028g、35%)を明茶色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 5.75 (dd,J=1.68 & 10.24 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.8 & 17 Hz,1H),6.43 (dd,J=10 & 16.92 Hz,1H),7.27−7.35 (m,5H),7.40 (d,J=8 Hz,1H),7.60 (d,J=8.16 Hz,1H),7.92 (s,1H),7.95−8.05 (m,1H),8.07 (s,1H),8.14 (d,J=3.52 Hz,1H),9.50 (s,2H),10.12
(s,1H);LCMS:m/e428.9(M+1)。
【0903】
(実施例94)
N−(3−(5−シアノ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−109の調製
【0904】
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
標題化合物を以下に記載した通りのステップおよび中間体に従って調製した。
【0905】
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
A)DMA、K
2CO
3、室温、10時間、圧力管;B)PTSA、ジオキサン、100℃、2時間;C)Zn(CN)
2、Ph
3P、DMF、120℃、12時間;D)4N HCl、ジオキサン、室温、1時間;次いで塩化アクリロイル、Et
3N、DCM、−10℃、10分間。
【0906】
ステップ−1
【0907】
【化334】
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DMA(3mL)中の5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(0.45g、2.0mmol)およびtert−ブチル3−アミノフェニルカルバメート(0.44g、2.1mmol)の溶液にK
2CO
3(0.55g、4.0mmol)を加えた。懸濁液を10時間撹拌した。水(10mL)を加え、沈殿を濾集した。固体をエーテルで洗浄し、乾燥して、0.8gの化合物3を得た。MS:m/e=399.1、401.2(M+1)。
【0908】
ステップ−2
【0909】
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン8mL中の化合物3(400mg、1.0mmol)および4−(2−メトキシエトキシ)アニリン(0.2g、1.2mmol)の溶液に4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物(0.15g、0.8mmol)を加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル30mlに溶解し、NaHCO
3水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥した。溶媒除去後、粗製生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけた(ヘキサン:EtOAc=1:1)。0.40gの標題化合物5を得た:MS m/z:530.1、532.1(M+H
+)。
【0910】
ステップ−3
【0911】
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
3mlのDMF中のZn(CN)
2(0.24g、2.0mmol)、Pd(PPh
3)
4(60mg、0.05mmol)の懸濁液に5(0.25g、0.5mmol)を加えた。混合物を脱気し、アルゴン下で密封し、120℃で12時間加熱した。水(10mL)を加え、沈殿を濾集した。固体をエーテルで洗浄し、乾燥して、0.2gの化合物6を得た。MS:m/e=477.1(M+1)。
【0912】
ステップ−4
【0913】
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
化合物6(0.10g、0.21mmol)をジオキサン中の4N HCl(2mL)に溶解した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒除去後、5mLのDCMを注ぎ入れ、次いで蒸発乾固した。DCMの添加、次いで蒸発のこのプロセスを3回繰り返して残渣固体を得、それを次のステップに直接使用した:MS m/z:377.0(M+H
+)。
【0914】
ジクロロメタン2ml中の上で得られた中間体、トリエチルアミン(0.1mL、0.8mmol)の溶液に−10℃の塩化アクリロイル(19mg、0.21mmol)を加えた。反応を−10℃で10分間撹拌し、NaHCO
3水溶液でクエンチした。酢酸エチル(10mL)を加え、NaHCO
3水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥した。溶媒除去後、粗製生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけて(ヘキサン:EtOAc=1:2)、30mgの標題化合物を得た。MS
m/z:431.1(M+H
+)。
【0915】
(実施例95)
N−(3−(5−シアノ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−173の調製
【0916】
【化338】
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ステップ−2の4の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例94で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS m/z:388.2(M+H
+)。
【0917】
(実施例96)
N−(3−(5−シクロプロピル−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−139の調製
【0918】
【化339】
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標題化合物を以下に記載した通りのステップおよび中間体に従って調製した。
【0919】
【化340】
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A)カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート、Pd(OAc)
2、キサントホス(Xanphos)、Cs
2(CO
3)、トルエン、100℃、12時間;B)PTSA、ジオキサン、100℃、2時間;C)Zn(CN)
2、Ph
3P、DMF、120℃、12時間;D)4N HCl、ジオキサン、室温、1時間;次いで塩化アクリロイル、Et
3N、DCM、−10℃、10分間。
【0920】
ステップ−1
【0921】
【化341】
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カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート(0.4g、3.0mmol)、化合物1(1.0g、2.5mmol)、酢酸パラジウム(34mg、0.15mmol)、キサントホス(0.17g、0.3mmol)およびCs
2CO
3(2.4g、7.5mmol)をトルエン25mlおよび水5mlに懸濁させた。混合物を脱気し、アルゴン下で密封し、100℃で12時間加熱した。酢酸エチル50mlを加え、NaHCO
3水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥した。溶媒除去後、粗製生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけた(ヘキサン:EtOAc=3:2)。0.54gの標題化合物2を得た:MS m/z:361.2(M+H
+)。
【0922】
ステップ−2
【0923】
【化342】
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実施例94のステップ−2で記載の手順に従って、化合物2および3から化合物4を調製した。MS m/z:492.2(M+H
+)。
【0924】
ステップ−3
【0925】
【化343】
[この文献は図面を表示できません]
実施例94のステップ−4で記載の手順に従って、化合物4から標題化合物I−139を調製した。MS m/z:446.1(M+H
+)。
【0926】
(実施例97)
N−(3−(5−シクロプロピル−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−167の調製
【0927】
【化344】
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ステップ−2の3の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例96で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS m/z:403.2(M+H
+)。
【0928】
(実施例98)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−162の調製
【0929】
【化345】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0930】
【化346】
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A)DIPEA、n−BuOH、110℃、16時間;B)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、100℃、16時間;C)TFA、CH
2Cl
2、室温、2時間;D)K
2CO
3、NMP、室温、45分間。
【0931】
ステップ−1
【0932】
【化347】
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圧力管に2(2.0g、9.61mmol)、1(3.21g、19.23mmol)、n−BuOH(30mL)およびDIPEA(1.86g、14.42mmol)を入れ、内容物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、水(30mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得た。それをヘキサンで研磨して、3(2.5g、96%)を黄色の固体として得た。
【0933】
ステップ−2
【0934】
【化348】
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トルエン(15mL)中の3(0.36g、1.1mmol)の溶液に3−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシアニリン 4 (0.25g、1.1mmol)、次いでBINAP(0.031g、0.05mmol)、酢酸パラジウム(0.0022g、0.01mmol)、およびCs
2CO
3(0.82g、2.5mmol)を加えた。反応混合物を撹拌し、N
2をそれに15分間バブリングした。それを100℃で8時間N
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、3%メタノール/クロロホルム:3/97中で溶出した生成物)、5(0.3g、60%)を黄色の固体として得た。
【0935】
ステップ−3
【0936】
【化349】
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CH
2Cl
2(10mL)中の5(0.25g、0.46mmol)の撹拌溶液に0℃のTFA(1.0mL)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を室温にさせ、この温度で2時間撹拌した。粗製反応混合物を氷冷水(10mL)に注ぎ入れ、重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(15mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、6(0.130g、65%)を黄色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0937】
ステップ−4
【0938】
【化350】
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0℃のNMP(1.2mL)中の6(0.08g、0.18mmol)および炭酸カリウム(0.124g、0.9mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.020g、0.22mmol)を加え、反応混合物を0℃で45分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下し、同温(0℃)で30分間撹拌した。析出した固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水、ヘキサンで洗浄し、メタノール/ジクロロメタン(50:50、5mL)の混合物に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(10mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、I−162(0.050mg、56%)を得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.81−1.91 (m,4H),2.19 (t,J=7.84 Hz,2H),3.26−3.35 (m,4H),3.73 (t,J=6.04 Hz,2H),5.76 (dd,J=1.92
& 10.04 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.88 & 16.9 Hz,1H),6.38−6.45 (m,2H),6.93 (t,J=8.12 Hz,1H),7.02−7.04 (m,2H),7.11 (s,1H),7.43 (t,J=8.16 Hz,1H),7.55 (d,J=8.24 Hz,1H),7.68 (d,J=1.8 Hz,1H),8.56 (d,J=2.88 Hz,1H),9.56 (s,1H),10.34 (s,1H);LCMS:m/e490.0(M−2)。
【0939】
中間体3−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシアニリン4を以下のスキームに従って調製した。
【0940】
【化351】
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A)NaH、DMF、室温、16時間;B)SnCl
2、濃HCl、50℃、2時間。
【0941】
ステップ−1
【0942】
【化352】
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DMF(10mL)中のNaH(1.0g、20.94mmol)の撹拌溶液に0℃の1(2.0g、13.96mmol)を加えた。反応混合物を室温にさせ、それを30分間撹拌した。反応混合物に2(1.96g、13.96mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を室温で16時間撹拌させた。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル(20mL)で希釈した。それを水(2×5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して、粗製3(2g、55.5%)を得、それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0943】
ステップ−2
【0944】
【化353】
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濃HCl(20mL)中の3(2g、7.57mmol)の撹拌溶液にSnCl
2(7.5g、34.06mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、NaHCO
3で塩基性化した。それを酢酸エチル(3×25mL)で抽出し、水(5mL)、ブライン溶液(5mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥した。濾過後、減圧濃縮して、4(1.65g、93%)を暗茶色の固体を得、それをそのまま次のステップで使用した。
【0945】
(実施例99)
N−(4−(5−フルオロ−2−(3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ベンジル)−N−メチルアクリルアミドI−146の調製
【0946】
【化354】
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ステップ−1の2の代わりに(4−ヒドロキシベンジル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルおよびステップ−2の4の代わりに3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシアニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3) δ ppm: 2.03 (五重線,J=7.4 Hz,2H),2.39 (t,J=8 Hz,2H),3.07 & 3.06 (s,全体で3H),3.57 (t,J=6.96
Hz,2H),3.66 (t,J=5.08 Hz,2H),4.03−4.04 (bd,J=4.96 Hz,2H),4.67 & 4.72 (s,全体で2H),5.70−5.85 (m,1H),6.43 (d,J=16.72 Hz,1H),6.50 (d,J=5.72 Hz,1H),6.60−6.75 (m,1H),6.89−6.96 (m,2H),7.06−7.08 (m,2H),7.18−7.30 (m,2H),7.37 (d,J=8.44 Hz,1H),8.21 (d,J=2.36 Hz,1H);LCMS:m/e506.2(M+1)。
【0947】
(実施例100)
N−(4−(5−フルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ベンジル)−N−メチルアクリルアミドI−136の調製
【0948】
【化355】
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ステップ−1の2の代わりに(4−ヒドロキシベンジル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルおよびステップ−2の4の代わりに3−(3−(3−メチルスルホニル)プロポキシアニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3) δ ppm: 2.25−2.40 (m,2H),2.97 (s,3H),3.07 (s,3H),3.20−3.30 (m,2H),3.98−4.05 (m,2H),4.67 (s
,1H),4.72 (s,1H),5.7−5.82 (m,1H),6.43 (dd,J=1.96 & 16.96 Hz,1H),6.49−6.53 (m,1H),6.6−6.75 (m,1H),6.85−7.00 (m,2H),7.05−7.15 (m,2H),7.18−7.25 (m,2H),7.36 (d,J=8.36 Hz,1H),8.21 (bd,J=2.52 Hz,1H);LCMS:m/e515.0(M+1)。
【0949】
(実施例101)
N−(4−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ベンジル)−N−メチルアクリルアミドI−117の調製
【0950】
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに(4−ヒドロキシベンジル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルおよびステップ−2の4の代わりに6−メトキシ−3−アミノピリジンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.92 & 3.07 (s,全体で3H),3.76 (s,3H),4.62 & 4.74 (s,全体で2H),5.69 & 5.75 (dd,J=1.6 & 10.4 Hz,全体で1H),6.20 (dd,J=1.2 & 16.4 Hz,1H),6.56 (d,J=8.8 Hz,1H),6.82−6.90 (m,1H),7.28−7.35 (m,4H),7.71 (bd,J=7.6 Hz,1H),8.14 (s,1H),8.44 (bd,J=2.8 Hz,1H),9.48 (s,1H);LCMS:m/e410(M+1)。
【0951】
(実施例102)
N−(4−(5−フルオロ−2−(3−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ベンジル)−N−メチルアクリルアミドI−111の調製
【0952】
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに(4−ヒドロキシベンジル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルエステルおよびステップ−2の4の代わりに3−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロポキシ)アニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ
ppm: 1.80−2.6 (m,4H),2.20 (t,J=7.6 Hz,2H),2.92 & 3.06 (s,全体で3H),3.20−3.40 (m,4H),3.75−3.90 (m,2H),4.62 & 4.73 (s,全体で2H),5.65−5.77 (m,1H),6.20 (dd,J=2.4 & 16.8 Hz,1H),6.24 (bd,J=8 Hz,1H),6.86 (dd,J=10.4 & 16.8 Hz,1H),6.93 (t,J=8 Hz,1H),7.08
(t,J=8 Hz,2H),7.28−7.36 (m,4H),8.48 (d,J=2.8 Hz,1H),9.51 (s,1H);LCMS:m/e520.2(M+1)。
【0953】
(実施例103)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−184の調製
【0954】
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0955】
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
A))K
2CO
3、DMF、室温、16時間;B)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、100℃、8時間;C)Pd−C、H
2、メタノール、室温、16時間。D))塩化アクリロイル、K
2CO
3、NMP、0℃、30分間。
【0956】
ステップ−1
【0957】
【化360】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥DMF(300mL)中の1(24g、143.7mmol)およびK
2CO
3(20g、143.6mmol)の撹拌溶液に2(10g、71.8mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間窒素雰囲気下において撹拌した。それを冷却し、水(600mL)でクエンチした。析出した白色の固体をブフナー漏斗を通す濾過によって単離し、真空乾燥して、3(13g、68%)を白色の固体として得た。
【0958】
ステップ−2
【0959】
【化361】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(30mL)中の3(0.9g、3.3mmol)の溶液に4(950mg、4.3mmol)、次いでBINAP(0.12g、0.19mmol)、酢酸パラジウム(0.02g、0.09mmol)、およびCs
2CO
3(2.7g、8.2mmol)を加えた。反応混合物を撹拌し、N
2をそれに15分間バブリングした。次いでそれを100℃で8時間N
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(60mL)で希釈し、水(35mL)、ブライン(35mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、メタノール/クロロホルム:8/92中で溶出した生成物)、5(0.50g、33%)を白色の固体として得た。
【0960】
ステップ−3
【0961】
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(50mL)中の5(0.5g、1.1mmol)の溶液に10%Pd/C(0.05g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、6(0.3g、65%)を無色の粘稠な液体として得た。
【0962】
ステップ−4
【0963】
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(2.5mL)中の6(0.21g、0.5mmol)および炭酸カリウム(0.27g、2.0mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(0.053g、0.6mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下し、同温(0℃)で30分間撹拌した。析出した白色の固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水およびヘキサン洗浄し、メタノー
ル/ジクロロメタン(50:50、10mL)の混合物に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(25mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、I−184(0.150g、65%)を白色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.89 (五重線,J=7.2 Hz,2H),2.21 (t,J=7.6 Hz,2H),3.39 (t,J=7.2 Hz,2H),3.49 (t,J=5.2 Hz,2H),3.87 (t,J=5.6 Hz,2H),5.77 (dd,J=1.6 & 10.4 Hz,1H),6.26 (dd,J=1.6 & 17.2 Hz,1H),6.39−6.46 (m,2H),6.95 (t,J=8.4 Hz,1H),7.03−7.12 (m,3H),7.44 (t,J=8.4 Hz,1H),7.56 (d,J=8.4 Hz,1H),7.70 (s,1H),8.51 (d,J=2.8 Hz,1H),9.56 (s,1H),10.35 (s,1H);LCMS:m/e478(M+1)。
【0964】
中間体3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシアニリン4を以下のスキームに従って調製した。
【0965】
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
A)NaH、THF、室温、16時間;B)Pd−C、H
2、メタノール、室温、16時間。
【0966】
ステップ−1
【0967】
【化365】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥THF(50mL)中のNaH(3.4g、141.6mmol、パラフィン油中60%分散液)の撹拌溶液に0℃の1(6g、46.0mmol)を加え、反応混合物を室温で15分間窒素雰囲気下において撹拌した。それにTHF(10mL)中の2(5.0g、35.4mmol)の溶液を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。それを冷水(40mL)でクエンチし、酢酸エチル(35mL)で抽出した。酢酸エチル抽出物を水(2×25mL)、ブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、メタノール/クロロホルム:10/90中で溶出した生成物)、3(2.5g、30%)を帯茶色の液体として得た。
【0968】
ステップ−2
【0969】
【化366】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(50mL)中の3(2.2g、8.8mmol)の溶液に10%Pd/C(0.22g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、4(1.7g、89%)を帯黄色の液体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【0970】
(実施例104)
N−(3−(2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)−5−メチルピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−186の調製
【0971】
【化367】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の1の代わりに2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンおよびステップ−2の4の代わりに6−メトキシ−3−アミノピリジンを使用して実施例103で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.16 (s,3H),3.73 (s,3H),5.76 (dd,J=1.92 & 10.04 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.92 & 16.92 Hz,1H),6.39−6.49 (m,2H),6.92 (dd,J=1.48 & 8 Hz,1H),7.40 (t,J=8.08 Hz,1H),7.49 (d,J=8.16 Hz,1H),7.64 (d,J=1.84 Hz,1H),7.77−7.79 (m,1H),8.17 (bs,1H),8.20 (s,1H),9.27 (s,1H),10.29 (s,1H);LCMS:m/e378(M+1)。
【0972】
(実施例105)
N−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−248の調製
【0973】
【化368】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0974】
【化369】
[この文献は図面を表示できません]
A)K
2CO
3、DMF、室温、24時間;A’)(Boc)
2O、THF、60℃、2時間;B)アニリン、濃HCl、EtOH、80℃、1時間;C)TFA、CH
2Cl
2、0℃から室温、30分間;D)塩化アクリロイル、NMP、0℃、10分間。
【0975】
ステップ−1
【0976】
【化370】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥DMF(5mL)中の2(100mg、0.48mmol)およびK
2CO
3(99.2mg、0.717mmol)の撹拌溶液に1(78mg、0.478mmol)を加え、室温で24時間窒素雰囲気下において反応を続けた。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル(10mL)で希釈した。それを水(2×5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(120mg、75%)を白色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0977】
ステップ−2
【0978】
【化371】
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圧力管に3(75mg、0.224mmol)、濃HCl(40mg、0.4mmol)、アニリン(83mg、0.89mmol)およびエタノール(2.0mL)を入れた。管をスクリューキャップし、内容物を80℃で60分間撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮し、残渣を水(5.0mL)でクエンチした。それを10%NaHCO
3溶液で塩基性化し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を水(2×5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120メッシュ、EtoAc/ヘキサン:50/50)、4(0.04g、45.9%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0979】
ステップ−3
【0980】
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のジクロロメタン(4.0mL)中の4(160mg、0.40mmol)の撹拌溶液にトリフルオロ酢酸(0.8mL)を加えた。撹拌を同温で30分間続け、その後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣を水(5.0mL)に溶解し、10%NaHCO
3溶液で塩基性化し、ジクロロメタン(2×5mL)で抽出した。ジクロロメタン抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、5(110mg、93.2%)をオフホワイト色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップに使用した。
【0981】
ステップ−4
【0982】
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(0.8mL)中の5(75mg、0.256mmol)の撹拌溶液に塩化アクリロイル(34.8mg、0.38mmol)を加え、反応混合物を0℃で10分間撹拌した。反応混合物を水(4.0mL)でクエンチし、10%NaHCO
3溶液で塩基性化し、ジクロロメタン(2×5mL)で抽出した。ジクロロメタン抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120メッシュ、CHCl
3/MeOH:99/1)、I−248(0.035g、39.6%)を白色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.15 (s,3H),5.75 (dd,J=1.92 & 10.04 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.96 & 16.96 Hz,1H),6.41 (dd,J=10.6
& 17 Hz,1H),6.78−6.8 (m,1H),6.94 (dd,J=1.44 & 8.04 Hz,1H),7.00 (t,J=7.52 Hz,2H),7.40−7.44 (m,3H),7.53 (d,J=8.24 Hz,1H),7.6 (t,J=2 Hz,1H),8.23 (d,J=1.04 Hz,1H),9.36 (s,1H),10.30 (s,1H);LCMS:m/e346.8(M+1)。
【0983】
(実施例106)
1−(4−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロプ−2−エン−1−オンI−229の調製
【0984】
【化374】
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ステップ−1の2の代わりに1−tert−ブチルオキシカルボニル−4−アミノピペリジンおよびステップ−2の4の代わりにアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm:1.35−1.50 (m,2H),1.90−2.05 (m,2H),2.7−2.85 (m,1H),3.10−3.20 (m,1H),4.11−4.15 (m,2H),4.46 (bd,J=13.72 Hz,1H),5.67 (dd,J=2.44 & 10.4 Hz,1H),6.10 (dd,J=2.44 & 16.6 Hz,1H),6.82−6.88 (m,2H),7.22 (t,J=7.44 Hz,2H),7.35 (d,J=7.56 Hz,1H),7.70 (d,J=7.72 Hz,2H),7.87 (d,i = 3.76 Hz,1H),9.07 (s,1H);LCMS:m/e341.383(M+1)。
【0985】
(実施例107)
2−((3−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)アクリロニトリルI−71の調製
【0986】
【化375】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【0987】
【化376】
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A)2、DIPEA、n−BuOH、120℃、12時間;B)濃HCl、エタノール、100℃、5時間;C)LiOH、MeOH/THF/H
2O、室温、6時間;D)Me−NH−OMe.HCl、EDCI.HCl、HOBT、DIPEA、DMF、室温、8時間;E)LAH(THF中1.0M溶液)、−78℃、30分間;F)DABCO、1,4−ジオキサン/水、室温、48時間。
【0988】
ステップ−1
【0989】
【化377】
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n−ブタノール(5.0mL)中の1(0.50g、2.99mmol)、2(0.45g、2.99mmol)およびDIPEA(0.57g、4.48mmol)の溶液を
圧力管中で加熱した(120℃、16時間)。それを冷却し、水(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(2mL)、ブライン(2mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(0.70g、83.3%)をオフホワイト色の固体として得た。
【0990】
ステップ−2
【0991】
【化378】
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エタノール(2.5mL)中の3(0.5g、1.77mmol)および4(0.29g、1.77mmol)の溶液を圧力管に入れ、酢酸(0.1mL)をそれに加えた。管をきつく封止し、内容物を100℃で5時間撹拌した。反応混合物を冷却し、エタノールを減圧除去し、残渣を酢酸エチル(50mL)に入れた。それをNaHCO
3溶液(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。沈殿した固体を濾過によって単離した。それを真空乾燥して、5(0.6g、80%)を得た。
【0992】
ステップ−3
【0993】
【化379】
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メタノール/THF/水:6mL/6mL/3mL中の5(0.6g、1.4mmol)の撹拌溶液にLiOH(0.298g、7mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。それを減圧濃縮し、残渣を水(2mL)で希釈し、ジエチルエーテル(5mL)で抽出した。水層を分離し、1.5N HCl(pH約4〜5)で酸性化し、濃縮し、真空乾燥して、6(0.4g、70%)を白色の固体として得た。それをさらに精製することなく次のステップで用いた。
【0994】
ステップ−4
【0995】
【化380】
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DMF(3mL)中の6(0.4g、1mmol)の撹拌溶液にMeNH−OMe.HCl(0.102g、0.1mmol)、EDCI.HCl(0.003g、1.5mmol)、HOBT(71mg、0.5mmol)およびDIPEA(0.204g、1.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で8時間撹拌し、水でクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、7(0.4g、90.9%)を白色の固体として得た。
【0996】
ステップ−5
【0997】
【化381】
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THF(10mL)中の7(0.4g、0.9mmol)の撹拌溶液に−78℃のLAH(1.8mL、1.8mmol)を加えた。反応混合物を同温で30分間撹拌させ、その後、それをNa
