(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6554566
(24)【登録日】2019年7月12日
(45)【発行日】2019年7月31日
(54)【発明の名称】防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置
(51)【国際特許分類】
E02B 3/10 20060101AFI20190722BHJP
E06B 7/18 20060101ALI20190722BHJP
E06B 5/00 20060101ALI20190722BHJP
E06B 9/02 20060101ALI20190722BHJP
【FI】
E02B3/10
E06B7/18 A
E06B5/00 Z
E06B9/02 H
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-1652(P2018-1652)
(22)【出願日】2018年1月10日
(65)【公開番号】特開2019-120082(P2019-120082A)
(43)【公開日】2019年7月22日
【審査請求日】2018年1月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】518005067
【氏名又は名称】三久建材工業股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(74)【代理人】
【識別番号】100111442
【弁理士】
【氏名又は名称】小原 英一
(72)【発明者】
【氏名】李 彦賢
(72)【発明者】
【氏名】洪 紹博
【審査官】
田中 洋介
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3185150(JP,U)
【文献】
特開2015−124526(JP,A)
【文献】
台湾実用新案公告第M534234号明細書
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02B 7/26−7/36
E06B 5/00−5/20
E06B 9/00−9/92
E04H 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水ゲートであり、シャーシ内に複数の防水ドアを繋いで収容し、モータがチェーンホイール及びチェーンによって該複数の防水ドアを連動し、1つに1つを接続し、一対のドアレールのトラックに沿って相互に堆積接続して防水ドア壁を形成し、
且つ該対ドアレール上端の該シャーシ内には、それぞれ伸縮アクチュエータを設け、該伸縮アクチュエータの伸縮端にプッシュプルロッドをピボット設置し、該プッシュプルロッドの一端は、該シャーシ内から下へ向けて該ドアレール内に進入し、且つ該ドアレール内部のトラック一側に複数のクランプ装置及び圧着ロッドを設ける防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置であって、
該クランプ装置は、U形固定ソケット及び押圧アームを含み、
該U形固定ソケットは、該ドアレールのトラック一側内縁アーム面に固定され、一対のガイドアームパネルを有し、該一対のガイドアームパネルの間に該プッシュプルロッドを通過させる収容室を形成し、且つその板面の後端中間付近にそれぞれ互いに相対設置された傾斜スロットを設け、該傾斜スロットの前縁に、それぞれ相互に対応する水平長スロットを設け、
該押圧アームは、該U形固定ソケットの収容室内に収容され、その後端および前端は、それぞれ第1ピボット孔および第2ピボット孔を設け、該第1ピボット孔上は、ピボットロッドにより該プッシュプルロッドに枢着し、且つ該ピボットロッドの両端は、それぞれ該一対のガイドアームパネルの傾斜スロット上に貫通設置され、
該圧着ロッドは、そのロッド体がシャフトにより該押圧アームの前端の該第2ピボット孔に枢着され、前縁に圧着作用面を有し、且つ該シャフトの両端が該一対のガイドアームパネルの水平長スロットに収容され、洪水発生時、該複数の防水ドアは、該モータの連動において、該ドアレールのトラックに沿って置かれて繋がれ、防水ドア壁を構成し、該シャーシ内の該伸縮アクチュエータの伸縮端によって該プッシュプルロッドを作動させるだけでよく、
