(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1支持部は、前記ブラシ部に流入する高圧の流体を前記回転体と隣接した前記ブラシ部の端部にガイドするために、前面から前記回転体に向かって傾斜した流体ガイド部を含む、請求項2に記載のブラシシールアセンブリ。
前記第2支持部は、前記支持ブラシ部を経由した流体が前記第2支持部を最短距離で経由して前記回転体の軸方向に移動するように、前記第2延長部の延びた端部から上側に向かって傾斜した第3傾斜部と、
前記第3傾斜部の傾斜した端部から前記回転体の軸方向に所定の長さで延びた第3延長部とを含み、
前記第3延長部は、前記溝部が軸方向に延びた長さより長く延びている、請求項8または9に記載のブラシシールアセンブリ。
前記ブラシ部は、第1傾斜角で前記ロータに向かって傾斜して延び、前記支持ブラシ部は、第2傾斜角で前記ロータに向かって傾斜し、前記第2傾斜角が前記第1傾斜角より傾斜角度が大きく傾斜し、
前記支持ブラシ部は、所定の厚さと幅および長さを有するプレート形態である、請求項16から22のいずれか一項に記載のブラシシールアセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の一実施形態に係るブラシシールアセンブリに関する説明に先立って、前記ブラシシールアセンブリが設けられるガスタービンの基本構成について説明する。参照として、
図1は、本発明の一実施形態に係るガスタービンを示す断面図であり、
図2は、本発明の一実施形態に係るブラシシールアセンブリを示す斜視図であり、
図3は、本発明の一実施形態に係るブラシシールアセンブリの分解図であり、
図4は、本発明の一実施形態に係るブラシシールアセンブリの正面図である。
【0039】
まず、添付した
図1を参照して、本実施形態に係るブラシシールアセンブリが設けられるガスタービンの主要構成について説明する。
【0040】
ガスタービンは、外形をなすケーシング15が備えられ、前記ケーシング15の後側には、タービンを通過した燃焼ガスの排出されるディフューザが備えられる。そして、前記ディフューザの前側に、圧縮された空気を受けて燃焼させる燃焼器11が配置される。
【0041】
空気の流れ方向を基準として説明すれば、前記ケーシング15の上流側に圧縮機セクション12が位置し、下流側にタービンセクション13が備えられる。
【0042】
前記圧縮機セクション12と前記タービンセクション13との間には、前記タービンセクション13で発生した回転トルクを前記圧縮機セクションに伝達するトルク伝達部材としてのトルクチューブ14が備えられる。
【0043】
前記圧縮機セクション12には、複数(例えば14枚)の圧縮機ロータディスクが備えられ、前記それぞれの圧縮機ロータディスクは、タイロッドによって軸方向に離隔しないように締結される。
【0044】
前記それぞれの圧縮機ロータディスクの中央を前記タイロッドが貫通した状態で互いに軸方向に沿って整列されている。前記圧縮機ロータディスクの外周部近傍には、隣り合うロータディスクに相対回転不可能に結合されるフランジが軸方向に突出して形成される。
【0045】
前記圧縮機ロータディスクの外周面には、複数のブレードが放射状に結合されている。前記それぞれのブレードは、ダブテール部を備え、前記圧縮機ロータディスクに締結される。
【0046】
ダブテール部の締結方式は、タンジェンシャルタイプ(tangential type)と、アキシャルタイプ(axial type)とがある。これは商用のガスタービンの必要構造に応じて選択可能である。場合によっては、前記ダブテール以外の他の締結装置を用いて前記ブレードをロータディスクに締結することができる。
【0047】
前記タイロッドは、前記複数の圧縮機ロータディスクの中心部を貫通するように配置されており、一側端部は最上流側に位置した圧縮機ロータディスク内に締結され、他側端部は前記トルクチューブに固定される。
【0048】
前記タイロッドの形態は、ガスタービンによって多様な構造からなってもよいので、必ずしも
図1に提示された形態に限定されない。
【0049】
1つのタイロッドがロータディスクの中央部を貫通する形態を有してもよく、複数のタイロッドが円周状に配置される形態を有してもよいし、これらの混用も可能である。
【0050】
図示しないが、ガスタービンの圧縮機には、流体の圧力を高めてから、燃焼器の入口に入る流体の流動角を設計流動角に合わせるために、ディフューザ(diffuser)の次の位置に案内羽根の役割を果たすベーンが設けられ、これをデスワーラー(desworler)という。
【0051】
前記燃焼器11では、流入した圧縮空気を燃料と混合、燃焼させて、高いエネルギーの高温、高圧燃焼ガスを作り、等圧燃焼過程で燃焼器およびタービン部品が耐えられる耐熱限度まで燃焼ガス温度を高める。
【0052】
ガスタービンの燃焼システムを構成する燃焼器は、セル状に形成されるケーシング内に複数配列され、燃焼器は、燃料噴射ノズルなどを含むバーナ(Burner)と、燃焼室を形成する燃焼器ライナ(Combuster Liner)と、燃焼器とタービンとの連結部となるトランジションピース(Transition Piece)とを含んで構成される。
【0053】
具体的に、前記ライナは、燃料ノズルによって噴射される燃料が圧縮機の圧縮空気と混合されて燃焼される燃焼空間を提供する。このようなライナは、空気と混合された燃料が燃焼される燃焼空間を提供する火炎筒と、火炎筒を囲みながら環状空間を形成するフロースリーブとを含むことができる。また、ライナの前端には燃料ノズルが結合され、側壁には点火プラグが結合される。
【0054】
一方、ライナの後端には、点火プラグによって燃焼される燃焼ガスをタービン側に送ることができるように、トランジションピースが連結される。
【0055】
前記トランジションピースは、燃焼ガスの高い温度による破損が防止されるように、外壁部が圧縮機から供給される圧縮空気によって冷却される。
【0056】
このために、前記トランジションピースには、空気を内部に噴射させることができるように、冷却のためのホールが用意され、圧縮空気はホールを通して内部にある本体を冷却させた後、ライナ側に流動する。
【0057】
前記ライナの環状空間には、前述のトランジションピースを冷却させた冷却空気が流動し、ライナの外壁には、フロースリーブの外部から圧縮空気がフロースリーブに用意される冷却ホールを通して冷却空気として提供されて衝突し得る。
【0058】
一方、一般的に、タービンでは、燃焼器から出た高温、高圧の燃焼ガスが膨張しながら、タービンの回転翼に衝動、反動力を与えて機械的なエネルギーに変換する。
【0059】
タービンから得た機械的エネルギーは圧縮機で空気を圧縮するのに必要なエネルギーとして供給され、残りは発電機を駆動するのに用いられて電力を生産する。
【0060】
前記タービンには、車室内に複数の静翼および動翼が交互に配置形成されて構成されており、燃焼ガスによって動翼を駆動させることにより、発電機が連結される出力軸を回転駆動させている。
【0061】
このために、前記タービンセクション13には、複数のタービンロータディスクが備えられる。前記それぞれのタービンロータディスクは、基本的には前記圧縮機ロータディスクと類似の形態を有する。
【0062】
