(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特定部は、前記管理された非実行アプリが複数存在する場合、各非実行アプリをそれぞれ含むアプリペアと対応付けられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、前記特定したアプリを、前記関連したアプリとして特定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
前記第1の関連判定期間は、自装置の起動後又は前記第1の関連判定期間の1つ前の第2の関連判定期間の終了後にユーザによる前記所定操作が行われたときに開始し、前記実行アプリが実行されたとき又は前記開始のタイミングから所定時間が経過したときに終了する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
記憶部に記憶され且つ過去の関連判定期間にて起動されたが実行されなかった非実行アプリ及び実際に実行された実行アプリにおける各アプリペアの対応に関する情報に基づいて、関連したアプリを特定し、
前記特定されたアプリを表示部に表示し、
第1の関連判定期間における前記非実行アプリ及び前記実行アプリに関する情報を管理し、
前記第1の関連判定期間におけるユーザによる所定操作の回数、及び、前記非実行アプリの数をカウントし、
前記第1の関連判定期間でカウントされた所定操作の回数及び非実行アプリの数に基づいて、ユーザがアプリを探索中か否かを判定し、
前記判定において探索中であると判定された場合、前記管理される情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記第1の関連判定期間より前の前記対応に関する情報を更新する、
処理を、情報処理装置に実行させる、
ことを特徴とする入力支援プログラム。
記憶部に記憶され且つ過去の関連判定期間にて起動されたが実行されなかった非実行アプリ及び実際に実行された実行アプリにおける各アプリペアの対応に関する情報に基づいて、関連したアプリを特定し、
前記特定されたアプリを表示部に表示し、
第1の関連判定期間における前記非実行アプリ及び前記実行アプリに関する情報を管理し、
前記第1の関連判定期間におけるユーザによる所定操作の回数、及び、前記非実行アプリの数をカウントし、
前記第1の関連判定期間でカウントされた所定操作の回数及び非実行アプリの数に基づいて、ユーザがアプリを探索中か否かを判定し、
前記判定において探索中であると判定された場合、前記管理される情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記第1の関連判定期間より前の前記対応に関する情報を更新する、
ことを特徴とする入力支援方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本願の開示する情報処理装置、入力支援プログラム、及び入力支援方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願の開示する情報処理装置、入力支援プログラム、及び入力支援方法が限定されるものではない。また、実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0014】
[実施例1]
[情報処理装置の構成例]
図1は、実施例1の情報処理装置の一例を示すブロック図である。情報処理装置10は、例えば、携帯端末であり、以下では、情報処理装置10が携帯端末であることを前提として説明する。
図1において、情報処理装置10は、無線部11と、信号処理部12と、制御部13と、表示部14と、操作部15と、記憶部16とを有する。
【0015】
無線部11は、通信相手の通信装置から送信された無線信号をアンテナを介して受信し、受信した無線信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、アナログデジタル変換等)を施し、得られた受信信号を信号処理部12へ出力する。また、無線部11は、信号処理部12から受け取る送信信号に対して所定の無線送信処理(デジタルアナログ変換、アップコンバート等)を施し、得られた無線信号をアンテナを介して送信する。
【0016】