該ドアレール内の該各クランプ装置の押圧アーム後端が該プッシュプルロッドにより連動されることによって、該ピボットロッドの両端における該ガイドアームパネルの傾斜スロットに沿った滑動を引き起こし、
該ピボットロッド両端が該傾斜スロットに沿って滑動する過程において、該押圧アーム前端のシャフトが該水平長スロットのガイドを受けて、該押圧アーム前端に該圧着ロッドの圧着作用面を押圧移動させて該防水ドアの一端表面に直接押圧圧着の二重動作を発生させ、該防水ドアの他端表面がドアレール内においてトラックの一辺と離脱限定的な水密密着防水作用の形成を達成し、
全体構造は、該伸縮アクチュエータの伸縮端に対して該圧着ロッドを作動制御し、該防水ドアにおいて圧着又は離脱動作を発生し、伝動構造の簡易化を増進し、制御動作が円滑で強固にロックする効果を得ることを特徴とする防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置。
【請求項2】
前記U形固定ソケットは、該一対のガイドアームパネルの一端の外部にコの字形フレームを結合して構成され、且つ該コの字形フレームの両側辺は、該傾斜スロットの外表面端に延伸して被さり、
該コの字形フレームの両側辺が該ピボットロッドの両端に対して係止又は限定作用を形成し、該押圧アームの後端に該ピボットロッドを連動させ、安定して該傾斜スロット上で滑動動作を行わせる請求項1に記載の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置。
【請求項3】
前記一対のガイドアームパネルの傾斜スロットは、1つが
後端上縁から前方下方へ傾斜した長円スロットであり、
該上ロッドアーム前端が該シャフトに制限されて該水平長スロット上で水平方向の移動ガイドを発生し、該プッシュプルロッドが自然の下方推力により該押圧アームの後端に作用する時、直接該押圧アームの前端により、該圧着ロッドの圧着作用面を該防水ドアの一端表面に水平に押し動かし、圧着動作を円滑にする効果を達成する請求項1に記載の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置。
【請求項4】
前記押圧アームの後端は、一対の挟持板の間に装着スロットを形成し、且つ該プッシュプルロッドが該装着スロットに進入し、該第1ピボット孔上のピボットロッドにより、該プッシュプルロッドを該押圧アームの後端に枢着させ、該プッシュプルロッドの押し引き力が該ピボットロッドにより該押圧アームの後端の中心に伝達できるようにし、該押圧アームの前端が該圧着ロッドを押す運動を安定して操作制御させる請求項1に記載の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置。
【請求項5】
前記シャフト両端は、該一対のガイドアームパネルの水平長スロット中に貫通設置されることは、それぞれ回転部材によって該水平長スロットの孔アームに接触し、該回転部材によって該水平長スロットの柔軟な回転性によって該押圧アームの前端に該圧着ロッドを円滑に押し引きさせて水平運動させる請求項1に記載の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置。
【請求項6】
前記シャフトは、該圧着ロッドを該押圧アーム前端に枢着し、該圧着ロッドは、一対のフレーム壁により該一対のガイドアームパネルの外端表面に組み合わせられ、該水平長スロットを覆い、該フレーム壁により該回転部材が該シャフトから離脱することを阻止し、該回転部材を長時間安定して該水平長スロット上で回転移動させる請求項5に記載の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置。
【請求項7】
前記ドアレールにおけるトラックの口一辺は、上から下へ該圧着ロッドの圧着作用面に相対し、シーリングストリップを直列に設け、
圧着ロッドの圧着作用面が該防水ドアの一端板面に圧着を行う時、該防水ドアの他端板面がシーリングストリップ上に押圧力を発生し、該シーリングストリップにより押圧を受ける時に圧縮変形する軟弾性を有することができ、防水ドアをドアレールのトラック内に確立される防水ドア壁に良好な防水効果をもたせる請求項1に記載の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伝動構造を簡易化し、制御動作を円滑にし、且つ強固にロックする防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置に関する。