したがって、前記タービンロータディスクも、隣り合うタービンロータディスクと結合されるためのフランジを備え、放射状に配置される複数のタービンブレードも含む。前記タービンブレードも、ダブテール方式で前記タービンロータディスクに結合される。
【0063】
前記のような構造を有するガスタービンにおいて、流入した空気は圧縮機セクション12で圧縮され、燃焼器11で燃焼された後、タービンセクション13に送られてタービンを駆動し、ディフューザを通して大気中に排出される。
【0064】
以下、ブラシシールアセンブリが回転体に設けられた状態を基準として図面を参照して説明する。
【0065】
添付した
図1〜
図6を参照すれば、本実施形態に係るブラシシールアセンブリ1は、ケーシング15の内部で回転する回転体2の外周面を囲んで位置し、前記回転体2に向かって傾斜して延びたブラシ部10と、前記ブラシ部10と密着して支持し、前記回転体2に対して傾斜して延びた支持ブラシ部20と、前記ブラシ部10と前記支持ブラシ部20が部分挿入された状態で囲んで支持する支持部30とを含む。
【0066】
前記回転体2は、ケーシング15の内側中央を経由して所定の長さで延びるが、前記ケーシング15は、半球形状からなって上下方向に互いに対向して組立てられる。
【0067】
前記回転体2は、前記ケーシング15の内側中央を経由して所定の長さで延び、前記回転体2の軸方向に沿って複数の構成品が設けられる。
【0068】
前記回転体2は、一例として、ターボ装置に備えられるが、必ずしも限定しない。
【0069】
本実施形態は、ブラシ部10が前記回転体2に対して図示の配置関係をもって位置し、前記回転体2は、矢印方向に所定の速度で回転する。
【0070】
そして、本実施形態は、ブラシシールアセンブリ1を基準として、左側は高圧の圧力状態PHが維持され、右側は低圧の圧力状態PLが維持される。
【0071】
すなわち、高圧の流体は前記回転体2の軸方向に沿って移動する場合、前記ブラシ部10と前記支持ブラシ部20を経由して移動するが、前記ブラシシールアセンブリ1と回転体2との間に離隔した間隙を通して発生する流体漏れを最小限に維持させて、不必要な動力損失およびエネルギーの効率低下を図ることができる。
【0072】
本実施形態は、前記ブラシ部10と支持ブラシ部20を介してシーリングが行われるが、前記ブラシ部10と前記支持ブラシ部20は、それぞれ互いに異なる角度で前記回転体2に向かって延びる。
【0073】
一例として、前記ブラシ部10は、前記回転体2の回転方向に傾斜して配置される。前記ブラシ部10が傾斜する理由は、前記支持ブラシ部20の離隔した空間にブラシ部10が流入する現象を防止するためである。
【0074】
すなわち、前記回転体2が矢印方向に回転しながら前記ブラシ部10と摩擦が発生し、前記ブラシ部10は、前記回転体2の半径方向に加圧力を受ける。
【0075】
前記加圧力は前記ブラシ部10に持続的な摩擦と応力集中による変形を誘発し、前記ブラシシールアセンブリ1を経由する流体のシーリングを不安定に誘発し得る。
【0076】
本実施形態は、流体が前記ブラシシールアセンブリ1を経由する時、前記ブラシ部10に加えられる摩擦と応力集中を後述の支持ブラシ部20を介して最小化して前記ブラシ部10の変形を予防し、シーリング効果をより向上させ、不必要な振動を最小化しようとする。
【0077】
これについてより詳細に説明すれば、流体は回転体2の軸方向に沿って矢印方向に移動し、前記ブラシ部10に高圧の流体が供給される。前記ブラシ部10は、回転体2の外周面と接触した状態が維持され、前記回転体2が矢印方向(時計方向)に回転する場合、前記ブラシ部10は、前記回転体2の半径方向に加圧される。
【0078】
前記ブラシ部10は、柔軟な材質からなるので、回転体2と接触した条件で前記回転体2が回転する場合、半径方向に曲がり、流体の圧力によって前記支持ブラシ部20に向かって撓む。
【0079】
この時、前記ブラシ部10は、前記支持ブラシ部20と接触しながら前記ブラシ部10が前記回転体2の半径方向に過度に曲がることなく回転体2と一定の間隙を維持することができる。
【0080】
本実施形態に係るブラシ部10は、直径が0.2mm〜0.26mmの間から選択されるいずれか1つの直径で構成される。好ましくは、長さが20mm〜23mmから選択されるいずれか1つの長さで構成される。
【0081】
本発明のブラシ部10は、前述の長さと直径で延びる場合、相対的に大きい直径を有する従来のブラシ部に比べて高温の温度条件と、回転体2との摩擦が発生する条件と対比すれば低い応力集中と摩耗が減少し、位置による不規則な摩耗量も最小化できる。
【0082】
特に、本実施形態は、前記ブラシ部10の直径が従来に比べて小さく形成されるので、回転体2との接触による加圧力による応力集中が、直径の太く形成された従来のブラシ部に比べて少なく発生する。この場合、ブラシ部10は、応力集中による破損または変形が最小化できる。
【0083】
また、本実施形態に係るブラシ部10は、回転体2と接触した端部が高温の流体による温度条件と回転する回転体2との摩擦によって前記回転体2の外周面に変形を誘発しないので、前記回転体2の安定した作動を図ることができる。
【0084】
本実施形態に係る支持ブラシ部20は、回転体2の外周面から離隔して位置するので、前記回転体2との直接的な接触による摩擦が発生しない。また、前記支持ブラシ部20が位置した所は、低温低圧状態の流体が移動するので、変形または応力集中による問題点の発生も最小化される。
【0085】
本実施形態に係る支持部についてより詳細に説明する。
【0086】
支持部30は、前記ブラシ部10の側面と部分的に接触する第1支持部32と、前記ブラシ部10と密着した反対側の前記支持ブラシ部20の他側を支持する第2支持部34と、前記第1支持部32と前記第2支持部34との間に位置し、前記ブラシ部10と前記支持ブラシ部20を同時に支持する第3支持部36とを含む。
【0087】
支持部30は、図面を基準として、流体の移動方向に沿って左側から第1支持部32と第3支持部36と第2支持部34とが相互間に密着する。
【0088】
本実施形態に係る第1支持部32は、前記第3支持部36と密着した区間に形成された第1傾斜部32aと、前記第1傾斜部32aが前記回転体2に向かって延びた端部で前記ブラシ部10と部分接触するように延びた第1折曲部32bと、前記第1折曲部32bの延びた端部から前記ブラシ部10の外側に延び、端部が前記回転体2に向かって垂直に折曲げられた第2折曲部32cとを含む。
【0089】
第1傾斜部32aは、支持部30に加えられる流体の高圧の圧力を密着した第3支持部36に分散させるために形成される。第1傾斜部32aは、第3支持部36との接触面積の増加によって支持部30の円周方向でより面積の増加による外力をより安定的に支持することができる。前記第1傾斜部32aは、傾斜角度を特に限定しないが、直角よりは小さい角度で傾斜する。
【0090】
前記第1傾斜部32aは、前記ブラシ部10の前方に向かって傾斜するので、流体の圧力変動による加圧力が傾斜区間に加えられる場合、ブラシ部10に最小限の影響を及ぼしながら分散する。したがって、前記ブラシ部10に直接的に加えられる流体の加圧力は回転体2と接触した区間に限定され、半径方向全体に及ぼす影響は減少するので、揺れまたは振動発生が最小化できる。