2SO
4溶液(2mL)でクエンチし、酢酸エチル(10mL)で抽出した。酢酸エチル層を分離し、水(2mL)、ブライン溶液(2mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル7/3)、8(200mg、58%)を黄色の固体として得た。
【0998】
ステップ−6
【0999】
【化382】
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1,4−ジオキサン/H
2O(1.4mL/0.6mL)中の8(200mg、0.523mmol)および9(69mg、1.3mmol)の撹拌溶液に室温でDABCO(50mg、0.2523mmol)を加えた。撹拌を室温で48時間続け、その後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル、6/4)、I−71を帯緑色のゴム状物質(0.05g、22.7%)として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.48 (s,3H),3.77 (t,J=4.4 Hz,2H),4.11−4.16
(m,2H),5.11 (s,1H),5.99 (s,1H),6.06 (s,1H),6.85 (s,1H),6.91 (d,J=8.84 Hz,2H),7.15 (d,J=7.44 Hz,1H),7.30−7.40 (m,LCMS:m/e(M+1)。
【1000】
(実施例108)
2−((4−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)アクリロニトリルI−161の調製
【1001】
【化383】
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ステップ−2の4の代わりにアニリンを使用して実施例107で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3) δ ppm: 5.32 (s,1H),6.07 (d,J=0.8 Hz,1H),6.15 (d,J=1.6 Hz,1H),6.84 (d,J=2.8 Hz,1H),7.03−7.06 (m,2H),7.29 (t,J=1.6 Hz,2H),7.38 (d,J=8.44 Hz,2H),7.52 (d,J=8.8 Hz,2H),7.67 (dd,J=1.6 & 6.4 Hz,2H),7.96 (d,J=3.2 Hz,1H);LCMS:m/e361.8(M+1)。
【1002】
(実施例109)
2−((4−(5−フルオロ−2−(3−トリフルオロメトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)アクリロニトリルI−163の調製
【1003】
【化384】
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ステップ−2の4の代わりに3−トリフルオロメトキシアニリンを使用して実施例107で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 5.29 (d,J=3.8 Hz,1H),6.13 (s,1H),6.19 (s,1H),6.31 (dd,J=3.8 Hz,1H),6.83 (d,J=7.76 Hz,1H),7.11 (d,J=7.8 Hz,1H),7.30−7.37 (m,2H),7.61−7.63 (m,2H),7.81 (s,1H),7.90 (d,J=7.4 Hz,1H),8.16
(dd,J=1.44 & 3.56 Hz,1H),9.45 (s,1H),9.53 (s,1H);LCMS:m/e446(M+1)。
【1004】
(実施例110)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−116の調製
【1005】
【化385】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(3−メチルスルホニル)プロポキシアニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.02−2.15 (m,2H),3.01 (s,3H),3.22 (t,J=7.56 Hz,2H),3.88
(t,J=6.12 Hz,2H),5.77 (dd,J=1.84 & 10.12 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.72 & 16.88 Hz,1H),6.43 (d,J=9.96 & 16.76 Hz,2H),6.95 (t,J=8.12 Hz,1H),7.06 (t,J=7.48 Hz,2H),7.13 (s,1H),7.44 (t,J=8.12 Hz,1H),7.56 (d,J=8.44 Hz,1H),7.68 (s,1H),8.50 (d,J=2.84 Hz,1H),9.57 (s,1H),10.34 (s,1H);LCMS:m/e487.0(M+2)。
【1006】
(実施例111)
N−(3−(5−シクロプロピル−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−131の調製
【1007】
【化386】
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標題化合物を以下に記載した通りのステップおよび中間体に従って調製した。
【1008】
【化387】
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A)K
2CO
3、DMA、室温、5時間;B)PTSA、ジオキサン、100℃、2時間;C)カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート、Pd(OAc)
2、キサントホス、Cs
2CO
3、トルエン、100℃、12時間;D)4N HCL、ジオキサン、室温、1時間;次いで塩化アクリロイル(acryoyl)、Et
3N、DCM、−10℃、10分間
ステップ−1
【1009】
【化388】
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DMA(4mL)中の5−ブロモ−2,4−ジクロロピリミジン(0.68g、3.0mmol)およびtert−ブチル3−ヒドロキシフェニルカルバメート(0.65g、3.1mmol)の溶液にK
2CO
3(0.83g、6.0mmol)を加えた。懸濁液を5時間撹拌した。水(15mL)を加え、沈殿を濾集した。固体をエーテルで洗浄し、乾燥して、1.2gの化合物3を得た。MS:m/e=400.2、402.2(M+1)。
【1010】
ステップ−2
【1011】
【化389】
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ジオキサン5mL中の化合物3(200mg、0.5mmol)および4−(2−メトキシエトキシ)アニリン(0.1g、0.6mmol)の溶液に4−メチルベンゼンスルホン酸一水和物(0.08g、0.4mmol)を加えた。混合物を100℃で2時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル20mlに溶解し、NaHCO
3水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥した。溶媒除去後、粗製生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけた(ヘキサン:EtOAc=1:1)。0.10gの化合物5を得た:MS m/z:531.1、531.0(M+H
+)。
【1012】
ステップ−3
【1013】
【化390】
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カリウムシクロプロピルトリフルオロボレート(36mg、0.25mmol)、化合物5(0.10g、0.19mmol)、酢酸パラジウム(3.4mg、0.015mmol)、キサントホス(17.5mg、0.03mmol)およびCs
2CO
3(186mg、0.57mmol)をトルエン5mLおよび水1mLに懸濁させた。混合物を脱気し、アルゴン下で密封し、100℃で12時間加熱した。酢酸エチル20mLを加え、NaHCO
3水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥した。溶媒除去後、粗製生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけた(ヘキサン:EtOAc=1:1)。50mgの化合物6を得た:MS m/z:493.2(M+H
+)。
【1014】
ステップ−4
【1015】
【化391】
[この文献は図面を表示できません]
実施例96で記載の手順に従って、化合物6から標題化合物を調製した。MS m/z:447.1(M+H
+)。
【1016】
(実施例112)
1−(4−(5−フルオロ−2−(3−(2−ジメチルアミノエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−2−メチルプロプ−2−エン−1−オンI−207の調製
【1017】
【化392】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1018】
【化393】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、DIPEA、n−BuOH、90℃、12時間;B)4、Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、110℃、16時間;C)LiOH、MeOH/THF/H
2O、室温、6時間;D)MeNHOMe.HCl、EDCI.HCl、HOBT、DIPEA、DMF、室温、3時間;E)8、THF、0℃から室温、2時間。
【1019】
ステップ−1
【1020】
【化394】
[この文献は図面を表示できません]
n−ブタノール(40mL)中の1(4g、23.9mmol)、2(3.6g、23.7mmol)およびDIPEA(4.6g、35.58mmol)の溶液を圧力管中で加熱した(90℃、12時間)。それを冷却し、水(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(60mL)、ブライン(40mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、3(5.5g、82%)をオフホワイト色の固体として得た。
【1021】
ステップ−2
【1022】
【化395】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したトルエン(トルエンはN
2で30分間パージした)中の4(0.319g、1.76mmol)、3(0.5g、1.76mmol)、Pd(OAc)
2(0.039g、0.17mmol)、BINAP(0.055g、0.08mmol)およびCs
2CO
3(1.44g、4.42mmol)の溶液を16時間110℃でN
2雰囲気下においてにおいて加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(25mL)で希釈し、水(5mL)、ブライン(2mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、クロロホルム/メタノール、9/1)、4(0.63g、84%)を黄色の固体として得た。
【1023】
ステップ−3
【1024】
【化396】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール/THF/水:1mL/1mL/0.5mL中の5(0.3g、0.70mmol)の撹拌溶液にLiOH(0.147g、3.52mmol)を加え、反応混合物を室温で6時間撹拌した。それを減圧濃縮し、残渣を水(2mL)で希釈し、ジエチルエーテル(5mL)で抽出した。水層を分離し、1.5N HCl(pH約4〜5)で酸性化し、それをそのまま濃縮し、真空乾燥して、6(0.31g、粗製)を黄色のゴム状固体として得、それをさらに精製することなく次のステップで用いた。
【1025】
ステップ−4
【1026】
【化397】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(3mL)中の6(0.29g、0.70mmol)の撹拌溶液にMeNH−OMe.HCl(0.068g、0.70mmol)、EDCI.HCl(0.202g、1.05mmol)、HOBT(0.047g、0.35mmol)およびDIPEA(0.136g、1.05mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、水でクエンチし、EtOAc(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、メタノール/クロロホルム:20/80)、7(0.061g、19%)をゴム状黄色の固体として得た。
【1027】
ステップ−5
【1028】
【化398】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のTHF(1mL)中の7(100mg、0.22mmol)の撹拌溶液に8(17.6mL、8.80mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌させた。それを飽和NH
4Cl溶液(0.5mL)でクエンチし、EtOAc(2×3mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、白色の固体を得た。それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、20%メタノール/クロロホルム中で溶出した生成物)、I−207(9mg、9%)をゴム状黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d
6) δ
ppm: 1.90 (s,3H),2.01 (s,3H),2.19 (s,6H),2.57 (t,J=5.64 Hz,2H),3.87 (t,J=5.84 Hz,2H),6.45 (dd,J=1.64 & 8.08 Hz,1H),6.82
(s,1H),7.04 (t,J=8.16 Hz,1H),7.18 (d,J=8.16 Hz,1H),7.33 (s,1H),7.47 (t,J=7.88 Hz,1H),7.62 (d,J=7.72 Hz,1H),8.13−8.16 (m,3H),9.24 (s,1H),9.56 (s,1H);LCMS:m/e450.1(M+1)。
【1029】
(実施例113)
1−(4−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブト−2−エン−1−オンI−206の調製
【1030】
【化399】
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ステップ−1の2の代わりにメチル4−アミノベンゾエートおよびステップ−2の4の代わりにアニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm : 1.98 (s,3H),2.12 (s,3H),6.90−7.00 (m,2H),7.20−7.30 (m,2H),7.65 (d,J=8.16 Hz,2H),7.90 (d,J=8.56 Hz,2H),7.98 (d,J=8.68 Hz,2H),8.18 (bs,1H),9.31 (s,1H),9.68 (s,1H);LCMS:m/e363.0(M+1)。
【1031】
(実施例114)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−(プロパ−2−イニルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブタ−2−エン−1−オンI−211の調製
【1032】
【化400】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−プロパ−2−イニルオキシアニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (CD
3OD) δ ppm: 2.0 (d,J=1 Hz,3H),2.21 (d,J=1.04 Hz,3H),2.94−2.96 (d,J=2.44 Hz,1H),4.59 (d,J=2.36 Hz,2H),6.79−6.81 (m,2H),7.03 (dd,J=3.12 & 8.04 Hz,1H),7.14 (t,J=2.2 Hz,1H),7.23 (t,J=8.12 Hz,1H),7.54 (t,J=7.92 Hz,1H),7.83 (d,J=7.96 Hz,1H),7.86 (dd,J=2.08 & 8.08 Hz,1H),8.03 (d,J=4.96 Hz,1H),8.21 (t,J=1.88 Hz,1H);LCMS
:m/e417.0(M+1)。
【1033】
(実施例115)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブタ−2−エン−1−オンI−223の調製
【1034】
【化401】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−トリフルオロメトキシアニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3) δ ppm: 2.0 (d,J=1.08 Hz,3H),2.24 (d,J=1.04 Hz,3H),6.74 (t,J=1.24 Hz,1H),6.85 (dd,J=1.08 & 7.0 Hz,1H),6.90 (s,1H),7.08 (s,1H),7.24−7.28 (m,1H),7.35 (td,J=1.2 & 7.44 Hz,1H),7.49 (t,J=7.88 Hz,1H),7.63 (s,1H),7.72 (td,J=1.04 & 7.76 Hz,1H),7.90−7.92 (m,1H),8.00−8.05 (m,2H);LCMS:m/e447(M+1)。
【1035】
(実施例116)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−2−メチルプロパ−2−エン−1−オンI−199の調製
【1036】
【化402】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−トリフルオロメトキシアニリンおよびステップ−5の8の代わりにイソプロペニルマグネシウムブロミドを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.97 (s,3H),5.6 (s,1H),6.0 (
d,J=0.96 Hz,1H),6.82 (d,J=8.08 Hz,1H),7.27 (t,J=8.2 Hz,1H),7.41 (dd,J=1.12 & 7.56 Hz,1H),7.48 (t,J=7.76 Hz,1H),7.60 (dd,J=1.28 & 7.88 Hz,1H),7.78 (s,1H),7.90 (d,J=1.64 Hz,1H),8.15 (d,J=8 Hz,1H),8.19 (d,J=3.64 Hz,1H),9.55 (s,1H),9.65 (s,1H);LCMS:m/e433(M+1)。
【1037】
(実施例117)
1−(4−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−2−メチルプロパ−2−エン−1−オンI−185の調製
【1038】
【化403】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりにメチル4−アミノベンゾエート、ステップ−2の4の代わりにアニリンおよびステップ−5の8の代わりにイソプロペニルマグネシウムブロミドを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.99 (s,3H),5.54 (s,1H),1.01 (s,1H),6.93 (t,J=7.36 Hz,1H),7.24 (t,J=7.52 Hz,2H),7.66−7.72 (m,4H),8.01 (d,J=8.72 Hz,2H),8.19 (d,J=3.6
Hz,1H),9.32 (s,1H),9.72 (s,1H);LCMS:m/e348.8(M+1)。
【1039】
(実施例118)
N−(3−(2−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−233の調製
【1040】
【化404】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(2−ジメチルアミノエトキシ)アニリンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1
H NMR (CD
3OD) δ ppm: 2.31 (s,6H),2.76 (t,J=5.6 Hz,2H),3.97 (t,J=5.2 Hz,2H),5.78 (dd,J=2 & 9.2 Hz,1H),6.38−6.42 (m,2H),6.52−6.55 (m,1H),7.1−7.11 (m 2H),7.30 (t,J=8.0 Hz,1H),7.36 (s,1H),7.42−7.48 (m,2H),7.94 (d,J=3.6 Hz,1H),8.05 (s,1H);LCMS:m/e437(M+1)。
【1041】
(実施例119)
N−(3−(5−フルオロ−4−(4−フェノキシフェノキシ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−130の調製
【1042】
【化405】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の1の代わりに5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジンを使用して実施例11に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H
NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 5.71 (dd,J=1.6 & 10 Hz,1H),6.22 (dd,J=1.6 & 16.8 Hz,1H),6.44 (dd,J=10.4 & 17.2 Hz,1H),6.98−7.05 (m,3H),7.1−7.12 (m,2H),7.17 (t,J=7.2 Hz,1H),7.24 (t,J=7.6 Hz,2H),7.35−7.37 (m,2H),7.42 (t,J=8.4 Hz,2H),7.71 (s,1H),8.5 (s,1H),9.6 (s,1H),10.05 (s,1H);LCMS:m/e443.0(M+1)。
【1043】
(実施例120)
(S)−N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−43の調製
【1044】
【化406】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに(S)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシアニリンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6,500 MHz): δ 10.10
(s,1H),9.35 (s,1H),8.95 (s,1H),8.05 (d,J=4.0 Hz,1H),7.92 (s,1H),7.52 (d,J=9.0 Hz,2H),7.47 (d,J=7.5 Hz,1H),7.41 (d,J=8.5 Hz,1H),7.27 (t,J=8.0 Hz,1H),6.72 (d,J=9.0 Hz,2H),6.45 (dd,J=1.5,17.0 Hz,1H),6.25
(dd,J=1.1,16.5 Hz,1H),5.75 (dd,J=1.1,10.0 Hz,1H),4.93 − 4.84 (m,1H),3.88 − 3.72
(m,4H),2.20 − 2.10 (m,1H),1.97 − 1.90 (m,1H).MSm/e=436[M
++1]
(実施例121)
(R)−N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−46の調製
【1045】
【化407】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに(R)−4−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシアニリンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6,500 MHz): δ 10.10 (s,1H),9.35 (s,1H),8.95 (s,1H),8.05 (d,J=4.0 Hz,1H),7.92 (s,1H),7.52 (d,J=9.0 Hz,2H),7.47 (d,J=7.5 Hz,1H),7.41 (d,J=8.5 Hz,1H),7.27 (t,J=8.0 Hz,1H),6.72 (d,J=9.0 Hz,2H),6.45 (dd,J=1.5,17.0 Hz,1H),6.25
(dd,J=1.1,16.5 Hz,1H),5.75 (dd,J=1.1,10.0 Hz,1H),4.93 − 4.84 (m,1H),3.88 − 3.72
(m,4H),2.22 − 2.14 (m,1H),1.97 − 1.90 (m,1H).MS:m/e=436[M
++1]
(実施例122)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−((1−メチルピペリジン−3−イル)メトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−アクリルアミドI−76)の調製
【1046】
【化408】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(1−メチルピペリジン−3−イル)メトキシアニリンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6,500 MHz): δ 10.08 (s,1H),9.41 (s,1H),9.09 (s,1H),8.11 (d,J=3.5 Hz,1H),7.90 (s,1H),7.57 (d,J=8.0 Hz,1H),7.41 (d,J=8.0 Hz,1H),7.32 (s,1H),7.30 − 7.20 (m,2H),7.03 (t,J=8.0 Hz,1H),6.50 − 6.40 (m,2H),6.24 (dd,J=1.5,17.0 Hz,1H),5.74 (dd,J=2.0,10.5 Hz,1H),3.75 − 3.65 (m,2H),2.73 (d,J=10 Hz,1H),2.60 (d,J=10.5 Hz,1H),2.13 (s,3H),1.98 − 1.83 (m,2H),1.75 − 1.58 (m,3H),1.55 − 1.45 (m,1H),1.05 − 0.95 (m,1H).MS:m/e=477(M
++1)。
【1047】
(実施例123)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−((1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−アクリルアミドI−82の調製
【1048】
【化409】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシアニリンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (CDCl
3+DMSO−D
6,500 MHz): δ 9.04 (bs,1H),8.30 (s,1H),7.96 (s,1H),7.75
(s,1H),7.63 (s,1H),7.59 (d,J=7.0 Hz,1H),7.38 − 7.33 (m,2H),7.27 (t,J=8.5 Hz,1H)
,7.16 (t,J=8 Hz,1H),7.09 (d,J=8.5 Hz,1H),6.52 (d,J=7.0 Hz,1H),6.51 − 6.38 (m,2H),5.73 (dd,J=2.0,9.0 Hz,1H),3.77 (d,J=6.0
Hz,2H),2.90 − 2.84 (m,2H),2.28 (s,3H),1.95 (t,J=10.0 Hz,1H),1.85 − 1.74 (m,2H),1.45 − 1.32 (m,2H),1.28 − 1.25 (m,2H).MS:m/e=477(M
++1)。
【1049】
(実施例124)
N−(3−(2−(3−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−83の調製
【1050】
【化410】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(4−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)ピペラジン−1−イルアニリンを使用し、ステップ−5の通りDCM中のTFAでTBSエーテルを脱保護して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6,500 MHz): δ 8.99 (s,1H),8.85 (s,1H),8.04 (d,J=4.0 Hz,1H),7.28 − 7.19 (m,2H),7.08 − 7.00 (m,2H),6.94 (t,J=3.5 Hz,2H),6.48 (dd,J=2.0,8.0
Hz,1H),6.35 − 6.31 (m,1H),4.94 (s,2H),3.71 (t,J=6.0 Hz,2H),3.02 (t,J=4.5 Hz,4H),2.57 − 2.50 (m,4H),2.46 (t,J=6.0 Hz,2H),0.87 (s,9H),0.05 (s,6H).MS:m/e=538(M
++1)。
【1051】
(実施例125)
N−(4−(5−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジル)−N−メチルアクリルアミドI−113の調製
【1052】
【化411】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに4−(N−メチル−N−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)メチルアニリンおよびステップ−2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (DMSO−d
6,200 MHz): δ 9.36 (bs,1H),9.16 (bs,1H),8.10 (d,J=3.4 Hz,1H),7.83 − 7.70 (m,2H),7.34 (bs,1H),7.26 − 7.01
(m,4H),6.86 − 6.73 (m,1H),6.48 (d,J=8.0
Hz,1H),6.21 (dd,J=16.4,2.2 Hz,1H),5.76−
5.64 (m,1H),4.64 − 4.53 (sが2本,2H),3.65 (s,3H),3.00 − 2.88 (sが2本,3H).MS:m/e=408.2[M
++1]。
【1053】
(実施例126)
N−(4−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジル)−N−メチルアクリルアミドI−114の調製
【1054】
【化412】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに4−(N−メチル−N−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)メチルアニリンおよびステップ−2の4の代わりに6−メトキシ−3−アミノピリジンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (DMSO−D
6,200 MHz): δ 9.36
(bs,1H),9.09 (bs,1H),8.32 (bs,1H),8.06 (dd,J=3.8 Hz,1H),7.97− 7.92 (m,1H),7.76−
7.68 (m,2H),7.20 − 7.08 (m,2H),6.87 − 6.75 (m,1H),6.72 (d,J=8.4 Hz,1H),6.22 (dd,J=19.4,2.6 Hz,1H),5.74 − 5.65 (m,1H),4.64 − 4.53 (sが2本,2H),3.78 (s,3H),3.00 − 2.88 (sが2本,3H).MS:m/e=409(M
++1)。
【1055】
(実施例127)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−メトキシ(methyoxy)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジル)−N−メチルアクリルアミドI−115の調製
【1056】
【化413】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−(N−メチル−N−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)メチルアニリンおよびステップ−2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例20に記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (DMSO−d
6,200 MHz): δ 9.50 − 9.30 (m,1H),9.15 − 8.96 (m,1H),8.15 (bs,1H),7.82 − 7.59 (m,2H),7.45 − 7.00 (m,4H),6.97 − 6.65 (m,2H),6.55 − 6.45 (m,1H),6.26 − 6.12 (m,1H),5.78 − 5.60 (m,1H),4.68 (s,1H),4.55 & 3.75 (sが2本,3H),2.90 & 3.00
(sが2本,3H).MS:m/e=408.2[M
++1]。
【1057】
(実施例128)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−84の調製
【1058】
【化414】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(4−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)ピペラジン−1−イルアニリンを使用し、ステップ−5の通りDCM中のTFAでTBSエーテルを脱保護して実施例98で記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (DMSO−D
6,500 MHz): δ 8.19 (s,1H),7.75 − 7.70 (m,2H),7.42 − 7.35
(m,2H),7.12 − 7.05 (m,2H),6.97 (dd,J=2.0,10.5 Hz,1H),6.93 (s,1H),6.72 (d,J=6.5 Hz,1H),6.57 − 6.54 (m,1H),6.44 (d,J=17.0
Hz,1H),6.29 − 6. 20 (m,1H),5.78 (d,J=10.0 Hz,1H),3.68 (t,J=5.5 Hz,2H),3.00 − 2.94 (m,4H),2.63 − 2.56 (m,6H).MS:m/e=479(M
++1)。
【1059】
(実施例129)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−((1−メチルピペリジン−3−イル)メトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−81の調製
【1060】
【化415】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(1−メチルピペリジン−3−イル)メトキシアニリンを使用して実施例98で記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (CDCl
3,500 MHz): δ 8.19 (d,J=2.5 Hz,1H),7.82 − 7.75 (m,2H),7.42 − 7.36 (m,2H),7.08 − 7.02 (m,3H),6.99 (d,J=7.0 Hz,1H),6.91 (s,1H),6.79 (d,J=7.5 Hz,1H),6.48 − 6.44 (m,1H),6.42 (s,1H),6.29 −
6.23 (m,1H),5.77 (d,J=10 Hz,1H),3.67 − 3.62 (m,2H),2.95 − 2.91 (m,1H),2.82 − 2.76 (m,1H),2.28 (s,3H),2.11 − 2.05 (m,1H),1.98 − 1.92 (m,1H),1.79 − 1.70 (m,3H),1.11 − 1.04 (m,1H).MS:m/e=478(M
++1)。
【1061】
(実施例130)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−((1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)−アクリルアミドI−75の調製
【1062】
【化416】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシアニリンを使用して実施例98で記載のステップ、スキームおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (DMSO−D
6,500 MHz): δ 10.31(s,1H),9.50 (s,1H),8.50 (s,1H),7.67 (s,1H),7.55 (d,J=8.0 Hz,1H),7.42 (t,J=8.0 Hz,1H),7.10 (s,1H),7.04 (d,J=7.0 Hz,2H ),6.94 (t,J=8.0 Hz,1H ),6.45 − 6.39 (m,2H),6.27 (d,J=15.0 Hz,1H ),5.78 (dd,J=2.0,10.5
Hz,1H),3.64 (d,J=6.0 Hz,2H),2.75 (d,J=6.5 Hz,2H),2.14 (s,3H),1.83 (t,J=10.5 Hz,2H),1.66 − 1.64 (m,3H),1.25 − 1.23 (m,2H).MS:m/e=478(M
++1)。
【1063】
(実施例131)
N−(3−(5−シアノ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−157の調製
【1064】
【化417】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに2,4−ジクロロ−5−シアノピリミジンを使用して実施例94で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS379.1(M+Na)。
【1065】
(実施例132)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−244の調製
【1066】
【化418】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−(トリフルオロメトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS434.1(M+1)。
【1067】
(実施例133)
N−(3−(5−フルオロ−2−(ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−234の調製
【1068】
【化419】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−アミノピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS351.1(M+1)。
【1069】
(実施例134)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−フルオロフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−247の調製
【1070】
【化420】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−フルオロアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS368.1(M+1)
(実施例135)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−(3−モルホリノプロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−208の調製
【1071】
【化421】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−(3−モルホリノプロポキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS515.3(M+Na)。
【1072】
(実施例136)
N−(3−(2−(3−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロポキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−204の調製
