【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるこの目的の解決策は、靴のソールが、
−底板を有する第1のソール部分であって、荷重方向に伸張するいくつかの第1の緩衝要素が底板上に配置される、第1のソール部分と、
−カバー板を有する第2のソール部分であって、荷重方向に伸張するいくつかの第2の緩衝要素がカバー板上に配置される、第2のソール部分と、
−互いに連結されるいくつかの差し込み連結部を備える連結部分であって、それぞれの差し込み連結部は、荷重方向の下方に伸張する第1の差し込み部、および荷重方向の上方に伸張する第2の差し込み部を備え、第1の差し込み部は第1の緩衝要素のある区分で係合するように設計され、第2の差し込み部は第2の緩衝要素のある区分で係合するように設計される、連結部分と、を備え、
少なくともいくつかの下方に向けられた第1の差し込み部は、第1の差し込み部が、着用者の自重による荷重方向におけるソールの変形時に、着用者の自重が加えられない状態よりもさらに先にソールの下面から突出するように、底板における開口部を通して伸張することを特徴とする。
【0009】
すなわち、このことは、第1の差し込み部が、着用者の自重力および質量力それぞれが対応して靴に強力にかけられる際にソールの底部側の外皮(ソールの表面)をある一定の量で対応して突出しかつ離れるため、クリートまたはスタッド機能を満たすように理解されるべきである。
【0010】
第1の緩衝要素は底板に一体的に形成されるのが好ましい、および/または、第2の緩衝要素はカバー板に一体的に形成されるのが好ましい。
【0011】
第1の緩衝要素は、好ましくは、中空体として設計され、その上端領域において中空円筒区分を備え、それに応じて、第2の緩衝要素は、好ましくは、中空体として設計され、その低端領域において中空円筒区分を備える。
【0012】
それによって、第1の差し込み部は、好ましくは、第1の緩衝要素の中空円筒区分に摩擦によって係合するように設計され、それに対応して、第2の差し込み部は、好ましくは、第2の緩衝要素の中空円筒区分に摩擦によって係合するように設計される。
【0013】
第1の差し込み部、および、第1の緩衝要素の中空円筒区分の内径は、好ましくは、取り付けられた状態で、第1の差し込み部および中空円筒区分がプレスばめによって互いに対して配置されるように、互いに対して耐性があり、それに対応して、第2の差し込み部、および、第2の緩衝要素の中空円筒区分の内径は、取り付けられた状態で、第2の差し込み部および中空円筒区分がプレスばめによって互いに対して配置されるように、互いに対して耐性があるようにすることができる。この場合、場合によってはソール部分の摩擦連結のみが考慮可能であるため、有益には、ソール部分を連結させる(とりわけ接着させる)別の措置を取らないようにすることができるけれども、このような措置は除外されない。
【0014】
第1のソール部分を、横方向上方に伸張する縁部によって取り囲むことができる。そうすることによって、第1のソール部分は、シェル形構造を得る。
【0015】
それによって、第2のソール部分は、後部ソール領域を覆うような拡張部を有することができ、前部ソール領域を覆わないままにする。この場合、さらには、連結部分が、第2のソール部分によって覆われる領域だけにおいて差し込み連結部を備えるようにすることができる。連結部分は、第2のソール部分によって覆われない領域に少なくとも1つの平坦な足載せ部を備えることができる。
【0016】
第1の緩衝要素は、好ましくは、荷重方向に実質的に垂直に伸張する連結区分によって互いに連結される2つの部分中空体から成る。この部分中空体のうちの1つは、緩衝要素の上領域において中空円筒区分によって形成される。それによって、とりわけ、上側の部分中空体の外側寸法は、底部の部分中空体の外側寸法より小さい。
【0017】
それに応じて、第2の緩衝要素は、荷重方向に実質的に垂直に伸張する連結区分によって互いに連結される2つの部分中空体から成るようにすることができる。この部分中空体のうちの1つは、緩衝要素の下領域において中空円筒区分によって形成される。とりわけ、下側の部分中空体の外側寸法は、上側の部分中空体の外側寸法より小さい。
【0018】
連結部分の差し込み連結部は、複数の棒状のまたはロッド状の連結ロッドによって互いに連結可能である。それによって、具体的には、連結部分の2つの隣接する差し込み連結部はそれぞれ1つの連結ロッドと連結されるようにする。
【0019】
緩衝要素全てを含む第1のソール部分、緩衝要素全てを含む第2のソール部分、および差し込み連結部全てを含む連結部分はそれぞれ、一体成形部品として設計可能である。材料の大部分はプラスチックである。
【0020】
それによって、アッパーは、第1のソール部分と連結されるのが好ましい。これによって、靴の着用者の自重力に起因する靴の弾力における改善された運動学がもたらされる。
【0021】
アッパーは、嵌合連結によって、本発明の好ましい実施形態によるソールと連結可能である。
【0022】
本発明の別の実施形態によると、靴の胴部、すなわちアッパー、およびそのソールは、合わせて縫製される。
【0023】
提案された解決策の可能な設計は、ソール、すなわち、少なくともかかと領域、すなわち後部ソール領域において、特許文献1に記載されかつこの文献が明示的に参照されるような緩衝要素の2つの特有の層から成るこのソールの緩衝層の構成である。それによって、上記の緩衝要素が重なり合って配置される2つの層は、差し込み式連結によって、格子状構造の連結部分によって互いに連結される。ソールの単一の部分を合わせて付着させることは、好ましくは、摩擦ロック連結によって排他的に行われ、そのために接着剤は使用されないのが好ましい。