信号処理部12は、無線部11から受け取る受信信号に対して所定の受信信号処理(復調、復号等)を施して、得られた受信データを出力する。また、信号処理部12は、入力した送信データに対して所定の送信信号処理(符号化、変調等)を施して、得られた送信信号を無線部11へ出力する。
【0017】
制御部13は、情報処理装置10全体を制御する。例えば、制御部13は、
図1に示すように、表示制御部21と、処理制御部22と、探索サポート部23とを有する。
【0018】
表示制御部21は、表示部14を制御して、表示部14に表示画像を表示させる。例えば、表示制御部21は、後述するように、探索サポート部23で特定された、関連性の高いアプリに関する情報(例えば、アイコン、メニュー等)を、表示部14に表示させる。
【0019】
処理制御部22は、ユーザによる操作部15を用いた操作に応じた処理を実行する。
【0020】
記憶部16は、プログラム及びデータを記憶する。例えば、記憶部16は、「関連性テーブル」を記憶する。「関連性テーブル」は、過去の各「関連判定期間」にて起動されたが実行されなかった「非実行アプリ」及び実際に実行された「実行アプリ」における「各アプリペアの対応に関する情報」を記憶する。
【0021】
関連判定期間は、情報処理装置10の起動後又は1つ前の関連判定期間の終了後にユーザによる「所定操作」が行われたときに開始し、実行アプリが実行されたとき又は開始のタイミングから所定時間が経過したときに終了する。「所定操作」は、例えば、ホーム画面の切替操作、ランチャの切替操作、フォルダを開ける操作、及び、アプリの検索操作の少なくとも1つを含む。すなわち、「所定操作」は、アプリ探索手順を構成する「探索操作」に相当する。
【0022】
また、例えば、「各アプリペアの対応に関する情報」は、過去の各関連判定期間において各アプリペアが対応付けられた「対応回数」である。
図2は、実施例1の関連性テーブルの一例を示す図である。例えば、或る関連判定期間においてアプリ#A及びアプリ#Cが非実行アプリであり且つアプリ#Bが実行アプリであった場合、アプリ#Aとアプリ#Bのアプリペア、アプリ#Aとアプリ#Cのアプリペア、及びアプリ#Bとアプリ#Cのアプリペアのそれぞれに対応する「対応回数」が1つインクリメントされる。
【0023】
図1の説明に戻り、探索サポート部23は、ユーザによる「アプリの探索」をサポートする「探索サポート処理」を実行する。例えば、探索サポート部23は、
図1に示すように、特定部31と、探索操作検出部32と、アプリ管理部33と、計数部34と、判定部35と、更新部36とを有する。
【0024】
アプリ管理部33は、非実行アプリ及び実行アプリに関する情報を、関連判定期間単位で管理する。
【0025】
特定部31は、上記の関連性テーブルを用いて、「関連したアプリ」を特定する。特定部31は、アプリ管理部33で管理された非実行アプリを含むアプリペアと対応付けられた対応回数に基づいて、「関連したアプリ」を特定する。例えば、特定部31は、アプリ管理部33で管理された非実行アプリが複数存在する場合、各非実行アプリをそれぞれ含むアプリペアと対応付けられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを、「関連したアプリ」として特定する。
【0026】
探索操作検出部32は、上記の「探索操作」を検出する。
【0027】
計数部34は、探索操作検出部32で検出された「探索操作」の回数、及び、非実行アプリの数を、関連判定期間単位でカウントする。
【0028】
判定部35は、「探索中条件」を満たしたか否かを判定する。例えば、「探索中条件」は、「探索操作」の回数が5回に到達し、且つ、非実行アプリの数が2つに到達することである。すなわち、判定部35は、計数部34でカウントされた「探索操作」の回数及び非実行アプリの数に基づいて、ユーザがアプリを探索中であるか否かを判定する。
【0029】
更新部36は、判定部35によって探索中であると判定された場合、アプリ管理部33で管理されている情報に基づいて、上記の「関連性テーブル」を更新する。更新部36は、上記の通り、アプリ管理部33で管理されている情報に基づいて、関連判定期間における非実行アプリ及び実行アプリから得られる各アプリペアと「関連性テーブル」で対応付けられた対応回数を1つインクリメントする。
【0030】
表示部14は、表示制御部21の制御に従って、画像を表示する。操作部15は、ユーザによる操作を受け付け、受け付けた操作に応じた信号を制御部13へ出力する。
