特許第6554706号(P6554706)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6554706
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】係留アンカー装置
(51)【国際特許分類】
   B63B 21/26 20060101AFI20190729BHJP
【FI】
   B63B21/26
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-519352(P2019-519352)
(86)(22)【出願日】2018年3月15日
(86)【国際出願番号】JP2018010250
【審査請求日】2019年4月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513015430
【氏名又は名称】株式会社環境資源開発コンサルタント
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】金城 義栄
【審査官】 葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−113123(JP,A)
【文献】 特開昭58−126279(JP,A)
【文献】 特開昭60−192018(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2015−0055727(KR,A)
【文献】 実開昭60−108598(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 21/26,21/29
B63B 21/50,35/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
係留索の基端部を水面下に固定する係留アンカー装置であって、
水底に設置され前記係留索が固定されるアンカー材と、
前記水底における前記アンカー材から離れた位置に固定されて前記係留索を移動可能に挿通保持する保持部を有するガイド材を備え、
前記アンカー材に、前記水底に打ち込まれる杭部が形成されるとともに、
前記水底における前記ガイド材が位置する方向で且つ斜め下に向けて延びて前記水底に埋められる傾斜支持材が形成され
前記傾斜支持材の先端に外周方向に張り出す受圧板が形成された
係留アンカー装置。
【請求項2】
前記受圧板が、前記傾斜支持材の長手方向に対して傾斜している
請求項に記載の係留アンカー装置。
【請求項3】
前記傾斜支持材の傾斜角度が水平に対して15度〜30度であるとともに、
前記受圧板の垂直に対する角度が0度〜30度である
請求項に記載の係留アンカー装置。
【請求項4】
前記ガイド材が前記水底に打ち込まれる杭部材で構成された
請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の係留アンカー装置。
【請求項5】
前記傾斜支持材の先端位置の先に設けられる根固め構造を備え、
前記根固め構造が、前記水底内に埋設される埋設体を有する
請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の係留アンカー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば水上に浮かべる太陽光発電装置や養殖生簀、浮桟橋、カヌー競技等のための水上競技施設などの被係留体を係留するための係留アンカー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
係留のためのアンカーは、一般に、コンクリートブロックなどの重量物で構成されている。アンカーには係留索の基端部が固定され、アンカーは水底における被係留体の係留位置を取り巻くように多数設置される。つまり、アンカーは被係留体の近くに設置されるので、被係留体が水面を移動したときにはアンカーに対して主に上方への引張力がかかる。このため、アンカーの設置に際しては十分な引張耐力を持たせなければならなかった。
【0003】
また、アンカーが被係留体に近くて係留索が短いと、水位の変化に対応しにくいうえに、被係留体の移動によって係留索にかかる張力が急激に増大することがある。このような場合には、係留索や被係留体に過大な衝撃がかかったり、係留索が破断したりするおそれがある。
【0004】
下記特許文献1には、係留索に対する衝撃や係留索の破断を回避するために、アンカーと被係留体との間に重量物からなるシンカーを備えることが開示されている。
【0005】
しかし、シンカーは係留索が引っ張られると上昇するものであり、アンカーを十分な引張耐力を持たせて固定しなければならないことに変わりはない。しかも、水底の構成態様はさまざまであるので、多様な水底環境でも十分な引張耐力を持たせてアンカー固定を行うことは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−211480