【0091】
ブラシ部10は第1折曲部32bに前面一側が安定的に支持され、残りの区間は第3支持部36によって支持される。
【0092】
第2折曲部32cは、回転体2に向かって延びるが、延びた端部が回転体2と直接的には接触せず、図示のような離隔間隔が維持される。流体は前記回転体2と前記第2折曲部32cの延びた端部との間の離隔間隔に移動して、ブラシ部10に移動する。
【0093】
前記第1支持部32は、前記ブラシ部10に流入する高圧の流体を前記回転体2と隣接した前記ブラシ部10の端部にガイドするために、前面から前記回転体2に向かって傾斜した流体ガイド部32dを含む。
【0094】
前記流体ガイド部32dは、流体の移動方向を矢印方向に案内するが、一例として、回転体2の半径方向外側から内側に案内することができる。この場合、流体は回転体2の外周面に一部が移動し、軸方向に沿って移動する移動流れとともに混合され、ブラシ部10と支持ブラシ部20を経由して第2支持部34に移動する。
【0095】
このように、流体の移動方向を回転体2の軸方向に沿って一定に誘導してブラシ部10と支持ブラシ部20を経由させると、前記回転体2の外周面で剥離することなく軸方向に沿って前記流体が安定的に移動できる。
【0096】
また、前記流体の移動流れが安定化して、ブラシ部10または支持ブラシ部20の揺れまたは振動発生による問題点が最小化される。
【0097】
前記ブラシ部10と対向する前記第1支持部32との間には、離隔した第1空間S1が形成される。前記第1空間S1は、前述の流体ガイド部32dを通して移動方向が案内された流体中の一部が流入する空間を提供する。
【0098】
前記第1空間S1は、ブラシ部10に向かって直接的に高圧の圧力を有する流体の直接的な衝突を最小化させて、前記ブラシ部10の揺れおよび振動発生を最小化することができる。
【0099】
また、流体が第1空間S1に流入する場合、一部の流体はブラシ部10に向かって移動し、残りの流体は半径方向外側に移動した後に、回転体2に向かって圧力が減少してから下降して、軸方向に沿って移動する。
【0100】
本実施形態に係る第3支持部36は、前記第1傾斜部32aと対向して対応する長さで接触する第3傾斜部36aと、前記ブラシ部10に向かって延びた第3傾斜部36aの延びた端部で前記ブラシ部10の外側を囲んで折曲げられた第3折曲部36bと、前記第3折曲部36bの折曲げられた端部で前記支持ブラシ部20の外側と面接触して回転体2の軸方向に延びた第4延長部36cと、前記第4延長部36cの延びた端部から前記支持ブラシ部20の半径方向外側に延びた第5延長部36dと、前記第5延長部36dの延びた端部から半径方向外側に向かって一側方向に傾斜した第4傾斜部36eとを含む。
【0101】
第3支持部36は、第1支持部32と第2支持部34との間に位置し、ブラシ部10と支持ブラシ部20を同時に安定的に高圧の流体が移動する条件で安定したシーリングを図ることができる。
【0102】
前記第1折曲部32bと前記第3折曲部36bは、互いに対向して同一長さで延びるので、特定位置で離隔した空間が存在せず、相互間に密着した状態が安定的に維持される。
【0103】
第4延長部36cは、支持ブラシ部20の軸方向に延びるが、前記支持ブラシ部20の軸方向全体長さをLとする時、2/3L以上の長さで面接触する。
【0104】
前記第4延長部36cが前述の長さで延びる場合、支持ブラシ部20に対する安定した支持が可能になり、前記第1支持部32との密着した結合状態も安定的に維持される。
【0105】
第5延長部36dは、第3支持部36の半径方向外側に所定の長さで延び、後述の第2支持部34に向かって端部の傾斜した第4傾斜部36eが所定の長さで延びる。
【0106】
第3支持部36は、第3傾斜部36aと第5延長部36dが対称に形成されておらず、高圧の流体による加圧力が加えられる場合でも、密着した第1支持部32と第2支持部34に応力が支持分散可能であり、特定位置に応力集中が発生する現象が最小化される。
【0107】
したがって、高圧の圧力を有する流体がブラシ部10と支持ブラシ部20を経由する条件でも、不必要な振動発生を最小化することができ、揺れによるノイズ発生を抑制することができる。
【0108】
また、ブラシ部10または支持ブラシ部20が回転体2と直接間接的な摩擦による変形も最小化可能で、長期間使用する場合にも変形発生が最小化できる。
【0109】
第4傾斜部36eは、前述の第3傾斜部36aと異なる方向に傾斜するので、外力がそれぞれ前記第3傾斜部36aに加えられる場合と、第4傾斜部36eに加えられる場合とで、拡散する方向と位置が互いに異なる。
【0110】
この場合、外力は相互間に重畳することなく隣り合う構成品に拡散と同時に支持されるのが、不必要な応力集中を最小化するのに最も有利であり、本実施形態は、前述の構成によって応力集中を最小化し、安定した支持分散を図ることができる。
【0111】
本実施形態に係る第2支持部34は、前記第3支持部36と傾斜して部分的に密着した第2傾斜部34aと、前記第2傾斜部34aの延びた端部から前記支持ブラシ部20に向かって延びた第1延長部34bと、前記第1延長部34bの端部で前記支持ブラシ部20が部分挿入される溝部34cと、前記溝部34cで前記支持ブラシ部20と対向して前記回転体2に向かって延びた第2延長部34dとを含む。
【0112】
第2傾斜部34aは、第4傾斜部36eと所定の長さで互いに対向して密着し、流体の移動による外力が加えられる場合、密着した区間から周辺に応力を支持および拡散させて、特定位置に応力が集中する現象を最小化することができる。
【0113】
前記流体の移動による外力が加えられる場合、半径方向に応力を一部伝達し、隣り合う第2傾斜部34aと第4傾斜部36eまたは第5延長部36dを通して伝達および支持することができる。
【0114】
第1延長部34bは、支持ブラシ部20に向かって延び、第3支持部36の後面に密着して外力を支持するので、支持ブラシ部20の安定した支持を図ることができる。
【0115】
前記溝部34cは、前記回転体2の軸方向に形成され、前記支持ブラシ部20が密着して挿入される。支持ブラシ部20は、回転体2に向かって延びた部分の一部が溝部34cに挿入されるので、回転体2の軸方向に加えられる外力の一部を溝部34cに誘導して支持分散させることができる。この場合、第2支持部34は、支持ブラシ部20に加えられる外力を、図面を基準として半径方向の中央上部位置に集中させて、回転体2と隣接した位置に外力が集中する現象を最小化することができる。
【0116】
したがって、第2支持部34は、支持ブラシ部20を外力から安定的に支持し、特定位置に集中する現象を最小化することができる。
【0117】
第2延長部34dは、回転体2に向かって延びるが、図示のような所定の間隔で離隔して端部が位置するので、流体は前記間隔で移動する。
【0118】
前記第2支持部34は、前記支持ブラシ部20を経由した流体が前記第2支持部34を最短距離で経由して前記回転体2の軸方向に移動するように、前記第2延長部34dの延びた端部から上側に向かって傾斜した第3傾斜部34eと、前記第3傾斜部34eの傾斜した端部から前記回転体2の軸方向に所定の長さで延びた第3延長部34fとを含む。
【0119】
前記第3傾斜部34eは、流体の移動による安定性と乱流発生を最小化するために、図示のような角度と形態で構成される。