【0031】
[情報処理装置の動作例]
以上の構成を有する情報処理装置10の処理動作の一例について説明する。
図3は、実施例1の情報処理装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図3では、特に、探索サポート部23による探索サポート処理の一例が示されている。
図3に示すフローは、各関連判定期間の開始とともにスタートする。ここでは、k(kは2以上の自然数)番目の関連判定期間がスタートしたケースとして説明する。
【0032】
探索サポート部23は、イベントが発生するまで待ち(ステップS101否定)、イベントが発生すると(ステップS101肯定)、そのイベントの種類が「探索操作」であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0033】
イベントの種類が「探索操作」である場合(ステップS102肯定)、探索サポート部23は、「表示可否判定処理」を実行する(ステップS103)。「表示可否判定処理」については、後に
図6を参照して説明する。
【0034】
探索サポート部23は、探索操作の回数を1つインクリメントする(ステップS104)。そして、処理ステップは、ステップS110へ進む。
【0035】
一方、イベントの種類が「探索操作」でない場合(ステップS102否定)、探索サポート部23は、イベントの種類がアプリ起動であるか否かを判定する(ステップS105)。
【0036】
イベントの種類がアプリ起動である場合(ステップS105肯定)、探索サポート部23は、アプリが実行されたか否かを判定する(ステップS106)。ここで、「アプリの実行/非実行」の判定では、アプリが起動されたタイミングから所定時間内にそのアプリが取り消された場合、「非実行」と判定され、アプリが起動されたタイミングから所定時間内にそのアプリが取り消されない場合、「実行」と判定される。なお、イベントの種類がアプリ起動でない場合(ステップS105否定)、処理ステップは、ステップS101へ戻る。
【0037】
アプリが実行されなかった場合(ステップS106否定)、探索サポート部23は、「表示可否判定処理」を実行する(ステップS107)。「表示可否判定処理」については、後に
図6を参照して説明する。
【0038】
探索サポート部23は、非実行アプリの識別情報(例えば、名称、格納パス等)を保持する(ステップS108)。
【0039】
探索サポート部23は、非実行アプリの数を1つインクリメントする(ステップS109)。
【0040】
探索サポート部23は、「探索中条件」が満たされたか否かを判定する(ステップS110)。上記の通り、「探索中条件」は、例えば、「探索操作」の回数が5回に到達し、且つ、非実行アプリの数が2つに到達することである。
【0041】
「探索中条件」が満たされた場合(ステップS110肯定)、探索サポート部23は、情報処理装置10の状態を探索中状態に変更する(ステップS111)。探索サポート部23は、「表示可否判定処理」を実行する(ステップS112)。そして、処理ステップは、ステップS101へ戻る。
【0042】
「探索中条件」が満たされていない場合(ステップS110否定)、探索サポート部23は、情報処理装置10の状態を通常状態のままとする(ステップS113)。そして、処理ステップは、ステップS101へ戻る。
【0043】
ここで、具体例を挙げて実施例1の「探索中条件」を説明する。
図4及び
図5は、実施例1の探索中条件の説明に供する図である。
図4において、「H」は、ホーム画面の切替操作を意味し、「L」は、ランチャの切替操作を意味し、「F」は、フォルダを開ける操作を意味する。また、例えば、「NA#A」は、非実行アプリとしてのアプリ#Aを意味し、「EA#D」は、実行アプリとしてのアプリ#Dを意味する。以下の各図面において、この表示ルールは共通する。
【0044】
図4の例では、まず、ホーム画面の切替操作が行われ、探索操作の回数が「0」から1つインクリメントとされる。続いて、ランチャの切替操作、フォルダを開ける操作が行われ、探索操作の回数が「3」となる。続いて、アプリ#Aが起動されたが実行されず、探索操作の回数が「4」となり、非実行アプリの数が「1」となる。続いて、ランチャの切替操作が行われ、探索操作の回数が「5」となる。このとき、探索操作の回数が「5」という点では探索中条件が満たされているが、非実行アプリの数が2つに到達するという点では探索中条件は未だ満たされていない。続いて、アプリ#Bが起動されたが実行されなかった時点で、非実行アプリの数が2つに到達して探索中条件が満たされる。このときから探索中状態となる。