【1073】
【化422】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロポキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS474.3(M+Na)。
【1074】
(実施例137)
N−(3−(2−(1−アセチルピペリジン−3−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−238の調製
【1075】
【化423】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに1−(3−アミノピペリジン−1−イル)エタノンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS421.1(M+Na)。
【1076】
(実施例138)
N−(3−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−228の調製
【1077】
【化424】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりにアニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS351.3(M+1)。
【1078】
(実施例139)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−243の調製
【1079】
【化425】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに6−メトキシピリジン−3−アミンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS381.1
(M+1)。
【1080】
(実施例140)
N−(3−(5−メトキシ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−158の調製
【1081】
【化426】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の1の代わりに5−メトキシ−2,4−ジクロロピリミジンおよびステップ2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例1で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS392.3(M+1)。
【1082】
(実施例141)
N−(3−(5−メトキシ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−192の調製
【1083】
【化427】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の1の代わりに5−メトキシ−2,4−ジクロロピリミジンおよびステップ2の4の代わりに5−アミノ−2−メトキシピリジンを使用して実施例1で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS393.3(M+1)。
【1084】
(実施例142)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−222の調製
【1085】
【化428】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS382.3(M+1)。
【1086】
(実施例143)
4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−N−tert−ブチル−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−5−カルボキサミドI−216の調製
【1087】
【化429】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりにtert−ブチルアミンを使用し、ステップ−6を省いて実施例37で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS484.3(M+Na)。
【1088】
(実施例144)
(R)−1−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−202の調製
【1089】
【化430】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS395.3(M+Na)。
【1090】
(実施例145)
(R)−1−(3−(5−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−195の調製
【1091】
【化431】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS394.3(M+Na)。
【1092】
(実施例146)
(S)−1−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−197の調製
【1093】
【化432】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS373.3(M+1)。
【1094】
(実施例147)
(S)−1−(3−(5−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−196の調製
【1095】
【化433】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS372.3(M+1)。
【1096】
(実施例148)
(R)−1−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−180の調製
【1097】
【化434】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(R)−tert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS374.3(M+1)。
【1098】
(実施例149)
(R)−1−(3−(5−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−190の調製
【1099】
【化435】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(R)−tert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS395.3(M+Na)。
【1100】
(実施例150)
(S)−1−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−193の調製
【1101】
【化436】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(S)−tert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS396.3(M+Na)。
【1102】
(実施例151)
(S)−1−(3−(5−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−179の調製
【1103】
【化437】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(S)−tert−ブチル3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS395.3(M+Na)。
【1104】
(実施例152)
1−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−203の調製
【1105】
【化438】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS381.3(M+Na)。
【1106】
(実施例153)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピロリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−201の調製
【1107】
【化439】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS358.3(M+1)。
【1108】
(実施例154)
(R)−1−(3−(5−フルオロ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルチオ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−137の調製
【1109】
【化440】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(S)−tert−ブチル3−メルカプトピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS411.1(M+Na)。
【1110】
(実施例155)
(R)−1−(3−(2−(3−クロロフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−147の調製
【1111】
【化441】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−クロロアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS376.1(M+1)。
【1112】
(実施例156)
(R)−1−(3−(5−フルオロ−2−(3−(2−モルホリノエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−135の調製
【1113】
【化442】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートおよびステップ2の4の代わりに3−(2−モルホリノエトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS471.3(M+1)。
【1114】
(実施例157)
(E)−4−(ジメチルアミノ)−N−(3−(5−フルオロ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)ブタ−2−エンアミドI−125の調製
【1115】
【化443】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ4の7の代わりに(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例139で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS460.1(M+Na)。
【1116】
(実施例158)
2−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−98の調製
【1117】
【化444】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに2−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)アクリロイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS466.1(M+Na)。
【1118】
(実施例159)
(E)−4−(アゼチジン−1−イル)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)ブタ−2−エンアミドI−123の調製
【1119】
【化445】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(E)−4−(アゼチジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS455.1(M+Na)。
【1120】
(実施例160)
(E)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−モルホリノブタ−2−エンアミドI−102の調製
【1121】
【化446】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(E)−4−(モルホリン−4−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS485.3(M+Na)。
【1122】
(実施例161)
(E)−4−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)ブタ−2−エンアミドI−101の調製
【1123】
【化447】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(E)−4−((1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS496.1(M+Na)。
【1124】
(実施例162)
(E)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)ブタ−2−エンアミドI−120の調製
【1125】
【化448】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(E)−4−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS487.3(M+Na)。
【1126】
(実施例163)
(S,E)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エンアミドI−99の調製
【1127】
【化449】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(S,E)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS485.3(M+Na)
(実施例164)
(R,E)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エンアミドI−104の調製
【1128】
【化450】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(R,E)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイルを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS485.3(M+Na)。
【1129】
(実施例165)
(E)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−(1H−ピラゾール−1−イル)ブタ−2−エンアミドI−100の調製
【1130】
【化451】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(E)−4−(1H−イミダゾール−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS466.1(M+Na)。
【1131】
(実施例166)
(R,E)−N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エンアミドI−89の調製
【1132】
【化452】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ4の7の代わりに(R,E)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS545.3(M+Na)。
【1133】
(実施例167)
(S,E)−N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エンアミドI−88の調製
【1134】
【化453】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ4の7の代わりに(S,E)−4−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS545.3(M+Na)。
【1135】
(実施例168)
2−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−85の調製
【1136】
【化454】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ4の7の代わりに2−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)アクリロイルクロリドを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS526.1(M+Na)。
【1137】
(実施例169)
N−(3−(5−フルオロ−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−28の調製
【1138】
【化455】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりにアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS372.1(M+Na)。
【1139】
(実施例170)
(E)−4−((3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−N−(3−(5−フルオロ−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)ブト−2−エンアミドI−119の調製
【1140】
【化456】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ3の6の代わりに(E)−4−((3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例4で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS512.3(M+Na)。
【1141】
(実施例171)
1−(3−(5−メチル−2−(3−アミノスルホニルフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブタ−2−エン−1−オンI−224の調製
【1142】
【化457】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の1の代わりに2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジン(pyrimine)およびステップ−2の4の代わりに3−アミノベンゼンスルホンアミドを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.97 (s,3H),2.14
(s,6H),6.88 (s,1H),7.25−7.30 (m,4H),7.47
(t,J=7.92 Hz,1H),7.62 (d,J=7.72 Hz. 1H),7.96 (s,1H),8.0−8.07 (m,3H),8.20 (t,J=7.36 Hz,1H),8.55 (s,1H),9.37 (s,1H);LCMS:m/e438(M+1)。
【1143】
(実施例172)
N−(3−アクリルアミドフェニル)−N−(5−シアノ−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)アクリルアミドI−171の調製
【1144】
【化458】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−4で過剰の塩化アクロイルを使用して実施例95で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS m/z:442.1(M+H
+)。
【1145】
(実施例173)
N−3−(N−メチル−N−(5−フルオロ−2−(4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)アミノフェニルアクリルアミドI−127の調製
【1146】
【化459】
[この文献は図面を表示できません]
過剰のホルムアルデヒドおよびアセトニトリルおよび酢酸(4:1)中のNaBH
3CN(2当量)で実施例88の生成物を処理することにより標題化合物を調製した。MS m/z:435.1(M+H
+)。
【1147】
(実施例174)
N−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジル)アクリルアミドI−205の調製
【1148】
【化460】
[この文献は図面を表示できません]
1の代わりに2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンおよびステップ−1の2の代わりに3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチルアニリンおよびステップ−2の4の代わりにアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (CDCl
3,500 MHz): δ 7.91 (s,1H),7.77 (s,1H),7.57 (d,J=9.0 Hz,2H),7.41 (d,J=8.0 Hz,1H),7.36 − 7.26 (m,2H),7.13 − 6.96 (m,4H),6.36 − 6.25 (m,2H),5.97 (dd,J=10.5,17.0 Hz,1H),5.78 (bs,1H),5.63 (d,J=10.5 Hz,1H),4.51 (d,J=6.0 Hz,2H),2.12 (s,3H).MS:m/e=360(M
++1)。
【1149】
(実施例175)
(E)−3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジルブト−2−エノエートI−246の調製
【1150】
【化461】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1151】
【化462】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、キサントホス、Pd
2(dba)
3、Cs
2CO
3、CH
3CN、90℃、12時間;B)4、t−BuOH、90℃、4時間;C)6、TEA、DCM、−30℃、5分間
ステップ−1
【1152】
【化463】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル(5mL)中の1(0.34g、2.08mmol)の撹拌溶液にCs
2CO
3(1.09g、3.35mmol)、キサントホス(0.024g、0.041mmol)、Pd
2(dba)
3(38mg、0.04mmol)および2(0.5g、2.1mmol)を室温でN
2雰囲気下において加えた。アルゴンガスを反応混合物に1時間パージし、90℃で12時間撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗製化合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、3(0.56g、29.16%)を明黄色の液体として得た。
1H−NMR (CDCl
3,500 MHz): δ 8.0 (s,1H),7.55 (s,1H),7.51 (d,J=8.0 Hz,1H),(t,J=7.5 Hz,1H),(d,J=7.5 Hz,1H),6.48 (s,1H),4.76 (s,2H),2.18 (s,3H),0.95 (s,9H),0.10
(s,6H).MS:m/e=364[M
++1]。
【1153】
ステップ−2
【1154】
【化464】
[この文献は図面を表示できません]
t−BuOH(1.5mL)中の3(0.07g、0.19mmol)の撹拌溶液に室温のアニリン(4)(0.018g、0.19mmol)を加えた。反応混合物を90℃まで加熱し、4時間同温で撹拌した。反応の進行をTLCでモニターした。出発材料完了後、揮発性物質を減圧除去して、5(0.033g、55.9%)を明黄色の固体として得た。
1H−NMR (DMSO−d
6,500 MHz): δ 10.45 (s,1H),9.82 (s,1H),7.91 (s,1H),7.58−7.01 (m,9H),4.50 (s,2H),2.16 (s,3H).MS:m/e=307[M
++1]。
【1155】
ステップ−3
【1156】
【化465】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の5(0.5g、1.63mmol)の撹拌溶液に6(0.18g、1.72mmol)、次いでTEA(0.66mL、4.78mmol)を−30℃でN
2雰囲気下において加えた。反応混合物を5分間−30℃で撹拌し、反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、水でクエンチし、DCM(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、標題化合物の異性体混合物50mgを得た。DCM(2mL)中のこの混合物を室温のDBU(0.02g、0.127mmol)で処理した。反応混合物を2時間室温で撹拌し、水でクエンチし、DCM(2×10mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、I−246(0.05g、10%)を明黄色の固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3,500 MHz): δ 7.87 (s,1H),7.65 (s,1H),7.58−7.51 (m,3H),7.34 (t,J=7.5 Hz,1H),7.30−7.23 (m,3H),7.13 (d,J=7.5 Hz,1H),7.08−6.96 (m,2H),6.40 (s,1H),5.87 (dd,J=1.5,15.5 Hz,1H),5.16 (s,2H),2.13 (s,3H),1.87 (dd,J=2.0,7.0 Hz,3H).
13C−NMR (CDCl
3,125 MHz): δ 166.3,159.1,158.4,155.4,145.3,139.9,138.9,137.0,128.9,128.7,123.2,122.4,121.9,121.2,121.0,119.3,105.2,65.7,17.9,13.2.MS:m/e=375[M
++1]。
【1157】
(実施例176)
(E)−4−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジルブタ−2−エノエートI−60の調製
【1158】
【化466】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに4−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)アニリンを使用して実施例175で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H−NMR (CDCl
3,500 MHz): δ 8.19
(bs,1H),7.81 (s,1H),7.56 (d,J=8.5 Hz,2H),7.53 (d,J=7.5 Hz,2H),7.42−7.36 (m,3H),7.28−7.22 (m,1H),7.08−6.98 (m,2H),6.54 (s,1H),5.89 (dd,J=12.5,14.0 Hz,1H),5.17 (s,2H),2.15 (s,3H),1.89 (dd,J=1.5,7.0 Hz,3H).MS:m/e=375[M
++1]。
【1159】
(実施例177)
N−メチル−N−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジル)アクリルアミドI−220の調製
【1160】
【化467】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1161】
【化468】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、キサントホス、Pd
2(dba)
3、Cs
2CO
3、CH
3CN、100℃、12時間;B)4、t−BuOH、90℃、4時間;C)10N HCl、DCM、室温、30分間:D)7、TEA、DCM、−10℃、10分間。
【1162】
ステップ−1
【1163】
【化469】
[この文献は図面を表示できません]
アセトニトリル(26.7mL)中の1(2.6g、15.7mmol)の撹拌溶液に2(2.67g、11.3mmol)、Pd
2(dba)
3(0.31g、0.33mmol)、キサントホス(0.52g、0.89mmol)およびCs
2CO
3(6.6g、20.0mmol)を加えた。次いでアルゴンを1時間パージすることにより反応混合物を脱気し、100℃に12時間さらに加熱した。反応完了後(TLCでモニターした)、セライト床に通して反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた粗製物質をカラムクロマトグラフィーで精製して(60〜120メッシュシリカゲル;20%酢酸エチル/ヘキサン)、3(2.32g、56.71%)を明茶色の固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3,500 MHz): 8.01 (s,1H),7.56 (d,J=7.5 Hz,1H),7.43 (s,1H),7.35 (t,J=7.0 Hz,1H),7.05 (s,1H),6.80 (bs,1H),4.45 (s,2
H),2.87 (s,3H),2.30 (s,3H),1.48 (s,9H).
ステップ−2
【1164】
【化470】
[この文献は図面を表示できません]
t−BuOH(11.6mL)中の3(2.32g、6.0mmol)の撹拌溶液に室温の4(0.65g、6.9mmol)を加え、反応混合物を48時間さらに加熱還流させた。反応の進行をTLCでモニターした。反応完了後、t−BuOHを減圧濃縮乾固して、5(2.3g、85.82%)を明黄色の固体として得た。
1H−NMR (DMSO−d
6,500 MHz): δ 10.32 (s,1H),9.78 (s,1H),7.91 (s,1H),7.50 (d,J=8.0 Hz,1H),7.45 − 7.30 (m,4H),7.24 (t,J=7.0 Hz,2H),7.15 − 7.06 (m,2H),4.36 (s,2H),2.72 (s,3H),2.17 (s,3H),1.41,1.34 (sが2本,9H).MS:m/e=420(M
++1)。
【1165】
ステップ−3
【1166】
【化471】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5mL)中の5(0.05mg、0.11mmol)の撹拌溶液に37%HCl(1.0mL)を加え、室温で30分間撹拌した。反応完了後(TLCでモニターした)、揮発性物質を減圧除去した。水層を0℃まで冷却し、10%NaOH溶液でpH約8〜9まで塩基性化し、DCM(50mL)で抽出した。有機部分を分離し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧蒸発させて、6(0.015g、48.36%)を明黄色の固体として得た。
1H−NMR (CDCl
3,500 MHz): δ
7.95 − 7.85 (m,2H),7.68 −7.60 (m,3H),7.42 (d,J=8.0 Hz,1H),7.32 − 7.20 (m,4H),7.05 (d,J=7.5 Hz,1H),7.00 − 6.95 (m,1H),6.40 (s,1H),3.84 (s,2H),2.48 (s,3H),2.06 (s,3H).MS:m/e=320(M
++1)。
【1167】
ステップ−4
【1168】
【化472】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(12mL)中の6(0.3g、0.94mmol)の撹拌溶液にTEA(0.10g、0.99mmol)および7(0.08g、0.88mmol)を5分間−10℃で不活性雰囲気下において滴下した。次いで反応混合物を−10℃で5〜10分間撹拌した。反応完了後(TLCでモニターした)、反応混合物をでクエンチし、冷水(5mL)およびDCM(2×50mL)で抽出した。DCM層を水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。粗製物質をカラムクロマトグラフィーで精製して(60〜120メッシュシリカゲル;30%酢酸エチル/ヘキサン)、I−220(0.15g、42.85%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H−NMR (DMSO−d
6,500 MHz,80℃): δ 8.48 (bs,1H),8.07 (s,1H),7.88 (s,1H),7.69 − 7.58 (m,4H),7.28 (t,J=8.0 Hz,1H),7.16 (t,J=8.0 Hz,2H),6.91 − 6.85 (m,2H),6.75 (dd,J=2.5,15.3 Hz,1H),6.13 (d,J=15.0 Hz,1H),5.66 (d,J=7.5 Hz,1H),4.60 (s,2H),2.95 (s,3H),2.12 (s,3H).MS:m/e=374(M
++1)。
【1169】
(実施例178)
N−メチル−N−(4−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ベンジル)アクリルアミドI−219の調製
【1170】
【化473】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりにtert−ブチル−4−アミノベンジル(メチル)−カルバメートを使用して実施例177で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6,500 MHz 80℃): δ
8.55 (s,1H),8.03 (s,1H),7.86 (s,1H),7.65 (d,J=8.0 Hz,2H),7.62 (d,J=8.0 Hz,2H),7.20 − 7.13 (m,4H),6.86 − 6.75 (m,2H),6.14 (dd,J=2.5,17.0 Hz,1H),5.67 (d,J=15.0 Hz,1H),4.58 (s,2H),2.96 (s,3H),2.10 (s,3H).MS:m/e=374(M
++1)。
【1171】
(実施例179)
N−(5−(5−アセチル−4−(4−アクリロイル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)ピリジン−2−イル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミドI−142の調製
【1172】
【化474】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−5の9の代わりに5−アミノ−2(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)ピリジンを使用して実施例42で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z542.2(ES+)、540.2.2(ES−)。
【1173】
(実施例180)
1−(6−(5−フルオロ−2−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)インドリン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−94の調製
【1174】
【化475】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりにN−Boc−6−アミノインドリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC−MS:m/z450.1(ES+)、448.1(ES−)。
【1175】
(実施例181)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−103の調製
【1176】
【化476】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3−アミノ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3 + DMSO−d
6痕跡量) δ ppm: 3.44 (s,3H),3.75 (t,J=4.4 Hz,2H),4.43 (t,J=4.4 Hz,2H),5.81 (dd,J=1.8 & 9.6 Hz,1H),6.45 (m,1H),6.80 (m,3H),7.17 (m,1H),7.29 (m,1H),7.43 (m,1H),7.49 (m,1H),7.60 (m,1H),7.80 (dd,J=2.8 & 9.2 Hz,1H),7.94 (d,J=3.1 Hz,1H),8.14 (s,1H),8.32 (d,J=2.9 Hz,1H);LCMS:m/e425.1(M+1)。
【1177】
(実施例182)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−(3−メチルスルホニルプロポキシ)フェニル)アミノピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−97の調製
【1178】
【化477】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに4−(3−メチルスルホニルプロポキシ)アニリンを使用して実施例20に記載のスキーム、ステップおよび中間体に従ってTFA塩として標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3 + DMSO−d
6痕跡量) δ ppm: 1.95 (m,2H),2.67 (s,3H),2.98 (m,5H),3.74 (t, J=6.0 Hz,2H),5.45 (dd,J=4.1 & 7.3 Hz,1H),6.07 (m,2H),6.48 (d,J=8.2 Hz,1H),6.77 (m,4H),7.09 (d,J=7.4 Hz,1H),7.51 (d,J=4.1 Hz,1H),7.70 (br,1H);LCMS:m/e486.1(M+1)。
【1179】
(実施例183)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−(トリジュウテリオ(deutereo)メトキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−95の調製
【1180】
【化478】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに6−(トリジュウテリオ(deuterio)メトキシ)ピリジン−3−アミンを使用して実施例20に記載のスキーム、ステップおよび中間体に従ってTFA塩として標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3 + DMSO−d
6痕跡量) δ ppm: 5.78 (dd,J=3.7 & 7.8 Hz,1H),6.40 (m,2H),6.71 (d,J=8.7 Hz,1H),7.3
(m,3H),7.75 (dd,J=2.7 & 8.7 Hz,1H),7.82
(d,J=4.6 Hz,1H),7.95 (s,1H),8.33 (d,J=2.3 Hz,1H);LCMS:m/e384.1(M+1)。
【1181】
中間体6−(トリジュウテリオ(deutrated)メトキシ)ピリジン−3−アミンを以下のスキームにより調製した。
【1182】
【化479】
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A)NaH、CD
3OD、室温;BH
3・NMe
3、Pd(OH)
2
ステップ1
【1183】
【化480】
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0℃の5mLのCD
3OD中のNaH(60%、0.30g)に2−クロロ−5−ニトロピリジン(1.0g)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。この混合物にBH
3・NMe
3(550mg)およびPd(OH)
2(100mg)を加えた。得られた混合物を2時間還流させた。冷却後、混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーを使用して精製して、所望の6−(トリデューテロ(deuterated)メトキシ)ピリジン−3−アミン(130mg)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ ppm: 3.30 (br,2H),6.60 (d,J=8.7 Hz,1H),7.03 (dd,J=3.2 & 8.7 Hz,1H),7.66 (d,J=3.2 Hz,1H).