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、上方への引張耐力に頼らずにアンカーの強固な設置状態を得られるようにすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、係留索の基端部を水面下に固定する係留アンカー装置であって、水底に設置され前記係留索が固定されるアンカー材と、前記水底における前記アンカー材から離れた位置に固定されて前記係留索を移動可能に挿通保持する保持部を有するガイド材を備え、前記アンカー材に、前記水底に打ち込まれる杭部が形成されるとともに、前記水底における前記ガイド材が位置する方向で且つ斜め下に向けて延びて前記水底に埋められる傾斜支持材が形成され、前記傾斜支持材の先端に外周方向に張り出す受圧板が形成された係留アンカー装置である。
【0009】
この構成では、アンカー材に基端部が固定された係留索をガイド材が水底に沿って導き、水底近くに移動可能に保持する。係留索が引っ張られると、アンカー材は杭部によって引張力に対抗して設置状態を維持し、この状態を、係留索と同じ方向に延びる傾斜支持材が水底に突っ張って支える。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、アンカー材には水底に沿って引っ張られる力が作用し、この引張力に対して傾斜支持材が突っ張って対抗するので、上方への引張耐力に頼らずにアンカー材の強固な設置状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】係留アンカー装置を用いた被係留体の係留状態を示す側面図。
図2】係留アンカー装置の設置状態の側面図。
図3】係留アンカー装置の設置状態の平面図。
図4】アンカー材の分解斜視図。
図5】アンカー材の要部を示す側面図。
図6】ガイド材の上端部を示す斜視図。
図7】他の例に係る係留アンカー装置の設置状態の側面図。
図8】他の例に係るアンカー材の設置状態の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1に、係留アンカー装置11を用いた被係留体12の係留状態を示す。係留アンカー装置11は、係留索13の基端部13aを水面下に固定するものであり、係留索13の遊端側には被係留体12が接続されている。係留索13はワイヤロープなど適宜の材料で構成される。図示例の被係留体12は、太陽光発電装置(図示せず)を載置したフロート架台であり、ため池や貯水池、養魚池、湖沼などの水面に浮かべられるものである。
【0013】
係留アンカー装置11は、水底14に設置され係留索13が固定されるアンカー材31と、水底14におけるアンカー材31から離れた位置に固定されて係留索13を移動可能に挿通保持するガイド材51を備えている。アンカー材31から離れた位置とは、アンカー材31から被係留体12の係留位置に向けて離れた位置である。アンカー材31とガイド材51の間の距離は設置環境に応じて適宜設定されるが、例えば数メートル〜十メールと程度であるとよい。またアンカー材31からガイド材51を通して被係留体12まで延びる係留索13は、長く設定されるのが好ましい。
【0014】
図2に係留アンカー装置11の設置状態の要部の側面図、図3にその平面図を示す。これらの図に示すようにアンカー材31は、水底14に打ち込まれる杭部32と、水底14におけるガイド材51が位置する方向で且つ斜め下に向けて延びて水底14に埋められる傾斜支持材33を備えている。
【0015】
具体的には、アンカー材31は、水底14に沈められ係留索13が固定される棒状の繋ぎ止め部34と、繋ぎ止め部34に一体の前述した杭部32と、繋ぎ止め部34に一体の前述した傾斜支持材33で構成されている。
【0016】
繋ぎ止め部34は、水底14に接地する接地面35を有した鋼材で構成され、H鋼が好適に用いられる。H鋼かならなる繋ぎ止め部34は、平行に並ぶ2つのフランジを上面又は下面とする向きにして使用される。繋ぎ止め部34の長さは適宜設定されるが、杭部32を繋ぎ止め部34の長手方向の両端部に1本ずつ備える場合には数メートル程度でよい。
【0017】
繋ぎ止め部34の長手方向の中間部には係留索13の基端部13aが固定される。固定は適宜の態様で行えるが、図示例では、係留索13の基端部13aに形成した環状部13bを繋ぎ止め部34に巻きつけるように引っ掛けている。H鋼からなる繋ぎ止め部34における係留索13の延びる方向と反対側の面には、図4に示したように、係留索13の環状部13bを受ける側面視略半円弧状の支持板36が固定されている。支持板36における繋ぎ止め部34の上面と下面に対応する両端部には、係留索13の環状部13bを支持板36上に保持するための規制金具37が固定される。
【0018】
杭部32は、先端にスクリュー羽根32aを有した棒状であり、水底14に打ち込まれた後で上端部が繋ぎ止め部34の側面に固定一体化される。杭部32は、繋ぎ止め部34における係留索13を延ばす方向の側面に固定される。杭部32の固定は、図4に示したように、繋ぎ止め部34の上面と下面に対応する位置に保持したUボルト38と、Uボルト38の両端に固定されて杭部32との間で繋ぎ止め部34を挟み付ける固定板39で固定される。杭部32の長さは、上端部を水底14付近に位置させたときに安定した固定状態を得られる適宜の長さに設定される。