【0045】
また、
図5の例では、まず、アプリ#D及びアプリ#Aが起動されたが実行されず、探索操作の回数が「2」となり、非実行アプリの数が「2」となる。続いて、フォルダを開ける操作が2回行われ、ランチャの切替操作が行われることで、探索操作の回数が「5」となり、非実行アプリの数が「2」となる。この時点で、探索中条件が満たされる。
【0046】
図3の説明に戻り、アプリが実行された場合(ステップS106肯定)、探索サポート部23は、実行アプリの識別情報を保持する(ステップS114)。ここで、アプリが実行されると、k番目の関連判定期間はクローズされる。
【0047】
探索サポート部23は、探索中状態であるか否かを判定する(ステップS115)。探索中状態でない場合(ステップS115否定)、k番目の関連判定期間についての処理フローは終了する。
【0048】
探索中状態である場合(ステップS115肯定)、探索サポート部23は、関連性テーブルを更新する(ステップS116)。
【0049】
例えば、
図4の例では、探索サポート部23によって、非実行アプリとしてアプリ#A、アプリ#B、及びアプリ#Cが保持(管理)され、実行アプリとしてアプリ#Dが保持(管理)されている。よって、k番目の関連判定期間の非実行アプリ及び実行アプリから得られるアプリペアは、「アプリ#A,アプリ#B」、「アプリ#A,アプリ#C」、「アプリ#A,アプリ#D」、「アプリ#B,アプリ#C」、「アプリ#B,アプリ#D」、及び「アプリ#C,アプリ#D」の6つのアプリペアである。従って、「関連性テーブル」において、この6つのアプリペアのそれぞれに対応する「対応回数」が1つインクリメントされる。
【0050】
ここで、上記の「表示可否判定処理」について説明する。
図6は、実施例1の表示可否判定処理の一例を示すフローチャートである。
【0051】
探索サポート部23は、現在の情報処理装置10の状態が「探索中状態」であるか否かを判定する(ステップS201)。現在の情報処理装置10の状態が「探索中状態」でない場合(ステップS201否定)、「表示可否判定処理」は終了する。
【0052】
現在の情報処理装置10の状態が「探索中状態」である場合(ステップS201肯定)、探索サポート部23は、(k−1)番目の関連判定期間で更新された関連性テーブルを用いて、「関連アプリ」を特定し(ステップS202)、特定した「関連アプリ」を表示する(ステップS203)。表示タイミングは、例えば、「探索中状態」となってからユーザによって為された各入力操作時である。
【0053】
例えば、探索操作履歴が
図7に示すものであると仮定する。
図7及び
図8は、実施例1の表示可否判定処理の説明に供する図である。
図7に示す探索操作履歴では、ランチャの切替操作「L」が行われた時点で「探索中条件」が満たされ、情報処理装置10の状態が「探索中状態」となる。この時点で、探索サポート部23によって保持(管理)されている非実行アプリは、アプリ#D及びアプリ#Fである。
【0054】
そして、探索サポート部23は、管理されている非実行アプリを含むアプリペアと対応付けられた対応回数に基づいて、「関連したアプリ」を特定する。ここでは、複数の非実行アプリ(つまり、アプリ#D及びアプリ#F)が管理されているので、探索サポート部23は、例えば、各非実行アプリをそれぞれ含むアプリペアと対応付けられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを、「関連したアプリ」として特定する。例えば、関連性テーブルが
図8に示す状態である場合、アプリ#D及びアプリ#Fのそれぞれを含むアプリペアと対応付けられた対応回数の総和が最も大きいアプリは、総和が「3」であるアプリ#Aである。よって、この例の場合、「関連したアプリ」はアプリ#Aである。従って、この例の場合、アプリ#Aが「関連したアプリ」として表示される。
【0055】