(実施例184)
N−(3−(5−フルオロ−2(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルオキシ)フェニル)アクリルアミドI−148の調製
【1184】
【化481】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに3,4,5−トリメトキシアニリンを使用して実施例98で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS:m/e441[M+1]。
【1185】
(実施例185)
3−メチル−1−(3−(5−メチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)ブタ−2−エン−1−オンI−232の調製
【1186】
【化482】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の1の代わりに2,4−ジクロロ−5−メチルピリミジンおよびステップ−2の4の代わりにアニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (CDCl
3) δ ppm: 1.97 (s,3H),2.15 (s,3H),2.22 (s,3H),6.47
(s,1H),6.71 (s,1H),6.97 (t,J=9.8 Hz,1H),7.17 (s,1H),7.24 (t,J=10.36 Hz,1H),7.27
(s,1H),7.44 (t,J=10.64 Hz,1H),7.53 (d,J=10.48 Hz,2H),7.68 (d,J=10.28 Hz,1H),7.94 (d,J=10 Hz,1H),7.98 (s,1H);LCMS:m/e359(M+1)。
【1187】
(実施例186)
1−(3−(5−メチル−2−フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ(ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−オンI−27の調製
【1188】
【化483】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の1の代わりに1−tert−ブトキシカルボニル−3−アミノピペリジンを使用して実施例1で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.30−1.50 (m,1H),1.55−1.75 (m,1H),1.75−1.90 (m,1H),1.92 (s,3H),1.95−2.05 (m,1H),2.75−3.31 (m,2H),3.99−4.09 (m,2H),4.10−4.15 & 4.40−4.47 (m,1H),5.49 & 5.70 (各々d,J=10.8 Hz & d,J=9.2 Hz,全体で1H),6.02 & 6.13 (各々d,J=17.6 Hz & d,J=16.8 Hz,全体で1H),6.25−6.40 (m,1H),6.63 & 6.80−6.90 (各々dd,J=10.8,16.8 Hz
& m,全体で1H),6.75−6.85 (m,1H),7.15 (t,J=8
Hz,2H),7.69 (bs,3H),8.81 (s,1H);LCMS:m/e337.8(M+1)。
【1189】
(実施例187)
3−(4−(2−アクリロイル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルアミノ)−5−メチルピリミジン−2−イルアミノ)ベンゼンスルホンアミドI−40の調製
【1190】
【化484】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の1の代わりに6−アミノ−2−tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを使用して実施例1で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.10 (s,3H),2.80−2.83 (m,2H),3.75−3.90 (m,2H),4.66 (s,1H),4.76 (s,1H),5.71−5.74 (m,1H),6.16 (dd,J=2.32 & 16.76 Hz,1H),6.87−6.91 (m,1H),7.13−7.18 (m,1H),7.25−7.31 (m,4H),7.53−7.57 (m,2H),7.90 (s,1H),8.05 (s,2H),8.28 (s,1H),9.31 (s,1H);LC
MS:m/e464.8(M+1)。
【1191】
(実施例188)
(S)−N−(3−(5−フルオロ−2−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−54の調製
【1192】
【化485】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに(S)−3−アミノ−6−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS:m/e=437[M+1]。
【1193】
(実施例189)
N−(3−(5−トリフルオロメチル−2−(フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−245の調製
【1194】
【化486】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1195】
【化487】
[この文献は図面を表示できません]
A)2、ZnCl
2、DCE、t−BuOH(1:1)、0℃、30分間;B)4、DMF、DIEPA、70℃、16時間;C)TFA、DCM、室温、1時間;D)7、TEA、DCM。
【1196】
ステップ−1
【1197】
【化488】
[この文献は図面を表示できません]
tBuOH/DCEの1:1混合物80mL中の1(2g、9.2mmol)の冷(0℃)溶液に塩化亜鉛(エーテル中の1M溶液11mL、1.2当量)を加えた。1時間後、2(0.858g、9.2mmol)を加え、次いで10mLのDCE/t−BuOH中のトリエチルアミン(1.03g;1.1当量)を滴下した。30分間撹拌後、溶媒を減圧除去し、残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮した。EtOAc/ヘキサン(1:9)からの結晶化後、所望の生成物3を白色の固体として得た(2g、80%)。
【1198】
ステップ−2
【1199】
【化489】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(10mL)中の3(0.5g、1.82mmol)および4(0.38g、1.83mmol)の溶液にDIPEA(0.283g、2.192mmol)を加え、混合物を60℃にアルゴン雰囲気下で16時間加熱した。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮した。粗製混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(溶離液:EtOAc/ヘキサン1:1)、5を白色の固体(0.48g、60%)として得た。
【1200】
ステップ−3
【1201】
【化490】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(10mL)中の6(0.25g、0.63mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(2mL)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、残渣をCH
2Cl
2に溶解し、10%NaHCO
3水溶液で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、減圧蒸発させて、遊離アミンを白色の固体として得た。
【1202】
ステップ−4
【1203】
【化491】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン雰囲気下で−40℃に冷却されたDCM(20mL)中の6(0.2g)の撹拌溶液にトリエチルアミンを加え、次いで7(0.069g、0.686mmol)を滴下した。得られた混合物を−40℃で10分間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧蒸発させた。溶離液として(MeOH−EtOAc5:95)を使用するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって残渣を精製して、目標の化合物I−24
5を得た。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 8.25 (s,1H),7.80 (s,1H),7.60−7.05 (m,7H),6.90 (m,1H),6.35 (m,2H),5.75 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H).
(実施例190)
N−(3−(5−トリフルオロメチル−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−242の調製
【1204】
【化492】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200
MHz,CD
3OD) δ 8.31 (s,1H),7.84 (s,1H),7.59 (m,1H),7.37−7.09 (m,5H) 6.53 (m,1H),6.41 (m,2H),5.79 (dd,J=8.0,2.0,Hz,1H),3.66 (s,3H).
(実施例191)
N−(4−(5−トリフルオロメチル−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−236の調製
【1205】
【化493】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンおよびステップ−2の4の代わりに4−アミノ−N−tert−ブトキシカルボニルアニリンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 8.27 (s,1H),7.70 (d,J=6.0Hz) 1H),7.46 (d,J=6.0Hz,1H),7.09 (brs,1H),7.07 (m,2H) 6.51 (m,1H),6.44 (m,2H),5.80 (dd,J=8.0,2.0 Hz, 1H),3.56 (s,3H).
(実施例192)
N−(4−(5−トリフルオロメチル−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)メチルアクリルアミドI−235の調製
【1206】
【化494】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンおよびステップ−2の4の代わりに4−アミノフェニルメチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 8.30 (s,1H),7.49 (d,J=8.0 Hz,1H),7.37 (d,J=8.0 Hz,1H),7.10
(m,3H),6.60 (m,1H) 6.34 (m,2H),5.75 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H),4.51(s,2H),3.68 (s,3H).
(実施例193)
N−(4−クロロ−3−(5−トリフルオロメチル−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−227の調製
【1207】
【化495】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンおよびステップ−2の4の代わりにN−tert−ブトキシカルボニル(carbony)−3−アミノ−6−クロロアニリンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 8.33 (s,1H),δ 8.08 (s,1H),7.45 (m,2H),7.21−7.07 (m,3H),6.60−6.36 (m,3H),5.84 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H),3.71 (s,3H).
(実施例194)
N−(3−(5−トリフルオロメチル−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)メチルアクリルアミドI−226の調製
【1208】
【化496】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンおよびステップ−2の4の代わりに3−アミノフェニルメチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 8.31 (s,1H),7.71−7.33 (m,3H),7.21−7.08 (m,4H),6.57 (m,1H),6.26 (d,J=4Hz,2H),5.69 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H),4.47 (s,2H),3.67 (s,3H).
(実施例195)
N−(4−(5−トリフルオロメチル−2−(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−218の調製
【1209】
【化497】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−アミノ−6−メトキシピリジンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CD
3OD) δ 8.21 (s,1H),7.90−7.78 (m,3H),7.48 (m,2H),7.30 (m,2H),6.40 (m,2H),5.75 (dd,J=8.0,2.0 Hz,1H),3.81 (s,3H).
(実施例196)
N−(4−(5−トリフルオロメチル−2−(5−メトキシピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−214の調製
【1210】
【化498】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−アミノ−5−メトキシピリジンおよびステップ−2の4の代わりに4−アミノ−N−tert−ブトキシカルボニルアニリンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MS:m/e=431[M+1]。
【1211】
(実施例197)
1−(3−(5−トリフルオロメチル−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチル−ブタ−2−エン−1−オンI−225の調製
【1212】
【化499】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンおよびステップ−2の4の代わりに1−(3−アミノフェニル)−3−メチルブタ−2−エン−1−オンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CDCl
3) δ 8.33 (s,1H),δ 8.38 (s,1H),7.99−7.77 (m,4H),7.50 (m,2H),7.20−7.01 (m,4H),6.68−6.60(m,2H),3.68 (s,3H),2.25 (s,3H),1.99 (s,3H).
1−(3−アミノフェニル)−3−メチルブタ−2−エン−1−オンを以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って調製した。
【1213】
【化500】
[この文献は図面を表示できません]
A)Boc
2O、NEt
3、DMAP、DCM;B)NHMe(OMe)−HCl、TBTU、DCM、0℃から室温;C)4、THF、0℃から室温;D)TFA、DCM。
【1214】
ステップ−1
【1215】
【化501】
[この文献は図面を表示できません]
Et
3N(3.4mL、24mmol、1.2当量)およびDMAP(122mg、1.0mmol、5mol%)を含有するCH
2Cl
2(100mL)中の1(2.70g、20mmol)の溶液にジ−tert−ブチルジカーボネート(6.54g、30mmol、1.5当量)を加えた。混合物をCaCl
2乾燥管下で終夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をエーテル(50mL)および水(50mL)の間に分配した。水相をエーテルで抽出し、次いで1N HClでpH3に酸性化し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSO
4で乾燥した。濃縮して粗製生成物を得、それをEtOAc/ヘキサンから再結晶化して、2(2.92g、62%)を得た。
【1216】
ステップ−2
【1217】
【化502】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のDCM(30mL)中の2(1.5g、6.33mmol)、N−メトキシ−N−メチルアミン塩酸塩(614mg、6.33mmol)、およびTBTU(2.05g、6.33mmol)の混合物にNEt
3(2.7mL、19mmol、3当量)を加えた。混合物を30分間0℃で、次いで室温で2時間撹拌し、このときHPLC分析は反応が完了したことを示した。反応混合物を150mLの冷水に注ぎ、白色の固体として沈殿した生成物を集め、冷水で洗浄した。生成物を真空オーブン中で終夜乾燥して、3(1.34g、75%)を白色の固体として得た。
【1218】
ステップ−3
【1219】
【化503】
[この文献は図面を表示できません]
0℃でAr下のTHF(3mL)中の3(546mg、1.95mmol)の溶液に4(THF中の0.5M、9.75mL、4.9mmol、2.5当量)を滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで冷却浴を除去し、反応を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、5%クエン酸溶液でクエンチした。水(10mL)で希釈後、水相をエーテル(2×15mL)で抽出し、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSO
4で乾燥した。濃縮して5(82%)を黄色の固体として得、それは次のステップで直接使用するのに十分に純粋であった。
【1220】
ステップ−4
【1221】
【化504】
[この文献は図面を表示できません]
400mgの5の試料を5mLの1:3CH
2Cl
2:トリフルオロ酢酸で処理し、得られた溶液を室温で15分間撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をCH
2Cl
2に再溶解し、3回再蒸発させた。残渣をCH
2Cl
2に再び溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。CH
2Cl
2層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、6を白色の固体として得、それを次の反応で直接使用した。
【1222】
(実施例198)
1−(3−(2−(3−メトキシ−フェニルアミノ)−5−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イルアミノ)−シクロヘキシル)−3−メチル−ブタ−2−エン−1−オンI−213の調製
【1223】
【化505】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンおよびステップ−2の4の代わりに(d,l)−cis−1−(3−アミノ−シクロヘキシル)−3−メチル−ブタ−2−エン−1−オンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って
標題化合物を調製した。
1H NMR (200 MHz,CDCl
3) δ 8.07
(s,1H),7.33 (s,1H),7.19−7.0 (m,3H),6.54
(d,J=2.7 Hz,1H),6.02 (s,1H),4.04 (m,1H),3.75 (s,3H),2.50 (m,1H),2.10 (m,1H),1.89−1.15 (m,14H).
(D,L)−cis−1−(3−アミノ−シクロヘキシル)−3−メチル−ブタ−2−エン−1−オンを以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って調製した。
【1224】
【化506】
[この文献は図面を表示できません]
A)Boc
2O、Na
2CO
3、アセトン、H
2O;B)NHMe(OMe)−HCl、TBTU、DCM、0℃から室温;C)4、THF、0℃から室温;D)TFA、DCM。
【1225】
ステップ−1
【1226】
【化507】
[この文献は図面を表示できません]
Na
2CO
3(3.0g、28.2mmol)およびアセトン(100mL)を含有する水(150mL)中の(±)−1(4.05g、28.2mmol)の撹拌溶液にBOC
2O(7.4g、33.8mmol、1.2当量)を加え、混合物を25℃で終夜撹拌した。アセトンをストリッピングし、水層をエーテル(2×)で抽出した。水層をpH3まで酸性化し、沈殿した生成物を集め、水で洗浄した。生成物を真空オーブン中で終夜乾燥して、2(5.90g、85%)を白色の固体として得た。
【1227】
ステップ−2
【1228】
【化508】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のCH
2Cl
2(40mL)中の2(2.45g、10.1mmol)、TBTU
(3.44g、10.6mmol、1.05当量)およびN−メチル−N−メトキシアミン塩酸塩(1.03g、10.6mmol、1.05当量)の撹拌溶液にトリエチルアミン(4.25mL、30.3mmol、3当量)を加えた。混合物を0℃で20分間撹拌し、浴を除去し、撹拌を3時間25℃で続けた。水でクエンチ後、CH
2Cl
2をストリッピングし、残渣をエーテルおよび水の間に分配した。水相をエーテルで抽出し、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥した。溶媒を蒸発させて、3(2.37g、82%)を白色の固体として得た。
【1229】
ステップ−3
【1230】
【化509】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のアルゴン下のTHF(20mL)中の3(1.23g、4.32mmol)の溶液に4(27mL、THF中の0.5M、10.8mmol、2.5当量)を滴下した。添加完了後、混合物を0℃で30分間、次いで室温で1時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、次いで5%クエン酸溶液(5mL)でクエンチした。水で希釈後、混合物をエーテル(2×)で抽出し、合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、NaSO
4で乾燥した。蒸発させるとオレンジ色の残渣が残り、それをヘキサン中の20%EtOAcで溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーで処理して、5(600mg、56%)を明黄色の固体として得た。
【1231】
ステップ−4
【1232】
【化510】
[この文献は図面を表示できません]
500mgの5の試料を6mLの1:3CH
2Cl
2:トリフルオロ酢酸で処理し、得られた溶液を室温で15分間撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をCH
2Cl
2に再溶解し、3回再蒸発させた。残渣をCH
2Cl
2に再び溶解し、溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。CH
2Cl
2層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、6を白色の固体として得、それを精製することなく直接使用した。
【1233】
(実施例199)
1−(5−(5−トリフルオロメチル−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ピリミジン−4−イル)アミノ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−イル)2−プロペン−1−オンI−132の調製
【1234】
【化511】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−1の2の代わりに3−メトキシアニリンおよびステップ−2の4の代わりに2−(N−tert−ブトキシカルボニル)−5−アミノイソインドリンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。MSm/e=456[M+1]。
【1235】
(実施例200)
3−(2−(2−アクリロイルイソインドリン−5−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)ベンゾニトリルI−106の調製
【1236】
【化512】
[この文献は図面を表示できません]
1の代わりに5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジンおよびステップ−1の2の代わりに3−アミノベンゾニトリルおよびステップ−2の4の代わりに2−(tert−ブトキシカルボニル−5−アミノイソインドリンを使用して実施例2で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.82/(M+H))401.1
(実施例201)
N−(3−(5−フルオロ−4−((6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)メチルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−53の調製
【1237】
【化513】
[この文献は図面を表示できません]
1の代わりに5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジンおよびステップ−1の2の代
わりに3−アミノメチル−6−トリフルオロメチルピリジンを使用して実施例2で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.805/(M+H))433.0
(実施例202)
N−(3−(4−((2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)メチルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−6の調製
【1238】
【化514】
[この文献は図面を表示できません]
1の代わりに5−フルオロ−2,4−ジクロロピリミジンおよびステップ−1の2の代わりに3−アミノメチル−2,3−ジヒドロベンゾフランを使用して実施例2で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.815/(M+H))406.2
(実施例203)
N−(3−(5−フルオロ−2−(4−メトキシベンジルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−241の調製
【1239】
【化515】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ−2の4の代わりに4−メトキシベンジルアミンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.801/(M+H))394.2
(実施例204)
N
1−(3−(3−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−メチルピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)プロピル)−N
5−(15−オキソ−19−((3aR,4R,6aS)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)グルタルアミドI−215の調製
【1240】
【化516】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1241】
【化517】
[この文献は図面を表示できません]
A)TFA、DCM;B)N−ビオチニル−NH−(PEG)
2−COOH−DIPEA、HOBt、EDC、NMM、DMF。
【1242】
ステップ−1
【1243】
【化518】
[この文献は図面を表示できません]
I−45(97mg、0.19mmol;実施例62で得たI−45の合成)をDCM(10mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(200μL)を加え、室温で24時間撹拌させた。溶媒を回転蒸発で除去して、黄褐色−茶色の泡状物(130mg)を得、それを次の反応で精製することなく使用した。LC/MS(RT=2.63/(MH+)419.2)
ステップ−2
【1244】
【化519】
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1(80mg、0.15mmol)をDMF(2mL)に溶解した。混合物にN−ビオチニル−NH−(PEG)
2−COOH−DIPEA(114mg、0.16mmol)およびHOBt(25mg、0.16mmol(89%))を加え、混合物を氷−水浴中で冷却した。EDC(32mg、0.16mmoL)、次いでN−メチルモルホリン(50μL、0.45mmol)を加えた。混合物を室温まで加温し、30分間撹拌を続けさせた。DCM中のMeOHの10%勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより直接精製して、40mgのI−215を黄色の膜として得た。LC/MS(RT=2.654/(MH+)961.3)。
【1245】
(実施例205)
N−(3−(3−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−メチルピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)プロピル)−5−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミドI−237の調製
【1246】
【化520】
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ステップ−2のN−ビオチニル−NH−(PEG)
2−COOH−DIPEAの代わりにD−(+)−ビオチンを使用して実施例204で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.686/(M+H))645.2
(実施例206)
(R)−N−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−316の調製
【1247】
【化521】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに(R)−3−フルオロ−4−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.85−2.00 (m,1H),2.20 (m,1H),3.70−3.90 (m,4H),4.90 (s,1H),5.73 (dd,J=1.56 & 10.04 Hz,1H),6.23 (dd,J=1.76 & 17.00 Hz,1H),6.44
(dd,J=10.08 & 16.88 Hz,1H),7.28 (t,J=8.04 Hz,1H),7.40−7.47 (m,2H),7.67−7.71 (m,2H),7.68 (dd,J=1.96 & 14.08 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.1 (d,J=3.64 Hz,1H),9.21 (s,1H),9.44 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e452.0(M−1)。
【1248】
(実施例207)
1−(4−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェ
ニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブト−2−エン−1−オンI−325の調製
【1249】