【0019】
傾斜支持材33は、棒状であり、適宜長さの鋼材で構成される。鋼材としてはH鋼を好適に用いることができる。H鋼からなる傾斜支持材33は、2つの平行に並ぶフランジを立てる向きにして使用される。
【0020】
傾斜支持材33をH鋼で構成すると、先端には圧力を受けるほどの面がないので、傾斜支持材33の先端には、外周方向に張り出す受圧板41を備える。受圧板41は、適宜大の方形状である。受圧板41は円形などの他の形状であってもよいが、方形であるほうが周囲に角があるため水底14内での姿勢が安定する。
【0021】
傾斜支持材33は前述のように斜めに延びて水底14に埋められるので、傾斜支持材33の埋められる角度にもよるが、受圧板41は、傾斜支持材33の長手方向に対して傾斜した状態に備えられる。
【0022】
具体的には、傾斜支持材33の傾斜角度が水平に対して15度〜30度である場合には、受圧板41の垂直に対する角度が0度〜30度であるとよい。好ましくは、傾斜支持材33の傾斜角度を水平に対して20度〜25度として、受圧板41の垂直に対する角度を10度〜15度とするとよい。このため、受圧板41は傾斜支持材33に対して直角ではなく80度程度に傾けて設けられる。
【0023】
傾斜支持材33は、図4に示した結合金具43によって繋ぎ止め部34における係留索13を固定した部位の隣接位置に結合一体化される。
【0024】
結合金具43は、傾斜支持材33の後端に嵌る嵌合部材44と、H鋼からなる繋ぎ止め部34における接地面35とは反対側の上側のフランジの縁に係止する係止部材45と、嵌合部材44と係止部材45をつなぐ連結部材46で構成される。
【0025】
嵌合部材44は、傾斜支持材33の上面を覆う上板44aと、下面を覆う下板44bと、上板44aと下板44bを連結する連結板44cを有している。嵌合部材44は、傾斜支持材33の後端部に嵌めたときに傾斜支持材33の両側面よりも突出する長さである。
【0026】
係止部材45は、傾斜支持材33に上から被さって跨った状態になるステープル形状の連結部45aと、連結部45aの両下端部に形成された爪部45bで構成されている。爪部45bは、連結部45aの両下端部の延びる方向から嵌合部材44に向けて鈍角に曲がっている。
【0027】
連結部材46は、2本のボルト46aと、ボルト46aに螺合するナット46bで構成されている。ボルト46aは係止部材45の爪部45bより上側の部分に保持され、ボルト46aの先は嵌合部材44の連結板44cの両側部に形成した貫通穴47に挿入される。
【0028】
結合金具43を用いて傾斜支持材33を繋ぎ止め部34に固定した状態の側面を図5に示す。この図に示すように、結合金具43は、傾斜支持材33の後端部に嵌合された嵌合部材44と、傾斜支持材33に対して被せられて下方に延びている爪部45bを繋ぎ止め部34の上側のフランジの縁に係止した係止部材45を連結部材46で締め付けて、互いに近づけることによって、傾斜支持材33を繋ぎ止め部34に対して強固に一体化するとともに両者を所定の角度をなす位置関係に保持する。なお、図5においては繋ぎ止め部34に対して係留索13を固定している部分の規制金具37や、そのほかのUボルト38や固定板39の図示を便宜上省略している。
【0029】
ガイド材51は、前述の杭部32と同様に水底14に打ち込まれる杭部材で構成されている。つまりガイド材51は棒状であり、先端にはスクリュー羽根51aを有している(図1図2参照)。そして、水底14に打ち込まれた状態で水底14に位置する上端部に、係留索13を移動可能に挿通保持する保持部52が備えられている。保持部52は、図6に示したように、水平方向に回転可能、換言すれば首振り可能な保持枠52aと、保持枠52aの中に横架された回転自在のローラ52bで構成されている。ローラ52bと保持枠52aの基部との間の空間は、係留索13を通せる大きさである。
【0030】
以上のように構成された係留アンカー装置11は、次のように設置される。
【0031】
図1図2に示したように、アンカー材31の繋ぎ止め部34は水底14における被係留体12の係留位置から離れた位置に置かれ、水底14に打ち込んだ杭部32に一体化して固定される。このとき繋ぎ止め部34は、その長手方向を被係留体12の係留方向と直交する方向に向ける(図3参照)。
【0032】
このあと、傾斜支持材33を埋める位置の水底14を掘ってから、繋ぎ止め部34に傾斜支持材33を結合金具43で一体に結合し、埋め戻す。
【0033】
また、アンカー材31の傾斜支持材33が延びる方向であって、係留索13の延長線上の水底14にガイド材51を打ち込む。そしてガイド材51の上端に備える保持部52に、アンカー材31に固定した係留索13の遊端側を挿通する。
【0034】
図2に示した水底14のうち、上側の層は基礎地盤14aの上の表土層14bであり、アンカー材31の杭部32とガイド材51は基礎地盤14aまで打ち込まれる。また、傾斜支持材33の下端、つまり受圧板41も基礎地盤14aに達するように設置される。
【0035】