【0120】
第3傾斜部34eは、流体の移動方向を矢印方向に案内するが、一例として、回転体2の半径方向内側から外側に案内することができる。この場合、流体は回転体2の軸方向で密着するよりは、半径方向外側に一部分離されて軸方向に沿って移動する。
【0121】
したがって、流体は支持ブラシ部20を経由した後には、回転体2の軸方向に沿って安定的に移動できる。
【0122】
このように、流体が回転体2の軸方向に沿って移動する間、ブラシ部10と支持ブラシ部20を経由する時に発生する振動および騒音が最小化されるように、支持部30の細部構成を図示のように構成する場合、回転体2の外周面に沿って一定の移動流れが誘発可能で、剥離することなく軸方向に沿って前記流体が安定的に移動できる。
【0123】
前記第3延長部34fは、前記溝部34cが軸方向に延びた長さより長く延びるので、支持ブラシ部20を経由した流体は前記第3延長部34fの延びた方向に沿って、図面を基準として低圧領域に向かって安定的に移動できる。
【0124】
前記支持ブラシ部20と対向する前記第2支持部34との間には、離隔した第2空間S2が形成される。
【0125】
前記第2離隔空間S2は、前述の第1離隔空間S1よりは小さく形成されるが、高圧の流体が支持ブラシ部20を経由して第2支持部34に移動する場合には、第1離隔空間S1より少ない空間にも流体の移動による流動空間を提供して安定した移動を図ることができる。
【0126】
前記支持ブラシ部20は、回転体2の軸方向に延びた幅Wと、前記回転体2の半径方向に延びた長さLと、前記回転体2の円周方向に延びた厚さtを有するプレートに形成される。
【0127】
支持ブラシ部20は、金属または非金属材質で構成され、高圧の流体が経由して移動する場合にも、長さ方向で揺れる問題点が最小化される。したがって、前記支持ブラシ部20は、ブラシ部10に対する安定した支持と同時に、回転体2と一定の間隔が維持可能で、シーリング安定性も向上する。
【0128】
ブラシ部10は、高温の温度を有する流体が供給される場合、前記回転体2と接触した条件が維持されるのが、シーリング安全性が向上する。この場合、ブラシ部10は、高温の流体が回転体2に沿って移動するガスタービンに適用させて使用される。
【0129】
また、前記ブラシ部10は、前述の高温の流体より相対的に低温の流体が移動するスチームタービンに適用させて使用できる。前記スチームタービンは、初期温度が低く、前記回転体2が回転する場合、特定温度に上昇するので、前記回転体2と接触しない条件でも使用可能である。この場合、スチームタービン内部の温度が上昇すると、回転体にブラシ部が接触する。
【0130】
したがって、本発明は、前記ブラシ部10が設けられる対象物の温度条件に応じて、回転体と接触または非接触の状態で使用可能である。
【0131】
前記ブラシ部10は、同一の直径と長さおよび間隔で独立して配置された複数の単位ブラシで構成されるか、複数の単位ブラシが1つの群をなして前記回転体2に向かって配置されたいずれか1つの構成からなる。
【0132】
例えば、ブラシ部10が独立した単位ブラシで構成される場合、ケーシングの円周方向に沿って所定の間隔で複数個配置され、前記ブラシ部10はケーシングの内側に溶接される。
【0133】
また、複数の単位ブラシが1つの群をなす場合、ケーシングの円周方向に沿って複数の群からなるブラシ部が設けられる。この場合、特定位置に位置したブラシ部10が変形したり摩耗する場合、当該位置に位置する。
【0134】
前述の支持部30は、半円形状または特定曲率を有するラウンド形状のいずれか1つの形態で構成される。特に、ケーシング15の内側形状と対応する形態で構成されるのが、作業者が設置しやすくなって作業性が向上する。
【0135】
本実施形態は、ブラシ部10と支持ブラシ部20と支持部30とが備えられたブラシシールアセンブリを有するガスタービンに適用させて使用することができる。
【0136】
ガスタービンは、高圧の流体が回転体2の軸方向に移動し、これに対するシーリングのための用途にブラシシールアセンブリが用いられる。
【0137】
添付した
図6を参照すれば、本実施形態に係るブラシ部10は、第1傾斜角α1で前記回転体2に向かって傾斜して延び、前記支持ブラシ部20は、第2傾斜角α2で前記回転体2に向かって傾斜し、前記第2傾斜角α2が前記第1傾斜角α1より傾斜角度が大きく傾斜する。
【0138】
前記ブラシ部10と支持ブラシ部20が傾斜する理由は、高圧の流体が前記ブラシ部10と支持ブラシ部20を経由して移動する時、前記ブラシ部10が前記支持ブラシ部20の離隔した空間に移動する問題を防止するためである。
【0139】
前記ブラシ部10は、柔軟な材質で構成されるので、高圧の流体が前記ブラシ部10を経由して支持ブラシ部20に移動する場合、前記支持ブラシ部20が位置した所に撓む。
【0140】
ブラシ部10は、回転体2の半径方向に柔軟に曲がることが好ましいが、この場合、前記回転体2の軸方向にも柔軟に撓むことができる。
【0141】
本実施形態は、前記ブラシ部10が支持ブラシ部20方向に撓む場合、前記支持ブラシ部20が前記ブラシ部10を支持できるように構成して、前記ブラシ部10の変形発生と応力集中現象を最小化することができる。
【0142】
本実施形態は、ブラシ部10と支持ブラシ部20が互いに異なる傾斜角で傾斜して設けられるので、前記ブラシ部10が支持ブラシ部20に向かって撓む場合、図面を基準として前記ブラシ部10の右側が前記支持ブラシ部20の左側とほとんど直接的に接触し、離隔した支持ブラシ部20の隙間に流入しない。
【0143】
この場合、前記ブラシ部10は、支持ブラシ部20によって回転体2の軸方向で過度に撓むことなく安定的に支持された状態が維持される。また、高圧の流体はブラシシールアセンブリ1をそのまま経由せず、特定比率で移動量が調節される。
【0144】
本実施形態は、高圧の流体がブラシシールアセンブリ1を経由して移動する時、ブラシ部10を介してシーリングが安定的に維持されることが最も好ましく、高圧の流体による変形を防止するために、支持ブラシ部20を介して安定的に支持された状態を維持しようとする。
【0145】
本実施形態に係るブラシ部10の第1傾斜角α1と前記支持ブラシ部20の第2傾斜角α2は特に限定しないが、前記第1、第2傾斜角α1、α2は、30度または30度前後の角度で互いに傾斜して配置される。
【0146】
前記第1、第2傾斜角α1、α2は、前記ブラシ部10が支持ブラシ部20の間に移動しない角度の場合、前述の角度に限定しない。
【0147】
ブラシ部10は、前述のような所定の直径を有する複数の単位ブラシで構成され、前記支持ブラシ部20は、前記回転体2の軸方向に所定の幅で延びる。
【0148】
添付した
図7〜
図8を参照すれば、本実施形態に係るブラシ部10は、回転体2の回転方向に傾斜して配置される。前記ブラシ部10が傾斜する理由は、前記支持ブラシ部20の離隔した空間にブラシ部10が流入する現象を防止するためである。
【0149】
また、ブラシ部10は、前述の
図2と異なる方向に配置され、回転体2との一定の間隙を形成して安定したシーリングを図ることができる。
【0150】