【化522】
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ステップ1の2の代わりにメチル4−アミノベンゾエートおよびステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm:2.01(s,3H),2.15(d,J=0.72 Hz,3H),3.31 (s,3H),3.66 (dd,J=3.64 & 4.56 Hz,2H),4.11 (dd,J=4.44 & 6.12 Hz,2H),6.93 (s,1H),7.08(t,J=9.44 Hz,1H),7.27 (d,J=8.88 Hz,1H),7.74(dd,J=2.44&14.24 Hz,1H),7.93 (d,J=8.96Hz,2H),7.98 (d,J=8.92 Hz,2H),8.20(d,J=3.64Hz,1H),9.35 (s,1H),9.73(s,1H);LCMS:m/e455(M+1)。
【1250】
(実施例208)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブタ−2−エン−1−オンI−323の調製
【1251】
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.95 (s,3H),2.14 (s,3H),3.31 (s,3H),3.63 (t,J=4.64
Hz,2H),4.06 (t,J=4.36 Hz,2H),6.85 (bs,1H),6.97 (t,J=9.52 Hz,1H),7.26 (bd,J=8.32
Hz,1H),7.48 (t,J=7.92 Hz,1H),7.62−7.67
(m,2H),8.08 (bd,J=7.04 Hz,1H),8.15−8.16 (m,2H),9.29 (s,1H),9.58 (s,1H);LCMS:m/e455(M+1)。
【1252】
(実施例209)
1−(4−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−2−メチルプロパ−2−エン−1−オンI−324の調製
【1253】
【化524】
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ステップ1の2の代わりにメチル4−アミノベンゾエート、ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンおよびステップ5の8の代わりにイソプロペニルマグネシウムブロミドを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ
ppm: 2.0 (s,3H),3.32 (s,3H),3.66 (t,J=4.36 Hz,2H),4.11 (t,J=4.44 Hz,2H),5.55 (s,1H),5.94 (s,1H),7.07 (t,J=9.32 Hz,1H),7.26 (t,J=9.4 Hz,1H),7.72−7.76 (m,3H),7.99 (d,J=8.44 Hz,2H),8.21 (d,J=3.56 Hz,1H),9.38 (s,1H),9.75 (s,1H);LCMS:m/e441.2(M+1)。
【1254】
(実施例210)
1−(4−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブタ−3−エン−2−オンI−329の調製
【1255】
【化525】
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ステップ1の2の代わりにエチル4−アミノフェニルアセテート、ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンおよびステップ5の8の代わりにイソプロペニルマグネシウムブロミドを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6
) δ ppm: 1.79 (s,3H),3.30 (s,3H),3.62−3.65 (m,2H),4.06 (s,2H),4.08−4.10 (m,2H),5.95 (d,J=1 Hz,1H),6.27 (s,1H),7.01 (t,J=9.44 Hz,1H),7.15 (d,J=8.52 Hz,2H),7.28 (d,J=8.88 Hz,1H),7.64−7.70 (m,3H),8.08 (d,J=3.72 Hz,1H),9.19 (s,1H),9.33 (s,1H);LCMS:m/e455.3(M+1)。
【1256】
(実施例211)
1−(4−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−4−メチルペンタ−3−エン−2−オンI−331の調製
【1257】
【化526】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにエチル4−アミノフェニルアセテート、ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.84 (d,J=1 Hz,3H),2.05
(d,J=0.92 Hz,3H),3.30 (s,3H),3.62−3.64 (m,2H),3.68 (s,2H),4.07−4.09 (m,2H),6.21
(t,J=1.2 Hz,1H),7.01 (t,J=8.68 Hz,1H),7.16 (d,J=8.48 Hz,2H),7.26 (d,J=8.96 Hz,1H),7.65−7.72 (m,3H),8.08 (d,J=3.72 Hz,1H),9.20 (s,1H),9.34 (s,1H);LCMS:m/e469.3(M+1)。
【1258】
(実施例212)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−2−メチルプロパ−2−エン−1−オンI−322の調製
【1259】
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに1,3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンおよびステップ5の8の代わりにイソプロペニルマグネシウムブロミドを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.96 (s,3H),3.30 (s,3H),3.63 (t,J=4.6 Hz,2H),4.07 (t,J=4.36
Hz,2H),5.62 (s,1H),6.00 (s,1H),6.99 (t,J=9.24 Hz,1H),7.26 (d,J=8.92 Hz,1H),7.39
(d,J=7.56 Hz,1H),7.46 (t,J=7.72 Hz,1H),7.62 (bd,J=14.4 Hz,1H),7.93 (s,1H),8.12−8.14 (m,2H),9.25 (s,1H),9.58 (s,1H);LCMS:m/e441.2(M+1)。
【1260】
(実施例213)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−3−メチルブト−3−エン−2−オンI−328の調製
【1261】
【化528】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにエチル3−アミノフェニルアセテート、ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンおよびステップ5の8の代わりにイソプロペニルマグネシウムブロミドを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.8 (s,3H),3.31 (s,3H),3.64 (t,J=4.56 Hz,2H),4.06 (s,2H),4.09 (t,J=4.37
Hz,2H),5.95 (s,1H),6.23 (s,1H),6.92 (d,J=7.52 Hz,1H),7.02 (t,J=9.4 Hz,1H),7.27 (t,J=7.8 Hz,2H),7.50 (s,1H),7.66−7.72 (m
,2H),8.10 (d,J=3.56 Hz,1H),9.21 (s,1H),9.36 (s,1H);LCMS:m/e455.1(M+1)。
【1262】
(実施例214)
2−((3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)アクリロニトリルI−326の調製
【1263】
【化529】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用する実施例107で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.30 (s,3H),3.62−3.65 (m,2H),4.09 (t,J=4.6 Hz,2H),5.29 (d,J=3.84 Hz,1H),6.13 (s,1H),6.19 (s,1H),6.31 (d,J=4.04 Hz,1H),7.03 (t,J=9.24 Hz,1H),7.10 (d,J=7.44 Hz,1H),7.28 (d,J=8.72 Hz,1H),7.36 (t,J=7.8 Hz,1H),7.62 (s,1H),7.66 (dd,J=2.32 & 14.44 Hz,1H),7.89 (d,J=8.2 Hz,1H),8.10 (d,J=3.68 Hz,1H),9.14 (s,1H),9.45 (s,1H);LCMS:m/e454(M+1)。
【1264】
(実施例215)
2−((4−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)アクリロニトリルI−327の調製
【1265】
【化530】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにメチル4−アミノベンゾエートおよびステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用する実施例107で記
載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.30 (s,3H),3.64 (dd,J=2.96 & 4.56 Hz,2H),4.08 (t,J=4.48 Hz,2H),5.29 (d,J=3.8 Hz,1H),6.11 (s,1H),6.21 (s,1H),6.24 (d,J=4.12 Hz,1H),7.01 (t,J=9.4
Hz,1H),7.29−7.34 (m,3H),7.68 (dd,J=2.2 & 14.16 Hz,1H),7.77 (d,J=8.52 Hz,2H),8.11 (d,J=3.68 Hz,1H),9.23 (s,1H),9.42 (s,1H);LCMS:m/e454.0(M+1)。
【1266】
(実施例216)
N−(3−(2−(4−クロロ−3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−249の調製
【1267】
【化531】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−クロロ−3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.20 (s,6H),3.61 (s,2H),4.61 (s,1H),5.75 (d,J=11.4 Hz,1H),6.24 (d,J=18.36 Hz,1H),6.44 (dd,J=10.32 & 17.08 Hz,1H),7.13 (d,J=8.64
Hz,1H),7.28 (t,J=8 Hz,1H),7.37−7.44 (m,3H),7.55 (d,J=7.08 Hz,1H),7.93 (s,1H),8.12 (d,J=3.44 Hz,1H),9.23 (s,1H),9.47 (s,1H),10.11 (s,1H);LCMS:m/e472.0(M+1)。
【1268】
(実施例217)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−315の調製
【1269】
【化532】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.19 (s,6H),3.67 (s,2H),4.62 (s,1H),5.75 (d,J=10.4 Hz,1H),6.25 (d,J=17.2 Hz,1H),6.45 (dd,J=10 & 16.8 Hz,1H),6.94 (t,J=9.2 Hz,1H),7.29 (t,J=8 Hz,2H),7.43 (d,J=8.4 Hz,1H),7.49 (d,J=7.6 Hz,1H),7.67 (d,J=13.6 Hz,1H),7.94 (s,1H),8.11 (d,J=3.6 Hz,1H),9.19 (s,1H),9.45 (s,1H),10.14 (s,1H);LCMS:m/e456(M−1)。
【1270】
(実施例218)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−333の調製
【1271】
【化533】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−1−メチルエトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.16 (d,J=6.12 Hz,3H),3.40−3.46 (m,1H),3.50−3.56 (m,1H),4.22 (六重線,J=5.6 Hz,1H),4.84 (t,J=5.68 Hz,1H),5.75 (dd,J=1.96 & 10.08 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.92 & 16.92 Hz,1H),6.46
(dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.98 (t,J=9.32 Hz,1H),7.26−7.31 (m,2H),7.43 (d,J=8.76 Hz,1H),7.49 (d,J=8 Hz,1H),7.68 (dd,J=2.44 & 14.28 Hz,1H),7.95 (s,1H),8.11 (d,J=3.68 Hz,1H),9.23 (s,1H),9.46 (s,1H),10.17 (s,1H);LCMS:m/e442.2(M+1)。
【1272】
(実施例219)
N−(3−(2−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−3−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−334の調製
【1273】
【化534】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−3−フルオロアニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.42 (t,J=5.6 Hz,2H),3.7−3.8 (m,1H),3.8−3.9 (m,1H),3.94 (dd,J=4.36 & 9.92 Hz,1H),4.65 (t,J=5.64 Hz,1H),4.93(d,J=5.08 Hz,1H),5.7−5.8 (m,1H),6.24 (dd,J=1.64 & 16.84 Hz,1H),6.44 (dd,J=10 & 16.96 Hz,1H),6.94 (t,J=9.32 Hz,1H),7.28 (t,J=7.96 Hz,2H),7.40 (d,J=8.28 Hz,1H),7.49 (d,J=7.44 Hz,1H),7.66 (d,J=14.24 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.09 (d,J=3.6 Hz,1H),9.17 (s,1H),9.45 (s,1H),10.15 (s,1H);LCMS:m/e456(M−1)。
【1274】
(実施例220)
N−(3−(2−(4−クロロ−3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−336の調製
【1275】
【化535】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−クロロ−3−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.22 (s,6H),3.47 (d,J=5.88 Hz,2H),4.88 (t,J=5.84 Hz,1H),5.75 (dd,J=3.24 & 10 Hz,1H),6.25 (dd,J=2 & 16.92 Hz,1H),6.46 (dd,J=10.12 & 17.08 Hz,1H),7.15 (d,J=8.8 Hz,1H),7.31 (t,J=8.2 Hz,1H),7.40−7.45 (m,1H),7.51−7.60 (m,3H),7.93 (s,1H),8.13 (d,J=3.56 Hz,1H),9.24 (s,1H),9.47 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e472.2(M+1)。
【1276】
(実施例221)
N−(3−(2−(4−クロロ−3−(1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−337の調製
【1277】
【化536】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−クロロ−3−(1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.18 (d,J=6.12 Hz,3H),3.40−3.47 (m,1H),3.50−3.56 (m,1H),4.20−4.30 (m,1H),4.82 (t,J=5.6
Hz,1H),5.75 (dd,J=1.88 & 10.08 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.92 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),7.12 (d,J=8.76 Hz,1H),7.29 (t,J=8.08 Hz,1H),7.40−7.44 (m,3H),7.52 (d,J=8.44 Hz,1H),7.91 (s,1H),8.12 (d,J=3.64 Hz,1H),9.21 (s,1H),9.45 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e458.0(M+1)。
【1278】
(実施例222)
N−(3−(2−(4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−335の調製
【1279】
【化537】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−(1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.43 (dd,J=0.64 & 6.84 Hz,2H),3.70−3.80 (m,2H),3.85−3.95 (m,1H),4.62 (t,J=5.6 Hz,1H),4.88 (d,J=4.76 Hz,1H),5.75 (dd,J=1.76 & 10.08 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.72 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.88 Hz,1H),6.74 (d,J=9
Hz,2H),7.27 (t,J=8.08 Hz,1H),7.39 (d,J=
8.04 Hz,1H),7.38−7.53 (m,3H),7.93 (s,1H),8.05 (d,J=3.68 Hz,1H),8.93 (s,1H),9.35 (s,1H),10.11 (s,1H);LCMS:m/e440.3(M+1)。
【1280】
(実施例223)
(R)−N−(3−(2−(4−クロロ−3−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−341の調製
【1281】
【化538】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに(R)−4−クロロ−3−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.85−1.95 (m,1H),2.0−2.15 (m,1H),3.60−3.70 (m,1H),3.73−3.83 (m,3H),4.68 (s,1H),5.74 (dt,J=1.92 & 10.0 Hz,1H),6.23 (dd,J=1.88
& 16.92 Hz,1H),6.43 (dd,J=10.12 & 16.96
Hz,1H),7.14 (d,J=8.72 Hz,1H),7.29 (t,J=8.08 Hz,1H),7.33 (dd,J=4.16 & 8.76 Hz,1H),7.41−7.47 (m,3H),7.90 (s,1H),8.13 (d,J=3.56 Hz,1H),9.28 (s,1H),9.47 (s,1H),10.13 (s,1H);LCMS:m/e469.8(M+1)。
【1282】
(実施例224)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−332の調製
【1283】
【化539】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm:
1.13 (s,6H),3.36 (d,J=5.84 Hz,2H),4.86
(t,J=5.84 Hz,1H),5.73 (dd,J=1.96 & 10.04
Hz,1H),6.24 (dd,J=1.96 & 16.96 Hz,1H),6.44 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),6.95 (t,J=9.16 Hz,1H),7.23 (dd,J=1.64 & 8.96 Hz,1H),7.28 (t,J=8.12 Hz,1H),7.43 (d,J=8.8 Hz,1H),7.48 (d,J=7.92 Hz,1H),7.70 (dd,J=2.48 & 13.84 Hz,1H),7.92 (s,1H),8.11 (d,J=3.68 Hz,1H),9.25 (s,1H),9.45 (s,1H),10.10 (s,1H);LCMS:m/e456.2(M+1)。
【1284】
(実施例225)
N−(3−(2−(3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−339の調製
【1285】
【化540】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (MeOD) δ ppm: 3.59−3.69 (m,2H),3.88−3.98 (m,3H),5.78 (dd,J=2.16 & 9.6 Hz,1H),6.36 (dd,J=2.24 & 17.04 Hz,1H),6.44 (dd,J=9.56 & 16.96 Hz,1H),6.54−6.57 (m,1H),7.08−7.12 (m,2H),7.32 (t,J=7.92 Hz,2H),7.44 (dd,J=7.88 & 13.4 Hz,2H),7.94 (d,J=3.8 Hz,1H),8.09 (s,1H);LCMS:m/e440.1(M+1)。
【1286】
(実施例226)
N−(4−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−351の調製
【1287】
【化541】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにtert−ブトキシカルボニルアミノ−4−アミノアニリンおよびステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.30 (s,3H),3.63 (t,J=4.6 Hz,2H),4.08 (t,J=4.48 Hz,2H),5.74 (dd,J=2 & 10.08 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.96 & 16.92 Hz,1H),6.44 (dd,J=10.04 &
16.96 Hz,1H),7.02 (t,J=9.48 Hz,1H),7.23
(bd,J=7.44 Hz,1H),7.64 (d,J=9 Hz,2H),7.70−7.74 (m,3H),8.07 (d,J=3.72 Hz,1H),9.19 (s,1H),9.34 (s,1H),10.13 (s,1H);LCMS:m/e442.0(M+1)。
【1288】
(実施例227)
2−((3−(5−フルオロ−2−(6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)(ヒドロキシ)メチル)アクリロニトリルI−312の調製
【1289】
【化542】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピリジンを使用する実施例107で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.18 (s,6H),3.98 (s,2H),4.61 (s,1H),5.31 (d,J=3.88 Hz,1H),6.13 (s,1H),6.19 (s,1H),6.32
(d,J=4 Hz,1H),6.75 (d,J=8.88 Hz,1H),7.10 (d,J=7.72 Hz,1H),7.33 (t,J=7.84 Hz,1H),7.68 (s,1H),7.84 (d,J=7.52 Hz,1H),7.96 (dd,J=2.72 & 8.88 Hz,1H),8.08 (d,J=3.64 Hz,1H),8.33 (d,J=1.76 Hz,1H),9.06 (s,1H),9.44 (s,1H);LCMS:m/e451(M+1)。
【1290】
(実施例228)
4−(4−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)−N−メチルピコリンアミドI−342の調製
【1291】
【化543】
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ステップ2の4の代わりに4−(4−アミノフェノキシ)−N−メチルピコリンアミドを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)500.2
(実施例229)
(R)−1−(3−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−344の調製
【1292】
【化544】
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ステップ1の2の代わりに(R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−アミノピペリジンおよびステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)434.1。
【1293】
(実施例230)
(R)−1−(3−(4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−345の調製
【1294】
【化545】
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ステップ1の2の代わりに(R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−アミノピ
ペリジンおよびステップ2の4の代わりに4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)416.2
(実施例231)
4−(4−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)フェノキシ)ピリジンI−346の調製
【1295】
【化546】
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ステップ2の4の代わりに4−(4−アミノフェノキシ)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(RT=2.802/(M+H))500.2
(実施例232)
1−((R)−3−(5−フルオロ−2−(4−((S)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−347の調製
【1296】
【化547】
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ステップ1の2の代わりに(R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−アミノピペリジンおよびステップ2の4の代わりに4−(S)−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)428.3。
【1297】
(実施例233)
1−((R)−3−(5−フルオロ−2−(4−((R)−テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−348の調製
【1298】
【化548】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに(R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−アミノピペリジンおよびステップ2の4の代わりに4−(R)−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)428.3。
【1299】
(実施例234)
N−(3−(2−(2,3−ジヒドロベンゾ[b]1,4]ジオキシン−6−イルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−349の調製
【1300】
【化549】
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ステップ2の4の代わりに6−アミノ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]1,4]ジオキサンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)408。
【1301】
(実施例235)
1−(6−(4−(3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)プロパ−2−エン−1−オンI−343の調製
【1302】
【化550】
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ステップ1の2の代わりに3−クロロ−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)アニリンを使用して実施例35で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)533.1。
【1303】
(実施例236)
N−(3−(5−シアノ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−350の調製
【1304】
【化551】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例94で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)449.1
(実施例237)
N−(3−(5−トリフルオロメチル−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−352の調製
【1305】
【化552】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例189で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LC/MS(M+H)492.1
(実施例238)
N−(3−(2−(4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−321の調製
【1306】
【化553】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに4−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 3.30 (s,3H),3.60 (t,J=4.56 Hz,2H),3.88 (t,J=3.48 Hz,2H),5.74 (dd,J=4.36 & 10.0 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.8 & 16.88 Hz,1H),6.44 (dd,J=4.36 & 10.0 Hz,1H),7.13 (d,J=8.72 Hz,1H),7.28 (t,J=8.04 Hz,1H),7.33 (dd,J=2.16 & 8.8 Hz,1H),7.41 (d,J=7.96 Hz,1H),7.47−7.49 (m,2H),7.84 (s,1H),8.13 (d,J=3.6 Hz,1H),9.27