なお、このとき、「関連したアプリ」として、アプリ#Aだけでなく、管理されている非実行アプリ(つまり、アプリ#D及びアプリ#F)も一緒に表示されてもよい。また、ここでは、各非実行アプリをそれぞれ含むアプリペアと対応付けられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを、「関連したアプリ」として特定するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、各非実行アプリをそれぞれ含むアプリペアと対応付けられた対応回数の総和がゼロでないアプリを特定し、特定したアプリを「関連したアプリ」として特定してもよい。すなわち、
図8に示す例では、アプリ#A、アプリ#B、アプリ#C、アプリ#D、及びアプリ#Fが「関連したアプリ」として特定されてもよい。また、「関連したアプリ」から、管理されている非実行アプリ(つまり、アプリ#D及びアプリ#F)が除外されてもよい。この場合、アプリ#A、アプリ#B、及びアプリ#Cが「関連したアプリ」として特定されることになる。このとき、情報処理装置10の表示部14には、例えば、
図9に示すように、「関連したアプリ」が表示される。
図9は、関連アプリの表示例を示す図である。
【0056】
以上のように本実施例によれば、情報処理装置10において、記憶部16は、過去の各関連判定期間にて起動されたが実行されなかった非実行アプリ及び実際に実行された実行アプリにおける各アプリペアの対応に関する情報を保持する「関連性テーブル」を記憶する。そして、探索サポート部23の特定部31は、「関連性テーブル」に保持された上記の対応に関する情報に基づいて「関連したアプリ」を特定する。そして、表示制御部21は、探索サポート部23の特定部31によって特定された「関連したアプリ」を表示部14に表示する。
【0057】
この情報処理装置10の構成により、使用頻度に関わらず、「関連したアプリ」を表示することができるので、使用頻度の低いアプリの探索を容易にすることができる。すなわち、ユーザによるアプリの選択効率を向上させることができる。
【0058】
例えば、記憶部16は、関連性テーブルに保持された上記の「対応に関する情報」として、過去の各関連判定期間において各アプリペアが対応付けられた「対応回数」を記憶する。そして、探索サポート部23のアプリ管理部33は、対象の関連判定期間での非実行アプリを管理し、特定部31は、アプリ管理部33で管理している非実行アプリを含むアプリペアと関連性テーブルにて対応付けられた対応回数に基づいて、「関連したアプリ」を特定する。
【0059】
この情報処理装置10の構成により、過去の各関連判定期間において各アプリペアが対応付けられた「対応回数」、つまり、共通の関連判定期間において各アプリペアが探索操作の対象とされる回数を、関連性の高いアプリを選択する指標として用いることができる。
【0060】
また、例えば、探索サポート部23の特定部31は、アプリ管理部33で管理している非実行アプリが1つである場合、その非実行アプリを含むアプリペアと対応づけられた対応回数が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを「関連したアプリ」として特定してもよい。また、例えば、探索サポート部23の特定部31は、アプリ管理部33で管理している非実行アプリが複数存在する場合、各非実行アプリをそれぞれ含むアプリペアと対応づけられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを「関連したアプリ」として特定してもよい。
【0061】
この情報処理装置10の構成により、管理している非実行アプリと最も関連性が高いと推定されるアプリに選択候補を絞って表示させる。
【0062】
また、例えば、探索サポート部23の特定部31は、アプリ管理部33で管理している非実行アプリが1つである場合、その非実行アプリを含むアプリペアと対応づけられた対応回数がゼロでないアプリをすべて特定し、特定したアプリを「関連したアプリ」として特定してもよい。また、例えば、探索サポート部23の特定部31は、アプリ管理部33で管理している非実行アプリが複数存在する場合、各非実行アプリをそれぞれ含むアプリペアと対応づけられた対応回数がゼロでないアプリを特定し、特定したアプリを「関連したアプリ」として特定してもよい。
【0063】
この情報処理装置10の構成により、管理している非実行アプリと少しでも関連性があると推定されるアプリを選択候補として広く表示させることができる。
【0064】