【0024】
底部緩衝要素は、ケージ状に設計され、すなわち、シェル形設計であるのが好ましい。上側緩衝要素は、好ましくは、楔形であり、底部緩衝要素上に置かれる。両方の緩衝要素、要するに、上層および下層は、両側に配置される複数の軸方向に整合したピン(第1の差し込み連結部および第2の差し込み連結部)によって、格子状構造の連結部分によって互いに連結される。
【0025】
それによって、連結部分、すなわち、格子層は大部分が、中間ソールの全体の領域に沿って伸張し、上方に向けられたピン(着用者の足に向けられた)は、後部(および中央)ソール領域におけるかかとの楔形の領域においてのみ存在する。前部ソール領域(前足領域)において、連結部分は、第2の緩衝要素のピストン/シリンダ形構造を地上へ近づけ、これは、例えば、下の第1の緩衝要素のそれぞれの上の格子基部の椀形拡大部によって生じるのが好ましい。それによって、足、および追加で設けられた対応するインソール用の載置領域は増加するため、圧力の分布が改善される。
【0026】
ソール構造の緩衝性質は、例えば、単一構成部品の種々の材料および硬度それぞれによって調節できる。60〜95のショアーA硬度の範囲のプラスチック材料が好ましい。
【0027】
最初に、提案されたソール構造の利点は、上側の第2のソール部分が交換可能であることで、上記の部分を個々に適応させることが可能であることである。
【0028】
さらに、使用されるソール部分は、非常に良好な耐久性を有するため、永久変形が生じる傾向が少ないことは、有益である。
【0029】
また、構成部品を接着させる必要がないことは、非常に有益である。
【0030】
さらにまた、リサイクルに関して、(少なくとも部分的に)単一構成部品を正しく分類して分けることができることは、有益である。
【0031】
提案された靴およびその対応するソールのさらなるおよび中心的で有益な性質は、第1の差し込み部の設計、すなわち、同差し込み部の長さを正しく選定することによって、第1の差し込み部の軸方向下端は、着用者の自重力または質量力による靴および対応するソールの十分な荷重で、底板、または底板の下に配置されるアウターソールとすることができる、ソールの底部側の外皮から突出することで、クリートまたはスタッド機能を満たすようにすることである。それに従って、靴はとりわけ芝生上での踏みしめがより良好になるが、これはそれぞれの力が生じる時だけに存在する。具体的に強力なパルス荷重ピークが起こらない、正規の使用時に、第1の差し込み部の軸端は、外皮、すなわち、底板の下面およびアウターソールそれぞれから突出しないため、上記のクリート効果は生じず、靴は通例の標準的な着用時の快適さを有する。
【0032】
ストローベルソールがあってもなくても、アッパー部分の使用は可能である。
【0033】
ストローベルソールを有するアッパー部分において、胴部(アッパー)とソールとの間の差し込み部による連結が行われる、すなわち、ソールは胴部と接着も縫製もされず、いつでも胴部から分離可能である。その根拠は、第1のソール部分および第2のソール部分が差し込み式連結によって連結部分によって互いに連結されるという上述された原理である。
【0034】
それによって、第1の緩衝要素を有する第1のソール部分は、作動面、および述べられた第1の緩衝要素の一体層から成るのが好ましく、この一体層は、ソールに沿って部分的にまたは全面的に伸張する。
【0035】
胴部(すなわちアッパー)は、それによって、分布および位置に関して、連結部分の差し込み式連結による差し込み連結部(ピン)に対応する、インナーソールの領域において凹部(穴)を備えるのが好ましい。連結部分は、上側から胴部に挿入され、差し込み連結部(ピン)が凹部と一致するようにこの胴部に位置付けられる。緩衝要素の対応する層は、凹部を通して、底部側から(胴部の下)差し込み連結部と連結される、すなわち圧入される。その胴部は、次いで、連結部分と第1のソール部分との間で留められる。第2のソール部分は、次いで、上側から胴部に挿入され、連結部分上で差し込み接続される。
【0036】
連結部分を、ストローベルソールの代用として設けることも可能である。この実施形態は、上で説明されたものと同様であり、相違点は、胴部が凹部(穴)のあるストローベルソールを有さないが、ストローベルソールが連結部分(格子)によって置き換えられることである。この場合、対応する差し込み連結部を有する連結部分は、(好ましくは、65〜90のショアーA硬度の軟性プラスチック材料、皮革、合成皮革、または織物材料から作られた)追加の基部を有し、この基部は格子の空いている間隔を充填し、かつ胴部の縫製用の下張りを形成する。
【0037】
この「格子ストローベルソール」は、底部側で開いている胴部に縫製される。第1の緩衝要素および第2の緩衝要素は、底部側からおよび内側からそれぞれ差し込み接続される。
【0038】
一般に、第1の緩衝要素の底部側に、すなわち、その底板の底部側に、アウターソールが配置可能である。対応する荷重条件でアウターソールの底部側から第1の差し込み部を通すために、当然ながら、アウターソールに開口部が底板の開口部に対応するように、好ましくは同一平面上にあるように設けられる。
【0039】
図面において、本発明の一実施形態が示される。