【背景技術】
【0002】
グローバルな気候の変化により、各種自然災害が頻繁に発生し、例えば、台風、洪水が続き、人々の生命財産の損失を招き、防水ゲートの使用は、洪水が室内又は地下室へ進入することによる損害を幾らか軽減でき、そのうち、自動又は電動防水ゲートは、公共の場の使用において、最も肯定される。
【0003】
従来の自動防水ゲートの構造は、台湾第M461684号「電動水ゲートのパッキング装置構造改良」の実用新案であり、パッキングロッドの一面端により、防水ドアの板面と平行を保持する形態で各防水ドアの板面に近接、押圧し、防水ドアにドアレールのシーリングストリップ上で密合水止めパッキングの防水効果を発生させるが、パッキングロッドの防水ドアの板面に対して有する押圧は、上下振動アームの連動に制限され、パッキングロッドの一端が防水ドアの板面に接触する時、パッキングロッドが板面上で上から下への摩擦滑動をなす必要があり、そうしてようやく押圧作用力を作り出すことができ、往々にして摩擦抵抗力が大き過ぎ、押圧効果に影響を及ぼし、更には、押圧力の不足によって防水ゲートの防水能力を減損又は低下させる。
【0004】
また、従来の台湾第第M534234号「防水ゲートドア直接押圧圧着水密構造」の実用新案は、上記従来のパッキング装置の欠点を改善できるが、振動アーム、支持アームおよび活動アーム等における複数の接続ロッドの連動構造により、構造が比較的複雑であるだけでなく、制御動作の過程において、各クランプ装置の相互の間に反応時間点の誤差が存在し、圧着ロッドにおける圧着動作の制御の円滑性に影響を及ぼし、特に圧着ロッドは、支持アームと活動アームが相互に枢着する水平拡張動作により、防水ドアに対して直接押圧圧着動作を生成し、防水ドアの水密効果が、各クランプ装置の支持アームと活動アームとの間の水平拡張角度が同期した精確な制御を行い難く(依然として回折又はスイングバックの可能性がある)、ロック及び防水の信頼性に影響を及ぼす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾第M461684号
【特許文献2】台湾第M534234号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、防水ゲートであり、シャーシ内に複数の防水ドアを繋いで収容し、モータがチェーンホイール及びチェーンによって該複数の防水ドアを連動し、1つに1つを接続し、一対のドアレールのトラックに沿って相互に堆積接続して防水ドア壁を形成し、且つ該対ドアレール上端の該シャーシ内には、それぞれ伸縮アクチュエータを設け、該伸縮アクチュエータの伸縮端にプッシュプルロッドをピボット設置し、該プッシュプルロッドの一端は、該シャーシ内から下へ向けて該ドアレール内に進入し、且つ該ドアレール内部のトラック一側に複数のクランプ装置及び圧着ロッドを設ける防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置である。
【0007】
該クランプ装置は、U形固定ソケット及び押圧アームを含み、該U形固定ソケットは、該ドアレールのトラック一側内縁アーム面に固定され、一対のガイドアームパネルを有し、該対ガイドアームパネルの間に該プッシュプルロッドを通過させる収容室を形成し、且つその板面の後端中間付近にそれぞれ互いに相対設置された傾斜スロットを設け、該傾斜スロットの前縁は、それぞれ相互に対応する水平長スロットを設け、該押圧アームは、該U形固定ソケットの収容室内に収容され、その後端および前端は、それぞれ第1ピボット孔および第2ピボット孔を設け、該第1ピボット孔上は、ピボットロッドにより該プッシュプルロッドに枢着し、且つ該ピボットロッドの両端は、それぞれ該対ガイドアームパネルの傾斜スロット上に貫通設置され、該圧着ロッドは、そのロッド体がシャフトにより該押圧アームの前端の該第2ピボット孔に枢着され、前縁に圧着作用面を有し、且つ該シャフトの両端が該対ガイドアームパネルの水平長スロットに収容され、洪水発生時、該複数の防水ドアは、該モータの連動において、該ドアレールのトラックに沿って置かれて繋がれ、防水ドア壁を構成し、該シャーシ内の該伸縮アクチュエータの伸縮端によって該プッシュプルロッドを作動させるだけでよい。