(s,1H),9.47 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e458.0(M+1)。
【1307】
(実施例239)
N−(3−(5−フルオロ−2−(6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピリジン−3−イルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−313の調製
【1308】
【化554】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−アミノ−6−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)ピリジンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.16 (s,6H),3.93 (s,2H),4.57 (s,1H),5.74 (dd,J=1.68 & 10.04 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.84 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.04 & 16.88 Hz,1H),6.65 (d,J=8.88 Hz,1H),7.26 (t,J=8.04 Hz,1H),7.39 (d,J=8 Hz,1H),7.48 (d,J=7.8 Hz,1H),7.91 (s,1H),7.99 (dd,J=2.72 & 8.92 Hz,1H),8.07 (d,J=3.68 Hz,1H),8.27 (d,J=2.52 Hz,1H),9.06 (s,1H),9.41 (s,1H),10.1 (s,1H);LCMS:m/e439.0(M+1)。
【1309】
(実施例240)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−318の調製
【1310】
【化555】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(3−(メチルスルホニル)プロポキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 2.05−2.15 (m,2H),3.01 (s,3H),3.24 (t,J=7.56 Hz,2H),4.05 (t,J=6.12 Hz,2H),5.74 (dd,J=1.84 & 9.72 Hz,1H),6.24 (dd,J=1.72 & 16.96 Hz,1H),6.44 (dd,J=10 & 16.84 Hz,1H),6.96
(t,J=9.36 Hz,1H),7.28 (t,J=8.04 Hz,2H),7.40 (d,J=7.8 Hz,1H),7.48 (d,J=8.32 Hz,1H),7.69 (dd,J=2.2 & 14.4 Hz,1H),7.91 (s,1H),8.10 (d,J=3.64 Hz,1H),9.20 (s,1H),9.44 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e504.2(M+1)。
【1311】
(実施例241)
1−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)−4−メチルペンタ−3−エン−2−オンI−330の調製
【1312】
【化556】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1の2の代わりにエチル4−アミノメチルベンゾエートおよびステップ2の4の代わりに3−フルオロ−4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを使用して実施例112で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 1.83 (s,3H),2.05 (s,3H),3.31 (s,3H),3.64 (t,J=4.56 Hz,2H),3.69 (s,2H),4.08 (t,J=4.4 Hz,2H),6.18 (s,1H),6.92 (d,J=7.44 Hz,1H),7.01 (t,J=9.36 Hz,1H),7.27 (t,J=7.84 Hz,2H),7.51 (s,1H),7.64−7.71 (m,2H),8.09 (d,J=3.64 Hz,1H),9.19 (s,1H),9.34 (s,1H);LCMS:m/e469.1(M+1)。
【1313】
(実施例242)
N−(3−(2−(4−クロロ−3−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−353の調製
【1314】
【化557】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1315】
【化558】
[この文献は図面を表示できません]
A)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、110℃16時間;B)TFA、CH
2Cl
2、室温、2時間;C)塩化アクリロイル、K
2CO
3、NMP、室温、45分間。
【1316】
ステップ−1
【1317】
【化559】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したトルエン(トルエンはN
2で30分間パージした)中の2(200mg、0.77mmol)、1(262mg、0.77mmol)、Pd(OAc)
2(17.3mg、0.07mmol)、BINAP(24mg、0.038mmol)およびCs
2CO
3(630mg、1.9mmol)の溶液を16時間100℃でN
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(15mL)で希釈し、セライト(登録商標)を通して濾過した。濾液を水(5mL)およびブライン(3mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、3(0.3g、69%)を黄色の固体として得た。
【1318】
ステップ−2
【1319】
【化560】
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0℃の乾燥CH
2Cl
2(6mL)中の3(300mg、0.5mmol)の撹拌溶液にCF
3COOH(3mL)を加え、反応混合物をこの温度で30分間維持した。反応を室温にさせ、この温度で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣を水(5mL)でクエンチし、NaCO
3溶液で塩基性化し、酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた抽出物を水(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、4(200mg、88%)を黄色の固体として得た。
【1320】
ステップ−3
【1321】
【化561】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のNMP(1.5mL)中の4(240mg、0.5mmol)の撹拌溶液に炭酸カリウム(780mg、5.7mmol)および塩化アクリロイル(57mg、0.5mmol)を加え、反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温で30分間さらに撹拌し、10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下してクエンチし、0℃で30分間撹拌した。析出した固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水で洗浄し、EtOAc(20mL)に溶解し、トリエチルアミンを使用して塩基性化し、水(2mL)、ブライン(1mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。分取HPLCによって残渣を精製して、標題化合物(45mg、15.5%)を白色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d6) δ ppm: 3.43−3.50 (m,2H),3.78−3.85 (m,2H),3.89−3.92 (m,1H),4.65
(t,J=5.6 Hz,1H),4.93 (d,J=4.8 Hz,1H),5.76 (dd,J=1.92 & 10.04 Hz,1H),6.26 (dd,J=1.92 & 16.92 Hz,1H),6.46 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),7.14 (d,J=8.72 Hz,1H),7.30 (t,J=8.08 Hz,1H),7.39−7.43 (m,2H),7.46 (dd,J=2.2 & 8.72 Hz,1H),7.56 (d,J=8.04 Hz,1H),7.94 (s,1H),8.14 (d,J=3.6 Hz,1H),9.24 (s,1H),9.48 (s,1H),10.13 (s,1H);LCMS:m/e473.8(M+)。
【1322】
中間体2の合成
【1323】
【化562】
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A)DIAD、PPh
3、Et
3N、乾燥THF、室温、1時間;B)H
2、Ra Ni、メタノール、2時間。
【1324】
ステップ−1
【1325】
【化563】
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THF(20mL)中の2’(0.640g、3.7mmol)の撹拌溶液に1’(0.5g、3.7mmol)、PPh
3(1.09g、4.1mmol)およびEt
3N(0.73g、5.6mmol)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を0℃まで冷却し、DIAD(0.84g、4.1mmol)を加えた。反応混合物を室温にし、1時間撹拌させた。反応を水でクエンチし、酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせた抽出物を水およびブライン溶液で洗浄した(各5mL)。減圧濃縮後に得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、9/1)、3’(0.6g、60%)を白色の固体として得た。
【1326】
ステップ−2
【1327】
【化564】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール中の3’(0.3g、1.04mmol)の溶液にラネーNi(60mg、20重量%)をN
2下で加え、反応混合物をH
2雰囲気(ブラダー圧)下で16時間維持した。反応混合物をセライト(登録商標)の床を通して濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣を1.5N HCl(2mL)で希釈し、酢酸エチル(5mL)で洗浄して、有機不純物を除去した。水層をNaHCO
3溶液(5mL)で塩基性化し、酢酸エチルで抽出し、水(2mL)およびブライン(2mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥した。濾過後
、減圧濃縮して、2(0.2g、76.9%)を茶色の液体として得た。
【1328】
(実施例243)
(S)−N−(3−(2−(4−クロロ−3−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−354の調製
【1329】
【化565】
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ステップ2の4の代わりに(S)−4−クロロ−3−(テトラヒドロフラン−3−イルオキシ)アニリンを使用して実施例20で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。LCMS:m/e469.8(M+1)。
【1330】
(実施例244)
(N−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(((2S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−イル)メトキシ)フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−355の調製
【1331】
【化566】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1332】
【化567】
[この文献は図面を表示できません]
A)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、110℃、6時間;B)TFA、CH
2Cl
2、室温、1時間;C)(Boc)
2O、30分間次いで塩化アクリロイル、K
2CO
3、NMP、0℃、90分間;D)HF(49%水溶液)、CH
3CN、室温、2時間;E)TFA、DCM、室温、2時間。
【1333】
ステップ−1
【1334】
【化568】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したトルエン(トルエンはN
2で30分間パージした)中の2(0.50g、1.13mmol)、1(0.30g、1.13mmol)、Pd(OAc)
2(0.0025g、0.1mmol)、BINAP(0.0035g、0.05mmol)およびCs
2CO
3(0.92g、2.8mmol)の溶液を110℃で16時間N
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをヘキサンでさらに洗浄して、3(0.3g、42.8%)を黄色の固体として得た。
【1335】
ステップ−2
【1336】
【化569】
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メタノール(5mL)中の3(0.3g、0.44mmol)の溶液にPd/C(0.030g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(バルーン)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、4(0.19g、67.6%)を黄色の固体として得た。
【1337】
ステップ−3
【1338】
【化570】
[この文献は図面を表示できません]
室温のNMP(1.0mL)中の4(0.1g、0.15mmol)の撹拌溶液にBoc無水物(0.046g、0.212mmol)を加え、反応混合物を室温で60分間撹拌した。次いでそれを0℃まで冷却し、それにK
2CO
3(0.107g、0.77mmol)、塩化アクリロイル(0.016g、0.18mmol)を加え、反応混合物を0℃で90分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下した。添加完了後、0℃でさらに30分間溶液を撹拌し、固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水、ヘキサンで洗浄し、メタノール:ジクロロメタン(50:50、10mL)に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(5mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、メタノール/クロロホルム:4/96)、5(0.075g、71.4%)を黄色の固体として得た。
【1339】
ステップ−4
【1340】
【化571】
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アセトニトリル中の5(15mg、0.02mmol)の溶液に0℃のHF(49%水溶液、0.0048mL、0.024mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した反応混合物を酢酸エチル(2mL)で抽出し、水(1mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧濃縮した。残渣はLCMSにより純度60%を示し、さらに精製することなく次のステップで使用した。
【1341】
ステップ−5
【1342】
【化572】
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CH
2Cl
2(0.024mL)中の6(0.008g、0.013mmol)の撹拌溶液に0℃のTFA(0.016mL)を加えた。反応混合物を室温にさせ、さらに2時間撹拌した。次いでそれを濃縮し、冷10%NaHCO
3(1.0mL)と共に撹拌した。それをEtOAc(2×2mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出物をブライン(1mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮した。粗製残渣をカラムクロマトグラフィーでさらに精製し(SiO
2、メタノール/クロロホルム:2/98)、次いで分取TLCで精製して、標題化合物(2mg、HPLCにより純度81%、LCMSにより純度79%)を白色の固体として得た。LCMS:m/e483(M+)。
【1343】
化合物2を以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って調製した。
【1344】
【化573】
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A)MeOH、SOCl
2、還流、5時間;B)(Boc)
2O、Et
3N、CH
2Cl
2、室温、5時間;C)TBDMS−Cl、イミダゾール、DMF、室温、16時間;D
)LAH溶液(THF中1M)、−20℃、20分間;E)DIAD、PPh
3、Et
3N、THF、16時間;F)H
2、Pd/C、メタノール、室温、16時間。
【1345】
ステップ−1
【1346】
【化574】
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1’(2g、15.26mmol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(2mL)をメタノール(20mL)に加えることにより調製した溶液を加えた。反応混合物を5時間加熱還流させた。反応完了後、メタノールを減圧除去して、2’を無色の塩(3.0g)として得、それをそのまま次の反応で使用した。
【1347】
ステップ−2
【1348】
【化575】
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DCM(30mL)中の2’(3.0g、12.24mmol)の撹拌溶液にEt
3N(1.85g、18.31mmol)およびBoc無水物(2.92g、13.46mmol)を加えた。撹拌を室温で5時間続けた後、反応を水でクエンチした。有機層を分離し、乾燥し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、100%酢酸エチル)、3’(3.2g、64%)を白色の固体として得た。
【1349】
ステップ−3
【1350】
【化576】
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DMF(30mL)中の3’(3g、12.24mmol)の撹拌溶液にイミダゾール(1.2g、18.36mmol)、次いでTBDMSクロリド(1.84g、12.24g)を加えた。撹拌を16時間続けた。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、酢酸エチル層を分離した。それを水(5mL)、ブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル:6/4)、4’(3.2g、80%)を無色の液体として得た。
【1351】
ステップ−4
【1352】
【化577】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5mL)中の4’(0.5g、1.39mmol)の撹拌溶液に−20℃のLAH(1.39mL、1M溶液、1.39mmol)を加えた。反応を同温で15分間続けた後、それをNa
2SO
4溶液でクエンチした。反応塊をセライト(登録商標)に通して濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)で希釈し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、5’(0.3g、65%)を無色の液体として得た。
【1353】
ステップ−5
【1354】
【化578】
[この文献は図面を表示できません]
THF(6mL)中の5’(0.1g、0.3mmol)の撹拌溶液に6’(0.047g、0.3mmol)、PPh
3(0.16g、0.64mmol)およびEt
3N(0.048g、0.48mmol)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を0℃まで冷却し、それにDIAD(0.094g、0.48mmol)を加えた。反応混合物を室温にさせ、それを1時間撹拌した。それを水でクエンチし、酢酸エチル(2×5mL)で抽出し、合わせた酢酸エチル抽出物を水およびブライン溶液で洗浄した(各5mL)。減圧濃縮後に得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、9/1)、7’(0.120g、85%)を黄色の固体として得た。
【1355】
ステップ−6
【1356】
【化579】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(5mL)中の7’(0.1g、0.21mmol)の溶液にPd/C(0.010g、10重量%)を加え、応混合物をH
2雰囲気(ブラダー)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、2(0.085g、91%)を帯茶色の粘稠な油として得た。それをさらに精
製することなく次のステップで使用した。
【1357】
(実施例245)
tert−ブチル2−(2−(4−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロフェノキシ)エトキシ)エチルカルバメートI−356の調製
【1358】
【化580】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1359】
【化581】
[この文献は図面を表示できません]
A)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、110℃、6時間;B)TFA、CH
2Cl
2、室温1時間;C)(Boc)
2O、30分間次いで塩化アクリロイル、K
2CO
3、NMP、0℃、90分間。
【1360】
ステップ−1
【1361】
【化582】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したトルエン(トルエンはN
2で30分間パージした)中の2(0.050g、0.159mmol)、1(0.053g、0.159mmol)、Pd(OAc)
2(0.0035g、0.01590mmol)、BINAP(0.0049g、0.0079mmol)およびCs
2CO
3(0.129g、0.3975mmol)の溶液を110℃で16時間N
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをヘキサンでさらに洗浄して、3(0.049g、50%)を茶色の固体として得た。
【1362】
ステップ−2
【1363】
【化583】
[この文献は図面を表示できません]
0℃の乾燥CH
2Cl
2(3mL)中の3(0.047g、0.0762mmol)の撹拌溶液にCF
3COOH(1.0mL)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応を室温にさせ、それを1時間撹拌した。それを減圧濃縮し、残渣をNaHCO
3溶液(3mL)でクエンチした。内容物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出物を水(10mL)、次いで10%クエン酸溶液(3×10mL)で洗浄した。合わせたクエン酸抽出物を10%NaOH溶液で塩基性化し、EtOAc(3×25mL)で抽出した。EtOAc抽出物を水(20mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥して、4(0.028g、88%)を明黄色の固体として得た。
【1364】
ステップ−3
【1365】
【化584】
[この文献は図面を表示できません]
室温のNMP(1.0mL)中の4(0.028g、0.06731mmol)の撹拌溶液に(Boc)
2O(0.016g、0.07404mmol)を加え、反応混合物を室温で30分間撹拌した。それを0℃まで冷却し、それにK
2CO
3(0.051g、0.372mmol)および塩化アクリロイル(0.0067g、0.07404mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下した。添加完了後、0℃でさらに30分間溶液を撹拌し、固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水、ヘキサンで洗浄し、メタノール:ジクロロメタン(50:50、5mL)に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(3mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、標題化合物(0.016g、42%)を灰色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d6) δ ppm: 1.37 (s,9H),3.09
(d,J=5.5 Hz,2H),3.43 (d,J=5.84 Hz,2H),3.69 (s,2H),4.05 (s,2H),5.75 (d,J=11.12 Hz,1H),6.25 (d,J=16.76 Hz,1H),6.46 (dd,J=10.12 & 16.84 Hz,1H),6.81 (s,1H),6.96 (t,J=9.12 Hz,1H),7.24−7.31 (m,2H),7.43 (d,J=7.96 Hz,1H),7.49 (d,J=7.56 Hz,1H),7.68
(d,J=14 Hz,1H),7.94 (s,1H),8.11 (d,J=3.24 Hz,1H),9.21 (s,1H),9.46 (s,1H),10.15 (s,1H);LCMS:m/e571.1(M+1)。
【1366】
中間体2を以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って調製した。
【1367】
【化585】
[この文献は図面を表示できません]
A)(Boc)
2O、NaOH水溶液、室温、16時間;B)DIAD、PPh
3、Et
3N、乾燥THF、室温、1時間;C)H
2、Pd/C、エタノール、室温、16時間。
【1368】
ステップ−1
【1369】
【化586】
[この文献は図面を表示できません]
室温の水(9.6mL)中のNaOH(0.76g、0.019mmol)の溶液に1’(2.0g、19.022mmol)を加え、反応を30分間撹拌した。THF(12.0mL)中のBoc−無水物(4.561g、20.92mmol)の溶液をそれに5分間滴下した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。それを減圧濃縮し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(4x50mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥して、2’(3.2g、82%)を粘稠な油として得た。
【1370】
ステップ−2
【1371】
【化587】
[この文献は図面を表示できません]
THF(6mL)中の2’(0.38g、1.851mmol)の撹拌溶液に3’(0.29g、1.851mmol)、PPh
3(0.534g、2.0361mmol)およびEt
3N(0.280g、2.776mmol)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を0℃まで冷却し、それにDIAD(0.411g、2.0361mmol)を加えた。反応混合物を室温にさせ、それを1時間撹拌した。それを水でクエンチし、酢酸エチル(3×5mL)で抽出し、合わせた酢酸エチル抽出物を水およびブライン溶液で洗浄した(各5mL)。減圧濃縮後に得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、9/1)、4’(0.360g、粗製)を黄色の固体として得た。
【1372】
ステップ−3
【1373】
【化588】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(10mL)中の4’(0.360g、1.0456mmol)の溶液にPd/C(0.072g、20重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(1.5Kgの水素圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、2(0.28g、85%)を帯茶色の粘稠な油として得た。それをさらに精製することなく次のステップで使用した。
【1374】
(実施例246)
N
1−(2−(2−(4−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロフェノキシ)エトキシ)エチル)−N
5−(15−オキソ−18−((3aR,4R,6aS)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザオクタデシル)グルタルアミドI−362の調製
【1375】
【化589】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1のI−45の代わりにtert−ブチル2−(2−(4−(4−(3−アクリルアミドフェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−2−イルアミノ)−2−フルオロフェノキシ)エトキシ)エチルカルバメート(I−356、実施例245で記載)を使
用して実施例204で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d
6) δ ppm: 10.1 (s,1H),9.87 (s,1H),9.52 (s,1H),8.09 (d,J=4.1 Hz,1H),7.86 (s,1H),7.78 (t,J=5.5 Hz,1H),7.66 (m,3H),7.48 (dd,J=2.3 & 13.8 Hz,1H),7.33 (m,2H),7.21 (t,J=7.8 Hz,1H),7.11 (d,J=9.2 Hz,1H),6.90 (t,J=9.2 Hz,1H),6.34 (m,2H),6.14 (dd,J=2.3 & 17.0 Hz,1H),5.66 (dd,J=2.3 & 17.0 Hz,1H),4.20 (dd,J=5.0 & 7.3 Hz,1H),3.99 (m,3H),3.61 (m,2H),3.12 (q,J=6.0 Hz,2H),2.97 (m,9H),2.72 (m,2H),2.46 (m,2H),1.95 (m,9H),1.1−1.6 (m,18H);LCMS:m/e1013.(M+1)。
【1376】
(実施例247)
N−(3−(5−フルオロ−2−(3−フルオロ−4−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)−フェニルアミノ)ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−359の調製
【1377】
【化590】
[この文献は図面を表示できません]
以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1378】
【化591】
[この文献は図面を表示できません]
A)DIAD、PPh
3、Et
3N、乾燥THF、室温、1時間;B)H
2、Pd/C、メタノール、室温、16時間;C)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、110℃、6時間;D)TFA、CH