本発明の他の実施形態に係るブラシシールアセンブリについて図面を参照して説明する。参照として、本実施形態は、ブラシシールアセンブリがガスタービンに設けられたと説明するが、スチームタービンまたはターボ装置にも設けられてもよいことを明らかにする。
【0151】
添付した
図9〜
図13を参照すれば、本実施形態に係るブラシシールアセンブリ1aは、タービンのケーシング15の内部で回転するロータ2a(
図7参照)の外周面を囲んで位置し、前記ロータ2aに向かって傾斜して延びたブラシ部100と、前記ブラシ部100と密着して前記ブラシ部100を支持し、前記ロータ2aに対して傾斜して延びた支持ブラシ部200と、前記ブラシ部100と前記支持ブラシ部200を支持する支持部300とを含むが、前記支持ブラシ部200は、前記ロータ2aに向かって延びた長さが、前記ブラシ部100に向かって延びた長さより長く延びていることを特徴とする。
【0152】
本実施形態に係るロータ2aは、ケーシング15の内側中央を経由して所定の長さで延びるが、前記ケーシング15は、半球形状からなり、上下対向して互いに組立てられ、前記ロータ2aの軸方向に沿って複数の構成品が設けられる。
【0153】
前記ケーシング15は、図面の斜線部分に相当し、ブラシシールアセンブリ1aが図示のように位置する。参照として、固定翼4と回転翼6とが前記ケーシング15の内部に備えられる。
【0154】
前記ロータ2aは、一例として、ターボ装置に備えられるが、必ずしも限定しない。
【0155】
本実施形態は、ブラシ部100が前記ロータ2aに対して図示の配置関係をもって位置し、前記ロータ2aは、矢印方向に所定の速度で回転する。
【0156】
本実施形態は、ブラシシールアセンブリ1aを基準として、左側は高圧の圧力状態PHが維持され、右側は低圧の圧力状態PLが維持される。
【0157】
すなわち、高圧の流体は前記ロータ2aの軸方向に沿って移動する場合、前記ブラシ部100と前記支持ブラシ部200を経由して移動するが、前記ブラシシールアセンブリ1aとロータ2aとの間に離隔した間隙を通して発生する流体漏れを最小限に維持させて、不必要な動力損失およびエネルギーの効率低下を図ることができる。
【0158】
前記ブラシ部100と前記支持ブラシ部200と前記支持部300は、前記ケーシングの内側に端部が固定される方式、または前記ケーシングの内側に位置し、挿入溝410が形成されたパッキングボディ400に前記ブラシ部100と前記支持ブラシ部200と前記支持部300が前記挿入溝410に挿入される方式のいずれか1つの方式で固定される。
【0159】
前記パッキングボディ400は、半円形状またはリング形状または所定の長さを有するアーク形状のいずれか1つの形態が選択的に使用できる。
【0160】
本実施形態は、前記ブラシ部100と支持ブラシ部200を介してシーリングが行われるが、前記ブラシ部100と前記支持ブラシ部200は、それぞれ互いに異なる角度で前記ロータ2aに向かって延びる。
【0161】
一例として、前記ブラシ部100は、前記ロータ2aの回転方向に傾斜して配置される。前記ブラシ部100が傾斜する理由は、前記支持ブラシ部200の離隔した空間にブラシ部100が流入する現象を防止するためである。
【0162】
すなわち、前記ロータ2aが矢印方向に回転しながら前記ブラシ部100と摩擦が発生し、前記ブラシ部100は、前記ロータ2aの半径方向に加圧力を受ける。
【0163】
前記加圧力は前記ブラシ部100に持続的な摩擦と応力集中による変形を誘発し、前記ブラシシールアセンブリ1aを経由する流体のシーリングを不安定に誘発し得る。
【0164】
本実施形態は、流体が前記ブラシシールアセンブリ1aを経由する時、前記ブラシ部100に加えられる摩擦と応力集中を後述の支持ブラシ部200を介して最小化して前記ブラシ部100の変形を予防し、シーリング効果をより向上させ、不必要な振動を最小化しようとする。
【0165】
これについてより詳細に説明すれば、流体はロータ2aの軸方向に沿って矢印方向に移動し、前記ブラシ部100に高圧の流体が供給される。前記ブラシ部100は、ロータ2aの外周面と接触した状態が維持され、前記ロータ2aが矢印方向(時計方向)に回転する場合、前記ブラシ部100は、前記ロータ2aの半径方向に加圧される。
【0166】
前記ブラシ部100は、柔軟な材質からなるので、ロータ2aと接触した条件で前記ロータ2aが回転する場合、半径方向に曲がり、流体の圧力によって前記支持ブラシ部200に向かって撓む。参照として、柔軟な材質は、高圧の流体と化学反応が発生しない金属または非金属材質が使用できる。
【0167】
この時、前記ブラシ部100は、前記支持ブラシ部200と接触しながら前記ブラシ部100が前記ロータ2aの半径方向に過度に撓むことなくロータ2aと一定の間隙を維持することができる。
【0168】
本実施形態に係るブラシ部100は、直径が0.2mm〜0.26mmの間から選択されるいずれか1つの直径で構成される。好ましくは、長さが20mm〜23mmから選択されるいずれか1つの長さで構成される。
【0169】
本発明のブラシ部100は、前述の長さと直径で延びる場合、相対的に大きい直径を有する従来のブラシ部に比べて高温の温度条件と、ロータ2aとの摩擦が発生する条件と対比すれば低い応力集中と摩耗が減少し、位置による不規則な摩耗量も最小化できる。
【0170】
特に、本実施形態は、前記ブラシ部100の直径が従来に比べて小さく形成されるので、ロータ2aとの接触による加圧力による応力集中が、直径の太く形成された従来のブラシ部に比べて少なく発生する。この場合、ブラシ部100は、応力集中による破損または変形が最小化できる。
【0171】
また、本実施形態に係るブラシ部100は、ロータ2aと接触した端部が高温の流体による温度条件と回転するロータ2aとの摩擦によって前記ロータ2aの外周面に変形を誘発しないので、前記ロータ2aの安定した作動を図ることができる。
【0172】
本実施形態に係る支持ブラシ部200は、ロータ2aの外周面から離隔して位置するので、前記ロータ2aとの直接的な接触による摩擦が発生しない。また、前記支持ブラシ部200が位置した所は、低温低圧状態の流体が移動するので、変形または応力集中による問題点の発生も最小化される。
【0173】
本実施形態に係るブラシ部100は、ケーシングからロータ2aに向かって延びた全体長さにおける中間部分から前記ケーシングと前記ロータ2aへいくほど直径が増加するように構成される。
【0174】
ブラシ部100は、回転体2と接触した状態が維持されるので、半径方向で発生する加圧力と高温の流体による熱膨張が同時に発生する。前記ブラシ部100は、ロータ2aによって半径方向に応力が加えられる場合、柔軟に曲がるのが、応力集中を低減することができる。
【0175】
本発明は、このために、ブラシ部100の直径が一定のタイプと、前述のように中間部分の直径が小さくケーシング15とロータ2aへいくほど増加する構成からなる。
【0176】
この場合、ブラシ部100にロータ2aの加圧力が加えられる場合、前記ブラシ部100の下端は、ロータ2aの外周面と接触状態が維持され、半径方向により柔軟に撓むことができる。
【0177】
したがって、ブラシ部100によるシーリング安全性の向上と前記ブラシ部100の変形およびロータ2aの変形発生が最小化できる。
【0178】