【0008】
該ドアレール内の該各クランプ装置の押圧アーム後端が該プッシュプルロッドにより連動されることによって、該ピボットロッドの両端における該ガイドアームパネルの傾斜スロットに沿った滑動を引き起こし、該ピボットロッド両端が該傾斜スロットに沿って滑動する過程において、該押圧アーム前端のシャフトが該水平長スロットのガイドを受けて、該押圧アーム前端に該圧着ロッドの圧着作用面を押圧移動させて該防水ドアの一端表面に直接押圧圧着の二重動作を発生させ、該防水ドアの他端表面がドアレール内においてトラックの一辺と離脱限定的な水密密着防水作用の形成を達成し、全体構造は、該伸縮アクチュエータの伸縮端に対して該圧着ロッドを作動制御し、該防水ドアにおいて圧着又は離脱動作を発生し、伝動構造の簡易化を増進し、制御動作が円滑で強固にロックする効果を得ることを特徴とする防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【0009】
本発明のもう1つの目的は、前記U形固定ソケットは、該対ガイドアームパネルの一端の外部にコの字形フレームを結合して構成され、且つ該コの字形フレームの両側辺は、該傾斜スロットの外表面端に延伸して被さり、該コの字形フレームの両側辺が該ピボットロッドの両端に対して係止又は限定作用を形成し、該押圧アームの後端に該ピボットロッドを連動させ、安定して該傾斜スロット上で滑動動作を行わせる防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【0010】
本発明のもう1つの目的は、前記対ガイドアームパネルの傾斜スロットは、1つが後端上縁から前方下方へ傾斜した長円スロットであり、該上ロッドアーム前端が該シャフトに制限されて該水平長スロット上で水平方向の移動ガイドを発生し、該プッシュプルロッドが自然の下方推力により該押圧アームの後端に作用する時、直接該押圧アームの前端により、該圧着ロッドの圧着作用面を該防水ドアの一端表面に水平に押し動かし、圧着動作を円滑にする効果を達成する防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【0011】
本発明のもう1つの目的は、前記押圧アームの後端は、一対の挟持板の間に装着スロットを形成し、且つ該プッシュプルロッドが該装着スロットに進入し、該第1ピボット孔上のピボットロッドにより、該プッシュプルロッドを該押圧アームの後端に枢着させ、該プッシュプルロッドの押し引き力が該ピボットロッドにより該押圧アームの後端の中心に伝達できるようにし、該押圧アームの前端が該圧着ロッドを押す運動を安定して操作制御させる防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【0012】
本発明のもう1つの目的は、前記シャフト両端は、該対ガイドアームパネルの水平長スロット中に貫通設置されることは、それぞれ回転部材によって該水平長スロットの孔アームに接触し、該回転部材によって該水平長スロットの柔軟な回転性によって該押圧アームの前端に該圧着ロッドを円滑に押し引きさせて水平運動させる防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【0013】
本発明のもう1つの目的は、前記シャフトは、該圧着ロッドを該押圧アーム前端に枢着し、該圧着ロッドは、一対のフレーム壁により該対ガイドアームパネルの外端表面に組み合わせられ、該水平長スロットを覆い、該フレーム壁により該回転部材が該シャフトから離脱することを阻止し、該回転部材を長時間安定して該水平長スロット上で回転移動させる防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【0014】