2Cl
2、室温、1時間;E)(BOC)
2O、30分間、次いでK
2CO
3、NMP、0℃、15分間。
【1379】
ステップ−1
【1380】
【化592】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中の1(0.5g、3.18mmol)の撹拌溶液に2(0.38g、3.18mmol)、PPh
3(0.91g、3.498mmol)およびEt
3N(0.48g、4.776mmol)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を0℃まで冷却し、それにDIAD(0.707g、3.5mmol)を加えた。反応混合物を室温にさせ、それを1時間撹拌した。それを水でクエンチし、酢酸エチル(3×5mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出物を水およびブライン溶液で洗浄した(各5mL)。減圧濃縮後に得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、7/3)、3(0.61g、65%)を白色の固体として得た。
【1381】
ステップ−2
【1382】
【化593】
[この文献は図面を表示できません]
エタノール(20mL)中の3(0.6g、2.31mmol)の溶液にPd/C(0.060g、10重量%)を加え、反応混合物をH
2雰囲気(ブラダー圧)下において室温で16時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮して、4(0.375g、70.7%)を帯茶色の粘稠な油として得た。
【1383】
ステップ−3
【1384】
【化594】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したトルエン(トルエンはN
2で30分間パージした)中の実施例20のステップ−1に従って調製した4(0.275g、1.19mmol)、5(0.403g、1.19mmol)、Pd(OAc)
2(0.0026g、0.11mmol)、BINAP
(0.0037g、0.059mmol)およびCs
2CO
3(0.969g、2.95mmol)の溶液を110℃で16時間N
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、それをカラムクロマトグラフィーでさらに精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル5/5)、6(0.350g、55%)を黄色の固体として得た。
【1385】
ステップ−4
【1386】
【化595】
[この文献は図面を表示できません]
0℃の乾燥CH
2Cl
2(3mL)中の6(0.3g、0.56mmol)の撹拌溶液にCF
3COOH(1.0mL)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応を室温にさせ、それを1時間撹拌した。それを減圧濃縮し、残渣をNaHCO
3溶液(3mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(20mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥して、7(0.15g、62.5%)を明茶色の粘稠な液体として得た。
【1387】
ステップ−5
【1388】
【化596】
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約0℃のNMP(1.0mL)中の7(0.1g、0.23mmol)の冷却溶液にK
2CO
3(0.15g、1.1mmol)、塩化アクリロイル(0.0022g、0.25mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下した。添加完了後、溶液をさらに30分間0℃で撹拌し、固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水、ヘキサンで洗浄し、メタノール:ジクロロメタン(50:50、25mL)に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(3mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、標題化合物(0.055g、50%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d6) δ ppm: 3.24 (s,3H),3.44 (t,J=4.88 Hz,2H),3.57 (t,J=4.04 Hz,2H),3.69 (t,J=4.24 Hz,2H),4.04 (t,J=4.04 Hz,2H),5.73 (d,J=10.12 Hz,1H),6.23 (d
,J=16.8 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.12 & 16.92 Hz,1H),6.95 (t,J=9.4 Hz,1H),7.28−7.30 (m,2H),7.42 (d,J=8.04 Hz,1H),7.48 (d,J=7.48 Hz,1H),7.67 (d,J=14.36 Hz,1H),7.93 (s,1H),8.10 (d,J=3.44 Hz,1H),9.20 (s,1H),9.44 (s,1H),10.14 (s,1H);LCMS:m/e486.1(M+1)。
【1389】
(実施例248)
(S)−N−(3−(2−(4−クロロ−3−(1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−357の調製
【1390】
【化597】
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以下に記載した通りのスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
【1391】
【化598】
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A)TBDMSCl、イミダゾール、CH
2Cl
2、0℃、2時間;B)DIAD、PPh
3、Et
3N、乾燥THF、室温、1時間;C)H
2、ラネーNi、MeOH、2時間;D)Pd(OAc)
2、BINAP、Cs
2CO
3、トルエン、110℃、6時間;E
)TFA、CH
2Cl
2、室温、1時間;F)(BOC)
2O、30分間、次いでK
2CO
3、NMP、0℃、15分間。
【1392】
ステップ−1
【1393】
【化599】
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DCM中の1(1g、13.1mmol)の撹拌溶液に0℃で、イミダゾール(0.875g、13.1mmol)およびtert−ブチルジメチルシリルクロリド(1.98g、13.1mmol)を加えた。同温を2時間維持し、次いで反応混合物を濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(中性アルミナ、石油エーテル/酢酸エチル7/3)、2(1.4g、56%)を無色の液体として得た。
【1394】
ステップ−2
【1395】
【化600】
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THF(15mL)中の2(1.5g、7.89mmol)の撹拌溶液に3(1.36g、7.89mmol)、PPh
3(2.27g、8.6mmol)およびEt
3N(1.19g、11.1mmol)をN
2雰囲気下で加えた。反応混合物を0℃まで冷却し、それにDIAD(1.75g、8.6mmol)を加えた。反応混合物を室温にさせ、それを1時間撹拌した。それを水でクエンチし、酢酸エチル(3×5mL)で抽出し、合わせたEtOAc抽出物を水およびブライン溶液で洗浄した(各5mL)。減圧濃縮後に得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル、7/3)、4(2.1g、76.9%)を黄色の油として得た。
【1396】
ステップ−3
【1397】
【化601】
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メタノール(20mL)中の4(2g、5.7mmol)の溶液にラネーNi(3g)を加えた。反応混合物をH
2雰囲気(ブラダー圧)下において室温で2時間撹拌させた。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、減圧濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーで精製して(中性アルミナ、石油エーテル/酢酸エチル、8/2)、5(1.4g、77%)を帯茶色の粘稠な油として得た。
【1398】
ステップ−4
【1399】
【化602】
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脱気したトルエン(トルエンはN
2で30分間パージした)中の実施例20のステップ−1に従って調製した6(0.2g、0.63mmol)、1(0.213.g、0.63mmol)、Pd(OAc)
2(0.014g、0.063mmol)、BINAP(0.0019g、0.031mmol)およびCs
2CO
3(0.511g、1.5mmol)の溶液を110℃で16時間N
2雰囲気下において加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥した。濾過し、次いで減圧濃縮して残渣を得、カラムクロマトグラフィーを使用してそれをさらに精製して(SiO
2、60〜120、石油エーテル/酢酸エチル7/3)、7(0.15g、38.4%)を黄色の固体として得た。
【1400】
ステップ−5
【1401】
【化603】
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0℃の乾燥CH
2Cl
2(5mL)中の7(0.15g、0.24mmol)の撹拌溶液にCF
3COOH(1.5mL)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応を室温にさせ、それを1時間撹拌した。それを減圧濃縮し、残渣をNaHCO
3溶液(3mL)でクエンチし、EtOAc(3×25mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(20mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、8(0.085g、86.7%)を白色の固体として得た。
【1402】
ステップ−6
【1403】
【化604】
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NMP(2.0mL)中の8(0.085g、0.21mmol)の撹拌溶液を0℃ま
で冷却し、それにK
2CO
3(0.29g、2.1mmol)および塩化アクリロイル(THF中の1M溶液、0.21mL、0.21mmol)を加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を10%NaHCO
3の冷撹拌溶液に滴下した。添加完了後、溶液をさらに30分間0℃で撹拌し、固体をブフナー漏斗を通した濾過により単離した。固体を冷水、ヘキサンで洗浄し、メタノール:ジクロロメタン(50:50、25mL)に溶解し、減圧濃縮した。得られた残渣を冷水(3mL)に懸濁させ、Et
3Nをそれに加え、それを酢酸エチル(2×5mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル抽出物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧濃縮して、標題化合物(65mg、67%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (DMSO−d6)
δ ppm: 1.18 (d,J=6.12 Hz,3H),3.40−3.47 (m,1H),3.50−3.56 (m,1H),4.20−4.30 (m,1H),4.82 (t,J=5.6 Hz,1H),5.75 (dd,J=1.88 & 10.08 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.92 & 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92 Hz,1H),7.12
(d,J=8.76 Hz,1H),7.29 (t,J=8.08 Hz,1H),7.40−7.44 (m,3H),7.52 (d,J=8.44 Hz,1H),7.91 (s,1H),8.12 (d,J=3.64 Hz,1H),9.21 (s,1H),9.45 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e458.0(M+1)。
【1404】
(実施例249)
(R)−N−(3−(2−(4−クロロ−3−(1−ヒドロキシプロパン−2−イルオキシ)フェニルアミノ)−5−フルオロピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アクリルアミドI−358の調製
【1405】
【化605】
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ステップ−1の1の代わりに(R)−プロパン−1,2−ジオールを使用して実施例248で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d6) δ ppm: 1.18 (d,J=6.12 Hz,3H),3.40−3.47 (m,1H),3.50−3.56 (m,1H),4.20−4.30 (m,1H),4.82 (t,J=5.6 Hz,1H),5.75 (dd,J=1.88 & 10.08 Hz,1H),6.25 (dd,J=1.92
& 16.92 Hz,1H),6.45 (dd,J=10.08 & 16.92
Hz,1H),7.12 (d,J=8.76 Hz,1H),7.29 (t,J=8.08 Hz,1H),7.40−7.44 (m,3H),7.52 (d,J=8.44 Hz,1H),7.91 (s,1H),8.12 (d,J=3.64 Hz,1H),9.21 (s,1H),9.45 (s,1H),10.12 (s,1H);LCMS:m/e458.0(M+1)。
【1406】
(実施例250)
(E)−4−(ジメチルアミノ)−N−(3−(5−メチル−4−(m−トリルアミノ)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)ブタ−2−エンアミドI−360の調製
【1407】
【化606】
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ステップ−3の塩化アクリロイル代わりに(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エノイルクロリドを使用して実施例3で記載のスキーム、ステップおよび中間体に従って標題化合物を調製した。
1H NMR (DMSO−d6) δ ppm: 7.91 (s,1H),7.85 (s,1H),7.52 (d,J=6.4 Hz,1H),7.45 (d,J=7.8 Hz,1H),7.34 (s,1H),7.31−7.26 (m,1H),7.21 (dd,J=8.2,8.0 Hz,1H),7.01−6.92 (m,4H); 6.27 (s,1H),6.06 (d,J=15.1
Hz,1H),3.14 (d,J=5.5 Hz,2H),2.37 (s,3H),2.31 (s,6H),2.13 (s,3H);LCMS m/z417(M+1)。
【1408】
生物学的実施例
BTK、TEC、ITK、BMX、ErbB1(EGFR)、ErbB2、ErbB4およびJAK3の阻害剤として提供化合物の生物学的活性を測定するために用いるアッセイを以下で説明する。
【1409】
(実施例251)
BTKに対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコル
EGFR−WTおよびEGFR−T790M/L858Rを用いたプロトコルを以下に説明し、次いでプロトコルBTK最適試薬条件(optimized reagent condition)を説明する。
【1410】
アッセイプラットホームの機構は、製造供給元(Invitrogen、Carlsbad、CA)による以下のURL:
www.invitrogen.com/content.cfm?pageid=11338またはwww.invitrogen.com/site/us/en/home/Products−and−Services/Applications/Drug−Discovery/Target−and−Lead−Identification−and−Validation/kinaseBiology/KB−Misc/Biochemical−assays/Omnia−kinase−assays.htmlのウェブサイトに詳しく説明されている。
【1411】
簡単に述べると、InvitrogenからのEGFR−WT(PV3872)、BPS Bioscience、San Diego、CA、1.13X ATP(AS001A)からのEGFR−T790M/L858R(40350)および適切なTyr−Sox複合化ペプチド基質(KCZ1001)の10Xストック液を、20mMトリス、pH7.5、5mM MgCl
2、1mM EGTA、5mMのβ−グリセロリン酸塩、5%グリセロール(10Xストック液、KB002A)および0.2mM DTT(DS001A)からなる1Xキナーゼ反応緩衝液で調製した。5μLの各酵素を、Corning(#3574)384ウェル、白色の非結合型表面マイクロタイタープレート(Cor
ning、NY)中、27℃で30分間、0.5μLの容積の50%DMSOでプレインキュベートし、調製した化合物を50%DMSOに連続的に希釈した。45μLのATP/Tyr−Soxペプチド基質ミックスを加えてキナーゼ反応を開始させ、BioTek(Winooski、VT)からのSynergy
4プレートリーダーを用いてλ
ex360/λ
em485で60分間30〜90秒毎にモニターした。各アッセイの終わりに、各ウェルからのプログレス曲線を線形反応速度論的に試験し、統計的に当てはめた(R
2、95%信頼区間、平方の絶対和(absolute sum of squares)。各反応の初速度(0分〜約30分)を、相対蛍光単位対時間(分)のプロットの勾配から判定し、次いで阻害剤濃度に対してプロットし、GraphPad Software(San Diego、CA)からのGraphPad Prismのlog[阻害剤]対応答、可変勾配モデルからIC
50を推定した。
【1412】
上記プロトコルのための改変されたBTK最適試薬条件は以下の通りである:
[BTK]=5nM、[ATP]=40mM、[Y5−Sox]=10mM(ATP KMapp約36mM)。
【1413】
(実施例252)
表6に、BTK阻害アッセイにおける、選択された本発明の化合物の活性を示す。化合物番号は表5の化合物番号に対応する。「A」で表された活性を有する化合物はIC
50≦10nMを示し;「B」で表された活性を有する化合物はIC
5010〜100nMを示し;「C」で表された活性を有する化合物は100〜1000nMのIC
50を示し;「D」で表された活性を有する化合物は1000〜10,000nMのIC
50を示し;「E」で表された活性を有する化合物はIC
50≧10,000nMを示す。
【1414】
【表6-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1415】
【表6-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1416】
【表6-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1417】
【表6-4】
[この文献は図面を表示できません]
【1418】
【表6-5】
[この文献は図面を表示できません]
【1419】
【表6-6】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例253)
BTKRamos細胞アッセイ
化合物I−2、I−4およびI−7をRamosヒトバーキットリンパ腫細胞でアッセイした。Ramos細胞を、T225フラスコの懸濁液中で成長させ、遠心沈降させ、50ml無血清培地中に再懸濁し、1時間インキュベートした。化合物を無血清培地中のRamos細胞に加えて1、0.1、0.01または0.001μMの最終濃度にした。Ramos細胞を化合物で1時間インキュベートし、再度洗浄し、100ul無血清培地中
に再懸濁させた。次いで細胞を1μgのヤギF(ab’)2抗ヒトIgMで刺激させ、氷上で10分間インキュベートしてB細胞受容体シグナル経路を活性化させた。10分後、細胞をPBSで1回洗浄し、次いで、氷上でInvitrogen細胞抽出緩衝液で溶解させた。溶解物からの16μgの全タンパク質をゲルにロードし、BTK基質PLCγ2のリン酸化についてのブロットをプローブした。Ramos細胞におけるBTKシグナル伝達の用量応答阻害を
図1、2、3、4および5に示す。
【1420】
表7に、BTK Ramos細胞阻害アッセイにおける、選択された本発明の化合物の活性を示す。化合物番号は表5の化合物番号に対応する。「A」で表された活性を有する化合物はIC
50≦10nMを示し;「B」で表された活性を有する化合物はIC
5010〜100nMを示し;「C」で表された活性を有する化合物は100〜1000nMのIC
50を示し;「D」で表された活性を有する化合物は1000〜10,000nMのIC
50を示し;「E」で表された活性を有する化合物はIC
50≧10,000nMを示す。
【1421】
【表7-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1422】
【表7-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1423】
【表7-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1424】
【表7-4】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例254)
Ramos細胞を用いたウォッシュアウト実験
Ramos細胞を、RPMI培地+1%グルタミン中、37℃で1時間血清飢餓させた。飢餓させた後、Ramos細胞を無血清RPMI培地中に希釈した100nM化合物で1時間処理した。化合物処理後、培地を取り除き、細胞を、化合物非含有培地で洗浄した。続いて、Ramos細胞を2時間毎に洗浄し、新鮮な化合物非含有培地中で再懸濁した。所定の時間に細胞を採取し、1μg抗ヒトIgM(Southern Biotechカタログ番号2022−01)で10分間氷上で処理し、BCRシグナル伝達を誘発させ、次いでPBS中で洗浄した。次いで、Ramos細胞を、Roche完全プロテアーゼ阻害剤錠剤(Roche 11697498001)およびホスファターゼ阻害剤(Roche 04 906 837 001)を含む細胞抽出緩衝液(Invitrogen
FNN0011)中に溶解させ、18μg全タンパク質溶解物を各レーンにロードした。BTKキナーゼ活性の阻害を、Cell Signaling Technologiesカタログ番号3871からのホスホ特異性抗体を用いてウエスタンブロット法によりその基質(PLCγ2)リン酸化を測定してアッセイした。化合物I−2、I−4およびI−7を用いたこの実験の結果を
図1、2および3に示す。
【1425】
表8に、Ramosウォッシュアウトアッセイにおける、選択された化合物のデータを示す。
【1426】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例255)
BTKの質量分析
インタクトBTKを、タンパク質に対して10倍過剰のI−7で1時間インキュベート
した。一定分量(2μl)の試料を10μlの0.1%TFAで希釈し、次いで、脱着マトリックスとしてシナピン酸(0.1%TFA:アセトニトリル20:80中に10mg/ml)を用いてMALDI標的に直接マイクロC4 Zip Tippingした。
図15を参照されたい。上のパネルは、インタクトBTKタンパク質の質量スペクトルトレース(m/z81,032Da)を示す。下のパネルは、BTKをI−7(mw=345.4)でインキュベートした場合の質量スペクトルトレースを示す。中心質量(centroid mass)(m/z=81,403Da)は約371.1Daの正シフトを示し、これはI−7によるBTKの完全な改変を表している。BTKを完全に改変する他の化合物は、I−96、I−71、I−149、I−161、I−163、I−182、I−195、I−207、I−219、およびI−244を含む。
【1427】
(実施例256)
ヒト初代B細胞増殖アッセイ
ヒトナイーブB細胞を、陰性選択によってCD19+、IgD+細胞を単離するように設計されたMACS精製キットを用いて、100mL全血から精製した。精製したナイーブB細胞をRPMIコンプリート中に再懸濁し、5μg/ml α−IgMで72時間刺激させた。
3H−チミジンを最後の16時間、培地中に含ませ、細胞を収集し、
3Hの取込みを測定した。B細胞増殖の阻害は、α−IgM刺激後のBTK基質リン酸化の阻害と相関がある。I−7と同じ足場を有するが、BTKに対して生物化学的に不活性な分子I
R−7は、ナイーブB細胞増殖アッセイでは活性でないということは重要である。
【1428】
【表9】
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(実施例257)
B細胞リンパ腫増殖アッセイ
表10に示すように、提供された化合物は、種々のB細胞リンパ腫細胞系の増殖を阻害する。化合物番号は表5の化合物番号に対応する。「A」で表された活性を有する化合物はEC
50<0.1μMを示し;「B」で表された活性を有する化合物はEC
500.1〜1μMを示し;「C」で表された活性を有する化合物は1〜10μMのEC
50を示し;「D」で表された活性を有する化合物は>10μMのEC
50を示す。
【1429】
【表10-1】
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【1430】
【表10-2】
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【1431】
【表10-3】
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(実施例258)
インビボでの胸腺非依存性(TI−2)B細胞活性化
C57/B6マウスに、100mg/kgの適切な化合物を0日目から5日目まで毎日投与した。1日目に25μg TNP−Ficollでマウスを免疫化し、6日目に血清を採取し、ELISA法により、循環α−TNP IgM(1:1600血清希釈率)およびIgG3(1:200血清希釈率)抗体の産生を分析した。結果を処置グループ当たり10匹のマウスの平均で表し、表11にTI−2非依存性B細胞活性化の阻害率%として示す。
【1432】
【表11】
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(実施例259)
コラーゲン抗体誘発関節炎モデル
0日目にベースライン足蹠測定を行い、動物を、グループ間に有意の差がないグループが得られるように複数の実験グループに分配した。次いで各動物に、2mgのArthritomabモノクローナル抗体カクテルを静脈内に接種した。試験薬剤を用いた処理はこの時点で開始された。6日目に各動物に、200μlの殺菌PBS中の50μg LPSを腹腔内に注射した。足蹠測定および臨床スコアリングを、6、7、8、9、10、11、12、14、18および21日目に実施した。表12にその結果を示す。
【1433】
【表12】
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(実施例260)
PG−PS関節炎モデル
0日目に、雌性ルイスラットに、15μg/gラット体重の量のペプチドグリカン−ポリサッカリド(PG−PS)を腹腔内(IP)にボーラス投与した。ベースライン対照ラットにはPBSをIPボーラス投与した。PG−PS投与の直前に、媒体および処置グループに経口で強制投与した。媒体および化合物による処置を22日目まで毎日続行した。両方の後足の最大側部足首幅(maximal lateral ankle width)の測定値を、試験を通してカリパスで収集した。23日目に試験を終了し、足首の膨らみの最終的変化を算出し、媒体対照と比較した。表13に2つの化合物についての結果を示す(n=実験回数)。
【1434】
【表13】
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(実施例261)
TECキナーゼ(化合物I−2)の質量分析
TECキナーゼ(45pmol;Invitrogen)を、トリプシン消化前に、10X過剰の(I−2)(450pmol)で3時間インキュベートした。化合物をインキュベーションした後、ヨードアセトアミドをアルキル化剤として使用した。(I−2)を加えない対照試料(45pmol)も調製した。トリプシン消化のために、5ulの分量(7.5pmol)を15ulの0.1%TFAで希釈し、次いで、マトリックスとしてαシアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸(0.1%TFA:アセトニトリル50:50中に5mg/ml)を用いてMALDI標的に直接マイクロC18 Zip Tippingした。
【1435】
図6に示したように、I−2(359.17DaのMI質量)と反応した後、改変が期待されたペプチド(G
CLLNFLR)が1294.72のMH
+で直ちに確認された。対照試料においても、ペプチドは、992.56のMH
+で、ヨードアセトアミドで改変されていることがはっきり確認された。興味深いことに、ヨードアセトアミド改変ペプチドは、化合物I−2と反応した消化物中には認められなかった。これは、反応が完了していることを示している。他の改変ペプチドは認められなかった。
【1436】
化合物I−2の証拠は、スペクトルの低質量範囲において360.17のMH
+で観察された。360.17ピークのフラグメンテーションスペクトルは、改変ペプチドの1294.72でのPSDスペクトルで明らかであった診断フラグメントを示した(
図6を参照されたい)。
【1437】
改変ペプチドの存在をさらに実証するために、ヨードアセトアミド標識化(992.5
6)とI−2標識化(1294.72)の両方をPSD(MS/MS)分析にかけた。Mascot MS/MS Ion Searchプログラムを用いて、NCBI nrヒト(Homo sapien)データベースのデータベースサーチを行った後、最もマッチしたもの(top match)は、どちらの場合も期待ペプチドであった。
分析機器(Instrumental):
トリプシン消化のために、装置を2200のパルス型引き出し設定でリフレクトロンモードにセットした。Laser Biolabs Pep Mix標準品(1046.54、1296.69、1672.92、2093.09、2465.20)を用いて較正を行った。CID/PSD分析のために、カーソルを用いてペプチドを選択してイオンゲートのタイミングを設定し、約20%高いレーザー出力でフラグメンテーションを行い、CID用の衝突ガスとしてHeを使用した。フラグメントのための較正は、カーブドフィールドリフレクトロン(Curved field Reflectron)用のP14Rフラグメンテーション較正法を用いて実施した。
【1438】
(実施例262)
TECキナーゼ(化合物I−4)の質量分析
TECキナーゼ(45pmol;Invitrogen)を、トリプシン消化前に、10X過剰の(I−4)(450pmol)で3時間インキュベートした。化合物をインキュベーションした後、ヨードアセトアミドをアルキル化剤として使用した。(I−4)を加えない対照試料(45pmol)も調製した。トリプシン消化のために、5μlの分量(7.5pmol)を15μlの0.1%TFAで希釈し、次いで、マトリックスとしてαシアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸(0.1%TFA:アセトニトリル50:50中に5mg/ml)を用いてMALDI標的に直接マイクロC18 Zip Tippingした。
【1439】
図7に示したように、改変が期待されたペプチド(G
CLLNFLR)が1355.72のMH
+で直ちに確認された。これは、420.21の付加体質量を有する化合物I−4を935.51のペプチド質量に加えたときに予想される質量である。対照試料において、ペプチドは、992.56のMH