本発明のブラシ部100は、前記ロータ2aの軸方向と半径方向に挙動が行われ、前記支持ブラシ部200は、前記ロータ2aの半径方向にのみ挙動が行われる。特に、支持ブラシ部200は、プレート形態からなるので、半径方向に撓む。
【0179】
本実施形態に係るブラシ部100と前記支持ブラシ部200はいずれも、柔軟な材質で構成されるか、前記支持ブラシ部200より前記ブラシ部100が相対的にさらに柔軟であることを特徴とする。例えば、ブラシ部100と前記支持ブラシ部200は、金属または非金属材質が使用され、前記支持ブラシ部200は、プレートの金属板が使用される。
【0180】
本実施形態に係る支持部についてより詳細に説明する。
【0181】
支持部300は、前記ブラシ部100の側面と部分的に接触する第1支持部320と、前記ブラシ部100と密着した反対側の前記支持ブラシ部200の他側を支持する第2支持部340と、前記第1支持部320と前記第2支持部340との間に位置し、前記ブラシ部100と前記支持ブラシ部200を同時に支持する第3支持部360とを含む。
【0182】
支持部300は、図面を基準として、流体の移動方向に沿って左側から第1支持部320と第3支持部360と第2支持部340とが相互間に密着する。
【0183】
本実施形態に係る第1支持部320は、前記第3支持部360と密着した区間に形成された第1傾斜部320aと、前記第1傾斜部320aが前記ロータ2aに向かって延びた端部で前記ブラシ部100と部分接触するように延びた第1折曲部320bと、前記第1折曲部320bの延びた端部から前記ブラシ部100の外側に延び、端部が前記ロータ2aに向かって垂直に折曲げられた第2折曲部320cとを含む。
【0184】
第1傾斜部320aは、支持部300に加えられる流体の高圧の圧力を密着した第3支持部360に分散させるために形成される。第1傾斜部320aは、第3支持部360との接触面積の増加によって支持部300の円周方向でより面積の増加による外力をより安定的に支持することができる。前記第1傾斜部320aは、傾斜角度を特に限定しないが、直角よりは小さい角度で傾斜する。
【0185】
前記第1傾斜部320aは、前記ブラシ部100の前方に向かって傾斜するので、流体の圧力変動による加圧力が傾斜区間に加えられる場合、ブラシ部100に最小限の影響を及ぼしながら分散する。したがって、前記ブラシ部100に直接的に加えられる流体の加圧力はロータ2aと接触した区間に限定され、半径方向全体に及ぼす影響は減少するので、揺れまたは振動発生が最小化できる。
【0186】
ブラシ部100は第1折曲部320bに前面一側が安定的に支持され、残りの区間は第3支持部360によって支持される。
【0187】
第2折曲部320cは、ロータ2aに向かって延びるが、延びた端部がロータ2aと直接的には接触せず、図示のような離隔間隔が維持される。流体は前記ロータ2aと前記第2折曲部320cの延びた端部との間の離隔間隔に移動して、ブラシ部100に移動する。
【0188】
前記第1支持部320は、前記ブラシ部100に流入する高圧の流体を前記ロータ2aと隣接した前記ブラシ部100の端部にガイドするために、前面から前記ロータ2aに向かって傾斜した流体ガイド部320dを含む。
【0189】
前記流体ガイド部320dは、流体の移動方向を矢印方向に案内するが、一例として、ロータ2aの半径方向外側から内側に案内することができる。
【0190】
この場合、流体はロータ2aの外周面に一部が移動し、軸方向に沿って移動する移動流れとともに混合され、ブラシ部100と支持ブラシ部200を経由して第2支持部340に移動する。
【0191】
このように、流体の移動方向をロータ2aの軸方向に沿って一定に誘導してブラシ部100と支持ブラシ部200を経由させると、前記ロータ2aの外周面で剥離することなく軸方向に沿って前記流体が安定的に移動できる。
【0192】
また、前記流体の移動流れが安定化されて、ブラシ部100または支持ブラシ部200の揺れまたは振動発生による問題点が最小化される。
【0193】
前記ブラシ部100と対向する前記第1支持部320との間には、離隔した第1空間S1が形成される。前記第1空間S1は、前述の流体ガイド部320dを通して移動方向が案内された流体中の一部が流入する空間を提供するが、前記第1空間S1は、ブラシ部100に向かって直接的に高圧の圧力を有する流体の直接的な衝突を最小化させて、前記ブラシ部100の揺れおよび振動発生を最小化することができる。
【0194】
また、流体が第1空間S1に流入する場合、一部の流体はブラシ部100に向かって移動し、残りの流体は半径方向外側に移動した後に、ロータ2aに向かって圧力が減少してから下降して、軸方向に沿って移動する。
【0195】
本実施形態に係る第3支持部360は、前記第1傾斜部320aと対向して対応する長さで接触する第3傾斜部360aと、前記ブラシ部100に向かって延びた第3傾斜部360aの延びた端部で前記ブラシ部100の外側を囲んで折曲げられた第3折曲部360bと、前記第3折曲部360bの折曲げられた端部で前記支持ブラシ部200の外側と面接触してロータ2aの軸方向に延びた第4延長部360cと、前記第4延長部360cの延びた端部から前記支持ブラシ部200の半径方向外側に延びた第5延長部360dと、前記第5延長部360dの延びた端部から半径方向外側に向かって一側方向に傾斜した第4傾斜部360eとを含む。
【0196】
第3支持部360は、第1支持部320と第2支持部340との間に位置し、ブラシ部100と支持ブラシ部200を同時に安定的に高圧の流体が移動する条件で安定したシーリングを図ることができる。
【0197】
前記第1折曲部320bと前記第3折曲部360bは、互いに対向して同一長さで延びるので、特定位置で離隔した空間が存在せず、相互間に密着した状態が安定的に維持される。
【0198】
第4延長部360cは、支持ブラシ部200の軸方向に延びるが、前記支持ブラシ部200の軸方向全体長さをLとする時、2/3L以上の長さで面接触する。
【0199】
前記第4延長部360cが前述の長さで延びる場合、支持ブラシ部200に対する安定した支持が可能になり、前記第1支持部320との密着した結合状態も安定的に維持される。
【0200】
第5延長部360dは、第3支持部360の半径方向外側に所定の長さで延び、後述の第2支持部340に向かって端部が傾斜した第4傾斜部360eが所定の長さで延びる。
【0201】
第3支持部360は、第3傾斜部360aと第5延長部360dが対称に形成されておらず、高圧の流体による加圧力が加えられる場合でも、密着した第1支持部320と第2支持部340に応力が支持分散可能であり、特定位置に応力集中が発生する現象が最小化される。
【0202】
したがって、高圧の圧力を有する流体がブラシ部100と支持ブラシ部200を経由する条件でも、不必要な振動発生を最小化することができ、揺れによるノイズ発生を抑制することができる。
【0203】
また、ブラシ部100または支持ブラシ部200がロータ2aとの直接間接的な摩擦による変形も最小化可能で、長期間使用する場合にも変形発生が最小化できる。
【0204】
第4傾斜部360eは、前述の第3傾斜部360aと異なる方向に傾斜するので、外力がそれぞれ前記第3傾斜部360aに加えられる場合と、第4傾斜部360eに加えられる場合とで、拡散する方向と位置が互いに異なる。
【0205】