図7に示したように水底14の表土層14bの下に比較的軟弱な粘性土層14cがある場合には、根固めを行う。つまり、傾斜支持材33の先端位置の先に設けられる根固め構造を備える。前記根固め構造は、水底14内に埋設される埋設体を有するものである。具体的には、根固め構造は、埋設体としての四角筒状の角筒体61と、平板状の補助板62と、割栗石63で構成される。
【0036】
角筒体61は、金属製で粘性土層14cの厚さよりも高く形成されている。この角筒体61は、基礎地盤14aから表土層14bまで立てた姿勢で垂直に埋め込まれる。埋設体は筒状の角筒体61で構成しているので、水底14を掘らずに打ち込むだけで埋設できるので、施工が簡単である。その上に、四角筒状であるので、水底14内では安定性良く強固に保持される。埋設体は、四角筒以外のその他の形状であってもよい。
【0037】
補助板62は、金属製で、粘性土層14cから表土層14bにかけて延びる高さである。この補助板62は、基礎地盤14aから表土層14bにかけて埋め込まれた角筒体61におけるアンカー材31側の外面に副えられて、粘性土層14cから表土層14bに垂直に延びるように設置される。
【0038】
割栗石63は、粘性土層14cの表面と補助板62で出来るアンカー材31側の角部、つまり傾斜支持材33の先端部に置かれる。
【0039】
以上のように設置された係留アンカー装置11では、係留索13はアンカー材31からガイド材51の間において水底14に沿って延び、ガイド材51の保持部52において長手方向に移動可能であるとともに、保持部52より先において水平方向にも移動可能である。
【0040】
被係留体12が風などで水面を移動したり水位が変動したりして、係留索13が引っ張られると、ガイド材51は係留索13に自由を与えつつも係留索13を水底14側に沿わせた状態を維持して、係留索13を介してアンカー材31にかかる引張力を上下方向(縦)ではなく横にする。
【0041】
係留索13を通して横方向に引張力がかかるアンカー材31は、杭部32で設置状態を維持するとともに、傾斜支持材33が水底14内で突っ張って、杭部32の傾きや転倒を阻止する。
【0042】
このため、アンカー材31の強固な設置状態を得ることができる。
【0043】
しかも、アンカー材31は、重量物であるH鋼からなる繋ぎ止め部34と、繋ぎ止め部34の長手方向の両端部に固定した杭部32を有するので、掛かる荷重を良好に分散して、高い引張耐力を得られる。
【0044】
傾斜支持材33の先端には受圧板41が形成されており、受圧板41を有する部分は水底14に埋められているので、より強固な設置状態が得られる。
【0045】
また、受圧板41は傾斜支持材33に対して傾斜しているので、傾斜支持材33が水平に対して傾斜していても前述のように受圧板41の姿勢を立てることができる。このため、係留索13から受ける引張力を良好に分散して強力に支持することができる。
【0046】
さらに、アンカー材31もガイド材51も杭により水底14に対して打ち込んで固定する構造であるので、作業性が良い。このため、水中であっても比較的容易に作業ができる。
【0047】
以下、その他の例を説明する。この説明においては前述の構成と同一の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0048】
図8は、アンカー材31の他例を示している。このアンカー材31は、杭部32の上端に係留索13の基端部13aが固定されている。係留索13は杭部32に挿通して固定される。
【0049】
アンカー材31に形成される傾斜支持材33は、前述例と同様にH鋼で構成され、H鋼のウェブ33aにおける後端部に切欠き部33bを形成する。切欠き部33bの大きさは、後端部に杭部32を嵌められる大きさである。
【0050】
このようなアンカー材31では、杭部32を水底14に打ち込み、傾斜支持材33を斜めにして水底14に埋め込むとともに、傾斜支持材33の後端部を杭部32に嵌めて、傾斜支持材33と杭部32を結合する。この結合は、傾斜支持材33の2つのフランジにおける杭部32よりも突出している部分にボルト65を貫通保持するとよい。
【0051】
被係留体12が小さく高い引張耐力が要求されない場合には、このような簡素な構成とすることができる。
【符号の説明】
【0052】
11…係留アンカー装置
13…係留索
13a…基端部
14…水底
31…アンカー材
32…杭部
33…傾斜支持材
41…受圧板
51…ガイド材
52…保持部
【要約】
水底への強固な設置状態を得られるようにする。
係留索13の基端部13aを水面下に固定する係留アンカー装置11において、水底14に設置されて係留索13が固定されるアンカー材31と、水底14におけるアンカー材31から離れた位置に固定されて係留索13を移動可能に挿通保持する保持部52を有するガイド材51を備える。アンカー材31には、水底14に打ち込まれる杭部32を形成する。またアンカー材31には、水底14におけるガイド材51が位置する方向で且つ斜め下に向けて延びて水底14に埋められる傾斜支持材33を形成して、水平に作用する引っ張力に突っ張って抵抗する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8