本発明のもう1つの目的は、前記ドアレールにおけるトラックの口一辺は、上から下へ該圧着ロッドの圧着作用面に相対し、シーリングストリップを直列に設け、圧着ロッドの圧着作用面が該防水ドアの一端板面に圧着を行う時、該防水ドアの他端板面がシーリングストリップ上に押圧力を発生し、該シーリングストリップにより押圧を受ける時に圧縮変形する軟弾性を有することができ、防水ドアをドアレールのトラック内に確立される防水ドア壁に良好な防水効果をもたせる記載の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置は、防水ゲートであり、シャーシ内に複数の防水ドアを繋いで収容し、モータがチェーンホイール及びチェーンによって該複数の防水ドアを連動し、1つに1つを接続し、一対のドアレールのトラックに沿って相互に堆積接続して防水ドア壁を形成し、且つ該対ドアレール上端の該シャーシ内には、それぞれ伸縮アクチュエータを設け、該伸縮アクチュエータの伸縮端にプッシュプルロッドをピボット設置し、該プッシュプルロッドの一端は、該シャーシ内から下へ向けて該ドアレール内に進入し、且つ該ドアレール内部のトラック一側に複数のクランプ装置及び圧着ロッドを設ける防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置である。
【0016】
該クランプ装置は、U形固定ソケット及び押圧アームを含み、該U形固定ソケットは、該ドアレールのトラック一側内縁アーム面に固定され、一対のガイドアームパネルを有し、該対ガイドアームパネルの間に該プッシュプルロッドを通過させる収容室を形成し、且つその板面の後端中間付近にそれぞれ互いに相対設置された傾斜スロットを設け、該傾斜スロットの前縁は、それぞれ相互に対応する水平長スロットを設け、該押圧アームは、該U形固定ソケットの収容室内に収容され、その後端および前端は、それぞれ第1ピボット孔および第2ピボット孔を設け、該第1ピボット孔上は、ピボットロッドにより該プッシュプルロッドに枢着し、且つ該ピボットロッドの両端は、それぞれ該対ガイドアームパネルの傾斜スロット上に貫通設置され、該圧着ロッドは、そのロッド体がシャフトにより該押圧アームの前端の該第2ピボット孔に枢着され、前縁に圧着作用面を有し、且つ該シャフトの両端が該対ガイドアームパネルの水平長スロットに収容される。
【0017】
洪水発生時、該複数の防水ドアは、該モータの連動において、該ドアレールのトラックに沿って置かれて繋がれ、防水ドア壁を構成し、該シャーシ内の該伸縮アクチュエータの伸縮端によって該プッシュプルロッドを作動させるだけでよく、該ドアレール内の該各クランプ装置の押圧アーム後端が該プッシュプルロッドにより連動されることによって、該ピボットロッドの両端における該ガイドアームパネルの傾斜スロットに沿った滑動を引き起こし、該ピボットロッド両端が該傾斜スロットに沿って滑動する過程において、該押圧アーム前端のシャフトが該水平長スロットのガイドを受けて、該押圧アーム前端に該圧着ロッドの圧着作用面を押圧移動させて該防水ドアの一端表面に直接押圧圧着の二重動作を発生させ、該防水ドアの他端表面がドアレール内においてトラックの一辺と離脱限定的な水密密着防水作用の形成を達成し、全体構造は、該伸縮アクチュエータの伸縮端に対して該圧着ロッドを作動制御し、該防水ドアにおいて圧着又は離脱動作を発生し、伝動構造の簡易化を増進し、制御動作が円滑で強固にロックする効果を得る。
【発明の効果】
【0018】
本発明の防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置は、該ピボットロッドの両端が該傾斜スロットに沿って滑動する過程において、該押圧アーム前端のシャフトが該水平長スロットのガイドを受け、該押圧アーム前端に該圧着ロッドの圧着作用面を押圧して移動させ、該防水ドアの一端表面に直接押圧圧着の二重動作を発生させ、該防水ドアの他端表面がドアレール内においてトラックの一辺と離脱限定的な水密密着防水作用の形成を達成し、全体構造は、該伸縮アクチュエータの伸縮端に対して該圧着ロッドを作動制御し、該防水ドアにおいて圧着又は離脱動作を発生し、伝動構造の簡易化を増進し、制御動作が円滑で強固にロックする効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施例の防水ゲートドア直接押圧圧着水密構造における外観の正面説明図である。
【
図3】本発明のドアレール上におけるクランプ装置の側面断面構造説明図である。
【
図4】本発明のドアレールにおける断面内部のクランプ装置の組み合わせ構造説明図である。