この場合、外力は相互間に重畳することなく隣り合う構成品に拡散と同時に支持されるのが、不必要な応力集中を最小化するのに最も有利であり、本実施形態は、前述の構成によって応力集中を最小化し、安定した支持分散を図ることができる。
【0206】
本実施形態に係る第2支持部340は、前記第3支持部360と傾斜して部分的に密着した第2傾斜部340aと、前記第2傾斜部340aの延びた端部から前記支持ブラシ部200に向かって延びた第1延長部340bと、前記第1延長部340bの端部で前記支持ブラシ部200が部分挿入される溝部340cと、前記溝部340cで前記支持ブラシ部200に対向して前記ロータ2aに向かって延びた第2延長部340dとを含む。
【0207】
第2傾斜部340aは、第4傾斜部360eと所定の長さで互いに対向して密着し、流体の移動による外力が加えられる場合、密着した区間から周辺に応力を支持および拡散させて、特定位置に応力が集中する現象を最小化することができる。
【0208】
前記流体の移動による外力が加えられる場合、半径方向に応力を一部伝達し、隣り合う第2傾斜部340aと第4傾斜部360eまたは第5延長部360dを通して伝達および支持することができる。
【0209】
第1延長部340bは、支持ブラシ部200に向かって延び、第3支持部360の後面に密着して外力を支持するので、支持ブラシ部200の安定した支持を図ることができる。
【0210】
前記溝部340cは、前記ロータ2aの軸方向に形成され、前記支持ブラシ部200が密着して挿入される。支持ブラシ部200は、ロータ2aに向かって延びた部分の一部が溝部340cに挿入されるので、ロータ2aの軸方向に加えられる外力の一部を溝部340cに誘導して支持分散させることができる。
【0211】
この場合、第2支持部340は、支持ブラシ部200に加えられる外力を、図面と基準として半径方向の中央上部位置に集中させて、ロータ2aと隣接した位置に外力が集中する現象を最小化することができる。
【0212】
したがって、第2支持部340は、支持ブラシ部200を外力から安定的に支持し、特定位置に集中する現象を最小化することができる。
【0213】
第2延長部340dは、ロータ2aに向かって延びるが、図示のような所定の間隔で離隔して端部が位置するので、流体は前記間隔に移動する。
【0214】
前記第2支持部340は、前記支持ブラシ部200を経由した流体が前記第2支持部340を最短距離で経由して前記ロータ2aの軸方向に移動するように、前記第2延長部340dの延びた端部から上側に向かって傾斜した第3傾斜部340eと、前記第3傾斜部340eの傾斜した端部から前記ロータ2aの軸方向に所定の長さで延びた第3延長部340fとを含む。
【0215】
前記第3傾斜部340eは、流体の移動による安定性と乱流発生を最小化するために、図示のような角度と形態で構成される。
【0216】
第3傾斜部340eは、流体の移動方向を矢印方向に案内するが、一例として、ロータ2aの半径方向内側から外側に案内することができる。この場合、流体はロータ2aの軸方向で密着するよりは、半径方向外側に一部分離されて軸方向に沿って移動する。
【0217】
したがって、流体は支持ブラシ部200を経由した後には、ロータ2aの軸方向に沿って安定的に移動できる。
【0218】
このように、流体がロータ2aの軸方向に沿って移動する間、ブラシ部100と支持ブラシ部200を経由する時に発生する振動および騒音が最小化されるように、支持部300の細部構成を図示のように構成する場合、ロータ2aの外周面に沿って一定の移動流れが誘発可能で、剥離することなく軸方向に沿って前記流体が安定的に移動できる。
【0219】
前記第3延長部340fは、前記溝部340cが軸方向に延びた長さより長く延びるので、支持ブラシ部200を経由した流体は前記第3延長部340fの延びた方向に沿って、図面を基準として低圧領域に向かって安定的に移動できる。
【0220】
前記支持ブラシ部200と対向する前記第2支持部340との間には、離隔した第2空間S2が形成される。
【0221】
前記第2離隔空間S2は、前述の第1離隔空間S1よりは小さく形成されるが、高圧の流体が支持ブラシ部200を経由して第2支持部340に移動する場合には、第1離隔空間S1より少ない空間にも流体の移動による流動空間を提供して安定した移動を図ることができる。
【0222】
前記支持ブラシ部200は、ロータ2aの軸方向に延びた幅Wと、前記ロータ2aの半径方向に延びた長さLと、前記ロータ2aの円周方向に延びた厚さtを有するプレートに形成される。
【0223】
支持ブラシ部200は、金属または非金属材質で構成され、高圧の流体が経由して移動する場合にも、長さ方向で揺れる問題点が最小化される。
【0224】
したがって、前記支持ブラシ部200は、ブラシ部100に対する安定した支持と同時に、ロータ2aと一定の間隔が維持可能で、シーリング安定性も向上する。
【0225】
ブラシ部100は、高温の温度を有する流体が供給される場合、前記ロータ2aと接触した条件が維持されるのが、シーリング安全性が向上する。この場合、ブラシ部100は、高温の流体がロータ2aに沿って移動するガスタービンに適用させて使用される。
【0226】
また、前記ブラシ部100は、前述の高温の流体より相対的に低温の流体が移動するスチームタービンに適用させて使用できる。前記スチームタービンは、初期温度が低く、前記ロータ2aが回転する場合、特定温度に上昇するので、前記ロータ2aと接触しない条件でも使用可能である。この場合、スチームタービン内部の温度が上昇すると、回転体にブラシ部が接触する。
【0227】
したがって、本発明は、前記ブラシ部100が設けられる対象物の温度条件に応じて、回転体と接触または非接触の状態で使用可能である。
【0228】
前記ブラシ部100は、同一の直径と長さおよび間隔で独立して配置された複数の単位ブラシで構成されるか、複数の単位ブラシが1つの群をなして前記ロータ2aに向かって配置されたいずれか1つの構成からなる。
【0229】
例えば、ブラシ部100が独立した単位ブラシで構成される場合、ケーシングの円周方向に沿って所定の間隔で複数個配置され、前記ブラシ部100はケーシングの内側に溶接される。
【0230】
また、複数の単位ブラシが1つの群をなす場合、ケーシングの円周方向に沿って複数の群からなるブラシ部が設けられる。この場合、特定位置に位置したブラシ部100が変形したり摩耗する場合、当該位置に位置する。
【0231】
前述の支持部300は、半円形状または特定曲率を有するラウンド形状のいずれか1つの形態で構成される。特に、ケーシング15の内側形状と対応する形態で構成されるのが、作業者が設置しやすくなって作業性が向上する。
【0232】
本実施形態は、ブラシ部100と支持ブラシ部200と支持部300とが備えられたブラシシールアセンブリを有するガスタービンに適用させて使用することができる。
【0233】
ガスタービンは、高圧の流体がロータ2aの軸方向に移動し、これに対するシーリングのための用途にブラシシールアセンブリが用いられる。
【0234】
前述の支持部300は、半円形状または特定曲率を有するラウンド形状のいずれか1つの形態で構成される。特に、ケーシングの内側形状と対応する形態で構成されるのが、作業者が設置しやすくなって作業性が向上する。
【0235】