+で、ヨードアセトアミドで改変されていることもはっきり確認された。興味深いことに、ヨードアセトアミド改変ペプチドは、化合物I−4と反応した消化物中には認められなかった。これは、反応が完了していることを示している。他の改変ペプチドは認められなかった。
【1440】
化合物I−4の証拠は、スペクトルの低質量範囲において421.35のMH
+で観察された。421.35ピークのフラグメンテーションスペクトルは、改変ペプチドの1355.72でのPSDスペクトルで明らかであった2つの顕著なピークを示した(
図7を参照されたい)。
【1441】
化合物I−4での改変ペプチドの存在をさらに実証するために、ペプチドを、1355.72のMH
+でPSD(MS/MS)分析にかけた。フラグメントの強度が小さかったため、データベースの相関づけは不可能であった。しかし、I−4分子自体からの診断フラグメントは同定における信頼性(confidnece)を提供した。376.38および421.83のMH
+での診断フラグメントはI−4からのものである。
【1442】
分析機器:
トリプシン消化のために、装置を1800のパルス型引き出し設定でリフレクトロンモードにセットした。Laser Biolabs Pep Mix標準品(1046.54、1296.69、1672.92、2093.09、2465.20)を用いて較正を行った。CID/PSD分析のために、カーソルを用いてペプチドを選択してイオンゲートのタイミングを設定し、約20%高いレーザー出力でフラグメンテーションを行い、
CID用の衝突ガスとしてHeを使用した。フラグメントのための較正は、カーブドフィールドリフレクトロン用のP14Rフラグメンテーション較正法を用いて実施した。
【1443】
(実施例263)
TECキナーゼ(化合物I−7)の質量分析
TECキナーゼ(45pmol;Invitrogen)を、トリプシン消化前に、10X過剰の(I−7)(450pmol)で3時間インキュベートした。化合物をインキュベーションした後、ヨードアセトアミドをアルキル化剤として使用した。(I−7)を加えない対照試料(45pmol)も調製した。トリプシン消化のために、5μlの分量(7.5pmol)を15μlの0.1%TFAで希釈し、次いで、マトリックスとしてαシアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸(0.1%TFA:アセトニトリル50:50中に5mg/ml)を用いてMALDI標的に直接マイクロC18 Zip Tippingした。
【1444】
図8に示したように、改変が期待されたペプチド(G
CLLNFLR)が1280.73のMH
+で直ちに確認された。これは、345.16の付加体質量を有する化合物I−7を935.51のペプチド質量に加えたときに予想される質量である。対照試料においても、ペプチドは、992.56のMH
+で、ヨードアセトアミドで改変されていることがはっきり確認された。興味深いことに、ヨードアセトアミド改変ペプチドは、化合物I−7と反応した消化物中には認められなかった。これは、反応が完了していることを示している。1985.93(TIDELVE
CEETFGR)のMH
+で他の改変ペプチドの証拠は全く認められなかった。
【1445】
化合物I−7の証拠は、スペクトルの低質量範囲において346.32のMH
+で観察された。346.32ピークのフラグメンテーションスペクトルは、2つの改変ペプチドのPSDスペクトルで明らかであった多くの診断フラグメントを示した(
図8を参照されたい)。
【1446】
化合物I−7を有する改変ペプチドの存在をさらに実証するために、1280.73および1985.93のMH
+でのペプチドをPSD(MS/MS)分析にかけた。ヒトデータベースを用いた相関分析によって、I−7で改変された正確なペプチトが特定された。
【1447】
分析機器:
リプシン消化のために、装置を2200のパルス型引き出し設定でリフレクトロンモードにセットした。Laser Biolabs Pep Mix標準品(1046.54、1296.69、1672.92、2093.09、2465.20)を用いて較正を行った。CID/PSD分析のために、カーソルを用いてペプチドを選択してイオンゲートのタイミングを設定し、約20%高いレーザー出力でフラグメンテーションを行い、CID用の衝突ガスとしてHeを使用した。フラグメントのための較正は、カーブドフィールドリフレクトロン用のP14Rフラグメンテーション較正法を用いて実施した。
【1448】
(実施例264)
活性形態のITKキナーゼに対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコル
この実施例では、改変ITK最適試薬条件が:
[ITK]=10nM、[ATP]=25μM、[Y6−Sox]=10μM(ATP K
Mapp=33μM)
であること以外は上記の実施例251と同様にして、活性形態のITK酵素に対する化合物の固有の効力を測定するための連続読取りキナーゼアッセイを説明する。
【1449】
(実施例265)
表14に、ITK阻害アッセイにおける、選択された本発明の化合物の活性を示す。化合物番号は表5の化合物番号に対応する。「A」で表された活性を有する化合物はIC
50≦10nMを示し;「B」で表された活性を有する化合物はIC
5010〜100nMを示し;「C」で表された活性を有する化合物は100〜1000nMのIC
50を示し;「D」で表された活性を有する化合物は1000〜10,000nMのIC
50を示し;「E」で表された活性を有する化合物はIC
50≧10,000nMを示す。
【1450】
【表14-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1451】
【表14-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1452】
【表14-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1453】
【表14-4】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例266)
活性形態のBMXキナーゼに対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコル
この実施例では、改変BMX最適試薬条件が:
[BMX]=2.5nM、[ATP]=100μM、[Y5−Sox]=7.5μM(ATP K
Mapp=107μM)。
であること以外は上記の実施例251と同様にして、活性形態のBMX酵素に対する化合物の固有の効力を測定するための連続読取りキナーゼアッセイを説明する。
【1454】
(実施例267)
表15に、BMX阻害アッセイにおける、選択された本発明の化合物の活性を示す。化合物番号は表5の化合物番号に対応する。「A」で表された活性を有する化合物はIC
50≦10nMを示し;「B」で表された活性を有する化合物はIC
5010〜100nMを示し;「C」で表された活性を有する化合物は100〜1000nMのIC
50を示し;「D」で表された活性を有する化合物は1000〜10,000nMのIC
50を示し;「E」で表された活性を有する化合物はIC
50≧10,000nMを示す。
【1455】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例268)
Baculovirusおよび昆虫細胞を用いたEGFR−WTおよびEGFRC797S変異体のクローニング、発現および精製
(i)EGFR−WTおよび変異体キナーゼドメインのサブクローニング
EGFR−WTキナーゼドメイン(NM_005228、NP_005219.2)の696〜1022番目のアミノ酸をpFastHTaベクター(Invitrogen、Carlsbad、CA)のNcoIおよびHindIII部位にサブクローン化した。EGFR変異体タンパク質を作るために、Stratagene QuikChangeキット(Stratagene、Cedar Creek、TX)を用いて、製造メーカーの取扱説明書に従って、位置797のシステインをセリンに変えた。
【1456】
(ii)発現
Blue Sky Biotechの懸濁トランスフェクションプロトコル(Worcester、MA)によってSF9細胞中でP1 Baculovirusストック液を作製した。発現分析を、100mlの細胞懸濁液当たり0.1mlのウイルスのウイルス量を用いて、SF21昆虫細胞の125ml培地中{10mg/Lゲンタマイシン(Invitrogen、Carlsbad、CA、カタログ番号15710−064)で補充されたSF900I SFM(Invitrogenカタログ番号10902−088)中で成長させたもの}で実施した。発現を、Blue Sky Biotechの感染動態モニタリングシステム(Infection Kinetics Monitoring system)(Worcester、MA)を用いて最適化した。
【1457】
(iii)精製
感染した昆虫細胞をペレット化した。細胞ペレットを、Blue Sky Biotechの溶解緩衝液(Worcester、MA、1X WX;ロイペプチン、ペプスタチ
ン、PMSF、アプロチニンおよびEDTAのプロテアーゼ阻害剤カクテルを含む可溶化緩衝液)中に湿潤細胞ペースト1g当たり10mlの割合で再懸濁させた。細胞を超音波処理で溶解させ、溶解物を、GSAローターを用いて9,000RPMで30分間遠心分離にかけて清澄化した。500μlの吸着床(bed)体積のNiNTA樹脂(Qiagen、Valencia、CA)を上澄みに加え、バッチを一定の撹拌をしながら2時間保持した。内容物を2mlの空カラムに自重で移した。カラムを2mlの洗浄用緩衝液(Blue Sky Biotech、Worcester、MA、1X WX、25mMイミダゾール)で洗浄した。濃度を:溶離1:75mMイミダゾール(2画分、1カラム容積);溶離2:150mMイミダゾール(2画分、1カラム容積);溶離3:300mMイミダゾール(2画分、1カラム容積)と変えながら、タンパク質を1X WX+イミダゾールで溶出させた。すべての溶離画分を、SDS page法、続いて抗−penta−his抗体(Qiagen、Valencia、CA)を用いたクーマシー染色法およびウエスタンブロット法により分析した。AcTEVプロテアーゼキット(Invitrogen、Carlsbad、CA、カタログ番号12575−015)を用いて、製造メーカーの取扱説明書に従って、カルボキシ末端6−ヒスチジン「タグ」を、精製したタンパク質から取り出した。すべての試料(プレおよびポストTevカット)を、上記したようにSDS法、続いてクーマシー染色法およびウエスタンブロット法により分析した。
【1458】
(実施例269)
EGFRの質量分析
EGFR野生型およびEGFR(変異体C797S)を、10倍過剰の試験化合物で1時間〜3時間インキュベートする。1μlの分量の試料(全体積5〜8μl)を10μlの0.1%TFAで希釈し、次いで、脱着マトリックスとしてシナピン酸(0.1%TFA中に10mg/ml:アセトニトリル50:50)を用いてMALDI標的に直接マイクロC4 Zip Tippingした。インタクト質量測定によれば、野生型は約37557の見掛けの質量を有し、変異体は37500と若干低い質量を有していることがわかる。反応性は、410Daの質量を有する試験化合物での単一部位共有結合改変と一致する質量で現れる新たなピーク有する野生型EGFRについてのみ観察される。
【1459】
(実施例270)
EGFR(WT)およびEGFR(T790M/L858R)活性酵素に対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコル
EGFRに対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコルを、EGFR−WT−およびEGFR T790M/L858R改変最適試薬条件が:
[EGFR−WT]=5nM、[ATP]=15mM、[Y12−Sox]=5mM(ATP KMapp約12mM);および[EGFR−T790M/L858R]=3nM、[ATP]=50mM、[Y12−Sox]=5mM(ATP KMapp約45mM)
であること以外は上記の実施例251と同様にして実施する。
【1460】
(実施例271)
表16および表17に、EGFR阻害アッセイにおける、選択された本発明の化合物の活性を示す。表16は野生型EGFRデータを示し;表17は、2つのEGFR変異体についてのデータを示す。化合物番号は表5の化合物番号に対応する。「A」で表された活性を有する化合物はIC
50≦10nMを示し;「B」で表された活性を有する化合物はIC
5010〜100nMを示し;「C」で表された活性を有する化合物は100〜1000nMのIC
50を示し;「D」で表された活性を有する化合物は1000〜10,000nMのIC
50を示し;「E」で表された活性を有する化合物はIC
50≧10,000nMを示す。
【1461】
【表16-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1462】
【表16-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1463】
【表16-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1464】
【表16-4】
[この文献は図面を表示できません]
【1465】
【表16-5】
[この文献は図面を表示できません]
【1466】
【表16-6】
[この文献は図面を表示できません]
【1467】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例272)
EGFR活性についての細胞アッセイ
Fryら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、95巻、12022〜12027頁、1998年に記載されているものとほぼ同様の方法を用いて、化合物をA431ヒト表皮癌細胞でアッセイした。具体的には、A431ヒト表皮癌細胞を、6−ウェルプレート中で90%コンフルエンスまで成長させ、次いで無血清培地中で18時間インキュベートした。2通りの細胞セットを、1μMの指定化合物で2、5、10、30または60分間処理した。細胞を加温した無血清培地でその化合物がなくなるまで洗浄し、2時間インキュベートし、再度洗浄し、さらに2時間インキュベートし、再度洗浄し、さらに2時間インキュベートし再度洗浄し、さらに2時間インキュベートし、次いで100ng/ml EGFで5分間刺激した。抽出物を、Fryらが記載しているようにして作製した。
【1468】
Fryらが記載しているものとほぼ同様の方法を用いて、化合物をA431ヒト表皮癌細胞でアッセイした。具体的には、A431ヒト表皮癌細胞を、6−ウェルプレート中で90%コンフルエンスまで成長させ、次いで無血清培地中で18時間インキュベートした。次いで細胞を、10、1、0.1、0.01または0.001μMの試験化合物で1時間処理した。次いで細胞を100ng/ml EGFで5分間刺激し、Fryらが記載しているようにして抽出物を作製した。溶解物からの20μgの全タンパク質をゲルにロードし、EGFRリン酸化またはp42/p44Erkリン酸化についてのブロットをプローブした。
【1469】
(実施例273)
EGFR活性についてのウォッシュアウト実験
A431ヒト表皮癌細胞を、6−ウェルプレート中で90%コンフルエンスまで成長させ、次いで無血清培地中で18時間インキュベートした。2通りの細胞セットを1μMの指定化合物で1時間処理した。次いで一方の細胞セットを100ng/ml EGFで5分間刺激し、抽出物を上記したようにして作製した。他方の細胞セットを、加温した化合物非含有培地で化合物I−7がなくなるまで、洗浄し、2時間インキュベートし再度洗浄し、さらに2時間インキュベートし再度洗浄し、さらに2時間インキュベートし再度洗浄
し、さらに2時間インキュベートし、次いでEGFで刺激した。化合物I−7を用いたこの実験の結果を
図10に示す。
【1470】
(実施例274)
EGFR欠失変異体HCC827を含むHCC827細胞におけるウォッシュアウト実験
細胞(ATCC、Manassas、VA)を、6ウェル組織培養プレート中の10%FBS、10μM HEPES、2mMのl−グルタミン、1mMピルビン酸Naおよびpen/strep(Invitrogen、Carlsbad、CA)で補充された成長培地(RPMI1640)に、ウェル当たり2.5×10
5細胞数の密度で蒔いた。24時間後、細胞をPBSで2X洗浄し、基礎培地(Growth Media without FBS)中で終夜血清飢餓させた。
【1471】
翌朝、培地を取り出し、0.1%DMSO中に1μMの化合物を含む2mlの新鮮な基礎培地を2通りのウェルに加えた。1時間で、1つの細胞のウェルを100ng/mlのEGFで5分間処理し、PBSで濯ぎ、かき取りながら75μlの細胞抽出緩衝液(Invitrogen、Carlsbad、CA)+PhosSTOPホスファターゼ阻害剤および完全プロテアーゼ阻害剤(Roche、Indianapolis、IN)中に入れて溶解させた(0時間の時点)。第2のウェルセットから化合物を取り出し、それらを基礎培地で2X洗浄した。細胞を基礎培地で2時間毎に8時間にわたり洗浄した(その最後の時点でそれらをEGFで処理し、溶解させ、これを0時間とした)。
【1472】
溶解物タンパク質濃度をBCAアッセイ(Pierce、Rockford、IL)により測定し、10μgの各溶解物を4〜12%勾配のSDS−PAGE(Invitrogen)で分離し、Immobilon−FL膜(Millipore)に移し、ウサギ抗−ホスホ−EGFR(Tyr1068)(Zymed−now Invitrogen)およびマウス抗−EGFR(Cell Signaling Technologies、Danvers、MA)抗体でプローブした。ホスホ−タンパク質シグナルをOdyssey赤外イメージング装置(Li−Cor Biosciences、Lincoln、Nebraska)で定量化した。この実験の結果を
図9に示す。ここで、同じ「ウォッシュアウト」実験での化合物I−4および化合物I−7の結果と比較して化合物I−2を示す。
【1473】
(実施例275)
ERBB4の質量分析
Erbb4キナーゼドメイン(Upstate)を、タンパク質に対して10倍過剰の化合物I−4およびI−11で、化合物で60分間インキュベートした。1μl分量の試料(4.24μlの全体積)を10μlの0.1%TFAで希釈し、次いで、脱着マトリックスとしてシナピン酸(0.1%TFA:アセトニトリル50:50中に10mg/ml)を用いてMALDI標的に直接マイクロC4 Zip Tippingした。インタクトタンパク質の質量測定については、装置(Shimadzu Axima TOF
2)を校正するのに使用されるミオグロビン標準品について16,952のパルス型引き出し設定を用いて、装置を線形モードにセットした。
【1474】
インタクトErbB4タンパク質は35850のMH
+に現れ、対応するシナピン酸(マトリックス)付加体は約200Da高いところで現れる。試験化合物(I−4およびI−11)(410DaのMw)の化学量論的(stochiometric)取込みにより、約410Da高い(36260のMH
+)新たなピークがもたらされた。これは、化合物I−4およびI−11でのErbB4の共有結合改変と一致する。
【1475】
(実施例276)
ErbB1、ErbB2および/またはErbB4キナーゼ阻害
本発明の化合物を、Invitrogen Corp(Invitrogen Corporation、1600 Faraday Avenue、Carlsbad、California、CA;http://www.invitrogen.com/downloads/Z−LYTE_Brochure_1205.pdf)に記載されているのとほぼ同じ方法で、Z’−LYTE(商標)生化学的アッセイ手順または同様の生化学的アッセイを用いて、ErbB1、ErbB2および/またはErbB4の1つまたは複数の阻害剤としてアッセイした。Z’−LYTE(商標)生化学的アッセイは蛍光ベースの結合酵素フォーマットを使用し、タンパク分解的切断に対するリン酸化および非リン酸化ペプチドの感受性差をもとにしている。このアッセイを用いて、化合物I−56は、ERBB1を2,233nMのIC
50で阻害することが分かった。このアッセイを用いて、化合物I−56は、ERBB4(HER4)を2,165nMのIC
50で阻害することが分かった。
【1476】
(実施例277)
Janus−3キナーゼ(JAK3)の質量分析
JAK3キナーゼ(33pmol;Invitrogen)を、トリプシン消化前に、10X過剰の(I−7)(327pmol)で3時間インキュベートした。化合物をインキュベーションした後、ヨードアセトアミドをアルキル化剤として使用した。トリプシン消化のために、5μlの分量(5.5pmol)を15μlの0.1%TFAで希釈し、次いで、マトリックスとしてαシアノ−4−ヒドロキシ桂皮酸(0.1%TFA:アセトニトリル50:50中に5mg/ml)を用いてMALDI標的に直接マイクロC18 Zip Tippingした。
【1477】
図11に示したように、改変が期待されたペプチド(LVMEYLPSG
CLR)が1725.88のMH
+で最大のピークとして直ちに確認された。これは、345.16の付加体質量を有する化合物I−7を1380.70のペプチド質量に加えたときに予想される質量である。興味深いことに、ヨードアセトアミド改変ペプチドは、化合物I−7と反応した消化物において、1437.73のMH
+で認められなかった。これは、反応が完全には完了していないことを示している。他のいくつかの改変ペプチドについても認められたが、そのシグナルは小さいものであった。
【1478】
化合物I−7の証拠は、スペクトルの低質量範囲において346.12のMH
+で観察された。346.12ピークのフラグメンテーションスペクトルは、改変ペプチドのPSDスペクトルで明らかであった診断フラグメントを示さなかった(
図11を参照されたい)。
【1479】
化合物I−7を有する改変ペプチドの存在をさらに実証するために、1725.88および1118.55のMH
+でのペプチドをPSD(MS/MS)分析にかけた。ヒトデータベースを用いた相関分析によって、I−7で改変された正確なペプチトが特定された。同じ手順を用いて化合物I−11も試験した。それによって測定可能な改変が示された。
【1480】
分析機器:
トリプシン消化のために、装置を2200のパルス型引き出し設定でリフレクトロンモードにセットした。Laser Biolabs Pep Mix標準品(1046.54、1296.69、1672.92、2093.09、2465.20)を用いて較正を行った。CID/PSD分析のために、カーソルを用いてペプチドを選択してイオンゲートのタイミングを設定し、約20%高いレーザー出力でフラグメンテーションを行い、
CID用の衝突ガスとしてHeを使用した。フラグメントのための較正は、カーブドフィールドリフレクトロン用のP14Rフラグメンテーション較正法を用いて実施した。
【1481】
(実施例278)
活性形態のJAK3に対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコル:
JAK3に対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコルを、改変されたJAK3最適試薬条件が:
[JAK3]=5nM、[ATP]=5μM、[Y12−Sox]=5μM(ATP KMapp約5μM)
であること以外は上記の実施例251で説明したのとほぼ同様の仕方で実施した。
【1482】
(実施例279)
表18は、JAK3阻害アッセイにおける、選択された本発明の化合物の活性を示す。化合物番号は表5の化合物番号に対応する。「A」で表された活性を有する化合物はIC
50≦10nMを示し;「B」で表された活性を有する化合物はIC
5010〜100nMを示し;「C」で表された活性を有する化合物は100〜1000nMのIC
50を示し;「D」で表された活性を有する化合物は1000〜10,000nMのIC
50を示し;「E」で表された活性を有する化合物はIC
50≧10,000nMを示す。
【1483】
【表18】
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(実施例280)
CTLL2細胞におけるJAK3細胞アッセイプロトコル
化合物I−2、I−4およびI−7を以下のプロトコルで試験した。
CTLL2:マウスリンパ腫細胞系ATCC:TIB−214。5×10
6細胞/試料を、RPMI−1640培地中で2時間IL−2飢餓状態にした。次いで指定試料を化合物で90分間処理した。次にDMSO対照以外の試料を100nM IL−2で10分間刺激した。試料を溶解させ、ウエスタン分析にかけた。結果を
図12、
図13および
図14に示す。
【1484】
(実施例281)
ストレプトアビジンビーズを用いた、Ramos細胞におけるI−7およびI−215でのBTK占有率
Ramos細胞を、無血清培地中、0.1、0.05、0.01または0.001μM
I−7で37℃で1時間インキュベートした。遠心分離により細胞をペレット化し、氷
上で細胞抽出緩衝液(Invitrogen)中に10分間溶解し、遠心分離にかけ(14,000rpmで10分間)、上澄みを収集した。細胞溶解物を1μM I−215で、室温で1時間インキュベートし、次いでストレプトアビジン結合アガロースビーズ(ThermoFisher)で4℃で終夜インキュベートした。ビーズを溶解緩衝液で3回洗浄し、結合したタンパク質を、4X LDS試料緩衝液中、95℃で5分間煮沸してビーズから取り除いた。プローブI−215と会合したBTKの量をBTKウエスタンブロット法で評価した。すべての値を、100%に設定したDMSO処理試料に対して正規化した。
図16はウエスタンブロットを示し;
図17は
図16を定量化したものを示す。これは、細胞が低濃度(10nM、1nM)のI−7に曝露された場合、占有されていないBTKタンパク質はプローブI−215に利用できるが、より高濃度のI−7ではBTKタンパク質が完全に占有されており、I−215と相互作用することはできない。
【1485】
(実施例282)
I−7およびプローブ化合物I−215でのウォッシュアウト実験
Ramos細胞を、無血清培地中、37℃で1時間0.1μM I−7または可逆性BTK阻害剤対照化合物でインキュベートした。次いで細胞を化合物非含有培地中で洗浄し、化合物を除去した後、0、4、6または8時間溶解させた。細胞溶解物を1μM I−215で室温で1時間インキュベートし、次いでストレプトアビジン結合アガロースビーズで4℃で終夜インキュベートした。煮沸してビーズからタンパク質を取り除き、BTK会合体をウエスタンブロット法で評価した。
図18はウエスタンブロットを示し;
図19は
図18を定量化したものを示し、これは、すべてのBTKタンパク質が、8時間にわたってI−7で占有されたまま保持されていることを示している。これは、Ramos細胞における検出可能なBTKタンパク質の再合成のための時間枠が8時間を超えることを示唆している。これに対して、可逆的阻害剤対照では、0時間で、BTKタンパク質の45%が結合しておらずプローブに利用することができ、4時間で、BTKタンパク質の100%が結合しておらずプローブと結合するのに利用することができる。すべての試料を、0時間で収集したDMSO処理細胞に対して正規化した。
【1486】
(実施例283)
ELISA法によるインビトロの試料によるBTK占有率の測定
細胞または組織溶解物中の遊離BTKの量を測定するために、遊離の非占有BTKだけと結合するビオチン化プローブ化合物を使用するELISAプロトコルを用いた。複合化ビオチンを、ストレプトアビジンコーティングしたELISAプレート上で捕獲し、マウス抗−BTK抗体(Becton Dickinson、Franklin Lakes、NJ、USA)および二次ヤギ抗−マウスHRP抗体(Zymed、South San Francisco、CA、USA)で検出した。
【1487】
すべての試料を、等濃度のBiorad溶解緩衝液(Hercules、CA、USA)、0.05%Tween−20を含むPBS中の0.5%ウシ血清アルブミンで調製して、1μMのI−215の最終濃度を得た。振とうさせてプローブ化合物I−215を遊離BTKと結合させながら、試料を混合プレート中、室温で1時間インキュベートした。I−215でインキュベーションした後、洗浄したストレプトアビジンコーティングELISAプレート(Pierce、Rockford、IL、USA)に試料を加え、振とうさせながら室温で1時間インキュベートした。次いで、自動プレート洗浄機で、プレートを0.05%Tween−20を含むPBSで洗浄した。抗−BTK抗体をPBS(0.05%Tween−20)中の0.5%BSAで1:1000希釈して調製し、ELISAプレートに加えた。プレートを振とうさせながら室温で1時間インキュベートした。上記したようにしてプレートを洗浄し、二次HRP抗体を、PBS(0.05%Tween−20)中の0.5%BSAで1:5000希釈して調製した。上記したようにしてプレートをインキュベートし、洗浄した。TMBをプレートに加え、OD
650を1OD単
位に達するまでモニターした。次いでH
2SO
4を加えて反応を停止させた。Gen5ソフトウェアを用いてプレートを分析し、4パラメーターロジスティック曲線を用いて試料を定量化した。標準曲線のために組み換え型BTK(Invitrogen、Carlsbad、CA、USA)を使用した。
【1488】
表19にRamos細胞での結果を、BTKの>50%または>90%が占有される濃度として示す。「A」で表された濃度は1nM超を示し;「B」で表された濃度は10nM超を示し;「C」で表された濃度は50nM超を示す。
【1489】
【表19】
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(実施例284)
インビトロでのヒト初代B細胞共有結合プローブ占有率
ヒト初代B細胞を実施例256と同様にして単離し、次いでRPMI培地(10%血清)中に再懸濁した。分析する化合物を1:1000希釈で培地に加えた。細胞を、組織培養インキュベーター中、37℃で1時間、化合物でインキュベートした。インキュベーションした後、細胞をペレット化し、1X PBSで洗浄し、氷上で時々撹拌しながら45分間溶解した。試料を冷却した微小遠心管中で、14,000rpmで30分間遠心分離にかけ、上澄みを単離した。上澄みを、I−215を用いて実施例283と同様にして分析した。I−96およびI−182は、10nMを超える濃度で、BTKの少なくとも50%を占有した。
【1490】
(実施例285)
インビトロでのイヌ初代B細胞共有結合プローブ占有率
イヌ全血(30mL)を1X PBSで合計50mLとなるように希釈し、Histopaque−1077(Sigma Aldrich)の頂部に層状に置いた。全血Histopaqueを、ブレーキを備えていないBeckman遠心分離機中、400×gで30分間遠心分離にかけた。末梢血単核細胞(PBMC)を収集し、400×gで15分間ペレット化した。赤血球(RBC)を2.5mL RBC溶解緩衝液(Boston
Bioproducts)で溶解し、残りのPBMCを1X PBSを用いて250×gで3回洗浄した。PBMCを1:1000希釈の化合物で37℃、1時間処理し、PBSで洗浄し、氷上で45分間溶解させた。溶解物を14,000×gで30分間遠心分離機にかけ、上澄みを収集した。上澄みを、I−215を用いて実施例283と同様にして分析した。I−96は、10nMを超える濃度で、BTKの少なくとも50%を占有した。
【1491】
(実施例286)
ELISA法によるインビボの試料によるBTK占有率の測定
ラットに30mg/kgの化合物を経口投与し、化合物処理後2時間かまたは24時間で脾臓を収集した。ラットの脾臓を、2つのすりガラスでコーティングした顕微鏡スライドグラス間でバラバラにして単一の細胞懸濁液を回収した。赤血球を、RBC溶解緩衝液(Boston BioProducts)で室温で2分間インキュベートして溶解させ、次いで細胞をRPMI完全培地中に再懸濁させ、遠心分離によりペレット化させた、ラットB細胞をB220+抗体−電磁ビーズ複合体を用いて正の選択により単離し、MAC
Sカラムで精製し、1000万個の細胞/100μlの濃度でBio−Rad溶解緩衝液中に溶解させた。実施例278で詳細に説明したようにしてELISAプロトコルで、ビオチン化プローブ化合物I−215を用いて溶解物を分析した。表20にその結果を示す。
【1492】
【表20】
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(実施例286)
プロテオミクス分析
細胞溶解物中でI−215と共有結合しているタンパク質を、質量分析を用いて特定する。細胞溶解物を1μM I−215で、室温で1時間インキュベートし、続いてストレプトアビジン結合アガロースビーズを加えた。質量分析を用いてBTK以外のタンパク質を特定する。これらは潜在的な「オフターゲット(off−target)」相互作用である。
【1493】
本発明のいくつかの実施形態を本明細書で説明してきたが、基本実施例を変更して、本発明の化合物および方法を用いた他の実施形態を提供できることは明らかである。したがって、本発明の範囲は、例として示してきた特定の実施形態よりむしろ、添付の特許請求の範囲によって規定されることを理解されよう。