なお、「関連したアプリ」として特定するアプリから、管理されている非実行アプリは除外されてもよい。これにより、ユーザによる一連の探索処理において既にユーザによって選択されているため既に探索対象のアプリから外れていると推定される非実行アプリを、表示対象(つまり、「関連したアプリ」)から除外することができる。
【0065】
また、情報処理装置10において、探索サポート部23のアプリ管理部33は、k番目の関連判定期間における非実行アプリ及び実行アプリに関する情報を管理する。そして、計数部34は、k番目の関連判定期間における「探索操作」の回数、及び、非実行アプリの数をカウントする。そして、判定部35は、k番目の関連判定期間でカウントされた「探索操作」の回数及び非実行アプリの数に基づいて、ユーザがアプリを探索中か否かを判定する。そして、更新部36は、判定部35によって探索中であると判定された場合、アプリ管理部33で管理されている情報に基づいて、記憶部16に記憶されているk番目の関連判定期間より前の「対応に関する情報」を更新する。
【0066】
例えば、更新部36は、アプリ管理部33で管理されている情報に基づいてk番目の関連判定期間における非実行アプリ及び実行アプリから得られる各アプリペアと記憶部16で対応付けられた対応回数をインクリメントする。
【0067】
この情報処理装置10の構成により、過去の各関連判定期間において各アプリペアが対応付けられた「対応回数」、つまり、共通の関連判定期間において各アプリペアが探索操作の対象とされる回数を、記憶部16にて管理することができる。
【0068】
[実施例2]
実施例2では、「開閉操作されたフォルダ」が、実施例1の「非実行アプリ」と同等に扱われる。すなわち、例えば、上記の「探索中条件」は、「探索操作」の回数及び非実行アプリの数に加えて、「開閉操作されたフォルダ」の数に基づく。なお、実施例2の情報処理装置の基本構成は、実施例1の情報処理装置10と共通するので、
図1を用いて説明する。
【0069】
実施例2における情報処理装置10の記憶部16は、「関連性テーブル」を記憶する。「関連性テーブル」は、過去の各「関連判定期間」にて起動されたが実行されなかった「非実行アプリ」、「開閉操作されたフォルダ」、及び、実際に実行された「実行アプリ」における、「各ペアの対応に関する情報」を記憶する。
【0070】
例えば、「各ペアの対応に関する情報」は、過去の各関連判定期間において各ペアが対応付けられた「対応回数」である。
図10は、実施例2の関連性テーブルの一例を示す図である。例えば、或る関連判定期間において、アプリ#A及びアプリ#Cが非実行アプリであり、フォルダ#1が開閉操作されたフォルダであり、且つ、アプリ#Bが実行アプリであった場合、アプリ#Aとアプリ#Bのペア、アプリ#Aとアプリ#Cのペア、及びアプリ#Bとアプリ#Cのペア、フォルダ#1とアプリ#Aのペア、フォルダ#1とアプリ#Bのペア、及び、フォルダ#1とアプリ#Cのペアのそれぞれに対応する「対応回数」が1つインクリメントされる。
【0071】
また、探索サポート部23のアプリ管理部33は、非実行アプリ、実行アプリ、及び開閉操作されたフォルダに関する情報を、関連判定期間単位で管理する。
【0072】
また、探索サポート部23の計数部34は、探索操作検出部32で検出された「探索操作」の回数、非実行アプリの数、及び、開閉操作されたフォルダの数を、関連判定期間単位でカウントする。
【0073】
また、探索サポート部23の判定部35は、「探索中条件」を満たしたか否かを判定する。例えば、「探索中条件」は、「探索操作」の回数が5回に到達し、且つ、非実行アプリの数が2つに到達するか、又は、「探索操作」の回数が5回に到達し、且つ、開閉操作されたフォルダが2つに到達することである。すなわち、判定部35は、計数部34でカウントされた「探索操作」の回数、非実行アプリの数、及び、開閉操作されたフォルダの数に基づいて、ユーザがアプリを探索中であるか否かを判定する。
【0074】
ここで、具体例を挙げて実施例2の「探索中条件」を説明する。
図11及び
図12は、実施例2の探索中条件の説明に供する図である。
図11において、例えば、「FL#1」は、フォルダ#1を開閉する操作を意味する。
【0075】