本実施形態に係るブラシ部100は、第1傾斜角α1で前記ロータ2aに向かって傾斜して延び、前記支持ブラシ部200は、第2傾斜角α2で前記ロータ2aに向かって傾斜し、前記第2傾斜角α2が前記第1傾斜角α1より傾斜角度が大きく傾斜する。
【0236】
前記ブラシ部100と支持ブラシ部200が傾斜する理由は、高圧の流体が前記ブラシ部100と支持ブラシ部200を経由して移動する時、前記ブラシ部100が前記支持ブラシ部200の離隔した空間に移動する問題を防止するためである。
【0237】
前記ブラシ部100は、柔軟な材質で構成されるので、高圧の流体が前記ブラシ部100を経由して支持ブラシ部200に移動する場合、前記支持ブラシ部200が位置した所に撓む。
【0238】
ブラシ部100は、ロータ2aの半径方向に柔軟に曲がることが好ましいが、この場合、前記ロータ2aの軸方向にも柔軟に撓むことができる。
【0239】
本実施形態は、前記ブラシ部100が支持ブラシ部200方向に撓む場合、前記支持ブラシ部200が前記ブラシ部100を支持できるように構成して、前記ブラシ部100の変形発生と応力集中現象を最小化することができる。
【0240】
本実施形態は、ブラシ部100と支持ブラシ部200が互いに異なる傾斜角で傾斜して設けられるので、前記ブラシ部100が支持ブラシ部200に向かって撓む場合、図面を基準として前記ブラシ部100の右側が前記支持ブラシ部200の左側とほとんど直接的に接触し、前記離隔した支持ブラシ部200の隙間に流入しない。
【0241】
この場合、前記ブラシ部100は、支持ブラシ部200によってロータ2aの軸方向で過度に撓むことなく安定的に支持された状態が維持される。また、高圧の流体はブラシシールアセンブリ1をそのまま経由せず、特定比率で移動量が調節される。
【0242】
本実施形態は、高圧の流体がブラシシールアセンブリ1aを経由して移動する時、ブラシ部100を介してシーリングが安定的に維持されることが最も好ましく、高圧の流体による変形を防止するために、支持ブラシ部200を介して安定的に支持された状態を維持しようとする。
【0243】
本実施形態に係るブラシ部100の第1傾斜角α1と前記支持ブラシ部200の第2傾斜角α2は特に限定しないが、前記第1、第2傾斜角α1、α2は、30度または30度前後の角度で互いに傾斜して配置される。
【0244】
前記第1、第2傾斜角α1、α2は、前記ブラシ部100が支持ブラシ部200の間に移動しない角度の場合、前述の角度に限定しない。
【0245】
ブラシ部100は、前述のような所定の直径を有する複数の単位ブラシで構成され、前記支持ブラシ部200は、前記ロータ2aの軸方向に所定の幅で延びる。
【0246】
前記支持ブラシ部200は、ロータ2aの軸方向に延びた幅Wと、前記ロータ2aの半径方向に延びた長さLと、前記ロータ2aの円周方向に延びた厚さtを有するプレートに形成される。
【0247】
支持ブラシ部200は、金属または非金属材質で構成され、高圧の流体が経由して移動する場合にも、長さ方向で揺れる問題点が最小化される。したがって、前記支持ブラシ部200は、ブラシ部100に対する安定した支持と同時に、ロータ2aと一定の間隔が維持可能で、シーリング安定性も向上する。
【0248】
前記ブラシ部100は、前記支持ブラシ部200より多い個数からなるが、前記ブラシ部100が高圧の流体に対するシーリングのために備えられるので、ブラシ部100を支持するための目的で備えられた支持ブラシ部200より個数が少なく構成される。
【0249】
ブラシ部100は、高温の温度を有する流体が供給される場合、前記ロータ2aと接触した条件が維持されるのが、シーリング安全性が向上する。この場合、ブラシ部100は、高温の流体がロータ2aに沿って移動するガスタービンに適用させて使用される。
【0250】
また、前記ブラシ部100は、前述の高温の流体より相対的に低温の流体が移動するスチームタービンに適用させて使用できる。前記スチームタービンは、初期温度が低く、前記ロータ2aが回転する場合、特定温度に上昇するので、前記ロータ2aと接触しない条件でも使用可能である。この場合、スチームタービン内部の温度が上昇すると、ロータにブラシ部が接触する。
【0251】
したがって、本発明は、前記ブラシ部100が設けられる対象物の温度条件に応じて、ロータと接触または非接触の状態で使用可能である。
【0252】
前記ブラシ部100は、同一の直径と長さおよび間隔で独立して配置された複数の単位ブラシで構成されるか、複数の単位ブラシが1つの群をなして前記ロータ2aに向かって配置されたいずれか1つの構成からなる。
【0253】
例えば、ブラシ部100が独立した単位ブラシで構成される場合、ケーシングの円周方向に沿って所定の間隔で複数個配置され、前記ブラシ部100はケーシングの内側に溶接される。
【0254】
また、複数の単位ブラシが1つの群をなす場合、ケーシングの円周方向に沿って複数の群からなるブラシ部が設けられる。この場合、特定位置に位置したブラシ部100が変形したり摩耗する場合、当該位置に位置する。
【0255】
支持ブラシ部200は、前記ロータ2aの半径方向に互いに異なる熱膨張率を有する材質からなる。一例として、前記支持ブラシ部200は、前記第3支持部360から前記ロータ2aに向かって第1長さL1で延び、第1熱膨張率を有する第1支持ブラシ210と、前記第1支持ブラシ210が前記ロータ2aに向かって延びた端部までロータ2aの外周面に向かって第2長さL2で延び、第2熱膨張率を有する第2支持ブラシ220とを含む。
【0256】
前記第2支持ブラシ220は、前記第1支持ブラシ210より小さい熱膨張率を有するが、ロータ200に向かって延びた区間では最小限の熱膨張が行われるようにして、前記ロータ200の外周面と一定の間隔を維持するためである。
【0257】
したがって、支持ブラシ部200は、流体に対するシーリングは第2支持ブラシ220によって安定的に維持され、高温の流体による熱膨張は、第1支持ブラシ210によってロータ2aの半径方向からなる。
【0258】
支持ブラシ部200は、前記ケーシング15から前記ロータ2aへいくほど厚さが減少して延びる。支持ブラシ部200は、ブラシ部100が流体の圧力によって前記支持ブラシ部200の位置した方向に撓む時、これを支持する役割を果たし、これと同時に、流体による揺れまたは振動が発生してはならない。
【0259】
前記ロータ2aの軸方向に移動する流体は高圧の圧力でブラシ部100と支持ブラシ部200に向かって移動するので、前記支持ブラシ部200も、ロータ2aの軸方向と半径方向に加圧力が加えられる。
【0260】
前記支持ブラシ部200は、前述のように、前記ロータ2aに向かって同一の厚さに形成されるか、前記ロータ2aへいくほど厚さが一定に減少する場合、全体が揺れる問題点が最小化されたり、揺れがほとんど発生せず、不必要な振動騒音が発生しない。
【0261】
本実施形態に係るブラシ部100と支持ブラシ部200と支持部300とが備えられたガスタービンが提供され、前記ガスタービンに前述の構成を備える場合、高圧の流体によるブラシ部100の変形を予防することができる。
【0262】
また、ロータ2aの変形を予防し、支持ブラシ部200の揺れを防止することができて、前記ガスタービンの耐久性の向上と発電効率の増大を図ることができる。さらに、高圧の流体が有している熱エネルギーの損失も最小化可能である。