【
図5】本発明のクランプ装置の構造立体分解図である。
【
図6】本発明の防水ドアを下ろした時の正面説明図である。
【
図7】本発明の防水ドアを下ろした時の断面構造説明図である。
【
図8】本発明の防水ドアがドアレール内で水密である時のドアレールの側面断面構造の説明図である。
【
図9】本発明の防水ドアがドアレール内で水密である時のドアレールの断面内部構造説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、上記目的を達成するため、防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置の好適実施例を挙げ、図面に合わせて、以下に詳細に説明する。
【0021】
防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置は、防水ゲートであり、
図1、
図2に示すように、シャーシ10内に複数の防水ドア20を繋いで収容し、モータ11がチェーンホイール12及びチェーン13によって該複数の防水ドア20を連動し、1つに1つを接続し、一対のドアレール30のトラック31に沿って相互に堆積接続して防水ドア壁を形成する。
【0022】
図2、
図3、
図4、
図5のように、該対ドアレール30上端の該シャーシ10内には、それぞれ電動伸縮アクチュエータ40を設け、該伸縮アクチュエータ40の伸縮端41にプッシュプルロッド50をピボット設置し、該プッシュプルロッド50の一端は、該シャーシ10内から下へ向けて該ドアレール30内に進入し、且つ該ドアレール30内部におけるトラック31の一側に複数のクランプ装置60及び圧着ロッド70を設け、該クランプ装置60は、U形固定ソケット61及び押圧アーム62を含み、該U形固定ソケット61は、該ドアレール30におけるトラック31の一側内縁アーム面に固定され、一対のガイドアームパネル63を有し、該対ガイドアームパネル63の間に該プッシュプルロッド50を通過させる収容室64を形成し、且つその板面の後端中間付近にそれぞれ互いに相対設置された傾斜スロット65を設け、該傾斜スロット65の前縁は、それぞれ相互に対応する水平長スロット66を設け、該押圧アーム62は、該U形固定ソケット61の収容室64内に収容され、その後端および前端は、それぞれ第1ピボット孔67および第2ピボット孔6865を設け、該第1ピボット孔67上は、ピボットロッド69により該プッシュプルロッド50に枢着し、且つ該ピボットロッド69の両端は、それぞれ該対ガイドアームパネル63の傾斜スロット65上に貫通設置され、該圧着ロッド70は、そのロッド体がシャフト71により該押圧アーム62の前端の該第2ピボット孔68に枢着され、前縁に圧着作用面72を有し、且つ該シャフト71の両端が該対ガイドアームパネル63の水平長スロット66に収容される。
【0023】
図6、
図7に示すように、洪水発生時、該複数の防水ドア20は、該モータ11の連動において、該ドアレール30のトラック31に沿って置かれて繋がれ、
図7、
図8、
図9のように、防水ドア壁を構成し、該シャーシ10内の該伸縮アクチュエータ40の伸縮端41によって該プッシュプルロッド50を下方押圧の作動をさせるだけでよく、該ドアレール30内の該各クランプ装置60の押圧アーム後端62が該プッシュプルロッド50により連動されることによって、該ピボットロッド69の両端における該ガイドアームパネル63の傾斜スロット65に沿った滑動を引き起こし、該ピボットロッド69両端が該傾斜スロット65に沿って滑動する過程において、該押圧アーム62前端のシャフト71が該水平長スロット66のガイドを受けて、該押圧アーム62前端に該圧着ロッド70の圧着作用面72を押圧移動させて該防水ドア20の一端表面に直接押圧圧着の二重動作を発生させ、該防水ドア20の他端表面がドアレール30内においてトラック31の一辺と離脱限定的な水密密着防水作用の形成を達成し、
【0024】
図2、
図3、
図4、
図7、
図8、
図9に示すように、全体構造は、該伸縮アクチュエータ40の伸縮端41に対して該圧着ロッド70を作動制御し、該防水ドア20において圧着又は離脱動作を発生し、伝動構造の簡易化を増進し、制御動作が円滑で強固にロックする効果を得る。
【0025】