図11の例では、まず、ホーム画面の切替操作、ランチャの切替操作が行われ、探索操作の回数が「0」から2つインクリメントとされる。続いて、フォルダ#1を開閉する操作が行われ、探索操作の回数が「3」となり、開閉操作されたフォルダの数が「1」となる。続いて、アプリ#Aが起動されたが実行されず、探索操作の回数が「4」となり、非実行アプリの数が「1」となる。続いて、ランチャの切替操作が行われ、探索操作の回数が「5」となる。このとき、探索操作の回数が「5」という点では探索中条件が満たされているが、非実行アプリの数が2つに到達するか又は開閉されたフォルダの数が2つに到達するという点では探索中条件は未だ満たされていない。続いて、アプリ#Bが起動されたが実行されなかった時点で、非実行アプリの数が2つに到達して探索中条件が満たされる。このときから探索中状態となる。
【0076】
また、
図12の例では、まず、アプリ#D及びアプリ#Aが起動されたが実行されず、探索操作の回数が「2」となり、非実行アプリの数が「2」となる。続いて、フォルダ#1及びフォルダ#2が開閉され、探索操作の回数が「4」となり、開閉操作されたフォルダの数が「2」となる。続いて、ランチャの切替操作が行われることで、探索操作の回数が「5」となる。この時点で、探索中条件が満たされる。
【0077】
また、探索サポート部23の更新部36は、判定部35によって探索中であると判定された場合、アプリ管理部33で管理されている情報に基づいて、上記の「関連性テーブル」を更新する。更新部36は、上記の通り、アプリ管理部33で管理されている情報に基づいて、関連判定期間における、非実行アプリ、実行アプリ、及び開閉操作されたフォルダから得られる各ペアと「関連性テーブル」で対応付けられた対応回数を1つインクリメントする。
【0078】
例えば、
図12の例では、探索サポート部23のアプリ管理部33によって、非実行アプリとしてアプリ#A及びアプリ#Dが保持(管理)され、実行アプリとしてアプリ#Fが保持(管理)され、開閉操作されたフォルダとしてフォルダ#1及びフォルダ#2が保持(管理)されている。よって、
図12に示す関連判定期間の非実行アプリ、実行アプリ、及び開閉操作されたフォルダから得られるペアは、「アプリ#A,アプリ#D」、「アプリ#A,アプリ#F」、「アプリ#D,アプリ#F」、「アプリ#A,ファイル#1」、「アプリ#A,ファイル#2」、「アプリ#D,ファイル#1」、「アプリ#D,ファイル#2」、「アプリ#F,ファイル#1」、及び「アプリ#F,ファイル#2」の9個のペアである。従って、「関連性テーブル」において、この9個のペアのそれぞれに対応する「対応回数」が1つインクリメントされる。
【0079】
探索サポート部23の特定部31は、上記の関連性テーブルを用いて、「関連したアプリ」を特定する。特定部31は、アプリ管理部33で管理された、非実行アプリ又は開閉操作されたフォルダを含むペアと対応付けられた対応回数に基づいて、「関連したアプリ」を特定する。例えば、特定部31は、アプリ管理部33で管理された、非実行アプリ及び開閉操作されたフォルダが複数存在する場合、非実行アプリ又は開閉操作されたフォルダをそれぞれ含むペアと対応付けられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを、「関連したアプリ」として特定する。
【0080】
ここで、実施例2の「表示可否判定処理」について説明する。例えば、探索操作履歴が
図13に示すものであると仮定する。
図13及び
図14は、実施例2の表示可否判定処理の説明に供する図である。
図13に示す探索操作履歴では、ランチャの切替操作「L」が行われた時点で「探索中条件」が満たされ、情報処理装置10の状態が「探索中状態」となる。この時点で、探索サポート部23のアプリ管理部33によって保持(管理)されている非実行アプリ及び開閉操作されたフォルダは、アプリ#D、アプリ#F、及びフォルダ#2である。
【0081】
そして、探索サポート部23の特定部31は、アプリ管理部33で管理された、非実行アプリ又は開閉操作されたフォルダを含むペアと対応付けられた対応回数に基づいて、「関連したアプリ」を特定する。ここでは、非実行アプリ及び開閉操作されたフォルダが複数存在するので、特定部31は、例えば、非実行アプリ又は開閉操作されたフォルダをそれぞれ含むペアと対応付けられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを、「関連したアプリ」として特定する。例えば、関連性テーブルが
図14に示す状態である場合、アプリ#D、アプリ#F、及びフォルダ#2のそれぞれを含むペアと対応付けられた対応回数の総和が最も大きいアプリは、総和が「4」であるアプリ#Aである。よって、この例の場合、「関連したアプリ」はアプリ#Aである。従って、この例の場合、アプリ#Aが「関連したアプリ」として表示される。
【0082】
なお、このとき、「関連したアプリ」として、アプリ#Aだけでなく、管理されている非実行アプリ(つまり、アプリ#D及びアプリ#F)及び開閉操作されたフォルダ#2も一緒に表示されてもよい。また、ここでは、非実行アプリ及び開閉操作されたフォルダをそれぞれ含むペアと対応付けられた対応回数の総和が最も多いアプリを特定し、特定したアプリを、「関連したアプリ」として特定するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、非実行アプリ及び開閉操作されたフォルダをそれぞれ含むペアと対応付けられた対応回数の総和がゼロでないアプリを特定し、特定したアプリを「関連したアプリ」として特定してもよい。すなわち、
図14に示す例では、アプリ#A、アプリ#B、アプリ#C、アプリ#D、及びアプリ#Fが「関連したアプリ」として特定されてもよい。また、「関連したアプリ」から、管理されている非実行アプリ(つまり、アプリ#D及びアプリ#F)が除外されてもよい。この場合、アプリ#A、アプリ#B、及びアプリ#Cが「関連したアプリ」として特定されることになる。
【0083】
以上のように本実施例によれば、情報処理装置10において、記憶部16は、過去の各関連判定期間にて起動されたが実行されなかった非実行アプリ、開閉操作されたフォルダ、及び、実際に実行された実行アプリにおける、各ペアの対応に関する情報を保持する「関連性テーブル」を記憶する。そして、探索サポート部23の特定部31は、「関連性テーブル」に保持された上記の対応に関する情報に基づいて「関連したアプリ」を特定する。そして、表示制御部21は、探索サポート部23の特定部31によって特定された「関連したアプリ」を表示部14に表示する。
【0084】
この情報処理装置10の構成により、実施例1と同様に、使用頻度に関わらず、「関連したアプリ」を表示することができるので、使用頻度の低いアプリの探索を容易にすることができる。また、実施例2ではさらに「開閉操作されたフォルダ」が実施例1の「非実行アプリ」と同等に扱われるので、「関連したアプリ」の推測精度をさらに向上することができる。
【0085】
[他の実施例]
実施例1及び実施例2で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0086】
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
【0087】
実施例1及び実施例2の情報処理装置は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
【0088】
図15は、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図15に示すように、情報処理装置100は、RF回路101と、プロセッサ102と、タッチパネル103と、メモリ104とを有する。プロセッサ102の一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ104の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
【0089】
そして、実施例1及び実施例2の情報処理装置で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、信号処理部12と、制御部13とによって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ104に記録され、各プログラムがプロセッサ102で実行されてもよい。また、無線部11は、RF回路101で実現される。また、表示部14と操作部15とは、タッチパネル103で実現される。また、記憶部16は、メモリ104で実現される。
【0090】
なお、ここでは、実施例1及び実施例2の情報処理装置で行われる各種処理機能が1つのプロセッサ102によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。