上記実施例に基づき説明すると、
図3、
図4、
図5に示すように、前記U形固定ソケット61は、該対ガイドアームパネル63の一端の外部にコの字形フレーム61Aを結合して構成され、且つ該コの字形フレーム61Aの両側辺は、該傾斜スロット65の外表面端に延伸して被さり、該コの字形フレーム61Aの両側辺が該ピボットロッド69の両端に対して係止又は限定作用を形成し、
図3、
図4、
図8、
図9のように、該押圧アーム62の後端に該ピボットロッド69を連動させ、安定して該傾斜スロット65上で滑動動作を行わせることができる。
【0026】
上記実施例に基づく
図3、
図5に示すように、前記対ガイドアームパネル63の傾斜スロット65は、1つが後端上縁から前方下方へ傾斜した長円スロットであり、
図3、
図4、
図8、
図9のように、該上ロッドアーム62前端が該シャフト71に制限されて該水平長スロット66上で水平方向の移動ガイドを発生し、該プッシュプルロッド50が自然(自身の重力を含む)の下方推力により該押圧アーム62の後端に作用する時、直接該押圧アーム62の前端により、該圧着ロッド70の圧着作用面71を該防水ドア20の一端表面に水平に押し動かし、圧着動作を円滑にする効果を達成する防水ゲートドア直接押圧圧着水密装置を提供することにある。
【0027】
上記実施例に基づく
図4、
図5に示すように、前記押圧アーム62の後端は、一対の挟持板620の間に装着スロット621を形成し、且つ該プッシュプルロッド50が該装着スロット621に進入し、該第1ピボット孔67上のピボットロッド69により、該プッシュプルロッド50を該押圧アーム62の後端に枢着させ、
図3、
図4、
図8、
図9のように、該プッシュプルロッド50の押し引き力が該ピボットロッド69により該押圧アーム62の後端の中心に伝達できるようにし、該押圧アーム62の前端が該圧着ロッド70を押す運動を安定して操作制御させることができる。
【0028】
上記実施例に基づく
図3、
図4、
図5に示すように、前記シャフト71両端は、該対ガイドアームパネル63の水平長スロット66中に貫通設置されることは、それぞれ回転部材80によって該水平長スロット66の孔アームに接触し、
図3、
図8、
図9のように、該回転部材80によって該水平長スロット66の柔軟な回転性によって該押圧アーム62の前端に該圧着ロッド70を円滑に押し引きさせて水平運動させ、
図3、
図4、
図5のように、前記シャフト71は、該圧着ロッド70を該押圧アーム62前端に枢着し、該圧着ロッド70は、一対のフレーム壁700により該対ガイドアームパネル63の外端表面に組み合わせられ、該水平長スロット66を覆い、
図4、
図8、
図9のように、該フレーム壁700により該回転部材80が該シャフト71から離脱することを阻止し、該回転部材80を長時間安定して該水平長スロット66上で回転移動させる。
【0029】
上記実施例に基づく
図2、
図3に示すように、前記ドアレール30におけるトラック31の口一辺は、上から下へ該圧着ロッド70の圧着作用面72に相対し、シーリングストリップ32を直列に設け、
図7、
図8、
図9のように、圧着ロッド70の圧着作用面72が該防水ドア20の一端板面に圧着を行う時、該防水ドア20の他端板面がシーリングストリップ32上に押圧力を発生し、該シーリングストリップ32により押圧を受ける時に圧縮変形する軟弾性を有することができ、防水ドア20をドアレール30のトラック31内に確立される防水ドア壁に良好な防水効果をもたせる。
【0030】
なお、本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0031】
10 シャーシ
11 モータ
12 チェーンホイール
13 チェーン
20 防水ドア
30 ドアレール
31 トラック
32 シーリングストリップ
40 伸縮アクチュエータ
41 伸縮端
50 プッシュプルロッド
60 クランプ装置
61 U形固定ソケット
61A コの字形フレーム
62 押圧アーム
620 挟持板
621 装着スロット
63 ガイドアームパネル
64 収容室
65 傾斜スロット
66 水平長スロット
67 第1ピボット孔
68 第2ピボット孔
69 ピボットロッド
70 圧着ロッド
700 フレーム壁
71 シャフト
72 圧着作用面
80 回転部材